JP3807893B2 - バッテリーの端子接続構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両等に搭載されるバッテリーにバッテリ用ターミナルをねじ部材により締結固定するバッテリーの端子接続構造に関するもので、詳しくは、端子の接続方向の規制や、誤接続の防止を実現するための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5及び図6は、車両等に搭載されるバッテリーのバッテリー端子に、各種の電装品と接続されたバッテリ用ターミナルを、ねじ部材により締結固定するバッテリーの端子接続構造の従来例を示したものである。
ここに示したバッテリーの端子接続構造は、特開平4−220947号公報に開示されたもので、バッテリー1の+極及び−極の各バッテリー端子3、4が、バッテリー1上の台座部3a,4aに四角柱状のポスト3b,4bを立設させた構造である。
各ポスト3b,4bは、先端に平坦な当接面6,7が形成され、当接面6,7には、後述するバッテリ用ターミナルをねじ止めするためのねじ孔8,9が形成されている。このねじ孔8,9は、+極と−極とで装備位置が異なるように、それぞれの当接面6,7の中心部から互いに異なる方向に偏心して設けられている。
【0003】
バッテリ用ターミナル11,12は、ポスト3b,4bの先端の当接面6,7に当接させる平板部11a,12aと、これら平板部11a,12aの縁部に起立装備されポスト3b,4bの側面に当接する当接壁部11b,12bと、電線16,17を圧着接続する電線加締め部11c,12cとを有する。そして、各平板部11a,12aには、接続対象電極のねじ孔8,9に相応した偏心位置にねじ挿通穴14,15が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のバッテリーの端子接続構造では、各バッテリ用ターミナル11,12の平板部11a,12aを、ねじ挿通穴14,15がポスト3b,4b上のねじ孔8,9に合致するように、ポスト3b,4b上の当接面6,7にセットすると、当接壁部11b,12bがポスト3b,4bの角部に引っ掛かり、回り止めとして機能する。そのため、ねじ孔8,9に螺合するボルト19で締結した際、バッテリ用ターミナル11,12がポスト3b,4bに対して回転不能に規制されて、接続方向の引き出しずれが防止できる。
また、バッテリ用ターミナル11,12は、既述したように、+極と−極とで、ねじ挿通穴14,15の装備位置を相異させているため、誤って、逆の電極に接続してしまう誤接続を防止することもできる。
【0005】
ところが、前述した従来のバッテリーの端子接続構造では、当接壁部11b,12bを、回り止めとして有効に機能させる為には、ボルト19の締め付けが完了するまでの間、バッテリ用ターミナル11,12の平板部11a,12aがポスト3b,4bの当接面6,7から浮き上がらないように、バッテリ用ターミナル11,12を各ポスト3b,4bに押さえ付けた仮係止状態に維持しておかねばならない。
このバッテリ用ターミナル11,12の押さえ付けのために、片手がふさがってしまうと、狭い場所でのボルト19の締結操作が行い難く、作業性が悪いという問題があった。
【0006】
また、ボルト19を取り付ける際には、バッテリ用ターミナル11,12の当接壁部11b,12bが適正に各ポスト3b,4bの側面に当接した状態が保持されるように、絶えず付勢していないと、平板部11a,12aが当接面6,7上を滑って、ねじ挿通穴14,15の位置がねじ孔8,9の位置からずれて、ボルト19が挿通できなくなったり、あるいは、セットしたボルト19が落下するという不都合も生じる。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、バッテリー端子やバッテリ用ターミナルの構造を複雑にすることなく、端子の接続方向の規制や、逆の電極への誤接続の防止を実現し、更に、バッテリ用ターミナルの確実な固定を容易にして作業時間の短縮を図ることができるバッテリーの端子接続構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明に係るバッテリーの端子接続構造は、バッテリーの+極及び−極のバッテリー端子を、先端を平坦な当接面に形成すると共に外周のうちの一対の対向位置のそれぞれを平坦な当接面に形成した台座と、前記台座の先端の前記当接面に突設されると共に雄ねじが刻設された円柱状のポストとで構成し、且つ、前記各ポストは+極と−極とで外径を相異させると共に