JP3818506B2 - リターナブル梱包材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、繰り返し使用可能なリターナブル梱包材に係り、特にリターナブル性を向上させたリターナブル梱包材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のリターナブル梱包材として繰り返し使用上の耐久性の観点より合成樹脂成形によりトレイ状等の容器形状に形成されたものが知られている。このものでは、製造元において被包装物である各種製品を内部に収容したり、あるいは、外表面の一部を覆ったりした後に、帯状結束紐により結束するか、あるいは、熱収縮フィルムを用いてほぼ全体にシュリンクラップ包装を施すかして上記各種製品に対する梱包がなされている。
【0003】
また、上記リターナブル梱包材の外表面には、上記各種製品の機種名やメーカー名及び/又は送り先を表示したラベル等の印刷物が接着剤により接着され、このラベル等の表示に基づいて配送や輸送が行われる。
【0004】
そして、配送先もしくはユーザーまで届けられると、開梱されて製品の使用が開始される一方、リターナブル梱包材は回収されて上記製造元に返却され、再使用されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来のリターナブル梱包材においては、リターナブル梱包材の返却先が不明確となる結果、再使用現場(製造元)まで返却するのに無用な混乱や手間を要したり、あるいは、返却されずに放置もしくは廃棄されてしまったりする場合がある。すなわち、返却先については運送を担当する運送業者や施工業者等と出荷元である製造元との間の約束事に過ぎず、返却先についての指示の不徹底等によりどこに返却すればよいのか不明となる事態も起こり得る。ここで、返却先を上記の如きラベルに印刷してリターナブル梱包材の表面に接着するという手段を採用することも考えられるが、これを採用したとしても、運送過程でラベルの汚損や剥がれが生じたり、開梱時にシュリンクフィルムを破る際にラベルも共に剥がしてしまったりして、返却先が不明となることも起こり得る。
【0006】
また、リターナブル梱包材が再使用現場まで返却されたとしても、再使用するまでに接着されているラベルを剥がして表面をきれいにする等の余分な作業工程を必要とすることになる。
【0007】
以上により、効率的な再使用が阻害されてリターナブル性が損なわれる結果を招くことになる。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、リターナブル性を向上し得るリターナブル梱包材を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、被包装物の少なくとも一部の外面を覆うように外嵌されるトレイ状の形状を有し合成樹脂により成形されて繰り返し使用可能とされ、上記被包装物に外嵌された状態で全体を透明な熱収縮フィルムにより覆い熱収縮させてシュリンクラップ包装が施されるリターナブル梱包材を対象として、以下の種々の特定事項を備えることとした。
【0010】
なお、本発明には含まれない第1の手段として、返却先情報(最終返却先、途中経由地、返却ルート、運送担当業者等)を表示した表示部を梱包材本体と共に合成樹脂成形により上記梱包材本体の少なくとも外表面に露出する位置に一体に形成してもよい
【0011】
この場合には、返却先情報の表示部が梱包材本体と一体に形成されているため、不用意・不注意による剥がれのおそれはなく、返却先情報が流通過程のいずれの過程においても明確となる。このため、ユーザー等に届けられた後、上記表示部に表示された返却先情報に基づいて容易かつ確実に返却先に返却されることになる。これにより、リターナブル梱包材の使用後の返却の効率化・確実化が図られ、リターナブル性の向上が図られる。
【0012】
