以下、本発明が適用されたディスクドライブ装置について、図面を参照しながら詳細に説明する。本発明が適用されたディスクドライブ装置1は、CDやDVD等の複数種類のディスク状記録媒体に対して情報信号の記録及び再生を行うドライブ装置であり、図1に示すように、装置本体2内にディスク状記録媒体3を回転可能に保持しコンテンツデータの記録及び再生を行う記録再生ユニット4と、オペレーティングシステム、閲覧ソフトウェア、電子メールプログラム、通信プロトコル、各種アプリケーションプログラム、オーディオデータ、映画データ等が保存されるハードディスクドライブ5が設けられている。
このディスクドライブ装置1は、例えば、CD、DVD−ROM等の読み出し専用のディスク状記録媒体3を記録再生ユニット4に装着し、記録されたゲーム用ソフトウェアやその他のアプリケーションプログラム、映像データ、オーディオデータ等のコンテンツデータを読み出すことによって、テレビ等のモニタ装置に出力させる。また、ディスクドライブ装置1は、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RAM、DVD+RW、DVD−RW等の書き込み可能なディスク状記録媒体3を記録再生ユニット4に装着し、ハードディスクドライブ5等のメモリに保存されているアプリケーションプログラム、映像データ、オーディオデータ等のコンテンツデータを、装着されたディスク状記録媒体の種類に応じたフォーマットで書き込み、保存することができる。
また、このディスクドライブ装置1は、後述するように2つの光ピックアップ機構を備え、第1の光ピックアップ機構が各種コンテンツデータが第1のフォーマットで記録された第1のディスク状記録媒体3aの再生専用として用いられ、第2の光ピックアップ機構が各種コンテンツデータが第2のフォーマットで記録された第2のディスク状記録媒体3bを再生するため及び各種コンテンツデータを第2のフォーマットで第2のディスク状記録媒体3bへ記録するために用いられるものである。
ディスクドライブ装置1は、装置本体2の前面2a側に記録再生ユニット4が配置され、背面2b側にハードディスクドライブ5や図示しない電源ユニット等が配置されている。装置本体2の前面2aには、記録再生ユニット4に装着されるディスク状記録媒体3の挿入及び排出が行われるディスク挿入口7が設けられている。ディスク挿入口7から挿入されたディスク状記録媒体3は、図示しない搬送機構によって装置本体2の背面2b側に搬送され記録再生ユニット4にローディングされ、コンテンツデータの記録又は再生が終了すると、搬送機構によって装置本体2の前面2a側に搬送されディスク挿入口7より排出される。
なお、ディスク状記録媒体3をディスク挿入口7より装置本体2の内外に亘って搬送する搬送機構は、ディスク挿入口7の近傍に設けられ、ディスク状記録媒体3の面方向又は両側面方向に延設された一対の搬送ローラと、装置本体2の前面2aから背面2b側に亘って延設され、ディスク状記録媒体3の側面及び最外周側の上下面又は側面を支持し、装置本体2内の移動をガイドする支持部材と、排出時にディスク状記録媒体3をディスク挿入口7側へ押し出す押出部材とを備える。そして、ディスク状記録媒体3がディスク挿入口7内に挿入されたことが検出されると、搬送ローラがディスク状記録媒体3の上下面又は側面を挟持しながら回転し、装置本体2の背面2b側へ搬送する。また、ディスク状記録媒体3を排出する場合は、押出部材によりディスク状記録媒体3を前面2a側に押し出し、搬送ローラが挟持しながら反転することによりディスク挿入口7外へ排出する。
次いで、ディスク状記録媒体に対してコンテンツデータの記録及び再生を行う記録再生ユニット4について説明する。図2及び図3は、記録再生ユニット4を装置本体2の背面2b側から示す斜視図である。
この記録再生ユニット4は、図2に示すように、ユニット外筐を構成する上下一対のベースフレーム10と、ベースフレーム10内に収納された記録再生機構11とからなる。また、記録再生機構11は、図3に示すように、各種構成部材が設けられるベースシャーシ12と、ベースシャーシ12に設けられディスク状記録媒体3を回転駆動するディスク回転駆動部13と、ベースシャーシ12に設けられディスク状記録媒体3に記録されたコンテンツデータを再生する第1の光ピックアップ機構14と、ベースシャーシ12上に設けられたサブシャーシ15と、サブシャーシ15に設けられディスク状記録媒体3に対してコンテンツデータの記録及び再生を行う第2の光ピックアップ機構16とを有する。
ベースフレーム10は、上下フレーム18,19が突き合わされることにより、記録再生ユニット4の外筐を形成し、内部に記録再生機構11を収納している。ベースフレーム10の上フレーム18は、後述するディスク回転駆動部13のディスクテーブルを上フレーム18の上面18a側に突出させる開口部が形成されている。ベースフレーム10は、上フレーム18の上面18aから外方に突出されるディスクテーブルにディスク状記録媒体3がローディングされることにより、上フレーム18の上面18a上にディスク状記録媒体3が回転自在に保持される。また、ベースフレーム10の下フレーム19は、記録再生機構11のベースシャーシ12及びこの記録再生機構11の駆動回路等が形成された回路基板17が配置されている。
ベースフレーム10内に収納される記録再生機構11のベースシャーシ12は、図3及び図4に示すように、略矩形板状に形成されると共に、後述する第1の光ピックアップ機構14、サブシャーシ15及び第2の光ピックアップ機構16が取り付けられる取付面20と、取付面20の一部コーナー部近傍を除いた外周部に外周壁21が立ち上がり形成されている。取付面20は、長手方向の両側に第1及び第2の光ピックアップ機構14,16の各ピックアップベースが移動するための第1及び第2の開口部22,23が形成され、長手方向の略中間部にディスク回転駆動部13のスピンドルモータが配置される載置部24が形成されている。
尚、以下の説明にあっては、ベースシャーシ12の長手方向を左右方向とし、これに直交するベースシャーシ12の短手方向を前後方向とする。すなわち、図3及び図4において、第1の光ピックアップ機構14はベースシャーシ12の右側に形成された第1の開口部22に配設され、サブシャーシ15及び第2の光ピックアップ機構16は、ベースシャーシ12の左側に形成された第2の開口部23に配設されている。また、図3及び図4は、ベースシャーシ12を後面12b側から示した斜視図であり、図1に示すように、ベースシャーシ12は、前面12aを装置本体2の前面2a側に向けて配設される。
ベースシャーシ12の右側面12c側には、第1の光ピックアップ機構14のスキュー調整を行う第1のスキュー調整機構80が取り付けられる一対の第1の取付部29,29が前後に離間して形成されている。また、ベースシャーシ12は、取付面20の右側面12c側の両コーナー部近傍に、後述するダンパー部材が取り付けられるためのダンパー用開口部31,32が形成されている。これらダンパー用開口部31,32は、ディスク回転駆動部13に載置されたディスク状記録媒体3の外周側に位置されており、外周側に移動された第1の光ピックアップ装置50の振動を防止する外周側ダンパ141,142が取り付けられる。
ベースシャーシ12の左側面12d側には後述するサブシャーシ15の取付角度を調節することにより第2の光ピックアップ機構16のスキュー調整を行う第2のスキュー調整機構130が取り付けられる第2の取付部30が後面12b側に偏倚して形成されている。第2の取付部30の近傍には、一端がサブシャーシ15に係止されている捻りコイルバネ等の付勢部材の他端が係止される係止孔38が形成されている。ベースシャーシ12は、付勢部材の付勢力により、常時サブシャーシ15がベースシャーシ12側に付勢されている。またベースシャーシ12は、取付面20の左側面12d側の両コーナー部近傍に、後述するダンパー部材が取り付けられるためのダンパー用開口部33,34が形成されている。これらダンパー用開口部33,34も、ディスク回転駆動部13に載置されたディスク状記録媒体3の外周側に位置されており、外周側に移動された第2の光ピックアップ装置100の振動を防止する外周側ダンパ143,144が取り付けられる。
