JP3821127B2 - 直入れ・直出し容器 - Google Patents

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Description

本発明は外部から飲料類を直に注入し、また、収容している飲料類を外部へ直に吐出できる直入れ・直出し容器に関するものである。ここに、直入れ、直出しは開閉操作なしに注ぎ入れ、吐出が行えることをいう。
このような直入れ、直出しができる容器は既に知られている(例えば、特許文献1参照。)。このものは、容器本体の口に装着した栓の注入湯通路を通じコーヒー自動抽出幾で注出したコーヒーを直に受け入れて保温しておき、収容した保温中のコーヒーは栓と容器本体の口との間に形成した吐出通路を通じて直に吐出し飲用できるようにしている。これによると、家族の多い家、社員食堂、飲食店などにて、飲料類を容器に収容して多くの人の手注ぎによる小口飲用に供し、比較的短時間の内に飲料類の補給が必要となるような用途に好適である。
直入れ、直出しは容器自体の口を通じて行えるが、栓を施して行うと直入れ、直出し、特に直入れのために適した通路、例えば開口が容器の口径より大きく、容器内に確実に導ける漏斗形態が採れる。また、容器の口内の限られた狭い通路を通すことで直入れ、直出しのために開きっ放しでも保温に有利となる。また、大きな異物が落ち込んだりするのを防止することができる。
特開平10−290755号公報
しかし、特許文献1に記載のものは、中空の栓内を注入通路が貫通し容器本体外から容器本体内に通じるようにし、中空の栓の容器本体の口部と嵌り合う外面を窪ませて吐出通路を形成している。栓の中空部は断熱空間となって保温性の向上に有利ではあるが、雰囲気温度の低下や収容飲料の温度低下の影響などで栓の中空部内の空気が収縮して負圧になると、外気を吸引し、湿気も入り込む。その後の温度上昇で栓の中空部内の空気が膨張して外部に排出されるが、一旦入った湿気はほとんど抜けない。このため、雑菌の繁殖の原因になり不衛生である。これを防止するには栓の合わせ目全域を超音波溶着やシール材によって完全密閉する必要があり、高価につく。しかし、そのようにしても経時的な劣化や疲労によって防止し切れないことがあるし、これを確認するすべは無く食品衛生上、重要な問題である。
また、中空構造上から注入通路、吐出通路共に狭くなりがちであり、コーヒー自動抽出幾から定量ずつ流出するコーヒーを受け入れるには問題ないにしても、コーヒーサーバーに一旦受け入れたコーヒーを、人がコーヒーサーバーから容器本体に移し替えるべく直入れしようとするような場合、注入口の開口が小さいと注入位置を開口から外しやすくなるし、漏斗部が小さかったり、容器本体内への導入部が細かったり、極端に曲がっていたりした流入しにくい形態であったりすると、注入飲料が溢れてしまいやすい問題があるし、これを避けるのに時間が掛かるという問題もある。また、収容している飲料を吐出する場合では、吐出通路が狭かったり径路が複雑であったりすると、十分な吐出流量が得られず長い時間が掛かったり、飲料が乱れて飛び散ったりしやすい。また、特許文献1の図8に示すように注入通路の栓の下面に開口に逆止弁を設けるのでは栓を外したときに外部に飛び出し、栓の取り扱い中に他と引っ掛かって損傷しやすい。
本発明の目的は、お手入れ性に優れて清潔に保つことができ、直入れも直出しもスムーズにかつ失敗なしに行える直入れ・直出し容器を提供することにあり、さらには、注入通路、吐出通路を問わず逆止弁を設けやすく、かつ故障しにくいものとする。
上記の目的を達成するために、本発明の直入れ・直出し容器は、容器本体の口部に着脱できるように装着した栓本体部材と、この栓本体部材の内側に着脱できるように装着した栓内部材とを備え、栓内部材に容器本体外から容器本体内に通じて飲料類を直に注入する注入通路を逆止弁を有して設け、栓内部材と栓本体部材との間に容器本体内から容器本体外に通じて収容している飲料類を直に吐出する吐出通路を吐出流によって開かれる自閉弁を有するか、有しないで形成し、逆止弁、または逆止弁および自閉弁の開閉操作なしに注ぎ入れ、吐出する直入れ、直出しができるようにし、逆止弁は、自重での閉じモーメントにより閉じるものであることを主たる特徴としている。
