JP3822900B1 - カルボン酸誘導体の製剤上有用な塩 - Google Patents
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Abstract
次のものの1種または2種以上から選ばれる化合物:(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミン塩;(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシフェニル)プロパン酸のL−アルギニン塩;(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ−2−オキソエトキシフェニル)プロパン酸のtert−ブチルアミン塩;(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のコリン塩;(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のアダマンチルアミン塩;(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−フェニルエタナミニウム塩;(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−(ベンジルアミノ)エタナミニウム塩;または(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のトリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン塩。
Description
発明の分野
本発明は、(2S)−3−(4−{2−[アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸誘導体のある特定の新規な塩類、このような化合物を製造する方法、インスリン抵抗性および代謝症候群の他の発現と関連があろうとなかろうと脂質障害(異常脂質血症:dyslipidemias)を含めて臨床的諸病態を治療するときのそれらの有用性、それらの治療上の使用方法、およびそれらを含む製剤組成物に関する。
本発明は、(2S)−3−(4−{2−[アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)−2−エトキシプロパン酸誘導体のある特定の新規な塩類、このような化合物を製造する方法、インスリン抵抗性および代謝症候群の他の発現と関連があろうとなかろうと脂質障害(異常脂質血症:dyslipidemias)を含めて臨床的諸病態を治療するときのそれらの有用性、それらの治療上の使用方法、およびそれらを含む製剤組成物に関する。
発明の背景
2型糖尿病を含めて代謝症候群とは、付随するインスリン過剰血症、おそらくは2型糖尿病を伴うインスリン抵抗性、動脈性高血圧、中心性(内臓)肥満、高VLDL(超低密度リポ蛋白質)、小さい密なLDL粒子および低下したHDL(高密度リポ蛋白質)濃度と低下した線維素溶解によって典型的に特徴づけられる乱れたリポ蛋白質レベルとして観察される異常脂質血症を含めて一群の症状発現を指す。
2型糖尿病を含めて代謝症候群とは、付随するインスリン過剰血症、おそらくは2型糖尿病を伴うインスリン抵抗性、動脈性高血圧、中心性(内臓)肥満、高VLDL(超低密度リポ蛋白質)、小さい密なLDL粒子および低下したHDL(高密度リポ蛋白質)濃度と低下した線維素溶解によって典型的に特徴づけられる乱れたリポ蛋白質レベルとして観察される異常脂質血症を含めて一群の症状発現を指す。
最近の疫学的研究は、インスリン抵抗性を持つ個体は心臓血管の罹患と死亡の危険が著しく高くなって、心筋梗塞および卒中に著しく罹り易くしていることを実証している。2型糖尿病では、アテローム性動脈硬化関連病態は全死亡数の80%以下を招く。
臨床医学においては、代謝症候群を持つ患者のインスリン感受性を増加させ、かくしてアテローム性動脈硬化の加速進行を引き起こすと考えられる異常脂質血症(dyslipidaemia)を治すことが必要であるという認識がある。しかし、目下のところ、これは明確な薬物治療学的指示がある普遍的に受け入れられている診断法ではない。
出願中のPCT出願第PCT/GB02/05743号明細書は、式A
(式中、nは1または2である。)
の化合物、並びにその光学異性体およびラセミ体、それらの製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、結晶形態およびプロドラッグは効力が極めて高いPPARαモジュレーターであることを開示している。PPARは短いペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体(peroxisome proliferators-activated receptors)である(PPAR類の総説についてはT. M. Willson等のJ Med Chem 2000, Vol 43, 527を参照されたい)。これらの化合物はインスリン抵抗性と関連した病態を治療する際に有効である。式Aの化合物の製剤上許容できる特定の塩は、PCT/GB02/05743号明細書には開示されていない。さらに、式Aの化合物の結晶形、特にその塩はどうすれば製造することができるかに関して情報が全く与えられていない。この出願では、nが2である化合物は遊離酸として製造される。しかし、この化合物はシロップ状であり、かくして製剤調合物における使用には適しない。従って、製剤調合物における使用に適した物理的および化学的性質を有するこの化合物の誘導体の必要が存在する。多くの異なる対イオンを有する塩を製造する試みがなされた。しかし、ほとんどは次の理由の1つのために不満足であった。塩は固態では形成することができないか、または形成されたとしてもその塩は低ガラス転移温度を有する非晶質であった。
の化合物、並びにその光学異性体およびラセミ体、それらの製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、結晶形態およびプロドラッグは効力が極めて高いPPARαモジュレーターであることを開示している。PPARは短いペルオキシゾーム増殖剤応答性受容体(peroxisome proliferators-activated receptors)である(PPAR類の総説についてはT. M. Willson等のJ Med Chem 2000, Vol 43, 527を参照されたい)。これらの化合物はインスリン抵抗性と関連した病態を治療する際に有効である。式Aの化合物の製剤上許容できる特定の塩は、PCT/GB02/05743号明細書には開示されていない。さらに、式Aの化合物の結晶形、特にその塩はどうすれば製造することができるかに関して情報が全く与えられていない。この出願では、nが2である化合物は遊離酸として製造される。しかし、この化合物はシロップ状であり、かくして製剤調合物における使用には適しない。従って、製剤調合物における使用に適した物理的および化学的性質を有するこの化合物の誘導体の必要が存在する。多くの異なる対イオンを有する塩を製造する試みがなされた。しかし、ほとんどは次の理由の1つのために不満足であった。塩は固態では形成することができないか、または形成されたとしてもその塩は低ガラス転移温度を有する非晶質であった。
薬物組成物の調合においては、薬物物質が便利に取り扱うことができ、かつ加工することができる形態をしていることが重要である。これは、工業的に実行可能な製造方法を得るという観点からだけでなく、続いて活性な化合物を含む製剤調合物を製造するという観点からも重要なことである。
さらに、薬物組成物の製造において、患者への投与の後に、薬物の、信頼性のある、再現できる一定の血將中濃度分布が与えられることが重要である。
活性成分の化学的安定性、固態安定性および「貯蔵寿命」も非常に重要な因子である。薬物物質およびこの物質を含む組成物は、好ましくは、活性成分の物理化学的特性(例えば、その化学組成、密度、吸湿性および溶解性)に有意の変化を示すことなく相当の期間にわたって効果的に貯蔵することができるべきである。
活性成分の化学的安定性、固態安定性および「貯蔵寿命」も非常に重要な因子である。薬物物質およびこの物質を含む組成物は、好ましくは、活性成分の物理化学的特性(例えば、その化学組成、密度、吸湿性および溶解性)に有意の変化を示すことなく相当の期間にわたって効果的に貯蔵することができるべきである。
さらに、また、薬物を化学的にできるだけ純粋な形で提供することができることも重要である。
当業者は、典型的には、薬物が安定な結晶形のような安定な形で容易に得ることができるならば、それは、取り扱いの容易さ、適切な製剤調合物の調製の容易さ、およびより信頼性のある溶解度分布の点で利点となることは認められるだろう。
当業者は、典型的には、薬物が安定な結晶形のような安定な形で容易に得ることができるならば、それは、取り扱いの容易さ、適切な製剤調合物の調製の容易さ、およびより信頼性のある溶解度分布の点で利点となることは認められるだろう。
発明の記述
本発明は次のものの1種または2種以上から選ばれる化合物を提供する:
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシフェニル)プロパン酸のL−アルギニン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ−2−オキソエトキシフェニル)プロパン酸のtert−ブチルアミン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のコリン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のアダマンチルアミン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−フェニルエタナミニウム(phenylethanaminium)塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−(ベンジルアミノ)エタナミニウム塩;または
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のトリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン塩。
本発明は次のものの1種または2種以上から選ばれる化合物を提供する:
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシフェニル)プロパン酸のL−アルギニン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ−2−オキソエトキシフェニル)プロパン酸のtert−ブチルアミン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のコリン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のアダマンチルアミン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−フェニルエタナミニウム(phenylethanaminium)塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−(ベンジルアミノ)エタナミニウム塩;または
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のトリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン塩。
本発明者は、本発明のある特定の化合物にはそれらを実質的に結晶形で製造することができるという利点があることを見いだした。
本発明のさらなる面によれば、実質的に結晶形の本発明の化合物が提供される。
本発明のさらなる面によれば、実質的に結晶形の本発明の化合物が提供される。
本発明者は、本発明の化合物を80%超が結晶性である形で製造することが可能であることを見いだしたけれども、「実質的に結晶性」によって20%超、好ましくは30%超、さらに好ましくは40%超(例えば、50、60、70、80または90%のどれかよりも大)が結晶性であることが含まれる。
本発明のさらなる面によれば、部分的に結晶形の本発明の化合物が提供される。「部分的に結晶性」によって、5%または5〜20%が結晶性であることが含まれる。
結晶化度(%)は、X線粉末回折(XRPD)を用いて当業者が決めることができる。固態NMR、FT-IR、ラマン分光法、示差走査測熱法(DSC)およびマイクロ測熱法のような他の技術も用いることができる。
結晶化度(%)は、X線粉末回折(XRPD)を用いて当業者が決めることができる。固態NMR、FT-IR、ラマン分光法、示差走査測熱法(DSC)およびマイクロ測熱法のような他の技術も用いることができる。
本発明の化合物、特に本発明の結晶性化合物は、PCT/GB02/05743号明細書に開示されている化合物と比較するとき改善された安定性を有する。
本明細書中で定義される用語「安定性」は化学的安定性および固態安定性を包含する。
