JP3823965B2 - レーザレーダ装置 - Google Patents

レーザレーダ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3823965B2
JP3823965B2 JP2003357590A JP2003357590A JP3823965B2 JP 3823965 B2 JP3823965 B2 JP 3823965B2 JP 2003357590 A JP2003357590 A JP 2003357590A JP 2003357590 A JP2003357590 A JP 2003357590A JP 3823965 B2 JP3823965 B2 JP 3823965B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
integration
laser beam
circuit
scanning
attenuation rate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003357590A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004037474A (ja
Inventor
康功 大鋸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2003357590A priority Critical patent/JP3823965B2/ja
Publication of JP2004037474A publication Critical patent/JP2004037474A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3823965B2 publication Critical patent/JP3823965B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A90/00Technologies having an indirect contribution to adaptation to climate change
    • Y02A90/10Information and communication technologies [ICT] supporting adaptation to climate change, e.g. for weather forecasting or climate simulation

Landscapes

  • Measurement Of Optical Distance (AREA)
  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Description

この発明は、降雨状況下において雑音による影響を抑圧し、目標物の探知性能の劣化を防止するレーザレーダ装置に関する。
近年、レーザを用いて目標物の探知を行うレーザレーダ装置の研究が盛んに行われており、例えば、特開昭50−137762号公報には、拡がり角の異なる2種類のビームを使用し、目標物の捕捉に着目してレーザビームの拡がり角を変更するレーザレーダ装置が記載され、また、特開平1−280272号公報には、さらにビーム光の大気中での減衰率を考慮し、気象条件によって変化するビーム光の大気減衰率に応じてレーザビームのレーザビーム角を決定するようにしたレーザレーダが記載されている。
また、特開平1−280272号公報記載のレーザレーダ装置によれば、大気中でのレーザ光の減衰率が変動しても常に一定の探知距離が得られ、気象条件の変化によるレーザレーダの探知性能の劣化を防止することが可能である旨記載されている。
特開昭50−137762号公報(第1頁−第2頁、第1図−第2図)
特開平1−280272号公報(第3頁−第7頁、第1図,第4図及び第10図等)
しかし、従来のレーザレーダ装置は、以上のように構成されているので、いずれにしてもレーザビーム角の可変機構等が必要であり、装置構成の小型化が困難であるなどの問題があった。例えば、航空機などに搭載されるレーザレーダ装置においては、搭載範囲が大幅に制限されること等から、その小型化が強く要請されている。
