JP3809291B2 - 撮像装置及び記録再生装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子スチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置及び記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のフィルムを用いる銀塩カメラや、撮像素子を用いる電子スチルカメラ等において、撮影を行わない時に撮影レンズを保護し、撮影時に自動的に開く保護部材(以降、“バリア”と称する)をカメラ本体に備えたカメラが知られている。
【0003】
これらのカメラでは、カメラの電源投入に応じて駆動源を動作させてバリアを並進あるいは回転運動させ、光学系の有効光線範囲外、または繰り出す鏡筒に干渉しない位置までバリアを退避させる。その後、鏡筒が固定されている方式のカメラでは、そのまま撮影動作が可能であり、鏡筒が繰り出す方式のカメラ(オートフォーカス方式やズーム機能を持つカメラ等)では、鏡筒を繰り出した後に撮影動作が可能になる。
【0004】
撮影が終了した後に電源を切ると、前記鏡筒が固定されている方式のカメラでは、駆動源を動作させて光学系を覆う位置までバリアを並進または回転運動させた後、電源を落として撮影を終了する。一方、鏡筒が繰り出す方式のカメラでは、鏡筒を縮めて本体内に収納した後、バリアを光学系を覆う位置まで移動させ、電源を落として撮影を終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年の電子スチルカメラ(以降、“デジタルカメラ”と称する)においては、液晶ディスプレイ(LCD)を本体に備えたものが一般的になっている。このようなカメラでは、撮影時に撮像素子(CCD)からのライブ画像をLCDに表示するので、撮影されるそのままの画像を確認しながら撮影を行うことができる利点がある。
【0006】
また、記憶手段(メモリ)に蓄えられている画像データを呼び出してLCDに表示するので、撮影した画像をその場ですぐに確認できる利点がある。
【0007】
このようなカメラではバリアの開閉が電源のオン・オフスイッチを兼ねていることが多い。図15に、この種のデジタルカメラの一例の斜視図を示す。図15において、60は、不図示のバリアを開閉するための操作レバーであり、バリアを開くことにより電源がオンするようになっている。このようなカメラでは、レンズを必要としない再生時でもバリアを開かなくてはならず、誤って使用者がレンズに触れたり、鏡筒に無理な力を加えてしまったり、ごみが本体内に入り込んだりする怖れがあった。
【0008】
一方、パーソナルコンピュータの普及に伴い、デジタルカメラとコンピュータとを接続して、コンピュータからカメラの機能を制御できることが望まれるようになってきた。
【0009】
この場合コンピュータからの指示次第でカメラは撮影と再生とを素早く切り替えられるが、上述のように、従来、バリアの開閉操作は、カメラ本体側で行われるものであり、カメラ本体側ではなく、外部からコンピュータでカメラを制御する場合に好適なバリア開閉操作については何ら考慮されていなかった。
【0010】
本発明の目的は、撮像装置や記録再生装置が外部の制御手段により動作を行う場合に、撮影光学系を保護するそれら装置のバリアの開閉動作との関係を好適に取れるようにしようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために本発明は、下記(1)〜(8)のいずれかの記録再生装置、または、撮像装置とするものである。
【0012】
(1)被写体像を結像する光学系と、前記被写体像を電気的信号に変換する撮像素子と、前記光学系の前面を覆う閉成位置と撮影を妨げない開放位置との間で移動し、前記閉じた位置で前記光学系を保護するバリアと、このバリアを駆動するバリア駆動系と、撮影画像を記録する記録手段と、装置本体に備わりライブ画像または記録画像を再生する再生手段と、外部からの制御信号を受信する受信手段と、撮影が可能な撮影モード及び再生が可能な再生モード及び外部の制御手段により動作を行うコントローラブルモードの少なくとも3つのモードと、これら各モードを選択するモード選択手段とを備え、前記選択手段により前記各モードのいずれのモードが選択されているかを区別して判定し、前記撮影モードにある時と、前記コントローラブルモードにある時とに、前記バリア駆動系を動作させて前記バリアを開放状態に保つことを特徴とする記録再生装置。
【0013】
(2)被写体像を結像する光学系と、被写体像を電気的信号に変換する撮像素子と、前記光学系の前面を覆う閉じた位置と撮影を妨げない開いた位置との間で移動し、前記閉じた位置で前記光学系を保護するバリアと、前記バリアを駆動するバリア駆動系と、撮影画像を記録する記録手段と、装置本体に備わりライブ画像または記録画像を再生する再生手段と、外部からの制御信号を受信する受信手段と、撮影が可能な撮影モード及び再生が可能な再生モード及び外部の制御手段により動作を行うコントローラブルモードの少なくとも3つのモードと、これら各モードを選択するモード選択手段とを備え、前記選択手段により前記各モードのいずれのモードが選択されているかを区別して判定し、前記撮影モードにある時に前記バリア駆動系を動作させて前記バリアを開放状態に保つと共に、前記コントローラブルモードにある時に、外部からの撮影指示信号の入力に応じて前記バリア駆動系を動作させて前記バリアを開放すると共に、前記コントローラブルモードにある時に、撮影動作の完了と共に前記バリア駆動系を動作させて前記バリアを閉成することを特徴とする記録再生装置。
【0014】
