JP3827002B2 - ホッパー装置におけるエッジガイドの変形防止装置及びこれを備える給紙装置並びに記録装置 - Google Patents

ホッパー装置におけるエッジガイドの変形防止装置及びこれを備える給紙装置並びに記録装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機等の記録装置が備えているオートシートフィーダの一部を構成するホッパー装置におけるエッジガイドの変形防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
プリンタ等の記録装置において単票紙に記録を行う場合、予めホッパー装置に複数枚の単票紙をスタックしておき、給紙ローラの回転によりホッパー装置から1枚ずつ単票紙を分離して記録ヘッド側へこれを送り出す方法が採られている。
【0003】
通常ホッパー装置には、A4版、B5版など種々の規格紙に対応できるように、各規格紙の幅寸法に応じて該規格紙の側辺の進行ラインの位置を規定するエッジガイドがスライド可能に設けられている。またホッパー装置は、給紙の度にその下端側が給紙ローラの方へ接近するように移動し、非給紙時には給紙ローラから離れる側へ移動するようにするため、ホッパー装置の下端を給紙ローラ側へ常時付勢するバネと、該バネの付勢力に抗してホッパー装置を下側へ押し下げるカム機構とを備えている。
【0004】
ホッパー装置はこのバネの作用により常時上向きの力を受けるため、ホッパー装置の裏面にはその形状を維持するための補強板が固定されている。しかしホッパー装置に設けられる可動のエッジガイドは、その爪部分がホッパーの本体部分にスライド可能に係合しているに過ぎず、この補強板による補強作用を受けていない。そのためエッジガイドの下端側は上記バネの作用により多少上向きに変形気味となり、エッジガイド下端と給紙ローラとの間隔が所定の設定寸法よりも短くなりがちであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の課題は、上記バネの作用によるエッジガイドの変形を抑制する構造を提供するとともに、このような変形抑制構造を採用するに当たり、エッジガイドのホッパー本体への取付けに関する課題やエッジガイドの滑らかなスライドを維持するという課題を同時に解決したエッジガイドの変形防止構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本願請求項1に記載のホッパー装置におけるエッジガイドの変形防止装置は、複数枚の被記録材をスタック可能であり、被記録材を記録ヘッド側へ供給するためにスタックするホッパー本体と、種類の異なる被記録材の幅寸法に合わせて該被記録材の側縁の幅方向への動きを規制するために少なくとも一方が移動可能であり互いの間隔を変えることができる一組のエッジガイドとを備えるホッパー装置であって、前記ホッパー本体の裏面側にはホッパー本体の剛性を高めるための補強板が固定され、前記補強板の前縁が前記ホッパー本体の前縁に隣接して形成されており、前記ホッパー本体の後縁には後部スライド部が形成され、前記補強板の前縁には前部スライド部が形成されており、前記ホッパー本体の前縁と前記補強板とには少なくとも1カ所に切り欠き部が形成され、該切り欠き部内には、切り欠き部の幅方向に亘って延び、切り欠き部の後方側へ一時的に後退可能であり、前記前部スライド部のスライド面と面一な下面を有するスライド補助片を備え、前記移動可能なエッジガイドは可動エッジガイド保持部材に形成されており、該可動エッジガイド保持部材の後端側には、前記後部スライド部に対してスライド可能に係合できるスライド係合部が形成され、前記可動エッジガイド保持部材には、前記スライド係合部からホッパー本体の前後長さと同じ距離の位置に且つ前記少なくとも1カ所の切り欠き部に対応した位置にスライド係合爪が形成されており、前記可動エッジガイド保持部材を前記ホッパー本体に取り付ける際に、前記スライド補助片を切り欠き部の後方側へ一時的に後退させた状態で、前記スライド係合爪を、各々対応する切り欠き部の上下方向に貫通させた後、前記スライド補助片を元の位置へ戻して取り付けることができ、該取付状態において前記スライド係合爪が前記前部スライド部のスライド面上をスライド可能であることを特徴とするものである。
【0007】
本発明によれば、スライド係合爪が補強板の前縁に形成された前部スライド部にスライド可能に係合しているから、ホッパー本体を常時上側に付勢するバネの作用により可動エッジガイド保持部材が上側へ付勢されているときでも、スライド係合爪に掛かった負荷が補強板によって支持されて、可動エッジガイド保持部材が上側へ撓むように変形することを防止することができる。そのためエッジガイド下端と給紙ローラとの距離を所定の設定距離に設定することが可能になった。
