JP3825871B2 - 画像処理装置及び方法並びに画像処理のプログラムコードが格納されたコンピュータ可読記録媒体 - Google Patents
画像処理装置及び方法並びに画像処理のプログラムコードが格納されたコンピュータ可読記録媒体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3825871B2 JP3825871B2 JP09912997A JP9912997A JP3825871B2 JP 3825871 B2 JP3825871 B2 JP 3825871B2 JP 09912997 A JP09912997 A JP 09912997A JP 9912997 A JP9912997 A JP 9912997A JP 3825871 B2 JP3825871 B2 JP 3825871B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- processing
- signal
- conversion
- huffman
- component data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
- Color Image Communication Systems (AREA)
- Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
- Color Television Systems (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像処理装置及び方法並びに画像処理のプログラムコードが格納されたコンピュータ可読記録媒体に係わり、特にカラー画像編集装置、カラー画像伝送装置等におけるカラー画像データに対して空間フィルタリング処理やコントラスト処理等を施す画像処理に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カラー画像編集装置やカラー画像伝送装置において、取り扱う画像データに対して空間フィルタリング処理を行っている。
【0003】
その場合、従来は原色系のRGB信号に対して画像空間フィルタリング処理を行っていたので、各信号に対してフィルタリング処理のための画像処理が個別に必要であった。
【0004】
また、JPEG(Joint Photographic Experts Group)方式等の輝度・色差色空間で圧縮された画像データを扱うようになってきている。
【0005】
ここで、JPEG方式の画像圧縮処理を図17を用いて簡単に説明する。
【0006】
図17は、JPEG方式の画像圧縮処理を行うためのブロック図である。
【0007】
まず、入力された画像データはブロック化部141で(8×8)画素ブロックにブロック化される。ブロック化された画像データはDCT(Discrete Cosine Transform) 変換処理部142でDCT変換される。そして、DCT変換された画像データは量子化部143により所定の量子化ステップにより量子化され、ハフマン符号化部144によりハフマン符号化される。
【0008】
以上の処理により画像データを画質劣化を目立たせることなく約1/10に圧縮することができる。
【0009】
また、JPEG方式の符号化では、一般的に輝度・色差色空間系で符号化を行っています。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のフィルタリング処理により、上述したJPEG方式のような輝度・色差色空間で圧縮符号化された画像データに対して従来方法でフィルタリング処理を行う場合や、従来方法でフィルタリング処理を行った画像データに対してJPEG方式のような輝度・色差色空間で圧縮符号化を行う場合、原色系(RGB)の画像信号を色差系の画像信号にする変換或はその逆変換を行う色空間変換処理部、更にフィルタリング処理のための画像処理部が各色信号毎に必要となり、複雑な処理となる。従って、ソフトウエアで実現する場合には処理時間がかかり、ハードウエアにより実現する場合には回路規模の拡大化等の問題点が生じる。
【0011】
上述したような背景から本願発明の目的は、符号化されたカラー画像データに対して画像処理を行う場合に、簡易な処理で、かつ、処理時間を短縮することが可能な画像処理装置/方法並びに画像処理のプログラムコードが格納されたコンピュータ可読記録媒体を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本願は上記の目的を達成する一手段として、以下の構成を備える。
【0015】
