JP3825330B2 - クロックスプリング - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定側ハウジングと回転側ハウジングとの間に形成されたケーブル収納室にフラットケーブルを収納したクロックスプリングに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車のステアリング装置に組み込まれるエアーバッグシステムには発火電流を供給する必要があり、固定側である車体と回転側であるステアリング装置とを電気的に接続するのにクロックスプリングが用いられる。このような電気的接続手段であるクロックスプリングとしては、フラットケーブルの巻き方を渦巻き状にして収納したものと、途中で逆向きに反転して収納したものとが知られているが、後者の反転タイプの方がフラットケーブルの使用長さを非常に短くできるメリットがある。
【0003】
図8〜図13には、従来の反転タイプのクロックスプリングが示されている。図8〜図10において、外側ハウジング1は、外周壁部1aを有する下ケース部材1bと、この下ケース部材1bの上方開口を被うように組み付けられた上ケース部材1cとから構成されている。外側ハウジング1の内部には内側ハウジング2が回転自在に装着され、この内側ハウジング2には内周壁部2aが設けられている。外周壁部1aと内周壁部2aとは同芯状に配置され、外周壁部1aと内周壁部2aとの間にはケーブル収納室3が形成されている。このケーブル収納室3内にはリング状の移動体4が回転自在に配置されている。この移動体4は、図11及び図12に示すように、リング状の摺動プレート5と、この摺動プレート5に間隔を置いて回転自在に設けられ、一つが反転用とされた5つのアイドラー6と、摺動プレート5に設けられ、反転用アイドラー6aに沿ってフラットケーブル7が巻き付くようにガイドするケーブルガイド壁8とから構成されている。この移動体4によってケーブル収納室3内の外周側と内周側とには外周側ケーブル空間3aと内周側ケーブル空間3bとがそれぞれ形成されている。
【0004】
フラットケーブル7は、PET等の絶縁性テープからなるベースフィルムの片面に銅等からなる複数本の導体を延設した帯状体を有するものであり、以下のようにしてケーブル収納室3に収納されている。即ち、図10に示すように、フラットケーブル7の一端は、外側ハウジング1に固定されており、この一端側は同一の巻回方向で外周側ケーブル空間3aに巻回されている。外周側ケーブル空間3aに巻回されたフラットケーブル7は、反転用アイドラー6aに巻き付けられて内周側ケーブル空間3bに導かれると共に反転用アイドラー6aの位置でフラットケーブル7の巻回方向が反転されている。この反転されたフラットケーブル7は、外周側ケーブル空間3aのときとは反対の巻回方向で内周側ケーブル空間3bに巻回され、フラットケーブル7の他端は内側ハウジング2に固定されている。
【0005】
そして、例えば、このクロックスプリングが前記したエアーバッグシステムへの電流供給に適用される場合には、外側ハウジング1が車体側に、内側ハウジング2がステアリング装置側にそれぞれ固定され、且つ、外側ハウジング1に固定されたフラットケーブル7の端部側のコネクタ9a(図8に示す)が車体側の電気回路に、内側ハウジング2に固定されたフラットケーブル7の端部側のコネクタ9b(図8に示す)がステアリング装置側の電気回路にそれぞれ接続される。
【0006】
上記構成において、内側ハウジング2が反時計方向(図10の矢印a方向)に回転すると、内側ケーブル空間3bにとってはフラットケーブル7の外側ケーブル空間3aへの送り出し方向であるが、外側ケーブル空間3aにとってはフラットケーブル7の巻き取り方向であるため、内側ケーブル空間3bのフラットケーブル7が外側ケーブル空間3a側に送り出され、この送り出されたフラットケーブル7が反転用アイドラー6aの位置で反転しながら外側ケーブル空間3aに巻回されると共に、フラットケーブル7が外側ケーブル空間3aに巻回されることでフラットケーブル7の反転箇所7aも反時計方向に移動するがこれに追従して移動体4も反時計方向に回転することによって内側ハウジング2の回転が許容される。
【0007】
また、内側ハウジング2が時計方向(図10の矢印b方向)に回転すると、内側ケーブル空間3bにとってはフラットケーブル7の巻き取り方向であるが、外側ケーブル空間3aにとってはフラットケーブル7の送り出し方向であるため、外側ケーブル空間3aのフラットケーブル7が内側ケーブル空間3b側に送り出され、この送り出されたフラットケーブル7が反転用アイドラー6aの位置で反転しながら内側ケーブル空間3bに巻回されると共に、フラットケーブル7が外側ケーブル空間3aから送り出されることでフラットケーブル7の反転箇所7aも時計方向に移動するがこれに追従して移動体4も時計方向に回転することによって内側ハウジング2の回転が許容される。
