JP3819850B2 - Pcb汚染物の解体装置および解体方法 - Google Patents

Pcb汚染物の解体装置および解体方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、PCB汚染物の無害化処理に関するものであって、詳細には、PCB含有コンデンサ等のPCB汚染物の解体に用いられる解体装置および解体方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ポリ塩化ビフェニル(以下「PCB」という。)等の有機ハロゲン化合物は、安定性、不燃性、電気絶縁性に優れていることから、過去において、コンデンサやトランス等(以下「コンデンサ等」という。)を構成する際の絶縁油に利用されていた。このように利用されるPCBは、容易に化学的に分解されないため、使用されたコンデンサ等が廃棄処理された後には、水、土壌等に蓄積して、食品等を介して人体に入るおそれがある。
【0003】
このように、PCBは、分解されにくく有害であるため、現在は、その製造や新規使用等が禁止されている。そして、その毒性が指摘された後は、PCBを含有する絶縁油(以下、単に「絶縁油」という。)を使用したコンデンサ等は保管され、その早急な処理が必要とされている。
【0004】
コンデンサ等は、具体的には、本体と絶縁油、及びこれらを収容する容器等から構成され、本体は、素子、その他付属物とから構成されている。このうち、素子は、帯状の電極と帯状の絶縁体が重ねられた状態で、これらが何層にも巻かれて構成されている。
【0005】
上記コンデンサ等の廃棄処理を行う際には、容器内から抜き出された絶縁油については、そのPCBを確実に分解処理(無害化)することが求められ、従来から種々の処理方法が検討されている。
また、コンデンサ等を構成する容器や素子についても、絶縁油を除去した後に、少なからずPCBに汚染された絶縁油が残留しているため、これらを完全に除去した後、安全な状態で廃棄あるいは再利用する必要がある。
【0006】
そして、上記コンデンサ等の廃棄処理を実際に行う場合には、コンデンサ等の解体処理が不可欠である。特にコンデンサについては、通常、PCB含有絶縁油を抜くための開口部等もないため、何らかの方法によって、容器を解体して、絶縁油の排出および本体の取り出し等を行わなければならない。
そこで、従来技術においては、コンデンサ等の解体(コンデンサの容器(缶体)の切断等)を行うために、通常サンダーやエアソー等が用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術においては、次のような問題があった。
【0008】
上述したように、サンダーやエアソーを用いてコンデンサ等の解体を行うと、容器との摩擦によって火花が生ずるおそれがあるという問題があった。
また、解体時の発熱によって、PCBの蒸発量が大きくなって、ダイオキシンが発生するおそれがあるという問題があった。
さらに、サンダー等を用いて容器の解体を行うと、切断面のカエリが内向きとなって、容器内の本体(例えば、コンデンサ素子等)がそのカエリに引っ掛かるため、容器から本体を取り出しにくいという問題があった。
また、サンダー等を用いて解体を行うと切削粉が生じ、そのような切削粉がPCB汚染物に付着混入すると、PCB汚染物を洗浄する際の取扱いが難しいという問題があった。
さらに、サンダー等を用いた容器の解体処理は、その処理速度が遅く、作業者がPCBに接する時間が長くなるという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は、上記従来技術にかかる問題を解決するためになされたものであって、火花や発熱を生じさせにくく、切断面のカエリを外向きにさせ、切削粉の発生量が少なくなる解体処理を実現可能である、PCB汚染物の解体装置を提供することを課題とする。また、本発明は、解体処理の際における作業者のPCBに接する時間を低減させることが可能な、PCB汚染物の解体装置を提供することを課題とする。さらに、本発明は、これらの解体装置を用いた、効果的な解体方法を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたもので、PCB汚染物を解体する解体装置であって、前記PCB汚染物を成す容器の外周面に接触する押さえ部と、前記容器の内部に挿入される切削部とを備え、前記押さえ部と前記切削部との間に前記容器の外壁部を挟持した状態で前進させて用いられ、前記容器の所定箇所を切断して、その切断面のカエリを外向きに形成可能な切断部と、前記切断部を前記容器の外周形状に沿って移動させ得る駆動部とを備えたことを特徴としている。
【0011】
このような構成によれば、前記切断部を容器の外周形状に沿って移動させながら前記容器の所定箇所を切断して、PCB汚染物の容器の解体分離を行った場合、容器切断面のカエリが外向きに形成される。
