JP3825532B2 - ガスメータの支持装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、集合住宅に設けられたガス管、水道管等の配管類と電気ケ−ブル、電話ケーブル等を一緒に収容するために設けられた配管スペース(以下「パイプシャフト」と称す)内にガスメータを取り付けるための支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パイプシャフト内には、各種の配管類以外に、住戸ごとにガスメータや電気メータ、水道メータ等が取り付けられる。そこで、これらのメータ類を狭いスペース内において手際良く取り付けることができる取付装置の要請が強い。
本出願人は、このような要請に応えて、既に、ガスメータをパイプシャフト内において取り付けるための装置を特願平8−111753号及び特願平9−92001号として出願中である。
【0003】
前者の特願平8−111753号は、市販のC型チャンネルを用いてガスメータをパイプシャフト内に取り付ける方式であり、後者の特願平9−92001号は、¬型のプレートを用いてガスメータをパイプシャフト内の壁や支持バー或いは支柱等に取り付ける方式である。
しかし、前者の発明にあっては、ガスメータの入側口金と出側口金間隔に合わせてその都度入側部材4と出側部材9の間隔を調整する必要があることから、作業がやりづらいという問題がある。
【0004】
一方、後者の発明にあっては、あらかじめガス栓7と分配管8を支持金具本体1に取り付けておくことは可能であるが、支持金具本体1を加工するためにコストが嵩むと共に、入側と出側配管を左と右方向に夫々接続する必要があって、後方から接続することができないという問題がある。又、支持金具本体1は、この背面側に取付部があることから、取り付けに際しては背面に手を廻して部品の取り付けやネジ止めを行う必要があり、この場合も、作業がやりづらいという問題がある。
又、両者は部品点数が多いために、ガスメータの取り付けコストが高くなるという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明に課せられた課題は次のとおりである。
1.ガスメータをパイプシャフト内に取り付ける際に、この取り付け作業を簡単に行うことができるようにすること。
2.入側と出側のガス配管を後方に接続できるように構成して現場の状況に対応したガスメータの取り付けを行うことができるようにすること。
3.取付装置の部品点数を少なくしてガスメータの取り付けコストを安くすること。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために提案する本発明の構成は次のとおりである。
1.水平方向に長く、ガスメータの入側口金と出側口金の間隔に合わせて元栓取付用ビス孔と出側配管部材用ビス孔を設けると共に、両端に夫々バックプレート取付用ビス孔を設けて成るプレートと、
鉛直方向にガスメータの入側口金に接続するための入側ユニオンを取り付け、後方に入側ガス管接続口を形成し、正面側にハンドルを取り付けると共に、
上面にネジ孔を設けて成る元栓と、
鉛直方向にガスメータの出側口金に接続するための出側ユニオンを取り付けると共に、水平方向に向けて試験口と出側ガス管接続口を形成し、上面にネジ孔を設けて成る出側配管部材と、
前記プレートの両端に設けたバックプレート取付用ビス孔に貫入したビスによりプレートの後面側に夫々位置し、後述のガスメータ支持バーの開口部の幅よりも小さい短幅とこの開口部内の前後の壁幅よりも大きい長幅に形成されたバックプレートと、
下面に開口部を形成した断面C型形状であって、パイプシャフト内において水平方向に固定されるガスメータ支持バーと、
前記元栓及び出側取付部材を前記プレートに固定するためのビスと、
から成るガスメータの支持装置。
【0007】
2.前記1のバックプレートは、上辺と下辺の間隔がガスメータ支持バーの下面に形成した開口部からこの内部に挿入できる幅であって、両サイドの辺は同一方向に傾斜し、且つ、この傾斜した辺の間隔はガスメータ支持バー内の前後の壁に当る長さに設定された平行四辺形状であることを特徴とするガスメータの支持装置。
【0008】
3.前記1の出側配管部材は、その正面にプラグで止められた試験口を設け、後向きにフレキシブル管の接続口を設けた構造であることを特徴とするガスメータの支持装置。
【0009】
【作用】
プレートの下面には、あらかじめ元栓及び出側配管部材をビス止めすると共に、ガスメータ及び入側と出側のガス管(例えばフレキシブル管)を接続し、更にプレートの両端にはバックプレートを仮り止めしておく。なお、このガス管は、直接各接続口に接続することなく、現場の状況に合わせて、エルボ、ベント管等を用いて取り付け方向を変えるようにしてもよい。
【0010】
この状態で、開口部を下向きにしてパイプシャフト内に水平にその両端が固定された支持バーの開口部内に、下からバックプレート側を挿入し、プレートを支持バーの下面に押し当て、バックプレートを仮り止めしたビスを時計廻り方向に回転させると、バックプレートは始めはビスと一緒に共廻りするが、一定の角度回転すると、左右両端の傾斜辺が支持バー内の前後の壁に当り、それ以上は回転しなくなる。更にビスを回転すると、プレートとバックプレートの間隔が狭まり、支持バーの開口部の両縁を上下から挟み込み、更に締め付けることで、プレートとこのプレートに固定された元栓、出側配管部材、これらに吊設されたガスメータが支持バーの下に固定される。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1〜6に基づいて本発明の実施例を詳述する。
図において、1はプレートであって、このプレート1は、水平方向に長く、ガスメータの入側口金と出側口金の間隔に合わせて元栓取付用ビス孔2と出側配管部材用ビス孔2aを設けると共に、両端に夫々バックプレート取付用ビス孔3、3aを設けた構成である。
【0012】
4は元栓であって、この元栓4は、鉛直方向にガスメータの入側口金に接続するための入側ユニオン5を取り付けると共に、正面側にハンドル6を取り付け、後方に入側ガス管接続口7を設けた構成である。4aは元栓4の上面に設けた元栓4をプレート1に取り付けるためのネジ孔である。
【0013】
8は出側配管部材であって、この出側配管部材8は、鉛直方向にガスメータの出側口金に接続するための出側ユニオン9を取り付けると共に、水平方向に向けて出側フレキシブル管接続口10とプラグ11aにより止められた試験口11を設け、上面に出側配管部材8をプレート1に取り付けるためのネジ孔8aを設けた構成である。
【0014】
12、13はバックプレートであって、このバックプレート12、13は、前記プレート1のバックプレート取付用ビス孔3、3aに貫入したビス18によりプレート1の裏側に夫々位置し、上辺と下辺12a、13aの幅Wは後述する支持バーの開口部15の両縁15aの幅W1 より小さく、左右辺の長さLは前後の壁16、16aの幅L1 より大きい平行四辺形状である。
14はガスメータ支持バーであって、この支持バー14は、下面に開口部15を形成した断面C型形状であって、パイプシャフトの両サイドの壁20にその両端が固定金具19を用いて水平に固定される。
【0015】
17は前記元栓4及び出側配管部材8を前記プレート1に固定するためのビス、18はプレート1のビス孔3、3aにバックプレート12、13を取り付けると共に、支持バー14にプレート1を固定するためのビスである。
【0016】
次に、上記実施例から成る取付装置を用いてガスメータをパイプシャフト内に取り付けるための手順を説明する。先ず、プレート1の下面には、あらかじめ元栓4及び出側配管部材8をビス17で固定し、更にガスメータAの入側と出側口金を入側と出側ユニオン5、9に夫々接続し、入側と出側のガス管(フレキシブル管)21、22を元栓4と出側配管部材8に金具21a、22aを用いて接続し、更にプレート1の両端にはバックプレート12、13をビス18で仮り止めしておく。この時、バックプレート12、13の傾斜辺12b、13bは左右方向(開口部15の長手方向)に向けておく(図1、2参照)。
【0017】
この状態で、開口部15を下向きにして固定金具19によりパイプシャフトの壁20に両端が固定された支持バー14の開口部15内に、下からバックプレート12、13側を挿入し、プレート1を支持バー14の下面に当て、バックプレート12、13を仮り止めしたビス18を時計廻り方向に回転させる。このようにすると、バックプレート12、13は始めはビス18と一緒に共廻りするが、一定角度回転すると、左右両端の傾斜辺12b、13bが支持バー14内の前後の壁16、16aに当り、それ以上は回転しなくなる。更にビス18を回転すると、支持バー14の開口部15の両縁15aの外にプレート1が当り、開口部15内の両縁15aにバックプレート12、13が当り、支持バー14の開口部15の両縁15aを上下から挟み込み、更にビス18を締め付けることでプレート1とこのプレート1に固定された元栓4、出側配管部材8、これらに吊設されたガスメータAは支持バー14の下に取り付けられる(図4参照)。
【0018】
なお、図3において、バックプレート12は固定される前の位置(方向)を示し、13は90°回転して傾斜辺13bが壁16、16aに当って止っている状態を示している。
上記実施例は、ガスメータAを先にプレート1(元栓4、出側配管部材8)に取り付けているが、最後に取り付けるようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】
本発明に係るガスメータの取付装置は以上の如き構成から成るため、次の効果を奏する。
