JP3820869B2 - 車体前部構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばキャブオーバ型車両などにおける車体の前部構造に係り、特にウォッシャホースの配索構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両の前部に設けるワイパ装置は、モータの回転運動をリンクロッドやワイパレバー等の動力伝達部材を介して回転軸部に伝えることにより、ワイパアームに取付けられているワイパブレードを往復回動させるようにしている。ワイパアームの回転軸部の近傍には、ウインドシールドガラスに洗浄液を供給するためのウォッシャノズルが配されている。このウォッシャノズルにはウォッシャホースが接続されており、ウォッシャタンクからウォッシャホースを経て供給されてくる洗浄液をウインドシールドガラスに向かって噴出するようになっている。
【0003】
前記ワイパアームの近傍にウォッシャホースを配索する場合、ウォッシャホースがワイパレバーやリンクロッドと干渉することを防ぐために、例えば図4に示す従来の車体前部1のように、クリップあるいはテープ等のホース保持部品2をウォッシャホース3に取付け、ホース保持部品2をフロントパネルやリーンフォース等の車体部材4に形成された孔5に挿着することにより、ウォッシャホース3を所定位置に止めておくことが行われていた。ワイパアーム9の回転軸部7は車体部材4に設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように車体部材4とは別体のホース保持部品2を用いてウォッシャホース3を保持する場合、部品数が増えるとともに、ホース保持部品2に要する部品コストも高くつく。また、場合によってはホース保持部品2を挿入するための孔5を車体部材4に形成する必要があるばかりか、ホース保持部品2のばらつきやウォッシャホース3の配索ばらつきなどにより、ウォッシャホース3がワイパレバー6やリンクロッド8と干渉することも考えられる。
【0005】
従ってこの発明の目的は、従来のホース保持部品を用いることなく車体の一部を利用してウォッシャホースを所定位置に保持することのできる車体前部構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を果たすための本発明の車体前部構造は、請求項1に記載したように、車体前部を構成するフロントパネル部材にワイパアームの回転軸部を設けかつウォッシャホースが配索される車体前部構造において、前記フロントパネル部材に、ウインドシールドガラスの下端縁に沿って車体の幅方向に延びかつ前記回転軸部の上方に位置するビードを形成し、かつ、前記フロントパネル部材の裏面側に前記ビードとの間に閉断面形状の中空部を形成するリーンフォースを重合し、該リーンフォースは車体の幅方向中間部分において一対のウォッシャノズル間に設けられて前記回転軸部のワイパレバーを覆い、該リーンフォースと前記フロントパネル部材が重なる部分に前記回転軸部が設けられ、前記一対のウォッシャノズルのうち前記回転軸部に近い方のウォッシャノズルに接続される前記ウォッシャホースが該ウォッシャノズルの上方を通って前記中空部に挿入されていることを特徴とする。本発明では、ワイパアームの回転軸部が設けられるフロントパネル部材のビードとリーンフォースとの間の中空部にウォッシャホースを挿通するようにした。上記ビードはウインドシールドガラスの下端縁に沿って車体の幅方向に延びているため、ビードの比較的近くに前記回転軸部やウォッシャノズル等が位置している。このビードとリーンフォースとによって形成される中空部に、前記ウォッシャノズルに接続されるウォッシャホースを挿通することにより、ウォッシャホースを望ましい所定位置に保持し、ウォッシャホースがワイパレバーやリンクロッドと干渉することを防ぐ。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態について図1から図3を参照して説明する。
図1に示すように車体前部10にフロントパネル部材11とワイパ装置12が設けられている。図2に示すように車体前部10は、車体前側に位置する第1のパネル部材15と、その後側に位置する第2のパネル部材16とを含んでいる。第1のパネル部材15の前側にはフロントグリル17が設けられている。なお、図1においてはフロントグリル17が省略されている。第1のパネル部材15の裏面側にリーンフォース20が重合されている。
【0008】
このリーンフォース20は、図1に示すように車体の幅方向中間部分に設けられている。第1のパネル部材15の上端部15aと第2のパネル部材16の上端部16aは、リーンフォース20の上端部20aを間に挟んだ状態でスポット溶接等によって互いに結合されている。リーンフォース20の下端部20bは、第2のパネル部材16にスポット溶接等によって結合されている。
【0009】
図2に示すように第1のパネル部材15の上部に、車体の幅方向に沿うビード25が形成されている。ビード25は車体の前方に凸となるような湾曲した形状をなしている。ビード25の上方に、ウエザストリップ26を介してウインドシールドガラス27が設けられている。ビード25はウインドシールドガラス27の下端縁27aに沿って車体の幅方向に延び、ウインドシールドガラス27による荷重に耐えるように第1のパネル部材15の剛性を高めている。
【0010】
第2のパネル部材16の一部を後側に凸の形状となるように曲げ成形することにより、ワイパボックス30が形成されている。このワイパボックス30に、ワイパ装置12の駆動機構部12aが収容されている。図1に示すように駆動機構部12aは、助手席側のワイパブレード40を回動させるための第1の回転軸部41と、運転席側のワイパブレード42を回動させるための第2の回転軸部43と、これら回転軸部41,43に設けたワイパレバー44,45と、これらワイパレバー44,45に接続されるロッド46,47と、モータ48などを備えている。
【0011】
ウインドシールドガラス27の下端縁27aの近傍に設けられている回転軸部41,43の近傍位置に、それぞれウォッシャノズル51,52が設けられている。一方のウォッシャノズル51は、助手席側のワイパブレード40とウインドシールドガラス27を指向して洗浄液を噴出できるようになっている。他方のウォッシャノズル52は、運転席側のワイパブレード42とウインドシールドガラス27を指向して洗浄液を噴出できるようになっている。
【0012】
これらウォッシャノズル51,52にウォッシャホース53,54が接続されている。一方のウォッシャホース53は第1の回転軸部41の近傍を通るように配索され、他方のウォッシャホース54は第2の回転軸部43の近傍位置まで配索されている。
【0013】
車内側にウォッシャタンクユニット60が搭載されている。ウォッシャタンクユニット60のポンプ61の吐出口にウォッシャホース62が接続されている。このウォッシャホース62は、分岐部63を介して前記ウォッシャホース53,54に接続されている。
【0014】
第1の回転軸部41にワイパレバー44が取付けられている。第2の回転軸部43にもワイパレバー45が取付けられている。これらワイパレバー44,45は連動ロッド47によって互いに連結され、ワイパレバー44,45が互いに同期して回動するようになっている。
【0015】
図2に示すように、ワイパレバー44に設けたジョイント部70に、駆動ロッド46の一端46aが接続されている。駆動ロッド46の他端46b(図1に示す)は、モータ48によって回転する駆動レバー71に接続され、駆動レバー71の回転運動を駆動ロッド46の往復直線運動に変換するようになっている。図2に示すように回転軸部41にワイパアーム72がねじ73によって固定されるようになっている。
【0016】
フロントパネル部材11を構成する第1のパネル部材15のビード25の内面と、リーンフォース20との間に、閉断面形状の中空部80がリーンフォース20の幅W(図1に示す)にわたって形成されている。この中空部80に、ウォッシャホース53が挿通されている。このためウォッシャホース53は、ビード25の内面とリーンフォース20によって所定位置に保持され、回転軸部41に最も近付く箇所においてもワイパレバー44やロッド46,47との干渉を避けることができる。
【0017】
上記のように構成されたワイパ装置12は、モータ48によって駆動レバー71が回転し、駆動ロッド46が図3中の矢印A方向に移動すると、第1のワイパレバー44が矢印R1で示す方向に回転する。このため連動ロッド47が矢印B方向に移動することにより、第2のワイパレバー45が同方向に同期して回転する。
【0018】
モータ48によって駆動レバー71がさらに回転し、駆動ロッド46の移動方向が図3中の矢印C方向に切替わると、第1のワイパレバー44が矢印R2で示す方向に回転する。このため連動ロッド47が矢印D方向に移動し、第2のワイパレバー45が同方向に同期して回転する。こうして一組のワイパブレード40,42が互いに同期して往復回動することになる。
【0019】
駆動ロッド46と連動ロッド47が接続されるワイパレバー44と、ロッド46,47の端部46a,47aは、移動する際に比較的広い面積を要するため、回転軸部41の近傍にウォッシャホース53が配索されると、ウォッシャホース53がワイパレバー44やロッド46,47と干渉する可能性が生じる。しかるに上記実施形態によれば、ウォッシャホース53がビード25の中空部80によって所定位置に保持され、ワイパレバー44やロッド46,47との干渉を回避しているため、ワイパ装置12の駆動機構部12aが作動する際にウォッシャホース53がワイパレバー44やロッド46,47に接触することを回避できる。リーンフォース20とビード25は予め車体の所定位置に設けられているため、ウォッシャホース53を配索する際にホース53の位置が大きくばらつくことはない。
【0020】
なお、本発明を実施するに当たって、ワイパ装置やフロントパネル部材をはじめとして、リーンフォースやワイパアームの回転軸部、ビード部、ウォッシャホースなど、本発明を構成する各要素を適宜に変形して実施できることは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】
請求項1に記載した発明によれば、従来のホース保持部品を用いることなく、車体の一部を利用してウォッシャホースを所定の望ましい位置に配索することができ、ウォッシャホースとワイパレバーあるいはロッド等との干渉を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態を示す車体前部の一部の正面図。
【図2】 図1に示された車体前部のワイパレバーと回転軸部付近の縦断面図。
【図3】 図1に示された車体前部のワイパレバーと回転軸部付近を拡大して示す正面図。
【図4】 従来のウォッシャホースの配索構造を示す車体前部の断面図。
【符号の説明】
10…車体前部
11…フロントパネル部材
15…パネル部材
20…リーンフォース
25…ビード
41…回転軸部
44…ワイパレバー
46,47…ロッド
53…ウォッシャホース
72…ワイパアーム
80…中空部
Claims (1)
- 車体前部を構成するフロントパネル部材にワイパアームの回転軸部を設けかつウォッシャホースが配索される車体前部構造において、
前記フロントパネル部材に、ウインドシールドガラスの下端縁に沿って車体の幅方向に延びかつ前記回転軸部の上方に位置するビードを形成し、かつ、前記フロントパネル部材の裏面側に前記ビードとの間に閉断面形状の中空部を形成するリーンフォースを重合し、該リーンフォースは車体の幅方向中間部分において一対のウォッシャノズル間に設けられて前記回転軸部のワイパレバーを覆い、該リーンフォースと前記フロントパネル部材が重なる部分に前記回転軸部が設けられ、前記一対のウォッシャノズルのうち前記回転軸部に近い方のウォッシャノズルに接続される前記ウォッシャホースが該ウォッシャノズルの上方を通って前記中空部に挿入されていることを特徴とする車体前部構造。
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