JP3806854B2 - 減速機構付モータにおける減速機構の組付方法 - Google Patents

減速機構付モータにおける減速機構の組付方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、通電により回転するアーマチュアに備えたアーマチュアシャフトの回転を減速して出力する減速機構付モータにおける減速機構の組付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
通電により回転するアーマチュアに備えたアーマチュアシャフトの回転を減速して出力する減速機構付モータとしては、アーマチュアシャフトに第1、第2のウオームが形成され、第1のウオームが第1のカウンタギヤの大径歯部に噛合され、第2のウオームが第2のカウンタギヤの大径歯部に噛合されており、第1のカウンタギヤの小径歯部、第2のカウンタギヤの小径歯部がホイールギヤにそれぞれ噛合され、このホイールギヤが出力軸に固定されているものが特公昭62−38576号により知られており、このような減速機構付モータにおける減速機構の組付方法としては、ギヤケース内にアーマチュアシャフトの第1、第2のウオームを配置し、第1のカウンタギヤの大径歯部を第1のウオームに噛合わせるとともに、第2のカウンタギヤの大径歯部を第2のウオームに噛合わせながら、第1、第2のカウンタギヤをギヤケース内に組入れ、それから、第1のカウンタギヤの小径歯部および第2のカウンタギヤの小径歯部にホイールギヤの歯部を噛合わせながら、ホイールギヤをギヤケース内に組入れる方法が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の減速機構付モータにおける減速機構の組付方法においては、第1、第2のカウンタギヤの大径歯部がそれぞれはす歯の一段ギヤであり、第1、第2のカウンタギヤの小径歯部がそれぞれ平歯の一段ギヤであり、ホイールギヤの歯部が平歯の一段ギヤであることから、ホイールギヤとカウンタギヤとを噛合わせたままの状態でギヤケース内に組付けることが難しく、第1、第2のカウンタギヤを組付ける行程およびホイールギヤを組付ける行程がそれぞれ別行程になって生産性の向上を図ることが難しいという問題点があり、この問題点を解決することが課題になっていた。
【0004】
【発明の目的】
この発明に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法は、第1、第2のカウンタギヤとホイールギヤとをギヤケースに同時的に組付けられることによって、生産性の向上が図れる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法を提供することを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法では、モータケースと、モータケースにねじ止めされたギヤケースと、モータケースの内側に配置されたマグネットと、マグネットの内周側にモータケースとギヤケースとにより回転可能に支持されているとともに、通電により回転するアーマチュアシャフトをもつアーマチュアを備え、ギヤケース内に配置されたアーマチュアシャフトにそれぞれ形成された第1のウオームおよび第2のウオームと、上段に第1の小径歯部が形成された第1の小径回転体をそなえ、且つ、中段に第1の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつ第2の小径歯部が形成された第2の小径回転体を第1の小径回転体に一体的に結合してそなえ、下段に第1のウオームに噛合される第1の大径歯部が形成された第1の大径回転体をそなえた第1のカウンタギヤと、上段に第3の小径歯部が形成された第3の小径回転体をそなえ、且つ、中段に第3の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつ第4の小径歯部が形成された第4の小径回転体を第3の小径回転体に一体的に結合してそなえ、下段に第2のウオームに噛合される第2の大径歯部が形成された第2の大径回転体をそなえた第2のカウンタギヤと、上段に第1のカウンタギヤの第1の小径歯部および第2のカウンタギヤの第3の小径歯部にそれぞれ噛合される第1の歯部が形成され、且つ、下段に第1の歯部に1/2ピッチの位相差をもって第1の歯部に一体的に結合され、第1のカウンタギヤの第2の小径歯部および第2のカウンタギヤの第4の小径歯部にそれぞれ噛合される第2の歯部が形成されたホイールギヤと、ホイールギヤに固定された出力軸とからなる減速機構を備えた減速機構付モータにおける減速機構の組付方法であって、アーマチュアシャフトの第1、第2のウオームをギヤケース内に配置する第1行程と、アーマチュアシャフトの第1のウオームに第1のカウンタギヤの第1の大径回転体に形成された第1の大径歯部を噛合わせるとともに、アーマチュアシャフトの第2のウオームに第2のカウンタギヤの第2の大径回転体に形成された第2の大径歯部を噛み合わせて第1の大径回転体および第2の大径回転体をギヤケース内に配置する第2行程と、ホイールギヤの第1の歯部に第1のカウンタギヤの第1の小径歯部を噛合わせるとともにホイールギヤの第2の歯部に第1のカウンタギヤの第2の小径歯部を噛合わせ、且つ、ホイールギヤの第1の歯部に第2のカウンタギヤの第3の小径歯部を噛合わせるとともにホイールギヤの第2の歯部に第2のカウンタギヤの第4の小径歯部を噛合わせたホイールギヤと第1、第2のカウンタギヤのそれぞれの小径回転体とからなる組体をギヤケース上に配置し、出力軸をギヤケースに挿通しながら組体をギヤケース内に組み入れることによって、第1のカウンタギヤの第2の小径回転体を第1のカウンタギヤの第1の大径回転体に結合するとともに、第2のカウンタギヤの第4の小径回転体を第2のカウンタギヤの第2の大径回転体に結合する第3行程とからなる構成としたことを特徴としている。
【0007】
この発明の請求項2に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法では、ギヤケースには、アーマチュアシャフトの一方側に第1の枢支軸が取付けられているとともに、アーマチュアシャフトの他方側に第2の枢支軸が取付けられ、第1のカウンタギヤには、第1の枢支軸が挿入配置され、第2の小径歯部の外形に相似形状にして第2の小径歯部を回転不能に嵌入可能な第1の嵌入部が形成され、第2のカウンタギヤには、第2の枢支軸が挿入配置され、第4の小径歯部の外形に相似形状にして第4の小径歯部を回転不能に嵌入可能な第2の嵌入部が形成されている構成としたことを特徴としている。