1.一枚のプレートにあらかじめ元栓と出側配管部材及び出入りガス管を取り付け、これをパイプシャフト内に持ち込んで支持バーに取り付けるようにすることにより、作業性が向上する。
【0020】
2.支持バーの開口部に対して下方からバックプレートを挿入し、ビスを回転するだけで支持バーに対するガスメータ(プレート)の取り付けが終了するため、作業がやり易いと共に、狭いパイプシャフト内において他の配管等が邪魔にならない。
3.プレートとバックプレートだけでガスメータの取り付けを行うことができるので、部品点数が少なく、ガスメータを取り付けるためのコストが安くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る取付装置の平面図。
【図2】本発明に係る取付装置の正面図
【図3】バックプレートの作用の説明図。
【図4】支持バーにガスメータを取り付けた状態の説明図。
【図5】支持バーにガスメータを取り付けた状態の左側面図。
【図6】支持バーにガスメータを取り付けた状態の右側面図。
【符号の説明】
1 プレート
2 元栓取付用ビス孔
2a 出側配管部材用ビス孔
3、3a バックプレート取付用ビス孔
4 元栓
5 入側ユニオン
6 ハンドル
7 入側ガス管接続口
8 出側配管部材
9 出側ユニオン
10 出側フレキシブル管接続口
11 試験口
12、13 バックプレート
14 支持バー
15 開口部
16、16a 壁
17、18 ビス
19 固定金具
20 壁
21 入側ガス管
22 出側ガス管
A ガスメータ
Claims (3)
- 水平方向に長く、ガスメータの入側口金と出側口金の間隔に合わせて元栓取付用ビス孔と出側配管部材用ビス孔を設けると共に、両端に夫々バックプレート取付用ビス孔を設けて成るプレートと、
鉛直方向にガスメータの入側口金に接続するための入側ユニオンを取り付け、後方に入側ガス管接続口を形成し、正面側にハンドルを取り付けると共に、上面にネジ孔を設けて成る元栓と、
鉛直方向にガスメータの出側口金に接続するための出側ユニオンを取り付けると共に、水平方向に向けて試験口と出側ガス管接続口を形成し、上面にネジ孔を設けて成る出側配管部材と、
前記プレートの両端に設けたバックプレート取付用ビス孔に貫入したビスによりプレートの後面側に夫々位置し、後述のガスメータ支持バーの開口部の幅よりも小さい短幅とこの開口部内の前後の壁幅よりも大きい長幅に形成されたバックプレートと、
下面に開口部を形成した断面C型形状であって、パイプシャフト内において水平方向に固定されるガスメータ支持バーと、
前記元栓及び出側取付部材を前記プレートに固定するためのビスと、
から成るガスメータの支持装置。 - 請求項1のバックプレートは、上辺と下辺の間隔がガスメータ支持バーの下面に形成した開口部からこの内部に挿入できる幅であって、両サイドの辺は同一方向に傾斜し、且つ、この傾斜した辺の間隔はガスメータ支持バー内の前後の壁に当る長さに設定された平行四辺形状であることを特徴とするガスメータの支持装置。
- 請求項1の出側配管部材は、その正面にプラグで止められた試験口を設け、後向きにフレキシブル管の接続口を設けた構造であることを特徴とするガスメータの支持装置。
Priority Applications (1)
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JP16421097A JP3825532B2 (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | ガスメータの支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH1114425A JPH1114425A (ja) | 1999-01-22 |
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Family Applications (1)
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JP4965204B2 (ja) * | 2006-09-12 | 2012-07-04 | 日立金属株式会社 | ガスメータ支持装置 |
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1997
- 1997-06-20 JP JP16421097A patent/JP3825532B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH1114425A (ja) | 1999-01-22 |
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