JP3806386B2 - 真空処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板への製膜を施すプラズマCVD装置等に用いられる真空処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、基板へ製膜を施す真空処理装置としては、プラズマCVD装置、スパッタリング装置、ドライエッチング装置などが知られている。
特に、シリコン太陽電池等の半導体を製造する際に、その製膜を行う装置としては、プラズマCVD装置が用いられている。
【0003】
従来、この種の真空処理装置として、図8から図10に示すものが知られている。図8において、真空処理装置100は、製膜ユニット101と、製膜ユニット101の両側に配置され、製膜する母材である基板Kを支持するヒーターカバー102と、ヒーターカバー102の外側に配置された基板加熱ヒータ103と、これら全てを収納する真空チャンバ(図示せず)とを主な構成要素として構成されている。
【0004】
製膜ユニット101には、中央に設けられ、冷却水が通された冷却用ヒートシンク104の両側部に防着板105を介してラダー電極106が配設されており、製膜ユニット101は、ラダー電極106を臨む部分が開口された排気カバー107によって覆われた構造となっている。
【0005】
ラダー電極106は、図9に示すように、上下のパイプ部108同士の間に複数の格子部109が間隔をあけて設けられ、高周波電源110から高周波電流が供給されている。上下のパイプ部108には、絶縁用のセラミック管111が接続され、セラミック管111には、真空処理装置100の外部から製膜ガスを導入するガス供給管112が接続されている。
【0006】
パイプ部108とセラミック管111との接続部は、図10に示すように、格子部109に製膜ガスを均等に流入させるガス導入管113が、パイプ部108内に挿入され、ガス導入管113の端部には拡張部114が形成されている。セラミック管111の端部には止め輪115が設けられ、袋ナット116が、止め輪115を押しながら、パイプ部108と螺合することにより、パイプ部108と拡張部114との接触部、及び拡張部114とセラミック管との接触部が押圧され、気密が保たれる。
【0007】
セラミック管111とガス供給管112との接合部も同様にして、ガス導入管112の端部には拡張部114が形成され、袋ナット116が、止め輪115を押しながら、拡張部114を挟むように配置された雌ネジ部117と螺合することにより、セラミック管111と拡張部114との接触部が押圧され、気密が保たれる。
【0008】
上記の構成からなる真空処理装置100においては、真空チャンバ内が減圧された状態で、SiHからなる原料ガスを含む製膜ガスが、真空チャンバ内に送り込まれる。つまり、製膜ガスは、真空チャンバ外からガス供給管112を通り、ラダー電極106を電気的に絶縁させるセラミック管111を通って、ラダー電極106のパイプ部106内に挿入されたガス導入管113に導かれる。ガス導入管113に導かれた製膜ガスは、複数の格子部109へ均等に分配され、格子部109から真空チャンバ内に供給される。
【0009】
製膜ガスが、真空チャンバ内に送り込まれるとともに、ラダー電極106に高周波電源110から高周波電流が供給されると、真空チャンバ内にプラズマが発生し、基板加熱ヒータ103によって加熱された基板Kに製膜が施されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−121677号公報 (第2−4頁、第5図)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の構成の真空処理装置においては、ラダー電極106のパイプ部108と、ガス導入管113に接続された拡張部114との接触部、及びガス導入管113に接続された拡張部114と、セラミック管111との接触部、及びセラミック管111と、ガス供給管112に接続された拡張部114との接触部での気密が十分に確保され難く、わずかながら製膜ガスの漏洩が発生していた。このような部位での製膜ガスの漏洩は発見し難く、漏洩した製膜ガスは、漏洩部の周囲に粉となって堆積する。この粉が基板上の膜中に取り込まれ、膜質不良となる問題があった。
また、ガス導入管113に供給するガス量が低減することにより、基板上へのガスの均一供給ができなくなり、基板上の膜厚の分布に影響を与え、膜厚不均一の原因となるという問題があった。
【0012】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、基板上に作られる膜厚分布の安定化が図れる真空処理装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の真空処理装置では、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
請求項1にかかる発明は、前記製膜室内に、前記管材電極と前記基板支持台とが設けられ、前記基板支持台は、前記基板を支持するとともに接地され、前記管材電極には、前記ガス導入管材が挿入され、該ガス導入管材に前記絶縁管材が接続されるとともに、前記ガス供給管材から前記絶縁管材を通して前記製膜ガスが供給され、高周波電流が供給されることにより、前記製膜室内にてプラズマを生じさせて前記基板に製膜を施す真空処理装置において、前記絶縁管材と前記ガス導入管材との間、及び前記絶縁管材と前記ガス供給管材との間、及び前記管材電極と前記ガス導入管材との間には、前記気密部材が備えられていることを特徴とする。
【0014】
この発明にかかる真空処理装置によれば、前記ガス供給管と前記絶縁管材との間、及び前記絶縁管材と前記ガス導入管材との間、及び前記ガス導入管材と前記管材電極との間は、前記気密部材により気密が保たれているため、前記製膜ガスが前記管材電極に流入する前に漏洩しない。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生が抑えられる。その結果、前記基板上への粉の付着を防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。
【0015】
請求項2にかかる発明は、請求項1記載の真空処理装置において、前記気密部材は、耐熱性とフッ素耐食性とを有する前記弾性体からなることを特徴とする。
【0016】