したがって、このような解体装置を用いた場合によれば、切断面のカエリが外向きとなるため、従来のように切断面のカエリが内向きになる場合と比較して、容易に前記容器内から内容物(コンデンサ素子等)を取り出すことができる。よって、解体分離等の作業性が大きく向上する。
【0012】
お、このような構成にかかる切断部においては、まずはじめに前記容器の所定箇所に孔部を設け(あるいは前記切削部で孔部を開け)、その孔部に前記切削部を挿入した状態から、前記切断部を用いた切断処理(前記容器の内側から外側に向けての前記切削部の可動)が開始される。
【0013】
記容器外周面に接した前記押さえ部と前記切削部との間で前記容器の切断が行われるため、切断面には外向きのカエリが形成されることとなる。よって、上述した効果を得ることができる。
【0014】
また、本発明にかかるPCB汚染物の解体装置においては、前記切断部が、複数の突起部を有するチゼルを用いて構成されており、前記突起部の少なくとも一つが前記押さえ部として機能する押さえ突起部を成し、前記突起部の少なくとも一つが前記切削部として機能する切削突起部を成す構成が好ましい。
このような構成の切断部としては、例えば、三つの突起部を有し、中央の突起部が切削突起部を成し、その両側に設けられた突起部が押さえ突起部を成す構成があげられる。
【0015】
また、本発明にかかるPCB汚染物の解体装置においては、前記押さえ突起部と前記切削突起部との間に前記容器(を成す外壁部)を介在させ得るように、前記押さえ突起部と前記切削突起部との間に所定の角度が設けられている構成が好ましい。
【0016】
この好ましい構成によれば、前記押さえ突起部と前記切削突起部との間に前記容器の外壁部(側板)を挟持したような状態で、前記切断部を前進させることによって、容器の切断面のカエリを適切に外向きに形成することができる。
【0021】
また、本発明にかかるPCB汚染物の解体装置においては、前記容器の切断中において、前記容器の切断位置に沿うように、前記容器の切断される面に略平行な方向に、前記切断部における先端部の角度が調整可能である構成が好ましい。
【0022】
この好ましい構成によれば、前記容器の切断中に、前記切断部の先端部(刃先)が前記切断位置からずれた場合であっても、先端部角度を調整することによって、容易に前記切断位置に前記切断部の先端部を沿わせることが可能となる。したがって、この好ましい構成によれば、容易に切断位置に沿った切断処理を行うことができる。
【0023】
また、本発明にかかるPCB汚染物の解体装置においては、前記容器の切断中において、前記容器の切断される面に略垂直な方向に、前記切断部における先端部の角度が調整可能である構成が好ましい。
【0024】
この好ましい構成によれば、前記容器の切断中に、前記切断部の先端部(刃先)を、前記容器の切断される面に対して、「立てたり」「寝かせたり」することが可能となるため、適切な切断処理を行うための最適角度となるように、前記切断部の先端部角度を容易に調整することができる。例えば、この先端部角度が大きすぎたり、小さすぎると、切断処理が進みにくくなり、さらにひどい場合には切断処理が進まなくなるが、このような構成によれば、切断中に先端部角度の調整が可能であるため、継続して切断処理を行うことができる。
【0025】
また、本発明にかかるPCB汚染物の解体装置においては、前記容器の切断中において、前記容器の外周形状に沿うように、前記容器の切断される面に略垂直な方向に、前記切断部が移動可能である構成が好ましい。
【0026】
前記容器の外周が湾曲等していたとしても、この好ましい構成によれば、前記容器の切断中において、前記容器の切断される面に略垂直な方向に前記切断部が移動可能であるため、容易に、前記容器の外周形状に沿った切断処理を実施することができる。
【0027】
本発明は、PCB汚染物を解体する解体方法であって、前記PCB汚染物の内部構造を認識するための内部透視工程、前記内部透視工程の結果に基づき抜油針の挿通量を決定して、前記PCB汚染物内から所定量のPCB含有絶縁油を抜き出すために抜油針を挿通させる抜油針挿通工程、および内部透視工程の結果に基づいて解体位置を定め、前記抜油針挿通工程の後に行われる解体工程とを備え、前記解体工程が、上述した解体装置のいずれかを用いて行われることを特徴としている。
【0028】
このような構成によれば、前記内部透視工程にて挿通量を定めた後の前記抜油針挿通工程にて容器内のPCB含有絶縁油が所定量抽出された状態で、且つ前記内部透視工程の結果に基づき容器内を確認してから、前記解体工程が行われるため、前記PCB含有絶縁油の漏出等を防ぎ、容器内の切断しやすい箇所を特定して解体を行うことができる。また、この解体工程は、上述した種々の解体装置のいずれかを用いるため、上記種々の効果をも得ることができる。なお、「切断しやすい箇所」とは、容器を上側から支持している支持具および容器内の本体部(コンデンサ素子等)と干渉しない箇所である。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は、PCB汚染物の無害化処理に関するものであって、PCB汚染物の解体処理に特徴を有する。したがって、本実施形態においては、この処理に用いられるPCB汚染物の解体装置について、特に詳細に説明する。
