JP3799821B2 - データ入力装置及び記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ入力装置及び記憶媒体に係り、詳細には、入力ペンによる手書き入力を行うペンパッド上で入力文字に対するアトリビュート設定を可能にするデータ入力装置及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、技術の進歩に伴って電子機器の小型化が急速に進み、携帯性の優れた電子機器が開発されている。例えば、PDA(Personal Digital Assistant)と呼ばれる携帯端末装置では、液晶表示画面を兼ねたタッチパネルを入力装置として採用し、専用の入力ペンによりデータ入力を行うものが主流となっている。
【0003】
また、据え置き型のパーソナルコンピュータにおいても、一般のJIS規格キーボードでの入力に不慣れな人のための入力手段として、タブレットと呼ばれる座標検出入力装置が利用されており、やはりこのタブレットにおいても専用の入力ペンによりデータ入力を行う。
【0004】
このような入力ペンによってデータ入力をする際の文字入力方法として、入力ペンによる入力を受け付けるペンパッド上に手書き入力された手書き文字を認識して文字コードに変換する方法がある。そして、従来より行われているペンパッドに対するデータ入力では、手書き文字入力した文字等に対して、フォント種類、拡大、文字色等のアトリビュート(属性)を設定する場合には、ワープロアプリケーション等の文字入力対象のアプリケーション側で予め設定しておく、または入力後に設定するという方法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような、入力文字に対するアトリビュート設定方法では、少数文字毎にアトリビュートを設定する場合には、入力ペンによる入力がペンパッドとアプリケーションとの間を何回も往復することになってしまう、または文字入力終了後に、アトリビュートの設定を個々の文字毎に行わなければならないという煩わしさがあった。
【0006】
そこで、本発明の課題は、入力ペンによる入力を受け付けるペンパッド上で入力文字に対するアトリビュート設定を行い、当該設定されたアトリビュートの内容をアプリケーション側に転送することにより、文字入力の際のアトリビュート設定を容易に行うことが可能なデータ入力装置及び記憶媒体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、タブレット機能を有し、このタブレット機能に対する入力を行う指示具によるデータ入力を可能とする入力可能領域及び入力可能領域外の表示領域を表示画面に表示する表示手段と、この表示手段によって表示される前記入力可能領域内で、前記指示具によって文字入力を行う文字入力手段と、この文字入力手段によって入力された文字に対して文字の表示状態を示す属性を指定するための属性指定手段と、 前記文字入力手段によって入力された文字を、前記属性指定手段によって指定された属性に基づく表示状態で、前記入力可能領域内に表示する文字表示制御手段と、この文字表示制御手段によって表示される文字を前記入力可能領域外の表示領域に表示する表示制御手段と、によって構成されることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、タブレット機能を有し、このタブレット機能に対する入力を行う指示具による手書き文字入力を可能とする手書き文字入力領域を含み、前記指示具によるデータ入力を可能とする入力可能領域及び入力可能領域外の表示領域を表示画面に表示する表示手段と、この表示手段によって表示される前記手書き文字入力領域内で、前記指示具によって手書き文字入力を行う文字入力手段と、この文字入力手段によって入力された手書き文字の形状に基づいて文字認識を行い、文字コードに変換する文字認識手段と、この文字認識手段によって文字コードに変換された文字に対して文字の表示状態を示す属性を指定するための属性指定手段と、前記文字認識手段によって変換された文字コードに基づく文字を、前記属性指定手段によって指定された属性に基づく表示状態で、前記入力可能領域内に表示する文字表示制御手段と、この文字表示制御手段によって表示される文字を前記入力可能領域外の表示領域に表示する表示制御手段と、によって構成されることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図20を参照して本発明の一実施形態におけるデータ入力装置1について詳細に説明する。
まず構成を説明する。
図1は、本発明の一実施の形態におけるデータ入力装置1の構成を示すブロック図である。この図1において、データ入力装置1は、CPU2、入力装置3、RAM4、表示装置5、タブレット7を備えるタブレット検出部6、及び記憶媒体9を備える記憶装置8によって構成されており、各部はバス10によって接続されている。
【0014】
CPU(Central Processing Unit )2は、記憶装置8に記憶されている当該データ入力装置1に対応する各種アプリケーションプログラムの中から指定されたアプリケーションプログラム、入力装置3から入力される各種指示あるいはデータをRAM4内のワークメモリに格納し、この入力指示及び入力データに応じてRAM4内に格納したアプリケーションプログラムに従って各種処理を実行し、その処理結果をRAM4内のワークメモリに格納するとともに、表示装置5に表示する。そして、ワークメモリに格納した処理結果を入力装置3から入力指示される記憶装置8内の保存先に保存する。
【0015】
また、CPU2は、後述するアトリビュート指定処理(図7参照)を実行し、表示装置5に表示される手書きペンパッド51(図3参照)内の字体指定アイコン51a、文字サイズ指定アイコン51b、拡大指定アイコン51c、文字色指定アイコン51d、複数指定アイコン51eのいずれかのアトリビュートアイコンが押されたと判別された場合には、押された位置をタブレット検出部6から入力される座標信号によって特定し、当該特定された位置に対応するアトリビュートの種別、当該取得されたアトリビュートの種別に基づく処理を行う。
【0016】
例えば、取得されたアトリビュートの種別が「字体」である場合には、CPU2は、字体指定アイコン51aの表示内容を、アトリビュート設定メモリ9dの設定内容に従って、現在の表示の次に設定されている「字体」の内容に変更し、当該「字体」の内容をアトリビュートテーブル9cに設定し、更に、アトリビュートテーブル9cに設定された内容に基づいて、アトリビュートが付加された入力文字を認識結果表示領域51fへ表示する。
【0017】
また、CPU2は、後述する複数指定アイコン設定処理(図11参照)、アトリビュート変更処理(図13参照)、アトリビュート全解除処理(図16参照)、文字確定処理(図18参照)、四隅ボタン設定処理(図19参照)等の、表示装置5に表示される手書きペンパッド51内の手書き入力領域51gに入力される手書き文字に対して設定するアトリビュートに関する各種処理を実行する。
【0018】
入力装置3は、カーソルキー、数字入力キー及び各種機能キー等を備えたキーボードと、ポインティングデバイスであるマウスと、を備え、キーボードで押下されたキーの押下信号をCPU2に出力するとともに、マウスによる操作信号をCPU2に出力する。
【0019】
RAM(Random Access Memory)4は、指定されたアプリケーションプログラム、入力指示、入力データ及び処理結果等を格納するワークメモリの他、図2に示すような各種メモリエリアを有する。図2は、RAM4のメモリエリア構成を示す図であり、この図2において、RAM4は、認識候補表示メモリ4a、認識結果表示メモリ4b、手書き入力表示メモリ4c、表示画面メモリ4d、左上レジスタ4e、左下レジスタ4f、右上レジスタ4g、右下レジスタ4h、名称レジスタ4i、出力バッファ4j、及び送信個数4kによって構成されている。
【0020】
認識候補表示メモリ4aは、タブレット7上に設定され表示装置5に表示される、手書きペンパッド51内の手書き入力領域51g(図3参照)に手書き入力された文字を記憶装置8内の記憶媒体9に格納された手書き文字辞書9eによって認識処理した結果、認識結果が1つに特定されず候補文字が複数存在する場合に認識候補表示領域51jに表示する当該複数の候補文字の文字コードを格納するメモリエリアである。
【0021】
認識結果表示メモリ4bは、手書き入力領域51gに手書き入力された文字を記憶装置8内の記憶媒体9に格納された手書き文字辞書9eによって認識処理して1つに特定された文字、または、認識候補表示メモリ4aに格納された前記複数の候補文字の中からユーザの指示によって特定された文字を、所定文字数分まで認識結果表示領域51fに順次表示する際の、所定文字数分の文字コードを格納するメモリエリアである。
