JP3822928B2 - 塗装装置 - Google Patents

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JP3822928B2
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隆介 野島
好弘 大久保
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株式会社野島角清製作所
株式会社大清鍍金工業
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塗装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、例えば図7に示すような塗装装置がある。
【0003】
その構成を簡単に説明すると、受体50内の底部中心部に軸受57を介して回転軸51を回転自在に立設し、この受体50内の底部に塗装液bを収納するドーナツ形の容体52を油圧シリンダなどによる昇降機構53により回転軸51を避けて昇降移動自在に設け、この回転軸51の上端部に前記容体52内に収納し得る大きさに設定したドーナツ形のカゴ体54の中心部を支持固定して受体50内上部にカゴ体54を回転軸51の回転作動に伴って回転自在に設け、この回転軸51の下端に伝達ベルト55を巻設し、この伝達ベルト55を回動駆動する回転駆動源56を受体50の下部側方に設けて構成している。
【0004】
従って、前記カゴ体54内にワーク(被塗装物)を収納し、このカゴ体54を前記昇降機構53により容体52を上昇させてこの容体52内にカゴ体54を収納状態とすると、このカゴ体54内のワークが容体52内の塗装液bに浸されて塗装されることとなり、その後容体52を下降させ、回転駆動源56を作動させてカゴ体54を回転させると、この回転遠心力によりワークに浸透している余分な塗装液bが脱液されることとなる構成である。
【0005】
しかしながら、この塗装装置のような従来の回転式脱液装置は、受体50内の底部中心部に立設した回転軸51の一点のみでカゴ体54の中心部を支持固定する構成のため、やや耐荷重性に劣る欠点があった。
【0006】
また、このように回転軸51の上端部でカゴ体54の中心部を支持する構造上、このカゴ体54内に収納するワークの不均等な重量配分の影響を受けてカゴ体54が回転時に大きな回転ブレを生じ易い。そのためこのカゴ体54回転時の回転ブレにより回転軸51の軸受57に大きな負担が掛かってしまうから、この軸受57にガタを生じて故障を引き起こし易いなどの問題もあり、前記欠点と総じてやや耐久性に劣るという問題があった。
【0007】
本発明は、このような問題点を見い出し、耐荷重性に秀れ、且つ故障しにくく耐久性に秀れ、その上製作が簡易で量産性に秀れた画期的な塗装装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0009】
ワークaを多数収納する回転ドラム2を受体3内に回転自在に支承し、この回転ドラム2の外周に伝達ベルト4を巻設し、この伝達ベルト4を回動駆動する回転駆動源5を設け、前記受体3の下部に塗装液bを収納した容体6を設け、この容体6の上部に前記回転ドラム2を収納状態に配設し、この容体6の上部の回転ドラム2を収納する隔離容体23を配設し、この隔離容体23の底部に隔離容体23内部と隔離容体23外部とを連通する連通路24を設け、この連通路24と連通する連通孔16を回転ドラム2に設け、前記隔離容体23の外部の塗装液bに外圧を加える圧力制御機構25を設けて、この圧力制御機構25により隔離容体23外部の塗装液bに外圧を加えると、前記連通路24,前記連通孔16を介して回転ドラム2内に塗装液bが上昇導入されワークaが塗装液bに浸され、前記塗装液bに加える外圧を減じると、再び上昇導入した塗装液bが容体6内に下降収納されてワークaが塗装液bに浸らなくなるように構成し、このワークaが塗装液bに浸されなくなった状態でワークaが多数収納された前記回転ドラム2を前記回転駆動源5により回転させて脱液するように構成したことを特徴とする塗装装置に係るものである。
【0010】