【0030】
図1は、本実施形態にかかる各装置にて処理されるコンデンサ(本発明の「PCB汚染物」に相当)の一例を示す概略断面図である。
コンデンサ1は、炭素鋼板等にて形成される直方体形状の容器2と、容器2内に収容される本体部3と、容器2の上部を密封する炭素鋼板等にて形成される上蓋4と、上蓋4を貫通すべく設けられた複数の碍子5と、碍子5の先端から突出すべく設けられた端子6と、端子6から碍子5内を貫通して本体部3の端子部に接続されるリード線7とを用いて構成されており、さらに、このコンデンサ1を成す容器2内には、電気絶縁用および冷却用のPCB含有絶縁油8が充填されている。
【0031】
また、本体部3は、アルミ箔と紙(クラフト紙等)とを重ねて巻回された多数のコンデンサ素子9等を用いて構成されている。さらに、このコンデンサ素子9等から成る本体部3は、容器2の側板の内周面に配設された固定板3aの内側に収容されており、本体部3の底部と容器2の底面との間にはクラフト紙3bが配設されている。
【0032】
さて、先にも述べたように、PCB汚染物の処理には、PCB等を含んだ絶縁油(PCB含有絶縁油)の処理と、PCBを含浸(あるいはPCBが付着)した各構成要素の処理とがある。そして、このPCBを含浸等した構成要素(容器2内の本体部3等)については、より細かく解体等した後に洗浄処理等を施す必要がある。
すなわち、以上のように構成されたPCB汚染物であるコンデンサ1についての除染処理を行うためには、コンデンサ1を成す容器2等を解体して、その内部の本体部3等と、容器2内に封入されているPCB含有絶縁油8とを、分離回収しなければならない。
【0033】
図2は、PCB汚染物たるコンデンサの除染処理を実施する際のプロセスフローの概略図を示したものである。
【0034】
コンデンサ1は、受入時に、外部汚れ、PCB漏れ、および破損程度等が検査され、まずはじめに、コンデンサ1の容器2の外部除塵処理S201が行われる。また、PCB汚染のない外部部材についは、その取り外し処理S202が行われて、取り外された金属等については、リサイクルあるいは廃棄される。
【0035】
次に、外部部材等の取り外しが行われたコンデンサ1は、移送ラインに移され、遠隔操作にて、寸法・重量測定処理S203およびX線による内部構造透視の検査S204を受ける。この内部透視処理S204(本発明の「内部透視工程」に相当)の結果は、次工程以降のコンデンサ1の穿孔処理、解体処理等を行う際に利用される。すなわち、この内部透視の結果に基づいて、穿孔位置(穿孔しやすい位置、適切な穿孔深さ等)あるいは切断位置(切断しやすい位置等)等が定められる。
ここで「切断位置」は、例えば、内部透視の結果に基づき確認された容器2内の本体部3に干渉しない位置と、後述する上蓋支持具に干渉しない位置との間に定められる。また、容器2内のPCB含有絶縁油8の液面が容器2内の本体部3よりも上方に位置する程度にしか抜油されない場合には、絶縁油8の漏出を防止するために、「切断位置」は、絶縁油8の液面と上蓋支持具に干渉しない位置との間に定めることが好ましい。
【0036】
次に、コンデンサ1の内部のPCB含有絶縁油8を適切に回収するために、真空吸引状態にある抜油針にてコンデンサ1の上蓋4の穿孔処理S205が行われ、後述する上蓋4の切断時にコンデンサ1に圧力封入されているPCB含有絶縁油が飛散しないように、所定量(上蓋4の切断を適切に行うことが可能となる量)のPCB含有絶縁油8の抜油処理S206(本発明の「抜油針挿通工程」に相当)が行われる。
【0037】
抜油処理S206が行われた後のコンデンサ1については、次に、容器2上部の切断処理S207(本発明の「解体工程」に相当)が行われて、上蓋4が分離される。この分離された上蓋4については、後に適切な分別・洗浄等を実施可能なように解体処理S208が行われる。
【0038】
また、上蓋4が分離された後のコンデンサ1については、その内部の残油(PCB含有絶縁油8)の回収処理S209が行われた後に、容器2内から本体部3の取り出し処理S210が行われる。すなわち、容器2と本体部3とPCB含有絶縁油8とにそれぞれ分離されることとなる。
【0039】
さらに、各構成要素についても、先に説明した上蓋4の場合と同様に、適切な洗浄効果をあげるために、分解・裁断処理が施される。具体的には、分離された容器2については、底の切断処理等の解体処理S211等が行われ、本体部3(コンデンサ素子9)についても、裁断処理等の解体処理S212等が行われる。
【0040】
そして、残油回収処理S209にて回収されたPCB含有絶縁油8については、抜油処理S206にて回収されたPCB含有絶縁油8と共に、図示外の装置にて無害化処理が施され、解体処理等が行われたコンデンサ1の各構成要素(容器2、本体部3、および上蓋4等)については、それぞれ洗浄の難易度等に合わせた分別処理および洗浄処理等S213(分別、洗浄、乾燥等)が施される。
【0041】
上記洗浄処理等が終了した後には、その洗浄方法、あるいは構成部位等に応じて、それぞれ定められた方法を用いて判定処理S214が行われる。この判定処理S214の方法としては、例えば、洗浄液試験法、拭き取り試験法、部材採取試験法がある。
【0042】
さて、本発明は、上述したように、PCB汚染物の無害化処理に関するものであって、PCB汚染物の解体処理(容器上部切断処理S207)等に特徴を有する。
そこで以下においては、この処理に用いられる装置(解体装置)について具体的に説明する。
【0043】
図3は、本実施形態にかかる解体装置の概略図を示したものであって、より詳細には、解体装置にPCB汚染物(コンデンサ)が搬入された状態を示したものである。また、図4は、図3のIV−IV線矢視図を示したものである。
【0044】
本実施形態にかかる解体装置は、搬入されたコンデンサ1を解体位置にて支持・固定するコンデンサ支持具31と、コンデンサ1の所定箇所(例えば、コンデンサ1の上部箇所(図1の破線X位置))を切断すべく設けられた切断機構32(第一切断機構32A,第二切断機構32B)と、コンデンサ1の上蓋を支持等する上蓋支持具33等とを用いて構成されている。
なお、ここで切断位置として定められる破線X位置は、上述したように、上蓋4を支持している状態の上蓋支持具33、容器2内の本体部3、および容器2内のPCB含有絶縁油8の液面のいずれにも干渉しないように定められるものであり、本実施形態においては、図1に示すように、上蓋支持具33に干渉せず(上蓋支持具33のつかみ代よりも下方であって)、容器2内の絶縁油8の液面に干渉しない位置(液面よりも上方)に、切断箇所たる破線X位置が定められる。
【0045】
コンデンサ支持具31は、切断機構32を用いた切断時にコンデンサ1が動いたり倒れたりしないように、容器2を支持・固定するものであって、コンデンサ1の両側に一対設けられている。このコンデンサ支持具31は、矢印X1方向(図3参照)に移動可能に構成されており、コンデンサ1の搬入時には、コンデンサ1に接触しない位置に待避しており、切断時には、コンデンサ1に接触して固定する位置にまで移動する。そして、さらに、切断後には、コンデンサ1はさらに後流側の工程(S209等)に搬出されるため、支持具31はコンデンサ1と非接触状態となる位置にまで待避する。すなわち、このコンデンサ支持具31は、搬入、切断、および搬出が繰り返される状態において、待避(非接触)、固定(接触)、および待避(非接触)を繰り返すべく機能する。
【0046】
切断機構32は、図4に示すべく、解体装置に搬入され、コンデンサ支持具31に固定された状態のコンデンサ1の両側に一対設けられており、各切断機構32A,32Bには、それぞれ薄板の切断に用いられる薄板用チゼル321(本発明の「切断部」に相当)と厚板の切断に用いられる厚板用チゼル322(本発明の「切断部」に相当)とが設けられている。また、第一切断機構32Aには、リード線7等を切断するために用いられるニッパ323が設けられている。
なお、図3および図4においては、図面の複雑化を避けるために、適宜重複等する部分については記載を省略しているところもある。例えば、図3においては、第一切断機構32Aに設けられている各チゼル321,322の記載は省略している。
【0047】
この切断機構32は、図4に示すように、矢印Y1方向に駆動可能な設置台320(第一設置台320A,第二設置台320B)(本発明の「駆動部」に相当)に上記チゼル321,322等が設けられており、各チゼル321,322については、設置台320上にて矢印X2方向に駆動可能に構成されている(この駆動機構も本発明の「駆動部」に相当)。また、各チゼル321,322は、回転可能に構成されている。具体的には、この各チゼル321,322近傍は、図5および図6に示すように構成されている。この図5および図6については、後述する。
【0048】
上蓋支持具33は、切断機構32を用いた切断時に上蓋4および端子6等が落ちないように、上蓋4等を固定するものであって、搬入されたコンデンサ1の上方位置に設けられている。この上蓋支持具33は、上下方向(矢印Z1方向)(図3参照)に駆動可能に構成されており、コンデンサ1の搬入時には、コンデンサ1に接触しない位置(上方位置)に待機しており、切断時には、下降してコンデンサ1の上蓋4を挟持して固定すべく機能する。そして、この上蓋支持具33は、容器2の切断処理後には、上蓋4を挟持固定した状態で上方向に移動して、コンデンサ1の容器2から、上蓋4およびこれに付随した各構成要素(端子6等)を解体分離すべく機能する。なお、この解体分離の際、上蓋4に付随して持ち上げられたリード線7については、切断機構32に設けられたニッパ323にて切断される。このようにして、上蓋4等の解体分離が終了した後には、上述したように、コンデンサ1はさらに後流側の工程(S209等)に搬出され、上蓋4等については、さらに他の装置(図示省略)を用いて解体処理(S208)等が施される。
【0049】
図5は、設置台上に設けられたチゼルおよびその周辺の構成の概略図を示したものであり、図6は、図5のVI線方向矢視図を示したものである。なお、各チゼル321,322およびその周辺の構成は、いずれも略同様の構成を有しているため、ここでは、特に「A」「B」等の符号を付すことなく説明する。
【0050】
本実施形態にかかる切断機構32においては、チゼル321を矢印X2方向に駆動させるべく、ガイド棒324と油圧シリンダ325とが設けられ、チゼル321はこのガイド棒324に取り付けられている。このガイド棒324および油圧シリンダ325は、本発明の「駆動部」に相当する。
さらに詳細には、チゼル321は、回転支持フレーム341、反力吸収アブソーバ328、断続的打力発生器327等を介してガイド棒324に取り付けられており、断続的打力発生器327とチゼル321との間には引き戻し用ばね326および回り止め342が設けられている。また、チゼル321は、モータ329によって、回動軸343を中心としてS1方向に回動可能に構成されている。
【0051】
また、チゼル321(322)は、三枚の刃(本発明の「突起部」に相当)を用いて構成されており、中央刃321a(322a)(本発明の「切削部」、「切削突起部」に相当)が、その両側に設けられた側方刃321b(322b)(本発明の「押さえ部」、「押さえ突起部」に相当)の下側に反るように設けられている。すなわち、図5に示すような側面図において、中央刃321aと側方刃321bとの間には所定の角度が設けられている。
【0052】
そして、このチゼル321は、以上のように所定の角度を有することによって、容器2を切断する際には、中央刃321aのみが容器2を構成する側板の内側(裏側)に入り込み、中央刃321aと側方刃321bとの間で容器2を挟持するような状態で前進することによって、容器2の側板を剪断力によって切断することができる。この際、両側の側方刃321bは、側板の外側に接して中央刃321aをサポートする。なお、切断を行うための剪断力は、本実施形態においては、上述した断続的打力発生器327にてチゼル321に与えられる。
【0053】
上記図3〜図6に示すべく構成された解体装置においては、コンデンサ1が搬入された後に、具体的に次のように機能して、解体処理(容器上部切断処理S207)が行われる。
【0054】
まず、コンデンサ1が解体装置に搬入されると、コンデンサ支持具31を駆動させて、コンデンサ1が側方から支持固定され、さらに、上蓋支持具33を下降させることによって、コンデンサ1の上蓋4が挟持固定される。
【0055】
次いで、そのコンデンサ1を成す容器2の側板の厚さに応じて、切断機構32において、薄板用チゼル321あるいは厚板用チゼル322が選択され、選択されたチゼルによる容器2側板の切断処理が行われる。この切断位置は、内部透視の結果等に基づいて定められ、図1に示すようなコンデンサ1については、例えば破線Xの位置で切断処理が行われる。
この切断の際には、それぞれの切断機構32を駆動させるために設けられた駆動部によって、各チゼルはコンデンサ1の容器の外周形状に沿って移動可能に構成されている。そして、第一切断機構32Aに設けられたチゼルによって、コンデンサ1の第一面1a(本発明の「切断される面」に相当)および第二面1b(本発明の「切断される面」に相当)が切断され、第二切断機構32Bに設けられたチゼルによって、コンデンサ1の第三面1c(本発明の「切断される面」に相当)および第四面1d(本発明の「切断される面」に相当)が切断される。
【0056】
例えば、第一切断機構32Aによってコンデンサ1の第一面1aおよび第二面1bを切断する場合について説明する。
まず、図5に示すような角度のチゼル321を第一面1aに接する位置まで矢印X21方向に移動させ、チゼル321を第一面1aを切削可能な状態で矢印Y11方向に移動させることによって第一面1aの切断処理を行う。
次いで、第一面1aと第二面1bとの間の角部にて、チゼル321が第二面1bを切削可能な状態となるように、チゼル321をモータ329によって矢印S11方向に回転させる。すなわち、第一面1aの切断時における、第一面1aとチゼル321との間に形成された関係(角度等)と、略同様の関係となるべく、第二面1bに対してチゼル321を矢印S11方向に回転させる。そして、その状態を維持しつつ、チゼル321を切削可能な状態で矢印X21方向に移動させることによって第二面1bの切断処理を行う。
【0057】
