JP3806219B2 - 符号間干渉低減装置および方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、一般に、信号処理チャネル及び方法に関するものであり、とりわけ、符号間干渉を低減し、磁気記録媒体からのデジタル・データの読み取り時におけるノイズの影響を最小限に抑えることに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
磁気記録装置に用いられるような信号処理システムの場合、デジタル・データは、一連の符号に符号化される。デジタル磁気記録の場合、読み取り符号は、例えば、−1、0、+1といった限られた数の振幅を備えるのが理想である。しかし、全チャネルが、さまざまな形の歪みを生じる非理想特性を備えている。あるタイプの歪みは、「符号間干渉」(ISI)と呼ばれる。ISIは、データ符号を先行及び/または後続符号間に拡張するものである。
【0003】
磁気記録媒体における磁気転移の間隔を十分にあけることによって、ISIによるエラーを防ぐことが可能である。しかし、傾向として、媒体における線形データ密度は明らかに増す方向にある。結果として、読み取りチャネルの、限られた高周波応答によって、かなりの量のISIが生じる可能性がある。
【0004】
ISIを補償する方法がある。こうした方法の1つは、所望の信号の高周波成分を復元する等化器に読み取り信号を通すことである。しかし、高周波成分を復元すると、一般に、高周波ノイズが増幅されるので、エラー・レートが増すことになる。ISIを許容可能レベルまで低減するもう1つの方法は、判定フィードバック等化(DFE)を利用することである。読み取りチャネル応答を整形することによって、リーディング(leading)ISIが許容可能レベルまで低減し、特定のデータ符号の後、該データ符号によって生じるISIが、主となるようにすることが可能である。結果として、従来の等化に対して高周波ノイズの増幅を低減することが可能になる。トレーリング(trailing)ISIが既知の場合、入力信号からそれを取り除くことが可能である。従って、このISIを低減するアプローチは、かなりの回路構成を必要とする。例えば、パーシャル・レスポンス最尤(PRML)回路には、一般に、複数の極及びゼロを備えた、精密に調整された連続時間フィルタ、アナログ・デジタル変換器、及び、入力信号のデジタル化サンプルに操作を加えるデジタル信号プロセッサが含まれる。このアプローチの利用は、より速いデータ転送速度、より少ない電力消費、及び、集積回路チップのリアル・エステートのより効率の高い利用が要求されるので、しだいに困難になる。
【0005】
Huberに対する米国特許第4,953,041号には、既知のアプローチに関する説明においてより詳細な記載がある。該特許の主張によれば、最も「一般的な」デジタル磁気記録システムは、波形振幅のピークを零交差に変換するため、読み取り信号の微分を行っている。微分器ベースのピーク検出チャネルには、ローレンツ入力パルスの前縁と後縁の両方を狭くするパルス・スリム化フィルタを含む第1の等化器を含むことが可能である。パルス・スリム化は、信号から導き出される補償パルスの加算及び減算によって実現する。等化の後、読み取り信号は、微分され、制限され、さらに、代表的なデジタル・データを完全に復元するため反転される。Huberの特許において、対称パルス・スリム化の難点は、それによって読み取りパルスの帯域幅が増し、対応する読み取りシステムの帯域幅の拡大が必要になるということであると主張されている。帯域幅が広くなるほどシステムに入り込むノイズが増すので、チャネルのS/N比が劣化する。システムのノイズが増すと、ISIによる多量のピーク・ジッタに変換されることが多く、磁気媒体記憶システムにおいて実現可能なウインドウのマージンが大幅に減少する。
【0006】
Huberシステムは、スリム化された立ち上がりエッジと滑らかな立ち下がりエッジを特徴とする、孤立された(isolated)読み取りパルスを発生するフォワード・フィルタを利用して、「従来の」デジタル磁気記録システムの難点を克服するように設計されている。整形パルスは、パルスのスリム化された立ち上がりエッジが入力しきい値を超えるとステップ応答を発生する比較器に入力される。量子化フィードバック・フィルタは、比較器のステップ応答出力を受信し、フォワード・フィルタの滑らかな立ち下がりエッジに対してほぼ相補形の補償波形を送り出す。量子化フィードバック・フィルタの出力は、フォワード・フィルタの出力と合計され、実質的にステップ関数である等化信号が生じる。
【0007】
