JP3818373B2 - 遮蔽機構を備えた光コネクタ及び遮蔽部材 - Google Patents

遮蔽機構を備えた光コネクタ及び遮蔽部材 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遮蔽機構を備えた光コネクタに関し、さらに詳しくは、光コネクタプラグが装着される装着部に光を遮蔽する遮蔽部材が配設された光コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光コネクタプラグの装着又は抜去作業中に誤って作業者の目がレーザ光に曝されないように、例えば、特開平8−43681号、特開平9―211264号、特開平11−352357号や特開2000−347075号などに示されているようなレーザ光を遮るためシャッタを設ける提案がなされている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特開平8−43681号及び特開平9―211264号公報には、作業者の目に直接レーザ光が入らないように光コネクタ内部にレーザ光を遮るためのシャッタを備えた光コネクタが示されている。しかし、これらに示された光コネクタにおいては、いずれも通常の光コネクタプラグの嵌合長に加えてさらに光軸を開いてシャッタを逃がすためのスペースも必要となることからその分だけ光コネクタの形状及び寸法が大きくなるという問題がある。
【0004】
また、特開平11−352357号公報に示されたシャッタ付き光コネクタにおいては、ハウジングの動きに応じて移動する可動部の動きに連動して光出射部を開閉するシャッタを設けて構成されている。しかし、シャッタを開閉するための機構が複雑であり、また、その機構を構成するための部品点数が多いという問題がある。また、部品点数が多いとそれだけ製造に手間がかかると共に、コストも高くなってしまう。さらに、光コネクタプラグの装着又は抜去に伴う磨耗粉の発生のおそれも考えられる。
【0005】
さらに、特開2000−347075号公報に示されたコネクタアダプタにおいては、プラグの押し込み移動に応じてシャッタがレーザ光の光路から退くようになっているが、その際シャッタはコネクタアダプタから飛び出すようになっている。従って、シャッタが飛び出すための開口部からコネクタアダプタ内部に埃が入り込むおそれがある。
【0006】
ところで、既に使用状態にあるシャッタのないコネクタアダプタを上述のようなシャッタ付きのものに変更する場合にはシャッタ付きのコネクタアダプタに交換しなければならず、既に取り付けられているシャッタなしの光コネクタやコネクタアダプタが無駄になるという問題があった。加えて、上述のシャッタ付きの光コネクタやコネクタアダプタは従来品に比べて寸法形状が異なるため簡単に交換できない場合もある。
【0007】
また、近年では機器の小型化が進み、複数の光コネクタプラグを実装可能な高密度プラグイン光コネクタが提供され利用されている。この高密度プラグイン光コネクタは、多数の光コネクタプラグを装着した状態で対応する別の光コネクタと嵌合することにより各光コネクタプラグのフェルール同士を突き合わせて光学的な接続を行わしめるものである。しかし、かかる高密度プラグイン光コネクタは小型である上に複数の光コネクタプラグを高密度で実装可能とするものであることから新たに上述のような遮蔽機構を付加することが難しく、そのような遮蔽機構を備えた高密度プラグイン光コネクタは未だ提供されていない。
【0008】
そこで、本発明は、構造が簡単でありながらレーザ光を確実に遮蔽することができ、しかも安全性の高い遮蔽機構を備えた光コネクタを提供することを目的とする。
【0009】
また、レーザ光を遮る機構の付いていない従来既存の光コネクタと外形寸法を変えることなく、既存の使用箇所にそのまま置き換えることが可能なレーザ光を遮蔽する遮蔽機構を備えた光コネクタを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために請求項1に記載の発明は、光コネクタプラグが装着される装着部に光を遮蔽する遮蔽機構を備えた光コネクタにおいて、光コネクタは、複数の光コネクタプラグを装着可能な高密度プラグイン光コネクタであり、遮蔽機構は、複数のシャッタ片を備えた一対の遮蔽部材により構成され、遮蔽部材は、厚さ0.02〜0.05mmの金属製材料により、プラグイン光コネクタの内部ハウジングに設けられたロック片部掛止する掛止片を備え、内部ハウジングの加工や形状変更を行うことなく装着部の対向する側面にそれぞれ取り付け可能に打ち抜き形成されると共に、互いに対向する一対のシャッタ片はそれぞれ異なる折り曲げ角度を有して光コネクタプラグの挿入方向に伸びるように形成され、シャッタ片の先端部付近が互いに接触することにより光軸を遮蔽し、光コネクタプラグを装着したときにその動きに伴って装着部の内面側に押倒されて光軸を開放し、光コネクタプラグを抜去したときにはその弾性により再び光軸を遮蔽する位置に復帰するようにされ、そしてシャッタ片同士の接触位置は装着部の光軸中心から外れて位置していることを特徴とする。