本明細書中で定義される用語「安定性」は化学的安定性および固態安定性を包含する。
「化学的安定性」によって、本発明の化合物を、単離形で、または化合物が製剤上許容できるキャリアー、希釈剤またはアジュバントと混合して与えられている調合物の形で(例えば、錠剤、カプセル等々のような経口剤形で)、標準貯蔵条件下において、意味のない程度の化学的崩壊または分解で貯蔵することが可能であることが含まれる。
「固態安定性」によって、本発明の化合物を、単離固体形で、または化合物が製剤上許容できるキャリアー、希釈剤またはアジュバントと混合して与えられている固体調合物の形で(例えば、錠剤、カプセル等々のような経口剤形で)、標準貯蔵条件下において、意味のない程度の固態転移(例えば、結晶化、再結晶化、固態相転移、水和、脱水、溶媒和または脱溶媒和)で貯蔵することが可能であることが含まれる。
「標準貯蔵条件」の例に、−80〜+50℃(好ましくは、0〜40℃、さらに好ましくは15〜30℃のような室温)の温度、0.1〜2バール(好ましくは大気圧)の圧力、5〜95%(好ましくは10〜60%)の相対湿度、および/または460ルクスのUV/可視光への長期間(即ち6ヶ月以上)の曝露がある。このような条件下で、本発明の化合物は15%未満、さらに好ましくは10%未満、特に5%未満化学的に崩壊/分解せしめられるか、または適当なように固態転移せしめられることを見いだすことができる。当業者は、温度、圧力および相対湿度の上記上限および下限は標準貯蔵条件の極値を表すこと、そしてこれら極値のある特定の組み合わせは標準貯蔵(例えば、50℃の温度および0.1バールの圧力)中には経験されないことを認めるだろう。
式Aの化合物の塩を溶媒系の存在ありまたはなしで結晶化させることは可能である(例えば、結晶化は溶融物から超臨界条件下で行うこともできるし、或いは昇華によって達成することもできる)。しかし、結晶化を適切な溶媒系から起こすことが好ましい。
本発明のさらなる面によれば、本発明の化合物を適切な溶媒系から結晶化させることを含む、本発明の化合物の製造方法が提供される。
結晶化温度および結晶化時間は、結晶化されるべき塩、その塩の溶液中濃度、および使用される溶媒系に依存する。結晶化は、また、標準的な技術により、例えば本発明の適切な結晶性化合物の結晶を用いて播種するか、または播種することなく開始させ、および/または行うことができる。
結晶化温度および結晶化時間は、結晶化されるべき塩、その塩の溶液中濃度、および使用される溶媒系に依存する。結晶化は、また、標準的な技術により、例えば本発明の適切な結晶性化合物の結晶を用いて播種するか、または播種することなく開始させ、および/または行うことができる。
本発明の化合物の異なる結晶形は、例えば後記で述べられるX−線粉末回折(XRPD)法を用いて容易に特徴づけることができる。
特定の結晶形を他の結晶形の非存在下で確実に製造するために、結晶化は、所望結晶形の核および/または種結晶を用いて、他の結晶形の核および/または種結晶の実質的に完全不存在下で播種することによって行うことが好ましい。適切な化合物の種結晶は、例えば適切な塩の溶液の一部から溶媒をゆっくり蒸発させることによって製造することができる。
特定の結晶形を他の結晶形の非存在下で確実に製造するために、結晶化は、所望結晶形の核および/または種結晶を用いて、他の結晶形の核および/または種結晶の実質的に完全不存在下で播種することによって行うことが好ましい。適切な化合物の種結晶は、例えば適切な塩の溶液の一部から溶媒をゆっくり蒸発させることによって製造することができる。
本発明の化合物は、この技術分野の当業者によく知られている技術、例えばデカント法、濾過法または遠心分離法を用いて単離することができる。
化合物は標準的な技術を用いて乾燥することができる。
化合物は標準的な技術を用いて乾燥することができる。
本発明の化合物のさらなる精製は、この技術分野の当業者によく知られている技術を用いて行うことができる。例えば、不純物は適切な溶媒系からの再結晶化により除去することができる。再結晶化の適した温度および時間は、塩の溶液中濃度に、また使用される溶媒系に依存する。
本発明の化合物が、本明細書に記載されるように、結晶化または再結晶化されるとき、得られる塩は、前に言及したように、改善された化学的および/または固態安定性を有する形態をしていることができる。
本発明の化合物には、それらが、この技術分野で公知の化合物よりも効き目が大きく、毒性がより低く、作用がより長く、より広い活性範囲を有し、効力がより強く、副作用の発生がより少なく、より容易に吸収され、および/またはより良好な薬物動態学的プロフィール(例えば、より高い経口生体適合性および/またはより低いクリアランス)を有し、および/または公知化合物を超える他の有用な薬理学的、物理的または化学的性質を有するという長所がある。本発明の化合物には、それらをこの技術分野で公知の化合物よりも少ない頻度で投与することができるというさらなる長所もある。
本発明の化合物には、また、それらが取り扱い容易性が改善されるような形態をしているという長所もある。さらに、本発明の化合物には、それらを改善された化学的および/または固態安定性(例えば、より低い吸湿性に因る安定性を含む)を有する形態で製造することができるという長所がある。かくして、本発明のこのような化合物は長期間にわたって貯蔵されるときに安定である。
本発明の化合物には、また、それらを良好な収率で、高純度で、速やかに、便利に、そして低コストで結晶化させることができるという長所もある。
本発明の化合物は薬物としての活性を有する。特に、これら化合物はPPARαの極めて効力の高い作動薬である。加えて、これら化合物はPPARγの作動薬でもある。本発明で用いられる用語・作動薬は不完全作動薬を包含する。
本発明の化合物は薬物としての活性を有する。特に、これら化合物はPPARαの極めて効力の高い作動薬である。加えて、これら化合物はPPARγの作動薬でもある。本発明で用いられる用語・作動薬は不完全作動薬を包含する。
また、本発明のある特定の結晶性化合物は、溶媒和された、例えば水和された形、さらにまた溶媒和されていない形で存在できることも分かるだろう。本発明は全てのこのような溶媒和形および非溶媒和形を包含することが理解されるべきである。
本発明はまた次の態様も提供する。
20.0、11.0、6.5、4.41、4.04および3.90Åにd−値を有するピークによって特徴づけられるX−線粉末回折図形を特徴とする、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミン塩。
20.0、11.0、6.5、4.41、4.04および3.90Åにd−値を有するピークによって特徴づけられるX−線粉末回折図形を特徴とする、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミン塩。
実質的に図Aに開示されるXRPD図形を有する、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミン塩。
実質的に図Bに開示されるXRPD図形を有する、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ−2−オキソエトキシフェニル)プロパン酸のL−アルギニン塩。
18.7、11.5、5.9、5.5、4.71および4.08Åにd−値を有するピークによって特徴づけられるX−線粉末回折図形を特徴とする、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ−2−オキソエトキシフェニル]プロパン酸のtert−ブチルアミン塩。
実質的に図Cに開示されるXRPD図形を有する、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ−2−オキソエトキシフェニル)プロパン酸のtert−ブチルアミン塩。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のアダマンチルアミン塩。
実質的に図Dに開示されるXRPD図形を有する、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−フェニルエタナミニウム塩。
実質的に図Dに開示されるXRPD図形を有する、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−フェニルエタナミニウム塩。
実質的に図Eに開示されるXRPD図形を有する、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−(ベンジルアミノ)エタナミニウム塩。
製造方法
本発明の化合物は、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸を不活性溶媒に0−100℃の温度において溶解させ、次いで適切なアミンを純アミンかまたは不活性溶媒中溶液としてかのいずれかで加え、そしてその固体塩を単離することによって製造される。塩は、その反応溶液を冷却し、そして随意にその溶液に所望の生成物を播種し、および/またはその溶液を濃縮することによって単離することができる。随意に、生成物はその生成物の不活性溶媒中溶液に非溶媒(antisolvent)を加えることによって単離することができる。その固体はこの技術分野の当業者に知られている方法、例えば濾過または遠心分離によって採集することができる。
本発明の化合物は、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸を不活性溶媒に0−100℃の温度において溶解させ、次いで適切なアミンを純アミンかまたは不活性溶媒中溶液としてかのいずれかで加え、そしてその固体塩を単離することによって製造される。塩は、その反応溶液を冷却し、そして随意にその溶液に所望の生成物を播種し、および/またはその溶液を濃縮することによって単離することができる。随意に、生成物はその生成物の不活性溶媒中溶液に非溶媒(antisolvent)を加えることによって単離することができる。その固体はこの技術分野の当業者に知られている方法、例えば濾過または遠心分離によって採集することができる。
もう1つの面において、本発明は、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸とtert−ブチルアミンとを不活性溶媒中、特にアセトン中で反応させ、そして生成物を単離することによって得られる化合物を提供する。特に、tert−ブチルアミンの均等物が用いられる。
もう1つの面において、本発明は、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸と(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミンとを不活性溶媒中、特に酢酸エチル中で反応させ、そして生成物を単離することによって得られる化合物を提供する。特に、(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミンの均等物が用いられる。
もう1つの面において、本発明は、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸と(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミンとを不活性溶媒中、特に酢酸エチルまたは酢酸イソプロピル中で反応させ、そして生成物を単離することによって得られる化合物を提供する。特に、(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミンの均等物が用いられる。
もう1つの面において、本発明は、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸とL−アルギニンとを不活性溶媒中、特にエタノールまたはプロパン−2−オール中で反応させ、そして生成物を単離することによって得られる化合物を提供する。特に、L−アルギニンの均等物が用いられる。
もう1つの面において、本発明は、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸とコリンとを不活性溶媒中で反応させ、そして生成物を単離することによって得られる化合物を提供する。特に、コリンの均等物が用いられる。
もう1つの面において、本発明は、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸とトリス(ヒドロキシメチル)メチルアミンとを反応させ、そして生成物を単離することによって得られる化合物を提供する。特に、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミンの均等物が用いられる。
表現「不活性溶媒」は、出発物質、試薬、中間体または生成物と、所望生成物の収率に悪影響を及ぼす仕方では反応しない溶媒をいう。
製剤
本発明の化合物は、普通は、経口、非経口、静脈内、筋肉内、皮下の様式により、または他の注射可能な様式で、頬側、直腸、膣、経皮および/または経鼻および/または吸入法により、製剤上許容できる剤形をしている製剤の形で投与される。これら組成物は、障害および治療されるべき患者、並びに投与ルートに依存して色々な用量で投与することができる。