、前記各台座は、外周の対向位置に設けられた当接面間の距離を、+極と−極とで前記ポスト相互の外径の大小関係とは逆の大小関係を持つように設定し、各バッテリー端子に接続するバッテリ用ターミナルは、接続対象電極のポストの外径に応じたポスト挿通穴が貫通形成された平板部と、前記台座の外周の対向位置に設けられた当接面間の距離に応じた間隔で前記平板部の対向縁に起立装備されて前記平板部を前記台座の先端の当接面に当接させた時に、前記台座を挟持して回り止めする少なくとも一対の対向壁部と、これらの対向壁部に装備されて前記平板部を接続対象電極の台座の先端当接面に当接させた時に当該台座の外周の当接面に装備された係止手段との凹凸嵌合によってバッテリ用ターミナルを接続対象電極に仮固定する仮固定手段とを備え、各バッテリ用ターミナルは、前記ポスト挿通穴に接続対象電極の前記ポストを挿通後、前記ポストに螺合するナット部材で、接続対象電極の台座に締結固定されることを特徴とする。
【0009】
そして、各バッテリ用ターミナルは、ポスト挿通穴にバッテリー端子のポストを挿通させると、そのポストが接続対象電極のものであれば、平板部が接続対象電極の台座の先端の当接面に当接するまでポストを挿通させることが可能で、平板部が接続対象電極の台座の先端の当接面に当接するまで挿通できた時には、バッテリ用ターミナルの一対の対向壁部がバッテリー端子の台座を挟持して、回り止めを果たすと同時に、一対の対向壁部に装備した仮固定手段がバッテリー端子の台座に装備された係止手段に凹凸嵌合して、ポスト上にバッテリ用ターミナルが嵌合固定された仮固定状態となる。
この仮固定状態では、バッテリ用ターミナルをバッテリー端子に押さえ付けていなくても、バッテリ用ターミナルが台座から位置ずれすることがない。従って、仮固定状態にした後は、ナット部材のポストへの螺合作業や、ナット部材による締め付け作業は、空いている両手を使用することができ、作業が行い易い。
【0010】
一方、バッテリ用ターミナルのポスト挿通穴にバッテリー端子のポストを挿通させる際、ポストが接続対象電極でないと、例えば、ポストの外径がポスト挿通穴径よりも大きいと、ポストの挿通自体が不可能になる。あるいは、バッテリ用ターミナルの対向壁部の間隔が台座の外周の対向する当接面の間隔よりも狭いと、バッテリ用ターミナルの対向壁部が台座と嵌合できなくなり、結局、バッテリ用ターミナルの平板部を、接続対象電極の台座の先端の当接面に当接するまでポストを挿通させることが不可能となって接続対象電極の選択の誤りが判明するため、バッテリ用ターミナルと接続対象電極との誤接続を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るバッテリーの端子接続構造の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図3は本発明に係るバッテリーの端子接続構造の一実施の形態を示したもので、図1はバッテリーの端子接続構造の要部の拡大斜視図、図2は図1に示した+極用のバッテリー端子とバッテリ用ターミナルとの接続状態の拡大縦断面図、図3は図1に示したバッテリ用ターミナルを正規とは逆の極性のバッテリー端子に接続しようとした場合の作用説明図である。
【0012】
この実施の形態のバッテリーの端子接続構造は、車両に搭載される電気回路への給電端子となる+極及び−極のバッテリ用ターミナル21,22を、車載バッテリー24の+極用バッテリー端子26及び−極用バッテリー端子28にナット部材36,37によりそれぞれ締結固定するものである。
【0013】
バッテリー端子26,28は、バッテリー本体29の上面に装備された台座30,31と、それぞれの台座30,31に鉛直に突設された円柱状のポスト33,34とを備えた構成である。
台座30,31は、本実施の形態の場合、平面視で四角形を呈しており、先端面(上面)30a,31aと、外周の対向位置である左右の外側面30b,30c,31b,31cとが、平坦な当接面になっている。
そして、各台座30,31の左右の当接面30b,30c,31b,31cには、係止手段35が装備されている。本実施の形態の場合、係止手段35は、凹部である。
【0014】
ポスト33,34は、外周に雄ねじ33a,34aが刻設されたねじ部材で、台座30,31の上面の当接面30a,31aの中心に立設され、導電性材料によって各台座30,31と一体形成されている。
そして、各ポスト33,34は+極用と−極用とで外径を相異させたもので、本実施の形態の場合は、+極用バッテリー端子26のポスト33の外径を、−極用バッテリー端子28のポスト34の外径よりも大きく設定している。