コンデンサ1を成す容器2の全面1a,1b,1c,1d(図4参照)(本発明の「切断される面」に相当)の所定位置(本発明の「切断位置」に相当)が切断された後には、上蓋4を挟持している上蓋支持具33を上昇させて、上蓋4に付属のリード線7等をニッパ323にて切断して、上蓋4およびこれに付属した構成要素を容器2から完全に分離させる。
【0058】
なお、本実施形態においては、このコンデンサ1の切断処理の際、コンデンサ1を成す容器2の外周形状が湾曲等している場合には、その湾曲状態に応じて(容器2の外周形状に沿うように)、チゼル321が、コンデンサ1の切断される面に略垂直な方向に移動可能な構成であることが好ましい。
例えば、容器2の第一面1aを切断する場合において、この第一面1aが湾曲している場合には、チゼル321は、切断時における矢印Y11方向への移動に加えて、矢印X2方向にも適切に移動可能に構成されていることが好ましい。つまり、コンデンサ1の切断中に、コンデンサ1の外周形状に沿うように、切断される面(例えば第一面1a)に略垂直は方向(例えば矢印X2方向)に、チゼル321が移動可能であることが好ましい。
上記のようなチゼル321の移動は、例えば、油圧シリンダ325を駆動させることによって行われる。
【0059】
また、本実施形態においては、コンデンサ1の切断処理の際、コンデンサ1を成す容器2の切断される面に略垂直な方向に、チゼル321の先端部の角度が適宜調整可能に構成されていることが好ましい。例えば、容器2における第一面1aを切断している場合、モータ329を駆動させることによって、回動軸343を中心に、チゼル321の先端部角度が、第一面1aに略垂直な方向に調整可能である構成が好ましい。
なお、本発明は、この構成に限定されず、チゼル321の先端部角度を調整可能であれば、どのような構成をも採用可能である。例えば、チゼルを何等かの固定部材上に固定配置し、この固定部材が回動可能なように所定の回動軸を設け、この固定部材のいずれかの箇所に油圧シリンダ等を設けて、この油圧シリンダの駆動に応じて回動軸を中心に固定部材を回動させることによって、この固定部材上のチゼルの先端部角度が調整可能であってもよい。
このような構成によれば、容器2の切断中において、切断される面(例えば第一面1a)に対して、チゼル321の先端部(刃先)を立てたり、寝かせたりすることが可能となるため、適切な切断処理を行うための最適角度となるように、チゼル321の先端部角度を容易に調整することができる。例えば、この先端部角度が大きすぎたり、小さすぎると、チゼル321による切断処理が進みにくくなり、さらにひどい場合には切断処理が進まなくなるが、このような構成によれば、切断中にチゼル321の先端部角度の調整が可能であるため、継続して切断処理を行うことができる。
【0060】
以上のようにして、容器上部の切断処理S207が終了した後には、図2にも示したように、上蓋4は解体処理S208へ、容器2については残油回収処理S209へ送られる。
【0061】
本実施形態にかかる解体装置は、以上のように構成され機能するため、次のような効果を得ることができる。
【0062】
本実施形態によれば、三本刃を有するチゼル321,322を容器2の外周形状に沿って移動させながら容器2の所定箇所(例えば破線X位置)(本発明の「切断位置」に相当)を切断して、コンデンサ1の容器2の解体分離を行うべく構成されているため、容器2の切断面のカエリが外向きに形成される。つまり、本実施形態においては、チゼルの中央刃321a,322aが容器2内に挿入された状態で容器2の切断が行われるため、適切に外向きのカエリが形成される。
したがって、本実施形態によれば、分離解体の際に、容器2内から容易に本体部3(コンデンサ素子9)を取り出すことが可能であるため、作業性が大きく向上する。
【0063】
また、本実施形態によれば、チゼルを上述したように連続的に駆動させることによって容器2の切断処理が行われるため、従来技術(例えば、サンダー等を用いる場合)よりも細かな切削粉の発生量を少なくすることができる。さらに、火花の発生や発熱も抑えつつ、比較的速く解体処理を実施することができる。
【0064】
また、本実施形態によれば、三本刃のうちで中央刃のみが下方に反って、所定の角度を有すべく構成されているため、中央刃と側方刃との間で容器2の側板を挟持することができる。すなわち、このような挟持状態にてチゼルを駆動させることによって、容器2の切断面を適切に外向きに形成することが可能となる。
【0065】
さらに、本実施形態によれば、上述した構成に基づいて、搬入後のコンデンサ1の解体処理を自動化して、遠隔処理を行うことが可能となる。したがって、本実施形態によれば、解体処理の際における作業者のPCBに接する時間を低減させることができる。
【0066】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。
【0067】