このような構成では、栓本体部材と栓内部材とは着脱できるように組み合わされるので、それらの間に形成する吐出通路を始め、その上部に設けることのある断熱用の空間などを含め、分解して全て開放することができるので、死角無く栓部材の全表面を簡単に洗い、また熱湯消毒などすることができる。栓本体部材は容器本体の口部との間に通路などを形成しないのでその口部一杯に嵌まる大きな径にして、栓内部材との間の吐出通路を、栓内部材が持っている注入通路と共に、十分な通路断面積を持った単純な径路で形成することができる。
また、注入通路は、逆止弁により、開閉操作なしに飲料を注入できるし、収容している飲料類を吐出するのに、吐出飲料が注入通路を逆流するのを防止することができ、飲料の注入時以外は注入通路を閉じておける。
さらに、吐出通路は、自閉弁を有するか有しないことにより、開閉操作なしに、収容している飲料を吐出し、自閉弁があると飲料類の吐出時以外は閉じておけるし、吐出通路側にあって容器本体側と関係なしに設けられる。
特に、逆止弁は、自重での閉じモーメントにより閉じるものとすることができる。
栓本体部材の下端が、栓本体部材に装着した栓内部材の下端よりも下に位置している、さらなる構成では、
栓本体部材および栓内部材を組み合わせた状態では、栓内部材の注入通路下端部が栓本体部材内に位置して外力を受けることから保護される。
本発明のそれ以上の目的および特徴は、以下に続く詳細な説明および図面の記載によって明らかになる。本発明の各特徴はそれ自体単独で、あるいは種々な組合せで複合して採用することができる。
本発明の直入れ・直出し容器の主たる特徴によれば、吐出通路を始め設けることのある断熱用の空間などを含め、分解して死角無く栓部材の全表面を簡単に洗い、また熱湯消毒などすることができ、お手入れ性がよく清潔に保てる。栓本体部材と栓内部材との間の吐出通路を、栓内部材が持つ注入通路と共に、十分な通路断面積を持った単純な径路で形成でき、飲料類を注入するのに注入通路から外したり、溢れたり、時間が掛かったりしないし、収容している飲料類を吐出するのにも時間が掛かったり、乱れたりしない。
また、注入通路は、逆止弁により、開閉操作なしに飲料を注入できるし、収容している飲料類を吐出するのに、吐出飲料が注入通路に逆流せず吐出口以外から流出するような不都合を解消することができる。また、飲料の注入時以外は注入通路を閉じて保温に好適となる。
また、吐出通路自閉弁を有しているか有していないことにより、開閉操作なしに、収容している飲料を吐出し、自閉弁を有していると吐出通路も飲料類の吐出時以外は閉じて保温に好適であるし、吐出通路側にあるので設けやすい。
特に、逆止弁は、自重での閉じモーメントにより閉じるものとすることができる。
以下、本発明の実施の形態につき図1〜図8を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
本実施の形態の直入れ・直出し容器は、1つの例として図1に示すように飲料類10を収容するための断熱構造を有した容器本体1を採用している。断熱構造は真空二重びん2を金属製の外装ケース3内に収容したものとしている。また、手注ぎに便利なように取手4を持ったハンディ型のものとしている。しかし、本発明の基本的な特徴からは、断熱構造の有無や断熱材を用いたり金属製の真空二重容器を採用するなどの断熱構造の違い、取手4の有無を特に問うものではない。なお取手4は外装ケース3の上端に無理嵌めなどして装着した樹脂製の肩部材5に一体成形し、下端部を外装ケース3にねじ止めしている。
本実施の形態の直入れ・直出し容器は、図1に示すように容器本体1の肩部材5が形成し真空二重びん2の口2aに通じる口部11に着脱できるように装着した栓本体部材12と、この栓本体部材12の内側に着脱できるように装着した栓内部材13とを、分解可能な直入れ・直出し栓20を構成するように備えている。そのために、栓本体部材12は外周に設けたねじ山12aを口部11の内周に設けたねじ山11aにねじ合わせることにより着脱できるようにしている。しかし、これに限られることはなく、外周に装着したシール部材を真空二重びん2の口2aを含む口部11に弾性的に嵌め合せて着脱できるように装着するなど種々な方式を採用することができる。栓内部材13は外周に設けたねじ山13aを栓本体部材12の内周に形成したねじ山12bにねじ合わせて着脱できるように装着している。しかし、これに限られることはなく、外周に装着したシール部材を栓本体部材12の内周に弾性的に嵌め合せて着脱できるように装着するなど種々な方式を採用することができる。栓本体部材12および栓内部材13は、肩部材5と共に樹脂製とする場合は、熱湯などに耐えられる耐熱性のあるものがよく、ポリプロピレンなどが好適である。しかし、他の材料、例えば金属などとすることもできる。
栓内部材13には容器本体1外から容器本体1内に通じて飲料類10を図1、図2に破線の矢印で示すように直に注入する注入通路21を設け、栓内部材13と栓本体部材12との間に容器本体1内から容器本体1外に通じて収容している飲料類10を図1、図2に実線の矢印で示す用に直に吐出する吐出通路22を形成して、直入れ、直出しできるようにしている。
このように、本実施の形態では、栓本体部材12と栓内部材13とは着脱できるように組み合わされるので、それらの間に形成する吐出通路22を始め、図1に例示したように吐出通路22の上部などに設けることのある断熱用の空間23などを含め、図6に示すように分解して全て開放することができる。この結果、死角無く栓本体部材12や栓内部材13などの栓部材の全表面を簡単に洗い、また熱湯消毒などすることができる。従って、お手入れ性に優れ長期に清潔にたもてるので、食品衛生上貢献するところが大きい。
また、栓本体部材12は容器本体1の口部11との間に特許文献1に記載のもののような通路などを形成しないので、その口部11を一杯に利用した、つまり口部11一杯に嵌まる大きな径にして、栓内部材13との間の吐出通路22を、栓内部材13が持っている注入通路21と共に、十分な通路断面積を持った単純な径路で形成することができる。この結果、飲料類10を破線矢印のように注入するのに注入通路21から外したり、溢れたり、時間が掛かったりしないし、収容している飲料類10を吐出するのにも時間が掛かったり、乱れたりしない。
さらに、具体的には、注入通路21は直入れ・直出し栓20全体および栓内部材13のほぼ軸線上にストレートに形成してあるが、上面に真空二重びん2の口2aの外径よりも大きく開口し、かつ、まわりに平坦な操作フランジ13bを有した漏斗形状の受皿部21a、この受皿部21aの底部中央から下方に真空二重びん2の口2aの内径よりもやや小さい程度の中径を持って続く中間通路部21b、この中間通路部21bからさらに小さな小径にて続く投入口21cを有したものとしている。これにより、注入通路21はその受皿部21aにて真空二重びん2の口2aの外径よりも広い範囲で、注入される飲料類10を受け入れられるので、注入飲料類10が外に外れにくい。また、受皿部21aには中径の中間通路部21bが続いて双方で比較的大きな容量の懐部を形成するので、投入口21cを保温性能上から必要最小限の大きさに絞って容器本体1内への注入流量が制限されても、注入飲料類10が溢れるのを抑えやすい。従って、一旦サーバーなどに受け入れたコーヒーなどを人が容器本体1内に移し替えるようなときに便利である。また、受皿部21aは茶の葉を入れた茶漉しを受けて上から熱湯を通し注出しながら直入れするような場合にも便利である。
また、吐出通路22は、前記空間23の下の栓本体部材12および栓内部材13が同心的な二重構造によってできる真空二重びん2内に開放された環状通路としてあり、その上部の周方向の前部に、肩部材5の周方向の前部に一体形成した注ぎ口31に臨む吐出口22aを形成してある。これによって、容器本体1を前傾させて収容している飲料類10を吐出する際、真空二重びん2内の大量の飲料類10は環状で比較的広い吐出通路22に
スムーズに流入しながらも、容器本体1の傾け具合に関係なく、保温上や吐出流量の制限などから必要最小限の大きさとされた吐出口22aによって適正な流量範囲に絞られて吐出される。また、栓本体部材12の上部は栓内部材13の受皿部21aおよび操作フランジ13bの広がりに沿って肩部材5の上面上に広がった皿形操作フランジ12cをなして、吐出通路22の直ぐ上の部分から操作フランジ13bの下面にまで至る範囲を前記断熱用の空間23としている。なお、注ぎ口31は栓本体部材12の側に、吐出通路22の連続したものとして設けることもできる。この場合、注ぎ口31を肩部材5の上面に位置させればねじによる直入れ・直出し栓20や栓本体部材12の容器本体1に対する着脱を邪魔しないし、直入れ・直出し栓20や栓本体部材12の容器本体1に対する着脱を軸線方向の嵌め合わせにすれば、注ぎ口31が肩部材5の上面から入り込む形態にすることもできる。吐出通路22における吐出口22aの真反対となる後部には吸気口22bを形成してあり、収容している飲料類10を吐出する際の負圧に乗じ、栓本体部材12と口部11との間のねじ合わせ部にできる隙間などから外気を吸い込み気液交換がスムーズに行われ飲料類10の吐出流が乱れたり途切れたりするようなことがないようにしている。
栓本体部材12の皿型操作フランジ12cおよび栓内部材13の操作フランジ13bは、互いに1つのツマミ部30をなして肩部材5の上面上に位置し、直入れ・直出し栓20を容器本体1に対し着脱する際、栓本体部材12および栓内部材13を一体に着脱操作しやすい利点がある。しかも、容器本体1からの取り外し状態では皿型操作フランジ12cおよび操作フランジ13bの双方を個別に把持して両者を容易に着脱することができる。また、これら着脱操作のために皿型操作フランジ12cおよび操作フランジ13bは、図2、図5に示すように共に円形部分の両側を平坦に切除した形の滑り止め面12c1、13b1を有している。デザイン上から肩部材5の上面も皿型操作フランジ12cおよび操作フランジ13bの平面形状に一致するように、円形な部分の両側に削り形状面5aを形成してある。
これらに対応して、前記ねじ山11a、12a、12b、13aのそれぞれは、連続させるか、不連続にするかにかかわり無く、一条ねじとし、互いにねじ合わせする雌雄のねじのいずれかのねじ合わせ終点に、図7、図8にねじ山13aで代表して示すようなそれ以上のねじ合わせを阻止するストッパ13a1を設けることにより、装着向きが図2に示すように揃うようにしている。
さらに、注入通路21には図1に示すように逆止弁41を設けてあり、収容している飲料類10を吐出通路22を通じ吐出するのに、吐出飲料類10が注入通路21を逆流するのを防止することができる。従って、吐出口22a以外から流出するような不都合を解消することができる。また、飲料の注入時以外は注入通路を閉じておくことができ、保温に好適となる。逆止弁41は投入口21cの下端を図1に実線で示すように自重で閉じるようにしてある。このために、逆止弁41は偏心位置をピン42により枢支して、ピン42のまわりに自重による閉じモーメントが働き、飲料類10の図3(a)に破線矢印で示す注入時にはそれの動荷重によって押し開かれるようにしてある。これを満足するのに図示例では、投入口21cの全体を閉じる逆止弁41に対し、投入口21cの外側に偏心した位置に設けたピン42によって枢支している。しかも、その偏心向きは後部側としてある。これにより、逆止弁41は図1、図3において時計方向に閉じモーメントを生じ、容器本体1を前傾させて収容している飲料類10の図3(b)に実線の矢印で示すように吐出するときの、注入通路21における投入口21cの傾きが、逆止弁41の閉じモーメントを大きくする側となるし、実線の矢印で示す吐出流が通過するときに逆止弁41を押す向きと一致して逆止弁41を閉じるように働くので、飲料類10の吐出によって逆止弁41が開くことはない。
このような働きを高めるために、逆止弁41は舌片状でよいのを、舌片部41aの後端にほぼL型をなして立ち上がる低いが厚みをやや大きくした錘壁41bを設けて後部側のボリュームをかさ張り無く上げ、前記閉じモーメントが大きくなるようにしている。舌片部41aの両側にはピン42と嵌り合う軸受片41cを有しているが、図示例では閉じモーメントには特に寄与していない。また、投入口21cの下端は後部側から前部側に下向きに傾斜するようにしてある。これにより、舌片部41aが水平な姿勢まで閉じる場合に比し閉じモーメントが強く働くので閉じの確実性が向上する。また、逆止弁41が水に浮くほど軽いと飲料類10の吐出時に錘壁41b側が浮き上がって開いてしまうおそれがある。このため、逆止弁41の比重は少なくとも1以上とするのが好適である。金属製である場合は難なく満足することができる。しかし、耐熱性のある樹脂、例えば比重1未満であるポリプロピレンにて満足するには比重調整したものを採用することになる。さらに、環状な吐出通路22の下端には後半部を閉じる邪魔板部43を設けてある。これによって、図3(b)に実線で示す飲料類10の吐出流は逆止弁41の後部側に働いて押し上げ、逆止弁41を万一にも開いてしまうようなことを回避することができる。
なお、逆止弁41は既述したポリプロピレン製で、図7(b)に示すようにピン42の下側に形成した基部から先端に向けて斜め上に向く傾斜面42aと、軸受片41cの内面に図7(a)(b)に示すように取り付け孔41dから軸受片41cの上端まで形成したガイド溝42eとを利用して、取り付け孔41dをピン42に軸受片41cの弾性変形を伴い係合させることにより枢支してあり、この係合は軸受片41cの弾性変形を利用して外すことができ、逆止弁の交換や丸洗いなどができる。
なお、吐出通路22にも、上部に図6(a)に仮想線で示すように回動支点51を持つなどして、飲料類10の吐出流によって開かれる自閉弁52を設けることもでき、これにより、吐出通路22も飲料類10の吐出時以外は閉じておけるので、保温に好適である。また、図6(b)に示すように吐出口22aの前後に2つ設けるなどすれば保温にさらに好適となる。しかも、自閉弁52は独立した吐出通路22側にあって容器本体1側と関係なしに設けられるので、種々な態様に設けやすいし、直入れ・直出し栓20において外部に出ず保護されて損傷しにくいものとすることができる。また、栓本体部材12の下端が、図1に示すように栓本体部材12に装着した栓内部材13の下端よりも下に位置している。これにより、栓本体部材12および栓内部材13を組み合わせた直入れ・直出し栓20の状態では、栓内部材13の注入通路21の下端部が栓本体部材12内、つまり吐出通路22内に位置して外力を受けることから保護される。この結果、直入れ・直出し栓20を取り外して直置きし、また洗浄するなどの取り扱いをするのに、注入通路21は細い通路形態のままでも損傷しないし、逆止弁41を設けてある場合はそれを保護することができ好適である。従って、逆止弁41は樹脂製としても寿命を長く確保しやすい。
さらに、栓本体部材12と栓内部材13との間を、図1に示すように吐出通路22の上でOリング61によりシールしてある。これにより、飲料類10が吐出通路22側から栓本体部材12と栓内部材13とが形成する断熱用の空間23など不要な部分に一時的にも入り込むようなことを防止することができる。図示例では、図6(b)に示すようにねじ山13aを形成した中間通路部21bと受皿部21aとの境界部の外周に設けた溝62内にOリング61を弾性的に装着し、栓本体部材12に栓内部材13をねじ合わせる最終段階にてOリング61が、栓本体部材12における図6(a)に示すように吐出通路22の吐出口22a、吸気口22bを形成している部分の上に延びて内周にねじ山12bを形成している栓内部材13との嵌合筒63の上端63aに対し図1に示すように圧接し、ねじ山12b、13aどうしのねじ合わせ部の上部で栓本体部材12と栓内部材13との間をシールするようにしている。しかし、栓内部材13のねじ山13aを形成している部分よりも下の外周部にOリング61を装着し、栓本体部材12に栓内部材13をねじ合わせる最終段階にて栓本体部材12の嵌合筒63のねじ山12bを形成している部分の下で、ねじ山12bよりも張り出した段部に圧接させて、ねじ山12b、13aどうしのねじ合わせ部の下部で栓本体部材12と栓内部材13との間をシールするようにすることもできる。これにより、吐出する飲料類10がねじ合わせ部に至ることも阻止することができる。
この結果、不要な部分に飲料類10が溜まって無駄になったり、長時間経過して雑菌の繁殖を招いたりするようなことがなくなる。
また、吐出通路22には、図4に示すような飲料類10の吐出流を吐出口22aに向け誘導する誘導壁71を設けてある。これにより、容器本体1内から飲料類10を吐出するのに、吐出通路22に設けた誘導壁71が、図4(a)(b)に示すように、投入口21cと中間通路部21bとの間のテーパ状の連絡部21fが形成している傾斜面と協働して吐出流を吐出口22aに向け誘導し整流することができる。この結果、飲料類10をよりスムーズに、より乱れなく吐出させられる。図示例では、誘導壁71は図4(b)に示すように連絡部21fまわりの前後、左右に、嵌合筒63の内周に若干の遊びSを持って嵌り合う張り出し量にて設けてあり、誘導壁71の飲料類10の吐出流に対する誘導は専ら左右の誘導壁71の前面と前側の誘導壁71によって行うが、前後、栓本体部材12の嵌合筒63内に栓内部材13の注入通路21を嵌め入れて行くのに、嵌合筒63との間で大きく偏らないようにガイドする機能を奏し、逆止弁41などが嵌合筒63と干渉して損傷するようなことを防止することができる。
さらに、図1、図2、図5に示すように、栓内部材13の受皿部21aの内面にも周方向の4箇所(具体的には前後、左右であるが特別な意味はない。)に放射方向に向く誘導壁81を設けてある。この場合の誘導壁81は受皿部21aで受ける注入飲料類10を受皿部21aの底部中央側、および中央にある中間通路部21bに向け誘導するが、人が注入するような場合の勢い余った注入流であっても、それが側方に跳ね上がったり、受皿部21aの底面で広がり溢れ出るようなことを防止することができる。また、本例のような誘導壁81は栓内部材13を栓本体部材12に対して着脱するときのねじ合わせ操作やねじ戻し操作の操作片としても共用できる。
なお、本実施の形態の直入れ・直出し容器は、また、既述したところから、容器本体1の口部11に着脱できるように装着される栓本体部材12と、この栓本体部材12の内側に着脱できるように装着される栓内部材13とを備え、栓内部材13に容器本体1外から容器本体1内に通じて飲料類10を直に注入する注入通路21を設け、栓内部材13と栓本体部材12との間に容器本体1内から容器本体1外に通じて収容している飲料類10を直に吐出する吐出通路22を形成して、直入れ、直出しできるようにした直入れ・直出し栓20をも提供する。
本発明は、飲料類を多数の人による手注ぎの小口使用に供する容器に実用して便利であり、お手入れ性に優れる。
本発明の実施の形態に係る直入れ・直出し容器要部を断面して見た側面図である。 図1の容器の斜視図である。 図1の容器の注入時と吐出時の状態を示す要部の断面図である。 図1の容器の要部の断面とその一部の下面との関係図である。 図1の容器の肩部以上を示す平面図である。 図1の容器の栓部の分解した状態を示す断面図である。 図1の容器の栓内部材の分解断面図と、その一部の分解背面図である。 図1の容器の栓部の見た半部を断面して見た正面図である。
符号の説明
1 容器本体
2 真空二重びん
2a 口
3 外装ケース
4 取手
5 肩部材
10 飲料類
11 口部
12 栓本体部材
13 栓内部材
20 直入れ・直出し栓
21 注入通路
21a 受皿部
21c 投入口
22 吐出通路
23 空間
31 注ぎ口
41 逆止弁
42 ピン
52 自閉弁
61 Oリング
63 嵌合筒
71、81 誘導壁


Claims (1)

  1. 容器本体の口部に着脱できるように装着した栓本体部材と、この栓本体部材の内側に着脱できるように装着した栓内部材とを備え、栓内部材に容器本体外から容器本体内に通じて飲料類を直に注入する注入通路を逆止弁を有して設け、栓内部材と栓本体部材との間に容器本体内から容器本体外に通じて収容している飲料類を直に吐出する吐出通路を吐出流によって開かれる自閉弁を有するか、有しないで形成し、逆止弁、または逆止弁および自閉弁の開閉操作なしに注ぎ入れ、吐出する直入れ、直出しができるようにし、逆止弁は、自重での閉じモーメントにより閉じるものであることを特徴とする直入れ・直出し容器。
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