JP3800740B2 - セグメント搬送装置 - Google Patents

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勝男 渡邊
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大口径のトンネルを掘進するシールド工法において、シールド掘進機のエレクタによるセグメント組立位置に、後方からセグメントを搬送するためのセグメント搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種のセグメント搬送装置としては、従来、例えば、実願平4−67643号の明細書及び図面に記載されているようなものが存在し、これは、図13〜図19に示される如く、既に円形に組み立てられた既設セグメント1の内周底部に、トンネルの長手方向へ延びるようレール2を敷設し、該レール2上に、上面5にセグメント6を載置可能なメインフレーム3を、シールド掘進機の前進に伴ってレール2上を前進し得るよう、多数の車輪4を介して配置し、前記メインフレーム3に、多数のリフトアップジャッキ7を介してアップダウンレールフレーム8を昇降可能に配設し、該アップダウンレールフレーム8上に、上面12にセグメント6を載置可能なセグメント搬送フレーム9を、搬送ジャッキ11の伸縮作動により車輪10を介して前後進可能に設けてなる構成を有している。
【0003】
尚、図中、13はシールド掘進機のテールフレーム、14はセグメント6をトンネル内周に円形に組み立てるエレクタである。
【0004】
前述の如き従来のセグメント搬送装置においては、図13に示すようにリフトアップジャッキ7を収縮させてアップダウンレールフレーム8とセグメント搬送フレーム9を下降させた状態で、トンネル後方(図13の右方)から図示していないセグメント台車で運搬してきたセグメント6を図示していないホイスト等で吊り上げてメインフレーム3の上方から吊り降ろすと、セグメント搬送フレーム9は下降していて、該セグメント搬送フレーム9の上面12はメインフレーム3の上面5よりも低い位置になっているので、吊り降ろされたセグメント6は、メインフレーム3の上面5に載置されることになる。
【0005】
続いて、図15に示すようにリフトアップジャッキ7を伸長させると、アップダウンレールフレーム8とセグメント搬送フレーム9は上昇し、セグメント搬送フレーム9の上面12はメインフレーム3の上面5よりも高い位置となるため、メインフレーム3の上面5に載置されていたセグメント6は、セグメント搬送フレーム9の上面12によって持ち上げられ、該セグメント搬送フレーム9の上面12にセグメント6が載置された状態になる。
【0006】
次に、図16に示すように搬送ジャッキ11を伸長させると、セグメント搬送フレーム9は、上面12にセグメント6を載置した状態のまま前進し、前記搬送ジャッキ11が最も伸長した状態になった後、図17に示すようにリフトアップジャッキ7を収縮させてアップダウンレールフレーム8とセグメント搬送フレーム9を下降させると、セグメント搬送フレーム9の上面12はメインフレーム3の上面5よりも低い位置になるため、セグメント6は前進した位置でメインフレーム3の上面5に載置されることになり、この状態で前記搬送ジャッキ11を収縮させると、セグメント6は前進した位置でメインフレーム3の上面5に載置されたまま、セグメント搬送フレーム9のみが後退することになる。
【0007】
この後、図18に示すように次のセグメント6を図示していないホイスト等で吊り上げてメインフレーム3の上方から吊り降ろすと、メインフレーム3の上面5には二つのセグメント6,6が並んで載置されることになり、ここで再び前記リフトアップジャッキ7を伸長させてアップダウンレールフレーム8とセグメント搬送フレーム9を上昇させた後、搬送ジャッキ11を伸長させると、二つのセグメント6,6は並んだままセグメント搬送フレーム9の上面12によって前方に搬送され、続いて前記リフトアップジャッキ7を収縮させてアップダウンレールフレーム8とセグメント搬送フレーム9を下降させると、二つのセグメント6は並んだまま前進した位置でメインフレーム3の上面5に載置されることになる。
【0008】
