JP3823771B2 - 監視モード設定装置、監視モード設定促進プログラム、監視モード設定促進プログラムを記録した記録媒体、および監視システム - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視モード設定装置によって設定された監視モードに応じて監視装置を動作させて、建造物(例えば家)や車などの監視対象を監視する監視システムにおいて、システムの利用者が監視対象から離れるときに監視モードを設定し忘れても、そのような設定のし忘れを利用者に気付かせることができる監視モード設定装置、監視モード設定促進プログラム、監視モード設定促進プログラムを記録した記録媒体、および監視システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、家や車などの監視対象に異常検知センサを設置または搭載し、監視対象を監視する監視システムが実現されている。この監視システムでは、システムの利用者が家から外出するときや、車を駐車して車から離れるときには、監視対象を監視すべく、システムの監視モードがONに設定される。この監視状態では、異常検知センサは、監視対象に異常が発生したときには、そのような異常を検知して、異常検知信号を例えば警備会社に送信する。これにより、警備会社では、そのような異常検知信号に基づいて監視対象の異常が把握され、必要に応じて警備会社の人間が現場(家や車両)に出向き、異常を確認することになる。
【0003】
一方、利用者の在宅時や車の運転時には、監視モードがOFFに設定される。これは、利用者の在宅時や車の運転時は、利用者自身が家や車を管理している状態にあるため、システムによって監視対象を監視する必要がないからである。また、監視モードがONのままであると、異常検知センサが利用者の存在自体を異常として検知して警備会社に通報がいくため、このような動作を避ける意味でも監視モードがOFFに設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の監視システムでは、外出時や車から離れるときに利用者が監視モードをONに設定するのを忘れた場合、監視モードがOFFのままなので、システムが監視対象を常に監視しない状態となる。つまり、システムが監視状態でなければならないにもかかわらず、非監視状態のままとなる。その結果、監視システム本来の機能がいかされず、盗難等の犯罪を見過ごす可能性が生じるという問題が生ずる。
【0005】
なお、利用者の監視モードONの設定忘れに対処する方法として、例えば、玄関のドアの施錠や車のエンジン停止を検知する検知手段と、検知手段にてこれらの情報を検知してからの時間を計時する計時手段とを監視装置に設け、計時手段が所定時間の経過を認識すると、監視モードを強制的にONして監視状態に移行するシステムを構築する方法も考えられる。
【0006】
しかし、この方法では、監視装置に上記計時手段を埋め込む必要があり、監視装置について周到な設計検討が必要になる。また、利用者が監視対象から離れてもすぐに戻ってくる場合(例えばゴミを出しに行くときや短時間の駐車で用事を済ませる場合)もあるので、監視状態に移行すべきかどうかを判断する基準となる上記所定時間の設定の仕方も難しい。また、検知手段や計時手段にて誤作動がないとも言い切れないが、上記システムでは、そのような誤作動が生じた場合でも、上記した条件をクリアしさえすれば監視モードが強制的にONされるので、システムの安定性に欠ける。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、監視モードの設定し忘れという利用者の不注意に起因して、監視対象が監視されるべき状態にあるにもかかわらず監視されなくなるといった事態を回避して、盗難等の犯罪の見過ごしを回避することができる監視モード設定装置、監視モード設定促進プログラム、監視モード設定促進プログラムを記録した記録媒体、および監視システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、監視対象(例えば建造物や車)を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視対象および上記監視モード設定装置の現在の位置情報をそれぞれ取得する位置情報取得手段と、上記両位置情報に基づいて、上記監視対象と上記監視モード設定装置との距離を演算する演算手段と、上記距離が閾値以上の場合に、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理している管理装置に、現在設定されている監視モードを問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴としている。
【0009】
上記の構成によれば、位置情報取得手段により、監視対象の現在の位置情報と監視モード設定装置の現在の位置情報とが取得される。ここで、監視対象の現在の位置情報については、監視対象が例えば建造物などの非移動体であれば、位置情報取得手段が、例えば外部から入力される監視対象の位置情報を予め記憶する記憶手段を備えておくことで取得できる。また、監視対象が車などの移動体であれば、例えば監視装置に位置検出センサ(例えばGPS)を設け、この位置検出センサからの出力を位置情報取得手段が受信することで上記監視対象の位置情報を取得することができる。一方、監視モード設定装置の現在の位置情報については、位置情報取得手段を例えば位置検出センサ(例えばGPS)で構成することで取得することができる。
【0010】
このようにして、位置情報取得手段によって、監視対象および監視モード設定装置の現在の位置情報がそれぞれ取得されると、演算手段により、上記両位置情報に基づいて、上記監視対象と上記監視モード設定装置との距離が演算される。そして、上記距離が閾値以上の場合には、監視モード確認手段により、現在設定されている監視モードが何であるかが管理装置に問い合わされる。このとき、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモード(以下、監視モードOFFと記載する)と確認された場合には、出力手段により警報が出力される。
【0011】
ここで、上記距離が閾値以上の場合、利用者がこの監視モード設定装置を携帯しているとすれば、利用者は監視対象から離れていると判断することができる。この場合、現在設定されている監視モードが監視必要時に対応するモード(以下、監視モードONと記載する)であれば、監視装置によって監視対象が監視されているので、特に問題はない。
【0012】
しかし、この時点で監視モードがOFFであれば、利用者が意図的に監視モードをOFFのままにしているのではなく、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いと言える。したがって、管理装置に問い合わせた結果、監視モードがOFFであれば、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0013】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0014】
また、装置に位置情報取得手段を搭載すること自体は容易であり、装置についての周到な設計検討は不要である。また、監視対象と監視モード設定装置との距離と比較される閾値は、上記両者の離れ具合いを直接的に示す値であること、システムの利用者ごとに設定する必要もないことから、誰でも容易に上記閾値を設定することが可能である。この点、外出からの時間と比較される閾値を設定し、上記時間と閾値との比較によってモードの設定忘れに対応する手法に比べて、利用者の利便性が大幅に向上することになる。
【0015】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。例えば、利用者の在宅時や車の運転時に警報が発せられた場合には、この警報は装置の誤作動に基づく誤報であると判断できる。したがって、この場合、利用者は監視モードをONに設定しなくてもよい。このように、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となる。
【0016】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、上記監視対象は、建造物であり、上記位置情報取得手段は、上記監視装置が上記建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を上記管理装置を介して上記監視装置から受信したときに、当該監視モード設定装置の位置情報の取得を開始することを特徴としている。
【0017】
利用者は外出時に建造物のドアを施錠するのが一般的であり、施錠前は利用者が外出しているとは考えにくい。このことから、施錠前は、監視モードの設定忘れを疑う必要がなく、そのような設定忘れに応じた処理を行う必要がない。
【0018】
したがって、監視装置が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を管理装置を介して監視装置から受信したときに、当該監視モード設定装置の位置情報の取得を開始することで、動作必要時のみ、すなわち、監視モードの設定忘れを疑う必要のあるときのみ、位置情報取得手段を動作させることができる。そして、これに伴って、演算手段、監視モード確認手段、および、出力手段も動作必要時のみ動作させることができる。その結果、各手段の動作負担を軽減して、装置の消費電力を低減することができる。
【0019】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、上記位置情報取得手段は、予め入力される上記建造物の現在の位置情報を記憶する記憶手段と、当該監視モード設定装置の現在の位置情報を検出する位置検出手段とで構成されていることを特徴としている。
【0020】
上記の構成によれば、建造物の現在の位置情報は記憶手段に記憶される一方、監視モード設定装置の現在の位置情報は、位置検出手段により取得される。これにより、位置情報取得手段にて、建造物および監視モード設定装置の両位置情報を確実に取得することができる。
【0021】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、上記監視対象は、車であり、上記位置情報取得手段は、上記監視装置が上記車のエンジン停止とドアの開閉とを検知したときの検知信号を上記管理装置を介して上記監視装置から受信したときに、上記車および当該監視モード設定装置の各位置情報の取得を開始することを特徴としている。
【0022】
利用者が車から離れたと考えられるのは、利用者が車のエンジンを停止させ、その後、ドアを開閉して車から降りたときである。したがって、車のエンジン停止前およびドアの開閉前は、利用者が車から離れているとは考えにくい。この場合には、監視モードの設定忘れを疑う必要がなく、また、そのような設定忘れに応じた処理を行う必要がない。
【0023】
したがって、監視装置が車のエンジン停止とドアの開閉とを検知したときの検知信号を管理装置を介して監視装置から受信したときに、車および監視モード設定装置の各位置情報の取得を開始することで、動作必要時のみ、すなわち、監視モードの設定忘れを疑う必要のあるときのみ、位置情報取得手段を動作させることができる。そして、これに伴って、演算手段、監視モード確認手段、および、出力手段も動作必要時のみ動作させることができる。その結果、各手段の動作負担を軽減して、装置の消費電力を低減することができる。
【0024】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、監視対象を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視対象および上記監視モード設定装置の現在の位置情報をそれぞれ取得する位置情報取得手段と、上記両位置情報に基づいて、上記監視対象と上記監視モード設定装置との距離を演算する演算手段と、上記距離が閾値以上の場合に、現在動作中の監視モードを上記監視装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴としている。
【0025】
上記の構成によれば、位置情報取得手段により、監視対象の現在の位置情報と監視モード設定装置の現在の位置情報とが取得される。ここで、監視対象の現在の位置情報については、監視対象が例えば建造物などの非移動体であれば、位置情報取得手段が、例えば外部から入力される監視対象の位置情報を予め記憶する記憶手段を備えておくことで取得できる。また、監視対象が車などの移動体であれば、例えば監視装置に位置検出センサ(例えばGPS)を設け、この位置検出センサからの出力を位置情報取得手段が受信することで上記監視対象の位置情報を取得することができる。一方、監視モード設定装置の現在の位置情報については、位置情報取得手段を例えば位置検出センサ(例えばGPS)で構成することで取得することができる。
【0026】
このようにして、位置情報取得手段によって、監視対象および監視モード設定装置の現在の位置情報がそれぞれ取得されると、演算手段により、上記両位置情報に基づいて、上記監視対象と上記監視モード設定装置との距離が演算される。そして、上記距離が閾値以上の場合には、監視モード確認手段により、現在動作中の監視モードが何であるかが監視装置に問い合わされる。このとき、現在の監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモード(以下、監視モードOFFと記載する)と確認された場合には、出力手段により警報が出力される。
【0027】
ここで、上記距離が閾値以上の場合、利用者がこの監視モード設定装置を携帯しているとすれば、利用者は監視対象から離れていると判断することができる。この場合、現在設定されている監視モードが監視必要時に対応するモード(以下、監視モードONと記載する)であれば、監視装置によって建造物が監視されているので、特に問題はない。
【0028】
しかし、この時点で監視モードがOFFであれば、利用者が意図的に監視モードをOFFのままにしているのではなく、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いと言える。したがって、監視装置に問い合わせた結果、監視モードがOFFであれば、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0029】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0030】
また、装置に位置情報取得手段を搭載すること自体は容易であり、装置についての周到な設計検討は不要である。また、監視対象と監視モード設定装置との距離と比較される閾値は、上記両者の離れ具合いを直接的に示す値であること、システムの利用者ごとに設定する必要もないことから、誰でも容易に上記閾値を設定することが可能である。この点、外出からの時間と比較される閾値を設定し、上記時間と閾値との比較によってモードの設定忘れに対応する手法に比べて、利用者の利便性が大幅に向上することになる。
【0031】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。例えば、利用者の在宅時や車の運転時に警報が発せられた場合には、この警報は装置の誤作動に基づく誤報であると判断できる。したがって、この場合、利用者は監視モードをONに設定しなくてもよい。このように、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となる。
【0032】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、監視対象である建造物を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理している管理装置を介して上記監視装置から受信したときに、現在設定されている監視モードを上記管理装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴としている。
【0033】
上記の構成によれば、監視モード確認手段は、監視装置が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を管理装置を介して監視装置から受信したときに、現在設定されている監視モードを上記管理装置に問い合わせる。建造物の出入口のドアの施錠があった場合、利用者が建造物から外出すると考えられ、このときの監視モードを確認する必要があるからである。ここで、管理装置への問い合わせの結果、現在設定されている監視モードが監視必要時に対応するモード(監視モードON)であれば、監視装置によって建造物が監視されているので、特に問題はない。
【0034】
しかし、管理装置への問い合わせの結果、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモード(監視モードOFF)と確認された場合には、出力手段が警報を出力する。利用者が外出していると考えられるときに監視モードがOFFであれば、利用者が意図的に監視モードをOFFのままにしているのではなく、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いと言えるからである。したがって、監視モードがOFFであれば、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0035】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象である建造物を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0036】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。例えば、利用者の在宅時に警報が発せられた場合には、この警報は装置の誤作動に基づく誤報であると判断できる。したがって、この場合、利用者は監視モードをONに設定しなくてもよい。このように、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となる。
【0037】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、監視対象である建造物を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を上記監視装置から受信したときに、現在動作中の監視モードを上記監視装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴としている。
【0038】
