JP3811918B2 - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使用感触に優れ、半透明な外観をもち乳化安定性の良好な水中油型乳化化粧料に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、みずみずしい、さっぱりとした使用感触を与えるものとしてシリコーン油を配合した水中油型乳化化粧料が広く研究されてきた。シリコーン油を乳化した水中油型の乳化系では、さっぱりとしたべたつきのない使用感はあるものの、肌上でのはじき感が高く、肌に対するなじみが悪いという欠点があった。
この欠点を解決するため、肌に対するなじみ向上の目的で極性油とシリコーン油とを併用した水中油型乳化化粧料では、乳化粒子の凝集、乳化不良による油浮き等、安定性上の問題があった。
【0003】
本発明は、このような従来技術の課題を解決して、シリコーン油を配合した水中油型の乳化系で、肌に対するなじみに優れ、さっぱりとし、べたつきがないといった使用感触上の特徴をもち、しかも乳化安定性の良好な水中油型乳化化粧料を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は上述の問題点に鑑み鋭意研究を重ねた結果、ポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサンと、親水性活性剤と、シリコーン油と極性油からなる液状油分と、多価アルコールと、水を配合することで、肌に対するなじみに優れ、さっぱりとし、べたつきがない、使用感触上の特徴をもち、乳化安定性の良好な水中油型乳化化粧料を見いだし、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は、(a)下記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサン、(b)HLB10以上の親水性活性剤、(c)シリコーン油と極性油を含む液状油分、(d)多価アルコールを含有し、平均乳化粒子径が0.5μm以下であることを特徴とする水中油型乳化化粧料を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成要件を更に詳細に説明する。
本発明で用いられる(a)ポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサンは、次の一般式(1)で表されるものである。
【0007】
【化2】
Figure 0003811918
【0008】
(式中、RおよびRは、同一でも異なっていてもよく、水素原子、1〜30の炭素原子を有する直鎖状または分岐状のアルキル基またはフェニル基を表し、Rは、同一でも異なっていてもよく、下記一般式(2)で表される基を示し、nは1〜1000の整数、mは1〜30の整数を表す。
−(C2x)−(OC)a−(OC)b−OR …(2)
(Rは、同一でも異なっていてもよく、水素原子、1〜12の炭素原子を有する直鎖状または分岐状のアルキル基、または2〜12の炭素原子を有する直鎖状または分岐状のアシル基から選択され、aは1〜50の整数、bは1〜50の整数、xは1〜5の整数を表す。))
【0009】
かかるポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサンは市販されているものを使用することができ、その具体例としては、コールドシュミット社製のABIL EM90、東レ・ダウ・コーニング社製のDC5200などが挙げられる。
【0010】
本発明に用いられる(a)親水性活性剤はHLBが10以上のものであり、例えば、POE(20)ソルビタンモノラウレート、POE(20)ソルビタンモノオレート、POE(20)ソルビタンモノイソステアレートなどのPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POE(20)グリセリルモノイソステアレート、POE(60)グリセリルモノイソステアレートなどのPOEグリセリン脂肪酸エステル類、POE(60)ステアリルエーテル、POE(100)ステアリルエーテルなどのPOE脂肪酸エーテル類、POE(30)硬化ヒマシ油、POE(60)硬化ヒマシ油などのポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が挙げられる。
【0011】
特に好ましいものとして、POE30モル以上を付加したポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が挙げられる。
【0012】
本発明に用いられる(a)および(b)の重量比は、(a):(b)=1:1〜0.01:1の比率が好ましい。(b)に対して(a)が多すぎると、乳化不良となり、(b)に対して(a)が少なすぎると、乳化のバランスが崩れる。
【0013】
本発明に配合される(a)+(b)の配合量は化粧料全量に対して、0.01〜20質量%であり、さらに好ましくは0.1〜10質量%である。
【0014】
本発明に用いられる(c)成分の油剤はシリコーン油と極性油とを必須成分として含むものである。このうちシリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロキサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキサンなどの環状ポリシロキサン等が挙げられる。
【0015】
本発明に用いられる(c)成分の極性油としては、例えば、液体油脂としては、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン等が挙げられる。合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。本発明においてはこれらのうち一種または二種以上が任意に選択される。
【0016】
本発明において、(c)成分は使用感及び製品の安定性から[(a)+(b)]:(c)の重量比が[(a)+(b)]:(c)=1:0.01〜1:1の比率であることが好ましい。
【0017】
本発明に配合される油分の配合量は化粧料全量に対して、0.01〜10質量%であることが好ましく、さらに好ましくは0.1〜5質量%である。また、シリコン油の配合量は全油分中、50質量%以上であることが好ましい。
【0018】
本発明に用いる(d)成分である多価アルコールとしては、例えばポリエチレングリコール,グリセリン,1,3−ブチレングリコール,エリスリトール,ソルビトール,キシリトール,マルチトール等が挙げられる。
【0019】
本発明に配合される多価アルコールの配合量は化粧料全量に対して、0.1〜30質量%であり、さらに好ましくは0.1〜20質量%である。
【0020】
本発明の乳化粒子径は、0.5μm以下であることが肌へのなじみに優れる使用性と乳化安定性の観点から好ましい。
【0021】
また、本発明の水中油型乳化組成物には、上記必須成分の他に、本発明の目的を損なわない程度で、必要に応じて、通常化粧料に配合される他の成分、例えば次のような成分を配合することができる。
例えば、固体油脂としては、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。ロウ類としては、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。炭化水素油としては、流動パラフィン、オゾケライト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン(ベヘニン)酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ウンデシレン酸、トール酸等が挙げられる。高級アルコールとしては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等が挙げられる。合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタンエリスリトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコール、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバチン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等の油分が挙げられる。
【0022】
その他、セルロース,ヒドロキシエチルセルロース,ヒドロキシプロピルセルロース,メチルヒドロキシプロピルセルロース,メチルセルロース,カルボキシメチルセルロース,クインスシード,カラギーナン,ペクチン,マンナン,カードラン,コンドロイチン硫酸,デンプン,ガラクタン,デルマタン硫酸,グリコーゲン,アラビアガム,ヘパラン硫酸,ヒアルロン酸,ヒアルロン酸ナトリウム,トラガントガム,ケラタン硫酸,コンドロイチン,キサンタンガム,ムコイチン硫酸,ヒドロキシエチルグアガム,カルボキシメチルグアガム,グアガム,デキストラン,ケラト硫酸,ローカストビーンガム,サクシノグルカン,カロニン酸,キチン,キトサン,カルボキシメチルキチン,寒天等の増粘剤、L−アミノ酸;L−アラニン、β−アラニン、L−アルギニン塩酸塩、L−アスパラギン酸1水和物、L−アスパラギン酸、L−チトルリン、L−グルタミン酸、L−グルタミン酸塩酸塩、L−グルタミン、グリシン、トリメチルグリシン、L−ヒスチジン、L−ヒスチジン塩酸塩1水和物、L−ハイドロキシプロリン、L−イソロイシン、L−ロイシン、L−リジン、L−リジン塩酸塩、L−オルニチン塩酸塩、L−プロリン、L−フェニルアラニン、L−セリン、L−スレオニン、L−トリプトファン、L−チロシン、L−バリン、L−ドーパー及び、L−αアミノ酪酸等のアミノ酸、エタノール等の低級アルコール;ブチルヒドロキシトルエン,トコフェロール,フィチン等の酸化防止剤;安息香酸,サリチル酸,ソルビン酸,パラオキシ安息香酸アルキルエステル,ヘキサクロロフェン等の抗菌剤等、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、3−(4’−メチルベンジリデン)−d−カンファー、3−ベンジリデン−d,1−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン等の紫外線吸収剤、アシルサルコシン酸(例えばラウロイルサルコシンナトリウム)、グルタチオン、クエン酸,リンゴ酸,酒石酸,乳酸等の有機酸;ビタミンA及びその誘導体、ビタミンB塩酸塩,ビタミンBトリパルミテート,ビタミンBジオクタノエート,ビタミンB及びその誘導体,ビタミンB12,ビタミンB15及びその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール,β−トコフェロール,γ−トコフェロール,ビタミンEアセテート等のビタミンE類、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸誘導体等が挙げられる。このうち、L−アルコルビン酸誘導体としては、例えば、L−アスコルビン酸モノステアレート、L−アスコルビン酸モノパルミテート、L−アスコルビン酸モノオレート等のL−アスコルビン酸モノアルキルエステル類、L−アスコルビン酸モノリン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルなどのL−アスコルビン酸モノエステル類;L−アスコルビン酸ジステアレート、L−アスコルビン酸ジパルミテート、L−アスコルビン酸ジオレートなどのL−アスコルビン酸ジアルキルエステル類;L−アスコルビン酸トリステアレート、L−アスコルビン酸トリパルミテート、L−アスコルビン酸トリオレートなどのL−アスコルビン酸トリアルキルエステル類;L−アスコルビン酸トリリン酸エステルなどのL−アスコルビン酸トリエステル類;L−アスコルビン酸2−グルコシドなどのL−アスコルビン酸グルコシド類などが挙げられる。
【0023】
また、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン等のビタミン類;ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、γ−オリザノール、アラントイン、グリチルリチン酸(塩)、グリチルレチン酸及びその誘導体、トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸の二量体(例えば、塩酸トランス−4−(トランス−アミノメチルシクロヘキサンカルボニル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、等)、トラネキサム酸とハイドロキノンのエステル体(例えば、トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸4’−ヒドロキシフェニルエステル、等)、トラネキサム酸とゲンチシン酸のエステル体(例えば、2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸およびその塩、等)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トランス−4−アミノメチルシコロヘキサンカルボン酸メチルアミドおよびその塩、トランス−4−(P−メトキシビンゾイル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸およびその塩、トランス−4−グアニジノメチルシクロヘキサンカルボン酸およびその塩、等)、ヒノキチオール、ビサボロール、ユーカルプトーン、チモール、イノシトール、サイコサポニン、ニンジンサポニン、ヘチマサポニン、ムクロジサポニン等のサポニン類、パントテニルエチルエーテル、エチニルエストラジオール、トラネキサム酸、アルブチン、セファランチン、プラセンタエキス等の各種薬剤、ギシギシ,クララ,コウホネ,オレンジ,セージ,ノコギリソウ,ゼニアオイ,センブリ,タイム,トウキ,トウヒ,バーチ,スギナ,ヘチマ,マロニエ,ユキノシタ,アルニカ,ユリ,ヨモギ,シャクヤク,アロエ,クチナシ,サワラ等の植物の抽出物、色素、多孔質および/または吸水性の粉末が好ましく、例えば、トウモロコシやバレイショ等から得られるスターチ類、無水ケイ酸、タルク、カオリン、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、アルギン酸カルシウム等の粉末、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキセチレンソルビタン、ポリエチレングリコールモノオレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリグリコールジエーテル、ラウロイルジエタノールアマイド、脂肪酸イソプロパノールアマイド、マルチトールヒドロキシ脂肪酸エーテル、アルキル化多糖、アルキルグルコシド、シュガーエステル等の非イオン性活性剤、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン性界面活性剤、パルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリル酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル、ロート油、リニアドデシルベンゼン硫酸、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油マレイン酸、アシルメチルタウリン等のアニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、中和剤、酸化防止剤、保湿剤、紫外線吸収剤、防腐剤、香料、顔料、薬剤等を配合可能である。
【0024】
【実施例】
以下、本発明を実施例等を挙げて詳しく説明するが、本発明の技術的範囲がこれらの実施例等により限定解釈されるべきものではない。なお、配合量については、他に指定のない限り質量%を示す。
【0025】
まず、各処方例の開示に先立ち、本発明化粧料に関して採用した評価方法を示す。
【0026】
(使用感官能試験)
各試験品について、男女30名計60名のパネルに使用感を判定してもらい、肌へのなじみのよさ、さっぱり感、べたつき感のなさ、うるおい感などの使用感を感じたパネルの人数を基準にして、各試験品の使用感を以下の基準で判定した。
【0027】
(1)肌へのなじみの評価基準
◎:肌へのなじみのよさを感じた人が30人以上
○:肌へのなじみのよさを感じた人が10人以上,30人未満
△:肌へのなじみのよさを感じた人が5人以上,10人未満
×:肌へのなじみのよさを感じた人が5人未満
【0028】
(2)肌のさっぱり感の評価基準
◎:肌のさっぱり感を感じた人が30人以上
○:肌のさっぱり感を感じた人が10人以上,30人未満
△:肌のさっぱり感を感じた人が5人以上,10人未満
×:肌のさっぱり感を感じた人が5人未満
【0029】
(3)肌のべたつき感の評価基準
◎:肌のべたつきのなさを感じた人が30人以上
○:肌のべたつきのなさを感じた人が10人以上,30人未満
△:肌のべたつきのなさを感じた人が5人以上,10人未満
×:肌のべたつきのなさを感じた人が5人未満
【0030】
(4)肌のうるおい感の評価基準
◎:肌のうるおい感を感じた人が30人以上
○:肌のうるおい感を感じた人が10人以上,30人未満
△:肌のうるおい感を感じた人が5人以上,10人未満
×:肌のうるおい感を感じた人が5人未満
【0031】
(乳化直後の安定性)
試料を50mlのサンプル管(ガラス瓶)に充填し、室温(25℃)における外観の状態と平均乳化粒子径によって安定性の評価をした。なお、平均乳化粒子径の評価は、動的光散乱法により測定を行った。具体的には、NICOMP−270(HYAC/ROYCO社製)を用いた。
○:半透明な外観で、油浮きは見られない。
△:半透明から白濁な外観で、油浮きは見られない。
▲:白濁な外観で、一部油浮きが見られる。
×:分離し、油浮きしている。
【0032】
(経時での安定性)
試料を50mlのサンプル管(ガラス瓶)に充填し、50℃で1ヵ月放置後、肉眼および顕微鏡にて評価した。
○:半透明な外観で、油浮きは見られない。
△:半透明から白濁な外観で、油浮きは見られない。
▲:白濁な外観で、一部油浮きが見られる。
×:分離し、油浮きしている。
【0033】
実施例1〜5、参考例1〜7
次の表1および表2に示す処方で水中油型乳化化粧料を調製し、上記の評価基準に基づいて評価した。その結果を併せて表1および表2に示す。
【0034】
【表1】
Figure 0003811918
【0035】
<製法>
(1)〜(9)を混合した後、攪拌しながら(10)をゆっくり加えて目的の水中油型乳化化粧料を得た。
【0036】
【表2】
Figure 0003811918
【0037】
<製法>
(1)〜(8)を混合したものを攪拌しながら、(9)をゆっくり加えて目的の水中油型乳化化粧料を得た。
【0038】
上記表1,2に示したように、ポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサン、親水性乳化剤、シリコーン油と極性油を含む液状油分、保湿剤を組合わせることで、使用性、経日安定性に優れた効果を発揮することが分かる。
【0039】
次に、本発明化粧料の処方例を示す。
Figure 0003811918
【0040】
<製法>
(1),(2),(3),(4),(8)を混合した後、攪拌しながら、(5),(6)を加え、さらに(10)に(7)を溶解したのをゆっくり加えて目的の水中油型乳化化粧料を得た。
【0041】
Figure 0003811918
【0042】
<製法>
(1)〜(4),(7),(9),(11)を混合、溶解した後、攪拌しながら、(5),(6)を加え、さらに(12)に(8),(10)を溶解したものをゆっくり加えて目的の水中油型乳化化粧料を得た。
【0043】
Figure 0003811918
【0044】
<製法>
(1)〜(4),(9),(11)を混合、溶解した後、攪拌しながら、(5),(6)を加え、さらに(14)の一部に(7),(8),(10),(12)を溶解したものをゆっくり加えて、最後に(14)の一部に(13)を溶解したものを加えて中和し、目的の水中油型乳化化粧料を得た。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば肌に対するなじみに優れ、さっぱりとし、べたつきがないという使用感触上の特徴をもち、乳化安定性の良好な水中油型乳化化粧料を提供できる。

Claims (3)

  1. (a)下記一般式(1)で表されるポリオキシアルキレンアルキル変性オルガノポリシロキサン、(b)HLB10以上の親水性活性剤、(c)シリコーン油と極性油を含む液状油分、(d)多価アルコールを含有し、平均乳化粒子径が0.5μm以下であることを特徴とする水中油型乳化化粧料。
    Figure 0003811918
    (式中、R1およびR4は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、1〜30の炭素原子を有する直鎖状または分岐状のアルキル基またはフェニル基を表し、R2は、同一でも異なっていてもよく、下記一般式(2)で表される基を示し、nは1〜1000の整数、mは1〜30の整数を表す。
    −(Cx2x)−(OC24)a−(OC36)b−OR3 …(2)
    (R3は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、1〜12の炭素原子を有する直鎖状または分岐状のアルキル基、または2〜12の炭素原子を有する直鎖状または分岐状のアシル基から選択され、aは1〜50の整数、bは1〜50の整数、xは1〜5の整数を表す。))
  2. (a)および(b)の重量比が、(a):(b)=1:1〜0.01:1の比率である請求項1記載の水中油型乳化化粧料。
  3. [(a)+(b)]:(c)の重量比が、[(a)+(b)]:(c)=1:0.01〜1:1の比率である請求項1記載の水中油型乳化化粧料。
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