JP2005041485A - 非接触icタグを有する梱包体 - Google Patents
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Abstract
【課題】梱包体に装着された非接触ICタグが、物流途中や回収時に破損などするのを防止し、非接触ICタグの再利用を容易にする。また非接触ICタグとリーダライタとの通信を安定して行なわせるようにする。
【解決手段】被梱包物2を保護するための保護資材3に非接触ICタグ4を脱着可能な状態で装着し、被梱包物2を保護資材3で保護して、被梱包物2に関する情報を目視可能な文字で印字してある帳票6が貼付されている電磁波透過性容器5にいれて梱包した。また非接触ICタグ4を電磁波透過性容器5の底部に装着した。
【選択図】 図1
【解決手段】被梱包物2を保護するための保護資材3に非接触ICタグ4を脱着可能な状態で装着し、被梱包物2を保護資材3で保護して、被梱包物2に関する情報を目視可能な文字で印字してある帳票6が貼付されている電磁波透過性容器5にいれて梱包した。また非接触ICタグ4を電磁波透過性容器5の底部に装着した。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触ICタグを有する梱包体に係わる。さらに詳しくは、梱包体内の被梱包物を保護するための保護資材に、脱着可能な状態で非接触ICタグを装着し被梱包物と共に梱包容器内に内包する事により、物流途中での該非接触ICタグの破損・脱落を防ぎ、且つ該非接触ICタグの再利用をする梱包体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、非接触でデータの読み書きが可能なデータキャリアーの一種として、メモリー付きICチップモジュールからなる「非接触ICタグ」(「非接触データキャリア」、「無線ICタグ」、「非接触IC」、「非接触ICラベル」、「RF−IDタグ」、「非接触ICカード」などと表現される場合もある。)を実装し、非接触伝送方式にて各種のデータを読み書きして被梱包物の管理や物流の合理化あるいは商品情報の表示を行うことが為されるようになってきている。
この非接触ICタグは、バーコードに比べて記憶データ容量が大きく、被梱包物が移動する間に非接触状態で被梱包物管理情報を送受信できるので、被梱包物管理の効率が著しく向上する。従ってバーコードに代わるものとして非接触ICタグが被梱包物の管理のために物流・流通の分野などにますます利用されるものと期待されている。しかし、前記タグ類がどんなに大量生産されたとしても、バーコードに比べればコストが高くつくだけでなく、使い捨てにすれば資源の浪費を免れない。
【0003】
この非接触ICタグは光学式バーコードに比べ、記憶容量を大きくすることが出来るだけでなく、汚れに対しても強く、しかも物理的強度を充分保持できるので、繰り返し再利用が可能であり、それによってコスト低減が可能となるため、再利用が望まれている。またこの「非接触ICタグ」には、各種の実施形態があるが、この非接触ICタグと目視情報を記載した帳票やラベルなどを一体化して梱包体の最表面に貼付または添付して使用するのが便利であるため、この非接触ICタグと帳票などを一体化し、且つ再利用をするための発明が数多くなされている。これらの先行文献として、特許文献1、特許文献2、特許文献3などがある。
【0004】
しかしながら上記先行文献1、先行文献2、先行文献3のそれぞれの請求項1から明らかなように非接触ICタグと帳票などを一体化させ、更に先行文献1の図7、先行文献2の図8、先行文献3の図2から明らかなように、非接触ICタグを梱包体の外側に貼付する事を前提としていた。従って非接触ICタグを伝票などと一体化させる為の手段を施し、非接触ICタグが伝票や梱包容器から脱落しないように強固に取り付ける為の手段が必要であり、その為に余分なコストを必要とした。
しかしこのような手段を施したとしても、物流途中の衝突や衝撃による破損や紛失を完全に防止できるわけでもない。また非接触ICタグを再利用しようとすると、梱包容器や伝票などから離脱させることが必要であるが、これは物流途中の脱落や紛失を防止することと相反するため、現実的には非常に困難である。そして結果的には再利用の為の手間とその時の破損などによるコストが余計に必要であり、再利用にとって大きな問題であった。
【0005】
また従来は非接触ICタグなどを目視可能データが記載されたラベルなどと一緒に梱包体表面に貼付されていることが一般的であったので、上記特許文献1及び特許文献2からも明らかなように、非接触ICタグを貼付するする場所は、物流との関係で梱包体の上部或いは側面に限られていた。そして物流途中で梱包体の自動仕分けを行う際には、固定的に設置されたリーダライタとこの非接触ICタグとの間で相互に通信を行う必要があるが、梱包体の大きさが個々に異なる場合、この梱包体に貼付されている非接触ICタグとリーダライタの距離が一定でないため、通信距離の短い非接触ICタグの使用は不可能であった。
【0006】
【特許文献1】特開2002−128240号公報
【特許文献2】特開2003−103946号公報