また、ワークaを多数収納する回転ドラム2を受体3内に回転自在に支承し、この回転ドラム2の外周に伝達ベルト4を巻設し、この伝達ベルト4を回動駆動する回転駆動源5を設け、前記受体3内の底部に塗装液bを収納した容体6を昇降自在に設け、この容体6上にワークaを多数収納したカゴ体1を収納する前記回転ドラム2を配設してこの回転ドラム2の外周全周を受体3内に回転自在に支承し、この回転ドラム2を容体6が上昇することにより容体6内に収納され得るように構成して、容体6を上昇させると、カゴ体1と回転ドラム2とが容体6内に収納されてワークaが塗装液bに浸され、容体6を下降させると、ワークaが塗装液bに浸らなくなるように構成し、このワークaが塗装液bに浸されなくなった状態でワークaが多数収納された前記回転ドラム2を前記回転駆動源5により回転させて脱液するように構成し、この回転ドラム2の外周に前記伝達ベルト4を巻設し、この伝達ベルト4を回動駆動する前記回転駆動源5を受体3の側方に設けたことを特徴とする塗装装置に係るものである。
【0011】
また、前記受体3の側方に前記回転駆動源5を設け、この回転駆動源5により回動駆動する前記伝達ベルト4が水平状態で前記回転ドラム2に巻設するように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の塗装装置に係るものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0013】
回転ドラム2内にワークaを収納し、圧力制御機構25により容体6内の塗装液bに外圧を加えると、隔離容体23の底部に設けた連通路24を介して容体6上部の隔離容体23内に塗装液bが上昇導入し、更にこの隔離容体23内に収納されている回転ドラム2に設けた連通孔16を介して回転ドラム2内に導入して、この塗装液bにワークaが浸されて塗装されることとなる。
【0014】
その後、圧力制御機構25により塗装液bに加える外圧を減じることで隔離容体23内に上昇導入した塗装液bを容体6内に下降収納して回転ドラム2を回転させると、伝達ベルト4が回動駆動してこの伝達ベルト4を外周に巻設した回転ドラム2が回転し、この回転ドラム2内に収納したワークaに浸透している塗装液bがこの回転遠心力により脱液されることとなる。
【0015】
この際、従来例のように受体50の中心に立設した回転軸51にカゴ体54を支持固定する構成でなく、回転ドラム2を受体3内に回転自在に支承し、この回転ドラム2の外周に回転駆動源5からの伝達ベルト4を巻設する構成のため、従来例に比して回転ドラム2の受体3に対する支承強度が高く、耐荷重性にも秀れることとなり、また、回転ドラム2内に収納したワークaの不均等な重量配分の影響を受けにくく、この回転ドラム2が回転時に従来例のように大きく回転ブレを生じることもないこととなる。
【0016】
従って、回転ドラム2の支承強度が高く耐荷重性にも秀れ、また、回転ドラム2が回転ブレを生じにくいことから、故障しにくく、耐久性に秀れることとなる。
【0017】
また、例えば後述する請求項2記載の発明のような容体6の上下移動構造を有しないから、それだけ装置全体の高さを低くコンパクト化することができ、しかもこの上下移動構造のような機械的な作動を伴う構成を有しないから一層故障が少なく、一層強度,耐久性に秀れることとなる。
【0018】
また、請求項2記載の発明においては、ワークaを多数収納したカゴ体1を回転ドラム2内に収納し、容体6を上昇させてこの回転ドラム2を容体6内に収納状態とすると、この回転ドラム2内のワークaが容体6内の塗装液bに浸されて塗装されることとなる。
【0019】
その後、容体6を下降させて、回転駆動源5を作動させると、伝達ベルト4が回動駆動し、この伝達ベルト4を外周に巻設した回転ドラム2が回転して、この回転ドラム2内に収納したカゴ体1内のワークaに浸透している塗装液bがこの回転遠心力により脱液されることとなる。
【0020】
また、この際、回転ドラム2の外周全周を受体3内に回転自在に支承しているから、この回転ドラム2の回転作動が一層良好に行われることとなり、しかもこの回転ドラム2の外周全周を支承しているから、回転ドラム2の受体3に対する支承強度が高く、耐荷重性に秀れることとなる。
【0021】
また、回転ドラム2内にワークaを多数収納するカゴ体1を収納する構成としているため、この回転ドラム2内から多数のワークaをカゴ体1ごと出し入れすることができるから、この出し入れ作業が非常に簡易に行えることとなる。
【0022】
また、請求項3記載の発明においては、回転駆動源5により回動駆動する伝達ベルト4が水平状態で回転ドラム2に巻設するから、この伝達ベルト4の回動作動に抵抗が生じにくく、この伝達ベルト4による回転ドラム2への動力伝達作動が一層良好に行われることとなる。
【0023】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0024】
本実施例は塗装装置に適用している。
【0025】
図1〜図4は、本発明の第一実施例を示している。
【0026】
本実施例は、受体3内底部に塗装液bを収納した容体6を昇降自在に設け、この容体6上にワークa(被塗装物)を多数収納したカゴ体1を収納する回転ドラム2を配設してこの回転ドラム2の外周全周を受体3内に回転自在に支承し、この回転ドラム2を容体6が上昇することにより容体6内に収納され得るように構成し、この回転ドラム2の外周に伝達ベルト4を巻設し、この伝達ベルト4を回動駆動する回転駆動源5を受体3の側方に設けたものである。
【0027】
受体3は、上部を開口した有底の円筒体で構成し、この受体3の上部開口部に閉塞蓋7を起伏開閉自在に枢着して構成している。図中符号22は閉塞蓋7を開閉作動せしめる開閉機構である。
【0028】
この受体3内の底部に脚杆8をX字状に交差軸着して構成した昇降装置部9を設け、この昇降装置部9上に設けた載置台10上に有底円筒状の容体6を載置してこの容体6を昇降装置部9の作動により昇降自在に設けている。
【0029】
尚、前記開閉機構22や、この昇降装置部9を作動せしめる昇降機構については既に周知な構造でもあって適宜設計変更し得るものであるため、その構造を詳しく説明することは省略する。
【0030】
また、この受体3の内部上部の全周に、後述する回転ドラム2の外部上部の全周に設けた嵌合片11を受嵌合支承する受溝部12を設け、この受溝部12の内側全周から連設状態にして回転ドラム2を収納状態とし得る円筒状のガイド体13を垂設している。このガイド体13は、前記容体6よりも径小な径幅を有するように設定すると共に、このガイド体13の垂下先端が前記昇降装置部9によって最も低い位置に保持せしめた容体6の上部内側に存するように垂下長を設定して構成している。
【0031】
従って、このガイド体13により回転ドラム2が収納状態となるから、脱液時に回転ドラム2から塗装液bが受体3内に飛散することが防止されて確実に容体6内に落下収納すると共に、容体6が昇降移動する際にこのガイド体13に沿って位置ずれすることなくスムーズに移動し得るように構成している。
【0032】
一方、この受体3内に配設する回転ドラム2は、このガイド体13よりも径小な有底の円筒体に構成し、この回転ドラム2の周面並びに底面に塗装液bを通液する連通孔16を複数散在形成している。
【0033】
また、この回転ドラム2内にカゴ体1を着脱自在に収納し、この回転ドラム2内から多数のワークaをカゴ体1ごと出し入れすることができるように構成している。
【0034】
また、この回転ドラム2の上端部全周をやや厚みを保持して水平外側へ鍔状に突出せしめ、この突出する鍔部14の外周面全周に伝達ベルト4を巻設する巻設溝15を上下方向に三条並設形成し、更にこの鍔部14の下部全周に回転ドラム2の外周面とに所定の間隙を保持して板状片を垂設し、この垂設片を前記嵌合片11として構成している。
【0035】
この回転ドラム2を受体3の上方からガイド体13内に挿入して嵌合片11を受溝部12に嵌合し、この受溝部12と嵌合片11との間に軸受部材17(ボールベアリング)を介在せしめることにより、この受体3内の容体6上に回転ドラム2を回転自在に支承している。
【0036】
従って、この軸受部材17により回転ドラム2の回転作動が非常に良好に行われることとなる。また、回転ドラム2の上部全周を回転自在に支持するから、回転ドラム2の回転ブレも生じにくい上に、受体3に対する回転ドラム2の支承強度が向上して耐荷重性も向上することとなる。
【0037】
従って、図3に示すように、前記昇降装置部9を作動させて容体6を上昇させると、この上昇する容体6内に回転ドラム2が収納されて行き、連通孔16を介して回転ドラム2内に侵入する塗装液bによりこの回転ドラム2内に収納したカゴ体1内のワークaが塗装されるように構成している。
【0038】
回転駆動源5(モータ)は、受体3の上部側部に付設した取付体18を介して受体3の外側へ突設している。
【0039】
