JP3801540B2 - 粉粒体供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉粒体供給装置に関し、特に、バイオマスをガス化させるガス化炉に粉砕したバイオマスを供給する場合に適用すると有効なものである。
【0002】
【従来の技術】
環境保全等の観点から、現在、石油や石炭等の化石燃料に代えてメタノールを燃料に用いることが検討されている。特に、草木等のバイオマスを原料に用いてメタノールを製造するようにすれば、メタノールの使用によって生成する二酸化炭素を消費して成長する植物からメタノールを製造することができるので、循環型のエネルギサイクルを確立することができると共に、廃棄物の発生量を著しく減少させることができる。
【0003】
このようなバイオマスを原料に用いてメタノールを製造するには、図8に示すように、乾燥して粉砕されたバイオマス1をホッパ10内に貯蔵し、当該ホッパ10の下部に設けられたスクリュフィーダ20で当該ホッパ10内のバイオマス1を定量ずつ送出し、連絡管41によりロータリバルブ43を介してガス化炉50内に供給すると共に、水蒸気および酸素(または空気)を含有するガス化剤3をガス化炉50内に送給して、バイオマス1を部分燃焼または水蒸気ガス化させることにより生成ガス(主に一酸化炭素と水素ガスとの混合ガス)4を生じさせ、この生成ガス4を冷却塔で冷却した後、メタノール合成塔に送給して当該ガス4中の一酸化炭素と水素ガスとを反応させてメタノールを生成させている。なお、前記ガス化剤3の連絡管41内への逆流を防ぐため、窒素ガス等のシールガス2をシールガス供給装置44から連絡管41内へ送給している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述したようにしてガス化炉50内にバイオマス1を供給しようとすると、ホッパ10内のバイオマス1が自重により圧縮されて、下方側ほど密度が高くなってしまうため、スクリュフィーダ20による供給量が次第に変化して、定量供給が困難となってしまい、バイオマス1のガス化を安定して行うことが難しかった。
【0005】
このような問題は、バイオマス1をガス化炉50内に供給する場合に限らず、石炭をガス化炉に供給する場合等のように、粉粒体を供給する場合であれば、上述した場合と同様にして起こり得ることであった。
【0006】
このようなことから、本発明は、粉粒体を安定して効率よく供給することができる粉粒体供給装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するための、第一番目の発明による粉粒体供給装置は、貯蔵する粉粒体を水平方向に沿って移送すると共に、移送された当該粉粒体を下方の開口部から送出させるホッパを備え、前記ホッパが、底面を有すると共に内周面近傍の当該底面に前記開口部を形成された外筒と、前記外筒の前記底面と端部との間に隙間を有するように当該外筒の内側に配設された内筒と、先端を前記外筒の内周面近傍にまで位置させるように当該外筒の前記底面上の中心に回転可能に支持されて、当該外筒と前記内筒との間に前記粉粒体を安息角以上に堆積させる力よりも当該内筒の当該粉粒体の径方向外側への押し出し力が小さくなるように鎌状をなすレーキとを備えていることを特徴とする。
【0009】
番目の発明による粉粒体供給装置は、第番目の発明において、前記ホッパが、前記内筒の軸方向に沿って移動できるように当該内筒に同軸をなして設けられて前記外筒と前記内筒との間と前記内筒の内部との間の隙間の大きさを調整する調整筒を備えていることを特徴とする。
【0010】
番目の発明による粉粒体供給装置は、第番目の発明において、前記調整筒が、前記外筒の前記底面側の端部側に切欠部を有していることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明による粉粒体供給装置を、バイオマスのガス化炉にバイオマスを供給する際に適用した場合の実施の形態を図1〜5を用いて以下に説明する。図1は、粉粒体供給装置の概略構成図、図2は、図1のII−II線断面矢線視図、図3は、図2の III−III 線断面矢線視図、図4は、図1の切り出しスクリュフィーダの抽出拡大図、図5は、図1の押し込みスクリュフィーダの抽出拡大図である。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0013】
図1に示すように、乾燥粉砕された粉粒体であるバイオマス1を貯蔵するホッパ110の底面を有する円筒状の外筒111の内部には、当該外筒111よりも小径をなす円筒状をなす内筒112が当該外筒111と同軸をなして配設されており、当該内筒112は、その下端部と外筒111の底面との間に所定の間隔の隙間を有するように当該外筒111と固定連結している。
【0014】
図1〜3に示すように、前記内筒112の下端側の外周面には、円筒状をなす調整筒113が当該内筒112の軸方向に沿って移動できるように嵌合しており、当該調整筒113を昇降移動させることにより、外筒111と内筒112との間と内筒112の内部との間の隙間の大きさを調整することができるようになっている。この調整筒113の下端部側には、切欠部113aが周方向に沿って所定の間隔で複数形成されている。
【0015】
図1〜3に示すように、前記外筒111の底面上には、鎌状に湾曲した形状をなす複数のレーキ114(本実施の形態では2つ)が配設されており、当該レーキ114は、その基端が外筒111の中心の回転軸115に支持される一方、その先端が外筒111の内周面近傍にまで位置すると共に、回転方向先端側ほど厚さが薄くなるように形成されている。外筒111の底面の当該外筒111と内筒112との間には、当該外筒111の内部と外部との間を連通する開口部111aが形成されている。なお、図1中、116は駆動モータである。
【0016】
図1,4に示すように、前記ホッパ110の外筒111の前記開口部111aには、第一スクリュフィーダである切り出しスクリュフィーダ(定量スクリュフィーダ)120のケーシング121の基端側上部の受入口が接続している。ケーシング121内には、駆動軸122が回転可能に設けられている。駆動軸122には、スクリュ123が取り付けられており、当該スクリュ123は、基端側のピッチ間隔、より具体的には、前記ホッパ110の外筒111の前記開口部111aの下方部分のピッチ間隔が、先端側よりも基端側ほど小さくなるように設定されている。なお、図1中、124は駆動モータである。
【0017】
図1に示すように、前記切り出しスクリュフィーダ120のケーシング121の先端側下部の送出口には、フレキシブルパイプ142およびロータリバルブ143を途中に有する連絡管141の一端(上端)側が連結している。
【0018】
図1,5に示すように、前記連絡管141の他端(下端)側には、第二スクリュフィーダである押し込みスクリュフィーダ(搬送スクリュフィーダ)130のケーシング131の基端側上部の受入口が接続している。ケーシング131内には、駆動軸132が回転可能に設けられている。駆動軸132には、スクリュ133が取り付けられている。ケーシング131の先端側には、上記駆動軸132及び上記スクリュ133の存在しない内部中空の空バレル部131aが設けられている。この空バレル部131aは、ガス化炉50の内部の下方寄りに連結している。なお、図1中、134は駆動モータである。
【0019】
図1に示すように、連絡管141の他端(下端)側とロータリバルブ143との間、すなわち、前記押し込みスクリュフィーダ130の上流側には、窒素等の不活性ガスからなるシールガス2を送給するシールガス送給手段であるシールガス送給装置144がバルブ144aを介して連結している。
【0020】
図1に示すように、前記ホッパ110の内筒112に取り付けられた支持部材146は、重量変化計測手段であるロードセル145を介して架台149に支持されている。また、前記押し込みスクリュフィーダ130は、変動吸収手段であるフレキシブルジョイント148を途中に設けた支持部材147を介して上記架台149に固定支持されている。上記フレキシブルジョイント148と前記フレキシブルパイプ142とは、そのばね定数が同一となっている。
【0021】
図1に示すように、ガス化炉50の下部には、当該ガス化炉50の内部に水蒸気および酸素(または空気)を含むガス化剤3を供給する供給管51が連結されている。ガス化炉50の上部には、生成ガス4を送出する送出管52が連結されている。
【0022】
このようにして構成された粉粒体供給装置100の作用を次に説明する。
【0023】
ホッパ110の調整筒113を昇降させて外筒111と内筒112との間と内筒112の内部との間の隙間の大きさを調整すると共に、乾燥粉砕されたバイオマス1をホッパ110の内筒112内に投入すると、バイオマス1は、内筒112の上記隙間から水平方向に沿って外筒111と内筒112との間の空間に一旦流出した後に、前記開口部111aから送出して切り出しスクリュフィーダ120のケーシング121の受入口内に流入する。
【0024】
ここで、切り出しスクリュフィーダ120のケーシング121の受入口上に堆積するバイオマス1は、その高さ量が小さく、自重による圧縮を抑制された状態で当該切り出しスクリュフィーダ120のケーシング121内に供給されるようになる。
【0025】
続いて、切り出しスクリュフィーダ120の駆動モータ124を作動して駆動軸122を介してスクリュ123を回転させると、切り出しスクリュ120は、ケーシング121内に流入したバイオマス1を前記送出口から送出させるように搬送する。これと同時に、ホッパ110の駆動モータ116を作動して回転軸115を介してレーキ114を回転させると、当該レーキ114が内筒112の内部に貯蔵された底面側のバイオマス1を攪拌しながら外筒111と内筒112との間に水平方向に沿って移送する。
【0026】
このとき、レーキ114の回転に伴って、内筒112の内部から外筒111と内筒112との間に移送されるバイオマス1の量は、前記開口部111aから送出される量、すなわち、切り出しスクリュフィーダ120で送出される量より多くなるが、外筒111と内筒112との間のバイオマス1の堆積高さが常に略一定となるため、バイオマス1が外筒111と内筒112との間に充満して圧密状態や閉塞状態となるようなことはない。
【0027】
なぜなら、レーキ114の形状は、内筒112のバイオマス1の径方向外側への押し出し力が、外筒111と内筒112との間にバイオマス1を安息角(すべり角)以上に堆積させる力よりも小さくなる鎌状をなしているからである。
【0028】
このため、外筒111と内筒112との間に堆積するバイオマス1の上面部分と前記開口部111aを介して切り出しスクリュフィーダ120のケーシング121の受入口との間のバイオマス1の高さを常に略一定とすることができ、当該間のバイオマス1の自重による圧縮密度を常に一定にすることができる。
【0029】
また、切り出しスクリュフィーダ120の前記スクリュ123は、基端側のピッチ間隔が前述したように先端側よりも基端側ほど小さくなるように設定されていることから、切り出しスクリュフィーダ120のケーシング121の受入口上に堆積するバイオマス1は、上記スクリュ123により、まんべんなく切り出され、圧縮されることなく搬送される。
【0030】
このため、切り出しスクリュフィーダ120のケーシング121の受入口部分にバイオマス1が片寄って堆積してしまうこと(ブリッジング)を防止できると共に、バイオマス1の圧縮密度変化を防止することができるので、バイオマス1をさらに確実に定量的に搬送することができる。
【0031】
このようにして切り出しスクリュフィーダ120のケーシング121の送出口から圧縮されることなく送出されたバイオマス1は、連絡管141、フレキシブルパイプ142、ロータリバルブ143を介して押し込みスクリュフィーダ130のケーシング131の前記受入口から内部へ定量ずつ供給される。
【0032】
押し込みスクリュフィーダ130は、スクリュ133の回転により、ケーシング131の内部に供給されたバイオマス1を当該ケーシング131の先端側の空バレル部131aへ搬送するので、当該バイオマス1は、ケーシング131の先端側の空バレル部131a内を塞ぐように次第に堆積する。
【0033】
そして、押し込みスクリュフィーダ130の上記スクリュ133が、受入口から供給されたバイオマス1をケーシング131の基端側から先端側の空バレル部131aへ引き続いてさらに搬送するので、当該空バレル部131aに堆積したバイオマス1は、徐々に押し出されてガス化炉50の内部に順次定量ずつ送出され、供給管51から供給された前記ガス化剤3と反応し、生成ガス4となって送出管52から送出される。
【0034】
ここで、押し込みスクリュフィーダ130は、バイオマス1でケーシング131の先端側を塞ぎながら当該バイオマス1を先端側から送出してガス化炉50の内部に押し込み供給するので、ケーシング131の内部とガス化炉50の内部とがバイオマス1で仕切られるようになる。
【0035】
このため、ガス化炉50内のガス化剤3が押し込みスクリュフィーダ130内に逆流しにくくなると共に、シールガス送給装置144から押し込みスクリュフィーダ130を介してガス化炉50内に流出するシールガス2の量が非常に少なくなるので、ガス化炉50内でのバイオマス1のガス化効率の低下を防止することができると共に、シールガス送給装置145から送給するシールガス2の量を大幅に削減することができ、ランニングコストの低減を図ることができる。
【0036】
このようにしてホッパ110内のバイオマス1をガス化炉50内に定量ずつ供給して、ホッパ110内のバイオマス1の量が順次減少し、ホッパ110の重量が軽くなると、前記ロードセル145が前記支持部材146を介してホッパ110の重量変化を検出するので、ホッパ110内のバイオマス1の残存量を検知して、時間当たりの重量減量、すなわち、供給量を演算して正確に求めることができ、必要に応じて、ホッパ110の内筒112内にバイオマス1を補給して運転を引き続いて行うようにしたり、前記駆動モータ116,124,134等の作動を停止して運転を停止したりすることができる。
【0037】
ここで、ホッパ110が、前記フレキシブルパイプ142により、基礎(地面)に対して自在に支持されている(縁切りされている)と共に、前記フレキシブルジョイント148により、前記シールガス送給装置144側の圧力による上下方向の変動を吸収(相殺)されるようになっているので、ロードセル145は、ホッパ110の重量変化を正確に検出することができ、時間当たりの重量減量、すなわち、供給量を演算して正確に求めることができる。
【0038】
このようにしてホッパ110内のバイオマス1をガス化炉50内で所定量ガス化して運転を停止すると、押し込みスクリュフィーダ130のケーシング121の先端側にバイオマス1が堆積した状態のままとなってしまい、余熱によりバイオマス1からタール分が発生して当該ケーシング121内に付着してしまう可能性がある。
【0039】
このため、運転停止時には、シールガス送給装置144からのシールガス2の送給量を増加させて、押し込みスクリュフィーダ130のケーシング121の先端側に堆積しているバイオマス1をガス化炉50側へ噴出させることにより、当該ケーシング121内からバイオマス1を取り除くことができ、余熱によるケーシング121内へのタール分の付着を防止することができる。
【0040】
よって、本実施の形態の粉粒体供給装置100においては、以下のような効果を得ることができる。
【0041】
(1)ホッパ110の内筒112内に貯蔵されたバイオマス1を外筒111と内筒112との間に水平方向に沿って移送して前記開口部111aから送出することにより切り出しスクリュフィーダ120に送給するようにしたので、切り出しスクリュフィーダ120の受入口上のバイオマス1の堆積高さを小さくすることができ、当該バイオマス1の自重による圧縮を抑制した状態で切り出しスクリュフィーダ120のケーシング121内に供給することができる。
【0042】
(2)内筒112の内部から外筒111と内筒112との間に移送されるバイオマス1の量が、前記開口部111aから送出される量、すなわち、切り出しスクリュフィーダ120で送出される量より多くなるが、外筒111と内筒112との間のバイオマス1の堆積高さが常に略一定となるため、バイオマス1が外筒111と内筒112との間に充満して圧密状態や閉塞状態となるようなことはないので、当該間のバイオマス1の圧縮密度を常に一定にすることができる。
【0043】
(3)外筒111と内筒112との間と内筒112の内部との間の隙間の大きさを調整筒113で調整することができるので、バイオマス1の粉砕サイズや品種(例えば草か木材か)等の各種物性に応じて、外筒111と内筒112との間のバイオマス1の堆積量を適切に調整することができる。
【0044】
(4)調整筒113の下端部側に切欠部113aを設けたので、外筒111と内筒112との間のバイオマス1の堆積量を適切に維持しながらも、内筒112の内側と外側との間でのバイオマス1の移動の容易化を図ることができる。
【0045】
(5)切り出しスクリュフィーダ120のスクリュ123の基端側のピッチ間隔が、先端側よりも基端側ほど小さくなるように設定されているので、当該スクリュ123による搬送方向において、切り出しスクリュフィーダ120のケーシング121の受入口上のバイオマス1をまんべんなく切り出して、圧縮することなく送出することができる。そのため、バイオマス1が切り出しスクリュフィーダ120の受入口部分で片寄って堆積してしまうことを防止することができ、当該部分でのバイオマス1のブリッジングを防止することができると共に、バイオマス1の圧縮密度変化を防止することができるので、バイオマス1をさらに確実に定量的に搬送することができる。
【0046】
(6)押し込みスクリュフィーダ130のケーシング131の先端側に内部中空の空バレル部131aを設けたことから、押し込みスクリュフィーダ130がケーシング131の先端側を塞ぎながら当該バイオマス1を先端側から送出してガス化炉50の内部に押し込み供給するので、ケーシング131の内部とガス化炉50の内部とをバイオマス1で仕切ることができ、ガス化炉50内のガス化剤3が押し込みスクリュフィーダ130内に逆流しにくくすることができると共に、シールガス送給装置144から押し込みスクリュフィーダ130を介してガス化炉50内に流出するシールガス2の量を非常に少なくすることができる。そのため、ガス化炉50内でのバイオマス1のガス化効率の低下を防止することができると共に、シールガス送給装置145から送給するシールガス2の量を大幅に削減することができ、ランニングコストの低減を図ることができる。
【0047】
(7)ホッパ110が、フレキシブルパイプ142により、基礎(地面)に対して自在に支持されている(縁切りされている)と共に、フレキシブルジョイント148により、上下方向の変動を吸収(相殺)されるようになっているので、ホッパ110の重量変化をロードセル145で正確に検出することができ、時間当たりの重量減量、すなわち、供給量を演算して正確に求めることができる。
【0048】
(8)運転停止時に、シールガス送給装置144からのシールガス2の送給量を増加させて、押し込みスクリュフィーダ130のケーシング121の先端側に堆積しているバイオマス1をガス化炉50側へ噴出させて当該ケーシング121内から取り除くことができるので、押し込みスクリュフィーダ130のケーシング121の先端側に堆積したバイオマス1が余熱によりタール分を発生して当該ケーシング121内にタールが付着してしまうことを未然に防止することができる。
【0049】
したがって、本実施の形態の粉粒体供給装置100によれば、バイオマス1を安定して効率よく供給することができる。
【0050】
なお、前記押し込みスクリュフィーダ130においては、図5に示すように、ケーシング131の先端側の空バレル部131aの直径Dと長さLとの比L/Dが0.5〜3の範囲であると好ましい。なぜなら、上記L/Dが0.5よりも小さいと、前述したシール効果を十分に発現することができず、上記L/Dが3よりも大きいと、押し込みスクリュフィーダ130によりガス化炉50の内部に押し込んで供給するバイオマス1が圧縮され過ぎてしまい、モータトリップを生じるおそれがあるからである。
【0051】
また、本実施の形態では、図4に示したように、基端側のピッチ間隔が先端側よりも基端側ほど小さくなるように設定されたスクリュ123を有する切り出しスクリュフィーダ120を適用したが、これに代えて、例えば、図6に示すように、基端側の羽根高さが先端側よりも基端側ほど小さくなるように設定されたスクリュ223を有する切り出しスクリュフィーダ220を適用しても、上述した切り出しスクリュフィーダ120の場合と同様な作用効果を得ることができる。
【0052】
また、本実施の形態では、図5に示したように、ケーシング131の先端側に空バレル部131aを設けた押し込みスクリュフィーダ130を適用したが、これに代えて、例えば、図7(a)に示すように、先端側のピッチ間隔を基端側よりも先端側ほど小さくなるように設定したスクリュ233を有する押し込みスクリュフィーダ230や、図7(b)に示すように、先端側の羽根高さを基端側よりも先端側ほど小さくなるように設定したスクリュ333を有すると共に、当該スクリュ333の羽根高さに対応させて、先端側の直径を当該先端側ほど小さくなるようにテーパ状に形成されたケーシング331を有する押し込みスクリュフィーダ330を適用すれば、ケーシング131,331の先端側をバイオマス1で塞ぎながら当該バイオマス1をケーシング131,331の先端側から送出することができるので、上述した押し込みスクリュフィーダ130と同様な効果を得ることができる。
【0053】
ここで、上記押し込みスクリュフィーダ230,330においては、ケーシング131,331の先端側を塞ぐバイオマス1が圧縮されるが、圧縮率が1.2〜1.8の範囲内であれば、特に問題を生じることなく適用することが可能となる。
【0054】
さらに、上記押し込みスクリュフィーダ230,330において、ケーシング131,331の先端側に駆動軸及びスクリュの存在しない内部中空の空バレル部を設ける、すなわち、図7(a),(b)に示した構造と図5に示した構造とを組み合わせた押し込みスクリュフィーダを適用すれば、シール効果をさらに高めることができるので、より好ましい結果を得ることができる。
【0055】
また、本実施の形態では、押し込みスクリュフィーダ130をガス化炉50に直接接続して、押し込みスクリュフィーダ130からのバイオマス1をガス化炉50内に直接供給するようにしたが、例えば、ガス化炉50の前記供給管51の途中に押し込みスクリュフィーダ130を接続し、押し込みスクリュフィーダ130からのバイオマス1をガス化剤3と共にガス化炉50の内部に供給する気流搬送方式とすることも可能である。
【0056】
また、本実施の形態では、内筒112の内部に貯蔵されたバイオマス1を外筒111と内筒112との間に水平方向に沿って移送して、当該間に形成した開口部111aからバイオマス1を送出するようにしたが、これとは逆に、外筒と内筒との間にバイオマス1を貯蔵して、当該間のバイオマス1を内筒の内部に水平方向に沿って移送して、外筒の底面の内筒内部側に形成した開口部からバイオマス1を送出するようにすることも可能である。
【0057】
また、本実施の形態では、ホッパ110の調整筒113の下端部側に切欠部113aを周方向に沿って所定の間隔で複数設けたが、当該切欠部113aを省略することも可能である。
【0058】
また、本実施の形態では、ばね定数が同一のフレキシブルジョイント148とフレキシブルパイプ142とを用いるようにしたが、例えば、上記フレキシブルジョイント148に代えて、上記フレキシブルパイプ142を備えた前記連絡管141を適用することにより、そのばね定数を同一とすることも可能である。
【0059】
また、本実施の形態では、バイオマス1のガス化炉50にバイオマス1を供給する際に適用した場合について説明したが、これに限らず、石炭のガス化炉に石炭を供給する場合等のように粉粒体を供給する場合であれば、本実施の形態の場合と同様に利用して、本実施の形態の場合と同様な作用効果を得ることができる。
【0060】
【発明の効果】
第一番目の発明による粉粒体供給装置は、貯蔵する粉粒体を水平方向に沿って移送すると共に、移送された当該粉粒体を下方の開口部から送出させるホッパを備え、前記ホッパが、底面を有すると共に内周面近傍の当該底面に前記開口部を形成された外筒と、前記外筒の前記底面と端部との間に隙間を有するように当該外筒の内側に配設された内筒と、先端を前記外筒の内周面近傍にまで位置させるように当該外筒の前記底面上の中心に回転可能に支持されて、当該外筒と前記内筒との間に前記粉粒体を安息角以上に堆積させる力よりも当該内筒の当該粉粒体の径方向外側への押し出し力が小さくなるように鎌状をなすレーキとを備えているので、水平方向へ移送された粉粒体の堆積高さを抑制することができ、粉粒体の自重による圧縮を抑制した状態で開口部から送出することができる、すなわち、水平方向に沿って移送する粉粒体の量が、前記開口部から送出される量より多くなるが、外筒と内筒との間の粉粒体の堆積高さが常に略一定となるため、粉粒体が外筒と内筒との間に充満して圧密状態や閉塞状態となるようなことはないので、当該間の粉粒体の圧縮密度を常に一定にすることができ、粉粒体を安定して効率よく供給することができる。
【0062】
番目の発明による粉粒体供給装置は、第番目の発明において、前記ホッパが、前記内筒の軸方向に沿って移動できるように当該内筒に同軸をなして設けられて前記外筒と前記内筒との間と前記内筒の内部との間の隙間の大きさを調整する調整筒を備えているので、粉粒体の各種物性に応じて、水平方向に沿って移送された粉粒体の堆積量を適切に調整することができる。
【0063】
番目の発明による粉粒体供給装置は、第番目の発明において、前記調整筒が、前記外筒の前記底面側の端部側に切欠部を有しているので、水平方向に沿って移送される粉粒体の堆積量を適切に維持しながらも、内筒の内側と外側との間での粉粒体の移動の容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による粉粒体供給装置を、バイオマスのガス化炉にバイオマスを供給する際に適用した場合の実施の形態の概略構成図である。
【図2】図1のII−II線断面矢線視図である。
【図3】図2の III−III 線断面矢線視図である。
【図4】図1の切り出しスクリュフィーダの抽出拡大図である。
【図5】図1の押し込みスクリュフィーダの抽出拡大図である。
【図6】本発明による粉粒体供給装置の他の実施の形態の切り出しスクリュフィーダの概略構成図である。
【図7】本発明による粉粒体供給装置の他の実施の形態の押し込みスクリュフィーダの概略構成図である。
【図8】バイオマスのガス化炉にバイオマスを供給する従来の粉粒体供給装置の一例の概略構成図である。
【符号の説明】
1 バイオマス
2 シールガス
3 ガス化剤
4 生成ガス
50 ガス化炉
51 供給管
52 送出管
100 粉粒体供給装置
110 ホッパ
111 外筒
111a 開口部
112 内筒
113 調整筒
113a 切欠部
114 レーキ
115 回転軸
116 駆動モータ
120,220 切り出しスクリュフィーダ
121 ケーシング
122 駆動軸
123,223 スクリュ
124 駆動モータ
130,230,330 押し込みスクリュフィーダ
131,331 ケーシング
131a 空バレル部
132 駆動軸
133,233,333 スクリュ
134 駆動モータ
141 連絡管
142 フレキシブルパイプ
143 ロータリバルブ
144 シールガス送給装置
144a バルブ
145 ロードセル
146,147 支持部材
148 フレキシブルジョイント
149 架台

Claims (3)

  1. 貯蔵する粉粒体を水平方向に沿って移送すると共に、移送された当該粉粒体を下方の開口部から送出させるホッパを備え
    前記ホッパが、
    底面を有すると共に内周面近傍の当該底面に前記開口部を形成された外筒と、
    前記外筒の前記底面と端部との間に隙間を有するように当該外筒の内側に配設された内筒と、
    先端を前記外筒の内周面近傍にまで位置させるように当該外筒の前記底面上の中心に回転可能に支持されて、当該外筒と前記内筒との間に前記粉粒体を安息角以上に堆積させる力よりも当該内筒の当該粉粒体の径方向外側への押し出し力が小さくなるように鎌状をなすレーキと
    を備えていることを特徴とする粉粒体供給装置。
  2. 請求項において、
    前記ホッパが、前記内筒の軸方向に沿って移動できるように当該内筒に同軸をなして設けられて前記外筒と前記内筒との間と前記内筒の内部との間の隙間の大きさを調整する調整筒を備えている
    ことを特徴とする粉粒体供給装置。
  3. 請求項において、
    前記調整筒が、前記外筒の前記底面側の端部側に切欠部を有している
    ことを特徴とする粉粒体供給装置。
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