上述の課題を解決するため、本発明の画像処理装置によれば、周波数変換され、量子化され、ハフマン符号化されたカラー画像データを入力する入力手段と、前記入力されたカラー画像データを、ハフマン復号するハフマン復号手段と、前記ハフマン復号されたカラー画像データを、輝度成分データと色成分データとに分離する分離手段と、前記分離された輝度成分データを逆量子化して、逆周波数変換する第1の変換手段と、前記逆周波数変換された輝度成分データに対して補正処理する処理手段と、前記処理された輝度成分データを周波数変換して、量子化する第2の変換手段と、前記第2の変換手段によって量子化された輝度成分データと前記分離手段によって分離された色差成分データとを結合する結合手段と、前記結合手段で結合されたカラー画像データをハフマン符号化するハフマン符号化手段を有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明の画像処理方法によれば、周波数変換され、量子化され、ハフマン符号化されたカラー画像データを入力する入力工程と、前記入力されたカラー画像データを、ハフマン復号するハフマン復号工程と、前記ハフマン復号されたカラー画像データを、輝度成分データと色成分データとに分離する分離工程と、前記分離工程で分離された輝度成分データを逆量子化して、逆周波数変換する第1の変換工程と、前記第1の変換工程で逆周波数変換された輝度成分データに対して補正処理する処理工程と、前記処理工程で処理された輝度成分データを周波数変換して、量子化する第2の変換工程と、前記第2の変換工程で量子化された輝度成分データと前記分離工程で分離された色差成分データとを結合する結合工程と、前記結合工程で結合されたカラー画像データをハフマン符号化するハフマン符号化工程を有することを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施例〕
図1は本発明にかかる第1の実施例の基本構成を示すブロック図である。尚、第1の実施例では被処理画像データはJPEG方式により符号化されて半導体メモリやハードディスク等の記憶装置に格納されているものとする。
【0022】
図1において、輝度・色差信号抽出部11では記憶装置に格納されている符号化データを読み出した後、復号化して輝度(Y)信号、色差(U,V)信号を得る。
【0023】
次に、輝度・色差信号抽出部11で得られたY信号に対してのみ画像処理部12により空間フィルタリング処理を行う。そして、画像処理部12で得られたY信号及び輝度・色差信号抽出部11で抽出されたU,V信号を輝度・色差信号格納部13で記憶装置に格納する。
【0024】
図2は、第1の実施例の輝度・色差信号抽出部11の詳細を示すブロック図である。
【0025】
図2において、符号化データ読出部21でハードディスク等に格納されている輝度・色差色空間で圧縮符号化された画像データを読み出し、ハフマン復号化処理部22では符号化データ読出部21で読み出された画像データをハフマン復号化する。そして、復号化された画像データは逆量子化処理部23により逆量子化され、DCT係数データに変換される。逆量子化された画像データは逆DCT変換処理部24により逆DCT処理され、Y信号とU,V信号とに分離出力される。
【0026】
図3は、第1の実施例の輝度・色差信号格納部13の詳細を示すブロック図である。
【0027】
図3において、輝度・色差信号であるY・UV信号はDCT変換処理部31でDCT変換され、量子化処理部32により量子化処理を行う。量子化された画像データはハフマン符号化処理部33でハフマン符号化される。ハフマン符号化された画像データは符号化データ格納処理部34によりハードディスク等の記憶装置に格納される。
【0028】
図4は、本発明にかかる画像処理をデジタル信号処理プロセッサ(DSP)を用いてソフトウエアで実現する場合の構成を示すブロック図である。
【0029】
図4において、41は複数のポートを備えた画像メモリで、画像データバッファとして使用される。画像メモリ41は図示しない表示制御部、読取・印刷制御部、全体制御部のマイクロプロセッサ(MPU)及び後述するDSP42等からアクセス可能である。
【0030】
42はDSPであり、ROM(Read Only Memory)44等に格納されたプログラムに従って、本発明に関する画像処理等を行う。
【0031】
尚、RAM(Random Access Memory)43はDSP42のワークメモリとして使用される。
【0032】
45はインターフェース部(i/f)であり、DSP42と全体の動作を司るMPUとの間で、DSPの動作を指示するコマンド等のやり取りを行う。
【0033】
尚、画像処理の対象となる符号化データは図示しないハードディスク等の記憶装置から、全体制御部により画像メモリ41へ予め転送されているものとする。
【0034】
次に、図4の構成により第1の実施例の画像処理の動作フローを図5を用いて説明する。
【0035】
ステップS1では画像処理に必要な符号化データを順次記憶装置から読み出しステップS2へ進む。
【0036】
ステップS2では、読み出された符号化データをハフマン復号化する。
【0037】
次に、ステップS3で復号化された画像データに対して逆量子化を行い、ステップS4では逆DCT変換処理されてYUV色空間の画像データとされる。
【0038】