ここで、上記の「返却先情報」としては、例えば被包装物の製造元である最終返却先についての情報の他に、返却の運送を担当する運送業者名やその集荷場である途中経由地名等についての情報を含めるようにしてもよい。あるいは、返却を単一の運送業者ではなく複数の運送業者が担当する場合等には最終返却先までの返却を担当する運送業者の返却ルートマップ等についての情報としてもよい。また、上記の「一体に形成」とは、合成樹脂成形型を用いて梱包材本体の外表面に凸状、浮き出し又は凹み状の文字・記号を一体に成形する他、表示部を独立した板状の独立した部材により形成し、これを合成樹脂成形時に成形型内にインサートして成形することにより梱包材本体と一体に形成する場合も含む。以上の点は次の第2の手段においても同じである。
【0013】
本発明には含まれない第2の手段として、バーコードリーダにより読み取り可能なバーコード模様を梱包材本体と共に合成樹脂成形により上記梱包材本体の少なくとも外表面に露出する位置に一体に形成し、上記バーコードリーダにより読み取られるバーコード識別情報として返却先情報が登録される構成としてもよい
【0014】
この場合には、返却を担当する運送業者がバーコードリーダによりバーコード識別情報を読み取ることにより、返却先情報を明確に把握して識別することが可能となる上に、そのバーコード識別情報に関連付けられた返却先情報の登録内容を容易に変更することが可能となる。このため、リターナブル梱包材を使用する製造元が複数ある場合には、その段階の保有数等の事情に応じて流通過程にあるリターナブル梱包材の返却先を容易に変更することが可能になる。これにより、上記第1の手段の場合のリターナブル梱包材の使用後の返却の効率化・確実化、これに伴うリターナブル性の向上に加えて、製造元での必要数に応じて返却されてくるリターナブル梱包材の数量管理を容易に実現し得ることになる。
【0015】
請求項1に係る本発明では、合成樹脂成形された底壁及び周囲の側壁からなるトレイ状の梱包材本体と、上記被包装物の内容を示す製品情報及びその被包装物の送り先情報を表示した板状の表示部材とを組み合わされてなり、上記梱包材本体の側壁の外表面に上記表示部材が内嵌収容状態でかつ外表面に露出するように仮保持される凹所を合成樹脂成形により一体形成し、上記凹所として、その下側位置と両側の各下半位置とにそれぞれ鍔部が突出するように上記梱包材本体と一体に形成され各鍔部により上記表示部材が出し入れ自在でありながら脱落しないように仮保持される構成とした。加えて、上記表示部材として、この表示部材を上記凹所に差し込んだ状態で上記シュリンクラップ包装が施されることにより、上記表示部材の表面にシュリンクされた熱収縮フィルムが密着して固定されるようにした。
【0016】
この場合には、返却されてきたリターナブル梱包材から上記表示部材を単に取るだけで直ぐに再使用が可能になる。このため、返却されてきたリターナブル梱包材を再使用するために、従来は必要とされていたラベル剥がしや、剥がし跡の洗浄等の作業工程を省略して、再使用の効率化が図られる他、分離された上記表示部材を他のリターナブル梱包材へ再利用することも可能となって従来のラベル印刷等の作業工程等をも省力化することが可能になる。なお、上記「表示部材」としては、ハードなプレート状のものでもよいし、フレキシブルなカード状のものでもよい。また、上記表示部材を含め梱包材本体の全体を熱収縮フィルムを用いてシュリンクラップ包装することにより、表示部材の表面にもシュリンクされた熱収縮フィルムが密着して、上記表示部材はより強固に保持されることになる。また、「製品情報」とは被包装物の製品名、機種名、製造メーカー名等のことである。
【0017】
上記請求項のリターナブル梱包材においては、上記梱包材本体の表面に対し上記表示部材が内嵌収容状態で仮保持される凹所合成樹脂成形により一体形成されるため、上記凹所に内嵌収容させることにより、上記表示部材が梱包材本体の外表面から突出した状態で使用されることに伴う破損等の発生を回避して上記表示部材の保護が図られる。その上に、上記凹所に一体形成された鍔部により、表示部材が出し入れ自在でありながら脱落しないように仮保持される。
【0018】
また、上記請求項のリターナブル梱包材においては、上記表示部材が梱包材本体に対し磁気又は静電気により仮保持される構成とすることもできる(請求項)。この場合には、表示部材を梱包材本体に対し非接着状態でかつ接離可能に保持することを簡易に実現し得る。ここで、磁気を利用する場合には例えばマグネットシートを梱包材本体側に埋め込むようにしたり、静電気を利用する場合には例えば表示部材に弱い静電気を帯電させたりすればよい。
【0019】
さらに、上記請求項1又は請求項のいずれかのリターナブル梱包材において、上記表示部材の外部に露出する側の表面層を、表示情報が印字及び消去可能な印字層により構成するようにしてもよい(請求項)。この場合には、返却されてきたリターナブル梱包材を再使用する際に、印字された表示情報を消去して新たな表示情報を印字することにより書き換えすることが可能になる。このため、表示部材を梱包材本体に固定された状態のままで繰り返し再利用することが可能になる。このような「印字層」としては、印字記録動作及びその消去動作が可能なリライタブルマーキング材料の薄層等を用いればよい。
【0020】
なお、本発明に含まれない第3の手段として、表示部材を梱包材本体の外面に対し一体的に固定し、上記表示部材の外部に露出する側の表面層を表示情報が印字及び消去可能な印字層により構成してもよい
【0021】
この場合には、製造元等においてリターナブル梱包材を用いて被包装物を梱包する際に上記表示部材の印字層に上記の製品情報、送り先情報、及び、返却先情報等の表示情報を印字し、返却されて再使用する際には既に印字されている表示情報を消去して、その返却されたリターナブル梱包材を用いて新たに梱包する被包装物に対応した上記表示情報を新たに印字する、というリターナブル梱包材に対する表示方法を実現させることが可能になる。これにより、上記製品情報、送り先情報及び返却先情報等の表示を省力化しつつも効率的に行うことが可能になり、リターナブル性の大幅な向上が図られる。
【0022】
【発明の効果】
以上、説明したように、請求項1〜請求項3のいずれかのリターナブル梱包材によれば、返却されてきたリターナブル梱包材から表示部材を単に取るだけで直ぐに再使用することができ、従来は必要とされていたラベル剥がしや、剥がし跡の洗浄等の作業工程を省略することができる。これにより、リターナブル梱包材の再使用の効率化を図ることができると共に、分離された上記表示部材を他のリターナブル梱包材へ再利用することもでき、従来のラベル印刷等の作業工程等をも省略することができる。
【0023】
また、上記表示部材を含め梱包材本体の全体を熱収縮フィルムを用いてシュリンクラップ包装することにより、表示部材の表面にもシュリンクされた熱収縮フィルムが密着して、上記表示部材はより強固に保持されることになる。
【0024】
さらに、上記梱包材本体の表面に対し上記表示部材が内嵌収容状態で仮保持される凹所が合成樹脂成形により一体形成されるため、上記凹所に内嵌収容させることにより、上記表示部材が梱包材本体の外表面から突出した状態で使用されることに伴う破損等の発生を回避して上記表示部材の保護が図られる。その上に、上記凹所に一体形成された鍔部により、表示部材が出し入れ自在でありながら脱落しないように仮保持される。
【0025】
特に請求項によれば、表示部材を梱包材本体に対し非接着状態でかつ接離可能に保持することを簡易に実現させることができる。
【0026】
請求項3によれば、返却されてきたリターナブル梱包材を再使用する際に、表示情報の書き換えをすることができ、表示部材を梱包材本体に固定された状態のままで繰り返し再利用することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0028】
図1は、本発明が適用されるリターナブル梱包材としてトレイ状に形成された梱包材本体2を用いた梱包形態を示す。このリターナブル梱包材は合成樹脂成形された底壁22及び周囲の側壁23,24からなる梱包材本体2と、後述の表示部材6,6a,6b、バーコード模様7又は表示部とを組み合わせたものである。
【0029】
図1に例示する梱包形態は、被包装物としての製品1の上下端部のそれぞれに上記梱包材本体2を外嵌させた後、PPバンド(結束紐)3,3により結束し、この状態で全体を筒状の透明な熱収縮フィルム4により覆い熱収縮させてシュリンクラップ包装を施したものである。
【0030】
<第1実施形態>
第1実施形態は、図2に示すように上記梱包材本体2の長辺側の側壁23又は短辺側の側壁24等に対し、その梱包材本体2の合成樹脂成形時に保持用の凹所5を一体に形成しておき、この凹所5に対し板状の表示部材6を出し入れ自在に保持させるようにしたものである。