この発明は、上記のような課題を解消するためになされたもので、気象条件が変化しても雑音による影響などを抑圧して目標物の探知性能を一定以上に維持することができ、かつ、レーザビーム角の可変機構等が不要であり小型化に適した新規な構成のレーザレーダ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るレーザレーダ装置は、レーザ光源と、このレーザ光源より生成されたレーザ光のレーザビームを走査方位信号により指示された方向に走査する走査手段と、この走査手段により走査されたレーザビームの反射光を検知して受信信号に変換する光検出器と、異なる気象条件にある複数の基準目標の中から希望する目標物の方向の気象条件と同様な気象条件にある基準目標の方向を選択する走査方位信号により前記走査手段のレーザビームの走査角度を検知し、前記走査手段のレーザビームが前記希望する目標物の方向の気象条件と同様な気象条件にある基準目標に対して走査されているときの前記光検出器の受信信号から大気減衰率を算出する大気減衰率算出回路と、その算出された大気減衰率から前記基準目標の方向における積分処理回数を算出する積分回数指示回路と、この積分回数指示回路により算出された積分処理回数により前記走査手段のレーザビームが前記希望する目標物に対して走査されているときの前記光検出器の受信信号を積分処理する積分処理回路と、その積分処理後のデータと前記走査手段のレーザビームが前記希望する目標物に対して走査されているときの当該レーザビームの走査角度とから前記希望する目標物までの距離を測定する方位・距離測定回路とを備えたものである。
また、他の発明に係るレーザレーダ装置は、レーザ光源と、このレーザ光源より生成されたレーザ光のレーザビームを走査方位信号により指示された方向に走査する走査手段と、この走査手段により走査されたレーザビームの反射光を検知して受信信号に変換する光検出器と、異なる気象条件にある複数の基準目標の中から希望する目標物の方向の気象条件と同様な気象条件にある基準目標の方向を選択する走査方位信号により前記走査手段のレーザビームの走査角度を検知し、前記走査手段のレーザビームが前記希望する目標物の方向の気象条件と同様な気象条件にある基準目標に対して走査されているときの前記光検出器の受信信号から大気減衰率を算出する大気減衰率算出回路と、その算出された大気減衰率から前記基準目標の方向における積分処理回数を算出する積分回数指示回路と、この積分回数指示回路により算出された積分処理回数により前記走査手段のレーザビームが前記希望する目標物に対して走査されているときの前記光検出器の受信信号を積分処理する積分処理回路と、その積分処理後のデータの周波数の変化量と前記走査手段のレーザビームが前記希望する目標物に対して走査されているときの当該レーザビームの走査角度とから前記希望する目標物の方位の風速を測定する方位・風速測定回路とを備えたものである。
以上のように、この発明によれば、希望する方向の気象条件に応じた積分処理回数で目標物からの受信信号を積分処理することができ、目標物についての探知性能を一定以上に維持することができる一方、小型化に適したレーダ装置を得ることができる。
また、他の発明によれば、希望する方向の気象条件に応じた積分処理回数で目標物からの受信信号を積分処理することができ、風速値の探知性能を一定以上に維持することができる一方、小型化に適したレーダ装置を得ることができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について図を用いて説明する。図1はこの発明の実施の形態によるレーザレーダ装置を示すブロック構成図である。図1において、1はレーザビーム用のレーザ光源、2はビームスプリッタ、3はレーザービームの送信方向を走査する走査鏡、4はビームスプリッタ2により導かれた目標物からの反射光を電気信号に変換し受信信号として出力する光検出器、5は光検出器4の出力と走査鏡3の走査角とに基づいて目標物の方位ないし距離を測定する方位・距離測定回路である。
また、6は走査鏡3により走査された送信レーザビーム(以下、単にレーザビームという。)、7は目標物などにより反射されたレーザビーム6の反射光、8は基準目標から反射された反射光により大気中の大気減衰率を算出する大気減衰率算出手段である大気減衰率算出回路、9は大気減衰率算出回路により算出された大気中の大気減衰率に基づき後述する積分処理回路に指示する積分処理回数を算出する積分回数指示回路、10は光検出器回路4から出力された受信信号を積分回数指示回路9により指示された積分回数で積分処理する積分処理回路である。なお、大気減衰率算出回路8と積分回数指示回路9とは後述する視程積分回数指示回路のように一つの回路にて構成するようにしてもよい。
次に動作について説明する。レーザ光源1により生成されたレーザ光は、ビームスプリッタ2を介して走査鏡3に出力され、走査鏡3によりレーザビーム6として走査領域内を走査される。実施の形態によるレーザレーダ装置においては、まず、このレーザビーム6を基準目標の方向に送信させ、この基準目標からの反射光7を走査鏡3、ビームスプリッタ2を介して光検出器4にて検出する。光検出器4は基準目標からの反射光を電気信号に変換し受信信号として大気減衰率算出回路8及び積分回路10へそれぞれ出力する。
大気減衰率算出回路8は、方位・距離測定回路5から走査鏡3に指示された走査方位信号からレーザビーム6が基準目標に対して走査されていることを検知し、基準目標に対して送信されたレーザビーム6の反射光から大気中の大気減衰率を算出する。
この大気減衰率は、以下のレーザレーダ方程式(1)から求めることができる。なお、レーザレーダ方程式(1)において、Prはレーザレーダの受信信号の強度、P0はレーザ出力、Kは光学系の効率、Arは受信光学系の有効面積、Yは幾何学的効率、Tは大気減衰率、S0は目標散乱係数、Rは目標までの距離をそれぞれ示す。
Figure 0003823965
また、レーザレーダ方程式(1)から、大気減衰率は以下に示すような算出式(2)となる。なお、上記P0、K、Ar、Y、S0及びRは、降雨等の気象条件が変化しても一定である。
Figure 0003823965
積分回数指示回路9は、大気減衰率算出回路8で算出された大気減衰率が入力されており、この入力された大気減衰率と晴天時の大気減衰率と比較することにより積分処理回路10に指示する積分処理回数が算出される。そして積分処理回路10には積分回数指示回路9により算出された積分処理回数が指示され、この指示された積分処理回数に応じて、以後、目標物から反射された反射光についての積分処理を行う。
具体的には、上述したように基準目標からの反射光により算出された大気中の大気減衰率に応じた積分処理回数が10回あれば、積分処理回路10は目標物から反射された反射光、即ち光検出器4により変換された受信信号を10回積分処理して方位・距離測定回路に出力する。
そして、方位・距離測定回路5は、走査方位信号を作成すると共に走査角度により目標物の角度を検知しており、この検知された目標物の角度と積分処理回路10から出力された積分処理後のデータとから、当該レーザレーダ装置から目標物までの距離を測定する。
ここで、積分処理の効果について述べる。降雨等でレーザ光の大気減衰が大ききなると、目標物からの受信信号と目標物以外からの受信信号中に含まれる雑音の比は小さくなる。そこで、上述したような積分処理を行うと、受信信号中に含まれる雑音はその積分回数に応じて抑圧され、目標物からの受信信号と目標物以外からの受信信号中に含まれる雑音比が大幅に改善される。
例えば、積分処理回数をM回行うと1/√Mに受信信号中に含まれる雑音雑音が抑圧され、降雨等のノイズが多い受信信号の中から目標を検出するのが比較的容易となる。
図2は、実施の形態によるレーザレーダ装置の運用説明図であり、本装置の運用では、まず基準目標11に対してレーザビーム6を送信し、積分処理回路10に指示する積分処理回数を算出する。そして、積分処理回数が決定された後に希望する目標物に対してレーザビーム6を送信し、上記算出された積分処理回数により積分処理を行うことにより目標物の距離を測定する。
なお、希望する目標物の方向の気象条件、例えば降雨の状況と基準目標の方向の気象条件とが異なる場合には、大気中の大気減衰率も異なるので、基準目標を選択する場合には希望する目標物の方向と同様な気象条件にある建造物等を選択することが望ましい。
以上のように、実施の形態1によるレーザレーダ装置によれば、気象条件に応じた積分回数で目標物からの受信信号を積分処理することにより、受信信号中に含まれる雑音を抑圧することができ、レーザビームのレーザビーム角を調整することなく目標物の探知性能を一定以上に維持することができる。
また、大気減衰率算出回路8、積分回数指示回路9及び積分処理回路10は、パソコン又はワークステーション等の端末装置を用いて構成、かつ、処理することができるので、航空機などに搭載するような小型化に適したレーザレーダ装置を容易に得ることをできる。
参考例1.
次に本発明の参考について説明する。上記実施の形態1によるレーザレーダ装置は、基準目標からの反射光により算出した大気減衰率から必要な積分処理回数を求めこの積分処理回数により積分処理を行うことにより当該レーザレーダ装置から目標物までの距離を測定するものであったが、上記大気減衰率は視程センサーからの視程情報を用いて算出してもよく、参考例1によるレーザレーダ装置は、視程情報に基づく大気減衰率から必要な積分処理の回数を求めこの積分処理回数により積分処理を行うものである。
図3はこの発明の参考によるレーザレーダ装置を示すブロック構成図であり、図3において、12は希望する目標物周辺の視程を計測する視程計測手段、13は視程情報と大気減衰率との関係を示すデータテーブルを有し、視程計測手段12により計測された視程情報を上記データテーブルを用いて大気減衰率に変換すると共に、この変換された大気減衰率を晴天時の大気減衰率と比較して積分処理回路10の積分回数を算出する視程積分回数指示回路である。また、視程積分回数指示回路9は、上記実施の形態1に示すように大気減衰率を算出回路と積分処理回数を算出する回路とに分けて構成するようにしてもよい。なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示し、それらについての詳細な説明は省略する。