このようにメインフレーム3上方からのセグメント6の吊り降ろし、リフトアップジャッキ7の伸長、搬送ジャッキ11の伸長、リフトアップジャッキ7の収縮、搬送ジャッキ11の収縮の作動を繰り返すことにより、図19に示すようにメインフレーム3の上面5に多数のセグメント6を並べて載置し、これら多数のセグメント6を順次エレクタ14の方に搬送することが可能となり、図19に示すようにメインフレーム3の上面5に並べて載置されたセグメント6は、エレクタ14に最も近い前方(図19の左方)のものが図示しない装置によってエレクタ14に渡される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の如き従来のセグメント搬送装置では、前後方向に延びる一つの長いセグメント搬送フレーム9を駆動することによりセグメント6を1ピッチずつ前進させるようになっているため、例えば、メインフレーム3の上面5における前端部にセグメント6が残ったような場合には、たとえメインフレーム3の前後方向中間部分に空きがあったとしても、トンネル後方から図示していないセグメント台車で運搬してきたセグメント6を図示していないホイスト等で吊り上げてメインフレーム3の上面5における後端部に載せることは可能であるが、そのセグメント6を前方へ詰めることができなくなり、このため、次のセグメント6を前記セグメント台車で運んできても受け渡すことができず、該セグメント台車は停止、待機を余儀なくされ、工事全体に支障を来すという欠点を有していた。
【0010】
本発明は、斯かる実情に鑑み、メインフレームの上面における前端部にセグメントが残ったような場合であっても、メインフレームの前後方向中間部分に空きがあれば、トンネル後方から運搬してきたセグメントをメインフレームの上面における後端部に載せて順次前方へ詰めることができ、工事全体の効率向上を図り得るセグメント搬送装置を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上面に所要数のセグメントを載置し得るメインフレームと、
リフトアップジャッキを介して前記メインフレーム上に設けられたアップダウンレールフレームと、
該アップダウンレールフレーム上に前後進可能に設けられ、且つ前記リフトアップジャッキが伸長したとき上面が前記メインフレームの上面よりも上昇してセグメントを載置し得る一方、前記リフトアップジャッキが収縮したとき上面が前記メインフレームの上面よりも下降するセグメント搬送フレームと
を備えたコンベヤを、シールド掘進機のエレクタによるセグメント組立位置から後方に向けて複数基配設し、
前記コンベヤのメインフレームの上面における前端部に載置されたセグメントを、セグメント搬送フレームの作動により前側に位置するコンベヤのメインフレームの上面における後端部に移載し得るよう構成したことを特徴とするセグメント搬送装置にかかるものである。
【0012】
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【0013】
トンネル後方からセグメント台車で運搬してきたセグメントを最後列に位置するコンベヤのメインフレームの上面における後端部に載せた後、該最後列に位置するコンベヤのリフトアップジャッキを伸長させると、アップダウンレールフレームと共にセグメント搬送フレームが上昇してその上面でセグメントが支持され、この状態で、セグメント搬送フレームをアップダウンレールフレーム上で前進させると、セグメントはセグメント搬送フレームの上面に載置された状態で前進し、続いてリフトアップジャッキを収縮させると、セグメントは前進位置で最後列に位置するコンベヤのメインフレームの上面に支持され、こうした作動を繰り返すことにより、最後列に位置するコンベヤのメインフレームの上面に所要数のセグメントが載置される。
【0014】
この後、前述と同様に、最後列に位置するコンベヤのリフトアップジャッキを伸長させ、セグメント搬送フレームをアップダウンレールフレーム上で前進させ、リフトアップジャッキを収縮させると、前記最後列に位置するコンベヤのメインフレームの上面における前端部に載置されていたセグメントが、前側に位置するコンベヤのメインフレームの上面における後端部に移載される。
【0015】
以下、各コンベヤにおいて、前記最後列に位置するコンベヤの場合と同様の操作を繰り返し行うことにより、セグメントを順次エレクタの方に搬送することが可能となる。
【0016】
一方、仮に、最前列に位置するコンベヤのメインフレームの上面における前端部にセグメントが残って、最前列に位置するコンベヤより後方に位置する各コンベヤのメインフレームに空きができたような場合には、トンネル後方からセグメント台車で運搬してきたセグメントを最後列に位置するコンベヤのメインフレームの上面における後端部に載せた後、前述と同様に最前列に位置するコンベヤ以外のコンベヤを駆動すると、セグメントは順次前方へ1ピッチずつ詰めて行かれ、最前列に位置するコンベヤのメインフレームの上面における後端部まで移送される形となる。