【0008】
またスライド補助片は切り欠き部内で一時的に後方へ後退することができるから、スライド係合爪を切り欠き部の位置に整合した状態で、スライド補助片を一時的に後退させた状態でスライド係合爪を切り欠き部内に貫通させることにより、容易に可動エッジガイド保持部材をホッパー本体に取り付けることができる。
【0009】
また、本願請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のエッジガイドの変形防止装置において、前記切り欠き部と前記スライド係合爪は2つずつであることを特徴とするものである。本発明によれば、2つのスライド係合爪が前部スライド部上で安定したスライド動作をすることができる。
【0010】
また、本願請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のエッジガイドの変形防止装置において、前記スライド補助片は、常時、切り欠き部の前方側へ弾性的に付勢されており、前記付勢に抗して切り欠き部の後方側へ一時的に後退可能であることを特徴とするものである。
本発明によれば、スライド係合爪を切り欠き部内に貫通させるときだけ、指でスライド補助片を一時的に容易に押し込むことが可能であり、スライド係合爪のセットが終了したら、指を離すだけでスライド補助片が元の位置へ戻り、スライド係合爪の離脱が防止されるようになる。
【0011】
また、本願請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のエッジガイドの変形防止装置において、前記一組のエッジガイドのうち正面から見て右側のエッジガイドの位置は固定であり、左側のエッジガイドは可動であることを特徴とするものである。
本発明によれば、右側に印刷の0桁側が位置する記録装置に適用可能であり、左側のエッジガイドを移動させるだけで種々の幅の用紙に対応することが可能である。
【0012】
また、本願請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のエッジガイドの変形防止装置において、前記切り欠き部は、移動可能なエッジガイドが規格紙の幅寸法に合うように位置決めされているとき、前記スライド係合爪が切り欠き部の位置からずれているように設定されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、規格紙に合わせて可動エッジガイドが位置決めされている場合には、可動エッジガイド保持部材が誤ってホッパー本体から外れてしまうような事故を確実に防止することができる。
【0013】
また、本願請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のエッジガイドの変形防止装置において、前記ホッパー装置の上端側のうち前記移動可能なエッジガイド側は遊びを有する軸支構造を備え、前記ホッパー装置の下端側は、給紙動作を行うために該下端の上方に設けられる給紙ローラに対して常時付勢傾向にあり、該付勢傾向は、前記移動可能なエッジガイド側におけるホッパー装置の付勢部位の方が前記固定のエッジガイド側におけるホッパー装置の付勢部位より強いことを特徴とするものである。
【0014】
ホッパー装置の上端の支点のうち、移動可能なエッジガイドがある側は遊びを有する軸支構造を採用することにより、ホッパー装置の下端が給紙ローラに確実に押し付けられるようになる。このような遊び構造の採用により移動可能なエッジガイドがホッパー装置の中程にあるときに、補強板の荷重が移動可能なエッジガイド側に集中するが、上記移動可能なエッジガイド側におけるホッパー装置の付勢部位の付勢力を高めることでこの補強板の荷重をバランスよく支持することができる。
【0015】
また、本願請求項7に記載の給紙装置は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のエッジガイドの変形防止装置を備えることを特徴とするものである。本発明によれば、エッジガイド下端と給紙ローラとの距離を所定の距離に設定することが可能であるから、ホッパーに所定枚数の被記録材を確実にスタックすることができる。
【0016】
