JP3804874B2 - 脱穀装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば穀稈を連続的に刈取って脱穀する、コンバインなどの脱穀装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、特開昭56−154917号公報に示す如く、扱室を形成する前後側板間に扱胴を軸架させていたが、扱胴上側の上面カバーを開放させて扱胴を上方に脱着させていたから、扱胴を昇降させる装置などを用いて扱胴を上げ下げ操作する必要があり、扱胴の組立分解作業性の向上などを容易に図り得ない等の問題があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明が解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
【0004】
請求項1においては、扱室(19)を形成する前後側板(38)(39)間に、扱胴(6)を軸架する構成であって、略同一軸芯上に配置させる前後の支軸(45)(46)を、それぞれ前後の側板(38)(39)に別々に軸支させ、該前後の支軸(45)(46)に扱胴(6)の前後を軸架させる構成において、前記前側板(38)は、支点軸(44)を中心に前後に回動自在に取付け、該前側板(38)にベアリング軸受(65)を介して、前支軸(45)を回転自在に軸支し、該前支軸(45)の後端に円錐台頭部(67)を構成し、前記扱胴(6)の前面板(63)に円筒形ボス(64)を固定させ、該円錐台頭部(67)を前記円筒形ボス(64)の内孔に出入自在に嵌挿させ、該前支軸(45)を介して前側板(38)に、扱胴(6)の前面板(63)を回転自在に軸支させ、該前支軸(45)に藁が巻付くのを防ぐ前ホイルケース(69)を前側板(38)に一体固定し、該前支軸(45)に設ける座板(68)をボス(64)の端面に当接させたものである。
【0005】
請求項2においては、請求項1記載の脱穀装置において、前記後支軸(46)より駆動力を入力し、前記扱胴(6)の後面板(70)に円筒形ボス(71)を固定させると共に、後側板(39)にベアリング軸受(72)を介して、後支軸(46)を回転自在に軸支させ、後支軸(46)前端の尖頭(73)を前記ボス(71)の内孔に嵌挿させ、該後支軸(46)と扱胴(6)のボス(71)との接合部に、係止溝(75)と該係止溝(75)に係入されるセットピン(74)を設けたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。
【0007】
図1はコンバインの全体側面図、図2は同平面図である。
図中(1)は走行クローラ(2)を装設するトラックフレーム、(3)は前記トラックフレーム(1)上に架設する機台、(4)はフィードチェン(5)を左側に張架し扱胴(6)及び処理胴(7)を内蔵している脱穀部である。
【0008】
(8)は刈刃及び穀稈搬送機構などを備える刈取部、(9)は前記脱穀部(4)の後側に取付け、排藁チェン(10)及び排藁タイン(11)終端を臨ませる排藁処理部、(12)は運転席(13)及び運転操作部(14)を備える運転台、(15)は機台(3)の右側前部に配備してエンジン(16)を内設するエンジン室、(17)は前記エンジン室(15)後方に配設して脱穀部(4)からの穀粒を揚穀筒(18)を介して投入させる穀粒タンクであり、連続的に刈取り・脱穀作業を行うように構成している。
【0009】
また、図3及び図4に示す如く、図中(19)は機体の前後方向に軸架する軸流型の扱胴(6)を内設させる扱室、(20)は前記扱室(19)に穀稈を挿入する扱口、(21)は前記扱室(19)下方に張架させるクリンプ網、(22)は揺動リンク(23)及びガイドローラ(24)を介して前後方向に揺動自在に支持する揺動選別盤である。
前記クリンプ網(21)前部下方に位置させるフィードパン(25)と、前記クリンプ網(21)後部下方に位置させるチャフシーブ(26)と、該チャフシーブ(26)下方に配設するグレンシーブ(27)を前記揺動選別盤(22)に設けると共に、該揺動選別盤(22)の後方に篩い線(28)を一体的に取付けるもので、前記扱胴(6)、処理胴(7)及び揺動選別盤(22)を、四角箱形の脱穀機筐(29)内部に配設している。
【0010】
