JP3826750B2 - 廃トナー回収装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、感光体や転写媒体などの像担持体上に残留する廃トナーを前記像担持体から掻き落すクリーニング部材と、前記クリーニング部材により掻き落された廃トナーを回収する回収容器と、前記回収容器内に回収された廃トナーの満杯状態を検知する満杯検知器とを備えた廃トナー回収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は、従来の廃トナー回収装置を示す図である。この廃トナー回収装置では、クリーニングブレード11が像担持体ベルト12上に残留した廃トナーを掻き落すとともに、トナー搬送部材13が矢印方向Pに回転することによって、像担持体ベルト12から掻き落された廃トナーを回収容器14に搬送して回収している。また、回収容器14内で廃トナーが満杯状態になったことを検知するために、満杯検知器15が設けられている。
【0003】
この満杯検知器15は、回収容器14内での廃トナーの増加に伴って回動するアクチュエータ151と、このアクチュエータ151とともに回動する光シャッタ152と、この光シャッタ152の回動動作に応じて廃トナーが満杯状態か否かを示す信号を出力するフォトインタラプタ153とで構成されている。すなわち、廃トナーが満杯状態となっていない間、光シャッタ152はフォトインタラプタ153の受光部を遮って信号をオフにしている一方、廃トナーの回収が進み回収容器14内の廃トナー量が増えてくると、その増加に伴ってアクチュエータ151が矢印方向Qに回動するとともに、それとともに光シャッタ152も回動していき、廃トナーが満杯状態となった時点で光シャッタ152がフォトインタラプタ153の受光部から離れて信号をオンに切り替える。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように、図7の従来装置では、像担持体ベルト12から掻き落した廃トナーをトナー搬送部材13によって強制的に回収容器14に押し遣って回収しているため、次のような問題を有していた。まず第1に、トナー搬送部材13により強制的に押し込まれた廃トナーは回収容器14内でパッキングされるため、廃トナーの増加に応じてアクチュエータ151が反応良く回動しないことがあり、満杯検知精度の面で劣っている。また、満杯検知器15による満杯状態の検知が遅れると、廃トナーが回収容器14から漏れ出したり、トナー搬送部材13による廃トナーの搬送力が回収容器14にかかって容器破壊を招くこともあり、その結果、像担持体を用いた画像形成処理に支障を来すことがあった。さらに、上記した問題は回収容器14が大きくなるにしたがって顕著なものとなってくるため、回収容器14の大型化は困難であり、回収容器14からの廃トナーの廃棄を頻繁に行わなければならず、メンテナンス性の面で劣るという問題もあった。
【0005】
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、廃トナーを回収する回収容器を大型化してメンテナンス性に優れ、しかも廃トナーの満杯状態を精度良く検知して像担持体を用いた画像形成処理に支障を来すのを未然に防止することができる廃トナー回収装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、像担持体上に残留する廃トナーを像担持体から掻き落すクリーニング部材と、クリーニング部材により掻き落された廃トナーを回収する回収容器と、回収容器内に回収された廃トナーの満杯状態を検知する満杯検知器とを備えた廃トナー回収装置において、上記目的を達成するために、回収容器は廃トナーの流入口を有しており、流入口を介して廃トナーが回収容器内に自由落下して回収され、しかも、満杯検知器は、回収容器の内部において流入口の下方側で、かつ回収容器内を自由落下してくる廃トナーから水平方向に外れた位置に設けられた回動軸と、その一方端が回動軸に取り付けられるとともにその他方端が回収容器の底面側に延設されており回収容器内での廃トナーの増加に伴って回動軸を通る垂直線に対し廃トナーの落下側の反対側に回動変位する可動部材と、可動部材の回動変位を検知するセンサとを備え、他方端は、回収容器内に廃トナーが存在していない状態で垂直線に対し廃トナーの落下側の反対側に位置しており、可動部材のうち廃トナーと接触する部位を作用部位とし、この作用部位と回動軸とを結んだ直線が垂直線とのなす角度を動作角θとし、動作角θが満杯状態に対応して下記のように設定された満杯角度αとなった時点でセンサが廃トナーの満杯状態を検知することを特徴としている。
