JP3813790B2 - 印刷ヘッドの初期位置制御方法および印刷装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷ヘッドの初期位置制御方法および印刷装置に係り、特に、熱転写プリンタ、インクジェットプリンタなどのキャリッジに搭載される印刷ヘッドによって用紙に印刷を行うプリンタに好適な印刷ヘッドの初期位置制御方法および印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、キャリッジをプラテンに沿って走行させながら、キャリッジに搭載したサーマルヘッド、インクジェットヘッドなどの印刷ヘッドをプラテンに沿って移動させながら印刷ヘッドを駆動して用紙に所望の文字や図形などの印刷を行う印刷装置が知られている。
【0003】
例えば、サーマルヘッドを印刷ヘッドとして用いた熱転写プリンタからなる印刷装置においては、プラテンの前方に用紙とインクを塗工させたインクリボンとを支持しておき、複数の発熱素子を配列させたサーマルヘッドをキャリッジとともにプラテンに沿って往復走行させながら、前記サーマルヘッドに整列配置されている発熱素子を印刷情報に基づいて選択的に発熱させることにより、用紙上に所望の文字や図形などの画像の印刷を行っている。
【0004】
また、インクジェットヘッドを印刷ヘッドとして用いたインクジェットプリンタからなる印刷装置においては、プラテンの前方に用紙を支持しておき、複数のノズルを配列させたインクジェットヘッドをキャリッジとともにプラテンに沿って往復走行させながら、前記インクジェットヘッドに供給されるインクをインクジェットヘッドに整列配置されている複数のノズルから印刷情報に基づいて選択的に噴射させることにより、用紙上に所望の文字や図形などの画像の印刷を行っている。
【0005】
前記キャリッジを駆動する駆動手段としては、ステップモータ、ステッパ、パルスモータなどと称されるステッピングモータが、入力信号の電気パルスをこのパルスに対応した機械的変位に変換するディジタル制御が容易で、頻繁な起動停止に対応できるとともに、自始動周波数を備えており、キャリッジが所定の速度に到達する時間を短くできるなどの理由により多用されている。このステッピングモータの出力軸に連結される回転子には、永久磁石を適用した磁極あるいは突極鉄心などが用いられ、固定子には多数の電磁石(多相の電動機巻線)が用いられ、この電磁石を次々と励磁すると、回転子を励磁された電磁石と対応する方向に吸引し、一定の角度ずつ回転させるようにされている。
【0006】
このような印刷装置は、印刷装置に電源を投入した際に実行される初期化動作時に、印刷ヘッドの移動の基準となる初期位置を検出手段によって検出し、その後印刷ヘッドを初期位置で停止させている。
【0007】
前記印刷ヘッドの初期位置の検出は、ステッピングモータの駆動力をもってキャリッジとともに印刷ヘッドをプラテンに沿って走行させ、光センサ、マイクロスイッチなどからなる検出手段により、印刷ヘッドを検出する構成が一般的に用いられている。なお、検出手段により、印刷ヘッドとともに移動するキャリッジを検出することにより印刷ヘッドを検出する構成もある。
【0008】
前記印刷ヘッドの初期位置を制御する初期位置制御方法としては、電源投入時の初期化動作を実行する際に、印刷ヘッドを検出した際に検出手段から送出される検出信号、例えば検出手段の検出信号がOFFからONに切り替わった時のON信号に基づいて、この時のステッピングモータの励磁相を印刷ヘッドの初期位置としてメモリに記憶し、この記憶した励磁相を励磁することで、印刷ヘッドを初期位置で停止させるように制御している。
【0009】
また、電源投入期間中におけるインクリボンカセット、インクカートリッジの交換などの印刷動作の中断を行った場合には、印刷ヘッドの位置が変化するのを防止するため、再初期化動作を行う必要がある。この再初期化動作は、例えば、プリンタカバーの閉動作に連動して動作するリセットスイッチを設け、インクリボンカセット、インクカートリッジなどの交換作業が終了した後のプリンタカバーの閉動作により、リセットスイッチから送出されるリセット信号に基づいて、ステッピングモータを駆動してキャリッジとともに印刷ヘッドをプラテンに沿って走行させ、検出手段により印刷ヘッドの初期位置を再度検出し、この初期位置を再度検出した時のステッピングモータの励磁相を新たに記憶する。ついで、新たに記憶した励磁相と最初の電源投入時の初期位置を検出した時に記憶した励磁相とを比較し、最初に記憶した励磁相の前後1組の励磁相の範囲に新たな励磁相が含まれている場合には、電源投入時に記憶した励磁相でステッピングモータを停止させて初期位置とし、最初に記憶した励磁相の前後1組の励磁相の範囲に新たな励磁相が含まれていない場合にはエラー処理を行うように制御する方法が提案されている。そして、このような印刷ヘッドの初期位置制御方法を用いることにより、任意の一定の励磁相のみに固定して初期位置の再現性を確保するのに対して、印刷ヘッドの検出位置とステッピングモータの励磁相との相関位置のマージンを拡大することができ、誤検出の確率が極めて低い繰り返し再現性を得ることができるようにされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の印刷ヘッドの初期位置制御方法においては、多種多様の問題点があった。
【0011】
例えば、電源投入期間中における再初期化動作時に、電源投入時の初期化動作時において最初に記憶した励磁相の前後1組の励磁相の範囲に新たな励磁相が含まれていない場合にはすべてエラーになってしまい、範囲外の検出に対する対策がない。
【0012】
また、最初に記憶した励磁相が一周期の最後の励磁相で、再初期化動作時における印刷ヘッドの初期位置の新たな励磁相が一周期の最初の励磁相の場合には、印刷ヘッドの初期位置の励磁相を最後の励磁相とすることになるが、この最後の励磁相は、再初期化動作時における最初の励磁相と同一周期における最後の励磁相なのか、それとも一周期前における最後の励磁相なのかの判別をすることができず、誤動作を生じる場合がある。
【0013】
そこで、再初期化動作時の印刷ヘッドの初期位置を、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相のすべてを用いて容易かつ確実に制御することのできる印刷ヘッドの初期位置制御方法およびこれを用いた印刷装置が望まれている。
【0014】
本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、再初期化動作時の印刷ヘッドの初期位置を、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相のすべてを用いて容易かつ確実に制御することのできる印刷ヘッドの初期位置制御方法および印刷装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するため本発明に係る印刷ヘッドの初期位置制御方法の特徴は、印刷ヘッドの初期位置を検出する検出手段を備え、初期化動作を実行する際に、ステッピングモータの駆動力をもって印刷ヘッドを走行し、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの特定の励磁相を印刷ヘッドの初期位置として記憶し、その後、電源投入期間中における再初期化動作を行う際には、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの記憶されている励磁相と同一の励磁相を印刷ヘッドの初期位置とするように制御する印刷ヘッドの初期位置制御方法であって、印刷ヘッドの初期位置を設定する際に、ステッピングモータを、8ステップで一周期の励磁を行う1・2相交代励磁により制御するとともに、特定の励磁相を、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相から一周期の間に8つある励磁相のうちの3番目から6番目に位置する励磁相で且つ2相同時励磁による励磁相とする点にある。そして、このような構成を採用したことにより、電源投入期間中における再初期化動作時において、印刷ヘッドの初期位置におけるステッピングモータの励磁相を、それ以前の電源投入時の初期化動作による印刷ヘッドの初期位置の記憶に基づきその励磁相と容易かつ確実に同一にすることができる。しかも、印刷ヘッドの初期位置におけるステッピングモータの励磁相を複数の励磁相のうちの特定の励磁相に固定することができる。さらに、再初期化動作時の印刷ヘッドの初期位置を、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相のすべてを用いて容易かつ確実に設定することができるので、初期化動作時におけるステッピングモータの励磁相と、再初期化動作時におけるステッピングモータの励磁相との相関位置マージンを広くして許容誤差範囲を広くすることが容易かつ確実にできる。さらにまた、特定の励磁相が一周期の最初の2つの励磁相および最後の2つの励磁相を除いた位置に形成されるため、誤動作の発生を確実に防止することができるとともに、ステップ数(分解能)が倍増し、乱調を防止し高速時の運転を安定化することができ、しかも、ホールドトルクの高い励磁相を印刷ヘッドの初期位置とすることができるため、相のずれである回転子の停止位置の変位を防止することができる。
【0017】
また、本発明に係る他の印刷ヘッドの初期位置制御方法の特徴は、印刷ヘッドの初期位置を検出する検出手段を備え、初期化動作を実行する際に、ステッピングモータの駆動力をもって印刷ヘッドを走行し、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの特定の励磁相を印刷ヘッドの初期位置として記憶し、その後、電源投入期間中における再初期化動作を行う際には、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの記憶されている励磁相と同一の励磁相を印刷ヘッドの初期位置とするように制御する印刷ヘッドの初期位置制御方法であって、印刷ヘッドの初期位置を設定する際に、ステッピングモータを、4ステップで一周期の励磁を行う2相同時励磁により制御するとともに、特定の励磁相を、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相から一周期の間に4つある励磁相のうちの2番目あるいは3番目に位置する励磁相とする点にある。そして、このような構成を採用したことにより、電源投入期間中における再初期化動作時において、印刷ヘッドの初期位置におけるステッピングモータの励磁相を、それ以前の電源投入時の初期化動作による印刷ヘッドの初期位置の記憶に基づきその励磁相と容易かつ確実に同一にすることができる。