JP3807261B2 - エアバッグ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーター、及び、エアバッグを収納するエアバッグ収納室とインフレーターを収納保持するインフレーター収納室とを有するケース、を備える構成のエアバッグ装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
従来、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーター、及び、エアバッグを収納するエアバッグ収納室とインフレーターを収納保持するインフレーター収納室とを有するケース、を備えた構成のエアバッグ装置としては、特開2001−97162公報等に示すケースを使用する構成のものがあった。
【0003】
上記公報に記載のケースを用いたエアバッグ装置では、インフレーターとして、ガス吐出口を備えた略円柱状の本体部と、本体部における一方の端部に配設される雄ねじ部と、本体部における他方の端部に配設されて本体部から突出する略円盤状のフランジ部と、を備える構成のものを使用していた。そして、ケースにおけるインフレーター収納室の対向する両側壁部には、それぞれ、雄ねじ部を挿通可能な小孔と、本体部を挿通可能としてフランジ部を挿通不能とする大孔と、が形成され、大孔側からインフレーターを挿入させて、ケース外側面の大孔周縁にフランジ部を圧接させ、小孔から突出した雄ねじ部にナットを螺合させ、ケース外側面の小孔周縁にナットを圧接させることにより、雄ねじ部に螺合されたナットとフランジ部とでインフレーター収納室を挟持するようにして、インフレーターをケースに組み付けていた。
【0004】
しかし、上記構成のエアバッグ装置において、フランジ部が、本体部に圧入されて固定されているタイプのエアバッグ装置では、小孔から突出した雄ねじ部にナットを締結させる際の締付トルクが大きすぎると、フランジ部が、ケース側壁部から離れる方向にずれる虞れがあった。そのため、ケースとインフレーターのフランジ部との安定したシール性を確保できず、かつ、インフレーターが、ケースに安定して保持されない虞れがあった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、圧入タイプのフランジ部を備えたインフレーターをケースに組み付ける際に、ケースとの安定したシール性を確保でき、かつ、安定した保持を確保して、インフレーターをケースに組み付けることができるエアバッグ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るエアバッグ装置は、エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
エアバッグを収納するエアバッグ収納室と、エアバッグ収納室と連通されてインフレーターを収納保持するインフレーター収納室と、を有するケースと、
を備えて構成されるとともに、
インフレーターが、ガス吐出口を有した略円柱状の本体部と、本体部における一方の端部に配設される雄ねじ部と、本体部における雄ねじ部から離れた他方の端部付近に圧入される略円環状のフランジ部と、を備え、
インフレーター収納室の対向する両側壁部には、それぞれ、雄ねじ部を挿通可能な小孔と、本体部を挿通可能としてフランジ部を挿通不能とする大孔と、が形成され、
大孔側からインフレーターを挿入させて、ケース外側面の大孔周縁にフランジ部を圧接させ小孔から突出した雄ねじ部にナットを螺合させ、ケース外側面小孔周縁にナットを圧接させることにより、インフレーターを、インフレーター収納室内に収納保持させる構成のエアバッグ装置であって、
インフレーターの本体部が、雄ねじ部側の小径部と、フランジ部側の大径部と、を備え、
大径部における小径部側が、小径部側に向かって縮径するテーパ面とされ、
インフレーター収納室における小孔側の側壁部と、インフレーターの本体部との間に、側壁部と本体部とに当接するスペーサが配設され、
雄ねじ部に螺合されたナットの締結時、スペーサが、本体部側の端部をテーパ面に当接させて、圧縮変形しつつ、小孔側の側壁部に圧接されるとともに、フランジ部が、大孔側の側壁部に圧接されて、インフレーターが、インフレーター収納室内に収納保持されていることを特徴とする。
【0008】
さらに、ガス吐出口が、小径部に形成され、
スペーサが、複数のガス流通孔を備えて、小径部の周囲を覆う略円筒状とされている構成とすることが好ましい。
【0009】
【発明の効果】