【0015】
また、前述の各台座30,31は、外周の対向位置に装備される当接面間の距離が、+極用と−極用とでポスト33,34相互の外径の大小関係とは逆の大小関係を持つように設定されている。即ち、本実施の形態の場合、外径が太い+極用ポスト33が装備される台座30の外周の対向する当接面30b,30c間の距離L1は、外径が細い−極用ポスト34の台座31の外周の対向する当接面31b,31c間の距離L2よりも小さく設定されている。
【0016】
各バッテリー端子26,28に接続するそれぞれのバッテリ用ターミナル21,22は、台座30,31の先端の当接面30a,31aに当接させる平板部21a,22aと、この平板部21a,22aの左右両側縁から起立状態に装備された一対の対向壁部21b,21c,22b,22cと、電線40,41を圧着接続する電線加締め部21d,22dとを有した構造である。
平板部21a,22aには、接続対象電極のポスト33,34の外径に応じたポスト挿通穴43,44が貫通形成されている。これらの各ポスト挿通穴43,44の孔径は、接続対象電極のポスト33,34を円滑に挿通できるように設定されるが、−極のバッテリ用ターミナル22に装備されるポスト挿通穴44は、−極のポスト34に自由に挿通させることができるが、+極のポスト33には挿通できないように、寸法設定されている。
【0017】
また、バッテリ用ターミナル21の一対の対向壁部21b,21cは、平板部21aを接続対象電極の台座30の先端当接面30aに当接させた時に台座30の外周の対向する当接面30b,30cを挟持して回り止めするものである。そのため、一対の対向壁部21b,21cは、接続対象電極の対向する当接面30b,30c間の離間距離L1に相応する間隔L3で、平板部21aの対向縁に起立装備されている。
【0018】
同様に、バッテリ用ターミナル22の一対の対向壁部22b,22cは、平板部22aを接続対象電極の台座31の先端当接面31aに当接させた時に台座31の外周の対向する当接面31b,31cを挟持して回り止めするものである。そのため、一対の対向壁部22b,22cは、接続対象電極の対向する当接面31b,31c間の離間距離L2に相応する間隔L4で、平板部22aの対向縁に起立装備されている。
前述の離間距離L1,L2の大小関係に相応し、L3<L4である。
また、各バッテリ用ターミナル21,22のそれぞれの対向壁部は、僅かに弾性変形して接続対象の台座の対向側面を挾持するように、離間間隔L3,L4は、対応する台座の離間寸法L1,L2よりも僅かに小さく設定されている。
【0019】
また、バッテリ用ターミナル21の一対の対向壁部21b,21cと、バッテリ用ターミナル22の一対の対向壁部22b,22cには、平板部21a,22aを接続対象電極の台座30,31の先端当接面30a,31aに当接させた時に、台座の対向する当接面30b,30c,31b,31cに装備された係止手段35に凹凸嵌合して、バッテリ用ターミナル21,22を接続対象電極に仮固定する仮固定手段46が備えられている。
本実施の形態の場合、仮固定手段46は、係止手段35としての凹部に嵌合する突起で、各対向壁部のプレス成形時に形成される。
【0020】
以上の各バッテリ用ターミナル21,22は、平板部21a,22aのポスト挿通穴43,44に接続対象電極のポスト33,34を挿通させて、平板部21a,22aを台座30,31の先端当接面30a,31aに当接させた後、ポスト33,34に螺合するナット部材36,37で、図2に示すように、接続対象電極の台座30,31に締結固定する。
【0021】
上記構成によれば、バッテリ用ターミナル21,22は、平板部21a,22aの対向側縁に一対の対向壁部21b,21c,22b,22cを立設した比較的に単純な構造であり、また、各バッテリー端子26,28も、台座30,31上に円柱状のポスト33,34を装備した比較的に単純な構造である。
【0022】
そして、各バッテリ用ターミナル21,22は、平板部21a,22aのポスト挿通穴43,44にバッテリー端子26,28のポスト33,34を挿通させると、そのポスト33,34が接続対象電極のものであれば、図2にも示すように、平板部21a,22aが接続対象電極の台座30,31の先端の当接面30a,31aに当接するまでポスト33,34を挿通させることが可能である。
【0023】
平板部21a,22aが接続対象電極の台座30,31の先端の当接面30a,31aに当接するまで、ポスト33,34を挿通した時には、バッテリ用ターミナル21,22の対向壁部21b,21c,22b,22cが、バッテリー端子26,28の台座30,31の外周に対向装備された当接面30b,30c,31b,31cを挟持して、回り止めを果たす。
