JP3824543B2 - 新規なポリイミドおよびポリアミド酸共重合体 - Google Patents

新規なポリイミドおよびポリアミド酸共重合体 Download PDF

Info

Publication number
JP3824543B2
JP3824543B2 JP2002019416A JP2002019416A JP3824543B2 JP 3824543 B2 JP3824543 B2 JP 3824543B2 JP 2002019416 A JP2002019416 A JP 2002019416A JP 2002019416 A JP2002019416 A JP 2002019416A JP 3824543 B2 JP3824543 B2 JP 3824543B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
general formula
component
bis
group
polyimide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002019416A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003212995A (ja
Inventor
謙一 後藤
潤 鎌田
卓雄 田島
正司 玉井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Chemicals Inc filed Critical Mitsui Chemicals Inc
Priority to JP2002019416A priority Critical patent/JP3824543B2/ja
Publication of JP2003212995A publication Critical patent/JP2003212995A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3824543B2 publication Critical patent/JP3824543B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なポリイミドおよび/またはポリアミド酸に関する。より詳細には、耐熱性、機械特性に優れ、加えて低線膨張性の感光性ポリイミドおよび/またはポリアミド酸に関する。また、該感光性ポリイミドおよび/またはポリアミド酸を含んでなる絶縁膜、そして該絶縁膜を表面保護膜や層間絶縁膜として含む高集積半導体装置、多層プリント配線板に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリイミド樹脂は、耐熱性、機械強度に優れ、適度な平坦化能や絶縁性を併せ持つことから、半導体装置の保護膜として用いられており、中でも、半導体製造前工程の効率化を図るために、感光性が付与されたポリイミド樹脂の使用が主流となりつつある。近年、電子機器の小型・軽量・高機能化への進歩に伴い、半導体素子の高密度実装に対応する保護膜の厚膜化が求められてきている。従来、おおかたの感光性ポリイミド樹脂は、その線膨張係数が50ppm/K以上であり、保護膜が接する無機パッシベーション膜やチップとの線膨張係数の差が大きかった。このため、厚膜化を求められる程、剥離やクラック発生などの問題が大きくなってきたことから、保護膜の低線膨張性が求められるようになってきている。
【0003】
また、プリント配線板においても高密度化の要求から、配線を多層化した多層プリント配線板の開発が盛んになってきている。感光性ポリイミド樹脂は、多層プリント配線板の層間絶縁膜として、最も高密度な配線形成に対応できる材料として期待されている。しかしながら、この用途においても、絶縁膜の線膨張係数が大きい場合、絶縁層と導体層の剥離を生じ、プリント配線板の信頼性の低下につながることが問題となっていた。
【0004】
このように、近年の電子機器技術の進歩に伴い、従来の性質に加えて低線膨張性を兼ね備えた感光性ポリイミド樹脂が求められるようになっている。この要求に応えるために、これまでに多くの研究がなされてきている。例えば、特開2000−219740号公報、特開平11-160870号公報、特開平11−35684号公報、特開平11-15156号公報、特開平11-15157号公報、特開平10-301279号公報、特開平10-158397号公報、特開平5-301959号公報、特開2000−313743号公報、特開2001−125266号公報、特開2001−214056号公報、特開2001−214057号公報等には、低線膨張性を示すポリイミド構造を選択し、そのポリイミド前駆体にアクリレート系もしくはメタクリレート系の付加重合化合物か、またはo−キノンジアジド化合物等の光酸発生剤を混合して得られるネガ型またはポジ型の低線膨張性感光性ポリイミド樹脂組成物の技術が示されている。また、特開2000−284480号公報、特開2001-75280号公報、特開2001−249453号公報にはポリベンゾオキサゾール構造をベースとし、その前駆体に付加重合化合物か、または光酸発生剤を混合して得られるネガ型またはポジ型の低線膨張性感光性樹脂組成物の技術が示されている。
【0005】
これらの感光性樹脂組成物は、感光性と共に低線膨張性を兼ね備えた保護膜や絶縁膜となりうる。しかしながら、これら感光性樹脂組成物から得られる保護膜や絶縁膜はいずれも、ベースポリマー以外に付加重合化合物や光酸発生剤、その他光開始剤、重合禁止剤、重合抑制剤、増感剤等の低分子量成分を含有する。その為、耐熱性、機械物性、膜減りに対する安定性等において、ベースポリマーが本来有する性能を下げざるを得ず、保護膜や絶縁膜としても物性的に十分に満足できるものとはなり得ていないのが実状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、耐熱性、機械特性、膜減りに対する安定性等の物性に優れ、加えて低線膨張性の感光性ポリイミドおよび/またはポリアミド酸を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは鋭意検討を進め、主要な二成分の繰り返し単位構造を特定の比率で含んでなる新規なポリイミドおよび/または新規なポリアミド酸を合成し、このポリイミドおよび/またはポリアミド酸から、優れた感光性を有しパターン形成が可能な膜が得られること、低分子量成分や脱離成分を含まず安定な最終膜が得られること、そして、低線膨張性の膜が得られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
即ち、本発明は、以下の[1]〜[6]に記載した事項により特定される。
[1] 一般式(I)で表される繰り返し単位(成分A)と、
【化13】
Figure 0003824543
(式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素原子数1〜20のアルキル基を表し、Zは次式
【化14】
Figure 0003824543
からなる群より選ばれた少なくとも1種の基である。ただし、Xは-CO-又は-C(=N2)-を示し、Yは直接結合、-CH2-、-O-、-SO2-、-S-、-CO-、又は-C(=N2)-を示し、m及びnは各々独立して0又は1の整数を示す。)一般式(II)で表される繰り返し単位(成分B)を含む共重合体で、
【化15】
Figure 0003824543
(式中、R3、R4、R5、R6はそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1〜20のアルキル基を表し、Zは前記同様の基を表す。)
成分Aと成分Bのモル比が、A/B=99/1〜10/90であるポリイミドであり、
[2] 一般式(I)のR1とR2の何れもがメチル基であり、これらメチル基が1,1−ジメチルインダン骨格上の4位及び6位に結合したもの、かつ、一般式(II)のR3、R4、R5が水素原子であり、R6がメチル基であり、このメチル基が芳香環上の2位に結合したものである[1]記載のポリイミドであり、
[3] 一般式(III)で表されるジアミノインダン誘導体と、一般式(IV)で表されるジアミノベンズアニリド誘導体と、一般式(V)で表される芳香族テトラカルボン酸二無水物を単量体として使用することを特徴とする、[1]記載のポリイミドの製造方法であり、
【化16】
Figure 0003824543
【化17】
Figure 0003824543
【化18】
Figure 0003824543
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6及びZは前記同様の基を表す。)[4] 一般式(VI)で表される繰り返し単位(成分C)と、
【化19】
Figure 0003824543
(式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素原子数1〜20のアルキル基を表し、Zは次式
【化20】
Figure 0003824543
からなる群より選ばれた少なくとも1種の基である。ただし、Xは-CO-又は-C(=N2)-を示し、Yは直接結合、-CH2-、-O-、-SO2-、-S-、-CO-、又は-C(=N2)-を示し、m及びnは各々独立して0又は1の整数を示す。)一般式(VII)で表される繰り返し単位(成分D)を含む共重合体で、
【化21】
Figure 0003824543
(式中、R3、R4、R5、R6はそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1〜20のアルキル基を表し、Zは前記同様の基を表す。)
成分Aと成分Bのモル比が、C/D=99/1〜10/90であるポリアミド酸であり、
[5] 一般式(VI)のR1とR2の何れもがメチル基であり、これらメチル基が1,1−ジメチルインダン骨格上の4位及び6位に結合したもの、かつ、一般式(VII)のR3、R4、R5が水素原子であり、R6がメチル基であり、このメチル基が芳香環上の2位に結合したものである[4]記載のポリアミド酸であり、
[6] 一般式(III)で表されるジアミノインダン誘導体と、一般式(IV)で表されるジアミノベンズアニリド誘導体と、一般式(V)で表される芳香族テトラカルボン酸二無水物を単量体として使用することを特徴とする、[4]記載のポリアミド酸の製造方法である。
【化22】
Figure 0003824543
