JP3799541B2 - 外構壁体の施工構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、外構壁体の施工構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその課題】
従来、ブロック塀は、モルタルを用いて複数のブロックを積み上げて施工しており、モルタルの養生に日数を要し、また、湿式のため施工に多大な手間が掛かるという問題点があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、施工を容易かつ短時間で行え、かつ空気を良好に冷却できる外構壁体の施工構造を提供せんことを目的とし、その第1の要旨は、室外に立設される外構壁体であって、該外構壁体は、上下に貫通する貫通孔を有するブロックが、前記貫通孔を整合させて多段に積まれかつ幅方向に列設されて構成され、最上段のブロック列上には、前記貫通孔と整合する孔を有する長尺材が載置され、該長尺材の孔と前記ブロックの貫通孔を通して棒材が床面に固定されている外構壁体の施工構造において、前記長尺材に、前記ブロックに散水するための水路を設け、該長尺材の底には散水孔が上下に貫通形成されていることである。
また、第2の要旨は、室外に立設される外構壁体であって、該外構壁体は、上下に貫通する貫通孔を有するブロックが、前記貫通孔を整合させて多段に積まれかつ幅方向に列設されて構成され、最上段のブロック列上には、前記貫通孔と整合する孔を有する長尺材が載置され、該長尺材の孔と前記ブロックの貫通孔を通して棒材が床面に固定されている外構壁体の施工構造において、前記長尺材に、前記ブロックに散水するための水路を設け、該長尺材と前記ブロックの間に、スポンジ等の蓄水材を介在させたことである。
【0004】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、室内とベランダの要部斜視図であり、室内1の床面2には水熱固化建材3が貼設されており、この水熱固化建材3は、湿度が高い時には湿気を吸収し、湿度が低い時には吸収した湿気を放出する吸放湿性能を有したものである。
また、室内1の壁面4には調湿建材5が貼設されており、この調湿建材5は多孔セラミックタイルで構成されており、吸放湿性能を有して、湿度が高い時には湿気を吸収し、湿度が低い時には湿気を放出するように構成されたものである。また、室内1の外側のベランダ床面7側には開閉可能に窓部6が設けられており、ベランダ床面7の窓部6と対向する端部には、窓部6と平行状に外構壁体9が立設されている。
【0005】
ベランダ床面7は図2の断面拡大図で示すように、床材7aが敷設されて、その下方は床下空間8となっており、この床下空間8内には浄化槽10が配設されており、この浄化槽10には排水管11が接続され、排水管11を通し生活排水が浄化槽10内に流入されるように構成されている。
また、浄化槽10には接続管12が接続されて、接続管12の他端側にはコントローラ13が接続され、コントローラ13はベランダの床材7a上に配置されたものとなっている。このコントローラ13内には、浄化槽10内で浄化処理されて生成された中水を接続管12を通し汲み上げることのできるポンプが内蔵されており、また、コントローラ13には、中水を吐出できる複数の吐出口13a,13aが設けられており、この吐出口13aは、自動吐出用と、手動吐出用があり、何れかの吐出口13aにホース等を接続させて、ベランダ床面7に散水できるように構成されている。
【0006】
また、床材7a間にプランター14を配置して、このプランター14に、コントローラ13の吐出口13aから自動的に散水できるように構成しておくこともできる。
本例では、浄化槽10は床下空間8内を有効利用して設けられており、従来のように地中に埋める必要がなく、設置が容易であり、また、コントローラ13はベランダ床面7上に配置されているため、操作がしやすいものとなっている。
【0007】
前記外構壁体9は図4の分解斜視図で、また図3の縦断面図で示すような構造となっており、複数のブロック17,17,17を多段に積み上げ、かつ幅方向に列設して、ベランダ床面7の端部に幅方向に形成されたものであり、ベランダ床面7の端部の床材には、予めアンカーボルト15,15が一対ずつ幅方向に間隔をおいて立設固定されており、前記各ブロック17には、このボルト15,15を通すことのできる上下に貫通した貫通孔17a,17aが形成されており、ボルト15に沿って貫通孔17a,17aを整合させて多段にブロック17が積み上げられてゆくものである。また、各ブロック17には水平方向に貫通して表側から裏側へ抜ける風孔17b,17bが複数形成されている。
【0008】
複数のブロック17の貫通孔17aをそれぞれボルト15に通しながら積み上げてゆき、最上段のブロック17上には、水平状態に溝型長尺材19が下面にスポンジ18,18を介在させた状態で載置されるものである。この溝型長尺材19は、底片19cの両端に立上片19d,19dを有する上面が開放された断面溝型に形成されており、底片19cには、前記ボルト15,15を通すボルト孔19a,19aが所定間隔で形成されており、また、各ボルト孔19aの両側等には散水孔19b,19bがそれぞれ上下に貫通形成されている。
各ボルト15の上端にナット20を締め付けて各ブロック17,17,17と溝型長尺材19を強固に一体固定させることができるものであり、従来のようにブロック間にモルタルを介在させて積み上げるものではないため、モルタルの養生日数を要することなく、短時間で外構壁体9を構築できるものである。
【0009】
なお、外構壁体9の両側面には、床面から中空状の側柱16,16が立設されており、この側柱16内にホース21を通し、ホース21を図3に示すように、溝型長尺材19の底片19c上に水平に沿わせて配設し、上片22aの両端に垂下片22b,22bを有する下面が開放された断面門型の門型長尺材22を溝型長尺材19に被せて、このホース21を良好に隠すことができるものである。なお、ホース21内は散水水路Rを形成しており、ホース21には多数の散水孔21a,21a,21aが形成されたものとなっている。
なお、ホース21の他端を前述したコントローラ13の吐出口13aに接続して、自動または手動で、このホース21の散水水路R内に浄化槽10で浄化処理された中水を流して、ホース21の散水孔21aから外へ中水を流すと、中水は散水孔19b,19bを通りスポンジ18に滲み込み、中水が飛び散ることなく、徐々に下方のブロック17,17に中水が滲み込まれるものである。即ち、ブロック17,17間の隙間を通り下方側へ中水が流下して、下へ下へと流れ、やがては全てのブロック17,17全体に水が滲み渡るものとなる。
【0010】
この状態では、ブロック17,17に滲み込まれた中水が、気化熱の原理により打ち水のように回りの空気を冷却して、ベランダを涼しくすることができるものとなる。また、風孔17b内に風が通ると、風が冷却され、窓部6を開けておけば、夏等に涼しい風を室内1に入れることができるものとなり、室内を涼しくすることができる。なお、涼しいけれども湿度が高い風であり、従来では部屋内が湿っぽくなってくるが、本例では、室内1の壁面4には調湿建材5が貼設されており、さらに床面2には水熱固化建材3が貼設されているため、湿気が良好にこの建材5,3に吸収され、快適な室内環境が得られるものとなる。なお、湿度が低い時には建材3,5から湿気が放出されて、冬暖かく、夏涼しい快適な住環境が実現される。
【0011】
【発明の効果】
本発明では、外構壁体は、上下に貫通する貫通孔を有するブロックが、前記貫通孔を整合させて多段に積まれかつ幅方向に列設されて構成され、最上段のブロック列上には、前記貫通孔と整合する孔を有する長尺材が載置され、該長尺材の孔と前記ブロックの貫通孔を通して棒材が床面に固定されている外構壁体の施工構造において、前記長尺材に、前記ブロックに散水するための水路を設け、該長尺材の底には散水孔が上下に貫通形成されていることにより、モルタルを用いることなく乾式で容易かつ短時間に施工することができ、長尺材の散水孔から散水させてブロック列の上方から水を重力で下方へ流し、下方側のブロックに水を滲み込ませてゆくことができ、夏には気化熱の原理により空気を冷却して涼しい環境を得ることができるものとなる。
【0012】
また、室外に立設される外構壁体であって、該外構壁体は、上下に貫通する貫通孔を有するブロックが、前記貫通孔を整合させて多段に積まれかつ幅方向に列設されて構成され、最上段のブロック列上には、前記貫通孔と整合する孔を有する長尺材が載置され、該長尺材の孔と前記ブロックの貫通孔を通して棒材が床面に固定されている外構壁体の施工構造において、前記長尺材に、前記ブロックに散水するための水路を設け、該長尺材と前記ブロックの間に、スポンジ等の蓄水材を介在させたことにより、水が飛び散ることなくスポンジ等の蓄水材に滲み込み、徐々にブロックに水を滲み込ませてゆくことができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 室内とベランダの要部斜視構成図である。
【図2】 ベランダの断面拡大構成図である。
【図3】 ベランダの端部に立設された外構壁体の断面構成図である。
【図4】 外構壁体の施工状態の分解図である。
【符号の説明】
1 室内
2 床面
3 水熱固化建材
4 壁面
5 調湿建材
6 窓部
7 ベランダ床面
7a 床材
8 床下空間
9 外構壁体
10 浄化槽
11 排水管
12 接続管
13 コントローラ
13a 吐出口
14 プランター
15 ボルト
16 側柱
17 ブロック
17a 貫通孔
17b 風孔
18 スポンジ
19 溝型長尺材
19a ボルト孔
19b 散水孔
20 ナット
21 ホース
21a 散水孔
22 門型長尺材
R 散水水路
Claims (2)
- 室外に立設される外構壁体であって、該外構壁体は、上下に貫通する貫通孔を有するブロックが、前記貫通孔を整合させて多段に積まれかつ幅方向に列設されて構成され、最上段のブロック列上には、前記貫通孔と整合する孔を有する長尺材が載置され、該長尺材の孔と前記ブロックの貫通孔を通して棒材が床面に固定されている外構壁体の施工構造において、前記長尺材に、前記ブロックに散水するための水路を設け、該長尺材の底には散水孔が上下に貫通形成されていることを特徴とする外構壁体の施工構造。
- 室外に立設される外構壁体であって、該外構壁体は、上下に貫通する貫通孔を有するブロックが、前記貫通孔を整合させて多段に積まれかつ幅方向に列設されて構成され、最上段のブロック列上には、前記貫通孔と整合する孔を有する長尺材が載置され、該長尺材の孔と前記ブロックの貫通孔を通して棒材が床面に固定されている外構壁体の施工構造において、前記長尺材に、前記ブロックに散水するための水路を設け、該長尺材と前記ブロックの間に、スポンジ等の蓄水材を介在させたことを特徴とする外構壁体の施工構造。
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