JP3823588B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクを噴射して記録をおこなうインクジェット記録装置に関わり、特に記録ヘッドとインクカートリッジとの接続部分の構成に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
この種のインクジェット記録装置における記録ヘッドとインクカートリッジとの接続部分に関して、出願人が先に提案している構成について図8を参照して説明する(特願平9−64864号)。記録ヘッド7は、複数のインク通路6を有し、各インク通路に設けたアクチュエータ(例えばインク通路の側壁を圧電部材により変形させる方式、インクを発熱手段により局部的に沸騰させる方式等)によりインクをノズル孔10から噴射する。記録ヘッド7に固定されたマニホールド8は、インクカートリッジ5からのインクを導く導入路21と、この導入路21から記録ヘッド7の複数のインク通路6にインクを分配するように広がった分配路16を有する。マニホールド8は、ヘッドホルダ30に固定され、さらにマニホールド8の筒状部をヘッドホルダ30の開口に挿通させ、筒状部先端すなわち導入路21の入口端部には、シール部材22が取り付けられる。かつ、インクカートリッジ5は、インク供給口25を有するシール当て部材22’を備え、このシール当て部材22’をシール部材22に当接させて、マニホールド8の導入路21にインクを供給する。
【0003】
上記シール部材22は、導入路21を内部に有するマニホールド8の筒状部に対し接着剤を介装して嵌合させているだけであるから、インクカートリッジ5の着脱を繰り返すうちに、マニホールド8から外れることがある。シール部材22が外れると、インクカートリッジ5から滴下したインクがマニホールド8の外をつたって、記録ヘッド7側に流れ、電気系統等に影響を与えることがある。
【0004】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、シール部材がマニホールドから外れることを防止するとともに、インクが記録ヘッド側へ流入することを阻止して電気系統等への影響をなくし、また記録ヘッドを複数個備える場合、容易に組み立てことができるインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記目的を達成するために、請求項1記載のインクジェット記録装置は、インクを噴射する複数のアクチュエータを有する記録ヘッドと、その記録ヘッドを支持するヘッドホルダと、インクを収容するインクカートリッジと、そのインクカートリッジからのインクを前記各アクチュエータに分配するマニホールドと、前記インクカートリッジとマニホールドとの間に介在するシール部材とを備え、前記マニホールドの前記インクカートリッジとの接続端を、前記ヘッドホルダの開口をとおして前記インクカートリッジ側に露出させ、前記インクカートリッジを前記マニホールドの接続端に着脱可能に接続するインクジェット記録装置において、前記シール部材を、前記マニホールドの接続端に嵌合し前記インクカートリッジと当接する環状シール部と、その環状シール部の外周に延在するフランジ部から構成し、前記フランジ部を、前記ヘッドホルダの記録ヘッドがわ面に当接させたものである。
【0006】
この構成により、インクカートリッジを、環状シール部を介してマニホールドに接続することで、インクカートリッジ内のインクをマニホールドから記録ヘッドの各アクチュエータに供給することができる。しかも、インクカートリッジの着脱を繰り返しても、環状シール部の外周に延在するフランジ部がヘッドホルダの記録ヘッドがわ面に当接していることで、環状シール部がマニホールドの接続端から外れることを防止することができる。また、インクカートリッジの着脱時にインクが滴下する等のことがあっても、記録ヘッド側へのインクの流入を阻止し電気系統等への影響をなくすことができ、長期にわたって安心して使用することができる。
【0007】
上記構成において好ましくは、請求項2に記載のように、前記マニホールドは前記記録ヘッドがわを前記接続端がわよりも大きく形成し、かつ前記接続端を筒状に突出した形状とし、前記記録ヘッドを前記マニホールドを介してヘッドホルダに支持することで、記録ヘッド、マニホールド、シール部材をほぼ順次配列した状態にでき、組み立てやすくなる。
【0008】
請求項1の構成において好ましくは、請求項3に記載のように、前記記録ヘッドは複数個あり、前記マニホールドは各記録ヘッドに対応して複数個あり、その複数個の記録ヘッドとマニホールドとを保持部材に一体に保持し、その保持部材を前記ヘッドホルダに支持し、前記保持部材とヘッドホルダの間に前記シール部材のフランジ部を挟持することで、複数個の記録ヘッドおよびマニホールドをシール部材とともに一体にヘッドホルダに組み付けることができ、組み立てやすくなる。
【0009】
請求項3の構成において好ましくは、請求項4に記載のように、前記複数のマニホールドの各接続端に嵌合する複数の環状シール部に対して前記フランジ部が、相互に一体に連続して延在していることで、複数の環状シール部をフランジ部を介して一体に作ることができ、部品点数を少なくできると共にシール部材の取り付けを容易に行うことができる。
【0010】
請求項1の構成において好ましくは、請求項5に記載のように前記記録ヘッドとマニホールドとを保持部材に保持し、その保持部材を前記ヘッドホルダに支持し、前記保持部材とヘッドホルダの間に前記シール部材のフランジ部を挟持することで、記録ヘッドおよびマニホールドをシール部材とともに一体にヘッドホルダに組み付けることができ、組み立てやすくなる。
上記請求項3乃至請求項5のいずれかの構成において、請求項6に記載のように、前記フランジ部と、前記保持部材との少なくとも一方に、前記フランジ部を弾性変形させるための突起を設けることで、環状シール部が外れるのを一層防止することができるとともに、インクが記録ヘッド側へ流入することも一層阻止することができる。
【0011】
請求項1乃至請求項6のいずれかの構成において好ましくは、請求項に記載のように、前記シール部材の環状シール部の外周面と前記ヘッドホルダの開口との隙間に充填剤を注入することで、インクカートリッジからインクが漏出したとしても、そのインクが環状シール部の外周面とヘッドホルダの開口との隙間を通って記録ヘッド側に流れ込むことがなくなる。
【0012】
請求項7の構成において好ましくは、請求項に記載のように、前記充填剤は、前記シール部材およびヘッドホルダの各材質の色と目視により識別可能に異なる色のものにすることで、充填剤の注入が確実に行われたか否かを目視で確認でき、確実に不良品を排除できる。
【0013】
請求項の構成において好ましくは、請求項に記載のように、前記充填剤は白色系でなり、前記シール部材およびヘッドホルダは黒色系でなることにより、上記作用効果が顕著に得られる。
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置について図1乃至図3を参照して説明する。図1はヘッドホルダにインクカートリッジを装着した状態の断面図、図2はインクカートリッジを外した状態の断面図、図3は図2のA−A線断面図である。記録ヘッド7は、複数のインク通路を有し、各インク通路に設けたアクチュエータによりインクをノズル孔から噴射する。マニホールド8は、インクカートリッジ5からのインクを導く導入路21と、この導入路21から複数のインク通路にインクを分配するように広がった分配路16を有する。マニホールド8は、この導入路21と分配路16からなる流路の形状に合わせて、導入路21を形成する筒状部23を上部に突出し、記録ヘッド7がわ下部が筒状部23よりも大きな断面を有している。マニホールド8の下端に記録ヘッド7を接着等により固着している。筒状部23の上端すなわちインクカートリッジ5との接続端には、フィルタ24および後述するシール部材22が固定される。
【0016】
記録ヘッド7およびマニホールド8は、カラー記録のために複数色に対応して複数個あり、これらは1枚の板状の保持部材27(フレーム部材)に整列して保持される。保持部材27は、筒状部23を挿入する開口27aを有し、マニホールド8の下部拡大部の上面を保持部材27の下面に当接させて接着剤29により固着し、そのマニホールド8を介して記録ヘッド7を保持している。さらに詳細に説明すると、保持部材27は、鋼板等の金属材料からなり、図6に示すように、マニホールド8を接着する表面に、サンドブラスト処理を施すことで、微細な凹凸を有する粗面44を形成している。これにより、接着剤29による接着強度を高め、マニホールド8が保持部材27から剥離しにくいものとなる。なお、サンドブラスト処理の後に、メッキ処理(無電解ニッケルメッキ3μm)を行ってもよい。また、粗面44を形成するには、化学処理を施すことでも可能である。図4,5は、保持部材27にマニホールド8、記録ヘッド7を接着した状態を示す側面図、およびその下面図である。複数個の記録ヘッド7は保持部材27上に、ノズル孔が相互に正確に配列されるように、装着される。
【0017】
ヘッドホルダ30は、複数の記録ヘッド7、マニホールド8、フィルタ24およびシール部材22を一体に保持した保持部材27を、図3に示すように突起41と開口42との嵌合、および接着剤29aにより固定支持する。ヘッドホルダ30は、マニホールド8の筒状部23の上端およびシール部材22を挿入する開口30aを有する。つまり、マニホールド8の筒状部23の上端およびシール部材22を、インクカートリッジ5に向け開口30aを通して露出させている。
【0018】
インクカートリッジ5は、インクを含浸させた多孔質材12からインク室13へインクを供給し、そのインク室13から供給口25を通してマニホールド8の導入路21にインクを供給する。供給口25は、フィルタ26を備えている。供給口25の外周縁およびそれに対向するシール部材22の内周縁は、相互に嵌合するテーパ面25a、22cとなっており、両テーパ面の当接により、インクカートリッジ5とマニホールド8は、密閉状態で連通する。なお、ヘッドホルダ30に設けた図示しないバネ等の押圧手段によって、インクカートリッジ5を両テーパ面が当接する方向に押している。インクカートリッジ5も、記録ヘッド7およびマニホールド8に対応して複数個あり、図1,図2に示すようにそれぞれヘッドホルダ28に着脱可能である。記録ヘッド7はヘッドカバー9によって先端のノズル部を除いて包囲されている。
【0019】
ヘッドホルダ30は、上記複数の記録ヘッド7およびインクカートリッジ5等を支持してユニット体とされ、公知の駆動機構(キャリッジ等)に取り付けられ、記録媒体に沿って走行可能とされる。保持部材27は、図3,7に示すように、ヘッドホルダ30およびヘッドカバー9よりも左右両端を突出させており、キャリッジに取り付けたとき、この両端をキャリッジに当接させ、記録ヘッド7をキャリッジに対して精度よく位置決めする。なお、記録ヘッド7のアクチュエータは、記録ヘッドの側面からの導出したフレキシブルな信号線43により、ヘッドホルダ30側面に設けた駆動回路基板43aに接続されている。
【0020】
シ−ル部材22は、ゴム等の弾性部材により構成され、各マニホールド8の筒状部23に嵌合する複数の環状シール部22aと、その環状シール部22aの外周に延在しかつ相互に連続した1個の板状のフランジ部22bとを一体に備える。環状シール部22aは、ヘッドホルダ30の開口30aを通って筒状部23の上端よりもインクカートリッジがわに突出しており、その突出端に上記のテーパ面22cを有する。
【0021】
フランジ部22bはその下面に各環状シール部22aを囲むように環状に突出したリブ状の突起22dを有する。保持部材27をヘッドホルダ30に上記のように装着した際、保持部材27とヘッドホルダ30との間にフランジ部22bを弾性変形させて挟持する。フランジ部22bの突起22dを保持部材27に押し付けて大きく変形させることで、強固に挟持することができる。
【0022】
また、各環状シール部22aを囲むようにフランジ部22bを保持部材27とヘッドホルダ30との間で挟持しているので、インクカートリッジ5の着脱時にインクが滴下するようなことがあっても、環状シール部22aをつたって記録ヘッド7側へインクが流入するのを阻止することができ、記録ヘッド7の電気系統(信号線43や駆動回路基板43aなど)等への影響を回避することができる。上記のようにリブ状の突起22dを設けることで一層その効果が大きい。リブ状の突起22dは、フランジ部22bの下面のものを省略して、保持部材27の上面に設けるようにしてもよい。
【0023】
また、ヘッドホルダ30とシ−ル部材22の各環状シール部22aおよびフランジ部22bとの隙間、およびフランジ部22bと保持部材27との隙間には、それぞれ充填剤32,33(接着剤であり、ポッティング剤とも言う)を介装し、上記のインクの流れ込みを一層防いでいる。
【0024】
シ−ル部材22の回りの組み付け手順は次の通りである。保持部材27の開口27aにマニホールド8の筒状部23を挿入し、筒状部23の回りに充填剤33を充填した状態で、筒状部23にシール部材22を嵌合させる。さらに、シール部材22の環状シール部22aの回りに充填剤32を充填した状態で、環状シール部22aをヘッドホルダ30の開口30aに嵌合させる。これにより、環状シール部22aの外周面およびフランジ部22bとヘッドホルダ30の開口30aとの隙間に充填剤32が介装される。
【0025】
ここに、通常、樹脂材で成るヘッドホルダ30とゴム材で成るシール部材22とは共にインクによる汚れが目立たないように黒色系であるので、環状シール部22aの外周面とヘッドホルダ30の開口30aとの隙間に充填される充填剤32が同じ黒色系であると、漏れなく充填剤32を充填できたか否かを目視し難い。そこで、充填剤32の色を、ヘッドホルダ30およびシール部材22とは異なる目視し易い色、例えば白色にした。こうすることで、目視により充填剤32が開口30aと環状シール部22aとの間に存在することを確認することができ、シール不良品を識別することが容易になる。なお、充填剤32の色とヘッドホルダ30およびシール部材22の色とは、互いに目視にて識別しやすい異なる色であれば適宜の組み合わせを用いることができる。
【0026】
次に、ヘッドホルダ30に設けた突起41と保持部材27の開口42との結合構成について詳細に説明する。ここに、開口42は、ヘッドホルダ30と対向するがわよりもそれと反対がわを大きくするようにテーパ42a(面取)を設ける。これにより、隙間に充填される接着剤29aは楔として機能することになり、保持部材27とヘッドホルダ30との結合を強固にする。したがってインクカートリッジ5を装着する際、環状シール部22aを介して保持部材27に作用するヘッドホルダ30から離そうとする力は、楔状の接着剤29aで強固に受けとめられる。接着剤29aとしてはエポキシ樹脂等を用いることができる。また、突起41は接着剤29aとの接触面が多くなるように、星形、十字形を含む断面凹凸状の多角柱状とする(図7参照)。また、開口42の内壁面を凹凸状(タツプ穴)にしてもよく、これにより、接着剤29aによる接合強度が高まる。また、突起と開口とは上記とは逆の関係、すなわち、突起が保持部材27に、開口がヘッドホルダ30に設けられていてもよい。なお接着剤29を充填する作業は、ヘッドホルダ30の上に保持部材27が位置する状態(図3の状態とは上下逆)にして行う。
【0027】
以上のように本実施の形態のインクジェット記録装置は、保持部材27に複数個の記録ヘッド7およびマニホールド8を整列して装着し、シール部材22の環状シール部22aをマニホールド8の筒状部23に嵌合してそのシール部材22を保持部材27上に載せた後、保持部材27をヘッドホルダ30に装着する、つまり各部品を順次配列するように重ねることで、容易に組み立てることができ、しかも、インクカートリッジ5の着脱を繰り返しても、環状シール部22aがマニホールド8から外れることがなく、かつインクカートリッジ5の着脱時にインクが滴下する等のことがあっても、記録ヘッド7側へ流入するのを阻止することができ、記録ヘッド7の電気系統への影響を回避することができる。
【0028】
また、シール部材22のヘッドホルダ30との隙間に充填剤が確実に充填されているかを目視により確認できるようにすることで、インクが記録ヘッド7側に流入するのを未然に防止できる。また、保持部材27とヘッドホルダ30とを結合する突起41と開口42との隙間に充填される接着剤29aが楔の機能を持つようにすることで、インクカートリッジ5を装着する際の力が保持部材27に作用しても保持部材27が外れるのを阻止することができる。さらにまた、金属の保持部材27のマニホールド8が接着される表面を粗くすることで、接着強度を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるインクジェット記録装置の主要部断面図である。
【図2】 図1においてインクカートリッジを取り外した状態を示す断面図である。
【図3】 図2のA−A線断面図である。
【図4】 保持部材に記録ヘッド、マンホールドを装着した状態の側面図である。
【図5】 図4の下面図である。
【図6】保持部材の下面図である。
【図7】同インクジェット記録装置のヘッドカバーを取除いた下面図である。
【図8】従来のインクジェット記録装置の主要部断面図である。
【符号の説明】
5 インクカートリッジ
7 記録ヘッド
8 マニホールド
22 シール部材
22a 環状シール部
22b フランジ部
27 保持部材(フレーム部材)
27a 開口
29 接着剤
30 ヘッドホルダ
30a 開口
32,33 充填剤
41 突起
42 開口

Claims (9)

  1. インクを噴射する複数のアクチュエータを有する記録ヘッドと、
    その記録ヘッドを支持するヘッドホルダと、
    インクを収容するインクカートリッジと、
    そのインクカートリッジからのインクを前記各アクチュエータに分配するマニホールドと、
    前記インクカートリッジとマニホールドとの間に介在するシール部材とを備え、前記マニホールドの前記インクカートリッジとの接続端を、前記ヘッドホルダの開口を通して前記インクカートリッジがわに露出させ、前記インクカートリッジを前記マニホールドの接続端に着脱可能に接続するインクジェット記録装置において、
    前記シール部材を、前記マニホールドの接続端に嵌合し前記インクカートリッジと当接する環状シール部と、その環状シール部の外周に延在するフランジ部から構成し、前記フランジ部を、前記ヘッドホルダの記録ヘッドがわ面に当接させたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記マニホールドは前記記録ヘッドがわを前記接続端がわよりも大きく形成し、かつ前記接続端を筒状に突出した形状とし、前記記録ヘッドは、前記マニホールドを介して前記ヘッドホルダに支持したことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記記録ヘッドは複数個あり、前記マニホールドは各記録ヘッドに対応して複数個あり、その複数個の記録ヘッドとマニホールドとを保持部材に一体に保持し、その保持部材を前記ヘッドホルダに支持し、前記保持部材とヘッドホルダの間に前記シール部材のフランジ部を挟持したことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記複数のマニホールドの各接続端に嵌合する複数の環状シール部に対して前記フランジ部は、相互に一体に連続して延在していることを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記記録ヘッドとマニホールドとを保持部材に保持し、その保持部材を前記ヘッドホルダに支持し、前記保持部材とヘッドホルダの間に前記シール部材のフランジ部を挟持したことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記フランジ部と、前記保持部材との少なくとも一方に、前記フランジ部を弾性変形させるための突起を設けたことを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記シール部材の環状シール部の外周面と前記ヘッドホルダの開口との隙間に充填剤を注入したことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記充填剤は、前記シール部材およびヘッドホルダの各材質の色と目視により識別可能に異なる色のものにしたことを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
  9. 前記充填剤は白色系でなり、前記シール部材およびヘッドホルダは黒色系でなることを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録装置。
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