JP3827904B2 - 駐車場内誘導システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、駐車場(平面駐車場及び立体駐車場を含む)内の空き駐車区画又は空き駐車ブロックまで車両を誘導することができる駐車場内誘導システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
駐車場の各駐車区画(駐車区画とは、一台の車両に割り当てられる駐車スペースをいう。以下同じ)ごとに車両感知器を設置し、駐車場内の所定の場所に標示器を設置して、各駐車区画における駐車車両の有無を車両に教える車両駐車状況標示装置が知られている(特願平4−165600号公報)。この車両駐車状況標示装置によれば、車両のドライバは、駐車車両の有無を各駐車区画ごとに知ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが大きな駐車場になれば、前記公知の装置により各駐車区画における駐車車両の有無を標示しても、車両のドライバにとっては情報が煩雑すぎて、どの駐車区画を選択すればよいのか迷うことがある。また、複数の車両が同じ駐車区画を目指して走行すると、一台しか当該駐車区画に入れないので、駐車区画に入れなかった車両は、また標示を見に行かなければならないという不都合がある。
【0004】
一方、大きな駐車場では、ひとかたまりの駐車区画を集めて駐車ブロックを構成し、この駐車ブロックが何カ所も設けられている、という配置になっている。そこで、本発明は、駐車場に入る車両に対して、空き駐車区画又は空き駐車ブロックまで、車両のドライバに負担をかけず、スムーズに誘導することができる駐車場内誘導システムを実現することを目的とする。
【0005】
本発明の駐車場内誘導システムは、駐車場内の空き駐車ブロックを検知する検知手段と、検知された空き駐車ブロックの中から、当該車両を誘導する空き駐車ブロックを選定する選定手段と、選定された空き駐車ブロックまでの経路を当該車両のドライバに伝える伝達手段とを有し、前記選定手段は、当該車両を誘導する空き駐車ブロックを選定する基準として、次の(1)(2)の基準の両方、又は(2)の基準を採用するものである(請求項1,2)。
(1)当該車両を誘導する空き駐車ブロックまでの経路が、先に示した他の車両の経路と重複しているかどうかを判定し、重複している場合には、当該空き駐車ブロックを除外する。
(2)当該車両を誘導する空き駐車ブロックに、入庫時刻からの経過時間が平均的な駐車時間を超えている車両が多く駐車している場合、その駐車ブロックを除外する。
【0006】
前記の構成によれば、駐車場内誘導システムは、個々の車両に対して、当該車両を誘導する空き駐車ブロックを検知し、検知された空き駐車ブロックまでの経路を、当該車両のドライバに伝えることができる。また、この構成によれば、駐車場内誘導システムは、検知された空き駐車ブロックの中から、前に入庫した車両の駐車ブロックまでの走行経路を加味して、入庫経路がなるべく重ならないようにして経路を選択することができる。それに加えて、出庫車両の可能性があるかどうかを考慮して、出庫車両が出会うのを避けることができる。このようにして、空き駐車ブロックまでの経路を、当該車両のドライバに伝えることができる。
前記選定手段は、駐車場内の空き駐車ブロックが複数ある場合、それらの空き駐車ブロックの一部であって複数の駐車ブロックを選定することができる(請求項)。すべての空き駐車ブロックまでの経路をドライバに示すと、数が多すぎてドライバが判断に困ることがあるからである。また、複数選定するのは、1つの空き駐車ブロックに入れなかった場合でも、ドライバは、他の空き駐車ブロックに向かうことができるからである。
【0007】
空き駐車ブロックまで誘導する場合は、前記選定手段は、駐車可能台数の多い空き駐車ブロック又は駐車率の低い空き駐車ブロックを優先して選定してもよい(請求項)。こうすれば、駐車ブロックごとの満車率を平均化することができる。また、これ以外に、入口に近い駐車ブロックを優先して選定したり、出口に近い駐車ブロックを優先して選定したりすることもできる。
また、駐車場の利用施設に近い空き駐車ブロック、又は車両の種類に適した空き駐車ブロックを選定してもよい(請求項)。
【0008】
また、前記選定手段は、車両ごとに、又は時間ごとに、誘導する空き駐車ブロックの組を変更することが好ましい(請求項)。駐車場内での車両交通の渋滞を避けるためである。
前記選定手段は、駐車場内の空き駐車ブロックが複数ある場合、それらの空き駐車ブロックのうち1つを選定することもできる(請求項)。空き駐車ブロックまで誘導する場合は、前記選定手段は、駐車可能台数の最も多い空き駐車ブロックを選定することが好ましい(請求項)。こうすれば、駐車ブロックごとの満車率を平均化することができる。また、これ以外に、入口に近い駐車ブロックを優先して選定したり、出口に近い駐車ブロックを優先して選定したりすることもできる。駐車場の利用施設に近い空き駐車ブロック、又は車両の種類に適した空き駐車ブロックを選定してもよい(請求項)。
【0009】
前記選定手段は、車両ごとに、又は時間ごとに、誘導する空き駐車ブロックを変更することが、駐車場内での車両交通の渋滞を避けるために好ましい(請求項10)。
変更する空き駐車ブロックは、前回選定した空き駐車ブロックからもっとも離れた空き駐車ブロックとしたり(請求項11)、前回選定した空き駐車ブロックと走行経路ができるだけ一致しないものとすること(請求項12)が、駐車場内での車両交通の渋滞を避けるために、さらに好ましい。
【0010】
また、車両が経路を逸脱したことを検知した場合に、逸脱した位置から空き駐車ブロックまでの経路を当該車両のドライバに伝えることが好ましい(請求項13)。
選定された空き駐車ブロックまでの経路を当該車両のドライバに伝える伝達手段は、駐車場の道路地図に誘導経路を表示する経路誘導板であってもよく(請求項14)、車内の画面に誘導経路を表示する車載装置であってもよく(請求項15)、誘導経路を音声案内する車載装置であってもよい(請求項16)。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下の形態では、駐車場内の空き駐車ブロックを検知し、車両を空き駐車ブロックまで誘導するシステムを想定しているが、駐車場内の空き駐車区画を検知し、車両を空き駐車区画まで誘導するシステムであっても、本発明の実施はできることを予め断っておく。
【0012】
図1は、駐車場内誘導システムを設置した駐車場の見取り図である。駐車場1は、複数のブロックA,B,‥‥に区分けされ、各ブロック内に複数の駐車区画11,12,13,‥‥が設けられている。また、ショッピングセンターなど駐車場1の周辺の各種利用施設も図示している。
駐車場1には、入口と出口に車両感知器21,22が設置され、駐車場1内の各ブロックA,B,‥‥には、そのブロック内の一部又は全部の駐車区画を撮影する計測用カメラ31,32,33,‥‥が設置されている。車両感知器21,22の車両検知信号と、計測用カメラ31,32,33,‥‥の画像信号とは、駐車場管理センター2に集められる。
【0013】
駐車場管理センター2は、車両感知器21,22の車両検知信号に基づいて、駐車場に入った車両の台数と、駐車場から出た車両の台数とを測定することにより、駐車場内の車両台数を推定することができる。
また、計測用カメラ31,32,33,‥‥で撮影された各ブロックA,B,‥‥の駐車区画11,12,13,‥‥の画像信号から、当該ブロック(例えばブロックAとする)内の駐車台数を推定する。この場合、計測用カメラ31で当該ブロックAの一部の駐車区画しか撮影できないのであれば、当該ブロックA内の駐車台数の推定精度を高めるために、車両感知器21,22の車両検知信号に基づく駐車場内の車両台数の変化を考慮する。
【0014】
駐車場の道路には、車両に情報を提供するための路側ビーコンや中波放送用アンテナ(いずれも図示せず)が設けられている。
なお、前記車両感知器21,22は、車両の感知ができる路側ビーコンで代用することができる。車両の感知ができる路側ビーコンとして、DSRC(Dedicated Short-range Communication ;狭域通信)に用いられる、車両と双方向通信を行う双方向ビーコン(例えば光ビーコン)がある。
【0015】
これらの車両感知器21,22、路側ビーコン、中波放送用アンテナは、駐車場管理センター2と有線又は無線の通信網を通して接続されている。また、駐車場管理センター2は、車載装置を搭載している車両等に情報を提供するためのウェブをインターネット上に開設している。
さらに、駐車場の入口付近には、車両を駐車場内の空き駐車ブロックに誘導するための経路誘導板3が設けられている。
【0016】
図2は、車両を駐車場内の空き駐車ブロックに誘導する手順を説明するためのフローチャートである。
駐車場管理センター2は、計測用カメラ31,32,33,‥‥の画像信号を用いてブロックA,B,‥‥ごとの駐車台数を推定する。この推定結果から、1又は複数の空いているブロックを検知する(ステップS1)。
図3は、空いているブロックの検知例を示す図である。この例によれば、空きのない駐車ブロックを「満」で示し、空いているブロックを「空」又は「混」で示している。「空」は空きの多い駐車ブロックを示し、「混」は空きの少ない駐車ブロックを示す。
【0017】
次に、駐車場内の道路地図を用いて、駐車場入口から各ブロックまでの最短経路トリー(経路トリーの概念は公知であり、例えば特開平6−33846号公報、特開平7−59448号公報参照)をダイクストラ法などを用いて探索する(ステップS2)。このとき、駐車場内の一方通行などの走行規制を考慮するのは当然である。
なお、通常駐車場入口から各ブロックまでの最短経路トリーは、一度求めればあとは固定されるため、駐車場管理センター2の記憶装置に記憶しておいてもよい。しかし走行規制があったり走行道路が変更されたりする場合には、一回ごとに計算するのがよい。
【0018】
次に、車両感知器21によって駐車場1に入ってくる車両を感知すると(ステップS3)、当該車両に提供するための空き駐車ブロックを選定する(ステップS4)。そして、選定した空き駐車ブロックまでの経路を、前記経路トリーから抽出し(ステップS5)、抽出した経路の情報を経路誘導板に送信する(ステップS6)。
空き駐車ブロックを選定するとき、空き駐車ブロックが複数あれば、(a)すべての空き駐車ブロックを選定してもよく、(b)一部の複数の空き駐車ブロックへを選定してもよく、(c)1つの空き駐車ブロックを選定してもよい。
【0019】
(a)又は(b)の場合は、ドライバに複数の空き駐車ブロックが示されるので、選択肢が増え、間違って行き過ぎても、次の空き駐車ブロックへの誘導ができる。 (b)又は(c)の場合、どの空き駐車ブロックを選定するかの基準が必要であるが、例えば、駐車可能台数の多い「空」の空き駐車ブロックを優先する、入口に近い空き駐車ブロック、出口に近い空き駐車ブロック、利用施設に最も近い空きブロックを優先するなどの基準が考えられる。また、身体障害者、高齢者の車両、大型車両などの車両の種類に応じた空きブロックを優先してもよい。また、時間帯ごとに、若しくは1回の表示ごとに選定する空き駐車ブロックの組を変えていくことが好ましい。
【0020】
(c)の場合、先の車両に示した空き駐車ブロックを避けることにより、複数の車両が連なって走行しないようにすることが好ましい。この場合、前回選択した空き駐車ブロックから極力遠い駐車ブロック、又は走行経路のできるだけ一致しない空き駐車ブロックを選択することが好ましい。
図4は、4つある「空」の空き駐車ブロックのうち、1つのブロックKを選定した場合の、経路誘導板3の表示例を示す図である。この表示によれば、駐車場の入口から、当該選定された空き駐車ブロックKへ行く経路Pが表示されている。
【0021】
図5は、次に入ってくる車両に、前記ブロックKとは異なるブロックHを指示する場合の、経路誘導板3の表示例を示す図である。
図6は、次に入ってくる車両に、前記ブロックKとは極力離れたブロックBを指示する場合の、経路誘導板3の表示例を示す図である。
以上の駐車場内誘導システムによれば、駐車場に入る車両に対して、駐車場内の地図を示しながら空き駐車ブロックへの誘導ができる。
【0022】
いままで述べた駐車場内誘導システムは、車両を駐車場内の空き駐車ブロックに誘導するのに経路誘導板を利用していたが、経路誘導板の表示に代えて、あるいは経路誘導板の表示と併せて、車載装置に、駐車場の道路地図の情報と空き駐車ブロックの情報とを伝達することにより、車内の画面に誘導経路を表示させるか、又は誘導経路を音声案内させるようにしてもよい。このような経路表示ができる車載装置の例として、車載ナビゲーション装置、車載パーソナルコンピュータ、携帯端末装置、テレビジョン多重放送、FMや中波のラジオ放送などが挙げられる。
【0023】
車載ナビゲーション装置を使用する場合は、車載ナビゲーション装置は、車両の種類、目的地を駐車場管理センター2に送信することができる。駐車場管理センター2は、これらの情報に基づいて、車両に最適なブロックを1又は複数選び、駐車場の道路地図及び誘導経路の画像データ、又は音声データを送信する。
図7、車載ナビゲーション装置を搭載した車両に対して、空き駐車ブロックの選定のための手順を示すフローチャートである。
【0024】
図7に沿って説明すると、車両を感知するまでは、図2のステップS1からステップS3までと同様の手順となる。車両を感知すれば、駐車場管理センター2は、車両の種類、目的地を車載ナビゲーション装置から取得する(ステップT1)。身体障害者、高齢者の車両であれば優先空き駐車ブロックを選定の対象とする(ステップT4)。大型車両であれば大型車両の空き駐車ブロックを選定の対象とする(ステップT7)。目的地情報があれば、目的地付近の空きブロックを選定の対象とする(ステップT9)。目的地情報が取得されていない場合は、駐車場全体の中から空きブロックを選定の対象とする(ステップT11)。以上の手順では、1つ選定の対象としてもよく、複数を選定の対象としてもよい。
【0025】
図8において、最短経路トリーを参照して(ステップU1)、最短ブロックを1つ選び、経路を抽出する(ステップU2)。最短ブロックの選び方は、入口に近い空き駐車ブロックのほか、出口に近い空き駐車ブロック、利用施設に最も近い空きブロックを優先するなどの基準を採用してもよい。
次に、抽出した経路が、先に示した他の車両の経路と重複しているかどうかを判定する(ステップU3)。複数の車両が連なって走行しないようにするためである。
【0026】
さらに、抽出した経路の途中にある駐車ブロックに、出庫可能性の高い車両が多く駐車しているかどうか調べる(ステップU4)。出庫可能性は、駐車車両を識別するためのIDを入庫車両に与えておき、当該駐車車両の入庫時刻からの経過時間が、平均的な駐車時間を超えているかどうかで判定する。経路途中に、出庫可能性の高い車両が多く駐車しているブロックを通過すると、車両同士が出会う確率が高くなり、渋滞の原因となってしまうからである。
【0027】
ステップU3,U4をクリアしたブロックは、当該車両を誘導するためのブロックとして選定され(ステップU5)、車載ナビゲーション装置に送信される(ステップU6)。
ステップU3,U4をクリアできなかった場合は、次に近いブロックを選び、経路を抽出する(ステップS7)。そして前述したステップU3,U4の判定を行う。
【0028】
以上の判定の結果、ステップU3,U4をクリアしたブロックが1つもない場合は、やむを得ず、選定の対象とされたブロックのうち、駐車可能台数の多いもの、若しくは駐車率の低いものから1又は複数を決定し、車載ナビゲーション装置に送信する(ステップU9)。駐車可能台数の多いもの、若しくは駐車率の低いものを選定したのは、車両をできるだけ分散させて駐車場内の混雑を緩和するためである。
【0029】
以上の手順により、車載ナビゲーション装置との双方向通信を行いながら、最適な空き駐車ブロックの選定し、当該車両に対して経路に沿った誘導をすることができる。
図9は、ショッピングセンター(図1参照)を目的地とする車両の、車載ナビゲーション装置の表示例を示す。ショッピングセンターに最も近い空きブロックKが選ばれている。駐車場の道路地図M及び誘導経路Pとともに、自車両の位置Cを画面4に表示できるので、空きブロックKに至るまでの車両誘導がスムーズにできるという利点がある。
【0030】
なお、車載ナビゲーション装置に表示された経路を逸脱することがある。このときは、車載ナビゲーション装置は、駐車場管理センター2に逸脱した旨と、現在位置情報を送信すれば、駐車場管理センター2は、最短経路トリーを使って、逸脱した位置から、当初のブロック若しくは他のブロックに至るまでの最短経路を求め、車載ナビゲーション装置に送ることができる。
図10は、車両が誘導経路Pを逸脱した場合に、逸脱後の車両の位置から、最も早く、もちろん一方通行などの走行規制に違反せずに、当初のブロックKに至る経路P1を示す表示図である。
【0031】
図11は、車両が誘導経路Pを逸脱した場合に、逸脱後の車両の位置から、最も早く、一方通行などの走行規制に違反せずに、目的地に次に近い空きブロックHに至る経路P2を示す表示図である。
車載ナビゲーション装置以外に、車載パーソナルコンピュータ、携帯端末装置を使用する車両には、駐車場管理センター2からインターネットやパソコン通信網を介して、誘導経路の画像若しくは音声データを送信してもよい。テレビジョン多重放送を利用する車両には、テレビジョン回線を通して誘導経路の画像若しくは音声データを送信してもよい。ラジオ放送を利用する車両には、ラジオ回線を通して車両を駐車場内の空き駐車ブロックに誘導するための多重音声データを送信してもよい。
【0032】
以上の発明の実施の形態では、駐車場内の空き駐車ブロックを検知し、車両を空き駐車ブロックまで誘導するシステムを想定した。しかし、駐車場内の空き駐車区画を検知し、車両を空き区画まで誘導するシステムであっても、本発明の実施は可能である。この場合は、1つ1つの区画ごとに駐車の有無を判定する必要がある。そのために、車両感知器を全駐車区画に設置しておくが、駐車場内の全部の駐車区画を撮影する計測用カメラを設置しておくことが好ましい。
【0033】
【発明の効果】
以上のように本発明の駐車場内誘導システムによれば、ドライバは、示された経路に沿って走行していくだけで、選定された空き駐車ブロックまで到達することができるので、ドライバに負担をかけずに、かつスムーズに車両を誘導することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の駐車場内誘導システムを設置した駐車場の見取り図である。
【図2】車両を駐車場内の空き駐車ブロックに誘導する手順を説明するためのフローチャートである。
【図3】空いているブロックの検知例を示す図である。
【図4】4つある「空」の空き駐車ブロックのうち、1つのブロックKを選定した場合の、経路誘導板3の表示例を示す図である。
【図5】他のブロックHを選定した場合の、経路誘導板3の表示例を示す図である。
【図6】他のブロックBを選定した場合の、経路誘導板3の表示例を示す図である。
【図7】車載ナビゲーション装置を搭載した車両に対して、空き駐車ブロックを選定するための手順を示すフローチャートである。
【図8】車載ナビゲーション装置を搭載した車両に対して、空き駐車ブロックを選定するための手順を示すフローチャートである(図7の続き)。
【図9】車載ナビゲーション装置の表示画面の例を示す図である。
【図10】車載ナビゲーション装置の表示画面の例を示す図である。
【図11】車載ナビゲーション装置の表示画面の例を示す図である。
【符号の説明】
1 駐車場
3 経路誘導板
4 表示画面
11,12,13 駐車区画
21,22 車両感知器
31,32,33 計測用カメラ
A,B,C 駐車ブロック
K 車両を誘導する駐車ブロック
P 経路

Claims (16)

  1. 個々の車両を駐車場内の空き駐車ブロックまで誘導する駐車場内誘導システムであって、
    駐車場内の空き駐車ブロックを検知する検知手段と、
    検知された空き駐車ブロックの中から、当該車両を誘導する空き駐車ブロックを選定する選定手段と、
