JP3814213B2 - 表面加工装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ワークの表面を加工する表面加工装置に関する。
【0002】
【背景の技術】
近年、住宅用の内外装部品や日用品に使用されている合成樹脂成形物の表面に、天然木材に似た木目模様や色調等の特性を施すことが試みられている。この技術の一例として、特開平10−272695号公報に記載された技術がある。この技術について説明すると、セルロース材を粉砕して得られた粉砕粉に樹脂および原料を混合し、かつ融解させて押出成形した木質様成形品の表面にエンボス加工やヘアライン加工、着色加工、研磨加工、塗装加工を施す。すると、天然木材の木目に極めて近い模様を表面に有し、手触り感等の風合いも天然木材に近い木質様成形品を提供することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報に記載されている表面加工法では、木質様成形品の表面に形成される研磨模様が単調になり、木質様成形品の表面に異なった研磨模様を形成することができなかった。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ワークの表面に様々な研磨模様を形成することができる表面加工装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜図3に示すように、円柱状または円筒状のワーク1の表面を加工する表面加工装置であって、軸回りに回転可能で、軸部2に放射状に取り付けられた複数のサンドペーパ3によってワーク1の表面に研磨加工を施す回転加工板4と、該回転加工板4の軸部2と直交する方向にワークを搬送する搬送手段10とを備え、
前記搬送手段10は、前記回転加工板4の下方に該回転加工板4の軸部2と直交して設置され、所定間隔離間して平行に配置された2つの円柱状部材11,11と、この2つの円柱状部材11,11を回転駆動させる駆動部12と、この2つの円柱状部材上に載置さ れるワークの端面中心部を押圧することによって該ワークを回転加工板4に搬送する押圧手段13とを備え、
前記回転加工板4を回転させつつ該回転加工板4の軸部2と直交する方向にワーク1を搬送することによってワークの表面に研磨加工を施す場合に、前記回転加工板4の外周部の接線方向における速度Xに対して、ワーク1を回転加工板4の軸部2と直交する方向に搬送する搬送速度Yを調整することを特徴とする。
【0006】
請求項1記載の発明によれば、ワーク1が回転加工板4を通過する際に、複数のサンドペーパ3がワーク1の表面を次々に削っていく(引掻いていく)。そして、回転加工板4の接線方向における速度Xに対して、ワーク1を搬送する搬送速度Yを調整するが、例えば、速度Xに対して搬送速度Yを十分に遅くすることにより、ワーク1の表面には、複数のサンドペーパ3によって次々に削られた筋状の凹部(引掻かれた傷)が連続し、かつ、互いにオーバラップするようにして形成される。したがって、回転加工板4に搬送されたワーク1の表面には、筋状の長い凹部(引掻き傷)が多数形成されてなる研磨模様が施される。
【0007】
また、速度Xに対して搬送速度Yを上述した場合より速くすると、ワーク1の表面には、複数のサンドペーパ3によって次々に削られた筋状の凹部が連続し、かつ、互いにオーバラップするようにして形成されるが、この場合、オーバラップ量が上述の場合より短くなるので、回転加工板4に搬送されたワーク1の表面には、上述の場合と異なった断面形状の筋状の凹部が多数形成されてなる研磨模様が施される。
【0008】
さらに、搬送速度Yを速度Xと同程度もしくは速度Xと近傍にすると、ワーク1に表面には、複数のサンドペーパ3によって次々に削られた筋状の凹部がオーバラップすることなく断続的に形成されるので、回転加工板4に搬送されたワーク1の表面には細かい筋状の凹部が多数形成されてなる研磨模様が施される。
【0009】
このように、速度Xに対する搬送速度Yを調整することによって、様々な筋状の凹部からなる研磨模様をワーク1の表面に多数形成することができる。また、サンドペーパ3の領土を変えることによって、上述と異なった断面形状の筋状の凹部からなる研磨模様をワーク1の表面に形成できる。
【0010】
また、ワーク1を軸回りに回転させながら回転加工板4に搬送することによって、ワーク1を回転加工板4に1回通すだけで、ワーク1の表面の全周にわたって筋状の凹部からなる研磨模様を形成することができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項1記載の表面加工装置において、前記ワーク1の軸回りの回転速度Zを、前記回転加工板4の回転速度Vより低速度にしたことを特徴とする。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、ワーク1の回転速度Zを、回転加工板4の回転速度Vより低速度にしたことによって、筋状の凹部からなる研磨模様を、ワーク1の軸線方向に対して、略平行か若干傾くようにしてワーク1の表面の全周にわたって形成できる。
【0013】
また、前記ワーク1は、セルロース系微粉末と樹脂とを混合、溶融して成形したものであってもよい。
【0014】
セルロース系微粉末は、直径が1〜100μm程度のものであり、例えば、木材の粗粉砕物、バカスの粗粉砕物、稲藁の粗粉砕物等の各種植物細胞体の原料材粗粉砕物を出発原料とし、これを磨砕処理することによって得ることができる。
【0015】
樹脂としては、塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂等が用いられるが、中でも塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂がより好適である。
【0016】
セルロース系微粉末は、不純物を含む木質廃材から得られた木質廃材砕粉であってもよい。ここで、木質廃材としては、住宅等の建物を解体した際に排出される木質廃材や、家具を解体した際に排出される木質廃材、建物建築中に排出される木材の端材、おが屑等が挙げられ、これら木質廃材には、木質部分の他、石膏、断熱材、樹脂部材等の不純物が含まれる。
【0017】
また、樹脂は、不純物を含む樹脂廃材から得られた樹脂廃材粉砕粉であってもよい。樹脂廃材としては、飲料物を含む食品の容器や包装等に使用される樹脂製品や、その他の樹脂製品、さらには、住宅等の建物を解体した際に排出される樹脂廃材や、家具を解体した際に排出される樹脂廃材等が挙げられ、これら樹脂廃材には、樹脂部分の他、樹脂の温度変化等に伴う膨張収縮を防止するための炭酸カルシウムや、補強材や充填材として用いられるタルク(例えば、含水ケイ酸マグネシウムを微粉化して焼成することで得られるもの)、顔料、ガラス繊維で補強された強化プラスチック(FRP)等の不純物が含まれている。
【0018】
また、樹脂部分を構成する樹脂としては、ポリプロピレン樹脂(PP)、硬質または軟質のポリ塩化ビニル樹脂(PVC)、発砲塩化ビニル樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリスチレン(PC)、ポリエチレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ABS樹脂等が挙げられる。
【0019】
このように、ワーク1はセルロース系微粉末と樹脂とを混合、溶融して成形したものであるので、ワーク1の表面に研磨模様を施すことによって、ワーク1の表面に木目模様の暖かみある美感を醸し出すことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態のヘアライン加工装置(表面加工装置)50は、図1〜図3に示すように、ワーク1の表面にヘアライン加工(研磨加工)を施す回転加工板4と、この回転加工板4にワーク1を搬送する搬送手段10とを備えている。ここで、ワーク1は、セルロース系微粉末と樹脂とを混合、溶融して成形した円柱状または円筒状の部材である。また、ヘアライン加工装置50は、作業台15上の略中央部に1ヶ所設置されている。
【0021】
回転加工板4は、ワーク1の軸方向と直交するようにして回転可能に設けられた軸部2と、この軸部2に放射状に取り付けられた複数のサンドペーパ3とを備えている。回転加工板4の両方の端面4a、4aの中心部には、この回転加工板4をワーク1の軸と直交する軸回りに回転させるシャフト4b、4bが設けられている。これらシャフト4b、4bのうち一方のシャフト4bの端部は、作業台15上に設置され、回転加工板4を回転自在に支持する支持部(図示しない)に取り付けられている。
【0022】
また、他方のシャフト4bの端部は、作業台15上に設置され、回転加工板4を回転させる第1モータ(図示しない)の駆動軸に固定されている。そして、この第1モータは、駆動軸の回転速度を設定することで、回転加工板4の外周部の接線方向における速度Xを所定速度に設定している。
【0023】
搬送手段10は、ワーク1をその軸と回転加工板4の軸部2とが直交するようにして搬送する際に、ワーク1を軸回りに回転させながら搬送するものであって、回転加工板4の下方に設置され、所定間隔離間して平行に配置された2つの円柱状部材11、11と、この2つの円柱状部材11、11を回転駆動させる駆動部12と、この2つの円柱状部材11、11上に載置されるワーク1を回転加工板4に搬送する押圧手段13とを備えている。そして、該円柱状部材11の両方の端面11a、11aの中心部には、それぞれシャフト11b、11bが設けられており、それぞれのシャフト11b、11bの端部は作業台15に回転自在に支持されている。
【0024】
また、2つの円柱状部材11、11に載置されるワーク1の軸回りの回転速度Zは、後述する駆動部12によって、回転加工板4の回転速度Vより低速度に設定されている。そして、2つの円柱状部材11、11の表面には、ワーク1を軸回りに回転させるために、適度な摩擦抵抗を有するゴム等が貼着されている。
【0025】
駆動部12は、円柱状部材11、11の一方の端面11a、11aの下側(図1中奥側)に配置された第2モータ12bと、この第2モータ12bの駆動軸12aの回転を2つの円柱状部材11、11にそれぞれ伝達する2つのチェーン14、14とを備えている。また、図3に示すように、それぞれの円柱状部材11、11の一方のシャフト11b、11bには、円盤状の伝達部11c、11cがそれぞれのシャフト11b、11bの軸方向にずれるようにして設けられており、これら伝達部11c、11cには、駆動軸12aの回転を伝達する2つのチェーン14、14がそれぞれ取り付けられている。
【0026】
また、図2に示すように、駆動軸12aを備えた第2モータ12bは、作業台15の下面に設けられたケース15aに取り付けられ、第1モータに連動して駆動するように設定されている。
【0027】
押圧手段13は、2つの円柱状部材11、11の他方の端面11a、11a側(図1中手前側)に配置され、ワーク1の端面を回転加工板4の軸部2と直交する方向に向けて押圧する棒状部材13aと、この棒状部材13aを円柱部材11の軸方向に沿って押出すジャッキ部(図示しない)とを備えている。ここで、押圧手段13は、回転加工板4の接線方向における速度Xに対して、ジャッキ部が棒状部材13aを押出す速度yを調整できるようになっている。
【0028】
次に、ヘアライン加工装置50によって、ワーク1の表面にヘアライン加工を施すヘアライン加工方法について説明する。まず、ヘアライン加工装置50のスイッチ(図示しない)を押し、第1モータを駆動させ、この第1モータの駆動軸に固定されたシャフト4bを反時計回り(図1中の2点鎖線参照)に回転させる。そして、このシャフト4bが反時計回りに回転することによって、回転加工板4が同じ向きに回転する。ここで、回転加工板4の外周部の接線方向における速度Xに対して、ワークを回転加工板4の軸部2と直交する方向に搬送する搬送速度Y、つまり、ジャッキ部が棒状部材13aを押出す速度yを調整する。
【0029】
また、第1モータの駆動に連動して、第2モータ12bが駆動し、第2モータ12bの駆動軸12aが反時計回りに回転する(図2中の2点鎖線参照)。そして、2つのチェーン14、14によって駆動軸12aの反時計回りの回転が2つのシャフト11b、11bに順次伝達し、シャフト11b、11bが設けられた2つの円柱状部材11、11をそれぞれ時計回りに回転させる。
【0030】
次に、ワーク1を2つの円柱状部材11、11上に載置し、2つの円柱状部材の時計回りの回転によって、このワーク1を反時計回りに回転させる(図1および図2の2点鎖線参照)。そして、押圧手段13の棒状部材13aの端部をワーク1の端面に当接し、ジャッキ部から棒状部材13aを2つの円柱部材11、11の軸方向に沿って速度yで押出すことで、回転加工板4の軸部2と直交する方向にワーク1を軸回りに回転させながら搬送して、複数のサンドペーパ3でワーク1の表面にヘアライン加工を施す。ここで、ワーク1の軸回りの回転速度Zを、回転加工板4の回転速度Vより低速度になるように、第1モータの駆動軸の回転速度と、第2モータ12bの駆動軸12aの回転速度とをそれぞれ設定する。
【0031】
本実施の形態によれば、ワーク1が回転加工板4を通過する際に、複数のサンドペーパ3がワーク1の表面を次々に引掻いていく(削っていく)。そして、回転加工板4の速度Xに対して、ジャッキ部の速度yを調整するが、例えば、速度Xに対して速度yを十分に遅くすることにより、ワーク1の表面には、複数のサンドペーパ3によって次々に引掻かれた傷(削られた筋状の凹部)が連続し、かつ、互いにオーバラップするようにして形成される。したがって、回転加工板4に搬送されたワーク1の表面には、図4(a)および図5(a)に示すような、筋状の長い引掻き傷(凹部)が多数形成されてなる研磨模様が施される。
【0032】
また、速度Xに対して速度yを上述した場合より速くすると、ワーク1の表面には、複数のサンドペーパ3によって次々に引掻かれた筋状の引掻き傷(削られた筋状の凹部)が連続し、かつ、互いにオーバラップするようにして形成されるが、この場合、オーバラップ量が上述の場合より短くなるので、回転加工板4に搬送されたワーク1の表面には、上述の場合と異なった断面形状の筋状の引掻き傷が多数形成されてなる研磨模様が施される。
【0033】
さらに、速度yを速度Xと同程度もしくは速度Xと近傍にすると、ワーク1に表面には、図4(b)に示すような、複数のサンドペーパ3によって次々に引掻かれた傷がオーバラップすることなく断続的に形成されるので、回転加工板4に搬送されたワーク1の表面には、細かい筋状の引掻き傷が多数形成されてなる研磨模様が施される。
【0034】
このように、速度Xに対する搬送速度yを調整することによって、様々な筋状の引掻き傷からなる研磨模様をワーク1の表面に多数形成することができる(図4および図5(a)参照)。また、図5(b)に示すように、サンドペーパ3の粒度を粗くすることによって、上述と異なった断面形状の筋状尾引掻き傷であって、エンボス加工を施したような研磨模様をワーク1の表面に形成することができる。
【0035】
また、2つの円柱状部材11、11の時計回りの回転でワーク1を軸回りに回転させながら、押圧手段13でワーク1を回転加工板4に搬送することによって、ワーク1を回転加工板4に1回通すだけで、ワーク1の表面の全周にわたって引掻き傷を形成することができる。
【0036】
さらに、第2モータ12bの駆動軸12aの回転速度と、第1モータの駆動軸の回転速度とをそれぞれ設定して、ワーク1の軸回りの回転速度Zを、回転加工板4の回転速度Vより低速度に設定したことによって、筋状の引掻き傷からなる研磨模様を、ワーク1の軸線方向に対して、略平行か若干傾くようにしてワーク1の表面の全周にわたって形成できる。
【0037】
そして、ワーク1はセルロース系微粉末と樹脂とを混合、溶融して成形したものであるので、ワーク1の表面にヘアライン加工を施すことによって、ワーク1の表面に木目模様の暖かみある美感を醸し出すことができる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、ワークが回転加工板を通過する際に、複数のサンドペーパがワークの表面を次々に削っていく。そして、回転加工板の接線方向における速度に対して、ワークを搬送する搬送速度を調整するが、例えば、速度に対して搬送速度を十分に遅くすることにより、回転加工板に搬送されたワークの表面には、筋状の長い凹部が多数形成されてなる研磨模様が施される。また、速度に対して搬送速度を上述した場合より速くすると、回転加工板に搬送されたワークの表面には、上述の場合と異なった断面形状の筋状の凹部が多数形成されてなる研磨模様が施させる。さらに、搬送速度を速度と同程度もしくは速度と近傍にすると、回転加工板に搬送されたワークの表面には、細かい筋状の凹部が多数形成されてなる研磨模様が施される。
【0039】
このように、速度に対する搬送速度を調整することによって、様々な筋状の凹部からなる研磨模様をワークの表面に多数形成することができる。また、サンドペーパの粒度を変えることによって、上述と異なった断面形状の筋状の凹部からなる研磨模様をワークの表面に形成することができる。
【0040】
また、ワークを軸回りに回転させながら回転加工板に搬送することによって、ワークを回転加工板に1回通すだけで、ワークの表面の全周にわたって筋状の凹部からなる研磨模様を形成することができる。
【0041】
請求項2記載の発明によれば、請求項2と同様の効果を得られることは勿論のこと、ワークの回転速度を、回転加工板の回転速度より低速度にしたことによって、筋状の凹部からなる研磨模様を、ワークの軸線方向に対して、略平行か若干傾くようにしてワークの表面の全周にわたって形成できる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示すもので、ヘアライン加工装置の斜視図である。
【図2】同、ヘアライン加工装置の縦断面図である。
【図3】同、ヘアライン加工装置の駆動部を示した平面図である。
【図4】本発明の実施の形態で用いたワークの平面図であり、(a)は搬送速度を遅くした状態でヘアライン加工を施したワークを示す平面図であり、(b)は搬送速度を早めた状態でヘアライン加工を施したワークを示す平面図である。
【図5】本発明の実施の形態で用いたワークの斜視図であり、(a)はヘアライン加工を施したワークを示す斜視図であり、(b)はエンボス加工を施したようなワークを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ワーク
2 軸部(回転加工板)
3 サンドペーパ
4 回転加工板
Claims (2)
- 円柱状または円筒状のワークの表面を加工する表面加工装置であって、軸回りに回転可能で、軸部に放射状に取り付けられた複数のサンドペーパによってワークの表面に研磨加工を施す回転加工板と、該回転加工板の軸部と直交する方向にワークを搬送する搬送手段とを備え、
前記搬送手段は、前記回転加工板の下方に該回転加工板の軸部と直交して設置され、所定間隔離間して平行に配置された2つの円柱状部材と、この2つの円柱状部材を回転駆動させる駆動部と、この2つの円柱状部材上に載置されるワークの端面中心部を押圧することによって該ワークを回転加工板に搬送する押圧手段とを備え、
前記回転加工板を回転させつつ該回転加工板の軸部と直交する方向にワークを搬送することによってワークの表面に研磨加工を施す場合に、前記回転加工板の外周部の接線方向における速度に対して、ワークを回転加工板の軸部と直交する方向に搬送する搬送速度を調整することを特徴とする表面加工装置。 - 請求項1記載の表面加工装置において、前記ワークの軸回りの回転速度を、前記回転加工板の回転速度より低速度にしたことを特徴とする表面加工装置。
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