JP3801661B2 - 新規なペルフルオロジオキソール、その製造方法、およびそれから得られる単独重合体および共重合体 - Google Patents

新規なペルフルオロジオキソール、その製造方法、およびそれから得られる単独重合体および共重合体 Download PDF

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Description

【0001】
本発明は、新規なペルフルオロジオキソール、その製造方法、およびその様なペルフルオロジオキソールから得られる単独重合体および共重合体に関する。また本発明は、溶融押出しによる電気ケーブルの被覆に特に好適な、フルオロジオキソールを含む新規な熱加工可能なテトラフルオロエチレンの共重合体にも関する。
融点が約260〜265℃で、200℃の温度まで比較的良好な機械的特性を有するFEP共重合体(テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロペン共重合体)は、例えば米国特許第2,946,763号に記載されている様に公知である。熱加工可能な重合体を押出しにより加工するには、低い溶融粘度、すなわち高メルトフローインデックスが必要であることが分かっている。粘度低下は、機械的特性の劣化につながる。この影響を弱めるために、ヘキサフルオロプロペンの百分率が高い共重合体を製造する。しかし、このコモノマーの百分率を高くすると、融点が急激に低下し、したがって定格温度が低下する。
【0002】
米国特許第4,029,868号は、テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロペンの他に、0.5〜3重量%の、ペルフルオロプロピルビニルエーテルまたはペルフルオロエチルビニルエーテルからなる第三のモノマーを含む、別の種類のFEP共重合体を開示している。これらのターポリマーは、テトラフルオロエチレンおよびヘキサフルオロプロペンだけを含むFEP共重合体よりも粘度が低い。
それにも関わらず、高温(200℃)における機械的特性は悪くはない。上記の特許によれば、ペルフルオロメチルビニルエーテルは第三のモノマーとして適していない(特に第3欄、38〜39行および比較例A参照)。
米国特許第4,587,316号は、第三のモノマーとして、ペルフルオロアルキル基がさらに多くの、4〜10個の炭素原子を含むペルフルオロアルキルビニルエーテルの使用を提案している。
一般的に、約6モル%のヘキサフルオロプロペンおよび約0.4モル%のペルフルオロプロピルビニルエーテルを含み、メルトインデックスが約18〜20であるFEPターポリマーは、下記の特性を有する。
− 融点: 約260℃
− 200℃における破断応力: 約4 MPa
− 200℃における降伏応力: 約3 MPa
これらの特性を測定する方法は後で説明する。
【0003】
一般的に、米国特許第3,635,926号に記載されている様に、溶融粘度と関係なく、TFE/ペルフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、特にペルフルオロプロピルビニルエーテルとの共重合体で優れた機械的特性が得られる。
この種の共重合体の性能は、ペルフルオロアルキルビニルエーテルのアルキル基の炭素原子の数が増加するにつれて向上し、ペルフルオロアルキル部分の長さが増加すると反応性は低下するが、それでもなお、対応するアルファ−アルキル−ペルフルオロオレフィンよりは反応性が高い。ペルフルオロプロピルビニルエーテルの反応性が低いために、重合反応器の生産性が低下し、製造原価に好ましくない結果になり、反応が終了した時に未反応モノマーを回収する必要がある(例えば英国特許第1,514,700号参照)。また、この欠点のために、ペルフルオロプロピルビニルエーテルと、他のペルフルオロアルキル鎖がより長いペルフルオロビニルエーテルとのTFE共重合体の製造工程の経費がより高いものになる。
したがって、一方ではFEP共重合体およびターポリマーよりは明らかに改良されており、他方、例えばテトラフルオロエチレンとペルフルオロプロピルビニルエーテルの共重合体の特性に匹敵する一連の特性を保持し、同時に上記の欠点を無くした、フッ素化モノマーの新規な組合せが必要とされている。
【0004】
ここで驚くべきことに、以下に説明する様に限定量のペルフルオロメチルビニルエーテルおよび1種以上のフッ素化ジオキソールとTFEとの熱加工可能な本発明の共重合体が、高温(250℃においても)における熱的および機械的特性の、および応力抵抗の非常に良好な組合せを有し、溶融押出しによる電気ケーブルの被覆に特に好適であることが分かった。テトラフルオロエチレン(TFE)とペルフルオロメチルビニルエーテルのみの熱加工性共重合体の性能は、TFE−ペルフルオロプロピルビニルエーテル共重合体の性能より明らかに劣るので、本発明の共重合体の優れた特性は特に予期せぬことである。本発明の共重合体の特に有利な点は、ペルフルオロメチルビニルエーテルが、TFEとの共重合において、炭素原子数がより多いペルフルオロアルキル鎖を有するペルフルオロアルキルビニルエーテルおよびヘキサフルオロプロペンの両方よりもはるかに反応性が高いことである。
また、本発明によれば、優れた機械的特性および良好な熱安定性を有する単独重合体および共重合体の製造に適した新規なペルフルオロジオキソールも見出された。この新規なペルフルオロジオキソールは該熱加工性テトラフルオロエチレン共重合体の製造に特に好適である。
【0005】
様々な種類のフルオロジオキソールが公知である。米国特許第3,865,845号は、特に下記の化合物を記載している。
Figure 0003801661
ヨーロッパ特許出願第76,581号は、下記の種類の化合物
Figure 0003801661
(式中、Y4 、Y5 およびY6 はFまたはClであり、R2 は1〜4個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基である。)
を記載している。
ヨーロッパ特許出願第80,187号は、以下PDと呼ぶ、2,2,4,5−テトラフルオロ−1,3−ジオキソール
Figure 0003801661
を記載している。
【0006】
これらのフルオロジオキソールから、単独重合体および特にテトラフルオロエチレンとの共重合体、および特にテトラフルオロエチレンおよび他のオレフィン性不飽和を有するモノマーとのターポリマーを得ることができる。これらの単独重合体、共重合体およびターポリマーは、特に下記の特許または特許出願US−3,865,845、US−3,978,030、EP−73,087、EP−76,581およびEP−80,187に記載されている。
公知のフルオロジオキソールの欠点は、自然に単独重合する傾向が強いことである。このことは、貯蔵の際、および場合により、他のモノマーとの、重合体鎖に沿ってモノマーが一様に分布した共重合体を製造する際に問題を引き起こす。この問題は、無定形共重合体(すなわち約10〜12モル%を超えるフルオロジオキソールを含む共重合体)の製造で特に起こる。
【0007】
PDの製造は、米国特許第4,558,141号に記載されている様に、テトラヒドロフラン中で行うのが好ましい。PDおよびテトラヒドロフラン(67℃)の沸点は異なっているにも関わらず、蒸留後にペルフルオロジオキソール中に約1%のテトラヒドロフランが常に存在する。原則的に、PD中のテトラヒドロフランは、PD重合に進む前に、例えば水で処理し、続いて蒸留することにより除去しなければならない。少量のテトラヒドロフランでも、重合体の分子量を著しく低下させて最終重合体の特性を変化させるので、この追加工程は、製法をさらに面倒にするが、必要である。例えば、ジオキソール中のテトラヒドロフラン含有量が0〜2%である場合、単独重合体のガラス転位温度(Tg )は172℃から84〜92℃に変化する。単独重合を避けるためにテトラヒドロフランから精製したペルフルオロジオキソールは、−78℃で、または1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン溶液中で、ただし冷却して、保存しなければならない。
【0008】
ここで驚くべきことに、自然に単独重合し難い、したがって通常の蒸留後に室温で保存できる新規なペルフルオロジオキソールが発見された。
これらの新規なフッ素化ジオキソールは、上記の熱加工可能な共重合体に、先行技術のフルオロジオキソールで得られる機械的特性よりも優れた機械的特性を付与することも分かった。
フルオロジオキソールは、2個のClを、1個は4位置に、もう1個は5位置に有する、対応するジオキソランから、金属、特にMgで脱ハロゲン化することにより得られることが分かっているが、該反応は、溶剤、特にジメチルホルムアミド中で行われる(これに関しては上記の特許および特許出願US−3,865,845、EP−76,581およびEP−80,187を参照)。
その様な脱ハロゲン化は、通常は収率が低くなるので、ペルフルオロジオキソール合成に問題を残す。国際特許出願WO91/03472によれば、出発ジオキソラン中で、アンチ異性体(2個の塩素原子がアンチ位置にある)の相対量がシン異性体(2個の塩素原子がシン位置にある)の相対量よりも大きい場合に、脱ハロゲン化の収率は増加する。アンチ異性体の相対量は、異性体の混合物を SbCl5 およびHFで処理することによりある程度増加する。
【0009】
ここで、2個のCl原子を含む対応するジオキソランから、本発明の目的である新規なペルフルオロジオキソールを製造する3種類の方法が発見された。その様な製法は、出発ジオキソラン中のアンチ異性体濃度を高くせずに、脱ハロゲン化反応に非常に良好な収率をもたらす。
そこで、本発明の目的は、自然に単独重合せず、したがって貯蔵上の問題が生じることがなく、共重合反応に使用しても重合体連鎖中に沿ったモノマー分布に不均質性の問題を引き起こさない、新規なペルフルオロジオキソールを提供することである。
本発明のもう一つの目的は、最終的な脱ハロゲン化が高収率で起こる、上記のペルフルオロジオキソールの製造方法を提供することである。
もう一つの目的は、良好な機械的特性および良好な熱安定性を有する、上記のペルフルオロジオキソールの新規な単独重合体および共重合体を提供することである。
本発明の別の目的は、先行技術の熱加工可能なテトラフルオロエチレン共重合体を製造および使用する際に直面する欠点を克服した、テトラフルオロエチレンの新規な熱加工可能な共重合体を提供することである。
もう一つの目的は、溶融押出しによる電気ケーブルの被覆に特に好適な、新規な熱加工可能なテトラフルオロエチレン共重合体を提供することである。
本発明の説明で、「共重合体」の用語は、状況に応じて、2、3、4個またはそれ以上のモノマーの共重合生成物を意味する。
【0010】
上記の目的の一つは、本発明の新規な熱加工可能なテトラフルオロエチレン共重合体により達成される。
これらの共重合体は、
a)ペルフルオロメチルビニルエーテル0.5〜13重量%、
b)式
Figure 0003801661
[式中、Z1 およびZ2 は、同一であるか、または互いに異なるものであって、F、Cl、HまたはOR1 T(式中、R1 は1〜5個の炭素原子を有するペルフルオロアルキレン基であり、TはFまたはClである)であるが、ただし、Z1 およびZ2 が共にClまたはOR1 Tであってはならず、Y1 およびY2 は、同一であるか、または互いに異なるものであって、FまたはCF3 である。]
の1種以上のフッ素化ジオキソール0.05〜3重量%、および
c)上記各種モノマーとの合計が100重量%になる様な量のテトラフルオロエチレン
から構成される。
上記3種類のモノマーの好ましい重量百分率は、
− ペルフルオロメチルビニルエーテル: 2〜9%
− フルオロジオキソールの合計: 0.1〜1.5%
− テトラフルオロエチレン: 合計で100%になる量
本発明の共重合体は、ただ1種類のフルオロジオキソールだけを含むのが好ましい。
好ましいフルオロジオキソールとしては、4,5−ジフルオロ−2,2−トリフルオロメチル−1,3−ジオキソール、ペルフルオロジオキソールPDおよび以下に説明する新規な過フッ化ジオキソールを挙げることができる。
【0011】
本発明の目的である熱加工可能な共重合体は、水性および有機媒体の両方におけるラジカル重合により製造できる。水性媒体での重合は次の様に行うことができる。重合開始剤は、例えば過酸化物、過硫酸塩またはアゾ化合物の様な、ラジカルを発生できるどの様な物質でもよい。これらの化合物は一般的に、反応条件で、反応を維持し、所望の分子量を得るのに十分な平均寿命を有する。所望により、鉄塩の様な、開始剤の分解のための促進剤として作用する還元剤を加えることができる。開始剤の使用量は、公知の様に反応温度、連鎖移動剤の存在、所望の分子量および一般的に反応条件により異なる。また、水性媒体中での重合には界面活性剤の存在が必要である。ペルフルオロアルキルカルボン酸の塩(例えばペルフルオロカプリン酸アンモニウム)を使用することができる。他の好適な化合物は、例えばヨーロッパ特許出願第184,459号に記載されているペルフルオロアルコキシベンゼンスルホン酸塩である。所望により、モノマー用および所望により開始剤用の溶剤である物質を水性媒体に加えることができる。これらの溶剤は、例えば、1,1,2−トリクロロ−1,2,2−トリフルオロエタン、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、CClF2 H、およびペルフルオロシクロブタンでよい。
【0012】
ペルフルオロポリエーテルの存在下で、水相で重合を行うのが特に有利である。ペルフルオロポリエーテルは反応媒体に、ヨーロッパ特許第247,379号に記載されている様に好適な分散剤の存在下での水性エマルションの形態で、あるいは好ましくは、米国特許第4,864,006号に記載されている様に熱力学的に安定した水性マイクロエマルションの形態で加えることができる。
あるいは、例えば米国特許第3,642,742号に記載されている様に、重合を液体有機媒体中で行うことができる。有機媒体中でのTFEの重合に好適などの開始剤でも使用できる。好ましくは、開始剤は反応溶剤に可溶である必要がある。好適な開始剤の例は、過炭酸アルキルおよびペルフルオロアシル過酸化物である。
コモノマーは通常、気体状混合物の形態で反応器中に供給する。
【0013】
本発明の別の目的を構成する新規なペルフルオロジオキソールは、式
Figure 0003801661
(式中、RF は1〜5個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基であり、
1 およびX2 は、同一であるか、または互いに異なるものであって、FまたはCF3 である。)
を有する。
好ましくは、X1 およびX2 は共にフッ素原子である。
好ましいペルフルオロジオキソールとしては、
Figure 0003801661
Figure 0003801661
最も好ましいペルフルオロジオキソールは式(IV)または(V) の物質である。
【0014】
式(I) のペルフルオロジオキソールは、下記の方法(以下、「第一製法」と呼ぶ)により製造できる。
1)温度−140℃〜+60℃(好ましくは−110℃〜−20℃)で、式
Figure 0003801661
(式中、X1 およびX2 は、同一であるか、または互いに異なるものであって、FまたはCF3 である。)
のジオキソールを式RF OF(式中、RF は1〜5個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基である。)のフルオロオキシ化合物と反応させ、式
Figure 0003801661
のジオキソランを得、
2)公知の方法により、双極性非プロトン性溶剤中で金属と反応させることにより、ジオキソラン(III) を脱ハロゲン化する。
式(II)のジオキソールは公知の化合物であり、例えばヨーロッパ特許出願第460,946号に記載されている方法により製造できる。
式RF −OFのフルオロオキシ化合物も公知の化合物である。CF3 OFは、例えばG. H. CadyおよびK. B. Kellog, J. Am. Chem. Soc. 70, 3986, 1948に記載されている方法により、より優れた方法としては、米国特許第4,827,024号に記載されている方法により製造できる。
【0015】
第一工程で、ジオキソール(II)は液相に存在する。好ましくは、ジオキソールは溶剤に溶解させる。好適な溶剤は、クロロフルオロカーボンおよびペルフルオロアルキル末端基を有する、特に数平均分子量が500〜1,000であるペルフルオロポリエーテルである。クロロフルオロカーボンとしては、CFCl3 、CF2 Cl2 およびCFCl2 −CF2 Clを挙げることができる。ペルフルオロポリエーテルとしては、Ausimontから市販されているGaldenおよびFomblin 、Du Pont de Nemoursから市販のKrytox、およびDaikinから市販のDemnumを挙げることができる。好適なペルフルオロポリエーテルの例は、式
Figure 0003801661
(式中、n/mは40である。)
の、数平均分子量が760であるGalden DO2である。
フルオロオキシ化合物RF −OFはすべてを同時に上記の液相に加えることができる。しかし工業的な観点からは、連続的に、通常は気体状態で、液相に供給するのが有利である。好ましくは、気体状のフルオロオキシ化合物は、反応条件下で不活性な希釈ガス、特にN2 、HeまたはArと共に供給する。希釈ガスを使用する場合、その様なガスとRF −OFの体積比は一般的に3〜10、より一般的には3〜6である。
それに続く脱ハロゲン化は、公知の方法により実行できる。本出願人によるヨーロッパ特許出願第499,158号に記載されている方法は特に好適であり、そこでは双極性非プロトン性溶剤に溶解したジオキソランを、30〜130℃の温度で、亜鉛と反応させる。特に好適な溶剤は、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、およびグリムである。
【0016】
本発明の目的である新規なペルフルオロジオキソールは、別の方法(以下、「第二製法」と呼ぶ)でも製造でき、そこでは、
1)温度−140℃〜+60℃(好ましくは−110℃〜−20℃)で式
F −O−CCl=CFCl (X)
(式中、RF は1〜5個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基である。)
のオレフィンを、式
CX1 2 (OF)2 (XI)
(式中、X1 およびX2 は、同一であるか、または互いに異なるものであって、FまたはCF3 である。)
のビスフルオロオキシ化合物と反応させ、式
Figure 0003801661
のジオキソランを得、
2)双極性非プロトン性溶剤中で金属と反応させることにより、ジオキソラン(III) を脱ハロゲン化する。
オレフィン(X) は、CCl2 =CCl2 をRF OFと反応させて
F −OCCl2 −CFCl2 を形成し、これを有機溶剤中で亜鉛粉末で脱塩素化することにより製造することができる。
驚くべきことに、先行技術の教示と反対に、最終的な脱ハロゲン化で高収率を達成するために、アンチ異性体濃度が高いジオキソラン(III) (第一または第二方法により得た)の異性体の混合物から出発する必要はなく、予期せぬことに、ジオキソラン中でシンまたはアンチ異性体のいずれが主成分である場合でも実際に高収率が得られることが分かった。
【0017】
本発明の目的である新規なペルフルオロジオキソールは、さらに別の方法(以下、「第三製法」と呼ぶ)でも製造でき、そこでは、20〜150℃の温度で、式
Figure 0003801661
のジオキソランの気体流を、所望により式
Figure 0003801661
のジオキソランとの混合物として、固体のKOHと反応させる。この反応は脱塩化水素を引き起こし、ジオキソール(I)を形成する。この反応は高収率で起こる。
原料のジオキソラン(XI)は、次の様にして得ることができる。RF OFをトリクロロエチレンと反応させてRF O−CClH−CFCl2 を形成し、これを有機溶剤中で亜鉛粉末で脱塩素化し、オレフィンRF −OCH=CFClを得る。このオレフィンをCX1 2 (OF)2 と反応させてジオキソラン(XI)を得る。
ジオキソラン(XI)との混合物の形態のジオキソラン(XII) は、次の様にして得ることができる。CClH=CClHをCX1 2 (OF)2 と反応させてジオキソラン
Figure 0003801661
を形成し、これを固体KOHで脱ハロゲン化水素してジオキソール
Figure 0003801661
を形成する。このジオキソールをRF OFと反応させてジオキソラン(XI)と
(XII) の混合物を得る。
新規なペルフルオロジオキソールの合成は、上記の方法と同様に、1,2−ジクロロエチレン、1,1−ジクロロエチレンまたはトリクロロエチレン、および式RF −OFおよび(CX1 2 )OF2 の次亜フッ素酸塩を使用し、反応中間体の合成用の脱塩素または脱塩化水素反応を行うことにより実施できる。
蒸留後、本発明の目的であるペルフルオロジオキソール(I)は、自然に重合することなく、室温で貯蔵できる。
【0018】
本発明の別の目的は、新規なフルオロジオキソール(I)の単独重合体およびそれらの、オレフィン性不飽和を有する1種以上のコモノマーとの共重合体である。好ましいコモノマーは、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、フッ化ビニル、トリフルオロエチレン、ペルフルオロプロペン、ペルフルオロメチルビニルエーテル、ペルフルオロエチルビニルエーテル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロジオキソールPD、ペルフルオロ(2,2−ジメチル)−1,3−ジオキソール、CF2 =CF−O−CF2 −CF2 −SO2 F、クロロトリフルオロエチレン、塩化ビニル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、およびエチレンである。
好ましい共重合体は、テトラフルオロエチレンとの共重合体、特にC2 4 と2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール(IV)の共重合体である。
重合(単独重合体および共重合体の両方を製造するための)は、溶剤または水性エマルション中で行うことができる。溶剤は一般的に、上記の様なクロロフルオロカーボンおよびペルフルオロポリエーテルから選択される。反応は、TFEの重合に一般的に使用されるラジカル開始剤、例えば過酸化ペルフルオロプロピオニル、過酸化ベンゾイル、アゾビス(イソブチロニトリル)、および過炭酸塩を使用して行う。さらに、Prog. Polym. Sci. Vol. 8, p. 61, 1982 に記載されている様なレドックス系も使用できる。
例えば、水性媒体に一般的に使用できる重合方法は、ヨーロッパ特許出願第247,379号および米国特許第4,846,006号に記載されており、非水性媒体に一般的に使用できる重合方法は、米国特許第4,864,006号および第5,182,342号に記載されている。
例えば2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール(IV)を単独重合させることにより、式
【化1】
Figure 0003801661
の単独重合体が得られる。
n=4〜7の単独重合体は粘性のオイルであり、n>10では透明な固体が得られる。
【0019】
本発明の目的であるペルフルオロジオキソールの単独重合により得られるオイルは、潤滑油および潤滑グリース用の油性成分として有用であり、固体重合体は、屈折率が低い、特に光ファイバー用の被覆として特に好適である。
本発明の目的であるペルフルオロジオキソールとテトラフルオロエチレンの共重合体は、フルオロジオキソールの含有量が比較的低い場合は結晶性であり、含有量が比較的高い場合は無定形である。これら2種類の重合体の間に明確な境界線を引くことは容易ではなく、結晶性生成物は一般的にペルフルオロジオキソール含有量が約10〜12モル%未満である場合に得られ、無定形生成物は、ペルフルオロジオキソール含有量が約10〜12モル%を超える場合に得られる。
さらに、結晶性共重合体は誘電性材料として有用である。無定形共重合体は電気絶縁すべき製品用の被覆として有用である。その上、無定形共重合体は屈折率が低いので、光ファイバー用被覆として好適である。
本発明の共重合体およびターポリマーは、約0.1〜70モル%以上のペルフルオロジオキソールを含むことができる、すなわちペルフルオロジオキソールと異なったモノマーを数%しか含まない重合体にすることができる。
下記の実施例は本発明を説明するためであって、本発明の範囲を制限するものではない。
【0020】
実施例1
4,5−ジクロロ−2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロ−メトキシ−1,3−ジオキソランの製造(第一製法)
機械的攪拌機、熱電対、気体状反応混合物送入口、不活性ガス流出口を備えた、複数の口を有する250mlの円筒形ガラス反応器に、4,5−ジクロロ−2,2−ジフルオロ−1,3−ジオキソール63g(356mmol)および溶剤としてCF2 Cl2 200mlを入れた。次いでこの反応器を低温槽を使用して−100℃に冷却し、この温度で、機械的に攪拌しながら、CF3 OF(1.3 nl/h )およびヘリウム(6 nl/h )の混合物を連続的に7時間供給した。次いで、ヘリウム気流(1 nl/h )中で、温度を−70℃に上げ、過剰のCF3 OFを排除した。反応生成物から溶剤の大部分を蒸留した後、大気圧で段塔上で分留により反応生成物を分離した。沸点が77〜78℃で、4,5−ジクロロ−2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソラン73.0gからなる画分が集められた。その様にして分離されたジオキソランは、2種類の異性体、すなわち2個のCl原子がアンチ位置にあるアンチ異性体(91%)および2個のCl原子がシン位置にあるシン異性体(9%)の混合物である。沸点47〜50℃の画分では、4,5−ジクロロ−2,2,4,5−テトラフルオロ−1,3−ジオキソラン10.2gが、シン/アンチ異性体比68/32で分離された。原料ジオキソールの転化は完全であった。得られたジオキソランのモル数と原料ジオキソールのモル数の比として定義される、4,5−ジクロロ−2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロ−メトキシ−1,3−ジオキソランの収率は、73%であった。
4,5−ジクロロ−2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロ−メトキシ−1,3−ジオキソランの特性
大気圧における沸点: 77.5℃
CFCl3 =0からの19F NMRスペクトル(p.p.m.)
アンチ異性体:
(2F O−CF´ F" −O)F´ =−55.2;
F" =−58.6 JF´ F" =67Hz;
(3F−OCF3 )−55.0;
(1F−CFCl−)−67.3
シン異性体:
(2F O−CF´ F" −O)F´ =−55.7;
F" =−57.2 JF´ F" =66Hz;
(3F−OCF3 )−54.8;
(1F−CFCl−)−60.6
質量スペクトル(電子インパクト)、主要ピークおよび帰属
245(M+−Cl)、179(C3 4 2 Cl+)、132(C2 4 2 +)、85(CF2 Cl+)、69(CF3 100%)
赤外スペクトル、主要吸収帯(cm-1):
1282、1206、1094、1043、940、898、877、843
【0021】
実施例2
4,5−ジクロロ−2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロ−メトキシ−1,3−ジオキソランの脱ハロゲン化(第一製法)
磁気攪拌機、温度計、冷却器を備え、−75℃に維持したトラップに接続した1リットルの三つ口フラスコに、HCl 3Nで洗浄して活性化した亜鉛粉末33.8g、DMF600mlおよびI2 100mgを窒素雰囲気中で入れた。内部温度を90℃に上げ、実施例1と同様にして調製した4,5−ジクロロ−2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソラン47.2g(168mmol)を滴下して加えた。加えている間に温度は98℃に上昇した。加え終わった後、反応混合物を90℃でさらに1時間攪拌した。低温トラップ中に、2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール26.1g(124mmol)が凝縮した。得られたジオキソールのモル数と原料ジオキソランのモル数の比率として定義したジオキソールの収率は74%であった。
2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソールの特性:
大気圧における沸点: 24℃
CFCl3 =0からの19F NMRスペクトル(p.p.m.)
−147.1(1F、=CF−)、−61.3(3F、CF3 −)、−47.0(2F、OCF2 O)
質量スペクトル(電子インパクト)、主要ピークおよび帰属
210(M+)、191(M+−F)、135(C2 5 O)、69(CF3 100%)
赤外スペクトル、主要吸収帯(cm-1):
1850、1394、1276、1239、1189、1068、997
【0022】
実施例3
1,1,2,2−テトラクロロ−1−フルオロ−2−トリフルオロ−メトキシエタンの脱ハロゲン化(第二製法)
磁気攪拌機、温度計、滴下漏斗を備え、Vigreux カラムおよび冷却器を通して−75℃に維持したトラップに接続した1 lの三つ口フラスコに、HCl 3Nで洗浄して活性化した亜鉛粉末80.0g、DMF550mlおよびKI 50mgを窒素雰囲気中で入れた。内部温度を80℃に上げ、1,1,2,2−テトラクロロ−1−フルオロ−2−トリフルオロメトキシエタン102.0g(377mmol)を滴下して加えた。加えている間に温度は90℃に上昇した。加え終わった後、反応混合物を90℃でさらに1時間攪拌した。低温トラップ中に、1,2ジクロロ−1−フルオロ−2−トリフルオロメトキシエタン(シス/トランス50%/50%)62.8g(315mmol)が凝縮した。1,2ジクロロ−1−フルオロ−2−トリフルオロメトキシエタン(トランス+シス)の収率は83%であった。
【0023】
実施例4
4,5−ジクロロ−2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロ−メトキシ−1,3−ジオキソランの製造(第二製法)
機械的攪拌機、熱電対、気体状反応混合物送入口、不活性ガス流出口を備えた、複数の口を有する150mlの円筒形ガラス反応器に、1,2−ジクロロ−1−フルオロ−2−トリフルオロメトキシエタン11.5g(57mmol)および溶剤としてCF2 Cl2 50mlを入れた。次いでこの反応器を低温槽を使用して−50℃に冷却し、次いで、機械的に攪拌しながら、CF2 (OF)2 (0.4 nl/h )、CO2 (0.2 nl/h )、およびヘリウム(3 nl/h )の混合物を連続的に1.7時間供給した。加え終わった時、反応は完了した。次いで、ヘリウム気流(1 nl/h )中で、過剰のCF2 (OF)2 を排除した。
反応混合物から溶剤の大部分を分離した後、大気圧で段塔上で分留により反応生成物を分離した。沸点が77〜80℃で、4,5−ジクロロ−2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソラン5.6gからなる画分が集められた。その様にして分離されたジオキソランは、2種類の異性体、すなわち2個のCl原子がアンチ位置にあるアンチ異性体(33%)および2個のCl原子がシン位置にあるシン異性体(67%)の混合物である。原料オレフィンの転化は完全であった。得られたジオキソランのモル数および原料CF2 (OF)2 のモル数の比として定義される、4,5−ジクロロ−2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロ−メトキシ−1,3−ジオキソランの収率は66%であった。
【0024】
実施例5−1
4,5−ジクロロ−2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロ−メトキシ−1,3−ジオキソランの脱ハロゲン化(第二製法)
磁気攪拌機、温度計、冷却器を備え、−75℃に維持したトラップに接続した100mlの三つ口フラスコに、HCl 3Nで洗浄して活性化した亜鉛粉末2.0g、DMF12mlおよびI2 10mgを窒素雰囲気中で入れた。内部温度を90℃に上げ、実施例4と同様にして調製した4,5−ジクロロ−2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソラン1.66gを滴下して加えた。加えている間に温度は94℃に上昇した。加え終わった後、反応混合物を90℃でさらに30分間攪拌した。低温トラップ中に、2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール80%および出発物質20%を含む、出発ジオキソランと同じシン/アンチ比を有する混合物0.950gが凝縮した。得られたジオキソールのモル数と反応させたジオキソランのモル数の比率として定義したジオキソールの収率は69%であった。
【0025】
実施例5−2
4,5−ジクロロ−2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロ−メトキシ−1,3−ジオキソランの脱ハロゲン化(第二製法)
磁気攪拌機、温度計、冷却器を備え、−75℃に維持したトラップに接続した250mlの三つ口フラスコに、HCl 3Nで洗浄して活性化した亜鉛粉末11.6g、DMF105mlおよびI2 20mgを窒素雰囲気中で入れた。内部温度を45℃に上げ、実施例4と同様にして調製した4,5−ジクロロ−2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソラン40gを滴下して加えた。加えている間に温度は53℃に上昇した。加え終わった後、反応混合物を45℃でさらに1時間攪拌した。低温トラップ中に、痕跡量の出発物質が含まれる2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール24.0gが凝縮した。反応器の温度を20℃とし、圧力を300mmHgに下げた。30分後、所望の生成物90%、出発物質3%、およびジメチルホルムアミド7%を含む混合物3.5gが集められた。得られたジオキソールのモル数と反応させたジオキソランのモル数の比率として定義した、転化生成物に対するジオキソールの収率は91%であった。
【0026】
実施例6
4−クロロ−2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロ−メトキシ−1,3−ジオキソランの脱塩化水素(第三製法)
反応ガスの入り口および出口を備えた、直径3cm、長さ50cmの管状鋼製反応器に、充填物としてガラスリング170gと予め混合したKOHペレット170gを入れ、その様に充填した反応器を排気し(10-3mmHg)、102℃に加熱した。反応ガスの入り口を、4−クロロ−2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソラン3.7mmolを含み、−45℃に維持したフラスコに接続し、反応器の出口を−196℃に維持した採集トラップに接続した。出発物質の蒸気が−45℃のトラップから102℃に維持したKOHを通過し、そこで反応し、−196℃のトラップ中に採集された。−196℃のトラップ中に、2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール2.4mmolおよび出発物質0.9mmolを含む混合物3.4mmolが採集された。4−クロロ−2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソラン転化は75%で、転化生成物に対するジオキソール収率は85%であった。
【0027】
実施例7
熱加工可能なテトラフルオロエチレン共重合体
650 rpmで作動する攪拌機を備えた、5 lのAISI 316クロムめっきした鋼製オートクレーブを使用した。排気後、脱イオン水3 l、連鎖移動剤としてCHCl3 0.67ml/lH2O 、および式(VI)のジオキソール2.1 g/lH2O (0.01 mol/lH2O に相当)、最後に、米国特許第4,864,006号の実施例1にしたがって界面活性剤2g/lH2O が得られる様に調製したペルフルオロポリエーテルの水性マイクロエマルションを入れた。オートクレーブを75℃に加熱した。TFE/ペルフルオロメチルビニルエーテル(FMVE)の、モル比が37.5/1である気体状混合物を、コンプレッサーを使用して、20絶対バールに達するまで加えた。オートクレーブ中の気体状混合物の組成をガスクロマトグラフィーにより分析した。
反応開始の前は、気相の組成はモル%でTFE 80.9%、FMVE 15.8%、ジオキソール3.2%であった。次いで、計量ポンプを使用して、過硫酸カリウムの0.0215モル溶液を流量88ml/時間で連続的に供給した。
上記のモノマー混合物を供給することにより、重合圧を一定に維持し、780gを供給した時に反応を停止した。最終的な気相の組成(モル%)は、TFE 87.73%、FMVE 12%、ジオキソール0.27%であった。反応器を室温に冷却し、エマルションを排出し、HNO3 (65%)を加えて凝固させた。重合体を分離、洗浄し、乾燥させた。表1に重合体の特性に関するデータを示す。ターポリマーの特性および性能は次の様にして測定した。溶融粘度は、ASTM D−1238−52T標準により、シリンダー、ノズルおよびピストンが耐蝕鋼からなる改良装置を使用して測定した。試料5gを、内径が9.53mmで、372±1℃に維持したシリンダーの中に入れた。5分後、直径2.10mm、長さ8.0mmの毛細管を通し、0.457 kg/cm2 のせん断応力に相当する荷重5kg(ピストン+追加重量)で、溶融重合体を押し出した。
溶融粘度(ポアズ)は、装置の幾何学的構造を基にして計算し、53150を観察した押出し速度で割り、グラム/分で表示した。
ターポリマー組成は、質量バランスにより決定した。
融解温度は、Perkin-Elmer Mod. IV熱量計を使用して差動走査熱量法(DSC)により測定した。分析試料約10mgを、昇温速度10℃/分で室温から350℃に加熱した。試料を350℃に5分間保持し、次いで速度10℃/分で室温に冷却した。350℃における加熱過程を同じ条件で繰り返した。この工程中、融解吸熱曲線の極大に対応する温度を記録し、「第二融解温度」[Tm (II)]として表示する。
引張特性(引張応力および破断点伸び、降伏応力、降伏伸長およびヤング率)の測定には、ASTM D−3307−81標準にしたがい、厚さ1.58±0.08mmのプラックを圧縮成形により調製した。そこから微小試料を採取し、ASTM D−1708標準により機械的特性を測定した。これらのすべての測定で、引張速度は50mm/分であった。通常、各重合体試料に対して、室温、200℃、および250℃で3回の測定を行った。高温で作業する場合、試料は測定前に試験温度に5分間保持した。
応力抵抗を測定するために、ASTM D−2176−63Tに記載されているMIT屈曲寿命用の標準装置を使用した。測定は、厚さ0.3mmのフィルムから得た試料に対して行った。試料を装置のあごに挟み、そこに1kgの荷重をかけた。試料を、垂直線に対して右側に135°の角度まで、および左側に同じ角度で、毎分175サイクルの速度で曲げた。試料の破断に必要なサイクル数を記録した。各試料に対して測定を6回行い、平均値を記録した。
【0028】
実施例8
熱加工可能なテトラフルオロエチレン共重合体
ヨーロッパ特許出願第80,187号に記載されている、式
Figure 0003801661
のペルフルオロジオキソールPDを使用した。
1.43 g/lH2O (0.01 mol/lH2O に相当)のペルフルオロジオキソールを使用した以外は、実施例7と同様に操作した。開始時の気相の組成はモル%でTFE 84.8、FMVE 12.2、PD 3.0であり、最終的な組成は、TFE 88、FMVE 12、PD 0であった。表1は重合体の特性に関するデータを示す。
表1から、本発明の熱加工可能な共重合体は、FEPターポリマーよりも明らかに優れた融解温度および機械的特性を有することが分かる。
その上、実施例7のデータ(本発明の新規なペルフルオロジオキソールに関する)を実施例8のデータ(公知のペルフルオロジオキソールに関する)と比較すると、前者は予期せぬことに、該共重合体に優れた「屈曲寿命」を与え、高温、特に250℃における機械的特性、すなわち破断応力および破断点伸びを改良することが分かる。
Figure 0003801661
【0029】
実施例9
2 4 およびTTD(2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール)の結晶性共重合体
磁気攪拌機および試薬を供給、排出するための入り口を備えた42mlのガラス製重合反応器中に、CCl2 FCF2 Cl 8ml、0.35%過酸化ペルフルオロプロピオニルのCCl2 FCF2 Cl溶液1.5ml、2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール0.33mmolおよびテトラフルオロエチレン10mmolを入れた。次いで反応器を−196℃に冷却し、排気した。室温に温めた後、反応器を40℃に加熱し、攪拌しながらその温度に8時間維持した。粗製反応生成物はゼラチン状の固まりの様であった。反応器を液体窒素の温度に冷却し、真空ポンプに接続し、圧力10-3mbarに維持し、次いで室温に温め、発生した蒸気を、−90℃、−120℃および−196℃に冷却したトラップを使用して分割した。−90℃のトラップはCFCl2 CF2 Clだけを含んでいた。−120℃のトラップはCFCl2 CF2 Cl 0.70mmolおよび未反応のジオキソール0.23mmolを含んでいた。−196℃のトラップは未反応のC2 4 1.10 molを含んでいた。溶剤および未反応モノマーを蒸留し、真空中、120℃で2時間重合体を精製した後、重合体0.910gが分離された。未反応モノマーを含むトラップのg.l.c.により測定した重量バランスにより、重合体中のジオキソールのモル百分率は1.1%と計算された。
融点はDSCにより測定したが、重合体は305.0℃で融解し、融解ΔHは9.8cal/g であり、熱重量分析(TGA)は448℃で2%、530℃で10%の重量損失を示した。重合体は、透明で強力なフィルムに圧縮成形された(330℃、122 atm)。
【0030】
実施例10
2 4 およびTTDの結晶性共重合体
磁気攪拌機および試薬を供給、排出するための入り口を備えた42mlのガラス製重合反応器中に、CCl2 FCF2 Cl 15ml、0.35%過酸化ペルフルオロプロピオニルのCCl2 FCF2 Cl溶液3.0ml、2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール1.17mmolおよびテトラフルオロエチレン20mmolを入れた。次いで反応器を−196℃に冷却し、排気した。室温に温めた後、反応器を40℃に加熱し、攪拌しながらその温度に8時間維持した。粗製反応生成物はゼラチン状の固まりの様であった。反応器を液体窒素の温度に冷却し、真空ポンプに接続し、圧力10-3mbarに維持し、次いで室温に温め、発生した蒸気を、−85℃、−120℃および−196℃に冷却したトラップを使用して分割した。−85℃のトラップはCFCl2 CF2 Clだけを含んでいた。−120℃のトラップはCFCl2 CF2 Cl 2.90mmolおよび未反応のジオキソール0.60mmolを含んでいた。−196℃のトラップは未反応のC2 4 3.27 molを含んでいた。溶剤および未反応モノマーを蒸留し、真空中、120℃で3時間重合体を精製した後、重合体1.830gが分離された。未反応モノマーを含むトラップのg.l.c.により測定した重量バランスにより、重合体中のジオキソールのモル百分率は3.3%と計算された。
融点はDSCにより測定したが、重合体は296.7℃で融解し、融解ΔHは7.5cal/g であり、熱重量分析(TGA)は457℃で2%、537℃で10%の重量損失を示した。融解ΔHから計算された結晶化度百分率は38%であった。重合体は、透明で強力なフィルムに圧縮成形された(330℃、122 atm)。
【0031】
実施例11
TTDおよびC 2 4 の無定形共重合体
磁気攪拌機および試薬を供給、排出するための入り口を備えた42mlのガラス製重合反応器中に、CCl2 FCF2 Cl 3ml、1.3%過酸化ペルフルオロプロピオニルのCCl2 FCF2 Cl溶液0.5ml、2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール2.0mmolおよびテトラフルオロエチレン10.0mmolを入れた。次いで反応器を−196℃に冷却し、排気した。室温に温めた後、反応器を40℃に加熱し、攪拌しながらその温度に8時間維持した。粗製反応生成物はゼラチン状の固まりの様であった。反応器を液体窒素の温度に冷却し、真空ポンプに接続し、圧力10-3mbarに維持し、次いで室温に温め、発生した蒸気を、−85℃、−120℃および−196℃に冷却したトラップを使用して分割した。−85℃のトラップはCFCl2 CF2 Clだけを含んでいた。−120℃のトラップはCFCl2 CF2 Cl 3.50mmolおよび未反応のジオキソール1.4mmolを含んでいた。−196℃のトラップは未反応のC2 4 7.89 molを含んでいた。溶剤および未反応モノマーを蒸留し、真空中、120℃で3時間重合体を精製した後、白色固体の重合体0.335gが分離され、重合収率は24%であった。未反応モノマーを含むトラップのg.l.c.により測定した重量バランスにより、重合体中のジオキソールのモル百分率は22%と計算された。DSCにより測定した、重合体のガラス転位温度(Tg )は74℃であった。DSC軌跡は融点を示していないので、この重合体は無定形である。熱重量分析(TGA)は410℃で2%、457℃で10%の重量損失を示した。
【0032】
実施例12
TTDおよびC 2 4 の無定形共重合体
磁気攪拌機および試薬を供給、排出するための入り口を備えた31mlのガラス製重合反応器中に、CCl2 FCF2 Cl 1.0ml、1.3%過酸化ペルフルオロプロピオニルのCCl2 FCF2 Cl溶液1.0ml、2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール5.0mmolおよびテトラフルオロエチレン10.0mmolを入れた。次いで反応器を−196℃に冷却し、排気した。室温に温めた後、反応器を40℃に加熱し、攪拌しながらその温度に8時間維持した。粗製反応生成物はゼラチン状の固まりの様であった。反応器を液体窒素の温度に冷却し、真空ポンプに接続し、圧力10-3mbarに維持し、次いで室温に温め、発生した蒸気を、−85℃、−120℃および−196℃に冷却したトラップを使用して分割した。−85℃のトラップはCFCl2 CF2 Clだけを含んでいた。−120℃のトラップはCFCl2 CF2 Cl 2.40mmolおよび未反応のジオキソール4.42mmolを含んでいた。−196℃のトラップは未反応のC2 4 8.8 molを含んでいた。溶剤および未反応モノマーを蒸留し、真空中、120℃で3時間重合体を精製した後、白色固体の重合体0.240gが分離された。未反応モノマーを含むトラップのg.l.c.により測定した重量バランスにより、重合体中のジオキソールのモル百分率は32%と計算された。DSCにより測定した、重合体のガラス転位温度(Tg )は82.0℃であった。DSC軌跡は融点を示していないので、この重合体は無定形である。熱重量分析(TGA)は381℃で2%、421℃で10%の重量損失を示した。
【0033】
実施例13
TTD単独重合体
磁気攪拌機および試薬を供給、排出するための入り口を備えた18mlのガラス製重合反応器中に、7.0%過酸化ペルフルオロプロピオニルのCCl2 FCF2 Cl溶液1.0ml、および2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール5.0mmolを入れた。次いで反応器を−196℃に冷却し、排気した。室温に温めた後、反応器を60℃に加熱し、攪拌しながらその温度に8時間維持した。溶剤および未反応モノマーを蒸留し、真空中、80℃で2時間重合体を精製した後、透明な粘性の液体で、CFCl2 CF2 Clに可溶な重合体0.550gが分離された。
19F−NMR分析から、平均で6個の反復TTD単位が存在するのに対し、末端基は開始剤に由来する−CF2 CF3 単位であり、−C(O)F基はまったく無いことが分かった。その上、赤外分析により、カルボニル生成物はまったく存在せず、TTDリングが重合の際に開環しなかったことを示している。
この結果は、先行技術のフルオロジオキソールは重合の際にジオキソールリングがある程度開き、重合体分子中に入るカルボニル基を形成し、その結果、重合体の熱安定性が低下することが分かっているので、特に重要である。この現象は国際特許出願WO 91/04251、26頁に記載されている。
【0034】
実施例14
TTD単独重合体
磁気攪拌機および試薬を供給、排出するための入り口を備えた18mlのガラス製重合反応器中に、7.0%過酸化ペルフルオロプロピオニルのCCl2 FCF2 Cl溶液0.075ml、および2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール5.0mmolを入れた。次いで反応器を−196℃に冷却し、排気した。室温に温めた後、攪拌しながら反応器を25℃に48時間維持した。溶剤および未反応モノマーを蒸留し、真空中、200℃で5時間重合体を精製した後、白色固体の重合体0.300gが分離された。赤外分析により、カルボニル生成物はまったく存在しないことが分かった。DSCにより測定した、重合体のガラス転位温度(Tg )は162℃であった。DSC軌跡は融点を示していないので、この重合体は無定形である。TGAは331℃で2%、381℃で10%の重量損失を示した。
【0035】
実施例15
TTDおよびCF 2 =CH 2 の無定形共重合体
磁気攪拌機および試薬を供給、排出するための入り口を備えた31mlのガラス製重合反応器中に、CCl2 FCF2 Cl 3.0ml、1.3%過酸化ペルフルオロプロピオニルのCCl2 FCF2 Cl溶液0.5ml、2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソール2.0mmolおよびフッ化ビニリデン10.0mmolを入れた。次いで反応器を−196℃に冷却し、排気した。室温に温めた後、反応器を40℃に加熱し、攪拌しながらその温度に8時間維持した。反応器を液体窒素の温度に冷却し、真空ポンプに接続し、圧力10-3mbarに維持し、次いで室温に温め、発生した蒸気を、−85℃、−120℃および−196℃に冷却したトラップを使用して分割した。−85℃のトラップはCFCl2 CF2 Clだけを含んでいた。−120℃のトラップはCFCl2 CF2 Cl 4.20mmolおよび未反応のジオキソール1.3mmolを含んでいた。−196℃のトラップは未反応のCF2 =CH2 8.7 molを含んでいた。溶剤および未反応モノマーを蒸留し、真空中、120℃で3時間重合体を精製した後、重合体0.230gが分離された。未反応モノマーを含むトラップのg.l.c.により測定した重量収支により、重合体中のジオキソールのモル百分率は34%と計算された。DSCにより測定した、重合体のガラス転位温度(Tg )は33.5℃であった。DSC軌跡は融点を示していないので、この重合体は無定形である。熱重量分析(TGA)は355℃で2%、397℃で10%の重量損失を示した。
【0036】
実施例16(比較例)
PDおよびCF 2 =CF 2 の無定形共重合体
磁気攪拌機および試薬を供給、排出するための入り口を備えた31mlのガラス製重合反応器中に、CCl2 FCF2 Cl 1.0ml、1.3%過酸化ペルフルオロプロピオニルのCCl2 FCF2 Cl溶液1.0ml、ペルフルオロジオキソールPD 4.0mmolおよびテトラフルオロエチレン8.0mmolを入れた。次いで反応器を−196℃に冷却し、排気した。室温に温めた後、反応器を40℃に加熱し、攪拌しながらその温度に8時間維持した。溶剤および未反応モノマーを蒸留し、真空中、120℃で3時間重合体を精製した後、重合体1.2gが分離された。未反応モノマーを含むトラップのg.l.c.により測定した重量収支により、重合体中のジオキソールのモル百分率は32%と計算された。DSCにより測定した、重合体のガラス転位温度(Tg )は90.0℃であった。DSC軌跡は融点314℃、および融解ΔH3.8cal/g を示しているので、この得られた重合体は完全に無定形ではない。

Claims (14)


  1. Figure 0003801661
    (式中、Rは1〜5個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基であり、XおよびXは、同一であるか、または互いに異なるものであって、FまたはCFである。)
    のペルフルオロジオキソール。
  2. およびXがFであることを特徴とする、請求項1に記載のペルフルオロジオキソール。

  3. Figure 0003801661
    を有することを特徴とする、請求項2に記載のペルフルオロジオキソール。
  4. 請求項1に記載のペルフルオロジオキソールの製造方法であって、
    1)温度−140℃〜+60℃で、式
    Figure 0003801661
    (式中、XおよびXは、同一であるか、または互いに異なるものであって、FまたはCFである。)
    のジオキソールを、式ROF(式中、Rは1〜5個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基である。)のフルオロオキシ化合物と反応させ、式
    Figure 0003801661
    のジオキソランを形成し、
    2)双極性非プロトン性溶剤中で金属と反応させることにより、ジオキソラン(III)を脱ハロゲン化する
    ことを特徴とする方法。
  5. 請求項1に記載のペルフルオロジオキソールの製造方法であって、
    1)温度−140℃〜−20℃で式
    −O−CCl=CFCl (X)
    (式中、Rは1〜5個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基である。)のオレフィンを、式
    CX(OF) (XI)
    (式中、XおよびXは、同一であるか、または互いに異なるものであって、FまたはCFである。)
    のビスフルオロオキシ化合物と反応させ、式
    Figure 0003801661
    のジオキソランを形成し、
    2)双極性非プロトン性溶剤中で金属と反応させることにより、ジオキソラン(III)を脱ハロゲン化する
    ことを特徴とする方法。
  6. 請求項1に記載のペルフルオロジオキソールの製造方法であって、50〜150℃の温度で、式
    Figure 0003801661
    のジオキソランの気体流を、所望により式
    Figure 0003801661
    (式中、Rは1〜5個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基であり、XおよびXは、同一であるか、または互いに異なるものであって、FまたはCFである。)
    のジオキソランとの混合物中として、固体のKOHと反応させることを特徴とする方法。
  7. 請求項1に記載の式(I)のペルフルオロジオキソールの単独重合体およびこのペルフルオロジオキソールとオレフィン性不飽和を有する1種以上のコモノマーとの共重合体。
  8. オレフィン性不飽和を有するコモノマーが、テトラフルオロエチレン、フッ化ビニリデン、フッ化ビニル、トリフルオロエチレン、ペルフルオロプロペン、ペルフルオロメチルビニルエーテル、ペルフルオロエチルビニルエーテル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロ−1,3−ジオキソール、ペルフルオロ(2,2−ジメチル)−1,3−ジオキソール、CF=CF−O−CF−CF−SOF、クロロトリフルオロエチレン、塩化ビニル、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、およびエチレンから選択されることを特徴とする、請求項7に記載の共重合体。
  9. コモノマーがテトラフルオロエチレンまたはフッ化ビニルであることを特徴とする、請求項8に記載の共重合体。
  10. 式(I)のペルフルオロジオキソールが2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロ−メトキシ−1,3−ジオキソールであることを特徴とする、請求項8または9に記載の共重合体。
  11. a)ペルフルオロメチルビニルエーテル0.5〜13重量%、
    b)
    Figure 0003801661
    (式中、R は1〜5個の炭素原子を有するペルフルオロアルキル基であり、X およびX は、同一であるか、または互いに異なるものであって、FまたはCF である。)
    の1種以上のペルフルオロジオキソール0.05〜3重量%、および
    c)前記各種モノマーとの合計量が100重量%になる様な量のテトラフルオロエチレンから構成されることを特徴とする、熱加工可能なテトラフルオロエチレンの共重合体。
  12. a)ペルフルオロメチルビニルエーテル2〜9重量%、
    b)1種以上の、式(I)のペルフルオロジオキソール0.1〜1.5重量%、および
    c)前記各種モノマーとの合計量が100重量%になる様な量のテトラフルオロエチレンから構成されることを特徴とする、請求項11に記載の熱加工可能なテトラフルオロエチレンの共重合体。
  13. フッ素化ジオキソールが2,2,4−トリフルオロ−5−トリフルオロメトキシ−1,3−ジオキソールであることを特徴とする、請求項11または12に記載の熱加工可能なテトラフルオロエチレンの共重合体。
  14. 請求項1113のいずれか1項に記載の熱加工可能なテトラフルオロエチレンの共重合体を溶融押出しにより被覆する電気ケーブルの製造法
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