JP3803476B2 - 画像伝送システム及び画像符号化装置 - Google Patents

画像伝送システム及び画像符号化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3803476B2
JP3803476B2 JP30286597A JP30286597A JP3803476B2 JP 3803476 B2 JP3803476 B2 JP 3803476B2 JP 30286597 A JP30286597 A JP 30286597A JP 30286597 A JP30286597 A JP 30286597A JP 3803476 B2 JP3803476 B2 JP 3803476B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image data
image
information amount
generated information
quantization
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP30286597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11146395A (ja
Inventor
則和 萩谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Engineering Ltd
Original Assignee
NEC Engineering Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Engineering Ltd filed Critical NEC Engineering Ltd
Priority to JP30286597A priority Critical patent/JP3803476B2/ja
Publication of JPH11146395A publication Critical patent/JPH11146395A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3803476B2 publication Critical patent/JP3803476B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝送レートが限られた伝送路を通じて画像データを伝送する画像伝送システム及びこのようなシステムで伝送する画像を符号化するのに好適な画像符号化装置に関し、特に遠隔操作によって画質を向上させる領域を指定することができるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
テレビ会議システムにおいては、動画像の画像データが電話回線などの伝送路を通じて伝送される。この動画像の画像データは、データ量がかなり膨大なものとなる一方、伝送路を通じて伝送可能なデータ量(伝送レート)は限られているため、通常、画像データは、圧縮されて伝送される。
【0003】
しかしながら、画像データは圧縮されて伝送されることによって、この画像データを受信した側において表示される画像の画質が低下する。一方、テレビ会議システムにおいては、普通、画面上に複数の会議の参加者が映し出されるが、表示画面上で注目されているのは、発言者など一部の者だけである。このため、発言者が映し出されている領域は高画質の画像とする必要があるが、他の領域は低画質の画像であっても支障が生じない。すなわち、画面の領域毎に画像データの圧縮率を変えることができれば、便利である。
【0004】
このような画面の領域毎に画像データの圧縮率を変えることができる技術として、例えば、特開平4−246989号公報に開示された画像データの圧縮記録・再生方式(以下、従来例1)や、特開平5−37901号公報に開示された画像記録装置(以下、従来例2)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来例1は、分割された領域毎に、そのコントラストに応じて画像データの圧縮率を決定するものである。しかしながら、この場合は、注目されている者が表示される領域のコントラストが高いとは限らない。従って、従来例1をテレビ会議システムに適用しても、必ずしも望み通りの結果が得られるとは限らない。
【0006】
一方、従来例2は、1フレームの画像を複数の領域に分割し、外部からの入力に応じて領域毎に量子化のステップサイズを変化させて圧縮している。しかしながら、従来例2では、伝送路を通じて遠隔地にリアルタイムで画像を伝送するような場合を考えたものではなく、伝送レートの制限から1フレームあたりのデータ量を制限する技術は開示されていない。