次に、ステップS5では、Y信号であるか否かを判断し、Y信号の場合はステップS6に進み、Y信号でないUV信号の場合はステップS7へ進む。
【0039】
ステップS6では、Y信号に対して空間フィルタリング処理を行う。
【0040】
ここで、本実施例の空間フィルタリング処理を説明する。
【0041】
本実施例の空間フィルタ処理係数を図6に示す。図6は、エッジ強調を目的としたラプラシアンフィルタを実現する場合のフィルタ係数を表す。
【0042】
図7に参照画素の例を示す。図7に示すP22画素のデータに対して図6に示す係数のフィルタリング処理を行う場合、下記の式の演算により処理後の画素値を得る。
【0043】
P22=P22+(4×P22−P12−P21−P23−P32)/4
図5のフローの説明に戻り、ステップS6でフィルタリング処理されたY信号はステップS7でDCT変換処理される。
【0044】
一方、ステップS5でUV信号であると判断された場合は、ステップS7でそのままDCT変換処理される。
【0045】
次に、ステップS8で量子化処理を行い、ステップS9でハフマン符号化される。
【0046】
ステップS10では符号化された画像データをハードディスク等の記憶装置に格納する。そして、ステップS11において、上述した処理を全データに対して行ったかどうかが判断され、全データに対して行っていればフローを終了し、全データに対して行っていなければステップS1に戻る。
【0047】
上述した処理により、圧縮符号化された画像データに対してエッジ強調処理を施すことができる。
【0048】
以上説明したように、本実施例によれば、JPEG等の輝度・色差色空間で圧縮符号化された画像データに対して、簡単な方法で短時間で実用上十分高品位な空間フィルタリング処理を施すことができる。
【0049】
〔第2の実施例〕
第2の実施例の画像処理装置の基本構成は第1の実施例と同様に図1に示した構成である。
【0050】
第2の実施例では図1の輝度・色差信号抽出部11、輝度・色差信号格納部13の構成が異なり、画像処理部12に関しては第1の実施例と同様である。
【0051】
第2の実施例では、第1の実施例より更に処理を簡易化するために色差信号の復号処理をハフマン復号化処理までで終わらせ、色差信号に対する復号化処理を削減したものである。
【0052】
図8は、第2の実施例における輝度・色差信号抽出部11の詳細を示すブロック図である。尚、図8において図2と同一部分には同一符号を付す。
【0053】
図8において、符号化データ読出部21でハードディスク等に格納されている輝度・色差色空間で圧縮符号化された画像データを読み出し、ハフマン復号化処理部22では符号化データ読出部21で読み出された画像データをハフマン復号化する。
【0054】
そして、復号化された画像データは、分離処理部81により既定のフォーマットに従って輝度(Y)信号と色差(U,V)信号とに分離される。
【0055】
分離処理部81により分離された輝度信号は逆量子化処理部82により逆量子化され、更に逆DCT変換処理部83により逆DCT処理され、完全に復号された輝度信号を得て、画像処理部12に出力される。
【0056】
また、分離処理部81により分離された色差信号はそのまま輝度・色差信号格納部13に出力される。
【0057】
図9は、第2の実施例の輝度・色差信号格納部13の詳細を示すブロック図である。尚、図9において図3と同一部分には同一符号を付す。
【0058】
図9において、画像処理部12により画像処理された輝度信号はDCT変換処理部91によりDCT変換され、量子化処理部92により量子化処理されて結合処理部93に供給される。
【0059】
結合処理部93では量子化処理部92により量子化された輝度信号と、輝度色差信号抽出部11の分離処理部81により分離された色差信号とを所定のフォーマットで結合する。
【0060】
結合処理部93で処理された画像データはハフマン符号化処理部33によりハフマン符号化される。ハフマン符号化された画像データは符号化データ格納処理部34によりハードディスク等の記憶装置に格納する。
【0061】
次に、第2の実施例でも図4に示す構成でソフト的に第2の実施例の画像処理を実行する際の処理について説明する。
【0062】
図10は、第2の実施例におけるDSP42が実行する画像処理の動作を示すフローチャートである。
【0063】
まず、ステップS21では画像処理に必要な符号化データを順次記憶装置から読み出しステップS22へ進む。
【0064】
ステップS22では、読み出された符号化データをハフマン復号化する。次にステップ23で指定されたフォーマットに従いハフマン復号化処理された画像データをY信号とU,V信号に分離処理する。
【0065】
ステップS24では、Y信号であるか否かを判断し、Y信号の場合はステップS25に進み、Y信号でないU,V信号の場合はステップS30へ進む。
【0066】
ステップS25では、Y信号に対して逆量子化処理を行い、ステップS26では逆DCT変換処理される。ステップS27ではY信号に対して空間フィルタリング処理を行う。
