JP3825696B2 - 電子式ガスメータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子式ガスメータに関し、特に、専用の電池固定ホルダーを不要にし部品点数を削減した電子式ガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からガス使用量測定を機械的に行う膜式ガスメータが知られていたが、近年、軽量化等の観点からガス使用量測定を電気的に行う電子式ガスメータも普及しつつある。ところが、膜式ガスメータとは異なり電子式ガスメータでは、ガス使用量が電気的に計測されるので、多くの内蔵電池を必要とし、これらの電池は専用の電池ホルダーにて固定されていた。このため、部品点数増加によりコストアップを招くことになっていた。これについて、以下に図面を用いて説明する。
【0003】
図3(A)及び図3(B)はそれぞれ、膜式ガスメータの電池固定構造を概略的に示す平面図及び側面図である。図4(A)及び図4(B)はそれぞれ、従来の電子式ガスメータの外形を概略的に示す正面図及び図4(A)のZZ線断面図である。
【0004】
図3(A)及び図3(B)に示すように、膜式ガスメータの電池固定構造では、図示しないメータ筐体に収容される回路基板91上に電池92が搭載される。膜式ガスメータではガス使用量計測は基本的に機械式に行われるので、それほど電池は必要とされないため、電池交換はないことを前提として電池92は回路基板91に対して半田付け93a、93b、93c、93dにより固定される。
【0005】
一方、電子式ガスメータでは、ガス使用量計測のために、電源を必要とする流量検出素子やマイクロコンピュータが用いられるため、多くの電池を必要とする。この場合、電池交換の可能性も考慮されて、電池は専用の電池ホルダにて固定される。詳しくは、図4(A)及び図4(B)に示すように、従来の電子式ガスメータ9は、その上面にガス流入口92a及びガス流出口92bを有している。ガス流入口92aから流入したガスは、メータ本体部91内に形成された流路を経て、ガス流出口92b側に流出していく。このメータ本体部91には、遮断弁装置等の各内部電子機器が所定位置に配置される。また、上記内部電子機器や流量検出、保安等の各種処理を行うマイクロコンピュータも内蔵される。
【0006】
マイクロコンピュータやガス使用量を表示するLCD等が搭載される回路基板94は、メータ本体部91に突設された複数のボス96b、96c等にネジ94a、94b、94c、94dにてネジ止め固定される。また、マイクロコンピュータ、LCD、その他の内部電子機器に駆動電力を供給する複数個の電池92は、その外形に合わせて折り曲げられた板状の電池ホルダー95に保持され、メータ本体部91にネジ95a、95bにてネジ止め固定される。なお、上記回路基板94の前面に覆設される前面カバーや背面カバー等はここでは省略されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電子式ガスメータでは、複数の電池92をメータ本体部91に固定するために専用の電池ホルダー95を必要としていた。このため、コストアップを招くことになっていた。また、メータの構造的特徴を考慮して電池配置が行われていないため、空スペースが無駄になっていた。
【0008】
よって本発明は、上述した現状に鑑み、空スペースを有効利用しつつ、かつ専用の電池ホルダーを用いることなく電池を固定することを可能にして、コストダウンを図った電子式ガスメータを提供することを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の電子式ガスメータは、図1及び図2に示すように、ガス流入口12a、52aとガス流出口12b、52bとの間を連通する正面からみてU字状にメータ本体部11、51内部に形成された流路13、53と、電子部品を搭載する回路基板31、71と、この回路基板31、71の背面側に装着される樹脂製の基板保護カバー41、81とを備えた電子式ガスメータ1、5において、前記流路13、53に囲まれる部位に、前記電子部品に電源を供給する複数の電池15の形状に合わせて前記メータ本体部11、51内部に凹凸を設けることによって形成した電池収容部19、59と、前記基板保護カバー41、81の背面側に延設された電池固定部42、82、83、84とを備え、前記電池収容部19、59に収容された複数の電池15を、前記電池固定部42、82、83、84にて押圧して、前記電池固定部42、82、83、84及び前記電池収容部19、59の内壁にて挟み込むことにより固定することを特徴とする。