【0008】
つまり、内側ハウジング2の回転方向によって、内側ケーブル空間3bのフラットケーブル7の部分と外側ケーブル空間3aのフラットケーブル7の部分とのいずれか一方が巻き取り方向に、他方が送り出し方向になり、且つ、移動体4がフラットケーブル7の反転箇所7aを自由に可変することを許容しながら反転箇所7a以外ではフラットケーブル7の径方向の移動を規制することによってフラットケーブル7を収納しつつ内側ハウジング2のスムーズな回転がなされるものである。
【0009】
この内側ハウジング2の回転動作中の移動体4の回転に際して、反転アイドラー6aは、時計方向の回転時に自転することによりフラットケーブル7の反転箇所7aのスムーズな変更を可能とし、他のアイドラー6は、フラットケーブル7との接触時に自転することでフラットケーブル7へのダメージを最小限にしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のアイドラー6,6aは、次のようにして摺動プレート5上に回転自在に支持されている。つまり、図11〜図13に示すように、摺動プレート5上には支持ピン5aが立設されていると共に、アイドラー6,6aの中心部分には軸孔6cを有する軸孔形成部6bが設けられている。そして、摺動プレート5の支持ピン5aがアイドラー6,6aの軸孔6cに挿入され、軸孔部6bの下端面が摺動プレート5上に載置された状態で回転自在に支持されている。
【0011】
ここで、アイドラー6,6aの軸孔部6bと支持ピン5aとの間には、アイドラー6,6aがスムーズに回転するために所定量のクリアランスが形成されるが、このクリアランスは、アイドラー6,6aが支持ピン5aに対してガタ付く原因になる。図13はアイドラー6,6aのガタ付いた状態を示し、アイドラー6,6aのガタ付き量が大きいと、フラットケーブル7に及ぼす衝突ダメージが大きく、また、アイドラー6,6aの外周面の角部がフラットケーブル7に当たりやすくフラットケーブル7の耐久性が低下することになる。さらに、アイドラー6,6aのガタ付き量が大きいと、異音の発生原因にもなる。
【0012】
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、アイドラーに起因するダメージを極力軽減してフラットケーブルの耐久性の向上を図ることができると共に、アイドラーのガタ付きによる異音の発生を極力軽減させることができるクロックスプリングを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、外周壁部を有する外側ハウジングと、この外側ハウジングに回転自在に装着され、内周壁部を有する内側ハウジングと、前記外周壁部と前記内周壁部との間に形成されたケーブル収納室と、このケーブル収納室内に回転自在に配置されたリング状の摺動プレートを有し、この摺動プレートの周方向に間隔を置いて回転自在に支持された複数のアイドラーによって前記ケーブル収納室内に外周側ケーブル空間と内周側ケーブル空間とをそれぞれ形成すると共に前記アイドラーの一つを反転用アイドラーとする移動体とを備え、一端を前記外側ハウジングに固定したフラットケーブルを前記外周側ケーブル空間で巻回し、この巻回したフラットケーブルを前記反転用アイドラーに巻き付けて前記内周側ケーブル空間に導くと共に前記反転用アイドラーの位置でフラットケーブルの巻回方向を反転し、この反転した前記フラットケーブルを前記内周側ケーブル空間で巻回し、この巻回したフラットケーブルの他端を前記内側ハウジングに固定したクロックスプリングにおいて、前記摺動プレート上にボス部を設け、このボス部上に支持ピンを立設すると共に、前記アイドラーに下端よりも上方に軸孔を有する軸孔形成部を設け、この軸孔形成部の下端面を前記アイドラーの下端面より前記ボス部の高さ分だけ上方に位置させ、前記軸孔形成部の下端面が前記ボス部に載置された状態で前記支持ピンを前記軸孔に挿入することにより前記アイドラーが前記摺動プレートに回転自在に支持されたことを特徴とする。
【0014】
このクロックスプリングでは、アイドラーが支持ピンに対してガタ付く場合にはボス部の上面位置を基準としてガタ付くことから、アイドラーの外周面におけるガタ付き量が減少する。
【0015】
請求項2の発明は、請求項1記載のクロックスプリングであって、前記軸孔形成部は、前記アイドラーの高さ方向のほぼ中央部分に配置されたことを特徴とする。
【0016】
このクロックスプリングでは、請求項1記載の発明の作用に加え、アイドラーが支持ピンに高さ方向のほぼ中央部分で支持されることからアイドラーの回転時のバランスが良くスムーズに回転する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0018】