【0017】
この結果、前記セグメント台車で運ばれてきたセグメントを最後列に位置するコンベヤへ順次受け渡すことが可能となり、該セグメント台車は停止、待機をしなくて済み、作業が円滑に行われることとなり、工事全体に支障を来すこともなくなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0019】
図1〜図9は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図13〜図19と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図13〜図19に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1〜図9に示す如く、三基に分割形成した前列コンベヤ15Aと中間コンベヤ15Bと後列コンベヤ15Cとを、シールド掘進機のエレクタ14によるセグメント組立位置から後方へ向けて配設した点にある。
【0020】
前記各コンベヤ15A,15B,15Cはそれぞれ、トンネル内の上部に図示していない支持部材によって設置され且つ上面5に所要数(図の例では三個)のセグメント6をその内周面を下に向けて載置し得るメインフレーム3と、リフトアップジャッキ7を介して前記メインフレーム3上に設けられたアップダウンレールフレーム8と、該アップダウンレールフレーム8上に搬送ジャッキ11の伸縮作動により車輪10を介して前後進可能に設けられ、且つ前記リフトアップジャッキ7が伸長したとき上面12が前記メインフレーム3の上面5よりも上昇してセグメント6を載置し得る一方、前記リフトアップジャッキ7が収縮したとき上面12が前記メインフレーム3の上面5よりも下降するセグメント搬送フレーム9とを備えてなる構成を有しており、前記各メインフレーム3は、連結金具16によって連結してある。
【0021】
又、前記後列コンベヤ15Cのアップダウンレールフレーム8の前端部は、中間コンベヤ15Bの後端部に挿入されるよう張り出し、前記中間コンベヤ15Bのアップダウンレールフレーム8の前端部は、前列コンベヤ15Aの後端部に挿入されるよう張り出しており、前記後列コンベヤ15Cのメインフレーム3の上面5における前端部に載置されたセグメント6を、セグメント搬送フレーム9の作動により前側に位置する中間コンベヤ15Bのメインフレーム3の上面5における後端部に移載し得るよう構成すると共に、前記中間コンベヤ15Bのメインフレーム3の上面5における前端部に載置されたセグメント6を、セグメント搬送フレーム9の作動により前側に位置する前列コンベヤ15Aのメインフレーム3の上面5における後端部に移載し得るようにしてある。
【0022】
尚、前記中間コンベヤ15Bのアップダウンレールフレーム8及びセグメント搬送フレーム9の幅方向の間隔は、図2に示す如く、前記前列、後列コンベヤ15A,15Cのアップダウンレールフレーム8及びセグメント搬送フレーム9の幅方向の間隔より広げてあるため、中間コンベヤ15Bのアップダウンレールフレーム8及びセグメント搬送フレーム9と、前列、後列コンベヤ15A,15Cのアップダウンレールフレーム8及びセグメント搬送フレーム9とが干渉することはない。
【0023】
次に、上記図示例の作動を説明する。
【0024】
図1に示すように後列コンベヤ15Cのリフトアップジャッキ7を収縮させてアップダウンレールフレーム8とセグメント搬送フレーム9を下降させた状態で、トンネル後方(図1の右方)から図示していないセグメント台車で運搬してきたセグメント6を図示していないリフタ等で上昇させて後列コンベヤ15Cのメインフレーム3の後部上方に渡すと、セグメント搬送フレーム9は下降していて、該セグメント搬送フレーム9の上面12はメインフレーム3の上面5よりも低い位置になっているので、渡されたセグメント6は、後列コンベヤ15Cのメインフレーム3の上面5における後端部に載置されることになる。
【0025】
続いて、前記後列コンベヤ15Cのリフトアップジャッキ7を伸長させると、アップダウンレールフレーム8とセグメント搬送フレーム9は上昇し、セグメント搬送フレーム9の上面12はメインフレーム3の上面5よりも高い位置となるため、メインフレーム3の上面5に載置されていたセグメント6は、セグメント搬送フレーム9の上面12によって持ち上げられ、該セグメント搬送フレーム9の上面12にセグメント6が載置された状態になる。
【0026】
次に、前記後列コンベヤ15Cの搬送ジャッキ11を伸長させると、セグメント搬送フレーム9は、上面12にセグメント6を載置した状態のまま前進し、前記搬送ジャッキ11が最も伸長した状態になった後、リフトアップジャッキ7を収縮させてアップダウンレールフレーム8とセグメント搬送フレーム9を下降させると、セグメント搬送フレーム9の上面12はメインフレーム3の上面5よりも低い位置になるため、セグメント6は前進した位置でメインフレーム3の上面5に載置されることになり、この状態で前記搬送ジャッキ11を収縮させると、セグメント6は前進した位置でメインフレーム3の上面5に載置されたまま、セグメント搬送フレーム9のみが後退することになる。
【0027】
この後、次のセグメント6を図示していないリフタ等で上昇させて後列コンベヤ15Cのメインフレーム3の後部上方へ渡すと、後列コンベヤ15Cのメインフレーム3の上面5には二つのセグメント6,6が並んで載置されることになり、ここで再び前記リフトアップジャッキ7を伸長させてアップダウンレールフレーム8とセグメント搬送フレーム9を上昇させた後、搬送ジャッキ11を伸長させると、二つのセグメント6,6は並んだままセグメント搬送フレーム9の上面12によって前方に搬送され、続いて前記リフトアップジャッキ7を収縮させてアップダウンレールフレーム8とセグメント搬送フレーム9を下降させると、二つのセグメント6は並んだまま前進した位置でメインフレーム3の上面5に載置されることになる。
【0028】
このように後列コンベヤ15Cのメインフレーム3後部上方へのセグメント6の受け取り、リフトアップジャッキ7の伸長、搬送ジャッキ11の伸長、リフトアップジャッキ7の収縮、搬送ジャッキ11の収縮の作動を繰り返すことにより、図6に示すように後列コンベヤ15Cのメインフレーム3の上面5に所要数(図の例では三個)のセグメント6が載置される。
【0029】
この後、前述と同様に、後列コンベヤ15Cのリフトアップジャッキ7を伸長させ(図7参照)、搬送ジャッキ11を伸長させ(図8参照)、リフトアップジャッキ7を収縮させると(図9参照)、前記後列コンベヤ15Cのメインフレーム3の上面5における前端部に載置されていたセグメント6が、前側に位置する中間コンベヤ15Bのメインフレーム3の上面5における後端部に移載される。
【0030】
以下、中間コンベヤ15B並びに前列コンベヤ15Aにおいて、後列コンベヤ15Cの場合と同様の操作を繰り返し行うことにより、セグメント6を順次エレクタ14の方に搬送することが可能となる。
【0031】
一方、仮に、前列コンベヤ15Aのメインフレーム3の上面5における前端部にセグメント6が残って、中間コンベヤ15Bや後列コンベヤ15Cのメインフレーム3に空きができたような場合には、トンネル後方から図示していないセグメント台車で運搬してきたセグメント6を図示していないリフタ等で上昇させて後列コンベヤ15Cのメインフレーム3の上面5における後端部に載せた後、前述と同様に後列コンベヤ15C並びに中間コンベヤ15Bを駆動すると、セグメント6は順次前方へ1ピッチずつ詰めて行かれ、前列コンベヤ15Aのメインフレーム3の上面5における後端部まで移送される形となる。
【0032】
この結果、前記セグメント台車で運ばれてきたセグメント6を後列コンベヤ15Cへ順次受け渡すことが可能となり、該セグメント台車は停止、待機をしなくて済み、作業が円滑に行われることとなり、工事全体に支障を来すこともなくなる。
【0033】
こうして、前列コンベヤ15Aのメインフレーム3の上面5における前端部にセグメント6が残ったような場合であっても、中間コンベヤ15Bや後列コンベヤ15Cのメインフレーム3に空きがあれば、トンネル後方から運搬してきたセグメント6を後列コンベヤ15Cのメインフレーム3の上面5における後端部に載せて順次前方へ詰めることができ、工事全体の効率向上を図り得る。
【0034】
尚、上述の図示例においては、三基に分割形成した前列コンベヤ15Aと中間コンベヤ15Bと後列コンベヤ15Cとを、トンネルの上部に配設してあるため、トンネル下部に各種台車の枕木やレール等を敷設する作業が行いやすくなり、作業効率の向上にもつながるが、前記コンベヤ15A,15B,15Cを、図13〜図19に示される従来例と同様に、既設セグメント1の内周底部に敷設したレール2上に車輪4を介して配設してもよく、この場合には、セグメント6の外周面を下に向けてメインフレーム3上に載置させる構造にすることは言うまでもない。
【0035】
又、上述の図示例においては、三基に分割形成した前列コンベヤ15Aと中間コンベヤ15Bと後列コンベヤ15Cとを、図2に示す如く、前後方向へ略真っ直ぐに配設しているが、前記コンベヤ15A,15B,15Cを平面的に見て所要の角度を持たせて配設することも可能であり、このようにした場合には、カーブしているトンネルの施工において、従来のように真っ直ぐで長いセグメント搬送装置では配置上無理があるような場合であっても、トンネルのカーブに合わせて前記コンベヤ15A,15B,15Cを配置でき有効となる。
【0036】
但し、前述の如く、コンベヤ15A,15B,15Cを平面的に見て所要の角度を持たせて配設した場合には、リフタ等から後列コンベヤ15Cのメインフレーム3の上面5における後端部に移載されたセグメント6と、前記後列コンベヤ15Cのメインフレーム3の上面5における前端部から中間コンベヤ15Bのメインフレーム3の上面5における後端部に移載されたセグメント6と、前記中間コンベヤ15Bのメインフレーム3の上面5における前端部から前列コンベヤ15Aのメインフレーム3の上面5における後端部に移載されたセグメント6とをそれぞれ、位置修正してやる必要がある。
【0037】
このため、トンネルのカーブに合わせて前記コンベヤ15A,15B,15Cを配置するような場合には、図10〜図12に示す如く、セグメント6を前後方向へスライド自在に支持するローラ17と、該ローラ17上にセグメント6を支持させた状態で該セグメント6の前後端面所要位置を押すことにより鉛直軸を中心とするセグメント6のヨーイング修正用のヨーイングセンタリングユニット18と、昇降ジャッキ19の伸縮作動により昇降可能に配設され且つセグメント6をその円周方向へスライド自在に支持する昇降ローラ20と、該昇降ローラ20上にセグメント6を支持させた状態で該セグメント6の両幅端面を押すことによりセグメント6の円弧の中心軸を中心とするローリング修正用のローリングセンタリングユニット21とを、各コンベヤ15A,15B,15Cの後端部所要位置にそれぞれ配設する。
【0038】
前記ヨーイングセンタリングユニット18は、ヨーイング支持ブラケット18aに対し揺動自在に枢着されたヨーイング押付部材18bと、該ヨーイング押付部材18bに連結され且つヨーイング押付部材18bの先端部をセグメント6の前端面或いは後端面に押し付けてセグメント6のヨーイング修正を行うためのヨーイングジャッキ18cとを備えてなる構成を有している。
【0039】
又、前記ローリングセンタリングユニット21は、ローリング支持ブラケット21aに対し揺動自在に枢着されたローリング押付部材21bと、該ローリング押付部材21bに連結され且つローリング押付部材21bの先端部をセグメント6の左右いずれかの幅端面に押し付けてセグメント6のローリング修正を行うためのローリングジャッキ21cとを備えてなる構成を有している。
【0040】
尚、図10〜図12には、後列コンベヤ15Cの後端部に、前記ローラ17とヨーイングセンタリングユニット18と昇降ローラ20とローリングセンタリングユニット21とを配設した例を示してあるが、中間コンベヤ15B並びに前列コンベヤ15Aについても、メインフレーム3、アップダウンレールフレーム8及びセグメント搬送フレーム9と干渉しないように前記ローラ17とヨーイングセンタリングユニット18と昇降ローラ20とローリングセンタリングユニット21とを配設すればよい。
【0041】
前記各コンベヤ15A,15B,15Cの後端部に移載されたセグメント6の位置修正を行う場合、先ず、前記ローラ17上にセグメント6を支持させた状態で、各ヨーイングセンタリングユニット18のヨーイングジャッキ18cを伸長させると、ヨーイング押付部材18bの先端部がセグメント6の前端面或いは後端面に押し付けられ、セグメント6が前記ローラ17上で鉛直軸を中心に旋回する方向へスライドし、該セグメント6のヨーイング修正が行われ、続いて、昇降ジャッキ19を伸長させ昇降ローラ20を所要量だけ上昇させて、該昇降ローラ20上にセグメント6を支持させた状態で、各ローリングセンタリングユニット21のローリングジャッキ21cを伸長させると、ローリング押付部材21bの先端部がセグメント6の左右の幅端面に押し付けられ、セグメント6が前記昇降ローラ20上でセグメント6の円弧の中心軸を中心に揺動する方向へスライドし、該セグメント6のローリング修正が行われる。
【0042】
このようにすれば、コンベヤ15A,15B,15Cを平面的に見て所要の角度を持たせて配設した場合でも、セグメント6は各コンベヤ15A,15B,15Cにおいて正しい姿勢を保って搬送される形となり、セグメント6の搬送が円滑に行われることとなる。又、シールドトンネルには必ずカーブがあるが、急カーブに沿って進む別々の台車の上に各コンベヤを配設すれば、自動的にカーブに追従してセグメントを搬送できるシステムを構築することができる。
【0043】
尚、本発明のセグメント搬送装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、分割形成するコンベヤの基数は二基でも三基以上であってもよいこと、各コンベヤのメインフレーム上に載置されるセグメントの個数は二個でも三個以上であってもよいこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明のセグメント搬送装置によれば、最前列に位置するコンベヤのメインフレームの上面における前端部にセグメントが残ったような場合であっても、最前列に位置するコンベヤより後方に位置するコンベヤのメインフレームに空きがあれば、トンネル後方から運搬してきたセグメントを、最後列に位置するコンベヤのメインフレームの上面における後端部に載せて順次前方へ詰めることができ、工事全体の効率向上を図り得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の側面図である。
【図2】本発明を実施する形態の一例の平面図である。
【図3】図1のIII−III矢視図である。
【図4】図1のIV−IV矢視図である。
【図5】図1のV−V矢視図である。
【図6】本発明を実施する形態の一例において後列コンベヤから中間コンベヤへセグメントを移載する場合の作動状態を表わす第一の段階の側面図である。
【図7】本発明を実施する形態の一例において後列コンベヤから中間コンベヤへセグメントを移載する場合の作動状態を表わす第二の段階の側面図である。
【図8】本発明を実施する形態の一例において後列コンベヤから中間コンベヤへセグメントを移載する場合の作動状態を表わす第三の段階の側面図である。
【図9】本発明を実施する形態の一例において後列コンベヤから中間コンベヤへセグメントを移載する場合の作動状態を表わす第四の段階の側面図である。
【図10】本発明を実施する形態の一例においてコンベヤの後端部に配設されるセグメント位置修正用の装置を表わす側面図である。
【図11】図10のXI−XI矢視図である。
【図12】図10のXII−XII矢視図である。
【図13】従来例の側面図である。
【図14】図13のXIV−XIV矢視図である。
【図15】図13に示す従来例においてセグメントを移載する場合の図13の次の作動状態を表わす側面図である。
【図16】図15の次の作動状態を表わす側面図である。
【図17】図16の次の作動状態を表わす側面図である。
【図18】図17の次の作動状態を表わす側面図である。
【図19】図18から更に続いた作動状態を表わす側面図である。
【符号の説明】
3 メインフレーム
5 上面
6 セグメント
7 リフトアップジャッキ
8 アップダウンレールフレーム
9 セグメント搬送フレーム
12 上面
14 エレクタ
15A 前列コンベヤ(コンベヤ)
15B 中間コンベヤ(コンベヤ)
15C 後列コンベヤ(コンベヤ)

Claims (1)

  1. 上面に所要数のセグメントを載置し得るメインフレームと、
    リフトアップジャッキを介して前記メインフレーム上に設けられたアップダウンレールフレームと、
    該アップダウンレールフレーム上に前後進可能に設けられ、且つ前記リフトアップジャッキが伸長したとき上面が前記メインフレームの上面よりも上昇してセグメントを載置し得る一方、前記リフトアップジャッキが収縮したとき上面が前記メインフレームの上面よりも下降するセグメント搬送フレームと
    を備えたコンベヤを、シールド掘進機のエレクタによるセグメント組立位置から後方に向けて複数基配設し、
    前記コンベヤのメインフレームの上面における前端部に載置されたセグメントを、セグメント搬送フレームの作動により前側に位置するコンベヤのメインフレームの上面における後端部に移載し得るよう構成したことを特徴とするセグメント搬送装置。
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