【0067】
尚、空間フィルタリング処理は第1の実施例と同様であるので省略する。
【0068】
ステップS27でフィルタリング処理されたY信号はステップS28でDCT変換処理され、ステップS28では量子化処理される。
【0069】
次に、ステップS30ではステップS28で量子化処理されたY信号とステップS24で判断されたU,V信号とを、所定のフォーマットに従って結合処理される。
【0070】
ステップS30で結合処理された画像データはステップS31でハフマン符号化される。
【0071】
次に、ステップS32では符号化された画像データをハードディスク等の記憶装置に格納する。そして、ステップS33において、上述した処理を全データに対して行ったかどうかが判断され、全データに対して行っていればフローを終了し、全データに対して行っていなければステップS21に戻る。
【0072】
上述した処理により、圧縮符号化された画像データに対してエッジ強調処理を施すことができる。
【0073】
以上説明したように、本実施例によれば、JPEG等の輝度・色差色空間で圧縮符号化された画像データに対して、第1の実施例より更に簡単な方法で短時間で実用上十分高品位な空間フィルタリング処理を実行できる。
【0074】
〔第3の実施例〕
第3の実施例の基本構成は第1の実施例と同様に図1に示した構成である。
【0075】
第3の実施例では図1の輝度・色差信号抽出部11の構成が異なるだけで他の処理部に関しては第1の実施例と同様である。
【0076】
第3の実施例における輝度・色差信号抽出部11ではスキャナ等により読み取られたRGB色空間の画像信号を色空間変換しYUV色空間の画像信号として取り出す。
【0077】
図11に第3の実施例における輝度・色差信号抽出部11の詳細を示すブロック図である。
【0078】
101は画像読取処理部であり光学式スキャナ等によりRGB色空間の画像信号を得る。102は色空間変換処理部であり、画像読取処理部101により得られたRGB画像信号を輝度・色差信号であるYUV色空間の画像信号に変換する。
【0079】
画像処理部12及び輝度・色差信号格納処理部13の第1の実施例と同様なので説明を省略する。
【0080】
次に、第3の実施例でも図4に示す構成でソフト的に第3の実施例の画像処理を実行する際の処理について説明する。
【0081】
図12は、第3の実施例におけるDSP42が実行する画像処理の動作を示すフローチャートである。
【0082】
まず、ステップS40では図示しない画像読取処理部(例えばスキャナ)から得られたRGB画像信号を取り込む。次に、ステップS41では取り込まれたRGB信号を色空間変換処理してYUV画像信号を生成する。
【0083】
色空間変換処理では下記のようなマトリクス演算によりRGB信号をYUV信号に変換する。
【0084】
Y=0.2988×R+0.5869×G+0.1143×B
U=0.7130×(R−Y)
V=0.5640×(B−Y)
次に、ステップS42では、Y信号であるか否かを判断し、Y信号の場合はステップS43に進み、Y信号でないU,V信号の場合はステップS44へ進む。
【0085】
ステップS43では、Y信号に対して空間フィルタリング処理を行う。
【0086】
尚、空間フィルタリング処理は第1の実施例と同様であるので省略する。
【0087】
ステップS43でフィルタリング処理されたY信号はステップS44でDCT変換処理される。
【0088】
一方、ステップS42でU,V信号であると判断された場合は、ステップS44に進み、そのままDCT変換処理される。
【0089】
次に、ステップS45で量子化処理を行い、ステップS46でハフマン符号化される。
【0090】
ステップS47では符号化された画像データをハードディスク等の記憶装置に格納する。そして、ステップS48において、上述した処理を全データに対して行ったかどうかが判断され、全データに対して行っていればフローを終了し、全データに対して行っていなければステップS40に戻る。
【0091】
以上説明したように、第3の実施例により例えばスキャナのような画像読取装置によって読み取られた画像データをJPEG等で圧縮蓄積する場合に、簡単な方法で短時間に実用上十分高品位な空間フィルタリング処理を施すことができる。
【0092】
〔第4の実施例〕
第4の実施例は、第1の実施例の輝度・色差信号格納処理部13の構成が異なるだけで他の処理部に関しては第1の実施例と同様である。
【0093】
第4の実施例の輝度・色差信号格納処理部13では画像処理部12で得られた輝度信号及び輝度・色差信号抽出処理部11で得られた色差信号をRGB色空間画像に変換し画像表示装置に表示する。
【0094】
図13に、第4の実施例の輝度・色差信号格納処理部11の構成を示すブロック図である。
【0095】
111は色空間変換処理部でありYUV信号をRGB信号に変換する。112は画像表示装置であり、色変換されたRGB信号をCRT等の画像表示装置に表示する。
【0096】
輝度・色差信号抽出部11及び画像処理部12は第1の実施例と同様なので説明を省略する。
【0097】
次に、第4の実施例でも図4に示す構成でソフト的に第4の実施例の画像処理を実行する際の処理について説明する。
【0098】
図14は、第4の実施例におけるDSP42が実行する画像処理の動作を示すフローチャートである。
【0099】
まず、ステップS50では画像処理に必要な符号化された画像データを順次記憶装置から読み出す。読み出された符号化された画像データはステップS51においてハフマン復号化される。
【0100】
ハフマン復号化された画像データはステップS52において逆量子化処理される。
【0101】
逆量子化処理された画像データはステップS53において逆DCT変換処理されYUV色空間の画像データとして取り出される。
【0102】
ステップS54では、Y信号であるか否かを判断し、Y信号の場合はステップS55に進み、Y信号でないU,V信号の場合はステップS56へ進む。
【0103】
ステップS55では、Y信号に対して空間フィルタリング処理を行う。
【0104】
尚、空間フィルタリング処理は第1の実施例と同様であるので説明を省略する。
【0105】
ステップS55でフィルタリング処理されたY信号と逆DCT変換処理で取り出されたU,V信号はステップS56で色空間処理される。ここでは、YUV信号をRGB信号に変換する。ここでの色空間変換処理は例えば第3の実施例で示すRGB→YUV信号の逆変換により得られるマトリクス演算により算出される。
【0106】
色空間変換されたRGB信号はステップS57でCRT等を制御する画像表示処理部へ転送される。
【0107】
そして、ステップS58において、上述した処理を全データに対して行ったかどうかが判断され、全データに対して行っていればフローを終了し、全データに対して行っていなければステップS50に戻る。
【0108】
以上説明したように、本実施例により、JPEG等で圧縮蓄積された画像データに画像表示装置に表示する際、簡単な方法で短時間で実用上十分高品位な空間フィルタリング処理処理を施すことができる。
【0109】
〔第5の実施例〕
第5の実施例は、第1の実施例の輝度・色差信号格納処理部13の構成が異なるだけで他の処理部に関しては第1の実施例と同様である。
【0110】
本実施例の輝度・色差信号格納処理部13では画像処理部12で得られた輝度信号及び輝度・色差信号抽出処理部11で得られた色差信号をCMY色空間画像に変換し画像印刷処理部で印刷処理する。
【0111】
図15に、第4の実施例の輝度・色差信号格納処理部13の構成を示すブロック図である。
【0112】
121は色空間変換処理部でありYUV信号をCMY信号に変換する。122は画像印刷処理部であり、色空間変換されたCMY色空間の画像データを印刷装置に印字する。
【0113】
輝度・色差信号抽出部11及び画像処理部12は第1の実施例と同様なので説明を省略する。
【0114】
次に、第5の実施例でも図4に示す構成でソフト的に第5の実施例の画像処理を実行する際の処理について説明する。
【0115】
図16は、第5の実施例におけるDSP42が実行する画像処理の動作を示すフローチャートである。
【0116】
まず、ステップS60では画像処理に必要な符号化された画像データを順次記憶装置から読み出す。読み出された符号化された画像データはステップS61においてハフマン復号化される。
【0117】
ハフマン復号化された画像データはステップS62において逆量子化処理される。
【0118】
逆量子化処理された画像データはステップS63において逆DCT変換処理されYUV色空間の画像データとして取り出される。
【0119】
ステップS64では、Y信号であるか否かを判断し、Y信号の場合はステップS65に進み、Y信号でないUV信号の場合はステップS66へ進む。
【0120】
ステップS65では、Y信号に対して空間フィルタリング処理を行う。
【0121】
尚、空間フィルタリング処理は第1の実施例と同様である。
【0122】
ステップS65でフィルタリング処理されたY信号と逆DCT変換処理で取り出されたUV信号はステップS66で色空間処理される。ここでは、YUV信号をCMY信号に変換する。ここでの色空間変換処理は例えば印刷装置の画像表示特性にあわせてあらかじめ作成されたルックアップテーブル等を参照する事により変換処理を行う。
【0123】
色空間変換されたCMY信号はステップS67でプリンタ等を制御する画像印刷装置へ転送される。
【0124】
そして、ステップS68において、上述した処理を全データに対して行ったかどうかが判断され、全データに対して行っていればフローを終了し、全データに対して行っていなければステップS60に戻る。
【0125】
以上説明したように、本実施例により、JPEG等で圧縮蓄積された画像データを印刷処理する際、簡単な方法で実用上十分高品位な空間フィルタリング処理処理を施すことができる。
【0126】
〔他の実施形態〕
本発明は複数の機器(たとえばホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステムに適用しても一つの機器(たとえば複写機、ファクシミリ装置)からなる装置に適用してもよい。
【0127】
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現する様に各種のデバイスを動作させる様に該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに、前記実施形態機能を実現するためのソフトウエアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)を格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも本発明の範疇に含まれる。
【0128】
この場合、前記ソフトウエアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明を構成する。
【0129】
プログラムコードを格納する記憶媒体としては例えばフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることが出来る。
【0130】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本願発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
【0131】
更に、供給されたプログラムコードが、コンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能格納ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も本願発明に含まれることは言うまでもない。
【0132】
尚、本発明はその精神又は主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。
【0133】
例えば、上記実施例では、画像処理の内容として空間フィルタリング処理の場合を例に説明したが、本発明はこれに限るものではなく例えばコントラスト変換等、画像データの輝度情報に関して有効な処理であればどのようなものでもよい。
【0134】
また、上記実施例では画像信号の圧縮方法としてJPEG方式の場合について説明したが、本発明はこれに限るものではなく、輝度・色差色空間で表現された圧縮方式全てに対して有効である。
【0135】
また、本実施例では色差系としてYUV系で示したが、本発明はこれに限るものではなく例えばYCb Cr 系でも良い。
【0136】
また、第1〜5の実施例は上述したように図4に示した構成で全て達成できるので、第1〜5の実施例を組み合わせた装置も本発明である。
【0137】
上述したように前述の実施例はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。
【0138】
特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更はすべて本発明の範囲内のものである。
【0139】
【発明の効果】
以上説明したように本願発明によれば、符号化されたカラー画像データに対して画像処理を行う場合に、簡易な処理で、かつ、処理時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる第1の実施例の基本構成を示すブロック図である。
【図2】 第1の実施例の輝度・色差信号抽出部11の詳細構成を示すブロック図である。
【図3】 第1の実施例の輝度・色差信号格納部13の詳細構成を示すブロック図である。
【図4】 本発明にかかる画像処理をデジタル信号処理プロセッサ(DSP)を用いてソフトウエアで実現する場合の構成例を示すブロック図である。
【図5】 第1の実施例におけるDSP42が実行する画像処理の動作を示すフローチャートである。
【図6】 空間フィルタ係数を示す図である。
【図7】 空間フィルタリング処理の参照画素列を示す図である。
【図8】 第2の実施例における輝度・色差信号抽出部11の詳細構成を示すブロック図である。
【図9】 第2の実施例における輝度・色差信号格納部13の詳細構成を示すブロック図である。
【図10】 第2の実施例におけるDSP42が実行する画像処理の動作を示すフローチャートである。
【図11】 第3の実施例における輝度・色差信号抽出部11の詳細構成を示すブロック図である。
【図12】 第3の実施例におけるDSP42が実行する画像処理の動作を示すフローチャートである。
【図13】 第4の実施例の輝度・色差信号格納部13の構成を示すブロック図である。
【図14】 第4の実施例におけるDSP42が実行する画像処理の動作を示すフローチャートである。
【図15】 第5の実施例の輝度・色差信号格納部13の詳細構成を示すブロック図である。
【図16】 第5の実施例におけるDSP42が実行する画像処理の動作を示すフローチャートである。
【図17】 JPEG方式の画像圧縮処理を行うためのブロック図である。
Claims (7)
- 周波数変換され、量子化され、ハフマン符号化されたカラー画像データを入力する入力手段と、
前記入力されたカラー画像データを、ハフマン復号するハフマン復号手段と、
前記ハフマン復号されたカラー画像データを、輝度成分データと色成分データとに分離する分離手段と、
前記分離された輝度成分データを逆量子化して、逆周波数変換する第1の変換手段と、
前記逆周波数変換された輝度成分データに対して補正処理する処理手段と、
前記処理された輝度成分データを周波数変換して、量子化する第2の変換手段と、
前記第2の変換手段によって量子化された輝度成分データと前記分離手段によって分離された色差成分データとを結合する結合手段と、
前記結合手段で結合されたカラー画像データをハフマン符号化するハフマン符号化手段を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記処理手段は、空間フィルタリング処理であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記処理手段は、コントラスト変換であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 周波数変換され、量子化され、ハフマン符号化されたカラー画像データを入力する入力工程と、
前記入力されたカラー画像データを、ハフマン復号するハフマン復号工程と、
前記ハフマン復号されたカラー画像データを、輝度成分データと色成分データとに分離する分離工程と、
前記分離工程で分離された輝度成分データを逆量子化して、逆周波数変換する第1の変換工程と、
前記第1の変換工程で逆周波数変換された輝度成分データに対して補正処理する処理工程と、
前記処理工程で処理された輝度成分データを周波数変換して、量子化する第2の変換工程と、
前記第2の変換工程で量子化された輝度成分データと前記分離工程で分離された色差成分データとを結合する結合工程と、
前記結合工程で結合されたカラー画像データをハフマン符号化するハフマン符号化工程を有することを特徴とする画像処理方法。 - 前記処理工程は、空間フィルタリング処理であることを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
- 前記処理工程は、コントラスト変換であることを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
- 請求項4〜6の何れか1項に記載の画像処理方法を実行するコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読出可能な記憶媒体。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09912997A JP3825871B2 (ja) | 1996-05-07 | 1997-04-16 | 画像処理装置及び方法並びに画像処理のプログラムコードが格納されたコンピュータ可読記録媒体 |
US08/848,876 US6563946B2 (en) | 1996-05-07 | 1997-05-01 | Image processing apparatus and method |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11250796 | 1996-05-07 | ||
JP8-112507 | 1996-05-07 | ||
JP09912997A JP3825871B2 (ja) | 1996-05-07 | 1997-04-16 | 画像処理装置及び方法並びに画像処理のプログラムコードが格納されたコンピュータ可読記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1084488A JPH1084488A (ja) | 1998-03-31 |
JP3825871B2 true JP3825871B2 (ja) | 2006-09-27 |
Family
ID=26440269
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09912997A Expired - Fee Related JP3825871B2 (ja) | 1996-05-07 | 1997-04-16 | 画像処理装置及び方法並びに画像処理のプログラムコードが格納されたコンピュータ可読記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3825871B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001306054A (ja) * | 2000-04-24 | 2001-11-02 | Mitsubishi Electric Corp | 表示装置 |