図1〜図6は本発明の一実施形態を示し、図1はクロックスプリングの分解斜視図、図2はクロックスプリングの縦断面図、図3はフラットケーブルの巻回状態を示すクロックスプリングの概略横断面図、図4は移動体のアイドラーを装着する前の斜視図、図5は移動体の斜視図、図6はケーブルガイド壁付近の断面図である。
【0019】
図1〜図3に示すように、クロックスプリング10は、外側ハウジング11と、内側ハウジング12と、移動体13と、可撓性のフラットケーブル14と、回転カバー15とから構成されている。
【0020】
外側ハウジング11は、下ケース部材16と上ケース部材17とが組み付けられることによって形成される。下ケース部材16は上面が開放された略筒状を有し、円周上の外周壁部16aが側方に形成されている。上ケース部材17は全体で下ケース部材16を被うような筒状を有し、中央部分にはケーブル引出孔17aが形成されている。このケーブル引出孔17aよりフラットケーブル14の内端側が引き出される。
【0021】
内側ハウジング12は外側ハウジング11より小さい略筒状を有し、外側ハウジング11の内部に回転自在に装着されている。内側ハウジング12は円周状の内周壁部12aを有し、外周壁部16aと内周壁部12aとは同芯状に配置されている。外側ハウジング11内で、且つ、外周壁部16aと内周壁部12aとの間にはリング状のケーブル収納室18が形成されている。
【0022】
移動体13はケーブル収納室18内に回転自在に配置されている。図4及び図5に示すように、移動体13は、リング状の摺動プレート19と、この摺動プレート19に間隔を置いて回転自在に設けられ、一つが反転用とされた5つのアイドラー20と、摺動プレート19に設けられ、反転用アイドラー20aに沿ってフラットケーブル14が巻き付くようにガイドするケーブルガイド壁21とから構成されている。
【0023】
アイドラー20,20aの回転支持構造は、次のようになっている。つまり、図4〜図6に示すように、摺動プレート19上にボス部22aが設けられ、この各ボス部22a上に支持ピン22bが立設されている。アイドラー20,20aには下端よりも上方位置に軸孔形成部32aが設けられ、この軸孔形成部32aに軸孔32bが形成されている。そして、軸孔形成部32aの下端面ボス部22aに載置された状態で支持ピン22bが軸孔32bに挿入されてことによってアイドラー20,20aが摺動プレート19に回転自在に支持されている。軸形成部32aは、アイドラー20,20aの高さ方向のほぼ中央部分に配置され、アイドラー20,20aは、その高さ方向の中央部分を支持ピン22bによって支持されている。このように支持された5つのアイドラー20,20aは、摺動プレート19の周方向に等間隔に配置されている。
【0024】
図4に示すように、ケーブルガイド壁21はフラットケーブル14の中央高さよりも高く設定されている。また、図3〜図5に示すように、ケーブルガイド壁21は、反転用アイドラー20aに沿った円弧状の円弧状部30と、この円弧状部30の内周側ケーブル空間18b側の端部に設けられ、円弧方向とは逆方向に反った反転円弧状部31とから構成されている。そして、このように構成された移動体13によってケーブル収納室18内の外周側と内周側とには外周側ケーブル空間18aと内周側ケーブル空間18bとがそれぞれ構成されている。
【0025】
フラットケーブル14は、PET等の絶縁性テープからなるベースフィルムの片面に銅等からなる複数本の導体を延設した帯状体を有するものであり、以下のようにしてケーブル収納室18に収納されている。つまり、図3に示すように、フラットケーブル14の一端は、外側ハウジング11に固定されており、この一端側は同一の巻回方向で外周側ケーブル空間18aに巻回されている。外周側ケーブル空間18aに巻回されたフラットケーブル14は、反転用アイドラー20aに巻き付けられて内周側ケーブル空間18bに導かれると共に反転用アイドラー20aの位置でフラットケーブル14の巻回方向が反転されている。この反転されたフラットケーブル14は、外周側ケーブル空間18aのときとは反対の巻回方向で内周側ケーブル空間18bに巻回され、フラットケーブル14の他端は内側ハウジング12に固定されている。そして、フラットケーブル14の外端側には外端コネクタ23が、内端側には内側コネクタ24がそれぞれ接続されている。
【0026】
回転カバー15は、内側ハウジング12の上面にネジ25で固定され、内側ハウジング12と共に外側ハウジング11に回転自在に設けられている。
【0027】
このように構成されたクロックスプリング10は、例えばエアーバッグシステムへの電流供給に適用される場合には、外側ハウジング11が車体側に、内側ハウジング12がステアリング装置側にそれぞれ固定され、且つ、外側ハウジング11に固定されたフラットケーブル14の外端コネクタ23が車体側の電気回路に、内側ハウジング2に固定されたフラットケーブル14の内端コネクタ24が回転カバー15を介してステアリング装置側の電気回路にそれぞれ接続される。
