JP3814984B2 - 給湯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は暖房および風呂の追い焚き機能を有する給湯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の給湯装置は実公平7−14758号公報に記載されているようなものがあった。図9に示すこの種の給湯装置では、給湯を行う際に即湯機能を実現する構成において、暖房および風呂の追い焚きを行うものである。
【0003】
すなわち、図9に示すように熱交換器1と、出湯管2と、出湯管2の先端のミキシングバルブ3と、ミキシングバルブ3の直前に設けた戻り管4と、熱交換器1の出口に設けたバイパス管5と、バイパス管5と給水管6との間に設けた間接熱交換器7と、間接熱交換器7に設けた風呂追い焚き回路8と暖房回路9と、給水管6とバイパス管5および給水管6と戻り管4とで循環回路10を形成し、循環回路10に設けた循環ポンプ11で構成されている。
【0004】
そして上記構成により、給湯を行わない時には熱交換器1で高温に加熱された湯を戻り管4を介して循環ポンプ11で循環させ即湯できるようになっている。さらに、バイパス管5に湯を流すことで一つの間接熱交換器7で風呂追い焚き回路8を介して風呂の追い焚きをし、暖房回路9を介して暖房するようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の給湯装置では、即湯システムを利用しているため高温の温水を屋内のミキシングバルブ3に至る直前まで循環させねばならないためランニングコストが高くつき、高温の湯とするために必ずミキシングバルブ3を設けねばならないという課題があった。さらに間接熱交換器7が一つであり、コイルシェル式の液貯湯式の水−水熱交換器で、流路は互いに平行流となるため、熱交換効率が低くお湯を一旦シェルに溜めねばならないため大型で重い熱交換器が必要となるとともに、暖房に必要な高温の温水温度と風呂追い焚きに必要な温水温度を制御することが困難となる課題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するために、熱交換器の入口と出口を接続して閉回路を形成すると共に強制対流型熱交換器と搬送手段を配置した第一の循環回路と、前記強制対流型熱交換器と負荷装置の間を循環回路で形成する第二の循環回路と、前記第二の循環回路中の温水を循環させる第二循環回路用循環ポンプとを備え、前記第一の循環回路は、逆止弁を介して前記熱交換器の入口に合流させると共に、前記逆止弁の上流側の循環回路中に前記搬送手段を設け、前記搬送手段の駆動だけで温水が循環して前記第二の循環回路へ伝熱し、前記搬送手段は前記第二循環回路用循環ポンプの運転に連動して運転を開始し、前記第一の循環回路の温水が循環した後にバーナの運転を開始する給湯装置としたものである。
【0007】
上記発明によれば適温の出湯温度で給湯できると共に暖房機能や風呂の追い焚き機能を有する負荷装置を小型化でき、給湯栓にミキシングバルブが必要ではなく一般的な給湯栓でよいものである。また、高効率な強制対流型熱交換器により装置を小型軽量化することができる。
【0008】
さらに、高温の温水が必要な暖房運転と、ある程度低温の温水でよい風呂の追い焚き運転制御が容易に実現できる。
【0009】
本発明は各請求項に記載の形態で実施できるものである。すなわち、本発明の請求項1に係る給湯装置によれば、給湯装置のケーシング内に、バーナと、前記バーナで加熱される熱交換器と、前記熱交換器の入口に設けた給水管および出口に設けた給湯管と、前記熱交換器の入口と出口を接続して閉回路を形成すると共に強制対流型熱交換器と搬送手段を配置した第一の循環回路と、前記強制対流型熱交換器と負荷装置の間を循環回路で形成する第二の循環回路と、前記第二の循環回路中の温水を循環させる第二循環回路用循環ポンプとを備え、前記第一の循環回路は、逆止弁を介して前記熱交換器の入口に合流させると共に、前記逆止弁の上流側の循環回路中に前記搬送手段を設け、前記搬送手段の駆動だけで温水が循環して前記第二の循環回路へ伝熱し、前記搬送手段は前記第二循環回路用循環ポンプの運転に連動して運転を開始し、前記第一の循環回路の温水が循環した後にバーナの運転を開始するものである。
【0010】
そして、第一の循環回路に強制対流型熱交換器を設け負荷装置を運転することで給湯機と暖房機能もしくは風呂機能等を有する小型の給湯複合機を提供できると共に、第一の循環回路を循環する高温の温水の経路が短くてすみ熱損失が少ないため低ランニングコストですむ。第二循環回路用循環ポンプの運転に連動して搬送手段とバーナの運転をすることで、常に第一の循環回路の温水が循環しているときの燃焼熱を熱交換器に供給することができる。
【0011】
また、本発明の請求項2に係る給湯装置によれば、強制対流型熱交換器は第一の循環回路の上流側に設けた第一の強制対流型熱交換器と、下流側に設けた第二の強制対流型熱交換器とであり、負荷装置は暖房を行うための暖房装置と、風呂の追い焚きを行うための浴槽とを有していて、第一の強制対流型熱交換器と暖房装置との間に第二の循環回路を設け、第二の循環回路中の温水を循環させる第二循環回路用循環ポンプを備え、第二の強制対流型熱交換器と浴槽との間に第三の循環回路を設け、第三の循環回路中の浴槽水を循環させる第三循環回路用循環ポンプを備えたものである。
【0012】
そして、第一の循環回路の上流側から第一の強制対流型熱交換器と第二の強制対流型熱交換器を設け、暖房装置と風呂追い焚き運転することで給湯機と暖房と風呂機能等を有する小型の給湯複合機を提供できると共に、第一の循環回路を循環する高温の温水がまず第一の強制対流型熱交換器で熱交換し高温の温水が必要な暖房装置へ供給でき、ある程度低温の温水が必要な風呂追い焚き用の温水は第二の強制対流型熱交換器で熱交換し風呂へ供給できる。
【0013】
また、本発明の請求項3に係る給湯装置によれば、第一の循環回路中に設けた複数の第二の強制対流型熱交換器と、複数の第二の強制対流型熱交換器と複数の浴槽との間に設けた複数の第三の循環回路と、複数の第三の循環回路中の温水を循環させる複数の第三循環回路用循環ポンプとを具備するものである。
【0014】
そして、複数の第二の強制対流型熱交換器等を具備しているため1台の給湯装置で複数の浴槽の追い焚きをすることができる。
【0015】
また、本発明の請求項に係る給湯装置は、第一の強制対流型熱交換器が第一の循環回路の流路をスリット状に形成したプレートAと、隔壁となるプレートBと、第一の循環回路の流路と対向する位置に第二の循環回路の流路をスリット状に形成したプレートCとを、複数組積層し一体化した構造を有する積層熱交換器としたものである。
【0016】
そして、暖房用の第一の強制対流型熱交換器を積層式の熱交換器とするため、シェルチューブ式熱交換器はもとより二重管式熱交換器やプレート式熱交換器よりも小型化することができる。
【0017】
また、本発明の請求項に係る給湯装置は、第二の強制対流型熱交換器が、第一の循環回路の流路をスリット状に形成したプレートAと、隔壁となるプレートBと、第一の循環回路の流路と対向する位置に第三の循環回路の流路をスリット状に形成したプレートDと、プレートを複数組積層し一体化した構造を有する積層熱交換器とし、積層熱交換器の第三の循環回路側に着脱可能なフィルタを流路に設けたものである。
【0018】
そして、追い焚き用の第二の強制対流型熱交換器を積層式の熱交換器とするため、シェルチューブ式熱交換器はもとより二重管式熱交換器やプレート式熱交換器より小型化することができ、また浴槽から循環する髪の毛、湯垢等のゴミもフィルタでトラップでき積層熱交換器の流路の閉塞を防止し、安定した熱効率を実現できる。
【0019】
なお、上記実施の形態において強制対流型熱交換器には二重管式熱交換器や積層式熱交換器を採用することができるものである。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0021】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1における給湯装置を示す構成図である。
【0022】
図1、図2において、12は本体のケーシングであり、13はバーナでバーナ13における燃焼により発生する排熱を受熱する熱交換器14と、熱交換器14の入口15に設けた給水管16と出口17に設けた給湯管18と、入口15と出口17に閉回路をケーシング12の内部に形成する第一の循環回路19と、第一の循環回路19の中に設けた温水を循環させる搬送手段である耐圧ポンプ20と耐圧ポンプ20と入口15の間に設けた水の逆流を防止する第一の逆止弁21と耐圧ポンプ20の上流側に設けた配管内の圧力がある一定値を越えると圧力を逃がす圧力逃がし弁22と第一の強制対流型熱交換器である第一の二重管熱交換器23と第二の強制対流型熱交換器である第二の二重管熱交換器24と、第一の二重管熱交換器23と負荷装置の一つである暖房装置25との間に設けた第二の循環回路26と、第二の循環回路26中に設けた温水を循環させる第二循環回路用循環ポンプ27と膨張タンク28と、第二の二重管熱交換器24と負荷装置の一つである浴槽29との間に設けた第三の循環回路30と、第三の循環回路30中に設けた浴槽水を循環させる第三循環回路用循環ポンプ31とからなる。
【0023】
次に動作、作用について説明すると、まず、給湯栓32を開栓すると水は給水管16を通り入口15から熱交換器14に入りバーナ13の燃焼熱により加温され出口17と給湯管18を通り給湯栓32から出湯する。
【0024】
次に暖房運転時には、暖房装置25の運転命令で第二循環回路用循環ポンプ27が駆動し、連動して耐圧ポンプ20を駆動しバーナ13を着火する。第一の循環回路19では、耐圧ポンプ20により湯が循環する際、バーナ13の燃焼熱により加温され、第一の二重管熱交換器23で第二の循環回路26側へ伝熱する。第二の循環回路26では、第二循環回路用循環ポンプ27により温水が第二の循環回路26を循環し、第一の二重管熱交換器23で受熱した熱を暖房装置25で放熱して温風を吹き出す。
【0025】
次に風呂の追い焚き運転時には、浴槽29の追い焚き運転命令で第三循環回路用循環ポンプ31が駆動し、連動して耐圧ポンプ20を駆動しバーナ13を着火する。第一の循環回路19では、耐圧ポンプ20により湯が循環する際、バーナ13の燃焼熱により加温され、第二の二重管熱交換器24で第三の循環回路30側へ伝熱する。第三の循環回路30では、第三循環回路用循環ポンプ31により浴槽水が第三の循環回路30を循環し、第二の二重管熱交換器24で受熱した熱を浴槽29で放熱して風呂の追い焚きを行う。
【0026】
上記動作において、第一の循環回路19はケーシング12の内部に設けているため配管長は極めて短いため圧力損失が小さく小型の耐圧ポンプ20で循環できる。すなわち熱損失も少なくランニングコストを抑制できる。
【0027】
また、暖房装置25で必要な温水温度は約80℃であり、風呂の追い焚きに必要な浴槽29への供給温度は約60℃であることから、第一の循環回路19の熱交換器14の出口17側に第二の循環回路26を設けることで第一の循環回路内の温水温度勾配の効率がよい構成となる。すなわち、暖房運転能力は充分確保でき、風呂の追い焚き運転制御も容易となる。風呂の追い焚き能力を多少落としてもよいのであれば、第三の循環回路30を出口17の近傍側へ設けてもよい。また、強制対流型熱交換器を二重管熱交換器としたがプレート式熱交換器としても同様の効果を発揮する。
【0028】
さらに、暖房運転や風呂追い焚き運転と連動して、第一の循環回路19の温水が循環した後に熱交換器14を加熱する動作に移行するため、熱交換器14の空焚きは発生しないため耐久性能が向上するものである。
【0029】
なお、バーナ13で熱交換器14に燃焼熱を供給する構成について説明したが、バーナ13の燃焼熱を第一の強制対流型熱交換器23もしくは第二の強制対流型熱交換器24に直接供給すれば、さらに装置を小型にできる。
【0030】
また、ここでは強制対流型熱交換器を二つ示した例を示したが、図2(a)に示すように当然一つの強制対流型熱交換器のみを第一の循環回路に設け、給湯風呂装置とするか、図2(b)に示すように給湯暖房装置としてもそれぞれの機能は同様に満足できるものである。
【0031】
(実施例2)
図3は本発明の実施例2における給湯装置を示す風呂構成図である。
【0032】
本実施例2において、実施例1と異なる点は第一の循環回路20に三台の第二の強制対流型熱交換器24と第三の循環回路30と第三循環回路用循環ポンプ31とを備えたものである。
【0033】
なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0034】
次に動作、作用を説明すると、第一の循環回路19に三台の強制対流型熱交換器24を設けているため、同時に3室の浴槽29の追い焚きが可能となる。ここで浴槽29を3台同時に追い焚きできる構成を示したが二台もしくは三台以上であっても同様の効果を発揮できる。
【0035】
(実施例3)
図4は本発明の実施例3における第二の二重管熱交換器24を示す構成図である。本実施例3において、実施例2と異なる点は第二の強制対流型熱交換器である第二の二重管熱交換器24が傾斜して構成され、第三循環回路用循環ポンプ31が存在しない構成である。
【0036】
なお、実施例2と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0037】
次に動作、作用を説明すると、第一の循環回路19を高温の温水が通過すると第二の二重管熱交換器24の外側管路33を通過し、内側管路34を通過する浴槽水を加熱する。加熱された浴槽水は上方へ移動し浴槽29へと自然循環する。従って、浴槽29へ追い焚き用の湯を搬送する第三循環回路用循環ポンプ31が無くてもよいため、装置を小型化できる。
【0038】
なお、第一の循環回路19を第二の二重管熱交換器24の内側管路34を循環し、外側管路33を浴槽水が循環する構成としても同様の効果を発揮する。
【0039】
(実施例4)
図5は本発明の実施例4における給湯装置を示す構成図である。本実施例4において、実施例1と異なる点は、給水管16と給湯管18にミキシング回路35を設け、ミキシング回路35には、熱交換器14と出口17の間に設けたサーミスタ36と吸水管16に設けたサーミスタ37とにより設定水温となるようにミキシング量を調整する流量制御装置である水量制御弁38とで構成される。
【0040】
なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0041】
次に動作、作用を説明すると、風呂の追い焚きや暖房運転をしている時は、第一の循環回路19には高温の湯が循環する。この時、第一の循環回路19を循環している湯の温度をサーミスタ36で検知し給水温度をサ−ミスタ37で検知し、水量制御弁38の開度を調整する。給湯栓32を開栓すると高温の湯が出湯するが、これを回避するためミキシング回路35から水を出湯管18にバイパスし所望の温度の湯を出湯できる。すなわち、給湯栓32はあらゆる種類のバルブを使用することが出来、ミキシングバルブ以外の給湯栓でもよい。
【0042】
なお、前記実施例において流量制御装置は水量制御弁としたが、複数のミキシング回路と複数の電磁弁を設け、バイパスする水量を電磁弁の開閉の個数で調整しても同様の効果を得ることができ。
【0043】
(実施例5)
図6は本発明の実施例5の積層熱交換器を示す構成図である。本実施例5において、実施例1と異なる点は、第一の強制対流型熱交換器が積層熱交換器で構成されていることである。積層熱交換器のプレートには、第一の循環回路入口39と出口40、第二の循環回路入口41と出口42が設けられている押さえプレート43と、第一の循環回路19が切られているプレートA44と、隔壁であるプレートB45と、第二の循環回路26が切られているプレートC46がある。さらに、各プレートを積層し一体化した際に、各循環回路のヘッダー部を形成する貫通孔47および48が設けられている。
【0044】
また、熱交換を行う際のプレート45には、各プレートを積層し一体化した際に、各循環回路のヘッダー部を形成する貫通孔49および50が設けられている。
【0045】
さらに、プレートB45を介して、プレートA44の流路51と対向する位置に、プレートC46の流路52が設けられている。
【0046】
これらのプレートA44、プレートB45、プレートC46、プレートB45を順番に重ねて1組とし、さらに複数組積層して一体化することにより、積層熱交換器が形成される。
【0047】
なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0048】
次に動作、作用を説明すると、暖房運転をしている時は、第一の循環回路19には高温の湯が循環する。この時、第一の循環回路入口39から入った温水は貫通孔47からプレートA44の流路51を流れ第一の循環回路出口40から出る。一方対向するプレートC46の流路52には、プレートB45を介して第二の循環回路26の温水へ伝熱し暖房用の熱が供給される。この様に積層熱交換器を使用することで小型で効率のよい強制対流型熱交換器を実現できるため装置を小型化できる。
【0049】
なお、各プレートを一体化接合する方法としては、例えば拡散溶接やロウ付けが用いられる。拡散溶接は、真空内でプレートの母材の融点より少し低い温度まで昇温し加圧するもので、プレート材料の拡散によって一体化するものである。ロウ付けは、プレートの母材よりも融点の低いロウ材を全ての接合面に付けて、真空または不活性雰囲気内でロウ材の融点まで昇温し、ロウ材のみを溶融させて一体化するものである。
【0050】
(実施例6)
図7と図8は本発明の実施例6の積層熱交換器とフィルタを示す構成図である。本実施例6において、実施例1または実施例5と異なる点は、第二の強制対流型熱交換器が積層熱交換器で構成され、積層熱交換器の第三の循環回路の入口側にフィルタを設けている点である。積層熱交換器のプレートには、第一の循環回路入口39と出口40、第三の循環回路入口53と出口54が設けられている押さえプレート43と、第一の循環回路19が切られているプレートA44と、隔壁であるプレートB45と、第三の循環回路30が切られているプレートD55がある。さらに各プレートを積層し一体化した際に、各循環回路のヘッダー部を形成する貫通孔47および貫通孔48が設けられている。また、熱交換を行う際のプレートB45には、各プレートを積層し一体化した際に、各循環回路のヘッダー部を形成する貫通孔49および貫通孔50が設けられている。さらに、プレートB45を介して、プレートA44の流路51と対向する位置に、プレートD55の流路56が設けられている。これらのプレートA44、プレートB45、プレートD55、プレートB45を順番に重ねて1組とし、さらに複数組積層して一体化することにより、積層熱交換器が形成される。
【0051】
さらに、第三の循環回路入口53の前段には着脱可能なフィルタ57が設けられている。
【0052】
なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0053】
次に動作、作用を説明すると、風呂の追い焚き運転をしている時は、第一の循環回路19には高温の湯が循環する。この時、第一の循環回路入口39から入った温水は貫通孔47から流路51を流れ第一の循環回路の出口40から出る。一方対向するプレートD55の流路56には、プレートB45を介して第三の循環回路30の浴槽29の温水へ伝熱し風呂の追い焚き用の熱が供給される。この様に積層熱交換器を使用することで小型で効率のよい強制対流型熱交換器を実現できるため装置を小型化できる。
【0054】
さらに着脱可能なフィルタ57で浴槽29から循環してくる毛髪や湯垢等のゴミをトラップし積層熱交換器の流路56に入り込まない構成としているため安定した熱効率を確保でき、フィルタを交換することで熱交詰まりを防ぎ第三の循環回路30の圧力損失の増加も防ぐことができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に係る給湯装置は、給湯機と風呂追い焚き機能を具備した給湯風呂装置や給湯機と暖房機能を具備した給湯暖房機等の複合給湯機の小型化を実現できると共に、強制対流型熱交換器により熱交換効率が高く、高温の温水を循環させる経路が短いため熱損失を最小限に抑制できる効果を有する。また、負荷装置運転による第二循環回路用循環ポンプの運転に連動して搬送手段とバーナを運転することで熱交換器の空焚きは発生せず耐久性を向上する効果がある。
【0056】
また、請求項2に係る給湯装置は、給湯機と風呂追い焚き機能と暖房機能を具備した給湯暖房機等の複合給湯機の小型化を実現できると共に、第一の循環回路を循環する高温の温水がまず第一の強制対流型熱交換器で熱交換し高温の温水が必要な暖房装置へ供給できることから充分な暖房能力を発揮する効果がある。また、ある程度低温の温水が必要な風呂追い焚き用の第二の強制対流型熱交換器へは、暖房装置で熱を奪われた第一の循環回路を循環する温水が風呂追い焚き用に供給できるため運転制御が容易に実現できる。
【0057】
また、請求項3に係る給湯装置は、複数の第二の強制対流型熱交換器等を具備しているため複数の浴槽の追い焚きをすることができるという効果がある。
【0058】
また、請求項に係る給湯装置は、暖房用の第一の強制対流型熱交換器を積層式の熱交換器とするため、シェルチューブ式熱交換器はもとより二重管式熱交換器やプレート式熱交換器より小型化することができるという効果がある。
【0059】
また、請求項に係る給湯装置は、追い焚き用の第二の強制対流型熱交換器を積層式の熱交換器とするため、シェルチューブ式熱交換器はもとより二重管式熱交換器やプレート式熱交換器より小型化することができ、また浴槽から循環する髪の毛、湯垢等のゴミもフィルタでトラップでき積層熱交換器の流路の閉塞を防止し安定した熱交換効率を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における給湯装置の構成図
【図2】 (a)同実施例1における給湯暖房装置の構成図
(b)同実施例1における給湯風呂装置の構成図
【図3】 本発明の実施例2における給湯装置の構成図
【図4】 本発明の実施例3における二重管熱交換器の拡大構成図
【図5】 本発明の実施例4における給湯装置の構成図
【図6】 本発明の実施例5における積層熱交換器の分解斜視図
【図7】 本発明の実施例5における積層熱交換器の分解斜視図
【図8】 本発明の実施例6におけるフィルタの構成図
【図9】 従来の給湯装置の構成図
【符号の説明】
12 ケーシング
13 バーナ
14 熱交換器
15 入口
16 給水管
17 出口
18 給湯管
19 第一の循環回路
20 搬送手段
23 第一の二重管熱交換器(第一の強制対流型熱交換器)
24 第二の二重管熱交換器(第二の強制対流型熱交換器)
25 暖房装置(負荷装置)
26 第二の循環回路
27 第二循環回路用循環ポンプ
29 浴槽(負荷装置)
30 第三の循環回路
31 第三循環回路用循環ポンプ
35 ミキシング回路
38 流量制御装置
44 プレートA
45 プレートB
46 プレートC
55 プレートD
57 フィルタ

Claims (5)

  1. 給湯装置のケーシング内に、バーナと、前記バーナで加熱される熱交換器と、前記熱交換器の入口に設けた給水管および出口に設けた給湯管と、前記熱交換器の入口と出口を接続して閉回路を形成すると共に強制対流型熱交換器と搬送手段を配置した第一の循環回路と、前記強制対流型熱交換器と負荷装置の間を循環回路で形成する第二の循環回路と、前記第二の循環回路中の温水を循環させる第二循環回路用循環ポンプとを備え、前記第一の循環回路は、逆止弁を介して前記熱交換器の入口に合流させると共に、前記逆止弁の上流側の循環回路中に前記搬送手段を設け、前記搬送手段の駆動だけで温水が循環して前記第二の循環回路へ伝熱し、前記搬送手段は前記第二循環回路用循環ポンプの運転に連動して運転を開始し、前記第一の循環回路の温水が循環した後にバーナの運転を開始する給湯装置。
  2. 強制対流型熱交換器は、第一の循環回路の上流側に設けた第一の強制対流型熱交換器と、下流側に設けた第二の強制対流型とであり、負荷装置は暖房を行うための暖房装置とを有していて、前記第一の強制対流型熱交換器と前記暖房装置との間に第二の循環回路を設け、前記第二の循環回路中の温水を循環させる第二循環回路用循環ポンプを備え、前記第二の強制対流型熱交換器と浴槽の間に第三の循環回路を設け、前記第三の循環回路中の浴槽水を循環させる第三循環回路用循環ポンプを備えた請求項1記載の給湯装置。
  3. 第一の循環回路中に設けた複数の第二の強制対流型熱交換器と、前記複数の第二の強制対流型熱交換器と複数の浴槽との間に設けた複数の第三の循環回路と、前記複数の第三の循環回路中の温水を循環させる複数の第三循環回路用循環ポンプとを具備する請求項1記載の給湯装置。
  4. 第一の強制対流型熱交換器は、第一の循環回路の流路をスリット状に形成したプレートAと、隔壁となるプレートBと、前記第一の循環回路の流路と対向する位置に第二の循環回路の流路をスリット状に形成したプレートCとを、複数組積層し一体化した構造を有する積層熱交換器とした請求項1記載の給湯装置。
  5. 第二の強制対流型熱交換器は、第一の循環回路の流路をスリット状に形成したプレートAと、隔壁となるプレートBと、前記第一の循環回路の流路と対向する位置に第三の循環回路の流路をスリット状に形成したプレートDと、前記プレートを複数組積層し一体化した構造を有する積層熱交換器とし、前記積層熱交換器の前記第三の循環回路の入口側に着脱可能なフィルタを設けた請求項1記載の給湯装置。
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