JP3819879B2 - 自動改札装置、改札システム、及び改札処理方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、無線通信により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取り、無線カードから読み取られた情報に含まれる乗車情報に基づき改札処理を行う自動改札装置、改札システム、及び改札処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、改札処理の省力化を目的として、自動改札装置が導入されている。自動改札装置は、入場券、プリペイドカード、定期券、普通乗車券などの磁気券を受け取り、磁気券に記録された乗車情報を読み取り、入場又は出場の改札可否を判定し、磁気券を返却又は回収する。自動改札装置が、乗車情報の読み取り結果に基づき、運賃不足、期限切れ、区間外乗車などの理由から改札否と判定すると、ドアの開閉を制御して乗客を駅構内に入場させない、駅構内から出場させない、又は乗り換えを許可しないようにする。
【0003】
最近は、複数枚対応の自動改札装置も登場している。複数枚対応の自動改札装置は、一人の乗客から投入される複数枚の磁気券を受け取り、各磁気券に記録された乗車情報を読み取り、入場又は出場の改札可否を総合的に判定し、磁気券を返却又は回収する。このような複数枚対応の自動改札装置は、例えば、乗り継ぎ改札口に設置される。
【0004】
さらに近年は、上記説明した磁気券を扱う磁気券対応の自動改札装置の他に、磁気券及び無線カードを扱う無線カード対応の自動改札装置の導入も進められている。無線カード対応の自動改札装置は、上記したような磁気券対応の自動改札装置の機能に加えて、無線カードに基づく改札処理を行なうことができる。つまり、無線カード対応の自動改札装置は、無線カードと交信し、無線カードから乗車情報を読み取り、入場又は出場の改札可否を判定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した無線カード対応の自動改札装置を導入している第1の路線では、磁気券及び無線カードの両方を使用できる。上記した磁気券対応の自動改札装置しか導入していない第2の路線では、磁気券しか使用できない。
【0006】
ここで問題となるのが、第1の路線から第2の路線への乗り継ぎである。例えば、無線カードを利用して第1の路線のある駅の自動改札装置を経由して入場し、第1の路線の乗り継ぎ駅から第2の路線に乗り継ぐ場合、無線カードを利用して、一旦、第1の路線の乗り継ぎ駅から出場しなければならない。続いて、磁気券を購入し、この磁気券を利用して第2の路線の乗り継ぎ駅の自動改札装置を経由して入場し、磁気券を利用して第2の路線の目的の降車駅の自動改札装置を経由して出場する。
【0007】
この発明の目的は、上記したような事情に鑑み成されたものであって、無線カード対応のシステムを導入している路線から磁気券対応のシステムを導入している路線への無線カードを利用したスムーズな乗り継ぎを可能にする自動改札装置、改札システム、及び改札処理方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し目的を達成するために、この発明の自動改札装置、自動改札システム、及び改札処理方法は、以下のように構成されている。
【0009】
(1)この発明の自動改札装置は、無線通信により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取り、情報の記録指示に対応して無線カードに対して情報を記録する通信手段と、前記通信手段により無線カードから読み取られた情報に含まれる乗車情報に基づき入出場の可否を判断する判断手段と、磁気券の発行指示に対応して磁気券を発行する発行手段と、前記通信手段により無線カードから読み取られた情報から磁気券の発行が必要なことが判明したとき、前記発行手段に対して磁気券の発行を指示するとともに、前記通信手段に対して磁気券の発行指示に対応した情報の記録を指示する指示手段とを備えている。
【0010】
(2)この発明は、複数の自動改札装置及び各自動改札装置を集中管理する上位機器を備えた改札システムであって、
自動改札装置は、無線通信により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取り、必要に応じて無線カードに対して情報を記録する通信手段と、前記通信手段により無線カードから読み取られた情報に含まれる乗車情報に基づき入出場の可否を判断する判断手段と、磁気券の発行指示又は代替発行の指示に対応して磁気券を発行する発行手段と、前記通信手段により無線カードから読み取られた情報から磁気券の発行が必要なことが判明したとき、前記発行手段に対して磁気券の発行を指示する第1の指示手段と、前記発行手段が磁気券を発行する際に、トラブルにより磁気券が発行不能となったとき、発行トラブルを前記上位機器に通知する通知手段と、前記上位機器から送信される代替発行の指示を受信し、前記発行手段により磁気券が発行可能であれば、前記発行手段に対して磁気券の代替発行を指示する第2の指示手段とを備え、
前記上位機器は、各自動改札装置から通知される前記発行トラブルを受信する受信手段と、所定の自動改札装置に対して磁気券の代替発行の指示を送信する送信手段とを備えている。
【0011】
(3)この発明の改札処理方法は、無線通信により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取り、無線カードから読み取られた情報に含まれる乗車情報に基づき入出場の可否を判断し、無線カードから読み取られた情報から磁気券の発行が必要なことが判明したとき、磁気券を発行するとともに、無線カードに対して磁気券の発行に対応した情報を記録する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0013】
図1は、改札処理システムの概略構成を示すブロック図である。図1に示すように、改札処理システムは、ホストコンピュータ1を備えている。ホストコンピュータ1には、例えば、複数の自動改札装置2が接続されている。
【0014】