【化23】
Figure 0003824543
【化24】
Figure 0003824543
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6及びZは前記同様の基を表す。)
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明のポリイミドは、一般式(I)で表される繰り返し単位(成分A)と、
【化25】
Figure 0003824543
(式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素原子数1〜20のアルキル基を表し、Zは次式
【化26】
Figure 0003824543
からなる群より選ばれた少なくとも1種の基である。ただし、Xは-CO-又は-C(=N2)-を示し、Yは直接結合、-CH2-、-O-、-SO2-、-S-、-CO-、又は-C(=N2)-を示し、m及びnは各々独立して0又は1の整数を示す。)一般式(II)で表される繰り返し単位(成分B)を含む共重合体で、
【化27】
Figure 0003824543
(式中、R3、R4、R5、R6はそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1〜20のアルキル基を表し、Zは前記同様の基を表す。)
成分Aと成分Bのモル比が、A/B=99/1〜10/90であるポリイミドである。
【0010】
本発明において、一般式(I)、(II),(VI)、(VII)、(VIII)、(IX)、化学式(III)、(IV)、(V)の置換基R1、R2、R3、R4、R5及びR6は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素原子数1〜20のアルキル基であれば特に限定されないが、炭素原子数1〜20のアルキル基が好ましく、炭素原子数1〜10のアルキル基がより好ましく、炭素原子数1〜5のアルキル基がさらに好ましい。
【0011】
R1、R2、R3、R4、R5及びR6の好ましい態様としては、例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基等を挙げることができる。
【0012】
本発明において、一般式(I)、(II),(VI)、(VII)、化学式(V)の置換基Xは、-CO-又は-C(=N2)- のいずれかであれば特に限定されない。
【0013】
本発明において、一般式(I)、(II),(VI)、(VII)、化学式(V)の置換基Yは、直接結合、-CH2-、-O-、-SO2-、-S-、-CO-、又は-C(=N2)-のいずれかであれば特に限定されない。
【0014】
本発明において、一般式(I)で示される成分Aにおいて、置換基として登場する、R1及びR2の1,1−ジメチルインダン骨格上における部位は、特に限定されない。
【0015】
本発明のポリイミドの態様として、特に、上記一般式(I)で示される成分Aにおいて、R1及びR2の双方がアルキル基として1,1−ジメチルインダン骨格上の4位、5位若しくは6位の何れかに結合し、同時に一般式(I)中のZにおけるXが−CO-または-C(=N2)-である繰り返し単位構造を有するポリイミドが、高感度の感光性が得られ好ましい(式中、m及びnは各々独立して0又は1の整数を示す)。
【0016】
本発明のポリイミドの態様として、特に、上記一般式(I)で示される成分Aにおいて、R1及びR2の双方がアルキル基として1,1−ジメチルインダン骨格上の4位、5位若しくは6位の何れかに結合し、同時に一般式(I)中のZにおけるXが-CO-または-C(=N2)-であり、Yが-CO-または-C(=N2)-または−S−である繰り返し単位構造を有するポリイミドが、高感度の感光性が得られ好ましい。
【0017】
本発明のポリイミドの態様として、特に、上記一般式(I)で示される成分Aにおいて、R1及びR2の双方がアルキル基として1,1−ジメチルインダン骨格上の4位、5位若しくは6位の何れかに結合し、Zがベンゾフェノン構造の繰り返し単位構造を有するポリイミドが、高感度の感光性が得られることから好ましい。
【0018】
本発明のポリイミドの態様として、特に、上記一般式(I)で示される成分Aにおいて、R1及びR2が何れもメチル基であり、これらメチル基が1,1−ジメチルインダン骨格上の4位及び6位に結合し、Zがベンゾフェノン構造の繰り返し単位構造、すなわち化学式(VIII)で表される繰り返し単位構造を有するポリイミドは、高感度の感光性が得られることから好ましい。
【化28】
Figure 0003824543
【0019】
本発明において、一般式(II)で示される成分Bの置換基として登場する、R3、R4、R5及びR6の芳香環上における部位は、特に限定されない。
【0020】
本発明のポリイミドの態様として、特に、上記一般式(II)で示される成分Bにおいて、R3、R4、R5が水素原子であり、R6がアルキル基として芳香環上の2位、若しくは3位の何れかに結合し、Zがベンゾフェノン構造の繰り返し単位構造は、成分Aと特定モル比で共重合体に含まれることにより、高感度の感光性と低線膨張性が得られることから好ましい。
【0021】
本発明のポリイミドの態様として、特に、上記一般式(II)で示される成分Bにおいて、ベンズアニリド構造におけるフェニレン基がp−フェニレン基であり、R3、R4、R5が水素原子であり、R6がメチル基であり、このメチル基が芳香環上の2位に結合し、Zがベンゾフェノン構造の繰り返し単位構造、すなわち化学式(IX)で表される繰り返し単位構造は、成分Aとの特定モル比の共重合体において、高感度の感光性と低線膨張性が得られることから好ましい。
【化29】
Figure 0003824543
【0022】
本発明のポリイミドにおいて、成分Aと成分Bのモル比は、A/B=99/1〜10/90の範囲である。本発明のポリイミドは、A、B両成分が該モル比の範囲内において含まれるものであれば良く、ブロック構造及びランダム構造など、どのような構造のものでも良い。本発明のポリイミドにおいて、好ましい成分Aと成分Bのモル比は、A/B=90/10〜20/80の範囲であり、さらに好ましくはA/B=80/20〜30/70の範囲であり、最も好ましくはA/B=70/30〜40/60の範囲である。A/B=99/1を超えてA成分が増加すると、目的とする低線膨張性付与の効果が得られなくなるので好ましくない。A/B=10/90を超えてB成分が増加すると、感光性が低下する為に好ましくない。
【0023】
本発明において、ポリイミドの対数粘度は、特に限定されるものではないが、好ましい対数粘度としては、0.1〜2.0が好ましく、0.2〜1.9がより好ましく、0.3〜1.8がさらに好ましく、0.4〜1.7がさらに好ましく、0.5〜1.6がさらに好ましい。ポリイミドの対数粘度が低すぎると、一般に、加工後の製品の強度や靱性が低下して好ましくない場合がある。ポリイミドの対数粘度が高すぎると、一般に、製品化における加工性が悪化し好ましくない場合がある。ポリイミドの対数粘度の評価方法は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリイミド粉0.50gをN−メチル−2−ピロリドン100mlに溶解した後、35℃において測定することができる。
【0024】
本発明のポリイミドは、一般式(I)及び一般式(II)で表されるA、B両繰返し単位成分以外に、各種ジアミン及びテトラカルボン酸二無水物を、各種物性、例えば耐熱性、吸湿性、接着性、誘電率、屈折率又は複屈折率等を制御することを目的に、必要に応じて共重合させて得てもよい。
【0025】
本発明のポリイミドは、いかなる方法で製造されたものであっても構わない。
【0026】
本発明のポリイミドの製造方法は、一般式(III)で表されるジアミノインダン誘導体と一般式(IV)で表されるジアミノベンズアニリド誘導体、そして一般式(V)で表される芳香族テトラカルボン酸二無水物を原料や単量体に使用することを特徴とする(但し、一般式(III)、一般式(IV)および一般式(V)において、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびZは前記同様の基を示す)。
【化30】
Figure 0003824543
【化31】
Figure 0003824543
【化32】
Figure 0003824543
【0027】
本発明に用いられるジアミノインダン誘導体は限定されるわけではないが、例えば、5,7−ジアミノ−1,1−ジメチルインダン、4,7−ジアミノ−1,1−ジメチルインダン、5,7−ジアミノ−1,1,4−トリメチルインダン、5,7−ジアミノ−1,1,6−トリメチルインダン、5,7−ジアミノ−1,1−ジメチル−4−エチルインダン、5,7−ジアミノ−1,1−ジメチル−6−エチルインダン、5,7−ジアミノ−1,1−ジメチル−4−イソプロピルインダン、5,7−ジアミノ−1,1−ジメチル−6−イソプロピルインダン、5,7−ジアミノ−1,1−ジメチル−4−n−プロピルインダン、5,7−ジアミノ−1、1−ジメチル−6−n−プロピルインダン、5,7−ジアミノ−1,1−ジメチル−4−sec−ブチルインダン、5,7−ジアミノ−1,1−ジメチル−6−sec−ブチルインダン、5,7−ジアミノ−1,1−ジメチル−4−n−ブチルインダン、5,7−ジアミノ−1,1−ジメチル−6−n−ブチルインダン、5,7−ジアミノ−1,1−ジメチル−4−tert−ブチルインダン、5,7−ジアミノ−1,1−ジメチル−6−tert−ブチルインダン、5,7−ジアミノ−1,1,4,6−テトラメチルインダン、6,7−ジアミノ−1,1,4,5−テトラメチルインダン、4,7−ジアミノ−1,1,5,6−テトラメチルインダン、5,7−ジアミノ−1,1−ジメチル−4,6−ジエチルインダン、5,7−ジアミノ−1,1−ジメチル−4,6−ジイソプロピルインダン、5,7−ジアミノ−1,1,4−トリメチル−6−tert−ブチルインダン等が用いられる。これらのジアミノインダン誘導体は必要に応じて単独で乃至は混合して使用することができる。
【0028】