【0011】
上記課題を解決するために請求項2に記載の発明は、複数の光コネクタプラグを装着可能な高密度プラグイン光コネクタに取り付けられる遮蔽部材において、複数のシャッタ片を有し、厚さ0.02〜0.05mmの金属製材料によりプラグイン光コネクタの内部ハウジングに設けられたロック片部掛止する掛止片を備え、内部ハウジングの加工や形状変更を行うことなく装着部の対向する側面にそれぞれ取り付け可能に打ち抜き形成されると共に、互いに対向するように配置される遮蔽部材の一対のシャッタ片はそれぞれ異なる折り曲げ角度を有して光コネクタプラグの挿入方向に伸びるように形成され、シャッタ片の先端部付近が互いに接触することにより光軸を遮蔽し、光コネクタプラグを装着したときにその動きに伴って装着部の内面側に押倒されて光軸を開放し、光コネクタプラグを抜去したときにはその弾性により再び光軸を遮蔽する位置に復帰するようにされ、そしてシャッタ片同士の接触位置は装着部の光軸中心から外れて位置して配置されることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係る遮蔽機構を備えた光コネクタについて図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る遮蔽機構を備えた光コネクタの一実施形態における分解斜視図であり、光コネクタ自体は従来知られた高密度プラグイン光コネクタである。図示された高密度プラグイン光コネクタは、雄側光コネクタaと雌側光コネクタbとにより構成されている。
【0017】
まず、雄側光コネクタaは、図2及び図3に示すように、合成樹脂製の絶縁ハウジング20を備え、この絶縁ハウジング20の下面部20b側が通信機器等に組み込まれたボードcへの取り付け側となる。この下面部20bより僅かの段差を有してボードcの表面と密接するボード接触面21が形成されている。このボード接触面21の左右にはボードcへ取り付けるための位置案内する位置決め用突起22が形成され、また、絶縁ハウジング20のボード接触面21とは反対側の面である上面部20aの左右の両端近傍にはネジ止め時のナットが挿入される挿入凹部24a(図1参照)が形成されている。
【0018】
絶縁ハウジング20の正面部には、図3に示すように、絶縁ハウジング20の長手方向に沿って多数の光コネクタプラグ60を装着するために隔壁27で仕切られた装着部25が複数形成されている。装着部25の内部には、光コネクタプラグ60の係合部63と係合する一対のランス部26が対向するように形成されている。そして、各隔壁27の前端にはスリーブホルダ係止片29が形成されており、スリーブホルダ係止片29の対向する縁部29aは円弧状にされている。
【0019】
絶縁ハウジング20の前縁部には左右及びその中間に位置して舌片30、31、32がそれぞれ上下一対づつ形成されると共に、左右の舌片30、31の前縁部には突出部33、34が形成されている。また、絶縁ハウジング20の左右の側部にはそれぞれロック片部37が形成され、ロック片部37の先部には内側に突出する係止部39が形成されている。
【0020】
このように構成された雄側光コネクタaには光コネクタプラグ60とスリーブホルダ62とが取り付けられる。すなわち、雄側光コネクタaの各装着部25にそれぞれ光コネクタプラグ60を挿入することによりこれらの光コネクタプラグ60の係合部63にランス部26が係合して光コネクタプラグ60が固定されるようになっている。そして、雄側光コネクタaに取り付けられたスリーブホルダ62内に光コネクタプラグ60のフェルール64が挿入される。
【0021】
一方、雌側光コネクタbは、図1に示すように、外部ハウジング40と、内部ハウジング45と、バックハウジング50とを備えて構成されている。バックハウジング50は外部ハウジング40に取着された止め部材42に図示しないねじ部材により締着されると共に、内部ハウジング45は外部ハウジング40内に可動可能に収容されるようになっている。
【0022】
すなわち、外部ハウジング40は、図4に示すように、左右の側面部41a、41bと上下面部41c、41dとを有し、前後が解放された平面長方形状の枠状体に形成されている。そして、図5に示すように、側面部41aは略「口」の字状に打ち抜かれた空間部を有し、側面部41aの前部側のやや内側に架渡すようにして形成されたストッパ部44にはそれぞれ突起部44aを備えて形成されている。上下面部41c、41dの内側面には案内凹部43が形成され、この案内凹部43の表面に僅かに突出するようにしてロック用凸部43aが形成されている。
【0023】
また、内部ハウジング45は、図7に示すように、その正面部には内部ハウジング45の長手方向に沿うようにして多数の光コネクタプラグ装着部46が形成されている。そして、これらの各光コネクタプラグ装着部46の内部には光コネクタプラグ65に設けられた開口部67と係合する一対のランス部47が設けられている(図6参照)。そして、内部ハウジング45の左右にはガイド部48がそれぞれ形成され、このガイド部48の先端部の外側方向には突出してガイド突起部48bがそれぞれ形成されている。また、内部ハウジング45の上下面部45a、45bにはそれぞれ2つのロック片部49が形成されている。これらのロック片部49は片持ち状態でばね性が付与されている。
【0024】
そして、光を遮るための遮蔽機構はこの内部ハウジング45に設けられている。すなわち、遮蔽機構は、図7に示されているように、内部ハウジング45の上下面部45a、45bに密接するようにして取着された2つの遮蔽部材10a、10bにより構成されている。遮蔽部材10aは、図8及び図9に示すように、薄板状のステンレス又はその合金等の金属製材料により内部ハウジング45の上面部45aに取着される取付面部15aと内部ハウジング45の光コネクタプラグ装着部46内に所定の傾斜角で光コネクタプラグ65の挿入方向に伸びるように配置されるシャッタ片11aを備えて形成されている。このシャッタ片11aは光コネクタプラグ装着部46の数と同じ数だけ設けられている。また、取付面部15aには内部ハウジング45の上面部45aとロック片部49との隙間に挿入されてロック片部49の付け根部を挟み込むようにして掛止する一対の掛止片16aが2箇所に設けられている。この一対の掛止片16aをロック片部49に掛止させることにより簡単に内部ハウジング45に取り付けることができるようになっている。尚、遮蔽部材10aの内部ハウジング45への取り付けはこれに限らず、接着剤により接着することも可能である。この場合、取付面部15aに掛止片16aを設けずとも内部ハウジング45への取り付けは可能である。
【0025】
遮蔽部材10aは、所定の形状に打ち抜かれた厚さ0.02〜0.05mmの薄板の金属板により形成されており、従来の高密度プラグイン光コネクタの内部ハウジング45に特別の加工や形状変更を加えることなく簡単に取着することが出来るようになっている。また、各シャッタ片11aは折曲部13aで所定の角度を有して折り曲げられ、僅かの力で変形可能であり且つ加重を除去すればその弾性力により元の形状に復帰するようになっている。各シャッタ片11aの先端部12a付近はアール状に屈曲するように折り曲げられて形成されており、これにより光コネクタプラグ65の装着時又は抜去時に光コネクタプラグ65に引っ掛かってシャッタ片11aが座屈するのを防止する。また、遮蔽部材10bも遮蔽部材10aと同様に形成されておりその説明は省略するが、後述するように、シャッタ片11bはシャッタ片11aの折曲部13aの折り曲げ角度とは異なる折り曲げ角度を有している。
【0026】
上述のように、内部ハウジング45の対向する側面にそれぞれ取着された遮蔽部材10a、10bは、各シャッタ片11a、11bの先端部12a、12b付近が互いに接触することにより光コネクタプラグ60のフェルール64から出射されるレーザ光の光軸を遮蔽するようになっている。そして、図11に最も良く示されているように、シャッタ片11aとシャッタ片11bとは異なる折り曲げ角度を有しているので各シャッタ片11a、11b同士が接触する位置は光コネクタプラグ装着部46の光軸中心から外れて位置している。これにより、シャッタ片11a、11bが多少変形したような場合でもレーザ光を確実に遮蔽することができ、より安全性の高い遮蔽機構を提供することが可能となる。また、2枚のシャッタ片11a、11bで光軸を遮蔽することから光コネクタプラグ60のフェルール64がシャッタ片11a、11bに接触することが防止できる。
【0027】
バックハウジング50は、図1及び図11に示すように、前後が解放された平面長方形状の枠状体を有し、外部ハウジング40内の後方側から止め部材42により連結されるようになっている。そして、バックハウジング50の長手方向に沿って光コネクタプラグ65を挿入する挿入部51が形成されている。
【0028】
上述した外部ハウジング40と、内部ハウジング45と、バックハウジング50とは以下のように結合される。すなわち、外部ハウジング40の後部から内部ハウジング45を挿入する。この場合、内部ハウジング45のロック片部49を外部ハウジング40の案内凹部43に挿入し、内部ハウジング45を強く押し込むことにより、ロック片部49のロック用突起49aが案内凹部43のロック用凸部43aに乗り越えてロック用凸部43aより先側の案内凹部43に至らしめる。
【0029】
そして、内部ハウジング45を内装した外部ハウジング40に止め部材42を取り付け、この外部ハウジング40を取り付けるべきボードに穿設された孔部に挿入する。そして、その後部側からバックハウジング50を挿入すると共に、止め部材42をバックハウジング50の四隅に穿設された図示しないねじ取付孔に挿入し、図示しないねじ部材を締着することにより、バックハウジング50が外部ハウジング40に取り付けられると同時に、雌側光コネクタbがボードに取り付けられる。
【0030】
このように構成された雌側光コネクタbには光コネクタプラグ65が取り付けられる。すなわち、この光コネクタプラグ65は、いわゆるMU形の光コネクタプラグであり、概略として、前後に可動可能な合成樹脂性のつまみ66と、プラグフレーム67とフェルール68とを備えて構成されている。つまみ66には内部ハウジング45のランス部47と係合する一対の開口部69が形成されている。フェルール68は、プラグフレーム67内に収納されており、図示しない光ケーブルが接続されている。
【0031】
光コネクタプラグ60は、バックハウジング50の各光コネクタプラグ挿入部51に、その後方から挿入されて、内部ハウジング45の光コネクタプラグ装着部46に挿入され、これらの光コネクタプラグ65のつまみ66の開口部69にランス部47が係合して光コネクタプラグ65が雌側光コネクタbに取り付けられる。尚、光コネクタプラグ60は、光コネクタプラグ65からつまみ66を除いたものと同じ構成となっている。
【0032】
以上のような雄側光コネクタaと雌側光コネクタbとは以下のように結合する。すなわち、雄側光コネクタaと雌側光コネクタbとを対向するように位置させて雄側光コネクタaの舌片30、31、32を雌側光コネクタbの外部ハウジング40と内部ハウジング45との間に挿入し、また、左右の舌片30、31の外側縁部を外部ハウジング40の前面の角部に沿うようにして雄側光コネクタaを押し込む。この時に、雄側光コネクタaのロック片部37の係止部39が、外部ハウジング40のストッパ部44の突起部44aに乗り上げた後にガイド部48とロックがなされる。さらに、雄側光コネクタaを押し込むと、舌片30、31、32間に位置する部分35、36で、ロック片部49を内側方向に変位させられるのでロック用突起49aの外部ハウジング40のロック用凸部43aへの係合を解除する。これにより内部ハウジング45は外部ハウジング40との係合が解除され、内部ハウジング45は光コネクタプラグ65と共に、軸方向に可動するようになっている。
【0033】
次に、図12を参照しつつ遮蔽機構の動作について説明する。
まず、光コネクタプラグ65をバックハウジング50の光コネクタプラグ挿入部51に、その後方から挿入して光コネクタプラグ装着部46に挿入する(図12(a)参照)。光コネクタプラグ65をさらに奥(図の左方向)に向かって挿入すると光コネクタプラグ65の先端の両側角部がそれぞれシャッタ片11a、11bに接触する。するとシャッタ片11a、11bは光コネクタプラグ65の動きに伴って光コネクタプラグ装着部46の内面側に密接するように押倒される(図12(b)参照)。光コネクタプラグ65の先端の両側角部がシャッタ片11a、11bを押し開くのでフェルール68がシャッタ片11a、11bに接触することはない。そして、光コネクタプラグ65さらに挿入するとランス部47が光コネクタプラグ65のつまみ66の開口部69と係合して光コネクタプラグ65が雌側光コネクタbに装着されると共にシャッタ片11a、11bは光軸を開放し光コネクタプラグ装着部46の内面側に完全に押倒される。そして、光コネクタプラグ65のフェルール68は対向して実装された光コネクタプラグ60のフェルール64(図せず)と衝合する(図12(c)参照)。尚、光コネクタプラグ65を抜去した場合には装着時とは逆の動作が行われ、シャッタ片11a、11bはその弾性により再び元の位置に復帰して光コネクタプラグ60のフェルール64から出射されるレーザ光を遮蔽する。
【0034】
本実施形態における遮蔽機構は、複数の光コネクタプラグを実装可能な高密度プラグイン光コネクタに設けられているが、これに限るものではなく、光コネクタプラグを1:1に接続するタイプの光コネクタアダプタであってもよいことはいうまでもない。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、遮蔽部材を、光コネクタの装着部の対向する側面にそれぞれ配置し、所定の傾斜角を有して光コネクタプラグの挿入方向に伸びると共にその先端部同士が接触することにより光軸を遮蔽し、光コネクタプラグを装着したときにその動きに伴って装着部の内面側に押倒されて光軸を開放し、光コネクタプラグを抜去したときにはその弾性により再び光軸を遮蔽する位置に復帰するようにされた一対のシャッタ片を有して形成すると共に、その接触位置が装着部の光軸中心から外れて位置させているのでシャッタ片が多少変形したような場合でもレーザ光を確実に遮蔽することができ、より安全性の高い遮蔽機構を提供することができるという効果がある。
【0036】
また、構造が簡単でしかも遮蔽機構の付いていない従来既存の光コネクタと外形寸法を変えることなく遮蔽機構を取り着けることができ、既存の使用箇所にそのまま置き換えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る遮蔽機構を備えた光コネクタの一実施形態における分解斜視図である。
【図2】 雄側光コネクタの底面図である。
【図3】 雄側光コネクタの正面図である。
【図4】 雌側光コネクタの外部ハウジングの正面図である。
【図5】 雌側光コネクタの外部ハウジングの側面図である。
【図6】 雌側光コネクタの内部ハウジングの平面図である。
【図7】 雌側光コネクタの内部ハウジングの正面図である。
【図8】 遮蔽部材の正面図である。
【図9】 遮蔽部材の側面図である。
【図10】 本発明に係る遮蔽機構を備えた雌側光コネクタの正面図である。
【図11】 本発明に係る遮蔽機構を備えた雌側光コネクタの側面断面図である。
【図12】 (a)〜(c)は本発明に係る遮蔽機構の動作を示す側面断面図である。
【符号の説明】
a 雄側光コネクタ
b 雌側光コネクタ
c ボード
10a、10b 遮蔽部材
11a、11b シャッタ片
12a、12b 先端部
13a 折曲部
15a 取付面部
16a 掛止片
40 外部ハウジング
45 内部ハウジング
46 光コネクタプラグ装着部
50 バックハウジング

Claims (2)

  1. 光コネクタプラグが装着される装着部に光を遮蔽する遮蔽機構を備えた光コネクタにおいて、
    前記光コネクタは、複数の光コネクタプラグを装着可能な高密度プラグイン光コネクタであり、
    前記遮蔽機構は、複数のシャッタ片を備えた一対の遮蔽部材により構成され、
    前記遮蔽部材は、厚さ0.02〜0.05mmの金属製材料により、前記プラグイン光コネクタの内部ハウジングに設けられたロック片部掛止する掛止片を備え、当該内部ハウジングの加工や形状変更を行うことなく前記装着部の対向する側面にそれぞれ取り付け可能に打ち抜き形成されると共に、互いに対向する一対のシャッタ片はそれぞれ異なる折り曲げ角度を有して前記光コネクタプラグの挿入方向に伸びるように形成され、前記シャッタ片の先端部付近が互いに接触することにより光軸を遮蔽し、前記光コネクタプラグを装着したときにその動きに伴って前記装着部の内面側に押倒されて前記光軸を開放し、前記光コネクタプラグを抜去したときにはその弾性により再び光軸を遮蔽する位置に復帰するようにされ、そして前記シャッタ片同士の接触位置は前記装着部の光軸中心から外れて位置していることを特徴とする遮蔽機構を備えた光コネクタ。
  2. 複数の光コネクタプラグを装着可能な高密度プラグイン光コネクタに取り付けられる遮蔽部材において、
    複数のシャッタ片を有し、厚さ0.02〜0.05mmの金属製材料により前記プラグイン光コネクタの内部ハウジングに設けられたロック片部掛止する掛止片を備え、当該内部ハウジングの加工や形状変更を行うことなく前記装着部の対向する側面にそれぞれ取り付け可能に打ち抜き形成されると共に、互いに対向するように配置される当該遮蔽部材の一対のシャッタ片はそれぞれ異なる折り曲げ角度を有して前記光コネクタプラグの挿入方向に伸びるように形成され、前記シャッタ片の先端部付近が互いに接触することにより光軸を遮蔽し、前記光コネクタプラグを装着したときにその動きに伴って前記装着部の内面側に押倒されて前記光軸を開放し、前記光コネクタプラグを抜去したときにはその弾性により再び光軸を遮蔽する位置に復帰するようにされ、そして前記シャッタ片同士の接触位置は前記装着部の光軸中心から外れて位置して配置されることを特徴とする高密度プラグイン光コネクタに取り付けられる遮蔽部材。
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