例えば、上記実施形態においては、三本刃を備えたチゼルを用いる場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、容器を切断した後、切断面に外向きのカエリを形成可能であれば、二本以下あるいは四本以上の刃を有するチゼルを用いてもよい。
【0068】
また、上記実施形態においては、チゼルを複数(片側二本ずつ)設ける場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではなく、その本数は必要に応じて適宜変更可能である。
さらに、上記実施形態においては、片方のチゼルにて、容器2の二面の切断を行う場合について説明したが、本発明はこの構成に限定されず、一本のチゼルにて全面の切断を行ってもよく、また、各面をそれぞれ一本のチゼルにて切断すべく構成してもよい。すなわち、そのチゼルの数や、受け持つ切断面等は特に限定されない。
【0070】
図7は、他の切断部の概略図を示したものであって、図7(a)は側面概略図を示し、図7(b)は図7(a)のVII−VII断面概略図を示したものである。
この図7に示された切断部70は、図5にて説明したガイド棒に取り付けた状態で容器2の外周形状に沿って移動させつつ、容器2の側板の切断処理を行うことができる。
【0071】
より具体的に、切断部70は、容器2の外周面に接触する固定部71と、固定部71(本発明の「支持部」に相当)にピン73にて接合されて、このピン73を中心にして回動可能な切削部72(本発明の「回動切削部」に相当)と、切削部72を駆動させるべく設けられた油圧シリンダ74等とを用いて構成されている。
【0072】
切削部72の先端部72aであって、容器2内面に接触する部位には、容器2を切断するための刃部が形成されており、後端部72bは、油圧シリンダ74のシャフト74aとピン75にて接合されている。そして、本実施形態においては、油圧シリンダ74にてシャフト74aを矢印L1方向に駆動(往復動)させることによって、ピン73を中心として、切削部72の先端部72aを矢印L2方向に回動させることができる。なお、図8(b)に示すように、固定部71には、切削部72の先端部72aが回動して容器2の切断を行った際に、その先端部72aが固定部71に接触しないように、溝部71aおよび切欠部71bが形成されている。
【0073】
また、固定部71と切削部72とは、上述したように、切削部72を回動させることによって、各部71,72の間に、所定の角度(図8(a)に示すような側面図において)を設け得る構成であるため、固定部71と切削部72との間に、容易に容器2側板を挟持して切削処理を行うことができる。
【0074】
この他の実施形態にかかる切削部72は、以上のように構成されているため、切削部72を回動させることによって、切断面のカエリを外側に形成しつつ、容器2の切断処理を行うことが可能となる。したがって、先に説明した実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0075】
さらに、本発明は、よりスムーズな切断処理等を実現するために、種々の変更を行うことができる。例えば、容器の切断中において、チゼルの先端部(刃先)が切断位置に沿うような調整を可能とするために、図8に示すような構成としてもよい。
【0076】
図8は、本発明の他の実施形態にかかる解体装置の概略図を示したものであり、切断機構の構成が、先に説明した実施形態と若干異なる。なお、この図8に明記していない部分の構成は、基本的に上記実施形態と同様であるため、ここでは、異なる部分について主に説明する。また、同様の構成要素については、同様の符号を付して説明する。
【0077】
この実施形態において、切断機構32’は、チゼル321等が固定設置されたチゼル固定部81と、油圧シリンダ82等を介してチゼル固定部81と接続された設置台83等とを用いて構成されている。より具体的には、チゼル固定部81の前方端部81aと、設置台83の前方端部83aとが、回動軸84を用いて回動可能に連結されており、チゼル固定部81の後方端部81bと、設置台83の後方端部83bとが、油圧シリンダ82にて連結されている。なお、コンデンサ1を成す容器2の切断位置Xにおける切断処理を行っている場合、設置台83においては、矢印Z3方向の動きが拘束されている。
【0078】
すなわち、図8に示した実施形態によれば、設置台83を矢印Y3方向に駆動させることによって行う、チゼル321を用いた切断位置Xの切断処理中に、必要に応じて、油圧シリンダ82を駆動させることにより、チゼル321の先端部の角度を調整することができる。つまり、切断処理中に、チゼル321の先端部が切断位置Xの上方あるいは下方に逸れそうになった場合でも、油圧シリンダ82を下方あるいは上方に駆動させることによって、チゼル固定部81を回動軸84を中心にして回動させ、切断位置Xに沿うように、容器2の切断される面に略平行な方向に、チゼル固定部81上のチゼル321先端部の角度を適宜調整することができる。すなわち、このような構成によれば、切断位置Xに沿った切断処理を適切に実施することができる。
【0079】
なお、先にも説明したように、上述した各実施形態におけるチゼルを用いた切断処理は、それぞれ遠隔操作にて実施可能であるべく構成されることが好ましい。この好ましい構成によれば、解体処理時における作業者のPCBに接する時間を大幅に低減することができる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、火花や発熱を生じさせにくく、切断面のカエリを外向きにさせ、切削粉の発生量が少なくなる解体処理を実現可能である、PCB汚染物の解体装置を得ることができる。また、遠隔処理を行うことによって、解体処理の際における作業者のPCBに接する時間を低減させることが可能な、PCB汚染物の解体装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態にかかる各装置にて処理されるPCB汚染物の一例(コンデンサ)の概略断面図である。
【図2】 本発明の実施形態にかかる各装置を用いて行われる除染処理を実施する際のプロセスフローの概略図である。
【図3】 本発明の実施形態にかかる解体装置の概略図である。
【図4】 図3のIV−IV線矢視図である。
【図5】 本発明の実施形態にかかる解体装置を成すチゼルおよびその周辺構成を示す概略図である。
【図6】 図5のVI線方向矢視図である。
【図7】の切断部を示す概略図である。図7(a)は側面概略図、図7(b)は図7(a)のVII−VII断面概略図である。
【図8】 本発明の他の実施形態にかかる解体装置の概略図である。
【符号の説明】
1…コンデンサ、2…容器、3…本体部、3a…固定板、3b…クラフト紙、4…上蓋、5…碍子、6…端子、7…リード線、8…PCB含有絶縁油、9…コンデンサ素子
31…コンデンサ支持具、32,32’…切断機構、32A…第一切断機構、32B…第二切断機構、33…上蓋支持具
70…切断部、71…固定部、72…切削部、73…ピン、74…油圧シリンダ、74a…シャフト、75…ピン
81…チゼル固定部、82…油圧シリンダ、83…設置台、84…回動軸
321…薄板用チゼル、321a,322a…中央刃、321b,322b…側方刃、
322…厚板用チゼル、323…ニッパ、324…ガイド棒、325…油圧シリンダ、326…引き戻し用ばね、327…断続的打力発生器、328…反力吸収アブソーバ、329…モータ、341…回転支持フレーム、342…回り止め、343…回動軸

Claims (7)

  1. PCB汚染物を解体する解体装置であって、
    前記PCB汚染物を成す容器の外周面に接触する押さえ部と、前記容器の内部に挿入される切削部とを備え、前記押さえ部と前記切削部との間に前記容器の外壁部を挟持した状態で前進させて用いられ、前記容器の所定箇所を切断して、その切断面のカエリを外向きに形成可能な切断部と、
    前記切断部を前記容器の外周形状に沿って移動させ得る駆動部と
    を備えたことを特徴とするPCB汚染物の解体装置。
  2. 前記切断部が、複数の突起部を有するチゼルを用いて構成されており、
    前記突起部の少なくとも一つが前記押さえ部として機能する押さえ突起部を成し、前記突起部の少なくとも一つが前記切削部として機能する切削突起部を成す請求項に記載のPCB汚染物の解体装置。
  3. 前記押さえ突起部と前記切削突起部との間に前記容器を介在させ得るように、前記押さえ突起部と前記切削突起部との間に所定の角度が設けられている請求項に記載のPCB汚染物の解体装置。
  4. 前記容器の切断中において、前記容器の切断位置に沿うように、前記容器の切断される面に略平行な方向に、前記切断部における先端部の角度が調整可能である請求項1からのいずれか1項に記載のPCB汚染物の解体装置。
  5. 前記容器の切断中において、前記容器の切断される面に略垂直な方向に、前記切断部における先端部の角度が調整可能である請求項1からのいずれか1項に記載のPCB汚染物の解体装置。
  6. 前記容器の切断中において、前記容器の外周形状に沿うように、前記容器の切断される面に略垂直な方向に、前記切断部が移動可能である請求項1からのいずれか1項に記載のPCB汚染物の解体装置。
  7. PCB汚染物を解体する解体方法であって、
    前記PCB汚染物の内部構造を認識するための内部透視工程、
    前記内部透視工程の結果に基づき抜油針の挿通量を決定して、前記PCB汚染物内から所定量のPCB含有絶縁油を抜き出すために抜油針を挿通させる抜油針挿通工程、
    および内部透視工程の結果に基づいて解体位置を定め、前記抜油針挿通工程の後に行われる解体工程とを備え、
    前記解体工程が、請求項1からのいずれか1項に記載の解体装置を用いて行われることを特徴とするPCB汚染物の解体方法。
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