さらに、図中(30)は前記選別盤(22)方向に選別風を送給する唐箕、(31)は揚穀筒(18)を介して前記穀粒タンク(17)に穀粒を取出す一番コンベア、(32)は二番物を還元筒(33)を介して前記揺動選別盤(22)前部に還元する二番コンベア、(34)は前記篩い線(28)上方で処理室後端の排塵口に対向させて吸引口(35)を臨ませる吸排塵ファンであり、前記扱胴(6)及び処理胴(7)により脱穀された穀粒を揺動選別盤(22)で選別し整粒のみを前記穀粒タンク(17)に取出すと共に、排藁を排藁チェン(10)及びタイン(11)を介し排藁カッタ(36)(37)を有する排藁処理部(9)に送り込んで切断後機外に排出させるように構成している。
【0011】
また、前記扱室(19)を形成する前後側板(38)(39)間に扱胴(6)を回転自在に軸架させると共に、扱室(19)の右側斜後方の処理室(40)に前記処理胴(7)を内設させ、脱穀入力プーリ(41)を介してエンジン(16)出力を扱胴(6)及び処理胴(7)に伝え、扱胴(6)及び処理胴(7)を回転駆動するもので、前記扱室(19)を後部右側の送塵口(42)を介して処理室(40)前部に連通接続させ、クリンプ網(21)で漏下されず扱室(19)の後部まで送塵された脱穀物を処理室(40)に送り込んで処理胴(7)により再脱穀処理し、処理室(40)下面側に張設するクリンプ網(43)からの漏下物を選別盤(22)に落下させ、クリンプ網(43)で漏下されず処理室(52)の後部に送塵された排塵物を篩い線(28)上に放出するように構成している。
【0012】
さらに、図5、図6、図7に示す如く、蝶番形の開閉支点軸(44)(44)を介して脱穀機筐(29)に前側板(38)右側端部を水平方向に回動自在に連結させ、支点軸(44)を中心に前側板(38)を前方に回動させて扱室(19)前面側を開放させると共に、後側板(39)を脱穀機筐(29)に一体固定させるもので、前後側板(38)(39)に前後支軸(45)(46)を設け、前後支軸(45)(46)に扱胴(6)を取付けている。
【0013】
また、図8にも示す如く、前記脱穀機筐(29)の右外側面に入力ケース(47)を固定させ、該ケース(47)に前記脱穀入力プーリ(41)を軸支させ、該プーリ(41)に連結させる処理胴入力軸(48)を前記ケース(47)に内設させ、前記処理胴(7)を軸架させる処理胴軸(49)前端を前記入力軸(48)後端に着脱自在にスプライン嵌合連結させる。
それと共に、前記処理室(40)上方の脱穀機筐(29)外側面に軸受ケース(50)を固定させ、同軸(51)上に軸支させるスプロケット(52)とプーリ(53)を軸受ケース(50)前後端部に取付け、前記入力軸(48)後端部のスプロケット(54)にチェン(55)を介して前記スプロケット(52)を連結させる。
一方、固定側の後側盤(39)に設ける後支軸(46)のプーリ(56)にVベルト(57)を介して前記プーリ(53)を連結させ、さらに排藁チェン(10)を張設させるスプロケット(58)にプーリ(59)(60)及びVベルト(61)を介して後支軸(46)を連結させるもので、処理胴(7)駆動系路の途中からエンジン(16)出力を分岐して扱胴(6)及び排藁チェン(10)に駆動力を伝えるように構成している。
【0014】
上記から明らかなように、扱室(19)を形成する前後側板(38)(39)間に扱胴(6)を軸架させる脱穀装置において、前側板(38)を回動自在に取付け、前側板(38)の回動によって扱室(19)の前面を開放させ、作業者が脱穀部(4)前側の低い位置で水平方向に扱胴(6)を脱着でき、締付け部品を機内に誤落させる不具合などをなくすことができる。
それと共に、脱穀機筐(29)に固定させる後側板(39)側に扱胴駆動部材であるプーリ(56)及びVベルト(57)を配設させ、回動自在な前側板(38)の開閉を考慮することなくプーリ(56)及びVベルト(57)を頑強に取付け、またプーリ(56)及びVベルト(57)によって回動自在な前側板(38)の取付け構造が制限されることがなく、回動自在な前側板(38)取付部の隙間の防塵性を向上させ、前側板(38)の回動支点軸(44)部及び扱胴(6)軸受部の強度を確保できるように構成している。
【0015】
さらに、図9、図10に示す如く、複数の扱歯(62)…を植設した扱胴(6)の前面板(63)に円筒形ボス(64)を固定させると共に、前側板(38)にベアリング軸受(65)を介して回転自在に前支軸(45)を軸支させるもので、前支軸(45)後端の円錐台頭部(67)をボス(64)の内孔に出入自在に嵌挿させ、前支軸(45)を介して前側板(38)に前面板(63)を回転自在に軸支させると共に、前支軸(45)に設ける座板(68)をボス(64)の端面に当接させている。
また、前支軸(45)に藁が巻付くのを防ぐ前ホイルケース(69)を前側板(38)に一体固定させ、従来のホイルケース独立取付け構造に比べ、回動自在な側板(38)の開閉時に前記ホイルケース(69)の位置決め及び固定操作を省くことができ、ホイルケース(69)及び締付け部材を脱落させる不具合をなくすことができると共に、回動自在な側板(38)の開放によってホイルケース(69)周囲の藁屑を容易に除去できるように構成している。
【0016】
さらに、図11、図12に示す如く、前記扱胴(6)の後面板(70)に円筒形ボス(71)を固定させると共に、後側板(39)にベアリング軸受(72)を介して後支軸(46)を回転自在に軸支させ、後支軸(46)前端の尖頭(73)を前記ボス(71)の内孔に嵌挿させるもので、後支軸(46)にセットピン(74)を植設させ、該セットピン(74)を係入させる係止溝(75)を前記ボス(71)に設け、末広がり形のテーパ開口(76)と回転方向に斜設させる傾斜溝(77)を前記係止溝(75)に形成し、尖頭(73)とテーパ開口(76)の案内により、ボス(71)に後支軸(46)を挿通させる動作並びに係止溝(75)にセットピン(74)を係入させる動作を容易に行わせると共に、後支軸(46)の回転駆動力によって傾斜溝(77)終端にセットピン(74)が位置保持され、扱胴(6)が後支軸(46)に一体的に連結されるように構成している。また、後支軸(46)に藁が巻付くのを防ぐ後ホイルケース(78)を後側板(39)に一体固定させ、後側板(39)にホイルケース(78)を支持させた状態で扱胴(6)を脱着させるように構成している。
【0017】
上記から明らかなように、略同一軸芯上に配置させる前後支軸(45)(46)を前後側板(38)(39)に軸支させ、前後支軸(45)(46)に扱胴(6)を軸架させ、従来の扱胴軸貫通構造に比べて扱胴(6)を支持させる支軸(38)(39)の短尺化によって重量軽減及び製造コスト低減などを行うことができる。
それと共に、回動自在な前側板(38)の開閉操作によって、前支軸(45)を扱胴(6)に脱着でき、また固定側の後側板(39)と後支軸(46)の軸受幅だけ軸芯方向に扱胴(6)を摺動させることにより、固定側の後側板(39)の後支軸(46)に対して扱胴(6)を脱着できると共に、回動自在な前側板(38)の開閉支点軸(44)をフィードチェン(5)設置部に対して反対側に設け、フィードチェン(5)によって穀稈を供給する扱口(20)に制限されることなく支点軸(44)を配置でき、回動自在な前側板(38)の支持構造の簡略化及び支持強度の確保などを容易に行うことができるように構成している。
【0018】
また、駆動力を入力させる後支軸(46)と扱胴(6)の接合部に係脱自在な位置決め部材であるセットピン(74)を設け、扱胴(6)を取付けるときに固定側の後側板(39)に設ける後支軸(46)と扱胴(6)を、前記セットピン(74)によって確実に係止でき、セットボルト締付け操作などを不要にして前記後支軸(46)に対する扱胴(6)着脱操作の簡略化を容易に行うことができる。
それと共に、前記セットピン(74)を、扱胴(6)着脱時のガイドとして兼用でき、例えばセットピン(74)の案内によって後支軸(46)の回転力を扱胴(6)のスラスト力として作用させることによって扱胴(6)の嵌込み及び取外し操作を簡単に行えるもので、作業者が扱胴(6)前部を持って駆動回転方向に回転操作することにより、セットピン(74)と係止溝(75)の摺動作用力によって扱胴(6)が前方に押出され、セットピン(74)に対する係合が解除される。
それと共に、脱穀作業時に扱歯(62)の脱粒力が扱胴(6)の前方移動させるスラスト力として作用するが、セットピン(74)と傾斜溝(77)の係合により扱胴(6)駆動回転力が扱胴(6)を後方移動させるスラスト力として作用するから、扱胴(6)の前方移動を防いで前側板(38)と干渉するのを回避できるように構成している。
【0019】
また、前記扱胴(6)を組付けるとき、後面板(70)のボス(71)に後支軸(73)前部を挿入させ、扱胴(6)前部下側の扱歯(62)をクリンプ網(21)上面に当接させ、後支軸(73)により扱胴(6)を片持ち支持させた状態で前側板(38)を閉動させることにより、前支軸(45)後端の円錐台頭部(67)が傾倒姿勢の前面板(63)のボス(64)に挿入され、円錐台頭部(67)の斜面によってボス(64)が上方に持上げられ、円錐台頭部(67)がボス(64)の中心に収まり、前支軸(45)に扱胴(6)が軸支されるように構成している。
例えば、図1に示す2条刈り用小型コンバインでは、前記扱胴(6)は、前後幅が約35センチメートルで、直径が約36センチメートルの大きさであり、重量が約8.5キログラムであるから、脱粒衝撃に耐えるクリンプ網(21)が扱歯(62)の当接によって変形することがないから、作業者が一方の手を扱口(20)から入れて扱胴(6)下部を支え乍ら、もう一方の手で前側板(38)を開閉操作し、扱胴(6)を脱着させることも行える。
【0020】
さらに、図13、図14に示す如く、前記脱穀機筐(29)の左外側面に固定させるチェンレール(79)を介して、前記フィードチェン(5)を張設させる。それと共に、藁押え台フレーム(80)にバネ座(81)及び支軸(82)を介して昇降自在に藁押え板(83)を取付け、該藁押え板(83)をフィードチェン(5)上面にバネ(84)によって弾圧当接させ、フィードチェン(5)によって穀稈を挾持搬送させるものである。該藁押え台フレーム(80)に前後ブラケット(85)(86)を一体固定させ、前後側板(38)(39)の左側端部に前後ブラケット(85)(86)を着脱自在にボルト(87)…止め固定させ、強度メンバーとして兼用する藁押え台フレーム(80)に前後側板(38)(39)を連結させ、特別に連結部材を設けることなく組立後の機枠剛性を保つことができ、しかも前後側板(38)(39)間の寸法を適正に維持でき、分解後の再組立による前後側板(38)(39)の間隔変化を低減できるように構成している。
【0021】
また、前記扱室(19)上側に上面カバー(88)を開閉自在に設けるもので、上面カバー(88)右側端部を脱穀機筐(29)に蝶番形支点軸(89)を介して連結させると共に、前後側板(38)(39)にピン(90)(90)を介して係止させるフック(91)(91)と、前後側板(38)(39)に対してフック(91)(91)を離脱させて上面カバー(88)を上方に持上げる解除レバー(92)を、上面カバー(88)左側部に取付け、藁押え台フレーム(80)連結部と異なる位置で上面カバー(88)を前後側板(38)(39)にフック(91)(91)によって連結させ、前後側板(38)(39)の組付け剛性を向上させるように構成している。
そして、解除レバー(92)操作により上面カバー(88)を持上げて扱室(19)上面を開放させ、またボルト(87)を外して藁押え台フレーム(80)と前側板(38)の連結を解除し、前側板(38)を開閉させて内部の扱胴(6)を脱着させるものである。
【0022】
さらに、図15、図16、図17、図18は、前後側板(38)(39)開閉構造の構成例を示すものであり、図15のように、前側板(38)の右側下方に開閉支点軸(44)(44)を斜設させて、右側斜下方に前側板(38)を開動させ、扱室(19)前面上方側を大きく開放させることも行える。
それと共に、図16のように、開閉支点軸(44)に平行リンク(44a)を介して前側板(38)を連結させ、扱胴(6)前面に対して前側板(38)を平行移動させて接離させることも行える。
また、図17のように、前側板(38)上端部を開閉支点軸(44)に支持させ、前側板(38)を前方上方に開放させることも行えると共に、図18の構成例では、前支軸(45)に扱胴駆動プーリ(56)を設け、後側板(39)を開閉支点軸(44)に支持させ、後側板(39)を開放させて扱胴(6)を後方に脱着させている。
【0023】
さらに、図19に示す如く、前側板(38)前面側の前支軸(45)に扱胴駆動プーリ(56)を軸支させると共に、脱穀入力プーリ(41)に連結させる入力ケース(47)の入力軸(48)前端に扱胴入力プーリ(56a)を軸支させ、ベルトガイド(56b)を介して各プーリ(56)(56a)間にVベルト(56c)を張設させ、プーリ(56)及びVベルト(56c)など扱胴駆動系を前側板(38)側に設けるもので、前側板(38)を開放時、支点軸(44)近くのベルトガイド(56b)によってVベルト(56c)が折曲がるように構成している。
【0024】
さらに、図20、図21に示す如く、複数の扱歯(62)…を植設した扱胴(6)の前面板(63)に、円筒形ボス(64)を固定させると共に、前側板(38)にベアリング軸受(65)を介して、回転自在かつ軸芯方向に摺動自在に前支軸(45)を軸支させ、扱胴(6)方向に進退自在に前支軸(45)を突出させるバネ(66)を前支軸(45)に巻装させるもので、前支軸(45)後端の円錐台頭部(67)をボス(64)の内孔に出入自在に嵌挿させ、前支軸(45)を介して前側板(38)に前面板(63)を回転自在に軸支させる。
それと共に、前支軸(45)に設ける座板(68)をボス(64)の端面に当接させ、バネ(66)によって扱胴(6)を後方に弾圧させるように構成している。
このように、回動自在な前側板(38)に設ける前支軸(45)を固定側の後側板(39)方向に進退自在に弾圧させ、回動自在な前側板(38)を閉位置に固定させたとき、扱胴(6)を後方に摺動させる力を扱胴(6)に作用させることができ、固定側の後側板(39)の後支軸(46)に対して扱胴(6)を適正に嵌着できるように構成してもよい。
【0025】
【発明の効果】
以上実施例から明らかなように本発明は、次のような効果を奏するものである。
請求項1の如く、扱室(19)を形成する前後側板(38)(39)間に、扱胴(6)を軸架する構成であって、略同一軸芯上に配置させる前後の支軸(45)(46)を、それぞれ前後の側板(38)(39)に別々に軸支させ、該前後の支軸(45)(46)に扱胴(6)の前後を軸架させる構成において、前記前側板(38)は、支点軸(44)を中心に前後に回動自在に取付け、該前側板(38)にベアリング軸受(65)を介して、前支軸(45)を回転自在に軸支し、該前支軸(45)の後端に円錐台頭部(67)を構成し、前記扱胴(6)の前面板(63)に円筒形ボス(64)を固定させ、該円錐台頭部(67)を前記円筒形ボス(64)の内孔に出入自在に嵌挿させ、該前支軸(45)を介して前側板(38)に、扱胴(6)の前面板(63)を回転自在に軸支させ、該前支軸(45)に藁が巻付くのを防ぐ前ホイルケース(69)を前側板(38)に一体固定したので、扱室(19)を形成する前後側板(38)(39)間に扱胴(6)を軸架させる脱穀装置において、前後側板(38)(39)の一方を回動自在に取付けたもので、側板(38)の回動によって扱室(19)の前後面の一方を開放でき、作業者が低い位置で水平方向に扱胴(6)を脱着てき、扱胴(6)の組立分解作業性の向上などを容易に図ることができ、扱歯(62)が摩耗しても交換を容易に行うことができ、締付け部品を機内に誤落させる不具合などをなくすことができると共に、補修後に扱胴(6)の動バランスを容易に確認できるものである。
【0026】
また、略同一軸芯上に配置させる前後支軸(45)(46)を前後側板(38)(39)に軸支させ、前後支軸(45)(46)に扱胴(6)を軸架させたもので、扱胴(6)を支持させる支軸(45)(46)の短尺化によって重量軽減及び製造コスト低減などを容易に行うことができると共に、回動自在な側板(38)の開閉操作によって一方の支軸(45)を扱胴(6)に脱着でき、また固定側の側板(39)と支軸(46)の軸受幅だけ軸芯方向に扱胴(6)を摺動させることにより、固定側の側板(39)の支軸(46)に対して扱胴(6)を脱着できるものである。
【0027】
また、藁の巻付きを防ぐホイルケース(69)を回動自在な側板(38)に一体固定させたもので、回動自在な側板(38)の開閉時に前記ホイルケース(69)の位置決め及び固定操作を省くことができ、ホイルケース(69)及び締付け部材を脱落させる不具合をなくすことができると共に、回動自在な側板(38)の開放によってホイルケース(69)周囲の藁屑を容易に除去できるものである。
【0028】
また、該前支軸(45)に設ける座板(68)をボス(64)の端面に当接させたので、扱胴(6)の前後位置を決めることができ、後支軸(46)との間で、扱胴(6)の位置決めをすることができるのである。
【0029】
請求項2においては、請求項1記載の脱穀装置において、前記後支軸(46)より駆動力を入力し、前記扱胴(6)の後面板(70)に円筒形ボス(71)を固定させると共に、後側板(39)にベアリング軸受(72)を介して、後支軸(46)を回転自在に軸支させ、後支軸(46)前端の尖頭(73)を前記ボス(71)の内孔に嵌挿させ、該後支軸(46)と扱胴(6)のボス(71)との接合部に、係止溝(75)と該係止溝(75)に係入されるセットピン(74)を設けたので、扱胴(6)を取付けるときに固定側の側板(39)に設ける支軸(46)と扱胴(6)を前記セットピン(74)によって確実に係止でき、セットボルト締付け操作などを不要にして前記支軸(46)に対する扱胴(6)着脱操作の簡略化を容易に行うことができると共に、前記セットピン(74)を扱胴(6)着脱時のガイドとして兼用でき、例えばセットピン(74)の案内によって支軸(46)の回転力を扱胴(6)のスラスト力として作用させることによって扱胴(6)の嵌込み及び取外し操作性の向上などを容易に図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバインの全体側面図。
【図2】 同平面図。
【図3】 脱穀部の側面図。
【図4】 同平面図。
【図5】 扱室の平面図。
【図6】 同正面図。
【図7】 同背面図。
【図8】 脱穀駆動説明図。
【図9】 扱胴前部の側面図。
【図10】 同拡大図。
【図11】 扱胴後部の側面図。
【図12】 同拡大図。
【図13】 前側板の正面図。
【図14】 フィードチェン側面図。
【図15】 構成例を示す扱室正面図。
【図16】 同平面図。
【図17】 同側面図。
【図18】 同側面図。
【図19】 図5の構成例を示す平面図。
【図20】 図9の構成例を示す側面図。
【図21】 同拡大図。
【符号の説明】
(5) フィードチェン(5)
(6) 扱胴(6)
(19) 扱室(19)
(29) 脱穀機筐(29)
(38) 前側板(38)
(39) 後側板(39)
(44) 開閉支点軸(44)
(45) 前支軸(45)
(46) 後支軸(46)
(69) 前ホイルケース(69)
(74) セットピン(位置決め部材)
Claims (2)
- 扱室(19)を形成する前後側板(38)(39)間に、扱胴(6)を軸架する構成であって、略同一軸芯上に配置させる前後の支軸(45)(46)を、それぞれ前後の側板(38)(39)に別々に軸支させ、該前後の支軸(45)(46)に扱胴(6)の前後を軸架させる構成において、前記前側板(38)は、支点軸(44)を中心に前後に回動自在に取付け、該前側板(38)にベアリング軸受(65)を介して、前支軸(45)を回転自在に軸支し、該前支軸(45)の後端に円錐台頭部(67)を構成し、前記扱胴(6)の前面板(63)に円筒形ボス(64)を固定させ、該円錐台頭部(67)を前記円筒形ボス(64)の内孔に出入自在に嵌挿させ、該前支軸(45)を介して前側板(38)に、扱胴(6)の前面板(63)を回転自在に軸支させ、該前支軸(45)に藁が巻付くのを防ぐ前ホイルケース(69)を前側板(38)に一体固定し、該前支軸(45)に設ける座板(68)をボス(64)の端面に当接させたことを特徴とする脱穀装置。
- 請求項1記載の脱穀装置において、前記後支軸(46)より駆動力を入力し、前記扱胴(6)の後面板(70)に円筒形ボス(71)を固定させると共に、後側板(39)にベアリング軸受(72)を介して、後支軸(46)を回転自在に軸支させ、後支軸(46)前端の尖頭(73)を前記ボス(71)の内孔に嵌挿させ、該後支軸(46)と扱胴(6)のボス(71)との接合部に、係止溝(75)と該係止溝(75)に係入されるセットピン(74)を設けたことを特徴とする脱穀装置。
Priority Applications (1)
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JP04069796A JP3804874B2 (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | 脱穀装置 |
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JP04069796A JP3804874B2 (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | 脱穀装置 |
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-
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- 1996-02-02 JP JP04069796A patent/JP3804874B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09205860A (ja) | 1997-08-12 |
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