しかも、印刷ヘッドの初期位置におけるステッピングモータの励磁相を複数の励磁相のうちの特定の励磁相に固定することができる。さらに、再初期化動作時の印刷ヘッドの初期位置を、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相のすべてを用いて容易かつ確実に設定することができるので、初期化動作時におけるステッピングモータの励磁相と、再初期化動作時におけるステッピングモータの励磁相との相関位置マージンを広くして許容誤差範囲を広くすることが容易かつ確実にできる。さらにまた、特定の励磁相が一周期の最初と最後とを除いた位置に形成されるため、誤動作の発生を確実に防止することができる。
【0018】
また、本発明に係る印刷装置の特徴は、用紙に印刷を行う印刷ヘッドと、印刷ヘッドをプラテンに沿って走行させるための駆動源としてのステッピングモータと、印刷ヘッドの初期位置を検出する検出手段と、印刷ヘッドの初期位置を制御する初期位置制御部とを有し、初期位置制御部が、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの特定の励磁相を印刷ヘッドの初期位置として記憶し、その後、電源投入期間中における再初期化動作を行う際には、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの記憶されている励磁相と同一の励磁相を印刷ヘッドの初期位置とするように形成されている印刷装置であって、初期位置制御部が、ステッピングモータを8ステップで一周期の励磁を行う1・2相交代励磁により制御するとともに、特定の励磁相を検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相から一周期の間に8つある励磁相のうちの3番目から6番目に位置する励磁相で且つ2相同時励磁による励磁相とするように形成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、電源投入期間中における再初期化動作時において、印刷ヘッドの初期位置におけるステッピングモータの励磁相を、それ以前の電源投入時の初期化動作による印刷ヘッドの初期位置の記憶に基づきその励磁相と容易かつ確実に同一にすることができる。しかも、印刷ヘッドの初期位置におけるステッピングモータの励磁相を複数の励磁相のうちの特定の励磁相に固定することができる。さらに、再初期化動作時の印刷ヘッドの初期位置を、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相のすべてを用いて容易かつ確実に設定することができるので、初期化動作時におけるステッピングモータの励磁相と、再初期化動作時におけるステッピングモータの励磁相との相関位置マージンを広くして許容誤差範囲を広くすることが容易かつ確実にできる。さらにまた、特定の励磁相が一周期の最初の2つの励磁相および最後の2つの励磁相を除いた位置に形成されるため、誤動作の発生を確実に防止することができるとともに、ステップ数(分解能)が倍増し、乱調を防止し高速時の運転を安定化することができ、しかも、ホールドトルクの高い励磁相を印刷ヘッドの初期位置とすることができるため、相のずれである回転子の停止位置の変位を防止することができる。
【0020】
また、本発明に係る他の印刷装置の特徴は、用紙に印刷を行う印刷ヘッドと、印刷ヘッドをプラテンに沿って走行させるための駆動源としてのステッピングモータと、印刷ヘッドの初期位置を検出する検出手段と、印刷ヘッドの初期位置を制御する初期位置制御部とを有し、初期位置制御部が、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの特定の励磁相を印刷ヘッドの初期位置として記憶し、その後、電源投入期間中における再初期化動作を行う際には、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの記憶されている励磁相と同一の励磁相を印刷ヘッドの初期位置とするように形成されている印刷装置であって、初期位置制御部が、ステッピングモータを、4ステップで一周期の励磁を行う2相同時励磁により制御するとともに、特定の励磁相を検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相から一周期の間に4つある励磁相のうちの2番目あるいは3番目に位置する励磁相とするように形成されている点にある。そして、このような構成を採用したことにより、電源投入期間中における再初期化動作時において、印刷ヘッドの初期位置におけるステッピングモータの励磁相を、それ以前の電源投入時の初期化動作による印刷ヘッドの初期位置の記憶に基づきその励磁相と容易かつ確実に同一にすることができる。しかも、印刷ヘッドの初期位置におけるステッピングモータの励磁相を複数の励磁相のうちの特定の励磁相に固定することができる。さらに、再初期化動作時の印刷ヘッドの初期位置を、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相のすべてを用いて容易かつ確実に設定することができるので、初期化動作時におけるステッピングモータの励磁相と、再初期化動作時におけるステッピングモータの励磁相との相関位置マージンを広くして許容誤差範囲を広くすることが容易かつ確実にできる。さらにまた、特定の励磁相が一周期の最初と最後とを除いた位置に形成されるため、誤動作の発生を確実に防止することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
【0022】
図1は本発明に係る印刷ヘッドの初期位置制御方法を適用する印刷装置の実施形態の要部の構成を示す概略構成図、図2は制御手段の構成を示すブロック図である。
【0023】
図1に示すように、本実施形態の印刷装置1には、プラテン2が配設されている。このプラテン2は図示しないプリンタフレームに固定的に配設されている。そして、プラテン2の前面側には、キャリッジ3がプラテン2と平行に往復動自在にして配設されている。このキャリッジ3の下方には、キャリッジ3を駆動するための駆動手段4が設けられている。すなわち、キャリッジ3の移動範囲を外れた位置に設けられた固定プーリ5と可動プーリ6との間に、歯付きベルトなどの適宜な駆動力伝達手段7が巻回されており、この駆動力伝達手段7の所定位置にキャリッジ3が固着されている。そして、固定プーリ5は、ステッピングモータ8の駆動力をもって回転駆動されるようになっている。このステッピングモータ8は、制御手段9に電気的に接続されており、ステッピングモータ8を制御手段9から送出される制御指令に基づいて駆動することにより、図1に両矢印にて示すように、キャリッジ3をプラテン2に沿って往復移動するように走行させることができるようになっている。
【0024】
前記キャリッジ3のプラテン2と対向する前端縁側の上面の中央部には、印刷ヘッド10がプラテン2に対向するようにして搭載されている。したがって、ステッピングモータ8は、印刷ヘッド10をプラテン2に沿って走行させるための駆動源として機能する。
【0025】
また、キャリッジ3のプラテン2と対向する前端縁側の上面の図1左方に示す左端部には、印刷ヘッド10の初期位置を検出するための反射型光センサなどからなる検出手段11が配設されている。この検出手段11は、制御手段9に電気的に接続されており、図1に破線にて示すように、キャリッジ3とともに印刷ヘッド10が移動の基準となる初期位置HPに移動した場合に、プリンタフレームなどに配設された反射板、識別マークなどからなる初期位置判別部材12を検出することによって、印刷ヘッド10の初期位置HPの検出信号を制御手段9に送出することができるようになっている。
【0026】
なお、検出手段11をプリンタフレームなどに固設し、印刷ヘッド10そのものを検出手段11により検出することで、印刷ヘッド10の初期位置HPを検出する構成としてもよい。
【0027】
図2に示すように、本実施形態の制御手段9は、少なくともCPU13と、適宜な容量のROM、RAMなどにより形成されたメモリ14と、装置の各部を駆動するためのコントローラとも称される駆動制御回路15とを有しており、この制御手段9には、ステッピングモータ8、印刷ヘッド10、検出手段11、プリンタカバーの閉動作に連動して動作するリセットスイッチ16、図示しない紙送りモータ、図示しない電源スイッチなどの各種のスイッチ類などが電気的に接続されている。
【0028】
前記メモリ14は、少なくとも印刷ヘッド10の初期位置HPを制御する初期位置制御部14aを有している。この初期位置動作部14aには、初期化動作時に、検出手段11が印刷ヘッド10の初期位置HPを検出した時のステッピングモータ8の励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの特定の励磁相を印刷ヘッド10の初期位置HPとしてメモリ14に記憶し、その後、電源投入期間中における再初期化動作を行う際には、検出手段11が印刷ヘッド10の初期位置HPを検出した時のステッピングモータ8の励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの記憶されている励磁相と同一の励磁相を印刷ヘッド10の初期位置HPとするように制御する制御プログラムが記憶されているとともに、ステッピングモータ8を1・2相交代励磁あるいは2相同時励磁により制御している。
【0029】
ここでいう特定の励磁相とは、ステッピングモータ8を8ステップで一周期の励磁を行う1・2相交代励磁により制御する場合には、特定の励磁相を検出相から一周期の間に8つある励磁相のうちの3番目から6番目に位置する励磁相で且つ2相同時励磁による励磁相とされている。また、ステッピングモータ8を4ステップで一周期の励磁を行う2相同時励磁により制御する場合には、特定の励磁相を検出相から一周期の間に4つある励磁相のうちの2番目あるいは3番目に位置する励磁相とされている。
【0030】
すなわち、ステッピングモータ8を駆動するための通電方式を、1・2相交代励磁と2相同時励磁との2つの方式から設計コンセプトなどの必要に応じて選択できるように形成されており、各通電方式毎に、印刷ヘッド10の初期位置HPとしての励磁相を制御している。
【0031】
したがって、初期位置動作部14aには、ステッピングモータ8を8ステップで一周期の励磁を行う1・2相交代励磁により制御するとともに、特定の励磁相を、検出相から一周期の間に8つある励磁相のうちの3番目から6番目に位置する励磁相で且つ2相同時励磁による励磁相とする制御プログラム、あるいは、ステッピングモータ8を4ステップで一周期の励磁を行う2相同時励磁により制御するとともに、特定の励磁相を、検出相から一周期の間に4つある励磁相のうちの2番目あるいは3番目に位置する励磁相とする制御プログラムが記憶されている。