本発明の化合物は、普通は、経口、非経口、静脈内、筋肉内、皮下の様式により、または他の注射可能な様式で、頬側、直腸、膣、経皮および/または経鼻および/または吸入法により、製剤上許容できる剤形をしている製剤の形で投与される。これら組成物は、障害および治療されるべき患者、並びに投与ルートに依存して色々な用量で投与することができる。
本発明の化合物の、ヒトの治療処置において適した日用量は、約0.0001−100mg/kg体重、好ましくは0.001−10mg/kg体重である。
経口用調合物は、この技術分野の当業者に知られている方法で活性化合物を0.5〜500mgの範囲内、例えば1mg、3mg、5mg、10mg、25mg、50mg、100mgおよび250mgの用量を与えるように調合することができる錠剤またはカプセルが特に好ましい。
経口用調合物は、この技術分野の当業者に知られている方法で活性化合物を0.5〜500mgの範囲内、例えば1mg、3mg、5mg、10mg、25mg、50mg、100mgおよび250mgの用量を与えるように調合することができる錠剤またはカプセルが特に好ましい。
本発明のさらなる面によれば、かくして、本発明の化合物を製剤上許容できるアジュバント、希釈剤および/またはキャリアーと混合して含む製剤調合物が提供される。
薬理学的性質
本発明の化合物は、生来的なまたは誘発された低い対インスリン感受性(インスリン抵抗性)と関連する臨床的病態、および関連代謝障害(代謝症候群としても知られる)の予防および/または治療に有用である。これらの臨床的病態には、限定されるものではないが、全身性脂胖症、腹部脂胖症、動脈性高血圧症、インスリン過剰血症、高血糖症、2型糖尿病、および特質上インスリン抵抗性と共に現れる異常脂質血症がある。アテローム発生リポ蛋白質プロフィールとしても知られるこの異常脂質血症は、適度に高められた非エステル型脂肪酸、高められた超低密度リポ蛋白質(VLDL)トリグリセリドリッチの粒子、高Apo Bレベル、低ApoAI粒子レベルと関連した低い高密度リポ蛋白質(HDL)レベル、および小さい、緻密な低密度リポ蛋白質(LDL)粒子、表現型Bの存在下における高Apo Bレベルによって特徴づけられる。
本発明の化合物は、生来的なまたは誘発された低い対インスリン感受性(インスリン抵抗性)と関連する臨床的病態、および関連代謝障害(代謝症候群としても知られる)の予防および/または治療に有用である。これらの臨床的病態には、限定されるものではないが、全身性脂胖症、腹部脂胖症、動脈性高血圧症、インスリン過剰血症、高血糖症、2型糖尿病、および特質上インスリン抵抗性と共に現れる異常脂質血症がある。アテローム発生リポ蛋白質プロフィールとしても知られるこの異常脂質血症は、適度に高められた非エステル型脂肪酸、高められた超低密度リポ蛋白質(VLDL)トリグリセリドリッチの粒子、高Apo Bレベル、低ApoAI粒子レベルと関連した低い高密度リポ蛋白質(HDL)レベル、および小さい、緻密な低密度リポ蛋白質(LDL)粒子、表現型Bの存在下における高Apo Bレベルによって特徴づけられる。
本発明の化合物は、複合または混合高脂血症、または代謝症候群の他の発現があるまたはない色々な程度の高トリグリセリド血症および食後異常脂質血症を持つ患者を治療するときに有用であると予想される。本発明の化合物による治療は、それらの抗異常脂質血症特性並びに抗炎症特性に因り、アテローム性動脈硬化症と関連する心臓血管罹患率および死亡率を下げると予想される。心臓血管性疾患の病態には、心筋梗塞、鬱血性心不全、脳血管障害および下肢の末梢動脈不全を引き起こす色々な内部器官のマクロ血管障害がある。本発明の化合物は、また、そのインスリン感作作用の故に、代謝症候群からの2型糖尿病、および妊娠糖尿病の発生を妨げまたは遅らせると予想される。従って、腎臟病、網膜損傷、および下肢の末梢血管疾患を引き起こすマクロ血管障害のような、糖尿病における慢性高血糖症と関連する長期合併症の発生は遅らされると予想される。さらに、本発明の化合物は、インスリン抵抗性と関連があろうとなかろうと心臓血管系以外の、多嚢胞卵巣症候群、肥満症、癌、および神経変性障害、例えば軽度認知障害、アルツハイマー病、パーキンソン病および多発性硬化病を含めて炎症性疾患の状態のような色々な病態の治療において有用である。
本発明の化合物は、2型糖尿病に罹っている患者のグルコースレベルを制御する際に有用であると予想される。
本発明は、本発明の化合物を必要としている哺乳動物(特にヒト)に対するその化合物の投与を含む、異常脂質血症、インスリン抵抗性症候群および/または代謝障害(前記で定義)を治療または予防する方法を提供する。
本発明は、本発明の化合物を必要としている哺乳動物(特にヒト)に対するその化合物の投与を含む、異常脂質血症、インスリン抵抗性症候群および/または代謝障害(前記で定義)を治療または予防する方法を提供する。
本発明は、本発明の化合物を必要としている哺乳動物(特にヒト)に対する有効量の本発明化合物の投与を含む2型糖尿病を治療または予防する方法を提供する。
さらなる面において、本発明は本発明の化合物の薬物としての使用を提供する。
さらなる面において、本発明は本発明の化合物の薬物としての使用を提供する。
さらなる面において、本発明はインスリン抵抗性および/または代謝障害の治療用薬物の製造における本発明の化合物の使用を提供する。
併用療法
本発明の化合物は、高血圧症、高脂血症、異常脂質血症、糖尿病および肥満症のようなアテローム性動脈硬化症の発生および進行と関連した障害の治療で有用である他の治療薬と併用することができる。本発明の化合物は、LDL:HDLの比を減少させる他の治療薬、またはLDL−コレステロールの循環レベルの減少を引き起こす薬剤と併用することができる。糖尿病を持つ患者では、本発明の化合物は、また、細小血管症と関係がある合併症を治療するために使用される治療薬と併用してもよい。
本発明の化合物は、高血圧症、高脂血症、異常脂質血症、糖尿病および肥満症のようなアテローム性動脈硬化症の発生および進行と関連した障害の治療で有用である他の治療薬と併用することができる。本発明の化合物は、LDL:HDLの比を減少させる他の治療薬、またはLDL−コレステロールの循環レベルの減少を引き起こす薬剤と併用することができる。糖尿病を持つ患者では、本発明の化合物は、また、細小血管症と関係がある合併症を治療するために使用される治療薬と併用してもよい。
本発明の化合物は代謝症候群または2型糖尿病およびその関連合併症を治療するための他の療法と一緒に用いてもよく、これらにはビグアナイド剤、例えばメトホルミン、フェンホルミンおよびブホルミン、インスリン(合成インスリン類似体、アミリン)、並びに経口抗血糖上昇薬がある(これらは食事グルコース調整剤およびアルファ−グルコシダーゼ阻害薬に分けられる)。アルファ−グルコシダーゼ阻害薬の例は、アカルボースまたはボグリボースまたはミグリトールである。食事グルコース調整剤の例は、レパグリニドまたはナテグリニドである。
本発明のもう1つの面において、式Iの化合物またはその製剤上許容できる塩はPPAR調節剤(modulating agent)と共同して投与することができる。PPAR調節剤に、限定されるものではないが、PPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタ作動薬、またはそれらの製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグがある。適したPPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタ作動薬、それらの製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグはこの技術分野で周知である。これらに、全てが参照することにより本明細書に含められる、WO 01/12187、WO 01/12612、WO 99/62870、WO 99/62872、WO 99/62871、WO 98/57941、WO 01/40170、WO 04/000790、WO 04/000295、WO 04/000294、WO 03/051822、WO 03/051821、WO 02/096863、WO 03/051826、WO 02/085844、WO01/040172、J Med Chem, 1996, 39, 665、Expert Opinion on Therapeutic Patents, 10(5), 623-634(特に、634頁に挙げられる特許出願明細書に記載される化合物)並びにJ Med Chem, 2000, 43, 527に記載される化合物がある。特に、PPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタ作動薬は、マルグリタザー(BMS 298585)、リボグリタゾン(CS-011)、ネトグリタゾン(MCC-555)、バラグリタゾン(balaglitazone)(DRF-2593、NN-2344)、クロフィブレート、フェノフィブレート、ベザフィブレート、ゲムフィブロジル、シプロフィブレート、ピオグリタゾン、ロシグリタゾン、AVE-0847、AVE-8134、CLX-0921、DRF-10945、DRF-4832、LY-518674、LY-818、LY-929、641597、GW-590735、GW-677954、GW-501516、MBX-102、ONO-5129、KRP-101、R-483(BM131258)、TAK-559またはTAK-654が挙げられる。特に、PPARアルファおよび/またはガンマおよび/またはデルタ作動薬を挙げると、テサグリタザル((S)−2−エトキシ−3[4−(2−{4−メタンスルホニルオキシフェニル}エトキシ)フェニル]プロパン酸)およびその製剤上許容できる塩がある。
加えて、本発明の化合物は、スルホニル尿素、例えばグリメピリド、グリベンクラミド(グリブリド)、グリクラジド、グリペザイド、グリキドン(gliquidone)、クロロプロパミド、トルブタミド、アセトヘキサミド、グリコピラミド、カルブタミド、グリボヌリド(glibonuride)、グリソキセピド(glysoxepid)、ブリブチアゾール(glybuthiazole)、グリブゾール(glibuzole)、グリヘキサミド(glyhexamide)、グリミジン、グリピナミド(glypinamide)、フェンブタミド(phenbutamide)、トルシラミド(tolcylamide)およびトラザミドと共に使用することができる。スルホニル尿素はグリメピリドまたはグリベンクラミド(グリブリド)であるのが好ましい。スルホニル尿素はグリメピリドであるのがさらに好ましい。本発明は、本発明の化合物をこの併用療法の欄に記載する1つ、2つまたは3つ以上の既存治療薬と共に投与することを含む。2型糖尿病およびその関連合併症治療用の他の既存治療薬の用量は、この技術分野で知られ、かつ統制機関、例えばFDAによって使用承認されている用量であって、それらはFDA刊行のOrange Bookに見いだすことができる。あるいはまた、この併用から導かれる利益の結果としてもっと少量を用いてもよい。本発明は、また、コレステロール低下剤との組み合わせでの本発明の化合物を含む。この出願で参照されるコレステロール低下剤に、限定されるものではないが、HMG-CoAレダクターゼ(3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ)の阻害薬がある。HMG-CoAレダクターゼ阻害薬は、アトバスタチン、ベルバスタチン、セリバスタチン、ダルバスタチン(dalvastatin)、フルバスタチン、イタバスタチン、ロバスタチン、メバスタチン、ニコスタチン(nicostatin)、ニバスタチン(nivastatin)、プラバスタチンおよびシンバスタチン、またはそれらの製剤上許容できる塩、特にナトリウム若しくはカルシウム塩、または溶媒和化合物、或いはそのような塩の溶媒和化合物よりなる群から選ばれるスタチンであるのが適当である。特定のスタチンは、アトルバスタチンまたはその製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、若しくはプロドラッグである。さらに特定のスタチンはアトルバスタチンカルシウム塩である。特に好ましいスタチンは、しかし、化学名(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)−アミノ]−ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプテン酸−6[(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[N−メチル−N−(メチルスルホニル)−アミノ]ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプテン酸−6としても知られる]を持つ化合物、或いはその製剤上許容できる塩若しくは溶媒和化合物、またはそのような塩の溶媒和化合物である。化合物(E)−7−[4−(4−フルオロフェニル)−6−イソプロピル−2−[メチル(メチルスルホニル)−アミノ]−ピリミジン−5−イル](3R,5S)−3,5−ジヒドロキシヘプテン酸−6並びにそのカルシウム塩およびナトリウム塩は、欧州特許出願公開第EP−A−0521471号明細書およびBioorganic and Medicinal Chemistry、(1997)、5(2)、437−444に開示されている。この後者のスタチンは今日その総称ロスバスタチンで知られている。