上記の構成によれば、監視モード確認手段は、監視装置が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を監視装置から受信したときに、現在動作中の監視モードを監視装置に問い合わせる。建造物の出入口のドアの施錠があった場合、利用者が建造物から外出すると考えられ、このときの監視モードを確認する必要があるからである。ここで、監視装置への問い合わせの結果、現在動作中の監視モードが監視必要時に対応するモード(監視モードON)であれば、監視装置によって建造物が監視されているので、特に問題はない。
【0039】
しかし、監視装置への問い合わせの結果、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモード(監視モードOFF)と確認された場合には、出力手段が警報を出力する。利用者が外出していると考えられるときに監視モードがOFFであれば、利用者が意図的に監視モードをOFFのままにしているのではなく、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いと言えるからである。したがって、監視モードがOFFであれば、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0040】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象である建造物を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0041】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。例えば、利用者の在宅時に警報が発せられた場合には、この警報は装置の誤作動に基づく誤報であると判断できる。したがって、この場合、利用者は監視モードをONに設定しなくてもよい。このように、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となる。
【0042】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、監視対象である車を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が、車のエンジン停止とドアの開閉とを検知し、その検知信号を、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理している管理装置を介して受信したときに、現在設定されている監視モードを上記管理装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴としている。
【0043】
上記の構成によれば、監視モード確認手段は、監視装置が車のエンジン停止とドアの開閉とを検知したときの検知信号を管理装置を介して監視装置から受信したときに、現在設定されている監視モードを上記管理装置に問い合わせる。車のエンジン停止とドアの開閉があった場合、利用者が車から離れたと考えられ、このときの監視モードを確認する必要があるからである。ここで、管理装置への問い合わせの結果、現在設定されている監視モードが監視必要時に対応するモード(監視モードON)であれば、監視装置によって車が監視されているので、特に問題はない。
【0044】
しかし、管理装置への問い合わせの結果、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモード(監視モードOFF)と確認された場合には、出力手段が警報を出力する。利用者が車から離れていると考えられるときに監視モードがOFFであれば、利用者が意図的に監視モードをOFFのままにしているのではなく、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いと言えるからである。したがって、監視モードがOFFであれば、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0045】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象である車を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0046】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。例えば、利用者の車の運転時に警報が発せられた場合には、この警報は装置の誤作動に基づく誤報であると判断できる。したがって、この場合、利用者は監視モードをONに設定しなくてもよい。このように、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となる。
【0047】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、監視対象である車を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が、車のエンジン停止とドアの開閉とを検知し、その検知信号を上記監視装置から受信したときに、現在動作中の監視モードを上記監視装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴としている。
【0048】
上記の構成によれば、監視モード確認手段は、監視装置が車のエンジン停止とドアの開閉とを検知したときの検知信号を監視装置から受信したときに、現在動作中の監視モードを監視装置に問い合わせる。車のエンジン停止とドアの開閉とがあった場合、利用者が車から離れていると考えられ、このときの監視モードを確認する必要があるからである。ここで、監視装置への問い合わせの結果、現在動作中の監視モードが監視必要時に対応するモード(監視モードON)であれば、監視装置によって車が監視されているので、特に問題はない。
【0049】
しかし、監視装置への問い合わせの結果、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモード(監視モードOFF)と確認された場合には、出力手段が警報を出力する。利用者が外出していると考えられるときに監視モードがOFFであれば、利用者が意図的に監視モードをOFFのままにしているのではなく、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いと言えるからである。したがって、監視モードがOFFであれば、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0050】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象である車を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0051】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。例えば、利用者の車の運転時に警報が発せられた場合には、この警報は装置の誤作動に基づく誤報であると判断できる。したがって、この場合、利用者は監視モードをONに設定しなくてもよい。このように、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となる。
【0052】
本発明に係る監視モード設定促進プログラムは、上記の課題を解決するために、上述した本発明の監視モード設定装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムであることを特徴としている。
【0053】
上記の構成によれば、上記監視モード設定促進プログラムをコンピュータが実行することにより、本発明の監視モード設定装置を実現することができる。
【0054】
本発明に係る監視モード設定促進プログラムを記録した記録媒体は、上記の課題を解決するために、上記の監視モード設定促進プログラムをコンピュータにて読み取り可能に記録してなることを特徴としている。
【0055】
上記の構成によれば、上記記録媒体に記録された監視モード設定促進プログラムをコンピュータが読み取って実行することにより、本発明の監視モード設定装置を実現することができる。
【0056】
本発明に係る監視システムは、上記の課題を解決するために、上述した本発明の監視モード設定装置と、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理する管理装置と、上記監視モードに応じて監視対象を監視する監視装置とを通信可能に接続してなることを特徴としている。
【0057】
上記の構成によれば、本発明の監視モード設定装置と、管理装置と、監視装置とで、システムの利用者による監視モードの設定忘れにも十分に対応できる監視システムを提供することができる。
【0058】
本発明に係る監視システムは、上記の課題を解決するために、上述した本発明の監視モード設定装置と、上記監視モードに応じて監視対象を監視する監視装置とを通信可能に接続してなることを特徴としている。
【0059】
上記の構成によれば、本発明の監視モード設定装置と監視装置とで、システムの利用者による監視モードの設定忘れにも十分に対応できる監視システムを提供することができる。
【0060】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0061】
(1.システム構成)
図2は、本発明に係る監視システムの概略の構成を示している。本監視システムは、監視装置1と、監視センタ2(管理装置)と、端末装置3(監視モード設定装置)とが、インターネットや公衆網等からなる通信回線4を介して互いに通信可能に接続されてなっている。したがって、端末装置3は、通信回線4を介して監視装置1と直接通信することが可能になっていると共に、監視センタ2を介して監視装置1と通信することが可能となっている。
【0062】
監視装置1は、監視対象を監視するものである。監視対象とは、ここでは、例えば建造物(家、店舗、会社など)や車を指しているが、これらに限定されるわけではなく、監視する必要のあるものを包括する表現である。また、上記の車は、乗用車、トラック、バス、オートバイ、自転車など、移動可能な乗物を包括する表現である。
【0063】
監視センタ2は、端末装置3にて設定された監視モードを管理している。そして、監視センタ2は、端末装置3にて設定された監視モードを登録し、現在登録されている監視モードの情報を監視装置1に送信して、監視装置1を監視モードに応じて動作させる。つまり、監視センタ2は、監視装置1の監視モードを制御している。
【0064】
端末装置3は、監視モードのON/OFFを設定し、設定した監視モードに応じた動作を監視装置1に行わせるものであり、例えば携帯電話や携帯端末で構成されている。なお、ここでは、端末装置3は、携帯電話で構成されているものとする。
【0065】
ここで、監視モードのONは、監視必要時に対応して設定されるモードであり、監視モードOFFは、監視不要時に対応して設定されるモードである。また、監視必要時とは、システムの利用者が監視対象から離れるときであり、監視対象が建造物であれば、その建造物からの外出時を指し、監視対象が車であれば、利用者が車を駐車して車から離れる場合を指す。一方、監視不要時とは、利用者が監視対象の状態を管理、把握できる状態にあるときであり、監視対象が建造物であれば、利用者がその建造物の中にいるとき(在宅時)を指し、建造物が車であれば、利用者が車を運転しているときを指す。
【0066】
なお、監視モードONの場合、利用者が監視対象の中にいると、それは、防犯などの観点から検知・警報されるはずである。本来の利用者を例えば“不審者”と検知・判断することは、誤動作として避けるべきであることは当然である。しかし、それ以上に、利用者検知に伴う警報を他人が聞けば、現在監視システムが作動していることと共に、監視システムの一部ないし概略が他人に知られてしまう。このことは、(高価なシステムであればあるほど)利用者としては絶対に避けたいものであり、勢い、在宅時などは、監視モードをOFFにしておくべきである。このことから、外出時などには、利用者が監視モードをOFFからONに設定し忘れる可能性がゼロではないことが言えるが、利用者が人間である以上、むしろ、そのような設定し忘れが発生する可能性が高いと言っても過言ではない。したがって、利用者の監視モードの設定忘れに対する対策は非常に重要である。本発明の監視システムは、このような設定忘れにも確実に対応できるものである。
【0067】
以下、本発明の監視システムを構成する監視装置1、監視センタ2および端末装置3の具体的な構成について、詳細に説明する。
【0068】
(2.監視装置の構成)
図3は、監視装置1の概略の構成を示している。監視装置1は、センサ11と、制御部12と、通信部13とを有している。これらは、バス14を介して互いに接続されている。
【0069】
センサ11は、監視対象における状態変化、すなわち、監視対象の異常を検知するものであり、異常を検知した場合は、制御部12の制御により、異常検知信号を通信部13を介して監視センタ2に送信する。なお、センサ11の詳細については後述する。
【0070】
制御部12は、例えばマイクロコンピュータによって構成されており、端末装置3にて設定され、監視センタ2にて登録された監視モードのON/OFFに応じた動作を行う。
【0071】
例えば、監視センタ2にて登録されている監視モードが、監視必要時に対応してONに設定され、その情報が監視装置1に送信されると、制御部12は、センサ11にて周囲の異常を検知させると共に、センサ11が検知した情報を監視センタ2に送信する。一方、監視センタ2にて登録されている監視モードが、監視不要時に対応してOFFに設定され、その情報が監視装置1に送信されると、制御部12は、センサ11の検知動作を停止させる。
【0072】
通信部13は、制御部12の制御のもとで、監視センタ2との間で情報を送受信するためのインターフェースを司っている。
【0073】
次に、上記したセンサ11の詳細について説明する。
【0074】
監視対象が例えば建造物の場合、センサ11は、例えば煙センサ、熱センサ、ガスセンサ、マグネットセンサ、パッシブセンサ、監視カメラなどで構成可能である。なお、マグネットセンサは、窓の開閉を検知するものであり、パッシブセンサは、例えば赤外線センサである。パッシブセンサにて異常(例えば不審者の侵入)が検知されると、その検知信号が監視カメラに送られ、監視カメラが異常発生の場所を映像としてとらえる。このように、パッシブセンサと監視カメラとの連携で異常が検知される。
【0075】
一方、監視対象が例えば車の場合、センサ11は、侵入検知センサ、走行検知センサ、異常検知センサなどを含んで構成される。侵入検知センサは、各ドアやハッチの開閉、トランクの開閉などを検知することによって、人間の車への侵入または車に対する異常行為を検知する。走行検知センサは、車が走行状態にあるか否かを検知するものであり、キーの回転、セルモータの始動、バッテリー電圧、ドアロックの有無、シフトレバーの位置、サイドブレーキの操作、ウインカーの点灯、ブレーキランプの点灯、シートベルトの着用の有無、車速パルスなどを検知する各種センサで構成される。
【0076】
異常検知センサは、振動センサ、レーダーセンサ、音響センサ、傾斜センサ、圧力センサ、赤外線センサなどで構成されている。振動センサは、横を走る車や風以外の異常な振動を検知するものであり、これによって、車内への侵入者や車の破壊の有無を検知することができる。レーダーセンサは、車内および車外の一定速度以上で動く物体を検知するものであり、侵入者および接近者の有無を検知できる。
【0077】
音響センサは、特定の周波数帯の音を検知するものであり、これによって、鍵のこじ開け、窓の破壊、キーシリンダーの抜き取りの有無を検知できる。傾斜センサは、車の傾きを検知するものであり、タイヤやホイールの盗難やレッカー移動の有無を検知できる。圧力センサは、シートやマットに加わる圧力を検知するものであり、車内への侵入者の有無を検知できる。赤外線センサは、赤外線の受光部への入射が阻止されるか否かによって、侵入者の有無を検知する。
【0078】
また、監視装置1は、センサ11として、位置検出センサを備えている。位置検出センサは、例えばGPS(Global Positioning System )やPHS(Personal Handyphone System)を利用した既存の位置検出手段で構成されている。このような位置検出センサを備えていることにより、監視対象が車であれば、監視センタ2は、位置検出センサからの車の位置情報に基づいて車の現在の位置を常に把握することができ、この車の位置情報と後述する端末装置3の位置情報とに基づいて、監視対象である車と端末装置3との距離を求めることが可能となる。
【0079】
なお、監視対象が建造物である場合には、建造物の位置は変化しないので、監視装置1は位置検出センサを備えていなくてもよい。この場合は、端末装置3の後述する記憶部37に監視対象の位置情報が予め入力され、記憶される。
【0080】
(3.監視センタの構成)
図4は、監視センタ2の概略の構成を示している。同図に示すように、監視センタ2は、入力部21と、記憶部22と、出力部23と、制御部24と、通信部25とを備えている。これらは、バス26を介して互いに接続されている。
【0081】
入力部21は、例えば、キーボードやマウスによって構成されており、操作者が各種情報を入力するのに用いられる。例えば、システムの利用者と監視対象との対応関係や、利用者の端末装置3のID情報などはこの入力部21を介して入力され、記憶部22に記憶されることになる。
【0082】
記憶部22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク、不揮発性の半導体メモリで構成され、入力部21から入力される情報の他に、監視装置1からの受信情報(例えば異常検知情報)を受信時間と対応付けて記憶する。また、記憶部22は、端末装置3にて入力される監視モード(ON/OFF)を記憶(登録)するようになっている。
【0083】
出力部23は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置やプリンタで構成されている。監視装置1からの受信情報や、端末装置3からの入力情報、記憶部22の記憶内容などは、この出力部23にて確認することができる。
【0084】
制御部24は、例えば、マイクロコンピュータによって構成され、監視センタ2の各部の動作を制御すると共に、記憶部22に記憶されている監視モードのON/OFF情報に応じた動作を行うように監視装置1を制御する。また、制御部24は、監視装置1から送信される情報に基づいて、監視対象の異常の有無を判断し、判断した結果を端末装置3に送信する制御を行う。
【0085】
また、制御部24は、記憶部22に記憶された端末装置3のID情報と、実際に端末装置3から送信されるID情報とに基づいてID認証を行い、本システムの利用者が正規に登録された者であるか否かを確認する機能も有している。
【0086】
ここで、端末装置3のID情報としては、端末装置3を携帯電話で構成した場合は、各携帯電話の電話番号がある。この場合、電話会社との契約で発信者番号通知サービスを受けることにより、監視センタ2へのアクセスと同時に各携帯電話に固有のID情報も送信されることになる。一方、端末装置3を携帯端末で構成した場合は、監視センタ2へのアクセス時に、携帯端末側から予め登録したID情報を入力することで、ID情報を送信することができる。なお、端末装置3を携帯電話で構成した場合でも、別途、ID情報の入力を行うようにしてもよい。
【0087】
通信部25は、制御部24の制御のもとで、監視センタ2と監視装置1または端末装置3との間で情報を送受信するためのインターフェースを司っている。これにより、監視センタ2は、無線で最寄りの基地局から通信回線4を介して監視装置1および端末装置3と情報の通信(例えばパケット通信)を行うことが可能となっている。
【0088】
(4.端末装置)
次に、本発明の特徴部分である、監視モード設定装置としての端末装置3の構成について説明する。図1は、端末装置3の概略の構成を示している。
【0089】
同図に示すように、端末装置3は、入力部31と、制御部32と、通信部33と、表示部34と、スピーカ35と、マイクロホン36と、記憶部37と、位置検出センサ38とを備えている。これらは、バス39を介して互いに接続されている。また、端末装置3は、図示しない電源部(バッテリー)を備えており、この電源部から上記各部に駆動電力が供給されている。
【0090】
入力部31は、テンキーをはじめとするボタンやスイッチなどで構成されており、端末装置3の利用者の操作に応じた信号を、バス39を介して制御部32に供給する。監視モードのON/OFFは、利用者がこの入力部31を操作することにより設定されることになる。
【0091】
制御部32は、例えばマイクロコンピュータによって構成されており、入力部31からの入力内容に応じて各部の動作を制御する。
【0092】
特に、本実施形態では、制御部32は、後述する記憶部37に記憶される監視対象(例えば建造物)の位置情報、または、監視装置1から監視センタ2を介して送信される監視対象(例えば車)の位置情報と、後述する位置検出センサ38にて取得した端末装置3の位置情報とに基づいて、監視対象と端末装置3との距離を演算する演算手段としての機能を有している。
【0093】
例えば、監視対象の位置情報が『北緯A°B′C″、東経D°E′F″』であり、端末装置3の位置情報が『北緯a°b′c″、東経d°e′f″』であれば、制御部32は、上記両位置情報の差を演算する。1°あたりの距離、1′あたりの距離、1″あたりの距離は、それぞれ予め求めておくことができるので、上記両位置情報の差を上記1°あたりの距離等で換算することにより、監視対象と端末装置3との間の距離を求めることができる。
【0094】
なお、上記距離が数m〜数百mの範囲であれば、″レベルの演算で十分である。
【0095】
このような手法で上記距離を演算することにより、制御部32は、端末装置3を携帯した利用者が監視対象から離れているのか否か(監視対象を監視する必要があるのか否か)を、上記距離と予め定められた閾値とを比較することで判断することが可能となる。すなわち、制御部32は、上記距離が閾値以上であれば、利用者が監視対象から離れていると判断し、上記距離が閾値未満であれば、利用者が監視対象のそばにいると判断することができる。
【0096】
なお、上記後者の場合、本システムでは、後述する監視モードの設定忘れの警告を行わない。この場合は、利用者が監視モードをONに設定し忘れていたとしても、利用者が監視対象のそばにいて常に監視対象の状態を把握することができるからである。
【0097】
制御部32は、上記距離が閾値以上の場合には、端末装置3にて設定された監視モードを管理している監視センタ2に、現在設定されている監視モードを問い合わせる監視モード確認手段としての機能を有している。
【0098】
上記距離が閾値以上の場合、上述したように利用者が監視対象から離れていると判断することができる。この場合、現在設定されている監視モードがONであれば、監視対象が監視装置1によって監視されていることになるので、特に問題はない。
【0099】
しかし、この時点で上記監視モードOFFであれば、利用者が意図的に監視モードをOFFのままにしているのではなく、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いと言える。したがって、利用者が監視対象から所定距離離れていると判断されるときに現在の監視モードを確認することにより、監視モードOFFが本当に利用者による監視モードのONへの設定忘れによるものか否かを判断することができる。
【0100】
通信部33は、制御部32の制御のもとで、端末装置3と監視センタ2または監視装置1との間で情報を送受信するためのインターフェースを司っている。
【0101】
表示部34は、例えばLCDによって構成されており、入力部31による操作内容や後述する各種メッセージを表示する。スピーカ35は、端末装置3を電話として使用する際に、通話を行う相手側からの音声を出力する。マイクロホン36は、通話を行う相手に送信する利用者の音声を取り込む。
【0102】
また、表示部34および/またはスピーカ35は、▲1▼監視対象(または監視装置1)と端末装置3とが所定距離離れていること、▲2▼現在設定されている監視モードが監視モードOFF(監視対象の監視不要時に対応するモード)であること、の2点が制御部32によって確認された場合に、警報を出力する出力手段を構成している。この警報とは、監視モードの設定忘れ(監視モードONへの変更忘れ)を端末装置3の利用者に知らせるものであり、例えば図5に示すように、端末装置3の表示部34に表示されるメッセージであったり、スピーカ35から出力される音声メッセージであったりする。
【0103】
記憶部37は、監視センタ2から送信される情報(監視装置1からの異常検知情報)や、利用者が入力した情報を一時的に記憶する。例えば、監視対象が建造物のように常に固定されて移動しないものである場合に、その監視対象の位置情報が入力部31により入力され、記憶部37に記憶される。したがって、記憶部37は、予め入力される建造物の現在の位置情報を記憶する記憶手段を構成していると言える。
【0104】
なお、監視対象が車のように移動可能なものである場合には、監視対象の位置は変化する可能性があるので、予め記憶部37に位置情報を入力しておくことができない(入力しておいても位置が変わるため無意味となる)。その場合には、監視対象を監視する監視装置1のセンサ11(位置検出センサ)にて得られる位置情報を監視センタ2を介して端末装置3が受信し、記憶部37に記憶させればよい。
【0105】
位置検出センサ38は、端末装置3の現在の位置情報を検出するものであり、例えばGPSやPHSを利用した既存の位置検出手段で構成されている。このことから、監視対象の位置情報を記憶する記憶部37と位置検出センサ38とによって、監視対象および端末装置3の現在の位置情報をそれぞれ取得する位置情報取得手段が構成されていると言うことができる。
【0106】
ここで、監視対象が移動不可能な建造物である場合には、位置検出センサ38は、監視装置1のセンサ11が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を監視センタ2を介して監視装置1から受信したときに、端末装置3の位置情報の取得を開始するようになっている。これは、利用者は外出時に建造物のドアを施錠するのが一般的であり、施錠前は利用者が外出しているとは考えにくいので、施錠前は、端末装置3の位置情報を用いて制御部32にて監視モードの設定し忘れを判断する必要がないからである。
【0107】
一方、監視対象が移動可能な車である場合には、位置検出センサ38は、監視装置1が車のエンジン停止とドアの開閉とを検知したときの検知信号を監視センタ2を介して監視装置1から受信したときに、車および端末装置3の各位置情報の取得を開始するようになっている。これも、上記とほぼ同様の理由である。
【0108】
つまり、監視対象が車の場合、利用者が車から離れるときは、車のエンジンを切った後、ドアを開閉して車から降りる。このことから、車のエンジン停止前や、車のエンジンを停止してもドアを開閉しないときは、利用者が車から離れているとは考えにくい。したがって、車のエンジン停止前やドアの開閉前は、監視装置1による監視対象の位置情報および端末装置3の位置情報を用いて制御部32にて監視モードの設定し忘れを判断する必要がない。このため、制御部32は、監視装置1からの上記検知信号を受信したときに、上記各位置情報の取得を開始するようになっている。
【0109】
(5.動作)
次に、本システムにおける一般的な動作について説明する。なお、本発明の特徴である監視モードの設定忘れの場合の動作については後述する。
【0110】
また、以下では、端末装置3が携帯電話であれば発信者番号通知サービスにより、端末装置3が携帯端末であれば入力部31からの入力により、端末装置3のIDが監視センタ2に送信され、監視センタ2にてID認証が適正に行われるものとする。
【0111】
図6は、監視必要時における本システムの動作の流れを示している。システムの利用者が監視対象から離れる場合は、監視対象を監視装置1によって監視する必要があるので、利用者は端末装置3の入力部31から監視モードのONを入力する(S1)。すると、制御部32が監視モードをOFFからONに変更する指示を監視センタ2に送信する(S2)。
【0112】
監視センタ2が端末装置3からの上記指示を受信すると(S3)、監視センタ2の制御部24は、記憶部22に登録されている監視モードをONに変更し、監視モードONを記憶部22に記憶させると共に、監視モードがONに変更されたという情報を通信部25を介して監視装置1に送信する(S4)。
【0113】
監視装置1が監視センタ2からの上記情報を受信すると(S5)、監視装置1の制御部12は、上記情報を受信したことを確認の意味で通信部13を介して監視センタ2に送信し、監視モードONに対応する動作を行う(S6)。すなわち、制御部12は、センサ11にて周囲の異常を検知させると共に、センサ11が異常を検知した場合には、検知した情報を監視センタ2に送信させる制御を行う。
【0114】
一方、図7は、監視不要時における本システムの動作の流れを示している。システムの利用者が監視対象の状態を認識できる状態にあるとき(在宅時や車の運転時)は、監視対象を監視装置1により監視する必要がないので、利用者は端末装置3の入力部31から監視モードのOFFを入力する(S11)。すると、制御部32が監視モードをONからOFFに変更する指示を監視センタ2に送信する(S12)。
【0115】
監視センタ2が端末装置3からの上記指示を受信すると(S13)、監視センタ2の制御部24は、記憶部22に登録されている監視モードをOFFに変更し、監視モードOFFを記憶部22に記憶させると共に、監視モードがOFFに変更されたという情報を通信部25を介して監視装置1に送信する(S14)。
【0116】
監視装置1が監視センタ2からの上記情報を受信すると(S15)、監視装置1の制御部12は、上記情報を受信したことを確認の意味で通信部13を介して監視センタ2に送信し、監視モードOFFに対応する動作を行う(S16)。すなわち、制御部12は、センサ11の検知動作を停止させる。なお、このとき、センサ11の検知動作を停止させる代わりに、センサ11からの異常検知信号の監視センタ2への送信を停止させるようにしてもよい。
【0117】
(6.監視モードの設定忘れ時の動作)
次に、本発明のポイントである、監視モードの設定忘れ時のシステムの動作について、監視対象が非移動体(例えば建造物)の場合と移動体(例えば車)の場合とで分けて説明する。
【0118】
(6−1.監視対象が非移動体の場合)
図8は、監視対象が建造物である場合のシステムの処理の流れを示している。まず、監視装置1のセンサ11によって、端末装置3を携帯した利用者が監視対象から離れているか否か、すなわち、利用者が外出しているか否かが検知される(S21)。この検知は、センサ11が建造物の出入口のドアの施錠を検知することで行われる。センサ11が検知した情報は、異常検知信号として監視センタ2に送信される。
【0119】
端末装置3が上記異常検知信号を監視センタ2を介して受信すると、位置検出センサ38は、現在の端末装置3の位置情報の取得を開始して上記位置情報を取得する(S22)。このとき、位置検出センサ38によってではなく、携帯電話会社からの位置情報提供サービスを受けることによって端末装置3の位置情報を取得するようにしてもよい。
【0120】
続いて、制御部32は、予め記憶部37に記憶された建造物の位置情報と、S22にて取得した端末装置3の位置情報とに基づいて、上記両者の間の距離を演算する(S23)。なお、この演算は、上述したように、上記両位置情報の差分を演算し、この差分を距離に換算することで行われる。そして、制御部32は、S23にて得られた距離が、予め設定された閾値以上であるか否かを判断する(S24)。S24にて、上記距離が閾値未満であれば、S22に戻って以降の動作を繰り返す。
【0121】
一方、S24にて、上記距離が閾値以上であれば、制御部32は、監視センタ2へ現在の監視モードが何であるかを問い合わせる(S25)。その結果、現在の監視モードがOFFでなければ(S26にてNo)、制御部32は、監視モードのONへの設定忘れはないと判断し、一連の処理を終了する。
【0122】
一方、S26にて、監視モードがOFFであれば、制御部32は、監視モードのONへの設定忘れであると判断し、利用者を呼び出し音またはバイブレーションで呼び出すと共に、表示部34に図5に示したような警告を表示させる(S27)。このとき、制御部32は、スピーカ35に上記警告の内容を音声で出力させるようにしてもよい。この警告により、利用者は自分の監視モードの設定忘れに気付くことになるので、この時点で端末装置3にて監視モードONを設定入力する。これにより、監視装置1を建造物の監視状態にして、図6に示した処理をシステムに実行させることが可能となる。
【0123】
(6−2.監視対象が移動体の場合)
図9は、監視対象が車である場合のシステムの処理の流れを示している。まず、監視装置1のセンサ11によって、端末装置3を携帯した利用者が車から離れているか否かが検知される(S31)。この検知は、センサ11が車のエンジン停止およびドアの開閉を検知することで行われる。センサ11が検知した情報は、異常検知信号として監視センタ2に送信される。
【0124】
端末装置3が上記異常検知信号を監視センタ2を介して受信すると、記憶部37は、監視装置1から監視センタ3を介して送信される現在の車の位置情報の記憶を開始して上記車の位置情報を取得し、位置検出センサ38は、現在の端末装置3の位置情報の取得を開始して上記位置情報を取得する(S32)。なお、このとき、携帯電話会社からの位置情報提供サービスを受けることによって上記両位置情報を取得するようにしてもよい。
【0125】
続いて、制御部32は、記憶部37に記憶された車の位置情報と、S32にて取得した端末装置3の位置情報とに基づいて、上記両者の間の距離を演算する(S33)。そして、制御部32は、S33にて得られた距離が、予め設定された閾値以上であるか否かを判断する(S34)。S34にて、上記距離が閾値未満であれば、S32に戻って以降の動作を繰り返す。
【0126】
一方、S34にて、上記距離が閾値以上であれば、制御部32は、図8と同様の動作を行うことになる。すなわち、制御部32は、監視センタ2へ現在の監視モードが何であるかを問い合わせる(S35)。その結果、現在の監視モードがOFFでなければ(S36にてNo)、制御部32は、監視モードのONへの設定忘れはないと判断し、一連の処理を終了する。
【0127】
一方、S36にて、監視モードがOFFであれば、制御部32は、監視モードのONへの設定忘れであると判断し、利用者を呼び出し音またはバイブレーションで呼び出すと共に、表示部34に図5に示したような警告を表示させる(S37)。このとき、制御部32は、スピーカ35に上記警告の内容を音声で出力させるようにしてもよい。この警告により、利用者は自分の監視モードの設定忘れに気付くことになるので、この時点で端末装置3にて監視モードONを設定入力する。これにより、監視装置1を車の監視状態にして、図6に示した処理をシステムに実行させることが可能となる。
【0128】
以上のように、端末装置3では、利用者が監視対象から離れた時点で監視モードがOFFのままであれば、制御部32が監視モードのONへの設定忘れであると判断して、表示部34および/またはスピーカ35に監視モードの設定忘れであることを示す警報を出力させる。これにより、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。したがって、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができるので、監視必要時に監視装置1に監視対象を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0129】
また、監視対象と端末装置3との距離が閾値未満の場合は、利用者は監視対象を中心とした狭い範囲内にいると判断できる一方、上記距離が閾値以上の場合は、利用者は監視対象を中心とした広い範囲内にいることになる。したがって、閾値を用いることにより、利用者の現在位置が監視対象から狭い範囲なのか広い範囲内なのかを容易に判断することができる。
【0130】
さらに、本発明では、監視モードの設定忘れがあっても、警報により、一旦、利用者の監視モード設定の判断を仰ぐので、装置の誤作動に基づく誤報があった場合には、それを誤報と判断して、監視モードのONへの設定を行わないようにすることができる。例えば、利用者の在宅時や車の運転時に上記警報が発せられた場合には、上記警報は明らかに誤報であるため、監視モードをONに設定する必要はない。このように、利用者は上記警報に対して柔軟に対応することができるので、安定したシステム運営が可能である。
【0131】
ところで、以上では、監視対象と端末装置3との距離を演算する場合の起点を、監視装置1のセンサ11が利用者の外出を検知した時点、または、利用者の車からの離間を検知した時点としたが、これに限定されるわけではない。例えば、利用者が外出時に上述した処理を端末装置3に行わせるためのプログラムを起動させることもできるが、この場合は、そのプログラムの起動時を上記距離の演算の起点としてもよい。また、常時、周期的に監視対象の位置情報をセンサ11にて検知し、位置情報の変化内容(建造物内の位置情報変動内容)に基づいて、制御部32が上記距離の演算を開始するようにしてもよい。すなわち、制御部32は、上記位置情報の変化が大きくなったときに、上記距離の演算を開始してもよい。
【0132】
また、以上では、監視装置1と端末装置3とが監視センタ2を介して通信するシステム構成について説明したが、監視装置1と端末装置3とが直接通信する構成であってもよい。この場合、制御部32は、図8のS24または図9のS34にて、監視対象と端末装置3との距離が閾値以上であると判断した場合には、現在動作中の監視モードを監視装置1に問い合わせることになる。そして、これを受けて、監視装置1の制御部12は、現在動作中の監視モードがONであるかOFFであるかの情報を端末装置3に送信するようになっている。
【0133】
また、以上では、現在設定されている監視モードの監視センタ2または監視装置1への問い合わせ時期を、監視対象と端末装置3との距離が閾値以上となったときとしたが、これに限定されるわけではない。例えば、利用者が監視対象から離れたことを監視装置1のセンサ11が検知すれば、制御部32は、上記距離を演算せずに、直ちに監視モードの問い合わせを行うようにしてもよい。
【0134】
この場合、図8のS22〜S24、図9のS32〜S34の工程が省略されるので、各部の動作負担を軽減することができる。しかし、システムの安定性(監視モードの設定忘れの判断における信頼性)をより確保するためには、上記距離の演算を行ってから監視モードの問い合わせを行うほうが望ましい。
【0135】
(7.プログラムおよび記録媒体)
以上で説明した端末装置3での処理は、プログラム(監視モード設定促進プログラム)で実現することが可能である。このプログラムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されている。本発明では、この記録媒体として、記憶部37であってもよいし、端末装置3で処理が行われるために必要な図示していないメモリ(例えばROMそのもの)であってもよいし、また図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
【0136】
上記いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサ(図示せず)のアクセスにより実行される構成であってもよいし、格納されているプログラムを読み出し、読み出したプログラムを図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードすることにより、そのプログラムが実行される構成であってもよい。この場合、ダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0137】
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0138】
また、本発明においては、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能なシステム構成であることから、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。
【0139】
なお、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0140】
【発明の効果】
本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、監視対象(例えば建造物や車)を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視対象および上記監視モード設定装置の現在の位置情報をそれぞれ取得する位置情報取得手段と、上記両位置情報に基づいて、上記監視対象と上記監視モード設定装置との距離を演算する演算手段と、上記距離が閾値以上の場合に、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理している管理装置に、現在設定されている監視モードを問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えている構成である。
【0141】
それゆえ、監視対象と監視モード設定装置との距離が閾値以上の場合には、監視モード確認手段により、現在設定されている監視モードが何であるかが管理装置に問い合わされる。この結果、監視モードがOFFであれば、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いので、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0142】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0143】
また、装置に位置情報取得手段を搭載すること自体は容易であり、装置についての周到な設計検討は不要である。また、監視対象と監視モード設定装置との距離と比較される閾値を誰でも容易に設定することが可能であり、利用者の利便性を大幅に向上させることができる。
【0144】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。その結果、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となるという効果を併せて奏する。
【0145】
本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、上記監視対象は、建造物であり、上記位置情報取得手段は、上記監視装置が上記建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を上記管理装置を介して上記監視装置から受信したときに、当該監視モード設定装置の位置情報の取得を開始する構成である。
【0146】
それゆえ、動作必要時のみ、すなわち、監視モードの設定忘れを疑う必要のあるときのみ、位置情報取得手段を動作させることができる。そして、これに伴って、演算手段、監視モード確認手段、および、出力手段も動作必要時のみ動作させることができる。その結果、各手段の動作負担を軽減して、装置の消費電力を低減することができるという効果を奏する。
【0147】
本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、上記位置情報取得手段は、予め入力される上記建造物の現在の位置情報を記憶する記憶手段と、当該監視モード設定装置の現在の位置情報を検出する位置検出手段とで構成されている構成である。
【0148】
それゆえ、位置情報取得手段にて、建造物および監視モード設定装置の両位置情報を確実に取得することができるという効果を奏する。
【0149】
本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、上記監視対象は、車であり、上記位置情報取得手段は、上記監視装置が上記車のエンジン停止とドアの開閉とを検知したときの検知信号を上記管理装置を介して上記監視装置から受信したときに、上記車および当該監視モード設定装置の各位置情報の取得を開始する構成である。
【0150】
それゆえ、動作必要時のみ、すなわち、監視モードの設定忘れを疑う必要のあるときのみ、位置情報取得手段を動作させることができる。そして、これに伴って、演算手段、監視モード確認手段、および、出力手段も動作必要時のみ動作させることができる。その結果、各手段の動作負担を軽減して、装置の消費電力を低減することができるという効果を奏する。
【0151】
本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、監視対象を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視対象および上記監視モード設定装置の現在の位置情報をそれぞれ取得する位置情報取得手段と、上記両位置情報に基づいて、上記監視対象と上記監視モード設定装置との距離を演算する演算手段と、上記距離が閾値以上の場合に、現在動作中の監視モードを上記監視装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えている構成である。
【0152】
それゆえ、監視対象と監視モード設定装置との距離が閾値以上の場合には、監視モード確認手段により、現在動作中の監視モードが何であるかが監視装置に問い合わされる。この結果、監視モードがOFFであれば、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いので、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0153】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0154】
また、装置に位置情報取得手段を搭載すること自体は容易であり、装置についての周到な設計検討は不要である。また、監視対象と監視モード設定装置との距離と比較される閾値を誰でも容易に設定することが可能であり、利用者の利便性を大幅に向上させることができる。
【0155】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。その結果、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となるという効果を併せて奏する。
【0156】
本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、監視対象である建造物を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理している管理装置を介して上記監視装置から受信したときに、現在設定されている監視モードを上記管理装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えている構成である。
【0157】
また、本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、監視対象である建造物を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を上記監視装置から受信したときに、現在動作中の監視モードを上記監視装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えている構成である。
【0158】
また、本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、監視対象である車を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が、車のエンジン停止とドアの開閉とを検知し、その検知信号を、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理している管理装置を介して受信したときに、現在設定されている監視モードを上記管理装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えている構成である。
【0159】
また、本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、監視対象である車を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が、車のエンジン停止とドアの開閉とを検知し、その検知信号を上記監視装置から受信したときに、現在動作中の監視モードを上記監視装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えている構成である。
【0160】
それゆえ、上記いずれの監視モード設定装置の構成においても、利用者が外出していると考えられるときに監視モードがOFFであれば、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0161】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象である建造物を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0162】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。その結果、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となるという効果を併せて奏する。
【0163】
本発明に係る監視モード設定促進プログラムは、以上のように、上述した本発明の監視モード設定装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである構成である。
【0164】
それゆえ、上記監視モード設定促進プログラムをコンピュータが実行することにより、本発明の監視モード設定装置を実現することができるという効果を奏する。
【0165】
本発明に係る監視モード設定促進プログラムを記録した記録媒体は、以上のように、上記の監視モード設定促進プログラムをコンピュータにて読み取り可能に記録してなる構成である。
【0166】
それゆえ、上記記録媒体に記録された監視モード設定促進プログラムをコンピュータが読み取って実行することにより、本発明の監視モード設定装置を実現することができるという効果を奏する。
【0167】
本発明に係る監視システムは、以上のように、上述した本発明の監視モード設定装置と、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理する管理装置と、上記監視モードに応じて監視対象を監視する監視装置とを通信可能に接続してなる構成である。
【0168】
それゆえ、本発明の監視モード設定装置と、管理装置と、監視装置とで、システムの利用者による監視モードの設定忘れにも十分に対応できる監視システムを提供することができるという効果を奏する。
【0169】
本発明に係る監視システムは、以上のように、上述した本発明の監視モード設定装置と、上記監視モードに応じて監視対象を監視する監視装置とを通信可能に接続してなる構成である。
【0170】
それゆえ、本発明の監視モード設定装置と監視装置とで、システムの利用者による監視モードの設定忘れにも十分に対応できる監視システムを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る監視システムを構成する端末装置の概略の構成を示すブロック図である。
【図2】上記監視システムの概略の構成を示すブロック図である。
【図3】上記監視システムを構成する監視装置の概略の構成を示すブロック図である。
【図4】上記監視システムを構成する監視センタの概略の構成を示すブロック図である。
【図5】利用者に警報を発するときの上記端末装置の表示画面例を示す説明図である。
【図6】上記監視システムにおいて、監視モードON時における動作の流れを示すフローチャートである。
【図7】上記監視システムにおいて、監視モードOFF時における動作の流れを示すフローチャートである。
【図8】上記監視システムにおいて、監視対象が建造物である場合に、監視モードONの設定忘れに対処するための動作の流れを示すフローチャートである。
【図9】上記監視システムにおいて、監視対象が車である場合に、監視モードONの設定忘れに対処するための動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 監視装置
2 監視センタ(管理装置)
3 端末装置(監視モード設定装置)
32 制御部(演算手段、監視モード確認手段)
34 表示部(出力手段)
35 スピーカ(出力手段)
37 記憶部(位置情報取得手段、記憶手段)
38 位置検出センサ(位置情報取得手段、位置検出手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、監視モード設定装置によって設定された監視モードに応じて監視装置を動作させて、建造物(例えば家)や車などの監視対象を監視する監視システムにおいて、システムの利用者が監視対象から離れるときに監視モードを設定し忘れても、そのような設定のし忘れを利用者に気付かせることができる監視モード設定装置、監視モード設定促進プログラム、監視モード設定促進プログラムを記録した記録媒体、および監視システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、家や車などの監視対象に異常検知センサを設置または搭載し、監視対象を監視する監視システムが実現されている。この監視システムでは、システムの利用者が家から外出するときや、車を駐車して車から離れるときには、監視対象を監視すべく、システムの監視モードがONに設定される。この監視状態では、異常検知センサは、監視対象に異常が発生したときには、そのような異常を検知して、異常検知信号を例えば警備会社に送信する。これにより、警備会社では、そのような異常検知信号に基づいて監視対象の異常が把握され、必要に応じて警備会社の人間が現場(家や車両)に出向き、異常を確認することになる。
【0003】
一方、利用者の在宅時や車の運転時には、監視モードがOFFに設定される。これは、利用者の在宅時や車の運転時は、利用者自身が家や車を管理している状態にあるため、システムによって監視対象を監視する必要がないからである。また、監視モードがONのままであると、異常検知センサが利用者の存在自体を異常として検知して警備会社に通報がいくため、このような動作を避ける意味でも監視モードがOFFに設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の監視システムでは、外出時や車から離れるときに利用者が監視モードをONに設定するのを忘れた場合、監視モードがOFFのままなので、システムが監視対象を常に監視しない状態となる。つまり、システムが監視状態でなければならないにもかかわらず、非監視状態のままとなる。その結果、監視システム本来の機能がいかされず、盗難等の犯罪を見過ごす可能性が生じるという問題が生ずる。
【0005】
なお、利用者の監視モードONの設定忘れに対処する方法として、例えば、玄関のドアの施錠や車のエンジン停止を検知する検知手段と、検知手段にてこれらの情報を検知してからの時間を計時する計時手段とを監視装置に設け、計時手段が所定時間の経過を認識すると、監視モードを強制的にONして監視状態に移行するシステムを構築する方法も考えられる。
【0006】
しかし、この方法では、監視装置に上記計時手段を埋め込む必要があり、監視装置について周到な設計検討が必要になる。また、利用者が監視対象から離れてもすぐに戻ってくる場合(例えばゴミを出しに行くときや短時間の駐車で用事を済ませる場合)もあるので、監視状態に移行すべきかどうかを判断する基準となる上記所定時間の設定の仕方も難しい。また、検知手段や計時手段にて誤作動がないとも言い切れないが、上記システムでは、そのような誤作動が生じた場合でも、上記した条件をクリアしさえすれば監視モードが強制的にONされるので、システムの安定性に欠ける。
【0007】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、監視モードの設定し忘れという利用者の不注意に起因して、監視対象が監視されるべき状態にあるにもかかわらず監視されなくなるといった事態を回避して、盗難等の犯罪の見過ごしを回避することができる監視モード設定装置、監視モード設定促進プログラム、監視モード設定促進プログラムを記録した記録媒体、および監視システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、監視対象(例えば建造物や車)を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視対象および上記監視モード設定装置の現在の位置情報をそれぞれ取得する位置情報取得手段と、上記両位置情報に基づいて、上記監視対象と上記監視モード設定装置との距離を演算する演算手段と、上記距離が閾値以上の場合に、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理している管理装置に、現在設定されている監視モードを問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴としている。
【0009】
上記の構成によれば、位置情報取得手段により、監視対象の現在の位置情報と監視モード設定装置の現在の位置情報とが取得される。ここで、監視対象の現在の位置情報については、監視対象が例えば建造物などの非移動体であれば、位置情報取得手段が、例えば外部から入力される監視対象の位置情報を予め記憶する記憶手段を備えておくことで取得できる。また、監視対象が車などの移動体であれば、例えば監視装置に位置検出センサ(例えばGPS)を設け、この位置検出センサからの出力を位置情報取得手段が受信することで上記監視対象の位置情報を取得することができる。一方、監視モード設定装置の現在の位置情報については、位置情報取得手段を例えば位置検出センサ(例えばGPS)で構成することで取得することができる。
【0010】
このようにして、位置情報取得手段によって、監視対象および監視モード設定装置の現在の位置情報がそれぞれ取得されると、演算手段により、上記両位置情報に基づいて、上記監視対象と上記監視モード設定装置との距離が演算される。そして、上記距離が閾値以上の場合には、監視モード確認手段により、現在設定されている監視モードが何であるかが管理装置に問い合わされる。このとき、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモード(以下、監視モードOFFと記載する)と確認された場合には、出力手段により警報が出力される。
【0011】
ここで、上記距離が閾値以上の場合、利用者がこの監視モード設定装置を携帯しているとすれば、利用者は監視対象から離れていると判断することができる。この場合、現在設定されている監視モードが監視必要時に対応するモード(以下、監視モードONと記載する)であれば、監視装置によって監視対象が監視されているので、特に問題はない。
【0012】
しかし、この時点で監視モードがOFFであれば、利用者が意図的に監視モードをOFFのままにしているのではなく、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いと言える。したがって、管理装置に問い合わせた結果、監視モードがOFFであれば、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0013】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0014】
また、装置に位置情報取得手段を搭載すること自体は容易であり、装置についての周到な設計検討は不要である。また、監視対象と監視モード設定装置との距離と比較される閾値は、上記両者の離れ具合いを直接的に示す値であること、システムの利用者ごとに設定する必要もないことから、誰でも容易に上記閾値を設定することが可能である。この点、外出からの時間と比較される閾値を設定し、上記時間と閾値との比較によってモードの設定忘れに対応する手法に比べて、利用者の利便性が大幅に向上することになる。
【0015】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。例えば、利用者の在宅時や車の運転時に警報が発せられた場合には、この警報は装置の誤作動に基づく誤報であると判断できる。したがって、この場合、利用者は監視モードをONに設定しなくてもよい。このように、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となる。
【0016】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、上記監視対象は、建造物であり、上記位置情報取得手段は、上記監視装置が上記建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を上記管理装置を介して上記監視装置から受信したときに、当該監視モード設定装置の位置情報の取得を開始することを特徴としている。
【0017】
利用者は外出時に建造物のドアを施錠するのが一般的であり、施錠前は利用者が外出しているとは考えにくい。このことから、施錠前は、監視モードの設定忘れを疑う必要がなく、そのような設定忘れに応じた処理を行う必要がない。
【0018】
したがって、監視装置が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を管理装置を介して監視装置から受信したときに、当該監視モード設定装置の位置情報の取得を開始することで、動作必要時のみ、すなわち、監視モードの設定忘れを疑う必要のあるときのみ、位置情報取得手段を動作させることができる。そして、これに伴って、演算手段、監視モード確認手段、および、出力手段も動作必要時のみ動作させることができる。その結果、各手段の動作負担を軽減して、装置の消費電力を低減することができる。
【0019】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、上記位置情報取得手段は、予め入力される上記建造物の現在の位置情報を記憶する記憶手段と、当該監視モード設定装置の現在の位置情報を検出する位置検出手段とで構成されていることを特徴としている。
【0020】
上記の構成によれば、建造物の現在の位置情報は記憶手段に記憶される一方、監視モード設定装置の現在の位置情報は、位置検出手段により取得される。これにより、位置情報取得手段にて、建造物および監視モード設定装置の両位置情報を確実に取得することができる。
【0021】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、上記監視対象は、車であり、上記位置情報取得手段は、上記監視装置が上記車のエンジン停止とドアの開閉とを検知したときの検知信号を上記管理装置を介して上記監視装置から受信したときに、上記車および当該監視モード設定装置の各位置情報の取得を開始することを特徴としている。
【0022】
利用者が車から離れたと考えられるのは、利用者が車のエンジンを停止させ、その後、ドアを開閉して車から降りたときである。したがって、車のエンジン停止前およびドアの開閉前は、利用者が車から離れているとは考えにくい。この場合には、監視モードの設定忘れを疑う必要がなく、また、そのような設定忘れに応じた処理を行う必要がない。
【0023】
したがって、監視装置が車のエンジン停止とドアの開閉とを検知したときの検知信号を管理装置を介して監視装置から受信したときに、車および監視モード設定装置の各位置情報の取得を開始することで、動作必要時のみ、すなわち、監視モードの設定忘れを疑う必要のあるときのみ、位置情報取得手段を動作させることができる。そして、これに伴って、演算手段、監視モード確認手段、および、出力手段も動作必要時のみ動作させることができる。その結果、各手段の動作負担を軽減して、装置の消費電力を低減することができる。
【0024】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、監視対象を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視対象および上記監視モード設定装置の現在の位置情報をそれぞれ取得する位置情報取得手段と、上記両位置情報に基づいて、上記監視対象と上記監視モード設定装置との距離を演算する演算手段と、上記距離が閾値以上の場合に、現在動作中の監視モードを上記監視装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴としている。
【0025】
上記の構成によれば、位置情報取得手段により、監視対象の現在の位置情報と監視モード設定装置の現在の位置情報とが取得される。ここで、監視対象の現在の位置情報については、監視対象が例えば建造物などの非移動体であれば、位置情報取得手段が、例えば外部から入力される監視対象の位置情報を予め記憶する記憶手段を備えておくことで取得できる。また、監視対象が車などの移動体であれば、例えば監視装置に位置検出センサ(例えばGPS)を設け、この位置検出センサからの出力を位置情報取得手段が受信することで上記監視対象の位置情報を取得することができる。一方、監視モード設定装置の現在の位置情報については、位置情報取得手段を例えば位置検出センサ(例えばGPS)で構成することで取得することができる。
【0026】
このようにして、位置情報取得手段によって、監視対象および監視モード設定装置の現在の位置情報がそれぞれ取得されると、演算手段により、上記両位置情報に基づいて、上記監視対象と上記監視モード設定装置との距離が演算される。そして、上記距離が閾値以上の場合には、監視モード確認手段により、現在動作中の監視モードが何であるかが監視装置に問い合わされる。このとき、現在の監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモード(以下、監視モードOFFと記載する)と確認された場合には、出力手段により警報が出力される。
【0027】
ここで、上記距離が閾値以上の場合、利用者がこの監視モード設定装置を携帯しているとすれば、利用者は監視対象から離れていると判断することができる。この場合、現在設定されている監視モードが監視必要時に対応するモード(以下、監視モードONと記載する)であれば、監視装置によって建造物が監視されているので、特に問題はない。
【0028】
しかし、この時点で監視モードがOFFであれば、利用者が意図的に監視モードをOFFのままにしているのではなく、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いと言える。したがって、監視装置に問い合わせた結果、監視モードがOFFであれば、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0029】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0030】
また、装置に位置情報取得手段を搭載すること自体は容易であり、装置についての周到な設計検討は不要である。また、監視対象と監視モード設定装置との距離と比較される閾値は、上記両者の離れ具合いを直接的に示す値であること、システムの利用者ごとに設定する必要もないことから、誰でも容易に上記閾値を設定することが可能である。この点、外出からの時間と比較される閾値を設定し、上記時間と閾値との比較によってモードの設定忘れに対応する手法に比べて、利用者の利便性が大幅に向上することになる。
【0031】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。例えば、利用者の在宅時や車の運転時に警報が発せられた場合には、この警報は装置の誤作動に基づく誤報であると判断できる。したがって、この場合、利用者は監視モードをONに設定しなくてもよい。このように、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となる。
【0032】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、監視対象である建造物を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理している管理装置を介して上記監視装置から受信したときに、現在設定されている監視モードを上記管理装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴としている。
【0033】
上記の構成によれば、監視モード確認手段は、監視装置が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を管理装置を介して監視装置から受信したときに、現在設定されている監視モードを上記管理装置に問い合わせる。建造物の出入口のドアの施錠があった場合、利用者が建造物から外出すると考えられ、このときの監視モードを確認する必要があるからである。ここで、管理装置への問い合わせの結果、現在設定されている監視モードが監視必要時に対応するモード(監視モードON)であれば、監視装置によって建造物が監視されているので、特に問題はない。
【0034】
しかし、管理装置への問い合わせの結果、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモード(監視モードOFF)と確認された場合には、出力手段が警報を出力する。利用者が外出していると考えられるときに監視モードがOFFであれば、利用者が意図的に監視モードをOFFのままにしているのではなく、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いと言えるからである。したがって、監視モードがOFFであれば、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0035】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象である建造物を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0036】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。例えば、利用者の在宅時に警報が発せられた場合には、この警報は装置の誤作動に基づく誤報であると判断できる。したがって、この場合、利用者は監視モードをONに設定しなくてもよい。このように、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となる。
【0037】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、監視対象である建造物を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を上記監視装置から受信したときに、現在動作中の監視モードを上記監視装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴としている。
【0038】
上記の構成によれば、監視モード確認手段は、監視装置が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を監視装置から受信したときに、現在動作中の監視モードを監視装置に問い合わせる。建造物の出入口のドアの施錠があった場合、利用者が建造物から外出すると考えられ、このときの監視モードを確認する必要があるからである。ここで、監視装置への問い合わせの結果、現在動作中の監視モードが監視必要時に対応するモード(監視モードON)であれば、監視装置によって建造物が監視されているので、特に問題はない。
【0039】
しかし、監視装置への問い合わせの結果、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモード(監視モードOFF)と確認された場合には、出力手段が警報を出力する。利用者が外出していると考えられるときに監視モードがOFFであれば、利用者が意図的に監視モードをOFFのままにしているのではなく、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いと言えるからである。したがって、監視モードがOFFであれば、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0040】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象である建造物を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0041】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。例えば、利用者の在宅時に警報が発せられた場合には、この警報は装置の誤作動に基づく誤報であると判断できる。したがって、この場合、利用者は監視モードをONに設定しなくてもよい。このように、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となる。
【0042】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、監視対象である車を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が、車のエンジン停止とドアの開閉とを検知し、その検知信号を、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理している管理装置を介して受信したときに、現在設定されている監視モードを上記管理装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴としている。
【0043】
上記の構成によれば、監視モード確認手段は、監視装置が車のエンジン停止とドアの開閉とを検知したときの検知信号を管理装置を介して監視装置から受信したときに、現在設定されている監視モードを上記管理装置に問い合わせる。車のエンジン停止とドアの開閉があった場合、利用者が車から離れたと考えられ、このときの監視モードを確認する必要があるからである。ここで、管理装置への問い合わせの結果、現在設定されている監視モードが監視必要時に対応するモード(監視モードON)であれば、監視装置によって車が監視されているので、特に問題はない。
【0044】
しかし、管理装置への問い合わせの結果、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモード(監視モードOFF)と確認された場合には、出力手段が警報を出力する。利用者が車から離れていると考えられるときに監視モードがOFFであれば、利用者が意図的に監視モードをOFFのままにしているのではなく、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いと言えるからである。したがって、監視モードがOFFであれば、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0045】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象である車を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0046】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。例えば、利用者の車の運転時に警報が発せられた場合には、この警報は装置の誤作動に基づく誤報であると判断できる。したがって、この場合、利用者は監視モードをONに設定しなくてもよい。このように、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となる。
【0047】
本発明に係る監視モード設定装置は、上記の課題を解決するために、監視対象である車を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が、車のエンジン停止とドアの開閉とを検知し、その検知信号を上記監視装置から受信したときに、現在動作中の監視モードを上記監視装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴としている。
【0048】
上記の構成によれば、監視モード確認手段は、監視装置が車のエンジン停止とドアの開閉とを検知したときの検知信号を監視装置から受信したときに、現在動作中の監視モードを監視装置に問い合わせる。車のエンジン停止とドアの開閉とがあった場合、利用者が車から離れていると考えられ、このときの監視モードを確認する必要があるからである。ここで、監視装置への問い合わせの結果、現在動作中の監視モードが監視必要時に対応するモード(監視モードON)であれば、監視装置によって車が監視されているので、特に問題はない。
【0049】
しかし、監視装置への問い合わせの結果、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモード(監視モードOFF)と確認された場合には、出力手段が警報を出力する。利用者が外出していると考えられるときに監視モードがOFFであれば、利用者が意図的に監視モードをOFFのままにしているのではなく、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いと言えるからである。したがって、監視モードがOFFであれば、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0050】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象である車を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0051】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。例えば、利用者の車の運転時に警報が発せられた場合には、この警報は装置の誤作動に基づく誤報であると判断できる。したがって、この場合、利用者は監視モードをONに設定しなくてもよい。このように、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となる。
【0052】
本発明に係る監視モード設定促進プログラムは、上記の課題を解決するために、上述した本発明の監視モード設定装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムであることを特徴としている。
【0053】
上記の構成によれば、上記監視モード設定促進プログラムをコンピュータが実行することにより、本発明の監視モード設定装置を実現することができる。
【0054】
本発明に係る監視モード設定促進プログラムを記録した記録媒体は、上記の課題を解決するために、上記の監視モード設定促進プログラムをコンピュータにて読み取り可能に記録してなることを特徴としている。
【0055】
上記の構成によれば、上記記録媒体に記録された監視モード設定促進プログラムをコンピュータが読み取って実行することにより、本発明の監視モード設定装置を実現することができる。
【0056】
本発明に係る監視システムは、上記の課題を解決するために、上述した本発明の監視モード設定装置と、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理する管理装置と、上記監視モードに応じて監視対象を監視する監視装置とを通信可能に接続してなることを特徴としている。
【0057】
上記の構成によれば、本発明の監視モード設定装置と、管理装置と、監視装置とで、システムの利用者による監視モードの設定忘れにも十分に対応できる監視システムを提供することができる。
【0058】
本発明に係る監視システムは、上記の課題を解決するために、上述した本発明の監視モード設定装置と、上記監視モードに応じて監視対象を監視する監視装置とを通信可能に接続してなることを特徴としている。
【0059】
上記の構成によれば、本発明の監視モード設定装置と監視装置とで、システムの利用者による監視モードの設定忘れにも十分に対応できる監視システムを提供することができる。
【0060】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば以下の通りである。
【0061】
(1.システム構成)
図2は、本発明に係る監視システムの概略の構成を示している。本監視システムは、監視装置1と、監視センタ2(管理装置)と、端末装置3(監視モード設定装置)とが、インターネットや公衆網等からなる通信回線4を介して互いに通信可能に接続されてなっている。したがって、端末装置3は、通信回線4を介して監視装置1と直接通信することが可能になっていると共に、監視センタ2を介して監視装置1と通信することが可能となっている。
【0062】
監視装置1は、監視対象を監視するものである。監視対象とは、ここでは、例えば建造物(家、店舗、会社など)や車を指しているが、これらに限定されるわけではなく、監視する必要のあるものを包括する表現である。また、上記の車は、乗用車、トラック、バス、オートバイ、自転車など、移動可能な乗物を包括する表現である。
【0063】
監視センタ2は、端末装置3にて設定された監視モードを管理している。そして、監視センタ2は、端末装置3にて設定された監視モードを登録し、現在登録されている監視モードの情報を監視装置1に送信して、監視装置1を監視モードに応じて動作させる。つまり、監視センタ2は、監視装置1の監視モードを制御している。
【0064】
端末装置3は、監視モードのON/OFFを設定し、設定した監視モードに応じた動作を監視装置1に行わせるものであり、例えば携帯電話や携帯端末で構成されている。なお、ここでは、端末装置3は、携帯電話で構成されているものとする。
【0065】
ここで、監視モードのONは、監視必要時に対応して設定されるモードであり、監視モードOFFは、監視不要時に対応して設定されるモードである。また、監視必要時とは、システムの利用者が監視対象から離れるときであり、監視対象が建造物であれば、その建造物からの外出時を指し、監視対象が車であれば、利用者が車を駐車して車から離れる場合を指す。一方、監視不要時とは、利用者が監視対象の状態を管理、把握できる状態にあるときであり、監視対象が建造物であれば、利用者がその建造物の中にいるとき(在宅時)を指し、建造物が車であれば、利用者が車を運転しているときを指す。
【0066】
なお、監視モードONの場合、利用者が監視対象の中にいると、それは、防犯などの観点から検知・警報されるはずである。本来の利用者を例えば“不審者”と検知・判断することは、誤動作として避けるべきであることは当然である。しかし、それ以上に、利用者検知に伴う警報を他人が聞けば、現在監視システムが作動していることと共に、監視システムの一部ないし概略が他人に知られてしまう。このことは、(高価なシステムであればあるほど)利用者としては絶対に避けたいものであり、勢い、在宅時などは、監視モードをOFFにしておくべきである。このことから、外出時などには、利用者が監視モードをOFFからONに設定し忘れる可能性がゼロではないことが言えるが、利用者が人間である以上、むしろ、そのような設定し忘れが発生する可能性が高いと言っても過言ではない。したがって、利用者の監視モードの設定忘れに対する対策は非常に重要である。本発明の監視システムは、このような設定忘れにも確実に対応できるものである。
【0067】
以下、本発明の監視システムを構成する監視装置1、監視センタ2および端末装置3の具体的な構成について、詳細に説明する。
【0068】
(2.監視装置の構成)
図3は、監視装置1の概略の構成を示している。監視装置1は、センサ11と、制御部12と、通信部13とを有している。これらは、バス14を介して互いに接続されている。
【0069】
センサ11は、監視対象における状態変化、すなわち、監視対象の異常を検知するものであり、異常を検知した場合は、制御部12の制御により、異常検知信号を通信部13を介して監視センタ2に送信する。なお、センサ11の詳細については後述する。
【0070】
制御部12は、例えばマイクロコンピュータによって構成されており、端末装置3にて設定され、監視センタ2にて登録された監視モードのON/OFFに応じた動作を行う。
【0071】
例えば、監視センタ2にて登録されている監視モードが、監視必要時に対応してONに設定され、その情報が監視装置1に送信されると、制御部12は、センサ11にて周囲の異常を検知させると共に、センサ11が検知した情報を監視センタ2に送信する。一方、監視センタ2にて登録されている監視モードが、監視不要時に対応してOFFに設定され、その情報が監視装置1に送信されると、制御部12は、センサ11の検知動作を停止させる。
【0072】
通信部13は、制御部12の制御のもとで、監視センタ2との間で情報を送受信するためのインターフェースを司っている。
【0073】
次に、上記したセンサ11の詳細について説明する。
【0074】
監視対象が例えば建造物の場合、センサ11は、例えば煙センサ、熱センサ、ガスセンサ、マグネットセンサ、パッシブセンサ、監視カメラなどで構成可能である。なお、マグネットセンサは、窓の開閉を検知するものであり、パッシブセンサは、例えば赤外線センサである。パッシブセンサにて異常(例えば不審者の侵入)が検知されると、その検知信号が監視カメラに送られ、監視カメラが異常発生の場所を映像としてとらえる。このように、パッシブセンサと監視カメラとの連携で異常が検知される。
【0075】
一方、監視対象が例えば車の場合、センサ11は、侵入検知センサ、走行検知センサ、異常検知センサなどを含んで構成される。侵入検知センサは、各ドアやハッチの開閉、トランクの開閉などを検知することによって、人間の車への侵入または車に対する異常行為を検知する。走行検知センサは、車が走行状態にあるか否かを検知するものであり、キーの回転、セルモータの始動、バッテリー電圧、ドアロックの有無、シフトレバーの位置、サイドブレーキの操作、ウインカーの点灯、ブレーキランプの点灯、シートベルトの着用の有無、車速パルスなどを検知する各種センサで構成される。
【0076】
異常検知センサは、振動センサ、レーダーセンサ、音響センサ、傾斜センサ、圧力センサ、赤外線センサなどで構成されている。振動センサは、横を走る車や風以外の異常な振動を検知するものであり、これによって、車内への侵入者や車の破壊の有無を検知することができる。レーダーセンサは、車内および車外の一定速度以上で動く物体を検知するものであり、侵入者および接近者の有無を検知できる。
【0077】
音響センサは、特定の周波数帯の音を検知するものであり、これによって、鍵のこじ開け、窓の破壊、キーシリンダーの抜き取りの有無を検知できる。傾斜センサは、車の傾きを検知するものであり、タイヤやホイールの盗難やレッカー移動の有無を検知できる。圧力センサは、シートやマットに加わる圧力を検知するものであり、車内への侵入者の有無を検知できる。赤外線センサは、赤外線の受光部への入射が阻止されるか否かによって、侵入者の有無を検知する。
【0078】
また、監視装置1は、センサ11として、位置検出センサを備えている。位置検出センサは、例えばGPS(Global Positioning System )やPHS(Personal Handyphone System)を利用した既存の位置検出手段で構成されている。このような位置検出センサを備えていることにより、監視対象が車であれば、監視センタ2は、位置検出センサからの車の位置情報に基づいて車の現在の位置を常に把握することができ、この車の位置情報と後述する端末装置3の位置情報とに基づいて、監視対象である車と端末装置3との距離を求めることが可能となる。
【0079】
なお、監視対象が建造物である場合には、建造物の位置は変化しないので、監視装置1は位置検出センサを備えていなくてもよい。この場合は、端末装置3の後述する記憶部37に監視対象の位置情報が予め入力され、記憶される。
【0080】
(3.監視センタの構成)
図4は、監視センタ2の概略の構成を示している。同図に示すように、監視センタ2は、入力部21と、記憶部22と、出力部23と、制御部24と、通信部25とを備えている。これらは、バス26を介して互いに接続されている。
【0081】
入力部21は、例えば、キーボードやマウスによって構成されており、操作者が各種情報を入力するのに用いられる。例えば、システムの利用者と監視対象との対応関係や、利用者の端末装置3のID情報などはこの入力部21を介して入力され、記憶部22に記憶されることになる。
【0082】
記憶部22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク、不揮発性の半導体メモリで構成され、入力部21から入力される情報の他に、監視装置1からの受信情報(例えば異常検知情報)を受信時間と対応付けて記憶する。また、記憶部22は、端末装置3にて入力される監視モード(ON/OFF)を記憶(登録)するようになっている。
【0083】
出力部23は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置やプリンタで構成されている。監視装置1からの受信情報や、端末装置3からの入力情報、記憶部22の記憶内容などは、この出力部23にて確認することができる。
【0084】
制御部24は、例えば、マイクロコンピュータによって構成され、監視センタ2の各部の動作を制御すると共に、記憶部22に記憶されている監視モードのON/OFF情報に応じた動作を行うように監視装置1を制御する。また、制御部24は、監視装置1から送信される情報に基づいて、監視対象の異常の有無を判断し、判断した結果を端末装置3に送信する制御を行う。
【0085】
また、制御部24は、記憶部22に記憶された端末装置3のID情報と、実際に端末装置3から送信されるID情報とに基づいてID認証を行い、本システムの利用者が正規に登録された者であるか否かを確認する機能も有している。
【0086】
ここで、端末装置3のID情報としては、端末装置3を携帯電話で構成した場合は、各携帯電話の電話番号がある。この場合、電話会社との契約で発信者番号通知サービスを受けることにより、監視センタ2へのアクセスと同時に各携帯電話に固有のID情報も送信されることになる。一方、端末装置3を携帯端末で構成した場合は、監視センタ2へのアクセス時に、携帯端末側から予め登録したID情報を入力することで、ID情報を送信することができる。なお、端末装置3を携帯電話で構成した場合でも、別途、ID情報の入力を行うようにしてもよい。
【0087】
通信部25は、制御部24の制御のもとで、監視センタ2と監視装置1または端末装置3との間で情報を送受信するためのインターフェースを司っている。これにより、監視センタ2は、無線で最寄りの基地局から通信回線4を介して監視装置1および端末装置3と情報の通信(例えばパケット通信)を行うことが可能となっている。
【0088】
(4.端末装置)
次に、本発明の特徴部分である、監視モード設定装置としての端末装置3の構成について説明する。図1は、端末装置3の概略の構成を示している。
【0089】
同図に示すように、端末装置3は、入力部31と、制御部32と、通信部33と、表示部34と、スピーカ35と、マイクロホン36と、記憶部37と、位置検出センサ38とを備えている。これらは、バス39を介して互いに接続されている。また、端末装置3は、図示しない電源部(バッテリー)を備えており、この電源部から上記各部に駆動電力が供給されている。
【0090】
入力部31は、テンキーをはじめとするボタンやスイッチなどで構成されており、端末装置3の利用者の操作に応じた信号を、バス39を介して制御部32に供給する。監視モードのON/OFFは、利用者がこの入力部31を操作することにより設定されることになる。
【0091】
制御部32は、例えばマイクロコンピュータによって構成されており、入力部31からの入力内容に応じて各部の動作を制御する。
【0092】
特に、本実施形態では、制御部32は、後述する記憶部37に記憶される監視対象(例えば建造物)の位置情報、または、監視装置1から監視センタ2を介して送信される監視対象(例えば車)の位置情報と、後述する位置検出センサ38にて取得した端末装置3の位置情報とに基づいて、監視対象と端末装置3との距離を演算する演算手段としての機能を有している。
【0093】
例えば、監視対象の位置情報が『北緯A°B′C″、東経D°E′F″』であり、端末装置3の位置情報が『北緯a°b′c″、東経d°e′f″』であれば、制御部32は、上記両位置情報の差を演算する。1°あたりの距離、1′あたりの距離、1″あたりの距離は、それぞれ予め求めておくことができるので、上記両位置情報の差を上記1°あたりの距離等で換算することにより、監視対象と端末装置3との間の距離を求めることができる。
【0094】
なお、上記距離が数m〜数百mの範囲であれば、″レベルの演算で十分である。
【0095】
このような手法で上記距離を演算することにより、制御部32は、端末装置3を携帯した利用者が監視対象から離れているのか否か(監視対象を監視する必要があるのか否か)を、上記距離と予め定められた閾値とを比較することで判断することが可能となる。すなわち、制御部32は、上記距離が閾値以上であれば、利用者が監視対象から離れていると判断し、上記距離が閾値未満であれば、利用者が監視対象のそばにいると判断することができる。
【0096】
なお、上記後者の場合、本システムでは、後述する監視モードの設定忘れの警告を行わない。この場合は、利用者が監視モードをONに設定し忘れていたとしても、利用者が監視対象のそばにいて常に監視対象の状態を把握することができるからである。
【0097】
制御部32は、上記距離が閾値以上の場合には、端末装置3にて設定された監視モードを管理している監視センタ2に、現在設定されている監視モードを問い合わせる監視モード確認手段としての機能を有している。
【0098】
上記距離が閾値以上の場合、上述したように利用者が監視対象から離れていると判断することができる。この場合、現在設定されている監視モードがONであれば、監視対象が監視装置1によって監視されていることになるので、特に問題はない。
【0099】
しかし、この時点で上記監視モードOFFであれば、利用者が意図的に監視モードをOFFのままにしているのではなく、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いと言える。したがって、利用者が監視対象から所定距離離れていると判断されるときに現在の監視モードを確認することにより、監視モードOFFが本当に利用者による監視モードのONへの設定忘れによるものか否かを判断することができる。
【0100】
通信部33は、制御部32の制御のもとで、端末装置3と監視センタ2または監視装置1との間で情報を送受信するためのインターフェースを司っている。
【0101】
表示部34は、例えばLCDによって構成されており、入力部31による操作内容や後述する各種メッセージを表示する。スピーカ35は、端末装置3を電話として使用する際に、通話を行う相手側からの音声を出力する。マイクロホン36は、通話を行う相手に送信する利用者の音声を取り込む。
【0102】
また、表示部34および/またはスピーカ35は、▲1▼監視対象(または監視装置1)と端末装置3とが所定距離離れていること、▲2▼現在設定されている監視モードが監視モードOFF(監視対象の監視不要時に対応するモード)であること、の2点が制御部32によって確認された場合に、警報を出力する出力手段を構成している。この警報とは、監視モードの設定忘れ(監視モードONへの変更忘れ)を端末装置3の利用者に知らせるものであり、例えば図5に示すように、端末装置3の表示部34に表示されるメッセージであったり、スピーカ35から出力される音声メッセージであったりする。
【0103】
記憶部37は、監視センタ2から送信される情報(監視装置1からの異常検知情報)や、利用者が入力した情報を一時的に記憶する。例えば、監視対象が建造物のように常に固定されて移動しないものである場合に、その監視対象の位置情報が入力部31により入力され、記憶部37に記憶される。したがって、記憶部37は、予め入力される建造物の現在の位置情報を記憶する記憶手段を構成していると言える。
【0104】
なお、監視対象が車のように移動可能なものである場合には、監視対象の位置は変化する可能性があるので、予め記憶部37に位置情報を入力しておくことができない(入力しておいても位置が変わるため無意味となる)。その場合には、監視対象を監視する監視装置1のセンサ11(位置検出センサ)にて得られる位置情報を監視センタ2を介して端末装置3が受信し、記憶部37に記憶させればよい。
【0105】
位置検出センサ38は、端末装置3の現在の位置情報を検出するものであり、例えばGPSやPHSを利用した既存の位置検出手段で構成されている。このことから、監視対象の位置情報を記憶する記憶部37と位置検出センサ38とによって、監視対象および端末装置3の現在の位置情報をそれぞれ取得する位置情報取得手段が構成されていると言うことができる。
【0106】
ここで、監視対象が移動不可能な建造物である場合には、位置検出センサ38は、監視装置1のセンサ11が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を監視センタ2を介して監視装置1から受信したときに、端末装置3の位置情報の取得を開始するようになっている。これは、利用者は外出時に建造物のドアを施錠するのが一般的であり、施錠前は利用者が外出しているとは考えにくいので、施錠前は、端末装置3の位置情報を用いて制御部32にて監視モードの設定し忘れを判断する必要がないからである。
【0107】
一方、監視対象が移動可能な車である場合には、位置検出センサ38は、監視装置1が車のエンジン停止とドアの開閉とを検知したときの検知信号を監視センタ2を介して監視装置1から受信したときに、車および端末装置3の各位置情報の取得を開始するようになっている。これも、上記とほぼ同様の理由である。
【0108】
つまり、監視対象が車の場合、利用者が車から離れるときは、車のエンジンを切った後、ドアを開閉して車から降りる。このことから、車のエンジン停止前や、車のエンジンを停止してもドアを開閉しないときは、利用者が車から離れているとは考えにくい。したがって、車のエンジン停止前やドアの開閉前は、監視装置1による監視対象の位置情報および端末装置3の位置情報を用いて制御部32にて監視モードの設定し忘れを判断する必要がない。このため、制御部32は、監視装置1からの上記検知信号を受信したときに、上記各位置情報の取得を開始するようになっている。
【0109】
(5.動作)
次に、本システムにおける一般的な動作について説明する。なお、本発明の特徴である監視モードの設定忘れの場合の動作については後述する。
【0110】
また、以下では、端末装置3が携帯電話であれば発信者番号通知サービスにより、端末装置3が携帯端末であれば入力部31からの入力により、端末装置3のIDが監視センタ2に送信され、監視センタ2にてID認証が適正に行われるものとする。
【0111】
図6は、監視必要時における本システムの動作の流れを示している。システムの利用者が監視対象から離れる場合は、監視対象を監視装置1によって監視する必要があるので、利用者は端末装置3の入力部31から監視モードのONを入力する(S1)。すると、制御部32が監視モードをOFFからONに変更する指示を監視センタ2に送信する(S2)。
【0112】
監視センタ2が端末装置3からの上記指示を受信すると(S3)、監視センタ2の制御部24は、記憶部22に登録されている監視モードをONに変更し、監視モードONを記憶部22に記憶させると共に、監視モードがONに変更されたという情報を通信部25を介して監視装置1に送信する(S4)。
【0113】
監視装置1が監視センタ2からの上記情報を受信すると(S5)、監視装置1の制御部12は、上記情報を受信したことを確認の意味で通信部13を介して監視センタ2に送信し、監視モードONに対応する動作を行う(S6)。すなわち、制御部12は、センサ11にて周囲の異常を検知させると共に、センサ11が異常を検知した場合には、検知した情報を監視センタ2に送信させる制御を行う。
【0114】
一方、図7は、監視不要時における本システムの動作の流れを示している。システムの利用者が監視対象の状態を認識できる状態にあるとき(在宅時や車の運転時)は、監視対象を監視装置1により監視する必要がないので、利用者は端末装置3の入力部31から監視モードのOFFを入力する(S11)。すると、制御部32が監視モードをONからOFFに変更する指示を監視センタ2に送信する(S12)。
【0115】
監視センタ2が端末装置3からの上記指示を受信すると(S13)、監視センタ2の制御部24は、記憶部22に登録されている監視モードをOFFに変更し、監視モードOFFを記憶部22に記憶させると共に、監視モードがOFFに変更されたという情報を通信部25を介して監視装置1に送信する(S14)。
【0116】
監視装置1が監視センタ2からの上記情報を受信すると(S15)、監視装置1の制御部12は、上記情報を受信したことを確認の意味で通信部13を介して監視センタ2に送信し、監視モードOFFに対応する動作を行う(S16)。すなわち、制御部12は、センサ11の検知動作を停止させる。なお、このとき、センサ11の検知動作を停止させる代わりに、センサ11からの異常検知信号の監視センタ2への送信を停止させるようにしてもよい。
【0117】
(6.監視モードの設定忘れ時の動作)
次に、本発明のポイントである、監視モードの設定忘れ時のシステムの動作について、監視対象が非移動体(例えば建造物)の場合と移動体(例えば車)の場合とで分けて説明する。
【0118】
(6−1.監視対象が非移動体の場合)
図8は、監視対象が建造物である場合のシステムの処理の流れを示している。まず、監視装置1のセンサ11によって、端末装置3を携帯した利用者が監視対象から離れているか否か、すなわち、利用者が外出しているか否かが検知される(S21)。この検知は、センサ11が建造物の出入口のドアの施錠を検知することで行われる。センサ11が検知した情報は、異常検知信号として監視センタ2に送信される。
【0119】
端末装置3が上記異常検知信号を監視センタ2を介して受信すると、位置検出センサ38は、現在の端末装置3の位置情報の取得を開始して上記位置情報を取得する(S22)。このとき、位置検出センサ38によってではなく、携帯電話会社からの位置情報提供サービスを受けることによって端末装置3の位置情報を取得するようにしてもよい。
【0120】
続いて、制御部32は、予め記憶部37に記憶された建造物の位置情報と、S22にて取得した端末装置3の位置情報とに基づいて、上記両者の間の距離を演算する(S23)。なお、この演算は、上述したように、上記両位置情報の差分を演算し、この差分を距離に換算することで行われる。そして、制御部32は、S23にて得られた距離が、予め設定された閾値以上であるか否かを判断する(S24)。S24にて、上記距離が閾値未満であれば、S22に戻って以降の動作を繰り返す。
【0121】
一方、S24にて、上記距離が閾値以上であれば、制御部32は、監視センタ2へ現在の監視モードが何であるかを問い合わせる(S25)。その結果、現在の監視モードがOFFでなければ(S26にてNo)、制御部32は、監視モードのONへの設定忘れはないと判断し、一連の処理を終了する。
【0122】
一方、S26にて、監視モードがOFFであれば、制御部32は、監視モードのONへの設定忘れであると判断し、利用者を呼び出し音またはバイブレーションで呼び出すと共に、表示部34に図5に示したような警告を表示させる(S27)。このとき、制御部32は、スピーカ35に上記警告の内容を音声で出力させるようにしてもよい。この警告により、利用者は自分の監視モードの設定忘れに気付くことになるので、この時点で端末装置3にて監視モードONを設定入力する。これにより、監視装置1を建造物の監視状態にして、図6に示した処理をシステムに実行させることが可能となる。
【0123】
(6−2.監視対象が移動体の場合)
図9は、監視対象が車である場合のシステムの処理の流れを示している。まず、監視装置1のセンサ11によって、端末装置3を携帯した利用者が車から離れているか否かが検知される(S31)。この検知は、センサ11が車のエンジン停止およびドアの開閉を検知することで行われる。センサ11が検知した情報は、異常検知信号として監視センタ2に送信される。
【0124】
端末装置3が上記異常検知信号を監視センタ2を介して受信すると、記憶部37は、監視装置1から監視センタ3を介して送信される現在の車の位置情報の記憶を開始して上記車の位置情報を取得し、位置検出センサ38は、現在の端末装置3の位置情報の取得を開始して上記位置情報を取得する(S32)。なお、このとき、携帯電話会社からの位置情報提供サービスを受けることによって上記両位置情報を取得するようにしてもよい。
【0125】
続いて、制御部32は、記憶部37に記憶された車の位置情報と、S32にて取得した端末装置3の位置情報とに基づいて、上記両者の間の距離を演算する(S33)。そして、制御部32は、S33にて得られた距離が、予め設定された閾値以上であるか否かを判断する(S34)。S34にて、上記距離が閾値未満であれば、S32に戻って以降の動作を繰り返す。
【0126】
一方、S34にて、上記距離が閾値以上であれば、制御部32は、図8と同様の動作を行うことになる。すなわち、制御部32は、監視センタ2へ現在の監視モードが何であるかを問い合わせる(S35)。その結果、現在の監視モードがOFFでなければ(S36にてNo)、制御部32は、監視モードのONへの設定忘れはないと判断し、一連の処理を終了する。
【0127】
一方、S36にて、監視モードがOFFであれば、制御部32は、監視モードのONへの設定忘れであると判断し、利用者を呼び出し音またはバイブレーションで呼び出すと共に、表示部34に図5に示したような警告を表示させる(S37)。このとき、制御部32は、スピーカ35に上記警告の内容を音声で出力させるようにしてもよい。この警告により、利用者は自分の監視モードの設定忘れに気付くことになるので、この時点で端末装置3にて監視モードONを設定入力する。これにより、監視装置1を車の監視状態にして、図6に示した処理をシステムに実行させることが可能となる。
【0128】
以上のように、端末装置3では、利用者が監視対象から離れた時点で監視モードがOFFのままであれば、制御部32が監視モードのONへの設定忘れであると判断して、表示部34および/またはスピーカ35に監視モードの設定忘れであることを示す警報を出力させる。これにより、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。したがって、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができるので、監視必要時に監視装置1に監視対象を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0129】
また、監視対象と端末装置3との距離が閾値未満の場合は、利用者は監視対象を中心とした狭い範囲内にいると判断できる一方、上記距離が閾値以上の場合は、利用者は監視対象を中心とした広い範囲内にいることになる。したがって、閾値を用いることにより、利用者の現在位置が監視対象から狭い範囲なのか広い範囲内なのかを容易に判断することができる。
【0130】
さらに、本発明では、監視モードの設定忘れがあっても、警報により、一旦、利用者の監視モード設定の判断を仰ぐので、装置の誤作動に基づく誤報があった場合には、それを誤報と判断して、監視モードのONへの設定を行わないようにすることができる。例えば、利用者の在宅時や車の運転時に上記警報が発せられた場合には、上記警報は明らかに誤報であるため、監視モードをONに設定する必要はない。このように、利用者は上記警報に対して柔軟に対応することができるので、安定したシステム運営が可能である。
【0131】
ところで、以上では、監視対象と端末装置3との距離を演算する場合の起点を、監視装置1のセンサ11が利用者の外出を検知した時点、または、利用者の車からの離間を検知した時点としたが、これに限定されるわけではない。例えば、利用者が外出時に上述した処理を端末装置3に行わせるためのプログラムを起動させることもできるが、この場合は、そのプログラムの起動時を上記距離の演算の起点としてもよい。また、常時、周期的に監視対象の位置情報をセンサ11にて検知し、位置情報の変化内容(建造物内の位置情報変動内容)に基づいて、制御部32が上記距離の演算を開始するようにしてもよい。すなわち、制御部32は、上記位置情報の変化が大きくなったときに、上記距離の演算を開始してもよい。
【0132】
また、以上では、監視装置1と端末装置3とが監視センタ2を介して通信するシステム構成について説明したが、監視装置1と端末装置3とが直接通信する構成であってもよい。この場合、制御部32は、図8のS24または図9のS34にて、監視対象と端末装置3との距離が閾値以上であると判断した場合には、現在動作中の監視モードを監視装置1に問い合わせることになる。そして、これを受けて、監視装置1の制御部12は、現在動作中の監視モードがONであるかOFFであるかの情報を端末装置3に送信するようになっている。
【0133】
また、以上では、現在設定されている監視モードの監視センタ2または監視装置1への問い合わせ時期を、監視対象と端末装置3との距離が閾値以上となったときとしたが、これに限定されるわけではない。例えば、利用者が監視対象から離れたことを監視装置1のセンサ11が検知すれば、制御部32は、上記距離を演算せずに、直ちに監視モードの問い合わせを行うようにしてもよい。
【0134】
この場合、図8のS22〜S24、図9のS32〜S34の工程が省略されるので、各部の動作負担を軽減することができる。しかし、システムの安定性(監視モードの設定忘れの判断における信頼性)をより確保するためには、上記距離の演算を行ってから監視モードの問い合わせを行うほうが望ましい。
【0135】
(7.プログラムおよび記録媒体)
以上で説明した端末装置3での処理は、プログラム(監視モード設定促進プログラム)で実現することが可能である。このプログラムはコンピュータで読み取り可能な記録媒体に格納されている。本発明では、この記録媒体として、記憶部37であってもよいし、端末装置3で処理が行われるために必要な図示していないメモリ(例えばROMそのもの)であってもよいし、また図示していないが外部記憶装置としてプログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
【0136】
上記いずれの場合においても、格納されているプログラムはマイクロプロセッサ(図示せず)のアクセスにより実行される構成であってもよいし、格納されているプログラムを読み出し、読み出したプログラムを図示されていないプログラム記憶エリアにダウンロードすることにより、そのプログラムが実行される構成であってもよい。この場合、ダウンロード用のプログラムは予め本体装置に格納されているものとする。
【0137】
ここで、上記プログラムメディアは、本体と分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROM等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0138】
また、本発明においては、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能なシステム構成であることから、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予め本体装置に格納しておくか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。
【0139】
なお、記録媒体に格納されている内容としてはプログラムに限定されず、データであってもよい。
【0140】
【発明の効果】
本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、監視対象(例えば建造物や車)を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視対象および上記監視モード設定装置の現在の位置情報をそれぞれ取得する位置情報取得手段と、上記両位置情報に基づいて、上記監視対象と上記監視モード設定装置との距離を演算する演算手段と、上記距離が閾値以上の場合に、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理している管理装置に、現在設定されている監視モードを問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えている構成である。
【0141】
それゆえ、監視対象と監視モード設定装置との距離が閾値以上の場合には、監視モード確認手段により、現在設定されている監視モードが何であるかが管理装置に問い合わされる。この結果、監視モードがOFFであれば、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いので、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0142】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0143】
また、装置に位置情報取得手段を搭載すること自体は容易であり、装置についての周到な設計検討は不要である。また、監視対象と監視モード設定装置との距離と比較される閾値を誰でも容易に設定することが可能であり、利用者の利便性を大幅に向上させることができる。
【0144】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。その結果、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となるという効果を併せて奏する。
【0145】
本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、上記監視対象は、建造物であり、上記位置情報取得手段は、上記監視装置が上記建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を上記管理装置を介して上記監視装置から受信したときに、当該監視モード設定装置の位置情報の取得を開始する構成である。
【0146】
それゆえ、動作必要時のみ、すなわち、監視モードの設定忘れを疑う必要のあるときのみ、位置情報取得手段を動作させることができる。そして、これに伴って、演算手段、監視モード確認手段、および、出力手段も動作必要時のみ動作させることができる。その結果、各手段の動作負担を軽減して、装置の消費電力を低減することができるという効果を奏する。
【0147】
本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、上記位置情報取得手段は、予め入力される上記建造物の現在の位置情報を記憶する記憶手段と、当該監視モード設定装置の現在の位置情報を検出する位置検出手段とで構成されている構成である。
【0148】
それゆえ、位置情報取得手段にて、建造物および監視モード設定装置の両位置情報を確実に取得することができるという効果を奏する。
【0149】
本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、上記監視対象は、車であり、上記位置情報取得手段は、上記監視装置が上記車のエンジン停止とドアの開閉とを検知したときの検知信号を上記管理装置を介して上記監視装置から受信したときに、上記車および当該監視モード設定装置の各位置情報の取得を開始する構成である。
【0150】
それゆえ、動作必要時のみ、すなわち、監視モードの設定忘れを疑う必要のあるときのみ、位置情報取得手段を動作させることができる。そして、これに伴って、演算手段、監視モード確認手段、および、出力手段も動作必要時のみ動作させることができる。その結果、各手段の動作負担を軽減して、装置の消費電力を低減することができるという効果を奏する。
【0151】
本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、監視対象を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視対象および上記監視モード設定装置の現在の位置情報をそれぞれ取得する位置情報取得手段と、上記両位置情報に基づいて、上記監視対象と上記監視モード設定装置との距離を演算する演算手段と、上記距離が閾値以上の場合に、現在動作中の監視モードを上記監視装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えている構成である。
【0152】
それゆえ、監視対象と監視モード設定装置との距離が閾値以上の場合には、監視モード確認手段により、現在動作中の監視モードが何であるかが監視装置に問い合わされる。この結果、監視モードがOFFであれば、利用者の監視モードONの設定忘れの可能性が高いので、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0153】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0154】
また、装置に位置情報取得手段を搭載すること自体は容易であり、装置についての周到な設計検討は不要である。また、監視対象と監視モード設定装置との距離と比較される閾値を誰でも容易に設定することが可能であり、利用者の利便性を大幅に向上させることができる。
【0155】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。その結果、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となるという効果を併せて奏する。
【0156】
本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、監視対象である建造物を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理している管理装置を介して上記監視装置から受信したときに、現在設定されている監視モードを上記管理装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えている構成である。
【0157】
また、本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、監視対象である建造物を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を上記監視装置から受信したときに、現在動作中の監視モードを上記監視装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えている構成である。
【0158】
また、本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、監視対象である車を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が、車のエンジン停止とドアの開閉とを検知し、その検知信号を、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理している管理装置を介して受信したときに、現在設定されている監視モードを上記管理装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えている構成である。
【0159】
また、本発明に係る監視モード設定装置は、以上のように、監視対象である車を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が、車のエンジン停止とドアの開閉とを検知し、その検知信号を上記監視装置から受信したときに、現在動作中の監視モードを上記監視装置に問い合わせる監視モード確認手段と、現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えている構成である。
【0160】
それゆえ、上記いずれの監視モード設定装置の構成においても、利用者が外出していると考えられるときに監視モードがOFFであれば、出力手段が警報を出力することで、監視モードのONへの設定忘れを利用者に気付かせることができ、監視モードのONへの設定を利用者に促すことができる。
【0161】
したがって、上記構成によれば、利用者が監視モードのONへの設定をし忘れていたとしても、上記警報を受けた時点で利用者に監視モードをONに設定させることができる。これにより、監視必要時に監視装置に監視対象である建造物を確実に監視させることができ、盗難等の犯罪の見過ごしを確実に回避することができる。
【0162】
また、利用者は、出力手段から出力される警報に基づき、自分の意志で監視モードをONに設定することが可能である。このように、監視モードの設定にあたり、利用者自身の判断を必ず仰ぐことになるので、上記警報が本当に警報であるか否か(上記警報が装置の誤作動に基づく誤報であるか否か)をも利用者が判断することができる。その結果、利用者は、装置の誤報にも柔軟に対応することが可能となり、安定したシステム運営が可能となるという効果を併せて奏する。
【0163】
本発明に係る監視モード設定促進プログラムは、以上のように、上述した本発明の監視モード設定装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである構成である。
【0164】
それゆえ、上記監視モード設定促進プログラムをコンピュータが実行することにより、本発明の監視モード設定装置を実現することができるという効果を奏する。
【0165】
本発明に係る監視モード設定促進プログラムを記録した記録媒体は、以上のように、上記の監視モード設定促進プログラムをコンピュータにて読み取り可能に記録してなる構成である。
【0166】
それゆえ、上記記録媒体に記録された監視モード設定促進プログラムをコンピュータが読み取って実行することにより、本発明の監視モード設定装置を実現することができるという効果を奏する。
【0167】
本発明に係る監視システムは、以上のように、上述した本発明の監視モード設定装置と、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理する管理装置と、上記監視モードに応じて監視対象を監視する監視装置とを通信可能に接続してなる構成である。
【0168】
それゆえ、本発明の監視モード設定装置と、管理装置と、監視装置とで、システムの利用者による監視モードの設定忘れにも十分に対応できる監視システムを提供することができるという効果を奏する。
【0169】
本発明に係る監視システムは、以上のように、上述した本発明の監視モード設定装置と、上記監視モードに応じて監視対象を監視する監視装置とを通信可能に接続してなる構成である。
【0170】
それゆえ、本発明の監視モード設定装置と監視装置とで、システムの利用者による監視モードの設定忘れにも十分に対応できる監視システムを提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る監視システムを構成する端末装置の概略の構成を示すブロック図である。
【図2】上記監視システムの概略の構成を示すブロック図である。
【図3】上記監視システムを構成する監視装置の概略の構成を示すブロック図である。
【図4】上記監視システムを構成する監視センタの概略の構成を示すブロック図である。
【図5】利用者に警報を発するときの上記端末装置の表示画面例を示す説明図である。
【図6】上記監視システムにおいて、監視モードON時における動作の流れを示すフローチャートである。
【図7】上記監視システムにおいて、監視モードOFF時における動作の流れを示すフローチャートである。
【図8】上記監視システムにおいて、監視対象が建造物である場合に、監視モードONの設定忘れに対処するための動作の流れを示すフローチャートである。
【図9】上記監視システムにおいて、監視対象が車である場合に、監視モードONの設定忘れに対処するための動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 監視装置
2 監視センタ(管理装置)
3 端末装置(監視モード設定装置)
32 制御部(演算手段、監視モード確認手段)
34 表示部(出力手段)
35 スピーカ(出力手段)
37 記憶部(位置情報取得手段、記憶手段)
38 位置検出センサ(位置情報取得手段、位置検出手段)
Claims (13)
- 監視対象を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、
上記監視対象および上記監視モード設定装置の現在の位置情報をそれぞれ取得する位置情報取得手段と、
上記両位置情報に基づいて、上記監視対象と上記監視モード設定装置との距離を演算する演算手段と、
上記距離が閾値以上の場合に、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理している管理装置に、現在設定されている監視モードを問い合わせる監視モード確認手段と、
現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴とする監視モード設定装置。 - 上記監視対象は、建造物であり、
上記位置情報取得手段は、上記監視装置が上記建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を上記管理装置を介して上記監視装置から受信したときに、当該監視モード設定装置の位置情報の取得を開始することを特徴とする請求項1に記載の監視モード設定装置。 - 上記位置情報取得手段は、
予め入力される上記建造物の現在の位置情報を記憶する記憶手段と、
当該監視モード設定装置の現在の位置情報を検出する位置検出手段とで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の監視モード設定装置。 - 上記監視対象は、車であり、
上記位置情報取得手段は、上記監視装置が上記車のエンジン停止とドアの開閉とを検知したときの検知信号を上記管理装置を介して上記監視装置から受信したときに、上記車および当該監視モード設定装置の各位置情報の取得を開始することを特徴とする請求項1に記載の監視モード設定装置。 - 監視対象を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、
上記監視対象および上記監視モード設定装置の現在の位置情報をそれぞれ取得する位置情報取得手段と、
上記両位置情報に基づいて、上記監視対象と上記監視モード設定装置との距離を演算する演算手段と、
上記距離が閾値以上の場合に、現在動作中の監視モードを上記監視装置に問い合わせる監視モード確認手段と、
現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴とする監視モード設定装置。 - 監視対象である建造物を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理している管理装置を介して上記監視装置から受信したときに、現在設定されている監視モードを上記管理装置に問い合わせる監視モード確認手段と、
現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴とする監視モード設定装置。 - 監視対象である建造物を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、上記監視装置が建造物の出入口のドアの施錠を検知したときの検知信号を上記監視装置から受信したときに、現在動作中の監視モードを上記監視装置に問い合わせる監視モード確認手段と、
現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴とする監視モード設定装置。 - 監視対象である車を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、
上記監視装置が、車のエンジン停止とドアの開閉とを検知し、その検知信号を、上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理している管理装置を介して受信したときに、現在設定されている監視モードを上記管理装置に問い合わせる監視モード確認手段と、
現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴とする監視モード設定装置。 - 監視対象である車を監視する監視装置の監視モードを設定し、設定した監視モードに応じた動作を上記監視装置に行わせる監視モード設定装置であって、
上記監視装置が、車のエンジン停止とドアの開閉とを検知し、その検知信号を上記監視装置から受信したときに、現在動作中の監視モードを上記監視装置に問い合わせる監視モード確認手段と、
現在設定されている監視モードが上記監視対象の監視不要時に対応するモードと確認された場合に、警報を出力する出力手段とを備えていることを特徴とする監視モード設定装置。 - 請求項1ないし9のいずれかに記載の監視モード設定装置の各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムであることを特徴とする監視モード設定促進プログラム。
- 請求項10に記載の監視モード設定促進プログラムをコンピュータにて読み取り可能に記録してなることを特徴とする監視モード設定促進プログラムを記録した記録媒体。
- 請求項1ないし4、6、8のいずれかに記載の監視モード設定装置と、
上記監視モード設定装置にて設定された監視モードを管理する管理装置と、
上記監視モードに応じて監視対象を監視する監視装置とを通信可能に接続してなることを特徴とする監視システム。 - 請求項5、7、9のいずれかに記載の監視モード設定装置と、
上記監視モードに応じて監視対象を監視する監視装置とを通信可能に接続してなることを特徴とする監視システム。
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