長手方向の略中間部に形成されている載置部22は、ベースシャーシ12の前後方向に向かって、第1及び第2の開口部の間を前面12a側から後面12b側にかけて形成されている。載置部24には、ベースシャーシ12の前面12a側の端部及び後面12b側の端部に、後述するダンパー部材が取り付けられるためのダンパー用開口部35,36が形成されている。これらダンパー用開口部35,36は、ディスク回転駆動部13に載置されたディスク状記録媒体3の内周側に位置されており、内周側に移動された第1及び第2の光ピックアップ装置50,100の振動を防止する内周側ダンパ145,146が取り付けられる。また、載置部24には、略中間部に後述するスピンドルモータ42が載置されるための円形の載置用開口部37が形成されている。
次いで、ベースシャーシ12の載置部24に取り付けられるディスク回転駆動部13について説明する。ディスク回転駆動部13は、ディスクドライブ装置1に挿入されたディスク状記録媒体3を保持し、回転駆動させるものである。
このディスク回転駆動部13は、ディスク状記録媒体3が載置されるディスクテーブル41と、ディスクテーブル41を回転させるスピンドルモータ42と、スピンドルモータ42が実装され、載置部24に取り付けられる取付基板43とを有する。ディスクテーブル41は、円盤状のディスク載置部41aと、ディスク状記録媒体3の中心孔を挿通することによりディスク状記録媒体3のセンタリングを図るセンタリング部41bとが形成されている。ディスクテーブル41を回転駆動させるスピンドルモータ42は、図示しないスピンドル軸の先端がディスクテーブル41のセンタリング部41に接続されることにより、ディスクテーブル41と回転自在に連結されている。スピンドルモータ42が実装される取付基板43は、リジット基板からなり、スピンドルモータ41の駆動を制御する制御信号を伝達するための配線パターンが形成されている。そして、取付基板43は、載置部24にビス止めされる等により、ベースシャーシ12の左右方向の略中央部に配置される。なお、このときスピンドルモータ42の下端部は載置部24に形成された載置用開口部37内に挿通されている。
このディスク回転駆動部13は、ディスク状記録媒体3がディスクテーブル41にチャッキングされると、スピンドルモーター42を回転させ、このスピンドルモーター41の回転に伴ってディスクテーブル41及びディスク状記録媒体3を一体に回転する。
次いで、ベースシャーシ12の右側面12c側に設けられた第1の光ピックアップ機構14について説明する。この第1の光ピックアップ機構14は、各種コンテンツデータが第1のフォーマットで記録された第1のディスク状記録媒体3aの再生専用ピックアップとして用いられる。
第1の光ピックアップ機構14は、第1のディスク状記録媒体3aに対してコンテンツデータの再生を行う第1の光ピックアップ装置50と、第1の光ピックアップ装置50の移動をガイドする一対のガイド軸60,61と、第1の光ピックアップ装置50をガイド軸60,61に沿って移動させるピックアップ移動機構70とを有する。
第1の光ピックアップ装置50は、ピックアップ本体を構成する矩形状のピックアップベース51を備え、このピックアップベース51に、少なくとも、半導体レーザなどの図示しない光源と、この光源から照射した光ビームをディスク状記録媒体3の信号記録面に収束させて照射する対物レンズ52と、ディスク状記録媒体3の記録面から反射の戻り光を検出する図示しない光検出器と、対物レンズ52をディスク状記録媒体3のフォーカシング方向及びトラッキング方向に駆動させる駆動系が配設され、対物レンズ52を外方に臨ませる開口部が形成されたカバー部材53が取り付けられている。また第1の光ピックアップ機構14は、ピックアップベース51の長手方向の一端側51aに後述するガイド軸60に係合される係合片54が形成され、他端部51bに後述するガイド軸61が挿通する挿通孔55が形成されている。なおピックアップベース51には、対物レンズ52の駆動系を制御する駆動回路等が形成されたフレキシブル配線基板が取り付けられている。
また、ピックアップベース51の他端側51bには、ピックアップベース51をディスク状記録媒体3の径方向に亘って移動させるピックアップ移動機構70のリードスクリュー71と係合する係合部材56が設けられている。係合部材56は、リードスクリュー71のネジ溝に係合する係合突部57が形成され、リードスクリュー71が回転されると係合突部57がネジ溝の形成方向に向かって移動されることにより、ピックアップベース51をガイド軸60,61に沿って移動させる。
ピックアップベース51の移動をガイドするガイド軸60,61は、ベースシャーシ12の長手方向に沿って互いに平行に配置され、かつ第1の開口部22上を跨るように配置されている。ガイド軸60,61は、それぞれ一端部60a,61aがベースシャーシ12の長手方向の略中央部に形成された載置部24に前後に離間して設けられた軸受け部材62,63に支持され、他端部60b,61bがベースシャーシ12の右側面12c側の取付面20に形成された軸受け壁63の軸受け溝63a,63bに支持されている。また、ガイド軸60,61は、他端部60b,61bが後述する第1のスキュー調整機構80に係合されている。
このようなガイド軸60は、ピックアップベース51の一端側51aに設けられた係合片54に係合され、ガイド軸61は、ピックアップベース51の他端側51bに設けられた挿通孔55に挿通されることにより、ピックアップベース51のディスク状記録媒体3の径方向に亘る移動をガイドする。
ピックアップベース51の係合部材56が係合することにより、ピックアップベース51をガイド軸60,61に沿って移動させるピックアップ移動機構70は、ピックアップベース51の係合部材56に係合されるリードスクリュー71と、リードスクリュー71を回転駆動させるスクリューモータ72とを備える。リードスクリュー71は、先端部及び基端部を軸受け板73に支持されている。また、リードスクリュー71及びスクリューモータ72は、軸受け板73がベースシャーシ12にネジ止めされることにより、ベースシャーシ12の第1の開口部22より後面12b側に固定されている。
このリードスクリュー71は、上述したようにスクリュー本体に形成されたネジ溝にピックアップベース51の係合部材56に形成された係合突部57が係合されている。そして、ピックアップ移動機構70は、リードスクリュー71を適宜、正転又は逆転駆動することにより係合部材56をネジ溝の形成方向に送り操作し、ピックアップベース51をディスク状記録媒体3の内周側又は外周側へ移動させる。
次いで、第1の光ピックアップ装置50のスキュー調整を行う第1のスキュー調整機構80について説明する。第1のスキュー調整機構80は、一対のガイド軸60,61に対応して取付面20の右側面12c側に前後に離間して形成された第1の取付部29,29に取り付けられている。この第1のスキュー調整機構80は、図5に示すように、傾斜面にガイド軸60,61の他端部60b,61bを載置させ、回転されることにより該他端部60b、61bを傾斜面に摺動させて昇降させる昇降カム81,81と、他端部60b,61bを昇降カム81,81の傾斜面側に押圧すると共に昇降カム81,81の回転を制御する制御板82とを有する。
昇降カム81,81は、図5に示すように、略円盤状の回転部83と、回転部83の中心部に立設された軸部84と、軸部84の基端部を囲むように設けられた傾斜面85とが形成されている。円盤状の回転部83は、外周面に亘って制御板82の規制突部87が係止する係止凹部86が形成されている。なお、図5にはベースシャーシ12の後面12b側に設けられたガイド軸61を昇降させる昇降カム81及び制御板82を示している。
昇降カム81,81は、係止凹部86に制御板82の規制突部87が係止されることにより回転が規制される。回転部83の中心部に立設された軸部84は、中空円筒からなり、下面側からベースシャーシ12の右側面12c側に形成された第1の取付部29が回転自在に挿通される。したがって、昇降カム81,81は、第1の取付部29を軸に図5中矢印U方向又は反矢印U方向に回転される。また軸部84は、上面側が多角形状に開口され図示しないスキュー調整治具に係合されることにより回転操作される。軸部84の基端部を囲む傾斜面85は、回転部83の一部より立ち上がり軸部84の外周に沿って漸次下降するように形成され、円板部83と一体に回転される。また、傾斜面85は、ガイド軸60,61の他端部60b,61bが、後述する制御板82により押圧されている。したがって、昇降カム81,81は、スキュー調整治具により軸部84が操作されることにより回転部83が回転されると、ガイド軸60,61の他端部60b,61bが傾斜面85を相対的に摺動し、ガイド軸60,61の傾きを調整する。具体的に、昇降カム81,81は、回転部83が図5中矢印U方向に回転されるとガイド軸61の他端部61bを上昇させ、回転部83が図5中反矢印U方向に回転されるとガイド軸61の他端部61bを下降させることにより、ガイド軸61の傾きを調整する。ガイド軸60についても、ガイド軸61の昇降動作と同様である。
ガイド軸60,61の他端部60b,61bを昇降カム81,81の傾斜面側に押圧すると共に昇降カム81,81の回転を制御する制御板82は、略矩形状に形成され、長手方向の両端部にそれぞれ昇降カム81の回転を規制する規制突部87、87と、軸部84の上面を外方に臨ませる開口88、88と、ガイド軸60,61を昇降カム81の傾斜面85に押圧する押圧片89,89とを有する。
規制突部87は、図5中矢印S方向に付勢され、昇降カム81の回転部83に形成された係止凹部86に係止されることにより昇降カム81の回転を規制するとともに、スキュー調整治具により昇降カム81が回転されると、同図中反矢印S方向へ弾性変位しながら順次係止凹部86に係止していく。
開口88は、昇降カム81の軸部84の上面を外方に臨ませることにより、スキュー調整治具が開口88を介して軸部84に係合され昇降カム81が回転操作される。
押圧片89は、図5中矢印P方向に付勢されることにより、ガイド軸60,61の他端部60b,61bを昇降カム81の傾斜面85に押圧する。これにより押圧片89は、ガイド軸60,61を昇降カム81の回転とともに傾斜面85を相対的に摺動させる。これにより、ガイド軸60,61は、昇降カム81の回転量に応じて他端部60b,61bが昇降される。
以上のような第1のスキュー調整機構80は、ディスクドライブ装置1の製造、出荷時に、第1の光ピックアップ装置50のスキュー調整を行う。具体的には、ディスクテーブル41にサンプルとなる第1のフォーマットで記録がされた第1のディスク状記録媒体3aが載置され、回転されると、第1の光ピックアップ装置50に搭載された発光素子から出射されたレーザ光が第1のディスク状記録媒体3の信号記録面に反射され、この反射されたレーザ光を受光する光検出器により検出される。光検出器により検出されたレーザ光は差動増幅回路に出力されると差動増幅が行われ、レーザ光の光軸の傾きに応じて信号レベルが変化するスキュー誤差信号が生成される。そして、第1のスキュー調整機構80は、昇降カム81の軸部84にスキュー調整治具が係合され、スキュー調整治具によって、スキュー誤差信号が最小となるように昇降カム81の回転部83が図5中矢印U方向又は反矢印U方向へ回転される。
昇降カム81が回転されることにより、ガイド軸60,61の何れか又は両方が昇降カム81の傾斜面85を摺動し、他端部60b,61bが昇降操作され、ガイド軸60,61の傾きが調整される。これにより、ガイド軸60,61に支持された第1の光ピックアップ装置50のスキュー調整が行われる。
ここで、第1の光ピックアップ装置50は、上述したように各種コンテンツデータが第1のフォーマットで記録された第1のディスク状記録媒体3aの再生専用に用いられるものであり、後述する第2のフォーマットによる第2のディスク状記録媒体3bに対する記録や再生に用いられることはない。したがって、第1の光ピックアップ装置50は、ディスク状記録媒体3の記録時に行われる高精細なスキュー調整は求められず、ディスクドライブ装置1の製造、出荷時に第1のスキュー調整機構80によってスキューの粗調整が行われた後は、スキュー調整は行われることはない。
次いで、ベースシャーシ12の左側に形成された第2の開口部23上に配設され第2の光ピックアップ機構16が設けられたサブシャーシ15について説明する。このサブシャーシ15は、第2の光ピックアップ機構16を支持するとともに、ベースシャーシ12に取り付けられた第2のスキュー調整機構130によってサブシャーシ15ごと傾き調整がされることにより、第2の光ピックアップ機構16の高精度なスキュー調整を行うものである。
サブシャーシ15は、図4に示すように、略矩形状に形成され、主面部90と、主面部90に設けられ第2の光ピックアップ機構16の移動領域に対応したピックアップ用開口部91とを有する。
主面部90は、後面12b側のコーナ部に外周部に設けられたダンパー用開口部36に対応してダンパー部材が上方に臨まされるダンパー用開口部92が形成されている。また、サブシャーシ15は、主面部91の前後方向の略中間部を除く外周部に外周壁93が形成されている。外周壁93の前面93a及び後面93b側には、後述する第2のスキュー調整機構130により傾き調整がされるサブシャーシ15の回転中心となる回転支持部94,94が形成されている。回転支持部94,94は、挿通孔94a,94aが形成され、この挿通孔94a,94aとベースシャーシ12の前面12a及び後面12b側の外周壁21に形成された連結孔25とが連続されるとともにビス等が挿通されることにより、ベースシャーシ12の外周壁21に回転自在に連結されている。
ピックアップ用開口部91は、後述する第2の光ピックアップ機構16がディスク状記録媒体3の径方向に亘って移動される領域であり、右側縁部91a側が開放された開放部97が形成されている。この開放部97は、サブシャーシ15がベースシャーシ12上に配置されると、ディスク回転駆動部13のディスクテーブル41及びスピンドルモータ42が位置される。また、ピックアップ用開口部91は、右側縁部91a近傍に前後方向に亘って連結部95が形成されている。また、ピックアップ用開口部91は、左側縁部91c近傍に第2の光ピックアップ機構16を移動させる第2のピックアップ移動機構120の送りモータ122が配設されるモータ配設用溝部91bが形成されている。連結部95は、ピックアップ用開口部91の開放部97の間を連結することによりサブシャーシ15の剛性を高めるとともに、ベースシャーシ12全体の剛性にも寄与するものである。この連結部95は、前後方向に亘る両基端部95aがベースシャーシ12側に傾斜することにより、該基端部95a間に亘る本体部95bがベースシャーシ12の第2の開口部23の下方に延設され、第2の光ピックアップ機構16の移動軌跡上より退避されている。
また、サブシャーシ15は、ピックアップ用開口部91の左側縁部91cに、後述する第2のスキュー調整機構130に傾き調整がされるスキュー調整軸96がベースシャーシ12側に突設されている。スキュー調整軸96は、第2のスキュー調整機構130のスキュー調整カム131を摺動することにより昇降操作され、サブシャーシ15の傾きを調整する。また、このスキュー調整軸96の近傍には、一端がベースシャーシ12の係止孔38に係止された捻りコイルバネ等の付勢部材98の他端が係止される係止孔99が形成されている。サブシャーシ15は、付勢部材98により常時、ベースシャーシ12側に付勢されている。
次いで、このサブシャーシ15上に配置される第2の光ピックアップ機構16について説明する。第2の光ピックアップ機構16は、各種コンテンツデータが第2のフォーマットで記録された第2のディスク状記録媒体3bに対してコンテンツデータの記録又は再生するために用いられる。
第2の光ピックアップ機構16は、第2のディスク状記録媒体3bに対してコンテンツデータの記録又は再生を行う第2の光ピックアップ装置100と、第2の光ピックアップ装置100の移動をガイドする一対のガイド軸110,111と、第2の光ピックアップ装置100をガイド軸110,111に沿って移動させるピックアップ移動機構120とを有する。
第2の光ピックアップ装置100は、ピックアップ本体を構成する略矩形状のピックアップベース101を備え、このピックアップベース101に、少なくとも、半導体レーザなどの図示しない光源と、この光源から照射した光ビームをディスク状記録媒体3の信号記録面に収束させて照射する対物レンズ102と、ディスク状記録媒体3の記録面から反射の戻り光を検出する図示しない光検出器と、対物レンズ102をディスク状記録媒体3のフォーカシング方向及びトラッキング方向に駆動させる駆動系と、第2の光ピックアップ装置100のスキュー検出を行うスキュー検出部108が配設されている。また第2の光ピックアップ機構16は、ピックアップベース101の長手方向の一端側101aに後述するガイド軸110に係合される係合片104が形成され、他端部101bに後述するガイド軸111が挿通する挿通孔105が形成されている。なおピックアップベース101には、対物レンズ102の駆動系を制御する駆動回路等が形成されたフレキシブル配線基板が取り付けられている。
また、ピックアップベース101の他端側101bには、ピックアップベース101をディスク状記録媒体3の径方向に亘って移動させるピックアップ移動機構120の歯車機構121と係合するラック部材106が設けられている。ピックアップベース101は、歯車機構121が回転されるとラック部材106と一体に移動されることにより、ガイド軸110,111に沿って移動される。
ピックアップベース101の移動をガイドするガイド軸110,111は、ベースシャーシ12の長手方向に沿って互いに平行に配置され、かつベースシャーシ12の第2の開口部23及びサブシャーシ15のピックアップ用開口部91上を跨るように配置されている。ガイド軸110,111は、それぞれ一端部110a,111aがピックアップ用開口部91の開放部97近傍の主面部90に前後に離間して設けられた軸受け部材112,113に支持され、他端部110b,111bがピックアップ用開口部91の左側縁部91c側の主面部90に形成された軸受け部材114,115に支持されている。
このようなガイド軸110は、ピックアップベース101の一端側101aに設けられた係合片104に係合され、ガイド軸111は、ピックアップベース101の他端側101bに設けられた挿通孔105に挿通されることにより、ピックアップベース101のディスク状記録媒体3の径方向に亘る移動をガイドする。
ピックアップベース101のラック部材106が係合することにより、ピックアップベース101をガイド軸110,111に沿って移動させるピックアップ移動機構120は、ピックアップベース101のラック部材106に係合される歯車機構121と、歯車機構121を回転駆動させる送りモータ122とを備える。これら歯車機構121及び送りモータ122は、ベースシャーシ12の取付面20又はサブシャーシ15の主面部90にビス止めされることにより、ベースシャーシ12の第2の開口部23の前面12a側に固定されている。
この歯車機構121は、上述したようにピックアップベース101に一体に設けられたラック部材106が係合されている。そして、ピックアップ移動機構120は、送りモータ122により歯車機構121を適宜、正転又は逆転駆動することによりラック部材106を左右方向に送ることによりピックアップベース101をディスク状記録媒体3の内周側又は外周側へ移動させる。
次いで、第2の光ピックアップ装置100のスキュー調整を行う第2のスキュー調整機構130について説明する。第2のスキュー調整機構130は、ベースシャーシ12の左側面12d側に、後面12b側に偏倚して設けられた第2の取付部30に取り付けられている。この第2のスキュー調整機構130は、図6に示すように、傾斜面にサブシャーシ15のスキュー調整軸96の先端部を相対的に摺動させることによりサブシャーシ15の傾きを調整するスキュー調整カム131と、スキュー調整カム131を回転させるスキュー調整モータ132と、スキュー調整モータ132の回転力をスキュー調整カム131に伝達する歯車機構133とを有する。
スキュー調整カム131は、図6に示すように、略円盤状の回転部134と、回転部134の主面部に、回転部134の周回り方向に立設された傾斜部135とが形成されている。略円盤状の回転部134は、外周面に歯車機構133が係合する係合部136が形成されている。したがって回転部134は、係合部136に係合された歯車機構133を介してスキュー調整モータ132の駆動力が伝達され回転される。また、回転部134は、中心部に図示しない挿通孔が形成され、ベースシャーシ12に形成された第2の取付部30が挿通されることによりベースシャーシ12に回転自在に支持されている。
また、傾斜部135は、回転部134の周回り方向に立ち上がり形成されるとともに、サブシャーシ15よりベースシャーシ12側に突設されたスキュー調整軸96が当接される上面部に傾斜面135aが形成されている。傾斜面135aは、回転部134のの周回り方向に向かって漸次下降されていく。このような傾斜部135は、回転部134が回転されることにより回転部134と一体に回転される。また傾斜部135は、傾斜面135aに、サブシャーシ15が付勢部材98によってベースシャーシ12側に付勢されることにより、スキュー調整軸96の先端部が押圧されている。したがって、スキュー調整カム131は、回転部134が歯車機構133を介してスキュー調整モータ132により回転操作されると、スキュー調整軸96が傾斜面135aを相対的に摺動し、サブシャーシ15を昇降操作することができる。具体的に、スキュー調整カム131は、回転部134が図6中矢印R方向に回転されると、スキュー調整軸96が傾斜面135aを摺動して上昇し、サブシャーシ15を同図中矢印T方向へ傾かせ、また、回転部134が図6中反矢印R方向へ回転されると、スキュー調整軸96が傾斜面135aを摺動して下降し、サブシャーシ15を同図中反矢印T方向へ傾かせることができる。
以上のような第2のスキュー調整機構130は、ディスクドライブ装置1に第2のディスク状記録媒体3bが挿入され、第2の光ピックアップ装置100によってコンテンツデータの記録又は再生が行われている間、第2の光ピックアップ装置100のスキュー調整を行う。具体的には、第2の光ピックアップ装置100に搭載されたスキュー検出部108から出射された赤外光が、第2のディスク状記録媒体3bの信号記録面により反射され、この反射光がスキュー検出部108により検出される。スキュー検出部108は、第2のディスク状記録媒体3bの信号記録面の傾きに応じた出力を差動増幅回路に出力し、差動増幅が行われることによりレーザ光の傾きに応じた信号レベルが変化するスキュー誤差信号を生成する。そして、サーボ回路163によってこのスキュー誤差信号が最小になるようにスキュー調整モータ132が駆動され、歯車機構133を介してスキュー調整カム131が図6中矢印R方向又は反矢印R方向へ回転される。
スキュー調整カム131が回転されることにより、スキュー調整軸96は、傾斜面135に摺動しながら昇降操作される。これにより、スキュー調整軸96が突設されたサブシャーシ15は、ベースシャーシ12に対する傾きが調整され、サブシャーシ15上に配置された第2の光ピックアップ機構16の第2の光ピックアップ装置100のスキュー調整が行われる。
ここで、第2の光ピックアップ装置100は、上述したように各種コンテンツデータが第2のフォーマットで記録された第2のディスク状記録媒体3bに対してコンテンツデータの記録又は再生を行うものである。また、第2のディスク状記録媒体3bの中でも、DVDはCDと比べて信号記録面に形成されたトラックピッチやピットの大きさ等の物理フォーマットが狭小化されており、信号記録面に照射されるレーザ光の光軸倒れに対する許容量が厳しく制限されている。さらに、コンテンツデータを記録する際には、第2の光ピックアップ装置100から出射された光ビームの光軸が第2のディスク状記録媒体3bの信号記録面に対して垂直ではなく傾いていると、収差が発生して信号記録面に結像されるスポットが真円ではなく楕円となってしまい正確なデータ記録を行うことができなくなる。したがって、第2の光ピックアップ装置100は、第2のディスク状記録媒体3bの記録又は再生中はリアルタイムで、レーザ光の光軸の傾きが高精度に検出され、また、スキュー調整機構130によるスキュー調整はより高精度に行われる。
また、第2のスキュー調整機構130は、サブシャーシ15の傾きを調節することにより、サブシャーシ15に搭載されている第2の光ピックアップ装置100のスキュー調整を行うようにしている。上述したように、この第2の光ピックアップ装置100は、第2のディスク状記録媒体3bの記録又は再生動作中、リアルタイムにスキュー調整がされるものであり、仮に第1の光ピックアップ装置50と同様に、ガイド軸110,111を直接駆動させると、軸受け部材112〜115がガイド軸110,111と頻繁に摺接されることにより摩耗し、安定したスキュー調整を行うことが困難となるおそれがある。また、ガイド軸110,111及び軸受け部材112〜115の損傷を抑えるために、機械的強度を備えた部材を用いてこれらを形成すると、光ピックアップ機構の大型化、重量化に繋がる。さらに、第2の光ピックアップ装置100のピックアップベース101にスキュー調整手段を組み込み、スキュー調整機能を担わせると、第2の光ピックアップ装置100にかかる負担が増大してしまい、安定したスキュー調整を行うことが困難となるおそれがある。
一方、本発明が適用されたディスクドライブ装置1は、サブシャーシ15が回転支持部94を中心にベースシャーシ15の外周壁21に回転可能に支持されるとともに、この回転支持部94を支点にサブシャーシ15の傾きを調整する構成としている。したがって、第2のスキュー調整機構130によるリアルタイムのスキュー調整が行われた場合にも、サブシャーシの傾きを頻繁に調整することによるサブシャーシ15、ガイド軸110,111及び軸受け部材112〜115は損傷することなく、また、第2の光ピックアップ装置100の負担も増大することなく安定したスキュー調整を行うことができる。
このような構成を備えるディスクドライブ装置1の記録再生機構11は、図7に示すようにベースシャーシ12上にディスク回転駆動部13と、第1の光ピックアップ機構14と、サブシャーシ15とが取り付けられ、サブシャーシ15上に第2の光ピックアップ機構16が取り付けられることにより、ベースシャーシ12の右側に配置された第1の光ピックアップ装置50と、ベースシャーシ12の左側に設けられたサブシャーシ15上に配置された第2の光ピックアップ装置100とは、ガイド軸60,61と、ガイド軸110,111とに左右対称に支持される。
すなわち、第1の光ピックアップ装置50は、ピックアップベース51の一端側51aが係合片54をガイド軸60に係合させることにより一点で支持され、他端側51bが挿通孔55にガイド軸61を挿通させることにより、係合片54と挿通孔55の両端部の三点で支持されている。一方、第2の光ピックアップ装置100は、第1の光ピックアップ装置100と対称となるようにピックアップベース101の一端側101aに形成された係合片104をガイド軸110に係合させることにより一点で支持され、他端部101bに形成された挿通孔105にガイド軸111を挿通させることにより、第1の光ピックアップ装置50とは対称となるように、係合片104と挿通孔105の両端部の三点で支持されている。
これにより、第1及び第2の光ピックアップ装置50,100は、記録再生機構11の重量バランスがベースシャーシ12の略中央に配置されたディスク回転駆動部13を中心に保たれる。したがって、ディスクドライブ装置1は、記録再生ユニット4の重量バランスが図られることにより、ディスク状記録媒体3に対する安定した記録又は再生を行うことができる。
また、図7に示すように、記録再生機構11のベースシャーシ12には、右側面12c及び左側面12dの両コーナー部近傍及び載置部24の前後方向の端部に、ダンパー用開口部31〜36が設けられ、ゴムブッシュ等の外周側ダンパー141〜144及び内周側ダンパー145,146が取り付けられている。
このうち外周側ダンパー141,142及び内周側ダンパー145,146は、第1の光ピックアップ装置50の移動領域を囲むように配設されている。すなわち、図7及び図8に示すように、第1の光ピックアップ装置50は、ディスク回転駆動部13に載置されたディスク状記録媒体3の内周側と外周側との間に亘って移動されるが、この移動領域の何れの位置においても第1の光ピックアップ装置50は、外周側ダンパー141,142及び内周側ダンパー145,146に囲まれている。また、第1の光ピックアップ装置50が震動源となるスピンドルモータ42に近づく内周側に移動されると、第1の光ピックアップ装置50は、震動源となるスピンドルモータ42とともに外周側ダンパー141,142及び内周側ダンパー145,146によって囲まれるため、スピンドルモータ42による振動をより効果的に防止することができる。また、第1の光ピックアップ装置50が震動源となるスピンドルモータ42から離れる外周側に移動されたときも、第1の光ピックアップ装置50は、一対の外周側ダンパー141,142及び内周側ダンパー145又は146の少なくとも3つのダンパーにより囲まれるため、スピンドルモータ42による振動の影響を防止することができる。
同様に、外周側ダンパー143,144及び内周側ダンパー145,146は、第2の光ピックアップ装置100の移動領域を囲むように配設されている。すなわち、図7及び図8に示すように、第2の光ピックアップ装置100は、ディスク回転駆動部13に載置されたディスク状記録媒体3の内周側と外周側との間に亘って移動されるが、この移動領域の何れの位置においても第2の光ピックアップ装置100は、外周側ダンパー143,144及び内周側ダンパー145,146に囲まれている。また、第2の光ピックアップ装置100が震動源となるスピンドルモータ42に近づく内周側に移動されると、第2の光ピックアップ装置100は、震動源となるスピンドルモータ42とともに外周側ダンパー143,144及び内周側ダンパー145,146によって囲まれるため、スピンドルモータ42による振動をより効果的に防止することができる。また、第2の光ピックアップ装置100が震動源となるスピンドルモータ42から離れる外周側に移動されたときも、第2の光ピックアップ装置100は、一対の外周側ダンパー143,144及び内周側ダンパー145又は146の少なくとも3つのダンパーにより囲まれるため、スピンドルモータ42による振動の影響を防止することができる。
このように、第1及び第2の光ピックアップ装置50,100は、それぞれディスク状記録媒体3の外周側に設けられた一対の外周側ダンパー141,142又は143,144と、内周側に設けられた一対の内周側ダンパー145,146によって、移動領域が囲まれている。したがって、ディスク状記録媒体3の内周側と外周側との間の何れの位置に移動されても、震動源となるスピンドルモータ42の振動によるコンテンツデータの記録又は再生への影響を防止することができる。
また、第1及び第2の光ピックアップ装置50,100は、内周側へ移動されたときには一対の内周側ダンパー145,146と外周側ダンパー141,142又は143,144の4つのダンパーにより、震動源となるスピンドルモータ42とともに囲まれるため、効果的に振動を防止できる。
また、第1及び第2の光ピックアップ装置50,100は、内周側へ移動されたときには一対の外周側ダンパー141,142又は143,144と内周側ダンパー145又は146の少なくと3つで囲まれるため、確実にスピンドルモータ42による振動を防止できる。
次いで、以上のような構成を有するディスクドライブ装置1の動作について説明する。ディスクドライブ装置1の装置本体2内にディスク状記録媒体3が挿入される前においては、記録再生機構11の第1及び第2の光ピックアップ装置50,100は、ともにディスク回転駆動部13に近接する内周側に移動されてディスク状記録媒体3の挿入を待機している。
そして、図1に示すように、装置本体2の前面2aに形成されたディスク挿入口7からディスク状記録媒体3が挿入されると、詳細を省略するディスク搬送機構によって装置本体2の背面2b側に搬送され、記録再生ユニット4のディスクテーブル41にローディングされる。
ここで、本発明が適用されたディスクドライブ装置1においては、記録再生ユニット4が装置本体2の前面2aに対して長手方向を平行にして配置され、ディスク挿入口7から挿入されたディスク状記録媒体3が記録再生ユニット4のベースシャーシ12の前後方向となる図1中矢印F方向又は反矢印F方向に亘って搬送される。すなわち、ディスク状記録媒体3は、第1及び第2の光ピックアップ装置50,100の移動方向であるベースシャーシ12の長手方向と直交する前後方向に搬送される。したがって、ディスク状記録媒体を光ピックアップ装置の移動方向であるベースシャーシの長手方向に搬送するディスクドライブ装置に比して、本発明が適用されたディスクドライブ装置1は、ディスク状記録媒体3をディスクテーブル41に搬送するまでの距離が短くなり、より迅速なローディング、アンローディングを行うことができる。また、ディスク状記録媒体3の搬送距離が短くなることにより、搬送機構の構成も小型化することができる。
搬送機構によりディスク状記録媒体3がディスクテーブル41に搬送されると、次いでディスク状記録媒体3の種別が検出される。ディスクドライブ装置1は、検出されたディスク状記録媒体3に応じたフォーマットでコンテンツデータの記録又は再生を行う。
このディスク状記録媒体3の種別の検出は、第1の光ピックアップ装置50が用いられる。第1の光ピックアップ装置50は、ディスク回転駆動部13によりディスク状記録媒体3が回転駆動されると、発光素子よりレーザ光を発光しディスク状記録媒体3の信号記録面に照射し、光検出器によりその反射光を受光する。光検出器により検出されたレーザ光は、RF回路150を介して識別データデコーダ151に出力され、ディスク状記録媒体3の所定アドレスに記録された識別データを検出する(図9参照)。そして、検出された識別データに基づいて、システムコントローラ152によって、装着されたディスク状記録媒体3の種別を判別する。
次いで、システムコントローラ152は、ディスク状記録媒体3の種別に応じて第1又は第2の光ピックアップ装置50,100を選択する。具体的に、コンテンツデータが第1のフォーマットで記録された第1のディスク状記録媒体3aが装着された場合は、第1の光ピックアップ装置50が選択され、コンテンツデータが第2のフォーマットで記録された第2のディスク状記録媒体3bが装着された場合は、第2の光ピックアップ装置100が選択される。また、システムコントローラ152は、検出されたディスク状記録媒体3の種類に応じて、記録されたコンテンツデータをデコードする第1〜第4のデコーダ153〜156を選択する。例えば、第1のフォーマットで記録された第1のディスク状記録媒体3aが検出された場合は、第1又は第2のデコーダ153,154が選択される。第1又は第2のデコーダ153,154は、再生フォーマットの新旧等の違いに応じて何れか一方が選択される。また、システムコントローラ152は、第2のフォーマットで記録された第2のディスク状記録媒体3bが検出された場合は、第3又は第4のデコーダを選択する。第3又は第4のデコーダは、例えばCDの記録再生用デコーダとDVDの記録再生用デコーダのごとくディスク状記録媒体3のトラックピッチやピットの大きさ等の物理フォーマット、変調方式等のデータフォーマットの違いに応じて何れか一方が選択される。なお、デコーダは、ディスク状記録媒体3の記録又は再生フォーマットの種別に応じて適宜増減される。
このように、本発明が適用されたディスクドライブ装置1においては、ディスクテーブル41に装着されたディスク状記録媒体3の種別を第1の光ピックアップ装置50を用いて検出する。上述したように、この第1の光ピックアップ装置50は、コンテンツデータが第1のフォーマットで記録された第1のディスク状記録媒体3aのデータ再生専用に用いられるものであり、コンテンツデータが第2のフォーマットで記録される第2のディスク状記録媒体3bに対する記録又は再生に用いられる第2の光ピックアップ装置100に比して使用頻度は低いものである。したがって、第1の光ピックアップ装置50を、ディスクテーブル41に装着されたディスク状記録媒体3の種別検出に用いることにより、使用頻度の高い第2の光ピックアップ装置100の負担を減らし、長寿命化を図ることができる。
また、本発明が適用されたディスクドライブ装置1は、第2の光ピックアップ装置100を用いて装着されたディスク状記録媒体3の種別を検出するようにしてもよい。上述したように、第2の光ピックアップ装置100は、コンテンツデータが第2のフォーマットで記録される第2のディスク状記録媒体3bに対する記録又は再生に用いられるものであり、また、トラックピッチやピット等の物理フォーマットが狭小化された信号記録面に、垂直に光ビームを照射するために、リアルタイムでスキュー検出を行うと共にスキュー調整が行われて信号記録面に照射されるレーザ光の光軸倒れが高精度に補正されている。
したがって、第2の光ピックアップ装置100を、ディスクテーブル41に装着されたディスク状記録媒体3の種別検出に用いることにより、高精度のディスク検出を行うことができ、種別の検出ミスを防止することができる。
ディスク状記録媒体3の種別が検出され、その種類に応じたピックアップを選択すると共に検出したディスクの種類に応じたデコーダが選択されると、次いで、ユーザの操作に応じてディスク状記録媒体3に対してコンテンツデータの記録又は再生が行われる。
コンテンツデータが第1のフォーマットで記録された第1のディスク状記録媒体3aが装着された場合には、第1の光ピックアップ機構14は、ピックアップ移動機構70のリードスクリュー71がシステムコントローラ152からの制御信号を受けて駆動されるスクリューモータ72によって回転されると、リードスクリュー71と係合する係合部材56がリードスクリュー71のネジ溝の形成方向に沿って移動されることにより、第1の光ピックアップ装置50のピックアップベース51がガイド軸60,61の延設方向である第1のディスク状記録媒体3aの内外周間に亘って移動される。
また、コンテンツデータが第2のフォーマットで記録された第2のディスク状記録媒体3bが装着された場合には、第2の光ピックアップ機構16は、ピックアップ移動機構120の歯車機構121がシステムコントローラ152からの制御信号を受けて駆動される送りモータ122によって回転されると、歯車機構121に係合しているラック部材106が歯車機構121の回転に応じて移動される。そして、ラック部材106に接続している第2の光ピックアップ装置100は、ラック部材106と一体的に移動されることにより、ピックアップベース101がガイド軸110,111の延設方向である第2のディスク状記録媒体3bの内外周間に亘って移動される。
そして、ディスク状記録媒体3の種別に応じて選択された第1又は第2の光ピックアップ装置50,100は、発光素子から出射された所定の波長のレーザ光が分光器を通過して対物レンズ52,102へ導かれる。レーザ光は対物レンズ52,102によってディスク状記録媒体3の信号記録面に照射され、ピットが記録された記録トラックに集光される。そして、レーザ光は、記録トラックのピット状態に基づいて光の強度が変調された状態でディスク状記録媒体3の反射層によって反射され、再び対物レンズ52,102へと入射される。この反射光は、対物レンズ52,102から分光器によって分光されて光検出器へ入射される。ディスクドライブ装置1は、光検出器からピット状態に応じた再生出力がRF回路150又は158を介して予め選択された第1〜第4のデコーダ153〜156へと送出され変調等のデコード処理がされた後、装置本体2に接続されたモニタ159やスピーカ160によりコンテンツデータの再生を行う。
また、第2の光ピックアップ装置100は、ディスク状記録媒体3にコンテンツデータを記録するとき、ハードディスクドライブ5から出力され記録処理部161を介して所定のフォーマットに変換された記録データ列が供給され、ディスク状記録媒体3に書き込んでいく。この記録処理部161は、エンコード回路と、変調回路とを有している。入力された記録データ列は、エンコード回路により誤り訂正符号が付加され、変調回路により8−14変調や8−16変調等の変調処理がされる。
第1又は第2の光ピックアップ装置50,100による記録又は再生処理がされているとき、サーボ回路162,163は、ディスク状記録媒体3が目的とする回転速度となるように、スピンドルモータ42を駆動する。
また、サーボ回路162,163は、RFアンプ150,158から出力されたフォーカスエラー信号(FE信号)に基づき2軸アクチュエータを駆動して、光ビームの焦点位置をディスク状記録媒体3に対して近接離間する方向に移動させるフォーカシングサーボ制御を行う。具体的には、サーボ回路162,163は、FE信号が0となるようにネガティブフィードバックが形成されたサーボループを形成して、2軸アクチュエータを駆動する。また、サーボ回路162,163は、RFアンプ150,158から出力されたトラッキングエラー信号(TE信号)に基づき2軸アクチュエータを駆動して、光ビームの照射位置をディスク状記録媒体3の記録トラックに直交する方向に移動させるトラッキングサーボ制御を行う。具体的には、サーボ回路162,163は、TE信号が0となるようにネガティブフィードバックが形成されたサーボループを形成して、2軸アクチュエータを駆動する。
ここで、第1の光ピックアップ装置50は、製造、出荷時に予めスキュー調整が行われているため、第1のディスク状記録媒体3aに記録されたコンテンツデータの読み出しに支障を来すことなく、再生を行うことができる。一方、第2の光ピックアップ装置100は、第2のディスク状記録媒体3bの信号記録面対する光軸倒れを常に補正しながらコンテンツデータの記録又は再生を行う必要があるため、記録又は再生動作中はリアルタイムでスキュー調整を行う。
具体的に、第2の光ピックアップ装置100は、スキュー検出部108から出射された赤外光が第2のディスク状記録媒体3bの信号記録面に反射され、この反射された赤外光をスキュー検出部108により受光する。スキュー検出部108は、この受光された赤外光を差動増幅することによりスキュー誤差信号を生成し、サーボ回路163に出力する。サーボ回路163は、このスキュー誤差信号が最小になるよう、第2のスキュー調整機構130のスキュー調整モータ132を駆動させる。
このように、本発明が適用されたディスクドライブ装置1は、第1及び第2の光ピックアップ装置50,100と、第1及び第2の光ピックアップ装置50,100のスキュー調整を行う第1及び第2のスキュー調整機構80,130とを備え、ディスクドライブ装置1の製造、出荷時に第1の光ピックアップ装置50に対してスキューの粗調整を行い、コンテンツデータが第2のフォーマットで記録された第2のディスク状記録媒体3の再生又は記録中に第2の光ピックアップ装置100に対してスキューの精調整をリアルタイムに行う。したがって、装着されたディスク状記録媒体3の種別に応じて2つのピックアップ機構及びスキュー調整機構を使い分け、適切なスキュー角度でコンテンツデータの記録又は再生を行うことができる。
また、本発明が適用されたディスクドライブ装置1は、一方の光ピックアップ装置がディスク状記録媒体3の内外周方向へ移動されると、他方の光ピックアップ装置も同期して移動されることにより、ベースシャーシ12の重心が常時スピンドルモータ42に合うように制御される。
具体的に、ディスクドライブ装置1は、システムコントローラ152により第1及び第2の光ピックアップ装置50,100の移動量を検出するとともに一方の光ピックアップ装置の移動量に応じて他方の光ピックアップ装置を移動するようにピックアップ移動機構70,120を制御する(図9参照)。
このシステムコントローラ152は、予め第1及び第2の光ピックアップ装置50,100の重量や、第1の光ピックアップ装置50の移動に対してベースシャーシ12のカウンターバランスをとるための第2の光ピックアップ装置100の移動量及び、第2の光ピックアップ装置100の移動に対してベースシャーシ12のカウンターバランスをとるための第1の光ピックアップ装置50の移動量とが対応つけられたテーブルが記録されたメモリ164と接続されている。そして、システムコントローラ152は、ディスクテーブル41に装着されたディスク状記録媒体3の種別に応じて選択された第1又は第2の光ピックアップ装置50,100の一方がピックアップ移動機構70又は120によってディスク状記録媒体3の内外周方向へ移動されると、この移動量を検出し、メモリ164に記録されたテーブルに基づき他方の光ピックアップ装置をディスク状記録媒体3の内外周方向へ移動させるようにピックアップ移動機構70又は120のモータを制御する。
このように、ベースシャーシ12上に対向して配置されている第1及び第2の光ピックアップ装置50,100のうち、一方の光ピックアップ装置がディスク状記録媒体3の内外周方向に移動されるのと同期して、他方の光ピックアップ装置もディスク状記録媒体3の内外周方向へ移動されるため、一方の光ピックアップ装置の移動に伴うベースシャーシ12の重量バランスの変化に対して、他方の光ピックアップ装置の移動がカウンターバランスをとることとなる。したがって、第1又は第2の光ピックアップ装置50,100がディスク状記録媒体3の内外周の間に亘る何れの位置に移動されていても、ベースシャーシ12の重心は震動源となるスピンドルモータ42からずれることがなく、ディスク状記録媒体3がぶれることなく安定した回転を維持することができる。また、ディスク状記録媒体3の回転が安定することにより、第1又は第2の光ピックアップ装置50,100は、コンテンツデータの記録又は再生を確実に行うことができる。
また、図7及び図8に示すように、第1の光ピックアップ装置50は、ピックアップベース51の一端側51aが係合片54をガイド軸60に係合させることにより一点で支持され、他端側51bが挿通孔55にガイド軸61を挿通させることにより、係合片54と挿通孔55の両端部の三点で支持されている。一方、第2の光ピックアップ装置100は、第1の光ピックアップ装置100と対称となるようにピックアップベース101の一端側101aに形成された係合片104をガイド軸110に係合させることにより一点で支持され、他端部101bに形成された挿通孔105にガイド軸111を挿通させることにより、ディスク回転駆動部13を介して第1の光ピックアップ装置50とは対称となるように、係合片104と挿通孔105の両端部の三点で支持されている。
さらに、第1の光ピックアップ装置50を移動させるピックアップ移動機構70は、ガイド軸61側と隣接されベースシャーシ12の後面12b側に配設されている。一方、第2の光ピックアップ装置100を移動させるピックアップ移動機構120は、ガイド軸111と隣接されベースシャーシ12の前面12a側に配設され、ディスク回転駆動部13を介してピックアップ装置70とは対称に位置されている。
これにより、第1及び第2の光ピックアップ装置50,100は、記録再生機構11の重量バランスがベースシャーシ12の略中央に配置されたディスク回転駆動部13を中心に保たれる。したがって、ディスクドライブ装置1は、記録再生ユニット4の重量バランスが図られることにより、ディスク状記録媒体3に対する安定した記録又は再生を行うことができる。
また、本発明が適用されたディスクドライブ装置1は、第2の光ピックアップ装置100によってコンテンツデータの記録が行われると同時に、第1の光ピックアップ50によって第2の光ピックアップ装置100がディスク状記録媒体3に対してコンテンツデータの記録が正常に行われたか否かの確認(ベリファイ)を行う。
ディスクドライブ装置1では、書き込み可能な第2の光ピックアップ装置100と読み出し専用の第1の光ピックアップ装置50とを備えているため、第2の光ピックアップ装置100による書き込みと、第1の光ピックアップ装置50による読み出しを同時に行うことができるため、リアルタイムでコンテンツデータの記録が正常に行われたか否かの確認を行うことができる。したがって、ディスクドライブ装置1は、衝撃等の外乱による書き込みエラーが発生した場合には、書き込み動作を一旦中止し、中断されたアドレスを速やかに検出した後、再度書き込みを開始することができる。
具体的に、第2の光ピックアップ100によってコンテンツデータを書き込む一方で、第1の光ピックアップ装置50によって光ビームが照射され、信号記録面からの反射光が光検出器により検出される。光検出器に検出された検出光は、RF回路150を介してシステムコントローラ152に出力される。システムコントローラ152には、記録処理部161よりディスク状記録媒体3に書き込まれるべきデータが出力されている。そして、システムコントローラ152は、各アドレス毎に記録処理部161より出力された記録データと第1の光ピックアップ装置50に読み出された記録データを対比し、書き込みエラーを検出する。書き込みエラーが発見されると、システムコントローラ152によって第2の移動機構120が制御され、エラーが生じたアドレスを検出し、第2の光ピックアップ装置100による書き繋ぎが行われる。
ここで、一の光ピックアップ装置を備えるディスクドライブ装置において、ディスク状記録媒体3の信号記録面での書き込みエラーが発生した場合に、ディスク状記録媒体3に対するコンテンツデータの全てについて書き込みが終了した後にこの書き込みが正常に行われたか否かを確認するのでは、時間がかかり、速やかな再書き込みを行うことができない。しかし、本発明が適用されたディスクドライブ装置1のように、第1及び第2の光ピックアップ装置50,100を備え、第2の光ピックアップ装置100による書き込みと、第1の光ピックアップ50によるベリファイを同時に行うことで、書き込みエラーを速やかに検出し、再度書き込みを行うことができる。
したがって、ディスクドライブ装置1によれば、CD−RやDVD−R等のように、時系列に従う連続的な書き込みが可能なディスク状記録媒体3における速やかな書き込み及び書き繋ぎを行うことができる。
また、第1及び第2の光ピックアップ装置50,100は、データの記録又は再生処理において、図7及び図8に示すように、ディスク状記録媒体3の内周側と外周側との間を移動される。このとき、ベースシャーシ12は、ベースシャーシ12の各コーナー部近傍及び長手方向の略中間部に形成された載置部24の両端部に外周側ダンパー141〜144及び内周側ダンパー145,146が取り付けられ、これらダンパー141〜146を介してベースフレーム10の上下フレーム18,19に、挟持されていることから、ベースシャーシ12のスピンドルモータ42による振動が効果的に防止されている。
すなわち、第1及び第2の光ピックアップ装置50,100が震動源となるスピンドルモータ42に近づく内周側に移動されると、震動源となるスピンドルモータ42とともに外周側ダンパー141,142又は143,144、及び内周側ダンパー145,146によって囲まれるため、スピンドルモータ42による振動をより効果的に防止することができる。また、第1及び第2の光ピックアップ装置50,100が震動源となるスピンドルモータ42から離れる外周側に移動されたときも、第1及び第2の光ピックアップ装置50,100は、一対の外周側ダンパー141,142又は143,144、及び内周側ダンパー145又は146の少なくとも3つのダンパーにより囲まれるため、スピンドルモータ42による振動の影響を防止することができる。
以上、本発明が適用されたディスクドライブ装置1について詳細に説明したが、本発明は、上述した構成に限られることなく、例えば、第1の光ピックアップ装置を記録及び/又は再生用のピックアップ装置として構成してもよい。また、ディスク状記録媒体3を装置本体2内に直接挿入する構成のみならず、装置本体2の内外に亘って移動可能に形成されたディスクトレイを設け、このディスクトレイにディスク状記録媒体3を載置して装置本体2内に搬送するようにしてもよい。
1 ディスクドライブ装置、2 装置本体、3 ディスク状記録媒体、4 記録再生ユニット、5 ハードディスクドライブ、7 ディスク挿入口、10 ベースフレーム、11 記録再生機構、12 ベースシャーシ13 ディスク回転駆動部、14 第1の光ピックアップ機構、15 サブシャーシ、16 第2の光ピックアップ機構、17 回路基板、18 上フレーム、19 下フレーム、20 取付面、21 外周壁、22 第1の開口部、23 第2の開口部、24 載置部、31〜36 ダンパー用開口部、41 ディスクテーブル、42 スピンドルモータ、50 第1の光ピックアップ装置、51 ピックアップベース、53 カバー部材、54 係合片、55 挿通孔、56 係合部材、60,61,110,111 ガイド軸、70,120 ピックアップ移動機構、71 リードスクリュー、72 スクリューモータ、80 第1のスキュー調整機構、81 昇降カム、82 制御板、83 回転部、84 軸部、85 傾斜面、86 係止凹部、87 規制突部、88 開口、89 押圧片、90 主面部、91 ピックアップ用開口部、96 スキュー調整軸、100 第2の光ピックアップ装置、101 ピックアップベース、104 係合片、105 挿通孔、106 ラック部材、121 歯車機構、122 送りモータ、130 第2のスキュー調整機構、131 スキュー調整カム、132 スキュー調整モータ、133 歯車機構、134 回転部、135 傾斜部、136 係合部、141〜144 外周側ダンパー、145,146 内周側ダンパー