【0032】
また、メモリ14には、印刷動作などの各種の動作制御を行う制御プログラムやデータなども記憶されている。
【0033】
前記駆動制御回路15としては、ステッピングモータ8に対する通電方式に応じて、駆動制御回路15のうちのステッピングモータ8を駆動する部位の回路構成が従来公知の構成から選択使用される。
【0034】
なお、印刷装置1を構成する各部の構成は、従来からある熱転写プリンタあるいはインクジェットプリンタなどの印刷装置と同様とされており、その詳しい説明は省略する。
【0035】
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について印刷ヘッドの初期位置制御方法の動作とともに説明する。
【0036】
本実施形態の印刷装置1によれば、初期化動作時および再初期化動作時における印刷ヘッド10の初期位置HPを初期位置制御部14aに記憶された制御プログラムに基づいて制御する。
【0037】
ここで、電源投入時における初期化動作時の印刷ヘッドの初期位置の制御について具体的に説明する。
【0038】
初期化動作時の印刷ヘッド10の初期位置HPの制御は、ステッピングモータ8を駆動して印刷ヘッド10が配設されたキャリッジ3をプラテン2に沿って走行させることで印刷ヘッド10を初期位置HPに向かって移動することにより開始する。そして、印刷ヘッド10とともに移動する検出手段11が初期位置判別部材12を検出した時のステッピングモータ8の励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの特定の励磁相を印刷ヘッド10の初期位置HPとしてメモリに記憶する。
【0039】
ここで、ステッピングモータ8を、8ステップで一周期の励磁を行う1・2相交代励磁により制御する構成とした場合には、特定の励磁相を、検出相から一周期の間に8つある励磁相のうちの3番目から6番目に位置する励磁相で且つ2相同時励磁による励磁相とするように制御する。すなわち、ステッピングモータ8に対する通電方式を1・2相交代励磁とした場合、励磁相を、A相、B相、C相、D相、E相、F相、G相、H相の8相で一周期とすると、A相、C相、E相、G相の4つの相が1相励磁の位置となり、B相、D相、F相、H相の4つの相が2相励磁の位置となる。そして、検出手段11が初期位置判別部材12を検出したときの検出信号、例えば検出手段11の検出信号がOFFからONに切り替わった時のON信号に基づいて、この検出信号がONとなった時のステッピングモータ8の励磁相が、A相からH相のいずれの位置であっても、ONになった励磁相から一周期の間に8つある励磁相のうちの3番目に位置する相から6番目に位置する相で且つ2相同時励磁による励磁相を印刷ヘッド10の初期位置HPとしてメモリ14に記憶する。
【0040】
また、ステッピングモータ8を、4ステップで一周期の励磁を行う2相同時励磁により制御する構成とした場合には、特定の励磁相を、検出相から一周期の間に4つある励磁相のうちの2番目あるいは3番目に位置する励磁相とするように制御する。すなわち、ステッピングモータ8に対する通電方式を2相同時励磁とした場合、励磁相を、A相、B相、C相、D相の4相で一周期とする。そして、検出手段11が初期位置判別部材12を検出したときの検出信号、例えば検出手段11の検出信号がOFFからONに切り替わった時のON信号に基づいて、この検出信号がONとなった時のステッピングモータ8の励磁相が、A相からD相のいずれの位置であっても、ONになった励磁相から一周期の間に4つある励磁相のうちの2番目に位置する相あるいは3番目に位置する相の励磁相を印刷ヘッド10の初期位置HPとしてメモリ14に記憶する。
【0041】
ついで、印刷ヘッド10の初期位置HPを検出した後にステッピングモータ8を減速して停止させてから、ステッピングモータ8を逆回転させてメモリに記憶させた励磁相の位置で停止させ、印刷ヘッド10を初期位置HPに保持し、つぎの実行指令まで待機させる。この時、印刷ヘッド10の初期位置HPを検出した後のステッピングモータ8のステップ数をカウンタによりカウントし、このカウントしたステップ数に基づいてステッピングモータ8を逆回転させることにより、通電周期を確実に一致させることができる。
【0042】
なお、上記説明は、電源投入直前は、検出手段11と初期位置判別部材12とが対向せずにキャリッジ3が初期位置HPから離れているものとしたが、電源投入時において検出手段11と初期位置判別部材12とが対向して検出手段11がONの検出信号を送出する場合には、一旦キャリッジ3を初期位置HPから離間する方向に移動してから上記の説明のような動作制御を実行すればよい。
【0043】
つぎに、電源投入期間中における再初期化動作時の印刷ヘッドの初期位置の制御について具体的に説明する。
【0044】
再初期化動作は、電源投入期間中におけるインクリボンカセット、インクカートリッジの交換などの印刷動作の中断を行った場合に、印刷ヘッド10の位置が変化するのを防止するために実行するものであり、本実施形態においては、リセットスイッチ16からの検出信号に基づいて実行する。
【0045】
再初期化動作時の印刷ヘッド10の初期位置HPの制御は、初期化動作時と同様に、ステッピングモータ8を駆動して印刷ヘッド10が配設されたキャリッジ3をプラテン2に沿って走行させることで印刷ヘッド10を初期位置HPに向かって移動することにより開始する。
【0046】
そして、印刷ヘッド10とともに移動する検出手段11が初期位置判別部材12を検出した時のステッピングモータ8の励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの前記メモリ14に記憶されている励磁相と同一の励磁相を印刷ヘッド10の初期位置HPとする。
【0047】
ここで、ステッピングモータ8を、8ステップで一周期の励磁を行う1・2相交代励磁により制御する構成とした場合には、前述したように、初期動作時において検出相から一周期の間に8つある励磁相のうちの3番目から6番目に位置する励磁相で且つ2相同時励磁による励磁相が印刷ヘッド10の初期位置HPとしてメモリ14に記憶されている。そして、再初期化動作により、検出手段11が初期位置判別部材12を検出したときの検出信号がONとなった時のステッピングモータ8の励磁相が、A相からH相のいずれの位置であっても、ONになった励磁相から一周期の間に8つある励磁相のうちのメモリ14に記憶されている励磁相と同一の励磁相を印刷ヘッド10の初期位置HPとするように制御する。よって、印刷ヘッド10の初期位置HPを検出した後にステッピングモータ8を減速してから停止させて、その後ステッピングモータ8を逆回転させてメモリ14に記憶されている励磁相の位置で停止させ、印刷ヘッド10を初期位置HPに保持し、つぎの実行指令まで待機させる。
【0048】
また、ステッピングモータ8を、4ステップで一周期の励磁を行う2相同時励磁により制御する構成とした場合には、前述したように、初期動作時において検出相から一周期の間に4つある励磁相のうちの2番目あるいは3番目に位置する励磁相が印刷ヘッド10の初期位置HPとしてメモリ14に記憶されている。そして、再初期化動作により、検出手段11が初期位置判別部材12を検出したときの検出信号がONとなった時のステッピングモータ8の励磁相が、A相からD相のいずれの位置であっても、ONになった励磁相から一周期の間に4つある励磁相のうちのメモリ14に記憶されている励磁相と同一の励磁相を印刷ヘッド10の初期位置HPとするように制御する。よって、印刷ヘッド10の初期位置HPを検出した後にステッピングモータ8を減速してから停止させて、その後ステッピングモータ8を逆回転させてメモリ14に記憶されている励磁相の位置で停止させ、印刷ヘッド10を初期位置HPに保持し、つぎの実行指令まで待機させる。
【0049】
このように、本実施形態の印刷装置1によれば、電源投入期間中における再初期化動作時において、印刷ヘッド10の初期位置HPにおけるステッピングモータ8の励磁相を、それ以前の電源投入時の初期化動作による印刷ヘッド10の初期位置HPの記憶に基づきその励磁相と容易かつ確実に同一にすることができる。しかも、印刷ヘッド10の初期位置におけるステッピングモータ8の励磁相を複数の励磁相のうちの特定の励磁相に固定することができる。さらに、再初期化動作時の印刷ヘッド10の初期位置を、検出手段11が印刷ヘッド10の初期位置HPを検出した時のステッピングモータ8の励磁相のすべてを用いて容易かつ確実に設定することができるので、初期化動作時におけるステッピングモータ8の励磁相と、再初期化動作時におけるステッピングモータ8の励磁相との相関位置マージンを広くして許容誤差範囲を広くすることが容易かつ確実にできる。
【0050】
また、本実施形態の印刷装置1によれば、ステッピングモータ8を8ステップで一周期の励磁を行う1・2相交代励磁により制御するとともに、特定の励磁相を検出相から一周期の間に8つある励磁相のうちの3番目から6番目に位置する励磁相で且つ2相同時励磁による励磁相とすることができるので、特定の励磁相が一周期の最初の2つの励磁相および最後の2つの励磁相を除いた位置に形成されるため、誤動作の発生を確実に防止することができるとともに、ステップ数(分解能)が倍増し、乱調を防止し高速時の運転を安定化することができ、しかも、ホールドトルクの高い2相同時励磁による励磁相を印刷ヘッド10の初期位置とすることができるため、相のずれである回転子の停止位置の変位を防止することができる。
【0051】
さらにまた、本実施形態の印刷装置1によれば、ステッピングモータ8を4ステップで一周期の励磁を行う2相同時励磁により制御するとともに、特定の励磁相を同一周期に4つある励磁相のうちの2番目あるいは3番目に位置する励磁相とすることができるので、特定の励磁相が一周期の最初の励磁相と最後の励磁相とを除いた位置に形成されるため、誤動作の発生を確実に防止することができる。
【0052】
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発に係る印刷ヘッドの初期位置制御方法によれば、電源投入期間中における再初期化動作時において、印刷ヘッドの初期位置におけるステッピングモータの励磁相を、それ以前の電源投入時の初期化動作による印刷ヘッドの初期位置の記憶に基づきその励磁相と容易かつ確実に同一にすることができる。しかも、印刷ヘッドの初期位置におけるステッピングモータの励磁相を複数の励磁相のうちの特定の励磁相に固定することができる。さらに、再初期化動作時の印刷ヘッドの初期位置を、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相のすべてを用いて容易かつ確実に設定することができるので、初期化動作時におけるステッピングモータの励磁相と、再初期化動作時におけるステッピングモータの励磁相との相関位置マージンを広くして許容誤差範囲を広くすることが容易かつ確実にできるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0054】
そして、ステッピングモータを、8ステップで一周期の励磁を行う1・2相交代励磁により制御するとともに、特定の励磁相を、検出相から一周期の間に8つある励磁相のうちの3番目から6番目に位置する励磁相で且つ2相同時励磁による励磁相とすることにより、特定の励磁相が一周期の最初の2つの励磁相および最後の2つの励磁相とを除いた位置に形成されるため、誤動作の発生を確実に防止することができるとともに、ステップ数(分解能)が倍増し、乱調を防止し高速時の運転を安定化することができ、しかも、ホールドトルクの高い励磁相を印刷ヘッドの初期位置とすることができるため、相のずれである回転子の停止位置の変位を防止することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0055】
さらに、ステッピングモータを、4ステップで一周期の励磁を行う2相同時励磁により制御するとともに、特定の励磁相を、検出相から一周期の間に4つある励磁相のうちの2番目あるいは3番目に位置する励磁相とすることにより、特定の励磁相が一周期の最初の励磁相と最後の励磁相とを除いた位置に形成されるため、誤動作の発生を確実に防止することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0056】
また、本発明に係る印刷装置によれば、初期位置制御部は、電源投入期間中における再初期化動作時において、印刷ヘッドの初期位置におけるステッピングモータの励磁相を、それ以前の電源投入時の初期化動作による印刷ヘッドの初期位置の記憶に基づきその励磁相と容易かつ確実に同一にすることができる。しかも、印刷ヘッドの初期位置におけるステッピングモータの励磁相を複数の励磁相のうちの特定の励磁相に固定することができる。さらに、再初期化動作時の印刷ヘッドの初期位置を、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相のすべてを用いて容易かつ確実に設定することができるので、初期化動作時におけるステッピングモータの励磁相と、再初期化動作時におけるステッピングモータの励磁相との相関位置マージンを広くして許容誤差範囲を広くすることが容易かつ確実にできるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0057】
そして、初期位置制御部をステッピングモータを8ステップで一周期の励磁を行う1・2相交代励磁により制御するとともに、特定の励磁相を検出相から一周期の間に8つある励磁相のうちの3番目から6番目に位置する励磁相で且つ2相同時励磁による励磁相とすることにより、特定の励磁相が一周期の最初の2つの励磁相および最後の2つの励磁相を除いた位置に形成されるため、誤動作の発生を確実に防止することができるとともに、ステップ数(分解能)が倍増し、乱調を防止し高速時の運転を安定化することができ、しかも、ホールドトルクの高い励磁相を印刷ヘッドの初期位置とすることができるため、相のずれである回転子の停止位置の変位を防止することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0058】
さらに、初期位置制御部をステッピングモータを4ステップで一周期の励磁を行う2相同時励磁により制御するとともに、特定の励磁相を検出相から一周期の間に4つある励磁相のうちの2番目あるいは3番目に位置する励磁相とすることにより、特定の励磁相が同一周期の最初の励磁相と最後の励磁相とを除いた位置に形成されるため、誤動作の発生を確実に防止することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【0059】
したがって、本発明に係る印刷装置を本発明に係る印刷ヘッドの初期位置制御方法にしたがって動作させることにより、再初期化動作時の印刷ヘッドの初期位置を、検出手段が印刷ヘッドの初期位置を検出した時のステッピングモータの励磁相のすべてを用いて容易かつ確実に制御することができるなどの極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る印刷ヘッドの初期位置制御方法を適用する印刷装置の実施形態の要部の構成を示す概略構成図
【図2】 図1の制御手段の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 印刷装置
2 プラテン
3 キャリッジ
8 ステッピングモータ
9 制御手段
10 印刷ヘッド
11 検出手段
12 初期位置判別部材
13 CPU
14 メモリ
14a 初期位置制御部
15 駆動制御回路
HP 初期位置
Claims (4)
- 印刷ヘッドの初期位置を検出する検出手段を備え、初期化動作を実行する際に、ステッピングモータの駆動力をもって前記印刷ヘッドを走行し、前記検出手段が前記印刷ヘッドの初期位置を検出した時の前記ステッピングモータの励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの特定の励磁相を前記印刷ヘッドの初期位置として記憶し、その後、電源投入期間中における再初期化動作を行う際には、前記検出手段が前記印刷ヘッドの初期位置を検出した時の前記ステッピングモータの励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの前記記憶されている励磁相と同一の励磁相を前記印刷ヘッドの初期位置とするように制御する印刷ヘッドの初期位置制御方法であって、
前記印刷ヘッドの初期位置を設定する際に、前記ステッピングモータを、8ステップで一周期の励磁を行う1・2相交代励磁により制御するとともに、前記特定の励磁相を、前記検出手段が前記印刷ヘッドの初期位置を検出した時の前記ステッピングモータの励磁相から一周期の間に8つある励磁相のうちの3番目から6番目に位置する励磁相で且つ2相同時励磁による励磁相とすることを特徴とする印刷ヘッドの初期位置制御方法。 - 印刷ヘッドの初期位置を検出する検出手段を備え、初期化動作を実行する際に、ステッピングモータの駆動力をもって前記印刷ヘッドを走行し、前記検出手段が前記印刷ヘッドの初期位置を検出した時の前記ステッピングモータの励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの特定の励磁相を前記印刷ヘッドの初期位置として記憶し、その後、電源投入期間中における再初期化動作を行う際には、前記検出手段が前記印刷ヘッドの初期位置を検出した時の前記ステッピングモータの励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの前記記憶されている励磁相と同一の励磁相を前記印刷ヘッドの初期位置とするように制御する印刷ヘッドの初期位置制御方法であって、
前記印刷ヘッドの初期位置を設定する際に、前記ステッピングモータを、4ステップで一周期の励磁を行う2相同時励磁により制御するとともに、前記特定の励磁相を、前記検出手段が前記印刷ヘッドの初期位置を検出した時の前記ステッピングモータの励磁相から一周期の間に4つある励磁相のうちの2番目あるいは3番目に位置する励磁相とすることを特徴とする印刷ヘッドの初期位置制御方法。 - 用紙に印刷を行う印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドをプラテンに沿って走行させるための駆動源としてのステッピングモータと、
前記印刷ヘッドの初期位置を検出する検出手段と、
前記印刷ヘッドの初期位置を制御する初期位置制御部とを有し、
前記初期位置制御部が、前記検出手段が前記印刷ヘッドの初期位置を検出した時の前記ステッピングモータの励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの特定の励磁相を前記印刷ヘッドの初期位置として記憶し、その後、電源投入期間中における再初期化動作を行う際には、前記検出手段が前記印刷ヘッドの初期位置を検出した時の前記ステッピングモータの励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの前記記憶されている励磁相と同一の励磁相を前記印刷ヘッドの初期位置とするように形成されている印刷装置であって、
前記初期位置制御部が、前記ステッピングモータを8ステップで一周期の励磁を行う1・2相交代励磁により制御するとともに、前記特定の励磁相を前記検出手段が前記印刷ヘッドの初期位置を検出した時の前記ステッピングモータの励磁相から一周期の間に8つある励磁相のうちの3番目から6番目に位置する励磁相で且つ2相同時励磁による励磁相とするように形成されていることを特徴とする印刷装置。 - 用紙に印刷を行う印刷ヘッドと、
前記印刷ヘッドをプラテンに沿って走行させるための駆動源としてのステッピングモータと、
前記印刷ヘッドの初期位置を検出する検出手段と、
前記印刷ヘッドの初期位置を制御する初期位置制御部とを有し、
前記初期位置制御部が、前記検出手段が前記印刷ヘッドの初期位置を検出した時の前記ステッピングモータの励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの特定の励磁相を前記印刷ヘッドの初期位置として記憶し、その後、電源投入期間中における再初期化動作を行う際には、前記検出手段が前記印刷ヘッドの初期位置を検出した時の前記ステッピングモータの励磁相から一周期分の複数の励磁相のうちの前記記憶されている励磁相と同一の励磁相を前記印刷ヘッドの初期位置とするように形成されている印刷装置であって、
前記初期位置制御部が、前記ステッピングモータを、4ステップで一周期の励磁を行う2相同時励磁により制御するとともに、前記特定の励磁相を前記検出手段が前記印刷ヘッドの初期位置を検出した時の前記ステッピングモータの励磁相から一周期の間に4つある励磁相のうちの2番目あるいは3番目に位置する励磁相とするように形成されていることを特徴とする印刷装置。
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