Huberシステムによれば、先行システムに対していくつかの改良がもたらされるが、デジタル磁気記録システムの等化回路構成によって電力消費を減少させるという重要問題に十分に取り組んだものではない。さらに、チップのリアル・エステートのより効率の優れた利用が望ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、複雑さを軽減して、電力及びチップのリアル・エステートの消費を減少させることができるやり方で、符号間干渉を低減するための信号処理チャネル及び方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
符号間干渉を低減するための信号処理チャネル及び方法には、チャネル入力で受信するデータ符号に事前整形を施して、符号の前縁が鮮鋭化し、後縁は、減衰指数曲線に近似した振幅遷移時間の増加を示すようにすることが含まれる。さらに、そのインパルス応答が遅延指数減衰である低複雑度の判定フィードバック・フィルタを用いることによって、トレーリング符号間干渉を大幅に低減させるやり方で、データ符号の後縁と組み合わせられるパルス応答を発生することが可能である。従って、パルスの事前整形によって、ISIが主として後縁に位置決めされ、遅延素子と抵抗・容量回路から構成されるフィードバック・フィルタが、ISIのかなりの部分を取り除く。
【0010】
望ましい実施例の場合、事前整形は、全域通過フィルタによって実施される。全域通過フィルタは、入力信号の高周波成分を強調することなく、データ符号の前縁を鮮鋭化する、すなわち、エッジを強調するフォワード等化器である。全域通過フィルタには、連続時間適応性が含まれる。
【0011】
全域通過フィルタの代替案の1つとして、事前整形は、入力信号の導関数の一部を入力信号自体から引くことによって実施することが可能である。導関数を引くと、データ符号の前縁における振幅遷移時間が減少し、後縁における振幅遷移時間が増大する。しかし、全域通過フィルタとは異なり、導関数の減算によって、高周波ノイズが強調される。
【0012】
整形符号信号は、次に、総和接合を介してスライサのような判定素子に送られ、整形データ符号に応答して、2レベル出力が発生する。2レベル出力は、下流の処理回路要素に伝送されるが、判定フィードバック・フィルタに対する遅延指数減衰応答を発生するための入力も提供する。遅延の長さは、整形符号信号のトレーリングISIと判定フィードバック・フィルタの指数減衰応答を一致させることができるように選択される。例えば、1、7コードの読み取りには、1コード・ビット時間の固定遅延が必要になる可能性がある。
【0013】
判定フィードバック・フィルタには、指数遅延応答を決めるRC時定数を備えた抵抗・容量(RC)回路も含まれている。その最も単純な形態の場合、RC時定数は、単一固定抵抗器及び単一固定コンデンサによって設定される。しかし、望ましい実施例は、RC回路は適応形である。RC回路は、トレーリング符号間干渉の整合をとるための一次応答を設定する。二次応答は、トレーリングISIとのより有効な整合がとれるように、インダクタンスまたは追加RC回路を含めることによって実施可能である。
【0014】
RC回路からの遅延応答は、事前整形フィルタから出力される整形符号と組み合わせられる。2つのフィルタからの出力によるこの組み合わせは、判定素子への入力前に、総和接合において行われる。
【0015】
信号処理チャネル及び方法の実施は、判定フィードバック・フィルタからのキャンセル出力の振幅及び形状が、第1のフィルタからの整形符号出力との相補整合をなす場合に最適化される。従って、少なくとも3つの調整が利用可能であることが望ましい。第1に、総和接合における符号振幅は、適応形であることが望ましい。第2に、事前整形フィルタにおける増幅が、適応形であることが望ましい。さらに、判定フィードバック・フィルタの抵抗・容量回路は、指数遅延応答の形状を制御するため、調整可能であることが望ましい。もう1つの可能性は、適応するように調整可能な遅延を利用することである。調整は、干渉しないことが理想である。しかし、個々の調整間において部分的干渉が生じる場合、エラー検出が他の調整可能パラメータによる影響を最も受けずに済む時間に、各調整を行うのが望ましい。
【0016】
本発明の利点は、電力及びチップのリアル・エステートの消費が大幅に減少することにある。信号処理チャネルのコンピュータ・シミュレーションが示すように、符号間干渉がかなりの程度に除去される。結果として、磁気読み取り操作に関して、高データ密度を得ることが可能になる。もう1つの利点は、複雑さが低下しても、自動同調を利用する妨げにならないということである。
【0017】
【実施例】