次に動作について説明する。レーザ光源1により生成されたレーザ光は、ビームスプリッタ2を介して走査鏡3に出力され、走査鏡3によりレーザビーム6として走査領域内を走査される。ここで、参考例1によるレーザレーダ装置では、基準目標から大気中の大気減衰率を算出する必要がなく、レーザ光源1から出力されたレーザ光は走査鏡3を介して目標物の方向に対して走査される。
目標物からの反射光7は、走査鏡3、ビームスプリッタ2を介して光検出器4に導かれ、光検出器4により電気信号に変換された後、積分処理回路10へ受信信号として出力される。
一方、視程積分回数指示回路13は、視程計測手段12により計測された視程情報が入力されており、視程積分回数指示回路13では、まず入力された視程情報を図4に示す変換テーブルを用いて大気減衰率に変換し、次にこの変換された大気減衰率と晴天時の大気減衰率とを比較して積分処理回路10の積分処理回数が算出される。このように参考例1によるレーザレーダ装置では、視程計測手段12の計測結果と図4に示すような変換テーブルとを用いて大気中の大気減衰率が求められる。
図4は視程情報と大気減衰率との関係を示すデータテーブルであって、図3に示すような視程積分回数指示回路13に設けられた変換テーブルの例を示す変換テーブル説明図である。
そして、積分処理回路10は、光検出器4から出力された目標物からの受信信号を視程積分回数指示回路13から指示された積分処理回数によって積分処理を行い、その積分処理結果を方位・距離測定回路に出力する。方位・距離測定回路5は、走査方位信号を作成すると共に走査角度により目標物の角度を検知しており、この検知された目標物の角度と積分処理回路10から出力された積分処理後のデータとから、当該レーザレーダ装置から目標物までの距離を測定する。
以上のように、参考例1によるレーザレーダ装置によれば、気象条件に応じた積分回数で目標物からの受信信号を積分処理することにより、受信信号中に含まれる雑音を抑圧することができ、レーザビームのレーザビーム角を調整することなく目標物の探知性能を一定以上に維持することができる。
また、視程積分回数指示回路13及び積分処理回路10は、パソコン又はワークステーション等の端末装置を用いて構成、かつ、処理することができるので、航空機などに搭載するような小型化に適したレーザレーダ装置を容易に得ることをできる。
参考例2.
次に本発明の参考例2について説明する。上記参考例1によるレーザレーダ装置においては、視程計測手段12から入手された視程情報と図4に示すような変換テーブルとにより大気減衰率を求めていたが、雨量計測手段からの雨量情報を用いて大気減衰率を求めてもよく、参考例2によるレーザレーダ装置は、雨量情報に基づく大気減衰率から必要な積分処理の回数を求めこの積分処理回数により積分処理を行うものである。
図5はこの発明の参考例2によるレーザレーダ装置を示すブロック構成図であり、図5において、14は希望する目標物周辺の雨量を計測する雨量計測手段、15は雨量情報と大気減衰率との関係を示すデータテーブルを有し、雨量計測手段14により計測された雨量情報を上記データテーブルを用いて大気減衰率に変換すると共に、この変換された大気減衰率を晴天時の大気減衰率と比較して積分処理回路10の積分回数を算出する雨量積分回数指示回路である。また、雨量積分回数指示回路15は、上記参考例1に示す視程積分回数指示回路13と同様に大気減衰率を算出回路と積分処理回数を算出する回路とに分けて構成するようにしてもよい。なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示し、それらについての詳細な説明は省略する。
雨量積分回数指示回路15は、雨量計測手段14により計測された雨量情報が入力されており、まず入力された雨量情報を図6に示す変換テーブルを用いて大気減衰率に変換し、次にこの変換された大気減衰率と晴天時の大気減衰率とを比較して積分処理回路10の積分処理回数が算出される。このように参考例2によるレーザレーダ装置では、雨量計測手段14の計測結果と図6に示すような変換テーブルとを用いて大気中の大気減衰率が求められる。
図6は雨量情報と大気減衰率との関係を示すデータテーブルであって、図5に示すような雨量積分回数指示回路15に設けられた変換テーブルの例を示す変換テーブル説明図である。
そして、上記参考例1に示すレーザレーダ装置と同様に、積分処理回路10は、光検出器4から出力された目標物からの受信信号を雨量積分回数指示回路15から指示された積分処理回数によって積分処理を行い、その積分処理結果を方位・距離測定回路に出力する。方位・距離測定回路5は、走査方位信号を作成すると共に走査角度により目標物の角度を検知しており、この検知された目標物の角度と積分処理回路10から出力された積分処理後のデータとから、当該レーザレーダ装置から目標物までの距離を測定する。
以上のように、参考例2によるレーザレーダ装置によれば、気象条件に応じた積分回数で目標物からの受信信号を積分処理することにより、受信信号中に含まれる雑音を抑圧することができ、レーザビームのレーザビーム角を調整することなく目標物の探知性能を一定以上に維持することができる。
また、雨量積分回数指示回路13及び積分処理回路10は、パソコン又はワークステーション等の端末装置を用いて構成、かつ、処理することができるので、航空機などに搭載するような小型化に適したレーザレーダ装置を容易に得ることをできる。
参考例3.
次に本発明の参考例3について説明する。上記実施の形態1によるレーザレーダ装置は、目標物の距離を測定する前に、基準目標からの反射光により大気減衰率を算出し、この大気減衰率に基づく積分処理回数により積分処理を行うというものであったが、上記算出された大気減衰率からさらに視程距離又は雨量を求めるようにしてもよい。参考例3によるレーザレーダ装置は、基準目標からの反射光により算出した大気減衰率から積分処理回路10の積分処理回数を算出するだけでなく、この算出された大気減衰率を用いてさらに視程距離又は雨量をも求めるものである。
図7はこの発明の参考例3であって、さらに視程距離をも求めることができるレーザレーダ装置を示すブロック構成図である。図7において、16は視程情報と大気減衰率との関係を示すデータテーブルを有し、大気減衰率算出回路8により算出された大気減衰率を上記データテーブルを用いて視程距離に変換する視程距離変換回路であり、上記データテーブルとしては、例えば図4に示すような変換テーブルを使用する。なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示し、それらについての詳細な説明は省略する。
図7に示すように、参考例3によるレーザレーダ装置によれば、大気減衰率算出回路8により算出された大気減衰率を視程距離変換回路16に入力し、例えば図4に示すような変換テーブルを用いて大気減衰率から視程距離を求めるようにしたので、当該レーザレーダ装置から目標物までの距離を測定する機能に加え、当該レーザレーダ装置付近の視程距離をも計測する機能を併せもつレーザレーダ装置を得ることができる。なお、上記変換テーブルは予め視程距離変換回路16に設定され、また変換された視程距離は外部へ出力される。
また、図8はこの発明の他の参考例であって、さらに視程距離をも求めることができるレーザレーダ装置を示すブロック構成図である。図8において、17は雨量情報と大気減衰率との関係を示すデータテーブルを有し、大気減衰率算出回路8により算出された大気減衰率を上記データテーブルを用いて雨量値に変換する雨量変換回路であり、上記データテーブルとしては、例えば図6に示すような変換テーブルを使用する。なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示し、それらについての詳細な説明は省略する。
図8に示すように、他の参考例によるレーザレーダ装置によれば、大気減衰率算出回路8により算出された大気減衰率を雨量変換回路17に入力し、例えば図6に示すような変換テーブルを用いて大気減衰率から雨量値を求めるようにしたので、当該レーザレーダ装置から目標物までの距離を測定する機能に加え、当該レーザレーダ装置付近の雨量値をも計測する機能を併せもつレーザレーダ装置を得ることができる。なお、上記変換テーブルは予め雨量変換回路17に設定され、また変換された雨量値は外部へ出力される。
参考例4.
次に本発明の参考例4について説明する。上記参考例3によるレーザレーダ装置は、大気減衰率算出回路8により算出された大気減衰率を用いて視程距離又は雨量を求めるというものであったが、参考例4によるレーザレーダ装置は、大気減衰率から視程距離と雨量との両方を求めるというものである。図9はこの発明の参考例4によるレーザレーダ装置を示すブロック構成図であり、図9に示すように、参考例4によるレーザレーダ装置では、視程情報と大気減衰率との関係を示すデータテーブルを有した視程変換回路と雨量情報と大気減衰率との関係を示すデータテーブルを有した雨量変換回路とがそれぞれ設けられている。なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示し、それらについての詳細な説明は省略する。また、積分回数指示回路9、積分処理回路10及び方位・距離測定回路5については便宜上その図示を省略している。