【特許文献3】特開2002−297040号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の第1の課題は、非接触ICタグが装着された梱包体において、該梱包体の物流途中で該非接触ICタグの破損や紛失を防ぎ、また物流完了後に該非接触ICタグを回収する際に該非接触ICタグの破損や紛失を防ぎ、該非接触ICタグの再利用をすることである。
【0008】
第2の課題は該梱包体をベルトコンベアーなどに乗せて搬送させる場合、梱包体の大きさに関係なく、非接触ICタグとリーダライタとのデータ通信を安定して行なうことができるようにすることである。従って本発明の目的は前記2つの課題を解決するための梱包体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記第1の課題を解決するための本発明の要旨は、被梱包物が容器で梱包されている梱包体において、該被梱包物を保護するための保護資材に非接触ICタグを脱着可能な状態で装着し、該保護資材で該被梱包物を保護し、かかる状態で電磁波透過性容器に該被梱包物をいれて梱包し、且つ、該被梱包物に関する情報を目視可能な文字で印字してある帳票類が該容器の外側に貼付されていることを特徴とする非接触ICタグを有する梱包体、にある。
即ち非接触ICタグは、無線でデータ通信が可能であるため、光学式バーコードラベルのように梱包体の外部表面に装着する必要はなく、該非接触ICタグを該梱包体内の保護資材に装着して、被梱包体と共に電磁波透過性容器内に内包させることにより解決する手段を提供するものである。
【0010】
上記において、前記保護資材が紙からなる合紙であり、該合紙に剥離可能な粘着剤で該非接触ICタグを直接貼付することができ、また該非接触ICタグを袋に内包させた状態で該合紙に該袋を貼付することもできる。
【0011】
また前記保護資材が紙からなる合紙とし、該合紙に挿入部を設けて該非接触ICタグを該挿入部に装着することができ、また前記保護資材が被梱包物の一部又は全部と概略オス・メスの形状を為すように賦形され、且つ該保護資材が前記非接触ICタグを挿入・保持するための挿入部を有し、該保護資材のメス部に被梱包物の一部又は全部を挿入し、且つ該挿入部に該非接触ICタグを装着することもできる。
【0012】
前記第2の課題を解決する為の手段は、上記いずれの場合においても、前記保護資材の非接触ICタグ装着部分を梱包容器内の底面部に配置して梱包することである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、本発明による非接触ICタグを有する梱包体1の実施形態を説明する。
図1は本発明の基本的実施形態である第1実施形態を示す図、図2は第2実施形態を示し、保護資材として合紙を使用した場合の図、図3は第3実施形態を示し、合紙として段ボール紙使用した場合の図、図4は第4実施形態を示し、保護資材としてエアーキャップシートを使用した場合の図、図5は第5実施形態を示し、保護資材として発泡ポリスチロールを使用した場合の図、である。
【0014】
次に本発明の基本的実施形態である第1実施形態に関して以下に詳細に説明する。図1に示すごとく、本発明の非接触ICタグを有する梱包体1は、被梱包物2を保護するための保護資材3で該被梱包物2を包むなどして保護し、該保護資材3には非接触ICタグ4を脱着可能な状態で装着している。しかる後非接触ICタグを含む該被梱包物2全体を容器5で梱包し、該容器5の外側に被梱包物2に関わる情報を目視可能な文字で記載した帳票類6が貼付されている。尚帳票類とは単票又は複葉の伝票、ラベルなどを言う。
【0015】
保護資材3や容器5は以下に説明するように各種の材料が使用可能であり、また保護資材3に非接触ICタグ4を脱着可能な状態で装着する方法も種々の方法がある。また帳票類6も種々の材料や貼付方法があり、以下にその実施形態や実施例を具体的に説明するが、本発明の梱包体1はこれらの実施形態や実施例において記述する材料や被梱包物に限定されるものではない。
【0016】
尚本発明に用いる容器5は、非接触ICタグを内包するため電磁波透過性を有する容器に限定される。従って金属容器、金属材料入り容器、透磁率の大きい磁性材料を含む容器、などの電磁波遮蔽性容器は除外される。また保護資材3も非接触ICタグを内包する状態で使用する場合には、同様の性質を有する材料に限定されることは言うまでもない。
【0017】
次に本発明の第2実施形態に関して、図2(a)、図2(b)に基づいて詳細に説明する。第2実施形態は第1実施形態の具体的実施形態を意味する。
図2(a)は第2実施形態において、梱包体1に梱包される被梱包物2が紙類である雑誌などの印刷物21の場合の側断面を示す。容器5として電磁波透過性のよい段ボール箱51を使用し、この段ボール底面に印刷物21を保護するための保護資材3として、合紙31を入れ、しかる後に被梱包体の印刷物21を入れ、上面にも合紙31を入れる。一方、図2(b)に示すごとく、非接触ICタグ4を内包した封筒7を一般的に使用されている粘着剤8を使用して合紙31に貼付する。かかる状態で段ボール箱51を密封し、その外側にこの印刷物21に係わる情報、例えば品名、製造番号、送り主、送り先などが記載された帳票61を通常の粘着剤(図示していない)で貼付し、本実施形態の非接触ICタグを有する梱包体1とする。
【0018】