続いて、図2〜図5を参照して、自動改札装置2について説明する。図2は、自動改札装置2の外観を示す斜視図であり、図3は、自動改札装置2の磁気券処理機構の第1例を示す図であり、図4は、自動改札装置2の磁気券処理機構の第2例を示す図であり、図5は、自動改札装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
【0015】
この自動改札装置2は、例えば図7に示すように無線カード対応のシステムを採用する第1の路線Aから磁気券対応のシステムを採用する第2の路線Bへの乗り継ぎ改札口に設置される。
【0016】
また、この自動改札装置2は、通常、2台1組として設置され、両者の間に通行者が通行する通路が形成される。そして、この自動改札装置2は、磁気券及び無線カードの両方を処理できる。
【0017】
図2に示すように、自動改札装置2の上面の一端部には、たとえば、有効期間や利用可能区間などの改札情報が磁気エンコード記録された乗車券(定期券、普通乗車券、回数券など)やSFカードなどの磁気券を受け取る投入口3が設けられ、他端部には、投入口3から投入された磁気券を返却する排出口4が設けられている。なお、投入口3には、必要に応じて開閉するシャッタが設けられている。 排出口4の前方には、通行者や駅員などに対して各種案内を行なうための案内表示部6が設けられている。
【0018】
投入口3の前方には、アンテナ16が設けられている。アンテナ16は、たとえば、ループ状アンテナなどで構成されていて、通行者によりかざされる無線カードと無線通信を行なう。これにより、アンテナ16は、無線カードから送信されるデータを受信したり、無線カードに対してデータを送信したりする。また、このアンテナ16は、カバーにより覆われており、このカバーの内側には表示灯16aが設置されている。この表示灯16aは、無線通信が可能な状態のときには点灯し、無線通信が不能な状態のときには消灯するようになっている。
【0019】
自動改札装置2の側面の両端部には、通行者の通行を制御する開閉動作可能なドア7が設けられており、通行可否の判定結果に基づき、このドア7が開閉制御される。
【0020】
さらに、自動改札装置2には、センサ取付体8が立設されている。センサ取付体8には、通行者を検知する複数の光学的なセンサ、すなわち、出口検知器9、10、及び中央通過検知器13が設けられている。また、自動改札装置2の本体にも、通行者を検知する複数の光学的なセンサ、すなわち、進入検知器11、12、及び中央通過検知器13が設けられている。
【0021】
出口検知器9は、投入口3の部分を通過する通行者を検知し、出口検知器10は、案内表示部6の部分を通過する通行者を検知し、進入検知器12は、排出口4の部分を通過する通行者を検知し、進入検知器11は、アンテナ16の部分を通過する通行者を検知する。中央通過検知器13は、自動改札装置2の本体に一対、センサ取付体8に一対と、合計2対(4個)の検知器からなり、通路の中央部を通過する通行者を検知する。
【0022】
センサ取付体8には、自動改札装置の動作状態(小児券の投入、無効券の投入や機器の異常など)を表示する表示灯14が設けられている。
【0023】
図3に示すように、自動改札装置2の内部における投入口3と排出口4との間には、投入口3から受け取った磁気券を矢印a方向に沿って排出口3に搬送する主搬送路61が形成されている。主搬送路61の搬送経路上には、投入口3から排出口4に沿い、分離部62、整列部63、読取ヘッド64及び65、反転部66、保留部67、書込ヘッド68、読取ヘッド69、振分ゲート22a、入鋏部20、記録手段としての印刷部21及び27、振分ゲート22b、集積部23などが順に設けられている。
【0024】
また、主搬送路61から分岐した分岐搬送路25が設けられ、この分岐搬送路25の搬送経路上には、保留部67が設けられている。振分ゲート22によって主搬送路61から分岐される集札用搬送路28には、集札保留部29、振分ゲート30が順に設けられ、さらに、その先に集札部31が設けられている。振分ゲート30によって集札用搬送路28から分岐される別集札用搬送路32の先には、別集札部33が設けられている。
【0025】
投入口3は、複数の磁気券を一括して受け取ることが可能である。分離部62は、投入口3が一括して受け入れた複数の磁気券を1枚ずつ分離して整列部63に送出する。整列部63は、分離部62から送出されてきた1枚ずつの磁気券を整列して読取ヘッド64及び65へ送出する。
【0026】
読取ヘッド64及び65は、磁気券の裏面の磁気記録層に記録されているエンコード磁気情報を読み取る。読取ヘッド64は、磁気券の裏面が上向きで搬送された場合に上向きの磁気記録層を読み取る。読取ヘッド65は、磁気券の裏面が下向きで搬送された場合に下向きの磁気記録層を読み取る。なお、読取ヘッド64及び65にそれぞれ対向して、プラテンローラ64a及び65aが設けられている。
【0027】
反転部66は、読取ヘッド64及び65を通過した磁気券の表裏が正しい場合、つまり、磁気記録層が下向きの場合、反転搬送路66aを介さないで保留部67へ搬送する。また、反転部66は、読取ヘッド64及び65を通過した磁気券の表裏が反転している場合、つまり、磁気記録層が上向きの場合、反転搬送路66aに磁気券を搬送した後、この反転搬送路66aから搬送路66bを介して主搬送路61へ導くことにより、磁気券の表裏を反転する。
【0028】
保留部67には、反転部66を通過して振分ゲート22aを介して分岐搬送路25を搬送される磁気券を一時的に保留するストッパ67a及び67bが設けられている。ストッパ67a及び67bによる保留を解除することにより、磁気券は、主搬送路61に戻される。
【0029】
書込ヘッド68は、磁気券の磁気記録層に対してエンコード磁気情報を記録する。読取ヘッド69は、ベリファイ用のヘッドであり、書込ヘッド68で記録されたエンコード磁気情報を読み取る。なお、書込みヘッド68及び読取ヘッド69にそれぞれ対向して、プラテンローラ68a及び69aが設けられている。
【0030】
入鋏部20は、主搬送路61を搬送された磁気券に入鋏としての穿孔を形成する。印刷部21及び27は、主搬送路61を搬送された磁気券に日付や改札場所名等の所定の情報を印刷する。印刷部21及び27は、例えばサーマルヘッド及びインクリボンを用いた熱転写方式のプリンタにより構成されている。
【0031】
集積部23は、一括投入された磁気券をサイズに応じて重ねて揃える。この集積部23には、保留用のストッパ23aが設けられ、このストッパ23aにより、磁気券がまとめられる。まとめられた複数の磁気券は、排出口4から排出される。