図1を参照すると、磁気ディスク10にデータの読み取り及び書き込みを行うための磁気記録装置が示されている。該装置には、誘導ヘッド14に接続された標準読み取り/書き込み集積回路チップ12が含まれている。書き込みモードの場合、スクランブラ16が、磁気ディスクのセクタに書き込まれるべきスクランブリングを施したデータを出力するため、顧客データ入力18、書き込みクロック入力20、及び、リセット22を受信する。スクランブラは、ディスクにユーザ情報データを書き込む前に、顧客データに擬似ランダム・シーケンスによる処理を施すことが可能である。
【0018】
スクランブリングが済むと、後続のデスクランブリングにおけるエラー伝搬を防ぐため、エラー補正コード(ECC)符号化が実施される。磁気ディスク10に対するデータ書き込みのため、ブロック26において事前符号化が行われる。例えば、書き込み電流の極性は、プリ・コーダ26の出力に「1」と「0」のいずれが生じるかに基づくようにすることも可能である。
【0019】
読み取り操作において、ディスク10における磁気転移によって、読み取り/書き込みヘッド14がデータ符号すなわち転移応答を発生し、これが、さらに、増幅器28に入力される。増幅後、アンチ・エイリアシング・フィルタ30において、シーケンスをなすデータ符号を受信する。読み取り/書き込みチップ12、増幅器28、及び、アンチエイリアシング・フィルタ30の動作は、当該技術において周知のところである。図1に構成要素12、28、及び、30で表した回路要素は、本発明の働きに影響を及ぼすことなく、変更することも、また、ある程度は、除去することも可能である。
【0020】
図1の読み取り信号処理チャネルには、ISIキャンセル及びパルス判定回路32も含まれている。回路の素子は、図2において識別される。通常は対称性のローレンツ応答34が、適応利得回路36に対する孤立入力として示されている。利得回路には、可変抵抗38及び増幅器40が含まれている。図2の実施例の場合、利得は、孤立された正に向かうデータ符号と負に向かうデータ符号のピークが、事前整形フィルタ42からの出力(w)の後、+2V及び−2Vになるように調整することが望ましい。以下では、利得回路36の適応調整について詳述する。
【0021】
事前整形フィルタ42の目的は、ISIが主としてトレーリング現象になるように、読み取り信号を整形することにある。これは、データ符号の前縁を鮮鋭化し、後縁の遷移時間を長くすることによって実施される。「鮮鋭化」は、この場合、データ符号の振幅遷移時間の短縮、すなわち、エッジの強調と説明される。データ符号の前縁を鮮鋭化することによって、判定装置44は、前縁の遷移をより確実に検出することになる。
【0022】
フィルタ42における事前整形は、いくつかの方法で実施することが可能である。望ましい実施例の場合、事前整形フィルタは、図3に示すようにセンタ・タップ付きの二次側を備える変圧器を含む適応形全域通過フィルタである。全域通過フィルタは、下記の複素周波数応答を示す:
Ha(f) = (1−j・2・π・τa・f)/(1+j・2・π・τa・f)
ここで、τa=RC。フィルタは、下記によって求められる周波数依存移相を生じる:
φ(f) = −2・arctan(2・π・τa・f)
従って、全域通過フィルタは、時間的にデータ符号のフーリエ成分のピークをシフトさせ、データ符号の前縁が鮮鋭化し、同時に、後縁は勾配が穏やかになるようにする。データ符号のピークも時間シフトされる。全域通過フィルタの利点は、その動作によってあまりノイズの強調が生じないということである。すなわち、代替事前整形フィルタに比べて、高周波ノイズが強調されない。許容可能な全域通過フィルタについては、P. McEwenおよびJ. Kenneyによる、「判定フィードバック等化用全域通過フォワード等化器 (Allpass Forward Equalizer for Decision Feedback Equalization)」、IEEE Transactions on Magnetics、Vol. 31、No.6、1995年11月、に記述されている。全域通過フィルタは、事前整形の実施にとって望ましい実施例であるが、他の等化技法を用いることも可能である。電力及びチップのリアル・エステートが有効に利用され、複雑さが必要とされない実施例が得られるようにするため、連続時間等化が望ましい。
【0023】
図4には、事前整形フィルタ42のもう1つの許容可能実施例が示されている。この実施例の場合、適応利得回路36からの線路46に沿った信号によって、総和接合48及びその信号の導関数を求めるための回路要素50に対する入力が得られる。微分回路50の出力は、可変抵抗52に伝達される。抵抗の調整によって、総和接合48において引かれる導関数の量が決まる。さらに詳細に後述するように、可変抵抗52は、適応増幅に相当する。
【0024】
図2の事前整形フィルタ42からの出力(w)は、線路54に沿って総和接合56に伝達される。総和接合56に対する第2の入力58は、判定フィードバック・フィルタ60からの出力(y)である。判定フィードバック・フィルタは、事前整形読み取り信号からトレーリングISIをキャンセルするために用いられる。総和接合56からの信号の総和(x)は、線路62に沿った2レベル出力(X)を形成する判定装置44に対する入力である。2レベル出力は、判定装置に入力されるデータ符号に応答する。判定装置の動作は、当該技術において周知のところである。該装置の実施例の1つは、スライサまた零交差回路と呼ばれる。図2の線路62における出力の値は、+1V及び−1Vとすることが可能であるが、他の出力を発生して、同時に、本発明の範囲内にとどまることも可能である。
【0025】
図2の判定フィードバック・フィルタ60には、遅延素子64、可変抵抗66、及び、容量68が含まれる。遅延素子64は、線路58のフィードバック・フィルタ出力が線路54に沿った読み取り信号と適正に一致するという保証が得られるように選択されるデジタル遅延素子である。フィードバック・フィルタの抵抗及び容量は、ISIのキャンセルに関して所望の指数遅延曲線が得られるように選択される。第1のフィルタ42による整形後におけるデータ符号の後縁の形状は、減衰指数に近似する。従って、少数の素子を利用して、トレーリングISIの補数であるキャンセル出力(y)を発生する判定フィードバック・フィルタ60を設けることによって、複雑さは低下するが、それに応じて性能が低下することはない。さらに、先行技術による判定フィードバック・フィルタに比べると、集積回路チップのリアル・エステートに対する要求が大幅に減少する。
【0026】
図5には、判定フィルタ60の実施例が示されている。該回路は、1、7コードを利用し、0.75メートル/秒の従来の1/4インチ・カートリッジ(QIC)、すなわち、QIC80カートリッジの誘導ヘッドによってユーザ情報の書き込みを行うシステムにおいて利用することが可能である。PW50は、書き込み等化なしで、3μsecとすることが可能である。従って、コード・ビット時間は、1μsecになり、2×3/4=3/2μsecのデータ符号時間と2.0の密度比が得られる。図5のデジタル遅延素子70は、1μsecである。抵抗器部材72、コンデンサ部材74、及び、インダクタ部材76の値は、時定数Q=0.4が得られるように選択される。その最も単純な形態において、判定フィードバック・フィルタ60には、インダクタ部材76が含まれていない。しかし、インダクタンスの場合には、抵抗・容量回路の一次応答に比較すると、トレーリングISIに対する、より優れた整合を実現する二次応答が得られる。
【0027】
図6には、二次応答が得られる判定フィードバック・フィルタ75の代替実施例が示されている。デジタル素子77によって、ほぼ1ビット時間の遅延が生じる。単位利得部材79は、連動可変抵抗81及び83を有する2つのRC低域通過回路をリンクする。二次応答は、タンデムRC回路の動作によって設定される。
【0028】
図7における1対のデータ符号78及び80に関連して、図2のチャネルの動作を説明することにする。これらの符号は、図2の入力82において受信される。符号は、適応利得回路36において増幅可能であり、フィルタ42で整形を施されて、整形データ符号84及び86が生じる。線形等化フィルタ42によって、対称性ローレンツ符号がトレーリングISIの顕著な符号に変換される。符号の後縁は、減衰指数によってうまく整合する。判定フィードバック・フィルタ60は、減衰指数に対するトレーリングISIの近似を利用するように設計されている。
【0029】
判定装置44に対する入力(x)は、線路54における整形読み取り信号(w)と線路58からのキャンセル出力(y)との組み合わせである。図7のキャンセル出力88が整形データ符号84及び86と組み合わせられると、判定入力90が生じる。結果として、判定出力(X)92は、ISIによって誘導されるエラーの影響を受けにくくなる。図7に示す遅延Tdは、図2におけるデジタル遅延素子64による結果である。この遅延は、総和接合56における符号84及び86の到着とキャンセル出力88の到着との間に一時的な所望の関係を確立するのに重要な役割を果たす。判定フィードバック・フィルタ60の抵抗・容量回路の充電及び放電によって、図7のキャンセル出力88の立ち上がり勾配及び立ち下がり勾配が形成される。
【0030】
図8は、抵抗・容量回路によって確立される減衰指数曲線に対するトレーリングISIの整合を示すものである。実線94は、孤立された正に向かうデータ符号を表している。交番ライン96は、RC回路の放電である。放電は、トレーリングISIに極めて近似している。RC時定数は、実験によって設定することが可能であるが、さらに詳細に後述するように、適応するように決定される。判定フィードバック・フィルタの遅延は、1μsecに設定される。遅延は、コード、データ転送速度、及び、図7のフィルタリングを施されていないパルス78及び80の幅を含む、いくつかの要素によって決まる。