この発明にかかる真空処理装置によれば、前記気密部材は、耐熱性とフッ素耐食性とを有する前記弾性体からなるため、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、耐熱性をかね備えることになる。これにより、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。
【0017】
請求項3にかかる発明は、請求項1記載の真空処理装置において、前記気密部材は、耐熱性とフッ素耐食性とを有する前記被覆部材で被覆された金属からなり、その断面形状が略O形状、または略C形状であることを特徴とする。
【0018】
この発明にかかる真空処理装置によれば、前記気密部材は、耐熱性とフッ素耐食性とを有する前記被覆部材で被覆された金属からなる断面形状が略O形状、または断面形状が略C形状の前記気密部材であるため、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、より高い温度に対する耐熱性をかね備えることになる。これにより、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。
【0019】
請求項4にかかる発明は、請求項1記載の真空処理装置において、前記気密部材は、耐熱性と耐水素脆性とフッ素耐食性とを有した前記軟質金属からなる平板環であることを特徴とする。
【0020】
この発明にかかる真空処理装置によれば、前記気密部材は、耐熱性と耐水素脆性とフッ素耐食性とを有した前記軟質金属からなる前記気密部材であるため、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、耐熱性と耐水素脆性とをかね備えることになる。これにより、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。また、平板環のため、接触面積が広くとれて、前記気密部材との接触面の加工粗さがある程度悪くても、前記製膜ガスの漏洩防止ができる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。
【0021】
請求項5にかかる発明は、請求項1記載の真空処理装置において、前記管材電極には前記第一の傾斜面が設けられ、前記ガス導入管材には前記第二の傾斜面が設けられるとともに、前記第一の傾斜面と前記第二の傾斜面との接触により気密を保つことを特徴とする真空処理装置。
【0022】
この発明にかかる真空処理装置によれば、前記第一の傾斜面と前記第二の傾斜面との接触により気密を保たれているため、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、耐熱性をかね備えることになる。これにより、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。
【0023】
請求項6にかかる発明は、請求項1から5のいずれかに記載の真空処理装置において、前記絶縁管材の端部が、つば部を備えていることを特徴とする。
【0024】
この発明にかかる真空処理装置によれば、前記絶縁管材の端部には、つば部が備えられているため、シール面積の確保が容易になり、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。
【0025】
また、前記絶縁管材の端部には、つば部が備えられているため、前記管材電極との接続が確実、容易になり、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。
【0026】
請求項7にかかる発明は、前記製膜室内に、前記管材電極と前記基板支持台とが設けられ、前記基板支持台は、前記基板を支持するとともに、接地され、前記管材電極には、前記ガス導入管材が挿入され、該ガス導入管材に前記絶縁管材が接続されるとともに、前記ガス供給管材から前記絶縁管材を通して前記製膜ガスが供給され、高周波電流が供給されることにより、前記製膜室内にてプラズマを生じさせて前記基板に製膜を施す真空処理装置において、前記管材電極には前記第一の傾斜面が設けられ、前記ガス導入管材には前記第二の傾斜面が設けられるとともに、前記第一の傾斜面と前記第二の傾斜面との接触により気密を保ち、前記ガス導入管材と前記絶縁管材との間に継ぎ手部材が設けられ、前記絶縁管材と前記継ぎ手部材とはロウ付けされるとともに、前記ガス導入管材には前記第三の傾斜面が設けられ、前記継ぎ手部材には前記第四の傾斜面が設けられるとともに、前記第三の傾斜面と前記第四の傾斜面との接触により気密を保つことを特徴とする。
【0027】
この発明にかかる真空処理装置によれば、前記ガス導入管材と前記継ぎ手部材、及び前記ガス導入管材と前記継ぎ手部材とは、前記第一の傾斜面と前記第二の傾斜面、及び前記第三の傾斜面と前記第四の傾斜面との接触により気密が保たれ、かつ、前記絶縁管材と前記継ぎ手部材とはロウ付けされているので、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、耐熱性をかね備えることになる。これにより、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。
【0028】
請求項8にかかる発明は、前記製膜室内に、前記管材電極と前記基板支持台とが設けられ、前記基板支持台は、前記基板を支持するとともに、接地され、前記管材電極には、前記ガス導入管材が挿入され、該ガス導入管材に前記絶縁管材が接続されるとともに、前記ガス供給管材から前記絶縁管材を通して前記製膜ガスが供給され、高周波電流が供給されることにより、前記製膜室内にてプラズマを生じさせて前記基板に製膜を施す真空処理装置において、前記管材電極には前記第一の傾斜面が設けられ、前記ガス導入管材には前記第二の傾斜面が設けられるとともに、前記第一の傾斜面と前記第二の傾斜面との接触により気密を保ち、前記ガス導入管材と前記絶縁管材との間に前記継ぎ手部材が設けられ、前記絶縁管材と前記継ぎ手部材とは拡散溶接されるとともに、前記ガス導入管材には前記第三の傾斜面が設けられ、前記継ぎ手部材には前記第四の傾斜面が設けられるとともに、前記第三の傾斜面と前記第四の傾斜面との接触により気密を保つことを特徴とする。
【0029】
この発明にかかる真空処理装置によれば、前記ガス導入管材と前記継ぎ手部材、及び前記ガス導入管材と前記継ぎ手部材とは、前記第一の傾斜面と前記第二の傾斜面、及び前記第三の傾斜面と前記第四の傾斜面との接触により気密が保たれ、かつ、前記絶縁管材と前記継ぎ手部材とは拡散溶接されているので、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、耐熱性をかね備えることになる。これにより、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。