図9に示すように、参考例4によるレーザレーダ装置によれば、大気減衰率算出回路8により算出された大気減衰率を視程距離変換回路16及び雨量変換回路17にそれぞれ入力し、例えば図4及び図6に示すような変換テーブルを用いて大気減衰率から視程距離及び雨量値をそれぞれ求めるようにしたので、当該レーザレーダ装置から目標物までの距離を測定する機能に加え、当該レーザレーダ装置付近の視程距離及び雨量値をも計測する機能を併せもつレーザレーダ装置を得ることができる。なお、上記各変換テーブルは予め視程距離変換回路16及び雨量変換回路18にそれぞれ設定され、また変換された視程距離及び雨量値は外部へ出力される。
実施の形態2.
次に本発明の実施の形態について説明する。上記実施の形態1及び参考例1乃至4によるレーザレーダ装置は、いずれも大気減衰率により算出された積分処理回数により積分処理を行うことにより当該レーザレーダ装置から目標物までの距離を測定するというものであったが、上記大気減衰率から降雨時の風速の測定性能を確保するために必要な積分処理の回数を算出し、算出した回数の積分処理により当該レーザレーダ装置付近の風速を測定するようにしてもよい。実施の形態によるレーザレーダ装置は大気減衰率により算出された積分処理回数により積分処理を行い当該レーザレーダ装置付近の風速を測定するものである。
図10はこの発明の実施の形態によるレーザレーダ装置を示すブロック構成図であり、図10において、18は走査角度により風の方位を検知し、レーザビーム6の送信レーザ周波数と光検知器4により変換された受信信号の周波数の変化量(いわゆるドップラーシフト量)から風速値を検出する方位・風速測定回路である。なお、図中、同一符号は同一又は相当部分を示し、それらについての詳細な説明は省略する。
次に動作について説明する。図10において、大気減衰率算出回路8は、上記実施の形態1と同様に基準目標にレーザビーム6を送信したしたときの大気減衰率を算出する。算出方法は、記実施の形態1と同様である。積分回数指示回路9は、大気減衰量算出回路8で求めた大気減衰率を晴天時の大気減衰率と比較して降雨時の風速の測定性能を確保するために必要な積分処理回数を算出する。そして、積分処理回路10は光検出器4から入力する目標物からの受信信号を積分回数指示回路9から指示された積分処理回数により積分処理を行い、方位・風速測定回路18は走査角度により風の方位を検知し、レーザビーム6の送信レーザ周波数と光検知器4により変換された受信信号の周波数の変化量(いわゆるドップラーシフト量)から風速値を検出する。
以上のように、実施の形態によるレーザレーダ装置によれば、降雨時の風速の測定性能を確保するために必要な積分処理の回数を算出し、算出された積分処理回数により受信信号を積分処理することにより、気象条件に応じた積分回数で風速についての受信信号を積分処理することが可能となり、受信信号中に含まれる雑音が抑圧され、レーザビームのレーザビーム角を調整することなく風速値の探知性能を一定以上に維持することができる。
また、大気減衰率算出回路8、積分回数指示回路9及び積分処理回路10は、パソコン又はワークステーション等の端末装置を用いて構成、かつ、処理することができるので、航空機などに搭載するような小型化に適したレーザレーダ装置を容易に得ることをできる。
この発明の実施の形態によるレーザレーダ装置を示すブロック構成図である。 図1に示すレーザレーダ装置の運用状況を示す運用説明図である。 この発明の参考例1によるレーザレーダ装置を示すブロック構成図である。 図3に示す視程積分回数指示回路13に設けられる変換テーブルであって、視程情報と大気減衰率との関係を示す変換テーブル説明図である。 この発明の参考例2によるレーザレーダ装置を示すブロック構成図である。 図5に示す視程積分回数指示回路15に設けられる変換テーブルであって、雨量情報と大気減衰率との関係を示す変換テーブル説明図である。 この発明の参考例3によるレーザレーダ装置を示すブロック構成図である。 この発明の他の参考例によるレーザレーダ装置を示すブロック構成図である。 この発明の参考例4によるレーザレーダ装置を示すブロック構成図である。 この発明の実施の形態によるレーザレーダ装置を示すブロック構成図である。
符号の説明
1 レーザ光源、2 ビームスプリッタ、3 走査鏡、4 光検出器、
5 方位・距離測定回路、6 レーザビーム、7 反射光、
8 大気減衰率算出回路、9 積分回数指示回路、10 積分処理回路、
11 基準目標、12 視程計測手段、13 視程積分回数指示回路、
14 雨量計測手段、15 雨量積分回数指示回路、
16 視程距離変換回路、17 雨量変換回路、18 方位・風速測定回路。