この回転駆動源5の回転軸に伝達ベルト4を巻設する巻設溝19を上下方向に三条並設形成したプーリー20を付設し、図2に示すようにこのプーリー20の三条の巻設溝19と前記回転ドラム2上部の鍔部14の三条の巻設溝15とが略面一高さとなるようにこのプーリー20の取り付け位置を設定し、このプーリー20の巻設溝19と鍔部14の巻設溝15とに三本の伝達ベルト4を水平状態で巻設している。
【0040】
従って、この三本の伝達ベルト4がいずれも水平状態で巻設されているから、この伝達ベルト4の回動作動に抵抗を生じにくく、その回動作動が良好に行われることとなり、また、三本の伝達ベルト4により回転駆動源5の回転力が回転ドラム2に良好に伝達されることとなる。
【0041】
本実施例では、この回転駆動源5を、前述の塗装作動が終了して容体6が下降した後に自動的に作動するように構成し、この回転駆動源5の作動により回転ドラム2が回転して、この回転ドラム2内のカゴ体1内のワークaに浸透している余分な塗装液bが回転ドラム2の回転遠心力により脱液されるように構成している。
【0042】
従って、本実施例では、回転ドラム2内のカゴ体1内に収納したワークaの塗装作動と、塗装後の脱液作動とが自動的に一連の作動により行われるように構成している。
【0043】
図中符号21は、カゴ体1を回転ドラム2内から引き上げる際に引き上げ用のワイヤーなどを引っ掛けるための掛止フックである。
【0044】
図5,図6は、本発明の第二実施例を示している。
【0045】
本実施例は、受体3の下部に塗装液bを収納した容体6を設け、この容体6の上部に回転ドラム2を収納状態に配設し、この回転ドラム2の外周に伝達ベルト4を巻設し、この伝達ベルト4を回動駆動する回転駆動源5を受体3の側方に設け、前記容体6の上部の回転ドラム2を収納する隔離容体23を配設し、この隔離容体23の底部に隔離容体23内部と隔離容体23外部とを連通する連通路24を設け、この連通路24と連通する連通孔16を回転ドラム2に設け、前記隔離容体23の外部の塗装液bに外圧を加える圧力制御機構25を設けて、この圧力制御機構25により隔離容体23外部の塗装液bに外圧を加えると、前記連通路24,前記連通孔16を介して回転ドラム2内に塗装液bが上昇導入され、ワークaが塗装液bに浸され、前記塗装液bに加える外圧を減じると、再び上昇導入した塗装液bが容体6内に下降収納され、この塗装液bに浸されたワークaが多数収納された前記回転ドラム2を前記回転駆動源5により回転させて脱液するように構成したものである。
【0046】
回転ドラム2は、第一実施例のものと同様のものを採用し、この回転ドラム2内にカゴ体1を着脱自在に収納している。
【0047】
受体3は、上部を開口した高さのない有底の円筒状体で構成し、この受体3の上部開口部に閉塞蓋7を起伏開閉自在に枢着している。また、この受体3の下部を段差を置いて径小な円筒状に形成し、この径小部を回転ドラム2を収納する隔離容体23として構成している。
【0048】
この受体3の内部上部の全周に、第一実施例と同様の構成にて回転ドラム2を回転自在に支承している。
【0049】
また、第一実施例同様この受体3の上部側部に取付体18を介して回転駆動源5を外側へ突出状態に付設し、この回転駆動源5のプーリー20と回転ドラム2上部の鍔部14とに三本の伝達ベルト4をいずれも水平状態となるようにして巻設している。
【0050】
また、本実施例は、回転ドラム2の上部全周と鍔部14とを分離形成して回転ドラム2を受体3から取り外しできるように構成した場合を図示したもので、これにより回転ドラム2を取り外して容易に装置内の掃除や点検行うことができ、保守が容易となるように構成している。
【0051】
容体6は、受体3の下部に筒状体を連設し、図示のように前記隔離容体23の外側となる周面部並びに底面部とにコ字状の容体空隙部が形成されるように構成して設けている。
【0052】
また、前記隔離容体23の底部中心部を貫通形成してこの貫通孔26に所定長さの円筒体27を貫通せしめ、この円筒体の上端部の係止鍔27’をこの貫通孔26の孔縁に係止してこの円筒体27を隔離容体23の底部から容体6内に垂設状態に設け、この垂設する円筒体を容体6内部と隔離容体23内部とを連通する連通路24として構成している。
【0053】
従って、このように隔離容体23の底部から長さのある筒状体を容体6内に垂設して連通路24を構成しているから、例えば容体6内に収納する塗装液bの液量が少なかったとしても、圧力制御機構25によりこの円筒体27の長さ分だけ下方へ深く塗装液bを圧することができるから、何ら問題なく塗装液bを隔離容体23内に上昇導入することができることとなる。
【0054】
即ち、単に隔離容体23の底部を貫通して連通路24を構成した場合に比して、常態で塗装液bの液面が回転ドラム2の底面と隔離容体23の底面との間に存するように構成するなどの液量の厳密な調整が不要となり、構成当初の塗装液bの液量設定が多少大ざっぱでも良いこととなるから、それだけ製作が容易となる。
【0055】
圧力制御機構25は、容体6の側部に調整弁29を設けた空気導入パイプ28を付設し、この空気導入パイプ28の先端に空気導入装置(図示省略)を設けて構成しているもので、この調整弁29を操作して容体6内に空気を導入すると、その空気増圧により図6に示すようにこの容体6内の塗装液bが下方へ押し付けられて前記連通路24から上方へ逃げてこの連通路24から隔離容体23内へ上昇導入することとなり、調整弁29によりこの容体6内の空気を抜いて空気圧を減圧すると、塗装液bが隔離容体23内から容体6内に下降収納されるように構成している。
【0056】
従って、空気圧を利用する構成としたから、本実施例のように単に調整弁29を設けた空気導入パイプ28を容体6に付設してこの空気導入パイプ28の先端にエアフロー装置などを設けることによりこの圧力制御機構25を構成することができるから、非常に簡単に構成でき、また、導入コストも掛からないこととなる。
【0057】
本実施例では、この圧力制御機構25の作動が終了して回転ドラム2内のワークaが塗装されると、自動的に前記回転駆動装置5が作動して脱液作動を行うように構成し、第一実施例同様ワークaの塗装作動と、塗装後の脱液作動とが自動的に一連の作動により行われるように構成している。
【0058】
従って、本実施例では、第一実施例のような昇降装置部9などの上下移動機構を有しないから、装置全体の高さを低くコンパクト化することができ、また、この昇降装置部9のような機械的な作動を伴う構成を有しないから故障が少なく強度,耐久性に秀れ、そのため保守が非常に簡易となる秀れた構造となる。
【0059】
図中符号30は、前記隔離容体23の側方に連設して隔離容体23内部の塗装液bを通液する通液パイプ、31は通液パイプ30内に配されてこの通液パイプ30内の液面に添って上下移動する液面検出用の検出棒体である。
【0060】
【発明の効果】
本発明は上述のように回転ドラムを受体内に回転自在に支承し、この回転ドラムの外周に回動駆動源からの伝達ベルトを巻設して回転させる構成としたから、受体の中心部に立設した一本の回転軸によりカゴ体の中心部を支持して回転させる構成の従来例に比して回転ドラムの受体に対する支承強度が高く、耐荷重性にも秀れることとなり、また、カゴ体内に収納したワークの不均等な重量配分の影響を受けにくく、この回転ドラムが回転時に従来例のように大きく回転ブレを生じることもないから故障も生じにくく、総じて従来例に比して非常に耐久性が向上する極めて実用性に秀れた塗装装置となり、しかも回転ドラム内にワークを収納し、圧力制御機構により容体内の塗装液に外圧を加えることにより、この隔離容体の底部に設けた連通路を介して容体上部の隔離容体内に塗装液が上昇導入し、更にこの隔離容体内に収納されている回転ドラムに設けた連通孔を介して回転ドラム内に導入して、この塗装液にワークが浸されて塗装され、その後、圧力制御機構により隔離容体内の塗装液を隔離容体から容体内に下降せしめて回転ドラムを回転させることにより、この回転ドラム内に収納したワークに浸透している塗装液がこの回転遠心力により脱液される塗装装置を構成するから、例えば、後述する請求項2記載の発明のような容体の上下移動構造を有しないから、それだけ装置全体の高さを低くコンパクト化することができ、しかもこの上下移動構造のような機械的な作動を伴う構成を有しないから極めて故障が少なく、そのため強度,耐久性に秀れ、保守が簡易となるなど秀れた構造の画期的な塗装装置となる。
【0061】
従って、従来例のような回転軸を有する複雑な構成でなく、単に受体に回転自在に支承した回転ドラムに回転駆動源より伝達ベルトを巻設して回転ドラムを回転せしめる非常に簡単な構成のため、製作容易で量産性にも秀れ、また、故障しても修理が容易に行える上に、前述のように故障しにくいから保守が非常に楽となるなど極めて秀れた実用上の効果を発揮する回転式脱液装置となる。
【0062】
また、請求項2記載の発明のように構成すれば、ワークを多数収納したカゴ体を回転ドラム内に収納し、容体を上昇させてこの回転ドラムを容体内に収納状態とすることにより、この回転ドラム内のワークが容体内の塗装液に浸されて塗装され、その後容体を下降させて、回転駆動源を作動させることにより、回転ドラムが回転して、この回転ドラム内に収納したカゴ体内のワークに浸透している塗装液がこの回転遠心力により脱液されることとなる塗装装置を構成できることとなる。
【0063】
また、回転ドラムの外周全周を受体内に回転自在に支承しているから、この回転ドラムの回転作動が極めて良好に行われることとなり、しかもこの回転ドラムの外周全周を支承しているから回転ドラムの受体に対する支承強度が高く耐荷重性に秀れることとなる秀れた構造の塗装装置となる。
【0064】
また、回転ドラム内にワークを多数収納するカゴ体を収納する構成としているため、この回転ドラム内から多数のワークをカゴ体ごと出し入れすることができるから、この出し入れ作業が非常に簡易に行えることとなる。
【0065】
また、請求項3記載の発明のように構成すれば、回転駆動源により回動駆動する伝達ベルトが水平状態で回転ドラムに巻設するから、この伝達ベルトの回動作動に抵抗が生じにくく、この伝達ベルトによる回転ドラムへの動力伝達作動が一層良好に行われることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施例の説明斜視図である。
【図2】 第一実施例の切欠正面図である。
【図3】 第一実施例の塗装作動状態を示す正断面図である。
【図4】 第一実施例の脱液作動状態を示す切欠正面図である。
【図5】 第二実施例の切欠正面図である
【図6】 第二実施例の塗装作動状態を示す切欠正面図である。
【図7】 従来例の概略説明正断面図である。
【符号の説明】
a ワーク
b 塗装液
1 カゴ体
2 回転ドラム
3 受体
4 伝達ベルト
5 回転駆動源
6 容体
16 連通孔
23 隔離容体
24 連通路
25 圧力制御機構

Claims (3)

  1. ワークを多数収納する回転ドラムを受体内に回転自在に支承し、この回転ドラムの外周に伝達ベルトを巻設し、この伝達ベルトを回動駆動する回転駆動源を設け、前記受体の下部に塗装液を収納した容体を設け、この容体の上部に前記回転ドラムを収納状態に配設し、この容体の上部の回転ドラムを収納する隔離容体を配設し、この隔離容体の底部に隔離容体内部と隔離容体外部とを連通する連通路を設け、この連通路と連通する連通孔を回転ドラムに設け、前記隔離容体の外部の塗装液に外圧を加える圧力制御機構を設けて、この圧力制御機構により隔離容体外部の塗装液に外圧を加えると、前記連通路,前記連通孔を介して回転ドラム内に塗装液が上昇導入されワークが塗装液に浸され、前記塗装液に加える外圧を減じると、再び上昇導入した塗装液が容体内に下降収納されてワークが塗装液に浸らなくなるように構成し、このワークが塗装液に浸されなくなった状態でワークが多数収納された前記回転ドラムを前記回転駆動源により回転させて脱液するように構成したことを特徴とする塗装装置。
  2. ワークを多数収納する回転ドラムを受体内に回転自在に支承し、この回転ドラムの外周に伝達ベルトを巻設し、この伝達ベルトを回動駆動する回転駆動源を設け、前記受体内の底部に塗装液を収納した容体を昇降自在に設け、この容体上にワークを多数収納したカゴ体を収納する前記回転ドラムを配設してこの回転ドラムの外周全周を受体内に回転自在に支承し、この回転ドラムを容体が上昇することにより容体内に収納され得るように構成して、容体を上昇させると、カゴ体と回転ドラムとが容体内に収納されてワークが塗装液に浸され、容体を下降させると、ワークが塗装液に浸らなくなるように構成し、このワークが塗装液に浸されなくなった状態でワークが多数収納された前記回転ドラムを前記回転駆動源により回転させて脱液するように構成し、この回転ドラムの外周に前記伝達ベルトを巻設し、この伝達ベルトを回動駆動する前記回転駆動源を受体の側方に設けたことを特徴とする塗装装置。
  3. 前記受体の側方に前記回転駆動源を設け、この回転駆動源により回動駆動する前記伝達ベルトが水平状態で前記回転ドラムに巻設するように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の塗装装置。
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