JP3818523B1 - 折り返し可能な前掛 - Google Patents

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真理 山瀬
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Abstract

【課題】
散歩の途中や家事の合間に、ペットや子供等を簡単に抱っこすることができる、ペットキャリーや抱っこ布となる前掛けの提供。
【解決手段】
前掛の腰部から下方の前掛部の両側端部に肩紐あるいはスリットを配設し、該肩紐あるいは該スリットを肩に通すことによって、前掛を折り返しポケットを形成する。及び、前掛の腰部から下方の前掛部の下端部に首紐あるいはスリットを配設し、該首紐あるいは該スリットを首に通すことによって、前掛を折り返しポケットを形成する。折り返し可能な前掛により、普段はエプロンとして使用でき、簡単に装着・離脱できるだけでなく、前掛部を折り返してポケット部を形成することができ、さらにこのポケット部が肩紐あるいはスリットによって保持されており、前傾することがない。従って、子供あるいはペットを安全に収納することができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、前掛下半部を折り返すことによりできるポケット部に、ペット・子供その他の物を入れることができる前掛に関するものである。
近年ペットを飼う人が多いが、マンション等の共用部分では、散歩に連れて行く際、抱いて移動しなければいけない規約のある所が多い。散歩させていても、幼犬や老犬・猫などは抱いて移動しなければならないこともある。ペットを抱く事により、抜け毛が洋服に付く。
家事をしている時に、乳児が泣く場合がある。その時は抱っこをするようになることが多
いが、その場合も素手で抱くか、抱っこ紐を取り出すことになる。
実用新案登録3012221には、胸部を覆う胸当部と胸当部の下端に連設した腹部から膝辺りまでを覆う前掛部とにより前掛本体を構成し、前掛部の両側部に、前掛部の下半部を上方に折り返した状態で各側部の上半部と下半部とを互に係脱自在とする係止手段を設けて、洗濯物等を運搬時に即応して前掛本体に収納部を形成し得るようにした前掛が記載されている。
実用新案登録 第3012221号
ペットを抱えるのは重く、キャリーケースをわざわざ用意するのも邪魔になる。
しかも、ペットを抱える時に抜け毛が洋服に付き、あとで取るのが大変である。
家事の合間に子供を抱えるのは大きな力を必要とするが、その都度、抱っこ紐を取り出して抱っこすることは面倒である。
エプロンを折り返し、上半部と下半部を係止具で止めるだけでは、重い物を入れるには適
していなかった。
実用新案登録3012221に記載のエプロンでは、前掛部を中央から折り返すことによって収納部が形成されるが、上半部と下半部とが、例えばファスナーで係止されているだけである。
従って、ペットや子供のように重い収納物を収納した場合、収納部が収納物の重さで前傾し易く、収納物が落下する恐れがある。
本発明は、上述した課題を解決する折り返し可能な前掛を提供する。
請求項1の発明は、前掛の腰部から下方の前掛部の両側端部に肩紐あるいはスリットを
配設し、該肩紐あるいは該スリットを肩に通すことによって、前掛を折り返すことができ
るようにしたことを特徴とする、折り返し可能な前掛である
請求項2の発明は、前掛の腰部から下方の前掛部の下端部に首紐あるいはスリットを配
設し、該首紐あるいは該スリットを首に通すことによって、前掛を折り返すことができる
ようにしたことを特徴とする、折り返し可能な前掛である
本発明における前掛は、胸当部と腰部から下方の前掛部とが連接された前掛、及び胸当部がなく前掛部のみからなる前掛の両者を包含する。
肩紐は、前掛部の両側端部に沿って紐を配置し、その紐の両端を前掛部に係止したものでもよく、前掛部の両側端部に沿って環状の紐を配置し、環状の紐の前掛部と当接している部分をミシン縫いすることによって前掛部に係止したものでもよい。
スリット周辺の強度を高めるために、スリットの周辺に補強用布を縫い付けることが好ましい。
前掛の腰部から下方の前掛部の下端部に配設した首紐あるいはスリットは、前掛として使用する場合に本体から離れないように、ファスナーやボタンなどの係止具を取り付けることが好ましい。
本発明の前掛は、普段はエプロンとして使用でき、簡単に装着・離脱できるだけでなく、前掛部を折り返してポケット部を形成することができ、さらにこのポケット部が肩紐あるいはスリットによって保持されており、前傾することがない。従って、子供あるいはペットを安全に収納することができる。
本発明の前掛では、紐又はスリットを両肩あるいは首に通すことにより重さを分散するため、重量のあるものでも安定して抱えることができる。
本発明を図示する実施例に基づいて説明する。
図1〜4は、請求項1の発明の実施例を示している。
図1に示す前掛1は、前掛の胸当部2と、前掛部3とからなり、前掛部3の両側端部に肩紐6が配設され、ミシン縫7によって係止されている。首紐4及び腰紐5がそれぞれ胸当部2及び前掛部3に縫着されている。
前掛部3を折り返すと、紐6にたるみができ、そこに腕を入れ肩に通すとポケット部が形成される。
図2に示す前掛8は、胸当部2がない他は、図1の前掛1と同様である。
図3に示す前掛1は、図1の前掛1の両側端部の紐6を環状の紐9に代え、この紐9の前掛部3と当接している部分をミシン縫10によって前掛部3に係止している。なお、胸当部2はなくてもよい。
図4に示す前掛1は図1〜3に示す肩紐に代えて、前掛部3のスリット11が設けられている。前掛部3を折り返してスリット11を肩に通すことにより収納部が形成される。なお、胸当部2は、なくてもよい。
図5〜6は、請求項2の発明の実施例を示している。
図5に示す前掛1は、前掛の胸当部2と、前掛部3とからなり、前掛部3の下端部に首紐12が配設され、ミシン縫13によって係止されている。首紐4及び腰紐5がそれぞれ胸当部2及び前掛部3に縫着されている。前掛部3を折り返し、紐12を首に通すとポケット部が形成される。なお、胸当部2はなくてもよい。
図6に示す前掛1は図5に示す首紐12に代えて、前掛部3のスリット14が設けられている。前掛部3を折り返してスリット14を首に通すことにより収納部が形成される。なお、胸当部2は、なくてもよい。
本発明の前掛1の使用例を図7によって説明する。
前掛部3を折り返し、環状の紐9を両肩に通すことによって収納部15が形成される。子供を抱き上げて収納部15に入れることができる。前述したように、収納部は肩紐9で保持されているために、前傾することがなく、子供やペットを安全に入れておくことができる。
両側端部に肩紐を取り付け、該紐を肩に通してポケット部分を作る前掛の平面図である。 胸当てのない前掛の平面図である。 図1の前掛の首紐部分を環状にしたものの平面図である。 両側端部にスリットを入れ、そのスリットに肩を通してポケット部分を作る前掛の平面図である。 前掛の下端部に首紐が配設され、該紐を首にかけてポケット部分を作る前掛の平面図である。 前掛の下端部にスリットが設けられ、そのスリットに首を入れてポケット部分を作る前掛の平面図である。 図3の前掛をかけて折り返し、ペットや子供を入れた図である。
符号の説明
1 前掛の本体
2 胸当部
3 腰部から下方の前掛部
4 胸当部に縫着されている首紐
5 前掛部に縫着されている腰紐
6 紐
7 ミシン縫などの係止手段
8 胸当部のない前掛の全体
9 環状の紐
10 ミシン縫などの係止手段
11 スリット
12 紐
13 ミシン縫などの係止手段
14 スリット
15 ポケット部

Claims (2)

  1. 前掛の腰部から下方の前掛部の両側端部に肩紐あるいはスリットを配設し、該肩紐あるいは該スリットを肩に通すことによって、前掛を折り返すことができるようにしたことを特徴とする、折り返し可能な前掛。
  2. 前掛の腰部から下方の前掛部の下端部に首紐あるいはスリットを配設し、該首紐あるいは該スリットを首に通すことによって、前掛を折り返すことができるようにしたことを特徴とする、折り返し可能な前掛。
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