【0024】
また、一対の対向壁部21b,21c,22b,22cに装備した仮固定手段46がバッテリー端子26,28の外周の当接面30b,30c,31b,31cに装備された係止手段35に凹凸嵌合して、ポスト33,34上にバッテリ用ターミナル21,22が嵌合固定された仮固定状態となる。
この仮固定状態では、バッテリ用ターミナル21,22をバッテリー端子26,28に押さえていなくとも、バッテリ用ターミナル21,22が位置ずれすることがない。従って、仮固定状態にした後は、ナット部材のポスト33,34への螺合作業や、ナット部材による締め付け作業は、空いている両手を使用することができ、作業が行い易い。
【0025】
一方、バッテリ用ターミナル21,22のポスト挿通穴43,44にバッテリー端子26,28のポスト33,34を挿通させる際、例えば、+極用のバッテリ用ターミナル21を誤って−極用バッテリー端子28にセットすると、図3の(a)に示すように、バッテリ用ターミナル21の対向壁部21b,21cの間隔が台座31の対向する当接面の間隔L2よりも狭いためにバッテリ用ターミナル21の対向壁部21b,21cが台座31に嵌合することができない。
また、−極用のバッテリ用ターミナル22を誤って+極用バッテリー端子26にセットすると、図3の(b)に示すように、ポスト33の外径がポスト挿通穴44の径よりも大きいために、ポスト33の挿通自体が不可能になる。
結局、接続相手を間違えると、バッテリ用ターミナル21,22の平板部21a,22aが接続対象電極の台座30,31の先端の当接面30a,31aに当接するまでポスト33,34を挿通させることが不可能となり、接続対象電極の選択が誤ったと判明されるため、誤接続の発生を防止することもできる。
【0026】
従って、以上の実施の形態の構成によれば、バッテリー端子26,28やバッテリ用ターミナル21,22の構造を複雑にすることなく、バッテリ用ターミナル21,22の接続方向の規制や、逆の電極への誤接続の防止を実現することができる。
そして、ねじによる締め付け作業時にバッテリ用ターミナル21,22の押さえのために片手がふさがることがなく、ねじによる締め付け作業を、両手を使って行うことができるため、作業中のバッテリ用ターミナル21,22の位置ずれによってねじ部品の落下等の不都合が発生することもなく、バッテリ用ターミナル21,22の確実な固定を容易にして、作業時間の短縮を実現することもできる。
【0027】
なお、バッテリーの+極用バッテリー端子や−極用バッテリー端子に装備する台座の外郭形状等は、上記実施の形態のものに限定するものではない。即ち、バッテリー端子の台座は、ポストが立設される先端面と、外周の少なくとも一対の対向面との合計三箇所に平坦な当接面が形成された構造であれば、外郭形状は任意である。
例えば、図4に示す台座50のように、平面視で六角形にしてもよい。
この構造では、雄ねじを形成したポスト52が立設される先端面50aが平坦な当接面となっており、また、外周の三対の対向側面50b,50c,50dが、バッテリ用ターミナルで挟持するための平坦な当接面となっている。
そして、このように、複数対の外周部の対向側面50b,50c,50dのそれぞれに、仮固定用の係止手段51を装備しておけば、バッテリ用ターミナルの接続方向を三通りに切り換え可能になる。
【0028】
また、上記の実施の形態では、一つのバッテリー端子を構成する台座とポストは、導電性材料による一体構造としたが、それぞれを導電性材料によって個別に形成されたものを組立合体させて、電気的に接続された一体化構造とすることもできる。
また、台座は、導電性材料による一体構造である必要はなく、例えば、バッテリ用ターミナルの平板部が直接接触する先端面の一部のみを導電性材料で形成して、他の部位は、絶縁材料で形成した構成でもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明のバッテリーの端子接続構造によれば、バッテリ用ターミナルは、平板部の対向側縁に一対の対向壁部を立設した比較的に単純な構造であり、また、各バッテリー端子も、台座上に円柱状のポストを装備した比較的に単純な構造である。
【0030】
そして、各バッテリ用ターミナルは、平板部のポスト挿通穴にバッテリー端子のポストを挿通させると、そのポストが接続対象電極でない時には、バッテリ用ターミナルの平板部が接続対象電極の台座の先端の当接面に当接するまでポストを挿通させることが不可能となることから、接続対象電極を誤ったことを検知でき、接続対象電極を誤った誤接続の発生を防止することができる。
一方、バッテリ用ターミナルに挿通させるポストが接続対象電極のものであれば、平板部が接続対象電極の台座の先端の当接面に当接するまでポストを挿通させることが可能であり、平板部が接続対象電極の台座の先端の当接面に当接するまでポストを挿通した時には、バッテリ用ターミナルに装備した一対の対向壁部がバッテリー端子の台座の外周に対向状態で装備されている当接面を挟持して、回り止めを果たし、同時に、一対の対向壁部に装備した仮固定手段がバッテリー端子の外周の当接面に装備された係止手段に凹凸嵌合して、ポスト上にバッテリ用ターミナルが嵌合固定された仮固定状態となる。
この仮固定状態では、バッテリ用ターミナルをバッテリー端子に押さえていなくとも、バッテリ用ターミナルが位置ずれすることがない。従って、仮固定状態にした後は、ナット部材のポストへの螺合作業や、ナット部材による締め付け作業は、空いている両手を使用することができ、作業が行い易い。
【0031】
即ち、以上の構成によれば、バッテリー端子やバッテリ用ターミナルの構造を複雑にすることなく、端子の接続方向の規制や、逆の電極への誤接続の防止を実現することができる。
そして、ねじによる締め付け作業時にバッテリ用ターミナルの押さえのために片手がふさがることがなく、ねじによる締め付け作業に両手を使うことができ、また、作業中のバッテリ用ターミナルの位置ずれによってねじ部品の落下等の不都合が発生することもないため、バッテリ用ターミナルの確実な固定を容易にして作業時間の短縮を実現することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバッテリーの端子接続構造の一実施の形態の要部の拡大斜視図である。
【図2】図1に示したバッテリー端子とバッテリ用ターミナルとの接続状態の拡大縦断面図である。
【図3】図1に示したバッテリーの端子接続構造において、バッテリ用ターミナルを正規とは逆の極性のバッテリー端子に接続しようとした場合の作用説明図である。
【図4】本発明に係るバッテリーの端子接続構造におけるバッテリー端子の他の例を示す斜視図である。
【図5】従来のバッテリーの端子接続構造を示すバッテリー上面図である。
【図6】図5に示したバッテリー端子とバッテリ用ターミナルとの接続構造を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
21,22 バッテリ用ターミナル
21a,22a 平板部
21b,21c 対向壁部
22b,22c 対向壁部
21d,22d 電線加締め部
24 バッテリー
26 +極用バッテリー端子
28 −極用バッテリー端子
29 バッテリー本体
30,31 台座
30a,31a 先端面(当接面)
30b,30c,31b,31c 外側面(当接面)
33,34 ポスト
33a,34a 雄ねじ
35 係止手段
36,37 ナット部材
40,41 電線
43,44 ポスト挿通穴
46 仮固定手段
Claims (1)
- バッテリーの+極及び−極のバッテリー端子を、先端を平坦な当接面に形成すると共に外周のうちの一対の対向位置のそれぞれを平坦な当接面に形成した台座と、前記台座の先端の前記当接面に突設されると共に雄ねじが刻設された円柱状のポストとで構成し、且つ、前記各ポストは+極と−極とで外径を相異させると共に、前記各台座は、外周の対向位置に設けられた当接面間の距離を、+極と−極とで前記ポスト相互の外径の大小関係とは逆の大小関係を持つように設定し、各バッテリー端子に接続するバッテリ用ターミナルは、接続対象電極のポストの外径に応じたポスト挿通穴が貫通形成された平板部と、前記台座の外周の対向位置に設けられた当接面間の距離に応じた間隔で前記平板部の対向縁に起立装備されて前記平板部を前記台座の先端の当接面に当接させた時に、前記台座を挟持して回り止めする少なくとも一対の対向壁部と、これらの対向壁部に装備されて前記平板部を接続対象電極の台座の先端当接面に当接させた時に当該台座の外周の当接面に装備された係止手段との凹凸嵌合によってバッテリ用ターミナルを接続対象電極に仮固定する仮固定手段とを備え、各バッテリ用ターミナルは、前記ポスト挿通穴に接続対象電極の前記ポストを挿通後、前記ポストに螺合するナット部材で、接続対象電極の台座に締結固定されることを特徴とするバッテリーの端子接続構造。
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