本発明のエアバッグ装置では、インフレーター本体部における雄ねじ部側にスペーサを配置させた状態で、インフレーター収納室の大孔側からインフレーターを挿入させ、フランジ部をケース外側面の大孔周縁に圧接させ、スペーサを小孔側の側壁部とインフレーター本体部とに当接させた状態で、小孔から突出した雄ねじ部に、ナットを螺合させて、インフレーターをインフレーター収納室内に収納保持させることとなる。その際、雄ねじ部にナットを締結させる際に発生する締付力を、スペーサとフランジ部とに分散させることができて、フランジ部にかかる大孔側の側壁部への圧接力を低減させることができる。そのため、フランジ部に過度の圧接力がかかるのを防ぐことができて、フランジ部が、大孔側の側壁部から離れるようにずれることを防止できる。
【0010】
従って、本発明のエアバッグ装置では、圧入タイプのフランジ部を備えたインフレーターをケースに組み付ける際に、ケースとの安定したシール性を確保でき、かつ、安定した保持を確保して、インフレーターをケースに組み付けることができる。
【0011】
また、本発明のエアバッグ装置では、スペーサが、圧縮変形することから、インフレーターにおける雄ねじ部から、圧入固定したフランジ部までの長さ寸法に多少の誤差が生じた場合にも、雄ねじ部をナットに螺合させる際に、スペーサを圧縮変形させることで、その誤差を吸収して、ケース外側面の小孔周縁にナットを圧接させた状態で、フランジ部を、確実に、ケース外側面の大孔周縁に圧接させることができる。
【0012】
さらに、本発明のエアバッグ装置では、インフレーターのケースへの組付時に、スペーサにおける本体部側の端部が、テーパ面に押圧されて、拡径するように変形可能となることから、インフレーターにおける雄ねじ部からフランジ部までの長さ寸法に一層大きな誤差が生じた場合にも、スペーサが拡径するように変形して、スペーサの長さ寸法を調整することができ、ケース外側面の小孔周縁にナットを圧接させた状態で、フランジ部を、確実に、ケース外側面の大孔周縁に圧接させることができる。
【0013】
さらにまた、請求項に記載したような構成とすれば、スペーサに形成されるガス流通孔により、インフレーターのガス吐出口から吐出される膨張用ガスの流出方向を制御することができ、膨張用ガスを、好適にエアバッグ内へ流入させることができる。
である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
実施形態のエアバッグ装置Mは、図1〜3に示すように、助手席前方のインストルメントパネル(以下「インパネ」と略す)1に配置される助手席用エアバッグ装置Mであり、折り畳まれたエアバッグ6と、エアバッグ6に膨張用ガスを供給するインフレーター12と、エアバッグ6及びインフレーター12を収納保持するケース30と、ケース30の上方に配置されて折り畳まれたエアバッグを覆う蓋体64と、を備えて構成されている。なお、実施形態の場合、蓋体64は、インパネ1の開口2に配置されているが、インパネ1と一体的に形成してもよい。
【0016】
エアバッグ6は、下部に膨張用ガスを流入させる略長方形状の開口部6aを備えた袋状として、ポリエステルやポリアミド等の織布から形成されている。開口部6aの周縁6bは、図3に示すように、略四角環状に形成されている。そして、開口部周縁6bには、車両の前後方向に配置される部位に、後述するバッグリテーナ8に形成されるボルト8bを挿通させてエアバッグ6をケース30に取り付けるための複数(実施形態では6個)の取付孔6cが、形成されている。
【0017】
エアバッグ6をケース30に取り付けるバッグリテーナ8は、エアバッグ6内の開口部周縁6bを押えるものであり、板金製として、略四角環状の本体8aと、本体8aにおける車両の前後方向となる位置に配置される複数のボルト8b(実施形態では6個)と、を備えて構成される。各ボルト8bは、下方に突出するように配置されて、実施形態の場合、エアバッグ6と、ケース30における後述するエアバッグ収納室40の底壁部46と、を貫通して、底壁部46の下方に配置されるナット10に螺合される。また、バッグリテーナ本体8aにおける車両の左右方向となる部位は、インフレーター12の後述する本体部13の大径部14に沿うように、上方に突出した円弧状に湾曲して形成されている。
【0018】