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、電池収容部19、59は、U字状にメータ本体部11、51内部に形成された流路13、53に囲まれる部位に、電池15の形状に合わせてメータ本体部11、51内部に凹凸を設けることによって形成されている。また、基板保護カバー41、81の背面側には電池固定部42、82、83、84が延設されている。そして、電池収容部19、59に収容された複数の電池15を、電池固定部42、82、83、84にて押圧して、電池固定部42、82、83、84及び電池収容部19、59の内壁にて挟み込むことにより固定するようにしている。このように、本来必要とされる部材やこの種のメータに独特の流路形状を利用することによって、専用電池ホルダーを用いることなく、且つ空スペースを有効利用しつつ、電池を固定することが可能になる。
【0011】
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の電子式ガスメータは、図1及び図2に示すように、請求項1記載の電子式ガスメータにおいて、前記電池収容部19、59は、断面L字状に折れ曲がって、前記複数の電池15を収容することを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、電池収容部19、59は、断面L字状に折れ曲がって、複数の電池15を収容するようにしているので、より有効に空スペースが利用できる。
【0013】
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の電子式ガスメータは、図1に示すように、請求項2記載の電子式ガスメータにおいて、前記電池固定部42は、前記複数の電池15のうちの端部に配置される電池の外径に応じた曲線部を有し、かつ対向する複数の電池15すべてを同時に押圧するような突壁状に形成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項3記載の発明によれば、電池固定部42は端部に配置される電池15の外径に応じた曲線部を有し、かつ対向する複数の電池15すべてを同時に押圧するような突壁状に形成されているので、簡単な構成でより強固に電池が固定される。
【0015】
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の電子式ガスメータは、図1に示すように、請求項3記載の電子式ガスメータにおいて、前記端部に配置される電池15を囲む突壁状に形成された電池位置決め部16を更に備えることを特徴とする。
【0016】
請求項4記載の発明によれば、端部に配置される電池15を囲む突壁状に形成された電池位置決め部16を備えるので、電池の装着が容易になるうえ、装着後の安定性も向上する。
【0017】
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の電子式ガスメータは、図2に示すように、請求項2記載の電子式ガスメータにおいて、前記電池固定部82、83、84は、前記複数の電池15をそれぞれ押圧するような複数の電池固定部から構成されることを特徴とする。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、電池固定部82、83、84は複数の電池15をそれぞれ押圧するので、より確実に電池が固定される。
【0019】
上記課題を解決するためになされた請求項6記載の電子式ガスメータは、図2に示すように、請求項5記載の電子式ガスメータにおいて、少なくとも前記端部に配置される電池を含む前記複数の電池15を囲む突壁状に形成された電池位置決め部55、56a、56bを更に備えることを特徴とする。
【0020】
請求項6記載の発明によれば、端部に配置される電池を含む複数の電池15を囲む突壁状に形成された電池位置決め部55、56a、56bを備えるので、電池の装着が容易になるうえ、装着後の安定性も非常に向上する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
第1実施形態
図1(A)は、本発明の電子式ガスメータの第1実施形態を示す正面図であり、図1(B)は、図1(A)の電子式ガスメータのXX線断面図である。但し、図1(A)は、回路基板、基板保護カバー及び表面カバーを取り外した状態を示し、図1(B)は、それらを取り付けた状態を示している。
【0022】
図1(A)の正面図に示すように、本電子式ガスメータ1は、例えば、アルミダイキャスト製の箱型状のメータ本体部11を含む。このメータ本体部11の上面には、ガス供給源側及びガス消費側に至るそれぞれのガス配管に連接される円筒状のガス流入口12a及びガス流出口12bが設けられている。ガス流入口12aから流入したガスは、正面からみてU字状のメータ本体部11内に形成された流路13を経て、ガス流出口12b側に流出していく。この流路13の途中には、ここでは図示しない整流器や流量センサが配置される。
【0023】
また、このメータ本体部11には、遮断弁装置14や、ここでは図示しないLCD、圧力検出器、感震器等の各内部電子機器が所定位置に配置される。また、上記内部電子機器や流量検出、保安等の各種処理を行うマイクロコンピュータに駆動電力を供給する複数個の電池15は、U字状の流路13の内側に囲まれるメータ本体部11の略中央部に配置される。電池15の収容構造については後述する。また、複数の電池15のうち、図中、最上部に位置する電池15の一部を囲む突壁状に形成された電池位置決め部16が、メータ本体部11に設けられている。この電池位置決め部16により、電池の装着が容易になるうえ、装着後の安定性も向上する。もちろん、電池位置決め部16は、すべての電池15を囲むようにしてもよい。
【0024】
また、このメータ本体部11の前面には、回路基板や基板保護カバーを固定するための円筒状の4つのボス17a、17b、17c、17dが突設されている。また、この前面の縁部近傍には、ここでは図示しない四角形状の前面カバーをネジ止め固定するためのネジ孔18a、18b、18c、18dが設けられている。なお、21は底面カバーを示す。
【0025】
図1(B)の断面図に示すように、メータ本体部11の下方に上記流路13の一部を形成するために、メータ本体部11の底面部には底面カバー21が覆設される。また、メータ本体部11の前面部には、LCD32に対応した表示窓23を有する前面カバー22が覆設される。更に、メータ本体部11の背面部には、背面カバー25が覆設される。メータ本体部11と背面カバー25とで形成される空間25には、電機部品や副回路基板等が収容可能である。
【0026】
また、メータ本体部11に内設される回路基板31には、LCD32やここでは図示しないマイクロコンピュータが搭載されている。マイクロコンピュータは、上記電池15を電源として、流量センサからの流量検出出力に基づいてガス使用量を算出してこれをLCD32上に表示させたり、保安情報等を同じくLCD32上に表示させたりする。これらの表示情報は、上記表示窓23を介して外部に報知される。
【0027】
この回路基板31は、その背面側に樹脂製の基板保護カバー41が装着されている。この基板保護カバー41は、メータ本体部11と回路基板31のパターン配線部との絶縁を図るためのもので、回路基板31の背面全体を覆うよう平面部とこの平面部の縁全体に形成された突壁から構成される。この突壁の上端部は回路基板31の背面に接するようにして回路基板31に装着される。この回路基板31及び基板保護カバー41は、ボス17a等を利用して、メータ本体部11に固定される。
【0028】
また、この基板保護カバー41は電池15の固定にも兼用される。すなわち、基板保護カバー41の背面側には、電池固定部42が延設されている。詳しくは、この電池固定部42は、上記複数の電池15のうちで端部に配置される電池15の外径に応じた曲線部を有した突壁状に形成されている。ここで用いられる電池15は通常円筒形をしているので、電池固定部42の曲線形状により、端部に配置される電池15の表面に正確に押圧するようにしている。この電池固定部42の高さは、各電池15が電池収容部19に収容された状態で、それらの直径等を考慮して、対向する電池15の一部に接するように設定されている。これにより、すべての電池15を同時に押圧可能になっている。なお、突壁状の電池固定部42は、一定の間隔毎に円筒形の電池15の高さに応じて複数本平行して設けてもよいが、少なくとも1本あればよい。
【0029】
一方、複数の電池15は、図1(A)に示すように正面からみてU字状の流路13に囲まれる部位に、複数の電池15の形状に合わせてメータ本体部11内部に凹凸を設けることによって形成されている。その断面形状は、図1(B)に示すように、複数の電池15の形状に合わせて、断面L字状に折れ曲がって形成されている。このように、電池収容部19は、U字状の流路13に囲まれる空スペースを利用し、且つ断面L字状に形成されているので、より有効に空スペースが利用できるようになる。なお、図中、各電池15の正極及び負極に接続される電気接続端子は省略されている。
【0030】
このように、本発明の電子式ガスメータの第1実施形態によれば、本来必要とされる部材やこの種のメータに独特の流路形状を利用することによって、専用電池ホルダーを用いることなく、且つ空スペースを有効利用しつつ、電池を固定することが可能になる。この結果、コストダウンがもたらされる。特に、この第1実施形態によれば、電池固定部42は端部に配置される電池15の外径に応じた曲線部を有し、かつ対向する複数の電池15すべてを同時に押圧するような突壁状に形成されているので、簡単な構成でより強固に電池が固定される。また、端部に配置される電池15を囲む突壁状に形成された電池位置決め部16を備えるので、電池の装着が容易になるうえ、装着後の安定性も向上する。
【0031】
第2実施形態
図2(A)は、本発明の電子式ガスメータの第2実施形態を示す正面図であり、図2(B)は、図2(A)の電子式ガスメータのYY線断面図である。但し、図2(A)は、回路基板、基板保護カバー及び表面カバーを取り外した状態を示し、図2(B)は、それらを取り付けた状態を示している。
【0032】
この図2に示す第2実施形態の電子式ガスメータは、上記図1に示す第1実施形態の電子式ガスメータに類似しているが、基板保護カバー81、電池位置決め部55、56a、56bの構成が異なるので、その相違点を中心に説明する。よって、第1実施形態と重複する部分の説明はここでは一部省略する。
【0033】
図2(A)の正面図に示すように、本電子式ガスメータ5も、その上面にガス流入口52a及びガス流出口52bを有している。ガス流入口52aから流入したガスは、正面からみてU字状のメータ本体部51内に形成された流路53を経て、ガス流出口52b側に流出していく。このメータ本体部51には、遮断弁装置54等の各内部電子機器が所定位置に配置される。また、上記内部電子機器や流量検出、保安等の各種処理を行うマイクロコンピュータに駆動電力を供給する複数個の電池15が、U字状の流路53の内側に囲まれるメータ本体部51の略中央部に配置される。また、図中、最上部に位置する電池及びその直下に位置する電池15の一部を囲む突壁状に形成された電池位置決め部55、並びに、図中、最下部に位置する電池15及びその直上に位置する電池15の一部を囲む突壁状に形成された電池位置決め部56a、56bがメータ本体部51に設けられている。これらの電池位置決め部55、56a、56bにより、電池の装着が容易になるうえ、装着後の安定性も向上する。
【0034】
また、このメータ本体部51の前面には、上記メータ本体部11の前面と同様、複数のボス57a、57b、57c、57dやネジ孔58a、58b、58c、58dが設けられている。なお、61はメータ本体部51の底面部に覆設される底面カバーを示す。
【0035】
図2(B)の断面図に示すように、メータ本体部51の底面部には底面カバー61が覆設され、その前面部にはLCD72に対応した表示窓63を有する前面カバー61が覆設され、そして、その背面部には背面カバー64が覆設されて電機部品や副回路基板等が収容可能な空間65が形成される。
【0036】
また、回路基板71には、LCD72やここでは図示しないマイクロコンピュータが搭載されている。この回路基板71にも、その背面側に樹脂製の基板保護カバー81が装着されている。基板保護カバー81もまた、回路基板81の背面全体を覆うよう平面部とこの平面部の縁全体に形成された突壁から構成される。この突壁の上端部は回路基板81の背面に接するようにして回路基板81に装着され、ボス17a等を利用して、メータ本体部51に固定される。
【0037】
また、この基板保護カバー81もまた電池15の固定にも兼用され、その背面側には複数の電池固定部82、83、84が延設されている。詳しくは、電池固定部82は、中間部に位置する2つの電池15を押圧し、想像線で示す電池固定部83は、図中、最上端に位置する電池15を押圧し、そして、想像線で示す電池固定部84は、図中、最下端に位置する2本の電池15を押圧するようにしている。この電池固定部82、83、84の高さは、各電池15が電池収容部19に収容された状態で、それらの直径等を考慮して、対向する電池15の一部に接するように設定されている。これにより、すべての電池15を同時に押圧可能になっている。ここでは、電池固定部82は周回した突壁状になっており、電池固定部83及び84はそれぞれ1枚板の突壁状になっているが、要は、すべての電池15を、図中、左横方向に飛び出さないように押圧できるようになっていればよい。
【0038】
一方、複数の電池15は、図2(A)に示すように正面からみてU字状の流路53に囲まれる部位に、複数の電池15の形状に合わせてメータ本体部51内部に凹凸を設けることによって形成されている。この構成は、上記図1の第1実施形態と同様であるので、ここでは詳細説明は省略する。
【0039】
このように、本発明の電子式ガスメータの第2実施形態によれば、本来必要とされる部材やこの種のメータに独特の流路形状を利用することによって、専用電池ホルダーを用いることなく、且つ空スペースを有効利用しつつ、電池を固定することが可能になる。この結果、コストダウンがもたらされる。特に、この第2実施形態によれば、電池固定部82、83、84は複数の電池15をそれぞれ押圧するので、より確実に電池が固定される。また、端部に配置される電池を含む複数の電池15を囲む突壁状に形成された電池位置決め部55、56a、56bを備えるので、電池の装着が容易になるうえ、装着後の安定性も非常に向上する。
【0040】
なお、実施形態で示した電池収容部は、メータ本体部のほぼ中央部に形成されているが、他の内部電子機器の配置により多少左右にずらすようにしてもよい。また、収容する電池の本数も5本に限定するものでない。本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で変更された実施形態も含むものである。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、本来必要とされる部材やこの種のメータに独特の流路形状を利用することによって、専用電池ホルダーを用いることなく、且つ空スペースを有効利用しつつ、電池を固定することが可能になる。この結果、コストダウンがもたらされる。
【0042】
請求項2記載の発明によれば、電池収容部19、59は、断面L字状に折れ曲がって、複数の電池15を収容するようにしているので、より有効に空スペースが利用できるようになる。
【0043】
請求項3記載の発明によれば、電池固定部42は端部に配置される電池15の外径に応じた曲線部を有し、かつ対向する複数の電池15すべてを同時に押圧するような突壁状に形成されているので、簡単な構成でより強固に電池が固定される。
【0044】
請求項4記載の発明によれば、端部に配置される電池15を囲む突壁状に形成された電池位置決め部16を備えるので、電池の装着が容易になるうえ、装着後の安定性も向上する。
【0045】
請求項5記載の発明によれば、電池固定部82、83、84は複数の電池15をそれぞれ押圧するので、より確実に電池が固定される。
【0046】
請求項6記載の発明によれば、端部に配置される電池を含む複数の電池15を囲む突壁状に形成された電池位置決め部55、56a、56bを備えるので、電池の装着が容易になるうえ、装着後の安定性も非常に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の電子式ガスメータの第1実施形態を示す正面図であり、図1(B)は図1(A)のXX線断面図である。
【図2】図2(A)は本発明の電子式ガスメータの第2実施形態を示す正面図であり、図2(B)は図2(A)のYY線断面図である。
【図3】図3(A)及び図3(B)はそれぞれ、膜式ガスメータの電池固定構造を概略的に示す平面図及び側面図である。
【図4】図4(A)及び図4(B)はそれぞれ、従来の電子式ガスメータの外形を概略的に示す正面図及び図4(A)のZZ線断面図である。
【符号の説明】
1、5 ガスメータ
11、51 メータ本体部
13、53 流路
15 電池
16、55、56a、56b 電池位置決め部
19、59 電池収容部
31、71 回路基板
41、81 基板保護カバー
42、82、83、84 電池固定部
Claims (6)
- ガス流入口とガス流出口との間を連通する正面からみてU字状にメータ本体部内部に形成された流路と、電子部品を搭載する回路基板と、この回路基板の背面側に装着される樹脂製の基板保護カバーとを備えた電子式ガスメータにおいて、
前記流路に囲まれる部位に、前記電子部品に電源を供給する複数の電池の形状に合わせて前記メータ本体部内部に凹凸を設けることによって形成した電池収容部と、
前記基板保護カバーの背面側に延設された電池固定部とを備え、
前記電池収容部に収容された複数の電池を、前記電池固定部にて押圧して、前記電池固定部及び前記電池収容部の内壁にて挟み込むことにより固定する
ことを特徴とする電子式ガスメータ。 - 請求項1記載の電子式ガスメータにおいて、
前記電池収容部は、断面L字状に折れ曲がって、前記複数の電池を収容する
ことを特徴とする電子式ガスメータ。 - 請求項2記載の電子式ガスメータにおいて、
前記電池固定部は、前記複数の電池のうちの端部に配置される電池の外径に応じた曲線部を有し、かつ対向する複数の電池すべてを同時に押圧するような突壁状に形成されている
ことを特徴とする電子式ガスメータ。 - 請求項3記載の電子式ガスメータにおいて、
前記端部に配置される電池を囲む突壁状に形成された電池位置決め部
を更に備えることを特徴とする電子式ガスメータ。 - 請求項2記載の電子式ガスメータにおいて、
前記電池固定部は、前記複数の電池をそれぞれ押圧するような複数の電池固定部から構成される
ことを特徴とする電子式ガスメータ。 - 請求項5記載の電子式ガスメータにおいて、
少なくとも前記端部に配置される電池を含む前記複数の電池を囲む突壁状に形成された電池位置決め部
を更に備えることを特徴とする電子式ガスメータ。
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