Claims (3)

  1. レーザ光源と、このレーザ光源より生成されたレーザ光のレーザビームを走査方位信号により指示された方向に走査する走査手段と、この走査手段により走査されたレーザビームの反射光を検知して受信信号に変換する光検出器と、異なる気象条件にある複数の基準目標の中から希望する目標物の方向の気象条件と同様な気象条件にある基準目標の方向を選択する走査方位信号により前記走査手段のレーザビームの走査角度を検知し、前記走査手段のレーザビームが前記希望する目標物の方向の気象条件と同様な気象条件にある基準目標に対して走査されているときの前記光検出器の受信信号から大気減衰率を算出する大気減衰率算出回路と、その算出された大気減衰率から前記基準目標の方向における積分処理回数を算出する積分回数指示回路と、この積分回数指示回路により算出された積分処理回数により前記走査手段のレーザビームが前記希望する目標物に対して走査されているときの前記光検出器の受信信号を積分処理する積分処理回路と、その積分処理後のデータと前記走査手段のレーザビームが前記希望する目標物に対して走査されているときの当該レーザビームの走査角度とから前記希望する目標物までの距離を測定する方位・距離測定回路とを備えたレーザレーダ装置。
  2. レーザ光源と、このレーザ光源より生成されたレーザ光のレーザビームを走査方位信号により指示された方向に走査する走査手段と、この走査手段により走査されたレーザビームの反射光を検知して受信信号に変換する光検出器と、異なる気象条件にある複数の基準目標の中から希望する目標物の方向の気象条件と同様な気象条件にある基準目標の方向を選択する走査方位信号により前記走査手段のレーザビームの走査角度を検知し、前記走査手段のレーザビームが前記希望する目標物の方向の気象条件と同様な気象条件にある基準目標に対して走査されているときの前記光検出器の受信信号から大気減衰率を算出する大気減衰率算出回路と、その算出された大気減衰率から前記基準目標の方向における積分処理回数を算出する積分回数指示回路と、この積分回数指示回路により算出された積分処理回数により前記走査手段のレーザビームが前記希望する目標物に対して走査されているときの前記光検出器の受信信号を積分処理する積分処理回路と、その積分処理後のデータの周波数の変化量と前記走査手段のレーザビームが前記希望する目標物に対して走査されているときの当該レーザビームの走査角度とから前記希望する目標物の方位の風速を測定する方位・風速測定回路とを備えたレーザレーダ装置。
  3. 前記大気減衰率算出回路、前記積分回数指示回路及び前記積分処理回路をパソコン又はワークステーションを用いて構成した請求項1又は請求項2に記載のレーザレーダ装置。
JP2003357590A 2003-10-17 2003-10-17 レーザレーダ装置 Expired - Fee Related JP3823965B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003357590A JP3823965B2 (ja) 2003-10-17 2003-10-17 レーザレーダ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003357590A JP3823965B2 (ja) 2003-10-17 2003-10-17 レーザレーダ装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08142699A Division JP3521796B2 (ja) 1999-03-25 1999-03-25 レーザレーダ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004037474A JP2004037474A (ja) 2004-02-05
JP3823965B2 true JP3823965B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=31712855

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003357590A Expired - Fee Related JP3823965B2 (ja) 2003-10-17 2003-10-17 レーザレーダ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3823965B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170132541A (ko) * 2016-05-24 2017-12-04 영남대학교 산학협력단 기후환경 측정 장치 및 방법

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4806949B2 (ja) * 2005-03-31 2011-11-02 三菱電機株式会社 レーザレーダ装置
JP4608631B2 (ja) 2005-06-08 2011-01-12 国立大学法人名古屋大学 車両用画像処理装置、運転支援装置
JP5025359B2 (ja) * 2007-05-22 2012-09-12 三菱電機株式会社 レーダ装置
JP6250080B2 (ja) * 2016-02-25 2017-12-20 三菱重工業株式会社 レーザレーダ装置及び走行体
KR101881418B1 (ko) * 2017-08-23 2018-07-24 영남대학교 산학협력단 기후환경을 고려한 라이다 장치 및 그의 출력조절 방법
JPWO2023047522A1 (ja) * 2021-09-24 2023-03-30

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6269147A (ja) * 1985-09-20 1987-03-30 Nichibei Denshi Kk 視程計測方法
JPH01250762A (ja) * 1988-03-31 1989-10-05 Kokuritsu Kogai Kenkyusho エアロゾルによる風向風速測定方法及びそのための装置
JPH0778533B2 (ja) * 1988-05-02 1995-08-23 株式会社日立製作所 レーザレーダ
JPH04132993A (ja) * 1990-09-26 1992-05-07 Sony Corp 降雨情報装置
JP3153012B2 (ja) * 1992-08-31 2001-04-03 明星電気株式会社 測距レーダー信号を用いた視程検出方式及び測距レーダー
JPH08285943A (ja) * 1995-04-14 1996-11-01 Nikon Corp レーダ装置
JPH10197635A (ja) * 1997-01-13 1998-07-31 Omron Corp レーザー測距装置
JP3335544B2 (ja) * 1997-02-13 2002-10-21 三菱電機株式会社 レーダ装置及びそのレーダ信号処理方法
JP3521796B2 (ja) * 1999-03-25 2004-04-19 三菱電機株式会社 レーザレーダ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20170132541A (ko) * 2016-05-24 2017-12-04 영남대학교 산학협력단 기후환경 측정 장치 및 방법
KR101883048B1 (ko) * 2016-05-24 2018-07-27 영남대학교 산학협력단 기후환경 측정 장치 및 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004037474A (ja) 2004-02-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9804265B2 (en) Radar device
JP4806949B2 (ja) レーザレーダ装置
US9989631B2 (en) Laser radar device and radar image generating method
US10175346B2 (en) Laser radar apparatus and wind velocity observation method
JP2008020203A (ja) レーダ装置
US20060210113A1 (en) Object detector for a vehicle
EP0885374B1 (en) Three-dimensional color imaging
US20100283888A1 (en) Method for contamination detection in a tof range camera
JP3521796B2 (ja) レーザレーダ装置
JP5417723B2 (ja) 方位測定方法及び方位測定装置
JP2007279017A (ja) レーダ装置
JP2006322853A (ja) 距離計測装置、距離計測方法および距離計測プログラム
JP2010164463A (ja) レーザ3次元画像計測装置
JP3823965B2 (ja) レーザレーダ装置
JP2020020612A (ja) 測距装置、測距方法、プログラム、移動体
JP6772639B2 (ja) 視差演算システム、移動体及びプログラム
JP3322214B2 (ja) 気流検出方法およびレーザレーダ装置
EP3276576B1 (en) Disparity estimation by fusion of range data and stereo data
JP6186863B2 (ja) 測距装置及びプログラム
JP2005249723A (ja) 温度分布を含む画像の出力装置およびその制御方法
JPS63188741A (ja) 視程計測装置
JP2003255046A (ja) 距離測定装置および距離測定方法
EP1835304A2 (en) Radar device and mems mirror device therefor
JP2009276248A (ja) レーザレーダ装置
KR20190049246A (ko) 라이다의 신호 처리 장치와, 처리 방법 및 라이다 장치

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20040629

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051115

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060113

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060221

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060421

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20060512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060606

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060619

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees