JP3827539B2 - インクジェットプリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はインクジェットプリンタに関し、とくに交換可能なインクカートリッジを用いるインクジェットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のインクジェットプリンタとしては、インクカートリッジのインク残量が所定量以下になるとインク吐出回数をカウントして、予め設定された回数までカウントされるとインク切れになったものと判定する機能や、電源オフ直前にインク残量が所定量以下であったことを電源オン時までメモリしておき、カートリッジが電源オン後に所定量より多い場合にはインクカートリッジの交換が行われたものと判断してヘッドクリーニング処理を行う機能を備えたものが知られている(例えば特開2000−190517号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、インクジェットプリンタにおいて、インクカートリッジのインク残量が少なくなったにもかかわらず、インク消費量の大きい印刷を行わねばならない場合がある。このような場合には、残量の少ないインクカートリッジを残量の多いインクカートリッジに臨時に交換して印刷を行うが、インク消費量の大きい印刷を終了した後、インクカートリッジをもとのインク残量の少ないものに確実に再交換すれば、インクカートリッジのインクが無駄なく有効利用できる。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、インクカートリッジを臨時に交換した場合、もとのインクカートリッジに戻すように使用者に促し、もとのインクカートリッジに再交換された場合には引続きそのカートリッジのインク残量を正確に算出してそのインク切れを精度よく判定するようにしたインクジェットプリンタを提供することを課題とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、印字ヘッドおよび交換可能なインクカートリッジを搭載して走査方向に移動するキャリジにより印刷を行う印刷部と、印刷部を収容しインクカートリッジの交換時に開閉するための扉を有する筺体と、インクカートリッジの差異を識別する識別センサと、前記扉の開閉を検知する扉センサと、外部からの供給される印字データと識別センサおよび扉センサからの出力とを受けて印字ヘッドとキャリジを制御する制御部とを備え、制御部は、第1インクカートリッジを搭載したキャリジの待機位置を第1位置として印刷を行い、所定量のインク残量の第1インクカートリッジから前記所定量より多いインク残量の第2インクカートリッジへの臨時交換作業が行われた時には、キャリジの待機位置を第1位置から第2位置へ変更し、扉が開かれると、第2位置において第2インクカートリッジが臨時交換カートリッジであることを表示し、第2インクカートリッジが第1インクカートリッジに再交換されると第1インクカートリッジによる印刷を行い、再交換されたインクカートリッジが第1インクカートリッジと異なるときには、それ以降の印字ヘッドとキャリジの動作を停止させるインクジェットプリンタを提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
この発明において、インクカートリッジを識別する識別センサをさらに備え、制御部は識別センサによってインクカートリッジの交換を判定してもよい。
【0006】
この発明において、インクカートリッジが複数の多色インクカートリッジからなり、前記特定位置の近傍に表示灯が設けられ、その表示灯は、キャリジが前記特定位置へ移動した時、交換されたインクカートリッジを指定されてもよい。
【0007】
この発明において、制御部は、インクカートリッジのインクが所定残量になるとその後のインク吐出回数の計数を開始するカウンタを備え、カウンタが所定回数Nのインク吐出回数を計数したときそのインクカートリッジの残量なしと判定してもよい。
【0008】
この発明において、制御部は、計数されたインク吐出回数を記憶するメモリを備え、第1インクカートリッジが第2インクカートリッジに交換された時点の第1インクカートリッジのインク吐出回数nをそのメモリに格納し、第2インクカートリッジが第1インクカートリッジに再交換されたとき、(N−n)回だけ第1インクカートリッジがインクをさらに吐出したとき第1インクカートリッジの残量なしと判定してもよい。
【0009】
この発明において、インクカートリッジを識別する識別センサと表示部とをさらに備え、識別センサは第2インクカートリッジが第1インクカートリッジに再交換されるときに各インクカートリッジを識別し、再交換されたインクカートリッジが第1インクカートリッジと異なるときに、その旨を表示部に表示してもよい。
【0010】
実施例
以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳述する。これによってこの発明が限定されるものではない。
図1は、この発明のインクジェットプリンタの一実施例を示す構成説明図である。
【0011】
同図に示すように、本体100は筺体1の内部に、用紙2を収容する給紙トレイ3、給紙トレイ3の用紙2を分離装置4で1枚ずつ分離して送出する給紙ローラ5、用紙2を案内するガイド板6、用紙をガイド板6からプラテン8へ搬送する搬送ローラ7、プラテン8上の用紙2に印字を行う印字ヘッド部9、印字された用紙2を排出する排出口ローラ10、および排出された用紙2を収容する排出トレイ11を備える。
【0012】
また、筺体1の上面には、ヒンジ1aを中心に矢印A方向に手動で開くことが可能な扉1bが設けられ、ヒンジ1aの近くには扉1bの開閉を検出する開閉検知センサ33が設けられている。また、印字ヘッド部9の近傍には、後述するカートリッジ指示部32とホトセンサ17が設けられている。
【0013】
図2は、印字ヘッド部9の詳細斜視図であり、印字ヘッド12を底部に有するキャリジ13がスライド軸14に摺動可能に支持されている。キャリジ13は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクカートリッジ15a〜15dを交換可能に収容し、ベルト16により用紙2の搬送方向(矢印A方向)に直交する矢印B方向(主走査方向)に往復移動するようになっている。
【0014】
図3は、インクカートリッジ15a〜15dのインクの残量と識別子とを検出するホトセンサ17の配置を示す断面図であり、ホトセンサ17はキャリジ13上のインクカートリッジ15a〜15dの側面の凹部34に対向するように設けられ、発光素子31aと受光素子31bとを備える。
【0015】
図4は、インクカートリッジ15a〜15dの各々の凹部34に設けられた識別子35とインク残量検出領域36を示す。この実施例では識別子35は、凹部34の表面に貼り付けられた黒ラベルと白ラベルによって形成されるバーコードからなり、残量検出領域36は黒白ラベルが貼り付けられていない残余の透光性のスペースである。
【0016】
従って、キャリジ13が移動するとき、図3に示すように発光素子31aの発する光は順次インクカートリッジ15a〜15dの凹部34に到達し、受光素子20はその反射光を受光する。
【0017】
図7は、図1に示すインクジェットプリンタの制御回路を示すブロック図である。
同図に示すように、制御部21は、ホトセンサ17、キャリジ位置センサ27、扉開閉検知センサ28およびキーボード22からの各出力と、印字データDとを受けて、ヘッド12を駆動するヘッド駆動部23、キャリジ13を駆動するキャリジ駆動部24およびローラ5,7,10を駆動するローラ駆動部25を制御すると共に、キーボード22から入力される印字条件やインク残量、印字頁数などの情報を表示する表示部26およびインクカートリッジ15a〜15dを使用者に指示するカートリッジ指示部32へ出力するようになっている。
【0018】
なお、制御部21は、CPU,ROM,RAMなどからなるマイクロマイクロコンピュータにより構成される。キャリジ駆動部24およびローラ駆動部25は、それぞれモータ、モータ駆動回路およびモータ出力伝達機構から構成される。表示部26は、液晶表示パネルとその駆動回路から構成される。また、キャリッジ位置センサ27は、例えば図2のスライド軸14に平行に設けた図示しないリニアエンコーダで構成できる。扉開閉検知センサ28はリミットスイッチや近接スイッチで構成できる。
【0019】
このような構成におけるインクジェットプリンタの各動作を次に説明する。
(1)印刷処理
先ず、インクジェットプリンタの「印刷処理」動作について説明する。
【0020】
制御部21はローラ駆動部25により給紙ローラ5および搬送ローラ7を駆動させて用紙2を搬送し、用紙2の印字開始位置がヘッド12の真下に位置するように用紙2の位置合わせを行う。
【0021】
次に、制御部21はヘッド駆動部23、キャリッジ駆動部24およびローラ駆動部25を制御して用紙2へ印字データDに対応する画像の印刷を開始する。そして、用紙1頁分の印刷を終了すると、制御部21は印字ヘッド12の駆動を停止し、キャリッジ13を標準待機位置P1(図5)へ移動させると共に、用紙2を搬送ローラと排出ローラ10により排出トレイ11上へ排出する。そして、次の用紙2が給紙トレイ3から搬出されその用紙への印刷が行われる。このようにして「印刷処理」動作が行われる。
【0022】
(2)インク残量検出
次に、ホトセンサ17によるインク残量の検出について説明する。図3に示すようにホトセンサ17の発光素子31aの出射光がインクカートリッジ15a〜15dの凹部34の残量検出領域36(図4)の各々を照射するとき、インクカートリッジ15a〜15dのいずれかにおいて、インク37の残量レベルLが所定レベル、つまりニアエンプテイレベルLe以下になると、その凹部34の壁面で照射光のほとんどが反射され、一方残量レベルLがレベルLeより大きいとインクの屈折率の関係で照射光はそのカートリッジの内部へ入射し、壁面でほとんど反射されない。
【0023】
従って、制御部21(図7)はインク残量検知時にインクカートリッジ15a〜15dの各々について、受光素子20の受光強度が所定値以上である場合に、そのインクカートリッジはインク残量レベルLがレベルLe以下であると判定する。
【0024】
(3)ピクセルカウント
次に、インクジェットプリンタの「ピクセルカウント」動作について説明する。
制御部21は、ピクセルカウンタを内蔵し、インクカートリッジ15a〜15dの各々について、インク残量がニアエンプテイレベルLe(図3)に達すると、それ以後にそのインクカートリッジからインクを吐出して印字した画素(ピクセル)数つまりインク吐出回数をカウントする。そして、そのカウント数が所定数Nに達すると制御部21はインクカートリッジのインク残量無しと判定する。このように、インク吐出回数をカウントする動作を「ピクセルカウント」という。
【0025】
(4)インクカートリッジの識別
次に、ホトセンサ17によるインクカートリッジの識別動作について説明する。図3に示すようにホトセンサ17の発光素子31aの出射光がインクカートリッジ15a〜15dの凹部34の一方の壁面を照射するとその反射光が他方の壁面で反射した後受光素子31bに入射する。
【0026】
従って、壁面に貼付けた黒ラベルと白ラベルにより、その入射光量が変化する。そこで、白黒ラベル列によりバーコードを形成し、キャリジ13が移動すると、ホトセンサ17の発光素子31aの光がインクカートリッジ15a〜15dの各バーコード(白黒ラベル列)を走査するので、制御部21は、受光素子31bの受光量の変化からバーコードを読み取る。そして、読み取ったバーコードからインクカートリッジ15a〜15dの各々が識別される。
これによって、インクカートリッジの交換の有無や、装着されたインクカートリッジの識別などが行われる。
【0027】
(5)臨時交換カートリッジの表示
次に、インクカートリッジが臨時に交換されたときに、どのカートリッジが交換されたカートリッジであるかを使用者に認識させるための「臨時交換カートリッジ表示」動作について図5を用いて説明する。
【0028】
図5は図1に示すインクジェットプリンタの筺体1の扉1bを開いた状態を示す上面図である。
同図に示すようにカートリッジ指示部32には、表示用の4つの発光ダイオード32a〜32dがキャリジ13の移動方向(スライド軸14に平行)に一列に配列されている。キャリジ31は、通常は、標準待機位置P1で待機し、印刷の開始とともに移動して印刷のための走査を行う。
【0029】
これに対して、「臨時交換カートリッジ表示」を行う場合には、印刷の前後において、キャリジ13はカートリッジ指示部32に対向する臨時待機位置P2まで移動し、その位置P2で待機する。この時、4つの発光ダイオード32a〜32dは、それぞれインクカートリッジ15a〜15dに対向し、指示すべきインクカートリッジに対向する発光ダイオードが点灯又は点滅することにより「臨時交換カートリッジ表示」動作が行われる。
【0030】
(6)インクジェットプリンタの全体的動作
最後に、インクジェットプリンタの一連の動作の流れを図8〜図10に示すフローチャートを用いて説明する。
なお、4色つまりシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインクカートリッジ15a〜15dがキャリジ13に装着されるが、その各々についてフローチャートに示す動作が行われる。ここでは、シアンのインクカートリッジ13aを例に説明する。
【0031】
まず、カートリッジ13aがキャリジ13に装着されると(ステップS1)、インク残量検出が行われ残量レベルLがニアエンプテイレベルLeと比較される(ステップS2)。残量レベルLが、レベルLe以下であると「カートリッジ受入れ拒否」が表示部26に表示されて(ステップS12)以後の動作が停止し、レベルLeより大きいとカートリッジ13aのバーコードID1が読み取られ登録される(ステップS3)。
それと共に、キャリジ13の待機位置(停止位置)Pとして位置P1(図5)が登録される。
【0032】
次に用紙2に対して印字ヘッド12による印刷処理が行われる(ステップS5)。なお、この印刷処理において各用紙2の印刷開始前および終了後のキャリジ13の待機位置はステップS4で登録された位置P1となる。
【0033】
印刷処理において、インク残量レベルLがニヤエンプティレベルLeまで低下すると(ステップS6)、カウンタに初期値Nが設定され(ステップS7)、それ以後の印刷処理において、カウンタはピクセルカウント動作を行う。つまりインク吐出回数nを初期値から減算する(ステップS8,S9)。そして、(初期値−n)の値が零になると(ステップS10)、表示部26にインクカートリッジのエンプティすなわち「インク残量なし」という表示が行われ(ステップS11)、ルーチンはステップS1へ戻る。
【0034】
次に、インク消費量の多い印刷を行うためにインク残量の少なくなったインクカートリッジを新しいインクカートリッジに臨時に交換する場合を説明する。
図8のステップS10において(初期値)−nが零でない時、つまり、ニアエンプティレベルLeより少なくなったインクがインクカートリッジにまだ残っている時に、多量の印刷を行うためにニヤエンプティレベルLeより多いインクを有するインクカートリッジ15aに交換されると(ステップS13)、図9に示すようにそのカートリッジ15aのバーコードID2が読み取られて登録される(ステップS14)。同時にキャリジ待機位置PとしてP2(図5)が登録され(ステップS15)、印刷処理が行われる(ステップS16)。
【0035】
そして、インク残量レベルLがレベルLeまで低下すると(ステップS17)、ピクセルカウンタに初期値Nが設定されて(ステップS18)、印刷処理が続けられる(ステップS19)。ピクセルカウンタのカウント値、つまり(初期値−n)が零になると(ステップS21)、インクカートリッジの「インク残量無し」が表示部26に表示され、ルーチンはステップS1へ戻る。
【0036】
なお、ステップS16およびS19の印刷処理においては、キャリジ待機位置Pとして位置P2が登録されてるので、キャリジ13の停止時に使用者が扉1bを開くと、キャリジ13は図5に示す待機位置P2まで移動し、ステップ12で臨時交換したインクカートリッジ13aに対応する発光ダイオード32aが点灯して、使用者に臨時交換のカートリッジの存在を教示する。
【0037】
そこで、インク消費量の多い印刷処理を終了した後、使用者はこの教示に従って、ステップS23又はS24において、インクカートリッジ13aを本来のインク残量の少ない、バーコードがID1のものに再交換すると、まず、バーコードがID1であることが確認される(ステップS25)。次に、キャリジ待機位置Pの登録が位置P1に変更され(ステップS26)、同時にピクセルカウンタの初期値が、ステップS10でカウントされた値(N−n)に設定される(ステップS27)。
【0038】
そして、印刷処理が行われ(ステップS28)、ピクセルカウンタにおいて(初期値−n)が零になると(ステップS29)、「インク残量無し」が表示部26に表示され(ステップS30)、ルーチンはステップS1へ戻る。なお、ステップS25において、バーコードがID1でないことが確認されると、「カートリッジ受入れ拒否」が表示部26に表示され(ステップS31)、以後の動作が停止する。また、ステップS28の印刷処理においては、キャリジ13の停止時に使用者が扉1bを開けてもキャリジ13の待機位置Pは位置P1に維持され、また発光ダイオード32aも点灯しない。つまり、通常の状態に戻る。
【0039】
以上、インクカートリッジ15aの場合について説明したが、他のインクカートリッジ15b〜15dについても同様である。
【0040】
図6は図5に示す実施例の変形例を示す上面図であり、図5のカートリッジ指示部32の発光ダイオード32a〜32dを、三角形の表示マーク32eに置換したもので、その他の構成は図5と同等である。
この変形例では、臨時交換カートリッジを表示する場合には、ステップS16又はS19のキャリジ停止時に扉1bが開くと、キャリジ13は位置P2へ移動して臨時交換されたインクカートリッジが表示マーク32eによって指示されるように停止する。
【0041】
それによって使用者は臨時交換されたインクカートリッジを容易に知ることができる。なお、臨時交換されたインクカートリッジが複数個存在する場合には、それらが交換時期の新しい順番、又は古い順番に表示マーク32eに指示されるようにキャリジ13が位置P2において移動するようになっている。
【0042】
【発明の効果】
この発明によれば、インク消費量の大きい印刷を行う場合に、インクカートリッジをインク残量の少ないものから多いものに交換すると、もとのインクカートリッジに再交換するように、使用者が促されるので、インク残量の少ないインクカートリッジも無駄なく有効に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す構成説明図である。
【図2】図1に示す実施例の印字ヘッド部の詳細斜視図である。
【図3】図1に示す実施例のホトセンサの配置説明図である。
【図4】図1に示す実施例に用いるインクカートリッジの正面図である。
【図5】図1の実施例の扉を開いた状態を示す上面図である。
【図6】図1の実施例の変形例を示す図5対応図である。
【図7】図1に示す実施例の制御回路のブロック図である。
【図8】図1に示す実施例の動作を示すフローチャートである。
【図9】図1に示す実施例の動作を示すフローチャートである。
【図10】図1に示す実施例の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 本体
2 用紙
3 給紙トレイ
4 分離装置
5 給紙ローラ
6 ガイド板
7 搬送ローラ
8 プラテン
9 印字ヘッド
10 排出ローラ
11 排出トレイ
12 印字ヘッド
13 キャリジ
14 スライド軸
15a シアンインクカートリッジ
15b マゼンタインクカートリッジ
15c イエローインクカートリッジ
15d ブラックインクカートリッジ
16 ベルト
Claims (6)
- 印字ヘッドおよび交換可能なインクカートリッジを搭載して走査方向に移動するキャリジにより印刷を行う印刷部と、印刷部を収容しインクカートリッジの交換時に開閉するための扉を有する筺体と、インクカートリッジの差異を識別する識別センサと、前記扉の開閉を検知する扉センサと、外部からの供給される印字データと識別センサおよび扉センサからの出力とを受けて印字ヘッドとキャリジを制御する制御部とを備え、制御部は、第1インクカートリッジを搭載したキャリジの待機位置を第1位置として印刷を行い、所定量のインク残量の第1インクカートリッジから前記所定量より多いインク残量の第2インクカートリッジへの臨時交換作業が行われた時には、キャリジの待機位置を第1位置から第2位置へ変更し、扉が開かれると、第2位置において第2インクカートリッジが臨時交換カートリッジであることを表示し、第2インクカートリッジが第1インクカートリッジに再交換されると第1インクカートリッジによる印刷を行い、再交換されたインクカートリッジが第1インクカートリッジと異なるときには、それ以降の印字ヘッドとキャリジの動作を停止させるインクジェットプリンタ。
- インクカートリッジのインク残量を検出する残量センサをさらに備え、制御部は残量センサによってインクカートリッジの交換を判定する請求項1記載のインクジェットプリンタ。
- インクカートリッジが複数の多色インクカートリッジからなり、前記特定位置の近傍に表示灯が設けられ、その表示灯は、キャリジが前記特定位置へ移動した時、交換されたインクカートリッジを指定する請求項1記載のインクジェットプリンタ。
- 制御部は、インクカートリッジのインクが所定残量になるとその後のインク吐出回数の計数を開始するカウンタを備え、カウンタが所定回数Nのインク吐出回数を計数したときそのインクカートリッジの残量なしと判定する請求項2記載のインクジェットプリンタ。
- 制御部は、計数されたインク吐出回数を記憶するメモリを備え、第1インクカートリッジが第2インクカートリッジに交換された時点の第1インクカートリッジのインク吐出回数nをそのメモリに格納し、第2インクカートリッジが第1インクカートリッジに再交換されたとき、(N−n)回だけの第1インクカートリッジがインクをさらに吐出したとき第1インクカートリッジの残量なしと判定する請求項4記載のインクジェットプリンタ。
- 表示部をさらに備え、第2インクカートリッジが他のインクカートリッジに再交換されるときに、再交換されたインクカートリッジが第1インクカートリッジと異なるときに、その旨を表示部に表示する請求項1記載のインクジェットプリンタ。
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