【0031】
図9には、間隔が密なデータ符号から構成される場合に発生するさまざまな信号が示されている。入力信号98は、図2の線路82で受信される。入力信号98は、適応利得回路36で増幅され、データ符号は、ISIが主としてトレーリングISIになるように等化フィルタ42で整形される。整形された出力(w)は、総和接合56に入力される出力である。もう1つの入力(y)は、判定フィードバック・フィルタ60からのキャンセル出力102である。判定フィードバック・フィルタのRC時定数によって、キャンセル出力の充電及び放電パラメータが決まる。
【0032】
整形出力100とキャンセル出力102の組み合わせによって、判定装置44に対する入力信号(x)104が得られる。トレーリングISIが、このキャンセルによってほぼキャンセルされる点に留意されたい。従って、2レベル出力(X)106は、ISIによって生じるエラーの影響を受けにくくなる。
【0033】
遅延論理レベル信号しか生じない図2のデジタル遅延素子64は、一連のICバッファのような単純な非同期遅延とすることが可能である。代替案として、例えば、クロック及びDフリップ・フロップによって、同期して遅延を生じさせることが可能である。非同期遅延を用いる利点は、適正な動作のためにクロック再生位相ロック式ループを必要としなくなるので、回路の堅牢性が増すことにある。一方、位相が数ビット時間にわたって平均化されたクロックに基づくものであるため、同期遅延に含まれるジッタが減少することになる。回路の性能は、初期ロック・アップのために非同期遅延を加え、データ・フィールドには同期遅延を加えることによって向上させることが可能である。
【0034】
上述の技法と同様の技法を用いて、ヨーク・ヘッドによって発生する信号におけるISIをキャンセルすることが可能である。主たる相違は、判定フィードバック・フィルタ60が、低域通過フィルタではなく、高域通過フィルタであるという点である。この実施例の場合、遅延素子は、除去することが可能である。
【0035】
前述のように、読み取りチャネルには、利得回路36、事前整形フィルタ42、判定フィードバック・フィルタ60のRC時定数に関する適応調整を含むことが望ましい。該調整は、干渉しないことが理想であるが、部分的干渉は許容可能である。利得回路の調整は、エラー信号の発生がフィードバック・フィルタ60のパルス応答及びフィルタ42において行われる事前整形による影響を最も受けずに済む時間に行うことが可能である。調整を実施するタイミングの選択は、事前整形フィルタ42及びフィードバック・フィルタ60に等しく適合する。
【0036】
エラー検出は、図10に示す単純な方法で実施することが可能である。判定装置44に対する入力信号(x)は、総和接合108において2レベル出力(X)と比較することが可能である。この比較によって、線路110にエラー信号(e)が発生する。選択された利得調整時間において、信号(x−X)間の差が予測を超える場合、線路110のエラー信号を利用して、利得回路要素36における増幅を減少させることが可能である。一方、信号差(x−X)が所望の差未満の場合、エラー信号によって、利得回路における増幅の増大が開始される。
【0037】
利得調整は、データ符号のピークと一致するように実施することが可能である。一方、判定フィードバック・フィルタ60の時定数は、データ符号のピーク後に実施することが可能である。図7に簡単に言及すると、信号x及びXは高状態が一致しているのが理想である。キャンセル出力88を発生するRC回路の充電時間中に、総和接合108に対する2つの信号入力間の差をサンプリングすることによって、RC時定数が適正に設定されているか否かを判定することが可能である。RC時定数は、線路110に沿ったエラー信号の極性及び大きさに応答して、上下に調整することが可能である。
【0038】
事前整形フィルタ42の調整は、図7の符号84のような正に向かうデータ符号の立ち上がり時間に行うことが可能である。事前整形フィルタによって、データ符号の前縁が鮮鋭化される。従って、事前整形フィルタによって、信号90のパルスの立ち上がり時間が決まる。立ち上がり時間中に信号x及びXを比較することによって、エラー信号を発生し、事前整形調整を決定することが可能である。
【0039】