【0031】
上記凹所5には、その下側位置と両側の各下半位置とにそれぞれ鍔部51が突出するように上記梱包材本体2と一体に成形されており、上記表示部材6を差し入れた際に各鍔部51により表示部材6が脱落しないように仮保持されるようになっている。
【0032】
上記表示部材6は、例えばハードな合成樹脂製プレートあるいはフレキシブルなプラスチックカード等により構成されている。そして、上記表示部材6には、この表示部材6を返却先表示のために利用する場合には、その表面に例えばリターナブル梱包材の所有者名又は製品1の製造元の名称やそれらの連絡先の表示61と、最終返却先及びこの最終返却先までの経由情報の表示62とが表示されている。この経由情報としては、返却のための運送を担当する運送業者名や連絡先等と、最終返却先の名称や連絡先等とが例えば矢印等を付して表示されている。また、上記表示部材6を製品情報や送り先情報の表示のために利用する場合には、その表面に例えば製造メーカー名や製品1の機種名の表示61と、送り先についての表示62とを表示すればよい。
【0033】
この第1実施形態では、上述のシュリンクラップ包装を施す前の段階で、上記表示部材6を凹所5に差し込み、この差し込んだ状態でシュリンクラップ包装が施される。これにより、表示部材6の表面にもシュリンクされた熱収縮フィルム4が密着して、表示部材6の固定が行われる。そして、上記表示部材6が返却先情報を表示するものである場合には、ユーザまで運送された後に、表示部材6の表示に基づいて製造元に返却されると、そのまま新たな製品1に対する梱包に再使用されるか、返却先を変更する場合には上記表示部材6を取り出して新たな返却先等を表示した他の表示部材6が凹所5に差し入れられる。また、上記表示部材6が製品情報や送り先情報を表示するものである場合には、製造元に返却されると表示部材6を取り出した後に新たな製品の梱包のために再使用され、その新たな製品に対応する製品情報等が表示された他の表示部材6が差し入れられることになる。
【0034】
第1の参考形態>
第1の参考形態は、図3に示すように上記梱包材本体2の側壁である長辺側の側壁23又は短辺側の側壁24等に対し、その梱包材本体2の合成樹脂成形時に表示部材6aの保持用に第1実施形態とは異なる凹所5aを一体に形成しておくものである。
【0035】
上記凹所5aは上記表示部材6aにほぼ合致する形状に形成されており、表示部材6aを凹所5aに入れた場合に面一になるか表示部材6aが内部に没入するようにその深さが設定されている。上記凹所5aの底には、例えば板状の金属片52が梱包材本体2の成形時に予め埋め込まれている一方、上記表示部材6aの裏面には例えばシート状のマグネット63が一体に貼付されている。そして、表示部材6aを凹所5aにはめ込むことにより、上記マグネット63と金属片52とが吸着して表示部材6aが非接着状態で接離可能に仮保持されるようになっている。なお、上記マグネット63と、金属片52との配置を逆にしてもよい。
【0036】
上記表示部材6aに対する表示は、返却先情報を表示するために用いる場合、及び、製品情報や送り先情報を表示するために用いる場合のいずれの場合においても、第1実施形態で説明したものと同じである。
【0037】
第2の参考形態>
第2の参考形態は、図4(a)に示すように、梱包材本体2の合成樹脂成形時にその成形型内に表示部材6bがインサート材としてインサートされ、この状態で合成樹脂成形されて上記表示部材6bが梱包材本体2と一体に形成されたものである。
【0038】
上記表示部材6bは、第1実施形態で説明したような返却先情報等を表示するものであり、各種の態様を採用することができる。すなわち、第1の態様としては、例えばプラスチックプレートを用いて印刷又は刻設等の手段により返却先情報を表示するものが挙げられる。この場合には、上記のインサートの前に返却先情報が予め表示された表示部材6bをインサート材として用いる。第2の態様としては、インサートの際には無表示のままの表示部材6bを用い、成形後の梱包材本体2の表示部材6bの表面に印字及び消去可能な印字層を有する薄層を形成し、製品1の梱包の際のシュリンクラップ包装を施す前に返却先情報又は/及び製品情報・送り先情報を印字して表示させるようにする。上記の印字層の形成は、印字層を有する薄層フィルム等を貼付する、又は、印字層を形成するための材料を塗布することにより行えばよい。
【0039】
第3の参考形態>
第3の参考形態は、図4(b)に示すように、梱包材本体2の側壁23,24に対しその梱包材本体2の合成樹脂成形時にバーコードリーダにより読み取り可能なバーコード模様7を一体に形成するようにしたものである。
【0040】
そして、上記バーコードリーダにより読み取られるバーコード識別情報として返却先情報あるいは返却先情報に加えて製品情報や送り先情報等を予め入力して登録しておくようにする。つまり、製造元で作成した登録情報を運送を担当する運送業者のコンピュータ(可搬式端末等)に記憶させるようにする。
【0041】
この第3の参考形態の場合には、上記の登録情報を変更するだけで、バーコード識別情報により把握される返却先情報等を容易に変更することができることになる。このため、製造元のリターナブル梱包材の在庫量の多少に応じて返却先の変更等を即座に行うことができ、リターナブル梱包材の数量管理等を容易に実現させることができる。
【0042】
<他の実施形態>
なお、本発明は上記第1実施形態に限定されるものではなく、その他種々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第1実施形態では、梱包材本体2としてトレイ形状のものを示したが、本発明を適用する上で形状自体はいずれのものを採用してもよい。
【0043】
また、第2の参考形態では表示部材6bをインサートして一体成形する場合を示したが、これに限らず、第3の参考形態と同様に返却先情報の文字・記号自体を合成樹脂成形時に側壁23,24に対し凸設又は凹設して表示部を一体に形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態が適用されるリターナブル梱包材の例を示す斜視図である。
【図2】 第1実施形態を示す部分斜視図である。
【図3】 第1の参考形態を示し、図3(a)は部分斜視図を、図3(b)はその断面図をそれぞれ示す。
【図4】 第2及び第3の参考形態を示し、図4(a)は第2の参考形態の部分斜視図を、第4(b)は第3の参考形態の部分斜視図をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1 製品(被包装物)
2 梱包材本体
5,5a 凹所
6 表示部材
51 鍔部

Claims (3)

  1. 被包装物の少なくとも一部の外面を覆うように外嵌されるトレイ状の形状を有し合成樹脂により成形されて繰り返し使用可能とされ、上記被包装物に外嵌された状態で全体を透明な熱収縮フィルムにより覆い熱収縮させてシュリンクラップ包装が施されるリターナブル梱包材において、
    合成樹脂成形された底壁及び周囲の側壁からなるトレイ状の梱包材本体と、上記被包装物の内容を示す製品情報及びその被包装物の送り先情報を表示した板状の表示部材とが組み合わされてなり、
    上記梱包材本体の側壁の外表面には上記表示部材が内嵌収容状態でかつ外表面に露出するように仮保持される凹所が合成樹脂成形により一体形成され、
    上記凹所はその下側位置と両側の各下半位置とにそれぞれ鍔部が突出するように上記梱包材本体と一体に形成され各鍔部により上記表示部材が出し入れ自在でありながら脱落しないように仮保持されるように構成され、
    上記表示部材は、この表示部材を上記凹所に差し込んだ状態で上記シュリンクラップ包装が施されることにより、上記表示部材の表面にシュリンクされた熱収縮フィルムが密着して固定されている
    ことを特徴とするリターナブル梱包材。
  2. 請求項1に記載のリターナブル梱包材であって、
    上記表示部材は梱包材本体に対し磁気又は静電気により仮保持されるように構成されている、リターナブル梱包材。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のリターナブル梱包材であって、
    上記表示部材の外部に露出する側の表面層は表示情報が印字及び消去可能な印字層により構成されている、リターナブル梱包材。
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