-
1997
- 1997-04-16 JP JP09912997A patent/JP3825871B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1084488A (ja) | 1998-03-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4348768B2 (ja) | 画像変換方法 | |
US20050213830A1 (en) | Image processing device and method | |
US9369733B2 (en) | Method and apparatus for encoding and decoding image | |
JP2000197050A (ja) | 画像処理装置及び方法 | |
US6563946B2 (en) | Image processing apparatus and method | |
KR20020068272A (ko) | 화상 처리 방법과, 이 방법을 이용가능한 화상 부호화장치 및 화상 복호 장치 | |
JP3469438B2 (ja) | 画像信号の処理方法及び装置、記録媒体 | |
US8233729B2 (en) | Method and apparatus for generating coded block pattern for highpass coefficients | |
US7146055B2 (en) | Image processing decompression apparatus and method of using same different scaling algorithms simultaneously | |
JPH08186814A (ja) | 画像圧縮装置 | |
JP3825871B2 (ja) | 画像処理装置及び方法並びに画像処理のプログラムコードが格納されたコンピュータ可読記録媒体 | |
JP3732900B2 (ja) | 画像圧縮装置および画像伸張装置 | |
JP3023215B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JPH0767032A (ja) | 画像処理装置 | |
JP2000059612A (ja) | 画像処理装置及びその方法 | |
JPH04315371A (ja) | 画像処理方法及び装置 | |
JP2004274143A (ja) | 画像処理装置およびその方法 | |
JP2002064712A (ja) | 画像処理装置 | |
JP4711879B2 (ja) | 画像処理装置、画像形成装置、コンピュータプログラム、記録媒体及び画像処理方法 | |
JPH11164320A (ja) | カラー圧縮画像の復元方法および装置 | |
JPH1075463A (ja) | 画像圧縮装置および画像伸張装置 | |
JP2002218251A (ja) | 画像処理装置、画像処理システム、画像処理方法、及び記憶媒体 | |
JP2001358946A (ja) | 画像処理装置および画像処理方法 | |
JP2000059635A (ja) | 画像処理装置及びその方法 | |
JP2000149013A (ja) | 画像処理方法および装置並びに記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050427 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050510 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050711 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050913 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051114 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060228 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060420 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20060517 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060614 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060703 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090707 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |