JP3818355B2 - 液晶表示装置及びその電源供給方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶駆動装置及び電源供給方法に関し、特に、携帯電話やポケットベル(ページャ)等の限られた電源を有する携帯情報端末に適用して良好な液晶駆動装置及びその電源供給方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体技術や液晶技術の進展、また、通信技術との融合により、携帯電話やポケットベル等の携帯情報端末が急激に普及し、文字や画像を含めた様々な情報の送受信が行われるようになってきている。
このような携帯情報端末においては、通常、数インチ程度の小型の液晶表示モジュール(LCDM)と、その表示画面に対応した画像データを格納する画像メモリとを備えており、一般に、文字や線画等の情報を中心とする白黒2値画像、あるいは、中間階調を付加した多値画像を表示する機能を有している。
【0003】
従来の液晶表示モジュールの概略構成は、図9に示すように、大別して液晶表示パネル10と、信号ドライバ20と、走査ドライバ30と、コントローラ40と、を有している。50はCPU、60は画像メモリである。
液晶表示パネル10は、マトリクス状に配置された液晶画素と、液晶画素に接続され、マトリクスの列方向に延伸する信号ラインと、マトリクスの行方向に延伸する走査ラインと、を有し、後述する信号ドライバ20及び走査ドライバ30により選択される液晶画素に信号電圧を印加することにより、所定の画像情報を表示出力する。
信号ドライバ20は、後述するコントローラ40から供給される水平制御信号に基づいて、画像情報に対応する信号電圧を信号ラインを介して各液晶画素に印加する。また、走査ドライバ30は、コントローラ40から供給される垂直制御信号に基づいて、各走査ラインに走査信号を順次印加して選択状態とし、上記信号ラインと交差する位置に配置された液晶画素に、上記信号電圧を印加する。
【0004】
コントローラ40は、水平クロック信号、垂直クロック信号及び同期信号に基づいて、水平制御信号及び垂直制御信号を生成して、信号ドライバ20及び走査ドライバ30に供給することにより、所定のタイミングで液晶画素に信号電圧を印加して、液晶表示パネル10に所望の画像情報を表示させる制御を行う。
CPU50は、画像情報の信号変換や、同期信号の調整、クロック信号の生成等の処理を行い、コントローラに水平及び垂直同期信号、クロック信号、表示データを出力するほか、図示を省略した通信部や操作部からの信号や指示を処理して、受信動作や表示動作を行う。
画像メモリ60は、図示を省略した受信部により受信された画像情報や、あらかじめ用意された文字や画像等の表示データ等を、液晶表示パネル10の表示画面ごとに格納する。
【0005】
上述した液晶表示モジュールを、図10に示すように、携帯情報端末(ページャ)の表示部に適用した場合、信号ドライバや走査ドライバへの駆動電力の供給方法は、電源回路108により昇圧を行い、その昇圧された電圧を指定されたバイアス電圧に見合うように分圧し、一定の分圧回路を用いて一定の電力を供給していた。
ここで、電源回路108により供給される駆動電力は、表示負荷に関わらず同じ電力を供給するようにしていたため、限られた電源しか有していない携帯情報端末の場合、以下のような問題を有していた。
(1)表示データによる液晶表示パネルのONデータの比率が高く、かつ、OFFデータの比率が低い等、表示負荷が大きい(重い)場合、駆動電力が負荷に対して不足し、表示時に電圧が低下して表示品質が劣化する。
(2)表示データによる液晶表示パネルのONデータの比率が低く、かつ、OFFデータの比率が高い等、表示負荷が小さい(軽い)場合、負荷を駆動するために必要な電力より供給されている電力が過剰となり、無駄な電力を消費する。
【0006】
なお、図10は、一般的なページャの受信、画像表示部の概略構成を示すものであって、101はRF部、102はデコーダ部、103はID−ROM、104は制御部、105は表示部、106は画像メモリ、107は操作部、108は電源回路である。
RF部101は、メッセージ送信者が電話やパソコン等の情報機器からページャセンタを介して、あるいは、ページャセンタから直接送信されるアドレス情報や画像情報等の搬送波を受信し、その周波数を中間周波数に変換して、後段のデコーダ部102に伝達する。
デコーダ部102は、ID−ROM33内に記憶された自己アドレス、あるいは、情報サービス用のアドレスを読み出して、ページャセンタから送信された情報の中から自分宛の画像情報を抽出して、後段の信号制御機能を有する制御部104に伝達する。
【0007】
制御部104は、デコーダ部32により抽出された画像情報を画像メモリ106に確保された内部領域に格納し、所定の画像処理を施して表示部105の仕様に対応したデータ形式に変換し、復元画像を再生表示する。
表示部105は、キースイッチ等を有する操作部107を介して入力される命令や、画像メモリ106に記憶されているメッセージや画像情報を表示する。ページャに適用される表示部105としては、たとえば表示特性及び消費電力特性に優れたSTN方式のモノクロ液晶表示パネルが搭載されているが、モノクロ液晶表示パネルに限定されるものではなく、白黒2値画像に対応した液晶パネルのほか、中間階調を有する多値画像やカラー画像に対応するものであってもよい。電源回路108は、上述した各部の動作電源であって、必要に応じて昇圧処理を施し、昇圧された電圧を指定されたバイアスに見合うように分圧して供給する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような携帯情報端末における表示品質の向上や省電力化については、特開平10−124006号公報や特開平10−214063号公報に記載された技術が知られている。
たとえば、特開平10−124006号公報には、液晶表示のコントラスト比を最適にしつつ、低消費電力化を図る方法として、ユーザがスイッチを操作することによりバイアス比を切り替えて電源回路からの出力電圧を切り替える構成が示されている。このような構成においては、ユーザの主観に基づいてスイッチを操作してバイアス比を切り替えるものであるため、スイッチ操作が煩雑になるうえ、適正な切り替え処理を行い得ないという問題を有している。
【0009】
また、特開平10−214063号公報には、ページャが待ち受け状態にある場合の消費電力を低減する方法として、システムの動作状態に応じて液晶駆動デューティを変更するとともに、液晶駆動デューティに応じて駆動電圧とバイアス条件を設定する構成が示されている。このような構成においては、特定の動作状態(待機状態)においてのみ、液晶表示パネルの一部を低電圧、低デューティ駆動で表示、あるいは、一部の行のみを表示するものであって、ページャが受信する様々な情報に対応して表示品質を保持しつつ、かつ、低消費電力化を図ることができないという問題を有している。
そこで、本発明は、上述した問題を解決し、携帯情報端末に搭載される液晶表示モジュールにおいて、画像情報の内容に関わらず、表示品質の向上を図りつつ、低消費電力化を図ることができる液晶駆動装置及びその電源供給方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の液晶表示装置は、マトリクス状に配列された複数の液晶画素から構成される液晶表示パネルと、前記液晶画素を駆動して前記液晶表示パネルに所望の表示データを表示する液晶駆動手段と、前記液晶駆動手段を駆動するための駆動電圧を供給する駆動電圧供給手段と、を有する液晶表示装置において、前記駆動電圧供給手段は、前記液晶駆動手段に供給するための前記駆動電圧を生成する複数の電源回路部と、前記表示データに基づいて前記液晶駆動手段の負荷状態を判定する負荷判定部と、前記負荷判定部からの判定結果に基づいて前記複数の電源回路部の中から特定の電源回路部を選択する選択制御部と、を備え、前記負荷判定部は、前記液晶駆動手段が特定の負荷状態となる前記表示データを前記表示データに付与される画像識別情報を含むデータとして登録する表示データ登録部と、前記液晶表示パネルに表示される前記所望の表示データが、前記表示データ登録部に登録された前記データに該当するか否かを判定する表示データ判定部と、を含み、前記選択制御部は、前記表示データ判定部により、前記所望の表示データが、前記登録された前記データに該当すると判定した場合には、前記特定の負荷状態に対応する前記電源回路を選択することを特徴とする。
【0011】
また、請求項2記載の液晶表示装置は、請求項1記載の液晶表示装置において、前記駆動電圧供給手段は、少なくとも、前記液晶駆動手段の通常の負荷状態に対応する駆動電圧を生成する第1の電源回路と、前記通常の負荷状態以外の負荷状態に対応する駆動電圧を生成する第2の電源回路と、を備えていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項3記載の液晶表示装置は、請求項2記載の液晶表示装置において、前記第2の電源回路は、少なくとも、前記液晶駆動手段の重負荷状態に対応する駆動電圧を生成することを特徴とする。
また、請求項4記載の液晶表示装置は、請求項2記載の液晶表示装置において、前記第2の電源回路は、少なくとも、前記液晶駆動手段の軽負荷状態に対応する駆動電圧を生成することを特徴とする。
また、請求項5記載の液晶表示装置は、請求項2乃至4のいずれかに記載の液晶表示装置において、前記電源回路は、直列に接続された複数の抵抗成分と、各抵抗成分相互の接続接点に設けられた駆動電圧出力端と、を有していることを特徴とする。
また、請求項6記載の液晶表示装置は、請求項5記載の液晶表示装置において、前記選択制御部は、前記負荷判定部からの判定結果に基づいて、前記複数の抵抗成分の接続状態を切り替えることにより、前記複数の抵抗成分による合成抵抗値を変化させることを特徴とする。
【0013】
さらに、請求項7記載の液晶表示装置は、請求項5又は6記載の液晶表示装置において、前記選択制御部は、前記負荷判定部により、前記液晶駆動手段が重負荷状態であると判定された場合には、前記複数の抵抗成分による合成抵抗値が小さく設定された前記電源回路を選択し、前記液晶駆動手段が軽負荷状態であると判定された場合には、前記複数の抵抗成分による合成抵抗値が大きく設定された前記電源回路を選択することを特徴とする。
そして、請求項8記載の液晶表示装置の電源供給方法は、マトリクス状に配列された複数の液晶画素から構成される液晶表示パネルと、前記液晶画素を駆動して前記液晶表示パネルに所望の表示データを表示する液晶駆動手段と、前記液晶駆動手段を駆動するための駆動電圧を供給する駆動電圧供給手段と、を有する液晶表示装置の電源供給方法において、前記表示データが画像識別情報を含んでおり、前記表示データの前記画像識別情報が、あらかじめ、表示データ登録部に登録された前記表示データに含まれている前記画像識別情報に該当するか否かを判定する処理と、該判定結果に基づいて、前記駆動電圧供給手段を構成する複数の電源回路部の中から特定の電源回路部を選択する処理と、を含むことを特徴とする。
また、請求項9記載の液晶表示装置の電源供給方法は、請求項8記載の液晶表示装置の電源供給方法において、請求項2乃至7のいずれかに記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る液晶表示装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<参考実施形態>
まず、本発明に係る液晶表示装置の概略構成について、図1を参照して説明する。なお、上述した従来技術と同等の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図1において、10は液晶表示パネル、20AはLCDドライバ(液晶駆動手段)、40はLCDコントローラ、50はCPU(選択制御部)、60AはSRAM、70は操作部、80は電源選択回路(駆動電圧供給手段)である。
LCDドライバ20Aは、信号ドライバ、走査ドライバからなり、液晶表示パネル10に所望の表示データを表示するための信号電圧の出力、走査ラインの走査を実行する。そのため、液晶表示パネル10に表示する表示データの種類に応じてLCDドライバ20Aの負荷状態は変化する。
【0015】
CPU50は、LCDコントローラ40に水平制御信号、垂直制御信号、同期信号を供給するとともに、所望の表示データを出力する制御を行う。また、後述するSRAM60Aへの表示データの格納や読み出しを行うとともに、液晶表示パネル10に表示する表示データに基づいて、後述する電源選択回路80の動作を制御する信号を出力する。
SRAM60Aは、液晶表示パネル10に表示される表示データを1画面毎に格納する。また、操作部70は、操作ボタン等を介してユーザからの指示入力をCPU50に伝達する。
【0016】
電源選択回路80は、基準電圧VDDに昇圧処理を施し、昇圧された電圧を分圧することにより、上記各構成に必要とされる動作電源を供給するが、特に、本発明においては、複数の異なる電源を生成する電源回路部が設けられており、CPU50からの制御信号に基づいて、最適な電源回路部を選択してLCDドライバ20Aに駆動電圧を供給する。ここで、複数の異なる電源回路部は、液晶表示パネル10に表示される表示データに基づくLCDドライバ20Aの負荷状態に対応する駆動電圧を供給するために、少なくとも、通常の負荷状態に加え、重負荷状態用、又は、軽負荷状態用、あるいは、両方の負荷状態に対応する駆動電圧を生成、出力する構成を有している。詳しくは後述する。
【0017】
次に、上述した構成を有する液晶表示装置における参考実施形態の動作処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。
まず、CPU50は、SRAM60Aに格納された表示対象になっている表示データからカラムアドレス1ライン分のデータを抽出して(S101)、液晶表示パネル10に表示する際のLCDドライバ20Aの負荷状態を判定する。
具体的には、抽出されたデータに基づいて、1ライン分のデータを100とした場合の、液晶表示パネル10上での表示ON状態(ONデータ)と表示OFF状態(OFFデータ)の各々の比率を算出する。
次いで、ONデータ及びOFFデータの比率を、所定の軽負荷基準値と比較する。たとえば、軽負荷基準値として、ONデータが20%以下であるか否か(S102)、及び、OFFデータが35%以上であるか否かを判別し(S103)軽負荷に該当する状態が、表示データの全てのラインで連続している場合には(S104)、軽負荷状態と判定し、軽負荷状態に対応する駆動電圧を生成、出力する軽負荷電源回路を選択するように、選択制御信号を電源選択回路80に出力する(S105)。ここで、軽負荷状態とは、あらかじめ設定された通常の負荷状態に比較して、液晶表示パネル10を構成する液晶画素を駆動するための電力が少ない状態をいう。
【0018】
次いで、軽負荷に該当する状態が、表示データの全てのラインで連続していない場合には(S104)、重負荷基準値として、たとえば、ONデータが50%以上であるか否か(S106)、及び、OFFデータが25%以下であるか否かを判別し(S107)、重負荷に該当する状態が、表示データの5ラインで連続している場合には(S108)、重負荷状態と判定し、重負荷状態に対応する駆動電圧を生成、出力する重負荷電源回路を選択するように、選択制御信号を電源選択回路80に出力する(S109)。ここで、重負荷状態とは、あらかじめ設定された通常の負荷状態に比較して、液晶表示パネル10を構成する液晶画素を駆動するための電力が大きい状態をいう。
次いで、上述した軽負荷状態及び重負荷状態のいずれにも該当せず、かつ、全てのラインにおいて負荷状態の判定が終了した場合には(S110)、通常の負荷状態と判定し、通常の負荷状態に対応する通常電源回路を選択するように、選択制御信号を電源選択回路80に出力する(S111)。
【0019】
以上の一連の負荷状態の判定処理に基づいて選択された所定の電源回路により、液晶表示パネル10への当該表示データの表示動作がタイムアウトするまで、LCDドライバ20Aに所定の駆動電圧が供給され(S112)、表示データが更新されると、再度上記判定処理を行い、電源回路の選択制御を行う。
このように、表示データの内容に基づいて、ONデータとOFFデータの比率を算出し、あらかじめ設定された負荷基準値とを比較することにより、LCDドライバの負荷状態を判定し、その負荷状態に対応する駆動電圧を供給する電源回路を選択することができるので、表示データによる負荷が軽い(点灯ドット数が少ない)ときには、無駄な電流を流さないようにして、消費電力の削減を図ることができ、一方、表示データによる負荷が重い(点灯ドット数が多い)ときには、駆動能力を高めて、表示品質の劣化を防ぐことができる。
なお、本実施形態においては、表示データの負荷状態が軽負荷状態であるか否かを判定した後、軽負荷状態でない表示データについて、重負荷状態であるか否かを判定する処理手順を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、重負荷状態を判定した後、軽負荷状態を判定するものであってもよい。また、軽負荷状態及び重負荷状態の双方を判定するもののほか、軽負荷状態のみを判定して軽負荷電源回路と通常電源回路とを選択する処理手順を有するものであってもよいし、重負荷状態のみを判定して重負荷電源回路と通常電源回路とを選択する処理手順を有するものであってもよい。
【0020】
<第1の実施形態>
次に、第1の実施形態に係る液晶表示装置の動作処理について、図3のフローチャートを参照して説明する。
本実施形態は、図1に示した液晶表示装置と同等の概略構成を有しているが、CPU(選択制御部、表示データ登録部、表示データ判定部)50により重負荷に該当すると判定される特定の表示データを、登録データとしてあらかじめ登録し、液晶表示パネル10への表示対象となっている表示データが、登録データと一致するか否かに応じて、電源回路を選択することを特徴とする。
具体的には、まず、CPU50により重負荷に該当すると判定される特定の表示データをあらかじめ登録することにより、重負荷に該当する表示データと、それ以外の表示データとに分類する。すなわち、ページャ等の携帯情報端末においては、電源の投入時やメッセージの受信時には、液晶表示パネル10に特定の表示データを表示するように設定されていることが多いので、SRAM60Aに格納されている表示データのうち重負荷に該当するものを、あらかじめ登録データとして登録する。ここで、表示データの登録は、たとえば、CPU50により該当する表示データのヘッダに設定された画像識別情報を記憶する手法や、表示データのヘッダにフラグ(重負荷フラグ)を立てる手法等を適用することができる。
【0021】
次いで、図3に示すように、表示対象となっている表示データを入力し(S201)、上述した登録データに該当するか否かを判別(判定)する(S202)。表示対象となっている表示データが、登録データに該当する場合には、重負荷電源回路を選択するように、選択制御信号を電源選択回路80に出力する(S203)。一方、表示対象となっている表示データが、登録データに該当しない場合には、通常の負荷状態と判定し、通常電源回路を選択するように、選択制御信号を電源選択回路80に出力する(S204)。
以上の一連の負荷状態の判定処理に基づいて選択された所定の電源回路により、液晶表示パネル10への当該表示データの表示動作がタイムアウトするまで、LCDドライバ20Aに所定の駆動電圧を供給し(S205)、表示データが更新されると、再度上記判定処理を行い、電源回路の選択制御を行う。
このように、重負荷に該当する特定の表示データをあらかじめ登録データとして登録し、表示対象となっている表示データに該当するか否かを判別することにより、LCDドライバの重負荷状態を判別し、重負荷状態に対応する駆動電圧を供給する電源回路を選択することができるため、LCDドライバの駆動能力を高めることができ、表示品質の劣化を防ぐことができる。
【0022】
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態に係る液晶表示装置の動作処理について、図4のフローチャートを参照して説明する。
本実施形態は、図1に示した液晶表示装置と同等の概略構成を有しているが、CPU(選択制御部、表示データ登録部、表示データ判定部)50により軽負荷に該当すると判定される特定の表示データを、登録データとしてあらかじめ登録し、液晶表示パネル10への表示対象となっている表示データが、登録データと一致するか否かに応じて、電源回路を選択することを特徴とする。
具体的には、まず、CPU50により軽負荷に該当すると判定される特定の表示データをあらかじめ登録することにより、軽負荷に該当する表示データと、それ以外の表示データとに分類する。すなわち、ページャ等の携帯情報端末の場合、待ち受け状態(受信待機状態)等においては、時計表示等を除いて液晶表示パネル10のほとんどの表示を非表示状態にするように設定されていることが多いので、そのような表示データのうち軽負荷に該当するものをあらかじめ、登録データとして登録する。ここで、表示データの登録は、上述した第1の実施形態と同等の手法を適用することができる。
【0023】
次いで、図4に示すように、表示対象となっている表示データを入力し(S301)、上述した登録データに該当するか否かを判別する(S302)。表示対象となっている表示データが、登録データに該当する場合には、軽負荷電源回路を選択するように、選択制御信号を電源選択回路80に出力する(S303)。一方、表示対象となっている表示データが、登録データに該当しない場合には、通常の負荷状態と判定し、通常電源回路を選択するように、選択制御信号を電源選択回路80に出力する(S304)。
以上の一連の負荷状態の判定処理に基づいて選択された所定の電源回路により、液晶表示パネル10への当該表示データの表示動作がタイムアウトするまで、LCDドライバ20Aに所定の駆動電圧を供給し(S305)、表示データが更新されると、再度上記判定処理を行い、電源回路の選択制御を行う。
このように、軽負荷に該当すると判定される特定の表示データをあらかじめ登録データとして登録し、表示対象となっている表示データと比較することにより、LCDドライバの軽負荷状態を判別し、軽負荷状態に対応する駆動電圧を供給する電源回路を選択することができるため、LCDドライバへの不要な電流の流下を防止することができ、消費電力の低減を図ることができる。
【0024】
