JP3766695B2 - 画面表示式キー入力装置 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、文字入力装置ないし入力方法の分野で利用される入力装置に係わり、詳しくは、小型の電子手帳、小型のワードプロセッサ(ワープロ)やパーソナルコンピュータ(パソコン)等の画面上にキー(ソフトキー)を表示し、そのキーをペンや指先で直接タッチしたり、マウスやタブレット等を利用して画面上に表示されたポインタでキーを指し示してキーに表示された文字や記号など入力する画面表示式キー入力装置に関するものである。
背景技術
情報機器としては、パソコンやワープロが一般的であり、これらはその性能を高めながら急速に小型化を進めてきた。すなわち、デスクトップからラップトップへ、ノート型からサブノート型へと移行してきたが、ここにきて小型化はやや足踏みしている。それは、従来のキーボード形式のままでの小型化に限界があって、単純にキーの大きさを小さくすると、使い勝手が損なわれるからである。
そこで、企業の営業用ツールなどに使われるB5やB6サイズ以下に小型化された携帯パソコン、電子手帳、携帯情報端末(PDA)などでは、小さすぎて打ちにくい「キー入力」に見切りをつけ、画面を「ペン」や「指先」、特に「ペン」を用いてタッチして入力を行う「画面タッチ式入力」への移行が進み、キーボードレス化が進んでいる。
一方で、近年のパソコンやOS(オペレーティング・システム)、各種ソフトの高機能化に伴い、デスクトップ型やノート型のパソコンでは、画面に表示されたアイコン等をマウスで選択して入力するGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)が一般化しており、キーボードを利用しない入力方式が広まっている。
しかし、現在のマウス入力やペン入力は、ディスプレイの画面に直接アクセスできるため、画面に表示される「メニュー」や「コマンド」等の選択入力には適しているが、ワープロや電子メールにとって最も重要な文字入力には必ずしも向いていないという問題があった。
例えば、ペン入力タイプで用いられる文字の手書き入力はキーボード入力が苦手な人にとっても利用できる点で便利さもあるが、手書き入力の認識率が必ずしも高くなく、さらに認識した後に漢字、カタカナ、ひらがな等に変換しなければならず、つまり「手書き入力」→「認識」→「変換」といった工程を経なければならず、入力操作に手間と時間がかかり、操作性が良くなく、迅速な入力ができないという問題があった。
そこで、画面にキーボードと似た「文字入力ボード」つまり一般的なキーボードのキー(ハードキー)のかわりに画面表示された小さなキー(ソフトキー)を設け、このキーをペンやマウス等でタッチして文字などを入力する方法が採用されている。
ところが、従来の「文字入力ボード」は、従来のキーボードの形状をそのまま受け継いでいるので、ソフトキーが細かく密集してタッチしにくいという問題があった。
すなわち、従来の「文字入力ボード」としては、画面に図55に示すような「QWERTY配列」や、図56に示すようなかな文字入力用の「50音配列」を採用していた。いずれも、横幅が10列もあって、ペンやマウス等を動かす際の移動幅が大きく、また個々のソフトキーが小さいため、操作性が低いという問題があった。
本発明の目的は、画面上に表示されたキーをペンやマウス等でタッチして入力する画面表示式キー入力装置において、画面に表示するキー数を少なくできてかつ操作性も高くて素早く入力することができる画面表示式キー入力装置を提供することにある。
発明の開示
本発明は、画面に表示されるキーを選択して入力する画面表示式キー入力装置において、前記キーの表示領域内を指し示すキー入力手段と、このキー入力手段のキー選択操作の違いを判定して各キーに設定された文字コードを選択して出力処理する選択処理手段とを備えて構成し、前記画面には上下3段左右5列の15個のメインキーを表示し、前記15個のメインキーのうち、上段の5個のキーの各キー領域内の左部には左側のキーから順に「Q」、「E」、「T」、「U」、「O」を表示し、中段の5個のキーの各キー領域内の左部には左側のキーから順に「A」、「D」、「G」、「J」、「L」を表示し、下段の左側から4個のキーの各キー領域内の左部には左側のキーから順に「Z」、「C」、「B」、「M」を表示し、前記「Q」、「E」、「T」、「U」、「O」、「A」、「D」、「G」、「J」、「Z」、「C」、「B」が表示された各キーの領域内の右部には、それぞれ「W」、「R」、「Y」、「I」、「P」、「S」、「F」、「H」、「K」、「X」、「V」、「N」を表示し、各メインキーには第1および第2の文字コードとして各メインキーに表示された前記各文字を表す文字コードが設定され、前記各メインキーの左下位置に、数字配列用の記号である数字および算術記号を表示し、各メインキーに第3の文字コードとしてこれらの数字配列用の記号を表す文字コードを設定し、前記各メインキーの右下位置に、記号配列用の記号である各種記号を表示し、各メインキーに第4の文字コードとしてこれらの記号配列用の記号を表す文字コードを設定し、前記キー入力手段を、画面に表示された各キー領域をタッチして入力するタッチ式入力手段で構成し、前記選択処理手段を、前記キー入力手段の4種類のキー選択操作を判定する判定手段と、この判定手段により判定されたキー選択操作に基づいて各キーに設定された第1〜4の文字コードのいずれかを選択して出力処理する文字発生手段と、を備えて構成し、前記判定手段は、前記タッチ式入力手段が前記キー領域内をタッチしたままその移動方向に関わりなく所定長さ以上移動したか否かを判定するとともに、タッチ式入力手段の移動距離が所定長さ以上の場合に、その移動方向が横方向であるか、左下方向であるか、右下方向であるかを判定し、前記文字発生手段は、前記判定手段によって前記タッチ式入力手段がキーをタッチしたまま移動した距離が所定長さよりも短いと判定された場合にはそのキーに設定された第1の文字コードを選択して出力し、タッチ式入力手段の移動距離が所定長さ以上と判定された場合には、その移動方向が横方向と判定された場合にはそのキーに設定された第2の文字コードを選択して出力し、左下方向と判定された場合にはそのキーに設定された第3の文字コードを選択して出力し、右下方向と判定された場合にはそのキーに設定された第4の文字コードを選択して出力することを特徴とするものである。
このような本発明によれば、1つのキーに2つの文字コード、例えば、文字、数字、記号などを設定できるため、例えば、アルファベット26文字を13個のキーに設定でき、従来に比べて画面に表示されるキー数を約半分にすることができる。このため、キーを選択するためのペンやマウスなどの移動量も小さくでき、また個々のキーの大きさも大きくできて操作性も向上できる。
また、タッチ式入力手段でキーをタッチする長さを変えるだけでキー選択操作を変えることができ、入力操作性を向上できる。
また、本発明は、前記画面に、上下3段左右5列の15個のメインキーを表示し、各メインキーに少なくとも第1および第2の文字コードに対応する記号を表示しているので、メインキーが15個しか設けられていなくても、各キーに少なくとも2つのキー(記号)つまり全体で少なくとも30個のキーを設定することができる。従って、日本語をローマ字入力する際に用いるアルファベット、つまり母音「A」、「I」、「U」、「E」、「O」と、母音キーと組み合わせて日本語の「か」行から「わ」行までの清音等の文字を入力する「K」、「S」、「T」、「N」、「H」、「M」、「Y」、「R」、「W」、さらに母音と組み合わせて日本語の濁音、半濁音を入力する「G」、「Z」、「D」、「P」、「B」の19文字に加えて読点「、」、句点「。」などまで含めても各キーをメインキーに設定でき、日本語入力用のキー配列を設定すれば、他のキー配列に切り替えなくても日本語入力に十分対応できる。
同様に、アルファベット26文字に加えてカンマ「,」、ピリオド「.」等も含めてメインキーに設定でき、英語入力用のキー配列を設定すれば英語入力にも十分対応できる。
また、15個のキー数は、従来のQWERTY配列や50音配列に比べて大幅に少ないため、従来のQWERTY配列や50音配列のキーと同じ大きさで各メインキーを表示すれば、キー表示領域が小さくなり、画面表示式キー入力装置をより一層小型化することができるとともに、キーをタッチするペンや指、さらにはマウスのポインタ等の移動量も少なくなり、操作性が向上する。
一方、メインキーの配置領域を従来のQWERTY配列や50音配列のキー配置領域と同等にすれば、各メインキーの大きさを従来に比べて大きくでき、キーをペンや指先でタッチしやすくでき、この場合も操作性が向上する。
さらに、各アルファベットは、各キーに2つずつ左右に配置されかつQWERTY配列に合わせて配置されているので、一般的なキーボードと同じ配置にできて操作性が向上する。
また、4種類の文字コードを設定しているので、例えば、第1および第2の文字コードにアルファベットを設定し、第3の文字コードに数字を設定し、第4の文字コードに記号等を設定することができ、この数字および記号を文字入力と同様にキー選択操作を変えるだけで入力できるため、数字および記号の入力が必要な場合でも簡単に入力することができ、特に数字や記号が含まれる文章入力等の入力操作性をより向上することができる。特に、タッチ式入力手段の移動距離が所定長さ以上と判定された場合には、その移動方向が横方向と判定された場合にはそのキーに設定された第2の文字コードを選択して出力し、左下方向と判定された場合にはそのキーに設定された第3の文字コードを選択して出力し、右下方向と判定された場合にはそのキーに設定された第4の文字コードを選択して出力しているので、入力操作方法を僅かに変えるだけで、1つのキーに設定された第1〜4の文字コードを容易に選択して入力でき、操作性を向上することができる。
ここで、キー入手手段としては、タッチペンを用いたペン式入力手段や、指を画面に触れて行うタッチスクリーン式の入力手段が利用できる。
また、前記「L」、「M」が表示された各キーの領域内の右部に、それぞれ長音「ー」、読点「、」を表示し、下段右端のキーの領域内の左部に句点「。」を表示し、右部に記号「・」を表示してもよい。このようなキー配列にすれば、日本語入力において使用頻度が高い、読点「、」、句点「。」、長音「ー」等を直接各キーを選択することで入力できるため、日本語入力時の入力操作性を向上できる。
また、前記「L」、「M」が表示された各キーの領域内の右部に、それぞれセミコロン記号「;」、カンマ記号「,」を表示し、下段右端のキーの領域内の左部にピリオド記号「.」を表示し、右部にコロン記号「:」を表示してもよい。このようなキー配列にすれば、英語入力において使用頻度が高い、カンマ記号「,」、ピリオド記号「.」等を直接各キーを選択することで入力できるため、英語入力時の入力操作性を向上できる。
また、本発明は、前記画面に表示される記号およびそのキーをタッチした際に生成される文字コードの配列を切り替える配列切替手段を備えるものである。
このような本発明によれば、メインキーに設定される文字コードの配列を、日本語のローマ字入力用、英語配列、数字配列、記号配列などの各種配列に切り替えることができるため、メインキーが15個しかなくても、15個×2(第1および第2の記号)×配列数分、つまり30個×配列数分のキーを設定でき、配列を切り替えるだけで各記号(文字、数字、記号など)を直接タッチ入力することができ、簡単に入力することができる。
また、本発明は、前記画面に、前記上下3段左右5列の15個のキーからなるメインキーエリアのほかに、このメインキーエリアに隣接して各種機能が設定された複数のサポートキーからなるサポートキーエリアを設けたものである。
サポートキーエリアは、例えばメインキーエリアの下側や左右の何れか一方に配置すればよく、少なくとも5個のサポートキーが設けられることが好ましい。
このようなサポートキーには、画面に表示されるキー配列を各種配列に切り替えるモード切替機能や、漢字変換、スペース入力、リターンキー、バックスペースキー、削除キーなどの文字入力操作に必要な各種機能を設定することができ、入力操作性をより一層向上することができる。
なお、モード切替機能のみを独立させてサポートキーとは別にモード切替キーを、メインキーエリアに隣接して設けてもよい。この場合には、切替キーをタッチすることで、各メインキーの配列を簡単に切り替えることができる。
さらに、モード選択メニューが表示されるメニューキーをサポートキー等に設定し、メニューキーを押して画面にモード選択メニューを表示させてモード切替を行ってもよい。
この場合には、モード切替機能を切替キーに設定する場合に比べてより多くの配列を設定でき、様々な入力に対応することができて操作性も向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施形態の画面表示式キー入力装置を示す斜視図であり、第2図は、画面表示式キー入力装置における日本語用のキー配列を示す平面図であり、第3図は、画面表示式キー入力装置における英語用のキー配列を示す平面図であり、第4図は、画面表示式キー入力装置の内部構成を示すブロック図であり、第5図は、画面表示式キー入力装置の入力処理手順を示すフローチャートであり、第6図は、画面表示式キー入力装置の判定手段の作用を説明する説明図であり、第7図は、タッチ入力の判定方法を説明する説明図であり、第8図は、タッチ入力の他の判定方法を説明する説明図であり、第9図は、本発明の第2実施形態の画面表示式キー入力装置における日本語用のキー配列を示す平面図であり、第10図は、第2実施形態の画面表示式キー入力装置における英語用のキー配列を示す平面図であり、第11図は、本発明の第3実施形態の画面表示式キー入力装置における日本語用のキー配列を示す平面図であり、第12図は、第3実施形態の画面表示式キー入力装置における英語用のキー配列を示す平面図であり、第13図は、第3実施形態の画面表示式キー入力装置の判定手段の作用を説明する説明図であり、第14図は、第3実施形態におけるタッチ入力の判定方法を説明する説明図であり、第15図は、本発明の第4実施形態における画面表示式キー入力装置を示す斜視図であり、第16図は、第4実施形態の画面表示式キー入力装置の判定手段の作用を説明する説明図であり、第17図は、第3実施形態および第4実施形態の各画面表示式キー入力装置の入力操作を示す図であり、第18図は、本発明の画面表示式キー入力装置におけるタッチ入力操作の変形例を示す説明図であり、第19図は、本発明の画面表示式キー入力装置におけるタッチ入力操作の他の変形例を示す説明図であり、第20図は、本発明の画面表示式キー入力装置の他の変形例を示す斜視図であり、第21図は、本発明の画面表示式キー入力装置のその他の変形例を示す斜視図であり、第22図は、本発明の第5実施形態の画面タッチ式入力装置を示す斜視図であり、第23図は、画面タッチ式入力装置における標準配列のキー配列を示す平面図であり、第24図は、画面タッチ式入力装置におけるキー配列の構成を示すブロック図であり、第25図は、画面タッチ式入力装置における英語配列のキー配列を示す平面図であり、第26図は、画面タッチ式入力装置における数字配列のキー配列を示す平面図であり、第27図は、画面タッチ式入力装置における記号配列のキー配列を示す平面図であり、第28図は、画面タッチ式入力装置における高速配列のキー配列を示す平面図であり、第29図は、画面タッチ式入力装置におけるQWERTY式英語専用配列のキー配列を示す平面図であり、第30図は、画面タッチ式入力装置におけるQWERTY式日本語専用配列のキー配列を示す平面図であり、第31図は、画面タッチ式入力装置の内部構成を示すブロック図であり、第32図は、画面タッチ式入力装置の入力処理手順を示すフローチャートであり、第33図は、画面タッチ式入力装置におけるシフト入力手段の構成を示すブロック図であり、第34図は、クリック式シフト入力手段の機能を説明するための説明図であり、第35図は、領域区分式シフト入力手段の機能を説明するための説明図であり、第36図は、本発明の他の実施形態の画面タッチ式入力装置を示す斜視図であり、第37図は、本発明の第6実施形態における画面タッチ式入力装置を示す斜視図であり、第38図は、第6実施形態におけるアプリケーション起動状態を示す斜視図であり、第39図は、第6実施形態の画面タッチ式入力装置の内部構成を示すブロック図であり、第40図は、第6実施形態の画面タッチ式入力装置の入力処理手順を示すフローチャートであり、第41図は、本発明の画面タッチ式入力装置におけるキー配列の変形例を示す平面図であり、第42図は、本発明の画面タッチ式入力装置におけるキー配列の他の変形例を示す平面図であり、第43図は、本発明の第7実施形態の画面表示式キー入力装置を示す斜視図であり、第44図は、第7実施形態の画面表示式キー入力装置の内部構成を示すブロック図であり、第45図は、第7実施形態の画面表示式キー入力装置におけるキーボードのキー配列を示す平面図であり、第46図は、第7実施形態の画面表示式キー入力装置の入力処理手順を示すフローチャートであり、第47図は、画面表示式キー入力装置の他の実施形態を示す斜視図であり、第48図は、画面表示式キー入力装置のその他の実施形態を示す斜視図であり、第49図は、タッチ入力用の日本語入力配列を示す平面図であり、第50図は、タッチ入力用の日本語高速配列を示す平面図であり、第51図は、英語入力配列を示す平面図であり、第52図は、タッチ入力用の数字入力配列を示す平面図であり、第53図は、タッチ入力用の記号入力配列を示す平面図であり、第54図は、タッチ入力用の電話配列を示す平面図であり、第55図は、従来のQWERTY配列を説明するために示した平面図であり、第56図は、従来の50音配列を説明するために示した平面図である。