尚非接触ICタグ4は図2(b)に示すごとく、封筒7に挿入した後、フラップ7aを折り返して通常の方法で固定して封入され、非接触ICタグ4が封筒内部から出ないようにされているため、非接触ICタグを特に封筒内に固定する必要はない。従って粘着剤8は強固に接着する粘着剤でも良い。また非接触ICタグを内包した封筒7は容器に内包されているため、容器外に脱落する心配は無いので、必ずしも強固に接着する粘着剤である必要はない。
【0019】
本実施形態の図2(a)では合紙31はかなりの厚さを有しているよう図示しているが、これは模式的に表現したものであり、実際の厚さを現すものではない。また被梱包物2が印刷物21などの場合、合紙31は印刷物21と同類の紙を使用する場合が多いが、これに限らす段ボール紙のような厚手の紙や、プラスチックシートなどを使用することができるのは言うまでもない。
【0020】
次に本発明の第3実施形態に関して、図3に基づいて説明する。本実施形態は第2実施形態の変形形態とも言える形態であり、合紙が厚手の段ボール紙32の場合の実施形態である。段ボール紙32には予め挿入部32pが設けられており、この挿入部32pに非接触ICタグ4を入れ、好ましくは更にもう一枚の合紙21を重ねて入れ(図示していない)た後に、印刷物22を入れる。尚この挿入部は、非接触ICタグ4の大きさと厚さよりわずかに大きめに、段ボール紙33の一部分に凹部を形成して作られる。本実施形態では非接触ICタグ4は段ボール紙32の挿入部32pに入れるだけで固定しなくてもよいし、再剥離可能な粘着剤などで固定しても良い。尚再剥離可能な粘着剤としては、例えばアクリル系粘着剤、ポリイソブチレン系粘着剤、マレインサンアミド系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、SBR系粘着剤、ブチルゴム系粘着剤などの中で、粘着力の比較的弱いものが挙げられる。
【0021】
次に本発明の第4の実施形態について、図4に基づいて説明する。本実施形態は第1実施形態の更に別の具体的変形形態を示すものであり、被梱包物を保護するための保護資材として、空気入りポリエチレン製エアーキャップシート33を使用する実施形態である。被梱包物2としては特に限定される必要はなく、任意の形状をなすものでよい。
【0022】
図4に示すごとく、本実施形態の梱包体1は、被梱包物2を空気入りのポリエチレン製エアキャップシート33からなる保護資材3で包み、該空気入りのポリエチレン製エアキャップシート33に設けられている挿入部33pに非接触ICタグ4を挿入し、かかる状態で被梱包物2を電磁波透過性の優れた木製容器53に入れて梱包し、被梱包物2に関わる目視可能な情報を記載した粘着剤付ラベル63を木製容器53の外側に貼付した、ものである。
【0023】
また、本実施形態では、非接触ICタグ4をポリエチレン製エアキャップシート33に設けられている挿入部33pに挿入して、特に接着剤で固定しない例を図示したが、本発明における非接触ICタグの装着形態はこれに限定されるものではなく、挿入部を使用せずに粘着性が弱く再剥離可能な着粘剤などでポリエチレン製エアキャップシート33に直接貼付してもよい。また非接触ICタグ4を別の袋に封入して、該袋をポリエチレン製エアキャップシート33に強固に貼付しても良い。
【0024】
また本実施形態では容器として木製容器53を使用するが、電磁波透過性の良いものであればこれに限定されるものではない。電磁波透過性の良い材料としては、電気抵抗が大きく、且つ透磁率の小さいものであればよく、木製容器や紙製容器に限らず、プラスチック、セラミックなどの容器が使用できることは言うまでもない。また、本実施形態では一般に知られている粘着剤付きラベル63を使用したがこれに限定されるものではなく、目視情報を見やすく記載でき、容器5に貼付でき、脱落せず、且つ汚れの付きにくい帳票類であれば良い。
【0025】
次に本発明の第5の実施形態について図5(a)と図5(b)に基づいて詳しく説明する。本実施形態は第1の実施形態の更に別の変形形態を示すものであり、保護資材として発泡ポリスチロール34を使用した実施形態である。図5(a)は本実施形態の梱包体1の側断面を示し、図5(b)は被梱包物24を発泡ポリスチロール34と合体させて梱包する際の展開斜視図に示す。発泡ポリスチロール34は型を使用して成形され、被梱包物24の一部の形状とオス・メスの関係で賦形されたメス部34aを有し、更に下部に非接触ICタグ4を挿入する為の挿入部34pを有している。このメス部34aと被梱包物24とを合体させ、被梱包物24を左右両側から挟持した状態で、容器51に入れて梱包し、前記実施形態と同様に容器の外側に帳票類6を貼付する。非接触ICタグ4は発泡ポリスチロール34の下部の挿入部34pに挿入することにより、梱包体1の底面部に非接触ICタグ4が装着された梱包体1となる。
【0026】
本実施形態では保護資材5として発泡ポリスチロール34を使用した場合を説明したがこれに限定されるものでなく、発泡ポリウレタン、古紙パルプなど賦形し易く、緩衝性がある材料であれば使用可能である。
【0027】
次に本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態は、既に図3および図5において具体的に説明したごとく、非接触ICタグを、段ボール紙32の挿入部32pや、発泡ポリスチロール34の下部の挿入部34pに挿入することにより、梱包容器5の底面部に装着した梱包体1とする。