【0028】
上記構成において、内側ハウジング12が反時計方向(図3の矢印a方向)に回転すると、内側ケーブル空間18bにとってはフラットケーブル14の外側ケーブル空間18aへの送り出し方向であるが、外側ケーブル空間18aにとってはフラットケーブル14の巻き取り方向であるため、内側ケーブル空間18bのフラットケーブル14が外側ケーブル空間18a側に送り出され、この送り出されたフラットケーブル14が反転用アイドラー20aの位置で反転しながら外側ケーブル空間18aに巻回されると共に、フラットケーブル14が外側ケーブル空間18aに巻回されることでフラットケーブル14の反転箇所14aも反時計方向に移動するがこれに追従して移動体13も反時計方向に回転することによって内側ハウジング12の回転が許容される。
【0029】
また、内側ハウジング12が時計方向(図3の矢印b方向)に回転すると、内側ケーブル空間18bにとってはフラットケーブル14の巻き取り方向であるが、外側ケーブル空間18aにとってはフラットケーブル14の送り出し方向であるため、外側ケーブル空間18aのフラットケーブル14が内側ケーブル空間18b側に送り出され、この送り出されたフラットケーブル14が反転用アイドラー20aの位置で反転しながら内側ケーブル空間18bに巻回されると共に、フラットケーブル14が外側ケーブル空間18aから送り出されることでフラットケーブル14の反転箇所14aも時計方向に移動するがこれに追従して移動体13も時計方向に回転することによって内側ハウジング12の回転が許容される。
【0030】
つまり、内側ハウジング12の回転方向によって、内側ケーブル空間18bのフラットケーブル14の部分と外側ケーブル空間18aのフラットケーブル14の部分とのいずれか一方が巻き取り方向に、他方が送り出し方向になり、且つ、移動体13がフラットケーブル14の反転箇所14aを自由に可変することを許容しながら反転箇所14a以外ではフラットケーブル14の径方向の移動を規制することによってフラットケーブル14を収納しつつ内側ハウジング12のスムーズな回転がなされるものである。
【0031】
このクロックスプリング10では、図6に示すように、アイドラー6,6aが支持ピン22bに対してガタ付く場合にはボス部22aの上面位置を中心としてがたつくことからアイドラー6,6aの外周面におけるガタ付き量が従来例に比べて減少する。つまり、図7に示すように、従来例の場合には、アイドラー6,6aの下端面を基準としてアイドラー6,6aがガタ付く(傾斜する)ため、ガタ付き基準位置からアイドラー6,6aの上端までの距離a2がアイドラー6,6aの高さと同じ長さになる。これに対して、本実施形態の場合には、アイドラー20,20aの下端面よりボス部22aの高さ分だけ上方位置を基準としてアイドラー6,6aがガタ付く(傾斜する)ため、ガタ付き基準位置からアイドラー6,6aの上端までの距離a1がアイドラー6,6aの高さ分より短くなる。従って、アイドラー6,6a,20,20aが同じ傾斜角θだけ傾斜した場合にあって、本実施形態のガタ付き量d1が従来例のガタ付き量d2(>d1)に比べて小さくなる。
【0032】
以上より、アイドラー20,20aがフラットケーブル14に及ぼす衝突ダメージが小さく、また、アイドラー6,6aの外周面の角部分がフラットケーブル14に当たりにくくなり、フラットケーブル14の耐久性を向上させることができると共に、アイドラー6,6aのガタ付きによる異音の発生を軽減させることができる。さらに、アイドラー6,6aが支持ピン22bに高さ方向のほぼ中央部分で支持されることからアイドラー6,6aの回転時のバランスが良くスムーズに回転するため、フラットケーブル14の動きがスムーズとなり、これによってもフラットケーブル14の耐久性を向上させることができる。
【0033】
尚、前記実施形態によれば、外側ハウジング11が固定側で、内側ハウジング12が回転側である場合を示したが、外側ハウジング11が回転側で、内側ハウジング12が固定側であっても良い。また、移動体13のアイドラー20,20aの個数は5個であったが、アイドラー20,20aの個数はこれに限定されるものではないことは勿論である。