JP3810761B2 - 圧縮機用モータ保護装置のクラスタブロック - Google Patents

Description

本発明は、圧縮機用モータ保護装置のクラスタブロック、より詳細には、圧縮機ハウジングの外壁に装着して、外部電源と圧縮機ハウジング内のモータを電気的に連結する接続コネクタとして機能し、さらに、モータに過負荷が印加される際、モータへの電気供給を遮断してモータを保護する圧縮機用モータ保護装置のクラスタブロックに関する。

従来、モータ保護装置のクラスタブロックとしては、特許文献１に開示されたような種類のものがあった。このクラスタブロックは、圧縮機ハウジングの内壁に設けられ、圧縮機ハウジング内のモータと外部電源間を相互接続させるようになっていた。
実開平５−２７２９１号公報

しかしながら、このようなモータ保護装置のクラスタブロックは、圧縮機ハウジングの内壁に装着される関係から、圧縮機構造物の設置時に、予めハウジングの内壁に装着した状態でモータと結線しなければならなかった。
このため、圧縮機構造物の設置が複雑になり、また、圧縮機構造物内に設置された状態では、モータ保護装置を含むクラスタブロックの結線関係を確認し難く、維持補修が難しいという課題を有していた。

本発明は、上記技術的課題を解決するためになされたものであり、圧縮機ハウジング外壁に容易に設置可能であり、維持補修に便利な構造を有する圧縮機用モータ保護装置のクラスタブロックを提供することを目的とするものである。

上記目的を達成するため、本発明は、圧縮機ハウジング内のモータと連結され、圧縮機ハウジングを内外に貫通する第１、第２および第３の接続ピンを有するヘッダ部材と圧縮機ハウジングの外部より接続されるモータ保護装置のクラスタブロックであって、熱応動素子と第１、第２および第３の接続端子を収容する本体を有するモータ保護装置を収容する収容部と、ヘッダ部材の接続ピンが脱着可能に嵌められ、複数個の内部チャネルを有するソケット部と、モータ保護装置の２つの接続端子のそれぞれに連結され、内部チャネルを通じて延長する第１および第２の外部接続ターミナルとを備えていることを特徴とする圧縮機用モータ保護装置のクラスタブロックを提供する。

本発明の一実施形態によれば、前記モータ保護装置の本体とソケット部は一体に形成されていることを特徴とする。

また、本発明においては、前記内部チャネルは、２つの外部ピンコネクタ接続用チャネルと、２つの外部接続ターミナル接続用チャネルからなることが好ましい。
さらに、前記第１および第２の外部接続ターミナルのうちの１つはスペードターミナルであり、他の１つはピンターミナルであることが好ましい。

さらにまた、前記ピンターミナルを収容する内部チャネルと、２つの外部ピンコネクタを収容する２つの内部チャネルは、ヘッダ部材の接続ピンとそれぞれ連結されていることが好ましい。
また、前記ピンターミナルを収容する内部チャネルの上部には、ピンターミナルの密着接続のための密着突起が形成されていることが好ましい。

上述した本発明に係る圧縮機用モータ保護装置のクラスタブロックによれば、本発明は、圧縮機ハウジングの外壁に容易に設置することができ、維持補修にも便利である。

以下、添付図面を参照して、本発明の好ましい実施態様を具体的に説明する。
図１は、本発明に係るモータ保護装置のクラスタブロックの上部斜視図である。
モータ保護装置のクラスタブロックは、圧縮機作動のためのモータと外部電源とを接続する各種リード線を、モータ保護装置を媒介として、１つのユニットで相互電気的に連結させるための一種の統合接続セットである。

図１に示すモータ保護装置のクラスタブロックは、複数個の接続端子１１、１２、１３を有するモータ保護装置１０と、複数個の内部チャネル２１、２２、２３、２４を備えたクラスタブロックハウジング２０（またはソケット部とも称する）と、前記モータ保護装置１０の接続端子１１、１３に固定され、クラスタブロックの内部チャネル２１、２３を通じて延長する外部接続ターミナル３１、３３を備えている。

前記モータ保護装置１０は、本体１５内に、熱応動素子であるバイメタル部材と、これに連結された複数個の接続端子１１、１２、１３を備えている。そして、モータに過負荷が印加されると、バイメタル部材が接続端子から分離されることにより、モータへ供給される電流を遮断して、モータを保護する。

前記バイメタル部材（図示省略）は、調整ネジのヘッドに固定された状態で、調整ネジの端部を固定ナット１４で固定することにより、モータ保護装置の本体１５内部に設置される。
なお、バイメタル部材の種類によっては、このような調整ネジまたは固定ナットが不要な場合もある。
また、本発明において使用されるモータ保護装置には、多様な種類のものを使用することができる。

図２は、図１のクラスタブロックの分解斜視図である。
図２に示すモータ保護装置のクラスタブロックは、内部チャネル２１、２２、２３、２４が形成されたクラスタブロックハウジング（またはソケット部）２０を備えており、該クラスタブロックハウジング２０の一端には、モータ保護装置１０の本体１５を収容するモータ保護装置収容部を備えている。

そして、該収容部は、円筒型の本体１５の形状に合わせて、円形の開放孔が形成されており、本体１５内に、熱応動素子であるバイメタル部材（図示省略）と接続端子１１、１２、１３を設置した後、カバー１６で覆い、本体１５の内部を保護する。

前記クラスタブロックハウジング２０には、４つの内部チャネル２１、２２、２３、２４が形成されており、これらのチャネルは、モータ保護装置の接続端子１１、１３に固定され、外部と接続される外部接続ターミナル３１、３３と、ピンターミナルまたはスペードターミナルを含む外部接続ターミナルが接続される通路として機能する。

前記モータ保護装置１０をモータと外部電源に連結させるための外部接続ターミナルは、モータ保護装置の接続端子１１に固定され、ソケット部の内部チャネル２１を通じて延長するスペードターミナル３１と、モータ保護装置の接続端子１３に固定され、ソケット部の内部チャネル２３を通じて延長するピンターミナル３３を有している。

前記スペードターミナル３１は、外部リード線のスペードレセプタクルと結合されるように構成されており、スペードターミナル３１が延長する内部チャネル２１は、上部がスロット形態となっており、チャネルの内部に嵌め込まなくても、上部より直接設置することができる構造となっている。

また、前記ピンターミナル３３は、クラスタブロックハウジング２０の底部から、所定の接続ピンが接続可能な形態であり、具体的には、モータの共通リード線と連結されたヘッダ部材の接続ピンを接続することができる。

ヘッダ部材とクラスタブロックハウジングとの接続は、図３に詳しく示されている。
ヘッダ部材４０は、圧縮機ハウジングの外壁に設置され、圧縮機ハウジング内部のモータと圧縮機ハウジングの外部との間を電気的に接続する。このような接続は、ヘッダ部材４０を上下に貫通し、突出する３つの接続ピン４２、４３、４４により行われる。

クラスタブロックハウジング２０は、一端にモータ保護装置１０を収容する収容部を備えており、また、圧縮機ハウジングの外壁に設置されたヘッダ部材４０に結合させるため、底部側に部分円筒状の窪みが形成されている。

前記クラスタブロックハウジング２０の底部面には、内部チャネル２２、２３、２４と連結される接続孔２２ｂ、２３ｂ、２４ｂが形成されており、これらの接続孔に、ヘッダ部材４０の上下を貫通する接続ピン４２、４３、４４が嵌められて、クラスタブロックがヘッダ部材４０と結合される。

前記ヘッダ部材４０の接続ピン４２、４３、４４は、圧縮機ハウジング内部のモータと電気的に接続され、圧縮機ハウジングの外部へ突出するため、本発明に係るクラスタブロックは、圧縮機ハウジングの外部で結合させることができる。

前記ピンターミナル（３３；図２参照）が延長される通路である内部チャネル２３の底面に形成された接続孔２３ｂには、ヘッダ部材の接続ピン４３を挿入することができる。該接続ピン４３は、モータの共通リード線と電気的に連結され、他の２つの接続ピン４２、４４は、モータの主巻線または補助巻線と連結させることができる。

上記２つの接続ピン４２、４４が連結される内部チャネル２２、２４には、圧縮機ハウジングの外部から接続される所定のピンコネクタが挿入され、ヘッダ部材の接続ピン４２、４４と接続される。このとき、ピンコネクタの挿入時に、ピンコネクタがヘッダ部材の接続ピン４２、４４と密着接続されるように、内部チャネル２２、２４の入口上部には、密着突起２２ａ、２４ａが形成されている。

各種のコネクタが、圧縮機ハウジングの外部から、本発明に係るクラスタブロックに接続される様子が、図４に詳しく示されている。
本発明に係るクラスタブロックの内部チャネル２１、２２、２３、２４に、圧縮機ハウジングの外部から電源を含む各種のリード線が、ピンコネクタまたはスペードレセプタクル形態で挿入され、接続される。

内部チャネル２３へは、クラスタブロックのモータ保護装置１０の接続端子に固定された状態のピンターミナル３３が延長され、また、内部チャネル２１へは、モータ保護装置の他の接続端子に固定された状態のスペードターミナル３１が延長される。
モータ保護装置１０の反対側の位置には、残りの内部チャネル２２、２４に、外部接続ピンコネクタＣ１、Ｃ２がそれぞれ挿入され、内部チャネル２１に、スペードコネクタＣ３が挿入される。

以上のように、内部チャネルのうち、３つの内部チャネル２２、２３、２４には、ヘッダ部材４０の接続ピン４２、４３、４４が連結され、残りのチャネル２１には、スペードターミナル３１が連結される。
そして、上記３つの内部チャネルのうち、２つのチャネル２２、２４には、圧縮機ハウジングの外部から接続されるピンコネクタＣ１、Ｃ２が接続される。また、他の１つの内部チャネル２３には、モータ保護装置１０の接続端子１３に固定されたピンターミナル３３が接続され、前記スペードターミナル３１には、スペードコネクタＣ３が接続される。
このようにして、圧縮機ハウジング外部の各種のリード線は、本発明に係るクラスタブロックを通じて圧縮機ハウジング内部のモータと連結される。

前記内部チャネル２２、２４の入口上部には、前記ピンコネクタＣ１、Ｃ２を内部チャネル２２、２４へ挿入する際に内部チャネルと密着に接続させるため、密着突起２２ａ、２４ａが形成されている。
このような内部チャネルに挿入されるピンコネクタＣ１、Ｃ２の上部には、内部チャネルへの挿入が容易となるように、ガイド溝ｒを形成することができる。
なお、この場合、密着突起により、密着接続が妨害されないように、ガイド溝の深さは、密着突起の高さより小さくする必要がある。

以上、本発明の好ましい実施態様を例示および説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、多様な形態の変形が可能である。

本発明に係るモータ保護装置のクラスタブロックの上部斜視図である。 図１に示したクラスタブロックの分解斜視図である。 圧縮機ハウジングに取り付けられたヘッダ部材に対して、圧縮機ハウジングの外部より接続可能なクラスタブロックの底面斜視図である。 モータ保護装置のクラスタブロックの内部チャネルを通じて、外部ピンターミナルと外部スペードターミナルが接続される様子を示す側面斜視図である。

符号の説明

１０ モータ保護装置
１１、１２、１３ モータ保護装置の接続端子
１５ モータ保護装置の本体
２０ クラスタブロックハウジング（またはソケット部）
２１、２２、２３、２４ 内部チャネル
３１ スペードターミナル
３３ ピンターミナル
４０ ヘッダ部材
４２、４３、４４ ヘッダ部材の接続ピン
Ｃ１、Ｃ２ ピンコネクタ
Ｃ３ スペードコネクタ

Claims (6)

1. 圧縮機ハウジング内のモータと連結され、圧縮機ハウジングを内外に貫通する第１、第２および第３の接続ピンを有するヘッダ部材に圧縮機ハウジングの外部より接続される圧縮機用モータ保護装置のクラスタブロックであって、
   熱応動素子と第１、第２および第３の接続端子を収容する本体を有するモータ保護装置を収容する収容部と、
   ヘッダ部材の接続ピンが脱着可能に嵌められ、複数個の内部チャネルを有するソケット部と、
   モータ保護装置の２つの接続端子のそれぞれに連結され、内部チャネルを通じて延長する第１および第２の外部接続ターミナルとを備えていることを特徴とする圧縮機用モータ保護装置のクラスタブロック。
2. 前記モータ保護装置の本体とソケット部が一体に形成されていることを特徴とする請求項１記載の圧縮機用モータ保護装置のクラスタブロック。
3. 前記内部チャネルは、２つの外部ピンコネクタ接続用チャネルと、２つの外部接続ターミナル接続用チャネルからなることを特徴とする請求項１または請求項２記載の圧縮機用モータ保護装置のクラスタブロック。
4. 前記第１および第２の外部接続ターミナルのうちの１つはスペードターミナルであり、他の１つはピンターミナルであることを特徴とする請求項３記載の圧縮機用モータ保護装置のクラスタブロック。
5. 前記ピンターミナルを収容する内部チャネルと、２つの外部ピンコネクタを収容する２つの内部チャネルは、ヘッダ部材の接続ピンとそれぞれ連結されていることを特徴とする請求項４記載の圧縮機用モータ保護装置のクラスタブロック。
6. 前記ピンターミナルを収容する内部チャネルの上部には、ピンターミナルの密着接続のための密着突起が形成されていることを特徴とする請求項５記載の圧縮機用モータ保護装置のクラスタブロック。

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