【0028】
【実施例】
図2を参照して印刷物21を梱包した梱包体1について具体的実施例で以下に説明する。紙製段ボール箱51の底に印刷物21を保護するための合紙31を入れ、次いで印刷物21を入れ、この印刷物21の最上部にも合紙31を入れた。一方非接触ICタグ4である、アンテナ外形28mm×12mmの大日本印刷株式会社製「Accuwave(商標)」を予め再剥離性を有する粘着剤8のついているポリエチレン製封筒7に入れ、フラップ7aを折り曲げてセロハンテープで止めて封入した。この封筒7を粘着剤8で最上部の合紙31に貼付し、図2には記載してないが、物流管理システムとリンクしているハンディ型リーダライタ(株式会社ウエルキャット製)でこの
印刷物の内容に関するデータの内の必要なデータ、例えば、品名、数量、製造日、製造元、送り先などのデータをこの非接触ICタグに書き込むと共に、再湿性糊のついたラベル61に印字し、被梱包物の内容と印字された内容が正しいことを確認して、通常の方法で段ボール箱51を密封すると共にラベル61の再湿糊に水分を与え段ボール箱の外側に貼付することにより本発明の非接触ICタグを有する梱包体を完成した。
【0029】
本発明の梱包体の物流が完了した時点で、この梱包体は開梱され非接触ICタグを回収するが、回収に際して封筒7は合紙から容易に剥がれ、且つ封筒7の中から非接触ICタグを簡単に取り出すことができたので、回収時の破損などを完全に防ぐことができた。
【0030】
【発明の効果】
既に前述のごとく、本発明の第1の課題は該非接触ICタグの破損・脱落を防ぎ、該非接触ICタグの再利用をする梱包体を提供することを目的としている。従来は非接触ICタグをラベルなどと共に梱包容器の外側に添付していたため、物流途中の外部からの衝撃などで非接触ICタグが破損したり、脱落したりすることを完全に防止できなかった。
【0031】
この課題を解決する手段として、本発明では、電磁波透過性の良い梱包容器を使用することにより、非梱包物と共に非接触ICタグを梱包容器内に内包することを可能とし、かかる結果、非接触ICタグが梱包容器から脱落するのを完全に防止し、且つ流通途中の衝突などによる外部からの衝撃から非接触ICタグを保護し、その破損などを防止することを可能にした。
【0032】
本発明では、非接触ICタグが梱包容器外に脱落することを完全に防止できるので、非接触ICタグと保護資材を強固な粘着剤などで固着させる必要はなく、前記実施形態や実施例で説明した如く、接着剤など使用しないで装着することも可能である。そのため物流完了後の再利用に際し、該非接触ICタグを該保護資材から取り出すことが容易にできるので完全な再利用を可能し、その効果はおおきい。
【0033】
次に本発明の第2の課題として、梱包体に装着された非接触ICタグとリーダライタの通信を安定的に行なうために、非接触ICタグとリーダライタとの距離を一定にすることが有効な手段であり、特に通信距離の短い非接触ICタグを使用する場合は距離の影響が大きい。本発明はこの課題を解決するための手段として、非接触ICタグを梱包容器の底面部に装着することにより、リーダライタを搬送系の下側、例えばベルトコンベアの下側に設置することにより、リーダライタと非接触ICタグの距離を、梱包体の大きさに関係なく、常に一定にすることを可能にするものである。梱包体を自動搬送させながら非接触ICタグのデータを読み書きする場合、リーダライタは搬送通路の所定の場所に固定して設置されるのが一般的であり、この場合、梱包体の上面部または側面部に非接触ICタグを装着すると、梱包体の大きさにより、非接触ICタグとリーダライタの距離が変化して安定した通信を行なうことが困難である。本発明はこれらの問題点を解決し、通信距離の短い非接触ICタグでも安定した通信を可能にする効果は大きい。
【0034】
また本発明は非接触ICタグを被梱包物を保護するための保護資材に装着するため、非接触ICタグ自体も保護されることにより、梱包体の底面部に装着することを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を示す図である。
【図2】第2実施形態を示す図である。
【図3】第3実施形態を示す図である。
【図4】第4実施形態を示す図である。
【図5】第5実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 梱包体
2 被梱包物
3 保護資材
31 合紙
32 段ボール紙
33 エアーキャップシート
34 発砲ポリスチロール
4 非接触ICタグ
5 容器
6 帳票類
7 封筒
8 粘着剤
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触ICタグを有する梱包体に係わる。さらに詳しくは、梱包体内の被梱包物を保護するための保護資材に、脱着可能な状態で非接触ICタグを装着し被梱包物と共に梱包容器内に内包する事により、物流途中での該非接触ICタグの破損・脱落を防ぎ、且つ該非接触ICタグの再利用をする梱包体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、非接触でデータの読み書きが可能なデータキャリアーの一種として、メモリー付きICチップモジュールからなる「非接触ICタグ」(「非接触データキャリア」、「無線ICタグ」、「非接触IC」、「非接触ICラベル」、「RF−IDタグ」、「非接触ICカード」などと表現される場合もある。)を実装し、非接触伝送方式にて各種のデータを読み書きして被梱包物の管理や物流の合理化あるいは商品情報の表示を行うことが為されるようになってきている。