本発明に用いられるジアミノベンズアニリド誘導体は限定されるわけではないが、例えば、4,4’−ジアミノベンズアニリド、4,4’−ジアミノ−2−メチルベンズアニリド、4,4’−ジアミノ−3−メチルベンズアニリド、4,4’−ジアミノ−2’−メチルベンズアニリド、4,4’−ジアミノ−3’−メチルベンズアニリド、4,4’−ジアミノ−2−エチルベンズアニリド、4,4’−ジアミノ−3−エチルベンズアニリド、4,4’−ジアミノ−2’−エチルベンズアニリド、4,4’−ジアミノ−3’−エチルベンズアニリド、4,4’−ジアミノ−2−イソプロピルベンズアニリド、4,4’−ジアミノ−3−イソプロピルベンズアニリド、4,4’−ジアミノ−2’−イソプロピルベンズアニリド、4,4’−ジアミノ−3’−イソプロピルベンズアニリド等が用いられる。これらのジアミノベンズアニリド誘導体は必要に応じて単独で乃至は混合して使用することができる。
【0029】
本発明に用いられる芳香族テトラカルボン酸二無水物は限定されるわけではないが、例えば、
3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、
2,2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、
2,2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、
1,3−ビス(3,4−ジカルボキシベンゾイル)ベンゼン二無水物、
1,4−ビス(3,4−ジカルボキシベンゾイル)ベンゼン二無水物、
1,3−ビス(2,3−ジカルボキシベンゾイル)ベンゼン二無水物、
1,4−ビス(2,3−ジカルボキシベンゾイル)ベンゼン二無水物
4,4’−イソフタロイルジフタリックアンハイドライド
ジアゾジフェニルメタン−3,3’,4,4’−テトラカルボン酸二無水物
ジアゾジフェニルメタン−2,2’,3,3’−テトラカルボン酸二無水物
2,3,6,7−チオキサントンテトラカルボン酸二無水物
2,3,6,7−アントラキノンテトラカルボン酸二無水物
2,3,6,7−キサントンテトラカルボン酸二無水物
等が挙げられる。
これらの芳香族テトラカルボン酸二無水物は必要に応じて単独で乃至は混合して使用することができる。
【0030】
本発明のポリイミドの製造方法において特に好ましい態様は、一般式(III)で表されるジアミノインダン誘導体の中から、化学式(X)で表される5,7−ジアミノ−1,1,4,6−テトラメチルインダンと、一般式(IV)で表されるジアミノベンズアニリド誘導体の中から、化学式(XI)で表される4,4’−ジアミノ−2−メチルベンズアニリドを、そして、一般式(V)で表される芳香族テトラカルボン酸二無水物の中からベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物を単量体に使用する態様である。
【化33】
Figure 0003824543
【化34】
Figure 0003824543
【0031】
本発明のポリイミドを製造するにあたり、上記一般式(III)で表されるジアミノインダン誘導体、上記一般式(IV)で表されるジアミノベンズアニリド誘導体、そして上記一般式(V)で表される芳香族テトラカルボン酸二無水物に加えて、本発明のポリイミドの特徴である感光性及び低線膨張性を損わない範囲で、耐熱性、吸湿性、接着性、誘電率、屈折率又は複屈折率等の各種物性を制御することを目的に、必要に応じてその他の各種ジアミン及びテトラカルボン酸二無水物を単量体に用いて、共重合させても良い。
【0032】
共重合に用いられるジアミン成分は限定されるわけではないが、例えば、
【0033】
a) ベンゼン環1個を有する、
p−フェニレンジアミン、m−フェニレンジアミン、
【0034】
b) ベンゼン環2個を有する、
3,3’−ジアミノジフェニルエーテル、3,4’−ジアミノジフェニルエーテル、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’−ジアミノジフェニルスルフィド、3,3’−ジアミノジフェニルスルホン、3,4’−ジアミノジフェニルスルホン、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン、3,3’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,4’−ジアミノベンゾフェノン、3,3’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,4’−ジアミノジフェニルメタン、2,2−ジ(3−アミノフェニル)プロパン、2,2−ジ(4−アミノフェニル)プロパン、2−(3−アミノフェニル)−2−(4−アミノフェニル)プロパン、2,2−ジ(3−アミノフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、2,2−ジ(4−アミノフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、2−(3−アミノフェニル)−2−(4−アミノフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、1,1−ジ(3−アミノフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ジ(4−アミノフェニル)−1−フェニルエタン、1−(3−アミノフェニル)−1−(4−アミノフェニル)−1−フェニルエタン、
【0035】
c) ベンゼン環3個を有する、
1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノフェノキシ)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノベンゾイル)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノベンゾイル)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノベンゾイル)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノ−α,α−ジメチルベンジル)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノ−α,α−ジメチルベンジル)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノ−α,α−ジメチルベンジル)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノ−α,α−ジメチルベンジル)ベンゼン、1,3−ビス(3−アミノ−α,α−ジトリフルオロメチルベンジル)ベンゼン、1,3−ビス(4−アミノ−α,α−ジトリフルオロメチルベンジル)ベンゼン、1,4−ビス(3−アミノ−α,α−ジトリフルオロメチルベンジル)ベンゼン、1,4−ビス(4−アミノ−α,α−ジトリフルオロメチルベンジル)ベンゼン、2,6−ビス(3−アミノフェノキシ)ベンゾニトリル、2,6−ビス(3−アミノフェノキシ)ピリジン、
【0036】
d) ベンゼン環4個を有する、
4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェニル、4,4’−ビス(4−アミノフェノキシ)ビフェニル、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]ケトン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]ケトン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルフィド、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルフィド、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]エーテル、ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]エーテル、2,2−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2−ビス[3−(3−アミノフェノキシ)フェニル]−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニル]−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
【0037】
e) ベンゼン環5個を有する、
1,3−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)ベンゾイル]ベンゼン、1,4−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)ベンゾイル]ベンゼン、1,4−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)ベンゾイル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、1,3−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、1,4−ビス[4−(3−アミノフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、1,4−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)−α,α−ジメチルベンジル]ベンゼン、
【0038】
f) ベンゼン環6個を有する、
4,4’−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)ベンゾイル]ジフェニルエーテル、4,4’−ビス[4−(4−アミノーα,αージメチルベンジル)フェノキシ]ベンゾフェノン、4,4’−ビス[4−(4−アミノーα,αージメチルベンジル)フェノキシ]ジフェニルスルホン、4,4’−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェノキシ]ジフェニルスルホン、
【0039】
g) 芳香族置換基を有する、
3,3’−ジアミノ−4,4’−ジフェノキシベンゾフェノン、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジビフェノキシベンゾフェノン、3,3’−ジアミノ−4−フェノキシベンゾフェノン、3,3’−ジアミノ−4−ビフェノキシベンゾフェノン、
【0040】
h) スピロビインダン環を有する、