図11には、回路36における利得、フォワード・フィルタ42における増幅、及び、フィードバック・フィルタ60におけるRC時定数の動的調整を可能にする回路が示されている。図10に関して既述のように、信号X及びxが、総和接合108に入力される。2つの信号間の相違は、1対のフリップ・フロップ118及び122と遅延素子124に入力されるエラー信号(e)である。遅延素子124からの遅延エラー信号は、第3のフリップ・フロップ126に入力される。
【0040】
判定素子44からの2レベル出力Xは、1対の遅延素子116及び120に接続されている。遅延2レベル信号は、第1と第2のフリップ・フロップ118及び122に入力される。判定装置44の出力から第3のフリップ・フロップ126に直接接続が行われる。
【0041】
3つのフリップ・フロップ118、122、及び、126の出力によって、関連回路を上下いずれにインクリメントさせるべきかの判定が行われる。素子118からの出力は、利得回路36に接続される。この出力に命じられて、利得回路は上下いずれかにインクリメントする。同様に、素子122によって、判定フィードバック・フィルタ60のRC回路の調整が可能になり、この結果、フィルタの時定数がインクリメンタルに調整されることになる。事前整形フィルタ42の適応回路要素は、エラー検出に応答してインクリメンタルな変更を可能にするため、素子126の出力に接続される。
【0042】
図1〜11の発明は、主として磁気記録産業における利用に関して解説し、例示したものである。しかし、例えば、デジタル通信といった、信号処理チャネルの他の用途も意図されている。
【0043】
以上、本発明の実施例について詳述したが、以下、本発明の各実施態様の例を示す。
【0044】
[実施態様1]
シーケンスをなすデータ符号における符号間干渉を低減するための信号処理チャネルにおいて、
チャネル入力(82)と、
前記チャネル入力に接続されて、前記チャネル入力において受信したデータ符号(70及び80)の前縁における振幅遷移時間を減少させ、前記データ符号の後縁における振幅遷移時間を増加させることによって、整形出力(54)内におけるデータ符号の前記前縁を鮮鋭化するための事前整形回路(42)と、
前記事前整形回路に接続されて、前記データ符号に応答し、2レベル出力(92)を発生する判定回路(44)と、
前記判定回路への前記データ符号の入力前に、前記整形出力内において前記データ符号の前記後縁における指数減衰をキャンセルするための指数減衰フィードバック・フィルタ(60)であって、該フィードバック・フィルタは、前記2レベル出力を受信するように接続された入力(62)と、前記事前整形回路と前記判定回路との間に接続されて、キャンセル出力と前記整形出力とを組み合わせるキャンセル出力(58;102)とを有し、前記フィードバック・フィルタは、前記指数減衰キャンセルを決める抵抗・容量回路(66及び68;72及び74;81及び83)と、前記事前整形回路の前記整形出力に前記指数減衰キャンセルを導入するタイミングを決める遅延(64;70;77)とを有する指数減衰フィードバック・フィルタ(60)と、
を備える成る信号処理チャネル。
【0045】
[実施態様2]
前記事前整形回路(42)が、前記チャネル入力(82)に接続されて連続時間フィードフォワード等化を行う全域通過フィルタであることを特徴とする、実施態様1に記載のチャネル。
【0046】
[実施態様3]
前記事前整形回路(42)に、入力信号(78及び80)から該入力信号の導関数を引くための回路要素(50及び52)が含まれており、該回路要素が、前記導関数を引く連続時間が得られるように接続されていることを特徴とする、実施態様1に記載のチャネル。
【0047】
[実施態様4]
前記事前整形回路(42)が、インパルス応答を生じることによって、前記データ符号(78及び80)の前記後縁が減衰指数曲線に近似するように整形され、前記フィードバック・フィルタ(60)の前記抵抗・容量回路(66及び68;72及び74;81及び83)のRC時定数が前記減衰指数曲線に近似するように選択されていることを特徴とする、実施態様1、2、または、3に記載のチャネル。
【0048】
[実施態様5]
前記RC時定数を適応するように調整するための回路(120及び122)をさらに備えて成る、実施態様4に記載のチャネル。
【0049】
[実施態様6]
前記回路が、前記事前整形回路(42)に適応調整(124及び126)を施して、前記前縁及び後縁における前記振幅遷移時間を変化させるように接続されていることを特徴とする、実施態様5に記載のチャネル。
【0050】
[実施態様7]
前記チャネル入力(82)が、磁気記録装置(10及び14)の読み取りヘッドから読み取り信号を受信するように接続されていることを特徴とする、実施態様1、2、3、4、5、または、6に記載のチャネル。
【0051】
[実施態様8]
デジタル磁気記録読み取り信号(98)における符号間干渉を低減する方法において、
磁気記録媒体(10)からデータを読み取って、シーケンスをなすデータ符号(78及び80)を形成するステップと、
前記データ符号の前縁に再整形を施して、勾配が増すようにすること、及び、前記後縁に再整形を施して、勾配が減衰指数曲線に近似するようにすることを含む、前記シーケンスをなすデータ符号にフィルタリング(60)を施し、符号間干渉が主として前記データ符号の後縁にシフトするようにするステップと、
前記シーケンスをなすデータ符号に少なくとも部分的に応答する2レベル出力(106)に判定フィードバック・フィルタリングを施すことを含んでおり、前記判定フィードバック・フィルタリングには、前記再整形データ符号に応答(104)を示す抵抗・容量回路(66及び68;72及び74;81及び83)の設定を行い、前記応答が、前記後縁の前記減衰指数曲線をキャンセルするための信号に近似するようにすることと、さらに、前記抵抗・容量回路の前記応答と前記シーケンスをなす再整形データ符号との間の一致を決定するように選択された遅延(64;70;77)を導入することとが含まれる、再整形データ符号(84及び86)の前記シーケンス(100)にキャンセル信号(88;102)を導入して、前記後縁における前記符号間干渉を低減させるステップと、
を備えて成る方法。
【0052】
[実施態様9]
前記キャンセル信号(88;102)と前記シーケンス(100)をなす再整形データ符号(84及び86)との組み合わせをスライサ(44)に入力し、前記抵抗・容量回路(66及び68;72及び74;81及び83)によってフィルタリングを施される判定フィードバックである、前記2レベル出力(106)を形成するステップをさらに備えて成る、実施態様8に記載の方法。
【0053】
[実施態様10]
エラー信号(110)に応答して、前記抵抗・容量回路(66及び68;72及び74;81及び83)のRC時定数を適応するように調整し、これによって、前記抵抗・容量回路の前記応答を変更するステップをさらに備えて成る、実施態様8または9に記載の方法。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明を用いることにより、複雑さを軽減して、電力及びチップのリアル・エステートの消費を減少させつつ、符号間干渉を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるISIキャンセルを可能にする磁気ディスク読み取り/書き込みアセンブリのブロック図である。
【図2】本発明によるISIキャンセルを行うためのパルス・イン及びステップ・アウト回路構成のブロック図である。
【図3】図2の事前整形フィルタの第1の実施例として全域通過フィルタの概要を表した図である。
【図4】図2の事前整形フィルタの第2の実施例として微分・減算回路の概要を表した図である。
【図5】図2の判定フィードバック・フィルタの第1の実施例の概要を表した図である。
【図6】図2の判定フィードバック・フィルタの第2の実施例の概要を表した図である。
【図7】データ符号の間隔が十分にあいている場合の、図2の回路構成の個々のノードにおける波形を示す図である。
【図8】データ符号のトレーリングISIと図2の判定フィードバック・フィルタの遅延パルス応答との間における整合を示す図である。
【図9】データ符号の間隔が密な場合の、図2の回路構成の個々のノードにおける波形を示す図である。
【図10】図2の回路構成の個々の素子を調整ためのエラー検出の概要を表した図である。
【図11】図2の可調整素子に関する動的エラー補正を可能にする回路構成の概要を表した図である。
【符号の説明】
10:磁気ディスク
12:読み取り/書き込みチップ
14:薄膜ヘッド
16:スクランブラ
18:顧客データ入力
20:書き込みクロック入力
22:リセット
24:エンコーダ
26:プリ・コーダ
28:増幅器
30:アンチエイリアシング・フィルタ
32:ISIキャンセル
34:ローレンツ応答
36:適応利得回路
38:可変抵抗
40:増幅器
42:事前整形フィルタ
44:判定素子
45:インダクタンス
46:線路
47:インダクタンス
48:総和接合
49:インダクタンス
50:回路要素
51:容量
52:可変抵抗
53:抵抗
54:線路
56:総和接合
58:入力
60:判定フィードバック・フィルタ
62:パルス化出力
64:遅延
66:可変抵抗
68:容量
70:固定遅延
72:抵抗部材
74:コンデンサ部材
75:フィードバック・フィルタ
76:インダクタ部材
77:デジタル素子
78:正に向かうデータ符号
79:利得1の部材
80:負に向かうデータ符号
81:可変抵抗
82:入力
83:可変抵抗
84:整形データ符号
86:整形データ符号
88:キャンセル出力
90:判定入力
92:判定出力
94:実線
96:交番線
98:信号
100:整形出力
102:キャンセル出力
104:入力
106:パルス化出力
108:総和接合
110:線路
112:判定装置
114:パルス化出力
116:遅延素子
118:フリップ・フロップ
120:遅延素子
122:フリップ・フロップ
124:遅延素子
126:フリップ・フロップ
Claims (10)
- シーケンスをなすデータ符号における符号間干渉を低減するための信号処理チャネルにおいて、
チャネル入力と、
前記チャネル入力に接続されて、前記チャネル入力において受信したデータ符号の前縁における振幅遷移時間を減少させ、前記データ符号の後縁における振幅遷移時間を増加させることによって、整形出力内におけるデータ符号の前記前縁を鮮鋭化するための事前整形回路と、
前記事前整形回路に接続されて、前記データ符号に応答し、2レベル出力を発生する判定回路と、
前記判定回路への前記データ符号の入力前に、前記整形出力内において前記データ符号の前記後縁における指数減衰をキャンセルするための指数減衰フィードバック・フィルタであって、該フィードバック・フィルタは、前記2レベル出力を受信するように接続された入力と、前記事前整形回路と前記判定回路との間に接続されて、キャンセル出力と前記整形出力とを組み合わせるキャンセル出力とを有し、前記フィードバック・フィルタは、前記指数減衰キャンセルを決める抵抗・容量回路と、前記事前整形回路の前記整形出力に前記指数減衰キャンセルを導入するタイミングを決める遅延とを有する指数減衰フィードバック・フィルタと、
を備えて成る信号処理チャネル。 - 前記事前整形回路が、前記チャネル入力に接続されて連続時間フィードフォワード等化を行う全域通過フィルタであることを特徴とする、請求項1に記載のチャネル。
- 前記事前整形回路に、入力信号から該入力信号の導関数を引くための回路要素が含まれており、該回路要素が、前記導関数を引く連続時間が得られるように接続されていることを特徴とする、請求項1に記載のチャネル。
- 前記事前整形回路が、インパルス応答を生じることによって、前記データ符号の前記後縁が減衰指数曲線に近似するように整形され、前記フィードバック・フィルタ(60)の前記抵抗・容量回路のRC時定数が前記減衰指数曲線に近似するように選択されていることを特徴とする、請求項1、2、または、3に記載のチャネル。
- 前記RC時定数を適応するように調整するための回路をさらに備えて成る、請求項4に記載のチャネル。
- 前記回路が、前記事前整形回路に適応調整を施して、前記前縁及び後縁における前記振幅遷移時間を変化させるように接続されていることを特徴とする、請求項5に記載のチャネル。
- 前記チャネル入力が、磁気記録装置の読み取りヘッドから読み取り信号を受信するように接続されていることを特徴とする、請求項1、2、3、4、5、または、6に記載のチャネル。
- デジタル磁気記録読み取り信号における符号間干渉を低減する方法において、
磁気記録媒体からデータを読み取って、シーケンスをなすデータ符号を形成するステップと、
前記データ符号の前縁に再整形を施して勾配が増すようにすること、及び、前記後縁に再整形を施して勾配が減衰指数曲線に近似するようにすることを含む、前記シーケンスをなすデータ符号にフィルタリングを施して、符号間干渉が主として前記データ符号の後縁にシフトするようにするステップと、
前記シーケンスをなすデータ符号に少なくとも部分的に応答する2レベル出力に判定フィードバック・フィルタリングを施すことを含んでおり、前記判定フィードバック・フィルタリングには、前記再整形データ符号に応答を示す抵抗・容量回路の設定を行い、前記応答が、前記後縁の前記減衰指数曲線をキャンセルするための信号に近似するようにすることと、さらに、前記抵抗・容量回路の前記応答と前記シーケンスをなす再整形データ符号との間の一致を決定するように選択された遅延を導入することとが含まれる、再整形データ符号の前記シーケンスにキャンセル信号を導入して、前記後縁における前記符号間干渉を低減させるステップと、
を備えて成る方法。 - 前記キャンセル信号と前記シーケンスをなす再整形データ符号との組み合わせをスライサに入力し、前記抵抗・容量回路によってフィルタリングを施される判定フィードバックである、前記2レベル出力を形成するステップをさらに備えて成る、請求項8に記載の方法。
- エラー信号に応答して、前記抵抗・容量回路のRC時定数を適応するように調整し、これによって、前記抵抗・容量回路の前記応答を変更するステップをさらに備えて成る、請求項8または9に記載の方法。
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