(3)被写体像を結像する光学系と、被写体像を電気的信号に変換する撮像素子と、前記光学系の前面を覆う閉成位置と撮影を妨げない開放位置との間で移動し、前記閉成位置で前記光学系を保護するバリアと、前記バリアを駆動するバリア駆動系と、撮影画像を記録する記録手段と、装置本体に備わりライブ画像または記録画像を再生する再生手段と、外部からの制御信号を受信する受信手段と、撮影が可能な撮影モード及び再生が可能な再生モード及び外部の制御手段により動作を行うコントローラブルモードの少なくとも3つのモードと、これら各モードを選択するモード選択手段とを備え、前記選択手段により前記各モードのいずれのモードが選択されているかを区別して判定し、前記撮影モードにある時に、前記バリア駆動系を動作させて前記バリアを開放状態を保つと共に、前記コントローラブルモードにある時に、外部からの撮影指示信号の入力に応じて前記バリア駆動系を動作させて前記バリアを開放すると共に、前記コントローラブルモードにある時に、外部からの撮影指示信号が一定間隔以内に入力した場合には、前記バリアを開放状態を保つことを特徴とする記録再生装置。
【0015】
(4)撮影光学系を保護する開閉自在なバリアと、前記バリアを駆動するバリア駆動装置とを有し、少なくとも撮影モードに設定されているのか、外部の制御手段により動作を行うコントローラブルモードに設定されているのかを区別して判定し、該判定結果に従って前記バリア駆動装置の動作の仕方を決定することを特徴とする撮像装置。
【0016】
(5)撮影光学系を保護する開閉自在なバリアと、前記バリアを駆動するバリア駆動装置と、少なくとも撮影モードに設定されているのか、外部の制御手段により動作を行うコントローラブルモードに設定されているのかを区別して判定し、前記コントローラブルモードに設定されていることを判定した場合は、前記バリア駆動装置により前記バリアを開き動作させる制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【0017】
(6)撮影光学系を保護する開閉自在なバリアと、前記バリアを駆動するバリア駆動装置と、少なくとも撮影モードに設定されているのか、外部の制御手段により動作を行うコントローラブルモードに設定されているのかを区別して判定し、前記コントローラブルモードに設定されていることを判定し、且つ、前記外部の制御手段により撮影指示信号が入力されることに応答して前記バリア駆動装置により前記バリアを開き動作させる制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【0018】
(7)撮影光学系を保護する開閉自在なバリアと、前記バリアを駆動するバリア駆動装置と、少なくとも撮影モードに設定されているのか、外部の制御手段により動作を行うコントローラブルモードに設定されているのかを区別して判定し、前記コントローラブルモードに設定されていることを判定した場合は、撮像動作終了に応答して前記バリア駆動装置により前記バリアを閉じ動作させる制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【0019】
(8)撮影光学系を保護する開閉自在なバリアと、前記バリアを駆動するバリア駆動装置と、少なくとも撮影モードに設定されているのか、外部の制御手段により動作を行うコントローラブルモードに設定されているのかを区別して判定し、前記コントローラブルモードに設定されていることを判定した場合は、撮像動作終了から所定時間後に、前記バリア駆動装置により前記バリアを閉じ動作させる制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0021】
(構成)
図1に、本発明に係る一実施の形態の記録再生装置を最もよく表わすデジタルカメラの構成ブロック図を示す:
図1において、1はカメラ本体、2は撮影光学系を構成するレンズや鏡筒から成る光学ブロック、3は光学ファインダ、4は、被写体から光学ブロック2へ至る光線が通過するために本体1に設けられた開口部、5は、ライブ画像や再生画像を表示するLCD(液晶ディスプレイ)、6は、撮影開始を指示する信号を出力するレリーズボタン、7は、後述するカメラのモードを手動操作によりカメラ外部より切替える信号を出力するモードダイヤルである。
【0022】
8は、開口部4を覆う保護カバーとしてのバリア、9は、バリア8を駆動するモータ、10は、モータ9の駆動を制御するドライバ、11は、バリア8の開閉を検知するスイッチ、12は、光学ブロック2により結像された被写体像を電気信号に変換するCCD、13は、CCD12の出力信号を処理して撮影のための画像信号を生成する画像処理部、14は、画像処理部13からの画像信号を、LCD5に表示させる表示部、15は、外部の制御装置との間の通信を制御する通信制御部、16は、外部制御装置とのインタフェースとしての入出力ポート、17は、上記各部の動作を制御する制御手段又は判定手段としてのCPUで、画像処理部13からの画像信号を記録手段としての内部のメモリに撮影画像として記録する機能も有する。
【0023】
次にバリア8と本体1及び光学ブロック2の位置関係外観図を図2により説明する:
図中の破線は、カメラの非使用時にレンズを覆って保護するバリア8を表わしており、バリア8は、図3に後述する軸21を支点にして回動するようになっている。(ア)は、バリア8が覆っている全閉の状態を、(イ)は、バリア8が開き途中または閉じ途中の状態を、(ウ)は、バリア8が完全に開いた全開の状態を表わしている。
【0024】
(ア)においては、バリア8は当然ながら開口部4よりも大きな直径を有しているので、開口部4を完全に覆うことにより、カメラ内部への異物の進入を防いだり、レンズ面に指が触れることを防いだり、非使用時におけるカメラ内部への光の進入を防ぐことができる。(ウ)の状態では、バリア8は開口部4から完全に外れた位置にあるので、撮影画面をバリア8が遮らないようになっている。
【0025】
次に図3、4を用いて本実施の形態におけるバリア8の駆動系及び伝達系としてのバリア機構を説明する:
図3は、カメラの正面方向から見た全閉状態の正面図、図4は、図3のバリア機構を上側から見た上面図である。ただし説明の便宜上、図3においてはモータ等駆動機構の図示を省略している。