6,6’−ビス(3−アミノフェノキシ)−3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロビインダン、6,6’−ビス(4−アミノフェノキシ)−3,3,3’,3’−テトラメチル−1,1’−スピロビインダン、
【0041】
i) シロキサンジアミン類である、
1,3−ビス(3−アミノプロピル)テトラメチルジシロキサン、1,3−ビス(4−アミノブチル)テトラメチルジシロキサン、α,ω−ビス(3−アミノプロピル)ポリジメチルシロキサン、α,ω−ビス(3−アミノブチル)ポリジメチルシロキサン、
【0042】
j) エチレングリコールジアミン類である、
ビス(アミノメチル)エーテル、ビス(2−アミノエチル)エーテル、ビス(3−アミノプロピル)エーテル、ビス(2−アミノメトキシ)エチル]エーテル、ビス[2−(2−アミノエトキシ)エチル]エーテル、ビス[2−(3−アミノプロトキシ)エチル]エーテル、1,2−ビス(アミノメトキシ)エタン、1,2−ビス(2−アミノエトキシ)エタン、1,2−ビス[2−(アミノメトキシ)エトキシ]エタン、1,2−ビス[2−(2−アミノエトキシ)エトキシ]エタン、エチレングリコールビス(3−アミノプロピル)エーテル、ジエチレングリコールビス(3−アミノプロピル)エーテル、トリエチレングリコールビス(3−アミノプロピル)エーテル、
【0043】
k) メチレンジアミン類である、
エチレンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジアミノブタン、1,5−ジアミノペンタン、1,6−ジアミノヘキサン、1,7−ジアミノヘプタン、1,8−ジアミノオクタン、1,9−ジアミノノナン、1,10−ジアミノデカン、1,11−ジアミノウンデカン、1,12−ジアミノドデカン、
【0044】
l) 脂環式ジアミン類である、
1,2−ジアミノシクロヘキサン、1,3−ジアミノシクロヘキサン、1,4−ジアミノシクロヘキサン、1,2−ジ(2−アミノエチル)シクロヘキサン、1,3−ジ(2−アミノエチル)シクロヘキサン、1,4−ジ(2−アミノエチル)シクロヘキサン、ビス(4−アミノシクロへキシル)メタン、2,6−ビス(アミノメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、2,5−ビス(アミノメチル)ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、
が例示される。
【0045】
また、上記ジアミンの芳香環上水素原子の一部若しくは全てをフルオロ基、メチル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基、又はトリフルオロメトキシ基から選ばれた置換基で置換したジアミンも使用することができる。
【0046】
さらに、目的に応じ、架橋点となるエチニル基、ベンゾシクロブテン−4’−イル基、ビニル基、アリル基、シアノ基、イソシアネート基、ニトリロ基、及びイソプロペニル基を、上記ジアミンの芳香環上水素原子の一部若しくは全てに置換基として導入しても使用することができる。
【0047】
さらにまた、目的に応じ、架橋点となるビニレン基、ビニリデン基、及びエチニリデン基を置換基ではなく、主鎖骨格中に組み込むこともできる。また、分岐を導入する目的で、ジアミンの一部をトリアミン類、テトラアミン類と代えてもよい。これらのジアミンは必要に応じて単独で乃至は混合して使用することができる。
【0048】
共重合に用いられるテトラカルボン酸二無水物成分は限定されるわけではないが、例えば、
ピロメリット酸二無水物、
3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、
3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルフィド二無水物、
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、
ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン二無水物
2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、
2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン二無水物、
1,3−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、
1,4−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、
4,4’−ビス(3,4−ジカルボキシフェノキシ)ビフェニル二無水物、
2,2−ビス[(3,4−ジカルボキシフェノキシ)フェニル]プロパン二無水物、
2,3,6,7−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
1,4,5,8−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
2,2’,3,3’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、
2,2’,3,3’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、
2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)プロパン二無水物、
2,2−ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン二無水物、
ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)エーテル二無水物、
ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)スルフィド二無水物、
ビス(2,3−ジカルボキシフェニル)スルホン二無水物、
1,3−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、
1,4−ビス(2,3−ジカルボキシフェノキシ)ベンゼン二無水物、及び
1,2,5,6−ナフタレンテトラカルボン酸二無水物、
1,3−ビス(3,4−ジカルボキシベンゾイル)ベンゼン二無水物、
1,4−ビス(3,4−ジカルボキシベンゾイル)ベンゼン二無水物、
1,3−ビス(2,3−ジカルボキシベンゾイル)ベンゼン二無水物、
1,4−ビス(2,3−ジカルボキシベンゾイル)ベンゼン二無水物
4,4’−イソフタロイルジフタリックアンハイドライド
ジアゾジフェニルメタン−3,3’,4,4’−テトラカルボン酸二無水物
ジアゾジフェニルメタン−2,2’,3,3’−テトラカルボン酸二無水物
2,3,6,7−チオキサントンテトラカルボン酸二無水物
2,3,6,7−アントラキノンテトラカルボン酸二無水物
2,3,6,7−キサントンテトラカルボン酸二無水物
エチレンテトラカルボン酸二無水物、
ブタンテトラカルボン酸二無水物、
シクロペンタンテトラカルボン酸二無水物、
等の化合物群が挙げられる。
【0049】
また、前記芳香族テトラカルボン酸二無水物の芳香環上水素原子の一部若しくは全てをフルオロ基、メチル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基、又はトリフルオロメトキシ基から選ばれた置換基で置換した芳香族テトラカルボン酸二無水物も使用することができる。
【0050】
さらに、目的に応じ、架橋点となるエチニル基、ベンゾシクロブテン−4’−イル基、ビニル基、アリル基、シアノ基、イソシアネート基、ニトリロ基、及びイソプロペニル基を、前記芳香族テトラカルボン酸二無水物の芳香環上水素原子の一部若しくは全てに置換基として導入しても使用することができる。
【0051】
さらにまた、好ましくは成形加工性を損なわない範囲内で、架橋点となるビニレン基、ビニリデン基、及びエチニリデン基を置換基ではなく、主鎖骨格中に組み込むこともできる。また、分岐を導入する目的で、テトラカルボン酸二無水物の一部をヘキサカルボン酸三無水物類、オクタカルボン酸四無水物類と代えてもよい。これらの芳香族テトラカルボン酸二無水物成分は必要に応じて単独で乃至は混合して使用することができる。
【0052】
本発明のポリイミドの製造は、溶媒を用いずとも実施可能であるが、有機溶媒中で反応を行うことが特に好ましい方法である。
この反応において用いられる溶媒は限定されるわけではないが、例えば、
【0053】
(a) フェノール系溶媒である、
フェノール、o−クロロフェノール、m−クロロフェノール、p−クロロフェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,3−キシレノール、2,4−キシレノール、2,5−キシレノール、2,6−キシレノール、3,4−キシレノール、3,5−キシレノール、
【0054】
(b) 非プロトン性アミド系溶媒である、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−メチルカプロラクタム、ヘキサメチルホスホロトリアミド、
【0055】
(c) エーテル系溶媒である、
1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、1,2−ビス(2−メトキシエトキシ)エタン、テトラヒドロフラン、ビス[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]エーテル、1,4−ジオキサン、
【0056】
(d) アミン系溶媒である、
ピリジン、キノリン、イソキノリン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、イソホロン、ピペリジン、2,4−ルチジン、2,6−ルチジン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、
【0057】
(e) その他の溶媒である、
ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、ジフェニルエーテル、スルホラン、ジフェニルスルホン、テトラメチル尿素、アニソール、水、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、クロルベンゼン、o−ジクロルベンゼン、m−ジクロルベンゼン、p−ジクロルベンゼン、ブロムベンゼン、o−ジブロモベンゼン、m−ジブロモベンゼン、p−ジブロモベンゼン、o−クロルトルエン、m−クロルトルエン、p−クロルトルエン、o−ブロモトルエン、m−ブロモトルエン、p−ブロモトルエン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、フルオロベンゼン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、蟻酸メチル、蟻酸エチル、
等が挙げられる。
これらの溶媒は、単独又は2種以上混合して用いても差し支えない。
【0058】
本発明のポリイミドの製造において、必要に応じて用いられる末端封止剤は限定されない。代表的なものはモノアミン又はジカルボン酸無水物である。
【0059】
モノアミンとしては、例えば、アニリン、o−トルイジン、m−トルイジン、p−トルイジン、2,3−キシリジン、2,4−キシリジン、2,5−キシリジン、2,6−キシリジン、3,4−キシリジン、3,5−キシリジン、o−クロロアニリン、m−クロロアニリン、p−クロロアニリン、o−ブロモアニリン、m−ブロモアニリン、p−ブロモアニリン、o−ニトロアニリン、m−ニトロアニリン、p−ニトロアニリン、o−アニシジン、m−アニシジン、p−アニシジン、o−フェネチジン、m−フェネチジン、p−フェネチジン、o−アミノフェノール、m−アミノフェノール、p−アミノフェノール、o−アミノベンズアルデヒド、m−アミノベンズアルデヒド、p−アミノベンズアルデヒド、o−アミノベンゾニトリル、m−アミノベンゾニトリル、p−アミノベンゾニトリル、2−アミノビフェニル、3−アミノビフェニル、4−アミノビフェニル、2−アミノフェニルフェニルエーテル、3−アミノフェニルフェニルエーテル、4−アミノフェニルフェニルエーテル、2−アミノベンゾフェノン、3−アミノベンゾフェノン、4−アミノベンゾフェノン、2−アミノフェニルフェニルスルフィド、3−アミノフェニルフェニルスルフィド、4−アミノフェニルフェニルスルフィド、2−アミノフェニルフェニルスルホン、3−アミノフェニルフェニルスルホン、4−アミノフェニルフェニルスルホン、α−ナフチルアミン、β−ナフチルアミン、1−アミノ−2−ナフトール、2−アミノ−1−ナフトール、4−アミノ−1−ナフトール、5−アミノ−1−ナフトール、5−アミノ−2−ナフトール、7−アミノ−2−ナフトール、8−アミノ−1−ナフトール、8−アミノ−2−ナフトール、1−アミノアントラセン、2−アミノアントラセン、9−アミノアントラセン、メチルアミン、ジメチルアミン、エチルアミン、ジエチルアミン、プロピルアミン、ジプロピルアミン、イソプロピルアミン、ジイソプロピルアミン、ブチルアミン、ジブチルアミン、イソブチルアミン、ジイソブチルアミン、ペンチルアミン、ジペンチルアミン、ベンジルアミン、シクロプロピルアミン、シクロブチルアミン、シクロペンチルアミン、シクロヘキシルアミン等が挙げられる。
【0060】
ジカルボン酸無水物としては、例えば、無水フタル酸、2,3−ベンゾフェノンジカルボン酸無水物、3,4−ベンゾフェノンジカルボン酸無水物、2,3−ジカルボキシフェニルエーテル無水物、3,4−ジカルボキシフェニルフェニルエーテル無水物、2,3−ビフェニルジカルボン酸無水物、3,4−ビフェニルジカルボン酸無水物、2,3−ジカルボキシフェニルフェニルスルホン無水物、3,4−ジカルボキシフェニルフェニルスルホン無水物、2,3−ジカルボキシフェニルフェニルスルフィド無水物、3,4−ジカルボキシフェニルフェニルスルフィド無水物、1,2−ナフタレンジカルボン酸無水物、2,3−ナフタレンジカルボン酸無水物、1,8−ナフタレンジカルボン酸無水物、1,2−アントラセンジカルボン酸無水物、2,3−アントラセンジカルボン酸無水物、1,9−アントラセンジカルボン酸無水物等が挙げられる。
これらのモノアミン又はジカルボン酸無水物はその構造の一部がアミン又はジカルボン酸無水物と反応性を有しない基で置換されても差し支えない。
【0061】
本発明のポリイミドの製造においては、公知の触媒を併用することができる。例えば、塩基触媒を共存させて行うこともできる。
具体的には、上記(d)項記載の各種アミン系溶媒や、イミダゾール、N,N−ジメチルアニリン、N,N−ジエチルアニリン等の有機塩基、水酸化カリウムや水酸化ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、炭酸水素ナトリウムで代表される無機塩基が挙げられる。
【0062】
本発明のポリイミドの製造においては、重合温度や重合時間は、使用する溶媒及び触媒の有無又は種類によって異なるが、一般には25℃から250℃、1時間から24時間で充分である。
【0063】
さらに、本発明におけるポリイミドフィルムの製造方法としては、後述するポリアミド酸のワニスをガラスプレート上に塗布した後、加熱してイミド化する手法、あるいは直接ポリイミド粉を加熱・加圧することによりフィルム状にする手法が可能である。また、本発明のポリイミドは有機溶剤に可溶であるため、ポリイミド粉を有機溶剤に溶解した後、ガラスプレート上に塗布して、脱溶媒することによりフィルム化することも可能である。ここで用いられる有機溶剤としては限定されるわけではないが、例えば、
【0064】
(a) フェノール系溶媒である、
フェノール、o−クロロフェノール、m−クロロフェノール、p−クロロフェノール、o−クレゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、2,3−キシレノール、2,4−キシレノール、2,5−キシレノール、2,6−キシレノール、3,4−キシレノール、3,5−キシレノール、
【0065】
(b) 非プロトン性アミド系溶媒である、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、N−メチルカプロラクタム、ヘキサメチルホスホロトリアミド、
【0066】
(c) エーテル系溶媒である、
1,2−ジメトキシエタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、1,2−ビス(2−メトキシエトキシ)エタン、テトラヒドロフラン、ビス[2−(2−メトキシエトキシ)エチル]エーテル、1,4−ジオキサン、
【0067】
(d) アミン系溶媒である、
ピリジン、キノリン、イソキノリン、α−ピコリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、イソホロン、ピペリジン、2,4−ルチジン、2,6−ルチジン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、
【0068】
(e) その他の溶媒である、
ジメチルスルホキシド、ジメチルスルホン、ジフェニルエーテル、スルホラン、ジフェニルスルホン、テトラメチル尿素、アニソール、水、ベンゼン、トルエン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、クロルベンゼン、o−ジクロルベンゼン、m−ジクロルベンゼン、p−ジクロルベンゼン、ブロムベンゼン、o−ジブロモベンゼン、m−ジブロモベンゼン、p−ジブロモベンゼン、o−クロルトルエン、m−クロルトルエン、p−クロルトルエン、o−ブロモトルエン、m−ブロモトルエン、p−ブロモトルエン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、フルオロベンゼン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、蟻酸メチル、蟻酸エチル、等が挙げられる。これらの溶媒は、単独又は2種以上混合して用いても差し支えない。
【0069】
本発明のポリアミド酸は、一般式(VI)で表される繰り返し単位(成分C)と、
【化35】
Figure 0003824543
(式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素原子数1〜20のアルキル基を表し、Zは次式
【化36】
Figure 0003824543
からなる群より選ばれた少なくとも1種の基である。ただし、Xは-CO-又は-C(=N2)-を示し、Yは直接結合、-CH2-、-O-、-SO2-、-S-、-CO-、又は-C(=N2)-を示し、m及びnは各々独立して0又は1の整数を示す。)一般式(VII)で表される繰り返し単位(成分D)を含む共重合体で、
【化37】
Figure 0003824543
(式中、R3、R4、R5、R6はそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1〜20のアルキル基を表し、Zは前記同様の基を表す。)
成分Cと成分Dのモル比が、C/D=99/1〜10/90であるポリアミド酸である。
【0070】
本発明のポリアミド酸の態様として、特に、上記一般式(VI)で示される成分Cにおいて、R1及びR2の双方がアルキル基として1,1−ジメチルインダン骨格上の4位、5位若しくは6位の何れかに結合し、同時に一般式(VI)中のZにおけるXが-CO-または-C(=N2)-である繰り返し単位構造を有するポリアミド酸が、高感度の感光性が得られ好ましい(式中、m及びnは各々独立して0又は1の整数を示す)。
【0071】
本発明のポリアミド酸の態様として、特に、上記一般式(VI)で示される成分Cにおいて、R1及びR2の双方がアルキル基として1,1−ジメチルインダン骨格上の4位、5位若しくは6位の何れかに結合し、同時に一般式(VI)中のZにおけるXが-CO-または-C(=N2)-であり、Yが-CO-または-C(=N2)-または−S−である繰り返し単位構造を有するポリアミド酸が、高感度の感光性が得られ好ましい。
【0072】
本発明のポリアミド酸の態様として、特に、上記一般式(VI)で示される成分Cにおいて、R1及びR2の双方がアルキル基として1,1−ジメチルインダン骨格上の4位、5位若しくは6位の何れかに結合し、Zがベンゾフェノン構造の繰り返し単位構造を有するポリアミド酸が、高感度の感光性が得られることから好ましい。
【0073】
本発明のポリアミド酸の態様として、特に、上記一般式(VI)で示される成分Cにおいて、R1及びR2が何れもメチル基であり、これらメチル基が1,1−ジメチルインダン骨格上の4位及び6位に結合し、Zがベンゾフェノン構造の繰り返し単位構造、すなわち化学式(XII)で表される繰り返し単位構造を有するポリアミド酸は、高感度の感光性が得られることから好ましい。
【化38】
Figure 0003824543
Figure 0003824543
【0074】
本発明のポリアミド酸の態様として、特に、上記一般式(VII)で示される成分Dにおいて、R3、R4、R5が水素原子であり、R6がアルキル基として芳香環上の2位、若しくは3位の何れかに結合し、Zがベンゾフェノン構造の繰り返し単位構造は、成分Cと特定モル比で共重合体に含まれることにより、高感度の感光性と低線膨張性が得られることから好ましい。
【0075】
本発明のポリアミド酸の態様として、特に、上記一般式(VII)で示される成分Dにおいて、ベンズアニリド構造におけるフェニレン基がp−フェニレン基であり、R3、R4、R5が水素原子であり、R6がメチル基であり、このメチル基が芳香環上の2位に結合し、Zがベンゾフェノン構造の繰り返し単位構造、すなわち化学式(XIII)で表される繰り返し単位構造は、成分Cとの特定モル比の共重合体において、高感度の感光性と低線膨張性が得られることから好ましい。
【化39】
Figure 0003824543
【0076】
本発明のポリアミド酸において、成分Cと成分Dのモル比は、C/D=99/1〜10/90の範囲である。本発明のポリアミド酸は、C、D両成分が該モル比の範囲内において含まれるものであれば良く、ブロック構造及びランダム構造など、どのような構造のものでも良い。本発明のポリアミド酸において、好ましい成分Cと成分Dのモル比は、C/D=90/10〜20/80の範囲であり、さらに好ましくはC/D=80/20〜30/70の範囲であり、最も好ましくはC/D=70/30〜40/60の範囲である。C/D=99/1を超えてC成分が増加すると、目的とする低線膨張性付与の効果が得られなくなるので好ましくない。C/D=10/90を超えてD成分が増加すると、感光性が低下する為に好ましくない。
【0077】
本発明において、ポリアミド酸の対数粘度は、特に限定されるものではないが、好ましい対数粘度としては、0.1〜2.0が好ましく、0.2〜1.9がより好ましく、0.3〜1.8がさらに好ましく、0.4〜1.7がさらに好ましく、0.5〜1.6がさらに好ましい。ポリアミド酸の対数粘度が低すぎると、一般に、加工後の製品の強度や靱性が低下して好ましくない。ポリアミド酸の対数粘度が高すぎると、一般に、製品化における加工性が悪化し好ましくない。ポリアミド酸の対数粘度の評価方法は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリアミド酸ワニス(N−メチル−2−ピロリドンを溶媒としたポリアミド酸溶液。濃度は、20重量%。)2.50gをN−メチル−2−ピロリドン100mlに溶解した後、35℃において測定することができる。
【0078】
本発明のポリアミド酸は、一般式(VI)及び一般式(VII)で表されるC、D両繰返し単位成分以外に、各種ジアミン及びテトラカルボン酸二無水物を、各種物性、例えば耐熱性、吸湿性、接着性、誘電率、屈折率又は複屈折率等を制御することを目的に、必要に応じて共重合させて得てもよい。
【0079】
本発明のポリアミド酸は、いかなる方法で製造されたものであっても構わない。
【0080】
本発明のポリアミド酸の製造方法は、一般式(III)で表されるジアミノインダン誘導体と一般式(IV)で表されるジアミノベンズアニリド誘導体、そして一般式(V)で表される芳香族テトラカルボン酸二無水物を原料や単量体に使用することを特徴とする(但し、一般式(III)、一般式(IV)および一般式(V)において、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびZは前記同様の基を示す)。
【0081】
本発明のポリアミド酸の製造方法において特に好ましい態様は、上記一般式(III)で表されるジアミノインダン誘導体の中から、化学式(X)で表される5,7−ジアミノ−1,1,4,6−テトラメチルインダンと、上記一般式(IV)で表されるジアミノベンズアニリド誘導体の中から、化学式(XI)で表される4,4’−ジアミノ−2−メチルベンズアニリドを、そして、一般式(V)で表される芳香族テトラカルボン酸二無水物の中からベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物を単量体に使用する態様である。
【0082】
本発明のポリアミド酸を製造するにあたり、上記一般式(III)で表されるジアミノインダン誘導体、上記一般式(IV)で表されるジアミノベンズアニリド誘導体、そして上記一般式(V)で表される芳香族テトラカルボン酸二無水物に加えて、本発明のポリアミド酸の特徴である感光性及び低線膨張性を損わない範囲で、耐熱性、吸湿性、接着性、誘電率、屈折率又は複屈折率等の各種物性を制御することを目的に、必要に応じてその他の各種ジアミン及びテトラカルボン酸二無水物を単量体に用いて、共重合させても良い。
【0083】
共重合に用いられるジアミン成分は限定されるわけではないが、例えば上記のポリイミドの共重合に用いられるジアミンを使用することができる。また、分岐を導入する目的で、ジアミンの一部をトリアミン類、テトラアミン類と代えてもよい。これらのジアミンは必要に応じて単独で乃至は混合して使用することができる。
【0084】
共重合に用いられるテトラカルボン酸二無水物成分は限定されるわけではないが、例えば上記のポリイミドの共重合に用いられるテトラカルボン酸二無水物を使用することができる。また、分岐を導入する目的で、テトラカルボン酸二無水物の一部をヘキサカルボン酸三無水物類、オクタカルボン酸四無水物類と代えてもよい。これらのテトラカルボン酸二無水物成分は必要に応じて単独で乃至は混合して使用することができる。
【0085】
本発明のポリアミド酸の製造方法においては、有機溶媒中で反応を行うことが特に好ましい方法である。この反応において用いられる溶媒は限定されるわけではないが、例えば、上記ポリイミドの製造方法で挙げた溶媒を使用することができる。
【0086】
本発明のポリアミド酸の製造において、必要に応じて用いられる末端封止剤は限定されない。代表的なものはモノアミン又はジカルボン酸無水物であり、各々上記ポリイミドの製造方法で挙げた化合物を使用することが可能である。これらのモノアミン又はジカルボン酸無水物はその構造の一部がアミン又はジカルボン酸無水物と反応性を有しない基で置換されても差し支えない。
【0087】
本発明のポリアミド酸の製造においては、重合温度や重合時間は、使用する溶媒の種類によって異なるが、一般には0℃から100℃、1時間から24時間で十分である。
【0088】
本発明の新規感光性ポリイミドおよび/またはポリアミド酸は、耐熱性、機械特性に優れるだけでなく、ベースポリマー自体が感光性を有し、感光剤や添加剤等の低分子量成分を含まない為、膜減りに対する安定性において優れた性質を示す。さらに加えて、本発明の新規感光性ポリイミドおよび/またはポリアミド酸は、低線膨張性を示し得ることから、半導体素子、薄膜デバイス等の保護膜をはじめ、多層プリント配線板の層間絶縁膜などに好ましく使用することが可能である。これら用途に用いられる膜の特性としては、引張強度で50〜300MPa,引張伸度で2〜50%、引張弾性率で2〜6GPa,線膨張率で0〜35ppm/K程度が好ましい。
【0089】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれにより何等制限されるものではない。実施例中の各種試験の試験方法は次に示すとおりである。
【0090】
(イ)ポリイミド粉及びポリアミド酸ワニスの対数粘度
【0091】
ポリイミドもしくはポリアミド酸を溶媒に溶解させ、0.5g/dlの濃度となる様に溶液を調製し、ウベローデ粘度計を用い、35℃において定法に従い測定した。
【0092】
(ロ) 5%重量減少温度
【0093】
空気中にてDTA−TG(マック・サイエンス社製TG−DTA2000)を用い、昇温速度10℃/minで測定。
【0094】
(ハ) ガラス転移温度・結晶融解温度
【0095】
示差走査熱量測定(DSC、マック・サイエンス社製DSC3100)により昇温速度10℃/minで測定。
【0096】
(ニ) フィルムの機械物性(引張強度、引張伸度及び引張弾性率)
【0097】
今田製作所製引張圧縮試験機を用いて測定した。
【0098】
(ホ)フィルムの線膨張係数
【0099】
TMA(島津製作所社製TMA−50)を用い、空気中、荷重3g、昇温速度5℃/minで測定し、50〜150℃の領域で線膨張係数を求めた。
【0100】
合成例1(5,7−ジニトロ−1,1,4,6−テトラメチルインダンの合成)
【0101】
攪拌器、温度計および冷却管を装備した反応フラスコにm−キシレン300g(2.82mol)を装入し、−15℃にて冷却して93%硫酸165g(1.56mol)を滴下装入した。これに、イソプレン68g(1.00mol)とm−キシレン150g(1.41mol)の混合物を、反応温度を−10℃前後に保ち7時間かけて滴下装入し、さらに同温度で1時間攪拌した。反応終了後、硫酸層を静置分液し、有機層に20%食塩水300gを添加し、アンモニア水で中和した。これを70〜80℃に加温し水層を分液した後、過剰のm−キシレンを減圧留去した。得られた残渣を減圧留去して、無色液体の1,1,4,6−テトラメチルインダンを得た。収量120g(収率69%)。このようにして得られた1,1,4,6−テトラメチルインダン120g(0.688mol)を、あらかじめ−5℃に冷却した比重1.52の硝酸101g(1.5mol)、98%硫酸417g(4.17mol)および1,2−ジクロロエタン300gの混合溶媒中に、反応温度を−5〜0℃に保ち2時間で滴下装入した。装入後、さらに同温度で1時間攪拌した。反応終了後、冷却しながら反応液に水400gを装入し、硫酸層を希釈した後、有機層を静置分液した。分液した有機層に水500gを加え、1,2−ジクロロエタンを共沸留去し、析出した結晶を濾過、水洗後、乾燥して淡黄色結晶の5,7−ジニトロ−1,1,4,6−テトラメチルインダンを得た。収量175g(収率96%)、元素分析値は、C:59.03%、H:5.86%、N:10.52%(計算値、C:59.09%、H:6.10%、N:10.60%)であった。
【0102】
得られた5,7-ジニトロ−1,1,4,6−テトラメチルインダン175g(0.662mol)をメタノール500gに溶解し、5%−Pd/C 17.5g(50%含水品)を添加後、水素雰囲気下50〜60℃で84時間攪拌した。反応終了後、濾過し濾液を減圧濃縮した。得られた残渣を減圧蒸留して、淡黄色結晶の5,7−ジアミノ−1,1,4,6−テトラメチルインダンを得た。収量124g(収率92.1%)、元素分析値は、C:75.61%、H:10.25%、N:13.95%(計算値、C:76.42%、H:9.87%、N:13.71%)であった。
【0103】
合成例2(4,4’−ジアミノ−2−メチルベンズアニリドの合成)
【0104】
攪拌器、温度計および冷却管を装備した反応フラスコに3−メチル−4−ニトロアニリン91.3g(0.60mol)とピリジン700mlを装入し、氷水にて冷却し、p−ニトロ安息香酸クロライド111.3g(0.60mol)を、反応系の温度が20℃を超えないように制御しながら滴下装入した。装入終了後、反応系を25℃前後に保ち12時間攪拌した。反応終了後、反応マスを4lの水中に攪拌しながら注ぎ込んで生成物を排出し、濾過後、純水500mlでリンス洗浄した。このウェットケーキを純水2lで30分間スラッジング、濾過後、純水500mlでリンス洗浄し、この操作を3回繰り返した。得られたウェットケーキを60℃で一昼夜乾燥し、黄色粉体の4,4’−ジニトロ−2−メチルベンズアニリドを得た。収量173.3g(収率95.9%)。
【0105】
次に、4,4’−ジニトロ−2−メチルベンズアニリドの水素添加還元を行った。攪拌器、温度計、冷却管、窒素導入管および水素導入管を備えた反応フラスコに4,4’− ジニトロ−2−メチルベンズアニリド168.5g(0.56mol)とメチルセロソルブ1.5lを装入し、10分間系内を窒素置換した。そこへ、5%Pd/C16.85gを装入し、再び10分間系内を窒素置換した後、水素で置換し、微加圧下で反応を開始した。反応温度は50〜60℃で制御し、およそ6時間後に水素吸収が停止したところで反応を終了した。触媒を濾過後、溶媒を減圧留去して粗結晶を取出し、ジオキサン/水=1/1の混合溶媒で再結晶した。取出した結晶を、減圧下60℃で8時間乾燥し、淡黄色結晶の4,4’−ジアミノ−2−メチルベンズアニリドを得た。収量69.9g(収率51.8%)、元素分析値は、C:69.65%、H:6.33%、N:17.35%(計算値、C:69.69%、H:6.27%、N:17.41%)であった。
【0106】
実施例1
【0107】
窒素導入管、温度計、還流冷却器、及び撹拌装置を備えた5つ口反応器に、5,7−ジアミノ−1,1,4,6−テトラメチルインダン3.678g(0.018mol)、4,4’−ジアミノ−2−メチルベンズアニリド0.485g(0.002mol)、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物6.316g(0.0196mol)、末端封止剤として無水フタル酸0.118g(0.0008mol)、触媒としてp−トルエンスルホン酸1水和物3.8g(0.02mol)及びピリジン1.6g(0.02mol)を秤取した。これにN−メチル−2−ピロリドン50g、トルエン50gを加え窒素雰囲気下で撹拌し、2時間かけて150℃まで昇温した後、150℃で10時間反応させた。反応中生成する水はトルエン共沸により系外に除去した。30℃まで冷却し、得られた粘稠なポリマー溶液を強く撹拌したメタノール2リットル中に排出したところ黄色粉末状の析出物が得られたため、これを濾別した。この析出物はさらにメタノール100mlを用いて洗浄し濾別した。この黄色粉末を50℃4時間の予備乾燥の後、窒素気流下、220℃で4時間乾燥した。得られたポリイミド粉は対数粘度0.47dl/g、ガラス転移温度は観測されず、5%重量減少温度は440℃であった。また、このポリイミド粉をN−メチル−2−ピロリドンに溶解させ20wt%溶液とし、ガラス板上に塗布して、窒素気流下で180℃、4時間乾燥させることにより、ポリイミドフィルムを作成した。このフィルムをガラス板から剥がし、機械物性測定およびTMA測定を行った。その結果、引張強度90MPa、引張伸度5%、引張弾性率2.8GPa、そして線膨張係数32ppm/Kであった。
【0108】
実施例2
【0109】
実施例1で得られたポリイミド粉を、N−メチル−2−ピロリドンに溶解させ20wt%溶液とし、銅板上に塗布した。これを窒素気流下80℃で30分間乾燥した。この時の塗布膜厚は10μmであった。このポリイミド層にフォトマスキングを施し、365nmの波長を中心とするUV光を500mJ/cm2照射した。現像液としてN−メチル−2−ピロリドンを用い、これに試験板を浸漬して2分間超音波照射して処理した。その後、試験板表面をメタノールでリンスし、80℃で30分間乾燥した。試験板のポリイミド層を顕微鏡で観察し、L/Sで10μmの像が形成されていることを確認した。
【0110】
実施例3
【0111】
実施例1における5,7−ジアミノ−1,1,4,6−テトラメチルインダン3.678g(0.018mol)、4,4’−ジアミノ−2−メチルベンズアニリド0.485g(0.002mol)、の量比を、5,7−ジアミノ−1,1,4,6−テトラメチルインダン2.043g(0.010mol)、4,4’−ジアミノ−2−メチルベンズアニリド2.423g(0.010mol)、とした以外は、実施例1と同様に処理操作を行った。得られたポリイミド粉は対数粘度0.49dl/g、ガラス転移温度は観測されず、5%重量減少温度は485℃であった。また、このポリイミド粉をN−メチル−2−ピロリドンに溶解させ20wt%溶液とし、ガラス板上に塗布して、窒素気流下で180℃、4時間乾燥させることにより、ポリイミドフィルムを作成した。このフィルムをガラス板から剥がし、機械物性測定およびTMA測定を行った。その結果、引張強度128MPa、引張伸度5%、引張弾性率4.2GPa、そして線膨張係数22ppm/Kであった。
【0112】
実施例4
【0113】
実施例3で得られたポリイミド粉を、実施例2と同様の操作でパターン形成性を評価した。処理後の試験板のポリイミド層を顕微鏡で観察し、L/Sで10μmの像が形成されていることを確認した。
【0114】
実施例5
【0115】
窒素導入管、温度計、還流冷却器、及び撹拌装置を備えた5つ口反応器に、5,7−ジアミノ−1,1,4,6−テトラメチルインダン3.065g(0.015mol)、4,4’−ジアミノ−2−メチルベンズアニリド1.212g(0.005mol)、およびN−メチル−2−ピロリドン31.8gを加え室温窒素雰囲気下で撹拌し、30分かけて溶解させた。この反応系内にベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物6.316g(0.0196mol)を加えた。室温窒素雰囲気下で12時間撹拌を続け、固形分濃度25wt%の均一なポリアミド酸溶液を得た。ポリアミド酸溶液の状態で対数粘度を測定したところ0.38dl/gであった。このポリアミド酸溶液をガラス板上に塗布して、窒素気流下で200℃、2時間乾燥させることにより、ポリイミドフィルムを作成した。このフィルムをガラス板から剥がし各種物性を測定したところ以下の通りであった。ガラス転移温度は観測されず、5%重量減少温度は453℃、引張強度105MPa、引張伸度5%、引張弾性率3.3GPa、そして線膨張係数25ppm/Kであった。
【0116】
実施例6
【0117】
実施例5で得られたポリアミド酸ワニスを銅板上に塗布した。これを窒素気流下、5℃/minの昇温速度で加熱、乾燥させてポリイミド塗布膜を得た。この時の塗布膜厚は15μmであった。このポリイミド層にフォトマスキングを施し、365nmの波長を中心とするUV光を500mJ/cm2照射した。現像液としてN,N−ジメチルアセトアミドを用い、これに試験板を浸漬して2分間超音波照射して処理した。その後、試験板表面をメタノールでリンスし、80℃で30分間乾燥した。試験板のポリイミド層を顕微鏡で観察し、L/Sで10μmの像が形成されていることを確認した。
【0118】
実施例7
【0119】
実施例5における5,7−ジアミノ−1,1,4,6−テトラメチルインダン3.065g(0.015mol)、4,4’−ジアミノ−2−メチルベンズアニリド1.212g(0.005mol)、の量比を、5,7−ジアミノ−1,1,4,6−テトラメチルインダン2.043g(0.010mol)、4,4’−ジアミノ−2−メチルベンズアニリド2.423g(0.010mol)、とした以外は、実施例5と同様に処理操作を行った。得られたポリアミド酸溶液は対数粘度0.45dl/g、また、ポリイミドフィルムの各種物性の結果は、ガラス転移温度は観測されず、5%重量減少温度は478℃、引張強度128MPa、引張伸度5%、引張弾性率4.2GPa、そして線膨張係数21ppm/Kであった。
【0120】
実施例8
【0121】
実施例7で得られたポリアミド酸溶液を、実施例6と同様の操作でパターン形成性を評価した。処理後の試験板のポリイミド層を顕微鏡で観察し、L/Sで10μmの像が形成されていることを確認した。
【0122】
実施例9
【0123】
実施例5における5,7−ジアミノ−1,1,4,6−テトラメチルインダン3.065g(0.015mol)、4,4’−ジアミノ−2−メチルベンズアニリド1.212g(0.005mol)、の量比を、5,7−ジアミノ−1,1,4,6−テトラメチルインダン0.613g(0.003mol)、4,4’−ジアミノ−2−メチルベンズアニリド4.119g(0.017mol)、とした以外は、実施例5と同様に処理操作を行った。得られたポリアミド酸溶液は対数粘度0.46dl/g、また、ポリイミドフィルムの各種物性の結果は、ガラス転移温度は観測されず、5%重量減少温度は506℃、引張強度161MPa、引張伸度6%、引張弾性率5.3GPa、そして線膨張係数8ppm/Kであった。
【0124】
実施例10
【0125】
実施例9で得られたポリアミド酸溶液を、実施例6と同様の操作でパターン形成性を評価した。処理後の試験板のポリイミド層を顕微鏡で観察し、L/Sで10μmの像が形成されていることを確認した。
【0126】
【発明の効果】
本発明の効果は、耐熱性、機械特性、膜減りに対する安定性に優れ、加えて低線膨張性を発現する新規感光性ポリイミドおよび/またはポリアミド酸を提供できることであり、 半導体素子、薄膜デバイス等の保護膜をはじめ、多層プリント配線板の層間絶縁膜などに好ましく使用することが可能な感光性ポリイミドおよび/またはポリアミド酸を提供できることにある。

Claims (6)

  1. 一般式(I)で表される繰り返し単位(成分A)と、一般式(II)で表される繰り返し単位(成分B)を含む共重合体であって、成分Aと成分Bのモル比が、A/B=99/1〜10/90であるポリイミド。
    (成分A)
    Figure 0003824543
    (式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素原子数1〜20のアルキル基を表し、Zは次式
    Figure 0003824543
    からなる群より選ばれた少なくとも1種の基である。ただし、Xは-CO-又は-C(=N2)-を示し、Yは直接結合、-CH2-、-O-、-SO2-、-S-、-CO-、又は-C(=N2)-を示し、m及びnは各々独立して0又は1の整数を示す。)(成分B)
    Figure 0003824543
    (式中、R3、R4、R5、R6はそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1〜20のアルキル基を表し、Zは前記同様の基を表す。)
  2. 一般式(I)のR1とR2の何れもがメチル基であり、これらメチル基が1,1−ジメチルインダン骨格上の4位及び6位に結合したもの、かつ、一般式(II)のR3、R4、R5が水素原子であり、R6がメチル基であり、このメチル基が芳香環上の2位に結合したものである請求項1記載のポリイミド。
  3. 一般式(III)で表されるジアミノインダン誘導体と、一般式(IV)で表されるジアミノベンズアニリド誘導体と、一般式(V)で表される芳香族テトラカルボン酸二無水物を単量体として使用することを特徴とする、請求項1記載のポリイミドの製造方法。
    Figure 0003824543
    Figure 0003824543
    Figure 0003824543
    (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6及びZは前記同様の基を表す。)
  4. 一般式(VI)で表される繰り返し単位(成分C)と、一般式(VII)で表される繰り返し単位(成分D)を含む共重合体であって、成分Cと成分Dのモル比が、C/D=99/1〜10/90であるポリアミド酸。
    (成分C)
    Figure 0003824543
    (式中、R1及びR2は、それぞれ独立して、水素原子又は炭素原子数1〜20のアルキル基を表し、Zは次式
    Figure 0003824543
    からなる群より選ばれた少なくとも1種の基である。ただし、Xは-CO-又は-C(=N2)-を示し、Yは直接結合、-CH2-、-O-、-SO2-、-S-、-CO-、又は-C(=N2)-を示し、m及びnは各々独立して0又は1の整数をす。)
    (成分D)
    Figure 0003824543
    (式中、R3、R4、R5、R6はそれぞれ独立して水素原子又は炭素原子数1〜20のアルキル基を表し、Zは前記同様の基を表す。)
  5. 一般式(VI)のR1とR2の何れもがメチル基であり、これらメチル基が1,1−ジメチルインダン骨格上の4位及び6位に結合したもの、かつ、一般式(VII)のR3、R4、R5が水素原子であり、R6がメチル基であり、このメチル基が芳香環上の2位に結合したものである請求項4記載のポリアミド酸。
  6. 一般式(III)で表されるジアミノインダン誘導体と、一般式(IV)で表されるジアミノベンズアニリド誘導体と、一般式(V)で表される芳香族テトラカルボン酸二無水物を単量体として使用することを特徴とする、請求項4記載のポリアミド酸の製造方法。
    Figure 0003824543
    Figure 0003824543
    Figure 0003824543
    (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6及びZは前記と同様の基を表す。)
JP2002019416A 2002-01-29 2002-01-29 新規なポリイミドおよびポリアミド酸共重合体 Expired - Fee Related JP3824543B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002019416A JP3824543B2 (ja) 2002-01-29 2002-01-29 新規なポリイミドおよびポリアミド酸共重合体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002019416A JP3824543B2 (ja) 2002-01-29 2002-01-29 新規なポリイミドおよびポリアミド酸共重合体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003212995A JP2003212995A (ja) 2003-07-30
JP3824543B2 true JP3824543B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=27654225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002019416A Expired - Fee Related JP3824543B2 (ja) 2002-01-29 2002-01-29 新規なポリイミドおよびポリアミド酸共重合体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3824543B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101181192B1 (ko) 2007-11-30 2012-09-18 미쓰이 가가쿠 가부시키가이샤 폴리이미드계 복합 재료 및 그 필름
WO2010100874A1 (ja) 2009-03-04 2010-09-10 三井化学株式会社 ポリアミド酸およびポリイミド、それらの製造方法、組成物ならびに用途

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003212995A (ja) 2003-07-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI491987B (zh) A negative photosensitive resin composition, a hardened embossed pattern, and a semiconductor device
JP4663720B2 (ja) ポジ型感光性樹脂組成物およびパターン形成方法
JP7351637B2 (ja) 樹脂組成物、及び硬化膜の製造方法
WO2021020344A1 (ja) 感光性樹脂組成物、感光性シート、硬化膜、硬化膜の製造方法、層間絶縁膜および電子部品
WO2018087990A1 (ja) ジアミン化合物、それを用いた耐熱性樹脂および樹脂組成物
WO2021187355A1 (ja) 感光性樹脂組成物、感光性シート、硬化膜、硬化膜の製造方法、電子部品、アンテナ素子、半導体パッケージおよび表示装置
KR100486823B1 (ko) 폴리이미드 및 폴리아미드산
JP3862570B2 (ja) 新規なポリイミドおよびポリアミド酸共重合体
JP4603215B2 (ja) ネガ型感光性樹脂組成物およびその用途
WO2006025163A1 (ja) ポリ(イミド-アゾメチン)共重合体、ポリ(アミド酸-アゾメチン)共重合体及びポジ型感光性樹脂組成物
KR20180102576A (ko) 경화막 및 그 제조방법
JP3824543B2 (ja) 新規なポリイミドおよびポリアミド酸共重合体
JPH10316751A (ja) 感光性ポリイミド
JP4565769B2 (ja) ポリイミドおよびポリアミド酸
JPWO2019131896A1 (ja) ポリイミド、ポリイミド溶液組成物、ポリイミドフィルム、及び基板
KR20180061155A (ko) 경화막 및 그의 제조 방법
JP4469116B2 (ja) 感光性樹脂組成物
JP3824533B2 (ja) 無色透明ポリイミド
JP2020050734A (ja) 犠牲層用樹脂組成物、およびこれを用いた半導体電子部品の製造方法
JPWO2019189110A1 (ja) 感光性樹脂組成物、硬化膜、積層体、硬化膜の製造方法、および半導体デバイス
JP4666834B2 (ja) ポリイミド
JP5053650B2 (ja) ポリイミド共重合体、ポジ型感光性樹脂組成物、およびパターン形成方法
TW541324B (en) Polyimide and method of producing it, polyamic acid and method of producing it, and photoresist and insulation film composed thereof
JP3945220B2 (ja) 低誘電率重合体
TW202336094A (zh) 感光性樹脂組合物、硬化浮凸圖案之製造方法及半導體裝置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040705

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060627

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060627

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3824543

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100707

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110707

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120707

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130707

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees