JP3803196B2 - 情報処理装置、情報処理方法および記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法および記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置および方法、並びに提供媒体に関し、特に、例えば、エンタテイメント機において、プログラムやデータを効率的に転送できるようにした情報処理装置および方法、並びに提供媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
DRAM(Dynamic Random Access Memory)は、特に1個のチップに内蔵される場合、データバスのビット幅を自由に取ることができ、さらに多ビット幅においても高いバンド幅を得ることができる特徴がある。しかしながら、CPU(Central Processing Unit)には、その能力以上に、大きいバスを接続することができず、かつ、CPUのビット幅は、通常、DRAMのビット幅より小さい。そのため、特に、DRAMとCPUを1つのチップに混載する場合、データバスは、CPUのビット幅に合わせざるを得なく、DRAMの特徴を生かすことができない。
【0003】
そこで、例えば、DSP(Digital Signal Processor)がデータバスに接続され、DRAMとの間で高いバンド幅が必要となる場合、図5のエンタテイメント機60の構成例に示すように、狭いビット幅のCPUバス12と広いビット幅のシステムバス13を個別に設け、CPUのビット幅より大きいビット幅のデータバス(システムバス13)にDRAM41を接続することができる。
【0004】
すなわち、図5のエンタテイメント機60においては、各装置においてプログラムまたはデータをやりとりするためのバスとして、例えば、32ビットの幅のCPUバス12および128ビットの幅のシステムバス13の2種類のバスが形成されている。CPUバス12には、CPU31、ペリフェラル32およびキャッシュメモリ51が接続されている。システムバス13には、キャッシュメモリ51、DRAM41、DMAコントローラ(DMAC)42、およびDSP43が接続されている。
【0005】
CPU31は、キャッシュメモリ51を介してDRAM41に記憶されているプログラムの転送を受け、それに従って、所定の処理を実行するようになされている。CPU31はまた、データの供給を受ける必要がある場合、そのデータもキャッシュメモリ51を介してDRAM41から供給を受ける。
【0006】
ペリフェラル32は、例えば、時計動作を行うタイマ、設定された所定の周期で割り込みパルスを発生する割り込みコントローラなどで構成されている。
【0007】
DRAM41は、CPU31およびDSP43の動作上必要なデータや実行すべきプログラムを記憶するようになされている。キャッシュメモリ51は、CPU31に供給するプログラムおよびデータを、DRAM41から読み出し記憶するようになされている。
【0008】
DMAコントローラ42は、CPU31またはDSP43からの要求に対応して、DRAM41からプログラムまたはデータをキャッシュメモリ51またはDSP43に転送する処理を行う。
【0009】
DSP43は、DRAM41から供給を受けた所定のプログラムを実行するようになされている。
【0010】
以上のように構成されるエンタテイメント機60において、CPU31は、通常、CPUバス12を介してキャッシュメモリ51にアクセスし、必要とするプログラムおよびデータを読み取り、所定の処理を実行する。またDSP43は、システムバス13を介してDMAコントローラ42により転送を受けたプログラムおよびデータを処理する。
【0011】
このように、CPUバス12とシステムバス13を個別に設けることにより、DRAM41に、CPU31のビット幅に制限されることなく、高いビット幅のデータバス(システムバス13)を接続することができ、その結果、DRAM41とDSP43との間で高速にデータ転送を行うことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、キャッシュメモリ51は、CPU31からのアクセスの頻度が高いプログラムおよびデータを記憶するが、CPU31が必要とするプログラムまたはデータを記憶していない、いわゆる、キャッシュミスを発生する場合がある。通常、プログラムは、CPU31により順番に読み出されるが、データはそれに比べ、ランダムに要求され読み出されることが多い。その結果、データに関し、キャッシュミスが多く発生する。キャッシュミスが発生すると、CPU31は、例えば、DMAコントローラ42に要求し、DRAM41からキャッシュメモリ51に、DMAによるデータの転送を行わせる必要があり、その分、CPU31に負荷がかかり、CPU31が処理を高速に実行できなくなる課題があった。
【0013】
また、キャッシュミスが発生し、DRAM41からキャッシュメモリ51に、DMAによるデータの転送を行うとき、DMAコントローラ42は、DRAM41に、キャッシュメモリ51に転送すべきデータの記憶位置を示すアドレス、そしてキャッシュメモリ51には、そのデータを記憶すべき位置のアドレスを、それぞれ出力しながら、データ転送を制御しなければならない。図6は、DRAM41からキャッシュメモリ51へのDMAによるデータ転送を説明するタイミングチャートである。
【0014】
この例の場合、DMAコントローラ42は、所定のシステムクロックの第n番目のクロックサイクルのタイミング(以下、第nクロックのタイミングと称する)に合わせて、DRAM41からキャッシュメモリ51に、DMAによるデータの転送を開始する。CPU31からの要求には、キャッシュメモリ51に転送するDRAM41のデータの先頭のデータのアドレス(以下、DRAM先頭アドレスと称する)、および転送するデータ量(サイズ)、および転送されてくるDRAM41の先頭のデータを記憶するキャッシュメモリ51のアドレス(以下、キャッシュメモリ先頭アドレスと称する)が含まれる。
【0015】
はじめに、図6に示すように、第nクロックのタイミングにおいて、DMAコントローラ42は、システムバス(アドレスバス)13を介して、DRAM先頭アドレス(アドレスD1)をDRAM41に出力するとともに、そのアドレスに記憶されているデータ(データA)の読み出しを指令する。
【0016】
ところで、DRAM41は、通常、ページ単位でプログラムおよびデータを記憶している。そのため、ページ内に記憶しているプログラムおよびデータを処理(例えば、データ読み出し処理)する場合、DRAM41は比較的速くその処理を実行することができるが、複数のページにまたがって処理を行う場合、DRAM41では、ページブレイクが発生し、このとき、所定の時間(いまの場合、4クロック分)の間、実質的に動作が停止している状態になる。
【0017】
通常、DMAによるデータの転送を行うとき、DRAM41が最初に転送するデータは、その前にDRAM41が処理したデータとは何の関わりもない場合が多く、DRAM41はベージブレイクを起こす。すなわち、いまの場合、DRAM41は、第(n+4)クロックのタイミングの直前まで、ほぼ動作を停止している状態になり、キャッシュメモリ51に、出力すべきデータ(データA)を出力しないでいる。
【0018】
DMAコントローラ42は、システムバス(アドレスバス)13を介して、DRAM先頭アドレス(アドレスD1)をDRAM41に出力しながら、DRAM41からデータAがシステムバス(データバス)13に出力されるまで待機する。図6に示すように、第(n+3)クロックのタイミングにおいて、DRAM41がステムバス(データバス)13を介して、データAをキャッシュメモリ51に出力すると、DMAコントローラ42は、第(n+4)クロックのタイミングにおいて、システムバス(アドレスバス)13を介して、キャッシュメモリ51にキャッシュメモリ先頭アドレス(書き込みアドレス)(アドレスC1)を出力する。それにより、キャッシュメモリ51は、DRAM41からのシステムバス(データバス)13上のデータ(データA)をアドレスC1に記憶することができる。
【0019】
次に、第(n+5)クロックのタイミングにおいて、DMAコントローラ42は、システムバス(アドレスバス)13を介して、DRAM41に、読み出しアドレスとして、DRAM先頭アドレスの次のアドレス(アドレスD2)を出力するとともに、アドレスD2に記憶されているデータBの読み出しを指令する。これにより、システムバス(データバス)13には、データBが出力される。第(n+6)クロックのタイミングにおいて、DMAコントローラ42は、システムバス(アドレスバス)13から、キャッシュメモリ51に、書き込みアドレスとして、キャッシュメモリ先頭アドレスの次のアドレス(アドレスC2)を出力するとともに、書き込みを指令し、そこにDRAM41からのシステムバス(データバス)13上のデータ(データB)を記憶させる。
【0020】
第(n+7)クロック,第(n+8)クロックのタイミングにおいては、第(n+5)クロック,第(n+6)クロックのタイミングの場合と同様の処理が行われ、データCがDRAM41からキャッシュメモリ51にDMA転送される。
【0021】
このように、DMAコントローラ42は、クロックのタイミングに合わせて、共通のアドレスバスを介して、DRAM41とキャッシュメモリ51に、読み出しアドレスと書き込みアドレスを交互に出力する必要があるので、2クロック分のタイミングで、1つのデータしか転送することしかできず、データを効率よく転送することができない課題がある。
【0022】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、より高速かつ効率的にデータやプログラムを転送することができるようにするものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
所定のデータを記憶する記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段が接続されている第1のバスと、
前記第1の記憶手段を制御する、前記第1の記憶手段よりもビット幅の狭い第1の制御手段と、
前記第1の制御手段が接続されている、前記第1の制御手段のビット幅に対応したビット幅の第2のバスと、
前記第1のバスおよび前記第2のバスに接続され、前記第1のバスを介して前記第1の記憶手段から転送されてくるデータを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段の書き込みアドレスまたは前記第1の記憶手段の読み出しアドレスを、設定された初期値に基づき生成する生成手段と、
前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段との間のデータ転送を制御する第2の制御手段と、
を有し、
前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段からの要求に応じて、前記第1の記憶手段のページブレイク中に、前記初期値を、前記第1のバスを介して前記生成手段に設定し、前記生成手段は、前記初期値を、前記第2の記憶手段の書き込みアドレスとして前記第2の記憶手段に、または、前記第1の記憶手段の読み出しアドレスとして前記第1の記憶手段に出力し、1クロックごとに、前記書き込みアドレスに基づき得られる新たな書き込みアドレスを前記第2の記憶手段に、または、前記読み出しアドレスに基づき得られる新たな読み出しアドレスを前記第1の記憶手段に出力する、
ことを特徴とする情報処理装置を提供する。
【0026】
また、本発明は、
所定のデータを記憶する記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段が接続されている第1のバスと、
前記第1の記憶手段を制御する、前記第1の記憶手段よりもビット幅の狭いビット幅の第1の制御手段と、
前記第1の制御手段が接続されている、前記第1の制御手段のビット幅に対応したビット幅の第2のバスと、
前記第1のバスおよび前記第2のバスに接続され、前記第1のバスを介して前記第1の記憶手段から転送されてくるデータを記憶する第2の記憶手段と、
前記第2の記憶手段の書き込みアドレスまたは前記第1の記憶手段の読み出しアドレスを、設定された初期値に基づき生成する生成手段と、
前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段との間のデータ転送を制御する第2の制御手段と、
を有する情報処理装置の情報処理方法において、
前記第1の制御手段からの要求に応じて、前記第2の制御手段が、前記第1の記憶手段のページブレイク中に、前記初期値を、前記第1のバスを介して前記生成手段に設定するステップと、
前記生成手段が、前記初期値を、前記第2の記憶手段の書き込みアドレスとして、前記第1のバスを介して前記第2の記憶手段に、または、前記第1の記憶手段の読み出しアドレスとして、前記第1のバスを介して前記第1の記憶手段に出力するステップと、
1クロックごとに、前記書き込みアドレスに基づき得られる新たな書き込みアドレスを前記第2の記憶手段に、または、前記読み出しアドレスに基づき得られる新たな読み出しアドレスを前記第1の記憶手段に出力するステップと、
を含むことを特徴とする情報処理方法を提供する。
【0029】
さらに、本発明は、
所定のデータを記憶する記憶する第1の記憶手段と、
前記第1の記憶手段が接続されている第1のバスと、
前記第1の記憶手段を制御する、前記第1の記憶手段よりもビット幅の狭い第1の制御手段と、
前記第1の制御手段が接続されている、前記第1の制御手段のビット幅に対応したビット幅の第2のバスと、
前記第1のバスおよび前記第2のバスに接続され、前記第1の記憶手段から転送されてくるデータを記憶する第2の記憶手段と、
設定された初期値に基づき第2の記憶手段の書き込みアドレスを生成する生成手段と、
前記初期値を前記生成手段に設定する第2の制御手段と、
を有する情報処理装置に、
前記第1の制御手段からの要求に応じて、前記第2の制御手段が、前記第1の記憶手段のページブレイク中に、前記初期値を、前記第1のバスを介して前記生成手段に設定するステップと、
前記生成手段が、前記初期値を、前記第2の記憶手段の書き込みアドレスとして、前記第1のバスを介して前記第2の記憶手段に、または、前記第1の記憶手段の読み出しアドレスとして、前記第1のバスを介して前記第1の記憶手段に出力するステップと、
1クロックごとに、前記書き込みアドレスに基づき得られる新たな書き込みアドレスを前記第2の記憶手段に、または、前記読み出しアドレスに基づき得られる新たな読み出しアドレスを前記第1の記憶手段に出力するステップと、
を含む処理を実行させるコンピュータ読み取り可能なプログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体を提供する。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を説明するが、特許請求の範囲に記載の発明の各手段と以下の実施の形態との対応関係を明らかにするために、各手段の後の括弧内に、対応する実施の形態(但し一例)を付加して本発明の特徴を記述すると、次のようになる。但し勿論この記載は、各手段を記載したものに限定することを意味するものではない。
【0039】
報処理装置は、プログラムとデータを記憶する第1の記憶手段(例えば、図1のDRAM41)と、第1の記憶手段が接続されている第1のバス(例えば、図1のシステムバス13)と、第1の記憶手段を制御する制御手段(例えば、図1のCPU31)と、制御手段が接続されている第2のバス(例えば、図1のCPUバス12)とを備え、第1のバスに接続されているとともに、第2のバスに接続され、第1の記憶手段に記憶されているデータのうち、制御手段に供給するデータを記憶する第2の記憶手段(例えば、図1のSRAM33)と、第1のバスに接続されているとともに、第2のバスに接続され、第1の記憶手段に記憶されているプログラムのうち、制御手段に供給するプログラムを記憶する第3の記憶手段(例えば、図1の命令キャッシュ34)とを備え
【0040】
報処理装置は、第1のバス(例えば、図1のシステムバス13)に接続されているとともに、第2のバス(例えば、図1のCPUバス12)に接続され、第1のバスを介して入力されるデータのビット幅を、第2のバスに対応するビット幅に変換する変換手段(例えば、図1のビット変換回路35)とをさらに備え
【0041】
報処理装置は、所定のデータを記憶する第1の記憶手段(例えば、図1のDRAM41)と、第1の記憶手段が接続されている第1のバス(例えば、図1のシステムバス13)と、第1の記憶手段を制御する第1の制御手段(例えば、図1のCPU31)と、制御手段が接続されている第2のバス(例えば、図1のCPUバス12)とを備え、第1のバスに接続されているとともに、第2のバスに接続され、第1の記憶手段から転送されてくるデータを記憶する第2の記憶手段(例えば、図1のSRAM33)と、第1の記憶手段または第2の記憶手段のいずれか一方のアドレスを、初期値に基づいて生成する生成手段(例えば、図1のアドレスカウンタ36)と、第1の制御手段から要求があったとき、生成手段にアドレス生成のための初期値を設定し、生成手段により生成されるアドレスを利用して、第1の記憶手段と第2の記憶手段との間のデータ転送を制御する第2の制御手段(例えば、図1のDMAコントローラ42)とを備えることを特徴とする。
【0042】
報処理装置は、プログラムとデータを記憶する第1の記憶手段(例えば、図1のDRAM41)と、第1の記憶手段が接続されている第1のバス(例えば、図1のシステムバス13)と、第1の記憶手段を制御する第1の制御手段(例えば、図1のCPU31)と、第1の制御手段が接続されている第2のバス(例えば、図1のCPUバス12)と、第1の記憶手段と第1の制御手段を制御する第2の制御手段(例えば、図1のホストCPU21)と、第2の制御手段が接続されている第3のバス(例えば、図1のホストバス11)とを備え、第1のバスに接続されているとともに、第3のバスに接続され、第2の制御手段から出力される所定のデータを一時記憶し、出力のタイミングを調整する調整手段(例えば、図1のFIFO22)と、第2の制御手段と第1の記憶手段との間のデータ転送を制御する第3の制御手段(例えば、図1のDMAC42)と、第2のバスに接続されているとともに、第3のバスに接続され、第1の制御手段と第2の制御手段との通信に用いられる所定のデータを記憶する第2の記憶手段(例えば、図1のレジスタ23)とを備え
【0043】
報処理装置は、前記第2の制御手段と前記第1の記憶手段とを直接通信させる通信手段(例えば、図1のホストCPUダイレクトパス24)とをさらに備え
【0044】
図1は、本発明を適用したエンタテイメント機1の構成例を表している。なお、図中、図5における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。
【0045】
エンタテイメント機1には、メインバス10、ホストバス11、CPUバス12およびシステムバス13の4種類のバスがあり、メインバス10には、記録媒体2と接続されているドライブコントローラ3とメインメモリ4が接続されている。ホストバス11には、ホストCPU21とホストインタフェース25が接続されている。ホストインタフェース25は、FIFO22、レジスタ23、およびホストCPUダイレクトパス24により構成されており、それぞれは、ホストバス11に接続されている。メインバス10とホストバス11とは接続されている。
【0046】
CPUバス12には、レジスタ23、ホストCPUダイレクトバス24、CPU31、ペリフェラル32、SRAM33、命令キャッシュ34、およびビット変換回路35が接続されている。システムバス13には、FIFO22、SRAM33、命令キャッシュ34、ビット変換回路35、DRAM41、DMAコントローラ42、アドレスカウンタ36、およびDSP43が接続されている。
【0047】
ホストCPU21は、記録媒体2からドライブコントローラ3を介して、メインメモリ4に転送されたプログラムに従って、各種の処理を実行するようになされている。例えば、ホストCPU21は、メインメモリ4からプログラムおよび必要なデータを、DRAM41にロードしたり、DRAM41に記憶されているプログラムおよびデータを取得することができる。このとき、ホストCPU21は、レジスタ23を介してCPU31に要求すると、CPU31がDMAコントローラ42を起動し、FIFO22とDRAM41の間で、DMA転送を実行させる。ホストCPU21はまた、ホストCPUダイレクトパス24を介して、DRAM41、その他の装置に直接アクセスすることもできる。なお、この例の場合、DMAコントローラ42は、システムバス13のアービタとしての機能も有している。
【0048】
FIFO22は、ホストCPU21から出力されてくるデータを一時記憶し、システムバス13を介して、DMAコントローラ42に出力したり、また、DMAコントローラ42から転送されてくるデータを一時記憶し、ホストCPU21に出力する。レジスタ23は、ホストCPU21とCPU31との間でハンドシェイクするときに用いられるレジスタで、コマンドや処理のステータスを表すデータなどをレジストする。
【0049】
CPU31は、命令キャッシュ34にアクセスし、そこに記憶されているプログラムをロード、実行し、また、必要に応じて、SRAM33にアクセスし、所定のデータの供給を受けるようになされている。CPU31はまた、SRAM33に必要とするデータがない場合、DMAコントローラ42に要求し、DRAM41からSRAM33に、DMAによるデータの転送を実行させる。なお、CPU31の必要とするプログラムが命令キャッシュ34にない場合、命令キャッシュ34がそのプログラムをDRAM41から読み込む。
【0050】
SRAM33は、CPU31とDMAコントローラ42の両方から同時に、任意のアドレスにアクセスしてデータを読み書きすることができる、例えば、デュアルポートのSRAMであり、データキャッシュ用として設けられ、DRAM41に記憶されているデータのうち、CPU31からのアクセスの頻度が高いデータを、記憶するようになされている。SRAM33は、2バンク構成にして、一方をCPUバス12に接続し、他方をシステムバス13に接続するようにしてもよい。SRAM33はまた、アドレスカウンタ36により生成されたアドレスにデータを記憶する。
【0051】
命令キャッシュ34は、任意のアドレスにアクセスしてデータを読み出すことができるキャッシュメモリであり、DRAM41に記憶されているプログラムのうち、CPU31からのアクセスの頻度が高いプログラムを、記憶するようになされている。
【0052】
ビット変換回路35は、CPUバス12を介して入力されるデータのビット幅を、システムバス13に対応するビット幅に変更して出力したり、システムバス13を介して入力されるデータのビット幅を、CPUバス12に対応するビット幅に変更して出力する。
【0053】
アドレスカウンタ36は、システムバス13に接続されているとともに、SRAM33に接続されている。アドレスカウンタ36は、初期設定された先頭アドレスをインクリメントすることにより、SRAM33のアドレスを生成し、SRAM33に出力するようになされている。
【0054】
このように、DRAM41に記憶されているデータのうち、CPU31からのアクセスの頻度の高いデータを、プログラムとは別に、SRAM33に記憶させるようにしたので、CPU31が必要とするデータを効率よく記憶させることができる。
【0055】
次に、ホストCPU21から、プログラムとデータをDRAM41に転送する場合の処理手順を、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0056】
はじめに、ステップS1において、ホストCPU21は、DMAコントローラ42に、図示せぬメモリに記憶させておいた所定のプログラムとデータ(なお、以下においては、プログラムとデータを特に区別する必要がない場合、両者をまとめて単にデータと称する)の転送を指令する。ステップS2において、DMAコントローラ42が、ホストCPU21からの指令に対応して、CPU31およびDSP43との間で、システムバス13の使用権の調停を行い、その使用権を獲得する。
【0057】
次に、ステップS3において、ホストCPU21は、DRAM41に転送すべきデータを、FIFO22に出力する。ステップS4において、DMAコントローラ42は、FIFO22のデータ、すなわち、ホストCPU21から出力されたデータを、システムバス13を介して、DRAM41にDMA転送し、記憶させる。
【0058】
このように、ホストCPU21は、CPU31を介することなく、データをDRAM41に転送し、書き込むことができる。このことより、CPU31に負荷をかけることなく、ホストCPU21は、大量のデータをDRAM41に高速に転送し記憶させることができる。なお、ホストCPU21は、同様にして、DMAコントローラ42に要求し、DRAM41に記憶されているプログラムおよびデータを、DMAにより転送させ、FIFO22を介して取得することもできる。
【0059】
上記のようにして、DRAM41に記憶されたプログラムとデータのうち、プログラムは、命令キャッシュ34により読み込まれる。その後、CPU31は、命令キャッシュ34にアクセスし、必要なプログラムを読み出す。
【0060】
またDRAM41に記憶させたデータを読み出すとき、CPU31はDMAコントローラ42に要求し、DRAM41に記憶させたデータのうち、所定のデータをSRAM33にDMA転送させる。その後、CPU31は、SRAM33にアクセスし、必要なデータを読み出す。このことより、キャッシュミスが発生する確率は低減するが、キャッシュミスが完全に発生しないわけではない。キャッシュミスが発生した場合、例えば、CPU31は、DRAM41からSRAM33に必要とするデータを転送させなければならない。次に、図3に示すタイミングチャートを参照して、DRAM41からSRAM33へのDMAによるデータ転送処理について説明する。
【0061】
この例の場合、DMAコントローラ42が、CPU31からの要求に対応して、システムバス13の使用権を取得し、第nクロックのタイミングに合わせて、DRAM41からSRAM33に、DMAによるデータの転送を開始する。なお、CPU31からの要求には、SRAM33に転送するDRAM41のデータの先頭のデータのアドレス(以下、DRAM先頭アドレスと称する)(読み出しアドレス)および転送するデータのデータ量(この例の場合、7つのアドレス分のデータ)、並びに転送されてくるDRAM先頭アドレスのデータを記憶するSRAM33のアドレス(以下、SRAM先頭アドレスと称する)(書き込みアドレス)が含まれている。
【0062】
図3に示すように、第nクロックのタイミングにおいて、DMAコントローラ42は、システムバス(アドレスバス)13を介して、DRAM先頭アドレス(アドレスD1)をDRAM41に出力するとともに、そのアドレスに記憶されているデータ(データA)の読み出しを指令する。
【0063】
DRAM41は、このとき、ページブレイクを起こし、所定の時間(いまの場合、4クロック分の間)、ほぼ動作を停止する。すなわち、DRAM41は、第(n+3)クロックのタイミングの直前まで、システムバス(データバス)13に出力すべきデータ(データA)を出力しないでいる。
【0064】
次に、第(n+1)クロックのタイミングにおいて、DMAコントローラ42は、システムバス(アドレスバス)13を介して、アドレスカウンタ36にSRAM先頭アドレス(アドレスS1)とデータサイズを出力する。アドレスカウンタ36は、このアドレスS1を初期値として設定するとともに、SRAM33に、アドレスS1を書き込みアドレスとして出力する。このことより、SRAM33は、DRAM41からデータを受信すると、これを書き込むことができる状態となる。
【0065】
第(n+3)クロックのタイミングにおいて、DRAM41は、ページブレイクから回復し、DRAM先頭アドレス(アドレスD1)に記憶しているデータAを読み出して、システムバス(データバス)13に出力する。SRAM33は、すでに、書き込みアドレスS1が供給されているので、このタイミングでデータAをアドレスS1に記憶する。
【0066】
次に、第(n+4)クロックのタイミングにおいて、DMAコントローラ42は、システムバス(アドレスバス)13に、読み出しアドレスとして、DRAM先頭アドレスの次のアドレス(アドレスD2)を出力するとともに、DRAM41にデータの読み出しを指令する。この指令に対応して、DRAM41は、指定されたアドレスD2に記憶されているデータBを読み出し、システムバス(データバス)13に出力する。同じタイミングで、アドレスカウンタ36は、記憶しているアドレスS1をインクリメントしてアドレスS2とし、SRAM33に出力する。さらに、同じタイミングで、DMAコントローラ42は、SRAM33に書き込みを指令するので、SRAM33は、アドレスS2にデータBを記憶する。
【0067】
なお、DMAコントローラ42は、第(n+1)クロックのタイミングにおいて、アドレスS1を出力した後、第(n+4)クロックのタイミングにおいて、アドレスD2を出力するまで、アドレスを出力していないので、第(n+2),第(n+3)クロックのタイミングにおいて、システムバス(アドレスバス)13には、有効なアドレスが存在しない。
【0068】
第(n+5)クロック以降、各クロックのタイミングにおいて、第(n+4)クロックのタイミングの場合と同様に、DRAM41からSRAM33にデータが転送される。SRAM33が、データサイズ分、この例の場合、7つのアドレス分のデータ(データA乃至データG)を記憶すると、DMAによるデータの転送処理が終了する。
【0069】
このように、DMAコントローラ42がアドレスカウンタ36にSRAM先頭アドレスをセットすると、以後、アドレスカウンタ36が、SRAM33の書き込みアドレスを生成し、SRAM33に出力するので、DMAコントローラ42は、SRAM33に書き込みアドレスを出力する必要がない。従って、DMAコントローラ42は、システムバス(アドレスバス)13に、DRAM41の読み出しアドレスだけを出力すればよいことになる。このことより、DMAコントローラ42は、1つのクロックのタイミングで、DRAM41からSRAM33に、DMAによるデータの転送を行うことができる。また、DRAM41がページブレイクを起こしている間に、DMAコントローラ42がSRAM先頭アドレスをアドレスカウンタ36に出力するようにしたので、最初のデータ転送におけるオーバヘッドを最小限に抑えることができる。
【0070】
なお、以上においては、アドレスカウンタ36に、書き込みアドレス(SRAM33のアドレス)を生成させるようにしたが、読み出しアドレス(DRAM41のアドレス)を生成させるようにすることもできる。
【0071】
このように、CPU31は、必要とするデータをSRAM33が記憶していない場合、そのデータをDRAM41からSRAM33にDMA転送させる。そしてその後、CPU31がSRAM33にアクセスし、そのデータを読み出すようにする。
【0072】
しかしながら、CPU31がSRAM33(DRAM41)に何度もアクセスする必要がない場合、つまり、CPU31が必要とするデータが少量のとき、DRAM41とSRAM33との間のデータ転送に掛かる時間を考慮すると、CPU31が、DRAM41に直接アクセスし処理を実行した方が、SRAM33を介してデータを読み出すより、速いときがある。
【0073】
図4は、CPU31が取り扱うデータ量が少ない場合において、CPU31がSRAM33を介してデータを読み出すときのタイミングチャート(図4(A))、およびCPU31が直接DRAM41にアクセスし、データを読み出すときのタイミングチャート(図4(B))を表している。
【0074】
図4(A)のタイミングチャートは、CPU31がSRAM33にアクセスし、所定のプログラムを実行する様子を表しているが、この例において、CPU31が実行するプログラムは、所定のデータを読み取り、それを演算処理し、演算結果をDRAM41に記憶させるものとする。
【0075】
時刻T1において、CPU31は、DMAコントローラ42に、DRAM41からSRAM33に、DMAによるデータの転送を要求する。DMAコントローラ42は、CPU31からの要求に対応して、システムバス13の使用権を獲得し、DRAM41からSRAM33に、DMAによるデータの転送を開始する。
【0076】
時刻T2において、DMAコントローラ42が、DRAM41からSRAM33に、データの転送をし終えると、時刻T3において、CPU31が、SRAM33にアクセスして、DRAM41から転送されたデータをCPUバス12を介して読み取り始める。
【0077】
時刻T4において、CPU31は、SRAM33からデータを読み取り終えると、読み取ったデータに基づいて、所定の演算処理を開始する。時刻T5において、その処理が終了すると直ちに、CPU31は、CPUバス12を介して、SRAM33に、演算結果を記憶させる処理を開始する。時刻T6において、演算結果をSRAM33に書き込み終えると、CPU31は、DMAコントローラ42に要求し、システムバス13の使用権を獲得させ、時刻T7において、SRAM33からDRAM41に、DMAによるデータ(演算結果)の転送を開始させる。時刻T8において、DMAコントローラ42は、SRAM33からDRAM41に、データの転送を終了する。
【0078】
図4(B)に示すタイミングチャートは、CPU31がビット変換回路35を介して、DRAM41に直接アクセスし、所定のプログラムを実行する様子を表している。なお、この例において実行されるプログラムは、図4(A)の例における場合と同様のプログラムである。すなわち、CPU31は所定のデータを読み取り、それを演算処理し、演算結果をDRAM41に記憶させる。
【0079】
時刻T11において、CPU31は、ビット変換回路35を介して、DRAM41にアクセスして、所定のデータの読み取り始める。ビット変換回路35は、DRAM41から読み出されたデータのビット幅(128ビット)を、CPUバス12に対応するビット幅(32ビット)に変換する。なお、この例において、CPU31がDRAM41から読み出すデータは、図4(A)の例において、CPU31がSRAM33から読み出すデータと同じである。
【0080】
時刻T12において、CPU31は、DRAM41からデータを読み取り終えると、読み取ったデータを演算処理する。この例の場合におけるCPU31の演算処理時間(時刻T12乃至時刻T13)および演算結果は、図4(A)の例の場合におけるCPU31の演算処理時間(時刻T4乃至時刻T5)および演算結果と同じである。
【0081】
時刻T13において、CPU31は、ビット変換回路35を介して、DRAM41に演算結果を出力し、記憶させる処理を開始する。ビット変換回路35は、CPU31からのデータのビット幅を、システムバス13に対応するビット幅に変換して、DRAM41に出力する。時刻T14において、CPU31は、演算結果をDRAM41に書き込み終える。
【0082】
ここで、図4(A)と図4(B)の例の場合における、プログラム全体の処理時間を比較する。図4(A)の例の場合、処理時間は時間t0(時刻T1から時刻T8までの時間)となり、図4(B)の場合、時間t10(時刻T11から時刻T14までの時間)となる。いまの場合、時間t0>時間t10となり、図4(B)の例の場合の方がプログラム全体の処理時間が短い。
【0083】
このように、処理するデータが少量の場合(DRAM41へのアクセス回数が少ない場合)、CPU31は、ビット変換回路35を介して、DRAM41に直接アクセスして、処理を実行する方が、SRAM33にアクセスして処理を実行する場合より、処理時間を短くすることができる。
【0084】
以上においては、本発明をエンタテイメント機に応用した場合を例として説明したが、その他の情報処理装置に本発明を適用することもできる。
【0085】
なお、上記したような処理を行うコンピュータプログラムをユーザに提供する提供媒体としては、磁気ディスク、CD-ROM、固体メモリなどの記録媒体の他、ネットワーク、衛星などの通信媒体を利用することができる。
【0087】
【発明の効果】
本発明によれば、第1のバスと第2のバスの間において、初期値に基づいて生成したアドレスを利用してデータを転送するようにしたので、例えば、データを効率よく転送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したエンタテイメント機1の構成例を示すブロック図である。
【図2】 DMAによるデータ転送の処理手順を説明するフローチャートである。
【図3】 DMAによるデータ転送の様子を説明するタイミングチャートである。
【図4】 CPUバス12およびシステムバス13の状態を表す図である。
【図5】従来のエンタテイメント機60の構成例を示すブロック図である。
【図6】従来のDMAによるデータ転送の様子を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 エンタテイメント機, 2 記録媒体, 3 ドライブコントローラ, 4 メインメモリ, 10 メインバス, 11 ホストバス, 12 CPUバス, 13 システムバス,21 ホストCPU, 22 FIFO, 23 レジスト, 24 ホストCPUダイレクトバス, 31 CPU, 32 ペリフェラル,33 SRAM, 34 命令キャッシュ, 35 ビット変換回路, 36 アドレスカウンタ, 41 DRAM, 42 DMAC, 43 DSP, 51 キャッシュメモリ, 60 エンタテイメント機

Claims (3)

  1. 所定のデータを記憶する記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段が接続されている第1のバスと、
    前記第1の記憶手段を制御する、前記第1の記憶手段よりもビット幅の狭い第1の制御手段と、
    前記第1の制御手段が接続されている、前記第1の制御手段のビット幅に対応したビット幅の第2のバスと、
    前記第1のバスおよび前記第2のバスに接続され、前記第1のバスを介して前記第1の記憶手段から転送されてくるデータを記憶する第2の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段の書き込みアドレスまたは前記第1の記憶手段の読み出しアドレスを、設定された初期値に基づき生成する生成手段と、
    前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段との間のデータ転送を制御する第2の制御手段と、
    を有し、
    前記第2の制御手段は、前記第1の制御手段からの要求に応じて、前記第1の記憶手段のページブレイク中に、前記初期値を、前記第1のバスを介して前記生成手段に設定し、前記生成手段は、前記初期値を、前記第2の記憶手段の書き込みアドレスとして前記第2の記憶手段に、または、前記第1の記憶手段の読み出しアドレスとして前記第1の記憶手段に出力し、1クロックごとに、前記書き込みアドレスに基づき得られる新たな書き込みアドレスを前記第2の記憶手段に、または、前記読み出しアドレスに基づき得られる新たな読み出しアドレスを前記第1の記憶手段に出力する、
    ことを特徴とする情報処理装置。
  2. 所定のデータを記憶する記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段が接続されている第1のバスと、
    前記第1の記憶手段を制御する、前記第1の記憶手段よりもビット幅の狭いビット幅の第1の制御手段と、
    前記第1の制御手段が接続されている、前記第1の制御手段のビット幅に対応したビット幅の第2のバスと、
    前記第1のバスおよび前記第2のバスに接続され、前記第1のバスを介して前記第1の記憶手段から転送されてくるデータを記憶する第2の記憶手段と、
    前記第2の記憶手段の書き込みアドレスまたは前記第1の記憶手段の読み出しアドレスを、設定された初期値に基づき生成する生成手段と、
    前記第1の記憶手段と前記第2の記憶手段との間のデータ転送を制御する第2の制御手段と、
    を有する情報処理装置の情報処理方法において、
    前記第1の制御手段からの要求に応じて、前記第2の制御手段が、前記第1の記憶手段のページブレイク中に、前記初期値を、前記第1のバスを介して前記生成手段に設定するステップと、
    前記生成手段が、前記初期値を、前記第2の記憶手段の書き込みアドレスとして、前記第1のバスを介して前記第2の記憶手段に、または、前記第1の記憶手段の読み出しアドレスとして、前記第1のバスを介して前記第1の記憶手段に出力するステップと、
    1クロックごとに、前記書き込みアドレスに基づき得られる新たな書き込みアドレスを前記第2の記憶手段に、または、前記読み出しアドレスに基づき得られる新たな読み出しアドレスを前記第1の記憶手段に出力するステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  3. 所定のデータを記憶する記憶する第1の記憶手段と、
    前記第1の記憶手段が接続されている第1のバスと、
    前記第1の記憶手段を制御する、前記第1の記憶手段よりもビット幅の狭い第1の制御手段と、
    前記第1の制御手段が接続されている、前記第1の制御手段のビット幅に対応したビット幅の第2のバスと、
    前記第1のバスおよび前記第2のバスに接続され、前記第1の記憶手段から転送されてくるデータを記憶する第2の記憶手段と、
    設定された初期値に基づき第2の記憶手段の書き込みアドレスを生成する生成手段と、
    前記初期値を前記生成手段に設定する第2の制御手段と、
    を有する情報処理装置に、
    前記第1の制御手段からの要求に応じて、前記第2の制御手段が、前記第1の記憶手段のページブレイク中に、前記初期値を、前記第1のバスを介して前記生成手段に設定するステップと、
    前記生成手段が、前記初期値を、前記第2の記憶手段の書き込みアドレスとして、前記第1のバスを介して前記第2の記憶手段に、または、前記第1の記憶手段の読み出しアドレスとして、前記第1のバスを介して前記第1の記憶手段に出力するステップと、
    1クロックごとに、前記書き込みアドレスに基づき得られる新たな書き込みアドレスを前記第2の記憶手段に、または、前記読み出しアドレスに基づき得られる新たな読み出しアドレスを前記第1の記憶手段に出力するステップと、
    を含む処理を実行させるコンピュータ読み取り可能なプログラムが記録されたことを特徴とする記録媒体。
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