なお、上述した第1及び第2の実施形態においては、表示対象となっている表示データが、あらかじめ登録された登録データに該当するか否かを判別することにより、LCDドライバが重負荷状態、あるいは、軽負荷状態にあるかを判定する処理手順を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、重負荷及び軽負荷のそれぞれに該当する特定の表示データをあらかじめ登録することにより、重負荷及び軽負荷のそれぞれに該当する表示データと、それ以外の通常の表示データとを分類して、重負荷電源回路、軽負荷電源回路及び通常電源回路のいずれかを選択する処理手順を有するものであってもよい。
また、上述した各実施形態においては、各々個別の方法により表示データの負荷状態を判定して電源回路を選択する場合について説明したが、表示データのON/OFF比率、及び、登録データとの比較に基づく判定処理の双方を併用して負荷状態を判定するものであってもよい。
【0025】
次に、本発明に係る液晶表示装置に適用される電源選択回路の実施例について、図面を参照して説明する。
(第1の実施例)
図5は、電源選択回路の第1の実施例を示す回路構成図である。
図5に示すように、電源選択回路80は、電圧調整回路81と、スイッチSW1と、軽負荷電源回路(第2の電源回路)PLと、通常電源回路(第1の電源回路)PNと、重負荷電源回路(第2の電源回路)PHと、を有している。
電圧調整回路81は、基準電圧VDDを、たとえば昇圧処理することにより、LCDドライバ20Aの駆動動作に必要な最大電圧V5を生成する。
スイッチSW1は、図示を省略したCPU50からの選択制御信号、すなわち、表示データのON/OFF比率や、登録データとの比較に基づくLCDドライバ20Aの負荷状態の判定結果に基づいて、軽負荷電源回路PL、通常電源回路PN、重負荷電源回路PHのいずれかの電源回路を選択して、上記最大電圧V5との接続状態を切り替える。
【0026】
軽負荷電源回路PL、通常電源回路PN、重負荷電源回路PHは、それぞれ抵抗成分RL1〜RL5、RN1〜RN5、RH1〜RH5が直列接続された構成を有し、各抵抗成分RL1〜RL5、RN1〜RN5、RH1〜RH5相互の接続接点に駆動電圧出力端が設けられて、LCDドライバ20Aの駆動動作に必要な所定の駆動電圧V4〜V1が出力される。
ここで、軽負荷電源回路PLを構成する抵抗成分RL1〜RL5は、それぞれRL1=2R、RL2=2R、RL3=10R、RL4=2R、RL5=2Rの抵抗値(合成抵抗値は18R)に設定されている。また、通常電源回路PNを構成する抵抗成分RN1〜RN5は、それぞれRN1=R、RN2=R、RN3=5R、RN4=R、RN5=Rの抵抗値(合成抵抗値は9R)に設定され、重負荷電源回路PHを構成する抵抗成分RH1〜RH5は、それぞれRH1=1/2R、RH2=1/2R、RH3=5/2R、RH4=1/2R、RH5=1/2Rの抵抗値(合成抵抗値は9/2R)に設定されている。
【0027】
したがって、軽負荷電源回路PLにおいて流下する電流値IL(=V5/18R)は、通常電源回路PNにおいて流下する電流値IN(=V5/9R)に比較して、半分に低減されることになるため、LCDドライバ20Aの駆動能力が、通常の半分に調整される。一方、重負荷電源回路PHにおいて流下する電流値IH(=2×V5/9R)は、通常電源回路PNにおいて流下する電流値IN(=V5/9R)に比較して、2倍に増大されることになるため、LCDドライバ20Aの駆動能力が、通常の2倍に調整される。
【0028】
このような構成の電源選択回路を上述した各実施形態に適用することにより、表示対象となっている表示データが重負荷状態であると判定された場合には、合成抵抗値が小さい電源回路を、また、軽負荷状態であると判定された場合には、合成抵抗値が大きい電源回路を選択するようにスイッチSW1を切り替え、表示データの負荷状態に応じた駆動能力を有する電源回路を適切に使用することができるため、重負荷状態においては表示品質の劣化を招かないように十分な駆動能力で表示動作を行うことができ、一方、軽負荷状態においては不必要な電流の流下を抑制して消費電力の低減を図ることができる。また、上述した電源回路の切り替え、駆動能力の適正化の制御を、直列接続された抵抗成分と切替スイッチによる簡易な構成により実現することができる。
【0029】
(第2の実施例)
次に、本発明に係る液晶表示装置に適用される電源選択回路の第2の実施例について、図面を参照して説明する。
図6は、電源選択回路の第2の実施例を示す回路構成図である。ここで、本実施例においては、通常電源回路と重負荷電源回路を有する電源選択回路について説明する。なお、上述した第1の実施例と同等の構成については、同一の符号を付して説明する。
図6に示すように、電源選択回路80は、電圧調整回路81と、スイッチSW2と、通常電源回路(第1の電源回路)PNと、重負荷電源回路(第2の電源回路)PHと、を有している。
スイッチSW2は、図示を省略したCPU50からの選択制御信号、すなわち、表示データのON/OFF比率や、登録データとの比較に基づくLCDドライバ20Aの負荷状態の判定結果に基づいて、通常電源回路PNと重負荷電源回路PHのいずれかの電源回路を選択して、上記最大電圧V5との接続状態を切り替える。
【0030】
通常電源回路PNは、上述した第1の実施例と同様に、それぞれ抵抗成分RN1〜RN5が直列接続された構成を有し、各抵抗成分RN1〜RN5相互の接続接点に駆動電圧出力端が設けられて、LCDドライバ20Aの駆動動作に必要な所定の駆動電圧V4〜V1が出力される。一方、重負荷電源回路PHは、直列接続された抵抗成分(以下、直列抵抗成分という)RH11〜RH13、及び、RH14〜RH16が並列に接続された構成を有し、各直列抵抗成分RH11〜RH13相互の接続接点から駆動電圧V4、V3が、また、RH14〜RH16相互の接続接点から駆動電圧駆動電圧V2、V1が出力される。
ここで、通常電源回路PNを構成する抵抗成分RN1〜RN5は、それぞれRN1=R、RN2=R、RN3=5R、RN4=R、RN5=Rの抵抗値(合成抵抗値は9R)に設定され、また、重負荷電源回路PHを構成する抵抗成分RH11〜RH16は、それぞれRH11=R、RH12=R、RH13=7R、RH14=7R、RH15=R、RH16=Rの抵抗値(合成抵抗値は9/2R)に設定されている。
【0031】
このように、電源回路を構成する抵抗成分を並列接続することにより、単純に抵抗成分を直列接続し、かつ、重負荷回路を構成する各抵抗成分の抵抗値を低く設定した回路構成に比較して、使用する抵抗成分の種類(抵抗値)を均一化しつつ、合成抵抗値を低減することができるため、簡易な製造プロセス及び回路構成により大きな駆動能力を実現することができる。
なお、本実施例においては、通常電源回路PNと重負荷電源回路PHのみを示して説明したが、本発明に適用される電源選択回路は、これに限定されるものではなく、通常電源回路PNと軽負荷電源回路PLからなる2種類の電源回路、あるいは、通常電源回路PNと重負荷電源回路PH、軽負荷電源回路PLからなる3種類の電源回路を有するものであってもよい。要するに、使用する抵抗成分の種類を均一化しつつ、抵抗成分の接続形態を異ならせることにより、合成抵抗値を変化させた複数の電源回路を構成し、表示データによる負荷状態に応じた駆動能力を実現するものであれば、図6に示した接続形態以外のものであってもよい。
【0032】
(第3の実施例)
次に、本発明に係る液晶表示装置に適用される電源選択回路の第3の実施例について、図面を参照して説明する。
図7は、電源選択回路の第3の実施例を示す回路構成図である。ここで、本実施例においては、通常電源回路と重負荷電源回路を有する電源選択回路について説明する。なお、上述した第1又は第2の実施例と同等の構成については、同一の符号を付して説明する。
図7に示すように、電源選択回路80は、電圧調整回路81と、電源回路切替スイッチ82と、スイッチSW3と、通常電源回路(第1の電源回路)PNと、重負荷電源回路(第2の電源回路)PHと、を有している。
電源回路切替スイッチ82は、図示を省略したCPU50からの選択制御信号、すなわち、表示データのON/OFF比率や、登録データとの比較に基づくLCDドライバ20Aの負荷状態の判定結果に基づいて、通常電源回路PN側の駆動電圧出力端(V2、V1)を使用する状態と、重負荷電源回路PH側の駆動電圧出力端(V2、V1)を使用する状態とのいずれかを選択するように、通常電源回路PN及び重負荷電源回路PHと上記最大電圧V5との接続状態を切り替えるとともに、スイッチSW3をON/OFF制御して駆動電圧出力端(V2、V1)の出力状態を切り替える。
【0033】
通常電源回路PNは、上述した第1及び第2の実施例と同様に、直列抵抗成分RN1〜RN5が、最大電圧V5に接続された構成を有し、各抵抗成分RN1〜RN5相互の接続接点に駆動電圧出力端が設けられて、LCDドライバ20Aの駆動動作に必要な所定の駆動電圧V4〜V1が出力される。ここで、駆動電圧V1及びV2の出力端からの出力状態は、電源回路切替スイッチ82により制御されるスイッチSW3のON/OFF動作により制御される。
重負荷電源回路PHは、直列抵抗成分RH21〜RH23が、電源回路切替スイッチ82を介して最大電圧V5に接続される構成を有し、各抵抗成分RH21〜RH23相互の接続接点に駆動電圧出力端が設けられて、駆動電圧V1及びV2が出力される。
ここで、通常電源回路PNを構成する抵抗成分RN1〜RN5は、それぞれRN1=R、RN2=R、RN3=5R、RN4=R、RN5=Rの抵抗値に設定され、また、重負荷電源回路PHを構成する抵抗成分RH21〜RH23は、それぞれRH21=7R、RH22=R、RH23=Rの抵抗値に設定されている。
【0034】
このような回路構成を有する電源選択回路において、CPU50からの選択制御信号が、表示対象となっている表示データが通常の負荷状態であることを示すものである場合には、電源回路切替スイッチ82により重負荷電源回路PHを非選択状態として、最高電圧V5との接続状態を遮断するとともに、スイッチSW3をON状態として、通常電源回路PN側の駆動電圧出力端から駆動電圧V4、V3、及び、V2、V1を出力する。
一方、CPU50からの選択制御信号が、表示対象となっている表示データが重負荷状態であることを示すものである場合には、電源回路切替スイッチ82により重負荷電源回路PHを選択状態として、最高電圧V5との接続状態を確保するとともに、スイッチSW3をOFF状態として、重負荷電源回路PH側の駆動電圧出力端から駆動電圧V2、V1を、また、通常電源回路PN側の駆動電圧出力端から駆動電圧V4、V3を出力する。
【0035】
したがって、本実施例によれば、通常の負荷状態と重負荷状態のいずれにおいても、回路構成の一部を兼用して駆動電圧出力端(V4、V3)を共用することができるため、回路構成を簡略化かつ縮小化しつつ、表示データの負荷状態に応じて駆動能力を切り替えることができる。
なお、本実施例においては、通常電源回路PNと重負荷電源回路PHのみを示して説明したが、本発明に適用される電源選択回路は、これに限定されるものではなく、第2の実施例に示した場合と同様に、通常電源回路PNと軽負荷電源回路PLからなる2種類の電源回路、あるいは、通常電源回路PNと重負荷電源回路PH、軽負荷電源回路PLからなる3種類の電源回路を有するものであってもよい。要するに、電源回路の一部の回路構成を兼用しつつ、表示データの負荷状態に応じて抵抗成分の接続状態を変化させて、駆動能力を切り替えるものであれば、図7に示した接続形態以外のものであってもよい。
【0036】
(第4の実施例)
次に、本発明に係る液晶表示装置に適用される電源選択回路の第4の実施例について、図面を参照して説明する。
図8は、電源選択回路の第4の実施例を示す回路構成図である。ここで、本実施例においては、通常電源回路と軽負荷電源回路を有する電源選択回路について説明する。なお、上述した第1乃至第3の実施例と同等の構成については、同一の符号を付して説明する。
図8に示すように、電源選択回路80は、電圧調整回路81と、電源回路切替スイッチ82a〜82eと、抵抗成分R1〜R5及びR11〜R15と、を有している。
電源回路切替スイッチ82a〜82eは、図示を省略したCPU50からの選択制御信号、すなわち、表示データのON/OFF比率や、登録データとの比較に基づくLCDドライバ20Aの負荷状態の判定結果に基づいて、抵抗成分R1〜R5及びR11〜R15の接続状態を、抵抗成分R1〜R5のみの直列接続とするか、抵抗成分R1〜R5及びR11〜R15からなる直列接続とするかを切り替え制御する。
【0037】
抵抗成分R1〜R5は、それぞれ電源回路切替スイッチ82a〜82eの高電位側(一次側)に接続される。また、抵抗成分R11〜R15は、それぞれ電源回路切替スイッチ82a〜82eの低電位側(二次側)の第2の経路側に接続される。なお、電源回路切替スイッチ82a〜82eの低電位側(二次側)に、第2の経路と並列に設けられる第1の経路には、抵抗成分は接続されない。
すなわち、各電源回路切替スイッチ82a〜82eにより実現される第1の接続状態は、最高電圧V5と最低電圧(GND)間に、各抵抗成分R1〜R5と各電源回路切替スイッチ82a〜82eが交互に直接接続された回路構成を有している。一方、各電源回路切替スイッチ82a〜82eにより実現される第2の接続状態は、最高電圧V5と最低電圧(GND)間に、各抵抗成分R1〜R5、各電源回路切替スイッチ82a〜82e及び各抵抗成分R11〜R15が交互に直接接続された回路構成を有している。
【0038】
ここで、抵抗成分R1〜R5は、それぞれR1=R、R2=R、R3=5R、R4=R、R5=Rの抵抗値に設定され、また、抵抗成分R11〜R15は、それぞれR11=R、R12=R、R13=5R、R14=R、R15=Rの抵抗値に設定されている。
このような回路構成を有する電源選択回路において、CPU50からの選択制御信号が、表示対象となっている表示データが通常の負荷状態であることを示すものである場合には、電源回路切替スイッチ82a〜82eにより上記第1の接続状態に切り替え設定されて、抵抗成分R1〜R5を直列接続した回路構成(合成抵抗値は9R)となり、各電源回路切替スイッチ82a〜82dの第1の経路側と各抵抗成分R2〜R5との接続接点から、通常の負荷状態に対応する駆動能力を有する駆動電圧V4〜V1が出力される。
【0039】
一方、CPU50からの選択制御信号が、表示対象となっている表示データが軽負荷状態であることを示すものである場合には、電源回路切替スイッチ82a〜82eにより上記第2の接続状態に切り替え設定されて、抵抗成分R1〜R5及び抵抗成分R11〜R15を交互に直列接続した回路構成(合成抵抗値は18R)となり、第2の経路側の各抵抗成分R11〜R14と各抵抗成分R2〜R5との接続接点から、軽負荷状態に対応する駆動能力を有する駆動電圧V4〜V1が出力される。
したがって、本実施例によれば、通常の負荷状態と軽負荷状態のいずれにおいても、駆動電圧出力端(V4〜V1)を共用することができるため、回路構成を簡略化しつつ、表示データの負荷状態に応じて駆動能力を切り替えることができる。
【0040】
なお、本実施例においては、通常電源回路PNと軽負荷電源回路PLのみを示して説明したが、本発明に適用される電源選択回路は、これに限定されるものではなく、通常電源回路PNと重負荷電源回路PHからなる2種類の電源回路、あるいは、通常電源回路PNと重負荷電源回路PH、軽負荷電源回路PLからなる3種類の電源回路を有するものであってもよい。要するに、電源回路の駆動電圧出力端を共用しつつ、表示データの負荷状態に応じて抵抗成分の接続経路を変化させて、駆動能力を切り替えるものであれば、図8に示した接続形態以外のものであってもよい。
以上、各実施形態及び各実施例に示した電源回路は、図10に示したページャの制御部104、表示部105、画像メモリ106及び電源回路108に良好に適用することが、また、上述したページャに限らず、近年普及が著しい携帯電話やPHS、あるいはPDA等の限られた電源を有する携帯情報端末に良好に適用することができる。
【0041】
【発明の効果】
請求項1乃至4、又は、8、9記載の発明によれば、負荷判定部により表示データに基づいて液晶駆動手段の負荷状態を判定し、選択制御部により負荷状態の判定結果に基づいて複数の電源回路部の中から特定の電源回路部を選択することにより、表示データに応じて、リアルタイムに電源回路を切り替え、駆動能力を適正化することができるため、液晶駆動手段が重負荷状態となる場合には、駆動電圧を高めて表示品質の低下を防ぎつつ、軽負荷状態の場合には、無駄な電流の流下を抑制して低消費電力化を図ることができる。
また、請求項1又は、8記載の発明によれば、表示データ登録部にあらかじめ特定の負荷状態となる表示データを登録し、表示データ判定部により所望の表示データが表示データ登録部に登録された表示データに該当すると判定した場合には、電源回路を切り替えることにより、負荷状態に対応する駆動電圧を供給する電源回路を適切に選択することができるため、液晶駆動手段の駆動能力を適正化して表示品質の向上、又は、消費電力の低減を図ることができる。
【0042】
また、請求項5乃至7記載の発明によれば、電源回路を直列接続された複数の抵抗成分により構成し、さらに、負荷判定部からの判定結果に基づいて、複数の抵抗成分の接続状態を切り替えることにより、重負荷状態であると判定された場合には、複数の抵抗成分による合成抵抗値が小さく設定された電源回路を選択し、軽負荷状態であると判定された場合には、合成抵抗値が大きく設定された電源回路を選択することができるため、電源回路の切り替え、駆動能力の適正化の制御を、簡易な回路構成により実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る液晶表示装置の概略構成を示す図である。
【図2】 参考実施形態に係る液晶表示装置の動作処理を示すフローチャートである。
【図3】 第1の実施形態に係る液晶表示装置の動作処理を示すフローチャーである。
【図4】 第2の実施形態に係る液晶表示装置の動作処理を示すフローチャートである。
【図5】 第1の実施例に係る電源選択回路の回路構成図である。
【図6】 第2の実施例に係る電源選択回路の回路構成図である。
【図7】 第3の実施例に係る電源選択回路の回路構成図である。
【図8】 第4の実施例に係る電源選択回路の回路構成図である。
【図9】 従来の液晶表示モジュールを示す概略構成図である。
【図10】 携帯情報端末(ページャ)の概略構成図である。
Claims (9)
- マトリクス状に配列された複数の液晶画素から構成される液晶表示パネルと、前記液晶画素を駆動して前記液晶表示パネルに所望の表示データを表示する液晶駆動手段と、前記液晶駆動手段を駆動するための駆動電圧を供給する駆動電圧供給手段と、を有する液晶表示装置において、
前記駆動電圧供給手段は、前記液晶駆動手段に供給するための前記駆動電圧を生成する複数の電源回路部と、前記表示データに基づいて前記液晶駆動手段の負荷状態を判定する負荷判定部と、前記負荷判定部からの判定結果に基づいて前記複数の電源回路部の中から特定の電源回路部を選択する選択制御部と、を備え、
前記負荷判定部は、前記液晶駆動手段が特定の負荷状態となる前記表示データを前記表示データに付与される画像識別情報を含むデータとして登録する表示データ登録部と、前記液晶表示パネルに表示される前記所望の表示データが、前記表示データ登録部に登録された前記データに該当するか否かを判定する表示データ判定部と、を含み、
前記選択制御部は、前記表示データ判定部により、前記所望の表示データが、前記登録された前記データに該当すると判定した場合には、前記特定の負荷状態に対応する前記電源回路を選択することを特徴とする液晶表示装置。 - 前記駆動電圧供給手段は、少なくとも、前記液晶駆動手段の通常の負荷状態に対応する駆動電圧を生成する第1の電源回路と、前記通常の負荷状態以外の負荷状態に対応する駆動電圧を生成する第2の電源回路と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
- 前記第2の電源回路は、少なくとも、前記液晶駆動手段の重負荷状態に対応する駆動電圧を生成することを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
- 前記第2の電源回路は、少なくとも、前記液晶駆動手段の軽負荷状態に対応する駆動電圧を生成することを特徴とする請求項2記載の液晶表示装置。
- 前記電源回路は、直列に接続された複数の抵抗成分と、各抵抗成分相互の接続接点に設けられた駆動電圧出力端と、を有していることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の液晶表示装置。
- 前記選択制御部は、前記負荷判定部からの判定結果に基づいて、前記複数の抵抗成分の接続状態を切り替えることにより、前記複数の抵抗成分による合成抵抗値を変化させることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
- 前記選択制御部は、前記負荷判定部により、前記液晶駆動手段が重負荷状態であると判定された場合には、前記複数の抵抗成分による合成抵抗値が小さく設定された前記電源回路を選択し、前記液晶駆動手段が軽負荷状態であると判定された場合には、前記複数の抵抗成分による合成抵抗値が大きく設定された前記電源回路を選択することを特徴とする請求項5又は6記載の液晶表示装置。
- マトリクス状に配列された複数の液晶画素から構成される液晶表示パネルと、前記液晶画素を駆動して前記液晶表示パネルに所望の表示データを表示する液晶駆動手段と、前記液晶駆動手段を駆動するための駆動電圧を供給する駆動電圧供給手段と、を有する液晶表示装置の電源供給方法において、
前記表示データが画像識別情報を含んでおり、前記表示データの前記画像識別情報が、あらかじめ、表示データ登録部に登録された前記表示データに含まれている前記画像識別情報に該当するか否かを判定する処理と、該判定結果に基づいて、前記駆動電圧供給手段を構成する複数の電源回路部の中から特定の電源回路部を選択する処理と、を含むことを特徴とする液晶表示装置の電源供給方法。 - 請求項2乃至7のいずれかに記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする請求項8記載の液晶表示装置の電源供給方法。
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