【0022】
手書き入力表示メモリ4cは、タブレット7に設定された手書き入力領域51gに手書き入力された文字をタブレット検出部6によって検出した座標データに基づいて、ユーザの手書き入力をなぞるように手書き入力領域51gに表示する文字のストロークデータ等を格納するメモリエリアである。
【0023】
表示画面メモリ4dは、手書きペンパッド51の各種表示領域、入力領域、アイコン、表示枠等の表示画面の各表示要素の表示データを格納するメモリエリアである。
【0024】
左上レジスタ4e、左下レジスタ4f、右上レジスタ4g、及び右下レジスタ4hは、後述する四隅ボタン設定処理(図19参照)において、手書き入力領域51g内の四隅にアトリビュート指定機能を設定する際の、左上、左下、右上、右下の各部に設定するアトリビュート種別を格納するレジスタである。
名称レジスタ4iは、後述する複数指定アイコン設定処理(図11参照)において、複数指定アイコン51eに表示する名称を格納するレジスタである。
【0025】
出力バッファ4jは、後述する文字確定処理(図18参照)において、手書き入力領域51gに入力された手書き文字を認識して認識結果表示領域51fに表示された文字を確定し、ワープロ等のアプリケーションプログラムへ送信する際の送信データを一時的に蓄えるバッファである。また、送信個数4kは、後述する文字確定処理において、ワープロ等のアプリケーションプログラムへ送信するデータ中の文字数を表すデータである。
以上が、RAM4を構成する各メモリエリアについての説明である。
【0026】
表示装置5は、液晶表示パネル等により構成され、CPU2から入力される表示データを表示する。図3は、この表示装置5の表示画面の例を示す図である。この図3に示す例では、表示装置5の表示画面にはワープロソフトのウィンドウが表示されるとともに、入力ペンによる手書き入力を可能とする手書きペンパッド51が表示されている。また、手書きペンパッド51を表示する表示装置5は、タブレット7の透明の入力盤と一体になっており、手書きペンパッド51に対しては、手書き文字の入力、アイコンを押す操作による指示入力等が可能となっている。
【0027】
図3において、手書きペンパッド51は、字体指定アイコン51a、文字サイズ指定アイコン51b、拡大指定アイコン51c、文字色指定アイコン51d、複数指定アイコン51e、認識結果表示領域51f、手書き入力領域51g、全解除アイコン51h、確定アイコン51i、認識候補表示領域51jとその他の表示要素によって構成されている。
【0028】
字体指定アイコン51a、文字サイズ指定アイコン51b、拡大指定アイコン51c、及び文字色指定アイコン51dは、認識結果表示領域51fに表示される認識結果文字に対するアトリビュートを設定するためのアトリビュートアイコンである。表示装置5に表示される手書きペンパッド51内のそれぞれのアトリビュートアイコンを入力ペンでタッチすると、ボタン型のオブジェクトであるアトリビュートアイコンが押された状態となり、認識結果表示領域51fに表示される認識結果文字に対して設定するアトリビュートが順次切り替わる。
【0029】
例えば、後述するアトリビュート設定メモリ9d内の字体情報に、「1:明朝2:ゴシック 3:毛筆」が設定されている場合には、初期状態においては、字体指定アイコン51aには、「明朝」の文字が表示され、認識結果表示領域51fに表示される文字に対するアトリビュートの内、字体としては「明朝」が設定されることが示される。そして、入力ペンによってボタン型のオブジェクトである字体指定アイコン51aが押されると、字体指定アイコン51aの表示は「ゴシック」に切り替わるとともに、認識結果表示領域51fに表示される文字に対するアトリビュートの内、字体としては「ゴシック」が設定される。また、更に、入力ペンによってボタン型のオブジェクトである字体指定アイコン51aが押されると、字体指定アイコン51aの表示は「毛筆」に切り替わるとともに、認識結果表示領域51fに表示される文字に対するアトリビュートの内、字体としては「毛筆」が設定される。
【0030】
文字サイズ指定アイコン51b、拡大指定アイコン51c、文字色指定アイコン51d、複数指定アイコン51eについても同様に、アトリビュートアイコンに表示される内容のアトリビュートが認識結果表示領域51fに表示される文字に対して設定されるとともに、入力ペンによってアトリビュートアイコンが押されると、アトリビュートアイコンの表示はアトリビュート設定メモリ9dに設定されている内容に従って切り替わる。
【0031】
複数指定アイコン51eは、前述の字体指定アイコン51a、文字サイズ指定アイコン51b、拡大指定アイコン51c、及び文字色指定アイコン51dによって設定する複数のアトリビュートを、入力ペンによる一度のタッチ操作で設定可能とするためのアトリビュートアイコンである。図3に示す例では、複数指定アイコン51eには、「赤横倍」が設定されており、この複数指定アイコン51eを押すと認識結果表示領域51fに表示される認識結果文字に対して、赤色の「色」と横倍の「拡大」が設定されることとなる。この複数指定アイコン51eに対しては、後述する複数指定アイコン設定処理(図11参照)によって、ユーザの所望する複数のアトリビュートを設定することができる。
【0032】
認識結果表示領域51fは、入力ペンによって手書き入力領域51gに入力された手書き文字を認識した結果を表示する領域である。また、字体指定アイコン51a、文字サイズ指定アイコン51b、拡大指定アイコン51c、文字色指定アイコン51d、または複数指定アイコン51eによってアトリビュートが設定された場合には、その設定内容に基づく表示状態で認識結果文字が表示される。
【0033】
手書き入力領域51gは、入力ペンによって手書き文字を入力するための領域であり、図3に示す例では、3文字分の領域が用意されている。
【0034】
全解除アイコン51hは、字体指定アイコン51a、文字サイズ指定アイコン51b、拡大指定アイコン51c、文字色指定アイコン51d、複数指定アイコン51eによって設定されたアトリビュートを全て解除するためのアイコンである。この全解除アイコン51hを入力ペンでタッチすると、ボタン型のオブジェクトであるアトリビュートアイコンが押された状態となり、認識結果表示領域51fに表示される認識結果文字に設定された全てのアトリビュートが解除され、初期設定として設定されているアトリビュートに基づく表示状態となる。
【0035】
確定アイコン51iは、認識結果表示領域51fに表示された認識結果文字を確定して、ワープロ等のアプリケーションに転送するためのアイコンである。この確定アイコン51iを入力ペンでタッチすると、ボタン型のオブジェクトであるアトリビュートアイコンが押された状態となり、認識結果表示領域51fに表示される認識結果文字についての文字情報(図6参照)が、ワープロ等のアプリケーションに対して転送され、ワープロ等のアプリケーション側では、認識結果表示領域51fに表示されていた認識結果文字がカーソル位置に挿入されることとなる。
【0036】
認識候補表示領域51jは、手書き入力領域51gに手書き入力された文字を記憶装置8内の記憶媒体9に格納された手書き文字辞書9eによって認識処理した結果、認識結果が1つに特定されず候補文字が複数存在する場合に、当該複数の候補文字を表示するための表示領域である。
以上が、表示装置5に表示される手書きペンパッド51の各表示要素についての説明である。
【0037】
タブレット7は、一定の面積を持った平面状の入力盤を備えたデータ入力装置1における入力部であり、この入力盤は透明感圧式で、表示装置5と一体になっている。そして、表示装置5によって透明の入力盤を透して表示される手書きペンパッド51内に、入力用ペンで指示入力や手書き文字入力をされると、タブレット検出部6によって、入力盤上の座標を検出してCPU2に座標信号を出力する。
【0038】
記憶装置8は、プログラムやデータ等が予め記憶されている記憶媒体9を有しており、この記憶媒体9は磁気的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構成されている。この記憶媒体9は記憶装置8に固定的に設けたもの、若しくは着脱自在に装着するものであり、この記憶媒体9には当該データ入力装置1に対応する各種アプリケーションプログラム、メニュー表示プログラム、印刷処理プログラム及び各処理プログラムで処理されたデータ等を記憶する。
【0039】
図4は、記憶装置8内の記憶媒体9に格納される各種情報の構成を示す図である。この図4において、記憶媒体9には、手書きパッド表示情報9a、手書きパッド制御情報9b、アトリビュートテーブル9c、アトリビュート設定メモリ9d、手書き文字辞書9e、及びかな漢字変換辞書9fが格納されている。
【0040】
手書きパッド表示情報9aは、図3に示すような表示装置5に表示される手書きペンパッド51に関する表示情報である。すなわち、手書きパッド表示情報9aは、手書きペンパッド51の表示要素である字体指定アイコン51a、文字サイズ指定アイコン51b、拡大指定アイコン51c、文字色指定アイコン51d、複数指定アイコン51e、認識結果表示領域51f、手書き入力領域51g、全解除アイコン51h、確定アイコン51i、認識候補表示領域51j等に関する表示情報を格納しており、手書きペンパッド51起動時には、初期設定として手書きパッド表示情報9aに設定されている表示情報に基づいて表示が行われる。
【0041】
手書きパッド制御情報9bは、図3に示すような表示装置5に表示される手書きペンパッド51の表示状態に基づく入力操作の制御に関する情報である。すなわち、手書きパッド制御情報9bは、手書きペンパッド51の入力操作に関する表示要素である字体指定アイコン51a、文字サイズ指定アイコン51b、拡大指定アイコン51c、文字色指定アイコン51d、複数指定アイコン51e、手書き入力領域51g、全解除アイコン51h、確定アイコン51i等による入力操作に対応する処理の制御情報を格納している。
【0042】
アトリビュートテーブル9cは、入力された文字及びその文字に対して指定されたアトリビュートの情報を格納するテーブルであり、図5に示すように、字体情報、サイズ情報、拡大情報、色情報、及び文字コードを1テーブルとして、複数指定アイコン51e設定用のテーブル、及び認識結果表示領域51fに表示可能な文字数分のテーブルによって構成されている。
【0043】
そして、アトリビュートテーブル9cの先頭のテーブルは、複数指定アイコン51eに設定する複数のアトリビュートに関する情報用としてリザーブされ、2番目以降のテーブルが認識結果表示領域51fに表示される文字に関する情報用として利用される。アトリビュートテーブル9cを構成する字体情報、サイズ情報、拡大情報、色情報として設定される情報は、後述するアトリビュート設定メモリ9dに設定されており、以下に例示するようなものとなる。
【0044】
字体情報・・・・・・1:明朝 2:ゴシック 3:毛筆
サイズ情報・・・・・・1:10ポイント 2:16ポイント 3:20ポイント
拡大情報・・・・・・1:標準 2:横倍 3:縦倍 4:平方倍
色情報・・・・・・1:黒 2:青 3:赤 4:紫 5:緑 6:空色 7:黄色
8:白
【0045】
また、文字コードには、手書き入力領域51gに入力された手書き文字を認識した結果として認識結果表示領域51fに表示される文字のコード(JIS、シフトJIS、Unicode 等)が格納される。そして、認識結果表示領域51fに表示された文字は、確定アイコン51iが押されると確定されて、所定のプロトコルに従ってワープロ等のアプリケーションに転送されるとともに、アトリビュートテーブル9cの2番目以降のテーブルの内容は初期化されて、字体情報、サイズ情報、拡大情報、色情報の各情報が全て“1”に設定される。
【0046】
図6[A]は、手書きペンパッド51を利用して入力された文字をワープロ等のアプリケーションに転送する際のプロトコル形態を示す図である。図6[A](a)に示すように、手書きペンパッド51からアプリケーションへの転送プロトコルは、ヘッダー部と、認識結果表示領域51fに表示された文字数分の文字情報とによって構成される。更に、文字情報は、図6[A](b)に示すように、アトリビュート情報と、文字コードによって構成されている。このアトリビュート情報、及び文字コードは、アトリビュートテーブル9cに格納された情報に基づいて設定されるものである。図6[A](b)に示す例では、アトリビュート情報には32bitが割り当てられており、図6[A](c)に示すように、字体情報、サイズ情報、拡大情報、及び色情報がそれぞれ各8ビットで符号化されて格納されている。また、文字コードには、現行のシフトJISコード等を格納するための2byteが割り当てられている。
【0047】
図6[B]は、図6[A]に示すようなプロトコル形態で手書きペンパッド51からアプリケーションへ転送されるデータの例であり、「赤文字(図6[B]に示すように赤の文字は横倍文字であり、また、その他それぞれにアトリビュートが設定されている。)」を確定アイコン51iによって確定して転送する場合のデータを示している。
【0048】
ヘッダー部には、「赤文字」のブロック数が“4(「赤」が横倍であるために2ブロック、「文」,「字」がそれぞれ1ブロック)”であること等が設定されている。そして、1文字目の文字情報は、字体情報が“1(明朝)”、サイズ情報が“1(10ポイント)”、拡大情報が“2(横倍)”、色情報が“3(赤)”、文字コードが“90D4(「赤」のシフトJISコード)”であり、2文字目の文字情報は、字体情報が“2(ゴシック)”、サイズ情報が“1(10ポイント)”、拡大情報が“1(標準)”、色情報が“1(黒)”、文字コードが“95B6(「文」のシフトJISコード)”であり、3文字目の文字情報は、字体情報が“2(ゴシック)”、サイズ情報が“1(10ポイント)”、拡大情報が“1(標準)”、色情報が“1(黒)”、文字コードが“8E9A(「字」のシフトJISコード)”である。
【0049】
このようなプロトコル形態のデータを転送されたアプリケーションは、「明朝・10ポイント・横倍・赤」というアトリビュートを設定された「赤」の文字と、「ゴシック・10ポイント・標準・黒」というアトリビュートを設定された「文」の文字と、「ゴシック・10ポイント・標準・黒」というアトリビュートを設定された「字」の文字とを、カーソル位置に挿入することとなる。
【0050】
また、ワープロ等のアプリケーションにすでに入力されている文字を手書きペンパッド51に読み込んで編集する際には、アプリケーションから受信した図6に示すようなプロトコル形態のデータから文字情報を1文字ずつ抽出して、アトリビュートテーブル9cの2番目以降のテーブルに順に格納する。
【0051】
アトリビュート設定メモリ9dは、アトリビュートテーブル9cに格納するアトリビュートの情報(1,2,・・・・等のコード)と実際のアトリビュートの内容(明朝,ゴシック,・・・・等の制御情報)を対応づけて格納する。前述のように、例えば、以下に示すように対応づけられたアトリビュート設定が格納されている。
【0052】
字体情報・・・・・・1:明朝 2:ゴシック 3:毛筆
サイズ情報・・・・・・1:10ポイント 2:16ポイント 3:20ポイント
拡大情報・・・・・・1:標準 2:横倍 3:縦倍 4:平方倍
色情報・・・・・・1:黒 2:青 3:赤 4:紫 5:緑 6:空色 7:黄色
8:白
【0053】
手書き文字辞書9eは、タブレット7に入力された手書き文字をストロークに分割するなどの処理によって解析した結果に基づいて、入力された文字を特定するための基準となるストロークデータ等の手書き文字についての各種基準データを格納する辞書である。
【0054】
かな漢字変換辞書9fは、ひらがなまたはローマ字で入力した読み(かな)を漢字かな交じり文に変換するために登録されたかなと漢字を対応づけて格納する辞書である。
以上が、記憶媒体9に格納される各種情報についての説明である。
【0055】
また、前記記憶媒体9に記憶する、上述したような各種情報を含むデータ、プログラム等は、通信回線等を介して接続された他の機器から受信して記憶する構成にしてもよく、更に、通信回線等を介して接続された他の機器側に上記記憶媒体9を備えた記憶装置を設け、この記憶媒体9に記憶されているプログラム、データ等を通信回線を介して使用する構成にしてもよい。
【0056】
次に動作を説明する。
図7は、データ入力装置1によって実行されるアトリビュート指定処理を示すフローチャートである。
【0057】
この図7において、まず、データ入力装置1のCPU2は、表示装置5に表示される手書きペンパッド51内の字体指定アイコン51a、文字サイズ指定アイコン51b、拡大指定アイコン51c、文字色指定アイコン51d、複数指定アイコン51eのいずれかのアトリビュートアイコンが押されたか否かを、タブレット7に対する入力用ペンの指示をタブレット検出部6によって検出することにより判別する(ステップS101)。
【0058】