    選定された空き駐車ブロックまでの経路を当該車両のドライバに伝える伝達手段とを有し、
    前記選定手段は、当該車両を誘導する空き駐車ブロックを選定する基準として、次の(1)(2)の基準の両方を採用することを特徴とする駐車場内誘導システム。
    (1)当該車両を誘導する空き駐車ブロックまでの経路が、先に示した他の車両の経路と重複しているかどうかを判定し、重複している場合には、当該空き駐車ブロックを除外する。
    (2)当該車両を誘導する空き駐車ブロックに、入庫時刻からの経過時間が平均的な駐車時間を超えている車両が多く駐車している場合、その駐車ブロックを除外する。
  2. 個々の車両を駐車場内の空き駐車ブロックまで誘導する駐車場内誘導システムであって、
    駐車場内の空き駐車ブロックを検知する検知手段と、
    検知された空き駐車ブロックの中から、当該車両を誘導する空き駐車ブロックを選定する選定手段と、
    選定された空き駐車ブロックまでの経路を当該車両のドライバに伝える伝達手段とを有し、
    前記選定手段は、当該車両を誘導する空き駐車ブロックを選定する基準として、次の(2)の基準を採用することを特徴とする駐車場内誘導システム。
    (2)当該車両を誘導する空き駐車ブロックに、入庫時刻からの経過時間が平均的な駐車時間を超えている車両が多く駐車している場合、その駐車ブロックを除外する。
  3. 前記選定手段は、駐車場内の空き駐車ブロックが複数ある場合、それらの空き駐車ブロックの一部であって複数の駐車ブロックを選定することを特徴とする請求項1又は2記載の駐車場内誘導システム。
  4. 前記選定手段は、駐車可能台数の多い空き駐車ブロック若しくは駐車率の低い空き駐車ブロックを優先して選定することを特徴とする請求項記載の駐車場内誘導システム。
  5. 前記選定手段は、利用施設に近い空き駐車ブロック、又は車両の種類に適した空き駐車ブロックを選定することを特徴とする請求項記載の駐車場内誘導システム。
  6. 前記選定手段は、車両ごとに、又は時間ごとに、誘導する空き駐車ブロックの組を変更することを特徴とする請求項記載の駐車場内誘導システム。
  7. 前記選定手段は、駐車場内の空き駐車ブロックが複数ある場合、それらの空き駐車ブロックのうち1つを選定することを特徴とする請求項1又は2記載の駐車場内誘導システム。
  8. 前記選定手段は、駐車可能台数の最も多い空き駐車ブロック若しくは駐車率の低いブロックを選定することを特徴とする請求項記載の駐車場内誘導システム。
  9. 前記選定手段は、利用施設に近い空き駐車ブロック、又は車両の種類に適した空き駐車ブロックを選定することを特徴とする請求項記載の駐車場内誘導システム。
  10. 前記選定手段は、車両ごとに、又は時間ごとに、誘導する空き駐車ブロックを変更することを特徴とする請求項記載の駐車場内誘導システム。
  11. 変更する空き駐車ブロックは、前回選定した空き駐車ブロックからもっとも離れた空き駐車ブロックであることを特徴とする請求項10記載の駐車場内誘導システム。
  12. 変更する空き駐車ブロックは、前回選定した空き駐車ブロックと走行経路ができるだけ一致しないものであることを特徴とする請求項10記載の駐車場内誘導システム。
  13. 前記伝達手段は、車両が経路を逸脱したことを検知した場合に、逸脱した位置から空き駐車ブロックまでの経路を当該車両のドライバに伝えることを特徴とする請求項1又は2記載の駐車場内誘導システム。
  14. 前記伝達手段は、駐車場の道路地図に誘導経路を表示する経路誘導板であることを特徴とする請求項1又は2記載の駐車場内誘導システム。
  15. 前記伝達手段は、車内の画面に誘導経路を表示する車載装置であることを特徴とする請求項1又は2記載の駐車場内誘導システム。
  16. 前記伝達手段は、誘導経路を音声案内する車載装置であることを特徴とする請求項1又は2記載の駐車場内誘導システム。
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