【0030】
請求項9にかかる発明は、請求項1から5のいずれかに記載の真空処理装置において、前記絶縁管材には、つば部が設けられ、前記管材電極と前記絶縁管材とを、前記ガス導入管材を挟んで締結する前記締結部材が設けられ、前記つば部と前記締結部材との間に、耐熱性と耐水素脆性とフッ素耐食性を有する前記弾性座金を配置することを特徴とする。
【0031】
この発明にかかる真空処理装置によれば、前記止め輪と前記締結部材との間に、耐熱性と耐水素脆性とフッ素耐食性を有する前記弾性座金が設けられていることにより、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、耐熱性と耐水素脆性とをかね備えることになる。かつ、前記管材電極と、前記ガス導入管材と、前記継ぎ手部材と、前記絶縁管材との熱線膨張係数の差による熱膨張の差を前記弾性座金により吸収することができる。これにより、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。
【0032】
請求項10にかかる発明は、請求項6に記載の真空処理装置において、前記管材電極と前記絶縁管材とを、前記ガス導入管材を挟んで締結する前記締結部材が設けられ、前記絶縁管材と前記締結部材との間に、耐熱性と耐水素脆性とフッ素耐食性を有する前記弾性座金を配置することを特徴とする。
【0033】
請求項11にかかる発明は、請求項7または8に記載の真空処理装置において、前記管材電極と前記絶縁管材とを、前記ガス導入管材と前記継ぎ手部材とを挟んで締結する前記締結部材が設けられ、前記継ぎ手部材と前記締結部材との間に、耐熱性と耐水素脆性とフッ素耐食性を有する前記弾性座金が設けられることを特徴とする。
【0034】
この発明にかかる真空処理装置によれば、前記継ぎ手部材と前記締結部材との間に、耐熱性と耐水素脆性とフッ素耐食性を有する前記弾性座金が設けられていることにより、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、耐熱性と耐水素脆性とをかね備えることになる。かつ、前記管材電極と、前記ガス導入管材と、前記継ぎ手部材と、前記絶縁管材との熱線膨張係数の差による熱膨張の差を前記弾性座金により吸収することができる。これにより、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1、図2はこの発明の第一の実施形態を示す図である。全体の構成は図8、図9に示すものと同様であり、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図8において真空処理装置10は、製膜ユニット101と、ヒーターカバー(基板支持台)102と、基板加熱ヒータ103と、これら全てを収納する真空チャンバ(製膜室)(図示せず)とを主な構成要素として構成されている。
【0036】
製膜ユニット101には、中央に設けられた冷却用ヒートシンク104の両側部に防着板105を介してラダー電極(管材電極)106が配設されており、製膜ユニット101は、排気カバー107によって覆われた構造となっている。
【0037】
ラダー電極106は、図9に示すように、上下のパイプ部108同士の間に複数の格子部109が設けられ、高周波電源110から高周波電流が供給されている。上下のパイプ部108には、フッ素耐食性を有するアルミナ製のセラミック管(絶縁管材)111が接続され、セラミック管111には、ガス供給管(ガス供給管材)112が接続されている。
【0038】
パイプ部108とセラミック管111との接続部は、図1に示すように、格子部109に製膜ガスを均等に流入させるガス導入管(ガス導入管材)11が、パイプ部108内に挿入され、ガス導入管11の端部には拡張部12が形成されている。パイプ部108の内周面には第一内周テーパ面(第一の傾斜面)13が形成され、拡張部12の外周面には第一外周テーパ面(第二の傾斜面)14が形成されている。これらテーパ面のテーパ角度としては、第一内周テーパ面は60°、第一外周テーパ面は50°であるのが好ましい。
【0039】
拡張部12とセラミック管111との間には、Al(軟質金属)からなる金属パッキン(気密部材)15(好ましくは、400℃程度で一旦焼きなましたもの)が備えられている。セラミック管111のパイプ部108側端部はつば状に広がるつば部16が形成され、袋ナット(締結部材)116は、バネ座金(弾性座金)17(好ましくは、冷間引き抜き材であるインコネル600またはインコネル750で作られたもの)と、つば部16と拡張部12とを挟んで、パイプ部108と螺合するように備えられている。
【0040】
セラミック管111とガス供給管112との接合部は、図2に示すように、ガス導入管112の端部に、拡張部18が形成され、セラミック管111と拡張部18との間に、フッ素系ゴム(弾性体)(例えば、カルレッツ社のカルレッツ(登録商標)等)からなるOリング(気密部材)19が備えられている。セラミック管111の端部にはクリセント形止め輪(止め輪)115が設けられ、袋ナット116と雌ネジ部117とが、クリセント形止め輪115と拡張部18とを挟んで螺合するように備えられている。
【0041】
上記の構成からなる真空処理装置10においては、真空チャンバ内が減圧された状態で、SiHからなる原料ガスを含む製膜ガスは、ガス供給管112、セラミック管111を通って、ガス導入管11に導かれる。ガス導入管11に導かれた製膜ガスは、複数の格子部109へ均等に分配され、格子部109から真空チャンバ内に供給される。
【0042】
製膜ガスが、真空チャンバ内に送り込まれるとともに、ラダー電極106に高周波電流が供給されると、真空チャンバ内にプラズマが発生し、基板Kに製膜が施されるようになっている。
【0043】
パイプ部108とセラミック管111とは、図1に示すように、袋ナット116とパイプ部108とを螺合することにより接合される。セラミック管111のつば部16は、バネ座金17を介して、袋ナット116によりパイプ部108側へ押圧され、拡張部12は、金属パッキン15を介して、セラミック管111によりパイプ部108側へ押圧される。
【0044】
セラミック管111と拡張部12との間は、圧縮され、セラミック管111と拡張部12とに密着した金属パッキン15により気密が保たれ、拡張部12とパイプ部108との間は、第一内周テーパ面13と第一外周テーパ面14とが接触し、テーパ面同士がリング状にくい込むことにより気密が保たれる。このときの、袋ナット116を締めるトルクとしては、例えば、M14の袋ナットを使用した場合には、金属パッキン15の断面積1mmあたり0.26から0.31N・m以上が好ましい。
【0045】
また、ラダー電極106には、室温から高周波電流を流した時の温度(最高で約400℃)のヒートサイクルがかかり、この際、パイプ部108とセラミック管111との接続部に使用される部材材質の熱線膨張係数の違いにより熱膨張の程度の差が出るが、この熱膨張の程度の差は、バネ座金17により吸収され、セラミック管111と拡張部12との押圧力、及び拡張部12とパイプ部108との押圧力は一定に保たれることにより、気密が保たれる。
【0046】
また、セラミック管111とガス供給管112は、図2に示すように、袋ナット116と雌ネジ部117とを螺合することにより接合される。セラミック管111は、クリセント形止め輪115を介して、袋ナット116によりガス供給管112側へ押圧され、拡張部18は、雌ネジ部117により、セラミック管111側に押圧される。セラミック管111と拡張部18との間は、圧縮され、セラミック管111と拡張部18とに密着したOリング19により気密が保たれる。
【0047】
上記の構成によれば、セラミック管111とガス導入管11との間では、金属パッキン15が、セラミック管111と拡張部12とに密着することにより気密が保たれる。
また、金属パッキン15は、Alからなるので、製膜ガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、融点が660℃なので、ラダー電極に高周波電流を流したときに上昇する最高温度である400℃程度においても、融けず、また形状も維持されるので、真空処理装置10の運転時においても気密が保たれる。
【0048】
これにより、セラミック管111とガス導入管11との間の周辺での粉の発生が抑えられ、基板K上への粉の付着を防ぐことができ、基板K上の膜質不良の発生を防ぐことができる。また、製膜ガスの漏洩を防止できるため、ガス導入管111からラダー電極106に供給される製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、ラダー電極106から基板Kへ、製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板K上への製膜分布の安定化を図ることができる。
【0049】
ガス導入管11とパイプ部108との間では、第一内周テーパ面13と第一外周テーパ面14とのくい込みにより気密が保たれる。
もともと、真空チャンバ内で使用されているガス導入管11と、パイプ部108とを用いた気密であるから、製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、ラダー電極に高周波電流を流したときに上昇する最高温度である400℃程度までの耐熱性をかね備えることになり、真空処理装置10の運転時においても気密が保たれる。
【0050】
これにより、ガス導入管11とパイプ部108との間の周辺での粉の発生が抑えられ、基板K上への粉の付着を防ぐことができ、基板K上の膜質不良の発生を防ぐことができる。また、製膜ガスの漏洩を防止できるため、ガス導入管111からラダー電極106に供給される製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、ラダー電極106から基板Kへ、製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板K上への製膜分布の安定化を図ることができる。
【0051】
袋ナット116とつば部16との間に、バネ座金17が設けられることにより、室温から高周波電流を流した時の温度(最高で約400℃)のヒートサイクルがかかった際の、パイプ部108とセラミック管111との接続部の各部材の熱膨張の程度の差は、バネ座金17により吸収される。
【0052】
これにより、セラミック管111と拡張部12との押圧力、及び拡張部12とパイプ部108との押圧力は一定に保たれることにより、気密が保たれ、パイプ部108とセラミック管111との接続部の周辺での粉の発生が抑えられ、基板K上への粉の付着を防ぐことができ、基板K上の膜質不良の発生を防ぐことができる。また、製膜ガスの漏洩を防止できるため、ガス導入管111からラダー電極106に供給される製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、ラダー電極106から基板Kへ、製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板K上への製膜分布の安定化を図ることができる。
【0053】
ガス供給管112とセラミック管111との間では、Oリング19が、セラミック管111と拡張部18とに密着することにより、気密が保たれる。
また、Oリング19は、フッ素系ゴムからなることにより、製膜ガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、300℃程度までの耐熱性をかね備えるため、真空処理装置10の運転時でも300℃まで温度上昇しない、ガス供給管112とセラミック管111との間で使用することができ、真空処理装置10の運転時においても気密が保たれる。
【0054】
これにより、ガス供給管112とセラミック管111との間の周辺での粉の発生が抑えられ、基板K上への粉の付着を防ぐことができ、基板K上の膜質不良の発生を防ぐことができる。また、製膜ガスの漏洩を防止できるため、ガス導入管111からラダー電極106に供給される製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、ラダー電極106から基板Kへ、製膜ガスを均一に供給することができる。
その結果、基板K上への製膜分布の安定化を図ることができる。
【0055】
以上の効果により、従来の真空処理装置100では、狙いの膜厚に対して±30%の誤差が生じていたものが、第一の実施の形態である真空処理装置10では、膜厚の誤差が±25%に減少し、膜厚の精度が±5%向上していることが、実験により認められた。
【0056】
図3、図4はこの発明の第二の実施形態を示す図である。全体の構成は図8、図9に示すものと同様であり、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図3において、真空処理装置20のセラミック管111には、図4に示すように、フッ素耐食性を有するアルミ製のロウ付け継ぎ手部(継ぎ手部材)21とロウ付け止め輪(止め輪)22とが、フッ素耐食性を有する金属(例えば、Al、Niなど)を主成分としたロウにより、ロウ付けされている。例えば、まず、セラミック管111上に、Niロウ材を用いてメタライズ処理を行い、メタライズ処理をした面の上に、Alロウ材を用いてロウ付け継ぎ手部21とロウ付け止め輪22とがロウ付けされている。
【0057】
拡張部12とロウ付け継ぎ手部21との間には、拡張部12の内周面に第二内周テーパ面(第三の傾斜面)23が形成され、ロウ付け継ぎ手部21の外周面に第二外周テーパ面(第四の傾斜面)24が形成されている。これらテーパ面のテーパ角度としては、第二内周テーパ面23は60°、第二外周テーパ面24は50°であるのが好ましい。
【0058】
袋ナット116は、バネ座金17と、ロウ付け継ぎ手部21と拡張部12とを挟んで、パイプ部108と螺合するように備えられている。
【0059】
セラミック管111とガス供給管112との接合部は、クリセント形止め輪115がロウ付け止め輪22に置き換わった以外は、第一の実施形態と同一であるので、その説明を省略する。
【0060】
上記の構成からなる真空処理装置20においては、パイプ部108とセラミック管111とが、図3に示すように、袋ナット116とパイプ部108とを螺合することにより接合される。セラミック管111にロウ付けされたロウ付け継ぎ手部21は、バネ座金17を介して、袋ナット116によりパイプ部108側へ押圧され、拡張部12は、ロウ付け継ぎ手部21により、セラミック管111によりパイプ部108側へ押圧される。
ロウ付け継ぎ手部21と拡張部12との間は、第二内周テーパ面23と第二外周テーパ面24とが接触し、テーパ面同士がリング状にくい込むことにより気密が保たれる。
【0061】
上記の構成によれば、セラミック管111(ロウ付け継ぎ手部21)とガス導入管11との間では、第二内周テーパ面23と第二外周テーパ面24とのくい込みにより気密が保たれる。
もともと、真空チャンバ内で使用されているガス導入管11と、フッ素耐食性を持つ金属を主成分としたロウによりロウ付けされた、セラミック管111(ロウ付け継ぎ手部21)とを用いた気密であるから、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、ラダー電極に高周波電流を流したときに上昇する最高温度である400℃程度までの耐熱性をかね備えることになり、真空処理装置10の運転時においても気密が保たれる。
【0062】
これにより、ガス導入管11とパイプ部108との間の周辺での粉の発生が抑えられ、基板K上への粉の付着を防ぐことができ、基板K上の膜質不良の発生を防ぐことができる。また、製膜ガスの漏洩を防止できるため、ガス導入管111からラダー電極106に供給される製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、ラダー電極106から基板Kへ、製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板K上への製膜分布の安定化を図ることができる。
【0063】
図5はこの発明の第三の実施形態を示す図である。全体の構成は図8、図9に示すものと同様であり、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図5において、真空処理装置30のセラミック管111には、フッ素耐食性を有するアルミ製の拡散溶接継ぎ手部(継ぎ手部材)31とフッ素耐食性を有するアルミ製の拡散溶接止め輪(止め輪)(図示せず)とがアルミ拡散溶接されている。
【0064】
拡張部12と拡散溶接継ぎ手部31との間には、拡張部12の内周面に第二内周テーパ面23が形成され、拡散溶接継ぎ手部31の外周面に第三外周テーパ面(第四の傾斜面)32が形成されている。これらテーパ面のテーパ角度としては、第二内周テーパ面23は60°、第三外周テーパ面32は50°であるのが好ましい。
【0065】
袋ナット116は、バネ座金17と、拡散溶接継ぎ手部31と拡張部12とを挟んで、パイプ部108と螺合するように備えられている。
【0066】
セラミック管111とガス供給管112との接合部は、クリセント形止め輪115が拡散溶接止め輪(図示せず)に置き換わった以外は、第一の実施形態と同一であるので、その説明を省略する。
【0067】
上記の構成からなる真空処理装置30においては、パイプ部108とセラミック管111とが、図5に示すように、袋ナット116とパイプ部108とを螺合することにより接合される。セラミック管111に拡散溶接された拡散溶接継ぎ手部31は、バネ座金17を介して、袋ナット116によりパイプ部108側へ押圧され、拡張部12は、拡散溶接継ぎ手部31により、セラミック管111によりパイプ部108側へ押圧される。
拡散溶接継ぎ手部31と拡張部12との間は、第二内周テーパ面23と第三外周テーパ面32とが接触し、テーパ面同士がリング状にくい込むことにより気密が保たれる。
【0068】
上記の構成によれば、セラミック管111(拡散溶接継ぎ手部31)とガス導入管11との間では、第二内周テーパ面23と第三外周テーパ面32とのくい込みにより気密が保たれる。
もともと、真空チャンバ内で使用されているガス導入管11と、フッ素耐食性のあるアルミナ製のセラミック管111(拡散溶接継ぎ手部31)とを用いた気密であるから、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、ラダー電極に高周波電流を流したときに上昇する最高温度である400℃程度までの耐熱性をかね備えることになり、真空処理装置30の運転時においても気密が保たれる。
【0069】
これにより、ガス導入管11とパイプ部108との間の周辺での粉の発生が抑えられ、基板K上への粉の付着を防ぐことができ、基板K上の膜質不良の発生を防ぐことができる。また、製膜ガスの漏洩を防止できるため、ガス導入管111からラダー電極106に供給される製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、ラダー電極106から基板Kへ、製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板K上への製膜分布の安定化を図ることができる。
【0070】
図6はこの発明の第四の実施形態を示す図である。全体の構成は図8、図9に示すものと同様であり、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図6において、真空処理装置40のセラミック管111のパイプ部108側端部には、クリセント形止め輪(止め輪)41が設けられ、袋ナット116は、クリセント形止め輪41と拡張部12とを挟んで、パイプ部108と螺合するように備えられている。
【0071】
セラミック管111とガス供給管112との接合部は、第一の実施形態と同様でありその説明を省略する。
【0072】
上記の構成からなる真空処理装置40においては、パイプ部108とセラミック管111とは、図6に示すように、袋ナット116とパイプ部108とを螺合することにより接合される。
セラミック管111のクリセント形止め輪41は、袋ナット116によりパイプ部108側へ押圧され、拡張部12は、金属パッキン15を介して、セラミック管111によりパイプ部108側へ押圧される。セラミック管111と拡張部12との間は、圧縮され、セラミック管111と拡張部12とに密着した金属パッキン15により気密が保たれる。
【0073】
上記の構成によれば、セラミック管111とガス導入管11との間では、金属パッキン15が、セラミック管111と拡張部12とに密着することにより気密が保たれる。
また、金属パッキン15は、Alからなるので、製膜ガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、融点が660℃なので、ラダー電極に高周波電流を流したときに上昇する最高温度である400℃程度においても、融けず、また形状も維持されるので、真空処理装置40の運転時においても気密が保たれる。
【0074】
これにより、セラミック管111とガス導入管11との間の周辺での粉の発生が抑えられ、基板K上への粉の付着を防ぐことができ、基板K上の膜質不良の発生を防ぐことができる。また、製膜ガスの漏洩を防止できるため、ガス導入管111からラダー電極106に供給される製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、ラダー電極106から基板Kへ、製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板K上への製膜分布の安定化を図ることができる。
【0075】
図7はこの発明の第五の実施形態を示す図である。全体の構成は図8、図9に示すものと同様であり、同一構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
図7において、真空処理装置50の拡張部12とセラミック管111との間には、NiまたはAl(被覆部材)により被覆された金属リング(気密部材)51(例えば、金属Oリングや、イーグル工業株式会社のC−SEAL(登録商標)等)が備えられている。袋ナット116は、クリセント形止め輪41と拡張部12とを挟んで、パイプ部108と螺合するように備えられている。
【0076】
セラミック管111とガス供給管112との接合部は、第一の実施形態と同様でありその説明を省略する。
【0077】
上記の構成からなる真空処理装置50においては、パイプ部108とセラミック管111とは、図7に示すように、袋ナット116とパイプ部108とを螺合することにより接合される。
セラミック管111のクリセント形止め輪41は、袋ナット116によりパイプ部108側へ押圧され、拡張部12は、金属リング51を介して、セラミック管111によりパイプ部108側へ押圧される。セラミック管111と拡張部12との間は、圧縮され、セラミック管111と拡張部12とに密着した金属リング51により気密が保たれる。
【0078】
上記の構成によれば、セラミック管111とガス導入管11との間では、金属リング51が、セラミック管111と拡張部12とに密着することにより気密が保たれる。
また、金属リング51は、NiまたはAlにより被覆されているので、製膜ガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、金属製なので、ラダー電極に高周波電流を流したときに上昇する最高温度である400℃程度に対する耐熱性も備えていることより、真空処理装置50の運転時においても気密が保たれる。
【0079】
これにより、セラミック管111とガス導入管11との間の周辺での粉の発生が抑えられ、基板K上への粉の付着を防ぐことができ、基板K上の膜質不良の発生を防ぐことができる。また、製膜ガスの漏洩を防止できるため、ガス導入管111からラダー電極106に供給される製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、ラダー電極106から基板Kへ、製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板K上への製膜分布の安定化を図ることができる。
【0080】
なお、上記の実施の形態においては、セラミック管とガス供給管との間の気密保持にフッ素系ゴムのOリングを用いたものに適応して説明したが、このセラミック管とガス供給管との間の気密保持にフッ素系ゴムのOリングを用いたものに限られることなく、金属Oリングを用いたもの等、その他、上記の発明の実施の形態で述べた気密保持手段を用いたものに適応することができるものである。
【0081】
また、金属パッキンやバネ座金等の部材の組み合わせは、上記の発明の実施の形態で述べたものに限られることなく、さまざまな組み合わせに適応することができるものである。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、前記ガス供給管と前記絶縁管材との間、及び前記絶縁管材と前記ガス導入管材との間、及び前記ガス導入管材と前記管材電極との間は、前記気密部材により気密が保たれているため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生が抑えられ、前記基板上への粉の付着を防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0083】
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0084】
請求項2に係る発明によれば、耐熱性とフッ素耐食性とを有する前記弾性体からなる前記気密部材を使用するため、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、耐熱性をかね備えることになり、前記ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0085】
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0086】
請求項3に係る発明によれば、耐熱性とフッ素耐食性とを有する前記被覆部材で被覆された金属からなる断面形状が略O形状、または断面形状が略C形状の前記気密部材を使用するため、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、より高い温度に対する耐熱性をかね備えることになり、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0087】
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0088】
請求項4に係る発明によれば、耐熱性と耐水素脆性とフッ素耐食性とを有した前記軟質金属からなる前記気密部材を使用するため、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、耐熱性と耐水素脆性とをかね備えることになり、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。また、前記気密部材との接触面の加工粗さがある程度悪くても、前記製膜ガスの漏洩防止ができる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0089】
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0090】
請求項5に係る発明によれば、前記管材電極と前記ガス導入管材とは、前記第一の傾斜面と前記第二の傾斜面との接触により気密が保たれているため、前記製膜ガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、耐熱性をかね備えることになり、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0091】
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0092】
請求項6に係る発明によれば、前記絶縁管材の端部が、前記つば部になっているため、シール面積の確保が容易になり、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0093】
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0094】
さらに、前記絶縁管材の端部には、つば部が備えられているため、前記管材電極との接続が確実、容易になり、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0095】
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0096】
請求項7に係る発明によれば、前記ガス導入管材と前記継ぎ手部材、及び前記ガス導入管材と前記継ぎ手部材とは、前記第一の傾斜面と前記第二の傾斜面、及び前記第三の傾斜面と前記第四の傾斜面との接触により気密が保たれ、かつ、前記絶縁管材と前記継ぎ手部材とはロウ付けされているので、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、耐熱性をかね備えることになり、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0097】
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0098】
請求項8に係る発明によれば、前記ガス導入管材と前記継ぎ手部材、及び前記ガス導入管材と前記継ぎ手部材とは、前記第一の傾斜面と前記第二の傾斜面、及び前記第三の傾斜面と前記第四の傾斜面との接触により気密が保たれ、かつ、前記絶縁管材と前記継ぎ手部材とは拡散溶接されているので、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、耐熱性をかね備えることになり、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0099】
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0100】
請求項9に係る発明によれば、前記止め輪と前記締結部材との間に、耐熱性と耐水素脆性とフッ素耐食性を有する前記弾性座金が設けられていることにより、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、耐熱性と耐水素脆性とをかね備えることになる。かつ、前記管材電極と、前記ガス導入管材と、前記継ぎ手部材と、前記絶縁管材との熱線膨張係数の差による熱膨張の差を前記弾性座金により吸収することができ、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0101】
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0102】
請求項10または請求項11に係る発明によれば、前記継ぎ手部材と前記締結部材との間に、耐熱性と耐水素脆性とフッ素耐食性を有する前記弾性座金が設けられていることにより、前記製膜室に付着した膜をクリーニングする時に使用するクリーンニングガスから発生するフッ素に対する耐食性を備え、かつ、耐熱性と耐水素脆性とをかね備えることになる。かつ、前記管材電極と、前記ガス導入管材と、前記継ぎ手部材と、前記絶縁管材との熱線膨張係数の差による熱膨張の差を前記弾性座金により吸収することができ、前記製膜ガスの漏洩防止がより確実になる。そのため、ガス漏洩部分の周辺での粉の発生がより確実に抑えられ、前記基板上への粉の付着もより確実に防ぐことができ、前記基板上の膜質不良の発生を防ぐことができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【0103】
また、前記製膜ガスの漏洩を防止できるため、前記ガス導入管材から前記管材電極に供給される前記製膜ガス流れの不均一を防ぐことができ、前記管材電極から前記基板へ、前記製膜ガスを均一に供給することができる。その結果、基板上への製膜分布の安定化が図れるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による真空処理装置の一実施形態を示す要部断面図である。
【図2】 本発明による真空処理装置の一実施形態を示す要部断面図である。
【図3】 本発明による真空処理装置の別の実施形態を示す要部断面図である。
【図4】 本発明による真空処理装置のさらに別の実施形態を示す要部断面図である。
【図5】 本発明による真空処理装置のさらに別の実施形態を示す要部断面図である。
【図6】 本発明による真空処理装置のさらに別の実施形態を示す要部断面図である。
【図7】 本発明による真空処理装置のさらに別の実施形態を示す要部断面図である。
【図8】 従来の真空処理装置の一例を示す模式図である。
【図9】 従来の真空処理装置の一例を示す要部拡大図である。
【図10】 従来の真空処理装置の一例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
10、20,30,40,50 真空処理装置
11 ガス導入管(ガス導入管材)
13 第一内周テーパ面(第一の傾斜面)
14 第一外周テーパ面(第二の傾斜面)
15 金属パッキン(気密部材)
16 つば部
17 バネ座金(弾性座金)
19 Oリング(気密部材)
21 ロウ付け継ぎ手部(継ぎ手部材)
22 ロウ付け止め輪(止め輪)
23 第二内周テーパ面(第三の傾斜面)
24 第二外周テーパ面(第四の傾斜面)
31 拡散溶接継ぎ手部(継ぎ手部材)
32 第三外周テーパ面(第四の傾斜面)
41 クリセント形止め輪(止め輪)
51 金属リング(気密部材)
102 ヒーターカバー(基板支持台)
106 ラダー電極(管材電極)
110 高周波電源
111 セラミック管(絶縁管材)
112 ガス供給管(ガス供給管材)
115 クリセント形止め輪(止め輪)
116 袋ナット(締結部材)
K 基板

Claims (11)

  1. 製膜室内に、管材電極と基板支持台とが設けられ、
    前記基板支持台は、基板を支持するとともに接地され、
    前記管材電極には、ガス導入管材が挿入され、該ガス導入管材に絶縁管材が接続されるとともに、ガス供給管材から前記絶縁管材を通して製膜ガスが供給され、
    高周波電流が供給されることにより、前記製膜室内にてプラズマを生じさせて前記基板に製膜を施す真空処理装置において、
    前記絶縁管材と前記ガス導入管材との間、及び前記絶縁管材と前記ガス供給管材との間、及び前記管材電極と前記ガス導入管材との間には、気密部材が備えられていることを特徴とする真空処理装置。
  2. 請求項1記載の真空処理装置において、
    前記気密部材は、耐熱性とフッ素耐食性とを有する弾性体からなることを特徴とする真空処理装置。
  3. 請求項1記載の真空処理装置において、
    前記気密部材は、耐熱性とフッ素耐食性とを有する被覆部材で被覆された金属からなり、その断面形状が略O形状、または略C形状であることを特徴とする真空処理装置。
  4. 請求項1記載の真空処理装置において、
    前記気密部材は、耐熱性と耐水素脆性とフッ素耐食性とを有した軟質金属からなる平板環であることを特徴とする真空処理装置。
  5. 請求項1記載の真空処理装置において、
    前記管材電極には、第一の傾斜面が設けられ、前記ガス導入管材には第二の傾斜面が設けられるとともに、
    前記第一の傾斜面と前記第二の傾斜面との接触により気密を保つことを特徴とする真空処理装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の真空処理装置において、
    前記絶縁管材の端部が、前記ガス導入管材との接触面積を増やす、つば部を備えていることを特徴とする真空処理装置。
  7. 製膜室内に、管材電極と基板支持台とが設けられ、
    前記基板支持台は、基板を支持するとともに、接地され、
    前記管材電極には、ガス導入管材が挿入され、該ガス導入管材に絶縁管材が接続されるとともに、前記ガス供給管材から前記絶縁管材を通して製膜ガスが供給され、
    高周波電流が供給されることにより、前記製膜室内にてプラズマを生じさせて前記基板に製膜を施す真空処理装置において、
    前記管材電極には第一の傾斜面が設けられ、前記ガス導入管材には第二の傾斜面が設けられるとともに、
    前記第一の傾斜面と前記第二の傾斜面との接触により気密を保ち、
    前記ガス導入管材と前記絶縁管材との間に継ぎ手部材が設けられ、前記絶縁管材と前記継ぎ手部材とはロウ付けされるとともに、
    前記ガス導入管材には第三の傾斜面が設けられ、前記継ぎ手部材には第四の傾斜面が設けられるとともに、
    前記第三の傾斜面と前記第四の傾斜面との接触により気密を保つことを特徴とする真空処理装置。
  8. 製膜室内に、管材電極と基板支持台とが設けられ、
    前記基板支持台は、基板を支持するとともに、接地され、
    前記管材電極には、ガス導入管材が挿入され、該ガス導入管材に絶縁管材が接続されるとともに、前記ガス供給管材から前記絶縁管材を通して製膜ガスが供給され、
    高周波電流が供給されることにより、前記製膜室内にてプラズマを生じさせて前記基板に製膜を施す真空処理装置において、
    前記管材電極には第一の傾斜面が設けられ、前記ガス導入管材には第二の傾斜面が設けられるとともに、
    前記第一の傾斜面と前記第二の傾斜面との接触により気密を保ち、
    前記ガス導入管材と前記絶縁管材との間に継ぎ手部材が設けられ、前記絶縁管材と前記継ぎ手部材とは拡散溶接されるとともに、
    前記ガス導入管材には第三の傾斜面が設けられ、前記継ぎ手部材には第四の傾斜面が設けられるとともに、
    前記第三の傾斜面と前記第四の傾斜面との接触により気密を保つことを特徴とする真空処理装置。
  9. 請求項1から5のいずれかに記載の真空処理装置において、
    前記絶縁管材には、つば部が設けられ、
    前記管材電極と前記絶縁管材とを、前記ガス導入管材を挟んで締結する締結部材が設けられ、
    前記つば部と前記締結部材との間に、耐熱性と耐水素脆性とフッ素耐食性を有する弾性座金を配置することを特徴とする真空処理装置。
  10. 請求項6に記載の真空処理装置において、
    前記管材電極と前記絶縁管材とを、前記ガス導入管材を挟んで締結する締結部材が設けられ、
    前記絶縁管材と前記締結部材との間に、耐熱性と耐水素脆性とフッ素耐食性を有する弾性座金を配置することを特徴とする真空処理装置。
  11. 請求項7または8に記載の真空処理装置において、
    前記管材電極と前記絶縁管材とを、前記ガス導入管材と前記継ぎ手部材とを挟んで締結する締結部材が設けられ、
    前記継ぎ手部材と締結部材との間に、耐熱性と耐水素脆性とフッ素耐食性を有する弾性座金を配置することを特徴とする真空処理装置。
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