本出願において、用語「コレステロール低下剤」は、また、活性であろうと、不活性であろうと、エステル、プロドラッグおよび代謝産物のようなHMG-CoAレダクターゼ阻害薬の化学的変種も包含する。
本発明は、また、胆汁酸金属イオン封鎖剤、例えばコレスチポールまたはコレスチラミンまたはコレスタゲルとの組み合わせでの本発明の化合物を包含する。
本発明は、また、回腸胆汁酸輸送系の阻害薬(IBAT阻害薬)との組み合わせでの本発明の化合物を包含する。
本発明は、また、回腸胆汁酸輸送系の阻害薬(IBAT阻害薬)との組み合わせでの本発明の化合物を包含する。
IBAT阻害活性を有する適した化合物は既述であって、例えばWO93/16055、WO94/18183、WO94/18184、WO96/05188、WO96/08484、WO96/16051、WO97/33882、WO98/07449、WO98/03818、WO98/38182、WO99/32478、WO99/35135、WO98/40375、WO99/35153、WO99/64409、WO99/64410、WO00/01687、WO00/47568、WO00/61568、WO00/62810、WO01/68906、DE19825804、WO00/38725、WO00/38726、WO00/38727、WO00/38728、WO00/38729、WO01/68906、WO01/66533、WO02/32428、WO02/50051、EP864582、EP489423、EP549967、EP573848、EP624593、EP624594、EP624595およびEP624596に記載される化合物を参照されたい;これらの特許出願明細書の内容は参照することにより本明細書に含められる。IBAT阻害活性を有するさらなる適した化合物が、WO94/24087、WO98/56757、WO00/20392、WO00/20393、WO00/20410、WO00/20437、WO01/34570、WO00/35889、WO01/68637、WO02/08211、WO03/020710、WO03/022825、WO03/022830、WO03/022286、WO03/091232、WO03/106482、JP10072371、US5070103、EP251315、EP417725、EP869121、EP1070703およびEP597107に記載されており、そしてこれら特許出願明細書の内容は参照することにより本明細書に含められる。
本発明での使用に適したIBAT阻害薬の特定の部類のものは、ベンゾチエピン類(benzothiepines)、並びに参照することにより本明細書に含められるWO00/01687、WO96/08484およびWO97/33882の特許請求の範囲、特に請求項1に記載される化合物である。IBAT阻害薬の他の適した部類のものは、1,2−ベンゾチアゼピン類、1,4−ベンゾチアゼピン類および1,5−ベンゾチアゼピン類である。IBAT阻害薬のさらなる適した部類のものは1,2,5−ベンゾチアゼピン類である。
IBAT阻害活性を有する適した1つの特定の化合物は、(3R,5R)−3−ブチル−3−エチル−1,1−ジオキシド−5−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,4−ベンゾチアゼピン−8−イル−D−グルコピラノシドウロン酸(EP864582)である。他の適したIBAT阻害薬に次のものの1種がある:
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(5−カルボキシペンチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−2−フルオロベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’{(R)−1−[N”−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−2−ヒドロキシエチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−((エトキシ)(メチル)ホスホリルメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(ヒドロキシ)(メチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−メチルチオ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(エチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(ヒドロキシ)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[(R)−N’−(2−メチルスルフィニル−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メトキシ−8−[N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−{(S)−1−[N−((S)−2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]プロピル}カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−((R/S)−α−{N−[1−(R)−2−(S)−1−ヒドロキシ−1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−プロプ−2−イル]カルバモイル}−4−ヒドロキシベンジル)カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;および
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;または
それらの製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、若しくはプロドラッグ。
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−1’−フェニル−1’−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]メチル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(5−カルボキシペンチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−2−フルオロベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’{(R)−1−[N”−(R)−(2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−2−ヒドロキシエチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−(カルボキシメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{α−[N’−((エトキシ)(メチル)ホスホリルメチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3−ブチル−3−エチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(ヒドロキシ)(メチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)ベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N’−(2−メチルチオ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(エチル)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−{N−[(R)−α−(N’−{2−[(メチル)(ヒドロキシ)ホスホリル]エチル}カルバモイル)−4−ヒドロキシベンジル]カルバモイルメトキシ}−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[(R)−N’−(2−メチルスルフィニル−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メトキシ−8−[N−{(R)−α−[N’−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,5−ベンゾチアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシブチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−(R)−ヒドロキシプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−スルホエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシエチル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((R)−1−カルボキシ−2−メチルチオエチル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−{(S)−1−[N−((S)−2−ヒドロキシ−1−カルボキシエチル)カルバモイル]プロピル}カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシ−2−メチルプロピル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−((S)−1−カルボキシプロピル)カルバモイル]−4−ヒドロキベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−((R/S)−α−{N−[1−(R)−2−(S)−1−ヒドロキシ−1−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−プロプ−2−イル]カルバモイル}−4−ヒドロキシベンジル)カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−[N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]−4−ヒドロキシベンジル}カルバモイルメトキシ]−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;および
1,1−ジオキソ−3,3−ジブチル−5−フェニル−7−メチルチオ−8−(N−{(R)−α−[N−(2−(S)−3−(R)−4−(R)−5−(R)−2,3,4,5,6−ペンタヒドロキシヘキシル)カルバモイル]ベンジル}カルバモイルメトキシ)−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,5−ベンゾチアジアゼピン;または
それらの製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、若しくはプロドラッグ。
本発明の追加のさらなる面によれば、有効量の本発明の化合物・式Aの、随意に製剤上許容できる希釈剤またはキャリアーと一緒の投与を、次のものから選ばれる薬剤の1種または2種以上の同時、逐次または個別投与と共に含む組み合わせ治療法が提供される:
CETP(コレステロールエステル転移蛋白質)阻害薬、例えば参照することにより本明細書に含められるWO00/38725、第7頁22行−第10頁17行で参照され、説明されるもの;
コレステロール吸収拮抗薬、例えばSCH 58235のようなアゼチジノン類、および参照することにより本明細書に含められるUS5,767,115に記載されるもの;
MTP(ミクロソーム転移蛋白質)阻害薬、例えば参照することにより本明細書に含められるScience、282、751−54、1998に記載されるもの;
緩徐解離(slow release)および結合(combination)生成物を含めてニコチン酸誘導体、例えばニコチン酸(ナイアシン)、アシピモックスおよびニセリトロール;
フィトステロール化合物、例えばスタノール類;
プロブコール;
オメガ−3脂肪酸、例えばOmacor(登録商標);
抗肥満症化合物、例えばオーリスタット(EP129,748)およびシブトラミン(GB2,184,122およびUS4,292,629);