そして、CPU2は、いずれかのアトリビュートアイコンが押されたと判別された場合には(ステップS101;YES)、押された位置をタブレット検出部6から入力される座標信号によって特定し、当該特定された位置に対応するアトリビュートの種別を取得する(ステップS102)。また、CPU2は、アトリビュートアイコンが押されていないと判別された場合には(ステップS101;NO)、次いで手書き入力領域51g内の四隅のいずれかが押されたか否かを、タブレット7に対する入力用ペンの指示をタブレット検出部6によって検出することにより判別する(ステップS103)。
【0059】
そして、CPU2は、手書き入力領域51g内の四隅のいずれかが押されたと判別された場合には(ステップS103;YES)、押された位置をタブレット検出部6から入力される座標信号によって特定し、当該特定された位置に対応するアトリビュートの種別を取得する(ステップS104)。また、手書き入力領域51g内の四隅のいずれも押されていないと判別された場合には(ステップS103;NO)、一連のアトリビュート指定処理を終了する。
【0060】
更に、CPU2は、上記ステップS102またはステップS104において、アトリビュートの種別が取得されると、当該取得されたアトリビュートの種別に基づいて、図7中のステップS105〜ステップS113に示す各処理を行う。
【0061】
すなわち、ステップS102またはステップS104において取得されたアトリビュートの種別が「字体」である場合には、CPU2は、字体指定アイコン51aの表示内容を、アトリビュート設定メモリ9dの設定内容に従って、現在の表示の次に設定されている「字体」の内容に変更し(ステップS105)、当該「字体」の内容をアトリビュートテーブル9cに設定する(ステップS106)。そして、アトリビュートテーブル9cに設定された内容に基づいて、アトリビュートが付加された入力文字を認識結果表示領域51fへ表示して(ステップS114)、一連のアトリビュート指定処理を終了する。
【0062】
また、ステップS102またはステップS104において取得されたアトリビュートの種別が「文字サイズ」である場合には、文字サイズ指定アイコン51bの表示内容を、アトリビュート設定メモリ9dの設定内容に従って、現在の表示の次に設定されている「文字サイズ」の内容に変更し(ステップS107)、当該「文字サイズ」の内容をアトリビュートテーブル9cに設定する(ステップS108)。そして、アトリビュートテーブル9cに設定された内容に基づいて、アトリビュートが付加された入力文字を認識結果表示領域51fへ表示して(ステップS114)、一連のアトリビュート指定処理を終了する。
【0063】
また、ステップS102またはステップS104において取得されたアトリビュートの種別が「拡大」である場合には、拡大指定アイコン51cの表示内容を、アトリビュート設定メモリ9dの設定内容に従って、現在の表示の次に設定されている「拡大」の内容に変更し(ステップS109)、当該「拡大」の内容をアトリビュートテーブル9cに設定する(ステップS110)。そして、アトリビュートテーブル9cに設定された内容に基づいて、アトリビュートが付加された入力文字を認識結果表示領域51fへ表示して(ステップS114)、一連のアトリビュート指定処理を終了する。
【0064】
また、ステップS102またはステップS104において取得されたアトリビュートの種別が「文字色」である場合には、文字色指定アイコン51dの表示内容を、アトリビュート設定メモリ9dの設定内容に従って、現在の表示の次に設定されている「文字色」の内容に変更し(ステップS111)、当該「文字色」の内容をアトリビュートテーブル9cに設定する(ステップS112)。そして、アトリビュートテーブル9cに設定された内容に基づいて、アトリビュートが付加された入力文字を認識結果表示領域51fへ表示して(ステップS114)、一連のアトリビュート指定処理を終了する。
【0065】
また、ステップS102またはステップS104において取得されたアトリビュートの種別が「複数指定」である場合には、アトリビュートテーブル9cの先頭のテーブルに設定された、複数指定アイコン51eに設定する複数のアトリビュートに関する情報を読み出して、アトリビュートテーブル9c内の、アトリビュートを設定する対象の文字に対応するテーブルに同一内容を設定する(ステップS113)。そして、アトリビュートテーブル9cに設定された内容に基づいて、アトリビュートが付加された入力文字を認識結果表示領域51fへ表示して(ステップS114)、一連のアトリビュート指定処理を終了する。
【0066】
以下、図8〜図10を参照して、図7に示すアトリビュート指定処理の実際例について説明する。
【0067】
図8は、拡大指定アイコン51cが押され、ステップS102において取得されたアトリビュートアイコンの種別が「拡大」である場合の処理の例を示す図である。
図8(a)において、手書き入力領域51gの1マス目に手書き入力された文字は、「赤」であると認識されて認識結果表示領域51fに表示されている。この時点でアトリビュートテーブル9cに設定されている「赤」に対するアトリビュートの内容は、初期設定としての「字体:1(明朝),文字サイズ:1(10(ポイント)),拡大:1(標準),色:1(黒)」であり、拡大指定アイコン51cの表示内容は「標準」となっている。
【0068】
図8(a)の状態において、拡大指定アイコン51cが押されたと判別されると、CPU2は、アトリビュート設定メモリ9dの設定内容(拡大情報・・・・・・1:標準 2:横倍 3:縦倍 4:平方倍)に従って、図8(b)に示すように、拡大指定アイコン51cの表示内容を、「1:標準」の次に設定されている「2:横倍」を示す「横倍」に切り替える。そして、CPU2は、アトリビュートテーブル9cに設定されている「赤」に対するアトリビュートの内「拡大」の内容として「2:横倍」を設定して、認識結果表示領域51fに表示される「赤」の文字を、図8(b)に示すように横倍表示に変更する。
【0069】
更に、CPU2は、確定アイコン51iが押されると後述する文字確定処理(図18参照)によって、認識結果表示領域51fに表示された「赤」の文字をワープロ等のアプリケーションに転送し、図8(c)に示すようにカーソル位置に表示させる。
【0070】
また、図9は、手書き入力領域51g内の四隅に対して、図9(a)に示すような初期設定されている場合に左下が押され、ステップS104において取得されたアトリビュートの種別が「拡大」である場合の処理の例を示す図である。
図9(a)において、手書き入力領域51g内の四隅には、後述する四隅ボタン設定処理(図19参照)により、左上に「字体指定」、左下に「拡大指定」、右上に「文字サイズ指定」、右下に「文字色指定」が設定されている。
【0071】
また、図9(b)において、手書き入力領域51gの1マス目に手書き文字が入力され、入力された手書き文字が「赤」であると判別され認識結果表示領域51fに表示されている。この時点でアトリビュートテーブル9cに設定されている「赤」に対するアトリビュートの内容は、初期設定としての「字体:1(明朝),文字サイズ:1(10(ポイント)),拡大:1(標準),色:1(黒)」であり、拡大指定アイコン51cの表示内容は「標準」となっている。
【0072】
図9(b)の状態において、入力ペンによって手書き入力領域51gの1マス目内の左下部分が押されたと判別されると、CPU2は、左下レジスタ4fを参照して手書き入力領域51g内の左下部分に設定されたアトリビュート種別が「拡大指定」であることを取得する。そして、CPU2は、アトリビュート設定メモリ9dの設定内容(拡大情報・・・・・・1:標準 2:横倍 3:縦倍 4:平方倍)に従って、図9(b)に示すように、拡大指定アイコン51cの表示内容を、「1:標準」の次に設定されている「2:横倍」を示す「横倍」に切り替える。更に、CPU2は、アトリビュートテーブル9cに設定されている「赤」に対するアトリビュートの内「拡大」の内容として「2:横倍」を設定して、認識結果表示領域51fに表示される「赤」の文字を、図9(c)に示すように横倍表示に変更する。
【0073】
図10は、複数指定アイコン51eが押され、ステップS102において取得されたアトリビュートアイコンの種別が「複数指定」である場合の処理の例を示す図である。
図10(a)において、手書き入力領域51gの1マス目に手書き入力された文字は、「赤」であると認識されて認識結果表示領域51fに表示されている。この時点でアトリビュートテーブル9cに設定されている「赤」に対するアトリビュートの内容は、初期設定としての「字体:1(明朝),文字サイズ:1(10(ポイント)),拡大:1(標準),色:1(黒)」であり、複数指定アイコン51eには後述する複数指定アイコン設定処理により「色:3(赤),拡大:2(横倍)」のアトリビュートを同時に設定することを示す「赤横倍」が表示されている。
【0074】
図10(a)の状態において、複数指定アイコン51eが押されたと判別されると、CPU2は、アトリビュートテーブル9cの先頭のテーブルに設定されている複数のアトリビュートの内容(図10に示す例では「色:3(赤),拡大:2(横倍)」)を読み出して、アトリビュートテーブル9c内の、認識結果表示領域51fに表示される「赤」の文字に対するテーブルに「色:3(赤),拡大:2(横倍)」を設定して、認識結果表示領域51fに表示される「赤」の文字を赤色の横倍表示に変更する(図10(b)参照)。
以上が、図7に示すアトリビュート指定処理の実際例についての説明である。
【0075】
そして、以上説明した図7に示すアトリビュート指定処理によって、表示装置5と一体になったタブレット7を利用した手書き文字入力時に、手書きペンパッド51内で入力される文字に対するアトリビュートを指定することができ、また、指定したアトリビュートに基づく表示状態で、手書きペンパッド51内の認識結果表示領域51fに表示することができるため、手書き文字入力に関する一連の操作や確認を、手書きペンパッド51内で行った後に、ワープロ等の他のアプリケーションに転送して表示することが可能となり、データ入力装置1の使い勝手を向上させることができる。
【0076】
次に、図11は、複数指定アイコン51eに複数のアトリビュートを設定する複数指定アイコン設定処理を示すフローチャートである。
【0077】
この図11において、まず、データ入力装置1のCPU2は、表示装置5に表示される手書きペンパッド51内の複数指定アイコン51eが押されたか否かを、タブレット7に対する入力用ペンの指示をタブレット検出部6によって検出することにより判別し(ステップS201)、押されていないと判別された場合には(ステップS201;NO)、一連の複数指定アイコン設定処理を終了する。
【0078】
また、CPU2は、複数指定アイコン51eが押されたと判別された場合には(ステップS201;YES)、続いて、手書き入力領域51gに入力された文字があるか否かを判別し(ステップS202)、入力された文字がないと判別された場合には(ステップS202;NO)、各アイコンが押される毎に各アイコンの表示内容を変更し、または複数指定アイコン51eの名称を設定する文字入力を行い(ステップS203)、再びステップS201に移行する。
【0079】
また、ステップS202において、手書き入力領域51gに入力された文字があると判別された場合には(ステップS202;YES)、RAM4内の名称レジスタ4iに、複数指定アイコン51eの名称を設定するために手書き入力領域51gに入力され認識結果表示領域51fに表示された文字を格納し、複数指定アイコン51e内に、名称レジスタ4iに格納された名称を表示し(ステップS204)、現在の各アイコンの状態を取得して、アトリビュートテーブル9c内の複数指定アイコン51eのためにリザーブされた先頭テーブルに、当該取得した内容を設定して(ステップS205)、一連の複数指定アイコン設定処理を終了する。
【0080】
図12は、未登録の状態の複数指定アイコン51eに対して、「色:3(赤),拡大:2(横倍)」の複数のアトリビュートを指定する設定を行う場合の処理の例を示す図である。
図12(a)において、複数指定アイコン51eは未登録の状態であり、アトリビュートテーブル9c内の先頭テーブルにはアトリビュート指定に関する情報が設定されていない。そして、複数指定アイコン51eが入力ペンによって押されると、図11に示すステップS202において、図12(a)に示す例では入力された文字がないと判別されて、更にステップS203に移行して、登録したいアトリビュートを設定するために各アトリビュートアイコンを入力ペンで押すことによってアトリビュートの切替が行われる。
【0081】
図12(b)に示す例では、拡大指定アイコン51cが1回押されることにより、文字色指定アイコン51dに設定された内容に従って、「1:標準」から「2:横倍」に切り替えられ、また、文字色指定アイコン51dが2回押されることにより、文字色指定アイコン51dに設定された内容に従って、「1:黒」から「3:赤」に切り替えられている。
【0082】
続いて、複数指定アイコン51eに表示する内容を指定するために、手書き文字が手書き入力領域51gに入力され、図12(c)に示すように、手書き文字が認識された結果として認識結果表示領域51fには「赤横倍」が表示されている。この状態で、入力ペンによって再び複数指定アイコン51eが押されると、図11に示すフローチャートにおいて、ステップS201→ステップS202→ステップS204と移行して、RAM4内の名称レジスタ4iには、「赤横倍」が格納され、複数指定アイコン51eには図12(d)に示すように「赤横倍」の文字が表示される。
【0083】
以上説明した図11に示す複数指定アイコン設定処理によって、予め複数のアトリビュートを複数指定アイコン51eに設定して、入力ペンによって複数指定アイコン51eをタッチする一度の操作で複数のアトリビュートを指定することができるため、使用頻度の高いアトリビュートの組み合わせを設定しておくことにより、アトリビュート指定の簡易化を図ることができる。
【0084】
次に、図13は、入力済の文字に対してアトリビュートを変更するアトリビュート変更処理を示すフローチャートである。
【0085】
この図13において、まず、データ入力装置1のCPU2は、表示装置5に表示される手書きペンパッド51内の認識結果表示領域51f内をタッチされたか否かを、タブレット7に対する入力用ペンの指示をタブレット検出部6によって検出することにより判別し(ステップS301)、タッチされていないと判別された場合には(ステップS301;NO)、一連のアトリビュート変更処理を終了する。
【0086】
また、CPU2は、認識結果表示領域51f内をタッチされたと判別された場合には(ステップS301;YES)、タッチされた文字が何文字目であるかを、タブレット検出部6によってタブレット7上の指示された座標位置を検出することによって取得し(ステップS302)、アトリビュートテーブル9cをステップS302において取得した文字位置に対応する番号のテーブルにポイントする(ステップS303)。次いで、CPU2は、アトリビュートテーブル9cの前記番号のテーブルの内容を各アトリビュートアイコンの内容に表示し(ステップS304)、図7に示すようなアトリビュート指定処理を行い(ステップS305)、一連のアトリビュート変更処理を終了する。
【0087】
以下、図14、及び図15を参照して、図13に示すアトリビュート変更処理の実際例について説明する。
【0088】
図14は、認識結果表示領域51fに表示された入力済の文字に対するアトリビュートを変更する場合の例を示す図である。
図14(a)において、認識結果表示領域51fに表示された「赤青黄色」の文字列中の「赤」の文字が入力ペンでタッチされると、CPU2は、1文字目がタッチされたと判別して、「赤」の文字をハイライト表示して選択状態であることを示すとともに、アトリビュートテーブル9c内の、1文字目に対応する2番目のテーブルをポイントし、当該2番目のテーブルに設定されたアトリビュートの内容を各アトリビュートアイコンに表示する。図14(a)に示す例では、1文字目の「赤」のアトリビュートテーブル9cによる設定は、「拡大:2(横倍)」以外は全て初期設定であるので、拡大指定アイコン51cのみが表示内容を変更して「横倍」を表示している。
【0089】
そして、入力ペンによって拡大指定アイコン51cが押されると、アトリビュート設定メモリ9dの設定内容に従って、「2:横倍」→「3:縦倍」→「4:平方倍」→「1:標準」と、拡大指定アイコン51cが押される回数に応じて順次表示を切り換えて、拡大指定アイコン51cの表示内容を「標準」に変更するとともに、図7に示すようなアトリビュート指定処理によってアトリビュートテーブル9cの設定内容を「1:標準」に変更して、図14(b)に示すように、認識結果表示領域51fに表示される「赤」の文字を「横倍」から「標準」の表示に変更する。
【0090】
また、図15は、ワープロ等のアプリケーションに既に入力されている文字を、手書きペンパッド51側に取り込んで認識結果表示領域51fに表示された、入力済の文字に対するアトリビュートを変更する場合の例を示す図である。
図15(a)において、ワープロアプリケーション上で、カーソルが「赤」の文字に合わせられると、前述の図6に示すようなプロトコル形態で、ワープロアプリケーションから手書きペンパッド51に「赤」のアトリビュート情報、及び文字コードが転送される。
【0091】
そして、手書きペンパッド51側に転送されたアトリビュート情報、及び文字コードに基づいて、図20(b)に示すように、認識結果表示領域51fに「赤」の文字が「拡大:2(横倍)、文字色:3(赤)」の状態で、選択状態を示すハイライト表示で表示されるとともに、拡大指定アイコン51cは「横倍」の表示となり、文字色指定アイコン51dは「赤」の表示となる。この状態は、前述の図14(a)に示す状態と同様の状態であり、これ以降のアトリビュート変更処理は、図14に示す例と同様の処理となる。
以上が、図13に示すアトリビュート変更処理の実際例についての説明である。
【0092】
そして、以上説明した図13に示すアトリビュート変更処理によって、認識結果表示領域51fに表示されている文字の訂正を行うことができるほか、ワープロ等の他のアプリケーション側に表示されている文字の文字コード、及びアトリビュート情報を受信して認識結果表示領域51fに表示し、更に、アトリビュートアイコンによってアトリビュート指定を行うことができるため、ワープロ等の他のアプリケーションへ一度転送した文字に対する訂正処理を行うことができ、データ入力装置1の使い勝手を向上させることができる。
【0093】
次に、図16は、入力済の文字に対するアトリビュートを全て解除するアトリビュート全解除処理を示すフローチャートである。
【0094】
この図16において、まず、データ入力装置1のCPU2は、表示装置5に表示される手書きペンパッド51内の全解除アイコン51hが押されたか否かを、タブレット7に対する入力用ペンの指示をタブレット検出部6によって検出することにより判別し(ステップS401)、押されていないと判別された場合には(ステップS401;NO)、一連のアトリビュート全解除処理を終了する。
【0095】
また、CPU2は、全解除アイコン51hが押されたと判別された場合には(ステップS401;YES)、認識結果表示領域51fに表示される文字の1文字目に対応する、アトリビュートテーブル9cの2番目のテーブルをポイントする(ステップS402)。そして、CPU2は、当該ポイントされたアトリビュートテーブル9cの2番目のテーブルに文字コードがあるか否かを判別し(ステップS403)、ないと判別された場合には(ステップS403;NO)、一連のアトリビュート全解除処理を終了する。
【0096】
また、アトリビュートテーブル9cの2番目のテーブルに文字コードがあると判別された場合には(ステップS403;YES)、アトリビュートテーブル9c内の2番目のテーブルに設定された全アトリビュートに関する情報を初期化し、初期化した内容(「字体:1(明朝),文字サイズ:1(10(ポイント)),拡大:1(標準),色:1(黒)」)で文字を表示し(ステップS404)、アトリビュートテーブル9c内の次の(3番目以降の)テーブルをポイントし(ステップS405)、再びステップS403に移行する。
【0097】
このようなループ処理により、アトリビュートテーブル9c内の文字コードが設定されているテーブルに設定された全アトリビュートが全て初期化されて、認識結果表示領域51fに表示される全文字に対するアトリビュートが解除されることとなる。
【0098】
図17は、認識結果表示領域51fに表示された「赤ゴシック」の全文字に対してそれぞれ設定されている全アトリビュートを解除する場合の処理の例を示す図である。
図17(a)において、認識結果表示領域51fには「赤ゴシック」の文字が表示され、それぞれの文字には初期設定以外のアトリビュートが設定されている。すなわち、「赤」の文字に対しては、「字体:2(ゴシック)、拡大:2(横倍)」が設定され、「ゴ」,「シ」,「ッ」,「ク」のそれぞれの文字に対しては、「字体:2(ゴシック)」が設定されている状態である。
【0099】
この状態において、全解除アイコン51hが入力ペンによって押されると、アトリビュートテーブル9cの2番目のテーブルには、「赤」を表す文字コードが設定されているため、図16において、ステップS403からステップS404に移行して、2番目のテーブルに設定された全アトリビュートを初期化して、初期化した内容(「字体:1(明朝),文字サイズ:1(10(ポイント)),拡大:1(標準),色:1(黒)」)で「赤」の文字を認識結果表示領域51fに表示する。同様に、「ゴ」,「シ」,「ッ」,「ク」の各文字に対しても全アトリビュートの初期化処理が行われることによって、図17(b)に示すように、認識結果表示領域51fに表示される「赤ゴシック」の全文字は、初期状態の(「字体:1(明朝),文字サイズ:1(10(ポイント)),拡大:1(標準),色:1(黒)」)で表示されることとなる。
【0100】
次に、図18は、手書き入力領域51gに入力された文字を確定してワープロ等のプログラムへ送信する文字確定処理を示すフローチャートである。
【0101】
この図18において、まず、データ入力装置1のCPU2は、表示装置5に表示される手書きペンパッド51内の確定アイコン51iが押されたか否かを、タブレット7に対する入力用ペンの指示をタブレット検出部6によって検出することにより判別し(ステップS501)、押されていないと判別された場合には(ステップS501;NO)、一連の文字確定処理を終了する。
【0102】
また、CPU2は、確定アイコン51iが押されたと判別された場合には(ステップS501;YES)、RAM4内の出力バッファ4jを初期化して送信個数4kを“0”に設定する(ステップS502)。次いで、CPU2は、認識結果表示領域51fに表示される1文字目に対応するアトリビュートテーブル9cの2番目のテーブルをポイントし(ステップS503)、「アトリビュートテーブル9cの2番目のテーブルに文字コードが設定されている」または「送信個数4k≦アトリビュートテーブル9c内設定可能文字数」のいずれかの条件を満たすか否かを判別し(ステップS504)、いずれの条件をも満たさない場合には(ステップS504;NO)、送信個数4kをヘッダー部に設定して(ステップS508)、一連の文字確定処理を終了する。
【0103】
また、ステップS504において、「アトリビュートテーブル9cの2番目のテーブルに文字コードが設定されている」または「送信個数4k≦アトリビュートテーブル9c内設定可能文字数」のいずれかの条件を満たすと判別された場合には(ステップS504;YES)、送信個数4kを1増加させて(ステップS505)、アトリビュートテーブル9c内の情報を符号化して、前述の図6に示すようなプロトコル形態で文字コード及びアトリビュート情報を出力し(ステップS506)、次の出力バッファ4jへ移動し、またアトリビュートテーブル9c内の次(3番目以降)のテーブルをポイントし(ステップS507)、再びステップS504に移行する。
【0104】
次に、図19は、手書き入力領域51g内の、左上、左下、右上、右下の四隅にアトリビュート指定機能を設定する四隅ボタン設定処理を示すフローチャートである。
【0105】
この図19において、まず、データ入力装置1のCPU2は、表示装置5に表示される手書きペンパッド51内の字体指定アイコン51a、文字サイズ指定アイコン51b、拡大指定アイコン51c、文字色指定アイコン51d、複数指定アイコン51eのいずれかのアトリビュートアイコンが押されたか否かを、タブレット7に対する入力用ペンの指示をタブレット検出部6によって検出することにより判別し(ステップS601)、押されていないと判別された場合には(ステップS601;NO)一連の四隅ボタン設定処理を終了する。
【0106】
また、CPU2は、いずれかのアトリビュートアイコンが押されたと判別された場合には(ステップS601;YES)、押された位置をタブレット検出部6から入力される座標信号によって特定し、当該特定された位置に対応するアトリビュートアイコンの種別を取得し(ステップS602)、次いで、手書き入力領域51g内に入力された文字があるか否かを判別する(ステップS603)。そして、CPU2は、手書き入力領域51g内に入力された文字があると判別された場合には(ステップS603;YES)、図7に示すようなアトリビュート指定処理を行い(ステップS610)、一連の四隅ボタン設定処理を終了する。また、CPU2は、手書き入力領域51g内に入力された文字がないと判別された場合には(ステップS603;NO)、続いて、手書き入力領域51g内の四隅のいずれかが押されたか否かを判別する(ステップS604)。
【0107】
そして、CPU2は、手書き入力領域51g内の四隅が押されていないと判別された場合には(ステップS604;NO)、一連の四隅ボタン設定処理を終了し、また、手書き入力領域51g内の四隅のいずれかが押されたと判別された場合には(ステップS604;YES)、手書き入力領域51g内の左上、左下、右上、右下の四隅の内のいずれの場所が押されたかを取得し(ステップS605)、当該取得した内容に基づいて、以下のステップS606〜ステップS609のいずれかの処理を行う。
【0108】
すなわち、ステップS605において取得された場所が手書き入力領域51g内の四隅の内の左上であれば、RAM4内の左上レジスタ4eに、ステップS602において取得されたアイコン種を設定し(ステップS606)、ステップS605において取得された場所が左下であれば、RAM4内の左下レジスタ4fに、ステップS602において取得されたアイコン種を設定し(ステップS607)、ステップS605において取得された場所が右上であれば、RAM4内の右上レジスタ4gに、ステップS602において取得されたアイコン種を設定し(ステップS608)、ステップS605において取得された場所が右下であれば、RAM4内の右下レジスタ4hに、ステップS602において取得されたアイコン種を設定し(ステップS609)、一連の四隅ボタン設定処理を終了する。
【0109】
図20は、手書き入力領域51g内の、左上、左下、右上、右下の四隅に予め設定されているアトリビュート指定機能に対して、その一部の機能を設定する位置を変更する場合の処理の例を示す図である。
図20(a)において、手書き入力領域51g内の四隅には、それぞれ左上に「字体指定」、左下に「拡大指定」、右上に「文字サイズ指定」、右下に「文字色指定」が設定されている。
【0110】
この状態において、図20(b)に示すように、文字色指定アイコン51dが押されると、図19に示すステップS601→ステップS602→ステップS603と移行し、入力された文字がないために更にステップS604に移行する。ここで、図20(b)に示すように、入力ペンによって手書き入力領域51g内の右上隅が押されると、ステップS605に移行して、押された場所が右上隅であることを取得してステップS608に移行し、RAM4内の右上レジスタ4gに「文字色」が設定される。
【0111】
同様に、図20(c)に示すように、文字サイズ指定アイコン51bが押されると、図19に示すステップS601→ステップS602→ステップS603と移行し、入力された文字がないために更にステップS604に移行する。ここで、図20(c)に示すように、入力ペンによって手書き入力領域51g内の右下隅が押されると、ステップS605に移行して、押された場所が右下隅であることを取得してステップS608に移行し、RAM4内の右下レジスタ4hに「文字サイズ」が設定される。
【0112】
そして、図20(b)及び図20(c)に示すような設定を行うことによって、図20(d)に示すように、手書き入力領域51g内の右上隅と右下隅に設定されるアトリビュート指定機能が変更されて、それぞれ左上に「字体指定」、左下に「拡大指定」、右上に「文字色指定」、右下に「文字サイズ指定」が設定された状態となる。
【0113】
以上説明した図19に示す四隅ボタン設定処理によって、手書きペンパッド51に表示される手書き入力領域51g内の左上、左下、右上、右下の四隅に所望のアトリビュートが設定され、前記四隅のいずれかを入力ペンによってタッチすることによりアトリビュートの指定を行うことができるため、手書き文字を手書き入力領域51g内に入力後、アトリビュートを指定する操作までの入力ペンの移動距離を短縮化することができ、データ入力装置1の操作性を向上させることができる。
【0114】
以上説明したように、本実施の形態におけるデータ入力装置1によれば、CPU2は、アトリビュート指定処理(図7参照)を実行し、表示装置5に表示される手書きペンパッド51(図3参照)内の字体指定アイコン51a、文字サイズ指定アイコン51b、拡大指定アイコン51c、文字色指定アイコン51d、複数指定アイコン51eのいずれかのアトリビュートアイコンが押されたと判別された場合には、押された位置をタブレット検出部6から入力される座標信号によって特定し、当該特定された位置に対応するアトリビュートの種別に基づく処理を行う。
【0115】
したがって、表示装置5と一体になったタブレット7を利用した手書き文字入力時に、手書きペンパッド51内で入力され文字に対するアトリビュートを指定することができ、また、指定したアトリビュートに基づく表示状態で、手書きペンパッド51内の認識結果表示領域51fに表示することができるため、手書き文字入力に関する一連の操作や確認を、手書きペンパッド51内で行った後に、ワープロ等の他のアプリケーションに転送して表示することが可能となり、データ入力装置1の使い勝手を向上させることができる。
【0116】
また、CPU2は、複数指定アイコン設定処理(図11参照)を実行し、表示装置5に表示される手書きペンパッド51内の複数指定アイコン51eが押されたと判別され、更に、手書き入力領域51gに入力された文字がないと判別された場合には、各アイコンが押される毎に各アイコンの表示内容を変更し、または複数指定アイコン51eの名称を設定する文字入力を行い、RAM4内の名称レジスタ4iに、複数指定アイコン51eの名称を設定するために手書き入力領域51gに入力された文字を格納し、複数指定アイコン51e内に、名称レジスタ4iに格納された名称を表示し、現在の各アイコンの状態を取得して、アトリビュートテーブル9c内の複数指定アイコン51eのためにリザーブされた先頭テーブルに、当該取得した内容を設定する。
【0117】
したがって、予め複数のアトリビュートを複数指定アイコン51eに設定して、入力ペンによって複数指定アイコン51eをタッチする一度の操作で複数のアトリビュートを指定することができるため、使用頻度の高いアトリビュートの組み合わせを設定しておくことにより、アトリビュート指定の簡易化を図ることができる。
【0118】
また、CPU2は、アトリビュート変更処理(図13参照)を実行し、表示装置5に表示される手書きペンパッド51内の認識結果表示領域51f内をタッチされたと判別された場合には、タッチされた文字が何文字目であるかを、タブレット検出部6によってタブレット7上の指示された座標位置を検出することによって取得し、アトリビュートテーブル9cをステップS302において取得した文字位置に対応する番号のテーブルにポイントする。次いで、CPU2は、アトリビュートテーブル9cの前記番号のテーブルの内容を各アトリビュートアイコンの内容に表示する。
【0119】
したがって、認識結果表示領域51fに表示されている文字の訂正を行うことができるほか、ワープロ等の他のアプリケーション側に表示されている文字の文字コード、及びアトリビュート情報を受信して認識結果表示領域51fに表示し、更に、アトリビュートアイコンによってアトリビュート指定を行うことができるため、ワープロ等の他のアプリケーションへ一度転送した文字に対する訂正処理を行うことができ、データ入力装置1の使い勝手を向上させることができる。
【0120】
また、CPU2は、四隅ボタン設定処理(図19参照)を実行し、表示装置5に表示される手書きペンパッド51内の字体指定アイコン51a、文字サイズ指定アイコン51b、拡大指定アイコン51c、文字色指定アイコン51d、複数指定アイコン51eのいずれかのアトリビュートアイコンが押されたと判別された場合には、押された位置をタブレット検出部6から入力される座標信号によって特定し、当該特定された位置に対応するアトリビュートアイコンの種別を取得し、次いで、手書き入力領域51g内に入力された文字がないと判別され、更に、手書き入力領域51g内の四隅のいずれかが押されたと判別された場合には、手書き入力領域51g内の左上、左下、右上、右下の四隅の内のいずれの場所が押されたかに基づく処理を行う。
【0121】
したがって、手書きペンパッド51に表示される手書き入力領域51g内の左上、左下、右上、右下の四隅に所望のアトリビュートが設定され、前記四隅のいずれかを入力ペンによってタッチすることによりアトリビュートの指定を行うことができるため、手書き文字を手書き入力領域51g内に入力後、アトリビュートを指定する操作までの入力ペンの移動距離を短縮化することができ、データ入力装置1の操作性を向上させることができる。
【0122】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、タブレット機能を利用した文字入力時に、ペンパッド等の入力可能領域内で、文字に対する属性を指定することができ、また、指定した属性に基づく表示状態で、ペンパッド等の入力可能領域内に表示することができるため、文字入力に関する一連の操作や確認を、ペンパッド等の入力可能領域内で行った後に、ワープロ等の他のアプリケーションに転送して表示することが可能となり、データ入力装置の使い勝手を向上させることができる。
【0125】
請求項2記載の発明によれば、タブレット機能を利用した手書き文字入力時に、ペンパッド等の入力可能領域内で、文字に対する属性を指定することができ、また、指定した属性に基づく表示状態で、ペンパッド等の入力可能領域内に表示することができるため、手書き文字入力に関する一連の操作や確認を、ペンパッド等の入力可能領域内で行った後に、ワープロ等の他のアプリケーションに転送して表示することが可能となり、データ入力装置の使い勝手を向上させることができる。
【0128】
請求項3記載の発明によれば、タブレット機能を利用した文字入力時に、ペンパッド等の入力可能領域内で、文字に対する属性を指定することができ、また、指定した属性に基づく表示状態で、ペンパッド等の入力可能領域内に表示するプログラムをコンピュータによって実行することができるため、文字入力に関する一連の操作や確認を、ペンパッド等の入力可能領域内で行った後に、ワープロ等の他のアプリケーションに転送して表示することが可能となり、コンピュータを利用したデータ入力の操作性を向上させることができる。
【0129】
請求項4記載の発明によれば、タブレット機能を利用した手書き文字入力時に、ペンパッド等の入力可能領域内で、文字に対する属性を指定することができ、また、指定した属性に基づく表示状態で、ペンパッド等の入力可能領域内に表示するプログラムをコンピュータによって実行することができるため、手書き文字入力に関する一連の操作や確認を、ペンパッド等の入力可能領域内で行った後に、ワープロ等の他のアプリケーションに転送して表示することが可能となり、コンピュータを利用したデータ入力の操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるデータ入力装置1の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すRAM4のメモリエリア構成を示す図である。
【図3】図1に示す表示装置5の表示画面の例を示す図である。
【図4】図1に示す記憶装置8内の記憶媒体9に格納される各種情報の構成を示す図である。
【図5】入力された文字及びその文字に対して指定されたアトリビュートの情報を格納するアトリビュートテーブル9cテーブルの構成を示す図である。
【図6】手書きペンパッド51を利用して入力された文字をワープロ等のアプリケーションに転送する際のプロトコル形態を示す図である。
【図7】データ入力装置1によって実行されるアトリビュート指定処理を示すフローチャートである。
【図8】拡大指定アイコン51cが押された場合のアトリビュート指定処理の実際例を示す図である。
【図9】手書き入力領域51g内の四隅の内の左下部分が押された場合のアトリビュート指定処理の実際例を示す図である。
【図10】複数指定アイコン51eが押された場合のアトリビュート指定処理の実際例を示す図である。
【図11】複数指定アイコン51eに複数のアトリビュートを設定する複数指定アイコン設定処理を示すフローチャートである。
【図12】未登録の状態の複数指定アイコン51eに対して、「色:3(赤),拡大:2(横倍)」の複数のアトリビュートを指定する設定を行う場合の複数指定アイコン設定処理の実際例を示す図である。
【図13】入力済の文字に対してアトリビュートを変更するアトリビュート変更処理を示すフローチャートである。
【図14】認識結果表示領域51fに表示された入力済の文字に対するアトリビュートを変更する場合のアトリビュート変更処理の実際例を示す図である。
【図15】ワープロ等のアプリケーションに既に入力されている文字を、手書きペンパッド51側に取り込んで変更する場合のアトリビュート変更処理の実際例を示す図である。
【図16】入力済の文字に対するアトリビュートを全て解除するアトリビュート全解除処理を示すフローチャートである。
【図17】認識結果表示領域51fに表示された「赤ゴシック」の全文字に対してそれぞれ設定されている全アトリビュートを解除する場合のアトリビュート全解除処理の実際例を示す図である。
【図18】手書き入力領域51gに入力された文字を確定してワープロ等のプログラムへ送信する文字確定処理を示すフローチャートである。
【図19】手書き入力領域51g内の、左上、左下、右上、右下の四隅にアトリビュート指定機能を設定する四隅ボタン設定処理を示すフローチャートである。
【図20】手書き入力領域51g内の、左上、左下、右上、右下の四隅に予め設定されているアトリビュート指定機能に対して、その一部の機能を設定する位置を変更する場合の四隅ボタン設定処理の実際例を示す図である。
【符号の説明】
1 データ入力装置
2 CPU
3 入力装置
4 RAM
5 表示装置
51 手書きペンパッド
51a 字体指定アイコン
51b 文字サイズ指定アイコン
51c 拡大指定アイコン
51d 文字色指定アイコン
51e 複数指定アイコン
51f 認識結果表示領域
51g 手書き入力領域
51h 全解除アイコン
51i 確定アイコン
51j 認識候補表示領域
6 タブレット検出部
7 タブレット
8 記憶装置
9 記憶媒体
10 バス

Claims (4)

  1. タブレット機能を有し、このタブレット機能に対する入力を行う指示具によるデータ入力を可能とする入力可能領域及び入力可能領域外の表示領域を表示画面に表示する表示手段と、
    この表示手段によって表示される前記入力可能領域内で、前記指示具によって文字入力を行う文字入力手段と、
    この文字入力手段によって入力された文字に対して文字の表示状態を示す属性を指定するための属性指定手段と、
    前記文字入力手段によって入力された文字を、前記属性指定手段によって指定された属性に基づく表示状態で、前記入力可能領域内に表示する文字表示制御手段と、
    この文字表示制御手段によって表示される文字を前記入力可能領域外の表示領域に表示する表示制御手段と、
    によって構成されることを特徴とするデータ入力装置。
  2. タブレット機能を有し、このタブレット機能に対する入力を行う指示具による手書き文字入力を可能とする手書き文字入力領域を含み、前記指示具によるデータ入力を可能とする入力可能領域及び入力可能領域外の表示領域を表示画面に表示する表示手段と、
    この表示手段によって表示される前記手書き文字入力領域内で、前記指示具によって手書き文字入力を行う文字入力手段と、
    この文字入力手段によって入力された手書き文字の形状に基づいて文字認識を行い、文字コードに変換する文字認識手段と、
    この文字認識手段によって文字コードに変換された文字に対して文字の表示状態を示す属性を指定するための属性指定手段と、
    前記文字認識手段によって変換された文字コードに基づく文字を、前記属性指定手段によって指定された属性に基づく表示状態で、前記入力可能領域内に表示する文字表示制御手段と、
    この文字表示制御手段によって表示される文字を前記入力可能領域外の表示領域に表示する表示制御手段と、
    によって構成されることを特徴とするデータ入力装置。
  3. コンピュータを、
    タブレット機能に対する入力を行う指示具によるデータ入力を可能とする入力可能領域及び入力可能領域外の表示領域を表示画面に表示させる手段、
    前記表示される入力可能領域内で前記指示具によって文字入力を行わせる手段、
    入力された文字に対して文字の表示状態を示す属性を指定させる手段、
    前記入力された文字を前記指定された属性に基づく表示状態で前記入力可能領域内に表示させる手段、
    前記表示される文字を前記入力可能領域外の表示領域に表示させる手段、
    として機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  4. コンピュータを、
    タブレット機能に対する入力を行う指示具による手書き文字入力を可能とする手書き文字入力領域を含み、前記指示具によるデータ入力を可能とする入力可能領域及び入力可能領域外の表示領域を表示画面に表示させる手段、
    前記表示される手書き文字入力領域内で前記指示具によって手書き文字入力を行わせる手段、
    入力された手書き文字の形状に基づいて文字認識を行い、文字コードに変換させる手段、
    文字コードに変換された文字に対して文字の表示状態を示す属性を指定させる手段、
    前記変換された文字コードに基づく文字を前記指定された属性に基づく表示状態で前記入力可能領域内に表示させる手段、
    前記表示される文字を前記入力可能領域外の表示領域に表示させる手段、
    として機能させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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