JP3826932B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

この発明は原稿を読み取り、画像データを生成する技術に関する。
スキャナ装置は単体で利用されたり、コピー装置などに搭載されたりして、例えば紙に印刷された原稿をデジタルデータに変換するために利用されている。近年、原稿をカラーで読み取ることができるカラースキャナ装置が普及している。そうしたカラースキャナ装置は、例えば赤成分(R)、緑成分(G)、青成分(B)をそれぞれ個別に読み取るためのラインセンサを有し、それらのラインセンサから得た電圧値に基づいて画像データを生成する。RGBそれぞれのラインセンサは、主走査方向に対して平行に所定の間隔(以下、単に「ラインギャップ」という)をおいて配置されている。そのため、所定のタイミングでは各ラインセンサは、原稿上のそれぞれ異なるラインを読み取っている。そこで、各ラインセンサから取得した画素データを蓄積するライン補正メモリを設け、先行するラインセンサの画素データを遅延してライン補正メモリから読み込み、合成することにより同一ラインにおけるRGB形式の画素データを生成する。そして、ライン毎の生成したRGB形式の画素データを組み合わせることで、原稿の画像データが生成される。
原稿を読み取る際の倍率は、ラインセンサのサンプリング周期が一定の場合、原稿に対するラインセンサの相対的な移動速度により決まる。例えば原稿を拡大する場合には移動速度を遅くし、原稿を縮小する場合には移動速度を速くする。したがって、移動速度によってはそれぞれのラインセンサが原稿上の同一のラインを読み取れないことがある。このときに各ラインセンサから取得した画素データを合成すると、画質が悪くなってしまう。こうした変倍時に生じる読み取りラインのずれを補正する技術として、各ラインセンサにおけるサンプリング周期を変更するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−60846号公報
特許文献1は、倍率に応じて各ラインセンサのサンプリングタイミングを制御することにより任意の倍率でも同一ラインの読み取りを可能にする。しかしながら、ラインセンサ毎にサンプリングタイミングを制御するためのハードウエアはラインセンサと制御回路の両方に必要になり、共通化できないため高価になってしまう。
本発明はこうした点に鑑みてなされたもので、その目的は、変倍率に応じて生じる画質の低下を抑え、状況に応じて効率的な読取処理を可能とする画像読取技術の提供にある。
本発明のある態様は、画像読取装置である。この装置は、所定の間隔で主走査方向に対して平行に設けられた複数のラインセンサから、所定の周期で原稿のサンプル値を取得する手段と、サンプル値を所定のサンプリング回数分記憶可能な容量を有する記憶手段と、原稿とラインセンサのサンプリング位置とを相対的に移動させる移動手段と、記憶手段に保持されているサンプル値に基づいて、各ラインセンサのサンプリング位置の位置ずれを補正する補正手段と、原稿を読み取る倍率と記憶手段の容量とに基づいて、倍率に応じた位置ずれを補正する処理を実行可能か否かを判定し、実行可能な場合、補正に利用するためのサンプル値を取得可能な補正用速度で、移動手段に原稿とラインセンサとを相対的に移動させる指示手段とを備える。これにより、記憶手段の容量と倍率とに応じて、各ラインセンサのサンプリング位置の補正を行うか否かを決めることができる。
この装置は、倍率に応じた位置ずれを補正するために必要なサンプリング回数と、記憶手段の容量とに基づいて算出され、位置ずれを補正する処理を実行可能か否かを判断するための所定の倍率を保持する手段を更に備え、指示手段は、倍率が所定の倍率より小さい場合、補正用速度で移動することを移動手段に指示し、倍率が所定の倍率以上の場合、補正用速度とは異なる速度で移動することを移動手段に指示してもよい。これにより、記憶容量を増やすことなく、必要な範囲で位置ずれの補正が可能になり、効率的に記憶手段を利用することができる。
本発明の別の態様は、画像読取装置である。この装置は、所定の間隔で主走査方向に対して平行に設けられた複数のラインセンサから、所定の周期で原稿のサンプル値を取得する手段と、サンプル値を所定のサンプリング回数分記憶可能な容量を有する記憶手段と、原稿と前記ラインセンサのサンプリング位置とを相対的に移動させる移動手段と、原稿を読み取る倍率に応じて決まる移動速度を所定の分割数で除した速度で、原稿を走査することで得られるサンプル値に基づいて、各ラインセンサのサンプリング位置の位置ずれを補正する補正手段と、倍率と記憶手段の容量とに基づいて、分割数を算出する手段とを備える。これにより、記憶手段の容量が許す限り大きい分割数を設定できるので、位置ずれを小さくできる。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、原稿読み取り時の条件を、当該装置が搭載している記憶手段の容量に応じて自動的に決定できるので、利便性の高い画像読取装置を提供できる。
以下、2つの実施例を用いて実施の形態を説明する。
図1(a)は、原稿を等倍率(100%)で読み取る時の各ラインセンサの位置とサンプリングタイミングの関係を示す図である。本図で、横軸は時間を示し、縦軸はラインセンサと原稿との相対位置を示す。LR、LG、およびLBは、それぞれ赤色成分用、緑色成分用、ならびに青色成分用のラインセンサの時間経過にともなう位置を示す。それぞれのラインセンサは、周期Tで供給されるクロックに基づいてサンプリングを行う。具体的には、周期Tの間、蓄光を行い、積分値を出力する。
ラインギャップをL、等倍率100%のときの移動速度をVとすると、周期Tの間にラインセンサが移動する距離はVTとなる。このとき、VTは、ラインセンサの主走査方向に並ぶ光電素子の間隔Pと一致する。つまり、等倍率のときに各ラインセンサは1辺の長さがPの正方領域を読み取ることができる。そして、各ラインセンサは、ラインギャップLが光電素子の間隔Pの自然数倍になるように配置されている。この自然数をmとすると、
L=mT (式1)
が成り立つ。このように、ラインギャップLは、等倍率のときに1周期あたりに移動する距離を用いて示す。
本図では、各ラインセンサのラインギャップLは、光電素子の長さPになっている。つまり、m=1であり、L=VTとなる。原稿を等倍率で読み取る場合、各ラインセンサは、周期Tである時間SHの間に1ライン分進む速度で移動する。これにより、各ラインセンサは、原稿上の同一のラインを読み取ることができる。本図では、赤色成分用ラインセンサが読み取ったラインを、SH時間後に緑色成分用ラインセンサが読み取り、2・SH時間後に青色成分用のラインセンサが読み取る。したがって、青成分用のラインセンサからの出力値と、2周期前の赤成分用ラインセンサからの出力値と、1周期前の緑成分用ラインセンサからの出力値とを合成することで同一ラインのRGB形式の画素データを得ることができる。つまり、ラインギャップに応じて、少なくとも2つのラインセンサからの出力値を一時的に蓄積し、遅延して合成することで同一ラインのRGB形式の画素データを得ることができる。こうした補正処理を以下、単に「遅延処理」という。また、各ラインセンサがサンプリングを行った原稿上の位置を「サンプリング位置」という。この遅延処理を実現するために、画像読取装置にはバッファが設けられている。バッファのサイズについては後述する。
図1(b)は、原稿を125%に拡大して読み取る時の各ラインセンサの位置とサンプリングタイミングの関係を示す図である。LR、LG、およびLBは、原稿上の所定の範囲を図1(a)におけるサンプリング回数の1.25倍のサンプリングを行うときの各ラインセンサの位置とサンプリングタイミングの関係を示す。つまり、各ラインセンサの移動速度を図1(a)の移動速度より遅くすることにより、原稿上の所定の範囲において1.25倍多くサンプリングを行う。このとき、赤色成分用ラインセンサのサンプリング位置PRに対応する緑色成分および青色成分のサンプリング位置は、それぞれサンプリング位置PGならびにサンプリング位置PBになり、それぞれ異なる位置になってしまう。このような読み取り処理を、以下「速度優先モード」という。
このようにサンプリング位置が異なる場合に、各ラインセンサのサンプリング位置を一致させるためには、サンプリングタイミングをラインセンサ毎に制御することが考えられるが、ラインセンサ毎にクロックを供給するための回路が必要になりコストが高くなってしまう。また、ラインセンサは、感度、原稿に投射する光量に応じてサンプリングに必要な蓄光時間が決まる。そのため、ラインセンサのスペック上の蓄光時間がサンプリング周期の最小値になるという制限がある。
そこで、本実施の形態では、各ラインセンサの移動速度を遅くすることで、通常1回のサンプリングで済む原稿の範囲を、複数回サンプリングし、複数のサンプリング位置の中から、近いものを選択して合成する。つまり、速度優先モードにおける、倍率に対応する移動速度をV、サンプリング数、すなわち分割数をSとした場合、
VT/S (S=1、2、3・・・)
のライン幅で読み取るように速度を調整する。つまり、V/Sの速度でラインセンサを移動する。
例えば、通常1回のサンプリングで読み取るライン幅を3回のサンプリングで読み取る場合、3倍の時間をかけてラインセンサは移動する。LR’、LG’、およびLB’は、3倍の時間をかけて移動する場合の各ラインセンサの位置とサンプリングタイミングの関係を示す。例えば、LRとLR’とを比較すると、前者が時間t0からt1の間に1ライン分を移動するのに対し、後者は同じ距離を時間t0からt3まで3倍の時間をかけて移動する。この間に、3回サンプリングを行う。つまり、LRにおける1ラインの幅を、3つのラインに分割して読み取る。
例えば、位置「0」における画素データを合成する場合、赤色成分として「PR」が選択され、緑色成分は「PG1、PG2、PG3」の中から位置「0」に近い「PG2」が選択され、青色成分は「PB1、PB2、PB3」の中から「PB2またはPB3」が選択される。具体的に示すと、等倍率のときの速度を1とすると、倍率125%のときの速度は4/5になる。よって、LB’の位置yは、時間tを使って、
y=t・4/15−2 (式2)
となる。
PB1は、式2より、y=6・4/15−2=−6/15となる。同様にPB2およびPB3は、それぞれy=−2/15ならびにy=2/15となる。よって、PB2またはPB3が選択される。このように、理論的に算出した距離に基づいて、3つの値のいずれかを選択してもよいし、周期Tと紙送り制御とのタイミングの関係に応じて、実際の紙送り量とクロックとが一致しないことにより生じるずれが少ない方を選択してもよい。
これにより、1回の読み取り処理に必要な時間は長くなるが、クロックを変更することなく画質のよい画像を得ることができる。このような読み取り処理を、以下「画質優先モード」という。つまり画質優先モードは、速度優先モードにおいて、1回のサンプリングで読み取るライン幅を、複数回のサンプリングで読み取ることで高画質を実現するモードである。
図2は、図1を用いて説明した速度優先モードと画質優先モードとを概念的に示す図である。速度優先モードは、所定の距離を1周期の間に一定速度で移動し、ひとつの読取データを各ラインセンサから取得する。それに対し、画質優先モードは、速度優先モードにおいて1周期の間に移動する距離を3周期の間に一定速度で移動し、3つの読取データを各ラインセンサから取得する。そして、3つの読取データの中から、各ラインセンサの読取データのサンプリング位置に互いに近いサンプリング位置における読取データがひとつ選択される。これにより、サンプリング位置の違いにより画質が悪くなることを抑えることができる。こうした補正を、前述の「遅延処理」に対して、以下「ずれ処理」という。
図3(a)は、原稿を読み取るためのラインセンサの配置図である。赤成分用の第1ラインセンサ104R、緑成分用の第2ラインセンサ104G、および青成分用の第3ラインセンサ104Bは、それぞれ主走査方向に平行に等間隔に配置されている。本実施の形態では各ラインセンサ104は、ラインギャップLで配置されている。各ラインセンサ104は、一定のサンプリング周期で成分毎の画素値を出力する。このようなラインセンサ104が原稿上を所定の速度で走査することにより、原稿を読み取ることができる。
図3(b)は、原稿を読み取る倍率ごとのラインセンサの軌跡を示す図である。本図の横軸は時間、縦軸はラインセンサの原稿上の位置である。本図には、倍率が90%、100%、125%、および200%のときの第1ラインセンサ104Rならびに第2ラインセンサ104Gの軌跡が描かれている。各ラインセンサ104は、倍率に応じて決まる速度で等速移動し、一定のサンプリング周期Tでサンプリングを行う。したがって、移動速度を速くすれば、原稿を縮小して読み取ることができ、移動速度を遅くすれば、原稿を拡大して読み取ることができる。
本図では、第1ラインセンサ104Rおよび第2ラインセンサ104Gのラインギャップは、4ラインになっており、原稿を倍率100%で読み取る場合、各ラインセンサ104は、サンプリング周期Tの間に1ライン分進む速度で移動する。したがって、第1ラインセンサ104Rがサンプリングしたラインを、4T時間後に第2ラインセンサ104Gがサンプリングする。このように速度を制御することで、各ラインセンサは、原稿上の同一のラインを読み取ることができる。したがって、第3ラインセンサ104Bが出力した画素値と、4周期前に第2ラインセンサ104Gが出力した画素値と、8周期前に第1ラインセンサ104Rが出力した画素値とを合成することで、同一ラインのRGB形式の画素データを得ることができる。つまり、ラインギャップに応じて、少なくとも2つのラインセンサからの出力値を一時的に蓄積し、遅延して合成することで同一ラインのRGB形式の画素データを得ることができる。各ラインセンサ104が出力する画素値を「単色画素データ」といい、それらをまとめたRGB形式の画素値を「RGB画素データ」という。
遅延処理を実現するため、読み取ったライン毎の単色画素データを蓄積するためのバッファが必要になる。例えば、第1ラインセンサ104R用のバッファのサイズMは、倍率400%までの読み取りを可能にする場合、M=8×4=32ライン分であり、第2ラインセンサ104G用のバッファのサイズMは、M=4×4=16ライン分である。また、分割数を3として、ずれ処理を倍率400%まで行うためには、M=8×4×3=96ライン分、M=4×4×3=48ライン分のサイズが必要になる。バッファのサイズが大きくなると、その分コストが高くなる。
一方、図3(b)に示したとおり、周期Tにおける移動距離は、読み取り倍率が小さくなるにつれて増加する。このため、変倍率におけるずれ量は、倍率が小さくなるにつれて大きくなり、倍率が大きくなるにつれて小さくなる。本発明者はこの点に着目し、限られたバッファの容量を効率的に利用するために、所定の倍率より小さな倍率では、画質優先モードにより読み取り処理を行い、所定の倍率以上の倍率では、速度優先モードにより読み取り処理を行うことに想到した。
倍率xのときのライン数mは、等倍率のときのライン数をmとすると、
m=x・m (式3)
画質優先モード時の分割数をSとすると、ライン数は式3のS倍になるから、バッファMに蓄積可能な画質優先モードにおける分割数Sの条件は、
M≧S・m=S・x・m (式4)
よって
S≦M/(x・m
となる。これにより、式4を満たす自然数が分割数Sとなることがわかる。また、式1より、
=L/(V・T) (式5)
となる。
例えば分割数Sが3の場合、画質優先モードと速度優先モードとを切り替えるしきい値となる倍率xは次のようになる。L=4、最大倍率400%、VT=1、S=3のとき、式4および式5より
x≦M/(S・L/VT)=4/3 (式6)
となる。これにより、4/3倍より小さい倍率では、画質優先モードで読み取りを行い、4/3倍以上の倍率では、速度優先モードで読み取りを行う。これにより、バッファを効率的に利用することができる。他の例では、4/3倍以下の倍率では画質優先モードで読み取りを行い、4/3倍より大きい倍率では速度優先モードで読み取りを行ってもよい。
図4は、実施の形態に係る画像読取装置100の内部構成図である。詳細は後述するが、画像読取装置100は、前述した処理を実現するための構成の一例であり、スキャン条件格納部128に保持されている倍率をしきい値として、指定された倍率がしきい値より大きければ速度優先モードで読み取りを行い、指定された倍率がしきい値より小さければ画質優先モードで読み取りを行う。
読取部102は、原稿70に含まれる赤色成分を読み取る第1ラインセンサ104Rと、緑色成分を読み取る第2ラインセンサ104Gと、青成分を読み取る第3ラインセンサ104Bとを有する。第1ラインセンサ104R、第2ラインセンサ104Gおよび第3ラインセンサ104B(以下、単に「ラインセンサ104」という)は、それぞれ主走査方向に平行に設けられている。それぞれのラインセンサ104は、等間隔に設けられてもよいし、任意の間隔で配置されていてもよい。本実施の形態では、ラインセンサ104が等間隔に設けられている場合を例に説明する。
移動部110は、原稿70と読取部102とを相対的に移動するためのユニットであり、例えば固定された原稿70に対して読取部102を移動してもよいし、固定された読取部102に対して原稿70を移動してもよい。移動部110は、速度制御部120からの指示に応じて原稿70に対する読取部102の相対的な移動速度を調整する。
取得部114は、クロック供給部112から供給されたクロックに基づいて、第1ラインセンサ104R、第2ラインセンサ104Gおよび第3ラインセンサ104Bから電圧値を取得する。取得部114は、各ラインセンサ104から取得した電圧値を、デジタル値に変換して、ライン毎に画素データとして記憶部130に一時的に蓄積する。つまり取得部114は、色成分毎の画素データ(以下、単に「単色画素データ」という)を読み取った原稿70のライン毎に所定のライン数分蓄積する。
記憶部130は、少なくとも2つのラインセンサ104用のバッファとして、所定のライン数分の単色画素データを蓄積可能な容量を有する。例えば、各ラインセンサ104のラインギャップがLで、最大倍率がAmax%の場合、第1ラインセンサ104R用のメモリ容量Mと、第2ラインセンサ104G用のメモリ容量Mはそれぞれ、
=2L・Amax
=L・Amax
となる。L=4、Amax=400%のとき、M=2・4・4=32、M=4・4=16となる。このメモリ容量は、速度優先モードでAmaxまでの読み取りを可能とする。この限られたメモリ容量を効率的に利用するよう、速度制御部120は移動部110を制御する。
操作部106は、例えばタッチパネル、ボタン、表示パネルなどによりユーザインターフェースを実現する。操作部106は、原稿70を読み取る倍率の指定などをユーザから受け付ける。そして、操作部106は、受け付けた指示を速度制御部120に出力する。速度制御部120はその指示に応じて移動部110の移動速度を制御する。
速度制御部120は、第1速度制御部122、第2速度制御部124、切替指示部126、およびスキャン条件格納部128を有する。第1速度制御部122は原稿の読み取り速度を優先する速度優先モードで移動部110を制御するためのユニットであり、第2速度制御部124は画質を優先する画質優先モードで移動部110を制御するためのユニットである。
スキャン条件格納部128は、前述の式6で算出されたしきい値となる所定の倍率を保持する。切替指示部126は、操作部106を介してユーザから受け付けた倍率と、スキャン条件格納部128に格納されているしきい値とを比較して、第1速度制御部122または第2速度制御部124に制御を切り替える。受け付けた倍率がしきい値より小さい場合、切替指示部126は画質優先モードで移動部110を制御すべく第2速度制御部124に制御を行わせる。受け付けた倍率がしきい値以上の場合、切替指示部126は速度優先モードで移動部110を制御すべく第1速度制御部122に制御を行わせる。
第1速度制御部122は、速度優先モードで読み取りを行うように移動部110の移動速度を制御する。つまり、第1速度制御部122は、読取部102と原稿との相対距離が、ひとつのサンプリング周期の間に1ラインになるように移動部110を制御する。
第2速度制御部124は、画質優先モードで読み取りを行うように移動部110の移動速度を制御する。つまり、第2速度制御部124は、読取部102と原稿との相対距離が、複数のサンプリング周期の間に1ラインになるように移動部110を制御する。速度を遅くすることにより、サンプリング位置は増え画質も向上するが、必要となる記憶部130の容量は増えてしまう。そこで、本実施の形態における画像読取装置100は、記憶部130を効率的に利用するよう、画質優先モードと速度優先モードとを自動的に切り替えるように構成されている。
選択部116は、画像データを形成するために、同一ラインにおける各色成分の単色画素データを記憶部130から読み込み、生成部118に出力する。第1速度制御部122により移動部110を制御している場合、選択部116は遅延処理に基づいて単色画素データを選択する。また、第2速度制御部124により移動部110を制御している場合、選択部116は遅延処理とずれ処理とに基づいて単色画素データを選択する。
生成部118は、選択部116から供給された同一ラインにおける単色画素データを合成して、RGB形式のRGB画素データを生成する。そして、選択部116から供給された全てのライン分のRGB画素データを順次組み合わせることにより画像データを生成する。このように、記憶部130の記憶容量に応じて、しきい値となる倍率を算出し、そのしきい値を境として画質優先モードと速度優先モードとを切り替えることで、読取部102の原稿70に対する移動速度に応じて効率的な補正処理を実現できる。
限られたサイズの記憶部130を効率的に利用するという観点から、実施例1ではしきい値を設定し、画質優先モードと速度優先モードとを切り替えた。実施例2では、指定された倍率に応じて、画質優先モードにおける分割数を動的に決めることで、記憶部130を効率的に利用する形態を説明する。実施例2を実現するための構成は、図4の画像読取装置100と略同一であり、切替指示部126およびスキャン条件格納部128の機能が異なる。以下に、実施例2の概念を説明するとともに、それを実現するための切替指示部126およびスキャン条件格納部128の機能について説明する。
いま、ラインギャップL、最大倍率400%、VT=1、指定された倍率x、バッファに蓄積可能なライン数Mのとき、遅延されるライン数を求める。分割後のライン数はL・x・Sとなる。このライン数がバッファに蓄積可能なライン数Mを超えてはならないので以下の関係が必要である。
L・x・S≦M
したがって、画質優先モード時の分割数Sは以下の式を満たす必要がある。
S≦M/L・x (式7)
ラインセンサ間のギャップは、R−B間で8ライン、G−B間で4ラインであり、R−B間でL=8、G−B間でL=4なる。蓄積すべきライン数は、最大倍率400%とすると、Rについて32ライン、Gについて16ラインであり、これらがそれぞれのMとなる。従って、指定された倍率xについて、分割数は以下の例となる。
x=1のとき
R−B間: S≦32/(8*1)=4
G−B間: S≦16/(4*1)=4 したがって、S=4
x=0.36のとき
R−B間: S≦32/(8*0.36)=11.11
G−B間: S≦16/(4*0.36)=11.11 したがって、S=11
x=3.6のとき
R−B間: S≦32/(8*3.6)=1.1
G−B間: S≦16/(4*3.6)=1.1 したがって、S=1
これにより、指定された倍率が例えば36%ならば、画質優先モードにおける分割数は最大で11となる。ここで、画質優先モードにおいて、分割数を単に多くすればずれ量が小さくなる訳ではなく、分割数が少なくてもずれ量が小さくなる倍率と分割数の組合せがある。そこで、式7で算出した分割数を最大として、ずれ量が最も少なくなる分割数で読み取りを行う。
次に、ずれ量が最も少なくなる分割数と、その分割数で読み取りを行ったときに、最もずれ量が小さくなる単色画素データの特定方法について説明する。つまり、例えば図1を参照して、3分割して得られるPB1、PB2、およびPB3のうち、ずれ量が最も小さくなる単色画素データをいかに特定するかを説明する。
読み取り倍率をx、ラインギャップL、遅延ライン量d、読み取り回数iとする場合、等倍時の1ライン分の距離を1とすると、倍率xでの距離は、1/xとなる。これにより、第1ラインセンサ104Rの第i回目の読み取り位置は、
i/x (式8)
となる。
式8で示される位置i/xの近傍の第2ラインセンサ104Gの読み取り位置は、
(i+d)/x−L (式9)
となる。よって、式8および式9より、第1ラインセンサ104Rと第2ラインセンサ104Gの読み取り位置の差は、
i/x−((i+d)/x−L)
=L−d/x (式10)
となる。
また、画質優先モードにおける分割数をS、分割数Sで分割して得られた単色画素データのうちずれ処理のために選択する読み取り回をZとすると、補正する距離は、
Z/(x・S) (式11)
式10および式11より、ずれ処理時の距離は、
L−(d−Z/S)/x (式12)
となる。式12の絶対値を最も小さくするSおよびZの組合せを選択することで、画質優先モードにおけるずれ量が最も小さくなる単色画素データを特定できる。図4のスキャン条件格納部128は、式12を用いて算出した分割数Sと読み取り回Zの組合せを、倍率xに対応付けて保持する。そして、切替指示部126は、受け付けた倍率xに対応する分割数Sと読み取り回Zとをスキャン条件格納部128から読み込み、第2速度制御部124に前述の制御を指示する。また、別の例では、図4の切替指示部126は、ユーザから倍率を受け付けるたびに、分割数Sと読み取り回Zとを算出して、第2速度制御部124に指示してもよい。
次に、遅延ライン量dの決定方法について説明する。式12で得られるずれ処理時の距離が、0以上の最も小さくなるように遅延ライン量dを決定してもよいし、式12で得られるずれ処理時の距離の絶対値が最も小さくなるように遅延ライン量dを決定してもよい。ただし、遅延ライン量dの最大値は、遅延メモリに格納可能な量に制限される。前者によれば、後者に比べて遅延させるライン量が少なくなる。
例えば、L=4、x=0.7とし、d=2、3のぞれぞれで式10を算出すると次のようになる。
d=2のとき、式10≒1.1
d=3のとき、式10≒−0.3
となる。このとき、前者の決定方法によれば、d=2となる。また、後者の決定方法によれば、d=3となる。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
図1(a)は、原稿を等倍率で読み取る時の各ラインセンサの位置とサンプリングタイミングの関係を示す図であり、図1(b)は、原稿を125%に拡大して読み取る時の各ラインセンサの位置とサンプリングタイミングの関係を示す図である。 図1を用いて説明した速度優先モードと画質優先モードとを概念的に示す図である。 図3(a)は、原稿を読み取るためのラインセンサの配置図であり、図3(b)は、原稿を読み取る倍率ごとのラインセンサの軌跡を示す図である。 実施の形態に係る画像読取装置の内部構成図である。
符号の説明
70 原稿、100 画像読取装置、102 読取部、104 ラインセンサ、106 操作部、110 移動部、112 クロック供給部、114 取得部、116 選択部、118 生成部、120 速度制御部、122 第1速度制御部、124 第2速度制御部、126 切替指示部、128 スキャン条件格納部、130 記憶部。

Claims (3)

  1. 所定の間隔で主走査方向に対して平行に設けられた複数のラインセンサから、所定の周期で原稿のサンプル値を取得する手段と、
    前記サンプル値を所定のサンプリング回数分記憶可能な容量を有する記憶手段と、
    前記原稿と前記ラインセンサのサンプリング位置とを相対的に移動させる移動手段と、
    前記記憶手段に保持されているサンプル値に基づいて、各ラインセンサのサンプリング位置の位置ずれを補正する補正手段と、
    前記原稿を読み取る倍率と前記記憶手段の容量とに基づいて、前記倍率に応じた前記位置ずれを補正する処理を実行可能か否かを判定し、実行可能な場合、前記補正に利用するためのサンプル値を取得可能な補正用速度で、前記移動手段に前記原稿と前記ラインセンサとを相対的に移動させる指示手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記倍率に応じた前記位置ずれを補正するために必要なサンプリング回数と、前記記憶手段の容量とに基づいて算出され、前記位置ずれを補正する処理を実行可能か否かを判断するための所定の倍率を保持する手段を更に備え、
    前記指示手段は、前記倍率が前記所定の倍率より小さい場合、前記補正用速度で移動することを前記移動手段に指示し、前記倍率が前記所定の倍率以上の場合、前記補正用速度とは異なる速度で移動することを前記移動手段に指示することを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 所定の間隔で主走査方向に対して平行に設けられた複数のラインセンサから、所定の周期で原稿のサンプル値を取得する手段と、
    前記サンプル値を所定のサンプリング回数分記憶可能な容量を有する記憶手段と、
    前記原稿と前記ラインセンサのサンプリング位置とを相対的に移動させる移動手段と、
    前記原稿を読み取る倍率に応じて決まる移動速度を所定の分割数で除した速度で、前記原稿を走査することで得られるサンプル値に基づいて、各ラインセンサのサンプリング位置の位置ずれを補正する補正手段と、
    前記倍率と前記記憶手段の容量とに基づいて、前記分割数を算出する手段と、
    を備えることを特徴とする画像読取装置。
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