【0032】
集札保留部29は、磁気券を保留するストッパ29aにより構成され、このストッパ29aによって、磁気券が集札部31あるいは別集札部33へ回収される手前で一時的に保留される。また、振分ゲート30は、集札用搬送路28によって搬送されてきた磁気券を集札部31あるいは別集札部33へ選択的に振り分ける。
【0033】
投入口3の近傍には、磁気券の投入を検知する検知器51が設けられている。排出口4の近傍には、排出口3から返却された磁気券の抜き取りを検知する検知器52が設けられている。また、各搬送路上には、図示しない複数の検知器が配置され、搬送される磁気券の位置、磁気券の有無などを検知する。
【0034】
さらに、自動改札装置2には、乗継券を作成するための券体を供給する供給装置35が設けられている。この供給装置35と上記した書込ヘッド68、及び印刷部21とにより乗継券を発行するための乗継券発行部42が構成されている。
【0035】
供給装置35はロール紙36を回転自在に備え、このロール紙36は先端側から引き出されたのち、送出ローラ対37、38に挟持されて送り出されるようになっている。送出ローラ対37、38間にはカッタ39が設けられ、ロール紙36が送出ローラ対37、38により所定量送り出されると、カッタ39により切断されて券体が構成されるようになっている。送出ローラ対38の送出側にはカットされた券体を挟持して保留部67の出口側に搬送する搬送ベルト40が配設されている。
【0036】
図4は、図3に示す磁気券処理機構の変形例を示す図である。図3に示す磁気券処理機構と同一部分については同一番号を付してその説明を省略する。図3に示す磁気券処理機構では、ロール紙36を引き出して所定サイズにカットすることにより、券体43を形成して情報記録部に搬送したが、図4に示す磁気券処理機構では、予め所定サイズにカットした券体44を収納部45に積層状態で収納し、この収納部45から取出ローラ46により券体44を一枚づつ取出して情報記録部に搬送して、図8に示すような乗継用の磁気券48を発行する。
【0037】
図5に示すように、自動改札装置2は、CPU200、メモリ202、乗車券受取機構203、乗車券搬送機構204、乗車券返却機構205、乗車券回収機構206、乗車券保留機構207、情報読取部208、情報記録部210、改札判定部212、通行検知部214、開閉制御部216、表示制御部220、表示灯駆動制御部224、乗継券発行部42、無線通信制御部226、通信制御部230などを備えている。
【0038】
CPU200は、各部を制御し、改札処理に関する一連の動作を制御する。メモリ202は、CPU200の動作制御プログラム及び運賃情報等を記憶したり、無線カード又は磁気券から読み取った乗車情報等を一時記憶したりする。乗車券受取機構203は、投入口3などで構成されており、一人の乗客により投入された一枚の券を受け取る。或いは、乗車券受取機構203は、一人の乗客により投入された複数枚の券を一括して受け取る。乗車券搬送機構204は、主搬送路61などで構成されており、受け取られた券を各部へ搬送する。乗車券返却機構205は、排出口4などで構成されており、受け取られた券を返却する。乗車券回収機構206は、乗車券返却機構205により返却された券が所定時間経過しても持ち去られない場合に取り忘れを検知し、返却した券を回収する。乗車券保留機構207は、回収された券を保留する。
【0039】
情報読取部208は、読取ヘッド64及び65などで構成されており、券から乗車情報を読み取る。情報記録部210は、書込ヘッド68、読取ヘッド69、印刷部21、27などで構成されており、券に対して各種情報を記録する。改札判定部212は、券から読み取られた乗車情報に基づき、通行の可否を判定する。通行検知部214は、検知器9〜13からの検知出力を受け取り、利用者の通行状況を検知する。ドア開閉制御部216は、改札判定結果に基づき、ドア7の開閉を制御する。表示制御部220は、例えば改札判定結果に基づき表示部6の表示内容を制御する。表示灯駆動制御部224は、磁気券又は無線カードから読み取った情報に基づき表示灯14及び表示灯16aの駆動を制御する。例えば、小児券の投入、無効券の投入、機器の異常(後述する発券トラブル含む)などの動作状態に応じて表示灯14及び表示灯16aの駆動を制御する。例えば、発券トラブルが検知されると表示灯14を赤色点灯し、表示灯16aを消灯する。乗継券発行部42は、供給装置35、書込ヘッド68、及び印刷部21などで構成されており、乗継券を発行する。無線通信制御部226は、アンテナ16により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取ったり、情報の記録指示に対応して無線カードに対して情報を記録したり、情報の消去指示に対応して無線カードに記録された情報を消去したりする。この自動改札装置2は、通信制御部230を介してホストコンピュータ1と接続されている。
【0040】
次に、図7を参照して、無線カード対応のシステムを採用する第1の路線Aから磁気券対応のシステムを採用する第2の路線Bへの乗り継ぎ改札処理について説明する。
【0041】
第1の路線Aの駅構内A1から第2の路線Bの駅構内B1に出場しようとする通行者は、無線カードを自動改札装置2のアンテナ16にかざしてその乗車情報を送受信して改札処理を受ける。この改札処理により、通行が許可されると、ドア7が開放されるとともに、乗継券発行部42による発券動作が開始される。発券動作が開始されると、ロール紙36から送り出されて所定サイズにカットされて待機されている券体43が搬送ベルト40により挟持搬送されて保留部67の出口側に搬送される。この券体43は主搬送路61に沿って搬送され、書込ヘッド68、印刷部21に順次送られ、その磁気面に乗継情報が磁気記録され、また、印刷面に乗継情報が印刷されて、図8に示すような乗継用の磁気券48が発行されて排出口4に放出される。通行者はこの排出口4に放出された乗継用の磁気券48を取出して自動改札装置2を通過して第2の路線Bの駅構内B1に出場し第2の路線に乗り換える。
【0042】
上記したように自動改札装置2で乗継用の磁気券48を発行するため、従来のように一旦、改札口を出て券売機で乗車券を購入したのち、再度、改札口を通って入場するといった必要がなく、無線カード対応のシステムを採用している第1の路線Aから磁気券対応のシステムを採用している第2の路線Bへの乗り継ぎがスムーズになる。
【0043】
また、乗継券発行部42は既存の書込ヘッド68及び印刷部21を利用するため、書込ヘッド及び印刷部を新たに設ける必要がなく、低コストにて実現可能である。
【0044】
次に、図6を参照して、ホストコンピュータ1の概略構成を説明する。図6に示すように、ホストコンピュータ1は、CPU100、メモリ101、表示部102、操作部103、及び通信制御部104を備えている。CPU100は、ホストコンピュータの基本的な動作を制御する。メモリ101は各種情報を記憶し、表示部102は各種情報を表示する。通信制御部104は、自動改札装置2から送信される各種情報を受信したり、自動改札装置2に対して各種情報を送信したりする。
【0045】
次に、無線カード対応のシステムを採用する第1の路線Aから磁気券対応のシステムを採用する第2の路線Bへの乗り継ぎ改札処理について説明する。
【0046】
図9は、乗り継ぎ改札処理を説明するためのフローチャートである。図9に示すように、自動改札装置2の無線通信制御部226が無線カードと交信を開始し(ST11)、無線カードに記録された情報を読み取る(ST12)。改札判定部212は、無線カードから読み取られた情報に含まれる乗車情報に基づき入出場の可否を判断する(ST13)。改札判定部212による判断の結果、つまり無線カードから読み取られた情報から、乗継券(磁気券)の発行が必要なことが判明すると(ST14)、CPU200は乗継券の発行を指示するとともに、無線カードに対して乗継券の発行に対応した情報の記録を指示する。これに伴い、乗継券発行部42は乗継券を発行し(ST15)、無線通信制御部226は無線カードに対して乗継券の発行に対応した情報を記録する(ST16)。
【0047】
乗継券の発行が必要な第1のケースとしては、運賃不足(区間外乗車)のケースがある。例えば、無線カード対応のシステムを採用する第1の路線Aから磁気券対応のシステムを採用する第2の路線Bへの乗り継ぎ駅の改札口を経由して、第1の路線Aの第1の駅から第2の路線Bの第2の駅までの乗車を想定する。第1の路線Aの第1の駅の入場に利用した無線カードによる有効乗車区間が、乗り継ぎ駅までであると仮定すると、このような場合には乗継券として第2の駅の出口改札で精算を必要とする券を発行する。乗継券の発行が必要な第2のケースとしては、区間内乗車のケースがある。第1の路線Aの第1の駅の入場に利用した無線カードによる有効乗車区間が、第2の駅までであると仮定すると、このような場合には乗継券として第2の駅の出口改札で精算を必要としない券を発行する。
【0048】
上記した乗継券の発行に対応した情報とは、乗継券が発行されたことを示す情報(発券済みビットデータ)、又は出場済みを示す情報(出場済みビットデータ)である。無線カードに対して乗継券の発行に対応した情報を記録することにより、次に無線カードで入場改札処理を受ける際に、入出場チェックを受けても、問題なく入場改札を通過することができる。
【0049】
次に、上記した乗り継ぎ改札処理において、乗継券発行部42の発行トラブルにより乗継券が発行不能となった場合の発行トラブル対応処理について説明する。発行トラブルとは、例えば乗継券発行部42のロール紙が切れたり、券詰まりが生じたりした場合である。
【0050】
図10は、発行トラブル対応処理その1を説明するためのフローチャートである。乗継券発行部42が発行トラブルを検知し乗継券を発行できない場合には(ST21)、CPU200の動作制御により無線カードによる入出場処理が禁止される。具体的に言うと、表示灯16aが消灯し(ST22)、無線カードによる入出場処理が禁止されていることを報知する。さらには、表示部6に、無線カードによる入出場処理が禁止されていることが表示される(ST23)。これにより、乗客は、発行トラブルを起こした自動改札装置が乗継券を発行できないことを知ることができる。また、発行トラブルを起こした自動改札装置は、無線カードによる入出場処理だけを禁止し、磁気券による入出場処理は継続する。全ての改札処理を停止する場合に比べて、効率の良い改札処理が実現できる。
【0051】
図11は、発行トラブル対応処理その2を説明するためのフローチャートである。例えば、複数台の自動改札装置2の中の第1の自動改札装置において、乗継券を発行する際に、発行トラブルにより乗継券が発行不能となったとき(ST31)、第1の自動改札装置は通信制御部230を介して発行トラブルをホストコンピュータ1に通知する(ST32)。ホストコンピュータ1の通信制御部104は、第1の自動改札装置から通知される発行トラブルを受信する(ST33)。受信した発行トラブルに関する情報は、ホストコンピュータ1の表示部102に表示される。ホストコンピュータ1の通信制御部104は、第1の自動改札装置と異なる第2の自動改札装置に対して乗継券の代替発行を指示する(ST34)。代替発行の指示は、操作部103から入力される係員からの指示に基づき出力するようにしてもよいし、ホストコンピュータ1(CPU100)の判断により出力するようにしてもよい。第2の自動改札装置の通信制御部230はホストコンピュータ1からの代替発行の指示を受信し(ST35)、第2の自動改札装置の乗継券発行部42が乗継券を代替発行する(ST36)。これにより、無線カードにより乗り継ぎしようとする乗客は、特定の自動改札装置(発行トラブルを起こした自動改札装置)から乗継券を受け取ることができなくても、別の自動改札装置で発行される乗継券を受け取ることができ、スムーズな乗り継ぎが可能となる。
【0052】
図12は、発行トラブル対応処理その3を説明するためのフローチャートである。例えば、複数台の自動改札装置2の中の第1の自動改札装置において、乗継券を発行する際に、発行トラブルにより乗継券が発行不能となったとき(ST41)、第1の自動改札装置は通信制御部230を介して発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報(IDコード)をホストコンピュータ1に通知する(ST42)。自動改札装置2に対してある無線カードをかざし、この無線カードに記録された情報から乗継券の発行が必要なことが判明したが、発行トラブルにより乗継券を発行できない場合、この無線カードを発行トラブルの要因となった無線カードと称する。ホストコンピュータ1の通信制御部104は、第1の自動改札装置から通知される発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報を受信する(ST43)。ホストコンピュータ1の通信制御部104は、第1の自動改札装置と異なる第2の自動改札装置に対して発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報を送信する(ST44)。第2の自動改札装置の通信制御部230はホストコンピュータ1から送信される発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報を受信する(ST45)。ここで、第2の自動改札装置のアンテナ16を介して無線通信により無線カードから発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報と同一の固有情報を読み取ると、この第2の自動改札装置の乗継券発行部42が乗継券を代替発行する(ST46)。これにより、無線カードにより乗り継ぎしようとする乗客は、特定の自動改札装置(発行トラブルを起こした自動改札装置)から乗継券を受け取ることができなくても、別の自動改札装置に無線カードをかざせば、別の自動改札装置で発行される乗継券を受け取ることができ、スムーズな乗り継ぎが可能となる。なお、上記説明では、第2の自動改札装置だけに発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報を送信するケースについて説明したが、この発明はこれに限定されるものではない。例えば、複数の自動改札装置の中の第1の自動改札装置において発行トラブルが発生した場合、第1の自動改札装置を除く全ての自動改札装置に対して発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報を送信する。これにより、乗客は、発行トラブルを起こした自動改札装置を除く、全ての自動改札装置で乗継券の代替発行を受けることができる。
【0053】
図13は、発行トラブル対応処理その4を説明するためのフローチャートである。発行トラブル対応処理その4では、係員用の無線カードを利用する。この係員用の無線カードには、乗継券の代替発行を指示する情報が記録されている。自動改札装置2は、アンテナ16により係員用の無線カードと交信し(ST51)、無線通信制御部226により乗継券の代替発行を指示する情報を読み取ると(ST52)、乗継券発行部42により乗継券を代替発行する(ST53)。これにより、ある自動改札装置で発行トラブルが発生しても、係員がかけつけて、別の自動改札装置に対して係員用の無線カードをかざせば、乗継券を代替発行させることができる。乗客は、代替発行された乗継券を受け取ることができ、スムーズな乗り継ぎが可能となる。
【0054】
図14は、発行トラブル対応処理その5を説明するためのフローチャートである。自動改札装置2の乗継券発行部42が発行トラブルを検知し乗継券を発行できない場合には(ST61)、無線通信制御部226は乗継券の発行に対応した情報の消去を指示し(ST62)、この指示に対応して無線カードに記録された乗継券の発行に対応した情報が消去される(ST63)。これにより、発行トラブルが発生し実際には乗継券が発行されていないにもかかわらず、無線カードに乗継券の発行に対応した情報が記録されたままの状態になるのを防止できる。
【0055】
なお、本願発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、各実施形態は可能な限り適宜組み合わせて実施してもよく、その場合組み合わせた効果が得られる。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0056】
【発明の効果】
この発明によれば、無線カード対応のシステムを導入している路線から磁気券対応のシステムを導入している路線への無線カードを利用したスムーズな乗り継ぎを可能にする自動改札装置、改札システム、及び改札処理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】改札処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す改札処理システムに適用される自動改札装置の外観を示す斜視図である。
【図3】図1に示す改札処理システムに適用される自動改札装置の磁気券処理機構の第1例を示す図である。
【図4】図1に示す改札処理システムに適用される自動改札装置の磁気券処理機構の第2例を示す図である。
【図5】図1に示す改札処理システムに適用される自動改札装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図6】図1に示す改札処理システムに適用されるホストコンピュータの概略構成を示す図である。
【図7】無線カード対応のシステムを採用する第1の路線Aから磁気券対応のシステムを採用する第2の路線Bへの乗り継ぎ改札口をイメージした図である。
【図8】自動改札装置により発行される乗継券の一例を示す図である。
【図9】乗り継ぎ改札処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】発行トラブル対応処理その1を説明するためのフローチャートである。
【図11】発行トラブル対応処理その2を説明するためのフローチャートである。
【図12】発行トラブル対応処理その3を説明するためのフローチャートである。
【図13】発行トラブル対応処理その4を説明するためのフローチャートである。
【図14】発行トラブル対応処理その5を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…ホストコンピュータ、2…自動改札装置、16…アンテナ、36…ロール紙、42…乗継券発行部、48…乗継券、64…読取ヘッド、68…書込ヘッド
Claims (10)
- 無線カード対応の第1の路線から磁気券対応の第2の路線への乗り継ぎ駅の乗り継ぎ改札に設置される自動改札装置であって、
無線通信により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取り、情報の記録指示に対応して無線カードに対して情報を記録する通信手段と、
前記通信手段により無線カードから読み取られた情報に含まれる乗車情報に基づき入出場の可否を判断する判断手段と、
前記通信手段により無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が前記第1の路線の前記乗り継ぎ駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券の発行を指示するとともに、前記通信手段に対して磁気券の発行指示に対応した情報の記録を指示し、前記通信手段により無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が第2の路線の所定の駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券の発行を指示するとともに、前記通信手段に対して磁気券の発行指示に対応した情報の記録を指示する指示手段と、
前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券の発行指示に対応して前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券を発行し、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券の発行指示に対応して前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券を発行する発行手段と、
を備えたことを特徴とする自動改札装置。 - 無線カード対応の第1の路線から磁気券対応の第2の路線への乗り継ぎ駅の乗り継ぎ改札に設置される自動改札装置であって、
無線通信により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取り、必要に応じて無線カードに対して情報を記録する通信手段と、
前記通信手段により無線カードから読み取られた情報に含まれる乗車情報に基づき入出場の可否を判断する判断手段と、
前記通信手段により無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が前記第1の路線の前記乗り継ぎ駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券の発行を指示するとともに、前記通信手段に対して磁気券の発行指示に対応した情報の記録を指示し、前記通信手段により無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が第2の路線の所定の駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券の発行を指示するとともに、前記通信手段に対して磁気券の発行指示に対応した情報の記録を指示する指示手段と、
前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券の発行指示に対応して前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券を発行し、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券の発行指示に対応して前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券を発行する発行手段と、
前記発行手段の発行トラブルにより前記乗り継ぎ磁気券が発行不能な場合、無線カードによる入出場処理を禁止する制御手段と、
を備えたことを特徴とする自動改札装置。 - 無線カード対応の第1の路線から磁気券対応の第2の路線への乗り継ぎ駅の乗り継ぎ改札に設置される複数の自動改札装置及び各自動改札装置を集中管理する上位機器を備えた改札システムであって、
各自動改札装置は、
無線通信により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取り、必要に応じて無線カードに対して情報を記録する通信手段と、
前記通信手段により無線カードから読み取られた情報に含まれる乗車情報に基づき入出場の可否を判断する判断手段と、
前記通信手段により無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が前記第1の路線の前記乗り継ぎ駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券の発行を指示するとともに、前記通信手段に対して磁気券の発行指示に対応した情報の記録を指示し、前記通信手段により無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が第2の路線の所定の駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券の発行を指示するとともに、前記通信手段に対して磁気券の発行指示に対応した情報の記録を指示する第1の指示手段と、
前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券の発行指示に対応して前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券を発行し、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券の発行指示に対応して前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券を発行する発行手段と、
前記発行手段が前記乗り継ぎ磁気券を発行する際に、トラブルにより前記乗り継ぎ磁気券が発行不能となったとき、発行トラブルを前記上位機器に通知する通知手段と、
前記上位機器から送信される代替発行の指示を受信し、前記発行手段により前記乗り継ぎ磁気券が発行可能であれば、前記発行手段に対して前記乗り継ぎ磁気券の代替発行を指示する第2の指示手段と、
を備え、
前記上位機器は、
各自動改札装置から通知される前記発行トラブルを受信する受信手段と、
所定の自動改札装置に対して前記乗り継ぎ磁気券の代替発行の指示を送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする改札システム。 - 無線カード対応の第1の路線から磁気券対応の第2の路線への乗り継ぎ駅の乗り継ぎ改札に設置される複数の自動改札装置及び各自動改札装置を集中管理する上位機器を備えた改札システムであって、
各自動改札装置は、
無線通信により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取り、必要に応じて無線カードに対して情報を記録する通信手段と、
前記通信手段により無線カードから読み取られた情報に含まれる乗車情報に基づき入出場の可否を判断する判断手段と、
前記通信手段により無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が前記第1の路線の前記乗り継ぎ駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券の発行を指示するとともに、前記通信手段に対して磁気券の発行指示に対応した情報の記録を指示し、前記通信手段により無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が第2の路線の所定の駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券の発行を指示するとともに、前記通信手段に対して磁気券の発行指示に対応した情報の記録を指示する第1の指示手段と、
前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券の発行指示に対応して前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券を発行し、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券の発行指示に対応して前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券を発行する発行手段と、
前記発行手段が前記乗り継ぎ磁気券を発行する際に、トラブルにより前記乗り継ぎ磁気券が発行不能となったとき、発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報を前記上位機器に通知する通知手段と、
前記上位機器から送信される発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報を受信し、且つ前記通信手段により発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報と同一の固有情報が読み取られたとき、前記発行手段により前記乗り継ぎ磁気券が発行可能であれば、前記発行手段に対して前記乗り継ぎ磁気券の代替発行を指示する第2の指示手段と、
を備え、
前記上位機器は、
各自動改札装置から通知される発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報を受信する受信手段と、
各自動改札装置に対して発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報を送信する送信手段と、
を備えたことを特徴とする改札システム。 - 無線カード対応の第1の路線から磁気券対応の第2の路線への乗り継ぎ駅の乗り継ぎ改札に設置される自動改札装置であって、
無線通信により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取り、情報の記録指示に対応して無線カードに対して情報を記録し、情報の消去指示に対応して無線カードに記録された情報を消去する通信手段と、
前記通信手段により無線カードから読み取られた情報に含まれる乗車情報に基づき入出場の可否を判断する判断手段と、
前記通信手段により無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が前記第1の路線の前記乗り継ぎ駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券の発行を指示するとともに、前記通信手段に対して磁気券の発行指示に対応した情報の記録を指示し、前記通信手段により無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が第2の路線の所定の駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券の発行を指示するとともに、前記通信手段に対して磁気券の発行指示に対応した情報の記録を指示する第1の指示手段と、
前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券の発行指示に対応して前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券を発行し、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券の発行指示に対応して前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券を発行する発行手段と、
前記乗り継ぎ磁気券の発行指示に対応して前記発行手段が前記乗り継ぎ磁気券を発行する際に、トラブルにより前記乗り継ぎ磁気券が発行不能となったとき、前記発行指示に対応した情報の消去を指示する第2の指示手段と、
を備えたことを特徴とする自動改札装置。 - 無線カード対応の第1の路線から磁気券対応の第2の路線への乗り継ぎ駅の乗り継ぎ改札に設置される自動改札装置に適用される改札処理方法であって、
無線通信により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取り、
無線カードから読み取られた情報に含まれる乗車情報に基づき入出場の可否を判断し、
無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が前記第1の路線の前記乗り継ぎ駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券を発行するとともに、無線カードに対して磁気券の発行に対応した情報を記録し、無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が第2の路線の所定の駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券を発行するとともに、無線カー ドに対して磁気券の発行に対応した情報を記録する、
ことを特徴とする改札処理方法。 - 無線カード対応の第1の路線から磁気券対応の第2の路線への乗り継ぎ駅の乗り継ぎ改札に設置される自動改札装置に適用される改札処理方法であって、
無線通信により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取り、
無線カードから読み取られた情報に含まれる乗車情報に基づき入出場の可否を判断し、
無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が前記第1の路線の前記乗り継ぎ駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券を発行するとともに、無線カードに対して磁気券の発行に対応した情報を記録し、無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が第2の路線の所定の駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券を発行するとともに、無線カードに対して磁気券の発行に対応した情報を記録し、発行トラブルにより前記乗り継ぎ磁気券が発行不能な場合、無線カードによる入出場処理を禁止する、
ことを特徴とする改札処理方法。 - 無線カード対応の第1の路線から磁気券対応の第2の路線への乗り継ぎ駅の乗り継ぎ改札に設置される第1、第2の自動改札装置及び上位機器に適用される改札処理方法であって、
第1の自動改札機は、無線通信により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取り、無線カードから読み取られた情報に含まれる乗車情報に基づき入出場の可否を判断し、無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が前記第1の路線の前記乗り継ぎ駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券を発行するとともに、無線カードに対して磁気券の発行に対応した情報を記録し、無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が第2の路線の所定の駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券を発行するとともに、無線カードに対して磁気券の発行に対応した情報を記録し、トラブルにより前記乗り継ぎ磁気券が発行不能となったとき、発行トラブルを上位機器に通知し、
上位機器は、前記第1の自動改札装置から通知される発行トラブルを受信し、前記第1の自動改札装置と異なる前記第2の自動改札装置に対して前記乗り継ぎ磁気券の代替発行を指示し、
前記第2の自動改札装置は、前記上位機器からの代替発行の指示を受信し、前記乗り継ぎ磁気券を代替発行する、
ことを特徴とする改札処理方法。 - 無線カード対応の第1の路線から磁気券対応の第2の路線への乗り継ぎ駅の乗り継ぎ改札に設置される第1、第2の自動改札装置及び上位機器に適用される改札処理方法であって、
第1の自動改札機は、無線通信により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取り、無線カードから読み取られた情報に含まれる乗車情報に基づき入出場の可否を判断し、無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が前記第1の路線の前記乗り継ぎ駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券を発行するとともに、無線カードに対して磁気券の発行に対応した情報を記録し、無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が第2の路線の所定の駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券を発行するとともに、無線カードに対して磁気券の発行に対応した情報を記録し、トラブルにより前記乗り継ぎ磁気券が発行不能となったとき、発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報を上位機器に通知し、
前記上位機器は、前記第1の自動改札装置から通知される発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報を受信し、前記第1の自動改札装置と異なる前記第2の自動改札装置に対して発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報を送信し、
前記第2の自動改札装置は、前記上位機器から発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報を受信し、且つ無線通信により無線カードから発行トラブルの要因となった無線カードの固有情報と同一の固有情報を読み取ったとき、前記乗り継ぎ磁気券を代替発行する、
ことを特徴とする改札処理方法。 - 無線カード対応の第1の路線から磁気券対応の第2の路線への乗り継ぎ駅の乗り継ぎ改札に設置される自動改札装置に適用される改札処理方法であって、
無線通信により無線カードと交信し、無線カードに記録された情報を読み取り、
無線カードから読み取られた情報に含まれる乗車情報に基づき入出場の可否を判断し、
無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が前記第1の路線の前記乗り継ぎ駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要とする乗り継ぎ磁気券を発行するとともに、無線カードに対して磁気券の発行に対応した情報を記録し、無線カードから読み取られた情報からこの無線カードによる有効乗車区間が第2の路線の所定の駅までであることが判明すると、前記第2の路線の所定の駅の出場改札で精算を必要としない乗り継ぎ磁気券を発行するとともに、無線カードに対して磁気券の発行に対応した情報を記録し、前記乗り継ぎ磁気券の発行指示に対応する前記乗り継ぎ磁気券が発行不能な場合、無線カードに記録された前記乗り継ぎ磁気券の発行に対応した情報を消去する、
ことを特徴とする改札処理方法。
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