α≦90゜−β
だたし、βは廃トナーの安息角である。
【0007】
このように構成された発明では、クリーニング部材によって像担持体から掻き落された廃トナーは自由落下によって回収容器内に回収されるため、回収容器内での廃トナーのパッキングを防止することができる。また、自由落下する廃トナーから水平方向に外れた位置に回動軸が設けられ、その回動軸に取り付けられた可動部材が廃トナーの増加に伴って回動変位していく。そして、センサがその回動変位を検知して廃トナーの満杯状態が精度良く検知される。
【0008】
また、かかる発明では、可動部材が回動軸を通る垂直線に対し廃トナーの落下側の反対側に回動可能となるように構成されており好適である。なんとなれば、上記のように自由落下していく廃トナーは回収容器内で山形状に分布しながら貯まって行くため、廃トナーの増加にしたがって可動部材は垂直線に対し廃トナーの落下側の反対側に押し遣られるため、可動部材の可動変位方向を垂直線に対し廃トナーの落下側の反対側に設定しておくことで廃トナーの増加を確実に検知することができるからである。
【0009】
また、回収容器での廃トナーの分布が山形状であることから、回収容器内に廃トナーが存在していない状態で可動部材の他方端が垂直線に対し廃トナーの落下側の反対側に位置している、つまり可動部材を予め可動変位方向に変位配置させておくことで最初に廃トナーが可動部材に当接した際に可動部材に作用する力は常に垂直線に対し廃トナーの落下側の反対側となり、廃トナーの増加をさらに確実に検知することができる。
さらに、かかる発明では、可動部材のうち廃トナーと接触する部位を作用部位とし、この作用部位と回動軸とを結んだ直線が垂直線とのなす角度を動作角θとし、動作角θが満杯状態に対応して満杯角度α(≦90゜−β)となった時点でセンサが廃トナーの満杯状態を検知するように構成するよう構成されており好適である。なんとなれば、廃トナーの分布形状は廃トナーの安息角βに大きく支配されるため、この安息角βを考慮するのが望ましいからである。
【0010】
また、最初に廃トナーが可動部材に当接した際に可動部材が上記回動変位方向に変位しやすくするためには、例えば回動変位方向に行くにしたがって低くなるように、回収容器の底面を傾斜させてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明にかかる廃トナー回収装置の一実施形態を装備する画像形成装置を示す図である。この画像形成装置は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナーを重ね合わせてフルカラー画像を形成したり、ブラック(K)のトナーのみを用いてモノクロ画像を形成する装置である。この画像形成装置では、ホストコンピュータなどの外部装置から画像信号が制御ユニットのメインコントローラに与えられると、このメインコントローラからの指令に応じてエンジンコントローラがエンジン部EGの各部を制御して複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートSに画像信号に対応する画像を形成する。
【0013】
このエンジン部EGでは、7つのユニット:(a)感光体ユニット2;(b)イエロー用現像ユニット3Y;(c)マゼンタ用現像ユニット3M;(d)シアン用現像ユニット3C;(e)ブラック用現像ユニット3K;(f)中間転写ユニット4および(g)定着ユニット5が装置本体6に対して着脱自在となっている。そして、すべてのユニット2,3Y,3M,3C,3K,4,5が装置本体6に装着された状態で、図1に示すように、感光体ユニット2の感光体21が図1の矢印方向D1に回転するとともに、その感光体21の周りにその回転方向D1に沿って、帯電部22、現像ユニット3Y,3M,3C,3Kからなるロータリー現像部3、および本発明の廃トナー回収装置に相当するクリーニング部23がそれぞれ配置される。
【0014】
7つのユニット2,3Y,3M,3C,3K,4,5のうち感光体ユニット2には感光体21、帯電部22およびクリーニング部23が収容されており、これらを一体的に装置本体6に対して着脱自在となっている。帯電部22は帯電バイアスが印加されており、感光体21の外周面を均一に帯電させる。
【0015】
また、この感光体ユニット2には、感光体21の回転方向D1における帯電部22の上流側にクリーニング部23が設けられており、一次転写後に感光体21の外周面に残留付着している廃トナーを掻き落とし、後述するように回収容器内に回収する。こうして、感光体21の表面クリーニングを行っている。なお、本発明の廃トナー回収装置に相当するクリーニング部23の構成および動作については、後で詳述する。
【0016】
この画像形成装置では、図1に示すように、帯電部22によって帯電された感光体21の外周面に対して、露光ユニット8からレーザ光Lが照射される。この露光ユニット8はエンジンコントローラ1からの画像信号に応じてレーザ光Lを感光体21上に走査露光して感光体21上に画像信号に対応する静電潜像を形成する。
【0017】
こうして形成された静電潜像は現像部3によってトナー現像される。すなわち、この実施形態では現像部3として、ブラック用の現像ユニット3K、シアン用の現像ユニット3C、マゼンタ用の現像ユニット3M、およびイエロー用の現像ユニット3Yが軸中心に回転自在に設けられている。そして、これらの現像ユニット3K,3C,3M,3Yは回転位置決めされるとともに、感光体21に対して選択的に当接もしくは離間位置で位置決めされ、直流成分もしくは直流成分に交流成分を重畳した現像バイアスが印加されて選択された色のトナーを感光体21の表面に付与する。これによって、感光体21上の静電潜像が選択トナー色で顕像化される。
【0018】
上記のようにして現像部3で現像されたトナー像は、一次転写領域TR1で中間転写ユニット4の中間転写ベルト41上に一次転写される。すなわち、中間転写ユニット4は複数のローラに掛け渡された中間転写ベルト41と、中間転写ベルト41を回転駆動する駆動部(図示省略)とを備えており、カラー画像をシートSに転写する場合には、感光体21上に形成される各色のトナー像を中間転写ベルト41上に重ね合わせてカラー画像を形成する一方、モノクロ画像をシートSに転写する場合には、感光体21上に形成されるブラック色のトナー像のみを中間転写ベルト41上に転写してモノクロ画像を形成する。
【0019】
こうして中間転写ベルト41上に形成された画像については、所定の二次転写領域TR2において、カセット9から取り出されたシートS上に二次転写する。また、こうして画像が形成されたシートSは定着ユニット5を経由して装置本体6の上面部に設けられた排出トレイ部に搬送される。
【0020】
次に、本発明の廃トナー回収装置に相当するクリーニング部23の構成および動作について図2ないし図6を参照しつつ説明する。図2は、この発明にかかる廃トナー回収装置の一実施形態たるクリーニング部の分解組立斜視図である。図3は、図2のクリーニング部における廃トナーの回収動作を模式的に示す図である。なお、以下の説明では、便宜上、画像形成の幅方向を「X方向」といい、廃トナーが自由落下する方向、つまり鉛直方向を「Z方向」といい、両方向X,Zに対して直交する水平方向を「Y方向」という。
【0021】
このクリーニング部23は、図3に示すように、クリーニングブレード24を有しており、感光体21上に残留する廃トナーTを掻き落す。
【0022】
また、このクリーニング部23には、クリーニングブレード24を回収するための回収容器25が設けられている。この回収容器25は感光体ユニット2の本体部20に固着された回収容器本体251と、この回収容器本体251の開口部251aを塞ぐように取り付け可能となっている蓋部材252とで構成されており、蓋部材252を回収容器本体251に取り付けて廃トナーTの回収空間を形成する。また、図3に示すように、回収容器本体251の頂部のうち感光体21を臨んでいる側に流入口253が開口されており、クリーニングブレード24により掻き落された廃トナーTが流入口253を介して回収容器25の内部(回収空間)を自由落下していく。このため、回収容器25の底部側では、廃トナーTは山形状の分布を形成しながら、パッキングすることなく堆積していく。なお、この実施形態では、回収容器25の底面254は(+Y)方向に行くにしたがって低くなるように、例えば5゜程度傾斜しており、これによって次に説明する満杯検知器26による満杯検知の精度を高めている。なお、その理由については後で詳述する。
【0023】
この満杯検知器26は回収容器25に回収された廃トナーTの満杯状態を検知するものであり、図4に示すように、画像形成の幅方向Xにおいて中心位置およびパッチ形成位置から外れて設けられている。このような配置構成を採用した理由は以下のとおりである。
【0024】
従来より多用されている中央印字タイプの画像形成装置では、廃トナーTを回収容器25内に自由落下させて回収すると、画像形成の幅方向Xにおける廃トナーTの流入量の分布は例えば図4に示すようなものとなる。すなわち、廃トナーTの流入量はX方向における中心位置で高くなり、画像形成端部に行くにしたがって低くなっている。また、画像濃度の安定化を図るために定期的にパッチ画像を形成する画像形成装置では、そのパッチ形成位置が最大流入位置となる。
【0025】
ここで、自由落下してくる廃トナーTの挙動について見てみると、クリーニングブレード24により掻き落された廃トナーTは既に回収容器25内で回収されている堆積物(廃トナーT)Dの山形状の頂部に降り積っていき、その頂部近傍での堆積高さが一時的に高くなるが、このように廃トナーTを自由落下させて廃トナー回収を行う装置では、廃トナーTのパッキングが発生しないため、その頂部近傍での廃トナーTの傾斜角が該廃トナーTの安息角を超えると、低い領域に流れていき、その頂部近傍での堆積高さが元の同程度、あるいは若干上昇する程度にとどまる。また、画像形成装置では、種々の駆動部が存在しており、駆動部から発生する振動が回収容器25に与えられると、その振動により回収容器25内に回収された廃トナーTが低い領域に流動していき、堆積物(廃トナーT)Dの堆積高さがある程度平準化されていく。
【0026】
したがって、例えば実公平7−25809号公報に記載されているように廃トナー量が最大となる位置で廃トナーTが満杯状態か否かを検知するように構成すると、回収容器25に回収された廃トナーTの頂部近傍での堆積高さが一時的に高くなると、それを検知してしまい、廃トナーTを回収することができるスペース(未堆積空間)が存在しているにもかかわらず、廃トナーTが満杯状態であると検知してしまう。このため、回収容器25の回収空間を効率的に利用することができないという問題を有している。
【0027】
そこで、この実施形態では、満杯検知器26を画像形成の幅方向Xにおいて中心位置およびパッチ形成位置から外れて設けている。これによって回収容器25への廃トナーTの回収効率を高め、クリーニング部(廃トナー回収装置)23の小型化、さらには画像形成装置の小型化を図っている。
【0028】
この満杯検知器26では、図2および図5に示すように、回り込み規制部材261が満杯検知位置に対応して回収容器本体251に固着されており、満杯検知位置の両側(+X方向側および−X方向側)から廃トナーTが満杯検知位置に回り込んでくるのを防止して検知精度の向上を図っている。
【0029】
この回り込み規制部材261および回収容器本体251の側面を貫くように、回動軸262がX方向とほぼ平行に延設されており、回収容器25の内部において回り込み規制部材261および回収容器本体251に対して回動自在に支持されている。また、この回動軸262の配設位置は、図3に示すように、回収容器25の内部において流入口253の下方側(Z方向側)で、かつ回収容器25内を自由落下してくる廃トナーTから水平方向(+Y)に外れた位置となっている。
【0030】
この回動軸262の一方端側(−X方向側)には、図5および図6に示すように、回り込み規制部材261に対応して平板状フラップ263の一方端部が固着される一方、フラップ263の他方端が回収容器25の底部側に延びており、フラップ263は回り込み規制部材261に囲まれた満杯検知位置内で回動軸262と一体的に回動自在となっている。このため、クリーニングブレード24によって掻き落されて自由落下してくる廃トナーTが満杯検知位置に堆積してくると、図3(b)に示すように、フラップ263の裏面263aが堆積物(廃トナー)Dと接触し、その堆積量の増加に応じてフラップ263が回動軸262を回動中心として図3紙面において時計回りRに回動する。このように、この実施形態では、フラップ263が本発明の「可動部材」として機能している。
【0031】
ここで、この実施形態では、フラップ263のうち裏面263a反対側の表面263bの表面粗さが廃トナーTの平均粒径よりも小さくなるように、例えばフッ素樹脂をコーティングしたり、鏡面処理するなどの平滑化処理を表面263bに対して施している。これによって、自由落下してくる廃トナーTが表面263bに付着するのを防止している。
【0032】
また、回動軸262の他方端側(+X方向側)は、図5に示すように、回収容器本体251の側壁面を貫いて回収容器本体251の外部に延びている。そして、その先端部に略L字状の光シャッター264が取り付けられており、回動軸262とフラップ263との回動変位とともに、一体的に回動軸262を中心として回動する。また、フォトインタラプタ265が感光体ユニット2の本体部20に固着されており、その光シャッター264の回動動作に応じて廃トナーが満杯状態か否かを示す信号を出力する。例えば図3(a)に示すように、フラップ263が廃トナーTの堆積物Dと接触していない間は、光シャッター264はフォトインタラプタ265の受光部を遮り、フォトインタラプタ265からの信号はオフ状態となっているのに対し、廃トナーTの堆積量が増加して例えば図3(b)に示すようにフラップ263が回動変位すると、その回動変位とともに光シャッタ−264はフォトインタラプタ265の受光部から変位移動してフォトインタラプタ265からの信号はオン状態となり、満杯状態の検知が可能となっている。
【0033】
次に、上記のように構成されたクリーニング部(廃トナー回収装置)23の廃トナー回収動作および満杯検知動作について図3を参照しつつ説明する。回収容器25への廃トナーTの回収量がゼロあるいは少ない間は、同図(a)に示すように、フラップ263は堆積物(廃トナー)Dと非接触状態となっており、フラップ263の裏面263aと、回動軸262を通る垂直線VLとのなす角度(動作角)θはゼロであり、光シャッター264はフォトインタラプタ265の受光部を遮り、フォトインタラプタ265からの信号は非満杯状態を示す信号(オフ信号)となっている。
【0034】
そして、画像形成処理が繰り返して行われ、廃トナーTが回収容器25内に堆積していくと、ついには堆積物Dがフラップ263の裏面263aと接触する。特に、この実施形態では、回収容器25の底面254を回動変位方向Rにしたがって低くなるように、例えば5゜程度傾斜しているので、最初に廃トナーがフラップ263の裏面263aに当接した際にフラップ263が、傾斜させない場合に比べて回動変位方向Rに変位しやすくなる。その理由は以下のとおりである。
【0035】
自由落下してくる廃トナーTを堆積させると、その堆積物Dは山形状を呈することとなり、堆積量が増加していき堆積物Dの斜面がフラップ263の裏面263aと接触した後にフラップ263が回動変位し始める。このとき、その斜面と裏面263aとのなす角度(図3中の符号φに相当)が小さいほど、堆積物Dの増加に伴いフラップ263をより少ない力で、しかも確実に回動変位方向Rに変位させることが容易となる。この点、上記のように回収容器25の底面254を傾斜させることによって、フラップ263の裏面263aと接触する斜面を、底面254を水平に設定した場合よりも緩やかに傾斜させることができ、フラップ263をより確実に回動変位方向Rに回動させることができ、満杯検知をより確実なものとすることができる。
【0036】
ここで、堆積物Dの斜面と裏面263aとのなす角度(図3中の符号φに相当)を小さくするためには、フラップ263が堆積物Dと接触していない初期状態でフラップ263の他方端263cが垂直線VLに対し廃トナーTの落下側の反対側(+Y方向側)に位置させてもよく、これによって上記と同様に、フラップ263をより確実に回動変位方向Rに回動させることができ、満杯検知をより確実なものとすることができる。
【0037】
こうしてフラップ263の裏面263aが堆積物Dと接触した後においては、廃トナーTの回収に伴って堆積量が増加し、図3(b)に示すように、その堆積量の増加に応じてフラップ263が回動軸262を回動中心として回動変位方向Rに回動変位する。そして、角度θが所定の満杯角度αに達すると、図5に示すように、光シャッタ−264がフォトインタラプタ265の受光部から変位移動してフォトインタラプタ265からの信号はオン状態となり、満杯状態が検知される。
【0038】
ここで、上記のように廃トナーTを自由落下させて堆積させて回収する場合、廃トナーを回収容器内でパッキングさせる従来技術では全く考慮されなかった廃トナーの安息角を考慮した上で満杯角度αを決定するのが望ましい。というのも、自由落下により廃トナーTを堆積回収する場合、堆積物Dの斜面の傾斜角はほぼ廃トナーTの安息角となるため、満杯角度αについては、
α≦90゜−β
だたし、βは廃トナーの安息角である、
に設定するのが望ましいからである。
【0039】
この満杯状態を示す信号が出力された画像形成装置では、装置全体を制御する制御部が表示パネル(図示省略)や画像形成装置に接続された外部装置(ホストコンピュータなど)に廃トナーが満杯状態である旨のメッセージを表示したり、警告ランプを点滅させたりしてユーザにクリーニング部23のメンテナンスの必要性を報知する。
【0040】
以上のように、この実施形態によれば、クリーニングブレード24によって感光体21から掻き落された廃トナーTを自由落下によって回収容器25内に回収するように構成しているので、回収容器25内での廃トナーTのパッキングを防止することができるため、回収容器25の大型化が可能となり、廃トナーの廃棄頻度を低減してメンテナンス性を向上させることができる。また、自由落下する廃トナーTから水平方向(+Y)に外れた位置に回動軸262を設け、その回動軸262に取り付けられたフラップ263が堆積物Dの増加に伴って回動変位し、それを検知して廃トナーTの満杯状態を検知するように構成しているので、廃トナーの満杯状態を精度良く検知することができる。その結果、満杯状態の検知遅れによって廃トナーが回収容器25から漏れ出すなどの支障を未然に防止することができる。
【0041】
また、上記実施形態によれば、画像形成の幅方向(X方向)において、廃トナーTの流入量が比較的多く、堆積物Dが高くなる中心位置およびパッチ形成位置から外れた位置を満杯検知位置としているので、回収容器25への廃トナーTの回収効率を高めることができ、クリーニング部(廃トナー回収装置)23の小型化、さらには画像形成装置の小型化を図ることができる。
【0042】
また、クリーニングブレード24により掻き落した廃トナーTを回収容器25内に自由落下させているため、廃トナーTの一部がフラップ263の表面263bに飛散することがある。ここで、その表面263bで廃トナーTが付着してしまうと、フラップ263の回動変位動作を阻害して満杯検知精度を低下させる要因となってしまうことがある。しかしながら、上記実施形態では、その表面263bにフッ素樹脂をコートするなどの平滑化処理を施すことによって、飛散してくる廃トナーTが表面263bに付着するのを防止することができ、満杯検知精度を向上させることができる。
【0043】
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態では回収容器25の底面254を傾斜させているが、底面254が水平面となっている場合にも、本発明を適用することができる。
【0044】
また、上記実施形態では、本発明の可動部材に相当するフラップ263は平板形状を有しているが、フラップ263の形状はこれに限定されるものではなく、断面形状が逆く字状や凸形状などに仕上げてもよい。このように可動部材を構成した場合においても、平板状フラップ263を用いた場合と同様に、可動部材のうち廃トナーと接触する部位を作用部位とし、この作用部位と回動軸262とを結んだ直線が垂直線VLとのなす角度を動作角θとし、動作角θが満杯状態に対応して予め設定された満杯角度αとなった時点でフォトインタラプタ265が廃トナーTの満杯状態を検知するように構成するのが望ましい。
【0045】
また、上記実施形態では、フラップ263の表面263bに対して平滑化処理を施すことによって廃トナーTが付着するのを防止しているが、例えば廃トナーTが負帯電である場合には、表面263b側を帯電列において廃トナーTよりも負極性側の材料で構成しても、上記と同様の効果が得られる。もちろん、廃トナーTが正帯電である場合には、表面263b側を帯電列において廃トナーTよりも正極性側の材料で構成すればよい。また、フラップ263の表面エネルギーを低下させる処理を加えて廃トナーTの付着を防止するようにしてもよい。
【0046】
また、上記実施形態では、廃トナー量(流入量)が画像形成の幅方向X方向において中央部で最大となる画像形成装置に対して、満杯検知位置をその中央部から外しているが、廃トナー量が最大となる位置がこれと異なる場合には、その最大位置から外れた位置を満杯検知位置とすればよい。
【0047】
また、上記したように、画像形成装置では、駆動部から発生する振動が回収容器25に与えられると、その振動により回収容器25内に回収された廃トナーTが低い領域に流動していき、廃トナーTの回収効率を高める上で効果的である。そこで、クリーニング部23全体あるいは回収容器25単体を駆動部からの駆動力を受けて動作する被駆動部と一体的に構成するのが回収効率を高める上で望ましい。
【0048】
また、上記実施形態では、像担持体として感光体21上に残留する廃トナーを回収する廃トナー回収装置(クリーニング部23)に対して本発明を適用しているが、中間転写ベルト41などの転写媒体上に残留する廃トナーを回収する廃トナー回収装置に対しても本発明を適用することができる。
【0049】
さらに、上記実施形態にかかる廃トナー回収装置は、ホストコンピュータなどの外部装置より与えられた画像を複写紙、転写紙、用紙およびOHP用透明シートなどのシートに印刷するプリンタに組み込んでいるが、本発明は複写機やファクシミリ装置などを含め、電子写真方式の画像形成装置全般に組み込む廃トナー回収装置に対して適用することができる。例えば、クリーナブレードにより掻き落した廃トナーをオーガなどの廃トナー搬送機構を介して回収容器まで搬送し、その回収容器の流入口から搬送されてきた廃トナーを自由落下させるように構成した廃トナー回収装置に対しても本発明を適用することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、クリーニング部材によって像担持体から掻き落された廃トナーを自由落下により回収容器内に回収するように構成することで回収容器内での廃トナーのパッキングを防止し、回収容器の大型化が可能となり、メンテナンス性を大幅に向上させることができる。また、自由落下する廃トナーから水平方向に外れた位置に回動軸を設け、その回動軸に取り付けられた可動部材を廃トナーの増加に伴って回動変位させるとともに、その回動変位をセンサで検知して廃トナーの満杯状態を検知するように構成しているので、上記のように廃トナーのパッキングが防止されることと相俟って、廃トナーの満杯状態を精度良く検知して像担持体を用いた画像形成処理に支障を来すのを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる廃トナー回収装置の一実施形態を装備する画像形成装置を示す図である。
【図2】この発明にかかる廃トナー回収装置の一実施形態たるクリーニング部の分解組立斜視図である。
【図3】図2のクリーニング部における廃トナーの回収動作を模式的に示す図である。
【図4】画像形成の幅方向(X方向)における廃トナーの堆積高さや流入量を示すグラフである。
【図5】図2のクリーニング部の部分拡大斜視図である。
【図6】満杯検知器を構成する部品の拡大斜視図である。
【図7】従来の廃トナー回収装置を示す図である。
【符号の説明】
21…感光体(像担持体)
23…クリーニング部(廃トナー回収装置)
24…クリーニングブレード(クリーニング部材)
25…回収容器
26…満杯検知器
41…中間転写ベルト(像担持体)
253…(回収容器の)流入口
254…(回収容器の)底面
263…フラップ(可動部材)
263a…(可動部材の)裏面
263b…(可動部材の)表面
264…光シャッター(満杯検知器)
265…フォトインタラプタ(満杯検知器)
D…(廃トナーの)堆積物
R…回動変位方向
T…廃トナー
VL…垂直線
θ…動作角

Claims (2)

  1. 像担持体上に残留する廃トナーを前記像担持体から掻き落すクリーニング部材と、前記クリーニング部材により掻き落された廃トナーを回収する回収容器と、前記回収容器内に回収された廃トナーの満杯状態を検知する満杯検知器とを備えた廃トナー回収装置において、
    前記回収容器は廃トナーの流入口を有しており、前記流入口を介して廃トナーが前記回収容器内に自由落下して回収され、しかも、
    前記満杯検知器は、前記回収容器の内部において前記流入口の下方側で、かつ前記回収容器内を自由落下してくる廃トナーから水平方向に外れた位置に設けられた回動軸と、その一方端が前記回動軸に取り付けられるとともにその他方端が前記回収容器の底面側に延設されており前記回収容器内での廃トナーの増加に伴って前記回動軸を通る垂直線に対し廃トナーの落下側の反対側に回動変位する可動部材と、前記可動部材の回動変位を検知するセンサとを備え、
    前記他方端は、前記回収容器内に廃トナーが存在していない状態で前記垂直線に対し廃トナーの落下側の反対側に位置しており、
    前記可動部材のうち廃トナーと接触する部位を作用部位とし、この作用部位と前記回動軸とを結んだ直線が前記垂直線とのなす角度を動作角θとし、前記動作角θが満杯状態に対応して下記のように設定された満杯角度αとなった時点で前記センサが廃トナーの満杯状態を検知することを特徴とする廃トナー回収装置。
    α≦90゜−β
    だたし、βは廃トナーの安息角である。
  2. 前記回収容器の底面は、前記可動部材が前記回収容器内での廃トナーの増加に伴って回動変位する方向にしたがって低くなるように、傾斜している請求項1に記載の廃トナー回収装置。
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