この非接触ICタグは、バーコードに比べて記憶データ容量が大きく、被梱包物が移動する間に非接触状態で被梱包物管理情報を送受信できるので、被梱包物管理の効率が著しく向上する。従ってバーコードに代わるものとして非接触ICタグが被梱包物の管理のために物流・流通の分野などにますます利用されるものと期待されている。しかし、前記タグ類がどんなに大量生産されたとしても、バーコードに比べればコストが高くつくだけでなく、使い捨てにすれば資源の浪費を免れない。
【0003】
この非接触ICタグは光学式バーコードに比べ、記憶容量を大きくすることが出来るだけでなく、汚れに対しても強く、しかも物理的強度を充分保持できるので、繰り返し再利用が可能であり、それによってコスト低減が可能となるため、再利用が望まれている。またこの「非接触ICタグ」には、各種の実施形態があるが、この非接触ICタグと目視情報を記載した帳票やラベルなどを一体化して梱包体の最表面に貼付または添付して使用するのが便利であるため、この非接触ICタグと帳票などを一体化し、且つ再利用をするための発明が数多くなされている。これらの先行文献として、特許文献1、特許文献2、特許文献3などがある。
【0004】
しかしながら上記先行文献1、先行文献2、先行文献3のそれぞれの請求項1から明らかなように非接触ICタグと帳票などを一体化させ、更に先行文献1の図7、先行文献2の図8、先行文献3の図2から明らかなように、非接触ICタグを梱包体の外側に貼付する事を前提としていた。従って非接触ICタグを伝票などと一体化させる為の手段を施し、非接触ICタグが伝票や梱包容器から脱落しないように強固に取り付ける為の手段が必要であり、その為に余分なコストを必要とした。
しかしこのような手段を施したとしても、物流途中の衝突や衝撃による破損や紛失を完全に防止できるわけでもない。また非接触ICタグを再利用しようとすると、梱包容器や伝票などから離脱させることが必要であるが、これは物流途中の脱落や紛失を防止することと相反するため、現実的には非常に困難である。そして結果的には再利用の為の手間とその時の破損などによるコストが余計に必要であり、再利用にとって大きな問題であった。
【0005】
また従来は非接触ICタグなどを目視可能データが記載されたラベルなどと一緒に梱包体表面に貼付されていることが一般的であったので、上記特許文献1及び特許文献2からも明らかなように、非接触ICタグを貼付するする場所は、物流との関係で梱包体の上部或いは側面に限られていた。そして物流途中で梱包体の自動仕分けを行う際には、固定的に設置されたリーダライタとこの非接触ICタグとの間で相互に通信を行う必要があるが、梱包体の大きさが個々に異なる場合、この梱包体に貼付されている非接触ICタグとリーダライタの距離が一定でないため、通信距離の短い非接触ICタグの使用は不可能であった。
【0006】
【特許文献1】特開2002−128240号公報
【特許文献2】特開2003−103946号公報
【特許文献3】特開2002−297040号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の第1の課題は、非接触ICタグが装着された梱包体において、該梱包体の物流途中で該非接触ICタグの破損や紛失を防ぎ、また物流完了後に該非接触ICタグを回収する際に該非接触ICタグの破損や紛失を防ぎ、該非接触ICタグの再利用をすることである。
【0008】
第2の課題は該梱包体をベルトコンベアーなどに乗せて搬送させる場合、梱包体の大きさに関係なく、非接触ICタグとリーダライタとのデータ通信を安定して行なうことができるようにすることである。従って本発明の目的は前記2つの課題を解決するための梱包体を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記第1の課題を解決するための本発明の要旨は、被梱包物が容器で梱包されている梱包体において、該被梱包物を保護するための保護資材に非接触ICタグを脱着可能な状態で装着し、該保護資材で該被梱包物を保護し、かかる状態で電磁波透過性容器に該被梱包物をいれて梱包し、且つ、該被梱包物に関する情報を目視可能な文字で印字してある帳票類が該容器の外側に貼付されていることを特徴とする非接触ICタグを有する梱包体、にある。
即ち非接触ICタグは、無線でデータ通信が可能であるため、光学式バーコードラベルのように梱包体の外部表面に装着する必要はなく、該非接触ICタグを該梱包体内の保護資材に装着して、被梱包体と共に電磁波透過性容器内に内包させることにより解決する手段を提供するものである。
【0010】
上記において、前記保護資材が紙からなる合紙であり、該合紙に剥離可能な粘着剤で該非接触ICタグを直接貼付することができ、また該非接触ICタグを袋に内包させた状態で該合紙に該袋を貼付することもできる。
【0011】