【0008】
この発明の請求項3に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法では、第1のカウンタギヤの第1の小径歯部および第2の小径歯部の中央部には、第1の枢支軸が挿通されることにより第1の枢支軸により回転可能に支持される第1の枢支軸挿通孔が形成され、第2のカウンタギヤの第3の小径歯部および第4の小径歯部の中央部には、第2の枢支軸が挿通されることにより第2の枢支軸により回転可能に支持される第2の枢支軸挿通孔が形成されている構成としたことを特徴としている。
【0009】
この発明の請求項4に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法では、モータケースと、モータケースにねじ止めされたギヤケースと、モータケースの内側に配置されたマグネットと、マグネットの内周側にモータケースとギヤケースとにより回転可能に支持されているとともに、通電により回転するアーマチュアシャフトをもつアーマチュアを備え、ギヤケース内に配置されたアーマチュアシャフトにそれぞれ形成された第1のウオームおよび第2のウオームと、上段に第1の小径歯部が形成された第1の小径回転体をそなえ、且つ、中段に第1の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつ第2の小径歯部が形成されていて第1の小径回転体に一体的に結合された第2の小径回転体をそなえ、下段に第1のウオームに噛合される第1の大径歯部が形成されていて第2の小径回転体に一体的に結合された第1の大径回転体をそなえた第1のカウンタギヤと、上段に第3の小径歯部が形成された第3の小径回転体をそなえ、且つ、中段に第3の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつ第4の小径歯部が形成されていて第3の小径回転体に一体的に結合された第4の小径回転体をそなえ、下段に第2のウオームに噛合される第2の大径歯部が形成されていて第4の小径回転体に一体的に結合された第2の大径回転体をそなえた第2のカウンタギヤと、上段に第1のカウンタギヤの第1の小径歯部および第2のカウンタギヤの第3の小径歯部にそれぞれ噛合される第1の歯部が形成され、且つ、下段に第1の歯部に1/2ピッチの位相差をもって第1の歯部に一体的に結合され、第1のカウンタギヤの第2の小径歯部および第2のカウンタギヤの第4の小径歯部にそれぞれ噛合される第2の歯部が形成されたホイールギヤと、ホイールギヤに固定された出力軸とからなる減速機構を備えた減速機構付モータにおける減速機構の取付方法であって、ギヤケース内に、アーマチュアシャフトの第1、第2のウオームを配置する第1行程と、ホイールギヤの第1の歯部に第1のカウンタギヤの第1の小径歯部を噛合わせるとともにホイールギヤの第2の歯部に第1のカウンタギヤの第2の小径歯部を噛合わせ、且つ、ホイールギヤの第1の歯部に第2のカウンタギヤの第3の小径歯部を噛合わせるとともにホイールギヤの第2の歯部に第2のカウンタギヤの第4の小径歯部を噛合わせたホイールギヤと第1、第2のカウンタギヤとからなる組体をギヤケース上に配置し、出力軸をギヤケースに挿通しながら組体をギヤケース内に組み入れることによって、アーマチュアシャフトの第1のウオームに第1のカウンタギヤの第1の大径回転体に形成された第1の大径歯部を噛合わせるとともに、アーマチュアシャフトの第2のウオームに第2のカウンタギヤの第2の大径回転体に形成された第2の大径歯部を噛み合わせる第2行程とからなる構成としたことを特徴としている。
【0010】
この発明の請求項5に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法では、ギヤケースには、アーマチュアシャフトの一方側に第1の枢支軸が取付けられているとともに、アーマチュアシャフトの他方側に第2の枢支軸が取付けられ、第1のカウンタギヤには、第1の枢支軸が挿通されることにより第1の枢支軸により回転可能に支持される第1の枢支軸挿通孔が形成され、第2のカウンタギヤには、第2の枢支軸が挿通されることにより第2の枢支軸により回転可能に支持される第2の枢支軸挿通孔が形成されている構成としたことを特徴としている。
【0011】
【発明の作用】
この発明の請求項1、2、3、4、5に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法において、第1のカウンタギヤは、第1の小径歯部が第2の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつから、第1の小径歯部のねじの谷のスラスト方向に第2の小径歯部のねじの山が配置される。第2のカウンタギヤは、第3の小径歯部が第4の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつから、第3の小径歯部のねじの谷のスラスト方向に第4の小径歯部のねじの山が配置される。ホイールギヤは、第1の歯部が第2の歯部に1/2ピッチの位相差をもつから、第1の歯部のねじの谷のスラスト方向に第2の歯部のねじの山が配置される。それ故、ホイールギヤの第1の歯部に第1のカウンタギヤの第1の小径歯部を噛合わせるとともにホイールギヤの第2の歯部に第1のカウンタギヤの第2の小径歯部を噛合わせることにより、ホイールギヤの第2の歯部上に第1のカウンタギヤの第1の小径歯部が配置されるから、第1のカウンタギヤがホイールギヤに保持される。また、ホイールギヤの第1の歯部に第2のカウンタギヤの第3の小径歯部を噛合わせるとともにホイールギヤの第2の歯部に第2のカウンタギヤの第4の小径歯部を噛合わせることにより、ホイールギヤの第2の歯部上に第2のカウンタギヤの第3の小径歯部が配置されるから、第2のカウンタギヤがホイールギヤに保持される。そして、第1、第2のカウンタギヤがホイールギヤにそれぞれ保持されている組体がギヤケースに組付けられるだけで減速機構の組付けが行われる。
【0012】
【実施例】
図1ないし図6にはこの発明に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法の第1実施例が示されている。
【0013】
この発明に係わる減速機構の組付方法が用いられる減速機構付モータ1は、主として、モータケース2、ギヤケース3、第1のマグネット4、第2のマグネット5、アーマチュア6、アーマチュアシャフト16、第1のウオーム7、第2のウオーム8、第1のカウンタギヤ9、第2のカウンタギヤ10、ホイールギヤ11、出力軸12から構成されており、第1のウオーム7、第2のウオーム8、第1のカウンタギヤ9、第2のカウンタギヤ10、ホイールギヤ11、出力軸12、ダンパ30により減速機構13が構成されている。
【0014】
モータケース2には、筒形のモータケース本体2aの一端部にエンドキャップ2bが形成されており、このエンドキャップ2bの内側に第1の軸受14が取付けられている。この第1の軸受14により後述するアーマチュアシャフト16の一端部が回転可能に支持されている。モータケース本体2aの他端部には、フランジ2cが形成されており、このフランジ2cがギヤケース3の一端部にビス15によって固定されている。
【0015】
モータケース本体2aの内側には、第1、第2のマグネット4、5がそれぞれ固定されており、第1、第2のマグネット4、5の内周側にアーマチュア6が配置されている。アーマチュア6には、アーマチュアシャフト16の一端部寄りに所定のスロット数のコイル巻回部17aをもつアーマチュアコア17が固定され、このアーマチュアコア17の近くにコンミュテータ18が固定されている。コンミュテータ18には、アーマチュアコア17のコイル巻回部17aと同数のコンミュテータ片18aが備えられており、アーマチュア6には、アーマチュアコア17のコイル巻回部17aのそれぞれに巻回され、コンミュテータ片18aのそれぞれに電気的に接続されたアーマチュアコイル19が備えられている。
【0016】
アーマチュアシャフト16の他端部寄りには、第1のウオーム7、第2のウオーム8がそれぞれ形成されている。第1のウオーム7は右捩じれであり、第2のウオーム8は左捩じれである。
【0017】
ギヤケース3の一端部には、ホルダベース20が取付けられており、このホルダベース20には、図2に示されるように、第1、第2のブラシ21、22が装着された第1、第2のブラシホルダ23、24がそれぞれ取付けられている。
【0018】
第1、第2のブラシホルダ23、24は図示しないモータ制御回路にそれぞれ電気的に接続されるため、モータ制御回路に備えられたスイッチがオン切換えされると、第1のブラシホルダ23から第2のブラシホルダ24に向け通電が行われてアーマチュアシャフト16が正回転する。
【0019】
ギヤケース3には、中央部にシャフト孔3aが形成され、このシャフト孔3aに連通して減速機構収容部3bが形成されている。シャフト孔3aには、第2の軸受25が取付けられており、この第2の軸受25によりアーマチュアシャフト16の中央部が回転可能に支持されている。減速機構収容部3bには、ギヤケース3の底面3cの中央に出力軸支持部3dが形成されており、この出力軸支持部3dの外側に第1の枢支軸26、第2の枢支軸27がそれぞれ離れた位置に固定されている。第1の枢支軸26はアーマチュアシャフト16に形成された第1のウオーム7側に配置され、これに反して、第2の枢支軸27はアーマチュアシャフト16に形成された第2のウオーム8側に配置されている。減速機構収容部3b内には、第1のカウンタギヤ9、第2のカウンタギヤ10、ホイールギヤ11がそれぞれ収容されている。減速機構収容部3bは上面がギヤケースカバー3eによって覆われている。
【0020】
第1のカウンタギヤ9には、図5に示されるように、第1の小径歯部9a、第2の小径歯部9b、第1の大径歯部9cがそれぞれ備えられている。
【0021】
第1の小径歯部9aは、第1のカウンタギヤ9の上段に配置された第1の小径回転体9dの外周に形成されており、10枚の歯数が選ばれている。
【0022】
第2の小径歯部9bは、第1の小径回転体9dに同心にして第1のカウンタギヤ9の中段に配置された第2の小径回転体9eの外周に形成されており、10枚の歯数が選ばれている。第2の小径歯部9bは、第1の小径歯部9aに1/2ピッチの位相差をもって形成されている。第2の小径回転体9eは、第1の小径回転体9dよりも厚さ寸法が大きい。
【0023】
第1の大径歯部9cは、第2の小径回転体9eに同心にして第1のカウンタギヤ9の下段に配置された第1の大径回転体9fの外周に形成されており、30枚の歯数が選ばれている。
【0024】
第1のカウンタギヤ9は、第1の小径回転体9d、第2の小径回転体9eが一体成形により形成されており、第1の小径回転体9d、第2の小径回転体9eのそれぞれの中央に貫通孔の第1の枢支軸挿通孔9gが形成されている。このとき、第1の小径回転体9dの第1の小径歯部9aと第2の小径回転体9eの第2の小径歯部9bとが1/2ピッチの位相差をもっているため、第1の小径歯部9aのねじの谷に対応した位置に第2の小径歯部9bのねじの山が配置され、第1の小径歯部9aのねじの山に対応した位置に第2の小径歯部9bのねじの谷が配置されている。第1のカウンタギヤ9は、第1の小径回転体9d、第2の小径回転体9eが接合等の手段により一体的に結合して形成されてもよい。
【0025】
第1のカウンタギヤ9には、第1の大径回転体9fの中央に、第2の小径歯部9bの外形に相似形状にして第2の小径歯部9bを回転不能に嵌入可能な第1の嵌入部9hが形成されており、この第1の嵌入部9hに第2の小径歯部9bが嵌入されることによって、第1、第2の小径回転体9d、9eと第1の大径回転体9fとが一体的に結合されている。第1、第2の小径回転体9d、9eと第1の大径回転体9fとは接着等により一体的に結合されていてもよい。
【0026】
第1のカウンタギヤ9は、第1の枢支軸挿通孔9gが第1の枢支軸26に挿通されることによって、第1の枢支軸26により回転可能に支持されて、第1の大径歯部9cが第1のウオーム7に噛合され、第1の小径歯部9aが後述するホイールギヤ11の第1の歯部11aに、第2の小径歯部9bが後述するホイールギヤ11の第2の歯部11bにそれぞれ噛合される。
【0027】
第2のカウンタギヤ10には、図5に示されるように、第3の小径歯部10a、第4の小径歯部10b、第2の大径歯部10cがそれぞれ備えられている。
【0028】
第3の小径歯部10aは、第2のカウンタギヤ10の上段に配置された第3の小径回転体10dの外周に形成されており、10枚の歯数が選ばれている。
【0029】
第4の小径歯部10bは、第3の小径回転体10dに同心にして第2のカウンタギヤ10の中段に配置された第4の小径回転体10eの外周に形成されており、10枚の歯数が選ばれている。第4の小径歯部10bは、第3の小径歯部10aに1/2ピッチの位相差をもって形成されている。第4の小径回転体10eは、第3の小径回転体10dよりも厚さ寸法が大きい。
【0030】
第2の大径歯部10cは、第4の小径回転体10eに同心にして第2のカウンタギヤ10の下段に配置された第2の大径回転体10fの外周に形成されており、30枚の歯数が選ばれている。
【0031】
第2のカウンタギヤ10は、第3の小径回転体10d、第4の小径回転体10bが一体成形により形成されており、第3の小径回転体10d、第4の小径回転体10bのそれぞれの中央に貫通孔の第2の枢支軸挿通孔10gが形成されている。このとき、第3の小径回転体10dの第3の小径歯部10aと第4の小径回転体10eの第4の小径歯部10bとが1/2ピッチの位相差をもっているため、第3の小径歯部10aのねじの谷に対応した位置に第4の小径歯部10bのねじの山が配置され、第3の小径歯部10aのねじの山に対応した位置に第4の小径歯部10bのねじの谷が配置されている。第2のカウンタギヤ10は、第3の小径回転体10d、第4の小径回転体10bが接合等の手段により一体的に結合して形成されてもよい。
【0032】
第2のカウンタギヤ10には、第2の大径回転体10fの中央に、第4の小径歯部10bの外形に相似形状にして第4の小径歯部10bを回転不能に嵌入可能な第2の嵌入部10hが形成されており、この第2の嵌入部10hに第4の小径歯部10bが嵌入されることによって、第3、第4の小径回転体10d、10eと第2の大径回転体10fとが一体的に結合されている。第3、第4の小径回転体10d、10eと第2の大径回転体10fとは接着等により一体的に結合されていてもよい。
【0033】
第2のカウンタギヤ10は、第2の枢支軸挿通孔10gが第2の枢支軸27に挿通されることによって、第2の枢支軸27により回転可能に支持されて、第2の大径歯部10cが第2のウオーム8に噛合され、第3の小径歯部10aが後述するホイールギヤ11の第1の歯部11aに、第4の小径歯部10bが後述するホイールギヤ11の第2の歯部11bにそれぞれ噛合される。
【0034】
一方、ホイールギヤ11には、図5に示されるように、第1の歯部11a、第2の歯部11bがそれぞれ備えられている。
【0035】
第1の歯部11aは、ホイールギヤ11の上段に配置された第1の回転体11cの外周に形成されており、72枚の歯数が選ばれている。
【0036】
第2の歯部11bは、第1の回転体11cに同心にしてホイールギヤ11の下段に配置された第2の回転体11dの外周に形成されており、72枚の歯数が選ばれている。第2の歯部11bは、第1の歯部11aに1/2ピッチの位相差をもって形成されている。
【0037】
ホイールギヤ11は、第1の回転体11c、第2の回転体11dが一体成形により形成されており、第1の回転体11c、第2の回転体11dのそれぞれの中央に弾性部材により成形されたダンパ30が嵌め付けられており、このダンパ30の中央部に結合されたハブ31に出力軸12が固定されている。出力軸12は、ギヤケース3の出力軸支持部3d、ギヤケースカバー3eに取付けられた出力軸支持部3e1によって回転可能に支持されているハブ31に固定されており、端部がギヤケース3の外側に突出している。出力軸12には、負荷が結合される。ホイールギヤ11は、出力軸12の軸方向に移動不能に支持されている。ホイールギヤ11は、第1の回転体11c、第2の回転体11dが接合等の手段により一体的に形成されてもよい。
【0038】
ホイールギヤ11は、第1の回転体11cの第1の歯部11aと第2の回転体11dの第2の歯部11bとが1/2ピッチの位相差をもっているため、第1の歯部11aのねじの谷の出力軸12の軸方向に第2の歯部11bのねじの山が配置され、第1の歯部11aのねじの山の出力軸12の軸方向に第2の歯部11bのねじの谷が配置されている。
【0039】
ホイールギヤ11は、出力軸12とともにギヤケース3の出力軸支持部3dにより回転可能に支持されて、第1の歯部11aに第1のカウンタギヤ9の第1の小径歯部9a、第2のカウンタギヤ10の第3の小径歯部10aがそれぞれ噛合されているとともに、第2の歯部11bに第1のカウンタギヤ9の第2の小径歯部9b、第2のカウンタギヤ10の第4の小径歯部10bがそれぞれ噛合されている。
【0040】
減速機構13では、アーマチュアシャフト16が正回転すると、第1のウオーム7から第1のカウンタギヤ9の第1の大径歯部9cにアーマチュアシャフト16の回転力が伝達されて第1のカウンタギヤ9が正回転するとともに、第2のウオーム8から第2のカウンタギヤ10の第2の大径歯部10cにアーマチュアシャフト16の回転力が伝達されて第2のカウンタギヤ10が正回転し、第1のカウンタギヤ9の第1の小径歯部9a、第2のカウンタギヤ10の第3の小径歯部10aのそれぞれからホイールギヤ11の第1の歯部11aに回転力が伝達されるとともに、第1のカウンタギヤ9の第2の小径歯部9b、第2のカウンタギヤ10の第4の小径歯部10bのそれぞれからホイールギヤ11の第2の歯部11bに回転力が伝達されることによって、ホイールギヤ11が正回転する。
【0041】
ホイールギヤ11は、出力軸12の軸方向にわずかにしか移動できないように支持されており、第1のカウンタギヤ9は、第1の小径歯部9aのねじの山がスラスト方向にホイールギヤ11の第2の歯部11bのねじの山に当接するとともに、第2の小径歯部9bのねじの山がスラスト方向にホイールギヤ11の第1の歯部11aのねじの山に当接しているから、アーマチュアシャフト16の正回転によってホイールギヤ11が正回転する際、第1のウオーム7により、スラスト方向へ押圧移動させる力が第1のカウンタギヤ9に与えられても、第1のカウンタギヤ9はホイールギヤ11によって支持されるので、第1のカウンタギヤ9は、軸方向へ移動できない。
【0042】
同時に、第2のカウンタギヤ10は、第3の小径歯部10aのねじの山がスラスト方向にホイールギヤ11の第2の歯部11bのねじの山に当接するとともに、第4の小径歯部10bのねじの山がスラスト方向にホイールギヤ11の第1の歯部11aのねじの山に当接しているから、アーマチュアシャフト16の正回転によってホイールギヤ11が正回転する際、第2のウオーム8により、スラスト方向へ押圧移動させる力が第2のカウンタギヤ10に与えられても、第2のカウンタギヤ10はホイールギヤ11によって支持されるので、第2のカウンタギヤ10は、軸方向へ移動できない。
【0043】
減速機構13では、アーマチュアシャフト16が逆回転した場合、第1、第2のカウンタギヤ9、10が上記とは反対のスラスト方向、すなわち、第1のカウンタギヤ9がギヤケース3の底面3c側に移動しないのでがたつくことがないとともに、第2のカウンタギヤ10がギヤケースカバー3e側に移動しないのでがたつくことがない。
【0044】
また、減速機構13では、第1、第2のカウンタギヤ9、10とホイールギヤ11との噛合率が、第1のカウンタギヤ9の2段の第1、第2の小径歯部9a、9b、第2のカウンタギヤ10の2段の第3、第4の小径歯部10a、10b、ホイールギヤ11の2段の第1、第2の歯部11a、11bによって定められるから、第1、第2のカウンタギヤ、ホイールギヤにそれぞれ一段の歯部が形成されているものと比べて、同一の外形であっても2倍の歯数になるので、第1、第2のカウンタギヤ9、10、ホイールギヤ11のそれぞれの外形が小さくても同一の噛合率が得られるから、第1、第2のカウンタギヤ9、10およびホイールギヤ11のそれぞれの歯数が少なくて良くなり、結果的に、第1、第2のカウンタギヤ9、10およびホイールギヤ11のそれぞれに小径のものが用いられる。
【0045】
このような構造の減速機構付モータ1の減速機構13は、図3ないし図6に示されるようにしてギヤケース3の減速機構収容部3bに組付けられる。
【0046】
図3に示される第1行程では、ギヤケース3の減速機構収容部3b内に、アーマチュアシャフト16に形成された第1、第2のウオーム7、8がそれぞれ配置される。このとき、ギヤケース3の減速機構収容部3b内には、アーマチュアシャフト16の一方側である第1のウオーム7側に第1の枢支軸26が配置されているとともに、アーマチャアシャフト16の他方側である第2のウオーム8側に第2の枢支軸27が配置されている。
【0047】
第1行程に続いて実行される第2行程では、図4に示されるように、第1のカウンタギヤ9の第1の大径回転体9fに形成された第1の嵌入部9hが第1の枢支軸26に挿通されて、この第1の大径回転体9fの第1の大径歯部9cがアーマチュアシャフト16の第1のウオーム7に噛合わされるとともに、第2のカウンタギヤ10の第2の大径回転体10fに形成された第2の嵌入部10hが第2の枢支軸27に挿通されて、この第2の大径回転体10fの第2の大径歯部10cがアーマチュアシャフト16の第2のウオーム7に噛合わされることによって、第1のカウンタギヤ9の第1の大径回転体9f、第2のカウンタギヤ10の第2の大径回転体10fのそれぞれがギヤケース3の減速機構収容部3b内に組付けられる。
【0048】
第2行程では、第1、第2のカウンタギヤ9、10は、第1、第2の嵌入部9h、10hが第1、第2の枢支軸26、27にそれぞれ挿通されただけで支持されていないが、第1、第2の枢支軸26、27が第1、第2の嵌入部9h、10hの中央位置にそれぞれ配置される。
【0049】
第2行程に続いて実行される第3行程では、図5に示されるように、ホイールギヤ11の第1の歯部11a上の所定位置でホイールギヤ11の第1の歯部11aに第1のカウンタギヤ9の第1の小径歯部9aが噛合わされるとともにホイールギヤ11の第2の歯部11bに第1のカウンタギヤ9の第2の小径歯部9bがそれぞれ噛合わされることによってホイールギヤ11に第1のカウンタギヤ9の第1、第2の小径回転体9d、9eがそれぞれ保持され、且つ、ホイールギヤ11の第1の歯部11a上の第1のカウンタギヤ9とは異なる所定位置でホイールギヤ11の第1の歯部11aに第2のカウンタギヤ10の第3の小径歯部10aが噛合わされるとともにホイールギヤ11の第2の歯部11bに第2のカウンタギヤ10の第4の小径歯部10bが噛合わされることによってホイールギヤ11に第2のカウンタギヤ10の第3、第4の小径回転体10d、10eがそれぞれ保持されて、ホイールギヤ11と、第1のカウンタギヤ9の第1、第2の小径回転体9d、9eと、第2のカウンタギヤ10の第3、第4の小径回転体10d、10eとからなる組体50がギヤケース3の減速機構収容部3bの上方に配置される。
【0050】
そして、この第3行程では、図6に示されるように、上記の組体50が下方に移動されることによって、第1の枢支軸26に第1のカウンタギヤ9の第1、第2の小径回転体9d、9eに形成された第1の枢支軸挿通孔9gが挿通されるとともに、第2の枢支軸27に第2のカウンタギヤ10の第3、第4の小径回転体10d、10eに形成された第2の枢支軸挿通孔10gが挿通され、ホイールギヤ11に固定された出力軸12がギヤケース3の出力軸支持部3d内に挿入され、第2の小径回転体9eが第1の大径回転体9fの第1の嵌入部9hに、第4の小径回転体10eが第2の大径回転体10fの第2の嵌入部10hにそれぞれ嵌入されることによって、第1、第2の小径回転体9d、9eが第1の大径回転体9fに、第3、第4の小径回転体10d、10eが第2の大径回転体10fにそれぞれ一体的に結合され、第1、第3の小径歯部9a、10aが第1の歯部11aに、第2、第4の小径歯部9b、10bが第2の歯部11bにそれぞれ噛合しているホイールギヤ11が第1、第2のカウンタギヤ9、10のそれぞれの大径回転体9f、10f上に配置されて減速機構13の組付けが完了する。
【0051】
上述した組立方法によれば、ホイールギヤ11に第1のカウンタギヤ9の第1、第2の小径回転体9d、9eおよび第3、第4の小径回転体10d、10eがそれぞれ保持されている状態でギヤケース3に組付けられるため、従来のもののように、第1、第2のカウンタギヤを組付ける工程およびホイールギヤを組付ける工程がそれぞれ別工程になることがないから、極めて簡潔に組付が行われる。
【0052】
このような構造の減速機構付モータ1は、ギヤケース3が図示しない車体パネルにねじ止めされ、ギヤケース3から突出した出力軸12に図示しない負荷が結合され、第1、第2のブラシホルダ23、24がモータ制御回路に電気的に接続されて車両に搭載される。
【0053】
モータ制御回路に備えられたスイッチがオン切換えされると、第1のブラシホルダ23から第2のブラシホルダ24に向け通電が行われてアーマチュアシャフト16が正回転するから、第1、第2のウオーム7、8が正回転し、第1、第2のウオーム7、8の正回転によって、第1のカウンタギヤ9、第2のカウンタギヤ10がそれぞれ正回転し、第1、第2のカウンタギヤ9、10の正回転によってホイールギヤ11が正回転して出力軸12が正回転し、負荷が駆動される。
【0054】
アーマチュアシャフト16が正回転する際、第1のカウンタギヤ9は、第1の小径歯部9aのねじの谷の第1の枢支軸挿通孔9gの孔方向に相当するスラスト方向にホイールギヤ11の第2の歯部11bのねじの山が配置されるとともに、第2の小径歯部9bのねじの谷のスラスト方向にホイールギヤ11の第1の歯部11aのねじの山が配置されることによって、スラスト方向への移動が阻止されて、ギヤケースカバー3e側に移動してがたつくことがなく、第2のカウンタギヤ10は、第3の小径歯部10aのねじの谷の第2の枢支軸挿通孔10gの孔方向に相当するスラスト方向にホイールギヤ11の第2の歯部11bのねじの山が配置されるとともに、第4の小径歯部10bのねじの谷のスラスト方向にホイールギヤ11の第1の歯部11aのねじの山が配置されることによって、スラスト方向への移動が阻止されて、ギヤケース3の底面3c側に移動してがたつくことがない。
【0055】
また、アーマチュアシャフト16が逆回転する際、第1、第2のカウンタギヤ9、10が上記とは反対のスラスト方向、すなわち、第1のカウンタギヤ9がギヤケース3の底面3c側に移動してがたつくことがないとともに、第2のカウンタギヤ10がギヤケースカバー3e側に移動してがたつくことがないものとなり、アーマチュアシャフト16の正回転、逆回転のいずれの場合にも、第1、第2のカウンタギヤ9、10は、がたつくことなく回転するものとなる。
【0056】
そして、減速機構13では、第1のカウンタギヤ9の2段の第1、第2の小径歯部9a、9bと、第2のカウンタギヤ10の2段の第3、第4の小径歯部10a、10bと、ホイールギヤ11の2段の第1、第2の歯部11a、11bとによって第1、第2のカウンタギヤ9、10とホイールギヤ11との噛合率が定められることによって、従来のもののように、第1、第2のカウンタギヤ、ホイールギヤにそれぞれ一段の歯部が形成されているものと比べて、同一の外形であっても2倍の歯数になるので、第1、第2のカウンタギヤ9、10、ホイールギヤ11のそれぞれの外形が小さくても高い噛合率が得られ、第1、第2のカウンタギヤ9、10およびホイールギヤ11のそれぞれの歯数が少なくなって、第1、第2のカウンタギヤ9、10およびホイールギヤ11のそれぞれに小径のものが用いられるものとなる。
【0057】
図7にはこの発明に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法の第2実施例が示されている。
【0058】
この場合、減速機構13の一部を構成する第1のカウンタギヤ9には、第1の小径歯部9aが形成された第1の小径回転体9d、第2の小径歯部9bが形成された第2の小径回転体9e、第1の大径歯部9cが形成された第1の大径回転体9fが一体成形され、減速機構13の他の一部を構成する第2のカウンタギヤ10には、第3の小径歯部10aが形成された第3の小径回転体10d、第4の小径歯部10bが形成された第4の小径回転体10e、第2の大径歯部10cが形成された第2の大径回転体10fが一体成形されている。また、第1のカウンタギヤ9には、第1、第2の小径回転体9d、9eおよび第1の大径回転体9fを貫通する丸孔の第1の枢支軸挿通孔9iが形成され、第2のカウンタギヤ10には、第3、第4の小径回転体10d、10eおよび第2の大径回転体10fを貫通する丸孔の第2の枢支軸挿通孔10iが形成されており、他の部位は第1実施例と同様になっている。
【0059】
この場合の減速機構付モータ1の減速機構13がギヤケース3の減速機構収容部3bに組付けられるに際し、第1行程では、ギヤケース3の減速機構収容部3b内に、アーマチュアシャフト16に形成された第1、第2のウオーム7、8がそれぞれ配置される。このとき、ギヤケース3の減速機構収容部3b内には、アーマチュアシャフト16の一方側である第1のウオーム7側に第1の枢支軸26が配置されているとともに、アーマチャアシャフト16の他方側である第2のウオーム8側に第2の枢支軸27が配置されている。この第1行程は、第1実施例で示した図3と同様であるため、図示は省略される。
【0060】
第1行程に続いて実行される第2行程では、図7に示されるように、ホイールギヤ11の第1の歯部11a上の所定位置でホイールギヤ11の第1の歯部11aに第1のカウンタギヤ9の第1の小径歯部9aが噛合わされるとともにホイールギヤ11の第2の歯部11bに第1のカウンタギヤ9の第2の小径歯部9bがそれぞれ噛合わされることによって、ホイールギヤ11に第1のカウンタギヤ9が保持され、且つ、ホイールギヤ11の第1の歯部11a上の第1のカウンタギヤ9とは異なる所定位置でホイールギヤ11の第1の歯部11aに第2のカウンタギヤ10の第3の小径歯部10aが噛合わされるとともにホイールギヤ11の第2の歯部11bに第2のカウンタギヤ10の第4の小径歯部10bが噛合わされることによって、ホイールギヤ11に第2のカウンタギヤ10が保持されて、ホイールギヤ11と、第1のカウンタギヤ9の第1、第2の小径回転体9d、9eと、第1のカウンタギヤ9の第1の大径回転体9fと、第2のカウンタギヤ10の第3、第4の小径回転体10d、10eと、第2のカウンタギヤ10の第1の大径回転体10fとからなる組体50がギヤケース3の減速機構収容部3bの上方に配置される。
【0061】
そして、この第2行程では、上記の組体50が下方に移動されることによって、第1の枢支軸26に第1のカウンタギヤ9の第1の枢支軸挿通孔9iが挿通されるとともに、第2の枢支軸27に第2のカウンタギヤ10の第2の枢支軸挿通孔10iが挿通され、ホイールギヤ11に固定された出力軸12がギヤケース3の出力軸支持部3d内に挿入され、第1のカウンタギヤ9の第1の大径歯部9cが第1のウオーム7に噛合されるとともに、第2のカウンタギヤ10の第2の大径歯部10cが第2のウオーム8に噛合されることによって、ホイールギヤ11、第1のカウンタギヤ9、第2のカウンタギヤ10がギヤケース3の減速機構収容部3bに組付けられる。
【0062】
上述した組立方法によれば、ホイールギヤ11に第1のカウンタギヤ9の第1、第2の小径回転体9d、9e、第1のカウンタギヤ9の第1の大径回転体9fおよび第2のカウンタギヤ10の第3、第4の小径回転体10d、19e、第2のカウンタギヤ10の第2の大径回転体10fがそれぞれ保持されている状態でギヤケース3に組付けられるため、従来のもののように、第1、第2のカウンタギヤを組付ける工程およびホイールギヤを組付ける工程がそれぞれ別工程になることがないから、極めて簡潔に組付が行われる。
【0063】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明の請求項1、2、3、4、5に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法によれば、第1のカウンタギヤは、第1の小径歯部が第2の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつから、第1の小径歯部のねじの谷のスラスト方向に第2の小径歯部のねじの山が配置される。第2のカウンタギヤは、第3の小径歯部が第4の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつから、第3の小径歯部のねじの谷のスラスト方向に第4の小径歯部のねじの山が配置される。ホイールギヤは、第1の歯部が第2の歯部に1/2ピッチの位相差をもつから、第1の歯部のねじの谷のスラスト方向に第2の歯部のねじの山が配置される。それ故、ホイールギヤの第1の歯部に第1のカウンタギヤの第1の小径歯部を噛合わせるとともにホイールギヤの第2の歯部に第1のカウンタギヤの第2の小径歯部を噛合わせることにより、ホイールギヤの第2の歯部上に第1のカウンタギヤの第1の小径歯部が配置されるから、第1のカウンタギヤがホイールギヤに保持される。また、ホイールギヤの第1の歯部に第2のカウンタギヤの第3の小径歯部を噛合わせるとともにホイールギヤの第2の歯部に第2のカウンタギヤの第4の小径歯部を噛合わせることにより、ホイールギヤの第2の歯部上に第2のカウンタギヤの第3の小径歯部が配置されるから、第2のカウンタギヤがホイールギヤに保持される。そして、第1、第2のカウンタギヤがホイールギヤにそれぞれ保持されている組体がギヤケースに組付けられるだけで減速機構の組付けが行われる。よって、第1、第2のカウンタギヤとホイールギヤとをギヤケースに同時的に組付けられることによって、生産性の向上が図れるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法の第1実施例においての減速機構付モータの内部構造を説明する横断平面図である。
【図2】図1に示した減速機構付モータの縦断正面図である。
【図3】図1に示した減速機構付モータにおける減速機構の組付方法の手順を説明する外観斜視図である。
【図4】図1に示した減速機構付モータにおける減速機構の組付方法の手順を説明する外観斜視図である。
【図5】図1に示した減速機構付モータにおける減速機構の組付方法の手順を説明する外観斜視図である。
【図6】図1に示した減速機構付モータにおける減速機構の組付方法の手順を説明する外観斜視図である。
【図7】この発明に係わる減速機構付モータにおける減速機構の組付方法の第2実施例においての手順を説明する外観斜視図である。
【符号の説明】
1 減速機構付モータ
2 モータケース
3 ギヤケース
4 (マグネット)第1のマグネット
5 (マグネット)第2のマグネット
6 アーマチュア
7 第1のウオーム
8 第2のウオーム
9 第1のカウンタギヤ
9a 第1の小径歯部
9b 第2の小径歯部
9c 第1の大径歯部
9d 第1の小径回転体
9e 第2の小径回転体
9f 第1の大径回転体
9g 第1の枢支軸挿通孔
9h 第1の嵌入部
9i 第1の枢支軸挿通孔
10 第2のカウンタギヤ
10a 第3の小径歯部
10b 第4の小径歯部
10c 第2の大径歯部
10d 第3の小径回転体
10e 第4の小径回転体
10f 第2の大径回転体
10g 第2の枢支軸挿通孔
10h 第2の嵌入部
10i 第2の枢支軸挿通孔
11 ホイールギヤ
11a 第1の歯部
11b 第2の歯部
12 出力軸
13 減速機構
16 アーマチュアシャフト
26 第1の枢支軸
27 第2の枢支軸
50 組体

Claims (5)

  1. モータケースと、
    上記モータケースにねじ止めされたギヤケースと、
    上記モータケースの内側に配置されたマグネットと、
    上記マグネットの内周側に上記モータケースと上記ギヤケースとにより回転可能に支持されているとともに、通電により回転するアーマチュアシャフトをもつアーマチュアを備え、
    上記ギヤケース内に配置された上記アーマチュアシャフトにそれぞれ形成された第1のウオームおよび第2のウオームと、
    上段に第1の小径歯部が形成された第1の小径回転体をそなえ、且つ、中段に該第1の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつ第2の小径歯部が形成された第2の小径回転体を該第1の小径回転体に一体的に結合してそなえ、下段に上記第1のウオームに噛合される第1の大径歯部が形成された第1の大径回転体をそなえた第1のカウンタギヤと、
    上段に第3の小径歯部が形成された第3の小径回転体をそなえ、且つ、中段に該第3の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつ第4の小径歯部が形成された第4の小径回転体を該第3の小径回転体に一体的に結合してそなえ、下段に上記第2のウオームに噛合される第2の大径歯部が形成された第2の大径回転体をそなえた第2のカウンタギヤと、
    上段に上記第1のカウンタギヤの第1の小径歯部および上記第2のカウンタギヤの第3の小径歯部にそれぞれ噛合される第1の歯部が形成され、且つ、下段に該第1の歯部に1/2ピッチの位相差をもって該第1の歯部に一体的に結合され、上記第1のカウンタギヤの第2の小径歯部および上記第2のカウンタギヤの第4の小径歯部にそれぞれ噛合される第2の歯部が形成されたホイールギヤと、
    上記ホイールギヤに固定された出力軸とからなる減速機構を備えた減速機構付モータにおける減速機構の組付方法であって、
    上記アーマチュアシャフトの第1、第2のウオームを上記ギヤケース内に配置する第1行程と、
    上記アーマチュアシャフトの第1のウオームに上記第1のカウンタギヤの第1の大径回転体に形成された第1の大径歯部を噛合わせるとともに、該アーマチュアシャフトの第2のウオームに上記第2のカウンタギヤの第2の大径回転体に形成された第2の大径歯部を噛み合わせて該第1の大径回転体および第2の大径回転体をギヤケース内に配置する第2行程と、
    上記ホイールギヤの第1の歯部に上記第1のカウンタギヤの第1の小径歯部を噛合わせるとともに該ホイールギヤの第2の歯部に該第1のカウンタギヤの第2の小径歯部を噛合わせ、且つ、該ホイールギヤの第1の歯部に上記第2のカウンタギヤの第3の小径歯部を噛合わせるとともに該ホイールギヤの第2の歯部に該第2のカウンタギヤの第4の小径歯部を噛合わせたホイールギヤと第1、第2のカウンタギヤのそれぞれの小径回転体とからなる組体をギヤケース上に配置し、上記出力軸を上記ギヤケースに挿通しながら該組体をギヤケース内に組み入れることによって、該第1のカウンタギヤの第2の小径回転体を第1のカウンタギヤの第1の大径回転体に結合するとともに、該第2のカウンタギヤの第4の小径回転体を第2のカウンタギヤの第2の大径回転体に結合する第3行程とからなることを特徴とする減速機構付モータにおける減速機構の組付方法。
  2. ギヤケースには、アーマチュアシャフトの一方側に第1の枢支軸が取付けられているとともに、アーマチュアシャフトの他方側に第2の枢支軸が取付けられ、
    第1のカウンタギヤには、上記第1の枢支軸が挿入配置され、第2の小径歯部の外形に相似形状にして該第2の小径歯部を回転不能に嵌入可能な第1の嵌入部が形成され、
    第2のカウンタギヤには、上記第2の枢支軸が挿入配置され、第4の小径歯部の外形に相似形状にして該第4の小径歯部を回転不能に嵌入可能な第2の嵌入部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の減速機構付モータにおける減速機構の組付方法。
  3. 第1のカウンタギヤの第1の小径歯部および第2の小径歯部の中央部には、第1の枢支軸が挿通されることにより該第1の枢支軸により回転可能に支持される第1の枢支軸挿通孔が形成され、
    第2のカウンタギヤの第3の小径歯部および第4の小径歯部の中央部には、第2の枢支軸が挿通されることにより該第2の枢支軸により回転可能に支持される第2の枢支軸挿通孔が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の減速機構付モータにおける減速機構の組付方法。
  4. モータケースと、
    上記モータケースにねじ止めされたギヤケースと、
    上記モータケースの内側に配置されたマグネットと、
    上記マグネットの内周側に上記モータケースと上記ギヤケースとにより回転可能に支持されているとともに、通電により回転するアーマチュアシャフトをもつアーマチュアを備え、
    上記ギヤケース内に配置された上記アーマチュアシャフトにそれぞれ形成された第1のウオームおよび第2のウオームと、
    上段に第1の小径歯部が形成された第1の小径回転体をそなえ、且つ、中段に該第1の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつ第2の小径歯部が形成されていて該第1の小径回転体に一体的に結合された第2の小径回転体をそなえ、下段に上記第1のウオームに噛合される第1の大径歯部が形成されていて該第2の小径回転体に一体的に結合された第1の大径回転体をそなえた第1のカウンタギヤと、
    上段に第3の小径歯部が形成された第3の小径回転体をそなえ、且つ、中段に該第3の小径歯部に1/2ピッチの位相差をもつ第4の小径歯部が形成されていて該第3の小径回転体に一体的に結合された第4の小径回転体をそなえ、下段に上記第2のウオームに噛合される第2の大径歯部が形成されていて該第4の小径回転体に一体的に結合された第2の大径回転体をそなえた第2のカウンタギヤと、
    上段に上記第1のカウンタギヤの第1の小径歯部および上記第2のカウンタギヤの第3の小径歯部にそれぞれ噛合される第1の歯部が形成され、且つ、下段に該第1の歯部に1/2ピッチの位相差をもって該第1の歯部に一体的に結合され、上記第1のカウンタギヤの第2の小径歯部および上記第2のカウンタギヤの第4の小径歯部にそれぞれ噛合される第2の歯部が形成されたホイールギヤと、
    上記ホイールギヤに固定された出力軸とからなる減速機構を備えた減速機構付モータにおける減速機構の取付方法であって、
    上記ギヤケース内に、上記アーマチュアシャフトの第1、第2のウオームを配置する第1行程と、
    上記ホイールギヤの第1の歯部に上記第1のカウンタギヤの第1の小径歯部を噛合わせるとともに該ホイールギヤの第2の歯部に該第1のカウンタギヤの第2の小径歯部を噛合わせ、且つ、該ホイールギヤの第1の歯部に上記第2のカウンタギヤの第3の小径歯部を噛合わせるとともに該ホイールギヤの第2の歯部に該第2のカウンタギヤの第4の小径歯部を噛合わせたホイールギヤと第1、第2のカウンタギヤとからなる組体をギヤケース上に配置し、上記出力軸を上記ギヤケースに挿通しながら該組体をギヤケース内に組み入れることによって、上記アーマチュアシャフトの第1のウオームに上記第1のカウンタギヤの第1の大径回転体に形成された第1の大径歯部を噛合わせるとともに、該アーマチュアシャフトの第2のウオームに上記第2のカウンタギヤの第2の大径回転体に形成された第2の大径歯部を噛み合わせる第2行程とからなることを特徴とする減速機構付モータにおける減速機構の組付方法。
  5. ギヤケースには、アーマチュアシャフトの一方側に第1の枢支軸が取付けられているとともに、アーマチュアシャフトの他方側に第2の枢支軸が取付けられ、
    第1のカウンタギヤには、上記第1の枢支軸が挿通されることにより該第1の枢支軸により回転可能に支持される第1の枢支軸挿通孔が形成され、
    第2のカウンタギヤには、上記第2の枢支軸が挿通されることにより該第2の枢支軸により回転可能に支持される第2の枢支軸挿通孔が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の減速機構付モータにおける減速機構の組付方法。
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