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、外周壁部を有する外側ハウジングと、内周壁部を有する内側ハウジングと、外周壁部と内周壁部の間に構成されたケーブル収納室と、ケーブル収納室内に回転自在に配置された複数のアイドラーを有する移動体とを備え、フラットケーブルを反転用アイドラーの箇所で反転させてケーブル収納室内に巻回状態で収納したクロックスプリングにおいて、摺動プレート上にボス部を設け、このボス部の上に支持ピンを立設すると共に、アイドラーには下端よりも上方に軸孔を有する軸孔形成部を設け、この軸孔形成部の下端面をアイドラーの下端面よりボス部の高さ分だけ上方に位置させ、軸孔形成部の下端面がボス部に載置された状態で支持ピンを軸孔形成部の軸孔に挿入することによりアイドラーが摺動プレートに回転自在に支持されたので、アイドラーが支持ピンに対してガタ付く場合にはボス部の上面位置を基準としてガタ付くことからアイドラーの外周面におけるガタ付き量が減少する。従って、フラットケーブルに及ぼす衝突ダメージが小さく、また、アイドラーの外周面の角部分がフラットケーブルに当たりにくくなり、フラットケーブルの耐久性を向上させることができると共に、アイドラーのガタ付きによる異音の発生を軽減させることができる。
【0035】
請求項2の発明によれば、アイドラーが支持ピンに高さ方向のほぼ中央部分で支持されることからアイドラーの回転時のバランスが良くスムーズに回転するため、フラットケーブルの動きがスムーズとなり、これによってもフラットケーブルの耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、クロックスプリングの分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態を示し、クロックスプリングの縦断面図である。
【図3】本発明の一実施形態を示し、フラットケーブルの巻回状態を示すクロックスプリングの概略横断面図である。
【図4】本発明の一実施形態を示し、移動体のアイドラーを装着する前の斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態を示し、移動体の斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態を示し、アイドラーの回転支持部分の断面図である。
【図7】前記実施形態と従来例とのアイドラーのがたつき量の違いを説明するための断面図である。
【図8】従来例を示し、クロックスプリングの分解斜視図である。
【図9】従来例を示し、クロックスプリングの縦断面図である。
【図10】従来例を示し、フラットケーブルの巻回状態を示すクロックスプリングの概略横断面図である。
【図11】従来例を示し、移動体のアイドラーを装着する前の斜視図である。
【図12】従来例を示し、移動体の斜視図である。
【図13】従来例を示し、アイドラーの回転支持部分の断面図である。
【符号の説明】
10 クロックスプリング
11 外側ハウジング
12 内側ハウジング
12a 内周壁部
13 移動体
14 フラットケーブル
16a 外周壁部
18 ケーブル収納室
18a 外周側ケーブル空間
18b 内周側ケーブル空間
19 摺動プレート
20 アイドラー
20a 反転用アイドラー
22a ボス部
22b 支持ピン
32a 軸孔形成部
32b 軸孔

Claims (2)

  1. 外周壁部を有する外側ハウジングと、この外側ハウジングに回転自在に装着され、内周壁部を有する内側ハウジングと、前記外周壁部と前記内周壁部との間に形成されたケーブル収納室と、このケーブル収納室内に回転自在に配置されたリング状の摺動プレートを有し、この摺動プレートの周方向に間隔を置いて回転自在に支持された複数のアイドラーによって前記ケーブル収納室内に外周側ケーブル空間と内周側ケーブル空間とをそれぞれ形成すると共に前記アイドラーの一つを反転用アイドラーとする移動体とを備え、一端を前記外側ハウジングに固定したフラットケーブルを前記外周側ケーブル空間で巻回し、この巻回したフラットケーブルを前記反転用アイドラーに巻き付けて前記内周側ケーブル空間に導くと共に前記反転用アイドラーの位置でフラットケーブルの巻回方向を反転し、この反転した前記フラットケーブルを前記内周側ケーブル空間で巻回し、この巻回したフラットケーブルの他端を前記内側ハウジングに固定したクロックスプリングにおいて、
    前記摺動プレート上にボス部を設け、このボス部の上に支持ピンを立設すると共に、前記アイドラーに下端よりも上方に軸孔を有する軸孔形成部を設け、この軸孔形成部の下端面を前記アイドラーの下端面より前記ボス部の高さ分だけ上方に位置させ、前記軸孔形成部の下端面が前記ボス部に載置された状態で前記支持ピンを前記軸孔に挿入することにより前記アイドラーが前記摺動プレートに回転自在に支持されたことを特徴とするクロックスプリング。
  2. 請求項1記載のクロックスプリングであって、
    前記軸孔形成部は、前記アイドラーの高さ方向のほぼ中央部分に配置されたことを特徴とするクロックスプリング。
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