発明を実施するための最良の形態
本発明をより詳細に説明するために、添付の図面に従ってこれを説明する。
図1には、本発明の第1実施形態である画面表示式キー入力装置1が示されている。画面表示式キー入力装置1は、携帯情報端末(PDA)として用いられるものであり、本体2の表面には液晶画面3が設けられている。なお、図1には示していないが、画面3部分を保護するために本体2に回動自在に蓋体を取り付けてもよい。
液晶画面3には、ワープロ、表計算、住所録、電子メール、スケジュールなどの各種機能を実行する際に、文字を入力したり、データが表示されるデータ表示領域10が設けられている。この表示領域10の形式は、選択された機能によって適宜変更されるように構成されている。
また、表示領域10の下側には、キー入力領域12が配置されている。なお、このキー入力領域12は、常時表示されるようにしてもよいが、通常は前記表示領域10が画面3のほぼ全域に渡って表示され、画面にキー入力開始キー等を表示させてこの開始キーをタッチすると、表示領域10上の一部にポップアップ式に必要に応じて表示されるようにすることが、表示領域10を大きくできて情報量を多くできる点で好ましい。
この画面表示式キー入力装置1には、図1に示すように、キー入力手段としてのタッチ式入力手段において用いられるペン15が付属している。このため、本体2には、ペン15を保持するホルダなどを設けておき、ペン15の紛失を防止できるようにされていることが好ましい。
そして、画面表示式キー入力装置1を使用する場合には、本体2を左手(右手)で持ってあるいは机などの上に置いて、ペン15を右手(左手)で握って操作すればよい。
キー入力領域12には、図2にも示すように、上下3段左右5列の15個のメインキー21〜35が表示されたメインキーエリア20が設けられている。
メインキーエリア20の各メインキー21〜35には、図2に示すローマ字入力で用いられるQWERTY式日本語用配列と図3に示すQWERTY式英語用配列とが、図示しないモード切替キーやペン15の入力操作、例えばメインキーエリア20のキーが表示されていない部分をクリックすることなどによって作動される配列切替手段で切り替えられて表示されるようになっている。
QWERTY式日本語用配列における前記メインキー21〜35に表示された文字(アルファベット)の配列は、通常のキーボードにおけるアルファベット配列として一般的なQWERTY配列に合わせて設定されている。
具体的には、上段の5個のキー21〜25の各キー領域内の左部には、左側のキーから順にキー21に「Q」が、キー22に「E」が、キー23に「T」が、キー24に「U」が、キー25に「O」が表示され、中段の5個のキー26〜30の各キー領域内の左部には、左側のキーから順にキー26に「A」が、キー27に「D」が、キー28に「G」が、キー29に「J」が、キー30に「L」が表示され、下段の左側から5個のキー31〜35の各キー領域内の左部には、左側のキーから順にキー31に「Z」が、キー32に「C」が、キー33に「B」が、キー34に「M」が、キー35に句点「。」が表示されている。
また、これらの各キー21〜35のキー領域内の右部には、それぞれキー21に「W」が、キー22に「R」が、キー23に「Y」が、キー24に「I」が、キー25に「P」が、キー26に「S」が、キー27に「F」が、キー28に「H」が、キー29に「K」が、キー30に長音「ー」が、キー31に「X」が、キー32に「V」が、キー33に「N」が、キー34に読点「、」が、キー35に点記号「・」が表示されている。
すなわち、上段の5個のキー21〜25には左側のキーから順に「QW」、「ER」、「TY」、「UI」、「OP」が表示され、中段の5個のキー26〜30には左側のキーから順に「AS」、「DF」、「GH」、「JK」、「Lー」が表示され、下段の5個のキー31〜35には左側のキーから順に「ZX」、「CV」、「BN」、「M、」、「。・」が表示されている。
ここで、各キー21〜35の第1の文字コードには、キー領域内の左部に表示される文字を表す文字コードが設定され、第2の文字コードには右部に表示される文字を表す文字コードが設定されている。
一方、図3に示す英語配列における前記メインキー21〜35に表示された文字(アルファベット)の配列は、日本語配列と同様にQWERTY配列に合わせて設定されている。
但し、英語入力の場合には、句読点などは使用しないため、アルファベット以外の記号としては、
英語入力で頻度が高いカンマ記号「,」、ピリオド記号「.」、セミコロン記号「;」、コロン記号「:」が設定されている。
具体的には、上段の5個のキー21〜25の各キー領域内の左部(第1の文字コード)には、左側のキーから順にキー21に「Q」が、キー22に「E」が、キー23に「T」が、キー24に「U」が、キー25に「O」が表示され、中段の5個のキー26〜30の各キー領域内の左部には、左側のキーから順にキー26に「A」が、キー27に「D」が、キー28に「G」が、キー29に「J」が、キー30に「L」が表示され、下段の左側から5個のキー31〜35の各キー領域内の左部には、左側のキーから順にキー31に「Z」が、キー32に「C」が、キー33に「B」が、キー34に「M」が、キー35にピリオド記号「.」が表示されている。
また、これらの各キー21〜35の各キー領域内の右部(第2の文字コード)には、それぞれキー21に「W」が、キー22に「R」が、キー23に「Y」が、キー24に「I」が、キー25に「P」が、キー26に「S」が、キー27に「F」が、キー28に「H」が、キー29に「K」が、キー30にセミコロン記号「;」が、キー31に「X」が、キー32に「V」が、キー33に「N」が、キー34にカンマ記号「,」が、キー35にコロン記号「:」が表示されている。
すなわち、上段の5個のキー21〜25には左側のキーから順に「QW」、「ER」、「TY」、「UI」、「OP」が表示され、中段の5個のキー26〜30には左側のキーから順に「AS」、「DF」、「GH」、「JK」、「L;」が表示され、下段の5個のキー31〜35には左側のキーから順に「ZX」、「CV」、「BN」、「M,」、「.:」が表示されている。
次に画面表示式キー入力装置1を実現する内部構成について、図4及び図5を参照して説明する。
図4は、画面表示式キー入力装置1を実現する内部構成のブロック図であり、図5は処理手順を示すフローチャートである。
画面表示式キー入力装置1は、キー入力手段71と選択処理手段72とを備えており、選択処理手段72は判定手段73および文字発生手段74で構成されている。
本実施形態におけるキー入力手段71は、前述のとおりペン15を用いたタッチ式入力手段で構成され、メインキーエリア20において、ペン15によるタッチ入力があるかをチェックしている(ステップ1、以下「ステップ」を「S」と略す)。
ここで、タッチ入力があれば、判定手段73によってそのタッチ入力がバータッチ入力つまりペン15がキーをタッチしたままそのキー領域内を所定長さ以上移動しているか、あるいは点タッチ入力つまりペン15の移動距離が所定長さよりも短いかを判定する(S2)。
ここで、点タッチ入力であると判定されれば、文字発生手段74は、タッチされたキーの左部位置に設定された第1の文字コードを発生させる標準処理を行う(S3)。
一方、点タッチ入力ではなくバータッチ入力であると判定されれば、文字発生手段74はタッチされたキーの右部位置に設定された第2の文字コードを発生させるシフト処理を行う(S4)。
この文字発生手段74で処理された結果は、液晶図面3に表示される。
以上により、各タッチ入力に対する処理が完了し、次のタッチ入力があれば以上の処理を繰り返して順次タッチ入力を行う。なお、図2に示す日本語配列を用いて入力する場合には、入力されたアルファベットは画面表示式キー入力装置1が内蔵する「かな漢字変換プログラム」によりローマ字入力として認識されて「ひらがな」で画面3に表示され、さらに、自動的にあるいは図示しない変換キーの操作により漢字などに変換される。
ここで、判定手段73におけるタッチ入力の判定方法について説明する。
図6に示すように、判定手段73は、ペン15が各キー21〜35をタッチした際の操作の違いを検出して、各キーの左部位置(図6ではA)および右部位置(図5ではB)の何れか一方が選択されたことを判定するものである。
この際のタッチ操作の違いを判断する方法としては、図7および図8に示すいずれかの方法を採用している。
図7に示す方法は、各キー21〜35の表示領域内に含まれるピクセル(画素)76毎にタッチ操作の違いを判断するものである。すなわち、図7▲1▼のように、各キー21〜35の表示領域内に縦10列、横10行の計100個のセル76が設定されている場合に、判定手段73は、ペン15が各キー21〜35の表示領域内の所定数以内、例えば各キー21〜35の表示領域内の1つ、またはその1つのピクセル76とその周囲のピクセル76(図7で「+」記号で表示されている部分)内のピクセル76とをタッチした場合(ポイントでタッチした場合)には、点タッチで入力されたと判断し、図7▲2▼のように、1方向に並んだ4つ以上のピクセル76をタッチした場合(ハイフン「−」のバーを引くようにタッチした場合)にはバータッチで入力されたと判断するように構成されている。
なお、図7では横方向にペン15を移動した場合を例示しているが、ペン15を上下方向あるいは斜め方向、さらには「∨」や「∧」状に移動した場合であっても、4つ以上のセル76をタッチしていればバータッチ入力と判定される。また、タッチ入力の起点は、各キー21〜35の領域内であればどの位置でもよく、タッチ(バー)の端末がキー領域からはみ出しても、キー領域内でタッチしたピクセル数によって点タッチであるかバータッチであるかが判断される。
また、判断基準となるセル76の数は4つ以上および未満の場合に限らず、特に表示領域内のセル76の数等に応じて設定すればよい。例えば、セル76の数を縦5列、横5行の計25個に設定した場合には、2つ以上のセル76がタッチされたらバータッチであると判断してもよい。
一方、図8に示す方法は、ペン15のタッチの始点および終点間の距離によってタッチ操作の違いを判断するものである。すなわち、判定手段73は、図8▲1▼のように、ペン15によるタッチ長さが設定長さよりも短い場合には点タッチで入力されたと判断し、図8▲2▼のように、ペン15によるタッチの長さが予め設定された長さ以上の場合にはバータッチで入力されたと判断するように構成されている。
この場合も、ペン15の移動方向は上下や斜め方向でもよく、さらには「レ」点のように途中で方向が変わってもよく、要するにペン15の始点および終点間つまり移動距離が所定長さ以上であればバータッチ入力と判定される。
なお、判断基準となる設定長さは、予め設定しておいてもよいし、操作する利用者が適宜設定してもよい。
次にこのような本実施の形態における効果について説明する。
本実施の形態によれば、各キー21〜35に第1および第2の文字コードを設定したので、各キー21〜35に2つの文字(アルファベット)や記号を設定できる。このため、従来のように1つのキーに1つの文字を設定していた場合に比べてキーの数を約半分に少なくすることができる。
例えば、図2のように、15個のメインキー21〜35しか設けられていなくても、各キー21〜35に2つの文字コードつまり全体で30個の文字コードを設定することができる。従って、日本語のローマ字入力や英語入力に用いるアルファベット26文字に加えて、日本語入力においては読点「、」、句点「。」等、英語入力ではカンマ「,」、ピリオド「.」等の頻度の高い記号を含めてメインキー21〜35に設定でき、少ないキー数でも日本語入力や英語入力に十分対応できる。
このため、従来のQWERTY配列や50音配列に比べて大幅に少ない15個のメインキー21〜35を用いてローマ字入力や英語入力を行うことができ、各キー21〜35を従来のQWERTY配列や50音配列のキーと同じ大きさで画面3に表示すれば、キー表示領域であるメインキーエリア20を小さくできるため、キー21〜35をタッチするペン15の移動量も少なくでき、操作性を向上することができる。
また、メインキーエリア20を小さくできることで、画面タッチ式入力装置1を小型化することができたり、データ等の表示領域10を大きくすることができ、取扱い性や操作性をより向上することができる。
一方、メインキーエリア20を従来のQWERTY配列や50音配列のキー配置領域と同じ程度の大きさにすれば、各メインキー21〜35の大きさを従来に比べて大きくでき、キー21〜35をペン15や指先で簡単にタッチすることができ、この場合も操作性を向上することができる。
また、日本語入力で頻度が高い読点「、」、句点「。」や英語入力で頻度が高いカンマ「,」、ピリオド「.」等を各キー30,34,35に表示して直接タッチ入力することができるため、日本語入力や英語入力時の操作性をより一層向上することができる。
さらに、従来より広く利用されて慣れ親しまれているQWERTY配列のキー順序を15個のメインキー21〜35に設定しているため、QWERTY配列に慣れた多くの人にとっては本実施形態のキー配列を容易に覚えることができ、画面表示式キー入力装置1を即座にかつ簡単に利用することができる。
その上、図2の日本語用配列と、図3の英語用配列とは、記号部分を除いてキーの配置が一致しているため、日本語用配列と英語用配列とを切り替えて併用する場合にも、キー配列が覚えやすく、操作性を向上することができる。
また、各キー21〜35に表示された2つの文字や記号を入力するには、ペン15の動きを僅かに異ならせるだけで、つまりポイントで点タッチ入力を行うか、あるいはタッチさせながら所定長さ移動させるバータッチ入力を行うかを選択するだけで、2種類の操作を行うことができ、各キー21〜35の2つの文字や記号の一方、つまり第1および第2の文字コードの一方を非常に簡単な操作で選択して入力することができる。