【0026】
まず上面図図4を用いてバリア機構を説明する:
図中の符号20は、バリア8を回動可能に保持するバリアベースであり、後述のバリア駆動に係る各部品を保持する基台になる。20aはバリアベース20の立ち曲げ部であり、軸21が立ち曲げ部20aを挟んでバリアの舌片部8bにかしめられることによりバリア8を回動可能に保持している。
【0027】
22は、伝達部材としての操作板である。22d,22eは各スライド溝であり、軸24が操作板22を挟んでバリアベース20にかしめられており、操作板22を紙面左右方向にスライド自在に保持している。軸24の軸部とスライド溝22dとの幅は、極力微少に抑えてあり、これにより図4の紙面上下方向の操作板のガタツキを最小限に抑えている。
【0028】
軸24の頭は図4の紙面表裏方向のガタツキを抑えている。スライド溝22eの幅を軸24の軸径より十分に大きくすることにより、軸24とスライド溝22eとが摺動しないので、操作板22と軸24とは突っ張ることがないように構成されている。22f,22gは、後述するリーフSWをオン・オフするようにそれぞれ操作板22から突出している各爪である。22hは、後述するナット28が間隙に入り、ナット28から力を伝達されるコの字構造の立ち曲げ部である。22iは、操作板22の図4紙面裏側に突出する突起であり、先端は球面形状を成している。これによってバリアベース20と操作板22とは、都合4点で点接触するので摺動抵抗を小さくすることができる。
【0029】
25,26は、それぞれバリア8の駆動系としてのそれぞれモータ及びスクリューであり、ギアボックス27内の不図示のギア列によって減速されている。本実施の形態ではモータ25としてステッピングモータを用いている。
【0030】
スクリュー26の先端26aは、バリアベース20の立ち曲げ部20bによって回転可能に支持されていて、スクリュー26と立ち曲げ部20bとの間には、テーパ面を持ったワッシャ29が挟まれている。28は、スクリュー26と噛み合うナットであり、ナット28に設けられた不図示の回り止めと、操作板22に設けられた不図示の回り止め受け部とが嵌合することによって、回転が規制されている。40は、モータ25に電力を供給するためのフレキシブル基板である。
【0031】
30は、前記バリア8の開閉を検知するスイッチ11を構成する開閉検知手段としてのリーフスイッチ部であり、31は、バリア8の全開位置を検知するリーフ接片、32は、全閉位置を検知するリーフ接片、33は共通接片であり、先端の絶縁部33aが操作板22の各爪22f,22gによって押されて左右に動くことにより、各リーフ接片31,32と接触して導通するように働く。共通接片33の先端を絶縁しているのは、本実施の形態では操作板22、共通接片33を金属材料を用いているためである。各リーフ接片31,32は、プリチャージされて先端がボス34aに押圧された状態で位置決めされている。なお、リーフSW部30の詳細は、後記図5において説明する。
【0032】
次に正面図図3についてバリア機構8を説明する:
操作板22は、紙面右方向に移動することによってテーパ面22aまたは22bが、バリア8の舌片部8bに設けられたピン8aを押圧してバリア8を開かせる。本実施の形態における弾性部材としてのバイアスプリング23の一端が、操作板22とバリア舌片部8bとの間隙を通ってピン8aに係止されている。スプリング23の他端部は、操作板22の切り込み22cに係止されている。バリアスプリング23は、両端が近付く方向に付勢(プリチャージ)されているので、図3において、バリア8には軸21を中心として時計回りに回転させようとする力が加わっている。22iは、ピン8aが動く範囲を避けるための孔部である。
【0033】
50は、バリア8に当接して、バリア8の閉じた位置を規制するストッパであり、本実施の形態では、不図示の光学ブロックの一部を突出させて、このストッパ50を形成しているが、例えば本体カバーに設けたりバリアベース20に設けても差支えない。
【0034】
次に、図4の右側面を示す図5を用いて、バリアの開閉検出用リーフSW部30を説明する:
図5は、図4の右側面図である。図5において、34は絶縁用のマイラーシートであり、各リーフ接片31,32同士間、あるいはこれらリーフ接片31,32とバリアベース20間を絶縁している。35は、各リーフ接片31,32をバリアベース20に固定するための土台となるリーフベース、36は、リーフ接片31,32やマイラーシート34やリーフベース35を、ビス37で固定するための押さえ板である。図示のように各リーフ接片31,32は、根元側がバリアベース20から離れ、先端が近付く形状を成している。これは、共通接片の動きと各リーフ接片とが干渉しないようにするためである。
【0035】
(動作)
次に図3,4及び図6,7,8,9に基づき、バリア8の開閉動作を説明する:
図3,4はカメラの電源がオフの時や、後述の再生モードの時にバリアが開いてない状態(全閉)のバリアを表わすそれぞれ正面図及び上面図(図2における(ア)の状態)、図6,7は、後述する撮影モードやPCモードにおいてバリアが全開の状態のそれぞれ正面図及び上面図を表わしている(図2における(ウ)の状態)。
【0036】
図8,9は、全閉と全開状態の間の位置にあるバリア機構8のそれぞれ正面図及び上面図を表わしている(図2における(イ)の状態)。
【0037】
まず各図におけるバリア8の状態を説明する:
図8,9において、共通接片33は、各リーフ接片31,32いずれとも接触しておらず、図1のCPU17は、バリア8が全開と全閉の間にあることを認識する。この時ピン8aは、スプリング23のプリチャージ力によってテーパ面22aまたは22bに押圧されており、操作板22が紙面左右方向に移動するに従って、バリア8も従動して回動するようになる。
【0038】
図3,4において、操作板22の爪22fが、共通接片33の絶縁部33aを押圧して共通接片33とリーフ接片32とが接触しており、両接片が導通していることを検知してCPU17はバリア8が全閉の位置にあることを認識する。
【0039】
図3の状態では、バリア8は、ストッパ50に規制されて、これ以上回動できないが、操作板22がそれ以上紙面左方向に移動しているので操作板22のテーパ面22aとピン8aとが離れている。それに伴い、スプリング23は、さらにチャージされることになる。
【0040】
図6,7において、操作板22の爪22gが、共通接片33の絶縁部33aを押圧して、共通接片33とリーフ接片31とが接触しており、両接片が導通していることを検知して、CPU17(図1)は、バリア8が全開の位置にあることを認識する。この時、ピン8aは、操作板22のテーパ面22aに圧接された状態を保っている。
【0041】
次に一連のバリア8の動作を説明する:
まず図3,4の状態では、前述のようにスプリング23がチャージされている。このためバリア8は、ストッパ50に圧接されており、カメラの姿勢や搬送時の振動に関わらず確実に閉じた状態を保つことができる。この状態から、モータ25を駆動してバリア8を開く過程を説明する。バリア8を開く方向のモータ25の回転を正転とする。
【0042】
図4において、モータ25を正転すると、不図示のピニオンギア及び中間ギアを介して減速されつつ、スクリュー26と一体に形成されている不図示のスクリューギアに駆動力が伝達される。スクリュー径は細いほど軸トルクを軸力に効率よく変換できるが、スクリュー径を細くした場合、スクリュー先端26aの径には細さの限界があるので、スクリュー径とスクリュー先端径との差がほとんどとれなくなってしまう。
【0043】
すると、スクリュー先端26aの端面は、ねじ山をテーパ面でカットして滑らかな面にすることができず、そのままでは荒れたねじ山の端面が立ち曲げ部20bと摺動して大きな負荷抵抗になったり、互いに削り合ってしまう。そこでスクリュー26と立ち曲げ部20bとの間にはワッシャ29が挿入されて、スクリュー26は、直接に立ち曲げ部20bとは摺動しないようになっている。さらにスクリュー26と接するワッシャ面を粗くし、かつ立ち曲げ部20bと摺動するワッシャ面を滑らかにすると共に、テーパをつけたことによって、ワッシャ29はスクリュー26と共に回転するようにしてある。これは滑らかな面で摺動させることで摩耗を防ぐためである。
【0044】
スクリュー26が回転すると、ナット28も回転しようとするが、前述のようにナット28は回り止めが施されているので、スクリュー26の回転トルクはナット28を紙面右方向に送る軸力に変換される。ナット28は、操作板22の立ち曲げ部22hを押して操作板22を右方向に移動させる。操作板22が微少距離移動すると、共通接片33とリーフ接片32とが離れるので、リーフ接片32は、両接片とも導通しなくなり、CPU17(図1)は、バリア8が全閉と全開の中間位置にあることを認識する。
【0045】
操作板22の動き始めは、図3に示すように、ピン8aとテーパ面22bとは離れているので、操作板22が動いてもバリア8は、依然チャージ力によってストッパ50に圧接されたままである。操作板22が移動して、テーパ面22bがピン8aに当接した後は、テーパ面22bがピン8aを押圧してバリア8が回動を始める。
【0046】
ここで、全閉状態からのピン8aの回転移動方向は操作板22の移動方向に対して大きな角度を持っている。そのためバリア8の開き始めには、バリア8に操作板22からの力が効率よく伝達されず、より大きな駆動力が必要になってしまう。このことは、本実施の形態のモータ25がステッピングモータであることから脱調が起こり易くなることを意味する。
【0047】
そこで開き始めに当接する当接面22bは、操作板22の移動方向に対して大きく角度を持たせることにより、ピン8aに加わる力の方向をピン8aの移動方向に近付けるので、効率よく力を伝達してスムーズかつ確実にバリア8が開き始められるようになっている。なお本実施の形態において、テーパ面22bの角度は約45度に設定してある。尚、モータ25をDCモータにした場合でも、負荷が少なくなることは、電流を少なくできることであり、省電力の効果がある。
【0048】
さらに、ステッピングモータの場合、回転開始直後は回転数・トルクが低く、不安定な状態にある。そこで開き始めは、操作板22がバリア軸8aに当接せずに低負荷で駆動し、安定した時点でバリア8を開かせるようにしたので、ステッピングモータであるモータ25が脱調することがなく、スムーズかつ確実な動作をするようになっている。
【0049】
また、開き始めにおいて、操作板22は、スプリング23のチャージ力によって開き方向に付勢されている。この力が、開き始めの負荷を軽減するので、よりスムーズにバリア8を開き始めることができるように構成されている。
【0050】
図8,9は、バリア8が全閉/全開の中間位置にある場合である:
図8に示すように、バリア8が開き始めてから暫くたった後は、操作板22の当接面22aは、テーパが緩くなり、操作板22の移動方向にほぼ垂直に設定されている。これは、ピン8aの移動方向が操作板22の移動方向に近付くため、テーパを少なくする方が効率よく力を伝達できるからである。
【0051】
ところで、バリア8の駆動に際してスプリング23のチャージ力は、負荷要因にはならないようになっている。これは、スプリング23が操作板22,バリアピン8aと共に移動することと、移動中にスプリング23の開き角度がほぼ一定を保つので、チャージ力がほぼ一定になるようになっているからである。ただし、閉じ方向でバリア8がストッパ50に当接した後、さらに操作板22が移動する時は、スプリング23をさらにチャージするので負荷は増加することになる。
【0052】
図6,7は、バリア8が完全に開ききった状態である:
図8,9の中間位置状態からさらに駆動を続けると、操作板22の爪22gが共通接片33を押圧してリーフ31と接触させる。CPU17(図1)が接片の導通を検知すると、モータ25の駆動を停止させてバリア8の開き動作を終了する。この時バリア8は、開口部4から余裕をもって退避した位置に停止するように設定してある。
【0053】
バリア8の停止位置は、前述のリーフSW30のタイミングに左右されるが、このタイミングは各リーフ接片31,32の寸法精度、取り付け精度、操作板22の爪部の寸法精度、操作板22のテーパ面の位置精度、ピン8aの位置精度、各部品間の位置精度等さまざまな誤差要因で大きく左右されてしまう。バリア8の停止位置を開口部4から十分に余裕をもった位置に設定することによって、前述のような部品の精度を緩めることができてコストの低減を可能にしている。
【0054】
また、各リーフ接片31,32、共通接片33は、いずれも0.1mm程度の厚さの金属板から成っているが、本実施の形態のように複雑な形状に加工すると、部品の寸法精度が粗くなってしまう。そこで各リーフ接片31,32の先端をリーフベース20のボス34aに圧接して位置決めしている。
【0055】
こうすることによって、各リーフ接片31,32の先端の曲げ部の長さを精度よく加工すれば、バリアベース20は、モールド等の成形品でありボスの位置精度は容易に高精度に成形できるので、操作板22の爪に対するリーフ接片の先端位置を高精度に位置決めすることができる。
【0056】
ところで、バリア8の開き動作中に何らかの理由でリーフSW30が全開位置を検出できなかった場合や、検出してもモータ25の駆動が停止されなかった場合、操作板22が移動し続けてしまうことが考えられる。最悪の場合、スライド溝22dの端部が軸24と噛んでしまったり、操作板22の立ち曲げ部22hがワッシャ29やギアボックス27に当接して、スクリュー26とナット28とが突っ張ってしまい、正転も逆転もできなくなってしまう。これを防ぐために、本実施の形態では共通接片33が、ボス35a(図4)に当接することによって大きな負荷となり、それ以上操作板22が動かないようにしている。閉じ側についても同様の構成になっている。
【0057】
ところで、バリア8の開き動作中に、例えば指でバリア8を押さえるなどの外乱が加わると、操作板22は、ピン8aを直接に押圧しているので、スクリュー26等を介してモータ25に負荷が掛かり、最悪の場合脱調してしまう。元来、ステッピングモータは、駆動するステップ数でバリア8の動作範囲を管理できるが、一旦脱調してしまうと、バリア8の位置は不明になってしまうため、その後の回復動作のために全開の位置を検出するリーフSW30が必要になる。
【0058】
次に、図6,7の状態からバリアを閉じ始める:
図6,7において、操作板22が移動すると、スプリング23がピン8aを付勢しているので、ピン8aがテーパ面22aに圧接されたままバリア8を回動させる。駆動を続けると、バリア8は、ストッパ50に当接して回動が規制される。この時全閉を検知するリーフ接片32と共通接片33とは、まだ接触していない。
【0059】
その後も、モータ25の駆動を続けることにより、操作板22の爪22fが共通接片33を押圧してリーフ接片32と接触させ、CPU17(図1)は、接片の導通を検出した後、モータ25の駆動を停止し、図3,4の全閉状態に戻る。この時、スプリング23は、開き角度が大きくなるので、さらにチャージされた状態になっている。ここでバリア8が停止してから一定量駆動した後に、各リーフ接片31,32が導通するように設定してあるので、前述のように部品の精度によって導通のタイミングが多少ずれたとしてもバリア8は、確実に閉じた状態になるように構成されている。
【0060】
ところで、バリア8が閉じ方向に動作中に、例えば指などでバリア8が押さえられると、操作板22は、スプリング23に打ち勝ってスプリング23をさらにチャージしながら、さらに紙面左方向に移動を続ける。この駆動力が十分に強ければ、リーフSW30が導通するまで操作板22が移動して駆動を停止する。
【0061】
その後、バリア8から指を離せば、スプリング23のチャージ力によって、バリア8は全閉位置まで戻ることになる。駆動力が不足している場合は、モータ25が脱調してしまい、開き動作と同様に全閉位置で駆動を停止することができなくなるので、全閉位置を検出するリーフSW30も必要になる。
【0062】
以上の説明において、モータ駆動の停止には次の点に注意を要する:
ステッピングモータ25は、急停止時に内部のコイルとマグネットが最も近い位相に合って停止する特性がある。そのため、停止前の方向とは逆転した後に停止する場合があり、その場合、リーフ接片31,32を導通した瞬間にモータ25の駆動を停止させてしまうと、操作板22が微少距離逆方向に移動してリーフ接片31,32の導通が切れてしまう怖れがある。そこで、リーフ接片31,32の導通の瞬間から一定量駆動を続けて、リーフ接片31,32が微少量チャージした後にモータ25の駆動を停止するようにして、各リーフ接片31,32の導通を確実に行うようにしている。
【0063】
次に全閉時にバリア8をこじ開けた時の説明をする:
図10は、全閉の状態にある時に、指などでバリア8を無理にこじ開けた時を表わしている。このように、開口部4からバリア8が隠れるまで開いたとしても、スプリング23がチャージすることによって、駆動系には直接に外力が加わらないようになっている。またバリアの回動に伴って回動するピン8aを避ける孔22iが操作板22に設けてあるので、バリア8や操作板22に無理な力が掛かることもない。
【0064】
スプリング23でバリア8を付勢する方向は、本実施の形態のように、閉じる方向とは逆の開く方向にすることも考えられるが、バリア8に対する外的な負荷を考慮するならば、本実施の形態のように閉じる方向に付勢することが望ましいといえる。
【0065】
次に、図11に基づき、カメラのモードについて説明する:
図11は、カメラの上面に設けられているモードダイヤル7の上面図を表わしている。本実施の形態におけるカメラは、電源オフ状態のLOCK(ロック)モード、撮影モードとしてのREC(記録)モード、再生モードとしてのPLAY(再生、表示)モード、コントローラブルモードとしてのPCモードを有している。これら各モードを切替える手段は、ダイヤルスイッチに限定されるものではないのはもちろんである。
【0066】
図11において、
LOCKモード:電源オフ状態。
【0067】
RECモード:レリーズボタン6(図1,2)の押下を検知して、CCD12(図1)から画像を取り込む撮影動作が可能な状態。LCD5にライブ画像(CCD12が逐次取り込んでいる画像)を表示しながら撮影することも、LCD5を消して光学ファインダで被写体を確認して撮影することも可能である。
【0068】
PLAYモード:不図示の記憶手段に蓄積されている画像データを読み出して、LCD5あるいは不図示の外部表示装置に表示する再生動作が可能な状態。
【0069】
PCモード:外部のコンピュータと接続してカメラと画像データを送受信したり、外部のコンピュータから撮影動作を指示するなど、コンピュータと接続可能な状態。
【0070】
以上の各モードを持つカメラにおけるバリア8の開閉動作について説明する:
図12は、図1のCPU17のフローチャートである:
ステップS21において、モードダイヤル7の切替えを検知し、PLAYモードであったなら(ステップS22)、LCD5等に記録画像を表示する(ステップS23)。その後LOCKモードに切り替わったなら(ステップS24)、電源を落として(ステップS35)終了する。ステップS21において、モードダイヤル7の切替えを検知し、RECモードであったなら(ステップS25)、バリア8を開いて(ステップS26)、撮影を行う(ステップS27)。撮影中は、バリア8は開いた状態を保っている。その後LOCKモードに切り替わったなら(ステップS28)、バリア8を閉じ(ステップS29)、電源を落として(ステップS35)終了する。
【0071】
また、ステップS21において、モードダイヤル7の切替えを検知し、PCモードであったなら(ステップS30)、バリア8を開いて(ステップS31)外部からの制御を受け付ける状態になる(ステップS32)。ここで、画像の送受信を行ったり撮影を行ったりしても、その間バリア8は開いたままである。
【0072】
その後、LOCKモードに切り替えられたなら(ステップS33)、バリア8を閉じて、電源を落として(ステップS35)終了する。
【0073】
以上のように、画像再生中はバリア8が閉じているので、カメラを持ちながらLCD画面5を見ていても、レンズに触れてしまうことを防ぐ。また必要時以外はバリア8が閉じて内部にごみ等の異物が進入する危険性を少なくしたり、太陽光線による撮像素子CCD12の焼き付き等を防止している。
【0074】
一方、PCモードに切替えると、直ちにバリア8が開くので、外部コンピュータから撮影指示信号を送り次第、すぐに撮影を行うことができ、シャッタチャンスを逃すことのないレスポンスの良いカメラを提供することができる。
【0075】
図13は、図12において破線部のみが異なるCPU17のフローチャートである:
図12において、PCモードであったなら(ステップS40)、撮影指示信号を待機する状態になる。撮影指示信号が入力したなら(ステップS41)、バリア8を開いて(ステップS42)撮影を行い(ステップS43)、撮影完了後、直ちにバリア8を閉じる(ステップS44)。また、LOCKモードに切り替えられたなら(ステップS45)、電源を落として(ステップS35)終了する。
【0076】
なお、図示は省略したが、PCモードにおいて画像の転送など、撮影動作以外を行う場合は、バリア8は閉じたままである。
【0077】
このように、PCモードでのカメラの動作は、撮影に限ったわけではないので、撮影時のみバリア8が開くようにしたことによって、レンズの保護や本体内へのごみ等の進入を防ぐことができる。
【0078】
最後に、図14は、前記図13同様、図12の破線部のみが異なるCPU17のフローチャートである:
図12において、PCモードであったなら、撮影指示信号を待機する状態になる。撮影指示信号が入力したなら(ステップS51)、バリア8を開き(ステップS52)、撮影を行う(ステップS53)。撮影完了後、内部のタイマにより時間を計時し、一定時間内に再度撮影指示信号が入力したなら(ステップS54)、バリア8は閉じずに撮影を行う(ステップS53)。撮影完了後、一定時間経っても撮影指示信号が入力されなければ、バリア8を閉じる(ステップS55)。また、LOCKモードに切り替えられたなら(ステップS56)、電源を落として(ステップS35)、終了する。
【0079】
このように、次の撮影指示信号が一定時間内に入力した時には、バリア8は開いた状態を保つので、バリア8を開閉するための電力を削減すると共に、撮影指示の入力が有り次第すぐに撮影動作を行えるのでレスポンスの良いカメラを提供することができる。また、連続して撮影しない時には、バリア8が閉じるので、必要時以外はレンズを保護することができる。
【0080】
なお、本発明は、以上の各実施の形態または、それら技術要素を必要に応じて組み合わせるようにしてもよい。
【0081】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、撮像装置や記録再生装置が外部の制御手段により動作を行う場合に、撮影光学系を保護するそれら装置のバリアの開閉動作との関係を好適に取れるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るデジタルカメラの構成ブロック図
【図2】図1のカメラのバリアと開口部の位置関係外観図
【図3】図1のカメラの全閉状態のバリア機構の正面図
【図4】図3のバリア機構の上面図
【図5】図1のカメラのバリアの開閉検出用リーフスイッチ部の右側面図
【図6】図1のカメラの全開状態のバリア機構の正面図
【図7】図6のバリア機構の上面図
【図8】図1のカメラの全開と全閉状態間のバリア機構の正面図
【図9】図8のバリア機構の上面図
【図10】図1のカメラの全閉状態のバリア機構をこじ開けた時の正面図
【図11】図1のカメラのモード切替えダイアルの上面図
【図12】図1のカメラのバリア開閉動作シーケンスフローチャート
【図13】図12の破線部のみが異なる図1のカメラのバリア開閉動作シーケンスフローチャート
【図14】同じく図12の破線部のみが異なる図2のカメラのバリア開閉動作シーケンスフローチャート
【図15】従来のデジタルカメラの一例の斜視図
【符号の説明】
1 カメラ本体
2 光学ブロック
4 開口部
5 LCD
6 レリーズボタン
7 モードダイヤル
8 バリア
9 モータ
10 ドライバ
11 スイッチ
12 CCD
13 画像処理部
14 表示部
15 通信制御部
16 入出力ポート
17 CPU
20 バリアベース
22 操作板
22a,22b テーパ面
22d スライド溝
22f,22g 爪
23 スプリング
25 モータ
26 スクリュー
28 ナット
29 ワッシャ
30 リーフSW
31,32 リーフ接片
33 共通接片
50 ストッパ
Claims (36)
- 被写体像を結像する光学系と、前記被写体像を電気的信号に変換する撮像素子と、前記光学系の前面を覆う閉成位置と撮影を妨げない開放位置との間で移動し、前記閉じた位置で前記光学系を保護するバリアと、このバリアを駆動するバリア駆動系と、撮影画像を記録する記録手段と、装置本体に備わりライブ画像または記録画像を再生する再生手段と、外部からの制御信号を受信する受信手段と、撮影が可能な撮影モード及び再生が可能な再生モード及び外部の制御手段により動作を行うコントローラブルモードの少なくとも3つのモードと、これら各モードを選択するモード選択手段とを備え、前記選択手段により前記各モードのいずれのモードが選択されているかを区別して判定し、前記撮影モードにある時と、前記コントローラブルモードにある時とに、前記バリア駆動系を動作させて前記バリアを開放状態に保つことを特徴とする記録再生装置。
- 被写体像を結像する光学系と、被写体像を電気的信号に変換する撮像素子と、前記光学系の前面を覆う閉じた位置と撮影を妨げない開いた位置との間で移動し、前記閉じた位置で前記光学系を保護するバリアと、前記バリアを駆動するバリア駆動系と、撮影画像を記録する記録手段と、装置本体に備わりライブ画像または記録画像を再生する再生手段と、外部からの制御信号を受信する受信手段と、撮影が可能な撮影モード及び再生が可能な再生モード及び外部の制御手段により動作を行うコントローラブルモードの少なくとも3つのモードと、これら各モードを選択するモード選択手段とを備え、前記選択手段により前記各モードのいずれのモードが選択されているかを区別して判定し、前記撮影モードにある時に前記バリア駆動系を動作させて前記バリアを開放状態に保つと共に、前記コントローラブルモードにある時に、外部からの撮影指示信号の入力に応じて前記バリア駆動系を動作させて前記バリアを開放すると共に、前記コントローラブルモードにある時に、撮影動作の完了と共に前記バリア駆動系を動作させて前記バリアを閉成することを特徴とする記録再生装置。
- 被写体像を結像する光学系と、被写体像を電気的信号に変換する撮像素子と、前記光学系の前面を覆う閉成位置と撮影を妨げない開放位置との間で移動し、前記閉成位置で前記光学系を保護するバリアと、前記バリアを駆動するバリア駆動系と、撮影画像を記録する記録手段と、装置本体に備わりライブ画像または記録画像を再生する再生手段と、外部からの制御信号を受信する受信手段と、撮影が可能な撮影モード及び再生が可能な再生モード及び外部の制御手段により動作を行うコントローラブルモードの少なくとも3つのモードと、これら各モードを選択するモード選択手段とを備え、前記選択手段により前記各モードのいずれのモードが選択されているかを区別して判定し、前記撮影モードにある時に、前記バリア駆動系を動作させて前記バリアを開放状態を保つと共に、前記コントローラブルモードにある時に、外部からの撮影指示信号の入力に応じて前記バリア駆動系を動作させて前記バリアを開放すると共に、前記コントローラブルモードにある時に、外部からの撮影指示信号が一定間隔以内に入力した場合には、前記バリアを開放状態を保つことを特徴とする記録再生装置。
- 撮影光学系を保護する開閉自在なバリアと、前記バリアを駆動するバリア駆動装置とを有し、少なくとも撮影モードに設定されているのか、外部の制御手段により動作を行うコントローラブルモードに設定されているのかを区別して判定し、該判定結果に従って前記バリア駆動装置の動作の仕方を決定することを特徴とする撮像装置。
- 請求項4記載の撮像装置において、前記撮影モードに設定されていることを判定した場合は、前記バリア駆動装置により前記バリアを開き動作させると共に、前記コントローラブルモードに設定されていることを判定した場合は、前記バリア駆動装置により前記バリアを開き動作させないことを特徴とする撮像装置。
- 請求項4記載の撮像装置において、前記バリア駆動装置は、モータを有することを特徴とする撮像装置。
- 請求項4記載の撮像装置において、前記コントローラブルモードは、外部のコンピュータにより動作するモードであることを特徴とする撮像装置。
- 請求項4記載の撮像装置において、前記撮影光学系により結像された被写体像を電気的信号に変換して表示する表示部を有することを特徴とする撮像装置。
- 請求項4記載の撮像装置において、前記撮影モードと前記コントローラブルモードを選択するモード選択手段を有することを特徴とする撮像装置。
- 撮影光学系を保護する開閉自在なバリアと、前記バリアを駆動するバリア駆動装置と、少なくとも撮影モードに設定されているのか、外部の制御手段により動作を行うコントローラブルモードに設定されているのかを区別して判定し、前記コントローラブルモードに設定されていることを判定した場合は、前記バリア駆動装置により前記バリアを開き動作させる制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
- 請求項10記載の撮像装置において、前記制御装置は、再生モードに設定されていることを判定した場合は、前記バリア駆動装置により前記バリアを開き動作ないことを特徴とする撮像装置。
- 請求項10記載の撮像装置において、前記バリア駆動装置は、モータを有することを特徴とする撮像装置。
- 請求項10記載の撮像装置において、前記コントローラブルモードは、外部のコンピュータにより動作するモードであることを特徴とする撮像装置。
- 請求項10記載の撮像装置において、前記撮影光学系により結像された被写体像を電気的信号に変換して表示する表示部を有することを特徴とする撮像装置。
- 請求項10記載の撮像装置において、前記撮影モードと前記コントローラブルモードを外部操作により選択するモード選択手段を有することを特徴とする撮像装置。
- 撮影光学系を保護する開閉自在なバリアと、前記バリアを駆動するバリア駆動装置と、少なくとも撮影モードに設定されているのか、外部の制御手段により動作を行うコントローラブルモードに設定されているのかを区別して判定し、前記コントローラブルモードに設定されていることを判定し、且つ、前記外部の制御手段により撮影指示信号が入力されることに応答して前記バリア駆動装置により前記バリアを開き動作させる制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
- 請求項16記載の撮像装置において、前記制御手段は、撮影動作終了に応答して前記バリア駆動装置により前記バリアを閉じ動作させることを特徴とする撮像装置。
- 請求項16記載の撮像装置において、前記制御手段は、撮影動作終了から所定時間後に、前記バリア駆動装置により前記バリアを閉じ動作させるためのタイマを有することを特徴とする撮像装置。
- 請求項18記載の撮像装置において、前記制御手段は、撮影動作終了から前記所定時間が経過する前に前記外部制御手段より再度撮影指示信号が入力された場合には、前記所定時間経過後も前記バリア駆動装置により前記バリアを閉じ動作させないことを特徴とする撮像装置。
- 請求項16記載の撮像装置において、前記バリア駆動装置は、モータを有することを特徴とする撮像装置。
- 請求項16記載の撮像装置において、前記コントローラブルモードは、外部のコンピュータにより動作するモードであることを特徴とする撮像装置。
- 請求項16記載の撮像装置において、前記撮影光学系により結像された被写体像を電気的信号に変換して表示する表示部を有することを特徴とする撮像装置。
- 請求項16記載の撮像装置において、前記撮影モードと前記コントローラブルモードを外部操作により選択するモード選択手段を有することを特徴とする撮像装置。
- 撮影光学系を保護する開閉自在なバリアと、前記バリアを駆動するバリア駆動装置と、少なくとも撮影モードに設定されているのか、外部の制御手段により動作を行うコントローラブルモードに設定されているのかを区別して判定し、前記コントローラブルモードに設定されていることを判定した場合は、撮像動作終了に応答して前記バリア駆動装置により前記バリアを閉じ動作させる制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
- 請求項24記載の撮像装置において、前記制御手段は、前記撮影モードに設定されていることを判定した場合は、撮像動作終了に応答して前記バリア駆動装置により前記バリアを閉じ動作させないことを特徴とする撮像装置。
- 請求項24記載の撮像装置において、前記バリア駆動装置は、モータを有することを特徴とする撮像装置。
- 請求項24記載の撮像装置において、前記コントローラブルモードは、外部のコンピュータにより動作するモードであることを特徴とする撮像装置。
- 請求項24記載の撮像装置において、前記撮影光学系により結像された被写体像を電気的信号に変換して表示する表示部を有することを特徴とする撮像装置。
- 請求項24記載の撮像装置において、前記撮影モードと前記コントローラブルモードを外部操作により選択するモード選択手段を有することを特徴とする撮像装置。
- 撮影光学系を保護する開閉自在なバリアと、前記バリアを駆動するバリア駆動装置と、少なくとも撮影モードに設定されているのか、外部の制御手段により動作を行うコントローラブルモードに設定されているのかを区別して判定し、前記コントローラブルモードに設定されていることを判定した場合は、撮像動作終了から所定時間後に、前記バリア駆動装置により前記バリアを閉じ動作させる制御手段とを有することを特徴とする撮像装置。
- 請求項30記載の撮像装置において、前記制御手段は、撮影動作終了から前記所定時間が経過する前に前記外部制御手段より再度撮影指示信号が入力された場合には、前記所定時間経過後も前記バリア駆動装置により前記バリアを閉じ動作させないことを特徴とする撮像装置。
- 請求項30記載の撮像装置において、前記制御手段は、前記撮影モードに設定されていることを判定した場合は、撮像動作終了に応答して前記バリア駆動装置により前記バリアを閉じ動作させないことを特徴とする撮像装置。
- 請求項30記載の撮像装置において、前記バリア駆動装置は、モータを有することを特徴とする撮像装置。
- 請求項30記載の撮像装置において、前記コントローラブルモードは、外部のコンピュータにより動作するモードであることを特徴とする撮像装置。
- 請求項30記載の撮像装置において、前記撮影光学系により結像された被写体像を電気的信号に変換して表示する表示部を有することを特徴とする撮像装置。
- 請求項30記載の撮像装置において、前記撮影モードと前記コントローラブルモードを外部操作により選択するモード選択手段を有することを特徴とする撮像装置。
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