また前記保護資材が紙からなる合紙とし、該合紙に挿入部を設けて該非接触ICタグを該挿入部に装着することができ、また前記保護資材が被梱包物の一部又は全部と概略オス・メスの形状を為すように賦形され、且つ該保護資材が前記非接触ICタグを挿入・保持するための挿入部を有し、該保護資材のメス部に被梱包物の一部又は全部を挿入し、且つ該挿入部に該非接触ICタグを装着することもできる。
【0012】
前記第2の課題を解決する為の手段は、上記いずれの場合においても、前記保護資材の非接触ICタグ装着部分を梱包容器内の底面部に配置して梱包することである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、本発明による非接触ICタグを有する梱包体1の実施形態を説明する。
図1は本発明の基本的実施形態である第1実施形態を示す図、図2は第2実施形態を示し、保護資材として合紙を使用した場合の図、図3は第3実施形態を示し、合紙として段ボール紙使用した場合の図、図4は第4実施形態を示し、保護資材としてエアーキャップシートを使用した場合の図、図5は第5実施形態を示し、保護資材として発泡ポリスチロールを使用した場合の図、である。
【0014】
次に本発明の基本的実施形態である第1実施形態に関して以下に詳細に説明する。図1に示すごとく、本発明の非接触ICタグを有する梱包体1は、被梱包物2を保護するための保護資材3で該被梱包物2を包むなどして保護し、該保護資材3には非接触ICタグ4を脱着可能な状態で装着している。しかる後非接触ICタグを含む該被梱包物2全体を容器5で梱包し、該容器5の外側に被梱包物2に関わる情報を目視可能な文字で記載した帳票類6が貼付されている。尚帳票類とは単票又は複葉の伝票、ラベルなどを言う。
【0015】
保護資材3や容器5は以下に説明するように各種の材料が使用可能であり、また保護資材3に非接触ICタグ4を脱着可能な状態で装着する方法も種々の方法がある。また帳票類6も種々の材料や貼付方法があり、以下にその実施形態や実施例を具体的に説明するが、本発明の梱包体1はこれらの実施形態や実施例において記述する材料や被梱包物に限定されるものではない。
【0016】
尚本発明に用いる容器5は、非接触ICタグを内包するため電磁波透過性を有する容器に限定される。従って金属容器、金属材料入り容器、透磁率の大きい磁性材料を含む容器、などの電磁波遮蔽性容器は除外される。また保護資材3も非接触ICタグを内包する状態で使用する場合には、同様の性質を有する材料に限定されることは言うまでもない。
【0017】
次に本発明の第2実施形態に関して、図2(a)、図2(b)に基づいて詳細に説明する。第2実施形態は第1実施形態の具体的実施形態を意味する。
図2(a)は第2実施形態において、梱包体1に梱包される被梱包物2が紙類である雑誌などの印刷物21の場合の側断面を示す。容器5として電磁波透過性のよい段ボール箱51を使用し、この段ボール底面に印刷物21を保護するための保護資材3として、合紙31を入れ、しかる後に被梱包体の印刷物21を入れ、上面にも合紙31を入れる。一方、図2(b)に示すごとく、非接触ICタグ4を内包した封筒7を一般的に使用されている粘着剤8を使用して合紙31に貼付する。かかる状態で段ボール箱51を密封し、その外側にこの印刷物21に係わる情報、例えば品名、製造番号、送り主、送り先などが記載された帳票61を通常の粘着剤(図示していない)で貼付し、本実施形態の非接触ICタグを有する梱包体1とする。
【0018】
尚非接触ICタグ4は図2(b)に示すごとく、封筒7に挿入した後、フラップ7aを折り返して通常の方法で固定して封入され、非接触ICタグ4が封筒内部から出ないようにされているため、非接触ICタグを特に封筒内に固定する必要はない。従って粘着剤8は強固に接着する粘着剤でも良い。また非接触ICタグを内包した封筒7は容器に内包されているため、容器外に脱落する心配は無いので、必ずしも強固に接着する粘着剤である必要はない。
【0019】
本実施形態の図2(a)では合紙31はかなりの厚さを有しているよう図示しているが、これは模式的に表現したものであり、実際の厚さを現すものではない。また被梱包物2が印刷物21などの場合、合紙31は印刷物21と同類の紙を使用する場合が多いが、これに限らす段ボール紙のような厚手の紙や、プラスチックシートなどを使用することができるのは言うまでもない。
【0020】
次に本発明の第3実施形態に関して、図3に基づいて説明する。本実施形態は第2実施形態の変形形態とも言える形態であり、合紙が厚手の段ボール紙32の場合の実施形態である。段ボール紙32には予め挿入部32pが設けられており、この挿入部32pに非接触ICタグ4を入れ、好ましくは更にもう一枚の合紙21を重ねて入れ(図示していない)た後に、印刷物22を入れる。尚この挿入部は、非接触ICタグ4の大きさと厚さよりわずかに大きめに、段ボール紙33の一部分に凹部を形成して作られる。本実施形態では非接触ICタグ4は段ボール紙32の挿入部32pに入れるだけで固定しなくてもよいし、再剥離可能な粘着剤などで固定しても良い。尚再剥離可能な粘着剤としては、例えばアクリル系粘着剤、ポリイソブチレン系粘着剤、マレインサンアミド系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、SBR系粘着剤、ブチルゴム系粘着剤などの中で、粘着力の比較的弱いものが挙げられる。
【0021】
次に本発明の第4の実施形態について、図4に基づいて説明する。本実施形態は第1実施形態の更に別の具体的変形形態を示すものであり、被梱包物を保護するための保護資材として、空気入りポリエチレン製エアーキャップシート33を使用する実施形態である。被梱包物2としては特に限定される必要はなく、任意の形状をなすものでよい。
【0022】
図4に示すごとく、本実施形態の梱包体1は、被梱包物2を空気入りのポリエチレン製エアキャップシート33からなる保護資材3で包み、該空気入りのポリエチレン製エアキャップシート33に設けられている挿入部33pに非接触ICタグ4を挿入し、かかる状態で被梱包物2を電磁波透過性の優れた木製容器53に入れて梱包し、被梱包物2に関わる目視可能な情報を記載した粘着剤付ラベル63を木製容器53の外側に貼付した、ものである。
【0023】
また、本実施形態では、非接触ICタグ4をポリエチレン製エアキャップシート33に設けられている挿入部33pに挿入して、特に接着剤で固定しない例を図示したが、本発明における非接触ICタグの装着形態はこれに限定されるものではなく、挿入部を使用せずに粘着性が弱く再剥離可能な着粘剤などでポリエチレン製エアキャップシート33に直接貼付してもよい。また非接触ICタグ4を別の袋に封入して、該袋をポリエチレン製エアキャップシート33に強固に貼付しても良い。
【0024】
また本実施形態では容器として木製容器53を使用するが、電磁波透過性の良いものであればこれに限定されるものではない。電磁波透過性の良い材料としては、電気抵抗が大きく、且つ透磁率の小さいものであればよく、木製容器や紙製容器に限らず、プラスチック、セラミックなどの容器が使用できることは言うまでもない。また、本実施形態では一般に知られている粘着剤付きラベル63を使用したがこれに限定されるものではなく、目視情報を見やすく記載でき、容器5に貼付でき、脱落せず、且つ汚れの付きにくい帳票類であれば良い。
【0025】
次に本発明の第5の実施形態について図5(a)と図5(b)に基づいて詳しく説明する。本実施形態は第1の実施形態の更に別の変形形態を示すものであり、保護資材として発泡ポリスチロール34を使用した実施形態である。図5(a)は本実施形態の梱包体1の側断面を示し、図5(b)は被梱包物24を発泡ポリスチロール34と合体させて梱包する際の展開斜視図に示す。発泡ポリスチロール34は型を使用して成形され、被梱包物24の一部の形状とオス・メスの関係で賦形されたメス部34aを有し、更に下部に非接触ICタグ4を挿入する為の挿入部34pを有している。このメス部34aと被梱包物24とを合体させ、被梱包物24を左右両側から挟持した状態で、容器51に入れて梱包し、前記実施形態と同様に容器の外側に帳票類6を貼付する。非接触ICタグ4は発泡ポリスチロール34の下部の挿入部34pに挿入することにより、梱包体1の底面部に非接触ICタグ4が装着された梱包体1となる。
【0026】
本実施形態では保護資材5として発泡ポリスチロール34を使用した場合を説明したがこれに限定されるものでなく、発泡ポリウレタン、古紙パルプなど賦形し易く、緩衝性がある材料であれば使用可能である。
【0027】
次に本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態は、既に図3および図5において具体的に説明したごとく、非接触ICタグを、段ボール紙32の挿入部32pや、発泡ポリスチロール34の下部の挿入部34pに挿入することにより、梱包容器5の底面部に装着した梱包体1とする。
【0028】
【実施例】
図2を参照して印刷物21を梱包した梱包体1について具体的実施例で以下に説明する。紙製段ボール箱51の底に印刷物21を保護するための合紙31を入れ、次いで印刷物21を入れ、この印刷物21の最上部にも合紙31を入れた。一方非接触ICタグ4である、アンテナ外形28mm×12mmの大日本印刷株式会社製「Accuwave(商標)」を予め再剥離性を有する粘着剤8のついているポリエチレン製封筒7に入れ、フラップ7aを折り曲げてセロハンテープで止めて封入した。この封筒7を粘着剤8で最上部の合紙31に貼付し、図2には記載してないが、物流管理システムとリンクしているハンディ型リーダライタ(株式会社ウエルキャット製)でこの
印刷物の内容に関するデータの内の必要なデータ、例えば、品名、数量、製造日、製造元、送り先などのデータをこの非接触ICタグに書き込むと共に、再湿性糊のついたラベル61に印字し、被梱包物の内容と印字された内容が正しいことを確認して、通常の方法で段ボール箱51を密封すると共にラベル61の再湿糊に水分を与え段ボール箱の外側に貼付することにより本発明の非接触ICタグを有する梱包体を完成した。
【0029】
本発明の梱包体の物流が完了した時点で、この梱包体は開梱され非接触ICタグを回収するが、回収に際して封筒7は合紙から容易に剥がれ、且つ封筒7の中から非接触ICタグを簡単に取り出すことができたので、回収時の破損などを完全に防ぐことができた。
【0030】
【発明の効果】
既に前述のごとく、本発明の第1の課題は該非接触ICタグの破損・脱落を防ぎ、該非接触ICタグの再利用をする梱包体を提供することを目的としている。従来は非接触ICタグをラベルなどと共に梱包容器の外側に添付していたため、物流途中の外部からの衝撃などで非接触ICタグが破損したり、脱落したりすることを完全に防止できなかった。
【0031】