降圧化合物、例えばアンギオテンシン転換酵素(ACE)阻害薬、アンギオテンシンII受容体拮抗薬、アドレナリン(andrenergic)遮断薬、アルファアドレナリン遮断薬、ベータアドレナリン遮断薬、例えばメトプロロール、混合アルファ/ベータアドレナリン遮断薬、アドレナリン刺激薬、カルシウム拮抗薬、AT−1遮断薬、塩排泄利尿薬、利尿薬、血管拡張薬;
例えばWO01/70700およびEP65635に記載されるCB1拮抗薬または逆作動薬;
アスピリン;
メラニン凝集ホルモン(MCH)拮抗薬;
PDK阻害薬;または
核受容体のモジュレーター、例えばLXR、FXR、RXRおよびRORアルファ;或いは
上記のような治療処置を必要としているヒトのような温血動物に対する、随意に製剤上許容できる希釈剤またはキャリアーと一緒の、上記化合物の製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ。
CETP(コレステロールエステル転移蛋白質)阻害薬、例えば参照することにより本明細書に含められるWO00/38725、第7頁22行−第10頁17行で参照され、説明されるもの;
コレステロール吸収拮抗薬、例えばSCH 58235のようなアゼチジノン類、および参照することにより本明細書に含められるUS5,767,115に記載されるもの;
MTP(ミクロソーム転移蛋白質)阻害薬、例えば参照することにより本明細書に含められるScience、282、751−54、1998に記載されるもの;
緩徐解離(slow release)および結合(combination)生成物を含めてニコチン酸誘導体、例えばニコチン酸(ナイアシン)、アシピモックスおよびニセリトロール;
フィトステロール化合物、例えばスタノール類;
プロブコール;
オメガ−3脂肪酸、例えばOmacor(登録商標);
抗肥満症化合物、例えばオーリスタット(EP129,748)およびシブトラミン(GB2,184,122およびUS4,292,629);
降圧化合物、例えばアンギオテンシン転換酵素(ACE)阻害薬、アンギオテンシンII受容体拮抗薬、アドレナリン(andrenergic)遮断薬、アルファアドレナリン遮断薬、ベータアドレナリン遮断薬、例えばメトプロロール、混合アルファ/ベータアドレナリン遮断薬、アドレナリン刺激薬、カルシウム拮抗薬、AT−1遮断薬、塩排泄利尿薬、利尿薬、血管拡張薬;
例えばWO01/70700およびEP65635に記載されるCB1拮抗薬または逆作動薬;
アスピリン;
メラニン凝集ホルモン(MCH)拮抗薬;
PDK阻害薬;または
核受容体のモジュレーター、例えばLXR、FXR、RXRおよびRORアルファ;或いは
上記のような治療処置を必要としているヒトのような温血動物に対する、随意に製剤上許容できる希釈剤またはキャリアーと一緒の、上記化合物の製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグ。
本発明の化合物と併用することができる、活性な代謝産物を含めて、特定のACE阻害薬またはそれらの製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグに、限定されるものではないが次の化合物がある:アラセプリル、アラトリオプリル(alatriopril)、アルチオプリル(altiopril)カルシウム塩、アンコベニン(ancovenin)、ベナゼプリル、塩酸ベナゼプリル、ベナゼプリラト(benazeprilat)、ベンゾイルカプトプリル、カプトプリル、カプトプリル−システイン、カプトプリル−グルタチオン、セラナプリル(ceranapril)、セラノプリル(ceranopril)、セロナプリル(ceronapril)、シラザプリル、シラザプリラト(cilazaprilat)、デラプリル、デラプリル−二酸、エナラプリル、エナラプリラト、エナプリル、エピカプトプリル、フォロキシミチン(foroxymithine)、フォスフェノプリル(fosfenopril)、フォセノプリル(fosenopril)、フォセノプリルナトリウム塩、フォシノプリル、フォシノプリルナトリウム塩、フォシノプリラト、フォシノプリル酸、グリコプリル(glycopril)、ヘモルフィン−4、イドラプリル(idrapril)、イミダプリル、インドラプリル(indolapril)、インドラプリラト(indolaprilat)、リベンザプリル(libenzapril)、リシノプリル、リシウミン(lyciumin)A、リシウミンB、ミキサンプリル(mixanpril)、モエキシプリル、モエキシプリラト(moexiprilat)、モベルチプリル(moveltipril)、ムラセイン(muracein)A、ムラセインB、ムラセインC、ペントプリル(pentopril)、ペリンドプリル、ペリンドプリラト(perindoprilat)、ピバロプリル(pivalopril)、ピボプリル(pivopril)、キナプリル、塩酸キナプリル、キナプリラト(quinaprilat)、ラミプリル、ラミプリラト(ramiprilat)、スピラプリル、塩酸スピラプリル、スピラプリラト(spiraprilat)、スピロプリル(spiropril)、塩酸スピロプリル、テモカプリル、塩酸テモカプリル、テプロチド、トランドラプリル、トランドラプリラト(trandolaprilat)、ウチバプリル(utibapril)、ザビシプリル(zabicipril)、ザビシプリラト(zabiciprilat)、ゼフェノプリル(zefenopril)およびゼフェノプリラト(zefenoprilat)。本発明での使用に好ましいACE阻害薬は、ラミプリル、ラミプリラト、リシノプリル、エナラプリルおよびエナラプリラトである。本発明での使用にさらに好ましいACE阻害薬はラミプリルおよびラミプリラトである。
本発明の化合物と併用するための好ましいアンギオテンシンII拮抗薬、それらの製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、またはプロドラッグに、限定されるものではないが、化合物:カンデサルタン、カンデサルタン・シレキセチル、ロラスタン、バルサルタン、イルベサルタン、タソサルタン、テルミサルタンおよびエプロサルタンがある。本発明での使用に特に好ましいアンギオテンシンII拮抗薬またはそれらの製剤上許容できる誘導体は、カンデサルタンおよびカンデサルタン・シレキセチルである。
従って、本発明の追加の特長において、2型糖尿病およびその関連合併症の治療を必要としているヒトのような温血動物のその糖尿病および合併症の治療方法であって、有効量の本発明の化合物を、この併用療法の欄で説明される有効量の他の化合物の1種、またはその製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、若しくはプロドラッグによる同時、逐次または個別投与において上記温血動物に投与することを含む上記の方法が提供される。
従って、本発明の追加の特長において、高脂血症の病態の治療を必要としているヒトのような温血動物のその病態の治療方法であって、有効量の本発明の化合物を、この併用療法の欄で説明される有効量の他の化合物の1種、またはその製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、若しくはプロドラッグによる同時、逐次または個別投与において上記温血動物に投与することを含む上記の方法が提供される。
本発明のさらなる面によれば、本発明の化合物およびこの併用療法の欄で説明される他の化合物の1種、またはその製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、若しくはプロドラッグを製剤上許容できる希釈剤またはキャリアーと共同して含む製剤組成物が提供される。
本発明のさらなる面によれば、本発明の化合物およびこの併用療法の欄で説明される他の化合物の1種、またはその製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、若しくはプロドラッグを含むキットが提供される。
本発明のさらなる面によれば、
a)第一単位剤形の本発明の化合物;
b)第二単位剤形の、この併用療法の欄で説明される他の化合物の1種、またはその製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、若しくはプロドラッグ;および
c)該第一および第二剤形を含むための容器手段
を含むキットが提供される。
a)第一単位剤形の本発明の化合物;
b)第二単位剤形の、この併用療法の欄で説明される他の化合物の1種、またはその製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、若しくはプロドラッグ;および
c)該第一および第二剤形を含むための容器手段
を含むキットが提供される。
本発明のさらなる面によれば、
a)第一単位剤形の、製剤上許容できる希釈剤またはキャリアーと一緒の本発明の化合物;
b)第二単位剤形の、この併用療法の欄で説明される他の化合物の1種、またはその製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、若しくはプロドラッグ;および
c)該第一および第二剤形を含むための容器手段
を含むキットが提供される。
a)第一単位剤形の、製剤上許容できる希釈剤またはキャリアーと一緒の本発明の化合物;
b)第二単位剤形の、この併用療法の欄で説明される他の化合物の1種、またはその製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、若しくはプロドラッグ;および
c)該第一および第二剤形を含むための容器手段
を含むキットが提供される。
本発明のもう1つの特長によれば、本発明の化合物、およびこの併用療法の欄で説明される他の化合物の1種、またはその製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、若しくはプロドラッグの、ヒトのような温血動物の代謝症候群または2型糖尿病およびその関連合併症の治療で使用するための薬物の製造における使用が提供される。
本発明のもう1つの特長によれば、本発明の化合物、およびこの併用療法の欄で説明される他の化合物の1種、またはその製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、若しくはプロドラッグの、ヒトのような温血動物の高脂血症病態の治療で使用するための薬物の製造における使用が提供される。
本発明のさらなる面によれば、有効量の本発明の化合物を、随意に製剤上許容できる希釈剤またはキャリアーと一緒に、この併用療法の欄で説明される有効量の他の化合物の1種、またはその製剤上許容できる塩、溶媒和化合物、そのような塩の溶媒和化合物、若しくはプロドラッグの、随意に製剤上許容できる希釈剤またはキャリアーと一緒の、同時、逐次または個別投与と共に、治療処置の必要があるヒトのような温血動物に投与することを含む併用治療法が提供される。
実験
1H NMRおよび13C NMRの測定は、それぞれ300、400、500および600MHzの1H周波数で、またそれぞれ75、100、125および150MHzの13C周波数で作動するVarian Mercury 300およびVarian UNITYプラス400、500または600分光計で行った。測定はデルタスケール(δ)でなされた。
1H NMRおよび13C NMRの測定は、それぞれ300、400、500および600MHzの1H周波数で、またそれぞれ75、100、125および150MHzの13C周波数で作動するVarian Mercury 300およびVarian UNITYプラス400、500または600分光計で行った。測定はデルタスケール(δ)でなされた。
特に明記されない限りは、化学シフトは内部標準としての溶媒と共にppmで与えられる。
X線粉末回折分析(XRPD)は、標準の方法に従って作製した試料について、内部標準を用いおよび/または用いずに可変スリットを用いて行った。標準の方法は、例えばGiacovazzo, C等(1995年)のFundamentals of Crystallography、Oxford University Press社;Jenkins, R.およびSnyder, R. L.(1996年)のIntroduction to X-ray Powder Diffractometry、John Wiley & Sons社、ニューヨーク;Bunn, C. W.(1948年)のChemical Crystallography、Clarendon Press社、ロンドン;またはKlug, H. P.およびAlexander, L. E.(1974年)のX-ray Diffraction Procedures、John Wiley & Sons社、ニューヨークに記載されている。X線分析はSiemens D5000回折計またはPhilips X'Pert MPDを用いて行った。X線分析はSiemens D5000回折計およびPhilips X'Pert MPDでCu線を用いて行った。以下の図においてX軸は2−シータであり、またY軸は強度である。
X線粉末回折分析(XRPD)は、標準の方法に従って作製した試料について、内部標準を用いおよび/または用いずに可変スリットを用いて行った。標準の方法は、例えばGiacovazzo, C等(1995年)のFundamentals of Crystallography、Oxford University Press社;Jenkins, R.およびSnyder, R. L.(1996年)のIntroduction to X-ray Powder Diffractometry、John Wiley & Sons社、ニューヨーク;Bunn, C. W.(1948年)のChemical Crystallography、Clarendon Press社、ロンドン;またはKlug, H. P.およびAlexander, L. E.(1974年)のX-ray Diffraction Procedures、John Wiley & Sons社、ニューヨークに記載されている。X線分析はSiemens D5000回折計またはPhilips X'Pert MPDを用いて行った。X線分析はSiemens D5000回折計およびPhilips X'Pert MPDでCu線を用いて行った。以下の図においてX軸は2−シータであり、またY軸は強度である。
示差走査測熱法(DSC)は、標準の方法、例えばHohne, G. W. H.等(1996年)のDifferential Scanning Calorimetry、Springer社、ベルリンに記載される方法に従ってMettler DSC820、Mettler DSC820EまたはPerkin Elmer DSC 7測定器を用いて行われた。
熱重量分析(TGA)は、Mettler Toledo TGA850、Mettler Toledo TGA 851またはPerkin Elmer TGA 7測定器を用いて行った。
当業者であれば、本発明の化合物の結晶形は本明細書に記載される方法と類似する方法で、および/または以下の実施例に従って製造することができ、そしてそれらは本明細書に開示されるものと本質的に同じXRPD回折図形および/またはDSCおよび/またはTGAサーモグラムを示すことは認められるだろう。「本質的に同じ」XRPD回折図形および/またはDSCおよび/またはTGAサーモグラムによって、本質的に同じ結晶形が形成されていることがそれらの関連図形および/またはサーモグラム(実験誤差は許容)から明白であるときのそのような場合を包含する。以下の温度および値が与えられるとき、DSC開始温度は範囲±5℃(例えば±2℃)で変わることができ、またXRPD距離値は最後の小数位で範囲±2で変わることができる。当業者であれば、XRPD強度は、例えば好ましい配向を含めて色々な理由から、本質的に同じ結晶形について測定するとき変化することがあることは認められるだろう。
当業者であれば、本発明の化合物の結晶形は本明細書に記載される方法と類似する方法で、および/または以下の実施例に従って製造することができ、そしてそれらは本明細書に開示されるものと本質的に同じXRPD回折図形および/またはDSCおよび/またはTGAサーモグラムを示すことは認められるだろう。「本質的に同じ」XRPD回折図形および/またはDSCおよび/またはTGAサーモグラムによって、本質的に同じ結晶形が形成されていることがそれらの関連図形および/またはサーモグラム(実験誤差は許容)から明白であるときのそのような場合を包含する。以下の温度および値が与えられるとき、DSC開始温度は範囲±5℃(例えば±2℃)で変わることができ、またXRPD距離値は最後の小数位で範囲±2で変わることができる。当業者であれば、XRPD強度は、例えば好ましい配向を含めて色々な理由から、本質的に同じ結晶形について測定するとき変化することがあることは認められるだろう。
略語
実施例
出発物質の製造
方法1
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(i)エチル (2S)−3−{4−[2−(ベンジルオキシ)−2−オキソエトキシ]フェニル}−2−エトキシプロパノエート
エチル (2S)−2−エトキシ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノエート(23.8g、100ミリモル、WO99/62872に記載されるように製造)のアセトニトリル(200mL)中の溶液に、無水の炭酸カリウム(31.9g、231ミリモル)を、続いてベンジルブロモアセテート(17.4mL、110ミリモル)を加え、そしてその反応混合物を一晩還流させた。この反応混合物を室温まで放冷し、不溶性の塩類を濾別し、そしてその溶液を真空中で濃縮した。その残分を酢酸エチル(300mL)中に吸収し、その有機相をNaHCO3水溶液(3x100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、無水のMgSO4上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。シリカゲル上で溶離剤としての塩化メチレンにより精製し、そして純粋な画分を採集すると、22.4g(58%)の黄色の油がもたらされた。
出発物質の製造
方法1
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
(i)エチル (2S)−3−{4−[2−(ベンジルオキシ)−2−オキソエトキシ]フェニル}−2−エトキシプロパノエート
エチル (2S)−2−エトキシ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノエート(23.8g、100ミリモル、WO99/62872に記載されるように製造)のアセトニトリル(200mL)中の溶液に、無水の炭酸カリウム(31.9g、231ミリモル)を、続いてベンジルブロモアセテート(17.4mL、110ミリモル)を加え、そしてその反応混合物を一晩還流させた。この反応混合物を室温まで放冷し、不溶性の塩類を濾別し、そしてその溶液を真空中で濃縮した。その残分を酢酸エチル(300mL)中に吸収し、その有機相をNaHCO3水溶液(3x100mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、無水のMgSO4上で乾燥させ、そして真空中で濃縮した。シリカゲル上で溶離剤としての塩化メチレンにより精製し、そして純粋な画分を採集すると、22.4g(58%)の黄色の油がもたらされた。
(ii){4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸
エチル (2S)−3−{4−[2−(ベンジルオキシ)−2−オキソエトキシ]フェニル}−2−エトキシプロパノエート(22.33g、57.8ミリモル)の新たに蒸留されたTHF(290mL)中の溶液に、Pd/C(10%、3.1g)を加え、そしてその反応混合物を大気圧下で室温において一晩水素化した。この混合物をセライトのプラグを通して濾過し、そしてその濾液を真空中で濃縮して16.6g(97%)の淡黄色の油を与えた。
エチル (2S)−3−{4−[2−(ベンジルオキシ)−2−オキソエトキシ]フェニル}−2−エトキシプロパノエート(22.33g、57.8ミリモル)の新たに蒸留されたTHF(290mL)中の溶液に、Pd/C(10%、3.1g)を加え、そしてその反応混合物を大気圧下で室温において一晩水素化した。この混合物をセライトのプラグを通して濾過し、そしてその濾液を真空中で濃縮して16.6g(97%)の淡黄色の油を与えた。
(iii)エチル (2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパノエート
{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(0.110g、0.37ミリモル)の塩化メチレン(3.7mL)中溶液に、N−ヘキシル−2−フェニルエチルアミン(0.080g、0.39ミリモル)およびDMAP(0.045g、0.37ミリモル)を、続いて1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.071g、0.37ミリモル)を加え、そしてその反応混合物を室温で一晩攪拌した。この混合物を塩化メチレン(25mL)で希釈し、そしてその有機相を5%HCl(3x25mL)、NaHCO3水溶液(25mL)およびブライン(25mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲルの予備充填カラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、Si・5g/25mL)で塩化メチレン中メタノール(0−10%勾配)を溶離剤として用いて精製すると、0.125g(70%)の無色の油がもたらされた。
{4−[(2S)−2,3−ジエトキシ−3−オキソプロピル]フェノキシ}酢酸(0.110g、0.37ミリモル)の塩化メチレン(3.7mL)中溶液に、N−ヘキシル−2−フェニルエチルアミン(0.080g、0.39ミリモル)およびDMAP(0.045g、0.37ミリモル)を、続いて1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(0.071g、0.37ミリモル)を加え、そしてその反応混合物を室温で一晩攪拌した。この混合物を塩化メチレン(25mL)で希釈し、そしてその有機相を5%HCl(3x25mL)、NaHCO3水溶液(25mL)およびブライン(25mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、そして真空中で濃縮した。シリカゲルの予備充填カラム(Isolute(登録商標)SPEカラム、Si・5g/25mL)で塩化メチレン中メタノール(0−10%勾配)を溶離剤として用いて精製すると、0.125g(70%)の無色の油がもたらされた。
(iv)(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
エチル (2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパノエート(0.081g、0.17ミリモル)のTHF(8.6mL)中溶液に、4.3mLの0.10M LiOH溶液を加え、そしてその反応混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物を2MHClで酸性にし、そして酢酸エチル(3x25mL)で抽出した。その合わせられた有機相をブライン(25mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、そして真空中で濃縮して0.073g(96%)の無色の油を得た。
エチル (2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパノエート(0.081g、0.17ミリモル)のTHF(8.6mL)中溶液に、4.3mLの0.10M LiOH溶液を加え、そしてその反応混合物を室温で一晩攪拌した。この反応混合物を2MHClで酸性にし、そして酢酸エチル(3x25mL)で抽出した。その合わせられた有機相をブライン(25mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、そして真空中で濃縮して0.073g(96%)の無色の油を得た。
方法2
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
a)フェネチルアミン(30.0g)をトルエン(100mL)中で6M水酸化ナトリウム水溶液(61.5mL)で処理した。クロロアセチルクロリド(28.0g)のトルエン(50mL)中溶液を温度制御下で加えた。完全反応後に、その反応スラリーを完全な溶液が得られるまで加温し、そしてその水相を除去した。その有機相を塩化水素水溶液と水で洗浄した。得られたトルエン相を蒸発で減少させ、そしてそのトルエン溶液にジイソプロピルエーテルを加えた。この溶液を冷却し、そして濾過により1−クロロ−N−フェネチルアセトアミド(42.3g)を採集し、洗浄および乾燥した。生成物をLC(99.8面積%)およびNMRで分析した。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸
a)フェネチルアミン(30.0g)をトルエン(100mL)中で6M水酸化ナトリウム水溶液(61.5mL)で処理した。クロロアセチルクロリド(28.0g)のトルエン(50mL)中溶液を温度制御下で加えた。完全反応後に、その反応スラリーを完全な溶液が得られるまで加温し、そしてその水相を除去した。その有機相を塩化水素水溶液と水で洗浄した。得られたトルエン相を蒸発で減少させ、そしてそのトルエン溶液にジイソプロピルエーテルを加えた。この溶液を冷却し、そして濾過により1−クロロ−N−フェネチルアセトアミド(42.3g)を採集し、洗浄および乾燥した。生成物をLC(99.8面積%)およびNMRで分析した。
b)炭酸カリウム(31.5g)、1−クロロ−N−フェネチルアセトアミド(15.0g)、エチル (2S)−2−エトキシ−3−(4−ヒドロキシフェニル)プロパノエート(18.1g)(WO99/62871を参照されたい)およびアセトニトリル(150mL)の混合物を攪拌し、そして還流下で沸騰させた。完全反応後に、その混合物を冷却し、そしてその無機塩類を濾別し、アセトニトリルで洗浄した。残っている溶液を蒸留で減少させ、そして生成物を酢酸エチルおよびヘキサン類から結晶化させた。濾過によりエチル(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−オキソ−2−[(2−フェニルエチル)アミノ]エトキシ}フェニル)プロパノエート(24.5g)を採集し、洗浄および乾燥した。生成物をLC(98.6面積%)およびNMRで分析した。
c)エチル (2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−オキソ−2−[(2−フェニルエチル)アミノ]エトキシ}フェニル)プロパノエート(36.0g)のTHF(270mL)中溶液を、水(360mL)に溶解させた水酸化リチウム(6.51g)の溶液に加えた。この混合物を室温で攪拌した。完全反応後に、その混合物を減圧下で蒸発させてTHFを除去した。蒸発後に、その反応混合物を室温まで冷却し、そして塩酸で酸性化した。その酸性化生成物を酢酸エチルで抽出した。その酢酸エチル溶液を水で洗浄し、そして蒸発させて容積を減少させた。生成物を酢酸エチルおよびジイソプロピルエーテルから結晶化させた。(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−オキソ−2−[(2−フェニルエチル)アミノ]エトキシ}フェニル)プロパン酸(28.0g)を濾別し、そしてジイソプロピルエーテルで洗浄し、それから真空乾燥した。
d)ジメチルスルホキシド(DMSO)(2750mL)、水溶液カリウム粉末(244g)および(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−オキソ−2−[(2−フェニルエチル)アミノ]エトキシ}フェニル)プロパン酸(250g)をおよそ18℃で約20分間攪拌した。1−ブロモヘキサン(344g=292mL)を2.5時間にわたって加えた。この反応混合物を約10分間攪拌した。ジイソプロピルエーテル(1000mL)を加え、続いてその混合物を濾過、抽出および分離した。DMSO層をジイソプロピルエーテル(2x1000mL)でさらに抽出した。そのDMSO層を4M HCl(水溶液)(950mL)で酸性化した。ジイソプロピルエーテル(3000mL)および水(2500mL)を加え、続いて抽出した。それらの層を分離し(水性層pH〜2)、そしてジイソプロピルエーテル層を水(2500mL)で洗浄した。そのジイソプロピルエーテル層を透明な非常に粘稠な油となるまで真空中で濃縮した。収量317g、純度(assay)88.1%、補正収率91.1%、LC−純度(purity)97.2%、e.e.97.8%。参照試料によるLC純度およびキラルLC。
実施例1
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミン塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(1.51g)を室温で酢酸エチル(15mL/g)に溶解した。次いで、この溶液に(1R,2S)−(+)−シス−アミノ−2−インダノール(1モル当量)を加え、続いて種結晶を加えた。このスラリーを室温で攪拌し、そして生成物(1.89g)を濾別して、XRPDおよびNMRで確認された表題化合物を与えた。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミン塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(1.51g)を室温で酢酸エチル(15mL/g)に溶解した。次いで、この溶液に(1R,2S)−(+)−シス−アミノ−2−インダノール(1モル当量)を加え、続いて種結晶を加えた。このスラリーを室温で攪拌し、そして生成物(1.89g)を濾別して、XRPDおよびNMRで確認された表題化合物を与えた。
実施例2
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミン塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(109mg)および(1R,2S)−(+)−シス−1−アミノ−2−インダノール(36mg)を酢酸エチル(1.4mL)に溶解し、室温で攪拌した。塩が沈殿したら酢酸エチルを加えた(3.2mL)。このスラリーを室温で攪拌し、濾過し、その固体を酢酸エチル(1mL)で洗浄し、そして吸引により乾燥した。生成物はLCおよびXRPDにより(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミニウム (2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパノエートと確認された。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミン塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(109mg)および(1R,2S)−(+)−シス−1−アミノ−2−インダノール(36mg)を酢酸エチル(1.4mL)に溶解し、室温で攪拌した。塩が沈殿したら酢酸エチルを加えた(3.2mL)。このスラリーを室温で攪拌し、濾過し、その固体を酢酸エチル(1mL)で洗浄し、そして吸引により乾燥した。生成物はLCおよびXRPDにより(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミニウム (2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパノエートと確認された。
実施例3
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミン塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(1.00g)および(1R,2S)−(+)−シス−1−アミノ−2−インダノール(0.27g)を酢酸イソプロピル(40mL)に溶解し、室温で攪拌した。塩が沈殿したらそのスラリーを濾過し、その固体を酢酸イソプロピル(20mL)で洗浄し、そして吸引により乾燥して0.97gの表題化合物を与えた。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミン塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(1.00g)および(1R,2S)−(+)−シス−1−アミノ−2−インダノール(0.27g)を酢酸イソプロピル(40mL)に溶解し、室温で攪拌した。塩が沈殿したらそのスラリーを濾過し、その固体を酢酸イソプロピル(20mL)で洗浄し、そして吸引により乾燥して0.97gの表題化合物を与えた。
実施例4
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシフェニル)プロパン酸のL−アルギニン塩
L−アルギニン(11.32g)を25mLの蒸留水に60℃で溶解させた。このL−アルギニンの透明な温水溶液を、攪拌下で、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(33g)の2−プロパノール(150mL)中溶液に加えた。得られた溶液を蒸発させて油にし、それを攪拌下で150mLの酢酸イソプロピルを添加することにより沈殿させた。この非晶質の塩を濾別し、そして40℃で真空乾燥した。収量は36gであった。少量の物質を温酢酸ブチルに溶解し、そしてシクロヘキサンの添加により再沈殿させた。この物質を40℃で真空乾燥させ、そしてNMR分析用に用いた。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシフェニル)プロパン酸のL−アルギニン塩
L−アルギニン(11.32g)を25mLの蒸留水に60℃で溶解させた。このL−アルギニンの透明な温水溶液を、攪拌下で、(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(33g)の2−プロパノール(150mL)中溶液に加えた。得られた溶液を蒸発させて油にし、それを攪拌下で150mLの酢酸イソプロピルを添加することにより沈殿させた。この非晶質の塩を濾別し、そして40℃で真空乾燥した。収量は36gであった。少量の物質を温酢酸ブチルに溶解し、そしてシクロヘキサンの添加により再沈殿させた。この物質を40℃で真空乾燥させ、そしてNMR分析用に用いた。
実施例5
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のL−アルギニン塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(0.197g)を95%エタノールに溶解し、そしてその溶液にL−アルギニン(1モル当量)を加えた。この溶液を周囲温度で攪拌し、続いて蒸発乾固させ、そしてイソオクタン(10mL/g)を加えた。このスラリーを室温で攪拌し、そして生成物を濾別し、そしてXRPDで分析した。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のL−アルギニン塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(0.197g)を95%エタノールに溶解し、そしてその溶液にL−アルギニン(1モル当量)を加えた。この溶液を周囲温度で攪拌し、続いて蒸発乾固させ、そしてイソオクタン(10mL/g)を加えた。このスラリーを室温で攪拌し、そして生成物を濾別し、そしてXRPDで分析した。
実施例6
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のtert−ブチルアミン塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(0.49g)とtert−ブチルアミン(0.077g)をアセトン(8mL/g)中で混合し、続いてイソオクタン(8mL/g)を加え、そして室温で攪拌した。生成物(0.36g)を濾別し、イソオクタン(4mL/g)で洗浄し、そして室温で乾燥した。この生成物をNMRおよびXRPDにより確認した。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のtert−ブチルアミン塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(0.49g)とtert−ブチルアミン(0.077g)をアセトン(8mL/g)中で混合し、続いてイソオクタン(8mL/g)を加え、そして室温で攪拌した。生成物(0.36g)を濾別し、イソオクタン(4mL/g)で洗浄し、そして室温で乾燥した。この生成物をNMRおよびXRPDにより確認した。
性質
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミンの性質の例
DSCは104℃の外挿開始温度を有する吸熱量(endotherm)を示した。TGAは24−75℃の間で減量0重量/重量%を示した。より純粋な試料で繰り返されるDSC分析はより高い融点を与えることができる。(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミンの結晶(上記実施例によりおよび/または他の方法で得られた)をXRPDで分析した:結果は以下において表にされ、そして図Aに示される。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミンの性質の例
DSCは104℃の外挿開始温度を有する吸熱量(endotherm)を示した。TGAは24−75℃の間で減量0重量/重量%を示した。より純粋な試料で繰り返されるDSC分析はより高い融点を与えることができる。(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミンの結晶(上記実施例によりおよび/または他の方法で得られた)をXRPDで分析した:結果は以下において表にされ、そして図Aに示される。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のL−アルギニン塩の例
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(0.197g)を95%エタノールに溶解し、そしてその溶液にL−アルギニン(1モル当量)を加えた。この溶液を周囲温度で攪拌し、続いて蒸発乾固させ、そしてイソオクタン(10mL/g)を加えた。このスラリーを室温で攪拌し、生成物を濾別し、そしてXRPDで分析した。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(0.197g)を95%エタノールに溶解し、そしてその溶液にL−アルギニン(1モル当量)を加えた。この溶液を周囲温度で攪拌し、続いて蒸発乾固させ、そしてイソオクタン(10mL/g)を加えた。このスラリーを室温で攪拌し、生成物を濾別し、そしてXRPDで分析した。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のtert−ブチルアミン塩の性質の例
DSCは107℃の外挿開始温度を有する吸熱量を示した。TGAは102−236℃の間で12.7重量/重量%の減量を示した。より純粋な試料で繰り返されるDSC分析はより高い融点を与えることができる。(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のtert−ブチルアミン塩の結晶(上記実施例によりおよび/または他の方法で得られた)をXRPDで分析した:結果は以下において表にされ、そして図Cに示される。
DSCは107℃の外挿開始温度を有する吸熱量を示した。TGAは102−236℃の間で12.7重量/重量%の減量を示した。より純粋な試料で繰り返されるDSC分析はより高い融点を与えることができる。(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のtert−ブチルアミン塩の結晶(上記実施例によりおよび/または他の方法で得られた)をXRPDで分析した:結果は以下において表にされ、そして図Cに示される。
生物活性
化合物AをWO03/051821に記載される検定法で試験した。
本発明の化合物はPPARαについて0.5μモル/L未満のEC50を有し、そして好ましい化合物はPPARαについて0.05μモル/L未満のEC50を有する。本発明の化合物はPPARαに関してPPARγに関してよりも効力が強い。この関係はこれら化合物の薬理活性およびそれらの治療プロフィールに関して重要であると考えられる。
化合物AをWO03/051821に記載される検定法で試験した。
本発明の化合物はPPARαについて0.5μモル/L未満のEC50を有し、そして好ましい化合物はPPARαについて0.05μモル/L未満のEC50を有する。本発明の化合物はPPARαに関してPPARγに関してよりも効力が強い。この関係はこれら化合物の薬理活性およびそれらの治療プロフィールに関して重要であると考えられる。
加えて、本発明の化合物は改善されたDMPK(Drug Metabolism and Pharmacokinetic:薬物代謝および薬物動態)特性を示し、例えばそれら化合物は改善された試験管内代謝安定性を示し、また有利な生体内用量反応曲線も示す。これら化合物はまた有望な毒物学的プロフィールも有する。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の塩のさらなる例
実施例7
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のアダマンチルアミン塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(0.32g、0.7ミリモル)を丸底フラスコ中の酢酸エチル(10mL)に溶解させた。アダマンチルアミン(0.11g、0.7ミリモル)を少量の塩化メチレン部分(2mL)に溶解させ、そしてこの溶液を上記丸底フラスコに加えた。その溶媒をその1/4が残るまで室温でゆっくり蒸発させた。その結晶を濾過で単離し、そして真空乾燥した。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のアダマンチルアミン塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(0.32g、0.7ミリモル)を丸底フラスコ中の酢酸エチル(10mL)に溶解させた。アダマンチルアミン(0.11g、0.7ミリモル)を少量の塩化メチレン部分(2mL)に溶解させ、そしてこの溶液を上記丸底フラスコに加えた。その溶媒をその1/4が残るまで室温でゆっくり蒸発させた。その結晶を濾過で単離し、そして真空乾燥した。
実施例8
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−フェニルエタナミニウム塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(0.49g)およびN−ベンジル−2−フェニルエチルアミン(0.24mL)をアセトン(4mL)中で混合した。次に、イソオクタン(4mL)を加え、そしてこのスラリーを室温で一晩攪拌し、次いで濾別した。生成物の結晶化度をXRPDにより確認した。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−フェニルエタナミニウム塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(0.49g)およびN−ベンジル−2−フェニルエチルアミン(0.24mL)をアセトン(4mL)中で混合した。次に、イソオクタン(4mL)を加え、そしてこのスラリーを室温で一晩攪拌し、次いで濾別した。生成物の結晶化度をXRPDにより確認した。
実施例9
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−フェニルエタナミニウム塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(0.98g)およびN−ベンジル−2−フェニルエチルアミン(0.52mL)をIPA(1mL)中で混合した。次に、酢酸n−ブチル(4mL)を加え、そして種結晶を加えた。このスラリーを室温で>72時間攪拌し、次いでほとんど蒸発乾固させ、そして濾過した。生成物をLCで分析してその純度を確認した。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−フェニルエタナミニウム塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(0.98g)およびN−ベンジル−2−フェニルエチルアミン(0.52mL)をIPA(1mL)中で混合した。次に、酢酸n−ブチル(4mL)を加え、そして種結晶を加えた。このスラリーを室温で>72時間攪拌し、次いでほとんど蒸発乾固させ、そして濾過した。生成物をLCで分析してその純度を確認した。
実施例10
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−(ベンジルアミノ)エタナミニウム塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(0.98g)およびN,N’−ジベンジルエチレンジアミン(0.46mL)をイソプロパノール(1mL)中で混合した。次に、酢酸n−ブチル(4mL)を加え、そしてこのスラリーを室温で>72時間攪拌し、次いで濾別した。生成物をLCで分析してその純度を確認した。生成物をXRPDにより分析した。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−(ベンジルアミノ)エタナミニウム塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(0.98g)およびN,N’−ジベンジルエチレンジアミン(0.46mL)をイソプロパノール(1mL)中で混合した。次に、酢酸n−ブチル(4mL)を加え、そしてこのスラリーを室温で>72時間攪拌し、次いで濾別した。生成物をLCで分析してその純度を確認した。生成物をXRPDにより分析した。
実施例11
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−(ベンジルアミノ)エタナミニウム塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(0.98g)およびN,N’−ジベンジルエチレンジアミン(0.52mL)をIPA(1mL)中で混合した。次に、酢酸n−ブチル(4mL)を加え、そして種結晶を加えた。このスラリーを室温で>72時間攪拌し、次いでほとんど蒸発乾固させ、そして濾過した。生成物をLCで分析してその純度を確認した。
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−(ベンジルアミノ)エタナミニウム塩
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸(0.98g)およびN,N’−ジベンジルエチレンジアミン(0.52mL)をIPA(1mL)中で混合した。次に、酢酸n−ブチル(4mL)を加え、そして種結晶を加えた。このスラリーを室温で>72時間攪拌し、次いでほとんど蒸発乾固させ、そして濾過した。生成物をLCで分析してその純度を確認した。
Claims (6)
- 次のものの1種または2種以上から選ばれる化合物:
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ−2−オキソエトキシフェニル)プロパン酸のL−アルギニン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ−2−オキソエトキシフェニル)プロパン酸のtert−ブチルアミン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のコリン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のアダマンチルアミン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−フェニルエタナミニウム塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−(ベンジルアミノ)エタナミニウム塩;または
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のトリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン塩。 - 化合物が次のものの1種または2種以上から選ばれる、請求項1に記載の化合物:
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ−2−オキソエトキシフェニル)プロパン酸のL−アルギニン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ−2−オキソエトキシフェニル)プロパン酸のtert−ブチルアミン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のコリン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のトリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン塩。 - 化合物が:
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のアダマンチルアミン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−フェニルエタナミニウム塩;または
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸のN−ベンジル−2−(ベンジルアミノ)エタナミニウム塩
から選ばれる、請求項1に記載の化合物。 - (2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ]−2−オキソエトキシ}フェニル)プロパン酸の(1R,2S)−2−ヒドロキシインダン−1−アミン塩;
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ−2−オキソエトキシフェニル)プロパン酸のL−アルギニン塩;または
(2S)−2−エトキシ−3−(4−{2−[ヘキシル(2−フェニルエチル)アミノ−2−オキソエトキシフェニル)プロパン酸のtert−ブチルアミン塩
から選ばれる化合物。 - 溶媒和化合物、水和物、混合溶媒和化合物/水和物、アンソルベート(ansolvate)または無水物であることができる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の塩。
- 結晶形または部分的結晶形をしている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の塩。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
GBGB0314129.8A GB0314129D0 (en) | 2003-06-18 | 2003-06-18 | Therapeutic agents |
PCT/SE2004/000964 WO2004110984A1 (en) | 2003-06-18 | 2004-06-16 | Pharmaceutically useful salts of carboxylic acid derivates |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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