JP3821242B2 - ミキシング装置の送り返し回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は各種放送用、レコーディング用スタジオ等において、オーディオ信号の制御用に使用されるミキシング装置に関し、詳しくはスタジオモニタの送り返し回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のスタジオ等の収録先4a,4b,4cから収録したオーディオ信号をミキシングし、放送等を行う場合、各収録先4a,4b,4cにその音声を送り返し、その放送等の内容を演奏者や出演者に知らせる必要がある。このため、各収録先4a,4b,4cのモニタスピーカSPに対し放送内容を送出する必要があるが、放送用等の出力となる送出設備6からの出力信号をそのまま送り返したのでは、その出力信号の中に送り返される収録先4bからのオーディオ信号も含まれているため、その音が収録先4bのマイクに再び入力され、いわゆる音の回り込みやハウリングといった現象が生じてしまう。そこで従来より送出設備6から出力されるオンエア中であることを示す制御信号8を認識して、その収録先4bからの信号を除いた信号を各収録先4a,4b,4cへ送り返すといった作業が行われていた。
【0003】
図2はこのような従来の送り返し回路の一例を示したもので、1は入力ユニット、2はマスターユニット、4はスタジオ4a,4bや中継局4c等の収録先、5はテープレコーダである。そして、送り返しユニットにはオンエア信号の送り返し、つまりオンエア入力と入力ユニット1からの信号を切り換える切換手段3dがあり、この切換手段3dを用いて上記のような切り換えが行われていた。なお、図中7はミキシングコンソールである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、オンエア中の状態でも各収録先4a,4b,4cで収録が行われない、つまり待機状態の時には、送出設備6からの信号にはその収録先からの信号が含まれていない。つまり、入力ユニット1のフェーダを絞るためその入力ユニットからの信号は入力されていない。このため、送出設備6からの信号、つまりオンエア信号をモニタしても問題はなく、実際の放送等に使用されるオンエア信号を直接モニタできるため、この送出設備6からの信号をモニタした方が確実で便利である。
【0005】
従って、その収録先4bで演奏中等の収録時には、その収録先4b以外のオーディオ信号(4a,4c)を送り返し、その収録先4bが待機状態の時には、送出設備6からの出力信号を送り返すことで確実なモニタが可能となる。しかしながら、このような切り換え操作を前記入力ユニットと送り返しユニットの切換手段3dで一々行うことは非常に煩雑であり、操作ミスにより音の回り込み等を生じる恐れもある。
【0006】
この発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、収録時には、その収録先4b以外のオーディオ信号を送り返し、その収録先4bが待機状態の時には、送出設備6からの出力信号を送り返すための切換を自動的に行い、便利で確実なモニタを可能とするミキシング装置の送り返し回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、マスタユニットに送出する信号の設定を行うマスタ設定スイッチと、送り返し信号の設定を行う複数の送り返し設定スイッチと、出力操作を行うフェーダーとを有する複数の入力ユニットと、前記複数の入力ユニットのうちそれぞれ所定の入力ユニットに接続されオーディオ信号を送出する複数の収録先と、前記マスタユニットには前記マスタ設定スイッチがオンに設定された入力ユニットからの信号が入力され、かつこのマスタユニットからの信号を受信しオンエア信号を送出する送出設備と、この送出設備からのオンエア信号と前記送り返し設定スイッチがオンに設定された前記入力ユニットからの信号とがそれぞれ供給され、前記オンエア信号と前記入力ユニットの信号とを選択的に前記複数の収録先に供給する複数の切換手段と、この切換手段を切り換える制御手段とを備え、前記複数の収録先と各入力ユニットにある前記複数の送り返し設定スイッチと前記複数の切換手段とはそれぞれ対応して設けられ、前記制御手段は収録時の収録先からの出力が供給される前記入力ユニットの出力を各入力ユニットにあるフェーダを介し前記マスタユニットに対して信号を出力する操作が行われ、その入力ユニットの送り返し設定がオフの時、その送り返し設定スイッチに対応する切換手段を切り換え、収録時の収録先に前記オンエア信号を送出しないようにすることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に図を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明にかかるミキシング装置の送り返し回路の構成を示すブロック図である。図において7はミキシングコンソール、2はマスタユニット、3は切換手段3a〜3cを含む送り返しユニット、4は収録先、5はテープレコーダ、6は送出設備である。
【0009】
また、ミキシングコンソール7には各入力ユニットU1〜Unもしくはマスタ(MASTER)ユニット、送り返しユニット3と、その内部に図示しない制御手段を有する。収録先4は中継局4aや第1のスタジオ4b、第2のスタジオ4c等から成る。前記各入力ユニットU1〜Unにはマスタ設定スイッチMSWと各収録先4a〜4cに対応した送り返し設定スイッチBSW1〜3が設けられている。
【0010】
しかして、ミキシングコンソール7の各入力ユニットU1〜Unには中継局4a、第1、第2のスタジオ4b,4c内のマイクMCあるいはテープレコーダTR等からのオーディオ信号がそれぞれ入力される。そして、この入力ユニットU1〜Unでレベル調整等の処理が行われる。この各入力ユニットU1〜Unからはマスタ設定スイッチMSWを介して送出設備6に対し、入力したオーディオ信号を送出する。
【0011】
また、各入力ユニットU1〜Unからは、各収録先4a〜4cに対応した送り返し設定スイッチBSW1〜3を介して、それぞれの対応する切換手段3a〜3cに送り返し信号が送出される。この各切換手段3a〜3cには送出設備6からの出力、つまりオンエア信号がそれぞれ入力されていて、通常はこの送出設備6側つまりオンエア信号を送出するように接続されている。切換手段3a〜3cの出力は対応する各収録先4a〜4cに接続され、内部のモニタスピーカSP等によりオンエア信号あるいは送り返し信号をモニタできるようになっている。
【0012】
ミキシングコンソール7内の制御手段は、このミキシングコンソール7におけるスイッチ等の操作を監視する。そして、各入力ユニットU1〜Unの出力をマスタユニットに対し送出する操作(例えばフェーダー等による操作)が行われた場合には、その入力ユニットに対応する前記切換手段を送り返し設定スイッチBSWから送出された送り返し信号側に切り換える。
【0013】
次に、より具体的な動作例について説明する。図1において、各入力ユニットU1〜Unのマスタ設定スイッチMSWおよび送り返し設定スイッチBSW1〜3は白がオフ、黒がオンを示している。ここでは、収録先4の第1のスタジオ4bに関する動作について説明することとする。
【0014】
中継局からの出力が入力される入力ユニットU1のマスタ設定スイッチMSWはオン、送り返し設定スイッチBSW1はオフ、BSW2はオン、BSW3はオンである。第1のスタジオ4bからのマイクMC出力が入力される入力ユニットU2〜U5のマスタ設定スイッチMSWはオン、送り返し設定スイッチBSW1はオン、BSW2はオフ、BSW3はオンである。第2のスタジオ4cからのマイクMC出力が入力される入力ユニットU6〜U9のマスタ設定スイッチMSWはオン、送り返し設定スイッチBSW1はオン、BSW2はオン、BSW3はオフである。送り返し信号の必要ない、テープレコーダTRからの出力が入力される入力ユニットUnのマスタ設定スイッチMSWはオン、送り返し設定スイッチBSW1はオン、BSW2はオン、BSW3はオンである。
【0015】
このように、各入力ユニットU1〜U9には各収録先4a,4b,4cに対応して送り返し設定スイッチBSW1,BSW2,BSW3が設けられ、その収録先4bの出力が入力される入力ユニットU2〜U5の送り返し設定スイッチBSW2はオフにして送り返し信号の中にその収録先4bの信号が入らないようにする。なお、マスタユニット2への出力には、この例では全ての入力信号が含まれるので、全ての入力ユニットU1〜Unのマスタ設定スイッチMSWはオンとなっている。
【0016】
前記第1のスタジオ4bに対応した送り返し設定スイッチBSW2の出力は対応する切換手段3bに入力されている。この切換手段3bには送出設備6からの信号も入力されていて、通常(待機時)はこの送出設備6からの信号を出力するように切り換えられている。また、この切換手段3bには入力ユニット1に対応した制御手段からの制御信号も入力されている。そして、入力ユニット1の各入力ユニットU2〜U5の出力を送出設備6に対して送出する操作(フェーダー等による)が行われたと判断すると、前記切換手段を送り返し信号を出力するように切り換える。
【0017】
このようにして、自動的にある収録先4bで演奏中等の収録時には、その収録先以外4a、4c、5のオーディオ信号を送り返し、その収録先4bが待機状態の時には、送出設備6からの出力信号を送り返す操作が行われる。なお、この例では各入力ユニットU1〜Unから直接送出設備6に接続しているが如く説明したが、本発明を明確にすべく省略したまでであって、実際にはインサーション回路、グループユニット等必要な回路、装置を経て送出設備6に接続される。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、収録時には、その収録先以外のオーディオ信号を送り返し、その収録先が待機状態の時には、マスタユニットからの出力信号を送り返すための切換を自動的に行っているので、
各収録先で便利かつ確実なモニタが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるミキシング装置の送り返し回路の基本構成を示すブロック図である。
【図2】従来例を示した図である。
【符号の説明】
1 入力ユニット
2 マスタユニット
3 送り返しユニット
3a、3b、3c 切換手段
3d 切換手段
4 収録先
4a、4b、4c 収録先
5 テープレコーダ
6 送出設備
7 ミキシングコンソール
MSW マスタ設定スイッチ
BSW 送り返し設定スイッチ
Claims (1)
- マスタユニットに送出する信号の設定を行うマスタ設定スイッチと、送り返し信号の設定を行う複数の送り返し設定スイッチと、出力操作を行うフェーダーとを有する複数の入力ユニットと、
前記複数の入力ユニットのうちそれぞれ所定の入力ユニットに接続されオーディオ信号を送出する複数の収録先と、
前記マスタユニットには前記マスタ設定スイッチがオンに設定された入力ユニットからの信号が入力され、かつこのマスタユニットからの信号を受信しオンエア信号を送出する送出設備と、
この送出設備からのオンエア信号と前記送り返し設定スイッチがオンに設定された前記入力ユニットからの信号とがそれぞれ供給され、前記オンエア信号と前記入力ユニットの信号とを選択的に前記複数の収録先に供給する複数の切換手段と、
この切換手段を切り換える制御手段とを備え、
前記複数の収録先と各入力ユニットにある前記複数の送り返し設定スイッチと前記複数の切換手段とはそれぞれ対応して設けられ、
前記制御手段は収録時の収録先からの出力が供給される前記入力ユニットの出力を各入力ユニットにあるフェーダを介し前記マスタユニットに対して信号を出力する操作が行われ、その入力ユニットの送り返し設定がオフの時、その送り返し設定スイッチに対応する切換手段を切り換え、収録時の収録先に前記オンエア信号を送出しないようにすることを特徴とするミキシング装置の送り返し回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30980095A JP3821242B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | ミキシング装置の送り返し回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30980095A JP3821242B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | ミキシング装置の送り返し回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09130348A JPH09130348A (ja) | 1997-05-16 |
JP3821242B2 true JP3821242B2 (ja) | 2006-09-13 |
Family
ID=17997401
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30980095A Expired - Lifetime JP3821242B2 (ja) | 1995-11-02 | 1995-11-02 | ミキシング装置の送り返し回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3821242B2 (ja) |
-
1995
- 1995-11-02 JP JP30980095A patent/JP3821242B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09130348A (ja) | 1997-05-16 |
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