JP3803936B2 - 分析システム・スケジューリング方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、分析システム・スケジューリング方法に関し、特に、複数の分析処理を行う分析スケジュールを決定する分析システム・スケジューリング方法に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、数十種類のサンプルを数十項目の分析項目について、複数の分析装置を用いて分析する場合には、その分析処理内容の実行順序及び実行時間等を定めて分析スケジュールを決定した後、前記分析スケジュールに従って分析処理を行っている。
【0003】
前記の様な数十種類のサンプルの分析処理では、通常、使用する試薬及びサンプルの種類、前記試薬及びサンプルの混合手順、並びに、前記試薬及びサンプルを反応させる為のインキュベーション時間等、その分析処理内容は、分析対象であるサンプルや分析項目によって異なっているので、前記の様に分析処理内容の異なる複数の分析処理を正確かつ効率的に行う為に、当該分析処理の分析スケジュールを決定した後に当該分析処理を行っている。
【0004】
前記分析スケジュールを決定する方法において、複数の分析装置を用いて複数の分析処理を行う分析スケジュールを決定する場合に、前記分析処理をジョブ、前記ジョブで行われる分析手順を構成する一連の操作を示す複数の処理シーケンスをタスク、前記分析装置をリソース、前記リソースに対する個々の操作内容をオペレーション、前記分析スケジュール中の特定の長さの時間をサイクルと呼ぶことにすると、分析処理開始前に全てのジョブについて分析スケジュールの作成を実行し、サイクル毎の全てのジョブのタスクで使用するリソース及びそのオペレーションを記載した分析スケジュールを決定しておく分析システム・スケジューリング方法と、分析処理実行中に当該ジョブの特定のタスクを実行するサイクルの直前もしくは数サイクル前に、前記タスクについての分析スケジュールの作成を実行し、前記タスクで使用するリソース及びそのオペレーションを記載した分析スケジュールを決定する分析システム・スケジューリング方法がある。
【0005】
前記の分析処理開始前に全ての分析スケジュールを決定しておく分析システム・スケジューリング方法では、予め全ての分析スケジュールが決定されているので、特定の分析処理の終了時刻を知ることが可能である。
【0006】
また、前記の分析処理実行中に分析スケジュールを決定する分析システム・スケジューリング方法では、各サイクル毎に分析スケジュールの決定を行うので、分析処理を行っているときに、分析項目の変更等、分析処理の実行条件に変更が生じた場合に、当該分析スケジュールの変更を容易に行うことが可能である。
【0007】
スケジューリング方法に関する特許としては次のものがある。まず、生産スケジュールの決定に関する方法として、特開平6−290165号の「生産スケジューリング装置」に、知識を用いて柔軟な生産スケジュールの決定を行う装置が述べられている。この他に、計算機システムにおけるジョブのスケジューリング方法として、特開平6−282446号の「ジョブスケジュール作成方法」に、実行時のジョブ間のリソースの取り合いを防ぐ為のスケジューリング方法が述べられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、前記従来技術を検討した結果、以下の問題点を見い出した。
【0009】
すなわち、前記従来の分析処理開始前に全ての分析スケジュールを決定しておく分析システム・スケジューリング方法では、分析スケジュールの決定で扱う情報量が多く、前記分析スケジュールの決定に時間がかかり過ぎる為、分析処理実行中に分析項目の追加や変更を行うことが困難であるという問題があった。
【0010】
また、前記従来の分析処理実行中に分析スケジュールを決定する分析システム・スケジューリング方法では、分析スケジュールの詳細は分析処理実行中に決定する為、当該分析処理の終了時刻を予測することができないという問題があった。
【0011】
更に、従来の分析システム・スケジューリング方法では、複数の分析処理を逐次実行する分析スケジュールを決定していた為、サンプルと試薬を反応させる為のインキュベーション時間は分析装置が動作していない時間となって分析効率が向上しないという問題があった。
【0012】
本発明の目的は、複数の分析処理の分析効率を向上させる分析システム・スケジューリング方法を提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、分析スケジュールの決定処理の負荷分散を行うことが可能な技術を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、ジョブに関するデータの作成、テスト及び保守を容易にすることが可能な技術を提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、分析スケジュールの決定時間を短縮することが可能な技術を提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的は、タスクに関するデータの作成、テスト及び保守を容易にすることが可能な技術を提供することにある。
【0017】
本発明の他の目的は、リソースの変更、追加及び削除を容易にすることが可能な技術を提供することにある。
【0018】
本発明の他の目的は、ジョブの終了時刻を予測することが可能な技術を提供することにある。
【0019】
本発明の他の目的は、決定された分析スケジュールに動的な変更が生じた場合に、リソースの利用効率低下を防止することが可能な技術を提供することにある。
【0020】
本発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかになるであろう。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
【0022】
(1)複数の分析装置である複数のリソースを備えた分析システムで、複数の分析処理である複数のジョブを実行する分析スケジュールを決定する分析システム・スケジューリング方法であって、
前記分析システムでの複数のジョブの実行を要求するジョブ要求列を入力し、前記ジョブ要求列中の複数のジョブを当該ジョブで行われる分析手順を構成する一連の操作である複数のタスクに変換し、前記複数のタスクを実行する順序と、当該タスクが使用する時間と、連続するタスクの実行間隔であるタスク間インターバルとによって前記複数のタスクを割り付けて全体スケジュールを決定し、
前記分析スケジュールの特定の時間単位であるサイクルについて、当該サイクル中の複数のタスクで実行するリソースのオペレーションを求め、前記オペレーションから当該リソースの制御データを作成し、当該サイクル中のタスクで使用するリソースの全てのオペレーションを定めて詳細スケジュールを決定するものである。
【0023】
(2)前記(1)の分析システム・スケジューリング方法において、当該ジョブで実行する複数のタスクの名称及びその実行順序を示すジョブプロトコルと、当該ジョブで実行する複数のタスクのタスク間インターバルとの組み合わせによって、前記ジョブ要求列中の複数のジョブを表現するものである。
【0024】
(3)前記(1)の分析システム・スケジューリング方法において、当該ジョブで実行する複数のタスクの内、タスク間インターバルの無い一連の複数のタスクを1つのタスクとして表すタスクモデルと、当該サイクル中で当該タスクが部分的に使用する時間を示す使用タイミングとによって、前記複数のタスクを前記複数のサイクルの特定の部分に割り付けて全体スケジュールを決定するものである。
【0025】
(4)前記(1)の分析システム・スケジューリング方法において、当該タスクに対するリソースの複数のオペレーションの実行または非実行を示すタスクとオペレーションの対応関係を参照することによって当該リソースの制御データを作成して詳細スケジュールを決定するものである。
【0026】
(5)前記(1)の分析システム・スケジューリング方法において、前記全体スケジュールを決定する際に使用する前記タスクモデル及びその使用タイミングを示すデータと、前記詳細スケジュールを決定する際に使用する前記のタスクとオペレーションの対応関係を示すデータとをリソース毎に分けて作成し、前記のリソース毎に分けて作成されたデータを使用して全体スケジュール及び詳細スケジュールを決定するものである。
【0027】
(6)前記(1)の分析システム・スケジューリング方法において、前記分析システムで使用する全てのリソースの内の一部のリソースについて、前記リソースを使用するジョブを当該ジョブで行われる分析手順を構成する一連の操作である複数のタスクに変換し、前記複数のタスクを実行する順序と、当該タスクが使用する時間と、連続するタスクの実行間隔であるタスク間インターバルとによって前記複数のタスクを割り付けて全体スケジュールを決定するものである。
【0028】
(7)前記(1)の分析システム・スケジューリング方法において、特定のジョブで実行する複数のタスクについて、全体スケジュール中の当該タスクに割り付けられた時間と当該タスクのタスク間インターバルを累積し、前記特定のジョブの終了時刻を予測するものである。
【0029】
(8)前記(1)の分析システム・スケジューリング方法において、全体スケジュールに従って複数のジョブの実行を開始し、当該サイクル中の複数のタスクを実行する直前または数サイクル前に、当該サイクルの詳細スケジュールの決定に必要な情報を全体スケジュールから獲得し、前記情報を当該サイクルの詳細スケジュールに変換することによって、全体スケジュールに従って複数のジョブを実行中に詳細スケジュールを決定するものである。
【0030】
(9)前記(1)の分析システム・スケジューリング方法において、前記分析システムの特定のリソースについて定めた全体スケジュールから前記特定のリソースを使用するサイクルを求め、前記特定のリソースを使用するタスクとオペレーションの対応関係から前記サイクル中の他のリソースの制御データを作成し、前記特定のリソースの全体スケジュールから他のリソースの詳細スケジュールを決定するものである。
【0031】
(10)前記(1)の分析システム・スケジューリング方法において、全体スケジュール及び詳細スケジュールに従って複数のジョブを実行中に、前記ジョブの実行条件が変更されたときに、前記実行条件の変更されたジョブ以外のジョブの内容を退避し、前記退避されたジョブと前記変更されたジョブの内容によって、前記全体スケジュールを変更する再スケジューリングを行うものである。
【0032】
【作用】
上述した手段の項に記載された分析システム・スケジューリング方法の作用を簡単に説明すれば以下のとおりである。
【0033】
(1)複数の分析装置である複数のリソースを備えた分析システムで実行する複数の分析処理である複数のジョブをジョブ要求列を入力し、前記ジョブ要求列中の複数のジョブを、当該ジョブで行われる分析手順を構成する一連の操作である複数のタスクに変換する。
【0034】
当該ジョブの複数のタスクを実行する順序と、前記複数のタスクの各タスクが使用する時間と、前記複数のタスクの実行間隔であるタスク間インターバルに応じて、前記複数のタスクを、複数のサイクルに分割された全体スケジュールに割り付けることにより、当該ジョブの全体スケジュールへの割り付けを行う。
【0035】
最初に実行が開始されるジョブの割り付けが終了したら、次に実行が開始されるジョブについて、前記と同様にして当該ジョブの複数のタスクの割り付けを行う。
【0036】
ここで、次に処理を行うジョブの複数のタスクを全体スケジュールに割り付ける際に、既に割り付け済みのジョブ中のタスクのタスク間インターバルが、当該ジョブのタスクを実行するのに充分な長さである場合には、当該ジョブのタスクを、前記割り付け済みのジョブ中のタスク間インターバル中に割り付ける。
【0037】
前記の様にして、全てのジョブのタスクの割り付けを行って全体スケジュールを決定する。
【0038】
次に、前記全体スケジュールに定められた複数のサイクル中の各サイクルにて、当該サイクル中で実行する複数のタスクで使用する複数のリソースについて当該リソースのオペレーションを調べ、当該タスクで使用するリソースを操作するオペレーションの内容によって当該リソースの制御データを作成する。
【0039】
当該サイクル中で実行する全てのタスクについて、当該タスクで使用するリソースの制御データを求め、当該リソースを使用する制御データを1つに集めて当該サイクル中の当該リソースの制御データを作成し、当該サイクル中のタスクで使用するリソースの全てのオペレーションを定めて詳細スケジュールを決定する。
【0040】
以上の様に、複数のジョブ中の複数のタスクの実行順序、実行時間及びタスク間インターバルを割り付ける全体スケジュールの決定処理と、当該サイクル中のリソースのオペレーションを示す詳細スケジュールの決定処理を分割しているので、分析スケジュールの決定処理の負荷分散を行うことが可能である。
【0041】
(2)前記分析システム・スケジューリング方法において、当該ジョブで実行する複数のタスクの名称とその実行順序について、前記タスクの名称またはタスクの実行順序が異なる複数のジョブプロトコルを作成する。
【0042】
前記分析システムで実行する複数のジョブを前記ジョブ要求列に表現する際に、前記ジョブ要求列中に当該ジョブの具体的な複数のタスクの名称や前記複数のタスクの実行順序を記載して前記ジョブ要求列を作成するのではなく、当該ジョブで実行する複数のタスクの名称とその実行順序を示すジョブプロトコルと、当該ジョブで実行する複数のタスクのタスク間インターバルを前記ジョブ要求列に記載し、前記ジョブプロトコルとタスク間インターバルとの組み合わせによって前記ジョブ要求列中の複数のジョブを表現する。
【0043】
以上の様に、ジョブをジョブプロトコルとタスク間インターバルとの組み合わせによって表現するので、ジョブのデータの作成、テスト及び保守を容易にすることが可能である。
【0044】
(3)前記分析システム・スケジューリング方法において、当該ジョブで実行する複数のタスクの内、前記タスク間インターバルの無い一連の複数のタスクをモデル化したタスクである1つのタスクモデルとして表現する。
【0045】
次に、当該タスクモデルが、当該サイクル中で使用する部分的な時間を示す使用タイミングによって、前記複数のタスクの実行時間を表現し、当該タスクモデルを当該サイクル中の特定の使用タイミングに割り付けて全体スケジュールを決定する。
【0046】
以上の様に、全体スケジュール中のタスクを簡略化されたタスクモデルで表現するので、全体スケジュールの決定時間を短縮することが可能である。
【0047】
(4)前記分析システム・スケジューリング方法において、当該タスクで使用するリソースで行われる複数のオペレーションの内、当該タスクで実行するオペレーションを示すタスクとオペレーションの対応関係を作成する。
【0048】
前記タスクとオペレーションの対応関係の作成は、当該リソースで行われる複数のオペレーションの内、当該タスクで実行されるオペレーションに対しては実行を示すフラグを、また、当該タスクで実行されないオペレーションに対しては非実行を示すフラグを記載したタスク−オペレーション対応表を作成することによって行う。
【0049】
次に、前記タスクとオペレーションの対応関係を参照し、当該サイクル中の複数のタスクのオペレーションから当該サイクル中の複数のリソースの制御データを定めることによって詳細スケジュールを決定する。
【0050】
以上の様に、時間情報を付加していない操作内容のみでオペレーションを表しているので、タスクのデータの作成、テスト及び保守を容易にすることが可能である。
【0051】
(5)前記分析システム・スケジューリング方法において、前記全体スケジュールを決定する際に使用する前記タスクモデル及びその使用タイミングを示すデータをリソース毎に分けて作成する。
【0052】
次に、前記のリソース毎に分けて作成されたタスクモデル及びその使用タイミングを用いて、リソース毎にタスクの割り付けを行って、リソース毎の全体スケジュールを作成する。
【0053】
また、前記詳細スケジュールを決定する際に使用する前記のタスクとオペレーションの対応関係を示すデータをリソース毎に分けて作成する。
【0054】
前記のリソース毎に分けて作成されたタスクとオペレーションの対応関係を示すデータを使用して、リソース毎の制御データを作成して詳細スケジュールを決定する。
【0055】
以上の様に、リソース毎にデータ構造を分けておくことにより、分析スケジュールを決定するソフトウェアをリソース毎に実装することができるので、リソースの変更、追加及び削除を容易にすることが可能である。
【0056】
(6)前記分析システム・スケジューリング方法において、前記分析システムで使用する全てのリソースの内の一部のリソースを選択して代表リソースとし、前記代表リソースについて、前記代表リソースを使用するジョブを当該ジョブで行われる分析手順を構成する一連の操作である複数のタスクに変換する。
【0057】
次に、前記複数のタスクを実行する順序と、当該タスクが使用する時間と、連続するタスクの実行間隔であるタスク間インターバルとによって前記複数のタスクを割り付けて全体スケジュールを決定する。
【0058】
前記分析システムに備えられた複数のリソースは、相互に関連したオペレーションを行うものがあり、前記の関連した複数のリソースでは、その一部のリソースについて全体スケジュールを作成すれば、関連する他のリソースの全体スケジュールについても全体スケジュールを決定したことになる。
【0059】
以上の様に、全てのリソースの全体スケジュールを作成するのではなく、一部のリソースについての全体スケジュールを決定するので、全体スケジュールの決定時間を短縮することが可能である。
【0060】
(7)前記分析システム・スケジューリング方法において、特定のジョブで実行する複数のタスクについて、全体スケジュールに割り付けられた当該タスクの実行時間と当該タスクのタスク間インターバルを累積し、前記特定のジョブの終了時刻を予測する。
【0061】
以上の様に、全体スケジュールによって複数のジョブが行われる時刻が決定されるので、特定のジョブの終了時刻を予測することが可能である。
【0062】
(8)前記分析システム・スケジューリング方法において、全体スケジュールに従って複数のジョブの実行を行う際に、当該サイクル中の複数のタスクを実行する直前または数サイクル前に、当該サイクル中で実行するタスクの情報を全体スケジュールから獲得する。
【0063】
次に、前記の獲得した情報により、当該サイクル中で実行する全てのタスクについて、当該タスクで使用するリソースの制御データを求め、当該リソースを使用する制御データを1つに集めて、当該サイクル中の当該リソースの制御データを作成し、当該サイクル中のタスクで使用するリソースの全てのオペレーションを定めて詳細スケジュールを決定する。
【0064】
以上の様に、詳細スケジュールが必要となるときに必要な情報を全体スケジュールから獲得して詳細スケジュールを作成するので、不必要な情報の保持を防止し、分析スケジュールの決定処理の負荷分散を効果的に行うことが可能である。
【0065】
(9)前記分析システム・スケジューリング方法において、複数のリソースを使用するタスクの特定のリソースについて定めた全体スケジュールから、前記特定のリソースを使用するサイクルを求める。
【0066】
次に、前記タスクと前記タスクで使用する他のリソースのタスクとオペレーションの対応関係から、前記特定のリソースを使用するサイクルに、前記他のリソースの制御データを作成して他のリソースの詳細スケジュールを決定する。
【0067】
以上の様に、特定のリソースの全体スケジュール情報から他のリソースの詳細スケジュールを決定するので、全てのリソースについて全体スケジュールを決めておく必要が無く、全体スケジュールの決定時間を短縮することが可能である。
【0068】
(10)前記分析システム・スケジューリング方法において、全体スケジュール及び詳細スケジュールに従って複数のジョブを実行中に、前記ジョブの実行条件が変更されたときに、まず、前記実行条件の変更されたジョブ以外のジョブの内容を退避する。
【0069】
次に、前記退避されたジョブと前記変更されたジョブの内容によって新しくジョブ要求列を作成し、前記の新しいジョブ要求列に記載された複数のジョブの全体スケジュールを再決定する。
【0070】
以上の様に、未実行のジョブと追加・変更するジョブについて全体スケジュールを再決定するので、決定された全体スケジュールに動的な変更が生じた場合のリソースの利用効率低下を防止することが可能である。
【0071】
以上説明した様に、前記手段の項に記載された分析システム・スケジューリング方法によれば、複数の分析処理の分析効率を向上させることが可能である。
【0072】
【実施例】
以下、本発明について、一実施例とともに図面を参照して詳細に説明する。
【0073】
なお、実施例を説明する為の全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
【0074】
図1は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法を実施する実施装置の概略構成を示す図である。図1において、110は全体スケジュール決定モジュール、111は全体スケジュール決定機構、112は全体スケジュール決定知識格納部、113はスケジュール情報格納部、120はリソース別スケジュール決定モジュール、121はリソース別スケジュール決定機構、122はリソース別スケジュール決定知識格納部、130はコントロールモジュール、131はコントロール機構、132はコントロール知識格納部、140は装置状態監視モジュール、150はインターフェースモジュールである。
【0075】
また、101はインターフェースモジュール150からの作業の依頼、102は全体スケジュール決定モジュール110からのスケジュール情報、103は1サイクル分の詳細スケジュール、104〜106は作業内容の変更等の割り込みである。
【0076】
図1に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法を実施する実施装置は、全体スケジュールを決定する全体スケジュール決定モジュール110と、詳細スケジュールを決定するリソース別スケジュール決定モジュール120と、全体スケジュール決定モジュール110およびリソース別スケジュール決定モジュール120で決定した全体スケジュール及び詳細スケジュールに従い当該分析システムを制御するコントロールモジュール130と、当該分析システムで発生する各種のアラームや、当該分析システムへの入力を監視してリソースの状態を判断し、前記リソースの状態を他のモジュールへ伝達する装置状態監視モジュール140と、当該分析システムへの作業依頼として分析処理の要求列であるジョブ要求列を入力したり、また、前記全体スケジュール及び詳細スケジュールに従って実行中の複数のジョブの監視を行う為のインターフェースモジュール150を備えている。
【0077】
本実施例の分析システム・スケジューリング方法を実施する実施装置は、制御装置と記憶装置及び当該分析システムの各分析装置と前記制御装置を接続するインターフェース装置から構成され、全体スケジュール決定モジュール110、リソース別スケジュール決定モジュール120、コントロールモジュール130、装置状態監視モジュール140、及び、インターフェースモジュール150の各モジュールの機能を実行するソフトウェアを備えている。
【0078】
全体スケジュール決定モジュール110は、全体スケジュール決定機構111と全体スケジュール決定知識格納部112とスケジュール情報格納部113から成り、リソース別スケジュール決定モジュール120は、リソース別スケジュール決定機構121とリソース別スケジュール決定知識格納部122を備え、コントロールモジュール130は、コントロール機構131とコントロール知識格納部132から構成されている。
【0079】
全体スケジュール決定知識格納部112とリソース別スケジュール決定知識格納部122とコントロール知識格納部132は、ジョブとタスクの関係やタスクとオペレーションの対応関係等の更新期間の長い静的な情報を格納し、スケジュール情報格納部113は、要求されたジョブの情報、決定された分析スケジュール及び前記分析スケジュールを実行中に退避したジョブの情報等の更新期間の短い動的な情報を格納している。
【0080】
ここで、ジョブとは、当該分析システムで特定のサンプルを特定の分析項目について分析する分析処理、タスクとは、前記特定のサンプルを吸引するサンプルピペッティング等、前記ジョブで行われる分析手順を構成する一連の操作、オペレーションとは、サンプルディスクを回転し位置付けする操作や、ピペッタによりサンプルを吸引する操作等、前記タスク中の各リソースへの操作内容、前記リソースとは、当該分析システムを構成するピペッタ、サンプルディスク等の構成機器である。
【0081】
図2は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法の処理手順を示すフローチャートである。図2において、1は全体スケジュール決定モジュール110およびリソース別スケジュール決定モジュール120で実行する処理手順を示すフローチャート、2はコントロールモジュール130で実行するフローチャートである。
【0082】
図3は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法の実施装置に格納された情報と処理手順の対応を示す図である。図3において、91はジョブ要求列とジョブプロトコルから作成されるジョブ情報、92はタスクモデル情報、93は全体スケジュール、94はタスク情報である。
【0083】
図3に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法は、全体スケジュール決定知識格納部112に保持するジョブ情報91およびタスクモデル情報92を用いて、依頼された全ジョブについて、全体スケジュール93を決定するステップ10と、当該分析システムが動作している各サイクルにおいて、リソース別スケジュール決定知識格納部122に保持するタスク情報93を用いて、1サイクル分の詳細スケジュールを導出するステップ20と、全体スケジュールの再スケジューリングを行うステップ50の3ステップから構成されている。
【0084】
図4は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法の分析システムの一例である免疫分析装置の概略構成を示す図である。図4において、410はチップコンテナ、411はチップ、420はベッセルコンテナ、421はベッセル、430はピペッタ、440はサンプルディスク、441はサンプル、450は試薬ディスク、451は試薬、452はビーズ、460はインキュベータ、470は測定ユニット、480はキャップ開閉機である。
【0085】
図4に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法の分析システムの一例である免疫分析装置は、チップコンテナ410と、ベッセルコンテナ420と、ピペッタ430と、サンプルディスク440と、試薬ディスク450、インキュベータ460と、測定ユニット470と、キャップ開閉機480を備えている。
【0086】
前記免疫分析装置のチップコンテナ410は、ピペッタ430の使い捨てのピペッタノズルであるチップ411を格納する容器、ベッセルコンテナ420は、使い捨ての反応容器であるベッセル421を格納する容器であり、サンプルディスク440は検体である複数のサンプル441を格納する円盤状の容器、試薬ディスク450は、試薬451と磁性流体であるビーズ452を入れたラックパックを格納する円盤状の容器、インキュベータ460は、サンプル441と試薬451を反応させる反応器、キャップ開閉機480は、前記ラックパックの蓋を開閉する機器である。
【0087】
前記免疫分析装置は、チップコンテナ410のチップ411をピペッタ430のノズルの先に装着し、試薬ディスク450を回転させて特定の試薬451及びビーズ452を吸引位置に移動させた後、キャップ開閉機480によって特定の試薬451及びビーズ452を入れたラックパックの蓋を開け、ピペッタ430によって試薬451及びビーズ452を吸引し、次に、サンプルディスク440を回転させてサンプル441を吸引位置に移動させた後、ピペッタ430によってサンプル441を吸引し、ピペッタ430に吸引されたサンプル441、試薬451及びビーズ452をベッセル421に吐出する。
【0088】
次に、前記免疫分析装置は、サンプル441、試薬451及びビーズ452が混合されたベッセル421をインキュベータ460に運び、一定時間経過させてサンプル441と試薬451を反応させた後、ベッセル421を測定ユニット470に移動し、電気化学発光と呼ぶ方法により、ビーズ452の磁力によって一箇所に集められたサンプル441と試薬451の化学反応によって生じる微弱な光を測定ユニット470で測定することでサンプル441の分析を行う。
【0089】
本実施例の分析システム・スケジューリング方法は、前記免疫分析装置の様な分析システムを使用して数十検体以上の各サンプルについて数十項目以上の分析処理をタイムチャートによって周期的に行う場合に、できるだけ効率の良い分析処理を行う分析スケジュールを決定するものである。
【0090】
(分析スケジュールを決定する処理手順)
以下に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において分析システムの分析スケジュールを決定する処理手順の概要について、図1及び図2を参照して説明する。
【0091】
本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、図1に示す様に、インターフェースモジュール150から当該分析システムにジョブの依頼101を行うと、全体スケジュール決定モジュール110は、図2のステップ10の処理を行って、依頼された全ジョブについての全体スケジュールを決定する。
【0092】
ステップ10の処理では、複数の分析装置である複数のリソースを備えた分析システムで実行する複数の分析処理である複数のジョブをジョブ要求列によって入力し、前記ジョブ要求列中の複数のジョブを、当該ジョブで行われる分析手順を構成する一連の操作である複数のタスクに変換する。
【0093】
次に、当該ジョブの複数のタスクを実行する順序と、前記複数のタスクの各タスクが使用する時間と、前記複数のタスクの実行間隔であるタスク間インターバルに応じて、前記複数のタスクを、複数のサイクルに分割された全体スケジュールに割り付けることにより、当該ジョブの全体スケジュールへの割り付けを行う。
【0094】
最初に実行が開始されるジョブの割り付けが終了したら、次に実行が開始されるジョブについて、前記と同様にして当該ジョブの複数のタスクの割り付けを行う。
【0095】
ここで、次に処理を行うジョブの複数のタスクを全体スケジュールに割り付ける際に、既に割り付け済みのジョブ中のタスクのタスク間インターバルが、当該ジョブのタスクを実行するのに充分な長さである場合には、当該ジョブのタスクを、前記割り付け済みのジョブ中のタスク間インターバル中に割り付ける。
【0096】
前記の様にして、全てのジョブのタスクの割り付けを行って全体スケジュールを決定する。
【0097】
また、ステップ60の処理で、他のモジュールと並列して動作しているコントロールモジュール130が、1サイクル分の詳細スケジュールを要求すると、ステップ20の処理で、リソース別スケジュール決定モジュール120は、全体スケジュール決定モジュール110から必要なスケジュール情報102を受け取り、1サイクル分の詳細スケジュールを決定する。
【0098】
ステップ60の処理では、前記全体スケジュールに定められた複数のサイクル中の各サイクルにて、当該サイクル中で実行する複数のタスクで使用する複数のリソースについて当該リソースのオペレーションを調べ、当該タスクで使用するリソースを操作するオペレーションの内容によって当該リソースの制御データを作成する。
【0099】
当該サイクル中で実行する全てのタスクについて、当該タスクで使用するリソースの制御データを求め、当該リソースを使用する制御データを1つに集めて当該サイクル中の当該リソースの制御データを作成し、当該サイクル中の当該リソースのオペレーションを定めて詳細スケジュールを決定する。
【0100】
ステップ70の処理で、コントロールモジュール130は、1サイクル分の詳細スケジュール103を受け取ると、その情報に従って分析システムの制御を実行する。
【0101】
ステップ30の処理で、分析システムのエラー発生、または、ジョブ内容の変更等の割り込み104〜106が発生していることが判ると、ステップ50の処理に進み、全体スケジュール決定モジュール110およびリソース別スケジュール決定モジュール120において、既存スケジュールのキャンセルおよび全体スケジュールの再スケジューリングを実施する。
【0102】
また、ステップ30の処理で、分析システムのエラー発生、または、ジョブ内容の変更等の割り込み104〜106が発生していなければ、ステップ40の処理に進み、停止条件の判定を行って、前記停止条件を満足するまで実行する。
【0103】
コントロールモジュール130のステップ80の処理においても、停止条件の判定を行って、前記停止条件を満足するまで実行する。
【0104】
以上の様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法によれば、複数のジョブ中の複数のタスクの実行順序、実行時間及びタスク間インターバルを割り付ける全体スケジュールの決定処理と、当該サイクル中のリソースのオペレーションを示す詳細スケジュールの決定処理を分割しているので、分析スケジュールの決定処理の負荷分散を行うことが可能である。
【0105】
以下に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるジョブプロトコルについて説明する。
【0106】
図5は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるジョブの概略構成を示す図である。図5において、200はジョブ、2100〜2300はサイクルを単位とした時間間隔で並んだタスクである。
【0107】
図5に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるジョブ200は、サイクルを単位とした時間間隔で並んだ複数のタスク2100、タスク2200、タスク2300と、前記タスクとタスクの間に一定の待ち時間を設けるインターバルから構成されており、タスク2100を実行した後、あるインターバルを経てタスク2200を実行し、再びあるインターバルが経過した後にタスク2300を実行してジョブ200の処理を終了している。
【0108】
本実施例の分析システム・スケジューリング方法では、図4に示す様に、サンプル441と試薬451を吸引し、一定の時間経過させてサンプル441と試薬451を反応させた後、前記反応結果を測定ユニット470によって測定して分析処理を行っており、サンプル441を特定の分析項目について分析する分析処理がジョブ200に相当し、タスク2100〜2300の例としては、ピペッタ430によるサンプル441や試薬451の吸引に必要な一連の操作や、測定ユニット470で測定を行う為に必要な一連の操作等が相当し、前記タスク間のインターバルの一例としては、インキュベータ460によるサンプル441と試薬451を反応させる為に必要なインキュベーション時間が挙げられる。
【0109】
図6は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるジョブ要求列の概略構成を示す図である。図6において、300はジョブ要求列、301はジョブの名称、302はジョブタイプ、303はタスク間インターバル、303a〜303cは各タスクのタスク間インターバルである。
【0110】
図6に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法では、ジョブプロトコル中のジョブの種類であるジョブタイプ302と前記ジョブタイプ中の複数のタスクのタスク間インターバル303を指定してジョブの実行を要求しており、ジョブ要求列300は、インターフェースモジュール150から入力され、ジョブの名称301、ジョブプロトコルの種類を表わすジョブタイプ302と、ジョブを構成するタスク間の実行間隔を表わすタスク間インターバル303で構成されている。また、タスク間インターバル303は、各タスクのタスク間インターバル303a〜303cを有している。
【0111】
図7は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるジョブプロトコルの概略構成を示す図である。図7において、400はジョブプロトコル、401はジョブタイプ、402はジョブを構成するタスク、402a〜402dはジョブの各実行段階のタスクである。
【0112】
図7に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法のジョブプロトコル400は、ジョブプロトコルの種類を表わす複数のジョブタイプ401と、ジョブタイプ401に対応する複数のタスク402で構成され、タスク402はジョブで実行される段階毎にタスク402a〜402dに分かれており、全体スケジュール決定知識格納部112に格納されている。
【0113】
図6及び図7に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法では、ジョブ要求列300によって要求される複数のジョブで行われる分析処理を、ジョブプロトコル400に示された複数のタスク402と、ジョブ要求列300に示されたタスク間インターバル303の値によって表現している。
【0114】
図7に示したタスク402のタスク402aとタスク402bとの間には、図6に示したタスク間インターバル303aがあり、タスク402bとタスク402cとの間にはタスク間インターバル303bがあり、タスク402cとタスク402dとの間にはタスク間インターバル303cがある。
【0115】
図6に示す様に、ジョブの名称301が「JOB1」であるジョブのジョブタイプ302は「TYPE1]であり、図7に示す様に、タスク402として「TASK1」、「TASK2]、「TASK3]の3つのタスクで構成されており、また、図6及び図7に示す様に、「TASK1」と「TASK2]との間のタスク間インターバル303及び「TASK2」と「TASK3]との間のタスク間インターバル303は共に「10」である。
【0116】
前記の様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法では、ジョブ要求列300中で、あるジョブをジョブタイプ302とタスク間インターバル303の組み合わせで表現することにより、ピペッティングシーケンスや測定シーケンス等、同一のタスクを行う複数のジョブを、同じジョブタイプ302を用いることによって表現する。
【0117】
また、実行するタスクは同一であるが、分析対象のサンプル441や使用する試薬451の種類によってサンプル441と試薬451を反応させるインキュベーション時間が異なる複数のジョブの実行を要求する場合には、同じジョブタイプ302と異なるタスク間インターバル303の値を用いることによって複数のジョブを表現する。
【0118】
以上の様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法によれば、ジョブをジョブプロトコルとタスク間インターバルとの組み合わせによって表現するので、ジョブのデータの作成、テスト及び保守を容易にすることが可能である。
【0119】
以下に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるタスクモデルについて説明する。
【0120】
図8は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるタスクの概略構成を示す図である。図8において、2111〜2118は「リソース1」で実行されるオペレーション、2121〜2125は「リソース2」で実行されるオペレーション、2131〜2133は「リソース3」で実行されるオペレーション、201はサイクルの境界である。
【0121】
図8に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるタスク2100は、リソース毎に分けられた複数のオペレーションから成り、「リソース1」で実行されるオペレーション2111〜2118、「リソース2」で実行されるオペレーション2121〜2125、「リソース3」で実行されるオペレーション2131〜2133で構成されている。
【0122】
前記リソースの例としては、ピペッタ430の使い捨てのピペッタノズルであるチップ411を格納するチップコンテナ410、使い捨ての反応容器であるベッセル421を格納するベッセルコンテナ420、検体である複数のサンプル441を格納する円盤状のサンプルディスク440、試薬451と磁性流体であるビーズ452を入れたラックパックを格納する円盤状の試薬ディスク450、サンプル441と試薬451を反応させるインキュベータ460、前記ラックパックの蓋を開閉するキャップ開閉機480が相当する。
【0123】
また、前記リソースで実行されるオペレーションとしては、チップコンテナ410のチップ411をピペッタ430のノズルの先に装着する操作、試薬ディスク450を回転させて特定の試薬451及びビーズ452を吸引位置に移動させる操作、キャップ開閉機480によって特定の試薬451及びビーズ452を入れたラックパックの蓋を開ける操作、ピペッタ430によって試薬451及びビーズ452を吸引する操作、サンプルディスク440を回転させてサンプル441を吸引位置に移動させる操作、ピペッタ430によってサンプル441を吸引する操作、ピペッタ430に吸引されたサンプル441、試薬451及びビーズ452をベッセル421に吐出する操作、サンプル441、試薬451及びビーズ452が混合されたベッセル421をインキュベータ460に運ぶ操作、一定時間経過させてサンプル441と試薬451を反応させる操作、ベッセル421を測定ユニット470に移動する操作、電気化学発光と呼ぶ方法により、ビーズ452の磁力によって一箇所に集められたサンプル441と試薬451の化学反応によって生じる微弱な光を測定ユニット470により測定する操作が挙げられる。
【0124】
本実施例の分析システム・スケジューリング方法では、オペレーション2111〜2118、オペレーション2121、オペレーション2122、オペレーション2123〜2125を、それぞれ1つのオペレーションとして表現することにより、タスク2100をタスクモデルとしてモデル化している。
【0125】
図9は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるタスクモデルの概略構成を示す図である。図9において、211a及び212a〜212cはタスクモデルのオペレーションである。
【0126】
図9に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるタスクモデルは、リソース毎に分けられた複数のモデル化されたオペレーションから成り、図8のオペレーション2111〜2118を1つのオペレーション211aとし、オペレーション2121を1つのオペレーション212aとし、オペレーション2122を1つのオペレーション212bとし、オペレーション2123から2125を1つのオペレーション212cとすることにより、タスク2100をタスクモデルとしてモデル化して表現している。
【0127】
本実施例の分析システム・スケジューリング方法の免疫分析装置は、チップコンテナ410のチップ411をピペッタ430のノズルの先に装着し、試薬ディスク450を回転させて特定の試薬451及びビーズ452を吸引位置に移動させた後、キャップ開閉機480によって特定の試薬451及びビーズ452を入れたラックパックの蓋を開け、ピペッタ430によって試薬451及びビーズ452を吸引し、次に、サンプルディスク440を回転させてサンプル441を吸引位置に移動させた後、ピペッタ430によってサンプル441を吸引し、ピペッタ430に吸引されたサンプル441、試薬451及びビーズ452をベッセル421に吐出するが、本実施例の分析システム・スケジューリング方法のタスクモデルでは、この様な一連の操作をピペッティングシーケンスとしてリソース毎に1つのタスクモデルで表現している。
【0128】
図10は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるタスクモデルの使用タイミングを示す図である。図10において、500は当該タスクが「リソース1」を使用する使用タイミング、501は当該タスクのタスク名、502はタスク名501のタスクが使用するサイクル、503はサイクル502中の使用タイミングを表わす使用タイミング番号、510は当該タスクが「リソース2」を使用する使用タイミング、511は当該タスクのタスク名、512はタスク名511のタスクが使用するサイクル、513はサイクル512中の使用タイミングを表わす使用タイミング番号、520は当該タスクが「リソース4」を使用する使用タイミング、521は当該タスクのタスク名、522はタスク名521のタスクが使用するサイクル、523はサイクル522中の使用タイミングを表わす使用タイミング番号である。
【0129】
また、図10において、各使用タイミング番号に示された番号は、各サイクルを特定の長さの時間に分割したときの分割されたサイクルの特定の部分を示す番号であり、前記サイクルを分割する特定の時間の長さは、使用するリソースや行われるオペレーションによって決定される。
【0130】
図10に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、全体スケジュール決定知識格納部112に格納された使用タイミング500は、リソース毎に分けられた複数の使用タイミングから成り、当該タスクの名称であるタスク名501と、当該タスクが使用するサイクル502と、サイクル502中でタスクが当該リソースを使用する使用タイミングを表わす使用タイミング番号503で構成され、使用タイミング510及び使用タイミング520についても同様に構成されている。
【0131】
図10に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法の「TASK1」は、サイクル502の「n」の使用タイミング503の1番目で「リソース1」を使用し、サイクル512の「n−1」の使用タイミング番号513の6番目及び9番目と、サイクル512の「n」の使用タイミング513の2番目、3番目及び4番目で「リソース2」を使用している。
【0132】
図9及び図10に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法では、ジョブに対応するタスクを、タスクモデルとその使用タイミングによって示すことで、タスクをジョブの構成部品として表現しており、タスクをジョブの構成部品として表現することにより、用意すべきタスクの数を減らすことができるので、タスクの作成、テストおよび保守が容易になる。
【0133】
以上の様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法によれば、全体スケジュール中のタスクを簡略化されたタスクモデルで表現するので、全体スケジュールの決定時間を短縮することが可能である。
【0134】
また、本実施例の分析システム・スケジューリング方法によれば、リソース毎にタスクモデル及び使用タイミング番号のデータ構造を分けておくことにより、全体スケジュールを決定するソフトウェアをリソース毎に実装することができるので、リソースの変更、追加及び削除を容易にすることが可能である。
【0135】
以下に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるタスク−オペレーション対応表について説明する。
【0136】
図11は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるタスクとオペレーションの対応を示す図である。図11において、600はタスク−オペレーション対応表、601はタスク名、602はサイクル、603はセグメント番号、604はオペレーション名604、605はフラグ、606はオプションである。
【0137】
図11に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法のタスク−オペレーション対応表600は、リソース別スケジュール決定知識格納部122に格納され、リソース毎に分けられたタスクに対応する複数のオペレーションの対応関係から成り、タスク名601と、タスク名601のタスクが使用するサイクル602と、サイクル602を10のセグメントに分割し、前記分割した10のセグメントの特定のセグメントを表わすセグメント番号603と、セグメント番号603に対応するオペレーション名604と、オペレーション名604のオペレーションの実行または非実行を表わすフラグ605と、移動先や動作方法等の当該オペレーションの実行に必要なオプション606で構成されている。
【0138】
図11に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法では、タスクに対応するオペレーションを、オペレーション名604と当該オペレーションの実行または非実行を表すフラグ605によって示すことで、オペレーションをタスクの構成部品として表現している。
【0139】
以上の様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法によれば、オペレーションをタスクの構成部品として表現することにより、用意すべきオペレーションの数を減らすことができるので、オペレーションの作成、テストおよび保守が容易になると共に、オペレーションに具体的な時刻の情報を付加せず、操作内容のみで表わすことにより、オペレーション内部の詳細な仕様を変更する場合でも分析スケジュールの決定に与える影響を少なくすることができる。
【0140】
また、本実施例の分析システム・スケジューリング方法によれば、リソース毎にタスク−オペレーション対応表のデータ構造を分けておくことにより、詳細スケジュールを決定するソフトウェアをリソース毎に実装することができるので、リソースの変更、追加及び削除を容易にすることが可能である。
【0141】
(全体スケジュールを決定する処理手順)
以下に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、複数のジョブについて、図2のステップ10に示した全体スケジュールの決定を行う処理手順について説明する。
【0142】
図12は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、全体スケジュールを決定する処理手順を示すフローチャートである。
【0143】
図12に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法のステップ710の処理では、まず、ジョブ要求列をスケジュール情報格納部113に格納しておく。
【0144】
図13は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において全体スケジュールが決定される複数のジョブのジョブ要求列を示す図である。図13において、1301は分析項目、1302はジョブタイプ、1303はタスク間インターバルである。
【0145】
図13に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるジョブ要求列には、分析項目1301に、「TEST01」、「TEST02」及び「TEST03」の3つのジョブが記載され、ジョブタイプ1302はそれぞれ「protocol01」、「protocol02」及び「protocol03」であり、ジョブタイプ1302に対応するタスク間のタスク間インターバル1303を有している。
【0146】
次に、図12に示すステップ720の処理で、スケジュール情報格納部113に格納されたジョブ要求列から分析項目1301とジョブタイプ1302及びタスク間インターバル1303を取り出し、全体スケジュール決定知識格納部112に格納しているジョブプロトコルによって、ジョブ要求列中のジョブをタスク間インターバルの入ったジョブ構成に変換する。
【0147】
図14は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において全体スケジュールが決定される複数のジョブのジョブプロトコルを示す図である。図14において、1401はジョブタイプ、1403はジョブタイプ1401に対応するタスクである。
【0148】
図14に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において全体スケジュールが決定される複数のジョブは、「PS01」、「PS02」、「PS03」、「PS04」、「PS05」、「MS01」、「MS02」及び「MS03」の複数のタスクで構成されており、「PS」はピペッタ430による吸引に伴う一連のピペッティングシーケンスであること、「MS」は測定ユニット470による測定に伴う一連の測定シーケンスであることを示している。
【0149】
図15は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、全体スケジュールが決定される複数のジョブの概略構成を示す図である。図15において、1500はジョブ構成、1501と1503はタスク、1502はタスク間インターバルである。
【0150】
図15に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、全体スケジュールが決定される複数のジョブは、図13に示すタスク間インターバル1303と、図14に示すジョブプロトコルに対応するタスク1403を組み合わせることによって、タスク間インターバル1502の入ったジョブ構成1500を生成している。
【0151】
ジョブ「TEST01」は、ピペッティングシーケンス「PS01」のタスク1501を行い、2サイクルのインキュベーション時間であるタスク間インターバル1502が経過した後、測定シーケンス「MS01」のタスク1503を実行することを示している。
【0152】
ジョブ「TEST02」は、ピペッティングシーケンス「PS02」のタスクを行い、2サイクルのインキュベーション時間が経過した後、ピペッティングシーケンス「PS04」のタスクを行って、1サイクルのインキュベーション時間が経過した後、測定シーケンス「MS02」のタスクを実行することを示している。
【0153】
ジョブ「TEST03」は、ピペッティングシーケンス「PS03」のタスクを行い、2サイクルのインキュベーション時間が経過した後、ピペッティングシーケンス「PS05」のタスクを行って、2サイクルのインキュベーション時間が経過した後、測定シーケンス「MS03」のタスクを実行することを示している。
【0154】
図12に示すステップ730の処理では、全体スケジュール決定知識格納部112に格納しているタスクモデルの使用タイミングを用いて、ジョブ構成1500のタスクのモデル化を行う。
【0155】
図16は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、ピペッタの使用タイミングを示す図である。図16において、1601はタスク、1602はサイクル、1603は使用タイミングである。
【0156】
図16に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法のピペッタ430の使用タイミングにおいて、タスク1601である「PS01」で、ピペッタ430は、サイクル1602を3等分した使用タイミング1603の内、「n−1」番目のサイクルの3番目と、「n」番目のサイクルの1番目を使用することを示している。
【0157】
図17は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、試薬ディスクの使用タイミングを示す図である。図17において、1701はタスク、1702はサイクル、1703は使用タイミングである。
【0158】
図17に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法の試薬ディスク450の使用タイミングにおいて、タスク1701の「PS01」で、試薬ディスク450は、サイクル1702を9等分した使用タイミング1703の内、「n−1」番目のサイクルの5及び6番目と、「n」番目のサイクルの1、2、3及び4番目を使用することを示している。
【0159】
図18は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法によって決定されたTEST01の全体スケジュールを示す図である。図18において、Pはピペッタ430の使用タイミング、RDは試薬ディスク450の使用タイミング、DMは測定ユニット470の使用タイミングであり、斜線部は分析項目1301が「TEST01」であるジョブのタスク「PS01」及び「MS01」の使用タイミングを示している。
【0160】
図18に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法では、図16に示すピペッタ430の使用タイミング及び図17に示す試薬ディスク450の使用タイミングを使用して、分析項目1301が「TEST01」であるジョブの全体スケジュールを決定する。
【0161】
図16に示す様に、ピペッティングシーケンス「PS01」のピペッタ430は、サイクル「n−1」の3番目とサイクル「n」の1番目を使用するので、図18の「P」の項のサイクル「1」の3番目とサイクル「2」の1番目にピペッタ430のタスクモデルを割り付ける。
【0162】
次に、ピペッティングシーケンス「PS01」の試薬ディスク450は、図17に示す様に、サイクル「n−1」の5及び6番目とサイクル「n」の1〜4番目を使用するので、図18に示す様に、「RD」の項のサイクル「1」の5及び6番目とサイクル「2」の1〜4番目に試薬ディスク450のタスクモデルを割り付ける。
【0163】
次に、図15に示す様に、ピペッティングシーケンス「PS01」と測定シーケンス「MS01」との間に2サイクルのインターバルを設定した後、測定シーケンス「MS01」をサイクル「5」に割り付ける。
【0164】
図19は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法によって決定されたTEST02の全体スケジュールを示す図である。
【0165】
図19に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、ピペッティングシーケンス「PS02」のピペッタ430は、サイクル「2」の1番目を使用し、ピペッティングシーケンス「PS02」の試薬ディスク450は、サイクル「1」の6及び9番目とサイクル「2」の2〜4番目を使用し、ピペッティングシーケンス「PS04」のピペッタ430は、サイクル「5」の2及び3番目を使用し、ピペッティングシーケンス「PS04」の試薬ディスク450は、サイクル「5」の7及び8番目とサイクル「6」の5番目を使用し、また、測定シーケンス「MS02」の測定ユニット470は、サイクル「8」を使用している。
【0166】
図20は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法によって決定されたTEST03の全体スケジュールを示す図である。
【0167】
図20に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、ピペッティングシーケンス「PS03」のピペッタ430は、サイクル「1」の1番目を使用し、ピペッティングシーケンス「PS03」の試薬ディスク450は、サイクル「1」の1〜4番目を使用し、ピペッティングシーケンス「PS05」のピペッタ430は、サイクル「4」の2及び3番目を使用し、ピペッティングシーケンス「PS05」の試薬ディスク450は、サイクル「4」の5及び6番目と8及び9番目を使用し、また、測定シーケンス「MS03」の測定ユニット470は、サイクル「7」を使用している。
【0168】
図12に示すステップ740の処理では、スケジュール情報格納部113に格納している全体スケジュールをチェックし、モデル化したジョブを割り付けていく。
【0169】
図18〜20に、分析項目1301が「TEST01」、「TEST02」または「TEST03」である個々の全体スケジュールを示したが、これらの全体スケジュールには、タスク間インターバルがあり、分析項目1301が「TEST01」であるタスクのタスク間インターバルに、分析項目1301が「TEST02」であるタスクを割り付けることによって、分析処理の分析効率を向上させることが可能である。
【0170】
図21は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において決定された、TEST01とTEST02及びTEST03の全体スケジュールを示す図である。
【0171】
図21に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、分析項目1301が「TEST01」であるジョブでは、ピペッティングシーケンス「PS01」のピペッタ430は、サイクル「1」の3番目とサイクル「2」の1番目を使用し、ピペッティングシーケンス「PS01」の試薬ディスク450は、サイクル「1」の5及び6番目とサイクル「2」の1〜4番目を使用しており、また、測定シーケンス「MS01」の測定ユニット470は、サイクル「5」を使用している。
【0172】
分析項目1301が「TEST02」であるジョブでは、ピペッティングシーケンス「PS02」のピペッタ430は、サイクル「3」の1番目を使用し、ピペッティングシーケンス「PS02」の試薬ディスク450は、サイクル「2」の6及び9番目とサイクル「3」の2〜4番目を使用し、ピペッティングシーケンス「PS04」のピペッタ430は、サイクル「6」の2及び3番目を使用し、ピペッティングシーケンス「PS04」の試薬ディスク450は、サイクル「6」の7及び8番目とサイクル「7」の5番目を使用し、また、測定シーケンス「MS02」の測定ユニット470は、サイクル「9」を使用している。
【0173】
分析項目1301が「TEST03」であるジョブでは、ピペッティングシーケンス「PS03」のピペッタ430は、サイクル「5」の1番目を使用し、ピペッティングシーケンス「PS03」の試薬ディスク450は、サイクル「5」の1〜4番目を使用し、ピペッティングシーケンス「PS05」のピペッタ430は、サイクル「8」の2及び3番目を使用し、ピペッティングシーケンス「PS05」の試薬ディスク450は、サイクル「8」の5及び6番目と8及び9番目を使用し、測定シーケンス「MS03」の測定ユニット470は、サイクル「11」を使用している。
【0174】
また、図21に示す様に、分析項目1301が「TEST01」のジョブは、サイクル「5」に終了し、分析項目1301が「TEST02」であるジョブは、サイクル「9」に終了し、分析項目1301が「TEST03」であるジョブは、サイクル「11」で終了することから、それぞれのジョブの終了時刻を予測することが可能である。
【0175】
また、図18〜20に示す様に、分析項目1301が「TEST01」、「TEST02」または「TEST03」である個々の全体スケジュールを逐次実行すると、全体では20サイクルの時間が必要であるが、図21に示す様に、あるタスク間インターバルに他のタスクを実行する全体スケジュールでは、11サイクルで同じ分析処理を行うことが可能である。
【0176】
図12に示すステップ750の処理では、ジョブを割り付けた全体スケジュールをスケジュール情報格納部113に格納する。
【0177】
ステップ760の処理では、ジョブ要求列の全てのジョブを全体スケジュールに割り付けるまで前記一連の処理を実施する。
【0178】
本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、全体スケジュールは、サイクル、もしくはその中のタイミングとタスクの関係を表わすものである。従って、全体スケジュールを立てねばならないリソースは、そのタスクが使用するリソースの内、代表的なリソースのみで良い。
【0179】
これを代表リソースと呼ぶとすれば、本実施例の分析システム・スケジューリング方法での代表リソースは、ピペッタ430、試薬ディスク450及び測定ユニット470である。
【0180】
本実施例の分析システム・スケジューリング方法では、前記分析システムで使用する全てのリソースの内の一部のリソースを選択して代表リソースとし、前記代表リソースについて、全体スケジュールを決定している。
【0181】
前記分析システムに備えられた複数のリソースは、相互に関連したオペレーションを行うものがあり、前記の関連した複数のリソースでは、その一部のリソースについて全体スケジュールを作成すれば、関連する他のリソースの全体スケジュールについても全体スケジュールを決定したことになる。
【0182】
しかし、代表リソースのみで全体スケジュールを決定した場合、代表リソース以外のリソースでオペレーションが重複する可能性がある。これに対しては、本実施例の分析システム・スケジューリング方法と同様の処理手順で、代表リソースではないリソースについて全体スケジュールを決定することで対応することができる。
【0183】
以上の様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法によれば、あるジョブのタスク間インターバル中に他のジョブのタスクを実行する分析スケジュールを決定するので、複数の分析処理の分析効率を向上させることが可能である。
【0184】
また、本実施例の分析システム・スケジューリング方法によれば、全体スケジュールによって複数のジョブが行われる時刻が決定されるので、特定のジョブの終了時刻を予測することが可能である。
【0185】
また、本実施例の分析システム・スケジューリング方法によれば、全てのリソースの全体スケジュールを作成するのではなく、一部のリソースについての全体スケジュールを決定するので、全体スケジュールの決定時間を短縮することが可能である。
【0186】
(詳細スケジュールを決定する処理手順)
以下に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、図2のステップ20に示した詳細スケジュールを決定する処理手順について説明する。
【0187】
図22は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、詳細スケジュールを決定する処理手順を示すフローチャートである。
【0188】
図22に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法のステップ810の処理で、まず、当該リソースの1サイクル分の詳細スケジュールを決定するのに必要な情報を全体スケジュール決定モジュール110から獲得する。
【0189】
例えば、試薬ディスク450のサイクル「2」の詳細スケジュールを決定する場合には、まず、図21に示す全体スケジュールのサイクル「2」の試薬ディスク450を示す「RD」の欄を参照する。
【0190】
全体スケジュールのサイクル「2」の欄「RD」を参照すると、ピペッティングシーケンス「PS01」及び「PS02」の情報が必要であることが判るので、ピペッティングシーケンス「PS01」及び「PS02」の試薬ディスク450のタスク−オペレーション対応表を参照し、試薬ディスク450を操作するオペレーションの情報を獲得する。
【0191】
図23は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるピペッティングシーケンスPS01の試薬ディスクのタスク−オペレーション対応表を示す図である。図23において、2310はピペッティングシーケンスPS01の試薬ディスク450のタスク−オペレーション対応表である。
【0192】
図23に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるピペッティングシーケンスPS01の試薬ディスク450では、サイクル「n−1」のセグメント「5」及び「6」でオペレーション「1−5」及び「1−6」、サイクル「n」のセグメント「1」〜「4」でオペレーション「1−1」〜「1−4」が実行される。
【0193】
図24は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるピペッティングシーケンスPS02の試薬ディスクのタスク−オペレーション対応表を示す図である。図24において、2410はピペッティングシーケンスPS02の試薬ディスク450のタスク−オペレーション対応表である。
【0194】
図24に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるピペッティングシーケンスPS02の試薬ディスク450では、サイクル「n−1」のセグメント「6」及び「9」でオペレーション「1−6」及び「1−9」、サイクル「n」のセグメント「2」〜「4」でオペレーション「1−2」〜「1−4」が実行される。
【0195】
図22に示すステップ810の処理で、試薬ディスク450のサイクル「2」の詳細スケジュールを決定する場合、図23及び図24に示す様に、あるピペッティングシーケンスの試薬ディスク450の操作では、2サイクルの時間を使用するので、試薬ディスク450の2サイクル分の情報を獲得する。
【0196】
次に、ステップ820の処理で、試薬ディスク450の2サイクル分の情報中の各々のタスクを、リソース別スケジュール決定知識格納部122に格納されているタスク−オペレーション対応表2310及び2410により展開し、サイクル「2」の1サイクル分の詳細スケジュールを導出する。
【0197】
すなわち、図21に示す全体スケジュールでは、サイクル「2」では、ピペッティングシーケンス「PS01」の2サイクル目と、ピペッティングシーケンス「PS02」の1サイクル目が行われるので、図23に示すタスク−オペレーション対応表2310のサイクル「n」と、図24に示すタスク−オペレーション対応表2410のサイクル「n−1」を参照し、サイクル「2」では、試薬ディスク450に対してオペレーション「1−1」〜「1−4」、「1−6」及び「1−9」を実行する詳細スケジュールを作成する。
【0198】
そして、ステップ830の処理では、サイクル「2」の段階で試薬ディスク450に対してオペレーション「1−1」〜「1−4」、「1−6」及び「1−9」を実行する詳細スケジュールをコントロールモジュールに渡す。
【0199】
以下に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、1つのリソースの全体スケジュールから他のリソースの詳細スケジュールを決定する処理手順について説明する。
【0200】
図25は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、キャップ開閉機の詳細スケジュールを決定する処理の概要を示す図である。図25において、2510はキャップ開閉機480のタスク−オペレーション対応表、2520はキャップ開閉機480の制御用テーブルである。
【0201】
図22に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法のステップ810の処理で、まず、当該リソースの1サイクル分の詳細スケジュールを決定するのに必要な情報を全体スケジュール決定モジュール110から獲得するために、全体スケジュールを参照する。
【0202】
図21に示す全体スケジュールでは、キャップ開閉機480の全体スケジュールは決定されていないが、ピペッタ430が吸引を行う際に、試薬451及びビーズ452の入ったラックパックの蓋を開閉するキャップ開閉機480のオペレーションはピペッティングシーケンスで行われるので、全体スケジュールのピペッティングシーケンスの情報を獲得する。
【0203】
例えば、キャップ開閉機480のサイクル「2」の詳細スケジュールを決定する場合には、図21に示す全体スケジュールのサイクル「2」のピペッタ430を示す「P」の欄を参照する。
【0204】
全体スケジュールのサイクル「2」の欄「P」を参照すると、ピペッティングシーケンス「PS01」は、サイクル「1」及びサイクル「2」の2サイクルを使用しているので、サイクル「2」の前後のサイクルであるサイクル「1」及びサイクル「3」の内容も参照する。
【0205】
全体スケジュールのサイクル「1」〜「3」の内容から、ピペッティングシーケンス「PS01」及び「PS02」の情報が必要であることが判るので、ピペッティングシーケンス「PS01」及び「PS02」のキャップ開閉機480のタスク−オペレーション対応表2510を参照し、キャップ開閉機480を操作するオペレーションの情報を獲得する。
【0206】
図25に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるピペッティングシーケンスPS01のキャップ開閉機480では、サイクル「n−1」のセグメント「3」でオペレーション「1−3」、サイクル「n」のセグメント「2」でオペレーション「1−2」が実行され、ピペッティングシーケンスPS02では、サイクル「n−1」のセグメント「4」でオペレーション「1−4」、サイクル「n」のセグメント「2」でオペレーション「1−2」が実行される。
【0207】
図22に示すステップ820の処理で、キャップ開閉機480の2サイクル分の情報中の各々のタスクを、リソース別スケジュール決定知識格納部122に格納されているタスク−オペレーション対応表2510により展開し、サイクル「2」の1サイクル分の詳細スケジュールを導出する。
【0208】
すなわち、図21に示す全体スケジュールでは、サイクル「2」では、ピペッティングシーケンス「PS01」の2サイクル目と、ピペッティングシーケンス「PS02」の1サイクル目が行われるので、タスク−オペレーション対応表2510のタスク「PS01」のサイクル「n」と、タスク「PS02」のサイクル「n−1」を参照し、サイクル「2」でキャップ開閉機480に対してオペレーション「1−2」及び「1−4」を実行する制御用テーブル2520を作成する。
【0209】
そして、ステップ830の処理では、サイクル「2」の段階でキャップ開閉機480に対してオペレーション「1−2」及び「1−4」を実行する制御用テーブル2520をコントロールモジュールに渡す。
【0210】
以上の様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法によれば、詳細スケジュールが必要となるときに必要な情報を全体スケジュールから獲得して詳細スケジュールを作成するので、不必要な情報の保持を防止し、分析スケジュールの決定処理の負荷分散を効果的に行うことが可能である。
【0211】
また、本実施例の分析システム・スケジューリング方法によれば、特定のリソースの全体スケジュール情報から他のリソースの詳細スケジュールを決定するので、全てのリソースについて全体スケジュールを決めておく必要が無く、全体スケジュールの決定時間を短縮することが可能である。
【0212】
(全体スケジュールを再決定する処理手順)
以下に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、図2のステップ50に示した全体スケジュールを再決定する処理手順について説明する。
【0213】
図26は、本実施例の分析システム・スケジューリング方法において、全体スケジュールを再決定する処理手順を示すフローチャートである。
【0214】
図26に示す様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法のステップ910の処理では、まず、全体スケジュールから未実行のジョブを選択してスケジュール情報格納部113に格納する。
【0215】
そして、ステップ920の処理では、退避したジョブと追加・変更するジョブから新たにジョブ要求列を作成し、前記作成したジョブ要求列をスケジュール情報格納部113に格納しておく。
【0216】
次に、ステップ930の処理で、スケジュール情報格納部113に格納されたジョブ要求列から分析項目とジョブタイプ及びタスク間インターバルを取り出し、全体スケジュール決定知識格納部112に格納しているジョブプロトコルによって、ジョブ要求列中の退避したジョブと追加・変更するジョブをタスク間インターバルの入ったジョブ構成に変換する。
【0217】
また、全体スケジュール決定知識格納部112に格納しているタスクモデルの使用タイミングを用いて、全体スケジュールの各サイクルにタスクモデルを割り付けて、ジョブ構成1500のタスクのモデル化を行う。
【0218】
次に、あるジョブのタスク間インターバルに、他のジョブのタスクを割り付けることによって分析処理の分析効率を向上させた全体スケジュールを決定し、ジョブを割り付けた全体スケジュールをスケジュール情報格納部113に格納する。
【0219】
なお、ステップ930の処理は、図12に示した全体スケジュールを決定する処理手順によって行っても良い。
【0220】
以上の様に、本実施例の分析システム・スケジューリング方法によれば、未実行のジョブと追加・変更するジョブについて全体スケジュールを再決定するので、決定された全体スケジュールに動的な変更が生じた場合のリソースの利用効率低下を防止することが可能である。
【0221】
また、本実施例の分析システム・スケジューリング方法によれば、詳細スケジュールは必要時に決定されるので、ジョブの追加または変更を行うときに詳細スケジュールを変更する必要がなく、分析処理を停止することなくリアルタイムで全体スケジュールを再決定することが可能である。
【0222】
以上、本発明を、前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0223】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記のとおりである。
【0224】
(1)複数のジョブ中の複数のタスクの実行順序、実行時間及びタスク間インターバルを割り付ける全体スケジュールの決定処理と、当該サイクル中のリソースのオペレーションを示す詳細スケジュールの決定処理を分割しているので、分析スケジュールの決定処理の負荷分散を行うことが可能である。
【0225】
(2)ジョブをジョブプロトコルとタスク間インターバルとの組み合わせによって表現するので、ジョブのデータの作成、テスト及び保守を容易にすることが可能である。
【0226】
(3)全体スケジュール中のタスクを簡略化されたタスクモデルで表現するので、全体スケジュールの決定時間を短縮することが可能である。
【0227】
(4)時間情報を付加していない操作内容のみでオペレーションを表しているので、タスクのデータの作成、テスト及び保守を容易にすることが可能である。
【0228】
(5)リソース毎にデータ構造を分けておくことにより、分析スケジュールを決定するソフトウェアをリソース毎に実装することができるので、リソースの変更、追加及び削除を容易にすることが可能である。
【0229】
(6)全てのリソースの全体スケジュールを作成するのではなく、一部のリソースについての全体スケジュールを決定するので、全体スケジュールの決定時間を短縮することが可能である。
【0230】
(7)全体スケジュールによって複数のジョブが行われる時刻が決定されるので、特定のジョブの終了時刻を予測することが可能である。
【0231】
(8)詳細スケジュールが必要となるときに必要な情報を全体スケジュールから獲得して詳細スケジュールを作成するので、不必要な情報の保持を防止し、分析スケジュールの決定処理の負荷分散を効果的に行うことが可能である。
【0232】
(9)特定のリソースの全体スケジュール情報から他のリソースの詳細スケジュールを決定するので、全てのリソースについて全体スケジュールを決めておく必要が無く、全体スケジュールの決定時間を短縮することが可能である。
【0233】
(10)未実行のジョブと追加・変更するジョブについて全体スケジュールを再決定するので、決定された全体スケジュールに動的な変更が生じた場合のリソースの利用効率低下を防止することが可能である。
【0234】
以上の様に、本発明の分析システム・スケジューリング方法によれば、複数の分析処理の分析効率を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分析システム・スケジューリング方法を実施する一実施例の実施装置の概略構成を示す図である。
【図2】本実施例の分析システム・スケジューリング方法の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】本実施例の分析システム・スケジューリング方法の処理手順と実施装置に格納された情報との対応を示す図である。
【図4】本実施例の分析システム・スケジューリング方法の分析システムの一例である免疫分析装置の概略構成を示す図である。
【図5】本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるジョブの概略構成を示す図である。
【図6】本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるジョブ要求列の概略構成を示す図である。
【図7】本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるジョブプロトコルの概略構成を示す図である。
【図8】本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるタスクの概略構成を示す図である。
【図9】本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるタスクモデルの概略構成を示す図である。
【図10】本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるタスクモデルの使用タイミングを示す図である。
【図11】本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるタスクとオペレーションの対応を示す図である。
【図12】本実施例の分析システム・スケジューリング方法において全体スケジュールを決定する処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本実施例の分析システム・スケジューリング方法において全体スケジュールが決定される複数のジョブのジョブ要求列を示す図である。
【図14】本実施例の分析システム・スケジューリング方法において全体スケジュールが決定される複数のジョブのジョブプロトコルを示す図である。
【図15】本実施例の分析システム・スケジューリング方法において全体スケジュールが決定される複数のジョブの概略構成を示す図である。
【図16】本実施例の分析システム・スケジューリング方法においてピペッタの使用タイミングを示す図である。
【図17】本実施例の分析システム・スケジューリング方法において試薬ディスクの使用タイミングを示す図である。
【図18】本実施例の分析システム・スケジューリング方法によって決定されたTEST01の全体スケジュールを示す図である。
【図19】本実施例の分析システム・スケジューリング方法によって決定されたTEST02の全体スケジュールを示す図である。
【図20】本実施例の分析システム・スケジューリング方法によって決定されたTEST03の全体スケジュールを示す図である。
【図21】本実施例の分析システム・スケジューリング方法において決定されたTEST01とTEST02及びTEST03の全体スケジュールを示す図である。
【図22】本実施例の分析システム・スケジューリング方法において詳細スケジュールを決定する処理手順を示すフローチャートである。
【図23】本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるピペッティングシーケンスPS01の試薬ディスクのタスク−オペレーション対応表を示す図である。
【図24】本実施例の分析システム・スケジューリング方法におけるピペッティングシーケンスPS02の試薬ディスクのタスク−オペレーション対応表を示す図である。
【図25】本実施例の分析システム・スケジューリング方法においてキャップ開閉機の詳細スケジュールを決定する処理の概要を示す図である。
【図26】本実施例の分析システム・スケジューリング方法において全体スケジュールを再決定する処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
91…ジョブ情報、92…タスクモデル情報、93…全体スケジュール、94…タスク情報、110…全体スケジュール決定モジュール、111…全体スケジュール決定機構、112…全体スケジュール決定知識格納部、113…スケジュール情報格納部、120…リソース別スケジュール決定モジュール、121…リソース別スケジュール決定機構、122…リソース別スケジュール決定知識格納部、130…コントロールモジュール、131…コントロール機構、132…コントロール知識格納部、140…装置状態監視モジュール、150…インターフェースモジュール、200…ジョブ、300…ジョブ要求列、400…ジョブプロトコル、410…チップコンテナ、411…チップ、420…ベッセルコンテナ、421…ベッセル、430…ピペッタ、440…サンプルディスク、441…サンプル、450…試薬ディスク、451…試薬、452…ビーズ、460…インキュベータ、470…測定ユニット、480…キャップ開閉機、500…使用タイミング、600…タスク−オペレーション対応表。

Claims (9)

  1. 複数の分析装置である複数のリソースを備えた分析システムで、複数の分析処理である複数のジョブを実行する分析スケジュールを決定する分析システム・スケジューリング方法であって、
    さらに、スケジュールを一定の時間間隔で区切ったサイクルに、ジョブで実行するリソース毎のタスクを割り付けたものである全体スケジュールを決定するために必要なジョブのプロトコルやタスクおよびタスクモデルに関する情報を格納する全体スケジュール決定知識格納部と、決定した全体スケジュールの情報を格納するスケジュール情報格納部と、全体スケジュールの決定処理を行う全体スケジュール決定機構から成る全体スケジュール決定モジュールと、
    リソースの制御を実行するためのオペレーション情報をサイクルに割り付けたものである詳細スケジュールを決定するために必要なリソース別のタスクとオペレーションの対応関係を格納するリソース別スケジュール決定知識格納部と、リソース別の詳細スケジュールの決定処理を行うリソース別スケジュール決定機構から成るリソース別スケジュール決定モジュールを用いて、分析スケジュールを決定する分析システム・スケジューリング方法であって、
    全体スケジュール決定モジュールにより、分析システムでの複数のジョブの実行を要求するジョブ要求列を記憶装置によって入力し、前記ジョブ要求列中の複数のジョブを当該ジョブで行われる分析手順を構成する一連の操作である複数のタスクに、全体スケジュール決定知識格納部より取得したジョブとタスクの関係を示す情報により制御装置によって変換し、前記複数のタスクを実行する順序と、当該タスクが一連の操作を行う時間と、連続するタスクの実行間隔であるタスク間インターバルとを全体スケジュール決定知識格納部から記憶装置によって取得し、前記時間とタスク間インターバルを前記実行順序で割り付けることによって前記複数のタスクを割り付けて全体スケジュールを制御装置によって決定し、
    リソース別スケジュール決定モジュールにより、前記分析スケジュールの特定のサイクルについて、当該サイクル中の複数のタスクで使用するリソースにおけるオペレーションを、リソース別スケジュール決定知識格納部より取得したタスクとオペレーションの対応関係により制御装置によって求め、さらに前記タスクとオペレーションの対応関係から、一サイクルを制御用に時分割したセグメントに、リソース毎にこれらオペレーションを割り付けたものから成る制御用テーブル記憶装置によって作成し、当該サイクル中のタスクで使用するリソースについての制御用テーブルから成る詳細スケジュールを制御装置によって決定することを特徴とする分析システム・スケジューリング方法。
  2. ョブで実行する複数のタスクの名称及びその実行順序を示すジョブプロトコルと、ジョブで実行する複数のタスクのタスク間インターバルとの組み合わせによって、ジョブ要求列中における複数のジョブを表現して記憶装置により格納することを特徴とする請求項1に記載された分析システム・スケジューリング方法。
  3. スケジュールを一定の時間間隔で区切ったサイクルに、ジョブで実行するリソース毎のタスクを割り付けたものである全体スケジュールを制御装置によって決定する際に、ジョブ要求列で指定されているジョブで実行する複数のタスクの内、タスク間インターバルの無い一連の複数のタスクを1つのタスクの塊であるタスクモデルとして表した上で、それらタスクおよびタスクモデルがサイクル中で部分的に使用する時間を示す使用タイミングによって、それらタスクまたはタスクモデルを同じサイクル内で重複しないようにスケジュール上に配置することで、前記複数のタスクを前記複数のサイクルの特定の部分に制御装置によって割り付けることを特徴とする請求項1に記載された分析システム・スケジューリング方法。
  4. 体スケジュールを決定する際に使用するタスクモデル及びその使用タイミングを示すデータと、詳細スケジュールを決定する際に使用するタスクとオペレーションの対応関係を示すデータとをリソース毎に分けたデータを使用して全体スケジュール及び詳細スケジュールを制御装置によって決定することを特徴とする請求項1に記載された分析システム・スケジューリング方法。
  5. 請求項1記載の分析システムで使用する全てのリソースの内の一部のリソースについて、前記リソースを使用するジョブを、全体リソース決定知識格納部より取得したジョブとタスクの関係を示す情報、すなわちジョブプロトコルを用いて、当該ジョブで行われる分析手順を構成する一連の操作である複数のタスクに制御装置によって変換し、前記複数のタスクを実行する順序と、当該タスクが一連の操作を行う時間と、連続するタスクの実行間隔であるタスク間インターバルとを全体スケジュール決定知識格納部から記憶装置によって取得し、前記時間とタスク間インターバルを前記実行順序で割り付けることによって前記複数のタスクを制御装置によって割り付けて全体スケジュールを決定することを特徴とする請求項1に記載された分析システム・スケジューリング方法。
  6. 特定のジョブで実行する複数のタスクについて、全体スケジュール中の当該タスクの終了時のサイクルから、前記特定のジョブの終了時刻を制御装置によって予測することを特徴とする請求項1に記載された分析システム・スケジューリング方法。
  7. 全体スケジュールに従って複数のジョブの実行を開始し、そのジョブが使用するサイクル中の複数のタスクを実行する直前または数サイクル前に、そのタスクが使用するサイクルの詳細スケジュールの決定に必要な情報である分析システムの特定のリソースについてのタスクを全体スケジュールから記憶装置によって獲得し、前記情報を、リソース別スケジュール決定知識格納部から取得したタスクとオペレーションの対応関係によって、そのタスクが使用するサイクルの詳細スケジュールに制御装置によって変換することによって、全体スケジュールに従って複数のジョブを実行中に詳細スケジュールを決定することを特徴とする請求項1に記載された分析システム・スケジューリング方法。
  8. 請求項1記載の分析システムの特定のリソースについて定めた全体スケジュールから前記特定のリソースを使用するサイクルとそのサイクルで実行されるタスク制御装置によって求め、リソース別スケジュール決定知識格納部から、そのタスクの実行に必要な前記特定のリソースと、そのタスクの実行に必要な前記特定のリソース以外のリソースについてのタスクとオペレーションの対応関係を記憶装置によって取得し、前記特定のリソース以外のリソースについて、そのタスクとオペレーションの対応関係から前記サイクル中のタスクをそのリソースについてのオペレーションに制御装置によって分解し、それらオペレーションをサイクルを制御用に時分割したセグメントに割り付けたものから成る制御用テーブル記憶装置によって作成することで、前記特定のリソースの全体スケジュールから他のリソースの詳細スケジュールを決定することを特徴とする請求項1に記載された分析システム・スケジューリング方法。
  9. 全体スケジュール及び詳細スケジュールに従って複数のジョブを実行中に、前記ジョブの実行条件が変更されたときに、前記実行条件の変更されたジョブ以外の全体スケジュール中の未実行のジョブの内容を記憶装置によって退避し、前記退避されたジョブと前記変更されたジョブの内容によってそれらのジョブのタスクを制御装置によって割り付けて全体スケジュールを再決定することにより、前記全体スケジュールを変更する再スケジューリングを行うことを特徴とする請求項1に記載された分析システム・スケジューリング方法。
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