JP3804518B2 - 生ごみ処理機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼熱を利用して生ごみを乾燥処理する生ごみ処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃焼熱を利用した生ごみ処理機は特開平7−332858号公報(以下従来例1という)に記載されたものが知られている。図7は従来の燃焼熱を利用した生ごみ処理機を示す。乾燥室1内の空気を強制循環加熱するための循環用通路2に排気回路3を分岐接続し、前記循環用通路2内に、ガスバーナ4を設け、前記ガスバーナ4の一次空気口を前記循環系の外部に設けて、前記循環系に生じる余剰気体を前記排気回路3から排出させるようにしている。その結果、凝縮装置を不要にして、生ごみ乾燥用の加熱エネルギーの無駄な消費が防止できる。
【0003】
また、別の燃焼熱を利用した生ごみ処理装置として特開平6−114367号公報(以下従来例2という)に記載されたものが知られている。図8には従来の燃焼熱を利用した生ごみ処理機の別の例を示す。ガスバーナ5で発生した燃焼ガスを生ごみを投入した処理容器6の外周に形成した燃焼ガス通路7に通して、フィン8を回転させながら乾燥、粉砕を行い、生ごみから発生した水蒸気は冷却筒9で冷却して気液に分離し、ドレンから排出し、空気は燃焼に供する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の従来例1に記載されたものにおいては、高温に加熱された高温の燃焼ガスは乾燥室1と循環用通路3で循環し、燃焼ガスの水蒸気分圧が高い。そのため、生ごみ中の水分を短時間に蒸発させるためには、生ごみ温度を高温に保持し、乾燥しなければならなかった。また、従来例2に記載されたものにおいても、生ごみを乾燥処理する際には、処理容器6内には生ごみから蒸発した水蒸気が充満しており、水蒸気分圧が高い。生ごみに含まれる水分は、生ごみ周囲の水蒸気分圧が低いほど蒸発しやすく、生ごみや周囲の温度が高いほど蒸発しやすい。そこで、乾燥時間を低減するためには生ごみ中の水分を高温に保持し、乾燥しなければならない。そのため、従来例1、従来例2ともに乾燥室1の外周に直接燃焼ガスの流れる通路を構成してあるが、この通路内を流れる燃焼ガス温度を高温にすると乾燥室1内の生ゴミの一部が焦げ付き臭いの発生やフィン8の回転を阻害する。このため、燃焼ガス温度を混合等して低温化してあるため、生ゴミを十分に加熱出来なかった。
【0005】
また、これらの従来例1、従来例2ともに、乾燥後の気体の殆どは高温の水蒸気であり、これを放出するとエネルギーの有効利用上課題があった。
【0006】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、処理時間の短縮と省エネルギーとを図る生ごみ処理機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の生ごみ処理機は、燃焼部からなる加熱手段と、前記加熱手段の燃焼ガスの熱を熱交換して高温となる脱臭部と、高温の排出ガスと外気空気を熱交換する熱回収部と、生ごみを投入して乾燥する乾燥処理部と、前記乾燥処理部の空気を循環する循環部及び循環送風機と、前記燃焼部から前記脱臭部を加熱して通り前記循環送風機の吸気側に至る通路Aと、前記乾燥処理部から前記脱臭部を通り前記熱回収部から排出口に至る通路と、外気空気を吸引する送風手段から前記熱回収部を通り前記循環送風機の吸気側に至る通路Bと、前記乾燥処理部と通じる吸気口と吹き出し口とを前記循環送風機を介して接続し乾燥処理部の空気を循環する前記循環部の通路Cとを備え、前記通路Aと通路Bと通路Cを前記循環送風機の吸気側で接続したものである。
【0008】
これによって、燃焼ガスと新鮮空気と内部の空気を混合して乾燥処理部に供給するため、低温で生ごみを短時間に乾燥することができるとともに、排出ガスが低温でも結露することがなく排気温度を低温に出来るため、排出熱量が少なくなり省エネルギーが可能となる。さらに、高温の燃焼ガスと比較的低温の乾燥処理部からの空気通路を循環送風機の吸気側で接続したため、この循環送風機内の撹拌により十分に混合され均一な温度となって乾燥処理部に噴出できる。その為、この乾燥処理部の噴出温度を高温にしても、生ゴミの焦げ付き等生じなく生ゴミの乾燥処理時間は短縮できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
請求項記載の発明は、燃焼部からなる加熱手段と、前記加熱手段の燃焼ガスの熱を熱交換して高温となる脱臭部と、高温の排出ガス外気空気を熱交換する熱回収部と、生ごみを投入して乾燥する乾燥処理部と、前記乾燥処理部の空気を循環する循環部及び循環送風機と、前記燃焼部から前記脱臭部を加熱して通り前記循環送風機の吸気側に至る通路Aと、前記乾燥処理部から前記脱臭部を通り前記熱回収部から排出口に至る通路と、外気空気を吸引する送風手段から前記熱回収部を通り前記循環送風機の吸気側に至る通路Bと、前記乾燥処理部と通じる吸気口と吹き出し口とを前記循環送風機を介して接続し乾燥処理部の空気を循環する前記循環部の通路Cとを備え、前記通路Aと通路Bと通路Cを前記循環送風機の吸気側で接続した生ごみ処理機とした。
【0010】
これにより、燃焼ガスと新鮮空気と内部の空気を十分に混合して乾燥処理部に供給できる。この混合ガスは燃焼ガスに比べて水蒸気分圧が小さく、しかも燃焼ガスに大量の空気を含むため、生ごみに大量の混合燃焼ガスを供給することができる。そのため、低温で生ごみを短時間に乾燥することができるとともに、排出ガスが低温でも結露することがなく排気温度を低温に出来るため排出熱量が少なく省エネルギーが可能となる。さらに、高温 の燃焼ガスと比較的低温の乾燥処理部からの空気通路を循環送風機の吸気側で接続したため、この循環送風機内の撹拌により十分に混合され均一な温度となって乾燥処理部に噴出できる。その為、この乾燥処理部の噴出温度を高温にしても、生ゴミの焦げ付き等生じなく生ゴミの乾燥処理時間は短縮できる。
【0011】
請求項記載の発明は、特に請求項1記載の循環送風機に風量調節器を設けるとともに、循環送風機の吹き出し口に温度検出手段を設け、前記循環送風機の前記乾燥処理部への吹き出し空気温度に応じて前記風量調節器により風量を増減調節するようにした。このため、起動時等、乾燥処理部が低温の時も、循環する空気量を低下させ高温の温風を乾燥処理部に噴出でき、生ゴミの乾燥処理時間はさらに短縮でき、省エネ化が可能となる。
【0012】
請求項記載の発明は、特に請求項1記載の脱臭部に温度検出手段を設け、この温度検出手段による温度が一定の値になるように燃焼部の燃焼量を増減したことにより、乾燥処理部の温度や循環空気量に関わらず、脱臭部は常に高温に保持できる。このため、脱臭部の内部を流れるガスは高温となり熱分解により確実に脱臭でき、運転中は臭いの発生を防止できる。
【0013】
請求項記載の発明は、特に請求項1記載の乾燥処理部に設けた循環は、吸気口の断面積を吹き出し口より大きく構成したことにより、循環通路の空気流れ抵抗を最低限としながら、吸気口の流速を小さくでき、乾燥処理部内の乾燥した生ゴミを吸引することによる循環通路閉塞や循環送風機の送風能力の低下を防止でき信頼性の高いものとなる。
【0014】
請求項記載の発明は、特に請求項1記載の循環送風機を乾燥処理部内に設けたことにより、循環路が最短とでき循環送風機の消費エネルギを低減できるとともに、循環路から外部への放熱も無くすことができ、さらに、省エネ化が可能となる。
【0015】
請求項記載の発明は、特に請求項1記載の循環送風機の送風部を乾燥処理部に設けると共に、循環送風機のモータ部は前記乾燥処理部の外部に構成したことにより、生ゴミの乾燥処理中は高温となる乾燥処理部の外部に循環送風機のモータ部を設置できるため、モータ部の温度上昇を防止でき、高い信頼性を有するシステムが構築できる。
【0016】
【実施例】
以下本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0017】
(実施例1)
図1は、本発明の実施例1における燃焼熱を利用して生ごみを乾燥処理する生ごみ乾燥処理機の全体構成を示す。図1において、11は気体あるいは液体等の燃料を燃焼し熱を発生する燃焼部(加熱手段)、12は燃焼部11で発生する燃焼ガスの熱を熱交換して高温となる脱臭部、13は高温の排気ガスと吸気空気を熱交換する熱回収部、14は生ごみを投入して乾燥する乾燥処理部、15は乾燥処理部14の吸気口16と吹き出し口17と循環送風機18を介して接続し乾燥処理部14の空気を循環する循環である。燃焼部11で発生した高温の燃焼ガスは脱臭部12を加熱して高温通路19を通り循環送風機18の吸気側から循環送風機18で加速されて乾燥処理部14の吹き出し口17から内部に至る。
【0018】
また、排出空気は乾燥処理部14から脱臭部12と熱回収部13を通り排出口20から排出する。そして、外部空気は外気吸引送風機21により熱回収部13を通り加熱されて循環送風機18の吸気側に接続する。外部空気の流量は外気吸引送風機21で調節される。循環送風機18に入る燃焼混合ガスは流量が多いほど、燃焼ガスよりも低温度で、二酸化炭素、水の濃度も低くなる。外部空気を全く流さないと高温で乾燥することができる。循環送風機18の吸気側には、乾燥処理部14の吸気口16からの通路と外気吸引送風機21からの通路と燃焼部11からの通路を接続している。
【0019】
そして、高温で乾燥すると、生ごみは黒くなり、温度が高いほど黒が濃くなる。乾燥時間を短縮するためには、温度が高いほどよい。温度が低いと、生ごみは黒が薄くなり、さらに低いと乾燥食品のようにさらに薄くなる。また、従来例1及び2において、撹拌は、生ごみ温度を高温に保持したり、あるいは生ごみを細かく裁断するために行われるが、本発明においては、これらの作用のほかに、水分が少ない燃焼ガスあるいは混合燃焼ガスを吹き出し口より直接生ごみに衝突させ、生ごみの乾燥を促進させる作用を有する。
【0020】
以上のように構成された生ごみ処理機について、以下その動作、作用を説明する。
【0021】
まず、燃焼部11は送風手段と加熱手段を兼ねるものである。生ごみ22を乾燥処理部14に投入し、燃焼部11に点火し燃焼を開始すると高温燃焼ガスが発生する。この燃焼ガスは、燃焼部11から脱臭部12を加熱し後、高温通路19を通り循環送風機18により吹き出し口17から乾燥処理部14へ吹き出し、生ごみ22に熱を与えると共に乾燥雰囲気を作り水分の蒸発を促す。そして、水分濃度の高くなった乾燥処理部14内の空気は、乾燥処理部14から高温の脱臭部12を通り、ここで臭い成分は高温分解する。脱臭部12は燃焼ガスと分離できる例えばパイプ式積層式などの熱交換器で構成し、燃焼ガスで加温する。生ごみの臭い成分は硫化物、アミン化合物、リモネン化合物等他種類であるが400゜C以上になると分解を始め、600゜Cでは殆ど分解し臭いを発しなくなる。脱臭部12から出た高温の排出ガスは熱回収部13で熱を放出し排出口20から外部に排出する。
【0022】
そして、外気空気は外気吸引送風機21により吸引し熱回収部13で加熱される。熱回収部13は高温の排出ガスと低温の吸引空気を分離して熱交換する熱交換器でありパイプ式、積層式、2重管式などタイプを用いる。熱回収部13で加温された外気空気は循環送風機18の吸気側に導かれ、ここで燃焼ガスと混合する。また、循環部15により乾燥処理部14内の空気は、吸気口16から循環送風機18により吹き出し口17から乾燥処理部14吹き出し循環する。このため、燃焼ガスと新鮮空気と内部循環の空気を混合して乾燥処理部14に供給できる。この混合ガスは燃焼ガスに比べて水蒸気分圧が小さく、しかも燃焼ガスに大量の空気を含むため、生ごみに大量の混合燃焼ガスを供給することができる。
【0023】
そのため、低温で生ごみを短時間に乾燥することができるとともに、排出ガスが低温でも結露することがなく排気温度を低温にでき、熱回収部13でさらに低温とするため排出熱量が少なく省エネルギーが可能となる。燃焼ガスは、燃焼部11の燃料を灯油した場合、水の濃度は10%程度になるが、燃焼ガスは余剰の空気をある程度含んでおり、外気空気で1%程度に希釈している。また、燃焼ガスと外気空気は循環送風機18の吸気側で乾燥処理部14からの循環空気と混合され、水の濃度が低く、低温化した混合燃焼ガスとなる。
【0024】
一般に、生ごみは高温で長時間保持すると、茶色に変色し変質するが、恒率乾燥領域では生ごみからの水の蒸発が激しく、生ごみ温度が100℃以上にはなりにくく、生ごみが茶色に変色することはほとんどない。また、減率乾燥領域になると生ごみの温度は上昇し始めるが、混合燃焼ガス温度を低く設定することにより、生ごみの温度上昇を抑えることができる。このとき、水分の乾燥を促進するため、混合燃焼ガスの風量を増加させるとよい。
【0025】
図2は、吹き出し口17での混合燃焼ガスの温度変化と乾燥処理部14内の雰囲気空気と乾燥処理部14の底部分の温度変化を示している。横軸は時間(分)、縦軸は温度(℃)である。燃焼部11に点火すると吹き出し口17から噴出する混合燃焼ガス温度23は設定温度まで上昇し、一定となる。一方、乾燥処理部14内の空気温度24は、燃焼部11に点火すると次第に上昇し、一定温度となる。このとき、生ごみ温度は100℃以下の場合が多く、混合燃焼ガス温度23より低い。この一定温度の状況は、恒率乾燥領域であり、生ごみの表面の水分が急速に蒸発するため、混合燃焼ガスから供給される熱量と生ごみから蒸発で奪われる熱量がバランスし、一定温度となる。その後、温度は次第に上昇を始める。この上昇部は減率乾燥領域であり、生ごみから蒸発する水分量が次第に少なくなる。そのため、生ごみの温度も雰囲気の温度も次第に上昇し、生ごみの温度に近づいていく。乾燥処理部14の底部分の温度25は、乾燥処理部14内の空気温度24と同じ傾向の上昇変化をするが、高温である燃焼ガスの熱は生ゴミ22の乾燥に費やされ下部の底部分まで伝熱しない。そのため、40゜C程度の低温で維持し減率乾燥状態になってから上昇を開始する。
【0026】
燃焼部11の燃焼を止めると、低温の空気のみが供給されるため、生ごみも雰囲気の温度も急速に低下しはじめ、短時間で外気の温度まで低下する。そのため、処理後の生ごみを早期に取り出すことができる。図2では、混合燃焼ガスの温度を140℃とし、風量を500リットル/分とした場合、生ごみは約60分で水分が90%程度乾燥し、生ごみ温度は120℃になっている。生ごみは、キャベツ、ミカン、ご飯、卵の殻を混合しているが、ミカンの色に影響され、黄色化している。この程度のゴミの仕上がりであると家畜や魚の飼料としても利用することができる。生ごみの温度が150℃を越えると乾燥した生ごみは黒くなり、臭いも焦げ臭くなり、飼料としては適当でない。
【0027】
また、図3は大気中の水の飽和蒸気圧を示している。気温が上昇すると、飽和蒸気圧は次第に上昇する。生ごみの水分が蒸発する際には、雰囲気の水蒸気分圧が低いほど蒸発しやすい。また、温度は高ければ高い程飽和蒸気圧が高くなるため、蒸発しやすいことになる。従来例1の乾燥室1、従来例2の処理容器6内では、生ごみから蒸発した水分は溜まったまま少ししか排出されないため水分が多く、100℃以下では飽和蒸気圧とほぼ同じになり、100℃以上に生ごみあるいは雰囲気の温度を保持しなければならない。
【0028】
それに対して、本発明の実施例では、燃焼ガスには0.1気圧付近の水分が含まれるが、混合燃焼ガスでは空気と混合することにより、0.01気圧付近まで下がる。したがって、生ごみ表面この表面付近の雰囲気の水蒸気分圧は、温度が100℃以下でも水の飽和蒸気圧よりも低く保持することが可能となり、生ごみからの水分の蒸発を十分に確保でき、乾燥する時間が大幅に短くなる。
【0029】
また、吹き出し口17を乾燥処理部14内の生ごみ22に向けた位置にすると、混合燃焼ガスが直接生ごみに衝突する。すなわち、水分分圧が低い気体が直接生ごみに衝突するので乾燥を素早く完了することができる。そして、混合燃焼ガス中の水分量は少なく、これが直接生ごみに衝突あるいは供給されるため、乾燥がきわめて早い。
【0030】
これによって、燃焼ガスと新鮮空気と内部の空気を混合して乾燥処理部14に供給する。この混合ガスは燃焼ガスに比べて水蒸気分圧が小さく、しかも燃焼ガスに大量の空気を含むため、生ごみに大量の混合燃焼ガスを供給することができる。そのため、低温で生ごみを短時間に乾燥することができるとともに、排出ガスが低温でも結露することがなく排気温度を低温に出来るため排出熱量が少なく省エネルギーが可能となる。
【0031】
さらに、乾燥処理部14には循環15と循環送風機18備え、循環送風機18の吸気側に各通路を連通し、燃焼ガスと新鮮空気と内部の空気を混合して乾燥処理部14に供給する。これによって、非常に高温である燃焼ガスと比較的低温の乾燥処理部14からの空気通路、さらに低温の外気空気とを循環送風機18の吸気側で接続したため、この循環送風機18内の送風ファンによる撹拌効果で十分に均一混合され一定の温度となって乾燥処理部14に噴出できる。その為、この乾燥処理部14への吹き出し口17の噴出温度を高温にしても、吹き出し温度むらによる部分的な生ゴミの焦げ付き等も生じなく生ゴミの乾燥処理時間の短縮が可能となる。図4は、吹き出し口17から出る混合燃焼ガスの温度変化と乾燥処理に要する時間を示している。横軸は処理に要する時間(分)、縦軸は吹き出し口17から出る混合燃焼ガスの温度(℃)である。吹き出し口17から出る混合燃焼ガスの温度の温度が高くなると、混合ガスの持つ熱量増大と飽和蒸気圧に対して蒸発余力の増加により、乾燥処理に要する時間は著しく短くなる。
【0032】
さらに、この混合燃焼ガスは燃焼ガスに比べて水蒸気分圧が小さく、しかも燃焼ガスに大量の空気を含むため、生ゴミ22に大量の混合燃焼ガスを供給することができる。そのため、低温で生ごみを短時間に乾燥することができるとともに、排出ガスが低温でも結露することがなく排気温度を低温に出来るため排出熱量が少なく省エネルギーが可能となる。本実施例では、1つの循環15と循環送風機18、吸気口16,吹き出し口17を示したが、各々が複数を用いても良い。
【0033】
(実施例2)
図5は、本発明の実施例2における生ごみ処理機の全体構成を示す。実施例1と異なるところは、循環送風機18に風量調節器26を設けるとともに、循環送風機18により乾燥処理部14への吹き出し口17に温度検出器27を設け、吹き出し口17の空気温度である温度検出器27の出力に応じて循環送風機18の風量を増減調節した。具体的に、循環送風機18は電動モータを用い、風量調節器26はこの電動モータの回転数を制御して風量を変え、また、温度検出器(温度検出手段)27は半導体型のサーミスタや熱電対を循環送風機18から吹き出し口17に至る通路に望ませてある。このため、起動時等、乾燥処理部14が低温の時も、循環する空気量を低下さて乾燥処理部14に噴出する温風を高温にできるため、生ゴミの乾燥処理時間はさらに短縮でき、省エネ化が可能となる。
【0034】
また、脱臭部12の出口に温度検出器(温度検出手段)28を設け、この温度検出手段28による温度が一定の値になるように燃焼部11の燃焼量を増減する。このことにより、乾燥処理部14の温度や循環空気量の増減に関わらず、脱臭部12は常に一定の高温に保持できる。このため、脱臭部12の内部を流れる乾燥処理部14からの臭気を含んだガスは高温となり熱分解により確実に脱臭でき、運転中は臭いの発生を防止できる。
【0035】
そして、乾燥処理部14に設けた循環15は、吹き出し口17の断面積S2より吸気口16の断面積S1を大きく構成した。このことにより、循環部15の空気流れ抵抗を最低限としながら、吸気口16の流速を小さくでき、乾燥処理部14内の乾燥した生ゴミを吸引することによる循環15閉塞や循環送風機18の送風能力の低下を防止でき信頼性の高いものとなる。そして、吹き出し口17の断面積S2を小さくすることは、吹き出し口17から噴出する高温ガスの流速を早くでき、生ゴミ22に衝突して生ゴミ22の持つ水分蒸発を促進して、乾燥処理時間を短縮できる。
【0036】
また、風量調節器26,燃焼量調節器29は、生ゴミ22の乾燥処理状態に応じて、生ゴミ22の撹拌駆動用電動モータ31、外気空気吸引送風機21,等を全体制御部30で適時制御する。
【0037】
(実施例3)
図6は、本発明の実施例3における生ごみ処理装置の全体構成を示す。実施例1と異なるところは、循環送風機18は乾燥処理部14の内部に設けてある。このことにより、循環15の通路が最短とでき、循環15内を流れる循環空気量が同じ場合最低の圧力損失とできる。そのため、循環送風機18の消費エネルギを極限に低減できる。また、循環15は乾燥処理部14の内部に設置したことにより外部への放熱も無くすことができ、さらに省エネ化が可能となる。
【0038】
また、循環送風機18の送風部であるファンは乾燥処理部14の内部に設け、循環送風機18を駆動するモータ部35は乾燥処理部14の外部に構成し連結したことにより、生ゴミ22の乾燥処理中は高温となる乾燥処理部14の外部に循環送風機18のモータ部35を設置できるため、モータ部35の温度上昇を防止でき、高い信頼性のシステムが構築できる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、乾燥処理部の噴出温度を高温にしても、生ゴミの焦げ付き等生じなく生ゴミの乾燥処理時間は短縮できる。
【0040】
また、燃焼ガスと新鮮空気と内部の空気を十分に混合して乾燥処理部に供給できる。この混合ガスは燃焼ガスに比べて水蒸気分圧が小さく、しかも燃焼ガスに大量の空気を含むため、生ごみに大量の混合燃焼ガスを供給することができる。そのため、低温で生ごみを短時間に乾燥することができるとともに、排出ガスが低温でも結露することがなく排気温度を低温に出来るため排出熱量が少なく省エネルギーが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における生ごみ処理機の全体構成を示す断面図
【図2】 同生ごみ処理機における生ごみ処理時の温度特性図
【図3】 大気中の水の飽和蒸気圧を示す蒸気圧特性図
【図4】 本発明の実施例1の生ごみ処理機における生ごみ処理に必要な時間特性図
【図5】 本発明の実施例2における生ごみ処理機の全体構成を示す断面図
【図6】 本発明の実施例3における生ごみ処理機の全体構成を示す断面図
【図7】 従来の生ごみ処理機の断面図
【図8】 従来の別の生ごみ処理機の構成図
【符号の説明】
11 燃焼部(加熱手段)
12 脱臭部
13 熱回収部
14 乾燥処理部
15 循環部
18 循環送風機

Claims (6)

  1. 燃焼部からなる加熱手段と、前記加熱手段の燃焼ガスの熱を熱交換して高温となる脱臭部と、高温の排出ガス外気空気を熱交換する熱回収部と、生ごみを投入して乾燥する乾燥処理部と、前記乾燥処理部の空気を循環する循環部及び循環送風機と、前記燃焼部から前記脱臭部を加熱して通り前記循環送風機の吸気側に至る通路Aと、前記乾燥処理部から前記脱臭部を通り前記熱回収部から排出口に至る通路と、外気空気を吸引する送風手段から前記熱回収部を通り前記循環送風機の吸気側に至る通路Bと、前記乾燥処理部と通じる吸気口と吹き出し口とを前記循環送風機を介して接続し乾燥処理部の空気を循環する前記循環部の通路Cとを備え、前記通路Aと通路Bと通路Cを前記循環送風機の吸気側で接続した生ごみ処理機。
  2. 循環送風機に設けられた風量調節器と、前記循環送風機の乾燥処理部への吹き出し口に設けられ、吹き出し口の空気温度を検出する温度検出手段とを備え、前記温度検出手段の検出温度に応じて前記風量調節器により前記循環送風機の風量を増減調節する請求項1に記載の生ごみ処理機。
  3. 脱臭部に温度検出手段を設け、この温度検出手段による温度が一定の値になるように燃焼部の燃焼量を増減する請求項1に記載の生ごみ処理機。
  4. 乾燥処理部に設けた循環は、吸気口の断面積を吹き出し口より大きく構成した請求項1に記載の生ごみ処理機。
  5. 循環送風機は乾燥処理部内に設けた請求項1に記載の生ごみ処理機。
  6. 循環送風機の送風部を乾燥処理部に設けると共に、循環送風機のモータ部は前記乾燥処理部の外部に構成した請求項1に記載の生ごみ処理機。
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