JP3821085B2 - 組電池 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は組電池に係り、特に、複数個の柱状単電池を機械的、電気的に接続し極性を持つ両側に電気絶縁性樹脂製のプレートを配置した組電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数個の単電池を組み合わせた組電池では、単電池が直列及び/又は並列に組電池内で接続されている。例えば、3本の柱状単電池が隣接し上下を逆にして並置した組電池では、単電池の端子間が板状の金属製接続ブスバで直列接続されており、組電池における両端には外部出力端子が接続され、組電池全体を電気絶縁樹脂製の外装ケースで抱持したり、熱収縮シュリンクチューブ等で被覆して電気的絶縁性を確保している。
【0003】
組電池全体を熱収縮シュリンクチューブで被覆する場合に、単に熱収縮シュリンクチューブで被覆しただけでは、被覆前の組電池から突出する鋭いエッジや突起部分より熱収縮時にチューブが破れ易いので、電気絶縁紙等でエッジ部を隠していた(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−057192号公報(図1、段落番号「0031」)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、単電池に、例えば、高性能2次電池であるリチウム電池を使用する場合に、上述した電気絶縁紙を単に組電池上に配置すると、各リチウム電池は充放電管理のために電圧を全て測定する必要があるので、配線作業が煩雑となり、単電池を接続する全ブスバが完全に露出している状態では、作業が危険でもあり効率が悪い、という問題点がある。また、単電池の使用本数や直並列接続に変更がある場合には、型等の新規作製や変更に時間が掛かり、顧客のニーズに素早く対応することは難しかった。
【0006】
本発明は上記事案に鑑み、単電池の使用本数の変化にも素早く対応でき、安全かつ効率的に組立作業を行うことができる組電池を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、複数個の柱状単電池を機械的、電気的に接続し極性を持つ両側に電気絶縁性樹脂製のプレートを配置した組電池において、前記プレートは、その幅が前記単電池の外径より小さく、前記単電池の外部端子に対応する箇所に開口を有し、該開口を塞ぐように前記単電池を機械的、電気的に接続する板状の金属ブスバが一体成形されて固定されており、前記金属ブスバには前記単電池の外部端子との接続箇所に溶接用の貫通穴が形成されていると共に、該金属ブスバの表面は前記開口で前記プレートの表面から窪んだ状態で前記単電池の外部端子と接続されており、前記金属ブスバのうち前記組電池の出力端部の金属ブスバはT字状を呈しており、該T字状の金属ブスバの脚部は前記単電池の外部端子を接続している部分に対して略垂直に屈曲し前記単電池間の谷状空間に向かって伸びている。
【0008】
本発明では、プレートの幅が単電池の外径より小さいため、目視による配置でもプレートが組電池の外周からはみ出すことがないので、安全性を確保することができ(例えば、組電池を熱収縮シュリンクチューブで覆う場合に、プレートが組電池の外周からはみ出すと、エッジがでるため熱収縮シュリンクチューブの破損に繋がり、接続箇所が露出する。)、プレートは単電池の外部端子に対応する箇所に開口を有しており、この開口を塞ぐように単電池を機械的、電気的に接続する金属ブスバを配設することでプレートへの固定を行うことができ、金属ブスバには溶接用の貫通穴が形成されているので、貫通穴を介して単電池の外部端子と金属ブスバとを溶接して単電池を接続することができ、プレートに板状の金属ブスバが一体成形されているので、プレートに金属ブスバを固定する際の組立て治具や組立工数が不要となり作業性が向上すると共に、開口で金属ブスバの表面がプレートの表面から窪んだ状態で単電池の外部端子と接続されることで、単電池の位置ずれの補正や単電池に加わる衝撃を金属ブスバが有する板バネ機能で吸収することができ、更に、金属ブスバのうち組電池の出力端部の金属ブスバの形状をT字状とし、該T字状の金属ブスバの脚部は単電池の外部端子を接続している部分に対して略垂直に屈曲し単電池間の谷状空間に向かって伸びているので、2本の単電池を組電池の出力端部の金属ブスバに接続することができると共に、デッドスペースとなる単電池間の谷状空間を電気出力のための接続空間として有効利用でき体積効率を高めることができる。
【0009】
本発明において、金属ブスバが中央に電圧検出線と接続するための突起部を有するようにすれば、並列の単電池同士を直列接続する場合に、突出部を電位降下の少ない部位に位置させることができると共に、電圧検出線と突起部とを前工程として予め接続しておくことで、電気的な短絡等を気にすることなく組立作業が行えるため、作業性及び安全性を向上させることができる。
【0010】
また、プレートが単電池間の谷状空間に単電池の側周面に沿った位置決め突起を有するようにすれば、各単電池を配設する際に、単電池単位で位置決めされていき互いに動きを牽制しあうことで組電池全体として各単電池の動きが規制されるので、組立て時の治具が不要となり、作業性及びコスト面で有利である。
【0011】
更に、組電池が熱収縮シュリンクチューブに覆われており、熱収縮シュリンクチューブに引出線を導出するための開口を形成すれば、単電池間は金属ブスバで電気的、機械的に接続されているが、耐振動という意味では各単電池の固定が不足しているため、組電池全体を熱収縮シュリンクチューブで被覆することで絶縁性が高まり、持ち運び等の作業性を向上させることができると共に、熱収縮シュリンクチューブの開口から引出線を導出することができる。また、単電池が一列に配列されており、単電池及びプレートが単一の熱収縮シュリンクチューブで覆われているようにすれば、柱状単電池を一列に配列した組電池の電気的な露出部をなくし安全性を向上させることができ、単電池を一列に配列することで使用電池の本数や直並列接続構造に変更がある場合でも素早い対応を図ることができる。そして、単電池の外部端子を溶接する前においてはプレートだけでは組電池の長手方向の単電池位置を制限することが難しく、ワークの移動に関しても支障をきたしてしまうため、単電池を、熱収縮シュリンクチューブの収縮方向と直交する方向に組電池の外周に沿って固定テープで保持するようにすれば、溶接前の段階において、長手方向の単電池の遊動がなくなりワーク移動における単電池位置のバラツキが減少するため、作業効率を向上させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明が適用可能な組電池の実施の形態について説明する。
【0013】
(構成)
図1に示すように、本実施形態の組電池1は、熱収縮シュリンクチューブ15で全体が被覆されており、長手方向両側には開口16が形成されている。図2は、この熱収縮シュリンクチューブ15で被覆される前の組電池1を示している。図2に示すように、組電池1には、8本の柱状単電池2が用いられている。単電池2は、マンガン酸リチウム等を正極合剤の主要構成材料とし、非晶質炭素等を負極合剤の主要構成材料とした高性能リチウム二次電池であり、熱伝導性の高い円筒状のケーシングで被覆されている。組電池1は、単電池2が2本並列に接続され、並列接続された4組の単電池2が直列接続された電気的接続構造を有している。このような接続は、単電池2の外径より幅方向の長さが小さく、8本の単電池2の両側に配置された電気絶縁性樹脂製のプレート3を介して行われる。
【0014】
図2及び図3に示すように、プレート3には、単電池2の外部端子に対応する箇所に開口13が形成されている。この開口13を塞ぐように板状の金属ブスバがインサート成形で埋設されている。図4に示すように、金属ブスバには、T字状金属ブスバ4とI字状金属ブスバ5との2種類があり、一方のプレート3には2枚のI字状金属ブスバ5が埋設され(図4(A)参照)、他方のプレート3には1枚のI字状金属ブスバ5と2枚のT字状金属ブスバ4が埋設されている(図4(B)参照)。
【0015】
プレート3に形成された開口13では、金属ブスバ(T字状金属ブスバ4及びI字状金属ブスバ5)の表面がプレート3の表面に対してが窪んでおり、金属ブスバとプレート3とには開口13の周縁で段差8が形成されている。また、プレート3の単電池2の外部端子との接続箇所となる開口13のほぼ中央の位置には、金属ブスバに十字状の溶接用貫通穴(プロジェクション)が形成されている。更に、金属ブスバは、長手方向の中央で、単電池2間の谷状空間9(デッドスペース)の上方に向けて突設された金属突起6を有している。金属突起6の先端部は、プレート3の上端面から露出しているが、熱収縮シュリンクチューブ15に対するエッジとならないように、単電池2の外径の高さ以下に露出長さが制限されている。
【0016】
図4(B)及び図5に示すように、T字状金属ブスバ4は、他方のプレート3の両端部に埋設されており、長手方向の中央から谷状空間9の下方(金属突起6の反対方向)に向けて伸びたT字脚部が略垂直に屈曲した屈曲部10を有している。屈曲部10の先端には、250シリーズの形状を有するタブが形成されている。また、プレート3の上端面及び下端面には、谷状空間9に対応する位置に、単電池2の側周面に沿った形状の位置決め突起11が一体に形成されている。位置決め突起11は突起中央からみると左右対称の形状とされている。上述したT字状金属ブスバ4のT字脚部は、プレート3の下端面に形成された位置決め突起11より下側で略垂直に屈曲している。
【0017】
図2及び図5に示すように、金属突起6には単電池2の電圧を検出するための電圧検出線7が接続されており、電圧検出線7の他端はコネクタに接続されている。また、コネクタにはサーミスタ等の温度センサからの導出線も接続されている。各単電池2の外部端子は、金属ブスバに形成された溶接用貫通穴を介して金属ブスバにスポット溶接されている。更に、250シリーズのタブが形成された屈曲部10の先端には、組電池1の出力を取り出すための出力リード線14が接続されている。
【0018】
図2に示すように、各単電池2の中央部は組電池の外周に沿って固定テープ12で巻き付けられている。図1に示すように、熱収縮シュリンクチューブ15の一方の開口16からは電圧検出線7及び出力リード線14が導出されており、他方の開口16からは出力リード線14が導出されている。なお、組電池1を単体として使用する場合には出力リード線14は負荷に接続され、組電池1を直並列に接続して電池モジュールとして使用する場合には出力リード線14同士を直並列に接続して負荷に接続される。また、電圧検出線7が集結されたコネクタは図示を省略したセルコントローラ(組電池1を制御する機器)に接続される。
【0019】
(組電池の作製)
次に、本実施形態の組電池1の作製手順について説明する。
【0020】
図5に示すように、電圧検出線7は、プレート3を単電池2に組み付ける前工程において、一端が金属突起6に、他端がコネクタに接続され、プレート3と一体化される。また、屈曲部10の先端には出力リード線14が接続される。
【0021】
前工程で電圧検出線7及び出力リード線14が一体化された配線付きのプレート3を準備し、プレート3に形成された位置決め突起11に沿って単電池2を配設し、もう一方の配線付きのプレート3を電圧検出線7の引き出し方向が同一になるように配置した後、図2に示すように、固定テープ12を組電池1の外周に沿って捲きつけ、開口13で金属ブスバに形成された溶接用貫通穴を介してスポット溶接し各単電池2間を機械的・電気的に接続する。
【0022】
図1に示すように、開口16から電圧検出線7及び出力リード線14が引き出された状態で、単一の円筒状の熱収縮シュリンクチューブ15を熱収縮させることで、プレート3及び単電池2の全体が被覆された組電池1が作製される。なお、上述した固定テープ12は、熱収縮シュリンクチューブ15の収縮方向と直交する方向に組電池1の外周に沿って捲きつけられている。
【0023】
(作用等)
次に、本実施形態の組電池1の作用等について説明する。
【0024】
本実施形態の組電池1は、8本の単電池2が2本ずつ並列に4直列となるように配列され、電気電導性の金属ブスバで電気的に接続され、電気絶縁性樹脂製のプレート3で覆われている訳であるが、プレート3が単電池2の外径よりも小さめであるため、目視による配置であっても組電池1の外周からはみ出す危険性を減少させることができる。すなわち、プレート3が組電池1の外周からはみ出すと、エッジがでるため熱収縮シュリンクチューブ15の破損に繋がり安全性が低下するが、組電池1は、単電池2を一列に配設して、組電池1全体を覆う単一の熱収縮シュリンクチューブ15でプレート3及び単電池2が隠れるように被覆することで、電気的な露出部をなくすことができ安全性を確保することができる。更に、組電池1では、単電池2を一列に配列し組電池1の構成部品点数を削減した(実質的に8本の単電池2と2枚の配線付きのプレート3)ので、使用電池の本数や直並列接続構造に変更がある場合でも素早い対応を図ることができる。
【0025】
また、電圧検出線7や出力リード線14の接続作業を行う場合に、組電池1における絶縁がなされていない状態でハンダ等による配線の接続を行うと、ハンダの垂れやコテ先の接触などによる単電池2間での短絡が生ずる可能性があるが、組電池1では、図5に示したように、プレート3に単電池2を組み付ける前工程で接続作業を行うので、作業が安全であり作業効率が向上する。
【0026】
更に、組電池1では、プレート3に金属ブスバが一体成形されているため、組電池1に対して金属ブスバを配置する際の組立て治具等が不要であり、部品数及び工数が減り作業性が向上する。また、開口13で金属ブスバの表面がプレート3の表面から段差8で窪んだ状態で単電池2の外部端子と接続されるので、単電池2の位置ずれの補正や単電池2に加わる外部衝撃を金属ブスバの板ばね機能で吸収することができる。また、金属ブスバの開口13のほぼ中央の溶接用貫通穴を介して単電池2の外部端子とスポット溶接で容易に接続作業を行うことができる。
【0027】
また、組電池1では、プレート3の単電池2に接触する面には、単電池2間に存在する谷状空間9に沿った位置決め突起11が配設されている。このため、各単電池2を配設する際に、単電池2単位で位置決めされていき、互いの単電池2が動きを牽制しあうことで組電池1全体として各単電池2の動きが規制される。従って、組立て時における治具が不要となり、作業性及びコスト面の効率を高めることができる。
【0028】
更に、組電池1では、単電池2間において金属ブスバで電気的、機械的に接続されているが、耐振動の点で各単電池2の固定が不足しており組電池1全体を一体とする必要がある。このため、組電池1全体を熱収縮シュリンクチューブ15で被覆することで絶縁性を高め、全体を一体とすることで持ち運び等の作業性を向上させている。また、各単電池2の電圧検出線7等を引き出すための開口16を円筒状の熱収縮シュリンクチューブ15を熱収縮させることで短側面部に形成し、プレート3と単電池2間のデッドスペースが生じる谷状空間9の有効利用と相俟って空間効率を高めている。
【0029】
また、組電池1では、単電池2が一列に配置されている訳であるが、2本の単電池2が電気的の同極性を有す形状であり4本の単電池2を基本として考えると、単電池2の極性が異なるのは金属ブスバの中央であり、電位降下分から考えた場合、もっとも降下分が少ない部位に金属突起6を突出させたため、単電池2の電圧を正確に検出することができる。また、組電池1では、4本の単電池2が基準となっているため、その端部では2本の単電池2が未接続になってしまう。そこで、この2本の単電池2を組電池1における電気出力とするため金属ブスバの形状としてはT字状となる。更に、単電池2を接続している部分から垂直方向に伸びた脚部は、単電池2同士の間にある谷状空間9まで伸びて直角に屈曲しているので、単電池2間の谷状空間9のデットスペースを、電気出力のための接続空間とすることで体積効率を向上させている。
【0030】
また更に、金属ブスバを溶接した組電池1における構造強度は上述した通りであるが、溶接する前においてはプレート3だけでは組電池1の長手方向の単電池2の位置を制限することが難しく、ワークの移動に関しても支障をきたしてしまう。組電池1では、溶接前の段階において、単電池2の側周面中央を組電池1の外周に沿って固定テープ12を捲きつけることによって、長手方向の単電池2の遊動を防止し、ワーク移動における単電池2の位置のバラツキを減少させ組立作業性を向上させている。
【0031】
そして、組電池1では、電圧検出線7を組電池1の一方から引き出している。このため、セルコントローラへの接続距離が短くなり電圧検出線7の取りまわしがし易くなる。
【0032】
なお、本実施形態では、プレート3に金属ブスバを一体成形した例を示したが、本発明はこれに限定されることなく、プレート3の開口13に金属ブスバを配設することでプレート3への固定を行うようにしてもよい。また、プレート3に金属ブスバの固定を確保するための固定用突起を形成するようにしてもよい。
【0033】
また、本実施形態では、T字状金属ブスバ4の長手方向の中央から谷状空間9の下方に向けて伸びたT字脚部が略垂直に屈曲した屈曲部10を例示したが、略垂直に屈曲する箇所の一部を切り欠きくびれ状とすれば、組電池1が外部短絡等により過剰電流の流入出が生じた場合に熱切断されるため、T字状金属ブスバ4をヒューズとして機能させることができる。
【0034】
更に、本実施形態では、組電池1の接続構造を2本の単電池2を並列とし4本の単電池2を直列とした例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、8本の単電池2を全て直列接続する場合にも適用可能であり、単電池2の本数を増減しても適用できることは云うまでもない。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、プレートの幅が単電池の外径より小さいため、目視による配置でもプレートが組電池の外周からはみ出すことがないので、安全性を確保することができ、プレートは単電池の外部端子に対応する箇所に開口を有しており、この開口を塞ぐように単電池を機械的、電気的に接続する金属ブスバを配設することでプレートへの固定を行うことができ、金属ブスバには溶接用の貫通穴が形成されているので、貫通穴を介して単電池の外部端子と金属ブスバとを溶接して単電池を接続することができ、プレートに板状の金属ブスバが一体成形されているので、プレートに金属ブスバを固定する際の組立て治具や組立工数が不要となり作業性が向上すると共に、開口で金属ブスバの表面がプレートの表面から窪んだ状態で単電池の外部端子と接続されることで、単電池の位置ずれの補正や単電池に加わる衝撃を金属ブスバが有する板バネ機能で吸収することができ、更に、金属ブスバのうち組電池の出力端部の金属ブスバの形状をT字状とし、該T字状の金属ブスバの脚部は単電池の外部端子を接続している部分に対して略垂直に屈曲し単電池間の谷状空間に向かって伸びているので、2本の単電池を組電池の出力端部の金属ブスバに接続することができると共に、デッドスペースとなる単電池間の谷状空間を電気出力のための接続空間として有効利用でき体積効率を高めることができる、という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な実施形態の組電池の外観斜視図である。
【図2】組電池の熱収縮シュリンクチューブ被覆前の外観斜視図である。
【図3】単電池をプレートに配設した状態での組電池を示す外観斜視図である。
【図4】プレートの側面図であり、(A)は図2の矢印A方向からみた状態を示し、(B)は図2の矢印B方向から見た状態を示す。
【図5】配設付きプレートと単電池との関係を示す外観斜視図である。
【符号の説明】
1 組電池
2 単電池
3 プレート
4 T字状金属ブスバ
5 I字状金属ブスバ
6 金属突起(突起部)
7 電圧検出線(引出線の一部)
9 谷状空間
11 位置決め突起
12 固定テープ
13 開口
14 出力リード線(引出線の一部)
15 熱収縮シュリンクチューブ
16 開口
Claims (6)
- 複数個の柱状単電池を機械的、電気的に接続し極性を持つ両側に電気絶縁性樹脂製のプレートを配置した組電池において、前記プレートは、その幅が前記単電池の外径より小さく、前記単電池の外部端子に対応する箇所に開口を有し、該開口を塞ぐように前記単電池を機械的、電気的に接続する板状の金属ブスバが一体成形されて固定されており、前記金属ブスバには前記単電池の外部端子との接続箇所に溶接用の貫通穴が形成されていると共に、該金属ブスバの表面は前記開口で前記プレートの表面から窪んだ状態で前記単電池の外部端子と接続されており、前記金属ブスバのうち前記組電池の出力端部の金属ブスバはT字状を呈しており、該T字状の金属ブスバの脚部は前記単電池の外部端子を接続している部分に対して略垂直に屈曲し前記単電池間の谷状空間に向かって伸びていることを特徴とする組電池。
- 前記金属ブスバは中央に電圧検出線と接続するための突起部を有することを特徴とする請求項1に記載の組電池。
- 前記プレートは、前記単電池間の谷状空間に前記単電池の側周面に沿った位置決め突起を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の組電池。
- 前記組電池は更に熱収縮シュリンクチューブに覆われており、前記熱収縮シュリンクチューブには引出線を導出するための開口が形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の組電池。
- 前記単電池は一列に配列されており、前記単電池及び前記プレートは単一の前記熱収縮シュリンクチューブで覆われていることを特徴とする請求項4に記載の組電池。
- 前記単電池は、前記熱収縮シュリンクチューブの収縮方向と直交する方向に前記組電池の外周に沿って固定テープで保持されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の組電池。
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