JP3804299B2 - レンカー式振動コンベヤ - Google Patents

レンカー式振動コンベヤ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレンカー式振動コンベヤに関するものであり、更に詳しくは、全高を低くし全重量を軽減して、全高および全重量が大であることに伴う欠点の解消されたレンカー式振動コンベヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(従来例1) 図は従来例のレンカー式振動コンベヤ100の側面図であり、図はその平面図、図は正面図である。レンカー式振動コンベヤ100はベースフレーム121上で、レンカー124によって連結された移送路としてのトラフ111とそのカウンタウエイト131とを反対方向に動させて変動荷重を打ち消すように構成された振動コンベヤである。
【0003】
すなわち、全長8m、幅0.75mのトラフ111とカウンタウエイト131とが上下に平行に配置され、トラフ111とカウンタウエイト131とは、それらの両側方において対をなす4対の斜めに配設されたレンカー124によって連結されている。すなわち、レンカー124の上端部はトラフ111の側面のコイル座126に、下端部はカウンタウエイト131の側面の取付板137にそれぞれ端部ゴムブッシュ127、128を介して取り付けられている。端部ゴムブッシュ127、128は同様に構成されているが、これらの構成は後述の同様な中間ゴムブッシュ125において説明する。
【0004】
そして、レンカー124はベースフレーム121に立設した4対のレンカースタンド123のそれぞれの上端部に中間ゴムブッシュ125を介し回動自在に取り付けられている。すなわち、図の右端の中間ゴムブッシュ125で示すように、中間ゴムブッシュ125はその内筒125aがレンカー124の中央部に固定され、これと同心的な外筒125bはレンカー124とはフリーでレンカースタンド123に固定されて、内筒125aと外筒125aとの間の環状部は加硫接着されたゴム125cとなっている。
【0005】
また、トラフ111とカウンタウエイト131とは、それらの両側で対をなす4対の共振用コイルバネ129によって連結されている。すなわち、レンカー124と直角な方向に中心軸を持つように共振用コイルバネ129が上端部をトラフ111のコイル座126に、下端部をカウンタウエイト131に設けたコイル座132に固定されている。なお、ベースフレーム121は防振用コイルバネ119を介して床面に固定されており、ベースフレーム121の上方でトラフ111とカウンタウエイト131とが動される。そしてこのような構成において、レンカー式振動コンベヤ100の全高は1.25mであり、図を参照して、ベースフレーム121から幅方向へ延びるリブ122に防振コイルバネ119の上端部が係止されており、防振コイルバネ119の幅方向の設置スパンS1 は1.35mとなっている。
【0006】
へ戻り、ベースフレーム121上には加振源としての電動機141とクランク軸133とが設けられている。そして電動機141のプーリ142とクランク軸133のプーリ134とにベルト143が巻装されており、クランク軸133は電動機141によってベルト駆動される。クランク軸133には加振ロッド135が取り付けられており、クランク軸133の回転運動は加振ロッド135の往復運動に変換される。そして、加振ロッド135の先端部はトラフ111の側面の取付板138に固着された2枚のゴム板スプリング139に挟持されている。すなわち、加振ロッド135の往復運動によってトラフ111が加振されて振動し、トラフ111内の物品を図6、図7において、矢印で示すように左方から右方へ移送する。
【0007】
(従来例2) 図は実用新案登録第1544369号、および実用新案登録第1544370号において開示されている特殊上下バランス型振動コンベヤ200の概略的側面図である。トラフ211とカウンタウエイト231とが、それらの両側方で対をなす2対の斜めに配設されたレバー224の両端部で連結されており、レバー224は渡し材221に固定されたゴムブッシュ225によって回動可能に支持されている。そして、レバー224の上端部は端部ゴムブッシュ227を介してトラフ211のコイル座226に取り付けられ、レバー224の下端部は端部ゴムブッシュ228を介してカウンタウエイト231の取付板237に取り付けられている。なお、端部ゴムブッシュ227、228は従来例1の中間ゴムブッシュ125と同様に構成されている。
【0008】
また、トラフ211とカウンタウエイト231とはそれらの両側方で対をなす共振用コイルバネ229によって連結されている。すなわち、レバー224と直角な方向に中心軸を持つように共振用コイルバネ229が上端部をトラフ211に設けたコイル座226に、下端部をカウンタウエイト231に設けたコイル座232に固定されている。そして、床面に立てた支柱218に防振用コイルバネ219を介し支持されて固定部としての渡し材221が設置されており、その渡し材221に直接に固定されたゴムブッシュ225を介して、上記のレバー224が回動可能に取り付けられている。更には、右側のレバー224に示すように、ゴムブッシュ225から端部ゴムブッシュ227までの長さL1 とゴムブッシュ225から端部ゴムブッシュ228までの長さL2 との比L1/L2=2/1とされている。
【0009】
また、渡し材221の中央部には、加振源の電動機241およびクランク軸233が設置されている。すなわち、電動機241のプーリ242とクランク軸233のプーリ234とにベルト243が巻装されており、クランク軸233は電動機241によってベルト駆動される。クランク軸233には加振ロッド235の根元部が取り付けられており、クランク軸233の回転運動は加振ロッド235の往復動に変換される。そして、加振ロッド235の先端部は、詳細は図示せずとも、トラフ211の側面の取付板238に固着された2枚のゴム板スプリングに挟持されている。すなわち、加振ロッド235の往復動によってトラフ211が加振される。
【0010】
上述したように、特殊上下バランス型振動コンベヤ200は従来例1と同様なレンカー式振動コンベヤであるが、大きく異なっているところは、従来例1において最も低い位置に設置された固定部としてのベースフレーム121が、従来例2においては、渡し材221としてカウンタウエイト231とほぼ同じ高さに設置されていることにある。また、トラフ211の重量WT 、カウンタウエイト231の重量WK と上記レバー224の分割比L1 、L2 の関係をWT・L2 =WK・L1 とすることによってカウンタウエイト231の重量WK の軽減が図られている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来例のレンカー式振動コンベヤ100にあっては、ほぼ同一重量のトラフ111とカウンタウエイト131とが互いに反対方向に振動されるので、床面に対する変動荷重は全重量に対して1〜5%程度と小さいものとなっているが、強固なベースフレーム121を使用しているので全重量は大となっており、それに応じて変動荷重が大きくなり床面へ振動が伝わり易くなっている。またベースフレーム121にレンカースタンド123を立ててレンカー124を支持しており、ベースフレーム121の上方にトラフ111とカウンタウエイト131とを位置させているので全高が大で重心位置が高く、安定性を確保するためにベースフレーム121に防振用コイルバネ119用のリブ122を取り付けて防振用コイルバネ119の幅方向の設置スパンを大にしており、その分だけ占有床面積が大にっている。また、ベースフレーム121の重心と、トラフ111とカウンタウエイト131の合成重心とを結ぶ直線と振動方向とが一致しないことから、ベースフレーム121にピッチングを生じ易く、このピッチング振動はトラフ111の振動に合成されるので、トラフ111にて移送される物品に移送むらを招き易い。
【0012】
また、従来例2の特殊上下バランス型振動機200においては、トラフ211の中央部を加振するために、トラフ211に対応して設置された固定部としての渡し材221の中央部に電動機241とクランク軸233を設置している。この方式では、渡し材221とトラフ211との狭い間隔に中に電動機241、クランク軸233、加振ロッド235を配置することを必要とするが、図にも示されているように、電動機241の軸とクランク軸233を回転させるプーリ234の軸とを結ぶ直線Mと、加振ロッド235が往復動する方向の直線Nとが鋭角をなしているので、加振ロッド235による加振力の反力を受けると、クランク軸233を回転させるプーリ234の中心と電動機241のプーリ242の軸との間隔が拡がり、プーリ234とプーリ242とに巻装されているベルト243は伸び易くなることから頻繁な保守点検を必要とする。
【0013】
上記の欠点を改良するために上記の直線MとNとのなす角度を直角にするには、渡し材221の位置を基準にしてトラフ211の位置を高くせねばならないが、カウンタウエイト231とトラフ211との間隔をそのままにして両者の位置を共に高くする場合は勿論、カウンタウエイト231の位置はそのままにしてトラフ211の位置のみを高くする場合も、全高が大になって装置としての不安定性が増大する。そして、トラフ211、カウンタウエイト231、渡し材221を長尺化させるほどこの不安定性の問題は大きくなる。また、他の改良方法として、電動機241とクランク軸233とを可動部としてのカウンタウエイト231上に設置して、加振ロッド235による加振力の反力の影響を受けにくいようにすると、トラフ211の側面に取り付けられる加振ロッド235、これを往復動させるクランク軸233のプーリ234や電動機241に対して渡し材221がスペース的な障害になる。従って、渡し材221を側方へ移動して幅を拡げねばならないが、それに応じて占有床面積が増大することになる。
【0014】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、全高が低く安定性が良好であり、全重量が軽減されて変動荷重が更に小さく、加えて、ピッチング振動の抑制されたレンカー式振動コンベヤを提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
以上の課題は、上下に平行に配置された長尺のトラフとカウンタウエイトとが、それらの両側方で対をなす複数対の斜めに配設されたレンカーの両端部で端部ゴムブッシュを介して連結され、かつ前記レンカーの長手方向とほぼ直角な方向に中心軸を持つように配設された複数対の共振用コイルバネによって連結されており、更に前記レンカーはその中間部において中間ゴムブッシュを介してベースフレームに回動可能に固定され、また、前記ベースフレームは防振用コイルバネを介して床面に固定されており、前記トラフが下流側へ向かって上向き傾斜の方向に加振されるレンカー式振動コンベヤにおいて、
前記トラフまたは前記カウンタウエイトと全長がほぼ同等の前記ベースフレームが、前記レンカーの外側、前記トラフと前記カウンタウエイトとの中間の高さ位置または前記カウンタウエイトとほぼ同じ高さ位置において間隔をあけて分断した複数個の桁状ベースとして形成されて、それぞれの前記桁状ベースには少なくとも2箇所において前記中間ゴムブッシュが直接に固定され更に長さ方向のほぼ中央の前記桁状ベースは前記中間ゴムブッシュ固定されていない部分で皿状に屈曲されて窪みが形成されており前記窪みには加振用の電動機が設置され前記電動機によってベルト駆動されるプーリを介して回転されるクランク軸は前記カウンタウエイト上に置され、前記クランク軸に根元部が取り付けられて往復動する加振ロッドの先端部は前記トラフに取り付けられており、前記電動機の軸と前記プーリの軸を結ぶ直線の方向と、前記加振ロッドの往復動の方向とがほぼ直角になるようにして全高が低く設定されていることを特徴とするレンカー式振動コンベヤ、によって解決される。
【0016】
請求項1のレンカー式振動コンベヤは、上下に平行に配置された長尺のトラフとカウンタウエイトとが、それらの両側方で対をなす複数対の斜めに配設されたレンカーの両端部で端部ゴムブッシュを介して連結され、かつレンカーの長手方向とほぼ直角な方向に中心軸を持つように配設された複数対の共振用コイルバネによって連結されており、更にレンカーはその中間部において中間ゴムブッシュを介してベースフレームに回動可能に固定され、また、ベースフレームは防振用コイルバネを介して床面に固定されており、トラフが下流側へ向かって上向き傾斜の方向に加振されるレンカー式振動コンベヤにおいて、トラフまたはカウンタウエイトと全長がほぼ同等のベースフレームが、レンカーの外側、トラフとカウンタウエイトとの中間の高さ位置またはカウンタウエイトとほぼ同じ高さ位置において間隔をあけて分断した複数個の桁状ベースとして形成されて、それぞれの桁状ベースには少なくとも2箇所において中間ゴムブッシュが直接に固定され更には長さ方向のほぼ中央の桁状ベースは中間ゴムブッシュ固定されていない部分で皿状に屈曲されて窪みが形成されておりその窪みには加振用の電動機が設置され電動機によってベルト駆動されるプーリを介して回転されるクランク軸はカウンタウエイト上に置され、クランク軸に根元部が取り付けられて往復動する加振ロッドの先端部はトラフに取り付けられており、電動機の軸とプーリの軸を結ぶ直線の方向と、加振ロッドの往復動の方向とがほぼ直角になるようにして全高が低く設定されていることを特徴とするレンカー式振動コンベヤである。
【0017】
このようなレンカー式振動コンベヤは、レンカ−の外側で、間隔をあけて複数個に分断された桁状ベースがトラフとカウンタウエイトとの中間の高さ位置またはカウンタウエイトとほぼ同じ高さ位置にあ、かつ中間ゴムブッシュが桁状ベースに直接に固定されていることから、全高および重心位置が低く安定性が大であり、桁状ベースを支持する防振用コイルバネの幅方向の設置スパンを狭めて占有床面積を小とし得る。また、レンカーを支持する中間ゴムブッシュを桁状ベースに直接に固定しているので、桁状ベースの重心と、トラフとカウンタウエイトの合成重心とを結ぶ直線を振動方向と一致させ易く、桁状ベースにピッチングを招きにくい。
【0018】
また、桁状ベースは間隔をあけて分断した複数個の桁状ベースとされているので、桁状ベースと桁状ベースとの間隔部分だけ重量が軽減され、それに応じて変動荷重が小さくなる更には、電動機の軸とプーリの軸を結ぶ直線の方向と、加振ロッドの往復動の方向とがほぼ直角になるようにしているので、長時間の稼動によってもベルトは緩まない。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のレンカー式振動コンベヤを実施例によって図面を参照して具体的に説明する。
【0020】
(実施例1) 図1は実施例1のレンカー式振動コンベヤ30の全体を示す側面図であり、図2は図1の部分省略・部分破断拡大図、図3は図2に対応する平面図である。図1に示すように、レンカー式振動コンベヤ30は、上下に平行に配置された全長26.3m、幅1.0mのトラフ51と、ほぼ同様な長さのカウンタウエイト71とが、それらの両側で対をなす15対の斜めに配設されたレンカー64によって連結されており、レンカー64は間隔をあけて分断された桁状ベース61 1 、61 2 、・・・61 7 のそれぞれに固定された中間ゴムブッシュ65によって回動可能に支持されている。すなわち、皿状の窪み63を有する桁状ベース61 3 のみは3個の中間ゴムブッシュ65を固定させる長さとし、桁状ベース61 3 以外は2個の中間ゴムブッシュ65を固定する長さとしたものである
【0021】
そして、中間ゴムブッシュ65は桁状ベース61 1 〜61 7 に直接に固定されており、その内筒はレンカー64に固定され、外筒は桁状ベース61 1 〜61 7 上のレンカー台63と一体化されているそしてレンカー64の上端部は端部ゴムブッシュ67を介してトラフ51に設けたコイル座66に取り付けられ、レンカー64の下端部は端部ゴムブッシュ68を介してカウンタウエイト71に設けた取付板77に取り付けられている端部ゴムブッシュ67、68は中間ゴムブッシュ65と同様に構成されているので、それらの説明は省略する
【0022】
また、図1に示すように、トラフ51とカウンタウエイト71とはそれらの両側で対をなす15対の共振用コイルバネ69によって連結されている。すなわち、図2に示すように、レンカー64と直角な方向に中心軸を持つように共振用コイルバネ69が上端部をトラフ51に設けたコイル座66に、下端部をカウンタウエイト71に設けたコイル座72に固定されている。そして、床面に立てた支柱58に防振用コイルバネ59を介して支持される桁状ベース61 1 〜61 7 が設けられており、その桁状ベース61 1 〜61 7 に直接に固定された中間ゴムブッシュ65を介して、レンカー64の中間部が回動可能に取り付けられている。
【0023】
更には、図2に示すように上述した桁状ベース61 3 に形成されている窪み63に加振源の電動機81が設置されている。そして、電動機81のプーリ82とカウンタウエイト71上に配置されているクランク軸73のプーリ74とにベルト83が巻装されており、クランク軸73は電動機81によってベルト駆動される。クランク軸73には加振ロッド75の根元部が取り付けられており、クランク軸73の回転運動は加振ロッド75の往復運動に変換される。この加振ロッド75の先端部はトラフ51の側面の取付板78に固着された2枚のゴム板スプリング79に挟持されている。すなわち、加振ロッド75の往復動によってトラフ51が加振されて振動し、トラフ51内の物品を図1図2において、左方から右方へ矢印で示す方向へ移送する。
【0024】
なお、従来例2では、電動機を含む駆動機構は固定部である渡し材に設置されているので、加振ロッドによる加振力の反力を受けて電動機のプーリとクランク軸のプーリとに巻装されるベルトは伸びて緩み易い、図2を参照して、実施例1のレンカー式振動コンベヤ30は桁状ベース613 形成した窪み63に電動機81を設置して電動機81の位置レベルを低くすることにより、電動機81のプーリ82の中心とクランク軸73のプーリ74の中心を結ぶ直線Mと、加振ロッド75の往復動の方向の直線Nとがほぼ直角になるように配設している。このために、プーリ82の中心とプーリ74の中心との間の距離は加振ロッド75の加振力の反力を受けても変動しにくく、ベルト83に伸びが生じないようにされている。
【0025】
そして、実施例1のレンカー式振動コンベヤ30は、桁状ベース61 1 〜61 7 をカウンタウエイト71とほぼ同じ高さに位置させていることにより、全高が抑えられ低い位置での物品の移送を可能にするほか、安定性が増大するので、防振用コイルバネ59を中間ゴムブッシュ65の直下に配置して幅方向の設置スパンを狭くすることができ、占有床面積を小さくし得る。また、従来例1では長尺であるベースプレートを、実施例1においては間隔をあけて分断した7個の桁状ベース61 1 〜61 7 としているので、間隔部分に相当する重量が軽減されている。すなわち、桁状ベース61 1 〜61 7 を含むレンカー式振動コンベヤ30の全重量は小さくなっており、それに応じて変動荷重も小さくなって床面への振動の伝わりが低減される。
【0026】
本発明の実施の形態のレンカー式振動コンベヤは以上のように構成され作用するが、勿論、本発明はこれに限られることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0027】
例えば実施例においては、中間ゴムブッシュ5を桁状ベース61 1 〜61 7 の上面に取り付けたが、それ以外の箇所、例えば桁状ベース61 1 〜61 7 内に一体的に取り付けもよい。また本実施の形態においては、中間ゴムブッシュ5をレンカー台3と一体的に取り付けて固定したが、それ以外の方法、例えば逆U字状ボルトで上から抑え込みナットで締め付けて固定してもよい。その他の如何なる方法で取り付けてもよい。
【0028】
また実施例においては、間隔をあけて分断した桁状ベース61 1 〜61 7 を採用し、その殆どは2個の中間ゴムブッシュ65を固定するようにしたが、分断の長さは3個以上の中間ゴムブッシュ65を固定するものであってもよく、また、分断の長さは一定としてもよく、また不定であってもよい。
【0029】
【発明の効果】
本発明は以上に説明したような形態で実施され、次ぎに記載するような効果を奏する。
【0030】
請求項1のレンカー式振動コンベヤによれば、トラフとカウンタウエイトとの中間の高さ位置またはカウンタウエイトとほぼ同じ高さ位置に桁状ベースが存在するので、従来例のレンカー式振動コンベヤと比較して、全高が低く従って重心位置が低くなって安定化されることから、桁状ベースを支持する防振用コイルバネの幅方向の設置スパンを狭くすることができ、占有床面積を小とし得る。また、従来例のようにベースフレームの上方にトラフとカウンタウエイトとが存在する場合と比較して、桁状ベースは上述のようにトラフとカウンタウエイトとの中間の高さ位置またはカウンタウエイトとほぼ同じ高さ位置にあるので、桁状ベースの重心と、トラフとカウンタウエイトとの合成重心とを結ぶ直線を振動方向と一致させ易く、桁状ベースにピッチングが発生し難くなる。従って、従来例のベースフレームと比較して、桁状ベースは剛性を低下させることが可能であり、重量を大幅に減少させることができる。また、そのことによって従来例のベースフレームと比較して材料コストが低下するほか、全重量の減少に比例して変動荷重が減少し、床面への振動の伝わりが低減される。また、桁状ベースは複数に分割されていることにより、更に重量が軽減されるので、その分だけ変動荷重が小さくなり床面への振動の伝わりを更に抑制し得る。
【0031】
また、固定部としての桁状ベースの皿状の窪みに電動機を設置して電動機の位置を低くし、カウンタウエイト上にクランク軸を設置しているので、電動機の軸とクランク軸のプーリの軸を結ぶ直線と、クランク軸に取り付けられた加振ロッドの往復動の方向とをほぼ直角に設定することができ、加振ロッドが往復しても、電動機の軸とプーリの軸との間の距離は拡がらず、長時間の稼動によってもベルトが延びるようなことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1のレンカー式振動コンベヤの側面図である。
【図2】 図1の部分省略・部分破断拡大図である。
【図3】 図2に対応する平面図である。
【図4】 従来例1のレンカー式振動コンベヤの側面図である
【図5】 同レンカー式振動コンベヤの平面図である
【図6】 同レンカー式振動コンベヤの正面図である
【図7】 従来例2の特殊上下バランス型振動コンベヤの側面図である
【符号の説明】
30 実施例1のレンカー式振動コンベヤ
51 トラフ
61 1 〜61 7 桁状ベース
63 窪み
64 レンカー
65 中間ゴムブッシュ
69 共振用コイルバネ
71 カウンタウエイト
73 クランク軸
81 電動機

Claims (1)

  1. 上下に平行に配置された長尺のトラフとカウンタウエイトとが、それらの両側方で対をなす複数対の斜めに配設されたレンカーの両端部で端部ゴムブッシュを介して連結され、かつ前記レンカーの長手方向とほぼ直角な方向に中心軸を持つように配設された複数対の共振用コイルバネによって連結されており、更に前記レンカーはその中間部において中間ゴムブッシュを介してベースフレームに回動可能に固定され、また、前記ベースフレームは防振用コイルバネを介して床面に固定されており、前記トラフが下流側へ向かって上向き傾斜の方向に加振されるレンカー式振動コンベヤにおいて、
    前記トラフまたは前記カウンタウエイトと全長がほぼ同等の前記ベースフレームが、前記レンカーの外側、前記トラフと前記カウンタウエイトとの中間の高さ位置または前記カウンタウエイトとほぼ同じ高さ位置において間隔をあけて分断した複数個の桁状ベースとして形成されて、それぞれの前記桁状ベースには少なくとも2箇所において前記中間ゴムブッシュが直接に固定され更に長さ方向のほぼ中央の前記桁状ベースは前記中間ゴムブッシュ固定されていない部分で皿状に屈曲されて窪みが形成されており前記窪みには加振用の電動機が設置され前記電動機によってベルト駆動されるプーリを介して回転されるクランク軸は前記カウンタウエイト上に置され、前記クランク軸に根元部が取り付けられて往復動する加振ロッドの先端部は前記トラフに取り付けられており、前記電動機の軸と前記プーリの軸を結ぶ直線の方向と、前記加振ロッドの往復動の方向とがほぼ直角になるようにして全高が低く設定されていることを特徴とするレンカー式振動コンベヤ。
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