インフレーター12は、図2・3に示すように、略円柱状のシリンダタイプとして、大・小径部14・15を有した略円柱状の本体部13と、本体部13における小径部15側の端部に配設される雄ねじ部17と、本体部13における大径部14側の端部付近に圧入して固定される略円環状のフランジ部18と、を備えて構成されている。小径部15には、膨張用ガスを吐出可能な複数のガス吐出口15aが形成されている。また、大径部14における小径部15側は、小径部15に向かって縮径するテーパ面14aとされている。なお、実施形態では、雄ねじ部17は、小径部15と略同一の外径寸法に設定されている。
【0019】
インフレーター12における小径部15の周囲には、スペーサ23が配設されている。スペーサ23は、小径部15の周囲を略全周にわたって覆い可能な略円筒状の周壁部25と、周壁部25の雄ねじ部17側を塞ぐように配置されて、ケース30の後述するインフレーター収納室41における左側壁部45に当接する底壁部24と、を備えて構成されている。そして、底壁部24には、雄ねじ部17を挿通可能な挿通孔24aが形成されている。周壁部25の大径部14側の端部25aは、フランジ状に形成されて、大径部14におけるテーパ面14aに当接している。また、周壁部25には、ガス吐出口15aから吐出される膨張用ガスをエアバッグ6内に案内する複数(実施形態では3個)のガス流通孔26が形成されている。そして、ガス流通孔26の間に配置される周壁部25の部位が、インフレーター12をインフレーター収納室41に収納保持させる際に圧縮弾性変形される変形部27とされる構成である。
【0020】
ケース30は、板金製として、図3に示すように、相互に溶接固定された周壁構成部材31、左・右側壁構成部材34・35、及び、2枚の中底壁構成部材36・36、から構成されている。周壁構成部材31は、上方及び左右方向が開口とされて、折り畳まれたエアバッグ6及びインフレーター12の前後方向及び下方を覆う部位となる断面略U字形状である。また、周壁構成部材31は、下部側の前後方向における幅寸法より、上部側の前後方向における幅寸法を大きくして、段差部32・32を備える構成とされている。左・右側壁構成部材34・35は、折り畳まれたエアバッグ6及びインフレーター12の左右方向を覆う部位となって、周壁構成部材31における左右方向の開口を略全面にわたって覆う構成である。各中底壁構成部材36は、左・右側壁構成部材34・35付近において、段差部32・32の上部側に載置され、段差部32・32間に配置される部位がインフレーター12の本体部13における大径部14に沿うように上方に突出した円弧状に湾曲して形成される構成である。また、各中底壁構成部材36は、段差部32・32と、左側壁構成部材34若しくは右側壁構成部材35と、に固着されている。
【0021】
そして、ケース30は、折り畳まれたエアバッグ6を収納するエアバッグ収納室40と、エアバッグ収納室40と連通されてインフレーター12を収納保持するインフレーター収納室51と、を備えて構成されている。エアバッグ収納室40は、ケース30の上部側の部位で、前述の周壁部構成部材31における段差部32から上方で、中底壁構成部材36・36から上方となる部位である。また、インフレーター収納室51は、段差部32から下方で、中底壁構成部材36・36から下方となる部位である。
【0022】
エアバッグ収納室40は、上方を開口させた略直方体形状であり、略四角筒形状の周壁部41と、周壁部41の下端に配置されてインフレーター収納室51に連通する連通孔46aを備えた底壁部46と、から構成されている。
【0023】
周壁部41は、車両の前後方向で対向する位置に配置される前・後側壁部42・43と、車両の左右方向で対向する位置に配置される左・右側壁部44・45と、から構成されている。前・後側壁部42・43は、周壁構成部位31における段差部32から上方の部位で構成され、左・右側壁部44・45は、左・右側壁構成部材34・35における上部側の部位で構成されている。
【0024】
前側壁部42には、蓋体64の後述する前側壁部69に形成される係止孔69aに挿入される係止突起49が、外方に突出して形成されている。各係止突起49は、係止孔69aへの係止時に、周壁部68から外方に突出する突出部49aを備えており、突出部49aには、上下方向に貫通して、後述する押え部材60の挿入部60dを挿入させる挿入孔49bが形成されている。また、後側壁部43の上端付近の外側面には、係止部材47が固着されており、係止部材47には、蓋体64の後述する後側壁部70に形成される後述する係止孔70aに挿入され、かつ、後側壁部70の外側面側における各係止孔70aの下側周縁に係止される複数の係止爪48が、断面略逆L字形状に外方に突出して形成されている。
【0025】
押え部材60は、ケース30の車両前方側に配置されている。押え部材60は、板金から形成されるとともに、本体部60aと、本体部60aの上端から上方に突出するように形成されてケース30の挿入孔49bに挿通可能な挿入部60dと、を備えて構成される。挿入部60dは、櫛歯状に形成されている。また、本体部60aの車両左右方向における両端には、押え部材60をケース30に取付固定するための取付部60bが、車両後方側に突出するように形成されている。この取付部60bには、取付部60bを、ケース30に配設される取付ブラケット61にボルト止めするための取付孔60cが形成されている。取付ブラケット61は、図3に示すように、それぞれ、取付孔61aを備えて、ケース30における左・右側壁構成部材34・35から左右方向に突出するように、固着されている。
【0026】
底壁部46は、周壁構成部材31における段差部32・32と、中底壁構成部材36・36と、から構成されている。また、底壁部46における車両前後方向に配置される部位には、バッグリテーナ8のボルト8bを挿通させるための取付孔46bが形成されている。
【0027】
インフレーター収納室51は、周壁部52と、底壁部57と、から構成されている。そして、周壁部52は、車両の前後方向で対向する位置に配置される前・後側壁部53・54と、車両の左右方向で対向する位置に配置される左・右側壁部55・56と、から構成されている。前・後側壁部53・54及び底壁部57は、周壁構成部位31における段差部32から下方となる部位で構成され、左・右側壁部55・56は、左・右側壁構成部材34・35における下部側の部位で構成されている。左側壁部55には、インフレーター12の雄ねじ部17を挿通可能な小孔55aが形成され、右側壁部56には、インフレーター12の本体部13における大径部14を挿通可能としてフランジ部18を挿通不能とする大孔56aが、形成されている。
【0028】
蓋体64は、ポリオレフィン系やポリエステル系等の熱可塑性エラストマー等から形成されて、ケース30におけるエアバッグ収納室40の上方の開口40aを塞ぐように配置される略長方形状の天井壁部65と、天井壁部65の周縁から下方へ延びる略四角筒形状の周壁部68と、から構成されている。
【0029】
天井壁部65には、周壁部68に囲まれた部位に、周囲に薄肉の破断予定部67を配置させて、2つの扉部66・66が配設されている。破断予定部67は、天井壁部65の上方から見て、略H字形状に配置されており、膨張時のエアバッグ6に押されて破断した際、扉部66・66を図1の二点鎖線で示すように、観音扉を開かせるように、車両の前後方向に開かせることとなる。
【0030】
周壁部68は、車両の前後方向で対向する位置に配置される前・後側壁部69・70と、車両の左右方向で対向する位置に配置される左・右側壁部71・72と、から構成されている。
【0031】
前側壁部69には、ケース30におけるエアバッグ収納室40の前側壁部42に形成される係止突起49を挿入させる係止孔69aが、形成されている。この前側壁部69は、押え部材60を使用して、ケース30のエアバッグ収納室40に連結されることとなる。また、後側壁部70には、エアバッグ収納室40の後側壁部43に形成される係止爪48を係止する係止孔70aが形成されている。
【0032】
次に、実施形態のエアバッグ装置Mの組み立てを説明する。まず、あらかじめ、各取付孔6cから各ボルト8bを突出させるように、内部にバッグリテーナ8を配設させた状態で、エアバッグ6を折り畳み、さらに、折り崩れしないように、折り畳んだエアバッグ6を破断可能な図示しないラッピングシートでくるんでおく。
【0033】
そして、小径部15にスペーサ23を外装させたインフレーター12を、大孔56a側からケース30内に挿入させて、インフレーター収納室51における右側壁部56外側面の大孔56a周縁にフランジ部18を圧接させた状態で、小孔55aから突出した雄ねじ部17にナット20を螺合させ、インフレーター収納室51における右側壁部56外側面の小孔55a周縁にナット20を圧接させることにより、インフレーター12をインフレーター収納室51内に収納保持させる。このとき、スペーサ23は、変形部27を圧縮弾性変形させつつ、底壁部24が、インフレーター収納室51の左側壁部55に圧接されている。
【0034】
次いで、各ボルト8bをエアバッグ収納室40の底壁部46に形成される取付孔46bから突出させるように、折り畳んだエアバッグ6をケース30のエアバッグ収納室40内に収納し、底壁部46から突出した各ボルト8bにナット10を締め付けて、バッグリテーナ8を底壁部46に固定する。なお、エアバッグ6のエアバッグ収納室40内への収納固定は、インフレーター12のインフレーター収納室51内への収納固定前に行なってもよい。
【0035】
その後、蓋体64の下方から、ケース30の車両前方側を下方に傾けるようにして、係止孔70aに係止爪48を挿入させる。そして、係止爪48を回動中心として、ケース30の車両前方側を上方に回動させて、係止孔69aに係止突起49を挿入させる。次いで、ケース30の下方から、各挿入部60dを、前側壁部69から突出している突出部49aの挿入孔49bに挿入させるとともに、各取付部60bを、ケース30に形成される取付ブラケット61・61にボルト止め(図示せず)して、押え部材60を配置させる。このようにして、ケース30に対するエアバッグ6・インフレーター12・蓋体64の組み付けを完了させることができる。
【0036】
そして、このように組み立てたエアバッグ装置Mは、車両に組み付けた状態のインパネ1の開口2から挿入させ、ケース30に形成されたブラケット(図示せず)を介して、図示しないボディにボルト止めして、連結固定する。そして、インフレーター17に所定の図示しないリード線を結線させれば、エアバッグ装置Mを車両に搭載することができる。
【0037】
エアバッグ装置Mの車両への搭載後、インフレーター12のガス吐出口15aから膨張用ガスが吐出されれば、エアバッグ6が膨張して、図示しないラッピングシートを破断するとともに、蓋体64の破断予定部67を破断させることとなる。そして、エアバッグ6は、扉部66・66を図1の二点鎖線で示すように開かせることとなって、ケース30におけるエアバッグ収納室40の開口40aから大きく突出することとなる。
【0038】
そして、実施形態のエアバッグ装置Mでは、インフレーター本体部13における雄ねじ部17側にスペーサ23を配置させた状態で、インフレーター収納室51の大孔56a側からインフレーター12を挿入させ、フランジ部18をインフレーター収納室51における右側壁部56外側面の大孔56a周縁に圧接させ、スペーサ23を左側壁部55とインフレーター本体部13とに当接させた状態で、小孔55aから突出した雄ねじ部17に、ナット20を螺合させて、インフレーター12をインフレーター収納室51内に収納保持させることとなる。その際、雄ねじ部17にナット20を締結させる際に発生する締付力を、スペーサ23とフランジ部18とに分散させることができて、フランジ部18にかかるインフレーター収納室51の右側壁部56への圧接力を低減させることができる。そのため、フランジ部18に過度の圧接力がかかるのを防ぐことができて、フランジ部18が、右側壁部56から離れるようにずれることを防止できる。このとき、フランジ部18にかかる圧接力は低減されるが、勿論、フランジ部18による右側壁部56外側面の大孔56a周縁におけるシール圧は確保されるため、大孔56aからのガス漏れは防止される。
【0039】
従って、実施形態のエアバッグ装置Mでは、圧入タイプのフランジ部18を備えたインフレーター12をケース30に組み付ける際に、ケース30との安定したシール性を確保でき、かつ、安定した保持を確保して、インフレーター12をケース30に組み付けることができる。
【0040】
また、実施形態のエアバッグ装置Mでは、スペーサ23が、圧縮弾性変形する変形部27を備えることから、インフレーター12における雄ねじ部17から、圧入固定したフランジ部18までの長さ寸法に多少の誤差が生じた場合にも、雄ねじ部17をナット20に螺合させる際に、スペーサ23の変形部27を圧縮弾性変形させることで、その誤差を吸収して、インフレーター収納室51における左側壁部55外側面の小孔55a周縁にナット20を圧接させた状態で、フランジ部18を、確実に、インフレーター収納室51における右側壁部56外側面の大孔56a周縁に圧接させることができる。
【0041】
さらに、実施形態のエアバッグ装置Mでは、スペーサ23が略円筒形状に形成されて、スペーサ23におけるインフレーター本体部13側の端部25aが、インフレーター12のケース30への組付時に、大径部14に形成されるテーパ面14aに押圧されて、拡径するように弾性変形可能とされている。そのため、インフレーター12における雄ねじ部17からフランジ部18までの長さ寸法に一層大きな誤差が生じた場合、例えば、雄ねじ部17からフランジ部18までの長さが長くなった場合にも、スペーサ23が拡径するように弾性変形して、スペーサ23の長さ寸法を調整することができて、インフレーター収納室51における左側壁部55外側面の小孔55a周縁にナット20を圧接させた状態で、フランジ部18を、確実に、インフレーター収納室51における右側壁部56外側面の大孔56a周縁に圧接させることができる。勿論、この点を考慮しなければ、スペーサ23を、略円筒形状に形成しなくともよく、例えば、圧接時に、圧縮弾性変形可能な部位を備えて、インフレーター12の小径部14と左側壁部55との間に配設される略円盤状とされた構成としてもよい。また、実施形態では、スペーサ23の変形部27が圧縮弾性変形する構成であるが、スペーサを、塑性変形する構成としてもよい。
【0042】
さらにまた、実施形態のエアバッグ装置Mでは、スペーサ23の周壁部25にガス流通孔26が形成されていることから、インフレーター12のガス吐出口15aから吐出される膨張用ガスの流出方向を制御することができ、膨張用ガスを、好適にエアバッグ6内へ流入させることができる。
【0043】
なお、実施形態では、助手席用エアバッグ装置を例に採り説明したが、本発明を適用可能なエアバッグ装置は、同様のインフレーターを同様のケースに収納する構成のエアバッグ装置であれば、助手席用エアバッグ装置に限られるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である助手席用エアバッグ装置の使用態様を示す車両前後方向の縦断面図であり、図2のI−I部位に対応する。
【図2】同実施形態の助手席用エアバッグ装置の使用態様を示す車両左右方向の縦断面図であり、図1のII−II部位に対応する。
【図3】同実施形態の助手席用エアバッグ装置の概略分解斜視図である。
【符号の説明】
6…エアバッグ、
12…インフレーター、
13…本体部、
15a…ガス吐出口、
17…雄ねじ部、
18…フランジ部、
20…ナット、
23…スペーサ、
26…ガス流通孔、
27…変形部、
30…ケース、
40…エアバッグ収納室、
51…インフレーター収納室、
55…左側壁部、
55a…小孔、
56…右側壁部、
56a…大孔、
64…蓋体、
M…助手席用エアバッグ装置。

Claims (2)

  1. エアバッグに膨張用ガスを供給するインフレーターと、
    前記エアバッグを収納するエアバッグ収納室と、該エアバッグ収納室と連通されて前記インフレーターを収納保持するインフレーター収納室と、を有するケースと、
    を備えて構成されるとともに、
    前記インフレーターが、ガス吐出口を有した略円柱状の本体部と、該本体部における一方の端部に配設される雄ねじ部と、前記本体部における該雄ねじ部から離れた他方の端部付近に圧入される略円環状のフランジ部と、を備え、
    前記インフレーター収納室の対向する両側壁部には、それぞれ、雄ねじ部を挿通可能な小孔と、前記本体部を挿通可能として前記フランジ部を挿通不能とする大孔と、が形成され、
    前記大孔側から前記インフレーターを挿入させて、前記ケース外側面の前記大孔周縁に前記フランジ部を圧接させ、前記小孔から突出した雄ねじ部にナットを螺合させ、前記ケース外側面の前記小孔周縁に前記ナットを圧接させることにより、前記インフレーターを、前記インフレーター収納室内に収納保持させる構成のエアバッグ装置であって、
    前記インフレーターの本体部が、前記雄ねじ部側の小径部と、前記フランジ部側の大径部と、を備え、
    該大径部における前記小径部側が、前記小径部側に向かって縮径するテーパ面とされ、
    前記インフレーター収納室における前記小孔側の側壁部と、前記インフレーターの本体部との間に、前記側壁部と前記本体部とに当接するスペーサが配設され、
    前記雄ねじ部に螺合された前記ナットの締結時、前記スペーサが、前記本体部側の端部を前記テーパ面に当接させて、圧縮変形しつつ、前記小孔側の側壁部に圧接されるとともに、前記フランジ部が、前記大孔側の側壁部に圧接されて、前記インフレーターが、前記インフレーター収納室内に収納保持されていることを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 前記ガス吐出口が、前記小径部に形成され、
    前記スペーサが、複数のガス流通孔を備えて、前記小径部の周囲を覆う略円筒状とされていることを特徴とする請求項記載のエアバッグ装置。
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