また、本願請求項8に記載の記録装置は、請求項7に記載の給紙装置を備えることを特徴とするものである。本発明によれば、エッジガイド下端と給紙ローラとの距離を所定の距離に設定することが可能であるから、ホッパーに所定枚数の被記録材を確実にスタックすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係るエッジガイドの変形防止装置を適用した給紙装置2を備える記録装置1を示す斜視図である。尚、図1は記録装置を覆う本体カバーを外した状態で描いてある。また、図2は同記録装置の側面図である。図3はホッパー本体に可動エッジガイドが取り付けられた様子をおもて側から見た正面図である。図4はホッパー本体に可動エッジガイドが取り付けられた様子を裏側から見た斜視図である。図5は切り欠き部内にスライド補助片が設けられている様子を示す斜視図である。図6は図4のVI−VI線に沿って破断した断面図である。図7は可動エッジガイドがその取付位置からスライドした様子を示す斜視図である。図8は図7のVIII−VIII線に沿って破断した断面図である。
【0018】
図1に示す如く記録装置1は、記録部(プリンタ本体)3と、該記録部3の後方上部に設けられる給紙装置2と、記録部3の前方に形成される排紙部5とを備えて成る。尚、以下の説明では、印刷時に被記録材である用紙Pが給紙装置2から送り出される方向を前方とし、その反対方向を後方とし、この前後方向と直交する方向であって後述する印刷(記録)ヘッドが印刷時にスキャンする方向を幅方向として説明する。
【0019】
給紙装置2には、複数枚の用紙Pをスタックするホッパー装置7が設けられており、ホッパー装置7の上端には用紙Pの上方部分を支持するためのペーパーサポート9がこの例では着脱自在に接続されている。ホッパー装置7は、実際に用紙Pを下側から支持するホッパー本体10と、ホッパー本体10の向かって右側に位置し、用紙Pの側縁の右端側を規制するための固定エッジガイド11と、ホッパー本体10の向かって左側に位置し、用紙Pの側縁の左端側を規制するための可動エッジガイド12とを備えている。可動エッジガイド12は、印刷に使用される用紙の幅に応じてホッパー本体10の幅方向にスライド可能に設けられている。可動エッジガイド12は可動エッジガイド保持部材13に対して形成される部材であり、後述するように本発明は、この可動エッジガイド保持部材13をホッパー本体10に取り付けるための構造に関するものである。
【0020】
図2に示す如く、ホッパー本体10の前端上方の対向する位置には、給紙ローラ15が設けられており、ホッパー本体10は、図示しないカム機構により上方(図2の矢印の方向)へ移動することにより、ホッパー本体10上の用紙Pの先端付近を給紙ローラ15に当接可能な位置まで持ち上げられる。また給紙ローラ15は、平坦部分15aと、円弧部分15bとから構成されており、ホッパー本体10が用紙Pの先端を持ち上げているときに、給紙ローラ15が図2で時計回り方向へ回転することにより、円弧部分15bの表面が最上位に位置する用紙Pの表面に摩擦接触して、最上位乃至最上位から数枚の用紙Pを前方へ送り出す。
【0021】
尚、数枚の用紙Pが送り出された場合には、給紙ローラ15と対向する位置に設けられた図示しない分離パッドの作用により、最上位の用紙Pだけが給紙ローラ15の駆動力を受けて前方へ送り出され、分離パッド側に残された用紙は図示しない戻し装置によりホッパー本体10側へ戻される。
【0022】
送り出された用紙Pは、紙送りローラ17に至り、そこで印刷工程における精密な紙送り動作を受けながら、紙送りローラ17の下流側に位置する印刷ヘッド19側へ給紙される。
【0023】
印刷ヘッド19は、キャリッジ21に搭載されており、キャリッジ21は給紙方向と直交する方向へ往復運動できる。印刷ヘッド19と対向する位置にはプラテン23が設けられ、該プラテン23は、印刷ヘッド19によって用紙Pに印刷を行う際に、用紙Pを下側から支持する作用をなす。印刷ヘッド19で印刷された用紙Pは、排紙部5に設けられる排紙ローラ25によって順次排出される。
【0024】
本発明が適用された記録装置1は、概略以上のような構成を備えるものであり、以下、本発明の特徴的構成について具体的に説明する。
【0025】
図3は、ホッパー本体10に可動エッジガイド12が取り付けられた様子をおもて側から見た正面図であり、図4はホッパー本体10に可動エッジガイド12が取り付けられた様子を裏側から見た斜視図である。図3に矢印で示す如く、可動エッジガイド12は、ホッパー本体10の幅方向に沿ってスライド可能であり、これによって2つのエッジガイド11、12の間隔を例えば規格紙の幅寸法に合わせて設定することができ、用紙の給紙工程において、用紙が横ぶれすることを抑制できるようになっている。
【0026】
図4に示す如く、ホッパー本体10の裏面には強い剛性を有する補強板26がホッパー本体10に対して固定して設けられている。図2において、ホッパー装置7は、図示しないバネ等の付勢装置によって常時上側へ付勢されているため、ホッパー本体10を付勢装置の付勢力に抗して強制的に下側へ移動させているときには、該上向きの付勢力によってホッパー本体10が変形しやすい。補強板26は、このような付勢力によってホッパー本体10が変形しないために設けるものである。
【0027】
ホッパー装置7の上端側のうち、可動エッジガイド12側(図1の左側)には、遊びを有する軸支構造(図示せず)が設けられており、これにより上記付勢装置の付勢力によってホッパー装置7の下端が給紙ローラ15に確実に押し付けられるようになっている。このような遊びを有する軸支構造の採用により、可動エッジガイド12がホッパー装置7の幅方向の中程に位置するときに、補強板26の荷重が可動エッジガイド7が位置する部分に集中してしまう。そこで本発明では、可動エッジガイド7が設けられている側(図1の左側)におけるホッパー装置7の上側への付勢力を固定エッジガイド11側における上側への付勢力よりも高めて、補強板26の荷重をバランス良く支持するようにしている。
【0028】
補強板26の前縁は、ホッパー本体10の前縁に隣接して延びるように形成されており、ホッパー本体10の後縁には後部スライド部27が形成され、補強板26の前縁には前部スライド部29がそれぞれ形成されている。
【0029】
ホッパー本体10の前縁と補強板26とが重なっている部分には、2カ所に切り欠き部31が形成されている。前部スライド部29の上側には(図4では下側になっている)可動バー32が設けられており、2つの切り欠き部31に対応する可動バー32の位置には、各々該切り欠き部31の幅寸法とほぼ同じ幅寸法を有するスライド補助片33が各切り欠き部31内に入り込むように突出して形成されている。可動バー32は、前後方向に弾性変形することで撓むことが可能な材料で構成されており、可動バー32に力が掛かっていない状態、即ち撓んでいない状態では、スライド補助片33の前端が切り欠き部31の前端側に位置するようになっている(図5の実線位置)。
【0030】
スライド補助片33は、切り欠き部31の後方(図5中に矢印35で示す方向)へ押し込むことにより、図5中の破線で示す如く、切り欠き部31の後方側へ押し込み可能であり、またこの押し込み力を解除すれば直ちに可動バー32の弾性復帰力により実線で示す初期位置へ復帰可能である。また図5に示す如く、スライド補助片33の下面37は、前部スライド部29のスライド面39と面一になるように設定されている。これにより後に詳述するように、可動エッジガイド保持部材13が前部スライド部29に沿ってスライドするときに、スライド面39とスライド補助片33の下面37との境界部分で、がたつきや衝突などの障害を生じることなく、滑らかに進行できるようになる。
【0031】
次に、可動エッジガイド保持部材13について説明する。可動エッジガイド保持部材13は、ホッパー本体10の幅方向にスライド可能であるようにホッパー本体10に対して後で組み付けることができる部材であり、図3に示す如く、支持板41を主体とし、該支持板41の左端に可動エッジガイド12が形成されている。
【0032】
支持板41の上面側の前方端には摩擦部材42が貼付されており、この摩擦部材42と、固定エッジガイド11の同様な位置に貼付された他の摩擦部材42との摩擦作用により、ストックされている用紙が崩れ落ちるのを防止すると共に、給紙ローラ15がホッパー本体10上にスタックされている用紙Pを挟持して用紙の送り出しを行う際に、スタックされている残り少ない用紙が全て送り出されてしまうことを防止している。
【0033】
図4に示す如く、支持板41の裏面の後端側には、ホッパー本体10の後部スライド部27に対してスライド可能に係合するスライド係合フック43が形成されており、一方、支持板41の裏面の中程前方寄りであって、上記スライド係合フック43からホッパー本体10の前後長さと同じ距離のところからは案内板45が下方へ延びている。そして案内板45の下端には、ホッパー本体10の前部スライド部29に対してスライド可能に係合可能な2つのスライド係合爪47が形成されている。
【0034】
2つのスライド係合爪47は、ホッパー本体10に形成された2つの切り欠き部31間の距離と同じ距離だけ離れて形成されており、2つのスライド係合爪47を2つの切り欠き部31に臨ませた状態でスライド補助片33を切り欠き部31内へ押し込むことにより、スライド係合爪47を切り欠き部31に貫通させることができるようになっている。
【0035】
なお、ホッパー本体10に対して切り欠き部31を形成する位置は、可動エッジガイド12が日本工業規格B5版やA4版などの規格紙の幅寸法に合うように位置決めされているときに、2つのスライド係合爪47が切り欠き部31の位置からずれているように設定することが好ましい。これにより規格紙に合わせて可動エッジガイド12が位置決めされている場合には、可動エッジガイド保持部材13が誤ってホッパー本体10から外れてしまうような事故を確実に防止することができる。
【0036】
以下、このような構造を備える可動エッジガイド保持部材13をホッパー本体10へ取付ける手順および取付後の可動エッジガイド保持部材13の作動について説明する。
【0037】
先ず可動エッジガイド保持部材13におけるスライド係合フック43をホッパー本体10の後部スライド部27に掛けるようにする。この状態で可動エッジガイド保持部材13を後部スライド部27に沿ってスライドさせ、可動エッジガイド保持部材13における2つのスライド係合爪47をホッパー本体10に形成された2つの切り欠き部31の位置に整合させる。そしてスライド補助片33を切り欠き部31内へ後方へ指で押し込みながら、2つのスライド係合爪47を各切り欠き部31の上下方向に貫通させ、その後、スライド補助片33の押し込みを止めて元の位置へ復帰させる。これにより図4に示す如く、2つのスライド係合爪47が各々スライド補助片33の上に当接した状態となり、可動エッジガイド保持部材13のホッパー本体10への取付けが完了する。この状態ではスライド補助片33を再度切り欠き部31の後方へ押し込まない限り、スライド係合爪47が切り欠き部31から外れることはない。
【0038】
スライド係合爪47を図4に示す状態に取り付けた後、図7に示す如く、可動エッジガイド保持部材13をホッパー本体10の幅方向にスライドさせることができる。このときスライド補助片33の下面37は、前部スライド部29のスライド面39と面一に設定されているから、スライド係合爪47がスライド補助片33の下面37と前部スライド部29のスライド面39との境界で、がたついたり、段差に衝突するなどの障害なしに、滑らかに進行することができる。
【0039】
また本発明では、前部スライド部29が剛性を有しないホッパー本体10にではなく、剛性を有する補強板26の前縁上に形成されており、スライド係合爪47が補強板26の前縁上でスライドすることになるから、ホッパー本体10を常時上側に付勢する付勢装置の作用により可動エッジガイド保持部材13が上側へ付勢されているときでも、スライド係合爪47に掛かった上向きの負荷が補強板26によって支持されて、可動エッジガイド保持部材13が上側へ撓むように変形することを防止することができる。
【0040】
以上本発明の一実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、他の形態を採用することもできる。例えば上記実施の形態ではエッジガイドの一方だけを可動としたが、2つのエッジガイドを可動とし、それぞれのエッジガイドが形成される2つの可動エッジガイド保持部材13が上記同様の構造を備えているようにしてもよい。
【0041】
また可動エッジガイド保持部材13に形成されるスライド係合爪47の数は1つまたは3以上でもよく、これに対応して前部スライド部29と補強板26とに形成される切り欠き部31を1つまたは3以上形成するようにしても構わない。
【0042】
更に上記実施の形態では弾性的な可動バー32にスライド補助片33を形成して可動バー32の弾性変形によりスライド補助片33が切り欠き部31内で一時的に後退するようにしているが、個々のスライド補助片33にバネ等の弾性変形要素を取り付け、この弾性変形要素の弾性変形によりスライド補助片33が個々に切り欠き部31内で一時的に後退できるようにしてもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、バネの作用によるエッジガイドの変形を抑制する変形抑制構造を採用するに当たり、エッジガイドのホッパー本体への取付けに関する課題やエッジガイドの滑らかなスライドを維持するという課題を同時に解決することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のペーパーサポートを適用した給紙装置を備える記録装置の斜視図である。
【図2】同上記録装置の側面図である。
【図3】ホッパー本体に可動エッジガイドが取り付けられた様子をおもて側から見た正面図である。
【図4】ホッパー本体に可動エッジガイドが取り付けられた様子を裏側から見た斜視図である。
【図5】切り欠き部内にスライド補助片が設けられている様子を示す斜視図である。
【図6】図4のVI−VI線に沿って破断した断面図である。
【図7】可動エッジガイドがその取付位置からスライドした様子を示す斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿って破断した断面図である。
【符号の説明】
1 記録装置
2 給紙装置
3 記録部(プリンタ本体)
5 排紙部
7 ホッパー装置
9 ペーパーサポート
10 ホッパー本体
11 固定エッジガイド
12 可動エッジガイド
13 可動エッジガイド保持部材
15 給紙ローラ
25 排紙ローラ
26 補強板
27 後部スライド部
29 前部スライド部
31 切り欠き部
32 可動バー
33 スライド補助片
35 矢印
37 下面
39 スライド面
41 支持板
42 摩擦部材
43 スライド係合フック
45 案内板
47 スライド係合爪
P 用紙

Claims (8)

  1. 複数枚の被記録材をスタック可能であり、被記録材を記録ヘッド側へ供給するためにスタックするホッパー本体と、種類の異なる被記録材の幅寸法に合わせて該被記録材の側縁の幅方向への動きを規制するために少なくとも一方が移動可能であり互いの間隔を変えることができる一組のエッジガイドとを備えるホッパー装置であって、
    前記ホッパー本体の裏面側には、ホッパー本体の剛性を高めるための補強板が固定され、前記補強板の前縁が前記ホッパー本体の前縁に隣接して形成されており、
    前記ホッパー本体の後縁には後部スライド部が形成され、前記補強板の前縁には前部スライド部が形成されており、
    前記ホッパー本体の前縁と前記補強板とには少なくとも1カ所に切り欠き部が形成され、該切り欠き部内には、切り欠き部の幅方向に亘って延び、切り欠き部の後方側へ一時的に後退可能であり、前記前部スライド部のスライド面と面一な下面を有するスライド補助片を備え、
    前記移動可能なエッジガイドは可動エッジガイド保持部材に形成されており、該可動エッジガイド保持部材の後端側には、前記後部スライド部に対してスライド可能に係合できるスライド係合部が形成され、前記可動エッジガイド保持部材には、前記スライド係合部からホッパー本体の前後長さと同じ距離の位置に且つ前記少なくとも1カ所の切り欠き部に対応した位置にスライド係合爪が形成されており、
    前記可動エッジガイド保持部材を前記ホッパー本体に取り付ける際に、前記スライド補助片を切り欠き部の後方側へ一時的に後退させた状態で、前記スライド係合爪を、各々対応する切り欠き部の上下方向に貫通させた後、前記スライド補助片を元の位置へ戻して取り付けることができ、該取付状態において前記スライド係合爪が前記前部スライド部のスライド面上をスライド可能であることを特徴とするエッジガイドの変形防止装置。
  2. 請求項1に記載のエッジガイドの変形防止装置において、前記切り欠き部と前記スライド係合爪は2つずつであることを特徴とするエッジガイドの変形防止装置。
  3. 請求項1または2に記載のエッジガイドの変形防止装置において、前記スライド補助片は、常時、切り欠き部の前方側へ弾性的に付勢されており、前記付勢に抗して切り欠き部の後方側へ一時的に後退可能であることを特徴とするエッジガイドの変形防止装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のエッジガイドの変形防止装置において、前記一組のエッジガイドのうち正面から見て右側のエッジガイドの位置は固定であり、左側のエッジガイドは可動であることを特徴とするエッジガイドの変形防止装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のエッジガイドの変形防止装置において、前記切り欠き部は、移動可能なエッジガイドが規格紙の幅寸法に合うように位置決めされているとき、前記スライド係合爪が切り欠き部の位置からずれているように設定されていることを特徴とするエッジガイドの変形防止装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のエッジガイドの変形防止装置において、前記ホッパー装置の上端側のうち前記移動可能なエッジガイド側は遊びを有する軸支構造を備え、前記ホッパー装置の下端側は、給紙動作を行うために該下端の上方に設けられる給紙ローラに対して常時付勢傾向にあり、該付勢傾向は、前記移動可能なエッジガイド側におけるホッパー装置の付勢部位の方が前記固定のエッジガイド側におけるホッパー装置の付勢部位より強いことを特徴とするエッジガイドの変形防止装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のエッジガイドの変形防止装置を備えることを特徴とする給紙装置。
  8. 請求項7に記載の給紙装置を備えることを特徴とする記録装置。
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