この課題を解決する手段として、本発明では、電磁波透過性の良い梱包容器を使用することにより、非梱包物と共に非接触ICタグを梱包容器内に内包することを可能とし、かかる結果、非接触ICタグが梱包容器から脱落するのを完全に防止し、且つ流通途中の衝突などによる外部からの衝撃から非接触ICタグを保護し、その破損などを防止することを可能にした。
【0032】
本発明では、非接触ICタグが梱包容器外に脱落することを完全に防止できるので、非接触ICタグと保護資材を強固な粘着剤などで固着させる必要はなく、前記実施形態や実施例で説明した如く、接着剤など使用しないで装着することも可能である。そのため物流完了後の再利用に際し、該非接触ICタグを該保護資材から取り出すことが容易にできるので完全な再利用を可能し、その効果はおおきい。
【0033】
次に本発明の第2の課題として、梱包体に装着された非接触ICタグとリーダライタの通信を安定的に行なうために、非接触ICタグとリーダライタとの距離を一定にすることが有効な手段であり、特に通信距離の短い非接触ICタグを使用する場合は距離の影響が大きい。本発明はこの課題を解決するための手段として、非接触ICタグを梱包容器の底面部に装着することにより、リーダライタを搬送系の下側、例えばベルトコンベアの下側に設置することにより、リーダライタと非接触ICタグの距離を、梱包体の大きさに関係なく、常に一定にすることを可能にするものである。梱包体を自動搬送させながら非接触ICタグのデータを読み書きする場合、リーダライタは搬送通路の所定の場所に固定して設置されるのが一般的であり、この場合、梱包体の上面部または側面部に非接触ICタグを装着すると、梱包体の大きさにより、非接触ICタグとリーダライタの距離が変化して安定した通信を行なうことが困難である。本発明はこれらの問題点を解決し、通信距離の短い非接触ICタグでも安定した通信を可能にする効果は大きい。
【0034】
また本発明は非接触ICタグを被梱包物を保護するための保護資材に装着するため、非接触ICタグ自体も保護されることにより、梱包体の底面部に装着することを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を示す図である。
【図2】第2実施形態を示す図である。
【図3】第3実施形態を示す図である。
【図4】第4実施形態を示す図である。
【図5】第5実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 梱包体
2 被梱包物
3 保護資材
31 合紙
32 段ボール紙
33 エアーキャップシート
34 発砲ポリスチロール
4 非接触ICタグ
5 容器
6 帳票類
7 封筒
8 粘着剤
Claims (6)
- 被梱包物が容器で梱包されている梱包体において、該被梱包物を保護するための保護資材に非接触ICタグを脱着可能な状態で装着し、該保護資材で該被梱包物を保護し、かかる状態で電磁波透過性容器に該被梱包物をいれて梱包し、且つ、該被梱包物に関する情報を目視可能な文字で印字してある帳票類が該容器の外側に貼付されていることを特徴とする、非接触ICタグを有する梱包体。
- 前記保護資材が紙からなる合紙であり、該合紙に剥離可能な粘着剤で該非接触ICタグを直接貼付するを特徴とする請求項1記載の非接触ICタグを有する梱包体。
- 前記保護資材が紙からなる合紙であり、該非接触ICタグを袋に内包させた状態で該合紙に該袋を貼付することを特徴とする請求項1記載の非接触ICタグを有する梱包体。
- 前記保護資材が紙からなる合紙であり、該合紙に挿入部を設けて該非接触ICタグを該挿入部に装着することを特徴とする請求項1記載の非接触ICタグを有する梱包体。
- 前記保護資材が、被梱包物の一部又は全部と概略オス・メスの形状を為すように賦形され、該保護資材のメス部に被梱包物の一部又は全部を挿入し、且つ該保護資材が前記非接触ICタグを挿入・保持するための挿入部を有し、該挿入部に該非接触ICタグを装着していることを特徴とする請求項1記載の非接触ICタグを有する梱包体。
- 非接触ICタグが装着された前記保護資材を、該非接触ICタグ装着部分が梱包容器内の底面部に配置するように梱包したことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1の請求項に記載の非接触ICタグを有する梱包体。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007230643A (ja) * | 2006-03-03 | 2007-09-13 | Dainippon Printing Co Ltd | 非接触icタグ付きカップ状容器 |
JP2011140323A (ja) * | 2010-01-06 | 2011-07-21 | Mitsubishi Electric Corp | 空気調和機の梱包材 |
JP2021183513A (ja) * | 2020-05-22 | 2021-12-02 | 大日本印刷株式会社 | 組立て及び折り畳みが可能な断熱容器 |
-
2003
- 2003-07-22 JP JP2003199591A patent/JP2005041485A/ja active Pending
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