このため、ペン15を用いたタッチ入力においても、従来のキーボードのシフト操作と同様に1つのキーに対して2種類の文字入力操作が行え、かつその操作は非常に簡単なため、操作性を向上することができる。
さらに、バータッチ入力とみなされるペン15の移動量を、入力装置1の利用者が適宜調整できるようにしておけば、各利用者によってペン15の移動量が異なる場合でも、バータッチ入力であるか点タッチ入力であるかを正確に判断でき、操作性をより一層向上することができる。
また、キー入力領域12の各キー21〜35を互いに離して配置しているので、各キー21〜35の領域が明確に区分され、ペン15等によってタッチ入力する際に、2つのキー21〜35にまたがって入力してしまうような誤操作を防止することができる。特に、各キー21〜35間の隙間部分までタッチした場合には、その隙間部分から先のタッチ入力をキャンセルするように設定しておけば、誤操作を確実に防止することができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、以下に説明する各実施形態において、前述した実施形態と同一あるいは同様の構成部分には同一符号を付し、説明を省略あるいは簡略する。
本実施形態は、キー入力領域12に、メインキーエリア20のほかに、モードキーエリア40と機能キーエリア50とを新たに設けた点が第1実施形態と異なるものである。従って、前記第1実施形態と同一あるいは同様な構成部分は説明を省略あるいは簡略する。
図9に示すように、本実施形態における日本語用配列では、メインキーエリア20の左側にモードキーエリア40が設けられ、メインキーエリア20の下側に機能キーエリア50が設けられている。
ここで、メインキーエリア20の各メインキー21〜35は、図2に示す前記第1実施形態の日本語用配列と同一である。
一方、モードキーエリア40には縦1列に3つのモードキー41、42、43が配置されている。
これらのモードキー41、42、43は、メインキーエリア20の各キー21〜35を日本語や英語用以外の配列にし、数字や記号などを入力できるように設定するものである。例えば、モードキー41の下部位置に表示された記号モードキーを選択すると、メインキーエリア20の各キー21〜35の表示がアルファベットから各種の記号に変更され、各キー21〜35をペン15でタッチすることで各種記号を入力ようにしてもよい。
また、モードキー41の上部位置に表示されたカナモードキーを選択すると、メインキーエリア20を日本語の母音を表すアルファベットと、子音を表すアルファベットとに分けて表示し、QWERTY配列に慣れていない人がローマ字入力を簡単に行えるようにしてもよいし、あるいはローマ字入力された文字をカタカナに変換するカタカナ固定モードに設定されるようにしてもよい。
さらに、モードキー42の下部位置に表示された英大(英語大文字)モードキーを選択すると、入力されたアルファベットをすべて大文字で出力するようになり、モードキー42の上部位置に表示された英小(英語小文字)モードキーを選択すると、入力されたアルファベットをすべて小文字で出力するように設定してもよい。
さらに、モードキー43の下部位置に表示された数字モードキーを選択すると、メインキーエリア20の各キー21〜35に数字(0〜9)と算術記号とを設定して入力できるようにし、キー43の上部位置に表示された半角モードキーを選択すると、メインキーエリア20の入力が半角入力となるように設定してもよい。
すなわち、これらのモードキー41〜43は、日本語の文章において略語や外来語等として使われる英語表記やカタカナ表記を入力する場合や数字、記号などを入力する場合などに利用される。なお、これらの各配列の具体的な構成は、後述する他の実施形態で説明する。
一方、機能キーエリア50には、ローマ字入力時に必要となる各種機能が設定された5個の機能キー51〜55が配置されている。
すなわち、キー51の左下位置にはかな漢字変換の機能を実行する「変換」キーが設定され、キー51の右下位置にはスペースを入力する「スペース」キーが設定され、キー51の上部位置にはメインキーエリア20の各キー21〜35に各種の拡張機能を設定する「拡張機能」キーが設定されている。なお、拡張機能キーで設定される機能としては、例えばカーソルを文頭、文末、行頭、行末等に移動する移動機能や、挿入、罫線、移動、複写、印刷などのワープロ等でよく利用される各種の機能が設定される。
また、キー52の下部位置にはかな漢字無変換の機能を実行する「無変」キーが設定され、上部位置には「取消」キーが設定されている。また、キー53の下部位置にはカーソルを後退(前に戻す)「後退」キーが設定され、上部位置にはかな漢字変換時にリスト表示される同音異義語の前候補を表示する「前候」キーが設定されている。
さらに、キー54の下部位置には「削除」キーが設定され、上部位置には単漢字変換を行う「単漢」キー設定されている。また、キー55の下部位置には「改行」キーが設定され、上部位置にはキー配列を後述の英語用配列等に切り替えるためのメニューを表示する「メニュー」キーが設定されている。
なお、機能キー51は他のキー52〜55よりも幅寸法が大きくされている。
これらのモードキー41〜43、機能キー51〜55は、メインキー21〜35の場合と同様に、点タッチ入力およびバータッチ入力を選択することで各キー41〜43,51〜55の上部あるいは下部に設定されたモードや機能が選択されるようになっている。
また、機能キー51の下部には、「変換」および「スペース」の2つの機能が設定されているが、入力された文字が漢字等に変換されずに未確定状態の場合にキー51を点タッチすれば「変換」キーとして作用し、確定状態で点タッチすれば「スペース」キーとして作用するように設定されており、特に入力操作を変えなくても「変換」および「スペース」を切り替えて入力することができるようになっている。
一方、図10に示すように、本実施形態における英語用配列でも、メインキーエリア20の左側にモードキーエリア40が設けられ、メインキーエリア20の下側に機能キーエリア50が設けられている。
なお、メインキーエリア20の各メインキー21〜35は、図3に示す前記第1実施形態の英語用配列と同一である。
一方、モードキーエリア40には、メインキーエリア20を記号配列に切り替えるためのSYM(SYMBOL)キー41、入力モードを大文字入力および小文字入力のいずれかに切り替えるCAPSキー42、メインキーエリア20を数字配列に切り替えるためのNUMキー43が設けられている。
また、機能キーエリア50には、5つのキー51〜55が設定されている。このうち、キー51にはスペース入力用の「SPACE」キーおよび拡張機能用の「COMMAND」キーが、キー52には「ESC」キーが、キー53には「BS」(後退)キーが、キー54には「DEL」(削除)キーが、キー55に「改行」キーおよび「MENU」キーがそれぞれ設定されている。
なお、2つの機能が設定された機能キー51、55は、メインキー21〜35と同様に、点タッチあるいはバータッチの入力操作の違いで区別されている。
このような図9,10に示すキー配列を備えた第2実施形態によれば、各種機能やスペースキー等が設定された機能キー51〜55が設けられた機能キーエリア50を備えているため、日本語入力や英語入力において利用される各種機能をキー51〜55をタッチするだけで実行することができ、入力操作性を高めることができる。
また、メインキーエリア20の配列等を切り替えるモードキー41〜43が設けられたモードキーエリア40を備えているため、数字や記号などの入力も効率よく行うことができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
本実施形態は、メインキーエリア20の各メインキー21〜35のキー領域に、アルファベットや句読点、カンマ等の記号のほかに、数字配列用の記号と記号配列用の記号との2種類の記号をそれぞれ配置して複合配列としたものである。なお、本実施形態においても、前記第1,2実施形態と同一あるいは同様な構成部分は説明を省略あるいは簡略する。
図11に示すように、本実施形態における日本語用複合配列では、メインキーエリア20の各メインキー21〜35には、数字配列および記号配列用の各記号が表示されている。
すなわち、各メインキー21〜35の左下位置には、数字配列用の記号である数字および算術記号が表示され、各キー21〜35には第3の文字コードとしてこれらの数字配列用の記号を表す文字コードが設定されている。
具体的には、メインキーエリア20の中央3列に数字キーが表示され、左右の各1列に算術記号が表示されている。すなわち、各メインキー21〜35の左下位置には、メインキーエリア20の上段左側から順にキー21に記号「−」が、キー22に数字「7」が、キー23に数字「8」が、キー24に数字「9」が、キー25に記号「÷」が表示され、また中段左側から順にキー26に記号「+」が、キー27に数字「4」が、キー28に数字「5」が、キー29に数字「6」が、キー30に記号「×」が表示され、さらに下段左側から順にキー31に数字「0」が、キー32に数字「1」が、キー33に数字「2」が、キー34に数字「3」が、キー35に記号「=」が表示されている。
また、各メインキー21〜35の右下位置には、記号配列用の記号であるかっこ記号等の各種記号が表示され、各キー21〜35には第4の文字コードとしてこれらの数字配列用の記号を表す文字コードが設定されている。
具体的には、各メインキー21〜35の右下位置には、メインキーエリア20の上段左側から順にキー21にかっこ記号「「」が、キー22にかっこ記号「」」が、キー23にコロン記号「:」が、キー24にセミコロン記号「;」が、キー25に記号「/」が表示され、また中段左側から順にキー26にかっこ記号「(」が、キー27にかっこ記号「)」が、キー28にアンド記号「&」が、キー29にパーセント記号「%」が、キー30にアスタリスク記号「*」が表示され、さらに下段左側から順にキー31にシャープ記号「#」が、キー32に修飾記号「@」が、キー33にカンマ記号「,」が、キー34にピリオド記号「.」が、キー35に記号「〜」が表示されている。
なお、モードキー41〜43、機能キー51〜55は、図9に示す第2実施形態の日本語用配列と同一であるため、説明を省略する。
一方、図12に示すように、本実施形態における英語用複合配列においても、メインキーエリア20の各メインキー21〜35の左下位置には、数字配列用の記号である数字および算術記号が設定され、右下位置には、記号配列用の各記号が設定され、各キー21〜35には第3および第4の文字コードが設定されている。
数字配列は、図11の日本語用複合配列と同一である。すなわち、キー21に記号「−」が、キー22に数字「7」が、キー23に数字「8」が、キー24に数字「9」が、キー25に記号「÷」が、キー26に記号「+」が、キー27に数字「4」が、キー28に数字「5」が、キー29に数字「6」が、キー30に記号「×」が、キー31に数字「0」が、キー32に数字「1」が、キー33に数字「2」が、キー34に数字「3」が、キー35に記号「=」がそれぞれ表示されている。
また、記号配列は、日本語で使用される記号の代わりに英語で使用される記号が配置されている。
具体的には、メインキーエリア20の上段左側から順にキー21にかっこ記号「“」が、キー22にかっこ記号「”」が、キー23にかっこ記号「’」が、キー24にドル記号「$」が、キー25に記号「/」が設定され、また中段左側から順にキー26にかっこ記号「(」が、キー27にかっこ記号「)」が、キー28にアンド記号「&」が、キー29にパーセント記号「%」が、キー30にアスタリスク記号「*」が設定され、さらに下段左側から順にキー31にシャープ記号「#」が、キー32に修飾記号「@」が、キー33に修飾記号「!」が、キー34にクエスチョン記号「?」が、キー35に記号「〜」が設定されている。
なお、モードキー41〜43、機能キー51〜55は、図10に示す第2実施形態における英語配列用のものと同一であるため、説明を省略する。
このような本実施形態においては、各メインキー21〜35に4種類の文字、記号、数字が設定されているため、ペン15によって4種類のタッチ入力操作を使い分け、その入力操作の違いを判定手段73で判定することで各文字、記号、数字、つまり第1〜4の文字コードを入力するようにされている。
すなわち、図13に示すように、判定手段73は、ペン15が各キー21〜35をタッチした際の操作の違いを検出して、各キー21〜35の左部位置(図13ではA)、右部位置(図13ではB)、左下位置(図13ではC)、右下位置(図13ではD)のいずれか1つが選択されたことを判定している。
この際のタッチ操作の違いを判断する方法としては、例えば図14に示すような方法で行うことができる。
図14に示す方法は、各キー21〜35の表示領域内に含まれるピクセル(画素)76毎のタッチの有無で入力操作の違いを判断するものである。すなわち、図14▲1▼のように、各キーの表示領域内に縦10列、横10行の計100個のセル76が設定されている場合に、判定手段73は、ペン15が各キー21〜35の表示領域内の所定数以内、例えば各キー21〜35の表示領域内の1つ、またはその1つのピクセル76とその周囲のピクセル76(図14で「+」記号で表示されている部分)内のピクセル76とをタッチした場合(ポイントタッチした場合)には、点タッチで入力されたと判断し、図14▲2▼のように、横方向に並んだ4つ以上のピクセル76をタッチした場合(ハイフン「−」のバーを引くようにタッチした場合であり「+」記号部分も含んでもよい)には横方向バータッチで入力されたと判断するように構成されている。
さらに、判定手段73は、図14▲3▼のように、右上から左下方向に向かって4つ以上のピクセル76をタッチした場合には、左下方向バータッチで入力されたと判断し、図14▲4▼のように、左上から右下方向に向かって4つ以上のピクセル76をタッチした場合には、右下方向バータッチで入力されたと判断するようにも構成されている。そして、文字発生手段74は、判定手段73で点タッチと判定されればキー21〜35の左部位置の文字(第1の文字コード)を出力し、横方向バータッチと判定されれば右部位置の文字(第2の文字コード)を出力し、左下方向バータッチと判定されれば左下位置の文字(第3の文字コード)を出力し、右下方向バータッチと判定されれば右下位置の文字(第4の文字コード)を出力するように構成されている。
なお、このような方向が異なる各バータッチを区別するには、ペン15でタッチされた各ピクセル76の位置と時間とを検出してペン15のタッチ方向(移動方向)から判定すればよい。但し、本実施形態では、横方向、左下方向、右下方向の3方向のバータッチのみを区別すればよいため、ペン15でタッチされた各ピクセル76の互いの位置関係のみでも区別することができ、このほうが処理が簡単にできるという利点がある。
このような本実施形態によれば、各メインキー21〜35に、アルファベットだけではなく、数字や記号も設定でき、かつこれらの数字や記号をペン15による入力操作方法を僅かに変えるだけで、1つのキー21〜35に設定された第1〜4の文字コードを容易に選択して入力することができる。このため、数字や記号を入力するにあたって、シフトキーやモードキーを設けて切り替え入力する必要がなく、操作性を向上することができる。
特に、文字入力を主として文章中に出現する頻度の低い数字や記号を入力する際に、いちいちモード切り替えを行うことなく数字や記号を入力できるため、入力操作性を向上させることができる。
なお、数字や記号等を続けて入力する場合には、左端のモードキー41〜43をタッチして、メインキーエリア20を数字配列や記号配列に切り替えて入力してもよい。
また、1つのキー21〜35に複数の文字や数字、記号等の情報を設定できるため、メインキー21〜35とは別に数字キーや記号キーを設ける場合に比べてキー数を少なくできて、キー入力操作時のペン15の移動幅も小さくでき、かつ各キー21〜35のサイズも大きくできて操作性をより向上することもできる。さらに、ペン15の点タッチ、右方向バータッチ、左下方向バータッチ、右下方向バータッチは、それぞれの入力操作が大きく異なるため、判定手段73による検出も容易に行うことができ、誤操作を無くすことができて各文字等を確実に入力することができる。
さらに、数字キーは、メインキーエリア20の真ん中の3列に、普通の電卓と同様に下段側から0〜9の順に配列されているので、計算操作を行う場合に通常の電卓と同じ操作で入力することができ、操作性を向上することができる。
また、各キー21〜35の右下に配列された記号配列は、図11の日本語用複合配列と図12の英語用複合配列とで異ならせ、各々の入力時に頻度が高い記号を配列しているので、記号入力の操作性も向上することができる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
本実施形態は、図15に示すように、本体81およびディスプレイ82を備えるデスクトップ型の画面表示式キー入力装置80を用いるとともに、キー入力手段として、ディスプレイ82に表示されたポインタ83を移動させてディスプレイ82に表示されたキー入力領域12の各キー21〜35を選択入力するポインタ式入力手段の1例であるマウス84を用いたものである。
本実施形態においては、前記第1〜3の各実施形態のキー配列が適宜適用できるが、各文字、記号、数字などの選択方法は、マウス84の特色を生かした方法を採用している。
すなわち、第3実施形態のように、1つのキーに第1〜4の文字コードが設定され、文字、数字、記号など4種類の文字情報が表示されている場合、図16に示すように、ポインタ83をキー21〜35に合わせた状態で、マウス84の左ボタン84Aをクリック(ボタンを押す操作)し、そのクリックを判定手段73が検出すると、文字発生手段74は、各キー21〜35の左部位置(図16ではA)の文字(第1の文字コード)を出力し、マウス84の右ボタン84Bをクリックすると、各キー21〜35の右部位置(図16ではB)の文字(第2の文字コード)を出力するように構成されている。
また、マウス84の左あるいは右ボタン84A,84Bを押したまま、キー21〜35の領域内でポインタ83を左下方向に移動させると(左下方向にドラッグすると)、文字発生手段74は、各キー21〜35の左下位置(図16ではC)の文字(第3の文字コード)を出力し、右下方向にドラッグすると、各キー21〜35の右下位置(図16ではD)の文字(第4の文字コード)を出力するように構成されている。
このような本実施形態においても、マウス84による入力操作を僅かに変えるだけで4種類の文字、数字、記号等の情報を入力することができ、操作性を向上することができる。
その上、マウス84を用いた場合に、使用頻度が高いアルファベット部分つまり各キー21〜35の左部位置および右部位置の入力は、左右の各ボタン84A,84Bをそれぞれクリックするだけでよいため、操作性を非常に高めることができる。
なお、本実施形態において、前記第1あるいは第2実施形態のキー配列を採用した場合には、左右の各ボタン84A,84Bのクリックだけで入力を切り替えればよい。
また、ボタンが1つしかないマウスを用いた場合には、右ボタン84Bのクリックで入力される右部位置の文字入力を、ボタンのダブルクリック(短い間隔で2回ボタンを押すこと)によって行ったり、ペン15による入力と同様にポインタ83を横方向にドラッグすることで行ってもよい。
この第4実施形態および第3実施形態のペン15およびマウス84による4種類の文字、数字、記号の入力切り替え方法をまとめると、図17に示すようになる。
以上の第1〜4実施形態において、各メインキー21〜35の左右の文字を選択する場合に、ペン15の移動距離で判断する方法の代わりに、図18に示すようにキー21〜35をタッチしている時間によって選択操作を区別して判定してもよい。
具体的には、図18▲1▼に示すように、キー21〜35をペン15でタッチし(押され)続けていた時間が設定時間よりも短い場合には、そのキー21〜35の左部位置が選択されたと判断し、図18▲2▼に示すように、ペン15によるタッチ時間が設定時間以上の場合には、そのキー21〜35の右部位置が選択されたと判断するように判定手段73を構成すればよい。
このようなタッチ時間によって判定する場合でも、前記実施形態と同様に、ペン15によるタッチ操作を僅かに異ならせるだけで、2種類の操作を行うことができ、各キー21〜35の左右位置に設定された文字や記号の一方を、非常に簡単な操作で選択して入力することができ、操作性を向上できる。
また、タッチの判断時間を入力装置1の利用者が適宜調整できるようにしておけば、各利用者によって押し続ける時間の長さが異なる場合でも、どちらの文字入力操作であるか否かを正確に判断できる。
なお、タッチ時間を4段階に分けることで第3実施形態のような4種類の文字、数字、記号の入力を行ってもよい。
また、ペン15によるキータッチ操作の相違を図19に示すように、タッチ圧力が設定圧力以下(図19▲1▼)であるか、設定圧力以上(図19▲2▼)であるかを判定手段73で判定して文字入力操作を選択してもよい。
さらに、キー21〜35の各領域を左右に2分割したり、上下左右に4分割して、各分割された領域のうちのどの領域がタッチされたかを判定することで文字入力操作を選択してもよい。
また、タッチ式入力手段としては、ペン15を用いたペン式入力手段ではなく、図20に示すように、指先等で画面91のキー入力領域をタッチするタッチスクリーン式入力手段を利用してもよい。
なお、タッチ式入力手段においてペン15や指のタッチを認識する手段としては、画面種類などに応じて静電容量型、光学型、抵抗型等の各種手段が利用でき、前記タッチ式入力手段もこれら認識手段に応じて適宜選択すればよい。
さらに、キー入力手段としては、ペン15やタッチスクリーンによるタッチ式入力手段に限らず、前記マウス84のようなポインタ式入力手段を用いてもよい。
このポインタ式入力手段としては、図21に示すようなパッド95をペン96でタッチして画面97に表示されたポインタ98を動かすタブレット式の入力手段を用いてもよい。さらには、マウス84と同様に機能するトラックボールや、パッド上を指先で触れて操作するパッドタイプのものや、ジョイスティックや、ゲーム機用のコントロールパッド等、画面に表示されるポインタを移動可能であり、かつボタンあるいはボタンに相当する機能を有する各種の入力機器を利用することができる。
この際、ポインタ式入力手段において、ボタンが3個以上設けられている場合には、ドラッグ操作で入力していた文字等をボタン操作で入力できるように設定してもよい。例えば、3個のボタンを有する場合に、第3実施形態のように各キー21〜35に4種類の文字、数字、記号などが設定されていれば、各ボタンクリックによって、キー21〜35の左部、右部、左下の各位置の文字、数字等を入力し、ドラッグ操作で右下位置の記号を入力できるように設定すればよい。
さらに、ゲーム機用のコントロールパッドのように、4個以上のボタンを備える場合には、ドラッグ操作を無くして各ボタンを押すことで各キー21〜35の左部、右部、左下、右下の各位置の文字、数字、記号等を入力できるように設定してもよい。
これらのようにボタン数を多くしてクリック操作のみで入力できる文字等を増やせば、ドラッグ操作が含まれる場合に比べて入力操作を簡単にできてかつ確実に区別して入力できるとともに、判定手段73による入力判定も簡単に行えてキー入力装置を安価に提供することができる。
さらに、前記各実施形態では、各キー21〜35に2種類あるいは4種類の文字等を表示していたが、3種類あるいは5種類以上の文字等を表示して入力できるようにしてもよい。
なお、5種類以上の文字などが表示されている場合、ペン15などを用いたタッチ式入力手段ではペン15などの移動方向を判定すればよい。例えば、点タッチに加えて上下左右の4方向あるいは左上、右上、左下、右下の4方向を判定できるようにして入力操作を5種類としたり、点タッチに加えて上下左右、左上、右上、左下、右下の8方向を判定できるようにして入力操作を9種類としてもよい。
さらに、マウスなどのポインタ式入力手段を用いた場合には、各ボタンのクリックに加えてダブルクリック等のボタン操作を異ならせたり、ドラッグ方向をペン15の場合と同様に、上下左右、左上、右上、左下、右下の最大8方向に設定して5種類の以上の入力操作を実現すればよい。
このように5種類以上の入力操作を実現できれば、各キー21〜35により多くの文字、数字、記号等を設定することができ、入力操作性をより一層向上することができる。
また、メインキーエリア20のキー21〜35において、アルファベット以外の記号や数字の配置、種類は前記各実施形態のものに限らず、例えば、使用する言語種類に応じて頻度の高い文字や記号などを適宜設定すればよい。
さらに、前記第3実施形態では、数字キーを真ん中の3列に配置していたが、左右何れか一方の3列に配置してもよい。また、上段から順に1〜9,0となるように配置し、電話における数字配列に合わせてもよい。特に、携帯用情報端末等で電話機能を内蔵させる場合には、このような電話配列を備えていれば電話操作性を向上できる利点がある。
また、テレビを画面として利用するゲーム専用機や情報機器用のデータ入力装置に本発明を適用する場合には、テレビ画面に表示されたメインキー21〜35にテレビチャンネル用のチャンネル配列を表示し、チャンネル切替操作も本発明の画面表示式キー入力装置で実現できるようにしてもよい。
さらに、前記各実施形態において、メインキー21〜35をタッチするキー入力操作として前記各キー入力操作のほかに他の操作方法を設定し、その操作が行われた際に各種機能などが実行されるように構成してもよい。
例えば、各メインキー21〜35において、キー領域内でペンや指を「V型」にタッチしたり、マウス等で「V型」にドラッグすると、左部位置のアルファベットが大文字で直接入力され、「逆V型」にタッチしたりドラッグすると、右部位置のアルファベットが大文字で直接入力されるように構成してもよい。
このように構成すれば、日本語の文章中に用いられる、例えば「TV・VAN・NTT」等の略語、固有名詞や、英語の文章における文頭や固有名詞の頭文字等の部分的に英語の大文字を入力する際に、その文字を容易に入力することができる。
次に、本発明の第5実施形態を図面に基づいて説明する。
図22には、本実施形態の画面表示式キー入力装置101が示されている。画面表示式キー入力装置101は、携帯情報端末(PDA)として用いられるものであり、本体2の表面には液晶画面3と、押しボタン4と、シフトキー5とが設けられている。なお、図22には示していないが、画面3部分を保護するために本体2に回動自在に蓋体を取り付けてもよい。
液晶画面3には、ワープロ、表計算、住所録、電子メール、スケジュールなどの各種機能を実行する際に、文字を入力したり、データが表示されるデータ表示領域10が設けられている。この表示領域10の形式は、選択された機能によって適宜変更されるように構成されている。
また、表示領域10の下側には、選択メニュー11と、キー入力領域12とが配置されている。なお、この選択メニュー11およびキー入力領域12は、常時表示されるようにしてもよいが、通常は前記表示領域10が画面3のほぼ全域に渡って表示され、画面に表示された選択メニュー表示キーや、キー入力開始キー等をタッチすると、表示領域10上の一部にポップアップ式に必要に応じて表示されるようにすることが、表示領域10を大きくできて情報量を多くできる点で好ましい。
この画面表示式キー入力装置101には、図22に示すように、タッチ手段であるペン15が付属している。このため、本体2には、ペン15を保持するホルダなどを設けておき、ペン15の紛失を防止できるようにされていることが好ましい。
そして、画面表示式キー入力装置101を使用する場合には、本体2を左手で持ってあるいは机などの上に置いて、ペン15を右手で握って操作すればよい。
キー入力領域12には、図23にも示すように、メインキーエリア20と、切替キーエリア40と、機能キーエリア50と、入力された文字が表示される入力ライン60とが設けられている。
前記選択メニュー11は、キー入力領域12のメインキーエリア20、切替キーエリア40、機能キーエリア50の設定を、標準配列用に切り替える標準配列メニューキー16、同じく高速配列用に切り替える高速配列メニューキー17、QWERTY式英語専用配列用に切り替える英語専用メニューキー18、QWERTY式日本語専用配列用に切り替える日本語専用メニューキー19とを備えている。つまり、キー配列を切り替えるメニューは、図24に示すような階層構造で構成されている。
図23に示す標準配列用においては、メインキーエリア20には、上下3段左右5列の15個のメインキー21〜35が配置されている。また、切替キーエリア40には、3個の切替キー41〜43が配置されている。さらに、機能キーエリア50には、6個の機能キー51〜56が配置されている。従って、メインキーエリア20には、切替キー41〜43および機能キー51〜56を含めて、4段6列で計24個のキー(ソフトキー)が配置されている。
この標準配列用における前記メインキーエリア20内での文字キーの配列は、ローマ字入力の際のアルファベットの母音および子音の使用頻度、キー配列の覚え易さ、さらにはペン15による入力効率を考慮して配置されたものとなっている。すなわち、キー配列を覚えやすいように、母音および子音のキーエリアを分けて配置し、さらにペン15の移動量を少なくするには、基本位置をメインキーエリア20の中心部分にすればよいから、母音および子音はそれぞれ使用頻度が高い順に打ちやすさの順である中段、上段、下段へと配列されるとともに、各段のキーは中心側から外側へと配列された構造となっている。
具体的には、メインキーエリア20のうち一方側(図示例では左側)の2列のキー群からなるエリアを母音キーが設定された母音エリア20Aとし、メインキーエリア20の残り3列のキー群からなるエリアを子音を入力する子音エリア20Bに設定した。
そして、母音エリア20Aの各キー21、22、26、27、31、32にはそれぞれ母音を表す「A」、「I」、「U」、「E」、「O」、の母音キーと撥音である「ん」のキーが以下のように配列されている。
すなわち、母音キーのうち中段のキー27、26にはそれぞれ「A」、「I」が設定され、上段のキー22、21にはそれぞれ「U」、「E」のキーが設定され、さらに下段のキー32、31には「O」と撥音「ん」のキーが設定されている。
これにより、メインキーエリア20の中心位置に近い中段のキー27に使用頻度の高い「A」のキーが配置され、その横のキー26に「I」のキーが配置されて操作性を向上できるとともに、中段、上段、下段に行くに従って、「A」、「I」、「U」、「E」、「O」の各キーが順に配置されて文字が覚えやすくなっている。
一方、右側3列の子音エリア20Bには、日本語の子音を表す「K」、「S」、「T」、「N」、「H」、「M」、「Y」、「R」、「W」の子音キーが配列されている。より具体的には、中段のキー28、29、30が左側から順に「K」、「S」、「T」のキーとされ、また上段のキー23、24、25が左側から順に「N」、「H」、「M」のキーとされ、さらに下段のキー33、34、35が、左側から順に「Y」、「R」、「W」のキーとされている。そして、これらの配列は、「か」行、「さ」行、「た」行、「な」行、「は」行、「ま」行、「や」行、「ら」行、「わ」行の子音がアカサタナ順にキーの中段、上段、下段、さらに各段において左側から右側へ並ぶように配慮されている。
なお、この子音の配列も、母音の配列と同様に、打ちやすさの順、ローマ字の使用頻度の順およびキー配列の覚え易さを配慮して設定されている。
以上の各文字は、各キー21〜35の第1の文字コードとして設定されている。
また、前記子音キーのシフト状態(後述するシフト入力手段71によって前記メインキーエリア20の各キーをシフト操作した状態であり、第2の文字コードが設定されている)には、読点「、」、句点「。」、長音「ー」、促音「っ」並びに母音を組み合わせて半濁音、濁音を構成する「P」、「B」、「G」、「Z」、「D」が割り付けられている。
具体的には、上段の「N」、「H」、「M」に対応するキー23、24、25には、「P」、「B」、「っ」が配列され、中段の「K」、「S」、「T」に対応するキー28、29、30には、「G」、「Z」、「D」が配列され、さらに下段の「Y」、「R」、「W」に対応するキー33、34、35には読点「、」、句点「。」、長音「ー」が配列されている。
一方、切替キーエリア40の3つのキー41、42、43には、メインキーエリア20の各キーを、図23に示す標準配列から図25〜27にそれぞれ示す英語配列、数字配列、記号配列に切り替える切替キーが設定されている。すなわち、英語切替キー(「英大」)42をペン15でタッチすると、図25に示す英語大文字を入力するための英語配列に切り替わり、数字切替キー(「数字」)43をタッチすると、図26に示す数字入力用の数字配列に切り替わり、記号切替キー(「記号」)41をタッチすると、図27に示す記号入力用の記号配列に切り替わるように構成されている。従って、キー配列を切り替えるメニューは、図24に示すように、選択メニュー11における標準配列メニューの下に、標準配列メニューと、標準配列から各切替キー41〜43をタッチすることで切り替えられる各配列メニューとが配置された階層構造で構成されている。
なお、各英語配列、数字配列、記号配列では、入力した文字、数字、記号は基本的に全角表示されるが、半角入力を基本とする場合には、各キー41〜43をシフト入力手段を用いてシフト状態(「半」)でタッチすればよい。ここでは、「半」角が記号、英語、数字の各キー41〜43のシフト位置にあるために、半角入力の操作性が良いといった利点もある。
また、機能キーエリア50の各キー51〜56には、ローマ字入力時に必要となる各種機能が設定されている。
すなわち、キー51にはかな漢字変換の機能を実行する「変換」キーが設定され、キー52にはかな漢字無変換の機能を実行する「無変」キーが設定されている。また、キー53にはスペース入力する「スペース」キーが、キー54には「改行」キーが設定され、キー55には入力ライン60で確定された文字列を表示領域10に送る「実行」キーが設定され、キー56には入力ライン60に表示されたカーソルを後退(前に戻す)「後退」キーが設定されている。
さらに、各キー51〜56のシフト状態には、かな漢字変換時にリスト表示される同音異義語の前候補を表示する「前候」キー、カタカナ変換を行う「カナ」キー、半角に変換する「半角」キー、アルファベットを小文字に変換する「小字」キー、入力や変換操作を取り消す「取消」キーおよび「削除」キーがそれぞれ設定されている。
次に、図25に示す英語配列におけるメインキーエリア20、切替キーエリア40、機能キーエリア50のキー配列について説明する。
メインキーエリア20は、英語配列においても標準配列と同様に、左側2列の母音エリア20Aの中段のキー27、26にそれぞれ「A」、「I」のキーが設定され、上段のキー22、21にそれぞれ「U」、「E」のキーが設定され、さらに下段のキー32、31に「O」、「X」のキーが第1の文字コードとして設定されている。
また、子音エリア20Bには、非シフト状態において(第1の文字コードとして)、中段のキー28、29、30が左側から順に「K」、「S」、「T」のキーとされ、また上段のキー23、24、25が左側から順に「N」、「H」、「M」のキーとされ、さらに下段のキー33、34、35が左側から順に「Y」、「R」、「W」のキーとされている。
一方、前記メインキーエリア20の各キーのシフト状態(第2文字コード)には、上段の左側から順にキー21にハイフン記号「−」が、キー22にアポストロフィー「’」が、キー23に「P」が、キー24に「B」が、キー25に「L」が設定されるとともに、中段左側から順にキー26にピリオド「.」が、キー27にカンマ「,」が、キー28に「G」が、キー29に「Z」が、キー30に「D」が設定され、さらに下段左側から順にキー31に「J」が、キー32に「Q」が、キー33に「F」が、キー34に「V」が、キー35に「C」が設定されている。
一方、切替キーエリア40の3つのキー41、42、43は、標準配列と同一であり、信号切替キー41、英語切替42、数字切替キー43がそれぞれ設けられている。
また、機能キーエリア50には、5つのキー51、53〜56が設定されている。このうち、キー54,55,56は、前記標準配列のキー54〜56と同一である。一方、キー51には標準配列に戻す「解除」キーが設定され、キー53には「スペース」キーのみが設定されている。
次に、図26に示す数字配列におけるメインキーエリア20、切替キーエリア40、機能キーエリア50のキー配列について説明する。
メインキーエリア20は、左側3列に数字キーが設定され、右側2列に算術記号キーが設定されている。具体的には、第1の文字コードとして、メインキーエリア20の上段左側から順にキー21に数字「7」が、キー22に数字「8」が、キー23に数字「9」が、キー24に記号「×」が、キー25に記号「÷」が設定され、また中段左側から順にキー26に数字「4」が、キー27に数字「5」が、キー28に数字「6」が、キー29に記号「+」が、キー30に記号「−」が設定され、さらに下段左側から順にキー31に数字「1」が、キー32に数字「2」が、キー33に数字「3」が、キー34に記号「.」が、キー35に記号「=」が設定されている。
さらに、キー24,25,29,30,34,35の各シフト状態(第2の文字コード)には、それぞれ記号「%」、記号「/」、コロン記号「:」、セミコロン記号「;」、カンマ「,」、記号「〜」の各キーが設定されている。
一方、切替キーエリア40の3つのキー41、42、43は、標準配列と同一であり、記号切替キー41、英語切替キー42、数字切替キー43がそれぞれ設けられている。
また、機能キーエリア50には、5つのキー51、53〜56が設定されている。このうち、キー55,56は、前記標準配列、英語配列と同一である。一方、キー51には、英語配列と同じ標準配列に戻す「解除」キーが設定され、キー53には、その非シフト状態に数字「0」が、シフト状態に「スペース」キーが設定されている。また、キー54には「改行」キーのみが設定されている。
次に、図27に示す記号配列におけるメインキーエリア20、切替キーエリア40、機能キーエリア50のキー配列について説明する。
メインキーエリア20は、左側2列にかっこ記号キーが設定され、右側3列に各種記号キーが設定されている。具体的には、第1の文字コードとして、メインキーエリア20の上段左側から順にキー21にかっこ記号「“」が、キー22にかっこ記号「”」が、キー23にアスタリスク記号「*」が、キー24にシャープ記号「#」が、キー25にアンド記号「&」が設定され、また中段左側から順にキー26にかっこ記号「「」が、キー27にかっこ記号「」」が、キー28に点記号「・」が、キー29にコロン記号「:」が、キー30にセミコロン記号「;」が設定され、さらに下段左側から順にキー31にかっこ記号「(」が、キー32にかっこ記号「)」が、キー33にクエスチョン記号「?」が、キー34に修飾記号「!」が、キー35に記号「/」が設定されている。
一方、前記メインキーエリア20の各キーのシフト状態(第2の文字コード)には、上段左側から順にキー21にかっこ記号「‘」が、キー22にかっこ記号「’」が、キー23に修飾記号「@」が、キー24に右矢印記号「→」が、キー25に左矢印記号「←」が設定され、中段左側から順にキー26にかっこ記号「<」が、キー27にかっこ記号「>」が、キー28に点記号「‥」が、キー29に点記号「…」が、キー30に記号「〜」が設定され、さらに、下段左側から順にキー31にかっこ記号「〔」が、キー32にかっこ記号「〕」が、キー33にドル記号「$」が、キー34に円記号「¥」が、キー35に修飾記号「§」が設定されている。
一方、切替キーエリア40の3つのキー41、42、43は、標準配列と同一であり、記号切替キー41、英語切替キー42、数字切替キー43がそれぞれ設けられている。
また、機能キーエリア50には、5つのキー51、53〜56が設定されている。このうち、キー51、54〜56は、前記数字配列と同一である。一方、キー53は、そのシフト状態には各メインキー21〜35あるいは適宜なポップアップ領域に各種の絵記号を表示する「絵記号」キーが、非シフト状態には表示された絵記号の次候補を表示する「次候補」キーが設定されている。
次に、図28に示す選択メニューキー17で切り替えられる高速配列におけるメインキーエリア20、切替キーエリア40、機能キーエリア50のキー配列について説明する。この高速配列は、図23に示す標準配列とほぼ同じであり、一部のキーが高速入力用に設定されている。
具体的には、母音エリア20Aの各キー21、22、26、27、31、32には、標準配列と同じ「A」、「I」、「U」、「E」、「O」、「ん」の各キー第1の文字コードとして設定されているが、これらのキーのシフト状態(第2の文字コード)には、高速入力のための二重母音「AI」、「UI」、「UU」、「EI」、「OU」、「YUU」が設定されている。すなわち、母音キーのうち中段のキー27、26のシフト状態には「「AI」、「UI」が設定され、上段のキー22、21のシフト状態には「UU」、「EI」が設定され、さらに下段のキー32、31のシフト状態には「OU」、「YUU」が設定されている。
一方、右側3列の子音エリア20Bには、標準配列と同じく日本語の子音を表す「K」、「S」、「T」、「N」、「H」、「M」、「Y」、「R」、「W」の子音キーが第1の文字コードとして配列されている。より具体的には、中段のキー28、29、30が左側から順に「K」、「S」、「T」のキーとされ、また上段のキー23、24、25が左側から順に「N」、「H」、「M」のキーとされ、さらに下段のキー33、34、35が、左側から順に「Y」、「R」、「W」のキーとされている。
また、前記子音キーのシフト状態(第2の文字コード)も標準配列と同じである。具体的には、上段の「N」、「H」、「M」に対応するキー23、24、25には、「P」、「B」、「っ」が配列され、中段の「K」、「S」、「T」に対応するキー28、29、30には、「G」、「Z」、「D」が配列され、さらに下段の「Y」、「R」、「W」に対応するキー33、34、35には読点「、」、句点「。」、長音「ー」が配列されている。
さらに、キー33,34のシフト状態には、第2シフト状態(第3の文字コード)としてそれぞれ「F」、「V」が設定されている。
一方、切替キーエリア40の3つのキー41、42、43は、通常は、標準配列と同一であり、記号切替キー41、英語切替キー42、数字切替キー43がそれぞれ設けられているが、メインキーエリア20のいずれかのキーをタッチすると、図28に示すように、キー41,42,43には、それぞれ「つ」、「く」、促音「っ」を入力するキーが第1の文字コードとして設定され、これらのキー41,42,43の各シフト状態(第2の文字コード)には、「ち」、「き」、「YOU」を入力するキーが設定されるように構成されている。従って、高速配列においては、切替キー41〜43がサブキーとしても機能するように構成されている。
また、機能キーエリア50には、標準配列と同じ機能が設定された6つのキー51〜56が設定されている。
このような高速配列は、特に二重母音「AI」、「UI」、「UU」、「EI」、「OU」、「YUU」、「YOU」と「ん・き・く・ち・つ・っ」とを1回のタッチで入力できるようにしたことで高速入力を実現している。
すなわち、これらの二重母音、拗音、「ん・き・く・ち・つ・っ」は、日本語、特に音読み漢字において出現頻度が高いため、通常は2〜3回のタッチで入力しなければならないこれらの文字を1回のタッチで入力できると、タッチ数が少なくなって入力効率が高くなるのである。このタッチ数を従来の50音配列におけるかな入力およびQWERTY配列におけるローマ字入力と比較した例を表1に示す。
Figure 0003766695
この表1から分かるように、図28の高速配列を用いれば、二重母音や拗音を1回のタッチで入力できるため、かな入力やローマ字入力に比べてタッチ数(表1における各数字)を少なくでき、特に音読み語の多い文章においてはその効果を高めることができる。
また、前記高速配列では、文字入力の流れが右から左に順次移るように設計されている。つまり、右側の子音の次に左側の母音か二重母音にタッチし、母音の次にさらに左側の2音節目の「ん・き・く・ち・つ・っ」にタッチするので、手の動きに無駄が少なくなり、操作性を向上できる。これは、2音節の音読み漢字において2音節目が母音以外の場合には「ん・き・く・ち・つ・っ」のいずれかになる、つまり1音節目(子音+母音)の後に「ん・き・く・ち・つ・っ」が入力される可能性が高いという日本語の特性に着目してなされたものであり、日本語の入力においては非常に効果的である。
これらの文字が含まれる漢字としては、以下のようなものがある。
1)2音節目が「イ」になる漢字の例(2重母音の「AI・UI・EI」のいずれかになる例)
・開催(KAI SAI) ・内外(NAI GAI)
・会計(KAI KEI) ・類推(RUI SUI)
・推定(SUI TEI) ・累計(RUI KEI)
2)2音節目が「ウ」になる漢字の例(2重母音の「UU・OU」のいずれかになる例)および「YUU」、「YOU」を含む漢字の例
・方法(HOU HOU) ・構造(KOU ZOU)
・工場(KOU ZYOU) ・東京(TOU KYOU)
・通風(TUU FUU) ・中央(TYUU OU)
3)2音節目が「ン」になる漢字の例
・安全(Aん ZEん) ・簡単(KAん TAん)
・混沌(KOん TOん)
4)2音節目が「キ・ク」になる漢字の例
・辟易(HEき Eき) ・的確(TEき KAく)
・画策(KAく SAく) ・目的(MOく TEき)
・宿敵(SYUく TEき) ・即席(SOく SEき)
5)2音節目が「チ・ツ・ッ」になる漢字の例
・1日(Iち NIち) ・吉日(KIち ZIつ)
・質実(SIつ ZIつ) ・切実(SEつ ZIつ)
・1日(Iち NIち) ・活発(KAっ PAつ)
・実質(ZIっ SIつ) ・出発(SYUっ PAつ)
次に、図29に示す選択メニューキー18で切り替えられるQWERTY式英語専用配列におけるメインキーエリア20、切替エリア40、機能キーエリア50のキー配列について説明する。このQWERTY式英語専用配列は、従来のQWERTY配列のキーボートに慣れた人が英文を入力する際に使いやすいように設定されたものであり、前記第1実施形態では各キー21〜35のキー領域の左右にキーを表示していたのに対して、上下に表示している点が異なるものである。
QWERTY式英語専用配列では、第1の文字コードとして、メインキーエリア20の上段1列には左側から順に、キー21に「Y」が、キー22に「U」が、キー23に「I」が、キー24に「O」が、キー25に「P」が設定され、中段1列には左側から順にキー26に「H」が、キー27に「J」が、キー28に「K」が、キー29に「L」が、キー30にセミコロン「;」が設定され、下段1列には左側からキー31に「N」が、キー32に「M」が、キー33にカンマ「,」が、キー34にピリオド「.」が、キー35に記号「/」が設定されている。
さらに、各メインキーのシフト状態(第2の文字コード)には、上段1列左側から順に、キー21に「Q」が、キー22に「W」が、キー23に「E」が、キー24に「R」が、キー25に「T」が設定され、中段1列には左側から順にキー26に「A」が、キー27に「S」が、キー28に「D」が、キー29に「F」が、キー30に「G」が設定され、下段1列には左側からキー31に「Z」が、キー32に「X」が、キー33に「C」が、キー34に「V」が、キー35に「B」が設定される。
一方、切替キーエリア40には、キー配列を図27の記号配列に切り替えるためのSYM(SYMBOL)キー41、入力モードを大文字入力および小文字入力のいずれかに切り替えるCAPキー42、キー配列を図26の数字配列に切り替えるためのNUMキー43が設けられている。
また、機能キーエリア50には、4つのキー53〜56が設定されている。このうち、キー53にはスペース入力用の「SPACE」キーが、キー54には「改行」キーが、キー55には「DEL」(削除)キーが、キー56には「BS」(後退)キーがそれぞれ設定されている。
次に、図30に示す選択メニューキー19で切り替えられるQWERTY式日本語専用配列におけるメインキーエリア20、切替キーエリア40、機能キーエリア50のキー配列について説明する。このQWERTY式日本語専用配列は、従来のQWERTY配列のキーボードでローマ字入力に慣れた人が日本語を入力する際に使いやすいように設定されたものである。
この、QWERTY式日本語用配列は、QWERTY配列を基にしている点で図29のQWERTY式英語専用配列とほぼ同じ配列になっている。
すなわち、各メインキーの第1の文字コードとして、そのメインキーエリア20の上段1列には左側から順に、キー21に「Y」が、キー22に「U」が、キー23に「I」が、キー24に「O」が、キー25に「P」が設定され、中段1列には左側から順にキー26に「H」が、キー27に「J」が、キー28に「K」が、キー29に「L」が、キー30に長音「ー」が設定され、下段1列には左側からキー31に「N」が、キー32に「M」が、キー33に読点「、」が、キー34に句点「。」が、キー35に「ん」が設定されている。
さらに、各メインキーのシフト状態(第2の文字コード)には、上段1列左側から順に、キー21に「Q」が、キー22に「W」が、キー23に「E」が、キー24に「R」が、キー25に「T」が設定され、中段1列には左側から順にキー26に「A」が、キー27に「S」が、キー28に「D」が、キー29に「F」が、キー30に「G」が設定され、下段1列には左側からキー31に「Z」が、キー32に「X」が、キー33に「C」が、キー34に「V」が、キー35に「B」が設定されている。
なお、切替キーエリア40の3つのキー41、42、43および機能キーエリア50の6つのキー51〜56は、前記標準配列と同一である。
次に前述のようにキーが配列された本発明にかかる画面表示式キー入力装置101を実現する内部構成について、図31及び図32を参照して説明する。
図31は、画面表示式キー入力装置101を実現する内部構成のブロック図であり、図32は処理手順を示すフローチャートである。
画面表示式キー入力装置101は、入力制御部170、シフト入力手段171、処理制御部172、出力制御部176を備えている。
入力制御部170は、選択メニュー11、メインキーエリア20、切替キーエリア40、機能キーエリア50において、ペン15によるタッチ入力があるかをチェックするものである(ステップ1、以下「ステップ」を「S」と略す)。
タッチ入力があれば、シフト入力手段171はそのタッチ入力がシフト入力であるかを判断する(S2)。
ここで、シフト入力であると判断されれば、シフト入力手段171は、タッチされたキーのシフト位置のキーコードを生成するシフト処理を行い(S3)、そのコードが処理制御部172に送られる。一方、シフト入力でないと判断されれば、シフト入力手段171はタッチされたキーの非シフト位置のキーコードを生成して処理制御部172に送る。
処理制御部172には、配列切替手段173、キー処理手段174、機能処理手段175の各処理手段が設けられており、入力されたキーに応じて各処理手段が選択されて入力処理が行われる(S4)。例えば、入力されたキーが、選択メニュー11の各メニューキー16〜19であったり、切替キーエリア40の各切替キー41〜43であれば、配列切替手段173によってそのキーで指定された配列にメインキーエリア20、切替キーエリア40、機能キーエリア50を切り替える処理が行われる。
また、入力されたキーがメインキーエリア20の各キーであれば、キー処理手段174によってそのキーを入力ライン60に表示・出力する処理が行われる(S4)。この際、標準配列等のローマ字入力の場合には、キー処理手段174は入力されたアルファベットを自動的にかなに変換する処理を行う(S4)。
さらに、入力されたキーが機能キーエリア50の各キーであれば、機能処理手段175によってそのキーに設定された機能を実行する(S4)。例えば、変換キー51がタッチされれば、入力ライン60に表示された文字列を漢字に変換して確定する。また、実行キー54がタッチされれば、確定された文字列を表示領域10に表示する処理を行う。
出力制御部176では、処理制御部172で処理された結果を、液晶画面3に表示する処理を行う(S5)。
以上により、各タッチ入力に対する処理が完了し、次のタッチ入力があれば以上の処理を繰り返して順次タッチ入力を行う。
なお、シフト入力手段171としては、図33に示すように、押しボタン式シフト入力手段181、クリック式シフト入力手段182、プレシフト式シフト入力手段183、領域区分式シフト入力手段184の4つのシフト入力手段から適宜選択して用いられている。
以下、各シフト入力手段171を個別に説明する。
押しボタン式シフト入力手段181は、図22に示す押しボタン4を押しながらペン15でキーがタッチされた場合には、そのキーのシフト状態に設定された記号のコード(第2の文字コード)を生成し、押しボタン4が押されていない状態でキーがタッチされた場合には、そのキーの非シフト状態に設定された記号のコード(第1の文字コード)を生成するように構成されている。
クリック式シフト入力手段182は、ペン15でキーが所定時間内に2回タッチされた場合にはそのキーのシフト状態に設定された記号のコード(第2の文字コード)を生成し、所定時間内に1回タッチされた場合にはそのキーの非シフト状態に設定された記号のコード(第1の文字コード)を生成するように構成されている。
すなわち、図34に示すように、ペン15で画面を最初にタッチしてから2度目にタッチして離すまでが設定された時間内である場合(▲1▼、▲2▼)には、シフト状態と判断し、ペン15でタッチする動作が設定時間内に1回の場合(▲3▼、▲4▼)や、2回目のタッチ操作が設定時間を越えた場合(▲5▼)には、非シフト状態と判断するように構成されている。
プレシフト式シフト入力手段183は、図22に示すシフトキー5が押されて入力モードがシフト状態に設定されている場合には、ペン15でタッチされたキーのシフト状態に設定された記号のコード(第2の文字コード)を生成し、シフトキー5が再度押されて入力モードが非シフト状態に設定されている場合には、ペン15でタッチされたキーの非シフト状態に設定された記号のコード(第1の文字コード)を生成するように構成されている。
領域区分式シフト入力手段184は、図35に示すように、各キーの上側半分をシフト領域184Aに、下側半分を非シフト領域184Bに区分した際に、ペン15でどちらの領域184A,184Bがタッチされたかを判断するタッチ領域判断手段187を備え、タッチ領域判断手段187でシフト領域184Aがタッチされたと判断された場合にはそのキーのシフト状態に設定された記号のコード(第2の文字コード)を生成し、タッチ領域判断手段187で非シフト領域184Bがタッチされたと判断された場合にはそのキーの非シフト状態に設定された記号のコード(第1の文字コード)を生成するように構成されている。
なお、この領域区分は、キーを上下に区分せずに、左右に区分しても良いし、斜めに区分してもよいが、いずれの場合にもその各領域にその領域をタッチした際に入力される記号を表示しておくことが好ましい。
また、シフト入力手段171としては、上記の押しボタン式シフト入力手段181、クリック式シフト入力手段182、プレシフト式シフト入力手段183、領域区分式シフト入力手段184のいずれか1つを設定しておけばよいが、複数のシフト入力手段171を設定しておいて利用者が適宜選択できるように構成してもよい。
なお、押しボタン4およびシフトキー5は、シフト入力手段171として押しボタン式シフト入力手段181、プレシフト入力手段183を用いない場合には、本体2に設けなくてもよい。
さらに、図28に示す高速配列を選択した場合には、キー33、34には第1および第2の2つのシフト状態(第2および第3の文字コード)が設定されているため、シフト入力手段171としても第1および第2の互いに異なる方式の2つのシフト入力手段を設定しておく必要がある。
例えば、第1シフト入力手段として押しボタン式シフト入力手段181を設定し、第2シフト入力手段としてクリック式シフト入力手段182等を設定すればよい。この場合、例えば、キー33、34を押しボタン4を押しながらタッチした場合には、第1シフト状態(第2の文字コード)である読点「、」、句点「。」が入力され、キー33、34をクリック式(一定時間内に2回キーをタッチする)でタッチした場合には、第2シフト状態(第3の文字コード)である「F」、「V」が入力される。
次にこのような本実施の形態における効果について説明する。
本実施の形態によれば、メインキー21〜35が15個しか設けられていなくても、シフト入力手段171によって各キー21〜35に少なくとも2つのキー(シフト状態に設定されるキーと非シフト状態に設定されるキー)つまりは第1および第2の文字コードを設定でき、全体で少なくとも30個のキーを設定することができる。従って、日本語をローマ字入力する際に用いるアルファベット、つまり母音「A」、「I」、「U」、「E」、「O」と、母音キーと組み合わせて日本語の「か」行から「わ」行までの清音を入力する「K」、「S」、「T」、「N」、「H」、「M」、「Y」、「R」、「W」、さらに母音と組み合わせて日本語の濁音、半濁音を入力する「G」、「Z」、「D」、「P」、「B」の19文字に加えて読点「、」、句点「。」などまでを含めても各メインキー21〜35に設定でき、少ないキー数でも日本語入力に十分対応できる。
同様に、アルファベット26文字に加えてカンマ「,」、ピリオド「.」等も含めてメインキー21〜35に設定でき、英語入力にも十分対応できる。
従って、従来のQWERTY配列や50音配列に比べて大幅に少ない15個のメインキー21〜35を用いてローマ字入力や英語入力を行うことができる。このため、各キー21〜35を従来のQWERTY配列や50音配列のキーと同じ大きさで画面3に表示すれば、キー表示領域であるメインキーエリア20を小さくできるため、キー21〜35をタッチするペン15の移動量も少なくでき、操作性を向上することができる。
また、メインキーエリア20を小さくできることで、画面タッチ式入力装置1を小型化することができたり、データ等の表示領域10を大きくすることができ、取扱い性や操作性を向上することができる。
一方、メインキーエリア20を従来のQWERTY配列や50音配列のキー配置領域と同じ程度の大きさにすれば、各メインキー21〜35の大きさを従来に比べて大きくでき、キー21〜35をペン15や指先で簡単にタッチすることができ、この場合も操作性を向上することができる。
また、本実施の形態では、切替キー41〜43および選択メニュー11における各メニューキー16〜19と、配列切替手段173とを設けたので、メインキー21〜35の配列を7種類に切り替えることができる。このため、アルファベットだけでなく、数字や記号さらには従来のQWERTY配列に類似する配列などの各種キー配列を設定することができる。
従って、メインキー21〜35に設定される文字コードの配列を、日本語のローマ字入力用(標準配列)、英語配列、数字配列、記号配列、高速配列、QWERTY英語専用配列、QWERTY日本語専用配列の7種類に切り替えることができ、メインキー21〜35が15個しかなくても、前記シフト入力手段171と配列切替手段173とを組み合わせることによって、30個×配列数分のキーを設定でき、各記号(文字、数字、記号など)を簡単に入力することができる。
さらに、この各配列の切替は、切替キー41〜43や各メニューキー16〜19をタッチするだけでよいため、各メインキー21〜35の配列を簡単に切り替えてローマ字入力だけでなく、英語、数字、各種記号の入力を簡単に行うことができる。
また、各配列切替手段173は、メインキー21〜35だけではなく、機能キーエリア50に表示される各機能キー51〜56も切り替えるように構成されているので、各配列に合わせて機能キー51〜56も設定することができ、操作性をより一層向上することができる。例えば、日本語入力のみに必要な「漢字変換」などの機能を、英語の配列では表示させないことによって必要な機能キーのみを表示させることができ、操作性がより一層向上する。
図23や図28に示すローマ字入力用の配列において、母音部分のキーと子音部分のキーとが母音エリア20Aおよび子音エリア20Bに分かれて配置されるため、子音と母音とが交互に出現する日本語のローマ字入力時に、特に頻度が高い母音キーの位置を容易に把握できて操作性を向上することができる。
また、子音の中でも使用頻度が高い清音用の子音を各キーの非シフト状態(第1の文字コード)に設定しているので、頻度の高い清音を入力する際にシフト操作を伴わないので、この点でも操作性を向上することができる。
その上、メインキーエリア20での中心に近いキー27、28に、母音および子音において頻度が高い「A」、「K」のキーを設定し、そのキーから外側に向かってかつ上段、下段の順で、母音「A」、「I」、「U」、「E」、「O」および子音「K」、「S」、「T」、「N」、「H」、「M」、「Y」、「R」、「W」つまり「か」行から「わ」行までを順序よく並べて設定したので、キー配列を容易に把握でき、操作性をより一層向上することができる。
さらに、前記子音エリアのうち「K」、「S」、「T」、「N」、「H」の各シフト状態(第2の文字コード)には、母音「A」、「I」、「U」、「E」、「O」と組み合わせて、日本語の濁音、半濁音を入力する「G」、「Z」、「D」、「P」、「B」を配列したので、「か」、「さ」、「た」の入力位置に対応して「が」、「ざ」、「だ」が、「な」、「は」の入力位置に対応して「ぱ」、「ば」がそれぞれ配列されることとなり、濁音、半濁音のキーの位置を覚えやすくなり、操作性をより一層向上することができる。
ローマ字入力用の標準配列(図23)、高速配列(図28)およびQWERTY式日本語専用配列(図29)では、日本語において頻度が高い撥音「ん」や促音「っ」および読点「、」、句点「。」、長音「ー」もメインキー21〜35の一部に設定しているので、少ないキー数においても、撥音「ん」、促音「っ」、読点「、」、句点「。」、長音「ー」を1回のタッチ操作で入力できて操作性を向上することができる。特に、撥音「ん」は、キー31あるいはキー35に非シフト状態で設定されているため、日本語入力の特に音読み漢字などで頻度が高い撥音「ん」を簡単に入力することができる。
一方、前記メインキーが英語配列用(図25、図29)に設定されている場合でも、英語入力で頻度が高いカンマ「,」、ピリオド「.」等を各キーのシフト状態あるいは非シフト状態に設定しているため、直接タッチ入力することができ、英語入力時の操作性も向上することができる。
さらに、図25の英語配列は、図23の標準配列と多くのキーの配置を一致させており、図29のQWERTY式英語専用配列は図30のQWERTY式日本語専用配列と多くのキー配置を一致させているので、標準配列と英語配列とを切り替えて併用する場合にも、キー配列が覚えやすく、操作性を向上することができる。
図26に示す数字配列では、各数字を従来のキーボードにおけるテンキーと同様に配置でき、さらに計算に使われる各種記号をタッチ入力できるため、数字の入力や計算の操作を簡単に行うことができる。
図27に示す記号配列では、使用頻度が多い割には、入力が難しかった各種記号を、各メインキー21〜35に表示してタッチ入力することができるため、各種記号を簡単に入力することができる。また、各かっこ記号を、基準側の2列に配置された6個のメインキー21、22、26、27、31、32のシフト状態および非シフト状態にまとめて設定しているので、かっこ記号とその他の記号とのキー位置を容易に判断でき、入力操作性を向上することができる。
図28に示す高速配列では、母音エリア20Aの各キー21、22、26、27、31、32のシフト状態(第2の文字コード)に、日本語の特に音読み漢字において頻度が高い2重母音や拗音である「AI」、「UI」、「UU」、「EI」、「OU」、「YUU」を設定し、これらの文字を1回のタッチで入力できるようにしているので、日本語の入力効率を向上することができる。
その上、高速配列では、通常切替キーとして用いられるキー41、42、43のシフト状態および非シフト状態に、「つ」、「く」、促音「っ」、「ち」、「き」、「YOU」を入力するキーを設定しているので、日本語の特に音読みの単漢字の2音節目に頻出する「き・く・ち・つ・っ」を1回のタッチで入力できるとともに、東京(TOU KYOU)のように二重母音を伴う「YOU」の文字も1回のタッチで入力でき、入力効率をより一層向上することができる。
さらに、これらのキーは、2音節目に頻出するという特徴を生かし、メインキーエリア20のいずれかのキーがタッチされた後に、切替キー41〜43の設定を「き・く・ち・つ・っ」等に切り替え、通常は他の配列と同じ切替キー41〜43の設定として用いられるので、キー41〜43を状況に応じて適宜切り替えることで共用することができ、操作性を損なうことなく、キー数を少なくすることができる。
さらに、高速配列時には、メインキー33、34のシフト状態に、第1シフト状態(第1の文字コード)としての読点「、」および句点「。」と、第2シフト状態(第2の文字コード)としての「F」、「V」とを設定しているので、特にカタカナ語の入力において頻度が高い特殊拗音である「ファ(F+A)」、「ヴァ(V+A)」を入力する際に用いられる「F」、「V」を簡単に入力することができ、特にカタカナ語の入力時の操作性を向上することができる。
図29および図30に示すQWERTY式英語専用配列および日本語専用配列では、従来より広く利用されて慣れ親しまれているQWERTY配列のキー順序を15個のメインキーに設定でき、QWERTY配列に慣れた人にとってキー配列を容易に覚えることができ、即座に利用することができる。
また、前記シフト入力手段171として、特に、クリック式シフト入力手段182、領域区分式シフト入力手段184を用いれば、ペン15によるタッチ方式を多少異ならせるだけでシフト入力と非シフト入力とを使い分けることができ、操作性を向上することができる。
クリック式シフト入力手段182を用いた場合には、所定時間内に2回タッチすればシフト操作を行えるため、マウスのダブルクリックと同様の操作とすることができて馴染みやすい操作とすることができる。
この際、タッチの判断時間を入力装置1の利用者が適宜調整できるようにしておけば、各利用者によって2回タッチの間隔が異なる場合でも、1回タッチと2回タッチとを、つまりシフト操作であるか否かを正確に判断できる。
領域区分式シフト入力手段184を用いた場合には、ペン15でタッチする領域を変えるだけでシフト操作を行えて操作性を向上できる。
この場合には、各メインキー21〜35にシフト状態と非シフト状態に設定された各記号を各シフト領域84Aおよび非シフト領域84Bに表示し、その各領域84A、84Bつまり入力したい記号部分を直接タッチするという非常に直感的な操作で各記号(第1および第2の文字コード)を入力できるため、操作が分かりやすく、操作性も高くすることができる。
一方、押しボタン式シフト入力手段181やプレシフト式シフト入力手段183は、押しボタン4を押しながら、あるいはシフトキー5を押してからペン15でタッチすればよいので、ペン15のタッチの仕方は注意する必要がなく、明示的に操作することができ、利用者によっては特に細かな動きに不慣れな人にとっては、タッチの仕方を変えてシフト操作を行う場合に比べて操作しやすくできる場合もある。
また、プレシフト式シフト入力手段183を用いれば、複数のシフト状態のキーを続けて入力する場合には、最初にシフト状態を設定すれば、その後のキータッチ時には何らシフト操作をする必要がないため、入力効率が向上することができる。
さらに、前記実施の形態では、キー入力領域12の各キーを互いに離して配置しているので、各キーの領域が明確に区分され、ペン15等によってタッチ入力する際に、2つのキーにまたがって入力してしまうような誤操作を防止することができる。特に、各キー間の隙間部分までタッチした場合には、その隙間部分から先のタッチ入力をキャンセルするように設定しておけば、誤操作を確実に防止することができる。
なお、本発明は、図22に示す画面タッチ式入力装置1に限らず、図36に示すようなより小型の画面タッチ式入力装置190に適用してもよい。この場合には、表示領域10が前述の入力装置101に比べて小さくなるが、それ以外の選択メニュー11、キー入力領域12は、前記入力装置101と同じものにでき、同様に操作することができる。
さらに、本体2に蓋体を取付け、この蓋体部分に表示領域10を設け、本体2にキー入力領域12を設けてもよい。要するに、本発明は、各種の携帯パソコン、電子手帳、携帯情報端末(PDA)等に広く適用することができる。
また、前記実施の形態では、配列切替手段173を機能させるために、切替キー41〜43および選択メニュー11を設けていたが、これらのいずれか一方のみを設けてもよい。また、配列切替手段173は、前述のように液晶画面3上に表示されたものに限らず、本体2にボタン式に設けられたものでよい。
さらに、メインキーエリア20に表示される各メインキー21〜35の配列は、前記標準配列やQWERTY式の配列に限らない。例えば、母音エリア20Aを下段一列に配置し、子音エリア20Bを上中2段に配置してもよい。また、標準配列や高速配列などにおいて、母音エリア20Aと子音エリア20Bとを左右逆にし、各キーの配置順もすべて逆向きにして前記実施例と対称的に設定してもよい。また、切替キーエリア40や機能キーエリア50もメインキーエリア20の右側や上側などの他の場所に配置してもよく、これらの各キーエリア20、40、50の配置位置等も利用者の利き手などを考慮して適宜設定すればよい。
また、タッチ手段としては、ペン15以外に指先等を利用してもよい。また、画面も液晶画面3に限らず、CRT画面などを用いてもよい。ここで、ペン15などのタッチを認識する手段としては、画面種類などに応じて静電容量型、光学型、抵抗型等の各種手段が利用でき、前記タッチ手段もこれら認識手段に応じて適宜選択すればよい。
さらに、各キーをタッチした場合には、タッチした各キーが反転表示されてどのキーがタッチされたかが容易に把握できるように構成してもよい。この際、シフト操作を伴う場合のタッチと、通常のタッチとで反転表示状態を変えれば、例えば、シフト操作の場合にはそのキーの上半分のみが反転し、通常操作の場合にはキーの下半分が反転するようにすれば、よりタッチ入力操作が把握しやすいという利点がある。
さらに、シフト入力手段171としては、前記第1実施形態のように、点タッチあるいはバータッチの入力操作の区別によって、非シフト状態およびシフト状態つまりは第1および第2の文字コードを入力するように構成してもよい。
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
本実施の形態は、情報記号がアイコンの場合についてなされたものである。
すなわち、図37に示すように、本実施の形態の画面表示式キー入力装置195の本体102の液晶画面103には、各アプリケーションの起動を行うアイコン111〜116が表示されている。なお、アイコンの数およびアイコンで起動されるアプリケーションの種類は適宜設定すればよいが、本実施の形態では、表計算、データベース、通信、スケジュール、住所録、ワープロの各アプリケーションソフトを起動する6個のアイコン111〜116が設定されている。
そして、各アイコン111〜116を起動操作することで、各アプリケーションが立ち上がるようにされている。例えば、ワープロ用のアイコン116を起動操作すると、図38に示すように、画面103に文字入力画面120が表示されることになる。この際、画面103の所定部分をタッチすると、前記第1実施の形態のように、キー入力領域12がポップアップ式に表示されて文字などをタッチ入力できるようにされていることが好ましい。
この画面表示式キー入力装置195は、図39の内部構成を示すブロック図および図40の処理手順のフローチャートに示すように、画面タッチ入力手段71と情報選択処理手段72とを備えており、情報選択処理手段72は、判定手段73、アイコン選択処理手段77およびアプリケーション起動手段78で構成されている。
画面タッチ入力手段71は、画面103においてペン15によるタッチ入力があるかをチェックするものである(ステップ11、以下「ステップ」を「S」と略す)。
ここで、タッチ入力があれば、判定手段73によってそのタッチ入力がハイフンタッチ入力つまりペン15がアイコン111〜116内をタッチしたまま所定長さ以上移動しているかを判断する(S12)。判定手段73は、前記第1実施形態と同様に、前記図7に示すピクセル数あるいは図8に示すタッチ入力の始点および終点間の長さなどによって、アイコン111〜116の領域内をペン15がタッチしながら所定距離以上移動したか否かを判定できるようにされている。
ここで、ハイフンタッチ入力であると判断されれば、各アプリケーションの起動処理が行われる。(S13)。
一方、ハイフンタッチ入力でないつまりペン15の移動距離が所定長さ以内である判断されれば、アイコン111〜116の選択処理が行われる(S14)。選択されたアイコン111〜116は、処理対象となり、所定の実行キーによって起動処理が行われたり、削除キーで削除されたりすることになる。
このような本実施の形態によれば、従来、マウスのダブルクリックおよびシングルクリックによって使い分けられていたアイコンの起動処理および選択処理を、ペン15によるタッチ入力においても実現することができる。このため、画面表示式キー入力装置195においても、従来のマウスを用いたシステムと同じような操作体系、メニュー体系とすることができ、操作性を向上できるとともに、各種アプリケーションの移植性も高めることができる。
その上、従来のマウスにおけるダブルクリック操作は初心者にとって必ずしも容易な操作ではなかったが、本実施の形態においては、ペン15でポイントをタッチしたり、所定長さ移動させればよいため、初心者であっても非常に簡単に操作することができ、操作性をより一層向上させることができる。
なお、前記第6実施形態において、アイコンの起動処理をペン15によるタッチ入力の移動距離によって行っていたが、第5実施形態のように、ペン15を押し続けたタッチ時間によって行ってもよい。
また、第6実施形態においては、通常入力の場合にはアイコン111〜116の選択処理を行っていたが、その他の処理、例えばそのアプリケーションによって最近処理されたファイルの一覧を表示して選択処理等を行うように設定してもよい。
また、タッチ入力で文字等を入力する際のキー配列は、前述の各配列に限らず、例えば、図41に示すように、各キー121にアルファベットがアルファベット順に2文字づつ、各キー121の上下位置にそれぞれ表示されているように配列してもよいし、図42に示すように、QWERTY配列に準拠して、各キー121に2文字づつ、そのキー121の左右位置にそれぞれ文字が表示されるように配列してもよい。
次に、本発明の第7実施形態について説明する。本実施形態は、画面表示式キー入力装置201にキーボード214Aを付属させ、タッチ入力だけではなくキー入力も併用できるようにしたものである。
図43には、本実施形態の画面表示式キー入力装置201が示されている。画面表示式キー入力装置201も、携帯情報端末(PDA)として用いられるものであり、本体202の表面には液晶画面203が設けられている。また、本体202の裏面には、本体202を立てて配置するための支持板206が取り付けられている。なお、図43には示していないが、画面203部分を保護するために本体202に回動自在に蓋体を取り付けてもよい。
液晶画面203には、ワープロ、表計算、住所録、電子メール、スケジュールなどの各種機能を実行する際に、文字を入力したり、データが表示されるデータ表示領域210が設けられている。この表示領域210の形式は、選択された機能によって適宜変更されるように構成されている。
また、データ表示領域210の下側には、キー表示領域であるキー入力領域212が配置されている。また、キー入力領域212の左側には、後述するメニューキーを押した際にポップアップ式に表示される選択メニューを表示するメニュー領域211が設けられている。
なお、メニュー領域211およびキー入力領域212は、常時表示されるようにしてもよいが、通常は前記表示領域210が液晶画面203のほぼ全域に渡って表示され、画面に表示された選択メニュー表示キーや、キー入力開始キー等をタッチすると、表示領域210上の一部にポップアップ式に必要に応じて表示されるようにすることが、表示領域210を大きくできて情報量を多くできる点で好ましい。
この画面表示式キー入力装置201は、図44に示すような内部構成を備えている。すなわち、画面表示式キー入力装置201は、キーボード214Aを備えるキー入力手段214と、ペン215Aを備えるタッチ入力手段215と、処理制御部216および画面203の表示出力を制御する出力制御部217と、キー配列データが記憶されている配列テーブル218とを備えている。
キーボート214Aは、図43に示すように、薄型で小型のカードサイズのものが用いられており、未使用時には本体202内に收納可能に、かつ使用時には本体202から分離して利用できるように構成されている。
そして、キー入力手段214は、キーボード214Aの各キーが入力された場合には、電波や赤外線などの無線219によってキー入力の情報を本体202の処理制御部216に送信するように構成されている。
また、本体202には、ペン215Aを保持するホルダなどを設けておき、ペン215Aの紛失を防止できるようにされていることが好ましい。
そして、画面表示式キー入力装置201でペン215Aを使用する場合には、本体202を左手で持ってあるいは机などの上に置いて、ペン215Aを右手で握って操作すればよい。
ペン215Aで液晶画面203のキー入力領域212の各キーをタッチすると、タッチ入力手段215はタッチされたキーの入力情報を処理制御部216に送るように構成されている。
処理制御部216には、キーボード214Aあるいはキー入力領域212に表示された各キーのシフト位置のデータを入力するシフト入力手段260と、キー入力領域212に表示された各キーの配列を切り替える配列切替手段263と、入力された各キーのデータを処理するデータ処理手段264と、各キーの通常位置あるいはシフト位置に2つのデータが設定されている際にその一方のデータを選択して入力する選択入力手段262と、前記キー配列を切り替えるための選択メニューを表示する選択メニュー表示手段261とが設けられている。
キーボード214Aには、図45に示すように、画面203のキー入力領域212と同じ配列となるように、メインキーエリア220と、切替キーエリア240と、機能キーエリア250とが設けられている。
すなわち、メインキーエリア220には、上下3段左右5列の15個のメインキー221〜235が配置されている。また、切替キーエリア240には、3個の切替キー241〜243が配置されている。さらに、機能キーエリア250には、5個の機能キー251〜255が配置されている。従って、キーボード214Aには、切替キー241〜243および機能キー251〜255を含めて、4段で計23個のキーが配置されている。
そして、これらの各キーの表面には、図23に示す前記実施形態の標準配列に対応した各キーが表示されている。
このように構成された画面表示式キー入力装置201における処理手順について図46のフローチャートも用いて説明する。
まず、キー入力手段214やタッチ入力手段215において、キーボード214Aやペン215Aを用いた入力があるかをチェックする(ステップ1、以下「ステップ」を「S」と略す)。
ここで、入力があれば、その入力がシフト入力(第2の文字コード入力)であるかを判定する(S2)。この判定は、各キー入力手段214やタッチ入力手段215で行ってもよいし、処理制御部216側で行ってもよい。
なお、キー入力の場合には、シフトキー251が他のキーと同時に押されているかでシフト入力が判断される。また、タッチ入力の場合には、前記各実施形態のように、ペン15の移動量やタッチ時間の長さでシフト入力が判断される。
そして、シフト入力と判断されれば、シフト入力手段260は入力されたキーのシフト位置のキーが入力されたものとしてシフト処理を行う(S3)。
次に、入力キーがメニューキー(キーボード214Aではキー241、液晶画面203ではキー241に対応するキーのシフト位置)であるかを判断し(S4)、メニューキーが入力されていれば、選択メニュー表示手段261によってメニュー領域211に各選択メニュー271〜276を表示するメニュー表示処理を行う(S5)。
一方、メニューキーでなければ、配列切替入力であるか、つまり切替キーエリア240の各キー241〜243が入力されたり、選択メニュー271〜276がタッチ入力されたかを判断する(S6)。
ここで、配列切替入力であれば、配列切替手段263は、配列テーブル218を指定された配列用に切り替える配列切替処理を行う(S7)。
また、配列切替入力でなければ、選択入力であるかを判断する(S8)。ここで、選択入力と判断されれば設定されたキーの一方を選択する選択処理を行う(S9)。
そして、入力されたキーが確定したら、データ処理手段264により、そのキーに設定された文字を発生させたり、各機能を実行するデータ処理が行われる(S10)。この際、データ処理手段264は、配列テーブル218を参照して設定されているキー配列における入力されたキーに対応した文字や機能に基づいてデータ処理している。なお、キー配列の初期設定は標準配列である。
そして、データ処理された結果は、出力制御部217によって液晶画面203に出力処理される(S11)。
以上により、各入力に対する処理が完了し、次の入力があれば以上の処理を繰り返して順次入力処理を行う。
このような本実施形態においても、前記各実施形態と同様の効果が得られる上、ペン215Aを用いて入力するタッチ入力手段215のほかに、キーボード214Aを設けているので、入力方式を利用者が適宜選択することができ、操作性をより向上することができる。
前記キーボード214Aは、本体202から分離可能に設けられ、かつどのキーが入力されたかを表すキー情報を無線により前記処理制御部216に送信可能とされているので、キーボード214Aを本体202から離して操作することができ、特に複数の人が同じ画面203を見ている場合に、操作者が邪魔にならず画面203を見やすくすることができる。
さらに、キーボード214Aは、本体202内に収納できるように構成されているので、画面表示式キー入力装置201の携帯時にはキーボード214Aを収納し、使用時のみキーボード214Aを取り出して操作できるため、操作性および携帯性に優れた画面表示式キー入力装置201とすることができる。
なお、オプションでキーボード214Aを併用するものとしては、携帯情報端末(PDA)用の画面表示式キー入力装置201に限らず、図47に示すように、本体362およびディスプレイ363を備えるデスクトップ型の画面表示式キー入力装置361に用いてもよいし、図48に示すように、壁掛けテレビなどの表示装置373を備えた画面表示式キー入力装置371に適用してもよい。なお、この場合、表示装置373に表示されるキー配列の1つに、各テレビチャンネルが各キーに設定されたチャンネル配列を設定すれば、チャンネル切替操作も前記キーボード214Aで実現することができる。
また、キーボード214Aを併用する場合、各キー221〜235を押した際に入力される文字は画面203のキー入力領域212に表示されるため、キーボード214A上には文字を表示しなくてもよい。
なお、本発明においてメインキー21〜35に設定される文字コードの配置は前記各実施形態に記載されたものに限らず、実施にあたって適宜設定すればよい。
例えば、タッチ入力用として画面に表示される日本語、英語、数字、記号の各キー配列は、図49〜53に示すものでもよい。
具体的には、図49の日本語配列のメインキー21〜35は、基本的に図23に示す標準配列に合わせて設定されているが、母音エリア20Aの各キー21,22,26,27,31,32のシフト位置(第2の文字コード)に「e,u,i,a,っ,o」が設定され、キー25のシフト位置に点「・」が設定され、キー33,34の第2シフト位置(第3の文字コード)に「F、V」が設定されている点が図23の配列と異なっている。
また、サポートキー(機能キー)エリア50は、「Enter(リターン)」機能、かな漢字変換機能およびスペース入力機能をもったキー51と、かな漢字無変換および「Num(数字)」配列への切替機能をもったキー52と、かな漢字変換時に変換候補の前候補を選択する機能および「Mark(記号)」配列への切替機能をもったキー53と、バックスペース入力機能および英字配列への切替機能を備えたキー54と、削除(DEL)機能および半角モードへの切替機能を持ったキー55とにより構成されている。
また、図50の日本語高速配列のメインキー21〜35は、基本的に図28に示す高速配列に合わせて設定されているが、母音エリア20Aの各キー21,22,26,27,31,32のシフト位置(第2の文字コード)に「you,yu,yuu,ya,っ,yo」が設定され、キー31の非シフト位置に第3の文字コードとして「UU」が設定され、キー25のシフト位置に点「・」が設定されている点が図28の配列と異なっている。
また、図51の英語配列のメインキー21〜35は、基本的に図25に示す英語配列に合わせて設定されているが、母音エリア20Aの各キー21,22,26,27,32のシフト位置(第2の文字コード)にカンマ「,」、ピリオド「.」、「J」、「Q」、「X」が設定され、キー31に「CAPS」キーが設定され、キー25,35のシフト位置にそれぞれ「C」、「L」が設定されている点が図25の配列と異なっている。
また、サポートキー51〜55は、キー51に「Space」キーが設定され、キー52に日本語標準配列に戻る「かな」機能が設定され、キー53にはカタカナ入力に切り替える「カナ」機能が設定されている点が、図49の日本語標準配列と異なるが、それ以外は同一である。
図52の数字配列では、メインキーエリア20の中央3列に数字キーが設定され、左右2列に算術記号キーが設定されている。具体的には、メインキーエリア20の上段左側から順にキー21に記号「−」が、キー22に数字「7」が、キー23に数字「8」が、キー24に数字「9」が、キー25に記号「/」が設定され、また中段左側から順にキー26に記号「+」が、キー27に数字「4」が、キー28に数字「5」が、キー29に数字「6」が、キー30にコロン記号「*」が設定され、さらに下段左側から順にキー31に数字「0」が、キー32に数字「1」が、キー33に数字「2」が、キー34に数字「3」が、キー35に記号「.」が設定されている。
また、サポートキー51〜55は、図51の英語配列と同一である。
図53の記号配列では、メインキーエリア20の左側2列にかっこ記号キーが設定され、右側3列に各種記号キーが設定されている。具体的には、メインキーエリア20の上段左側から順にキー21にかっこ記号「<」が、キー22にかっこ記号「>」が、キー23にセミコロン記号「;」が、キー24にコロン記号「:」が、キー25に記号「/」が設定され、また中段左側から順にキー26にかっこ記号「(」が、キー27にかっこ記号「)」が、キー28に修飾記号「@」が、キー29にシャープ記号「#」が、キー30にアスタリスク記号「*」が設定され、さらに下段左側から順にキー31にかっこ記号「[」が、キー32にかっこ記号「]」が、キー33に修飾記号「!」が、キー34にクエスチョン記号「?」が、キー35に記号「=」が設定されている。また、各キー21〜35のシフト位置(第2の文字コード)にも、図53に示す各記号が設定されている。
また、サポートキー51〜55は、図51の英語配列と同一である。
これらの図49〜53に示すキー配列においても、前記各実施形態と同様に、2種類のタッチ入力操作を行うことで、第1および第2の文字コードを入力することができる。
さらに、画面表示式キー入力装置に電話機能が加えられている場合には、図54に示すように、電話機能に適した各種キーが設定されたキー配列が画面に表示され、電話機能を実現できるようにしてもよい。
この際、メインキー21〜35およびサポートキー51〜55の計20個のキーが、一般の電話のボタン数とほぼ同じであるため、一般の電話と同様なキー設定を行え、一般の電話と同じ感覚で電話を掛けることができる。
また、前記各実施形態では、例えば、各キー21〜35のキー領域内に左右に文字が設定されている場合には、左部側を第1の文字コードとし、右部側を第2の文字コードとしていたが、これらを逆にして、左部側を第2の文字コードとし、右部側を第1の文字コードと設定してもよい。同様に、各キー21〜35の非シフト位置(下側)を第1の文字コードとし、シフト位置(上側)を第2の文字コードとしていたが、これらを逆にして、非シフト位置を第2の文字コードとし、シフト位置を第1の文字コードと設定してもよい。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明にかかる画面表示式キー入力装置は、各種の情報処理装置における入力装置として有用であり、特に各種の携帯パソコン、電子手帳、携帯情報端末(PDA)等の小型の情報処理装置に組み込まれる入力装置に用いるのに適している。

Claims (7)

  1. 画面に表示されるキーを選択して入力する画面表示式キー入力装置において、
    記キーの表示領域内を指し示すキー入力手段と、
    このキー入力手段のキー選択操作の違いを判定して各キーに設定された文字コードを選択して出力処理する選択処理手段とを備えて構成され、
    前記画面には上下3段左右5列の15個のメインキーが表示され、前記15個のメインキーのうち、上段の5個のキーの各キー領域内の左部には左側のキーから順に「Q」、「E」、「T」、「U」、「O」が表示され、中段の5個のキーの各キー領域内の左部には左側のキーから順に「A」、「D」、「G」、「J」、「L」が表示され、下段の左側から4個のキーの各キー領域内の左部には左側のキーから順に「Z」、「C」、「B」、「M」が表示され、前記「Q」、「E」、「T」、「U」、「O」、「A」、「D」、「G」、「J」、「Z」、「C」、「B」が表示された各キーの領域内の右部には、それぞれ「W」、「R」、「Y」、「I」、「P」、「S」、「F」、「H」、「K」、「X」、「V」、「N」が表示され、各メインキーには第1および第2の文字コードとして各メインキーに表示された前記各文字を表す文字コードが設定され、
    前記各メインキーの左下位置には、数字配列用の記号である数字および算術記号が表示され、各メインキーには第3の文字コードとしてこれらの数字配列用の記号を表す文字コードが設定され、
    前記各メインキーの右下位置には、記号配列用の記号である各種記号が表示され、各メインキーには第4の文字コードとしてこれらの記号配列用の記号を表す文字コードが設定され、
    前記キー入力手段は、画面に表示された各キー領域をタッチして入力するタッチ式入力手段で構成され、
    前記選択処理手段は、前記キー入力手段の4種類のキー選択操作を判定する判定手段と、この判定手段により判定されたキー選択操作に基づいて各キーに設定された第1〜4の文字コードのいずれかを選択して出力処理する文字発生手段と、を備えて構成され、
    前記判定手段は、前記タッチ式入力手段が前記キー領域内をタッチしたまま、移動方向を問わず所定長さ以上移動したか否かを判定するとともに、タッチ式入力手段の移動距離が所定長さ以上の場合に、その移動方向が横方向であるか、左下方向であるか、右下方向であるかを判定し、
    前記文字発生手段は、前記判定手段によって前記タッチ式入力手段がキーをタッチしたまま移動した距離が所定長さよりも短いと判定された場合にはそのキーに設定された第1の文字コードを選択して出力し、タッチ式入力手段の移動距離が所定長さ以上と判定された場合には、その移動方向が横方向と判定された場合にはそのキーに設定された第2の文字コードを選択して出力し、左下方向と判定された場合にはそのキーに設定された第3の文字コードを選択して出力し、右下方向と判定された場合にはそのキーに設定された第4の文字コードを選択して出力することを特徴とする画面表示式キー入力装置。
  2. 請求の範囲第1項に記載の画面表示式キー入力装置において、前記タッチ式入力手段は、タッチペンを用いたペン式入力手段であることを特徴とする画面表示式キー入力装置。
  3. 請求の範囲第1項に記載の画面表示式キー入力装置において、前記タッチ式入力手段は、指を画面に触れて行うタッチスクリーン式入力手段であることを特徴とする画面表示式キー入力装置。
  4. 請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載の画面表示式キー入力装置において、
    前記「L」、「M」が表示された各キーの領域内の右部には、それぞれ長音「ー」、読点「、」が表示され、下段右端のキーには、その領域内の左部に句点「。」が表示され、右部に記号「・」が表示されていることを特徴とする画面表示式キー入力装置。
  5. 請求の範囲第1〜3項のいずれかに記載の画面表示式キー入力装置において、
    前記「L」、「M」が表示された各キーの領域内の右部には、それぞれセミコロン記号「;」、カンマ記号「,」が表示され、下段右端のキーには、その領域内の左部にピリオド記号「.」が表示され、右部にコロン記号「:」が表示されていることを特徴とする画面表示式キー入力装置。
  6. 請求の範囲第1〜5項のいずれかに記載の画面表示式キー入力装置において、前記画面に表示される記号およびそのキーをタッチした際に生成される文字コードの配列を切り替える配列切替手段を備えることを特徴とする画面表示式キー入力装置。
  7. 請求の範囲第1〜5項のいずれかに記載の画面表示式キー入力装置において、前記画面には、前記上下3段左右5列の15個のキーからなるメインキーエリアのほかに、このメインキーエリアに隣接して各種機能が設定された複数のサポートキーからなるサポートキーエリアが設けられていることを特徴とする画面表示式キー入力装置。
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