【0007】
本発明は、上記従来技術の問題点を解消するためになされたものであり、伝送路を通じてリアルタイムで画像データを伝送する場合に、画質を向上させたい領域を指定できると共に、画像データの量を伝送レートに応じて変化させることができる画像伝送システム、及びこの画像伝送システムに適用される画像符号化装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の第1の観点にかかる送信側の画像符号化装置によって外部から供給された画像データを符号化し、符号化した画像データを伝送路を介して受信側に伝送し、受信側の復号化装置で符号化された画像データを復号化して表示装置に表示させる画像伝送システムは、
受信側に設けられ、前記表示装置の画像表示領域のうちの所望の領域を選択し、該選択した領域を示す領域データを前記伝送路を介して送信側の前記画像符号化装置に供給する領域選択手段を備え、
送信側の前記画像符号化装置は、
前記外部から供給された画像データが、前記伝送路を介して前記領域選択手段から供給された前記領域データが示す前記選択した領域のものであるかどうかを識別する領域識別手段と、
前記領域識別手段の識別結果に応じて、前記外部から供給された画像データを圧縮する圧縮手段とを備える、
ことを特徴とする。
【0009】
上記画像伝送システムでは、前記領域選択手段によって受信側から、例えば、画質を向上させることを望む所望の領域を選択することができる。この選択された領域に関する情報は、伝送路を通じて伝送され、前記領域識別手段に供給される。そして、前記領域識別手段の識別結果に応じて、前記外部から供給された画像データを前記圧縮手段によって圧縮することによって、領域毎で画像データの圧縮率を異なるものとすることができる。しかも、上記の構成では、画像データの圧縮をリアルタイムで行うことができる。これにより、受信側の表示装置には、例えば、選択された領域は高画質の画像が、それ以外の領域は比較的低画質の画像が表示されることとなる。
【0010】
上記画像伝送システムにおいて、前記圧縮手段は、前記伝送路の伝送レートに従ったものとなるように、前記外部から供給された画像データを圧縮する手段を備えることを好適とする。
【0011】
この場合、前記伝送路の伝送レートに従って、前記外部から供給された画像データを圧縮する、特に選択された領域外の画像データが伝送レートに応じて圧縮されるので、圧縮された画像データのデータ量は、前記伝送路を通じて伝送するのに好適なものとなる。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかる外部から供給された画像データを符号化し、符号化された画像データを伝送路を通じて伝送する画像符号化装置は、
前記外部から供給された画像データが、外部から供給された領域データが示す所望の領域のものであるかどうかを識別する領域識別手段と、
前記領域識別手段の識別結果に応じて、前記外部から供給された画像データを圧縮する圧縮手段とを備える、
ことを特徴とする。
【0013】
上記画像符号化装置では、例えば、画質を向上させることを望む所望の領域を外部から選択することができる。前記領域識別手段は、外部から供給された画像データが選択された領域のものかどうかを識別し、この識別結果に応じて、前記圧縮手段は前記外部から供給された画像データを圧縮する。これによって、領域毎で画像データの圧縮率を異なるものとすることができる。しかも、上記の構成では、画像データの圧縮をリアルタイムで行うことができる。
【0014】
上記画像符号化装置において、前記圧縮手段は、前記伝送路の伝送レートに従ったものとなるように、前記外部から供給された画像データを圧縮する手段を備えることを好適とする。
【0015】
この場合、前記伝送路の伝送レートに従って、前記外部から供給された画像データを圧縮する、特に選択された領域外の画像データが伝送レートに応じて圧縮されるので、圧縮された画像データのデータ量は、前記伝送路を通じて伝送するのに好適なものとなる。
【0016】
上記画像符号化装置において、前記圧縮手段は、例えば、
記憶されている量子化幅が異なる複数の量子化テーブルと、
前記領域識別手段の識別結果に応じて、前記複数の量子化テーブルのうちのいずれかの量子化テーブルを選択する選択器と、
前記外部から供給された画像データと1フレーム前の対応する画像データとの差分をとった差分信号を生成する減算器と、
前記減算器が生成した差分信号を離散コサイン変換する離散コサイン変換器と、
前記選択器が選択した量子化テーブルに従って、前記離散コサイン変換器によって離散コサイン変換された差分信号を、量子化する量子化器と、を備えるものとすることができる。
【0017】
なお、上記画像符号化装置において、前記領域データは、
前記伝送路を通じて前記領域識別手段に供給されるものとしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
この実施の形態では、本発明の画像伝送システムをテレビ会議システムに適用した場合を例として説明する。
【0019】
図1は、この実施の形態にかかるテレビ会議システムの構成を示すブロック図である。
図示するように、このテレビ会議システムは、電話回線などの伝送路3を介して接続されたリモート側画像伝送装置1と、ローカル側画像伝送装置2とから構成されている。リモート側画像伝送装置1には、カメラ1aとモニタ1bとが接続されている。ローカル側画像伝送装置2には、モニタ2a、カメラ2b及びリモコン2cとが接続されている。
【0020】
カメラ1a、2bは、それぞれ画像を撮影するものであり、撮影した画像に対応するデジタル画像データに同期信号を付加してエンコーダ11、21に供給する。モニタ2a、1bは、それぞれ後述するようにデコーダ16、26によって伸張された画像データに対応する動画像を表示する。リモコン2cは、後述するように複数の領域に分割された画面のうち、高画質の画像を表示すべき領域を選択して入力するものである。
【0021】
リモート側画像伝送装置1は、エンコーダ11と、マルチプレクサ(MUX)12と、送信バッファメモリ13と、受信バッファメモリ14と、デマルチプレクサ(DMUX)15と、デコーダ16とから構成されている。ローカル側画像伝送装置2は、エンコーダ21と、マルチプレクサ(MUX)22と、送信バッファメモリ23と、受信バッファメモリ24と、デマルチプレクサ25と、デコーダ26とから構成されている。
【0022】
エンコーダ11、12は、それぞれカメラ1a、2bから供給された画像データを圧縮して出力するものである。リモート側画像伝送装置1のエンコーダ11の構成については、さらに詳しく説明する。マルチプレクサ12、22は、それぞれエンコーダ11、12から出力された画像データに音声符号化回路(図示せず)によって符号化された音声データを重畳する。マルチプレクサ22は、さらに、リモートコントローラレシーバ27から出力された、後述する画面選択信号をも重畳して出力する。送信バッファメモリ13、23は、それぞれマルチプレクサ12、22の出力信号を蓄積する。
【0023】
受信バッファメモリ14、24は、それぞれ送信バッファメモリ23、13に蓄積され、伝送路3を介して伝送された信号を一次記憶する。デマルチプレクサ15、25は、それぞれ受信バッファメモリ14、24に記憶された信号を信号の種別毎(画像データ、音声データ、画面選択信号の別)を分離する。デマルチプレクサ15は、画像データをデコーダ16に供給し、画面選択信号をエンコーダ11に供給する。デマルチプレクサ25は、画像データをデコーダ26に供給する。
【0024】
デコーダ16、26は、それぞれデマルチプレクサ15、25から供給された画像データを伸張してモニタ1b、2aに供給する。デコーダ26は、後述するエンコーダ11の量子化テーブルと同様の量子化テーブルを有し、リモートコントローラレシーバ27から供給された選択された高画質の画像を表示すべき領域を示す信号(画面選択信号)に従って、受信した画像データを伸張する。リモートコントローラレシーバ27は、リモコン2cからの信号を受信し、選択された高画質の画像を表示すべき領域を示す信号(画面選択信号)をマルチプレクサ22及びデコーダ26に供給する。
【0025】
図2は、リモート側画像伝送装置1のエンコーダ11の構成を示すブロック図である。
図示するように、エンコーダ11は、フレームカウンタ110と、デコーダ回路111と、符号化制御回路112と、量子化テーブル113と、選択器114と、減算器115と、DCT回路116と、量子化器117と、可変長符号化回路118と、逆量子化器119と、IDCT回路120と、加算器121と、フレームメモリ122と、Tframe算出回路123とから構成されている。
【0026】
フレームカウンタ110は、1画素分の画像データが入力する毎にカウントアップし、フレームパルス(垂直同期信号)が入力する毎にクリアされるカウンタであり、そのカウント値が画像データのアドレスを示すものである。フレームカウンタ110のカウント値は、デコーダ回路111に供給される。デコーダ回路111は、デマルチプレクサ15から供給された画面選択信号とフレームカウンタ110から供給されたカウント値をデコードし、ON/OFF信号Saと選択領域信号Sbとを出力する。
【0027】
Tframe算出回路123は、伝送路3の伝送レートに応じて下記の数式1に示す計算を行い、伝送レートに対する発生情報量の限界値Tframeを算出し、符号化制御回路112に供給する。
【数1】
Tframe=(伝送レート)/1秒間のフレーム数
なお、伝送路3の伝送レートが固定である場合は、Tframe算出回路123はなくてもよい。但し、この場合も発生情報量の限界値Tframe(固定値)を符号化制御回路112に供給する必要がある。
【0028】
符号化制御回路112は、デコーダ111から出力されたON/OFF信号Saと選択領域信号Sbと、Tframe算出回路123が算出した発生情報量の限界値Tframeと、後述する量子化器117から供給された情報量S1、S2とに基づいて、選択領域の画像データで量子化テーブル113を切り替えるための制御信号Scを出力する。符号化制御回路112は、図3に示すように、発生情報量算出回路31、32と、仮想バッファ33、34と、仮想バッファ算出回路35、36と、量子化幅算出回路37、38と、選択器39とから構成されている。
【0029】
発生情報量算出回路31は、発生情報量の限界値Tframeに後述するgainの値を乗算する乗算器31aと、乗算器31aの乗算結果を画面の分割数で除算する除算器31bとによって構成され、数式2の計算を行って選択領域について目標とする発生情報量T1を算出する。
【数2】
T1=gain×(Tframe/画面の分割数)
【0030】
発生情報量算出回路32は、発生情報量の限界値Tframeから選択領域の発生情報量T1を減算する減算器によって構成され、数式3の計算を行って選択領域以外について目標とする発生情報量T2を算出する。
【数3】
T2=Tframe−T1
【0031】
仮想バッファ33は、仮想バッファ算出回路35の出力を1フレーム期間記憶する。仮想バッファ算出回路35は、量子化器117からの実際の情報量S1から目標とする発生情報量T1を減算する減算器35aと、仮想バッファ33に記憶された前フレームの情報量d1’と減算器35aの出力を加算する加算器35bとから構成され、数式4の計算を行って仮想バッファの値d1を求める。
【数4】
d1=d1’+S1−T1
【0032】
仮想バッファ34は、仮想バッファ算出回路36の出力を1フレーム期間記憶する。仮想バッファ算出回路36は、量子化器117からの実際の情報量S2から目標とする発生情報量T2を減算する減算器36aと、仮想バッファ34に記憶された前フレームの情報量d2’と減算器36aの出力を加算する加算器36bとから構成され、数式5の計算を行って仮想バッファの値d2を求める。
【数4】
d2=d2’+S2−T2
【0033】
乗算器37は、仮想バッファの値d1に所定の比例定数a1を乗算して、選択領域での量子化幅q1を決定する。乗算器38は、仮想バッファの値d2に所定の比例定数a2を乗算して、選択領域外での量子化幅q2を決定する。選択器39は、デコーダ回路111から供給された選択領域信号Sbに従って選択して、制御信号Scを出力する。
【0034】
また、符号化制御回路112は、乗算器31aに供給するgainの値を設定するgain設定回路を有する。このgain設定回路は、図4に示すように、固定設定されたgain設定値のLSBとON/OFF信号Saとの論理和演算をするOR回路4xと、固定設定されたgainの他のビットとON/OFF信号とを論理積演算するAND回路41〜4nとから構成されている。これにより、gain設定回路は、ON/OFF信号SaがOFFのときはgainの値として1を、ONのときは固定設定されたgainの値を出力する。
【0035】
図2に示す量子化テーブル113は、それぞれ制御信号Scの値に対応した複数の量子化テーブル(1)〜(n)を有する。選択器114は、符号化制御回路112から供給された制御信号Scに従って、量子化テーブル(1)〜(n)のいずれかを選択して量子化器117に供給する。
【0036】
減算器115は、カメラ1aから供給された画像データからフレームメモリ122に記憶された画像データを減算した差分データを出力する。DCT回路116は、減算器115からの差分データにDCT(Discrete Cosine Transform)の変換行列を掛け合わせて、離散コサイン変換する。
【0037】
量子化器117は、選択器114から供給された量子化テーブルに従って、離散コサイン変換後の差分データを量子化する。量子化器117による発生情報量S1、S2は、符号化制御回路112の加算器35a、35bに供給される。可変長符号化回路118は、ランとレベルとの組み合わせで、出現頻度が多い組には短い符号後を、少ない組には長い符号後を割り当てることによって、ランレングス符号化をする。可変長符号化回路118によってランレングス符号化された画像データは、マルチプレクサ12を介して送信バッファメモリ13に送られる。
【0038】
逆量子化器119は、量子化器117で量子化された差分データを逆量子化する。IDCT回路120は、逆量子化器119で逆量子化された差分データを逆逆DCT変換する。加算器121は、IDCT回路120で逆IDCT変換された差分データを、フレームメモリ122に記憶されている1フレーム前の対応する画素の画像データに加算する。これにより、フレームメモリ122の記憶内容は、新たなフレームの画像データに更新される。なお、フレームメモリ122は、加算器121から出力された画像データを1フレーム分記憶する。
【0039】
なお、リモコン2aによる領域の選択は、図4に示すように縦、横をそれぞれ3分割して1画面を9つの領域に分け、それぞれの領域に1〜9の番号をつけた場合に、この番号の指定によって行うことができる。なお、図4では、6番の領域の画質を高くすることが選択されたことを示している。
【0040】
以下、この実施の形態にかかるテレビ会議システムにおける動作について、説明する。
リモコン3cでの選択に従う信号を受信すると、リモートコントローラレシーバ27は、6番の領域を高画質にすることを指定する画面選択信号を出力する。この画面選択信号は、マルチプレクサ22、送信バッファメモリ23、伝送路3、受信バッファメモリ14及びデマルチプレクサ15を介してエンコーダ11のデコーダ回路111に供給される。一方、カメラ1aからのデジタルの画像データがエンコーダ11の減算器115に供給され、画像データと同期信号中のフレームパルスがフレームカウンタ110に供給される。
【0041】
デコーダ回路111は、フレームカウンタ110のカウント値と画面選択信号とに基づいて、ON/OFF信号Saと選択領域信号Sbとを生成し、符号化制御回路112に供給する。符号化制御回路112には、また、Tframe算出回路123からの発生情報量の限界値Tframeと、量子化器117からの実際の発生情報量S1、S2が供給されている。
【0042】
符号化制御回路112では、ON/OFF制御信号Sa、発生情報量の限界値Tframe及び実際の発生情報量S1、S2に従って、選択領域での量子化幅q1と選択領域外の量子化幅q2との計算が行われる。この選択領域での量子化幅q1と選択領域外の量子化幅q2とのいずれかが、選択領域信号Sbに従って選択器39によって選択され、制御信号Scとして出力される。
【0043】
符号化制御回路112から出力された制御信号Scに従って、すなわち量子化すべき量子化幅に従って、選択器16によって量子化テーブル113中の量子化テーブル(1)〜(n)のいずれかが選択される。選択された量子化テーブルは、量子化器117に供給される。
【0044】
一方、カメラ2bから供給された画像データは、減算器115によってフレームメモリ25に記憶されている1フレーム前の対応する画素の画像データと差分がとられる。減算器115から出力された差分信号は、DCT回路116によって離散コサイン変換がされ、さらに選択器16によって選択された量子化テーブル(1)〜(n)のいずれかに従って量子化される。そして、可変長符号化回路118によってランレングス符号化され、マルチプレクサ12を介して送信バッファメモリ13に蓄積される。
【0045】
上記のようにして圧縮され、送信バッファメモリ13に蓄積された画像データは、伝送路3を介して伝送され、ローカル側画像伝送装置2の受信バッファメモリ24に蓄積される。
【0046】
受信バッファメモリ24に蓄積された圧縮された画像データは、デマルチプレクサ5を介してデコーダ26に供給される。デコーダ26では、この圧縮された画像データを圧縮時と逆順の処理によって伸張し、モニタ2aに供給する。そして、モニタ2aに、デコーダ26によって伸張された画像データに対応する画像が表示される。
【0047】
なお、ローカル側のカメラ2bで撮像された画像データは、エンコーダ21によって圧縮化され、マルチプレクサ22、送信バッファメモリ23、伝送路3、受信バッファメモリ14、デマルチプレクサ15を介してデコーダ16に入力される。デコーダ16は、圧縮された画像データを逆順で伸張し、モニタ1bに表示する。もっとも、この場合には領域指定がなされておらず、1画面全体が同じ画質で表示される。また、音声データも圧縮されてから、リモート側とローカル側との間で伝送され、伸張処理が施された後に出力される。
【0048】
以上説明したように、この実施の形態のテレビ会議システムでは、ローカル側のリモコン2cを操作することによって、1画面中の画質を高くしたい所望の領域を選択することができる。この選択された領域に関する情報は、伝送路3を通じて伝送され、画面選択信号としてリモート側画像伝送装置1のエンコーダ11に供給される。そして、エンコーダ11では、画面選択信号に従って出力されたON/OFF信号Sa及び選択領域信号Sbに基づいて、符号化制御回路112が量子化テーブル113中の対応する量子化テーブル(1)〜(n)を選択器114に選択させるので、領域に応じて画像データの圧縮率をリアルタイムで変化させることができる。これにより、リモコン2cの操作によって選択された領域は高画質で、それ以外の領域は比較的低画質で画像が表示されることとなる。しかも、符号化制御回路112は、伝送路3の伝送レートに応じて量子化テーブル(1)〜(n)の選択を切り替えるので、例えば、遠隔地に画像データを伝送するのに適したものとなる。
【0049】
上記の実施の形態では、デコーダ回路111から出力されたON/OFF信号Saは、図4に示す回路によるgainの値の設定に用いられていた。これに対して、図6に示すように、符号化制御回路112の発生情報量算出回路31が算出した情報量と発生情報量の限界値Tframeとを選択する選択器3Xの制御にON/OFF信号Saを用いてもよい。
【0050】
上記の実施の形態では、1つの画面は9つの同じ大きさの領域に分割されていた。しかしながら、分割する領域の数、大きさ及び形状は、上記のものに限られない。また、分割する領域の数、大きさ及び形状をリモコン2cを操作することによって可変指定できるようにしてもよい。さらに、1つの画面を複数の領域に分割するのではなく、高画質の画像データを伝送させる領域を指定できるようにしてもよい。
【0051】
上記の実施の形態では、本発明を、画像データの伝送が双方向性であるテレビ会議システムに適用した場合について説明した。しかしながら、本発明はこれに限られず、単方向性の画像データの伝送にも適用することができる。また、テレビ会議システムだけでなく、遠隔監視システムや遠隔教育システムなどにも適用することができる。特に、動きの激しい機械を監視する遠隔監視システムでは、限られた伝送レートの中で、機械の動作全体を量子化幅が大きく、画質がそれほど高くない画像データで伝送して機械全体の動きを監視できるようにすると共に、その機械に付設された或いはそばに設置された計器の微妙な動きを量子化幅が小さく、画質が高い画像データで伝送して確認できるようにすることもできる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、画質を向上させることを望む所望の領域の選択に従って、外部から供給された画像データが選択された領域のものかどうかが識別される。そして、この識別結果に従って、外部から供給された画像データが圧縮されるので、領域毎に画像データの圧縮率を異なるものとすることができる。しかも、この画像データの圧縮は、リアルタイムで行うことができる。
【0053】
また、画像の圧縮を伝送路の伝送レートに従って行うことによって、圧縮後の画像データのデータ量は、伝送路を通じた伝送に好適なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかるテレビ会議システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1のエンコーダの回路構成を示すブロック図である。
【図3】図2の符号化制御回路の構成を示すブロック図である。
【図4】図2の符号化制御回路内に設けられるgain設定回路の構成を示すブロック図である。
【図5】選択画面を模式的に示す図である。
【図6】本発明の実施の形態の変形の符号化制御回路の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 リモート側画像伝送装置
2 ローカル側画像伝送装置
3 伝送路
1a カメラ
1b モニタ
2a モニタ
2b カメラ
2c リモコン
11 エンコーダ
12 マルチプレクサ
13 送信バッファメモリ
14 受信バッファメモリ
15 デマルチプレクサ
16 デコーダ
21 エンコーダ
22 マルチプレクサ
23 送信バッファメモリ
24 受信バッファメモリ
25 デマルチプレクサ
26 デコーダ
27 リモートコントローラレシーバ
31、32 発生情報量算出回路
33、34 仮想バッファ
35、36 仮想バッファ算出回路
37、38 量子化幅算出回路
39 選択器
110 フレームカウンタ
111 デコーダ回路
112 符号化制御回路
113 量子化テーブル
114 選択器
115 加算器
116 DCT回路
117 量子化器
118 可変長符号化回路
119 逆量子化器
120 IDCT回路
121 加算器
122 フレームメモリ
123 Tframe算出回路

Claims (4)

  1. 送信側の画像符号化装置によって外部から供給された画像データを符号化し、符号化した画像データを伝送路を介して受信側に伝送し、受信側の復号化装置で符号化された画像データを復号化して表示装置に表示させる画像伝送システムであって、
    前記受信側の復号化装置は、前記表示装置の画像表示領域のうち高画質化する領域を選択するための画面選択信号を前記伝送路に送出する画像領域選択手段を備え、
    前記送信側の前記画像符号化装置は、
    前記画面選択信号を受信する手段と、
    複数の量子化レベルを記憶した量子化テーブルから所定の量子化レベルを選択して画像データを量子化する量子化手段と
    前記伝送路の伝送レートに基づいて発生情報量限界値Tframeを算出する手段と、
    前記画像データのうち前記画面選択信号によって選択された選択領域画像データの発生情報量目標値T1を前記発生情報量限界値Tframeに基づいて算出する手段と、
    前記発生情報量目標値T1と前記量子化手段によって実際に量子化された画像データの情報量S1とを基に前記選択画像データの量子化幅q1を算出する手段と、
    前記量子化テーブルから前記量子化幅q1に対応した量子化レベルを選択し量子化する手段と、
    前記発生情報量限界値Tframeから前記発生情報量目標値T1を減算することによって、前記画像データのうち前記選択画像データ以外の選択領域外画像データの発生情報量目標値T2を算出する手段と、
    前記発生情報量目標値T2と前記量子化手段によって実際に量子化された画像データの情報量S2とを基に前記選択外画像データの量子化幅q2を算出する手段と、
    前記量子化テーブルから前記量子化幅q2に対応した量子化レベルを選択し量子化する手段と、
    を有することを特徴とする画像伝送システム。
  2. 前記発生情報量目標値T1は、
    前記発生情報量限界値Tframeに前記画像データの分割数を除算し所定の設定値を乗算することによって算出することを特徴とする請求項1記載の画像伝送システム。
  3. 前記量子化幅q1は、
    前記発生情報量S1から前記発生情報量目標値T1を減算し、1フレーム期間記憶されていた仮想バッファ値d1'を加算して算出した仮想バッファ値d1に対して所定の係数a1を乗算して算出することを特徴とする請求項1乃至2いずれか記載の画像伝送システム。
  4. 前記量子化幅q2は、
    前記発生情報量S2から前記発生情報量目標値T2を減算し、1フレーム期間記憶されていた仮想バッファ値d2'を加算して算出した仮想バッファ値d2に対して所定の係数a2を乗算して算出することを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の画像伝送システム。
JP30286597A 1997-11-05 1997-11-05 画像伝送システム及び画像符号化装置 Expired - Fee Related JP3803476B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30286597A JP3803476B2 (ja) 1997-11-05 1997-11-05 画像伝送システム及び画像符号化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30286597A JP3803476B2 (ja) 1997-11-05 1997-11-05 画像伝送システム及び画像符号化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11146395A JPH11146395A (ja) 1999-05-28
JP3803476B2 true JP3803476B2 (ja) 2006-08-02

Family

ID=17914037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30286597A Expired - Fee Related JP3803476B2 (ja) 1997-11-05 1997-11-05 画像伝送システム及び画像符号化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3803476B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002300581A (ja) * 2001-03-29 2002-10-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 映像符号化装置、及び映像符号化プログラム
US8019175B2 (en) * 2005-03-09 2011-09-13 Qualcomm Incorporated Region-of-interest processing for video telephony
US8977063B2 (en) 2005-03-09 2015-03-10 Qualcomm Incorporated Region-of-interest extraction for video telephony

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0583704A (ja) * 1991-09-19 1993-04-02 Sony Corp 画像伝送装置
JP3526057B2 (ja) * 1992-07-31 2004-05-10 キヤノン株式会社 動画像伝送装置
JP2915248B2 (ja) * 1993-05-07 1999-07-05 沖電気工業株式会社 画像通信システム
JP3159230B2 (ja) * 1993-06-10 2001-04-23 日本電信電話株式会社 画像信号用可変レート符号化装置
JPH08336135A (ja) * 1995-04-07 1996-12-17 Sony Corp 画像圧縮装置及び方法
US5745178A (en) * 1996-01-22 1998-04-28 Lucent Technologies Inc. Global rate control for model-assisted coding of low bit rate video

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11146395A (ja) 1999-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
USRE37057E1 (en) Apparatus and method for converting an HDTV signal to a non-HDTV signal
KR970000683B1 (ko) 해상도 가변 적응적 화상압축/복원방법 및 장치
KR0183688B1 (ko) 영상부호화방법 및 장치
JP2828379B2 (ja) ビデオコーデック
US20040013202A1 (en) Method and device for indicating quantizer parameters in a video coding system
JPH06153180A (ja) 画像データ符号化方法及び装置
JPH06189281A (ja) 適応的フレーム/フィールドフォーマット圧縮を用いた映像信号符号化装置
US6014171A (en) Image encoding and decoding methods and apparatus utilizing the elimination of invalid code
JP2933132B2 (ja) 多地点テレビ会議制御装置及び画面合成符号化方法
JPH10178639A (ja) 画像コーデック部および画像データ符号化方法
JP4197092B2 (ja) 圧縮されたmpegビデオビットストリームについてワイプを実行するための処理方法および装置
JPH08149470A (ja) 変換符号化された画像データの復号化時に生じるブロック歪の低減方法及び変換符号化された画像データの復号化装置
JP3803476B2 (ja) 画像伝送システム及び画像符号化装置
US6430221B1 (en) Transmitter, receiver, transmitting method and receiving method
JPH0662393A (ja) 多重化した動画像符号化方法と装置
JPH04354489A (ja) 画像符号化装置
JP2573177B2 (ja) 電子会議システムにおける図形表示装置
US6904093B1 (en) Horizontal/vertical scanning frequency converting apparatus in MPEG decoding block
JP2004208146A (ja) 動画像符号化装置および動画像符号化方法
JP4399794B2 (ja) 画像符号化装置及び画像符号化方法
JP2002016911A (ja) オブジェクト映像符号化装置
JPH07107464A (ja) 画像符号化装置および復号化装置
JPH10145788A (ja) 映像再生装置
KR100242832B1 (ko) 양자화 스텝값 발생장치
JPH07327229A (ja) 多重符号化装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050207

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20050329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060315

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060411

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060508

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140512

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees